SNSで情報を探す時代へ:「ググる」から「タグる」へのシフト

2019年10月の『SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)の出版を記念して、その一部内容をダイジェスト化してお届けする本連載。

第1回は、今ユーザーの支持を集める三大SNS「Facebook」「Twitter」「Instagram」の来歴と、その支持を集める理由についてご紹介しました。

今回は、SNSが人とつながる場から情報と出合う場にシフトしていった在り方に迫ります。同時に筆者の提唱する“「ググる」から「タグる」へ”というSNS時代のキーワードについても説明します。

SNSは人とつながる場から情報と出合う場へ:「ググる」から「タグる」へのシフト

スマホの普及とユーザー数の拡大によって、誰もが情報の発信者となっていった。メディア論的にも、生活者と向き合うマーケティング的にも、そのインパクトはとても大きなものといえる。SNSは、その過程の中でただ人とつながり合う場という意味合いを超えて、「情報と出合う場所」という機能性を帯び始めていった。

筆者が担当した「若年層のSNSを通じたビジュアルコミュニケーション調査」はリリースを2017年2月に公開したが、その中でも、若年の女性ほど情報を探す時に検索エンジンだけでなく、SNSに頼る傾向を指摘した。私たちは検索する(=ググる)ことだけに頼らない情報との出合い方を日々体験するようになっている。

SNSで情報を探すとき、鍵になるのはハッシュタグだ。ハッシュタグを使って、ユーザーは情報を広げたり、つなげたり、集めたりするようになっている。筆者は、そのようなSNSの利用法を指して「タグる」というコンセプトを提唱している。「タグる」とは「ハッシュタグ」と「手繰り寄せる」という二つの言葉を合わせた掛け言葉で、ユーザーが発信する情報をユーザー同士で集めたり役立てたりする情報行動を示している。

情報との出合いは「ググる」から「タグる」へ。それは、ユーザーへ主導権が移る時代における情報拡散のかたちを表している。

実際に、インスタグラムが公式に発表するデータによれば、日本のユーザーはハッシュタグ検索を世界平均の3倍使うという。またハッシュタグそのものはTwitterの中での利用によって市民権を得たといわれるが、日本のユーザーは大喜利のようなお題に対して、みんなの答えを募っていくような使い方はもちろん、あるテーマをハッシュタグに冠して意見を発信していくようなユニークな使い方も広く行っている。

すなわち、日本こそ、“タグる文化”の中心地なのだ。

なぜハッシュタグが大事なのか

このようなユーザー側の情報行動の普及と呼応するように、Instagramも2017年12月のアップデートによって、ハッシュタグをフォローすることが可能になった。それまではアカウントをフォローして、そのアカウントがシェアするものを見ていたのが、「#パンケーキ」など、テーマごとにシェアされたものをチェックするようになっていく。

つまり、人からハッシュタグへのシフトだ。これまでよりも、ハッシュタグを通じて自分のフィードに他のユーザーを誘引したい(=タグってもらいたい)というモチベーションを引き出すことになる。

例えばレストランに行ったときに実際にどんな空間に自分が身を置くことになるのか、お店のウェブサイトでは完全には分からない(それこそ「盛っている」こともある)し、Googleの画像検索でもいまいち分からないこともある。そんなとき、自分と同じユーザーの立場から写真がシェアされているInstagram内で「タグる」ことは、とても有益なのだ。

SNSgazou
イラスト:渡邊はるか(電通)

Twitterは拡散機能をリツイートによって担保しているが、Instagramにはそれがないため(専用アプリを使えば、他人がInstagramに投稿した写真を、InstagramやFacebook、Twitterに再投稿できるが)、ハッシュタグが他者のシェアへの動線を確保しているということになる。

現に、Twitterでは投稿にハッシュタグをつけるとしても一つか二つくらいだが、Instagramでは10個以上つけることも少なくない。多くつければつけるほど、その投稿にたどり着いてもらえる可能性が高まるからだ。

