“国家事業”リニア新幹線、問われ始めた存在意義…追加費用1兆円超、JR東海の経営圧迫

 JR東海(東海旅客鉄道)は、リニア中央新幹線の品川-名古屋間(約286キロメートル)の総工費が従来計画から1兆5000億円増え、7兆400億円になると発表した。費用の増加の主な内訳は品川、名古屋ターミナル駅の難工事への対応に5000億円、地震対策の強化で6000億円、トンネルの掘削に伴い発生する残土の運搬費用3000億円などだ。

 リニア中央新幹線は最高時速500キロで品川―名古屋間を40分で結ぶ。東海道新幹線より、およそ1時間短縮される。27年の開業に向け工事を進めてきた。従来の総工費は同区間で5兆5000億円。37年の大阪延伸開業を目指しており、大阪までの総工費は9兆円を想定していた。財政投融資を活用し、国から3兆円を借り入れている。

 金子慎社長は記者会見で、総工費の増加分について「営業キャッシュフロー(本業による現金収入)を主体に、不足分は新規の借り入れで賄う」と説明した。当初計画していた2027年開業は難しいとする見方を維持した。静岡県内のトンネル工事について、川勝平太知事は水資源への影響を理由に、本格着工を認めていない。

21年3月期の最終赤字は2015億円

 2021年3月期の連結決算は売上高が前期比55.4%減の8235億円、営業損益は1847億円の赤字(20年3月期は6561億円の黒字)、最終損益は2015億円の赤字(同3978億円の黒字)だった。最終赤字は1987年の国鉄分割民営化でJR東海が発足して以来初めて。新型コロナウイルスの感染拡大で出張や旅行の自粛が広がり、“ドル箱”の東海道新幹線の利用が落ち込んだ。百貨店やホテルも苦戦した。

 東海道新幹線を主力とする運輸事業の営業収益は前期比62.7%減の5330億円、営業損益は1833億円の赤字(同6176億円の黒字)。JR東海高島屋を中心とする流通部門の営業損益は122億円の赤字(同74億円の黒字)。JR東海ホテルズなど「その他の事業」の営業利益は90%減の13億円。駅ビルなど不動産事業は130億円の営業利益をあげたが、コロナ禍による収入の落ち込みを補填できなかった。

 コロナによる収入減は東海道新幹線が大半で、1兆220億円に達した。年間配当は130円と前期から20円減らした。22年3月期の売上高は前期比49.8%増の1兆2340億円、営業損益は2150億円の黒字、最終損益は900億円の黒字を見込む。コロナワクチンの接種が広がり新幹線の利用が回復するとみている。金子社長は「(利用状況は)7~9月期は18年と比べ65%、10~12月以降は80%程度で推移する」とした。

 東海道新幹線一歩足打法だ。JR東日本の首都圏、JR西日本の近畿圏のような安定収入路線を持たない。コロナワクチンの接種がどの程度、広がるかに新幹線の利用状況の回復はかかっている。難問はリニア中央新幹線が開通できるかどうかである。

リニア工事による大井川水量問題が静岡県知事選の最大の争点

 JR東海リニア中央新幹線の東京・品川-名古屋間の総工費が想定より1.5兆円増え7兆円になると発表したことについて、静岡県の川勝平太知事は4月28日の記者会見で、「計画した5.5兆円の3割弱も余計にお金がかかるのは重大なことだ」と述べた。その上で「既存の新幹線(の収入)で賄うモデルになっているが、一回立ち止まって考える時に来ている」とした。「余計な経費もかかる。これで本当に開業までの資金を賄えるのかどうか」とも指摘した。

 60万人が利用する大井川の水量が減る恐れがあるとして、川勝知事が県内の工事許可を出していない。20年6月、JR東海の金子社長と川勝知事のトップ会談が行われたが、決着がつかず、27年開業の延期が事実上決まった。37年の大阪延伸もアウトである。

 任期満了に伴う静岡県知事選(6月3日告示、20日投開票)は、4選を目指す現職の川勝氏と自民党県連が全面支援する党所属の参議院議員で国土交通副大臣の岩井茂樹氏(静岡選挙区)の一騎打ちとなる。川勝陣営には立憲民主、国民民主の両党県連と連合静岡が支援態勢を構築。与野党が全面対決する構図だ。

 大井川の流量減少問題が知事選の最大の争点になる。川勝氏が再選すれば工事許可を出すことはないだろう。岩井氏が当選しても、おいそれとはOKは出せないだろう。大井川流域の市と町は、「住民の理解なしに工事に着手しないよう」要望している。これに対してJR東海は「住民の理解と協力が前提」と回答しているからだ。

「ルートを変更するしかないのではないのか。JR東海はルートを変更するとスピードが落ち、時間が余計かかると反対しているが、それはJRの都合。流域市町の住民にとっては死活問題だ」(地元の経済記者)

 20年6月の株主総会でリニア中央新幹線の強力な推進役であった葛西敬之名誉会長が取締役を外れた。葛西氏の在任中の“最大の功績”は、リニア中央新幹線を国家事業に格上げしたことだ。安倍晋三首相(当時)との太いパイプが物をいった。葛西名誉会長と安倍首相の共同プロジェクトと陰口を叩かれたリニア中央新幹線は、大きな転機を迎えることになった。

「早く着くことはいいことだ」という価値観が根底から見直されるかもしれない。リニアの優先順位はかなり下がるかもしれない。「令和の『戦艦大和』になる」(霞が関の高級官僚)といった冷めた見立てまである。

 リニア車両が発する強力な電磁波の影響について指摘もなされているが、自然環境を破壊してまでやらなければならない国家的な事業なのかという議論は尽きない。

(文=編集部)

コミュニケーションは、サイエンスである

「人前に立つのが苦手」「緊張して、思っていることを上手に伝えきれない」誰でも、多かれ少なかれ、そうした悩みを抱えているのではないだろうか。この連載では、コミュニケーション戦略研究家にして、エグゼクティブ・スピーチコーチである岡本純子氏に「話し方」の極意を披露していただくことで、コミュニケーションというものの本質に迫っていこうと思う。

(ウェブ電通報編集部)


人は、感情でのみ動く。そのことをロジカルに考えてみましょう

誰もが経験されていることだと思うのですが、どれだけ正しいこと、正論を言ったところで、人はこちらが思っているようには動いてくれません。その理由は、簡単です。人を行動へと誘うのは「理屈」ではなく「感情」だからです。「理屈」で恋愛をする人はいませんよね。頭よりハートで人は動くのです。

