パチスロ「意図的連チャン」沖スロは「32G後がアツい」!? メーカー広報が動画で「モード突入の秘密」を解説!!

 ハナハナシリーズ20周年記念作にして、初の疑似ボーナスタイプであるパイオニアの『スーパーハナハナ(-30)』。

 4号機時代にストック機として登場した先代と同じくスーハナモードへ突入すれば32G以内の連チャンが見込める仕様であり、そのスーハナモードへは初当り時の約4分の1で突入すると言われている。

 ただ、この突入抽選は単純に初当り時のタイミングで行われているわけではないとのこと。先日、同社は公式YouTubeチャンネル「パイオニアチャンネル」で動画「スーパーハナハナ/スーパーハナハナ-30 スーハナモード突入の秘密に迫る!!」を公開し、その詳細を明らかにした。

 番組で解説を担当したのは、同社広報の田上氏。まずはボーナスの初当りを引き当てると、ボーナス消化後からが重要と述べた。

 もちろん、初当り時に直接スーハナモードへ入っている可能性もあるとのこと。動画ではスーハナモードへ突入していなかったが、その場合、次は早い段階でのボーナス当選が大きなポイントとなるそうだ。

 動画では56Gでボーナス当選しており、田上氏曰く、こういった早い段階でのボーナス当選はスーハナモードへの大チャンスとなる模様。実際、ボーナス終了後は5Gでハイビスカスが点灯しており、スーハナモードへ突入したと思われる。

 つまり、スーハナモードへの突入パターンは初当り時の抽選よりも、ボーナス終了後の早いゲーム数でのボーナス当選がメイン。当サイトでも設定変更後やボーナス終了後は最大96Gの引き戻しゾーンへ移行すると述べたが、この引き戻しゾーンこそが本機最大の叩き所となるわけだ。

 ちなみに、スーハナモードには連チャン期待度の異なる3種類があり、「スーハナモード」はループ率50%、「超スーハナモード」は同60%、「極スーハナモード」は同70%。

 モード転落時は必ず1段階ずつ移行することから、極スーハナモード昇格時は初当り時を含めて4連チャン以上が約束されるというわけだ。

 滞在モードは各種演出から判別が可能で、「ハイビスカス左だけ点灯」「第3停止時・下皿振動」「SPテンパイ音」などはスーハナモード以上、「ハイビスカス右だけ点灯」は超スーハナモード以上、「ハイビスカス左通常&右高速点滅」「レトロ告知」は極スーハナモードが確定。上位モードほど示唆演出が発生しやすいといった特徴もある。

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JRA 武豊、ウマ娘大ヒットに「非常に嬉しい」も非常識ファン「悪質行為」に牧場から悲鳴……タイキシャトル「たてがみ事件」から2年、競馬ブームの代償

 8日、引退馬が余生を過ごしているヴェルサイユリゾートファームが、公式ホームページのブログを更新。無許可で見学に訪れるファンに対し、改めて警告を行っている。

「最近牧場内にアポイントなしで無断で入ってくる方が増えています。ゴールデンウィーク前から増えてきた印象で、当牧場は完全事前予約をお願いしております」

「引退馬の余生の不安定さ、これをいち生産者としても少しでも解決したい」という想いから、ヴェルサイユファームから分場という形で2018年に誕生したヴェルサイユリゾートファーム。

 こういった牧場を見学する際は、事前にスタッフや関係者から許可を取ることが常識だが「予約なしや見学時間外と分かってたけど、近くに来たんで。と平然と言われるので驚きます」と、現地のスタッフも非常識なファンへの戸惑いを隠せないようだ。

「道路挟んだ放牧地でも見知らぬ車がスーッと入っていくと、とても恐く、走ってなになに?と行くこともしばしば」など、あり得ない行為に及んでいるファンも珍しくないなど、牧場スタッフとファンの信頼関係で成り立っている「牧場見学のマナー」が今、崩壊の危機を迎えている。

「コロナ禍で外出自体が自粛ムードにある昨今に、こうした事態が起こってしまうこと自体に驚きですが、どうやらこういった非常識なファンの中心には、最近大ヒットしている『ウマ娘』から新たに競馬ファンになった人も少なくないのかもしれません。ヴェルサイユファームには、タイキシャトルやメイショウドトウといった『ウマ娘』に出演している名馬もいますしね。

もちろん『ウマ娘』自体には何の責任もありませんが、せっかく競馬が盛り上がっているのに、こういった非常識な一部のファンの行為で、現場の方が迷惑を被るのは非常に残念です」(競馬記者)

 ヴェルサイユファームといえば、2019年9月にフランスのジャック・ル・マロワ賞(G1)などG1・5勝でJRAの殿堂入りを果たしたタイキシャトルと、ジャパンC(G1)などG1・2勝のローズキングダムらの鬣(たてがみ)が切られるという事件があったばかり。

 鬣がフリマアプリの『メルカリ』で出品されるなど、悪質極まりない行為は競馬の枠を超えて大きな問題となり、その後「鬣を切断、所持していた疑い」で女性が逮捕される事件に発展した。

「これで一件落着かと思ったのですが、実はその後、その女性は不起訴処分となっています。札幌地検は不起訴の理由を明らかにしていませんが、切断による『損害額が小さい』ことなどが考慮された可能性があるとのことでした。

