朝ドラ『おちょやん』杉咲花が演じる竹井千代のモデルとは?人気喜劇女優の壮絶な人生

 11月30日からスタートするNHKの連続テレビ小説『おちょやん』。亡き母に代わって幼い頃から家を切り盛りする少女が、厳しくも優しさあふれる大阪の道頓堀でもまれながら成長していき、やがて女優を目指すという物語だ。

 主演は杉咲花で、「松竹新喜劇」の喜劇女優・浪花千栄子をモデルにした竹井千代役を演じる。脇を固めるのは、父親役のトータス松本、奉公先の女将役の篠原涼子、千代の夫となる天海一平役の成田凌などのバラエティ豊かな面々が揃っている。また、いしのようこ、板尾創路といった関西出身者が多いのも特徴だ。

 主人公のモデルの浪花千栄子は関西を中心に活躍した女優であり、「大阪のお母さん」という異名の持ち主。昭和を代表する人気女優のひとりだ。昭和生まれの人なら「オロナイン軟膏の看板の人」と言えばわかるかもしれないが、20~30代ではなじみのない人も多いだろう。そこで今回は、ヒロイン竹井千代のモデルとなった浪花千栄子について、簡単に紹介したい。

女中見習い(おちょやん)から人気女優へ

 浪花千栄子(本名・南口キクノ)は、現在の大阪府富田林市で養鶏業を営む家に生まれた。幼い頃に母親を亡くして、学校にも通えないほど貧しい子ども時代を過ごし、8歳で仕出し弁当屋に女中見習い(おちょやん)に出される。その後、京都のカフェーで女給(ホステス)として働くが、18歳のときに紹介された村田栄子一座に弟子入り。裏方の仕事をする傍らで、舞台にも立つようになった。

 その後、東亜キネマに移り、「香住千栄子」という名前でいくつもの脇役をこなした後、映画『帰って来た英雄』の準主役に選ばれて一人前の女優の仲間入りを果たす。続いて、帝国キネマでは「浪花千栄子」という名でさまざまな映画に出演したが、金銭的な問題などで映画界から離れた。

 昭和に入り、新潮劇を経て、2代目渋谷天外らが旗揚げした松竹家庭劇に加わり、2代目渋谷天外と結婚。脚本家の妻という引け目があって、端役ばかりを演じて不遇の時代を送るが、第二次世界大戦が終わると、松竹新喜劇の看板女優となった。また、当座長の曾我廼家十吾から徹底的に鍛えられたため、アドリブにも強くなった。

 仕事が上り調子になっている中で、自身がかわいがっていた後輩女優の九重京子と夫が不倫をしていることが発覚。さらに、その2人に子どもが生まれたことで2代目渋谷天外と離婚し、松竹新喜劇を退団した。

芸能界から失踪も奇跡の復帰、人生が一変

 千栄子は誰にも何も言わずに芸能界から離れて行方知れずとなったが、昭和の人気漫才師のエンタツ・アチャコの花菱アチャコから共演を熱望され、関係者が血眼になって千栄子を探し回った。

 京都中を捜索したが、なかなか発見できず、ついにタイムリミットが来てしまう。しかし、一行はあきらめきれず、「もう1日だけ」と捜索を延長して、偶然入ったお店で千栄子の情報をつかみ、奇跡的に発見。NHKのラジオドラマ『アチャコ青春手帳』で芸能界に復帰した千栄子は、これをきっかけに落ちぶれていた人生が一変した。

 溝口健二監督の映画『祇園囃子』でブルーリボン助演女優賞を受賞した千栄子は、さまざまな監督からオファーが来る有名女優の道を歩いた。代表作には、豊田四郎監督のもとで森繁久弥と共演した『夫婦善哉』、黒澤明監督の『蜘蛛巣城』、内田吐夢監督の『宮本武蔵』、小津安二郎監督の『彼岸花』などの名作が並ぶ。テレビドラマでは、『太閤記』『大奥』など往年の人気作に出演している。

 また、千栄子の本名が南口キクノ(軟膏効くの)ということで、オロナイン軟膏のメインキャラクターにも抜擢された。

 私生活では、女優の稼ぎで京都に土地を購入して「竹生(ちくぶ)」という旅館を建てた。その後は、レストラン、茶屋、蕎麦屋と事業を広げた。おちょやんや女給の経験があったために、実業家としても活躍できたのだろう。

 そして、1973年に消化管出血のため、自宅で急死した。享年66歳。死後に勲四等瑞宝章が送られた。

史実では離婚しているが、ドラマではどうなる?

 浪花千栄子の人生は「波乱万丈」「山あり谷あり」といった言葉がピッタリで、『おちょやん』の脚本を手がける八津弘幸氏も、番組公式サイトで以下のように語っている。

「自叙伝などを読むと浪花さんは大変苦労されていて、表では喜劇というお芝居をする一方で、実生活では孤独であったり、裏切りに遭ったりしているんです。本作の主人公である竹井千代も傷つくことはありますが、そればかりではない極力明るい竹井千代を、全力で書きたいと思っています」

 千代に襲いかかる女中の修業とは? また、それをどうやって乗り切るのか? 史実では2代目渋谷天外と離婚しているが、このエピソードはドラマにも反映されるのか? 喜劇界の名女優とうたわれる役どころを、杉咲花はどう演じるのか?