岡本純子氏:元読売新聞記者。記者時代にイギリス・ケンブリッジ大学院へ留学。米MIT客員研究員を経て、電通PRへ入社。アメリカでの研究を通じて、コミュニケーションのメカニズムを学ぶ。現在の肩書きは、「コミュニケーション戦略研究家」「エグゼクティブ・スピーチコーチ」。コンセプトやメッセージづくり、話し方の指導まで、社長やエクゼクティブのコミュニケーションをフルサポート。「アイドルなら秋元康」「社長なら岡本純子」を目指す「社長プロデューサー」でもある。これまでに、1000人を超える日本のトップ企業経営者・幹部に話し方を指導。その内容が、高く評価されている。近著に12万部のベストセラーになっている「世界最高の話し方」がある。http://www.glocomm.co.jp/
岡本純子氏:元読売新聞記者。記者時代にイギリス・ケンブリッジ大学院へ留学。米MIT客員研究員を経て、電通PRへ入社。アメリカでの研究を通じて、コミュニケーションのメカニズムを学ぶ。現在の肩書きは、「コミュニケーション戦略研究家」「エグゼクティブ・スピーチコーチ」。コンセプトやメッセージづくり、話し方の指導まで、社長やエクゼクティブのコミュニケーションをフルサポート。「アイドルなら秋元康」「社長なら岡本純子」を目指す「社長プロデューサー」でもある。これまでに、1000人を超える日本のトップ企業経営者・幹部に話し方を指導。その内容が、高く評価されている。近著に12万部のベストセラーになっている「世界最高の話し方」がある。http://www.glocomm.co.jp/

でも、その感情をいかにコントロールしたらいいのか、その感情をいかに相手に伝えたらいいのか、ということについては明確な答えは用意されていない。だから、人は堅苦しい理屈やデータ、もしくは雰囲気とか空気といったものに、ついつい頼ってしまう。

人が、感情でのみ動くことは、科学的なエビデンスを伴う事実です。でも、その感情をコントロールするためには、感情というつかみ所のないものを、きちんと科学(サイエンス)することが必要なのです。私が言うサイエンスには、「脳科学」や「人類学」といったものまで含まれます。コミュニケーションというものが、より重層化し、より複雑化している今、他人とどう向き合い、どのように接するべきなのかを徹底的に「科学する」ことが必要なのです。

決め手となるのは、「好感度」や「共感力」

押し出しに頼ったコミュニケーションが、人の心を動かす上でむしろ逆効果であるということは、皆さんすでにお気づきのことだと思います。人の心を揺さぶるのは、「好感」や「共感」であって、一方的かつ強権的な「命令」や「押し付け」ではありません。命令といったものは、理屈さえ通っていればそれなりに成立するものですが、好感や共感を得るためには理屈が通っているということに、たいした価値はありません。

ニューヨークで毎週通っていたパブリックスピーキングのサークルの仲間と。女優や会社経営者、学生など経歴もさまざま。多くの人が、日常的に話し方を学び、改善させていこうという強い意欲を持っていることに驚かされました。励まし合い、お互いアドバイスをし合いながら、話し方のスキルを磨いていくのです。
ニューヨークで毎週通っていたパブリックスピーキングのサークルの仲間と。女優や会社経営者、学生など経歴もさまざま。多くの人が、日常的に話し方を学び、改善させていこうという強い意欲を持っていることに驚かされました。励まし合い、お互いアドバイスをし合いながら、話し方のスキルを磨いていくのです。

そして、ここが大事なポイントなのですが、好感や共感というものは直感的な部分も大きく、第一印象で決まりがちということ。第一印象というものは、コンマ何秒の勝負。秒で植え付けられた悪い印象は、その後、どれだけ頑張っても取り戻すことはできません。一瞬で一生が決まるのです。

表情、ファッション、仕草、第一声のトーンや間。それら全てが、あっという間に、その人への好感や共感を形作ってしまいます。それに続く「話し方」、これが重要です。人は「何を話していたのか」よりも「どう話していたのか」、そしてそのときに自分はどういう感情になったのか、ということを覚えているものです。極論を言えば、話の中身や筋道などというものは二の次になってしまうことも多いのです。それよりも、気持ちのいいトークだったな、とか、この人のことは信じられるな、といった印象のほうが、コミュニケーション上はよっぽど重要です。

お伝えしたいのは、「あなた、損していますよ!」ということ

これまでに私は、1000人を超える世界中の経営者の方々に「話し方」のレクチャー・コーチングをしてきました。もちろん、具体的なテクニックは多々あるのですが、多くのビジネスプロフェッショナルの方にお伝えしたいのは、「あなた、損していますよ!」ということなんです。「必ず自信が持てる」「好印象を持たれる」たくさんのルールがあるのに、それを知らずに、あなたの魅力が伝わっていない、それどころか、悪い印象だけを相手に残している可能性すらあるということです。

「口下手なもので……」「人見知りなもので……」「不器用ですから……」といったことは、しばしば日本では美徳のように思われがちですが、そのようなものは国際社会において、なんの価値もありません。価値がないどころか、マイナス要素でしかないのです。そして、そのマイナスを克服するためには、単に「スピーチ力」を鍛えればいい、というものではありません。

菅首相にコーチング?テレビの企画で、菅首相の物まね芸人に話し方をお教えしました。企業経営者の方以外にも政治家、官僚の方などにもよくコーチングをさせていただいています。
菅首相にコーチング?テレビの企画で、菅首相の物まね芸人に話し方をお教えしました。企業経営者の方以外にも政治家、官僚の方などにもよくコーチングをさせていただいています。

ソクラテスの言葉に「大工に話すときは、大工の言葉を使え」というものがあります。けだし、至言です。つまり、多くの人は「自分が話したいこと」を「自分の言葉」で「一方的」にまくしたてているだけなんですね。これでは、共感も好感も得られるわけがありません。上手な話し方のポイントは、とても簡単なことです。1.自分の視点から自らを離す。2.相手の直観と感情に訴える。3.言葉に、情や思いといった熱を込める。これだけ、です。

中でも重要なのが、「上手に話すために、自らの思い込みから自らを離す」ということ。本連載のタイトル「相手の立場で、モノを言え!」には、そんな思いを込めました。その背景には、こうした教育が、日本ではほとんどされてこなかったという悲しい現実があります。プレゼンテーションとは、自らの思いを相手に伝え、相手の心をねじ伏せるためのものである、といった誤解がさらなる悲劇を呼ぶことになります。そうした思い込み、あるいは呪縛から、一日も早くあなた自身を解き放ってあげてほしい。それが、この連載を通じてお届けしたい、私からの切なる願いなのです。

岡本純子氏のHPは、こちら

カスタマーサクセスを実現する「データの使い方」とは?

顧客満足度を最大化するには二つの価値を分けて考えよう

さまざまなビジネスでいま注目されているカスタマーサクセス。顧客に成功体験を提供するためには何が必要なのでしょうか。

電通デジタルでDX支援を担当する 阿部智史氏と、顧客データ基盤を提供するトレジャーデータでカスタマーサクセスを担当する重原洋祐氏の対談から、カスタマーサクセスとデータの 関係が見えてきました。


<目次>
カスタマーサクセスはビジネスの閉塞感を打ち破れるか
データ活用を推進できる企業とできない企業の差はどこにあるか?
クライアントを成功に導くための4つの変化
カスタマーサクセスに求められるKPIとは?
データをつなぎ、顧客理解を深めることが成功をもたらす

カスタマーサクセスはビジネスの閉塞感を打ち破れるか

阿部:私は電通デジタルでDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。中でも、カスタマーサクセス領域の支援をしています。

クライアントには、いわゆる大企業の方々も多くいらっしゃいますが、話をしていると、どの企業も現状に対して大きな危機意識を持っていると感じます。
 
重原:どのような危機感ですか?
 