広告の世界でも、これまではテレビコマーシャルの最後に「○○○で検索(カチッ)」という検索画面とナレーションが入ることが多かったのが、ここ数年は、最後に「#○○○(作品名など)」といったハッシュタグ検索を促すタイプのものが増えている。多くの人がタグることで情報と出合うようになっていることを踏まえ、統合コミュニケーションの手法自体も即応的に変化している。

では、なぜ今「ググる」ことから「タグる」ことへのシフトが広まり始めているのか。ここではその理由として中心的なものを挙げてみよう。

①情報源としての信頼性
筆者の所属するチームが実施した調査でも、SNS上で最も信頼する情報発信者は「友人・知人」であるという結果が得られた。企業やブランド、インフルエンサーといった重要な発信者を差し置いてのこの結果は、情報洪水の現代において、身の回りの人々がシェアしているものを頼りにしようというユーザーの心理が強まりつつあることを指し示している。

②リアルタイム性
SNSは情報発信のハードルが低いため、ウェブサイトに比べて更新頻度が高く、常に新しい情報が湯水のように湧いて出てくる。リアルタイム性、即時性、速さ…それらは、鮮度を求める現代生活者のニーズにしっかり沿っている。

 ③スクリーンのサイズ最適性
スマホの普及により、情報の最適単位がウェブサイト(ページ)から、SNS上のポスト(投稿)へ移ったという仮説も立てられる。ずっとスクロールしていって、最後まで見なければ情報が完結しないというのは、今のユーザーにとっては「負担」になってしまう。これに関連して、いまInstagramユーザーがフィードをスクロールするのではなく、ストーリーズをタップすることでコンテンツを消費することに傾きつつあるのも、UX(ユーザーの体験の質)視点で非常に興味深い現象だ。

④感性への訴求力
Instagramにおける「タグる」は、感性的な探し方もできる。探し求めて到達するプロセスを踏むからこその価値が宿る。あるいは、そういったプロセスを踏むがゆえに価値を感じてしまう側面がある。

ハッシュタグはSNS時代のメッセージタグライン:プロモーションから社会運動まで

「タグる」は、生活者の情報発信や情報収集といった用途はもちろん、さらに社会的な意味合いや機能を持ち始めてもいる。

ハーバード大ロースクール教授でインターネット法を専門とするジョナサン・ジットレイン氏は、ウェブサービスにおける「Generativity」の重要性を説いている。日本語では「生成力」と訳されるが、その意味するところは、ユーザーが各プラットフォームにおいてコミュニケーションや表現をどんどん生み出す(Generate)ことができる“場の力”を指している。そうした力を生かせる設計になっているかが、競争力に直結するのだ。

SNSは特にそのような色彩の強い場である。みんなが投稿すること、そのUGC(User Generated Contents=ユーザーが作成したコンテンツ)こそが見るべきものに他ならないし、そこで鍵となるのが、ハッシュタグとそれをタグるユーザーたちの実践である。

その「タグる」ことの実践にもいくつかの種類がある。一つは、ここまで説明してきたような「情報を探す」こと。そこから派生して「ジャンルでつながる」という使い方もある。Instagramでは「#○○好きな人と繋がりたい」というハッシュタグが人気で、例えば「#写真好きな人と繋がりたい」は投稿数約3000万件。日本のハッシュタグとしてこのつながりたい系は特徴的で、関心のコミュニティーが生まれやすいといえる。「○○部」のような部系ハッシュタグも多い。

次に、近年では、「ハッシュタグを起点としたムーブメント」も数多い。日本でも流行した「#icebucketchallenge(アイスバケツチャレンジ)」はその好例で、著名人から一般人まで、数多くの人が参加していた。アメリカでは「#blacklivesmatter」によって、人種差別への異議申し立てが組織化され、ミュージシャンもこのハッシュタグに呼応するように楽曲を発表してファンを巻き込んでいくなど、ソーシャルな運動の核となるタグラインとして機能した。2017年に最もタグられたハッシュタグが、「#metoo」であることに異論はないだろう。

