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日本と脱炭素化で実務者会合=国際連携で成果議論―マレーシア
日本の経済産業省とマレーシア経済省は6月19日、脱炭素化に向けた日本と東南アジア諸国との連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の高級実務者会合をマレーシア・サラワク州クチンで共同開催した。今年度のAZEC閣僚会合における成果を議論した。経産省が30日までに発表した。
資源エネルギー庁の木原晋一政策統括調整官や東南アジア諸国連合(ASEAN)傘下のASEANエネルギーセンター(ACE)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、国際エネルギー機関(IEA)の関係者らが出席した。日本側から今年度の拡閣僚会合の成果として想定される取り組みを説明し、意見交換したほか、次回の閣僚会合までのスケジュールを共有した。
ERIAはASEAN向けの脱炭素ロードマップ(工程表)や脱炭素化に向けて各国の政策づくりなどを支援する下部組織「アジア・ゼロエミッションセンター」の取り組みを説明した。
木原統括調整官は16~18日にクアラルンプールで開かれた国際エネルギーフォーラム「エナジーアジア」で登壇し、AZECや日本の取り組みについて情報発信した。また、ERIAが主催する会合にAZEC各国企業やマレーシアASEANビジネス諮問委員会、世界経済フォーラムなどと共に参加し、AZECにおける民間企業の役割について意見交換した。
経産省は同フォーラムにAZECパビリオンを出展し、日本企業の脱炭素技術を紹介した。【時事】
(記事提供元=時事通信社)
(2025/06/30-15:04)
【IVS“中の人”が本音で語る】IVS 2025を”使い倒す”ための完全攻略法
●この記事のポイント
7月2日に開幕する「IVS2025」は、1万人以上が参加し、出展企業も300社を数える一大イベントだ。明確な目的意識や綿密な計画を持たずに行くと、圧倒されたままで時間が過ぎてゆきかねない。有意義な時間を過ごし、大きな“成果”を手にするために、運営陣が「IVS攻略法」を明かした。
1万人以上が集い毎年、多くの熱気を生み出す日本最大級のスタートアップカンファレンス『IVS』。7月、京都は再びスタートアップの熱狂に包まれる。しかし、実際に参加してみて、『人ごみに流されて結局何も得られなかった』『参加費分のリターンがなかった』と感じた人も多いのではないだろうか。今年こそ、IVSを“ただのイベント”で終わらせず、あなたのビジネスやキャリアを大きく飛躍させる場に変えるために、とっておきの『完全攻略法』をIVS運営陣が明かした。
今年IVSに参加する方々のために開催されたのが、プレイベント「【IVS2025公式サイドイベント】中の人に聞くIVSの歩き方 徹底攻略ガイド」。IVS代表の島川敏明氏やCOOの岡田友和氏ら運営陣が自らマイクを握り、IVSを120%楽しむための「本音」と「裏ワザ」を大胆に語った。
本記事では、その場で明かされた運営陣の赤裸々なコメントを基に、IVSを「ただ参加する」のではなく、「能動的に使い倒す」ための完全攻略ガイドをお届けする。
目次
- 心構え:「お客様」はいない。全員が”作る側”である
- 成功は準備で決まる! 島川代表が「まずやって」と忠告する3つのこと
- 「中の人」だから知っている! 今年のIVS、注目の”裏”見どころ「VCツアー」
- 【子連れ参加者へ朗報】託児から”貸切新幹線”まで徹底サポート
- 結論:最高の3日間は、あなた自身の手で作り上げろ
- 登壇者
心構え:「お客様」はいない。全員が”作る側”である
まず、IVSに臨む上で最も重要なマインドセットを、岡田氏の力強い言葉から紹介したい。
「IVSは、受け身で何かがもらえる場所では絶対ありません。皆さん、作る一員として巻き込まれています。そこを勘違いして『お客さん』として来ると、多分、全然面白くない」
この言葉こそがIVSの本質だ。チケットを買ったからといって、誰もが「お客様」ではない。起業家、投資家、大企業の担当者、学生、その場にいる全員がエコシステムを構成する当事者なのだ。「この3日間でビジネスチャンスを掴むぞ」「最高の仲間を見つけるぞ」という主体性を持つ者だけが、その価値を享受できる。
成功は準備で決まる! 島川代表が「まずやって」と忠告する3つのこと
熱気に満ちた会場で最高のスタートを切るには、入念な事前準備が不可欠だ。島川代表が「これだけはやってほしい」と語る、3つの必須準備項目を紹介しよう。
1.【最重要】公式アプリで”会う約束”を取り付けろ!
