一部の養殖サーモンに要注意?ダイオキシン検出量が11倍の例も、エサに豚肉や植物油脂

「Getty Images」より

 日本人が自分の健康のために投じているお金は、年間総額5兆7351億円にも上るそうです。このなかから、スポーツジムの費用、エステなどの美容関係、健康器具、医療雑貨、そして市販の医薬品等にかける金額を除いた、いわゆる健康食品や健康飲料、サプリメントなどに支払っているお金だけで2兆6735億円に達するといわれています。良いか悪いかは別として、巨大な市場を形成していることだけは確かなようです。

 この数字から見て取れるのは、通常の食事では必要な栄養を摂取できないから、食事以外でその不足を補おうとしている人たちが相当数いる、ということです。

 その食事にかけるお金に関して、正確な数字を出すことは難しいと思いますが、ひとつの指標として「エンゲル係数」というものがあります。これは家計に占める食費の割合ですが、日本のエンゲル係数はずっと下がり続けていました。2005年には22.9%まで落ちましたが、その後、上昇して16年には25.8%まで回復しています。これは1980年代後半と同様の数字です。この数字だけを見て、「日本人は自分たちが食べるものが大事だということに気づき、それにお金を使うようになってきたか」と思ったら、大間違いです。実態は、かなり悲惨な状況です。

 エンゲル係数はパーセンテージで算出するものなので、いくら使ったかという金額の実数とは別なのです。ここ数年、日本のエンゲル係数が上がった理由は、消費者物価が上がったこと、特に食品の価格が高騰していることと、収入が下がったことで消費全体が低迷していることによるのです。消費全体が下がるなかで、どうしてもかかってしまう食費は、そのパーセンテージが上がっているという、悲惨な実態を表したのがエンゲル係数の上昇ととらえなければなりません。

 実際に、食品全体の価格はここ数年で約1.7%上昇し、特に生鮮野菜は約5%上昇しています。これは天候不順など、やむを得ない事情もありますが、筆者は国の食料政策が間違っているためだと思っています。

魚を食べるメリットとデメリット

 そんななか、食肉の消費量は相変わらず増えています。独立行政法人・農畜産業振興機構の調べによると、日本人1人当たりの食肉(牛肉・豚肉・鶏肉)年間消費量は、1960年に3.5kgだったのが、2013年にはその約10倍近くの30 kgにまで増えているそうです。一方で、日本人の主食であったはずの米は115kgから 57 kgに減少。同時に魚介類の消費量も減少しているそうです。

 そもそも、動物性たんぱく質をそれほどたくさん摂る必要はなく(食事全体の10%でよい)、また現代の食肉生産はさまざまな問題を孕んでいるということは、本連載で繰り返し述べてきたので、ここでは触れませんが、同じ動物性たんぱく質を摂るなら、獣肉よりも魚肉のほうがいいとは、よくいわれることです。特に妊娠中の女性には積極的に食べていただきたい食品のひとつが魚です。それは、お魚に含まれるオメガ3脂肪酸系列のEPAやDHAなどの脂肪酸が胎児の脳の発達に良い影響を与えるからです。スペインの環境疫学研究センターの調査で、妊娠中に魚を多く食べた女性が産んだ子供は、認知機能テストで高得点を記録し、発達障害の発生も少ないことがわかっています。

 ほかにも、魚を食べることのメリットはたくさんありますが、逆にデメリットはといえば、魚に毒性のある重金属類が含まれていることです。近海で獲れる魚より、遠洋で獲れる魚のほうが、より危険度が高いとされています。

 養殖魚は、すべてとはいいませんが、危険なものが多いと思います。特に養殖のサーモンは要注意です。エサとしてトウモロコシ、大豆などの安価な穀物が使われ、加えて豚肉や鶏肉を加工したものや、大豆油やキャノーラ油などの植物油脂も使われています。もともと鮭がそのようなものを好んで食べていたとは到底考えられないので、鮭に合わないものを無理やり食べさせているわけで、当然、病気にもなります。それを未然に防ぐために、エサには感染症などを防ぐための抗生物質や合成ビタミン、もともと白身魚であるサーモンの身を鮮やかなピンク色にするために加えられる合成の着色料(アスタキサンチン)なども添加されています。

 そして、さらに憂慮すべきは、養殖のサーモンには、ダイオキシン類やPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの環境汚染物質も大量に含まれていることです。天然の鮭と比べて、ダイオキシンは11倍、PCBは16倍も多く検出されたという報告もあります。エサとして使われた穀物が含む農薬成分も魚の中に取り込まれてしまいます。

 このような養殖のサーモンは、本来、魚を食べる場合のメリットのひとつである、オメガ3脂肪酸は極端に減少し、オメガ6脂肪酸が増大する傾向にあります。それが、食べた人の体内での脂肪酸バランスを狂わせ、不健康な状態をもたらすということに、早く、多くの方に気づいていただきたいものです。