そう、ハッシュタグはいわばSNS時代のメッセージタグライン。そして、分散化メディア時代のユーザーの新しい参加の手段でもある。自身の体験や思いをハッシュタグにまとわせたメッセージ込みでシェアし、広げられる。ここまで挙げたのは、どれも「タグる」ことによって、ソーシャルな課題に対するみんなの声をまとめ上げていく動きで、「ハッシュタグアクティビティー」とも呼ばれている。

今や「タグる」ことは、モノやコトに関する意味付けや分類にとどまらず、その人自身の考えやアイデアを共鳴させていくつながりや連帯の符牒として機能している。ユーザーがよく使うハッシュタグを観察し、うまく活用すること、それによって同じ価値観や関心を有するユーザーをつなげて(インスタントな)コミュニティーを築いていくことがさらに重要になっていく。

一人一人の日々の情報発信や情報収集はもちろん、企業のマーケティングから、社会的な課題に関するソーシャルアクションまで「タグる」を活用する機会は広がっている。ユーザー自身の参加性を前面に出した巻き込みのかたちとして、「タグる」は今後もっと大きなポテンシャルを発揮するだろう。

東京五輪、北朝鮮・金委員長招待の計画か…五輪後の安倍政権「退陣」が取り沙汰

 20日から始まった通常国会。安倍晋三首相の施政方針演説は、今夏行われる東京五輪・パラリンピックに関連するエピソードが盛り込まれた。

「半世紀ぶりに、あの感動が再び、我が国にやってきます」

「国民一丸となって、新しい時代へと、みなさん共に踏み出していこうではありませんか」

 一方で、今世間を騒がしている「IR汚職」や「桜を見る会」の問題についてはまったく触れず、翌日の一部新聞は、都合の悪いことを隠す隠れ蓑に五輪を使ったとして批判した。

「安倍首相の東京五輪に対する意欲には並々ならぬものがあります。東京開催が決まった2013年9月のIOC(国際オリンピック委員会)総会のために、安倍首相はわざわざアルゼンチンのブエノスアイレスまで行った。だから、自らが勝ち取った五輪だという気持ちがものすごく強いのです」(自民党関係者)

 通常国会の冒頭解散は消えたものの、来年度予算成立後の4月解散や、7月5日投開票の東京都知事選とのダブル衆院選の可能性もいまだに燻るが、この自民党関係者は「安倍首相は東京五輪に賭けている。五輪の障害になるような解散などやるわけがない」と一笑に付す。

 そんななか、安倍首相が自分で解散をしないで、五輪・パラリンピック閉幕後に退陣するという説が流れている。「五輪成功」を花道にした退陣だ。

 確かに、現状では安倍首相が悲願とする憲法改正の実現は絶望的。国会の憲法審査会での議論はまったく進んでおらず、衆参3分の2の議員の賛成による発議に持ち込むことさえ、まったく見通しが立たない。一強政権を背景に今国会で強力に推し進め、仮に発議できたとしても、次は国民投票という壁が立ちはだかる。

 結局、憲法改正をレガシーにしたい安倍首相だが、それが無理だとなると、今年8月24日に迎える連続在任期間歴代最長(すでに通算在任期間では最長)という記録だけがレガシーとなってしまう。

「ただ長くやっただけの首相――。安倍首相はさすがにその称号は嫌みたいです」(自民党関係者)

日本で米朝首脳会談か

 そこで、今、首相官邸周辺で練られている「五輪をレガシー」にするための仰天プランがあるという。

「五輪の開会式に北朝鮮の金正恩委員長を招待するというものです。安倍首相は『拉致問題で直接、金委員長と向き合う』と繰り返し言っていますが、北朝鮮は『拉致問題は解決済み』というスタンスですから、拉致問題をテーマに会うのは難しい。しかし、五輪なら北朝鮮の選手も参加するので、政治の話と切り離して、純粋にスポーツの祭典という位置付けで来てもらう、というかたちが取れる。内閣情報官時代から北朝鮮とのパイプ役となってきた北村滋国家安全保障局長が、金委員長の五輪招待実現に向け動いているようです」(別の自民党関係者)