 気になることは山ほどあるが、特に視聴者の関心が高いのは「2代目渋谷天外との離婚」についてだろう。公式サイトでは、成田凌が演じる天海一平について「やがて二人は結婚し、二人三脚で奮闘する」としか記載されていない。

 朝ドラヒロインの離婚については、前々作の『スカーレット』の川原喜美子(戸田恵梨香)と十代田八郎(松下洸平)夫婦で経験しているので、耐性を持っている朝ドラファンも少なくないはず。また、離婚を盛り込んだ方が、よりドラマに深みが出るのではないかと予想される。

 とにもかくにも、『おちょやん』には“エールロス”を吹き飛ばすような、笑って泣ける感動必至のドラマになることを期待したい。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

これがコンビニで買えるってヤバい…ファミマ「紅茶の生チーズケーキ」が衝撃的美味しさ

 コンビニエンスストアチェーン・ファミリーマートでは現在、アフタヌーンティー監修の絶品スイーツ「紅茶の生チーズケーキ」を販売しています。

 2020年11月24日から発売中の同商品は、「紅茶のクランブル・クリームなどを重ね、上部にミルクティー風味のソースをかけた、紅茶の味わいが楽しめる、とろける口どけの生チーズケーキ」(ファミリーマート公式サイトより)とのこと。

 SNS上では早くも口コミが広がっていて、

「ソースの甘さ、チーズクリームの酸味、紅茶の風味と、すべてのバランスが最高」

「紅茶スイーツ好きだから、しっかりとした紅茶感を堪能出来て大満足!」

「香りからして紅茶! 食べたらちゃんとチーズケーキだけど、やっぱり紅茶!」

「最下層の紅茶クランブルの食感も良い」

「アフタヌーンティー監修っていうだけあって、こだわりがすごい。推せる」

「適当に買ったら美味しすぎて衝撃を受けた! これがコンビニで買えるってヤバくない?」

「紅茶とチーズケーキとか絶対美味しいと思ったけど、大当たりだった!」

などと評判です。

 価格は税込288円。おうちでのティータイムに、いかがでしょうか?

(文=編集部)

村本大輔、茂木健一郎が『ワイドナショー』から“消えた”本当の理由…あの若手ジャニーズも

 毎回、さまざまなコメンテーターが登場する人気番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)。頻繁に呼ばれる人もいれば、いつの間にか消えてしまった人も多い。今回は、その消えてしまった顔ぶれを見ていこう。

ウーマン村本の“吉本若手枠”はEXITへ

 2015年5月10日に『ワイドナ』デビューしたのが、ウーマンラッシュアワー・村本大輔だ。舌鋒鋭いコメントで話題を集め、それ以降も約1カ月おきに出演。もはや準レギュラーかというほど出ていたのだが、16年12月4日の出演を最後に出なくなってしまった。

「彼が『ワイドナ』に出たきっかけは偶然でした。それまで3回連続で出ていた『人志松本のすべらない話』(同)の打ち上げに参加した際、スタッフの中に『ワイドナ』に携わっている方がいたそうです。次に出すゲストを誰にするかという話を耳にした村本は、当時は政治的な話など一切できないどころか新聞も読んだことがなかったにもかかわらず、とりあえず『しゃべれます』と即答。そこから声がかかるようになったそうです」(テレビ局関係者)

 実際、これを機に村本は政治を勉強するが、幸か不幸か、芸人としてのスタンスも変わっていくことになる。原発、選挙、沖縄の米軍基地などの問題に誰よりも踏み込んだ発言をするだけでなく、つくる漫才にもそれが強く影響するようになった。

“炎上芸人”と言われてイジられていた頃はまだ良かったが、SNS上でアンチと激しいバトルを繰り返すことも多く、そうした事情でテレビからは敬遠されてしまったのかもしれない。そんな村本に代わって、現在、吉本興業の若手『ワイドナ』コメンテーター枠として活躍しているのがEXITだ。

「EXITもまた、村本と同じく政治については無知でしたが、徐々に勉強して持論を披露するなど、評価を得ています。村本もその“途上”にあった頃は好感を持たれていたのですが、自分が思ったことをはっきり言わないと気が済まない性分が災いしてしまいました。海外ではタレントが政治的な発言をしても許される雰囲気がありますが、あまりに本業からかけ離れた発言をすると、日本では嫌われてしまうのではないでしょうか」(同)

 そんな村本は、故・松田優作さんの長女で松田龍平・松田翔太の妹であるアーティストの松田ゆう姫との交際報道で注目を浴びている。11月26日、村本はインスタグラムに文字だけで「プライベートはほっといてくれ」と訴えている。以前であれば『ワイドナ』関係者がブッキングに動き、番組内で本人が言及するという展開もあり得ただろうが、今となってはその可能性も低そうだ。

日本のお笑い芸人を敵視する茂木健一郎

 また、持論をストレートにぶつける村本にシンパシーを感じていたと思われるのが、脳科学者の茂木健一郎氏だ。茂木氏も初期の『ワイドナ』に頻繁に出演し、番組に欠かせない「知性派」枠として活躍していたのだが……。

「茂木氏は、番組が日曜午前に昇格して1カ月後の14年5月に初登場。以後も定期的に呼ばれていたのですが、15年11月1日の出演以降は途絶えています。同氏はもともと、日本のお笑い芸人に対する不満を持っていました。たとえば、同年9月6日に出演した際、安全保障関連法案に反対する国会前のデモに芸能人が参加していたことを受けて、政治問題に対する芸人の自主規制について質問。これに対し、松本人志は『それは大丈夫です。ただ、お笑いは行きづらい。お笑いからどんどんかけ離れていってしまうからやりづらい』と答えていました」(同)

 また、17年にはツイッターで、政治・社会風刺をする海外のコメディと比較した上で「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」と投稿し、物議を醸した。この騒動をめぐり、茂木氏は再度『ワイドナ』に呼ばれて松本の前で釈明し、それ以降はまったく出演していない。

 11月22日、茂木氏はブログで「改めて思うんだけど、日本のお笑い芸人さん(のほとんど)、そして地上波テレビの、うちは社会批評、政治批評のコメデイはやりません、という意固地な姿勢、なんなんだろう。ばかみたい。(笑)単に、海外にどんなにすごいコメディがあるか、知らないだけじゃん(笑)」と投稿している。

「茂木氏の主張はもっともですが、今の日本にそういう風土がない以上、どれだけ非難してもどうにもならないのが現実です。もちろん、共感する人も一定数いるとは思いますが……。いずれにしても、あの松本との“直接対決”を境に『ワイドナ』以外のテレビからも避けられています」(同)

ジャニーズの知性派も一度きりの出演

 18年3月4日に初登場したのが、ジャニーズWEST・中間淳太だ。アイドルながら日本語、英語、中国語を話せる“頭脳派”で、東野幸治がMCを務める報道バラエティ『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABC朝日放送)でコメンテーターを務めている。