阿部:大きな視点で、人口減少や市場変化といった日本経済の先行きへの危機感ですね。そのためにさまざまな意味での変革を考えていらっしゃいます。
 
重原:大きい組織になればなるほど、今までのビジネスの形を変えるのは簡単なことではないですよね。
 
阿部:特に「目先の売上」や「新規顧客の獲得」に重きを置いたKPIを設定してきた企業が、現在の社会状況の変化に苦しんでいらっしゃると感じています。つまり、「今の時代は目先の売上ではなく、LTV(顧客生涯価値)を上げていかなくてはいけない」という危機感は皆さん持っているのですが、具体的にどうすればいいのかが分からないという課題も抱えているのです。
 
重原:そうした企業の課題を解決するために、カスタマーサクセスの取り組みを始められたのですね。
 
阿部:はい。もともとカスタマーサクセスは、BtoBビジネスの世界から始まった考え方でしたが、この2年間ほどはBtoCも含め、さまざまな業種・業態のクライアントのカスタマーサクセスを支援してきました。

支援の内容は先ほど述べたように、「顧客にモノやサービスを売る」ビジネスから「顧客体験の向上により、LTVを上げる」ビジネスへのシフト。いわゆる「売らないマーケティング」ともいえる手法を用いた、長期で顧客との関係性や信頼を築くための支援です。

その中で見えてきたのが、顧客体験の設計における「データ」の重要性です。トレジャーデータと協業体制をとったのも必然でした。今回、そのトレジャーデータでカスタマーサクセスを担当されている重原さんと対談できることを非常にうれしく感じています。
 
重原:ありがとうございます。トレジャーデータで私が率いているチームでは、主にクライアント企業に対して、当社が顧客データ基盤として提供する「Treasure Data CDP」を活用し、ビジネスを推進する支援を行っています。最近ではDXの文脈で、Treasure Data CDPという1ツールの範疇を超えたサポートを求められることも増えてきて、私たちのカスタマーサクセス自体も変化しているところです。

データ活用を推進できる企業とできない企業の差はどこにあるか?

阿部:重原さんは、カスタマーサクセスへのデータ活用について、どういう捉え方をしていますか?
 
重原:私はこの10年、データビジネスの領域で仕事をしてきましたが、その感覚からいうと、生活者にサービスを提供する企業にとってのカスタマーサクセスとは、広義で「レコメンドの延長」だと思っています。

これまで、インターネット上の接点にレコメンドエンジンを活用していたような施策が、リアルの行動データなどもつなげることで、より広範に顧客へのレコメンドができるようになったのが、近年の大きな変化です。つまり、ウェブブラウザの閲覧履歴といった「オンラインデータ」だけでなく、「オフラインデータ」を組み合わせて分析できるようになった。
 
阿部:以前は扱うことができなかったオフラインのデータも活用して、顧客をより深く理解することで、「より良い体験を提供する=カスタマーサクセス」へとつながっていくわけですね。
 
重原:Treasure Data CDPでできることは、データを「収集・格納」し、Treasure Data CDP内で「統合・分析」を行い、「施策に反映」すること。この3つで、非常にシンプルです。シンプルゆえどのようなケースにも応用が効くのですが、それだけに「何をやりたいか」を整理しなければなりません。

特に、生活者にサービスを提供する企業にとっては、「顧客を理解しより良い体験を提供するために、どんなデータを、どうつなげていくか」という全体設計が重要です。
 
阿部:重要なのはツールの使い方ということですね。Treasure Data CDPの導入も増えてきた中で、データをうまく使えている企業とそうではない企業がいらっしゃると思うのですが、どのような違いがあるのでしょうか?
 
重原:私は「組織」が重要なポイントだと思います。全社的にデータを活用して自社ビジネスを変えていこうとする意思がある組織はうまく進んでいる印象がありますね。一方、縦割りの組織で取り組んでいる場合はうまくいかないことが多いなとも思います。要は横の部門の協力関係の有無ですね。

例えば、必ずあるはずのデータが隣の部署の管轄だから使えず、結局オンラインのデータしか使えないとか。ITやマーケティングを含めてさまざまな部署が連携し、協調する必要があります。
 
阿部:なるほど、私も同感です。組織の壁が一番大きい。
 
重原:もちろん、きちんとDXを推進していこうという企業は増えてきていますので、導入の前段階から「組織」という観点も踏まえてお話しすることが多くなりましたね。

クライアントを成功に導くための4つの変化

阿部:ここまでは、「生活者にサービスを提供する企業」にとってのカスタマーサクセスについて話してきました。ここからは、トレジャーデータ自体がクライアントに提供するカスタマーサクセスの取り組みについてうかがいます。まず、どれくらい前からカスタマーサクセスに取り組まれていますか?
 
重原:私が加わる前ですが、チーム自体は5~6年くらい前からあります。
 
阿部:5~6年前だと、カスタマーサクセスという概念自体があまり浸透していない時期ですよね。トレジャーデータにとってのカスタマーサクセスとは、どういうものなのでしょうか。
 
重原:トレジャーデータのようなSaaSのビジネスにおけるカスタマーサクセスの定義って難しいのですが、本質的にはやはり「顧客の満足度をどう上げるか」「どうやって成功体験をつくるお手伝いをするか」ということです。一部ではカスタマーサクセスはポストセールスが目的ともいわれますが、そのようには考えていません。

トレジャーデータにカスタマーサクセスのチームができた当初は、メンバー1人で非常にたくさんのクライアントを担当することもあったようです。正直、負担が大きいですよね。そんななか、私は2019年からトレジャーデータに加わり、その半年後にはカスタマーサクセスを担当するようになりました。
 
阿部:今ではチームの人数もかなり増えたそうですね。
 
重原:以前は10人ほどでしたが、現在は40人を超えるチームです。1年半くらいかけて、よりクライアントのビジネスを成功に導くためのチームに変化させてきました。
 
私がまず取り組んだのは、カスタマーサクセスからポストセールスの役割を完全にカットし、クライアントのサポートに注力しようということです。当時カスタマーサクセスはセールスチームに属していたので、ポストセールスの意識が強かったのです。
 
阿部:重原さんが加わる前は、カスタマーサクセスの重視するポイントがまだ固まっていなかったのですね。
 
重原:はい。「それってカスタマーサクセスなんだっけ?」という。ポストセールスの役割をカットしたのは、本質的にクライアントを成功に導くために必要な変更でした。
 
次に取り組んだことが「顧客満足度評価」の導入です。以前からアンケートとして指標はあったのですが、2020年からは、実際にTreasure Data CDPを運用されていたり、意思決定されていたりするクライアントの担当者に対して、より定期的・定量的に、CDPへの満足度についての調査を行っています。担当者の評価やプロダクトへのフィードバックをいただき、サービスや機能の改善につなげています。
 
3点目は、「クライアントがTreasure Data CDPをどう使っているのか」を、データとして可視化しました。もちろん私たちは「クライアントがどのようなデータを取り扱っているか」ということは見られないシステムになっていますので、セキュリティー面は安心いただけます。

ここでいう可視化とは、「クライアントがどれくらいのデータ量をインポートして、どういった処理を回しているのか」といったことです。つまりベンダーとしての観点で、データの統合やダッシュボード化、またサードパーティー製のプラットフォームやマーケティング活動との“つなぎこみ”を行い、必要なときに必要なサポートができるようなシステムを構築しました。要は、Treasure Data CDPの活用状況から、クライアントが何に困っているかを分析し、私たちのサポート活動を最適化できるようにしました。

阿部:クライアント自身の声を聞くことと、クライアントのCDPの運用状況を見ること、2つの手法でリサーチすることで、「どうすればカスタマーサクセスを実現できるか」を分析できるようにしたのですね。
 
重原:そして4点目は、クライアントへのナレッジの提供です。CDPを使っていただくクライアントは企業であって、個人での契約はありません。そのため、個人でも使われるようなAmazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform (GCP)といったツールと比べると、ウェブ検索で出てくるナレッジというのがほとんどないんですよね。

そこで、トレジャーデータでは2020年4月から、「Treasure Academy for CDP Masters」というCDPのトレーニングサービスを提供開始しました。また、契約者限定でログインできるウェブサイトにカスタマーサクセスチームが記事を投稿し、ナレッジの拡充に努めているところです。

カスタマーサクセスに求められるKPIとは?