食生活の改善が不可欠

 しかし、養殖魚の生産に携わっている方々のなかには、本当に素晴らしい技術をもって、安全性を第一に考えて一生懸命努力されている方もいらっしゃるので、そういう方々が生産したものと、劣悪な養殖魚をきちんと区別する、いわば「目利き」みたいなことが、これからは必要になってくるのかもしれません。

 天然の魚も、遠洋のものには水銀などの有害重金属類が含まれています。これは、ご存じのように、胎児の脳の発達に悪影響を与えます。胎児のみならず、子供も大人も食べた人すべてに悪影響を与えることもわかっています。なぜ、遠洋のもののほうが危険度が高いかというと、食物連鎖の果てに体内濃縮が起こり、大型のものであればあるほど、その汚染度が濃縮されていくからなのです。それを食べるということは、食物連鎖の頂点に立つことを意味しますが、そこに問題の根幹があるのです。

 これは一人ひとりが考えるべきことですが、人類全体として考えていかなければならない問題も含まれています。それは、私たちが将来に向けて、どのような食料生産体制を組むかという壮大な問題なのです。

 今が良ければそれで良い、ということにはなりません。未来の私たちの子孫の生命・健康に重大な影響を及ぼす問題です。

 その鍵は、実は私たちの毎日の食事、食生活、食習慣にあります。そのことを考えようという趣旨で、この連載を続けてまいりました。それが、今回でなんと100回目を迎えることができました。この間、ビジネスジャーナルの関係者の皆さま、とりわけ編集担当の方には一方ならぬお世話になり、また、読者の方からのさまざまなご指摘にも真摯にご対応くださったことに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 この連載100回を記念して、今までの分をまとめ、さらに新たに書き下ろし原稿を加えた本が出版されることになりました。出版時期などはまだ決定しておりませんが、なるべく早く本を世に出して、多くの方々に食生活のありようを問いたいと思っています。

 出版の暁にはぜひ、お買い求めいただき、ご支援を賜りたく存じます。そして、これからもこの連載をお読みくださいますよう、お願い申し上げます。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

パチンコ「神台」が間もなく降臨!? ファン歓喜の「夢コラボ機」の気になるウワサ

 2019年も魅力的な新台が導入予定のパチンコ。その中でも注目度が高いのは、人気作品と"コラボ"を果たした機種だ。

 名物メーカー高尾は、特撮映画とのタイアップ機となる『P白魔女学園 オワリトハジマリ』を6月17日に導入予定。3種類の抽選ルートを楽しめる斬新な仕様で、RUSHのトータル継続率は約80%を誇る。

 サミーが発表したパチンコ新機種『Pあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』も見逃せない1台だ。

パチンコ「神台」が間もなく降臨!? ファン歓喜の「夢コラボ機」の気になるウワサの画像1
サミーHP」より

「6段階設定の1種2種混合タイプ。大当たり確率は約1/231.6(設定1)~約1/153.3(設定6)となっています。最大出玉は約1100個ですが、比率は75%と高めですね。

何よりも注目したいのは演出。本機のために書き下ろした映像を多数用意しているだけではなく、原作の楽曲も搭載している様子。原作ファンが楽しめる要素が満載ですね。導入後の動向に注目です」(パチンコライター)

 パチンコホールに『あの花』旋風が巻き起こるのだろうか。感動的アニメと大手メーカーとのコラボに期待は高まるが......。

 コラボという意味では"アノ機種"を無視することができないだろう。

 名物メーカーが「幻のパチンコ」とのコラボを実現。"レジェンド"と"人気コンテンツ"の「強力タッグ」マシンに関する新情報が浮上した。

「豊丸産業の新機種『P華牌R~猿渡翔がローズテイルにやってきた~』ですね。YouTubeの公式チャンネルで予告映像が公開されてから、その動向に注目が集まっていましたが......。ようやく動きがありそうです。

一部関係者の間で『夏過ぎには発売か』と囁かれていますね。正式な発表はありませんが、大きな話題になっていますよ。その動向から目が離せません」(パチンコライター)

『華牌』は、すでに事業撤退をしている奥村遊機の人気シリーズ。麻雀パチンコの「レジェンド」として認識されているコンテンツだ。

 復活を望む声が絶えなかった名機が、豊丸産業を代表する萌えマシン『ローズテイル』と夢のコラボを果たす。ファン歓喜の仕上がりとなっているのだろうか。発売時期も含めた正式な発表を、楽しみに待ちたい。

Hey!Say!ツアー中止の背景にある、トップがオリキを統率するジャニーズ文化の消滅

5月22日に発売されたばかりのHey!Say!JUMP、24枚目のシングル「Lucky-Unlucky/Oh! my darling」通常盤のジャケット(販売はジェイ・ストーム)

 5月19日、ジャニーズ事務所が、Hey!Say!JUMPの2019年のアリーナ会場でのコンサートを見送ることを発表した。理由は「ツアー移動時に一般のお客様に対して多大なご迷惑をお掛けする状況が改善にいたらなかった」としており、ファンの間で衝撃が走っている。

ジャニーズ事務所はこれまでも再三にわたり、公式ホームページにおいて「大切なお願い」として、ファンの迷惑行為に対して注意・警告を行ってきた。迷惑行為とは具体的には……