 しかし、『ワイドナ』の初出演では、冒頭の自己紹介で「時事問題に関心がある」「朝鮮半島情勢が気になる」と語るも、その後は期待されていたほど目立った発言ができず、この一回限りで姿を消している。そして、最近ではジャニーズの『ワイドナ』コメンテーター枠をA.B.C-Z・河合郁人に奪われる形となってしまっている。

「『ワイドナ』では残念な結果に終わってしまいましたが、11月21日放送の『正義のミカタ』では、的確なコメントが光りました。宇宙飛行士の野口聡一さんたちが民間の新型有人宇宙船『クルードラゴン』に搭乗して宇宙へ行ったニュースで、日本の宇宙産業従事者が他国よりも圧倒的に少ないことが取り上げられました。これについてコメントを求められた中間は『日本人にがんばってほしい』と檄を飛ばし、『海外の友達から言われた言葉で今でも覚えているのが、“日本って世界一優秀な技術者を世界一無能な経営者が操っている国”と言われたことがあるんですよ。こういう数字を見ると、ああ、そうかもしれんな』と語り、共演者を感心させていました」(芸能ライター)

 そもそも、『ワイドナ』のコメンテーターの人選については、どのように決められているのだろうか。

「出演の機会が減っているコメンテーターに関しては、松本本人というより、その取り巻きである放送作家やスタッフが松本との相性などを考慮して決めているようです」(前出のテレビ局関係者)

 彼らが再び『ワイドナ』に顔を出す日は来るのだろうか。

(文=編集部)

JRAジャパンC(G1)三強対決!? 悪魔が囁く「2頭飛ぶかもしれないぞ」先週は「◎」スカーレットカラー4着に悶絶……再起をかけた本命馬

 くやしい……くやしい……くやしい……だが、これでいい。

 どうも、今回が2回目の投稿となる「宍戸ハレ」と申します。前回のコラムを読んでいないという方はぜひお読みいただければ幸いです。

JRAジャパンC(G1)にそそられず!? マイルCS(G1)渾身の「◎」! 男なら買わなきゃいけない「穴」がある。それが例え無謀だとしても……

 先週のマイルCS(G1)は「◎」スカーレットカラー4着に悶絶……。直線では一瞬だけ夢を見た。しかし、これでいいのである。いや、良くないのだが仕方がないのだ。

 結果的に、1番人気、3番人気、5番人気と人気馬同士での決着。三連複も1610円と低配当であった。

 私は、三連複とワイド馬券を好んで買うのだが、基本的に人気馬同士の組み合わせは買わないことが多い。購入点数が多くなることに加え、当たってもトリガミとなることもあるからだ。

 先週も11番スカーレットカラーを軸に、相手軸は4番グランアレグリアと7番アドマイヤマーズの2頭。そこから、4、7、8、12、14、17へと流した三連複を購入した。

 これだと、1頭軸のスカーレットカラーが人気薄のため、2、3頭目に人気馬が来ても1頭は人気薄。上手くいけば、人気薄2頭で高配当も狙えるのだ。

 まあ、先週の話はさておき、今週は競馬界注目のジャパンC(G1)。世間的には「どうせ、お堅いんでしょ?」なんて言われるかもしれないが、三強の人気が抜けているからこそ飛んだときが「えげつない」のだ。

 イギリスの登山家であるジョージ・マロリーは「なぜあなたはエベレストに登りたいのですか?」との質問に、「そこに(エベレストが)あるからさ」と答えたそうだ。

 なぜ馬券を買うのかと問われれば「そこに競馬開催があるからだ」ということであろう。

 アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの三強対決と目されるジャパンCは、それぞれが一長一短。「もう3頭で決まるなんて~言わないよ絶対~♪」ということだ。

 三強の内、唯一の古馬であるアーモンドアイ。能力は認めつつも、前走からの距離延長は正直好ましくないと見ている。

 3歳の2頭に関しては古馬との対戦が皆無。能力比較が難しい面もあり、安易に三強対決だとは言えないはずである。

 とはいえ、アーモンドアイとコントレイルは、東京コースのレコードホルダー。やはり、能力が高いのは間違いないだろう。

 だが、今の東京競馬場は例年より時計がかかる馬場。高速馬場の方が合っていると考えれば、適性の差で飛ぶことも考えられないだろうか。

 少なくとも、三強の内1頭は圏外に飛ぶ馬券を想定はしている。ただ、悪魔が囁くのだ「2頭飛ぶかもしれないぞ」と……。

 そうじゃなくても、アーモンドアイとコントレイルが来れば高配当は望めそうもない。デアリングタクトが飛んだとしても、カレンブーケドールかグローリーヴェイズ辺りが来て、先週と同じような(エア)デジャヴーが蘇るのだ。

 くやしい……くやしい……くやしい……だが、これでいい!

 そう、そんな馬券は求めてないのである。となれば、アーモンドアイとコントレイル、馬券的にはどちらかに飛んで頂きたい。

 となれば、昨年の有馬記念か。アーモンドアイが9着に敗れたレースだけに参考になるかもしれない。

 昨年の有馬記念といえば、先行馬が総崩れとなったレース。今年のジャパンC出走馬ではワールドプレミアが3着、キセキが5着に入線した。

 なら、ワールドプレミアか。いやいや、ワールドプレミアは今回が長期の休み明けで、昨年とは順調度合いが違い過ぎる。昨年の有馬記念3着を見ても、狙いは有馬記念ではないか。

 となると、キセキか。いやいや、これも前走の天皇賞・秋(G1)でアーモンドアイにちぎられた馬だ。4コーナー同じような位置取りでの0.8秒差は、逆転の可能性に乏しい。

 狙うは「◎」ユーキャンスマイルだ。

 昨年の天皇賞・秋では勝利したアーモンドアイから0.6秒差の4着。上がり3ハロンは、アーモンドアイの33.8秒を唯一上回る33.7秒であった。ジャパンCではアーモンドアイと初顔合わせとなるが、天皇賞・秋からの400m延長、今年の荒れた馬場なら何とか逆転してくれんだろうか……。