 東京五輪開会式には米国のトランプ大統領も来る。五輪外交で金委員長の来日と日本での米朝首脳会談が実現すれば、安倍首相の手柄としてレガシーになるという読みのようだが、果たして実現されるのだろうか。

(文=編集部)

安倍首相が地元でも「桜を見る会前夜祭」と同じ有権者買収か! プーチンも招いた大谷山荘でビール飲み放題料理付3000円のパーティ

 本日、安倍首相入りの衆院予算委員会がようやく開かれた。なんと、安倍首相が一問一答で国会審議に応じるのは、共産党・田村智子議員の追及で「桜を見る会」問題が一気に注目を集めることになった昨年11月8日以来のこと。つまりこの間、「桜を見る会」問題をはじめとして一方的な主張しかし...

不倫の唐田えりか、ヤバイ素性がネット上で続々…不倫で芸能界を干された女性芸能人4人

 先日、若手女優の唐田えりか不倫疑惑が浮上した。それに伴い、出演が予定されていた連続テレビドラマ『100文字アイデアをドラマにした!』(テレビ東京系)に“お蔵入り”の危機が迫っているという。

 1月23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で俳優の東出昌大との不倫を報じられてしまった唐田。報道を受けて、所属事務所のフラームは24日、連続テレビドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)への出演自粛を発表した。今回の“文春砲”で、女優としての活動に暗雲が立ち込めてしまったようだ。

 そんななかで、スポニチアネックスは27日、『100文字アイデアをドラマにした!』と唐田に関する記事を公開した。そのなかで、取材を受けたテレビ東京の関係者が「本人役のため、唐田さんと打ち合わせをして脚本をつくっています。当初の台本には、唐田さんのセリフの中に交友関係のある東出さんの名前も入っていたそうです」と証言している。

 同ドラマは視聴者から“100文字”のアイデアを募り、それを膨らませてストーリーをつくる実験的な作品。テーマごとに独立したオムニバス形式になっており、5話・6話に唐田が本人役として出演予定だった。しかし、内容があまりにも唐田の私生活とリンクしているため、お蔵入りの可能性が。唐田はドラマの中でも“不倫”をする役どころだったという。

 スポニチアネックスの記事で、関係者は「時間もなく、代役を立てて撮り直すことも難しいので、別の番組に差し替えになるのでは」とコメント。実際にどう転ぶかはまだわからないが、ネット上では「セリフに『東出』が入ってたとかヤバすぎる」「杏に対しての罪悪感はなかったのかな……」と唐田への批判が殺到している。

 もし報道が本当なら、唐田はドラマ2本分の仕事を失ってしまうことに。また、世間の好感度も急落しており、制作側も「使いにくい」のが本音といったところだろう。実際に、不倫が原因で仕事が激減した女性芸能人は少なくない。

 たとえば、連続テレビドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)シリーズの出演で人気を博した高橋由美子も、不倫でテレビから姿を消したと言われている。彼女は2018年に不倫が報じられ休業。昨年秋には「復帰間近」などとも噂されていたが、ほとんどメディアに顔を出さなくなってしまった。

 そのほかにも、不倫で仕事が減ってしまった女性芸能人といえば、“ゲス不倫”のベッキーや元モーニング娘。の矢口真里、フリーアナウンサーの山本モナなどが有名だ。人気者でも一瞬で転落してしまう不倫スキャンダルだが、唐田はどのような道を歩んでいくのだろうか。

(文=編集部)

阪神大震災の渦中で拾った猫のピーちゃんに、救われ続けた私の25年間…人間なら120歳

 阪神・淡路大震災から1月17日で25年。避難生活のさなか、拾われた子が今も元気で暮らす。猫の平均寿命16歳を大幅に超え、やがて25歳になるが、人間なら120歳近いという。