阿部:短期間で多くのチャレンジをされているのがよくわかりました。「顧客の成功体験を提供していく営み」がカスタマーサクセスだということに非常に共感します。ただ、「売上」などの数字をKPIとして背負っている担当者の方と話していると、どうしてもアップセルやクロスセルを勧めるといった話になってしまいがちです。
 
重原:その点については、KPIの設定が重要ですよね。クライアントのビジネスがBtoBなのかBtoCなのかでもちろん異なるとは思うのですが、KPIとして設定すべきは「顧客満足度を最大化する」ということに尽きるのではないでしょうか。

カスタマーサクセスは直訳すると「顧客の成功体験」ですが、成功がなければ満足度は低くなり、当然不要になれば解約されて、結果として売上も下がってしまいますよね。
 
阿部:私はクライアントに対して、「マイナスを0にする価値と、0をプラスにする価値で分けて考えましょう」とよく話しています。

「顧客が商品の使い方を分かっていない」とか、「商品を使うために余計な手間がかかっている」とか、顧客にとってマイナスになっている状態を徹底的に取り除いていく、つまりマイナスから0にする。これ自体は確かに直接お金を生む活動ではないのですが、その努力によって顧客がずっと使い続けてくれれば、長期的には売上にもつながります。一方、「新しい機能を提供する」などは、その先にある「0からプラス」のことです。
 
重原:「まずはマイナスから0にして、そのあと0からプラスを増やしていく」という考え方は、BtoBとBtoCのどちらのビジネスでも共通して重要でしょうね。
 
阿部:カスタマーサクセスは「売らないマーケティング」だという言い方がありますが、「マイナスを0にする」ことでも顧客満足度が高まり、「0からプラス」としてのアップセルやクロスセルにつながるのだと思っています。

データをつなぎ、顧客理解を深めることが成功をもたらす

阿部:最後に、「カスタマーサクセスとデータ活用」というテーマをもう少し掘り下げたいと思います。私はカスタマーサクセスを担当していて、いろいろなクライアントから「データはあるけど分析に膨大な時間がかかる」だったり「データの何を見ればいいのか分からない」といった悩みをよく相談されます。

こうした悩みが出てくるのは、「企業にとって、自分たちの顧客がどうあれば幸せなのか、成功するのか」をしっかり考えなければならない状況にあるということだと思うのです。
 
重原:本当にそう思います。そしてそのためには、先ほど言ったように「オフラインとオンラインのデータをつなぎ、顧客理解を深めていくこと」が重要になってきます。実際にTreasure Data CDPをそのように活用していただいているクライアントも多く、事例も増えてきています。

例えばある家電メーカーでは、会員サイトに導線を用意して、顧客に購入製品を登録してもらっています。そしてサイト内には「商品の使い方でつまずきがちなポイントの解決策」などがわかるコンテンツを用意して、その閲覧履歴データなどをもとに、製品開発にフィードバックする、といった使い方をしています。
 
また、別のクライアントとの取り組みでは、データを活用した「需要予測モデル」を構築しています。顧客の購買履歴などの情報をもとに商品の需要を予測し、供給を最適化することで、来店顧客の満足度を向上させられるわけです。さらに、店舗で働く人材の最適化にもつながります。
 
阿部:興味深いですね。まさにデータ活用が顧客の成功体験につながる事例だと思います。同じような施策を行いたいと考えるクライアントはたくさん出てくるでしょうね。
 
重原:そうですね。この需要予測モデルの事例は、オンラインのデータだけでは実行は難しくて、いかにリアルのデータを一意のIDにひもづけて、顧客をより理解できるのかが重要なポイントです。

そこで、電通の推進するカスタマーサクセスと、トレジャーデータのデータソリューションが協業することで、リアルのデータを活用したカスタマーサクセスの動きがより活発になっていくと思います。これからもお互いに強力なパートナーとして、クライアントのビジネスを成功に導くエンジンになっていきたいですね。


トレジャーデータと電通・電通デジタルが協業し提供するソリューションについて、興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
 
【概要資料ダウンロードはこちら】
https://www.treasuredata.co.jp/d-dd-td-download/
【お問い合わせはこちら】
https://www.treasuredata.co.jp/dx-engine-contact-us/
 

twitterリンク

ANA、CAの私的SNS監視&“取り調べ”の実態…同期の密告を強要、専門部署の存在

 全日本空輸(ANA)が客室乗務員(CA)のSNS投稿を監視する専門部署「SNSオフィサー」を廃止し、「SNS相談窓口」を新設していたことが、わかった。本連載でたびたび「不適切な投稿」をしたCAを密室で「お説教」したり、同僚に密告させたりするようなANAの実態を報じてきたが、ANAは社会的に不適切であるとの評判が広まることを懸念し対応したと見られる。ただ、現役CAには「耳障りのいい名前に変えただけで、中身が変わるわけがない」と不信感が残っているのが現状だ。

部長名で「現行のSNSオフィサーは廃止します」

 筆者が情報提供者から入手した5月24日付の社内文書「再周知(SNSに関する相談窓口について)」は、ANAの全CAに向け、客室センター業務推進部長名で以下のような内容を周知した。

<再周知 (SNSに関する相談窓口について)

2021年1月の注意喚起後、ご自身のSNS利用時のガイドラインに関する問い合わせ、 また、兼業申請の増加に伴い、兼業先での SNS利用時に関する問い合わせも増加しています。

SNSの利用に関しては、 ANA ソーシャルメディア利用規定を改めて確認願います。

上記の環境を踏まえ、 今後の SNS 投稿に関する問い合わせ、ご意見については、以下の「SNS相談窓口」に連絡をお願いします。

「SNS 相談窓口」●●●@ana.co.jp

ご自身のSNS利用時、兼業先でのSNS利用時のガイドラインの確認、その他SNSに関する質問、ご意見がある場合はお気軽に相談ください。

「SNS 相談窓口」の新設に伴い、現行のSNS オフィサーは廃止します。

現在、ANAグループが置かれている環境を正確に理解し、お客様の信頼を損ねないように SNSへの不適切な投稿をゼロにしていきましょう>

以上」

現役社員「名前だけ変えただけで中身は同じ」と不信感

 今回廃止された「SNSオフィサー」については、本連載の第8回第9回で取り上げた。この専門部署は昨年6月に存在が初めて業務連絡で周知され、CAなどANA社員がSNSでCAであることやANA社員を名乗るなどの「不適切な投稿」を監視するほか、社員からの密告も受け付けていた。