 また、続くジャパンCは5着に敗れたが、その際は重馬場。3着までの3頭は内目を回した馬で、4着のマカヒキも4コーナーでは内を回していた。ユーキャンスマイルは、外々を回される厳しい展開。様々なマイナス要素が重なったことも想像できる。

 次の阪神大賞典(G2)を快勝し、2走前の天皇賞・春(G1)は、荒れた内を突いて4着。前走のアルゼンチン共和国杯(G2)も荒れた内を通らされたが、それに加え58kgのハンデも背負っていた。

 陣営も「斤量(58kg)も微妙に応えたと思いますが、1番は通ったコースですね。道中は距離ロスをなくしてくれましたが、肝心の直線ではいいところに出せず、ずっと悪い内を走らされました」とコメント。岩田康誠騎手も、上手く乗れなかったことについて謝罪していたとのことで、ジャパンCでの汚名返上が期待されるところだ。

 今回のジャパンCに関しては「上位馬とは決め手の差はありますが、器用さとスタミナは兼ね備えています。消耗戦になれば出番はありますよ」と陣営も一発を狙っている様子。

「やられたらやり返す、倍返しだ!」――。引退したスカーレットカラーの分まで取り返してほしい(という切実な願い)。

「○」には、デアリングタクト。三強の中でも、スピードと相反する部分をこの馬には期待したい。

「▲」はコントレイル。無敗の3歳馬で、距離短縮がプラスにはなりそう。

これだと、アーモンドアイとコントレイルの2頭が入った三連複もあることになってしまうのだが、ユーキャンスマイルが来て馬券をハズすと血を吐くことになりかねない。一応、こちらも相手軸に加えておく。

 買い目は、13番ユーキャンスマイルを軸に、5番デアリングタクトと6番コントレイルを経由したフォーメーション。

三連複
13番 - 5番、6番 - 1番、2番、5番、6番(5点)

ワイド
13番 - 5番、6番(2点)

 因みに、今年のジャパンCは東京競馬「12R」となっているので、ご購入の際はお気を付けいただきたい(間違えた方が当たるかもしれんけど……笑)。

 今週も「◎」が岩田康騎手という予想になったが、決して騎手予想ではない。2週連続の「岩田心中」……ベタながら、今週こそは“アイキャンスマイル”といきたいのだ。

(文=宍戸ハレ)

JRAディープインパクト産駒「良血馬」がまたもや2着……金子真人氏「2歳最高額」2戦連続の単勝1倍台もキレない脚は「兄譲り」!?

 28日、東京競馬3Rの未勝利戦(芝1800m)は、2番人気のバジオウが優勝。1番人気で2着となったシテフローラル(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)に3馬身差をつけて快勝した。

 バジオウは母フローレスダンサーで、その母がダンスインザムードという血統馬。父にはサンデーサイレンスの血を持たないルーラーシップを配し、セレクトセールでも6264万円(税込み)と高額で取引された馬である。

 しかし、それ以上に高額で取引されたのが2着だったシテフローラル。2019年のセレクトセールで、1歳馬4番目の高額となる2億8080万円(税込み)で取引された。

 こちらはサトノクラウンの半弟で、父ディープインパクトとデビュー前から大きな注目を集めていた馬。デビュー戦で2着と敗れ、ここは1.5倍と断然人気に推されていた。

 レースは14頭立て。好スタートを切ったバジオウに対し、シテフローラルは出遅れて後方からの競馬となった。バジオウは8枠13番という枠なりに外目を追走。シテフローラルは出遅れを挽回し、中団馬群の中を進んだ。

 4コーナーを回って、バジオウの後ろをピッタリとマークするシテフローラル。しかし、バジオウが追い出しを開始すると、その差は一気に広がった。

 直線最後はシテフローラルも盛り返したが、その差はなかなか縮まらず。2戦連続で1倍台の人気を裏切る形となった。

 シテフローラルに騎乗したC.ルメール騎手が「スタートは遅かったですが、そのあとは終始冷静に走れました。ただ、エンジンのかかりが少し遅かったですね」と話したように、最後の直線はジリジリとした伸び。

「デビュー戦もそうでしたが、いい伸びは見せてるんですけどね……。兄のサトノクラウンは重馬場が得意で、それほどキレるという印象ではありませんでした。本馬も父が替わりましたが、一瞬の脚が使えない感じなのかもしれませんね。ルメール騎手も『2000mでも大丈夫』って話していましたし、距離はもっとあった方がいいのかもしれません。

今回の走りからはクラスが上がって良さそうなタイプですし、オーナーは本馬の父ディープインパクトと同じ金子真人氏。この血統ですし、来年のクラシック戦線には乗ってくるのではないでしょうか」(競馬記者)

 勝ち切れない競馬が続いているが、2戦ともに末脚は最後まで止まっていない印象。半兄サトノクラウンという血統からも今後の活躍に期待したい。

甘デジ右打ち中「最大ラウンド比率50%」の出玉モンスター!『源さん』『北斗無双』も霞むバカ売れ版権!!

 版権供給源として、もはやパチンコ・パチスロになくてはならない「アニメ」。その世界に明るくないパチンコ打ちにとっては聞いたこともないマイナーなモノに映る場合もあるかもしれないが、タイアップされるタイトルはどれも一線級で、人気や内容が充分に担保されたコンテンツとなっている。

 それはそのまま認知度や訴求力となって市場動向に反映される(理屈の上では)ことになるのだが、このメソッドで通用する、日本が世界に誇るもうひとつの分野、「ゲーム」においては、アニメに比べると特に最近はパチンコ・パチスロ化がかなり少ない印象である。

「ドラクエ」「ファイナルファンタジー」は無理だとしても、「ゴーストオブツシマ」や「デトロイトビカムヒューマン」、「ワンダと巨像」あたりを引き込めば話題になるのではないだろうか。