ヴェルサイユファームによると、逮捕された女性は自供していたそうですが、それでも不起訴処分になってしまったことは当時も大きな話題になりました」(同)

 また、ブログでは「見学不可などにはしたくないです」と心境を吐露。だが、鬣事件の際には当面の見学を中止したように、これ以上被害が出るようなら、相応の対処をせざるを得ないだろう。いずれにせよ、損をするのはヴェルサイユファームに他ならない。

 先日のニコニコネット超会議に出演した武豊騎手は『ウマ娘』の大ヒットについて「非常に嬉しい」とコメント。「ウマ娘から実際の競馬に興味を持っていただく方も絶対いるだろうし、競馬というものを知ってもらえるのは嬉しい」と前向きな感想を語っていたが、このような状況を招いては本末転倒だ。

 また、こうした被害はヴェルサイユファームに限ったことではないようだ。牧場見学については「競走馬のふるさと案内所」というサイトで、手軽に各牧場の状況や見学マナーを知ることができる。ぜひとも参考にしてほしい。(文=銀シャリ松岡)

 競走馬のふるさと案内所「牧場見学ガイド

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。

パチスロ『ジャグラー』高設定ゲットを確信も…【濱マモルの のほほんコラムVol.95~パチスロと目的~】

 春の訪れと共にテンションが下がってしまうほど、寒い季節が好きである。

 とにかく暑がりであるから、過去のコラムでも記したように一般的な快適温度のホールでは、基本的に季節を問わずTシャツ一枚。当然、真冬の外出時であっても薄着なわけだが、寄る年波には勝てないもので、気温が低い日は手足が冷えるようになってきた。

 冬の日の朝の並び時は、行儀が悪いことを承知でポケットに手を入れて防寒。床暖房などない自宅では、くつ下に加えてスリッパも履くという二重装備だ。

 ただ、感覚が古い人間だからか、和室に入る際はスリッパを脱いだりするわけで、そのままスリッパを履かずに移動してしまうことも多々ある。まぁそれは脳の退化によるものだと諦めているから別によいのだが、問題は、その都度、娘が嬉しそうにアタシのスリッパを履き、それをいつまでも返してくれないことにある。

 娘曰く、自分も「スリッパが欲しい」のだそうだ。ならば子供用のスリッパを購入してやるというも、どうやらアタシのスリッパがお気に入りの様子。毎回のように頭を下げて返却してもらい、最終的には春になったら娘用としてあげることを約束すると、小躍りするほどに喜ぶのだから、子供とは可愛いものである。

 だが、現状はどうか。お古とはいえプレゼントしたスリッパは、悲しいかな、玄関に放置されたまま。娘は「もったいないから履かない」と訳の分からない言い訳をしているが、察するに、欲しいものを手に入れたということで心は満たされたのであろう。

 アタシもパチスロを打つ際、同じようなことがある。パチスロを打つ目的は、楽しんで勝つということ。そのためにはひとつでも上の設定、贅沢を言えば最高設定を掴み取ることが理想であり、我々は常に各種数値と挙動を照らし合わせながら設定を推測している。

 故に、首尾よく最高設定に座れれば超ハッピー。あとは1ゲームでも多くぶん回して1枚でも多くのコインを吐き出させることに全力を注ぐわけなのだが、実のところアタシは「高設定に辿り着けた」という事実だけで満足してしまうきらいがあり、結果、それを台に見透かされてしまうのか、はたまたレバーを叩く拳に魂がこもらないのか、高設定を確信した瞬間に出玉が急降下することが少なくない。

 先日もそうだった。『PA大海物語4スペシャル With アグネス・ラム』など、複数の遊タイム狙いの後にパチスロコーナーをチェックすると、6000Gほどの消化でボーナス合算103分の1、REG出現率240分の1の『ファンキージャグラー』を発見した。

 ブドウ出現率を逆算しても、6.0分の1と良好。これは間違いなく高設定でしょ、閉店までの残り時間でいくらプラスになるのかなぁ。そんな皮算用をしながらルンルンで打ち始めたのだが、1,200Gほど回して引けたボーナスは、あろうことかREG1回のみ。

 今思えば「こんな優秀台を偶然、見つけられちゃうなんて、アタシってばラッキー」と、その時点で満足してしまった感はあるが、こんな悲劇ってありますかね?

(文=濱マモル)

JRA「3億円」サトノダイヤモンド弟「2年3カ月ぶり」復帰戦を圧勝! 無念のクラシック離脱から「遅れてきた超良血馬」にかかる兄超えの期待

 9日に行われた東京8R(2勝クラス)は、福永祐一騎手の2番人気サトノジェネシス(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が優勝した。

 同馬は父ディープインパクト、母マルペンサ、全兄にはG1・2勝馬のサトノダイヤモンドがいる期待馬。2016年セレクトセールでは3億240万円(税込)で落札された超良血馬だ。

「スタートに不安はあったけど、あとは大丈夫でした」

 初コンビとなった福永騎手もそう振り返った通り、2年3カ月ぶりのブランクを感じさせない大物感十分の走り。

 長期休養明けということもあり、12キロ増の馬体で臨んだ8頭立ての芝2000m戦。ステラドーロがハナを主張して2番手にキタノインパクトがつける。サトノジェネシスはインの3番手からの追走となった。