今年から導入された公式アプリ「4S」。その最重要機能が「マッチング(ミーティング)機能」だ。IVS代表の島川氏は、その重要性をこう断言する。
「まずそれをやってください。お会いしたい方がいたら、20分のアポイントメントを事前に申請できるので、それをやっていただくと、すごく有意義な3日間を過ごせるんじゃないかなと思っています」
確かに、アポを設定しないと、広大な会場で目当ての人を探すのは至難の業だ。会いたかったキーパーソンとの貴重な出会いを逃すことになりかねない。他の運営陣からも、「『元が取れたな』と思う状態までアポを設定していくのが絶対おすすめ」と参加者目線で力説する。会場での偶然の出会いに期待するだけでなく、開幕前に「勝利」を確定させておく。これがIVSを使いこなす猛者たちの常識だ。
2. “テーマパーク”を歩くように、7つのゾーンを攻略せよ
今年のIVS会場は、単一の空間ではない。Whiplus氏は「ある意味、テーマパークみたいな感じ」と表現し、島川氏も同調する。AI、ディープテック、エンタメなど7つの「テーマゾーン」に分かれており、それぞれにステージやネットワーキングエリアが設置される。
「ゾーンごとに特色が全然違うので、皆さんもモードを切り替えてほしい。例えばGlobal Zoneでは英語しか聞こえてこないですし、Deep Tech Zoneは本当にギークな話が繰り広げられている。自分の目的に合わせて、戦略的に歩き回ってほしいです」
漫然と歩き回るだけでは、自身の目的に合わない情報に埋もれてしまい、貴重な時間を無駄にするリスクがある。公式サイトのタイムテーブルと“にらめっこ”し、「この時間はAIゾーンでセッションを聞き、その後ディープテックゾーンでキーパーソンを探す」といった自分だけの攻略ルートを事前に描いておくことが、3日間を最大限活用する鍵となる。
3. “本当の戦い”は夜にあるーー「サイドイベント」をハシゴせよ
IVSの熱量は、日中の公式プログラムだけでは終わらない。むしろ本番は夜かもしれない。京都市内の各所で、参加者が主催する非公式の「サイドイベント」が約300も開催されるのだ。
「エンタメ好き集まれ」「20代限定」など、テーマで区切られたクローズドなコミュニティは、熱量の高い出会いの宝庫。約300ものサイドイベントは、昼間の公式プログラムでは味わえない、よりカジュアルでディープな交流の場となる。特定の業界やテーマに特化したクローズドな会では、参加者同士の距離がぐっと縮まり、思わぬコラボレーションや、未来のビジネスパートナーとの出会いが生まれることも珍しくない。
運営陣も「昼はIVS、夜はサイドイベントのホッピングというのが、IVSのすごく有意義な過ごし方」と口を揃える。IVS公式サイトから一覧を確認し、面白そうなイベントには今のうちに登録を済ませておこう。少し多めのイベントに登録し、合わないと思えばすぐに退出し、次のイベントへ移動することで、自分にとって有意義な出会いを実現できる可能性が高まる。
「中の人」だから知っている! 今年のIVS、注目の”裏”見どころ「VCツアー」
今年初開催の「Startup Market(IVS Selected 300)」。VC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)が推薦する有望スタートアップ300社が集うエリアだが、島川氏は「ただの展示会にしたくなかった」とその狙いを語る。
「僕らがやりたいのは、VCに連れられて歩いて、市況感を聞きながら『今だったらこの会社がイケてるよね』などと教えてもらう体験。そういうツアーを複数用意しています。一方的に話を聞くだけでなく、インタラクティブに宝探しをするような感覚で楽しんでほしい」
VCツアーでは、投資のプロフェッショナルが引率役となり、彼らの視点で『今、最も投資家が注目しているスタートアップはここだ』『この技術が次のトレンドを作る』といった生の情報に触れることができる。ただの展示を見るのではなく、VCの視点を通して市場の『今』と『未来』を肌で感じる、まさに“生きた宝探し”体験となることだろう。どの企業が本当に注目されているのか、その背景にはどんなトレンドがあるのかを、トップ投資家の視点から学べるまたとない機会になる。