・タレントが利用することを予想し、駅でタレントを待ち受ける
・タレントと同じ新幹線に乗車し、タレントを見るために車両のデッキや通路に留まる
(2018年10月17日)

・タレントの写真、動画を撮影し続ける行為
・タレントに故意にぶつかったり、抱きついたりする行為
・スタッフに向けてエアガンを発砲する行為
(2017年9月13日)

 などである。

 事務所だけではない。タレント自身も声を上げている。

 2018年10月、Hey!Say!JUMPメンバーの八乙女光はジャニーズ公式携帯サイト「Johnny's web」内のブログでファンのマナーの悪さについて言及し、「僕はHey! Say! JUMPのライブの開催自体を考え直した方がいいように思います」と注意を促した。八乙女は2017年8月にも同ブログでファンのマナーについて言及。2018年11月には同メンバーの薮宏太がコンサート中に「一般の人に迷惑をかけないで」と直接ファンに訴えた。

 ジャニーズファンによるこうした一連の行為に対し、ジャニーズに詳しいある雑誌ライターは次のように語る。

「実は他のグループに対しても同様の行為が多々あることはジャニーズファンの動向に詳しい者なら周知の事実。にもかかわらず今回、Hey! Say! JUMPのツアーだけが中止になったことについては、『ここ数年、Hey! Say! JUMPの人気が落ちてきていたので、“ファンへの脅し”として、ツアーを中止しても損害が少なくて済むHey! Say! JUMPを選んだのではないか……』などと冗談気味に語る他グループのファンもいます。でも実際、他グループの迷惑行為もひどいものなんですよ」

 2018年9月、King & Princeのファンが仙台駅に殺到し、新幹線の発車が7分間遅れるトラブルが発生。2017年11月には、Kis-My-Ft2の玉森裕太がブログで新大阪駅を利用した時の状況を「昨日 行き帰りも たくさんの方に踏まれながら歩いてました。正直いろいろと 辛かったですわ」「気をつけて じゃなくて やめて欲しいかな。そして危ないからね」と綴った。2018年11月、関ジャニ∞の大倉忠義もブログで、カバンの中に物を入れられた、突然手をつながれた、友人と食事をしていたら駅や空港にいつもいる人が横のテーブルにいたなどのストーカー行為を挙げ、「身勝手な行動が精神的に辛いです。このまま耐え続けられるのだろうか」「普通の人に戻る方がよっぽどらくだろう。そろそろ限界だ」と悲痛な叫びを上げていた。

オリキをトップが統率するという文化の消滅

 しかし、こうした過激なストーカー行為は、今に始まったことではないという。「ずいぶん昔から続いてきたものではあるんです」と、前出のライターは指摘する。

「今回は公共交通機関での迷惑行為が問題となっていますが、自宅までついていったという話も昔からよく聞きます。自宅の前にテントを張って泊まっていたとか、郵便物を盗んだとか。ジャニーズタレントの自宅ポストは、郵便物が盗まれないよう、Jr.メンバーに至るまで軒並みガムテープが貼ってあったといいます」(同・雑誌ライター)

 しかし、かつてと今とでは、決定的に違う点があるのだという。

「昔は、“オリキ”と呼ばれる熱心なおっかけには、必ず“トップ”という統率役がいたんです。このトップはジャニーズ事務所サイドと非公式にではあれどつながっており、出待ちが可能な場所などの情報はトップからしかもらえなかった。だからみんなトップの言うことは聞いていたし、ルールを守らない“ヤラカシ”に対しては情報を与えないという“制裁”を科すなどし、一定の秩序を保ってはいられたんです。

 しかし今では、このようなオリキの“文化”はほぼ消滅してしまった。その大きな理由は、ネットの発達です。一部のヤラカシや業界関係者から漏れた情報、一般人による目撃情報などは、今はSNSによってあっという間に拡散してしまいます。そうやって情報を得られるから、以前のようなトップによる統率などもはや意味を成さない。たまにマナー違反を注意する真面目なファンもいますが、そうしたファンは“純オタ”などと呼ばれ、『純オタとはかかわりたくない』と揶揄の対象にすらなっている始末」(同・雑誌ライター)

 さらに、迷惑行為の“質”も、より陰湿になってきているという。

「2018年にKing & Princeがデビューを記念して行ったハイタッチ会で、『好きなタレントにファンを近づけさせないためにナイフを持ってくる』と一部のファンが宣言し、その情報が拡散するという騒動がありました。実際にナイフを持参したかどうかは不明ですが……。

 こうした異様なファンも以前からいるにはいましたが、SNSのせいで近年は悪目立ちするようになってきています。一部のYouTuberが過激化するのと同じ理屈で、行為をあおる者もなかにはいるし、そうやって注目されることが快感となってしまうと歯止めが利かないですからね。コンサートで特定のメンバーの名前を挙げて『死ね』などと書いたうちわを掲げているファンの存在などもよく聞きますし、そうした行為の広がりに身の危険を感じてしまうメンバーが増えてきていても不思議ではないと思いますね」(同・雑誌ライター)