 少頭数ということもあって隊列に大きな変化もないまま、1000m通過は59秒4のスローペースに落ち着いた。残り800mを過ぎて徐々にペースが上がり、先行争いが激化する中、内で脚を溜めていたサトノジェネシスの脚色にはまだ余裕があった。

 最後の直線で外に持ち出されると、先に抜け出したキタノインパクト目掛けて猛然と襲い掛かる。ゴール手前100m辺りでこれを交わすと2馬身の差をつけて勝利。3着馬はさらに5馬身後方へ置き去りにされたように、力の差を感じさせる内容だった。

「さすが良血馬という走りでした。馬体にはまだ余裕もありましたから、ひと叩きされて次走ではさらによくなりそうな雰囲気です。2着に負かしたキタノインパクトもDMMドリームクラブのディープインパクト産駒で、前走を2馬身差で楽勝していた相手でした。

約3億円の高額馬だけに、元を取るにはまだまだ稼ぐ必要がありますが、楽しみな馬の復活ですね。芝2000m勝ち時計の1分57秒9は、今年の東京開催で最速でしたし、次走も勝ち負けが期待できそうです」(競馬記者)

 2年前のクラシックはゆりかもめ賞(1勝クラス)を勝利した後に屈腱炎を発症して、参戦は叶わなかった。

 16年の菊花賞(G1)を勝利し、有馬記念(G1)でキタサンブラックを破った兄サトノダイヤモンドに追いつくためにも、負けられない戦いが待っている。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

元JRA藤田伸二氏、岩田康誠「斜行勝利」ガッツポーズに大激怒!? 「あんなんしてホンマにええの?」騎乗停止復帰初日、反省の色なしにファンからも不快の声続々……

 9日、中京競馬場で行われた鞍馬S(OP)は、2番人気のクリノガウディー(牡5歳、栗東・藤沢則雄厩舎)が勝利。昨年の高松宮記念(G1)で1位入線しながら降着に泣いた「幻のG1馬」が復活の勝利を挙げた。

 昨年の高松宮記念で1位入線から4着降着の憂き目に遭って以来、8戦連続で馬券圏内を外すなど、極度の不振に陥っていたクリノガウディー。管理する藤沢則雄調教師が「やっとですね、長かった」と喜んだ通り、2018年のデビュー戦以来となる待望の2勝目となった。

 その一方で、この日の鞍馬Sは見守った競馬ファンのすべてが素直に喜べるレースではなかったようだ。

「今回は高松宮記念と同じ中京1200mのレースでしたが、クリノガウディーは最後の直線でまた内に刺さってましたね。審議や降着はありませんでしたが、スギノヴォルケーノやロードアクアといった馬たちの進路を塞いでいたようにも見えます。

元々、左回りの時は内へ刺さる癖を持っている馬ですが、気を付けないと、また高松宮記念の二の舞になってしまうと思います。あと、鞍上の岩田康誠騎手のガッツポーズはいかがなものかと……」(競馬記者)

 記者がそう話す通り、ゴール後にクリノガウディーを勝利に導いた岩田康騎手からは、渾身のガッツポーズが飛び出した。

 ただ、実際に審議にはならなかったものの、JRAは「最後の直線コースで内側に斜行した」として岩田康騎手に過怠金処分を下している。他馬に迷惑をかけての勝利にガッツポーズするという面でモラルやスポーツマンシップに反すると言えるが、この行為は多くのファンが不快に感じたようだ。

「岩田康騎手といえば先日、後輩の藤懸貴志騎手に返し馬の際に暴言を浴びせたとして、異例の騎乗停止処分を受けたばかり。この日から復帰となりましたが、復帰後の最初の勝利がこれでは不快に思うファンがいて当然だと思います。

騎手ですからレースを勝つことが仕事ですし、岩田康騎手が重賞レース以外でもガッツポーズをすることは有名ですが、あのレース内容でも“やってしまう”というのは、さすがに空気を読めないだけでは片づけられない人も多いでしょうね。まったく反省していないと思われても仕方ないと思います」(同)

 この岩田康騎手のガッツポーズには、ネット上の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じて「ガッツポーズはダメだろ……」「反省の色なし」「やっぱこの騎手嫌い」といった声が続々……。中には「もうこの騎手を見たくない」「引退してほしい」「こんなに早く復帰するのは理解できない」といった厳しい声もあった。

 そんな中でいち早く反応したのが、元JRA騎手の藤田伸二氏だ。

「あんなんしてホンマにええの?」

 この日のレースを観戦していた藤田氏は、岩田康騎手のガッツポーズを受けて自身のTwitterで「呆れて言葉も無い……………」と疑問を呈すると、反省の色が見られないことに対して「悲しい奴だ…」(原文ママ)と切り捨てている。

「藤田さんは、先日の岩田康騎手の藤懸騎手への行為について、TwitterやYouTubeでずっと抗議の声を上げていましたからね。独自に関係者へ話を聞いて、以前から岩田康騎手が藤懸騎手に限らず後輩騎手をイジメていたこと、岩田康騎手が藤懸騎手の前で自身の騎乗馬にムチを入れるなど脅迫的な行為に及んでいたことなどを明かしていました。

元騎手として許せなかった藤田さんだけに、岩田康騎手に反省の色が見られなかったことは残念だったんだと思います。

今回も勝つには勝ちましたが、レース内容は決して褒められたものではないですし、レース後も案の定、取材に応じたのは(クリノガウディーを管理する)藤沢則雄調教師。マスコミを無視するのはまだいいですが、ファンを無視するのはどうかと思いますね。勝てばいいというものでもないでしょう」(別の記者)