【子連れ参加者へ朗報】託児から”貸切新幹線”まで徹底サポート
「去年、本番1カ月前に島川から『託児所作って』と無茶振りされて……」と今井氏が苦笑しながら明かしたのが、今年大幅に拡充された子連れ参加者向けのサポートだ。
「非常にご好評いただいたので、今年はさらに拡張します。すごいのは、夜も預けられること。サイドイベントというIVSの本当の交流が始まる時間でも、ホテルで助産師さんが見てくれるケアホテルに子どもを預けて、ぜひ飲み会に行ってきてください」
『子連れだからIVSは諦めていた』――そんなパパ・ママ起業家や投資家にとって、今年のIVSのサポート体制はまさに革命的だ。日中の託児サービスに加え、IVSの真骨頂である夜のサイドイベント時間帯も、ホテルで助産師が常駐するケアホテルで子供を預けることが可能になった。
さらに驚きなのが、JR東海と連携した「子連れ専用新幹線」の企画だ。「初日の午前、新幹線を一両貸し切ります。『子連れでIVSに行こう』という車両です」。これまで参加をためらっていたパパ・ママ起業家や投資家にとって、これは革命的なニュースだろう。こうした温かいサポート体制も、IVSが目指すエコシステムの姿なのだ。
結論:最高の3日間は、あなた自身の手で作り上げろ
IVSは、与えられるものを待つイベントではない。公式アプリをダウンロードし、会いたい人にアポを入れ、自身の目的を明確にした上で戦略的に会場を動き回る。そして、夜のサイドイベントで深い交流を築くーー。
この能動的な行動こそが、IVSでの『成功体験』をつかむ唯一の道だ。運営陣がここまで本音で語るのも、参加者一人ひとりに最高の3日間を創り上げてほしいという強い願いがあるからにほかならない。最高の“武器”を手に入れる準備はできているだろうか。京都での熱狂的な3日間は目の前に迫っている。
登壇者
島川 敏明 氏 IVS 代表/Headline Japan 代表取締役
Headline Asiaプリンシパル兼IVS代表。大阪大学大学院在学中、理化学研究所で分子生物学/神経学を研究。2017年にHeadline Asia入社後、投資活動に加え、約700名のIT経営者が集う「IVS」を運営。17LIVE創業にも携わり、2年で国内ライブ配信業界の売上1位を達成。2020年より代表取締役に就任し、招待制からオープンへ進化させた「IVS2024 KYOTO」では1.2万人が参加。起業家のため新たなIVSを創るべく奔走中。
岡田友和 氏/IVS COO
株式会社Headline Japanに所属。大学卒業後、FCのコンサルティング会社、Webマーケティング会社でそれぞれ事業推進、新規事業の立ち上げに従事。その後フリーランスに移行し複数の事業推進を中心としたプロジェクトの経験を経て、2017年より現在のIVS事務局の立ち上げに参画。現在はIVS COOとして、国内最大規模のスタートアップカンファレンスの運営を統括。
Whiplus 氏/IVS Global責任者
株式会社Headline Japan所属。日本語・英語・中国語を話すトリリンガル。株式会社リンクアンドモチベーションで、日本最大級のグローバルHRイベント「Global HR Forum Japan」の運営責任者および組織改善システム「モチベーションクラウド」のエンジニア・開発リーダーを務めた後独立。2022年には、日本最大規模のクリプトカンファレンス「IVS Crypto」を立ち上げ、関連イベントを含め7万人以上を動員。2025年にはイベントを「IVS Global」に改称し、世界中の有力スタートアップや投資家と日本をつなぐ中心地としてさらなる進化を目指している。
今井 遵 氏/株式会社Headline Japan アライアンス担当 執行役員
大学卒業後、ベンチャー企業2社の中間管理職を経験し、ライブ配信アプリを提供する17LIVE株式会社の創業期に参画。多くのリアルイベントや公式番組で社員MCとしても活動。その後、株式会社アミューズ デジタルビジネス事業部での新規事業立ち上げに携わる。
2021年4月 学生時代より活動していた司会業で、株式会社IMAJUNを創業。
2023年4月 グローバルな投資活動を行なうVC Headline Asiaチームにジョイン。国内最大のスタートアップカンファレンス「IVS」でのスタッフ統括やLAUNCHPAD SEED責任者などを担当。