 元気なメス猫はピーちゃん。神戸市垂水区に住む藤藪みさ子さん(67)は、震災発生時、灘区の石屋川近くの国道2号線沿いのマンションの7階に夫、長男の慎次さん(43)、長女のかおりさん(41)の4人で暮らしていた。1995年1月17日午前5時46分、一家は就寝中、激震に襲われた。

「あらゆる物が倒れて熱帯魚を飼っていた金魚鉢も割れてしまった」(みさ子さん)が、幸い誰にも怪我はなかった。しかしマンション自体は半壊状態になった。「エレベーターは動かず、外側の螺旋階段の溶接が外れて踏み板がぐらぐらしていて怖かった」

 危険なためすぐ横の、作家・野坂昭如の『火垂るの墓』の記念碑がある石屋川公園でテントでの避難生活が始まる。当時、慎次さんは専門学校生、かおりさんは高校二年生だった。

 2月のある日、慎次さんとかおりさんがJR六甲道駅に近い大和公園を歩いていると「ピー、ピー」と鳴き声が聞こえた。「なんの声だろう」。かおりさんが耳を澄ますと道路わきの側溝に、まだ目が開かないひよこくらいの子猫が寒さに体を震わせていた。手に乗せてやった2人は、「外では可哀そうだ」と連れ帰った。

 その頃は、修繕しているマンションとテントを行き来する生活だったが、マンションは猫を飼えない規則だった。それでも見捨てられず一家はこっそり育てていた。だが、人間の食料すら不足していた当時、猫の粉ミルクや哺乳瓶を探すのに苦労した。ペットショップを探し回ってやっと見つけて飲ませてやると、すくすくと育った。

 みさ子さんは当時、石屋川を南下した「神戸酒心館」に勤めていた。ノーベル賞の晩餐会に「福寿」を提供する蔵元として知られる。

「馴染みの丹波杜氏さんたちが無事だったと知って安心しましたが、会社に通いながらの避難生活は大変でした。昼休みに自転車で必死に戻ってピーちゃんにミルクをやりました」

 かおりさんは楽しみにしていた修学旅行が中止になってしまった。

一家にとって大きな癒し

 辛いことも多い中、ピーちゃんは一家にとって大きな癒しだった。

「将来への不安などで家族が喧嘩した時も、ピーちゃんが和ませてくれました」

 だが人見知りが激しく工事の人たちが入ってくると怖がって姿を消してしまう。

「いくら探してもいないので逃げてしまったのかと心配したら、米櫃に潜んでいたんです」

 結局、震災から3年後に一家は垂水区の市営住宅に移った。一家の視線はいつもピーちゃんに向けられた。

「なぜかテレビの天気予報が大好きで天気予報になると、一生懸命に見るんです」

 少し緑内障があるそうだが目も濁っておらず、高齢とは思えない若々しさ。取材中に出された食事も、あっという間に完食してしまった。歯も強く今も固形状のキャットフードも平気。なかなか気は強く、炬燵に潜ったピーちゃんをからかうと「シャー」と歯をむき、パンチをしてくる。

「なぜかわからないけど今、一番甘えるのは私よりもかおりの高校生の娘なんですよ。膝の上におとなしくしています」

人間に対するように思いを寄せるみさ子さん

 みさ子さんは震災から約3年後に離婚し、垂水区に引っ越したが、元のマンションにはしばらく前夫が住んでいた。その後、ピーちゃんは、かおりさんが結婚して子どもたちと暮らすマンションにいた、隣人が管理人に通報したためにピーちゃんを飼っていることがばれてしまう。転々としたピーちゃんは最終的にみさ子さんのところに落ち着いた。

 再婚した夫も昨年5月に亡くなり、今はピーちゃんと暮らすが仕事は続けている。

「仕事から帰ると嬉しそうに出迎えてくれる。体調を壊したり、精神的にもしんどいこともありましたが、ピーちゃんには本当に癒されました。飼っていてよかった。まさかこんなに長生きするとは思わなかった」