 取材に応じた藤沢則調教師は「先週金曜日に岩田(康誠)騎手に騎乗依頼をして、ずっとまたがってくれていました。騎手のやる気ですね。調教の良さがレースにつながった」と鞍上を盛り立てたが、この勝利を素直に喜べるファンは多くないに違いない。

 異例の騎乗停止処分からの復帰初日とあって、その動向が注目された岩田康騎手。だが、ファンの心象は「最悪」と述べざるを得ないリスタートになってしまった。(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。

精神科医が語る、江藤新平とADHD…佐賀の乱で大久保利通に処刑された男の隠された特性

 明治維新の立役者のひとり、江藤新平(1834〜1874年)の人生をたどっていくと、彼の生真面目さ、一途さに身の引きしまる思いを感じるとともに、彼の悲劇はそうした自身の特性と強く関連しているように感じられる。新平は刻苦勉励さと直情的な行動によって新政府の重鎮にまで上りつめたが、大久保利通らによる政治的な駆け引きのなかで敗者となり、反逆者としての最期を遂げるに至った。

 以下の記述は、杉谷昭『江藤新平』(吉川弘文館)、池松美澄『朝焼けの三瀬街道』(佐賀新聞社)などの資料に基づくものである。

 江藤は佐賀藩の藩士で、天保5(1834)年2月9日の生まれである。彼は「維新の十傑」「佐賀の七賢人」にも挙げられる明治維新の中心人物のひとりで、明治政府の初代司法卿(現在の法務大臣)を務め、法治国家としての基礎を定めた人物である。

 江藤の父親は身分の低い武士で、職務怠慢とされて職を解かれたこともあり、新平たちの生活は窮乏していた。父親は、藩の職務よりも義太夫などの芸事や道楽に入れこむ人だった。江藤家の家計は母が支えていて、父が職を失った時期には、母が寺子屋の教壇に立っていた。

 このような家庭のなかで、新平は母の教えにしたがって勉強だけに熱中した。いつも「粗服」で、自分のなりふりにかまうことはなかった。往来を書物を手にして読みながら通り過ぎるので、「狂人」扱いされたこともあった。

 嘉永元(1848)年、新平は佐賀藩の藩校、弘道館へ入学した。成績は優秀だった。その後は藩校の教師をしていた枝吉神陽(えだよし・しんよう)の私塾に学び、神道や尊皇思想に影響を受けた。嘉永3(1850)年には枝吉神陽が結成した「義祭同盟」に、大隈重信、副島種臣(そえじま・たねおみ)らとともに参加をしている。

 外国船がひんぱんに来航する当時の政治状況に影響され、安政3(1856)年には開国の必要性を説いた『図海策』を執筆した。その後新平は、佐賀藩の洋式砲術、貿易関係の役職を務めている。

桂小五郎や姉小路公知らと交流し、尊王思想へ傾いた江藤新平

 文久2(1862)年、新平は脱藩して京都で活動し、長州藩士の桂小五郎木戸孝允)や公家の姉小路公知(あねがこうじ・きんとも)らと交友を持った。この新平の行動は、佐賀藩の官吏として藩政改革に取り組んできたものの思うように事態が進まないことに焦りを覚えたことが原因であったようである。この時点で新平が明確に「倒幕」に傾いていたわけではないが、「尊王」を主なスローガンとして中央に活路を求め、改革を企てようとしたのだった。

 新平は京都で公家や各藩の志士と接触し、佐賀藩の同志とともに、藩主・鍋島直正(なべしま・なおまさ)を動かして改革の主導権を握ることを画策していたが、この試みは不発に終わった。

 やがて帰郷した新平は、通常は死罪となるところ、彼の能力を高く評価した藩主の裁量によって、永蟄居(無期謹慎)に罪を軽減されている。蟄居中の生活は苦しかったが、政治活動は継続していた。当時の心境を新平は次のように述べている。

山中雑詠
 箪中に食なく、嚢に銭なし
 妻は病み、児は哀しむ梅雨の天
 唯、腰刀を舞はしめ、義勇を鼓す
 満山の草木、凄然たり

勝海舟は江藤新平をこう評した、「江藤は驚いた才物だよ。ビリビリして居って、実に危ない」

 1867年、江戸幕府15代将軍・徳川慶喜によって大政奉還が行われ、江戸幕府が滅ぶとともに、新平は蟄居を解かれて郡目付として復帰した。1868年1月、王政復古の大号令が唱えられて明治の新政府が誕生し、佐賀藩からは新平が副島種臣とともに京都に派遣された。

 同年始まった戊辰戦争においては、新平は東征大総督府軍監に任命され、土佐藩士の小笠原唯八(おがさわら・ただはち)とともに江戸に向かった。新平は岩倉具視に対して江戸を東京と改称すべきことを献言し、旧幕臣らを中心とする彰義隊との戦いの収拾に当たった。

 戊辰戦争の後、新平は新政府が設置した江戸鎮台において、6人の判事の1人として会計局判事に任命され、民政や会計、財政、都市問題などを担当した。7月には江戸が東京都改称され、その後明治天皇が行幸した。