東京都SusHi Tech Tokyo 学生企画「ITAMAE」アドバイザー、TIB PITCH審査委員、一般社団法人 桜美林大学校友会 常任役員、株式会社qutori Event Producer。
出展すれば人生が動く…IVSが仕掛ける“偶然と必然”の出会い「Startup Market」
●この記事のポイント
・「IVS2025」において、満を持して開催されるのが「IVS Startup Market」だ。“会いたい企業と確実に会える”ことをテーマとして、他に類のないネットワーキングの場が用意された。
・日替わりで計300社が出展するマーケットは、日本のスタートアップエコシステムに大きな影響を与える可能性がある。
起業家と投資家、大企業、支援者が交差する日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS」。その新たな起爆剤として今年、京都で初開催されるのが「IVS Startup Market」である。
このマーケットは、起業家にとって資金調達や事業提携といった「必然的な出会い」が生まれる場所だ。同時に「偶然の出会い」から新しいビジネスが芽吹く場にもなるだろう。この仕掛け人の一人が、“ちゃけ”こと上中健氏である。異色のキャリアを歩んできた彼は、なぜIVSで「マーケット」を創ろうとしたのか。そしてその裏にある本当の狙いとは何か。
目次
- 異端のキャリアが繋いだIVSとの出会い
- 転職…クリエイティブの世界に飛び込んだ理由
- 「スタートアップと会えなかった」声から生まれたマーケット
- “期待値を裏切る出会い”を生む会場設計
- スタートアップを主役に──起爆剤としての「マーケット」
異端のキャリアが繋いだIVSとの出会い
「ハチャメチャなキャリアでしたよ」。そう笑うのは、今回のIVS Startup Marketでサブディレクターを務める上中健氏──通称ちゃけ氏だ。
彼は新卒で人材系スタートアップ・ポテンシャライトの第一号社員として入社し、シリーズA前後の企業の採用支援に奔走。複数のスタートアップを1年で40人規模にまで成長させた経験を持つ。
その中で、「お金がないと人も採れない」というリアルな課題を痛感した上中氏は、次に金融の視点からスタートアップを支援したいと考え、株式投資型クラウドファンディングのイークラウドへ転職する。そこで2年間で800社以上のスタートアップと関わり、「資金」と「成長」の密接な関係性を肌で知ることとなる。
そんなある日、イークラウドの社長の何気ない一言「IVS行っておいでよ」から、運命の歯車が回り出した。那覇でのIVSにスタッフとして参加した上中氏は、「受付の兄ちゃん、挨拶が良すぎる」という来場者の声から、企画スタッフとの交流が生まれ、以後、2023年にはインキュベーションエリア、2024年にはHR企画のヘッドを務め、そして2025年、ついにIVS Startup Marketの立ち上げを任されることとなった。
転職…クリエイティブの世界に飛び込んだ理由
「人の生活を良くするか、人体を良くするか──自分のキャリアの方向性を考えていた」。金融支援の先で、自分はどこに向かうべきかを考えた上中氏。彼が選んだのは「人の生活を良くする」クリエイティブの領域だった。
転機は2023年のIVS京都で、現在の勤務先である「The Breakthrough Company GO」のセッションだった。彼が担当していたエリアで最も人が集まり、セッション後の熱気に心を打たれたという。「事業クリエイティブは、これからすごく重要になる。そう確信した」と上中氏は語る。
彼はその日からGOへの入社を志願し続けた。自費で同社のクリエイター養成講座を受講し、1年かけて想いを伝え続けた結果、ついに内定を勝ち取った。そして、その日のうちにイークラウド退職を決断。「ごめんなさい、辞めます」と即断即決の転職劇であった。
「スタートアップと会えなかった」声から生まれたマーケット
2024年のIVS後、上中氏の元には「スタートアップと、結局ちゃんと会えなかったんだよね」という来場者の声が多く寄せられた。このフィードバックを受け、彼は「もっと気軽にスタートアップが出展でき、来場者と直接会える場所をつくろう」と発案。スタートアップが安価に出展できる「マーケット」の構想を打ち出し、その企画が実現した。