 SNSオフィサーが投稿者を特定すると、CAに突然電話をかけて呼び出し、40~50代の管理職CAが密室で数時間にわたり「お説教」するなどしていた。それも、その「不適切な投稿」とされたものには、一般には非公開で、しかもANAのCAとはまったくわからない身内向けのプライベートな投稿もあった。CAの間では、同僚同士の密告文化が根付いてしまっているとの懸念の声も上がっていた。

 一般常識からしてプライバシーと表現の自由の侵害としか思えないこの「SNSオフィサー」が今回廃止されたことは、CAにとっては労働環境改善の一歩前進に思える。しかし、現場の受け止めはまったく違うという。以下は現役CAの弁。

「結局のところ、『メディアにリークしないでこちらに先に連絡をよこせ』と言論統制を続けたいだけです。そもそもSNSオフィサーとして若手CAを密室で数時間も締め上げた『お局様』がいなくならない以上、対応が変わるはずがない。会社はSNSに対する理解がまるでなく、会社に対する反逆行為のようなとらえ方をしている。中東系など外資系航空会社ではCAが制服姿を堂々とSNS公開して宣伝に利用していることを考えれば、あまりに時代錯誤の認識といわざるを得ません」

管理職CA「下半身を撮影されない限り、盗撮じゃない」と説明

 このSNSオフィサーの「お説教」の内容については筆者の記事配信後、情報提供が続々と集まり、広範囲にわたって被害者が出ていることが明らかになっていた。これまでにご紹介していなかった現役CAの証言をご紹介しよう。

「同期とのグループLINEを遡られ、管理職CAの愚痴の箇所をすべてスクショされました。そして数百件の投稿の内容、その時にどんな気持ちだったのかなどの項目に分けてエクセルにまとめさせられました。たまたまその場にいた50代CAの悪口も投稿していたので、激怒させてしまいましたが、『こういうお説教ってパワハラじゃないんですか』と言い返すと、その管理職から『上司の愚痴を書くことはパワハラですから、あなたがしてることもパワハラですよ』と意味不明なことを言われて当惑しました。家族のグループLINEや趣味のTwitterアカウントも見られました。これでは教育ではなく、パワハラでしかありません。

 自分以外にも愚痴を言っている同期の名前を言わされて、なんで同僚の密告を会社側が強制的にさせるのだろうと腹立たしくなりました。

 あと、私の『盗撮されて嫌だった』という投稿を見て『盗撮ってどこをですか?』と聞かれて『上半身です』と答えたら、『アナタ、盗撮の定義わかりますか? 脚や下半身を写すことを言うんですよ? それは盗撮じゃありません』と言われてドン引きでした。会社は普段、盗撮が問題になってるので、そういう被害を受けたら相談してねって言ってるのに、悲しくなりました」

 この「お説教」自体も大きな問題ではあるものの、管理職CAのハラスメントに対する認識そのものが不正確としか思えない発言だ。盗撮は、当たり前だが、上半身でも盗撮である。まるで加害者を庇うような言い分をする管理職が一人でもいる限り、「SNSオフィサー」が「SNS相談窓口」に名前を変えても中身は変わらないと疑われても仕方ないだろう。

上司のCAとの面談でも言論統制

 さらに、SNSオフィサーの「お説教」だけでなく、年に複数回ある上司のCAとの面談でも「言論統制」が行われていたことも判明した。この面談では仕事の目標を上司と設定するのだが、「会社の運営方針に基づいた内容でないと何度も書き直しをさせられ、上司が納得のいく『正解』にならないと承認されない」(先とは別の現役CA)という。

 この会社の方針に一致させるという手法はSNSオフィサーの「お説教」と同様で、本人の自主性や権利は尊重されず、あくまでANAの方針にCAが合わせることを強要するものだ。さらに、直近1年の面接では目標の項目に「倫理観」が追加されたという。内容としては20年1月に起きたCAが搭乗前にアルコールを飲み国内線4便を遅延させた事案や、SNSの不適切投稿を踏まえて自分が具体的に何をすべきかを書き込んでほしいというものだが、この説明の際にこの現役CAに対する上司のCAの発言がズレているのが興味深い。

「SNSに不適切な投稿をした人に話を聞くと、CA、訓練、ステイ、同期、という言葉は一言も出しておらず、ANAのCAだということも書いていないから、不適切な投稿だとは思わなかったと言っています。ただ、SNSでつながっている人たちは、あなたたちのことをANA社員であると知っています。その人たちはANAの大切なお客様であると考えなくてはなりません。だから直接的な単語が使っていなくても、お客様から見たら不適切な投稿にあたるということを、理解してほしい。

 直近であったのは、マスクなしで同期同士で会食していた事案です。写真だけ投稿していたようだが、ANAケアプロミスなど新型コロナウイルスの対策指針を世間に公表して臨んでいる私たちが、マスクなしで会食だなんて納得していただけると思いますか? 私たちの言動が常にお客様に見られているという意識をしっかりしてほしい。そして今後、同期がSNSで不適切な投稿をしていたら、本人に伝えてあげてください。そして会社全体で、再発させないようにご協力ください」

 いかがだろうか。まず、SNSでつながっている人が投稿者のことをANA社員だと知っているとは限らないし、それを言い出したら、あらゆる会社員はSNSを利用することは不可能になるだろう。同期の家でのマスクなしの会食をした写真にしても、確かに褒められたことではないが、実際に外部からのクレームがあった場合に本人たちに注意すれば済むことではないだろうか。SNSオフィサーのような専門部署をつくったり、同僚に密告させたりして血眼になって監視するのは普通ではない。

 SNSオフィサーの「お説教」や上司のCAとの面談について、次々と情報提供が筆者に来ること自体、社内で不満が充満している証拠だろう。ANAグループは、世間に自分たちが完璧であるかのように見せようとする体質があるようだが、過度な締め付けがいかに現場CAのストレスになっているかを、もっと真剣に考えたほうがいいのではないか。今月にはANAホールディングスの株主総会も予定されており、現在の姿勢がコンプライアンス上の問題になる可能性がないかも問い直すべきだろう。

(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)

Kyuzo Matsuoka

ジャーナリスト

記者クラブ問題や防衛、航空、自動車などを幅広くカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや⽂春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは @kyuzo_matsuoka

ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/

処女作「日本が食われる」(彩図社)が好評発売中!

炭水化物を食べても太らない食べ方!ご飯やパスタは冷やす、主食の前に野菜や海藻

 低炭水化物ダイエット、主食抜きダイエット、糖質オフダイエットなどの言葉があるよう、ごはん、麺、パンなどの炭水化物が多い主食をダイエットのために避けている方も多くいます。しかし、主食は素早くエネルギー源となり、私たちの体を効率よく動かしてくれる大切な栄養源。今回は主食を食べても太りにくい方法をご紹介します。

そもそも、なぜ主食が嫌われる?