 その後新平は一時的に佐賀に帰郷して着座(準家老)として藩政改革にあたっていたが、再び中央に呼び戻された。そこでは、太政官中弁、制度取調専務の役職に任命され、国家機構の整備に従事した。新平の目標は、近代的な中央集権国家の創設だった。

 さらに明治4年には文部大輔(現在の次官に相当)、左院副議長などを務め、新しい政治、行政の確立に力を注いでいる。さらに司法卿(現在の法務大臣)に就任し、日本の司法制度、警察制度の創設、確立に務めた。

 しかし当時の政治状況は薩摩、長州藩出身者を中心とした藩閥政治が主流であり、「鋭敏な熱情家」である新平の理想主義的な政策とぶつかることも珍しくなかったようである。冒頭に挙げた『江藤新平』の杉谷昭は、新平を次のように評している。

「西郷のような神経の太さも、大隈や大久保のような狡猾さも持ち合わせなかった。頭のするどい、議論好きな、テーブルにつき常に洋食を嗜んでいた青年政治家であった」

 さらに同時代の証言を加えておく。

 佐賀藩士であり新平と行動を共にしていた副島種臣は、新平を「気魄勃勃奇傑之士」として、気骨はあるが風変わりな豪傑と評している。また元幕臣で江戸城の無血開城をもたらした勝海舟は、「江藤は驚いた才物だよ。ビリビリして居って、実に危ない」と述べている。

 このような評価は、みずから確立した司法制度を新平が厳格に運用し、明治5年に起きた「山城屋事件」などにおいて長州や薩摩出身の役人たちの不正を厳しく処罰したことにも起因しているようである。

江藤新平を葬り去りたい大久保利通によって、「佐賀の乱」へと追い込まれ処刑された

 いわゆる「明治6年の政変」で、新平は大久保らと対立した西郷隆盛とともに、中央政府の役職を辞し野に下った。この政変は、「征韓論」に関する対立がきっかけとなっていると説明されることが多いが、実際のところは西郷にも朝鮮に出兵する意志はなく、大久保らによる反対派の粛清という側面が大きいようである。特に大久保の江藤新平に対する敵愾心は強烈なものがあった。

 明治7年、新平は東京を離れて佐賀に向かった。これは不平士族をなだめることが目的だった。しかし彼は朝鮮半島へ進出しその先鋒を務めると主張していた「征韓党」の党首に祭り上げられ、望んだわけではない戦乱の首謀者とされてしまった。

 新平が東京から佐賀に渡ったことを確認すると、大久保は周囲の「官軍」を組織し、みずから佐賀に侵攻した。そして官軍によってなかば意図的に戦乱は開始され、やがてそれは「佐賀の乱」と呼ばれる大規模な戦いにまで拡大してしまった。

 この戦乱において、官軍の軍備は圧倒的だった。反乱軍は短期の戦闘で瓦解し、新平も逃亡をはかるがまもなく捕縛される。そして正式な裁判が行われることなく、処刑されたのであった。大久保は江藤の処刑を急ぎ、処刑を行わないようにという岩倉具視からの手紙も無視した。

 池松美澄は、佐賀の乱について次のようにまとめている。

「大久保のもとへ『江藤捕縛』の報が届いたのは四月二日であった。彼は、『これ以上の喜びはない』と言って岩村らと盃を重ねた。

 大久保のこのような手放しの喜びようからしても、彼はただ単に佐賀士族の暴発を鎮圧するために兵を出したのではなく、江藤を生かしておいたら能力的に劣る自分の立場が危なくなると知っていたので、江藤という政敵を葬るために仕組んだということがわかるのである」(池松美澄『朝焼けの三瀬街道』佐賀新聞社)

江藤新平はADHD(注意欠如多動性障害)の特性を持っていたのではないか

 江藤新平の生涯をこのようにたどってみると、幕府側の人物であるが、新平には本連載で以前取り上げた小栗上野介(『精神科医が分析する小栗上野介=ADHD説…有能にして傲慢、生涯に70回余の降格・罷免』)との共通点が多いことに気が付く。

 江藤も小栗も下級武士の出身であったがすぐれた頭脳を持っていて、幕末維新の混乱期に、江藤は新政府の、小栗は幕府の重臣として活躍をした。しかし、おそらく2人とも、「腹芸」や「忖度」ができない直情型の人物であったようで、周囲からうとまれて悲惨な最期を遂げたのだった。

 前述の本連載記事において筆者は小栗について、ADHD(注意欠如多動性障害)の特性があったのではないかと述べた。確定的な証拠はないが、新平も同様の特性を持っていたのかもしれない。

 新平とも、政敵であった大久保とも身近に接していた大隈重信は、新平について次のように述べている。

「江藤君が最後の失敗を惹き起こしたのは、決して偶然ではない。無論、直接の原因は征韓論であるかもしれないが、そこまでに至るの勢いは、何であるかと言えば、江藤君が国家の組織を、根本的に、最も世界の文明に進んだところのものを採用して改革せんとする、それに対する衝突が、遂に、憤怒の極み、過失を招いたのではないかと、我が輩は、こう疑っている」(江藤冬雄『南白江藤新平実伝』佐賀新聞社)。

(文=岩波 明/精神科医)

●岩波 明(いわなみ・あきら)
1959年、神奈川県生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。都立松沢病院などで精神科の診療に当たり、現在、昭和大学医学部精神医学講座教授にして、昭和大学附属烏山病院の院長も兼務。近著に、『精神鑑定はなぜ間違えるのか?~再考 昭和・平成の凶悪犯罪~』(光文社新書)、『医者も親も気づかない 女子の発達障害』(青春新書インテリジェンス)、共著に『おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線』(光文社新書)などがあり、精神科医療における現場の実態や問題点を発信し続けている。

パチンコ新台『牙狼」は超速仕様も期待…「初代完全継承」! 確変「ALL1500発」のラウンドバトル仕様!!