 パチンコ・パチスロと親和性の高いバトル系なら超絶な人気となっている「フォートナイト」「荒野行動」のバトルロワイヤルゲーム。アニメ以上にバズること請け合いである。

 とはいえ、現行でもゲーム版権機がシリーズとして活躍している機種もある。『大工の源さん』などまさにその好例。ほかにも『北斗無双』や『バイオハザード』などが挙げられる。

 そんな中でパチンコ・パチスロの両輪で高い人気と堅実な稼働を誇る『モンスターハンター』の存在を忘れることはできないだろう。最近でも、パチスロのシリーズ最新作『パチスロ モンスターハンター:ワールドTM』がリリースされたばかりである。

 パチンコのほうは『ぱちんこCRモンスターハンター4』以降、新シリーズは投入されていないが、甘デジ版は打てるホールが限られているとはいえ、いまなおアツい支持を受けるマシンとなっている。

 その魅力は、安定感と爆発力のバランスにある。大当りすれば必ずSTに突入するタイプで、5回のSTの後には35回の時短に移行する。STの継続率が約41%、時短での引き戻し率が約33.1%、トータルで約60%のループとなかなかの数値。

 そこに、電チュー経由の大当りはその半分が最大ラウンドとなる10ラウンド1000発出玉を獲得できるボリューム感がプラスされ、甘デジゾーンでも充実した出玉を稼ぐことができるのである。

 そのSTは、わずか5回転ながら3つの選べる演出が搭載されたり、甘デジ用の新規演出が追加されるなど、演出面でのこだわりが強く感じられる。ちなみに、STの演出選択に関して、初当りが突確の場合は「ダレン・モーランST」固定となっている。

 スペックも演出も強力な『デジハネCRモンスターハンター4』をハンターする機会がますます少なくなってくるので、取り逃がす前に狩りに出撃!

(文=大森町男)

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JRAジャパンC(G1)今週の「美味しい1頭」……日本ダービー(G1)で“3強”撃破のアノ「厩舎&騎手」で大勝負!

 マイルCS(G1)から再開したこの企画。先週は5番人気アドマイヤマーズの単勝1点で勝負したが、惜しくも3着に敗れた。有馬記念まで残りの平地G1・6レースで50万円獲得を目指す。

 今週も厳選した1頭の単複で勝負予定。この企画のルールは以下の通りだ。

・マイルCS(G1)から有馬記念(G1)のG1・7レースで最終的に50100万円を目指す
・予算は10万円(※マイルCSに敗れ、現在の手持ちは9万円)
・ホープフルS(G1)までは基本的に1レース1万円以上を賭ける
・最終戦となる有馬記念では最低50万円、状況次第で100万円を狙う

 上記の通り、ここで一つルール改定がある。最低50万円を目指すということで再開した企画だが、もともとは人生初の帯封ゲットが目的で始まった。「どうせなら最低100万円目指さんかい(編集長)」という指令が下り、有馬記念で最低100万円獲得を目指すことに……。

 “鶴の一声”で一気にハードルが上がったため、ジャパンCではさらに攻めの姿勢に転じることにする。さて、肝心の予想だが、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの“3強”には敬意を表しつつ、帯封をゲットするためにも、ここは一角崩しに期待したい。

 高配当の使者として指名するのは、3年前の菊花賞(G1)を最後に勝利から遠ざかっているキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。

 前走の天皇賞・秋(G1)は好スタートを切り、先行策を取った。3番手を追走し、4角での手応えも悪くなかったが、直線伸びを欠き、5着に敗れた。敗因は、G1レースとしては、ペースが落ち着きすぎたことに尽きる。前半36秒5-後半33秒6というスローな展開には、鞍上を務めた武豊騎手も「瞬発力勝負はきつい。道悪でのスタミナ勝負の方が合っている」とコメント。距離もやや短かったとみる。

 注目したいのが、浜中俊騎手が代打騎乗した2走前の京都大賞典(G2)だ。スタートで出遅れため、鞍上は腹をくくりいったん最後方まで下げた。向正面までにしっかり脚を溜めると、3角手前からロングスパートを開始。終始大外を回る距離ロスがありながら、直線ではしぶとく脚を伸ばし、グローリーヴェイズの2着に好走した。

 浜中騎手には改めて好騎乗を期待したいが、3強の一角崩しの実績がある点も強調できる点だろう。浜中騎手が最後にG1を制したのは、昨年の日本ダービー(G1)。サートゥルナーリア、ダノンキングリー、そしてヴェロックスの“3強対決”と言われるなか、12番人気の伏兵ロジャーバローズでビッグタイトルを獲得した。

 舞台は同じ東京芝2400mで、管理するのは角居勝彦調教師という共通点もある。さらにロジャーバローズもキセキも持久力に優れているという点も同じだ。キセキはスタートに難はあるが、ダービーでロジャーバローズが見せた積極果敢な競馬に持ち込めば、3強を撃破する可能性はあるはずだ。

 また、キセキ自身も2年前のジャパンCでアーモンドアイの2着に入っている。あの時はアーモンドアイが驚愕の世界レコードをたたき出したが、決して歓迎できない高速馬場でも女王から0秒3差だった。今の馬場なら逆転があってもおかしくないだろう。

 来年2月で引退する角居調教師にとってはこれが最後のジャパンC。昨年のダービーと同じ浜中騎手とともに再び“キセキ”を起こせるか。

 馬券は、キセキの単複で勝負する。複勝でも4倍以上はつきそうだが、1着なら100万円どころか、500万円も見えてくる!?