 手軽に情報を得ることが可能となってしまった現在。過激な言動はあっという間に広がり、そのことで優越感を得てしまう者もいれば、そうした歪んだファン感情を持つ“仲間”を見つけることもかつてより容易だ。また、タレントによるネット向け情報発信の一般化で、タレントとの距離をかつてよりもぐっと身近に感じやすいといった時代状況もあろう。

 こうしたSNS時代において暴走するファンを止めるには、ツアーの中止、さらには活動停止といった“最後の手段”しか残されていないのかもしれない。
(文=編集部)

福山雅治『集団左遷!!』の顔芸はヘタなのか…業界関係者が語る“ましゃ”の本当の演技力

TBS系『集団左遷!!』公式サイトより

 現在放送中の連続ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)で主人公を演じる福山雅治の熱演が、いろんな意味で話題だ。

 廃店寸前の三友銀行蒲田支店に課せられたノルマは、「半年間で融資額100億円」。上層部から「銀行の未来のために、ノルマを達成できなければ廃店にする」と言われ、部下たちを守るため支店長として奮起する福山は、とにかく走り、怒り、嘆く。ここで、2013年に『半沢直樹』大ヒットを生んだこの「日曜劇場」枠ではお約束の“顔芸”が炸裂するのだが、「福山の顔芸はサムい」「大根役者丸出しで引く」など、SNS上では罵詈雑言が炸裂。実際に同作を見てみると確かにかなりの熱演ぶりだが、そこに“男50歳、福山雅治の新境地”が感じられるような気も……。

 なぜ彼の顔芸はこれほどまでに不評なのか? あるテレビ局のドラマ部プロデューサーは、次のように語る。

「福山さんは、所属事務所アミューズの先輩女優、富田靖子の相手役という好待遇で事実上の役者デビューを果たし、俳優としてそこまでの下積みを経験しないままブレイクしてしまった。その勢いでミュージシャンとしても成功しその後も順風満帆のため、俳優業で大きく悩むこともなかったのでしょう。その結果、どうしても演技力がデビュー当時から大きく進歩していないんですよね。

 彼の人気が絶大なので、これまでは制作側が“福山雅治ありき”で、“福山ができる役”を考え、ここまでやってきたという側面もあると思います。結果どうしても、“感情がわかりづらいイケメン役”が多かった。実際、彼の芝居で最もよかったのは、『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)の湯川学でしょう。ああいった、感情の起伏がなく淡々とロジカルにセリフを言うことが求められる役こそが、彼に最も向いているのだと思います。

 ところが今回の『集団左遷!!』における役は、まさにその真逆。感情をむき出しにして走り回り、部下を熱く鼓舞する中間管理職なわけですから、バリエーションに乏しいという彼の短所がどうしても露呈してしまう。といって、キャリア30年超の福山さんに演技の基礎から指導できるわけもないので、今作ではもう、彼のこうした大げさな演技を眺めているしかない。そもそも失笑ギリギリの過剰な演技が求められる日曜劇場で、しかも銀行モノとくれば、どうしても『半沢直樹』的な顔芸が求められてしまうのは仕方のないこと。でも、共演の香川照之さんや神木隆之介くんの芝居がウマすぎて、福山さんのバリエーションの空回り感が際立ってしまっていますよね。お茶の間に失笑が生まれてしまうのは、ある意味当然なのかもしれませんね……」

今秋には主演映画公開、“五輪仕事”獲得も視野に入れるか

 視聴率的にも、初回こそ13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲ったものの、2話目で8.9%と早くも1桁台に突入、その後も依然として低空飛行が続いている。最終話で視聴率42.2%を記録した『半沢直樹』には遠く及ばず……という結果になりそうである。

「そもそもこの『集団左遷!!』は『半沢直樹』シリーズの原作者である池井戸潤作品ではないし、演出スタッフも違う。にもかかわらず『半沢直樹』を意識しすぎていることが、最大の間違いだと思うんですよ。それに加え、7月からはまさに池井戸潤原作の『ノーサイド・ゲーム』が大泉洋主演で始まり、さらに来年にはなんと、『半沢直樹』待望の続編が7年ぶりに制作されることが発表されました。よりによって福山さんが『日曜劇場』で苦戦しているこのタイミングで、なぜ半沢の続編まで発表されたのか……理解に苦しみますね。もはや福山さんが“当て馬”のようにも思えてきて、不憫でなりませんよ」(前出のプロデューサー)

 先日オンエアされた第6話で「100億円のノルマ」は一応の着地点を見いだし、次回からは第2章が始まることとなった『集団左遷!!』。一方で、「物語としては面白いのに、あまりにも酷評されすぎている」と反論するのは、あるテレビ誌のライターだ。

「最初は情けない上司という感じでしたが、徐々に部下たちの信用を得て、銀行マンとして輝きを取り戻すという役柄が福山さんにマッチしてきて、がぜん面白くなってきたと思います。福山さんの熱演や顔芸にも慣れてきちゃって、クセになってきましたよ(笑)。第2章からは本部に戻り、銀行の闇がより深く描かれていくのですが、ここまできたら、もはやもっと顔芸を炸裂させてほしいですね。