 主食には炭水化物が多く含まれます。この炭水化物には“糖分”が含まれ、食べると血糖値を上昇させます。血糖値が高くなるとインスリンが出て、血糖値を正常に戻すよう働きますが、このインスリンは脂肪の合成を促進する働きもあります。そのため、主食を食べると脂肪がつきやすい、太りやすいといわれています。特に、空腹のときに糖分が入ると血糖値が急上昇、そしてインスリンも過剰に分泌され、脂肪をつくりやすくしてしまいます。

ダイエットでも主食を賢く食べるコツ

 ダイエット中はやはり主食は避けたほうがよいのでしょうか。そんなことはありません。

 主食の前に、食物繊維の多い野菜や海藻、キノコ類などをしっかりよく噛んで食べましょう。サラダやスープで食べてもよいですね。

 ラーメンの場合は、トッピングをたくさんつけて食べましょう。もやし、たまご、キクラゲ、メンマ、ネギなどを食べてから麺をいただくのがオススメです。

 また、無糖の野菜ジュースやヨーグルトを食事の30分前に飲んだり食べたりしてから食事をすることでも、血糖値上昇を抑えられ、脂肪をつきにくくすることができます。

ホカホカご飯よりも冷めたご飯が吉

 上記のような方法に加え、オススメの主食の食べ方は、ホカホカご飯よりも冷たいご飯。主食の炭水化物は「でんぷん」が多く、条件によっては体内で分解・吸収されにくい、食物繊維のような働きをする成分が多くなることがあります。

 その条件とは、冷やすこと。冷やすことで、でんぷんが老化して、消化されにくい「レジスタントスターチ」というものが多くなります。ご飯だけでなく、パスタは冷製パスタ、「うどん」はサラダうどん、「そば」は「ざるそば」など、できるだけ冷えた状態のほうが、レジスタントスターチが多く含まれています。芋類もでんぷんが多く含まれていますので、ポテトサラダを作った際は、出来立てではなく、一度冷やしてから食べると良いですね。再加熱してもレジスタントスターチの量は変わらないものもありますが、多少減るものもあります。

 まずは「主食は冷やす」という工程を入れると、自然とダイエットにつながりやすくなります。

さらに賢くレジスタントスターチを取り入れる方法

 レジスタントスターチは、でんぷんを老化させるだけでなく、精製されていない玄米や発芽米、全粒粉や豆類などには、もともと含まれています。特に豆類はご飯と違い、茹でたり加熱することでレジスタントスターチが増えます。全粒粉入り麺やパンを選ぶのもダイエットには良いですね。パスタにもレジスタントスターチが含まれていますが、アルデンテくらいで茹で上げることでも、残りやすくなります。また、シュガースポットの多い甘いバナナより、まだ青っぽい未完熟なバナナのほうが多く含まれます。

 このレジスタントスターチには、血糖値を上昇させにくくさせる以外にも、便通の改善、体重増加の抑制、コレステロールや中性脂肪の減少、さらには美肌にも働きかけてくれるなど、たくさんの嬉しい働きがあります。

 主食抜きがストレスとなり、暴飲暴食になった、イライラが多くなった、食事が楽しくなくなったという声も多く聞きます。そんな方はぜひ、今回ご紹介したような食べ方で賢く美味しく食べてみてください。

(文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士)

●望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

株式会社Luce代表、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員。ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。

『ソニック』の生みの親がつくった『バランワンダーワールド』は完全な新機軸なゲームだ

バランワンダーワールド』はスクウェア・エニックスによる完全新作のアクションゲームだ。このゲームをつくったクリエイターは、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の生みの親である中裕司氏。そんなことを聞かされたら、40代以上のおじさんたち(とくにセガマニア)は注目せざるを得ない。『ソニック』シリーズのようなハイスピードなゲームなのか、それとも『NiGHTS into dreams…』のような空をビューンと飛び回るゲームなのか。

 遊んでみたらこれまでのどれとも違う、まったくの新機軸なアクションゲームだった。そのあたりを中心に語っていきたい。

ゲーム中は移動と1ボタンだけ

 本作の特徴のひとつは、操作ボタンが少ない点だ。左スティック(もしくは方向キー)の移動とボタン1つだけ。ゲーム中の基本操作はこれだけである。

 昨今のアクションゲームはボタンをいっぱい使っていろんな動作をするものが多い。ジャンプする、ダッシュする、攻撃する、強力な攻撃をする、防御する……などなどだ。たとえばNintendo SwitchならA、B、X、Yボタン、さらにはLボタンやZLボタンもフル活用する。

 ところが本作は移動操作+1ボタン。その1ボタンは……ジャンプ? 攻撃? ダッシュ? じつはその全部なのである。からくりは衣装チェンジだ。何度も「1ボタンだけ」と書いているが、正確にいうとLボタン・Rボタンも使う。これで本作の特徴である衣装のチェンジを行うのだ。

 衣装ごとに「ボタンを押すとジャンプ」「ボタンを押すと攻撃」というようにアクションが設定されており、その衣装を切り替えながら(つまりアクションを切り替えながら)ステージをクリアしていくのが本作の楽しさとなっている。その衣装の数、なんと80以上! ジャンプしながら攻撃する、ブーメランのような飛び道具で攻撃する、水の中を移動できる……などなどだ。どれを使ったらいいかわからなくなることはなく、基本的にはそのステージをクリアするのに必要な衣装は、ステージ内に落ちている。

 さらに探索して各種アイテムを手に入れようと思うと、別のステージでゲットした衣装(アクション)が必要な場合もある。ここが考えどころであり、ゲームに深みを与えている部分だったりもする。「いろいろな衣装を試しながらステージを探索するの楽しいぞ! ヤッホーイ!」と前向きに楽しめる人もいれば、そこに面倒臭さを感じる人もいるようだ。本作を楽しめるかどうかは、この部分にかかっていると言っていい。

 そんな探索はせずにどんどん進めていけばいいじゃん……なんて思うかもしれないが、「バランスタチュー」と呼ばれるアイテムを一定数集めることでステージが開放されていく仕組みになっているので、どうしても探索する必要がある。普通にクリアするだけ(マップ上のゴール地点に到着するだけ)ではバランスタチューが十分に集まらない。そこで、クリアしたステージで見落としがなかったか今一度探索する必要があるのだ。

 これが地味に大変。「ココが怪しい!」という箇所をいろんな衣装を駆使してやっと到達した! と思ったらバランスタチューではないアイテムだった……なんてこともあるので、つい一喜一憂してしまう。バランスタチューを見つけたときの喜びといったら「うっしゃー!」とガッツポーズするほどうれしいんだけどね。

 本作の新機軸な部分、もうひとつはそのキャラクターデザインだ。中裕司氏とともに『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のビジュアルをつくった大島直人氏がデザインを担当。この独特かつユニーク、そして可愛らしく唯一無二のキャラクターたちは、大島氏ならではといっていいだろう。

 さらにこうしたキャラが、ステージごとに登場するボスキャラを倒した後に用意されているミュージカルシーンで華麗に踊りまくる。本作の見所のひとつなので、ムービーシーンはスキップせずしっかり見てほしい。

 ムービーシーンといえば、本作にはセリフらしいセリフがほとんどない。ムービーやゲーム中など、ほとんどの場面をビジュアルだけで伝えようとしている。1ボタンで遊べる&なるべく文字やセリフを使わないということで、アクションゲームに不慣れな低年齢層にはちょうどいい仕上がりになっているのかもしれない。

 ボスキャラもじつに適切な難易度だ。ほどよく頭を悩ませつつ、倒し方さえわかればじつはそんなに難しくない、という仕上がり。個人的にはボス戦が一番楽しかった。これをやりたいがために先に進めているといってもいいだろう。