【本命】
キセキ
【買い目】
単勝5000円
複勝1万5000円

【収支】
マイルCS -1万円
ジャパンC ?
【残金】
7万円

(文=中川大河)

JRA元ジョッキー・安藤勝己氏「いやいや」とジャパンC(G1)三強対決を即否定! 3歳三冠馬に「真逆」の見解!? 自身が乗りたいのは……

 29日、東京競馬場で行われるジャパンC(G1)について、元JRAジョッキー・安藤勝己氏が自身のYouTubeチャンネル「アンカッちゃんねる」で見解を述べた。

 今回のジャパンCについては「まずこんなのが集まるっていうことは、これから先ないんじゃないかな」と、メンバーの印象を語った安藤氏。「すごく楽しみです」と、一競馬ファンとしての意見を述べた。

 今年のジャパンCは、2018年の牝馬三冠馬で後に芝G1・8勝の快挙を成し遂げたアーモンドアイが出走。それに加え、今年の牡馬・牝馬クラシックそれぞれで、無敗の三冠を達成したコントレイルとデアリングタクトも参戦する。

 アーモンドアイについて、過去最高のパフォーマンスを問われた安藤氏は、一昨年のジャパンCと回答。前走の天皇賞・秋(G1)に関しても、ぶっつけだったことを挙げ「十には仕上がってないっすよ」と今回への上積みがあるという見解を示した。

 今年の牡馬三冠コントレイルに関しては、完成度の高さを強調。レースセンスの良さとディープインパクト産駒らしい「軽さ」をストロングポイントとして挙げた。

 三冠レースで最も苦しめられたといっても過言ではない菊花賞(G1)については、ベストの距離ではなかったとし「ずっとやっぱりねえ、ルメールにプレッシャーをかけられてて……」と話した安藤氏。引っ掛かってはいなかったものの、気を使って走っていたという印象を持ったようだ。

 また、不安材料として「雨」というワードもでたコントレイルだが、週末の東京競馬場は雨が降らない予報。「軽さ」が強みという見解からは、良馬場は歓迎だろう。

 牝馬三冠を達成したデアリングタクト。こちらに関しては「追ってからもう一回伸びるっていうのが、すごくいいとこですね」とストロングポイントを分析した。

 また、例年より時計がかかる今年の馬場について問われると「どちらかというと、力のいる馬場の方が合うのかもしれないな……」とコントレイルとは逆ともとれる見解。適性距離を聞かれると「馬場が悪かったせいもあるかもしれないけど……」としながらも「今のとこマイルぐらいがいいのかなあって気がしますけどねえ」と回答した。

 三者三様の三冠馬が激突するジャパンC。毎回恒例となっている「どの馬に乗ってもいいから勝ってくれと言われたら」の質問に対しては、アーモンドアイを指名した。

「レースの上手さといい、不安な点もないですからね」と安藤氏。「完成度で言ったらアーモンドアイがまだ一枚上かなぁって気がしますけどね」と見解を述べた。

 また、三冠馬3頭で決まるかという質問には「いやいや」と即否定。「なかなか3頭で1着から3着まで来るってことは少ないんで……」との持論を展開した。

 コントレイルとデアリングタクトに対して「逆」ともとれる見解を示している安藤氏。それだけに、馬場や展開によっては、どちらかが沈むという想定なのかもしれない。

 この辺りの適性差が、レースにどのような影響を及ぼすのかは見物。安藤氏の意見を参考にしてみてはいかがだろうか。

JRAジャパンC(G1)「◎」コントレイルも、「3強並び立たず」で馬券は一工夫必要!? 「激アツ情報」が導き出した3冠馬対決に割って入る「穴馬」とは

 29日、東京競馬場でジャパンC(G1)が行われる。3冠馬が3頭出走するレースを見られることに喜びを感じると同時に、出走に踏み切った各陣営に感謝したい。

 いつもは過去10年の配当からレース傾向を探るのだが、今回は3強対決ということで過去の3強対決の結果を振り返りたい。

 過去10年のG1レースで、1番人気~3番人気の単勝オッズが2.0~3.9倍かつ、4番人気が10倍以上という条件で抽出したところ、4つのレースが該当した。

2020年 皐月賞
1番人気(2.7) コントレイル(福永) 1着
2番人気(3.6) サトノフラッグ(ルメール) 5着
3番人気(3.8) サリオス(レーン) 2着
8番人気(41.2) ガロアクリーク(ヒューイットソン) 3着

2016年 皐月賞
1番人気(2.7) サトノダイヤモンド(ルメール) 3着
2番人気(2.8) リオンディーズ(デムーロ) 4着
3番人気(3.7) マカヒキ(川田) 2着
8番人気(30.9) ディーマジェスティ(蛯名) 1着

2015年 チャンピオンズC
1番人気(3.3) コパノリッキー(武豊) 7着
2番人気(3.7) ホッコータルマエ(幸) 5着
3番人気(3.8) ノンコノユメ(ルメール) 2着
12番人気(66.4) サンビスタ(デムーロ) 1着
5番人気(12.6) サウンドトゥルー(大野) 2着

2013年 宝塚記念
1番人気(2.4) ジェンティルドンナ(岩田) 3着
2番人気(2.9) ゴールドシップ(内田) 1着
3番人気(3.2) フェノーメノ(蛯名) 4着
5番人気(43.8) ダノンバラード(川田) 2着
※敬称略

 すべてのレースが3強で決着していないという衝撃の結果が浮かび上がった。今年のジャパンCも3強並び立たずとなるのだろうか……。「強力現場情報」をもとに、ジャパンCをハナビ杉崎が攻略する。

 まず「◎」はコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 これまでのクラシック3戦ですべて本命に指名してきた無敗の3冠馬に期待したい。ただ、3強については甲乙つけがたいのが本音である。

 だが、東京芝2400mのレースを物差しにすると、この馬が日本ダービー(G1)で見せたパフォーマンスが一番だと思う。3馬身差の圧勝でレースを制し、福永祐一騎手が「まだまだ集中しきれていないところがあった。遊びながらダービーを勝っている」とコメントしたことからも、この舞台で全く底を見せていない。

「正直、菊花賞(G1)の疲れはかなりありました。他のレース後はいつもケロッとしているのですが、菊花賞の入線後はすぐに止まりましたし、息も上がっていました。短期放牧を挟んで、しばらくは良化が遅かったですが、先週末くらいから一気に調子が上がってきましたよ。

追い切りに乗った福永騎手も『想像を超えた上昇度。今までの物差しでは計れない馬』と驚いていました。舞台設定も合っていますし、枠も真ん中の絶好枠。外へも誘導できますし、内が残る馬場状態に変化しても対応できると思います」(厩舎関係者)