 でも、“男が惚れる男”といわれるだけあって、ノルマ達成を目指して部下たちと一丸となって奮闘する福山さんはやはりとてもカッコよかった。第2章でも、外野からのネガティブな声を気にすることなく、そんなシーンをたくさん出していけば、逆に『半沢直樹』との差別化も図れると思います。11月には主演映画『マチネの終わりに』も公開され、その余勢を駆って東京オリンピックでも大きな仕事を狙ってることは間違いないでしょう。今回の『集団左遷!!』で多少コケたとしても、次の新曲を出せばまた確実に売れるのでしょうから、大きな傷にはならないと思いますね」

 とにかく賛否両論が渦巻く、俳優・福山雅治の熱演。とはいえ、誰が見ても忘れられない“顔芸”を確立したという意味では、彼が“新境地”を開くことには十分に成功したといえるのかもしれない。
(文=藤原三星)

藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

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 金融庁が先日公表した報告書をめぐり、「年金はなんだったんだ」「年金返せ」「年金払え」とSNSで怒りの声が巻き起こっている。「年金返せデモ」の動きも出てきた。  発端となったのは、5月22日付けで金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」がまとめた「「高齢社会における...

安倍首相がケント・ギルバートと対談! 百田尚樹の『日本国紀』とケントのヘイト本を賞賛しネトウヨ心性全開

 参院選を前に芸能人と面会を繰り返し、政権PRに勤しんでいる安倍首相だが、ここにきて頭がクラクラしてくるような行動に出た。極右雑誌「WiLL」(ワック)7月号に登場し、なんと、あのケント・ギルバート氏と対談しているのだ。  周知の通り、ケント氏といえば、数年前に突如“保守系...

安倍政権の選挙狙い「就職氷河期世代」支援が酷い!「人生再設計世代」と言い換え、劣悪労働押し付け、派遣会社への利益誘導も

「不遇の世代」と呼ばれ、近年では「アラフォー・クライシス」と題してNHKが特集を組んだことでも話題を集める「就職氷河期世代」。ここに安倍政権がメスを入れるとし、5月29日には「就職氷河期世代」支援策を厚労省が公表した。  厚労省資料では、「就職氷河期世代」を“概ね1993...

福島原発事故“風評被害対策”で「電通」に240億円! ママインフルエンサーのステマ、開沼博や早野龍伍、TOKIO起用も

電通の戦略で「キーメッセンジャー」に選ばれたTOKIO出演のCM「ふくしまは、元気です。」  避難指示の解除、自主避難者への住宅無償提供や家賃補助の打ち切り……。安倍政権による東日本大震災、福島第一原発事故の被災者切り捨てが進んでいるが、ここにきて、政府や自治体が「復興」に...

経産省・文科省“霞が関連続覚醒剤事件”でテレビがピエール瀧・元KAT-TUN田口報道と違いすぎ! 安倍政権への忖度か

 またしてもキャリア官僚による薬物事件が起こった。覚醒剤と大麻を所持していた疑いで文部科学省の参事官補佐・福沢光祐容疑者が逮捕された事件だ。    事件は深刻なものだ。福沢容疑者は自宅だけでなく職場である文科省の福沢容疑者の机からも覚醒剤や注射器が複数本も見つかった。つまり...

女子高生のSNS事情と、インフルエンサー選びの指標とは?

電通ギャルラボでは、特定ジャンルにオタク的な深い知識を持ち、その分野において市場を動かす鍵を握っている影響力の高い人のことを「ジャンル別イノベーター」と定義しています。彼らを活用したマーケティングを探る連載最終回では、女子高生のリアルな声を紹介。マイナビティーンズ※事業推進室の岩渕俊明さんとともに、電通ギャルラボの阿佐見綾香が、彼女らの情報源であるインフルエンサーに内在するジャンル別イノベーター的要素を探り、最後に連載全体を総括します。

※マイナビティーンズ:ティーン女子をターゲットとしたクロスメディア「マイナビティーンズonline」、ティーン限定のインフルエンサープラットフォーム「SPIRIT TEENS(スピリットティーンズ)」、ティーン向けプロモーションスペース「JOL原宿」、ティーンのマーケティング・リサーチデータを企業に提供する「マイナビティーンズラボ」など、あらゆるリソースを活用しながら企業のティーン向けマーケティング・プロモーションを支援している。

<目次>
Ⅰ-1 今どき女子高生が、フォローしたくなる情報発信者とは?
▼マイナビティーンズ女子高生の最近のSNS事情
▼女子高生のSNS事情三つの特徴
I-2 インフルエンサーを選ぶ指標は エンゲージメント+親和性
▼インフルエンサーを選ぶ指標はエンゲージメント率+親和性
▼クラスのコミュニティーリーダーに情報を投げるボトムアップ型PRも展開
KEY POINT        
Ⅱ 「ジャンル別イノベーターの時代」連載のまとめ      