 かおりさんも目を細める。

 偶然、筆者は現在、藤藪さん一家が震災当時に住んでいた場所と目と鼻の先に居を構え、石屋川沿いの綱敷天満神社で拾ったオスの兄弟猫と神戸市の譲渡犬(甲斐犬)を飼っているが、平時でも動物を飼うのは結構大変だ。ましてや大震災直後の避難生活では、どんなに大変だっただろう。

「ピーちゃんの母親のことはわからないけど、あの大震災の頃に臨月になってすごく怖い状況で出産したんでしょうね。ピーちゃんはおなかの中で怖い思いもしたのでしょう」

 まるで人間に対するように思いを寄せるみさ子さん。

「取材に来た神戸新聞の記者さんが、『今度は阪神大震災30年目でピーちゃんの取材に来ますよ』っ言ってました。そこまではどうかわからないけど、まだまだ元気でいてほしい」と話す。慎次さんはスマホ片手に「の長寿のギネス記録は38歳だそうですね」と言う。子供の頃、猫アレルギーだった慎次さんも今はグラフィックデザイナーとして、犬や猫の服をデザイン・製造・販売する神戸市の「株式会社すとろーはうす」に勤めている。

 その昔、阪神・淡路大震災の取材中、瓦礫の上に「犬を預かっています」と書かれた紙が貼られていたのを見た。自分の犬を探すのではない。非常時になんと心優しい人かと心が温かくなったことを覚えている。あの災禍の中、温かい家族に拾われて25年間、生き続けるピーちゃん。きっと世界一、幸せな猫だろう。震災30年はおろか、ギネス記録も目指してほしい。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト) 

ヤマトホールディングス 2020応援メッセージトラック始動(動画あり)

東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーのヤマトホールディングスは1月26日、ヤマトグループの総合物流センター・羽田クロノゲート(東京・大田区)で、応援メッセージ募集キャンペーンの表彰式と、メッセージを掲出した集配トラックの出発式を行った。
同キャンペーンは、全国の小・中校生を対象に、東京2020大会に集う全てのアスリートに向けた応援メッセージを募集(2019年6~9月)。上位入賞作品を掲出したトラックを都内で走行させるもの。

受賞者記念写真/長尾社長/審査委員

長尾裕社長は「キャンペーンは、東京をアスリートへの応援メッセージであふれる街にしようと始めた。想定を上回る14万件もの素晴らしい作品を応募いただいた。当社は、大会のオフィシャル荷物輸送サービスパートナーとして、社員一丸となって皆さんの思いも一緒に届けたい」とあいさつした。

賞状授与/金賞受賞者記念写真

審査委員は、明治大学の齋藤孝教授、スポーツキャスターの寺川綾さん、スポーツジャーナリストの中西哲生さん、ハンドボールの宮﨑大輔選手、車いすバスケットボールの藤井郁美選手の5人が務めた。
表彰式では、金・銀・銅賞と、学校賞が発表され、賞状などが手渡された。
金賞・小学生の部には、山村茉由莉さん(東京都:小学3年)の作品「音だけでボールのいちが分ったり車イスを素早く操じゅうする姿は本当にカッコイイ!パラリンピック大好き」が、同・中学生の部は、山本樹人さん(愛媛県:中学3年)の「夢にみた舞台が始まる。努力したから今がある。この瞬間にすべてのパワーを咲き誇れ‼」が選ばれた。
入選者には副賞として、オリンピック・パラリンピックの開閉会式や観戦チケットなどが、賞に応じて送られる。

 

金賞(小学生の部)のトラック/金賞(中学生の部)トラック/手押し台車/銀賞のトラック/トラックの出発

会場の外には、競技のイメージ画像をバックに、入賞の14メッセージが掲示されたトラックがスタンバイ。受賞者や関係者が見守る中、カウントダウンと共に車列をつくって走り出した。これらの特別デザインを施したトラックと手押し台車は、同日から順次台数を増やしながら、計最大3000台が大会が終了する9月まで都内を走行する。