 これまで散々いろんなゲームを遊んできたアラフォーおっさんには、ちょっと物足りないと感じるかもしれない。だがアクション初体験な子供であれば、衣装をチェンジしていろんなアクションがあるだけで、メチャクチャ楽しいのではなかろうか。

 もうウチの娘は成人式を迎える年齢になってしまうのだが、小学生くらいだったら本作を一緒に遊びながら(2人協力プレイも可)あーでもない、こーでもないとキャッキャ言いながら親子の絆を深めることができたかもしれないな。今からでも一緒に遊んでくれないかなあ。父の日に頼んでみるか。

(文=松井ムネタツ/ゲーム系編集・ライター)

(C) 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

ゲーム名:バランワンダーワールド

メーカー:スクウェア・エニックス

対応機種:PlayStation5 / PlayStation®4 / Nintendo Switch / Xbox Series X|S / Xbox One / PC

ジャンル:ワンダーアクション

発売日:2021年3月26日

価格:希望小売価格7678円[税込]

『バランワンダーワールド』公式サイト

パチスロ新台「革新的システム」で万枚マシンが復活? “自力要素と偶発性”が生み出す独自の出玉感に期待!

 規則改正以降、苦戦が続く大手サミー。萌コンテンツとして高い人気を誇る『化物語』シリーズや、パチンコ市場を席巻した『北斗無双』などがパチスロ6号機で登場したものの、市場の評価はネガティブな内容が目立つという、期待通りの結果とはなっていなかった印象だ。

 だが、そんなサミーに復活の兆しが見え始めている。6月7日導入の『パチスロガメラ』は4号機時代を彩った名機で知られ、約11年ぶりの復活となるのだが、出玉率は設定1でも「約102%(フル攻略)」という低設定域でも十分戦えるスペックとなっているのだ。

「ガメラがついに復活」――それだけでも往年のファンには垂涎ものだが、同社リリースの高稼働マシン『ディスクアップ』の人気ぶりを考慮すれば、4号機時代を知らない若年層からも高い支持を得られるだろう。導入後の反応が非常に楽しみな1台である。

 一方、すでに導入されている機種では、人気漫画とタイアップした『パチスロ頭文字D』が予想以上の反響を呼んでいる。特に斬新なスペック面が好評を得ているようだ。

「業界初の抽選システムを取り入れた本機は、通常時とAT中でリアルボーナスの確率が変化する革新的なスペックとなっています。さらに、これまでの6号機にはなかった低ベース(約36G)を実現することで、メリハリのある出玉を作り出しているんです。

6号機の規則上、ATタイプを開発せざるを得ないのが現状でしたが、新たにリアルボーナスを加えることで、かつてのボーナス+ARTのようなゲーム性を体感できる。それを好むファン層の厚さを考えれば、今の人気ぶりにも納得です」(パチスロライター)

 従来のマシンでは味わえない“ATとボーナスの連鎖”が堪能できる『頭文字D』だが、そんな画期的なゲーム性を踏襲したニューマシンがサミーから登場するという。

「先日発表されたシリーズ最新作『コードギアス反逆のルルーシュ3』です。公式サイトによると、スペックは純増約2.0枚のA+ATで、コイン50枚あたり約36.2Gの低ベース機となっています。

特徴としては『頭文字D』と同じく、通常時とAT中でボーナス確率が大きく変化(約1/250~1/199)する仕様。“自力要素と偶発性”が生み出す独自の出玉感を実現しているとのことで、『ギアス』らしい爆発力のある出玉に期待できそうです」(元業界関係者)

『ギアス』といえば、初代と次機種の「R2」ともに、万枚も容易な驚異的な出玉の波を作り出し、一部のパチスロファンから熱狂的な支持を得る人気シリーズだ。

 そんな「爆裂マシン」が6号機となって帰ってくるわけだが、果たしてどのような仕上がりとなっているのか。「時代の最高峰」と謳う本機の動向に今後も注目したい。

【注目記事】

パチンコ店「7万発」をプレゼントの“調整”!? 「出玉ラッシュ」を前に凍りつく店員…その理由は「まさか」の!!

パチンコ新台「時速6万発」を予想する声も!?「万発率100%」の再来に期待!!

パチスロ『ジャグラー』シリーズ動向に熱視線!「安定」と「波乱」で展開が激変…話題作の「激アツ情報」も話題!!

エイベックス買収の「仕掛け人」の狙いはどこに? 【沖田臥竜コラム】

 物事には歴史というものが存在する。それは企業においてもそうだろう。

 1990年代以降、日本の音楽シーンにおいて、エイベックスという会社は多大なる功績をこれまで残してきている。同社はそれによって大きく成長したが、同社の価値を単純に経済的な側面だけでは計ることはできない。例えば、今もなお語り継がれている名曲の数々だ。エイベックスというプラットフォームがあったからこそ、人々の心に思い出として深く刻まれているのではないか。それは、決して金銭に置き換えることはできないものだ。

 そのプラットフォームをただの「器」と表現する人物がいたとしたら、どうだろうか。もちろん表現の自由は憲法に守られているため、個々が好きに発言するのは自由だ。だが、奇しくもエイベックスの買収に乗り出そうとしている人物が、その会社を「器」と発言をすれば、関係者のみならず、多くの人が一種のアレルギー反応を起こすのではないだろうか。少なくとも私の頭には、部外者ながらも脳裏に「侮辱」という言葉が頭の中を駆け巡ったのだった。

 5月21日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)にこんな見出しが踊った。

「エイベックス買収」を仕掛ける人物 高山直樹(ファンドマネージャー)とは何者か

 この記事は、スターマウンテンなるファンドの代表を務める高山直樹氏にインタビューをしたものだ。その中で同氏は、業績低迷中のエイベックスの買収計画を進めていることを宣言。さらに「僕はエイベックスを“器”としか思っていない。僕が代表になったら、音楽だけではなく漫画やアニメ、実写映画などのコンテンツをつくっていくつもりです」と高らかに「器発言」を行っているのだ。しかし、エイベックスがすでにアニメや実写映画で実績を残していることは、一般人でも知っていること。この発言だけでも、この人物の底の浅さが見えてくる。また、高山氏は自身が在日韓国人であることから、その人脈を生かして、K-POPなど韓国のエンタメを取り入れていくとも語るが、それも「いまさら」感のある発言だ。

 私がこの記事に目を通してまず最初に感じた印象は、なぜ「FRIDAY」は高山氏のインタビューを掲載したのだろうかという点だった。事件やスキャンダルがあれば取材をして報じるのは記者の仕事だ。しかし、この記事は一見スクープ性の高いインタビューに見えるが、その実、高山氏の空虚な放言を載せているだけに思える。また、エイベックスサイドは、高山氏との買収交渉の存在について完全否定をしている。

 果たして、この高山氏の話は、記事化し、掲載するレベルにあったのか。確かに、誰もが知る大手企業を相手に「自分がその会社を買って、社長になったなら」という論理を展開させること自体に興味を惹かれる読者もいるだろう。

 エイベックスの創業者で会長である松浦勝人氏についても、現段階においては部外者でしかない高山氏が「僕の方針と合わないということであれば、卒業ということもあるかもしれませんね」という挑発的な言葉を掲載している。記事を掲載したFRIDAYの版元となる講談社とエイベックスは、決して関係性は悪くはない。その上で記事を掲載したのだ。その狙いはどこにあるのか。ある講談社関係者もそのことについて、同様の疑問を口にしていた。