マイナビティーンズ女子高生の最近のSNS事情

マイナビティーンズの会員である女子高生二人。彼女たち自身のSNS事情のリアルな声を、まず紹介します。

■Aさん(高校2年生)──インスタフォロワー1700人。カフェ情報を発信中

今ハマっているのは、Instagram。芸能人やカップルインスタグラマーの画像を見るだけでなく、自分でもカフェの画像を投稿して1700人近くのフォロワーがいます。「#地名+カフェ」のタグをつけて画像を投稿したらフォロワーが増えていきました。自分がカフェを探す時も、同じように「#地名+カフェ」で検索します。

反応がいいのは、「#表参道カフェ」で投稿した写真。上手に撮れた写真、おいしそうな写真は「お気に入り」される数が急激に増えます。友達とサラダのお店に行き、3人分のお皿をきれいに並べてインスタに投稿したら400人以上に「お気に入り」されました。「いいね」じゃなくて「お気に入り」されるってことは、後日その人もそのお店に行くつもりなんでしょうね。

フォロワー数は、2000人ぐらいで十分。1万人を超えると将来就職する時にアカウントが見つかる確率が高くなるのが嫌なので、1万人を超えたくはないですね。

カフェアカウントの他、友達のサブアカウントをフォローするためのインスタアカウントを持っています。こちらはフォロワー数20前後。鍵をかけ、「ストーリーズ」を中心に身の回りのことを投稿しています。

■Bさん(高校2年生)──世界観が統一されたインスタが好き。でも、頑張り過ぎはNG!

画像加工に凝っていた頃は、韓国のインスタで良く見られる彩度が低くて黒っぽく画像を加工したものを、インスタに投稿していたんです。ハッシュタグにハングルを使ったり、韓国で流行っているタグをつけたりしたら、コアな韓国好きのフォロワーが一気に増えました。でも、リアアカ(友人・知人用のアカウント)と韓国アカを一緒にしていたので、世界観を崩さないようにするのが大変。2000人以上のフォロワーがいましたが、疲れてしまったのでアカウントを丸ごと削除しました。今は検索して閲覧する用のアカウントをひとつ持っているだけです。

インスタでフォローしたくなるのは、タピオカだけ、コスメだけと投稿に統一感があるアカウント。インスタの「おすすめ」で気になる写真を見つけたら、アカウントをチェックしてフォローするか決めます。加工も重要ですね。同じアカウントなのに、韓国系、ふわふわ系、ナチュラル系と系統がバラバラだとフォローしないかも。美容院も、インスタに写真を載せていないところはパスします。

インスタは毎日のように投稿しないとフォロワーが減りますが、投稿が多過ぎてもフォローを外されます。頑張り過ぎのアカウントも「ダサいな」って思いますね。アカウントを相互に宣伝し合う交換宣伝で必死にフォロワーを増やしたり、洋服アカウントなのに自撮りばかり載せるようになったりすると「痛いな」って。「自然体でおしゃれ」なのが理想です。

女子高生のSNS事情三つの特徴

女子高生二人へのインタビューから女子高生のSNS事情の特徴が見えてきました。

①趣味アカ、リアアカ、ROMアカを使い分ける

自分の好きなジャンルの情報で世界観をつくり込む“趣味アカ”、身の回りのことを気軽に投稿する“リアアカ”の二つを使い分ける人、さらに投稿を読むだけ・情報を得るだけのROMアカの3アカウントを持っている人が多数派。フォロー数とフォロワー数がほぼ同じという女子高生が多い中、徹底的な画像加工と世界観のつくり込みで、フォロワー数が4桁を超える女子高生も一定数存在(マイナビティーンズではマイクロインフルエンサーと一般女子高生の割合は3:7程度)。

②情報収集はインスタとYouTubeが中心で、パーソナライズ情報が当たり前

コスメやグルメ、ファッションなどの情報源は、インスタ、YouTubeが中心。中でもよく見るのは、インスタの「おすすめ」。かつては必要な情報を自分から検索する時代でしたが、今どきの女子高生にとっては過去の閲覧履歴によりパーソナライズされた「おすすめ」の情報・コンテンツが自動的に“来る”のが当たり前の時代。その恩恵をすごく受けている世代なのです。

③インスタでフォローしたくなるアカウントの五つのポイント

インスタでフォローしたくなるアカウントの条件は、以下の5点。
・世界観が統一されている
・加工がキレイ
・頑張り過ぎず、自然体
・途中から投稿する内容が変わらずブレない
・投稿頻度が適切

ポイントはただ世界観がつくり込まれているというだけではなく、自然体でうそがないこと。頑張り過ぎてあざといものや、本当じゃないことには拒絶感を感じます。世界観の統一や内容がブレないことなどは、この連載のテーマである「ジャンル別イノベーター」に も通じる要素ですね。