 菊花賞の疲れが心配されたものの、陣営のコメントからは万全の態勢で出走することになりそうだ。ここを勝って連勝記録を伸ばし、菊花賞後の有馬記念(G1)で2着に敗れた父ディープインパクトを超えることも十分にあり得るだろう。

 次に「〇」はアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 得意の東京コースでこの馬は外せない。2年前に東京芝2400mのレコードタイム2:20.6を記録。これまでの実績を考えても、凡走することは考えられない。芝G1・8勝の実力を示してほしい。

「前走から間隔が詰まりますが、無事に調教を終えて挑むことになりそうです。C.ルメール騎手も追い切りで好感触を確かめたようですね。陣営からは『デキに関しては問題ありません。この馬に関して状態云々は心配していません』と強気なコメントが聞こえてきます。

3冠馬が2頭出走することについて、国枝調教師は『そういう馬たちと戦えるということは非常に楽しみですね』と話しています。どうやら8冠を達成してホッとしたおかげで、楽な気持ちでレースに臨めるようです。今回が引退レースとなりますので、しっかりとその走りを目に焼き付けたいですね」(競馬記者)

 あえて不安を挙げるとすれば、レース間隔が詰まることが挙げられる。中2週で挑んだ今年の安田記念(G1)で2着に敗れており、今回の中3週がどう出るか気になるところだ。それでも、東京コースで大崩れすることはないはずだ。

「▲」はデアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 3強を「◎~▲」に選び、芸がないと言われること覚悟で指名する。やはり史上初の無敗3冠牝馬を軽視できない。そもそも、コントレイル、アーモンドアイ、デアリングタクトはすべて東京芝2400mで無敗。いずれの馬も得意条件と言えるだろう。

「テンションの高さがネックで、秋華賞は調整に苦労しました。実際、万全の状態ではなかったのですが、それでいて押し切ったのは能力の高さですね。馬体の張りなどは明らかに前走以上。落ち着きの中に力強さがあって文句なしの状態です。相手は強敵ですが、53キロの斤量は魅力ですし、決め手をフルに活かせると思いますよ」(厩舎関係者)

 過去に3歳牝馬はジェンティルドンナ、アーモンドアイが優勝。デニムアンドルビー、カレンブーケドールも2着に好走していることからも、53キロの斤量は有利と見ていいだろう。だが、オークス(G1)のように前が空かない展開になった場合、今回の相手ではそう簡単にリカバーできないはずだ。

「△」はユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 友道厩舎3頭出しからはこの馬を狙いたい。G1でも必ず掲示板に名を連ねる堅実な走りは魅力的。前走のアルゼンチン共和国杯(G2)は1番人気ながら4着に敗れたが、度外視していいかもしれない。

「前走は斤量も堪えたと思いますが、1番は通ったコースですね。道中は距離ロスをなくしてくれましたが、肝心の直線ではいいところに出せず、ずっと悪い内を走らされてしまいました。岩田康誠騎手も上がってくるなり『すまん。うまく乗れなかった。外の馬にブロックされて外まで行けなかった』と反省していました。器用さとスタミナは備えているので、消耗戦になれば出番はありますよ」(厩舎関係者)

 岩田康騎手は2012年にジェンティルドンナでオルフェーヴルを破ったジョッキーである。今回は3頭の3冠馬相手にどのような騎乗を見せるのか楽しみにしたい。

「☆」はキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。

 今年の始動戦・阪神大賞典(G2)で大出遅れをしたときは今後が不安に思われたが、しっかりと立て直してきている。宝塚記念(G1)で2着、京都大賞典(G2)で2着、天皇賞・秋(G1)で5着と勝ちきれないレースが続いているが、3着以内は十分に狙えるのではないだろうか。

「前走は好スタートを切って好位からの競馬でした。直線に向いて早めに追い出したものの、トップスピードの違いで置かれてしまいましたね。距離延長はプラスとなりそうですし、今の馬場状態を考えると、超不良馬場の菊花賞(G1)を制したこの馬に向きそうに思いますよ」(競馬記者)

 アーモンドアイのレコードタイムはキセキなしには語れない。2年前に見せた走りを再びすることが出来れば、3強に割って入ってもおかしくないはずだ。

 買い目は以下の通り。

単勝 [6]

3連複 フォーメーション 6点
[4,13]-[2,5,6]-[2,5,6]

 メインはコントレイルの単勝で勝負。また、“3強並び立たず”を信じ、ユーキャンスマイルかキセキのどちらが割って入ると考えた3連複を押さえておきたい。

(文=ハナビ杉崎)

パナソニックの甘さと誤算、揺らぐEV電池首位…盟友テスラ、中国企業から大量調達

 10月29日にパナソニックが発表した7~9月期の決算は、コロナショックの影響などによって減収だった。その一方、固定費の削減などが貢献し、純利益は前年同期から76億円増の587億円だった。事業分野ごとに見ると、家電(アプライアンス)と自動車関連(オートモーティブ)、および産業向け機器やサービス(インダストリアルソリューションズ)の営業利益が前年同期から増加した。

 ただし、先行きは楽観できない。なぜなら、“稼ぎ頭”である事業が見当たらないからだ。その要因の一つとして、デジタル家電を中心に世界全体で加速化する“設計・開発と、生産の分離”に同社の対応が遅れたことがある。また、成長分野として重視された自動車関連と住宅事業は期待された収益を獲得できなかった。すでに、パナソニックは住宅事業をトヨタ自動車と統合した。

 同社の業績動向は大阪を中心に関西地域の活力に無視できない影響を与える。有力ITプラットフォーマーが見当たらない日本経済の回復にとっても、同社の業績は重要だ。同社が稼ぎ頭となる事業を確立し持続的な成長を目指すために、経営陣が自社の強みをしっかりと理解して既存の技術と新しい発想の新結合を目指すことの重要性は一段と高まっている。