チーフディレクターはVC出身の松永和晃氏が務め、上中氏は「現場設計と運営の仕掛け人」として裏側を担っている。「深い知見とイベント設計の役割分担がうまく機能している」と上中氏は話す。
今回のマーケットでは1日80社超、3日間で計300社が出展予定である。AI、SaaS、ディープテックなど多様なジャンルが集結し、来場者は「自分が会うべき企業」に的を絞って効率的に回ることが可能だ。特に注目すべきは、出展フェーズの構成である。シード〜シリーズAに加え、レイターステージ企業まで多数出展し、資金調達にとどまらず、事業提携や営業先開拓を目指す企業にも価値ある場となっている。
来場者向けには、すべての出展社をまとめたスプレッドシートを公開している。業種・フェーズなどでフィルターをかけて、効率的な訪問が可能だ。上中氏は「スプレッドシートをダウンロードし、必要に応じてソートをかけて会いに行く企業を絞ってから来場してほしい」とアドバイスする。3日間、出展企業は入れ替わるため、「常に盛り上がる企画になると考えている」と胸を張る。
出展企業の多くは「VC推薦」「団体推薦」「公募」で選ばれており、VCが案内する“推薦ツアー”もサイドイベントとして用意されている。来場者は「会いたい企業」に投資するVCと一緒に会場を巡ることで、マッチングの効率が飛躍的に上がる仕掛けである。
「VCに案内されながら、狙い撃ちで出会える。これは他にない強みだと思う」と上中氏は語る。
“期待値を裏切る出会い”を生む会場設計
マーケットの場所はCentral Park。会場のど真ん中に位置し、来場者が必ず通る動線上に設置されている。「展示が混んできたら僕が交通整理していると思います」と笑う上中氏。現場で汗をかきながらも、来場者が偶発的にスタートアップと出会える“設計”にこだわっている。
さらに上中氏は、「一社でも“会いたい”企業があるなら、それだけで来る理由になる。出展すれば必ず何かが起こる、そんな場を目指している」と強調する。
IVS Startup Marketが日本のスタートアップエコシステムに与える影響について、上中氏は「IVSは起業家と投資家のマッチングが最も重要であるし、それが一番のメインコンテンツであるという点は揺るがない」と、IVSの根幹にある考えを強調する。これはIVS代表である島川敏明氏の想いだ。
その上で上中氏は、「このスタートアップマーケットは、それを具現化しやすい施策の一つだと考えています」と、その意義を語った。
最後に、IVS参加を迷っている人へ向けて、次のように力強くメッセージを送る。
「IVSは門戸が広くて、スタートアップ初心者にも開かれた場所です。トレンドを知りたい人、新しい人と出会いたい人、まず来てみてください。僕みたいにIVSが転機になる人もきっといる。人生を変える“偶発的な一歩”が、IVSには詰まっていると思います」
スタートアップを主役に──起爆剤としての「マーケット」
上中氏が託された“第1回目”のIVS Startup Market。彼の言葉には、自らのキャリアを重ね合わせた熱が込められている。
「IVSはネットワークが主役です。その中で、スタートアップが”真の主役”になる仕掛けがマーケットだと思っています。出展すれば資金調達が決まる、商談が生まれる──そうなれば、IVSが“行く価値ある場所”として確立されるでしょう」
「IVSはあくまでネットワーキングを主体として、その横にセッションがあるというところに今回は枠組みを変えています」と、上中氏は今回のIVSのコンセプトを説明する。そのうえで、「偶発的な出会いは大事にしたいし、必然的な出会いも大事にしたい。おそらくスタートアップマーケットが似合うのは、必然的な出会いのほうです」と語り、「1社でも会いたい企業があるなら来てほしい」と、来場を促す。
「出展者が、来場者が、VCが、それぞれの目的を叶える。その化学反応を起こせる場として、IVS Startup MarketがIVS全体のエンジンになればいい」
“偶然と必然が交差する場所”。それがIVS Startup Market──日本のスタートアップエコシステムに、確かな一石を投じることになるだろう。
(文=UNICORN JOURNAL編集部)