インフルエンサーを選ぶ指標はエンゲージメント率+親和性

「マイナビティーンズ」では、さまざまなジャンルのインフルエンサーをアサインし、PR施策を実施しています。

施策のターゲットである女子高生はうそを嫌い、情報の信用性をシビアにチェックします。「#PR」とついた投稿は広告であることも、一定数の子たちは理解しています。とはいえ、PR投稿だからといって信用しないわけではありません。「これはPRです」と明言し、その上で信頼できるインフルエンサーが「2週間使い、良いと思ったところをお伝えします」と紹介すれば、納得してくれます。PRだと隠さないこと、最低でも2、3週間は商材を使用することで、信用性の高い情報として受け入れてくれるのです。

PRに起用するインフルエンサーを選ぶ際、かつてはSNSのフォロワー数を重視していました。しかし、Twitterからインスタへと女子高生の興味が移り始めた約4年前から、エンゲージメント率※がインフルエンサーを選ぶ指標に。Twitterはフォロワー数が多ければリーチし拡散もしますが、インスタは拡散しない分、エンゲージメント率を上げないと情報が伝わらないからです。

加えて徐々にインフルエンサーの信用度が取りざたされるようになってきて、今は、エンゲージメント+親和性の時代を迎えています。日頃からフォロワーとのコミュニケーションを深めているインフルエンサーを起用しても、PR投稿をした時にエンゲージメント率がグッと下がるようでは意味がありません。そのため、商材と親和性のあるインフルエンサーをキャスティングすることが重要なのです。

われわれがインフルエンサーをキャスティングする際も、商材がその人に適しているか、つまりその分野に深い知識を持つ「ジャンル別イノベーター」であるか、インスタやYouTubeの過去の投稿を通じてチェックします。ポイントはインフルエンサーが、インスタやYouTubeを通じて打ち出している“世界観”です。

先ほどの二人の女子高生を見ても分かるように、世界観はつくり込むものなのです。だから、投稿されたものを見れば、どんなテイストか、普段どんなことをしているのかが分かります。つまり、インスタやYouTubeはその人の“取扱説明書”のようなもの。プランナーには、こうした取扱説明書を読み解くスキルが求められるのです。

その点でいえば、YouTubeの方がジャンルや、やってることは分かりやすいと思います。インスタは“おしゃれなことをしていることが正義”というところがあるので、例えばカフェとコスメはジャンルが違うけれど、おしゃれだからと一緒にされてしまいます。YouTubeだとコスメ系の場合、例えば旅行に行ったとしてもご当地の化粧品を探してきて動画で見せたりするので分かりやすいです。本人のキャラクターもYouTubeの方が分かりやすいですね。普段ふざけてる子が急に真面目なことをやってもおかしいので、徹底的にふざける、といったように。

友達同士での来場促進を目的としたキャンペーンで、中学の同級生で構成された身内での遊びやネタ動画を発信しているユーチューバーを起用し、彼らの企画のシリーズに類似したPR動画を作成し、うまくいったという事例もあります。商材とインフルエンサーの親和性が高いことがポイントです。

※エンゲージメント率:フォロワーから「いいね!」やコメントなどの積極的な反応を示してもらえる割合

クラスのコミュニティーリーダーに情報を投げるボトムアップ型PRも展開

人気ユーチューバーやインスタグラマーではなく、クラスのコミュニティーリーダーに情報を投下するケースもあります。コミュニティーリーダーは、クラスの“一軍”。かつては運動ができる子、かわいい子などが一軍を占めていましたが、今はSNSで顔出しするかわいい子だけではなく、SNSでの自己表現が上手い子、SNSだとイケメンに見える子などいろいろなタイプがいます。フォロワー数の多寡を問わず、SNSを上手に使いこなしている子が増えています。

SNSを使いこなせる人気者は、自己表現が上手で、人に影響を及ぼす力、発信力を持っています。以前なら、芸能事務所に所属するインフルエンサーにしかアプローチできませんでしたが、今ではこうした高校生にもアクセスできます。

これまでのPR活動は、タレントやモデルなどの事務所に所属するパワーインフルエンサーに落とした情報を、コミュニティーリーダーがクラスに広めるという、上から下へのシャワー効果を狙っていました。

今のティーン女子は、友達からの情報を信用しやすいため、クラスのコミュニティーリーダーに情報を投下するボトムアップ型PRによって、口コミ効果を狙います。「コミュニティーリーダーから聞いたコスメを検索したら、パワーインフルエンサーもおすすめしていた。やっぱりこれは信頼できる商品なんだ」という流れをつくります。

学校など自分たちのコミュニティーにおけるインフルエンサーと、その領域で著名なジャンル別イノベーターの両方からの情報によりPR効果も高まるのです。

小学生の頃からSNSでのコミュニケーションやネットでの情報収集に当たり前に慣れ親しんできた女子高生たちは、目的に合わせて情報を集めたり編集したりするスキルが高くなっています。時代の最先端といえる彼女たちに向き合い続けるマイナビティーンズ岩渕さんの話からは、ジャンル別イノベーターの時代のマーケティングを読み解く重要な視点が多くありました。