企画・開発と生産の機能分化の潮流

 松下幸之助による電球用ソケットの製造と販売を出自とするパナソニックは、日本を代表する電機メーカーとして民生用から産業用まで幅広い電機機器を生産してきた。その特徴は、設計・開発から生産までの垂直統合を重視したことだ。戦前から同社はラジオや電池を手掛け、1950年代には洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビ(三種の神器)を開発、生産し、販売した。高度経済成長期の到来によって、よりより生活を目指す人が家電製品を買い求め、同社の事業規模は拡大した。

 それを支えたのが、さまざまな部品などを“すり合わせる”パナソニックの技術力だ。同社以外にも日本の電機メーカーの多くが繊細なすり合わせや組み合わせの技術を強みにして世界的シェアを獲得した。2005年の時点でパナソニックとシャープ、ソニーをはじめとする日本の電機メーカーは、世界のテレビ市場の半分近いシェアを維持した。

 しかし、その後の環境変化にパナソニックはうまく対応できず、世界のテレビ市場などでのシェアは低下した。その要因として大きいのが、世界のデジタル家電の生産方式が、ディスプレイや信号処理装置などの“モジュール・ユニット”の組み立て型に移行したことだ。新興国の工業化の進展や技術移転などによって、世界のエレクトロニクス産業では自社内で設計、開発、生産を一貫して行うのではなく、設計・開発と、生産の分離が増えた。

 代表例が米アップルだ。同社はiPhoneなど製品の機能を支えるソフトウェア設計と開発、さらにはデザインやマーケティングに注力し、最終製品の組み立ては台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などに委託している。労働コストが相対的に低い地域で生産しても機能が変わらないのであれば、そうすべきだ。日本でも、中国のメーカーが生産した液晶テレビをプライベート・ブランド商品として格安で販売する小売店などが登場している。対照的に、パナソニックは自社での設計・開発・生産を重視し、機能と価格の両面で他社を凌駕する優位性を消費者に示すことが難しかった。

払しょくが難しい過去の成功体験

 見方を変えれば、パナソニックには、かつての成功体験(技術力に支えられた高性能の製品を生み出し、成長を実現した経験)が強く残っているとの印象を持つ。家電に加えて、同社が成長分野の一つに位置づけたEV(電気自動車)向けのバッテリー事業に関しても、同じことがいえるだろう。

 データを見ると、パナソニックは日本を代表する世界的な電池メーカーであり、技術力は高い。9月に欧州特許庁(EPO)が公表した報告書によると、2000年から2018年の間、世界の電池関連の特許件数において日本はトップだ。パナソニックは日本最大の電池関連の特許を保有する。同社は世界の電池関連の技術を支える重要企業に位置付けられる。経済のデジタル化、自動車のEV化やCASE化への取り組みによって、より高性能のバッテリー需要が高まる展開を考えると、パナソニックが車載向けをはじめバッテリー事業を重視したことは理にかなった経営判断といえる。

 しかし、世界のEV向けバッテリー市場のシェアに関して、パナソニックは中国と韓国の企業に追い上げられている。2011年に創業した中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は急速に世界シェアを獲得し、パナソニックとトップを争うまでに成長した。韓国のLG化学もシェアを伸ばしている。中韓勢は、積極的に大規模な設備投資を進めてきた。

 中国では、CATLが共産党政権から補助金を支給され、急速に生産能力を拡大してパナソニックが協業してきたテスラに製品を納入し、価格競争をリードしている。中国政府の意向もあり、各国の自動車メーカーは中国で販売するEVにCATLのバッテリーを優先して用いざるを得ない。韓国のLG化学は電池部門の分社化を発表し、意思決定と資金調達の迅速化を目指している。

 競争環境が激化するなか、パナソニックが新しい技術の開発を進め、製品への実装を目指す重要性は日々高まっている。しかし、近年のパナソニックの事業運営からは、そうした意気込みが感じづらかった。その一因として、テスラとの協業の問題に加え、“高い技術に裏打ちされた製品は売れる”というある種の思い込みが、さらなる取り組みの遅れにつながり、結果として中韓勢のシェア奪取を許した可能性は軽視できない。

重要性増すソフトウェア創出力の強化

 基本的な技術力が高い一方で、世界のEV向けバッテリー市場でのシェアが低下した問題を併せて考えると、パナソニックは強みを十分に発揮できていないともいえる。重要なことは、社会から必要とされる自社の技術が何かを経営者がしっかりと理解し、その強みを伸ばすことだ。その上で、既存の製品や技術と、新しい発想=ソフトウェアの“新結合(イノベーション)”が目指されることによって、同社の業績には相応の影響があるだろう。

 近年、パナソニックは家電からの脱却を目指して、社会が欲している発想の実現を目指してきた。その一つとして同社はグーグルのスマートホーム事業(グーグルネスト)に携わった人物を招聘し、ソフトウェア面の強化につなげようとしている。外部からもたらされた新しい発想が既存の技術や製品と結びつくことは、パナソニックがこれまでにはなかった人々の生活様式、生き方の創出を目指す第一歩だ。それがヒットすれば、同社の収益が増えるだろう。

 バッテリー関連に関して、パナソニックにはより高性能な製品を支える、新しい技術を生み出す力がある。つまり、バッテリーに関する知識集約的な領域において、同社は世界的な競争優位性を持っている。それは、バッテリーの生産ラインの確立に必要な力とは異なる。パナソニックは産学連携で次世代の電池技術開発に取り組んでいる。

 また、日本にはセパレーターなどバッテリーという製品の機能発揮を支える高機能の素材分野などで競争力を持つ企業が多い。そうした要素の新結合を目指すことによってパナソニックは、中韓などから必要とされるバッテリー技術を生み出し、収益を獲得することができるはずだ。

 企業は、既存の製品や技術、社内外の発想の新しい結合を実現して稼ぎ頭としての事業を育成し、得られた経営資源をより成長期待の高い分野に再配分していかなければならない。それが企業の長期存続を支える。現在、世界的に、製品の設計・開発と、生産の分離は勢いづいている。そうした変化に対応するためにも、同社トップが自社の強みが何であるかをしっかりと見定め、それを支える既存の要素(技術や製品)と新しいソフトウェア(発想)の新結合を目指す展開を期待したい。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)