 「どうした経由で掲載に至ったのかわからないが、ウチは比較的にエイベックスさんと仲が良いといわれている。エイベックスに対して高山氏が本格的な買収工作に入っているという事実があるなら、もちろん日頃の付き合いがあるかといって、忖度などは存在しない。しかしそれが果たして、今なのか。卑猥な話、高山氏がメディアを使って買収宣言をしたのは、本気で買収を成功させることが最優先にあるわけでなく、ほかになにか狙いがあるのではないか。例えば、株価を動かすことが目的ではないかと勘繰ってしまう。ましてや、これだけコンプライアンスがうるさくなかった中で、本気で買収を考えている人物があんなことを言うだろうか」

 この関係者のいう「あんなこと」とは、高山氏が反社会的勢力について語った言葉だ。

「いわゆる裏社会との付き合い方も熟知しています」

 自身は裏社会とパイプがあるという物言い。付き合い方以前に、裏社会と何らかの接点を持ってはいけないと、暴力団排除条例でうたっているのだ。それなのに、付き合い方を熟知していると、自ら喧伝している時点で問題になると考えないのか。

 そんなツッコミどころ満載の持論を展開してみせた高山氏。さまざまな角度から検証しても、何か裏がある気がしてならない。それほど、高山氏の「エイベックス買収宣言」は実現性に欠けていると思えるのだ。

 そして、偶然なのかそうではないのか、この高山氏のインタビューが掲載された数日後、サイバーエージェントがエイベックスの筆頭株主になることが発表された。高山氏は、次にどのような手を打ってくるのか興味津々だ。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。最新作に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(同)がある。

JRA 川田将雅騎手とダノンキングリーが新コンビ結成! 安田記念(G1)悲願のG1初制覇を狙うも、気になる鞍上の「二者択一」

 果たして真相はいかに。

 昨年の天皇賞・秋(G1)でまさかのシンガリとなる12着に敗れた後、休養に入っていたダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、6日に東京競馬場で行われる安田記念(G1)で戦列に復帰する。鞍上には新コンビとなる川田将雅騎手を迎える。

 毎日王冠(G2)や中山記念(G2)など、既に重賞3勝を挙げているダノンキングリーだが、まだG1のタイトルには手が届いていない。3歳時に挑戦した皐月賞(G1)では、勝ち馬のサートゥルナーリアからアタマ+ハナ差の3着。日本ダービー(G1)ではロジャーバローズのクビ差2着と、あと一歩のところで涙を呑んでいる。

 今回、これまでの主戦騎手であった戸崎圭太騎手から乗り替わり、川田騎手と新コンビを組む。川田騎手は今年これまで61勝を挙げており、全国リーディングではC.ルメール騎手に次ぐ2位。だが重賞10勝はルメール騎手の7勝を上回っており、全体でもトップの数字である。何とかダノンキングリーにG1のタイトルを獲らせたいという、陣営の思いもあるのかもしれない。

 一方で、ダノンキングリーと同じダノックスの所有馬であるダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)も既に栗東に帰厩し、池添謙一騎手で安田記念に出走する。

 ダノンプレミアムといえば川田騎手とのコンビで17年の朝日杯FS(G1)を優勝。その後は弥生賞(G2)を制し、日本ダービーでは5着に敗れたものの、1番人気に支持されている。競馬ファンの間では、ダノンプレミアムといえば川田騎手、というイメージが強く根付いているのではないだろうか。

 だが今年の安田記念、14戦のうち11戦で手綱を執ってきたダノンプレミアムではなく、今回がテン乗りになるダノンキングリーの方に川田騎手が騎乗予定だというのは、やや気になるところである。

「昨年のセントウルS(G2)直前、川田騎手とオーナーサイドとの間で話し合いが持たれ、今後、ダノンの馬には川田騎手が優先的に乗るということが取り決められたそうです。今回の安田記念、オーナーがダノンプレミアムよりもダノンキングリーの方が勝ち負けになると踏んだため、ファーストドライバーである川田騎手をキングリーの方に乗せることにしたのかもしれません」(競馬記者)

 2頭は昨年の安田記念にも出走しており、ダノンキングリーは7着、ダノンプレミアムは13着と、一応はキングリーの方が先着をしている。この乗り替わりの答えが明らかになるまで、もうしばらく待ちたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

甘デジ新台「最前線」をピックアップ!大物シリーズ『北斗無双』の激アツ情報も!?

 全国の甘デジファンへ朗報だ。高尾がこのほど『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2弾丸』と『P閃乱カグラ2』の甘デジバージョンをリリースすると発表した。

『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2』はミドルタイプの1種2種混合機で83.5%の連チャン力と大当りの66%が1350発となる出玉性を誇るマシンだが、このゲーム性を甘デジの規格にまとめたのが『P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2 弾丸88Ver.』だ。

『88Ver.』の名の通り、大当り確率が1/88.6と通常の甘デジより一段遊びやすくなっている。しかし、連チャンモード「奴RUSH」は継続率が75%で半分が最大出玉となる力強さが備わっているマシンだ。

 また、通常時222回転を消化すると128回転の電サポモードが発動する遊タイムも搭載。突入回転数が低いうえに大当りが濃厚、さらにその75%でRUSH突入も狙える便益性の高い遊タイムで、遊びやすさに磨きをかけている。

 一方の『P閃乱カグラ2 パイまみれ99Ver.』は継続率約82%、最大出玉比率50%オーバーとなる『P閃乱カグラ2 胸躍る199Ver.』の甘デジバージョンで、こちらもメイン機を忠実に踏襲した機種となっている。

 大当り確率1/99.9で初当りを獲得すると時短1回転+残保留4個のRUSH突破モード「閃乱チャレンジ」に移行し、ここで大当りを引くことができれば連チャンモード「爆NEWパイパニック」に突入するゲーム性だ。

「爆NEWパイパニック」は、ループ率約75.7%で右打ち中の54.6%が10ラウンドの大当りとなる。

 また、基本は時短7回+残保留4個でモードが展開するが、12.8%の割合で時短181回の次回大当り濃厚となる振り分けが存在。STと次回ループ、2つのゲーム性を楽しめるのだ。

 甘デジの新機種はほかにも、『P戦国乙女6』や『P結城友奈は勇者である』など人気タイトルが発表されているだけに期待が高まっているところだが、最新の検定通過情報では『PAデジハネ真北斗無双第2章』と大注目の名前も挙がっている。

『真・北斗無双第2章』といえばミドルタイプのバトルスペックとライトミドルタイプの小当りRUSH、2つのスペックで登場したが、この甘デジはどちらの機種を継承しているのか、非常に気になるところ。

 このように魅力的な新機種が続々とリリースされる甘デジ界隈。夏に向けて、その熱は上昇するばかりである。

【注目記事】

パチスロ「掃除屋は見た!! 3号機乱世の舞台裏」【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.50】

パチスロ終日「9000枚」オーバーを達成!?「6号機の常識を覆す」連チャン性にファン興奮!!

パチスロ6号機「有利区間ゲーム数」完全撤廃が濃厚? 次世代の「メダルレス機」は来年春に登場か