 パチンコメーカー・サンセイアールアンドディーを代表する『牙狼』シリーズ。その記念すべき初代『CR牙狼XX』が登場したのは2008年のことであった。

 1種2種混合タイプの当機は大当り確率397.2分の1で、全ての大当りで15R、約1560玉の獲得が可能。初当り時の50%で確変へ突入し、ひとたび突入すれば82%という高確率で確変がループする。

 その破壊力は他のマシンを圧倒し、瞬く間にホールの主軸に君臨。

 知る人ぞ知る秀作であった原作特撮ドラマも大人気となり、パチンコ、ドラマ共、定期的に続編が誕生していることは周知の通りであろう。ちなみに、当機はパチンコ・パチスロAWARD2009のMVPを受賞した。

 このほど、同社が製品サイト及び公式PVを公開した最新タイトル『P牙狼月虹ノ旅人』は、そんな『牙狼』シリーズ待望の最新作だ。あの初代を完全継承しているとのことで、早くもファンを賑わせている。

 やはり当機は1種2種混合タイプで、大当り確率は319.6分の1。初回大当りが白図柄揃いであれば「魔戒CHANCE」へ突入し、初回青図柄揃い時はラウンド消化中の昇格演出成功で文字通り「魔戒CHANCE」へ昇格。失敗した場合は通常へと移行する。肝心の魔戒CHANCE突入率は50%だ。

 超速仕様も期待される魔戒CHANCE中の大当りは全て10R、約1,500個の出玉を獲得できるのが最大の特徴で、継続率は81%。消化中は初代を継承&進化させたホラーバトルタイプの「鋼牙魔戒CHANCE」、ポイントを貯めて最後の一撃に賭ける後告知タイプの「雷牙魔戒CHANCE」、出現するタイマーがカギを握るタイマー告知タイプの「大河魔戒CHANCE」と3種類の演出から好みで選択できる。

 また、本機は遊タイム機能を搭載しており、950回転で到達。その後は例外なく魔戒CHANCEへ突入するので、大ハマリ台は絶好の狙い目と言える。

 現在、同社の公式YouTubeチャンネル「サンセイチャンネル」では、最速試打動画として3つの演出紹介動画をアップしている。冴島雷牙シリーズの集大成「牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-」をモチーフとした本機の世界観をいち早く感じたい方は、是非ともチェックしていただきたい。

 なお、導入は西日本が6月7日から、東日本が6月14日からを予定しているとのことだ。

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【京王杯SC(G2)展望】NHKマイルC覇者ラウダシオン復活へ! タイセイビジョンはC.ルメールに乗り替わりで勝負気配

 15日、東京競馬場では京王杯SC(G2)が行われる。2017年にM.デムーロ騎手がレッドファルクスで勝利して以降、昨年まで4年連続で外国人騎手がこのレースを制覇。今年もデムーロ騎手とC.ルメール騎手の騎乗馬に注目が集まる。

 デムーロ騎手はラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)とのコンビで、このレース4年ぶり2度目の優勝を狙う。

 昨年のNHKマイルCで初コンビ、9番人気の低評価を覆した。その後は4戦して「0-1-1-2」とG1馬らしからぬ成績。2度の着外はどちらもG1で、2桁着順に沈んでいる。一方、G1への叩き台として出走した富士S(G2)とシルクロードS(G3)は2着、3着と馬券には絡んでいる。

 安田記念に向けたG2戦の今回は、例年に比べメンバーレベルもそれほど高くなく、最有力候補といえるだろう。1400mはこれまで「2-1-0-0」、さらに東京コースも同じく「2-1-0-0」で、ラウダシオンにとってはまさにベスト。最適舞台で1年ぶりの勝利は濃厚か。

 3年前に4番人気のムーンクエイクでこのレース初制覇を飾ったルメール騎手は、タイセイビジョン(牡4歳、栗東・西村真幸厩舎)に騎乗を予定している。

 ラウダシオンが勝った1年前のNHKマイルCで2番人気の支持を受けたタイセイビジョン。ラウダシオンの直後の3番手からレースを進めたが、3角で不利もあって4着に敗れた。

 その後は富士S5着、マイルCS(G1)14着、そして京都金杯(G3)4着と不本意な成績が続いている。4か月半ぶりの実戦は、2歳時に2度手綱を取ったルメール騎手に乗り替わりで、陣営の勝負気配は高い。

 デビュー4戦目の朝日杯FS(G1)から6戦連続でマイル戦を使われてきたが、今回は久々に距離を短縮。2戦2勝と負け知らずの1400mで勝機をうかがう。

 4歳夏以降、ダート路線を歩んでいたエアアルマス(牡6歳、栗東・池添学厩舎)が、再び芝に矛先を向けてきた。

 デビューから4歳夏までは芝を走り、「3-3-1-4」と安定した成績を残していたエアアルマス。阪神1600mで行われた1000万下(2勝クラス)では、サウンドキアラに2馬身半差で快勝した経験もある。