押さえておきたいポイントは、次の3点です。

①コミュニケーションの軸が「言葉」から「画像の世界観」へ

女子高生たちは欲しい情報を「画像」や「映像」で獲得します。キーワードで直接的に検索して情報を探すのではなく、好きな世界観の画像をフォローして集めることでレコメンドされてくる情報の精度を上げたり、自らのSNS発信でも世界観をつくり上げて共感し合える人が集まってくるようにするなど、好きな画像や、そこから世界観を見つけ出すスキルが高くなってきているのです。TwitterからInstagramにトレンドが移り変わったときに、言葉よりも画像の時代へとパラダイムシフトが起こりました。

インターネット上の情報を収集して編集し、価値を持たせてシェアすることを「キュレーション」といいますが、元々は美術館や博物館で企画展を組織すること。テーマと世界観の勝負という点で、今は本来の意味の「キュレーション」が価値を持つ時代になってきているといえるでしょう。

②情報源は、パーソナライズ&レコメンドされた「1次情報」

女子高生たちは、SNSで人々が発信する「1次情報」を重視します。1次情報は、発信者本人が実際に見聞きしたり体験して手に入れた情報のこと。個人の発信すらも、パーソナライズされた「おすすめ」の情報として自動的に“来る”のが当たり前の今、自らの1次情報を価値あるコンテンツとして発信できる、表現力のあるジャンル別イノベーターが彼女たちに重宝される情報源となっています。

③情報発信にいっそう求められる「表現力」

女子高生たちは情報を集めるだけではなく、発信者としてのスキルも持ちます。どんな情報が見てもらえるのかを研究し、トライ&エラーを繰り返し、自らの「好き」に関連する情報をコンテンツ化して表現することができます。これからはそんな目の肥えた消費者が上の年代に上がってくるということです。この先に生き残るためには、言葉にする力、説明する力、世界観をつくる力などあらゆる表現力がキーになっていきます。

左から電通ギャルラボの阿佐見綾香さん、マイナビティーンズの岩渕俊明さん

「ジャンル別イノベーターの時代」全7回の連載は今回で最終回となりましたが、いかがだったでしょうか。

これまでの連載のポイントを簡単にご紹介します。

第1回:電通ギャルラボの「#女子タグ」マーケティングとは?

特定ジャンルにオタク的な深い知識を持ち、その分野において市場を動かす鍵を握っている影響力の高い人を「ジャンル別イノベーター」と定義。

第2回:消費のカギを握る「ジャンル別イノベーター」

ジャンル別イノベーターは、フォロワー数が多く影響力の範囲が広いインフルエンサーの中にも、フォロワー数が少ない一般の人たちの中にも、どちらにも一定数存在している。企業が効率的に市場の消費を動かすためには、影響力の大きいジャンル別イノベーターの力を借りることが有効。

第3回:土井英司さんに聞く、影響力のある“ジャンル別イノベーター”はどう生まれる?

話を伺ったのは、「ビジネス書」ジャンルのイノベーターとして影響力を持ち、ジャンル別イノーベーターのプロデュースも手掛ける土井英司さん。

影響力のあるジャンル別イノベーターを生み出すためには、「独自ポジションをつくること」と「伝える技術を磨くこと」が重要。マーケター側が重視すべきはジャンル別イノベーターの共感ポイントや思想を把握し、彼らの信念に反さない情報発信を提案すること。

第4回:メークにもっと自由を。常識を変え、市場を創り出したジェンダーレス男子。

話を伺ったのは、男女の境なくメークやファッションを自由に楽しむ“ジェンダーレス男子”という新ジャンルを確立したこんどうようぢさんと、ブームの仕掛け人であるプロデューサーの丸本貴司さん。

ジャンル別イノベーターの発信する新たな価値観は、マイノリティーがマジョリティーに変わるとき新たな市場をも生み出すパワーを持つ。

第5回:複数ジャンルで消費を動かすインフルエンサーの秘密に迫る

話を伺ったのは、複数ジャンルで消費を動かすインフルエンサーの佐藤ノアさん。

インフルエンサーが影響力を持つためには「時間」「ストーリー」「信頼関係」を意識して人間性に対する「ファン」をつくること、さらに独自のPR投稿へのルールをつくることによって、発信する情報への信頼度を高めることが重要。

第6回:「コト消費」の時代に生まれた新ジャンル「プロトラベラー」とは 

話を伺ったのは、「プロトラベラー」の羽石杏奈さんと、雑誌GENIC編集長の藤井利佳さん。

特定ジャンルの情報をキュレーションすることでジャンル別イノベーターとして消費を動かす力を得ていく。またキュレーションされた的確な情報が集まってくる場所をつくると人気が出る。

最終回の第7回では、時代の最先端といえる女子高生のSNS事情から時代を読み解きました。

ジャンル別イノベーターはそれぞれ非常にユニークでエネルギーを持った存在で、そのパワーの活用で社会や経済がより活性化する可能性を秘めています。電通ギャルラボはこれからも、ジャンル別イノベーターの時代に向けて、さまざまな施策やアイデアなどのソリューションの提供を続けていきます。またどこかでお会いできますことを楽しみにしています。