キャンペーンサイト:
https://www.yamato-hd.co.jp/tokyo2020/campaign/

 

安倍政権御用コメンテーター養成講座を開講! スシローとは一味違う、中立のふりして安倍擁護する方法をあの人に学ぼう

安倍首相の心の声を代弁する御用評論家、陰謀論全開で政権批判者を攻撃するネトウヨ文化人、中立のふりしてこっそり政権の味方をするどっちもどっちコメンテーター……。メディアを跋扈する安倍応援団を、ツイッターでも人気のまんが家・ぼうごなつこが、笑い飛ばすマンガ連載。 今回はなんと、...

あなたの企画書やメールが読んでもらえない、たった一つの理由。

こんにちは、コピーライターの橋口幸生です。今回、『言葉ダイエット』という本を発売しました。

『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』
『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』宣伝会議刊、215ページ、1500円+税、ISBN 978-4-88335-480-1

書店に行くと、僕の本に限らず、文章術コーナーがにぎわっていますよね。それだけ「書いても、書いても、読んでもらえない」と悩んでいる人が多いのでしょう。どの本も、読まれるためのさまざまな書き方を丁寧に解説しています。

そんな中、僕はコピーライターとして、ちょっと違った視点から「読んでもらえない」問題を考えていました。

あなたの書いた文章が読んでもらえない理由は、実は、たった一つ。

「書きすぎているから」です。

自分が読み手になった時のことを想像すれば、すぐに分かります。

毎日、大量に送られてくるメール。とてもではないけど、全メールを一言一句漏らさず読むことはできませんよね。文字と矢印がみっちみちに詰め込まれた企画書。要点しか読みませんよね。

つまり、読んでもらえる文章を書くためには、「書く方法」よりも「書かない方法」が重要になってくるのです。

僕はコピーライターなので、文章を書くときも、広告づくりと同じように発想します。広告をつくる時の大前提は「広告を見たいと思っている人はいない」ということです。だからこそクリエイターは、見たくない人に見てもらうための、さまざまな工夫をします。人気タレントに出演してもらったり、共感できるストーリーをつくったり、クリエイターの腕の見せ所です。中でも大切なのは「メッセージを絞ること」です。

「この商品は、ここが優れています!あそこも優れています!」と言いたいことを全部言ったら、どうなるでしょう?ただでさえ広告は見たいと思われていないのに、完全にそっぽを向かれてしまいますよね。だからこそコピーライターは、数ある訴求ポイントの中からもっとも消費者の共感を呼ぶものを選び、コピーにします。

これは広告会社の新入社員がまず教わる、基礎中の基礎です。本サイトを見ている方にとっては「何を今さら…」というような内容でしょう。それをわざわざ書いたのは、基礎であるにもかかわらず、日々の仕事になった途端、ほとんどの人が忘れてしまうからです。

たとえば、次の文章を読んでください。

今、デジタル・トランスフォーメーションが加速する日本のマーケットにおいて、幅広いデモグラフィーのターゲットにエンゲージメントできるシンプルな文章を書くソリューションは、全ビジネスパーソンのコンピテンスになりつつあると考えます。そうした文章術の本が日本中のどの書店においてもディスプレイされているファクトも、そのエビデンスと言えます。しかし、そうしたコンセプトの文章術の本は、どれもスキームや本質をインプットすることが可能ですが、足りない視点があるのも事実です。そう深掘りしたことが、私がこの本を執筆させていいただくことになったきっかけでした。

ビジネスにありがちな読みにくい文章として、僕が仮に書いたものです。業界の潮流を抑えるために、カタカナ用語を連発する。不要な敬語を使って、回りくどくなる。要素を絞るどころか、不要な贅肉がたっぷりついた文章です。