 ダート路線に転向後は3勝クラス、リステッド、オープンクラスを3連勝。昨年1月には東海S(G2)で重賞制覇を飾った。骨折による長期休養明け後は3戦連続馬券圏外に沈み、約2年ぶりの芝レースを迎える。

 左回りコースは、芝・ダートあわせて「0-0-1-3」と結果が出ていないが、もしここで結果を出せば安田記念でも面白い存在になり得る。

 セイウンコウセイ(牡8歳、美浦・上原博之厩舎)は4年前の高松宮記念覇者。ここ2戦はシルクロードSで5着、高松宮記念で9着だが、どちらも勝ち馬とは0秒5差と大崩れしていない。今年のメンバー構成なら粘り込みがあってもおかしくない。

 前走の高松宮記念(G1)で16番人気ながら、あわやの4着に激走したトゥラヴェスーラ(牡6歳、栗東・高橋康之厩舎)は、6歳を迎え本格化の気配が漂う。

 この他には、昨年3着のグルーヴィット(牡5歳、栗東・松永幹夫厩舎)、マイラーズC(G2)3着のカイザーミノル(牡5歳、栗東・北出成人厩舎)、阪急杯(G3)2着のミッキーブリランテ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)などがスタンバイ。

 5年連続で外国人騎手がこのレースを制覇するのか。それとも日本人騎手が意地を見せるのか。今年の京王杯SCは15日の15時45分に発走を予定している。

【ヴィクトリアマイル(G1)展望】「現役最強マイラー」グランアレグリアVS武豊レシステンシア! 6戦5勝テルツェットにもチャンスあり!? ★上位人気馬予想オッズ付き★

 16日、東京競馬場では古馬牝馬によるヴィクトリアマイル(G1)が開催される。今年は現役最強マイラーのグランアレグリアが断然人気となりそうだ。

★上位人気馬の単勝予想オッズ★
・グランアレグリア 1.3倍
・レシステンシア 4.7倍
・デゼル 16.7倍
・マジックキャッスル 17.0倍
・テルツェット 21.5倍

 昨年の安田記念(G1)で当時敵なし状態だったアーモンドアイを撃破したグランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。秋にはスプリンターズS(G1)とマイルCS(G1)も勝って短距離G1・3連勝を飾った。

 5歳となった今年は大阪杯(G1)で初めてとなる2000m戦で、コントレイルに次ぐ2番人気に支持されたが、重馬場に苦しみ4着に敗れた。今回は距離をベストのマイルに戻し、牝馬限定戦なら負けるわけにはいかないだろう。

 前走後はノーザンファーム天栄でリフレッシュを図り、先月28日に美浦に帰厩。5日に行われた1週前追い切りは、美浦南Wで6ハロン81秒8-ラスト12秒8をマーク。軽快な動きを見せ、僚馬と併入した。

 不安を挙げるとすれば、前走からの間隔が中5週という点。これまで休み休み使われ、結果を残してきた同馬にとってはやや詰まったローテーションといえるだろう。

 これまで最も短い間隔での出走は3歳春のNHKマイルC(G1)。桜花賞(G1)から中3週での競馬だったが直線伸びきれず、5着(4着入線、降着)に終わった。

 ただし昨秋のマイルCSは中6週で完勝しており、本格化した今なら中5週のローテーションも難なく突破する可能性が高い。ここを勝てばマイルG1・4勝目となり、ウオッカが持つグレード制導入後の最多勝記録に並ぶ。

 そんなグランアレグリア打倒の1番手がレシステンシア(牝4歳、栗東・松下武士厩舎)だろう。

 デビューから3連勝で2歳女王に輝いた快速牝馬のレシステンシア。3歳以降は6戦1勝となかなか勝ち切れていない。しかし、馬券圏外に沈んだのは骨折休養明けで8着に敗れたマイルCS(G1)のみ。大崩れしない点は評価すべきだろう。

 前走の高松宮記念(G1)は初めてスプリント戦に挑み、外枠発走から中団に控える競馬を見せた。ダノンスマッシュからクビ差の2着に敗れたが、脚質に幅を広げた収穫の多い一戦だったといえる。

 今回は直線の長い東京コースで、他にも逃げたい馬が何頭かいる。無理には逃げず、3~4番手から折り合い重視で進める可能性が高いのではないだろうか。

 前走後は放牧に出され、先月23日に栗東に帰厩。2週前には栗東坂路で52秒台、1週前追い切りでは、3度目のコンビを組む武豊騎手を背に54秒4をマークした。「チャンスはあると思う」と話した武豊騎手は09年のウオッカ以来、2度目のヴィクトリアマイル戴冠の大きなチャンスを迎える。

 ノーザンファームの生産馬2頭を追いかけるのは、社台ファーム生産馬のデゼルとマジックキャッスルだ。

 デゼル(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)は、昨年のオークス(G1)でデアリングタクトに次ぐ2番人気に支持された逸材。2走前の初音S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たすと、昇級初戦の阪神牝馬S(G2)では1番人気に支持され、見事一発回答で差し切り勝ちを収めた。

 初コンビを組んだ川田将雅騎手の継続騎乗も心強い。ハナ争いが激化し、前崩れの展開になればライバルをまとめて差し切るシーンがあっても驚けない。

 マジックキャッスル(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)も同じ社台ファーム生産馬で、昨秋の秋華賞(G1)2着の実績馬。年明け初戦の愛知杯(G3)を制し、前走の阪神牝馬Sはデゼルにクビ差の2着だった。

 その前走は、あくまでもヴィクトリアマイルに向けた叩き台で、輸送による大幅馬体重減も加味すれば、負けて強しの競馬だった。前走後は在厩で調整され、1週前追い切りで好時計を出すなど状態は明らかにアップ。長い東京の直線で自慢の末脚は炸裂するか。

 6戦5勝とまだ底を見せていないテルツェット(牝4歳、美浦・和田正一郎厩舎)も4連勝中の上がり馬で注目が集まる。

 叔母にオークス(G1)とQE2世C(G1)を制したラヴズオンリーユーがいる良血で、重賞初挑戦の前走ダービー卿CT(G3)では牡馬相手に4角8番手から差し切り勝ちを収めた。53kgとハンデに恵まれた面はあったが、牝馬限定G1なら十分チャンスはあるだろう。

 出遅れ癖があって発馬には注文が付くが、前走初タッグで勝利に導いたM.デムーロ騎手は「能力がすごくある」とべた褒め。G1初挑戦でも侮れない。

 出走メンバー最年長のサウンドキアラ(牝6歳、栗東・安達昭夫厩舎)は唯一の6歳馬。アーモンドアイには4馬身差ちぎられたが、昨年2着の実績は見逃せない。

 中内田充正厩舎の2頭も虎視耽々。リアアメリア(牝4歳)は、昨秋のローズS(G2)制覇後は4戦連続で掲示板を外しているが、待望の左回りで激走のチャンスはある。ダノンファンタジー(牝5歳)は2走前の阪急杯(G3)は出遅れ、前走の高松宮記念は道悪と敗因は明確。良馬場なら巻き返す力は十分ある。

 2年前の桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤ(牝5歳、栗東・渡辺薫彦)はグランレグリアと2年ぶりの対戦。叩き2戦目の変わり身に期待がかかる。

 展開のカギを握るのは逃げ馬の2頭。スマイルカナ(牝4歳、美浦・高橋祥泰厩舎)は昨年の桜花賞3着の実力馬。近走は控える競馬でも結果を出している。東京コースでの実績はないが、道悪なら面白い。

 ディアンドル(牝5歳、栗東・奥村豊厩舎)は、距離を延ばして一時期の不振からようやく抜け出した。前走の福島牝馬S(G3)では直線の長い新潟で粘り腰を発揮。大逃げを打つならこの馬か。

 5歳のグランアレグリアがその実力を見せつけるのか、それともレシステンシア、デゼルなどの4歳勢が世代交代を果たすのか。

 注目のヴィクトリアマイルは16日の15時40分に発走を予定している。

パチスロ「爆裂4号機時代」を地上波番組で回想…大学資金は「スロットで貯めた」!?

 それぞれに個性はありながらも、根は真面目。そんなお笑い優等生「第7世代」の台頭による反動か、今、「クズ芸人」と呼ばれるタイプが脚光を浴びている。

 独特なコントを創作し、2019年・2020年にはキングオブコントのファイナリストまで進んだお笑いコンビ「空気階段」。立ち位置左、口ひげがトレードマークの鈴木もぐらも、そんなクズ芸人のひとりとして有名だ。

 競馬予想などで当サイトにも幾度となく登場した鈴木は、生粋のギャンブラー。かつては「借金600万円」を抱えるほど数々のギャンブルにハマったものの、現在は結婚して子宝にも恵まれ、賭け事の世界の第一線からは退いているという。

 そんな鈴木は先日、テレビ東京の人気番組「あちこちオードリー」に出演し、若手時代におけるパチスロにまつわるエピソードを語った。

 吉本総合芸能学院(NSC)東京校17期生である鈴木は、大阪芸術大学中退という経歴の持ち主。「もともとは千葉」出身だそうだが、鈴木は大阪芸術大学への入学に必要な資金を全て「スロットで貯めた」のだそうだ。

 当時は、『吉宗』や『パチスロ北斗の拳』など、4号機のストック機全盛期。年収一千万円以上を稼ぐスロプロも多く存在した時代であるから、しっかりと立ち回れば入学資金を稼ぐことなど容易かったのであろう。

 ただ、そんな時代は瞬く間に終焉を迎える。

 奇しくも、当時は『ミリオンゴッド』『アラジンA』『サラリーマン金太郎』の検定取り消し処分に端を発した出玉規制の真っただ中で、パチスロは4.5号機、4.7号機、5号機へと移行。鈴木は「法律で爆裂禁止になった」「スロットが出なくなった」と当時の様子を共演者たちに熱弁し、それ故、「だんだんとお金がなくなった」と説明した。

 その後、無料案内所などの高収入バイトで生計を立てながら東京へ移り、NSCへ入学。大学中退の理由は「お金が払えなくて除籍になった」とのことで、お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭が「パチスロの法律が変わったからだよね」と突っ込むと、「本当、国のせいです」と返してスタジオを爆笑させた。

 現在、鈴木はYouTubeチャンネル「新!王庭伝説」にて同じくクズ芸人・岡野陽一との番組「くずパチ」にレギュラー出演するなど、パチンコ関連の仕事も多い。借金を抱えるほどハマるのは問題だが、今後もパチンコ・パチスロの楽しさを世間に広めていただきたいものである。

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