ここから無駄な要素を削ると、次の文章になります。

読みやすい文章を書くスキルは、すべてのビジネスで必要だ。実際、書店には文章術の本がたくさん並べられている。優れたものもたくさんある。しかしどれも「ある視点」が欠けている。そう考えたことが、私が本書を執筆したきっかけだ。

これが「言葉ダイエット」です。修正前の文章は271文字に対して、修正後は109文字。忙しいビジネスパーソンにとって、どちらが読みやすい文章かは明らかですよね。

次回から、短く読みやすい文章を書くための「言葉ダイエット」の方法を紹介していきます。短い文章には、読みやすいだけではなく、短時間で書けるというメリットもあります。メールや企画書で日々、忙殺されているビジネスパーソンにとって、少しでも役に立つ内容になれば嬉しいです。

次の更新を待ちきれない方は、ぜひ、拙著のご購入を。(^_^)

クリエイティビティーとは、何か?〜白土謙二、口火を切る〜

白土謙二、口火を切る

そもそも、クリエイティビティーとは?

「クリエイティビティーによるビジネスの拡張は可能か?」

それが、私が今、挑もうとしている最も大きなテーマです。

しかし、その前に

「そもそもクリエイティビティーとは何か?」

ということを明らかにしなければならない。
(あなたなら、どう定義します?15字以内で説明できますか?)

私が思うに、クリエイティビティーとは、難題を解決してみせる力、課題解決の方法を見つける能力、あるいはつくり出す能力のこと。

したがって、クリエイティビティーを「仕事にする」ということは、解決策が見つかるまで、ひたすら考え続ける努力が問われるというわけです。

クリエイティビティーというとクリエイティブ職の人間が磨くべき、あるいは元々持っている才能のように思われがちですが、そうじゃない。

営業にも、総務にも、人事にも、もっと言うと、経営にこそ最もクリエイティビティーが必要だと思います。

2019年8月5日に電通第3CRプランニング局にて講演を行う白土氏の様子。
2019年8月5日に電通第3CRプランニング局にて講演を行う白土氏の様子。(本コラムは、当日の講演内容を再編集したものです)
白土氏の熱弁に、会場のボルテージは高まっていく。
白土氏の熱弁に、会場のボルテージは高まっていく。


クリエイティビティーを磨く。その方法とは?

では、そのクリエイティビティーを磨くには、どうしたらいいのか。

実「戦」知を、磨く。それしかありません。実践知とは、「実際に使ってみて効果があり、成果を生んだ方法」のこと。

この「践」のところに「戦う」という字を当てたのには理由があって、昔、あるクライアントからめちゃくちゃなオリエンをもらったんです。ここに書いてあること、矛盾だらけじゃありませんか?と反論したところ、お前の名刺を見せてみろ、と先方の宣伝部長がおっしゃるんですね。

「ほら、そこに、クリエーティブ局と書いてある。矛盾を突破できる力のことを、クリエイティビティーと言うんだ。それが出来ないのなら、そんな名刺を持ち歩くな!」

と、こうです。

そう言われてしまっては、考えざるを得ない。矛盾を指摘することなど、だれでもできる。それを、突破してみせろ。それが、君の仕事なんだよ、ということですから。ある意味、「戦い」を挑まれた、というわけです。

「クリエイティビティーの過去、現在、そして未来」と題して、私自身の「実戦知」をもとにクリエイティビティーの仕組みと可能性を探っていくこの連載。2回目となる次回は、過去のクリエイティブを検証することで、クリエイティビティーの仕組みを明らかにしていこうと思います。

新型コロナウイルスに乗じ“中国人ヘイト”が跋扈! 百田尚樹も「中国人観光客ストップ」「中国にモラルない」、高須克弥は「徳川幕府なら撃ち払い令」

 中国湖北省・武漢市で発生したと見られる新型のコロナウイルス。厚労省の発表によると、25日までに日本国内でも3例の感染者が確認されているという。アジアだけでなくアメリカやヨーロッパ、オセアニアでも感染者が確認されており、世界的な広がりが懸念されるが、そんななか、日本のSNS...