パチスロ純増約9枚「僥倖スペック」誕生!エンディング到達率「7割超」のノンストップAT機!!


 打ち手を異世界のその先へと誘う4本リールの回胴。1G純増約9.0枚、インターバルなしの「ノンストップ」AT機『回胴黙示録カイジ沼』のティザーPVが先日、サミーの公式HPにて公開された。

 沼といえば原作漫画でも人気のシリーズで、先頃はパチンコでもその3段クルーンを再現。おそらくティザーPV内で登場する「沼攻略戦」とはその3段クルーン突破をかけたCZのようなもので、これを見事にクリアできれば「沼ボーナス」と銘打たれたATに突入すると思われる。端的にいえば、『Re:ゼロから始める異世界生活』における「白鯨攻略戦」のようなものなのだろうか。

 このクルーンはティザーPVを見る限りだと「封印」、すなわち突破期待度が上昇するケースがあるようで、これは『Re:ゼロ』でいえば「撃破率アップ」、或いは「白鯨撃破」に近いものなのか。

 となると、やはりAT当選までの流れは『Re:ゼロ』のそれと同様と考えられ、通常時は何がしかのポイント獲得→アイテムGET……と予測するのが妥当であろう。

 1セット300枚の沼ボーナスは、ひとたび突入すれば70%~88%と高い割合でエンディングに到達(1200枚)するとのこと。

 初当り出現率は設定1:1189.7分の1~設定6:893.3分の1とかなり低く、そのネーミングとエンディング到達率の高さ、初当り出現率の重さ、加えてインターバルなしという点を照らし合わせるとAT中は『パチスロ靑鬼』のゲーム性を連想できる。

 ただ、このエンディング到達率は設定1が70%、設定6が88%と設定に準じて高まる模様。沼ボーナス終了画面で「次回!256G以内に沼攻略戦!?」が出現した場合は文字通り、次回256G以内に沼攻略戦に突入すると思われ、その点は『靑鬼』とは大きく異なる。

 いずれにせよ瞬時に1200枚獲得できる瞬発力、1200枚終了後に再度1200枚獲得に期待できる破壊力の高さは既存機屈指。沼の名に恥じぬ「僥倖スペック」との触れ込みだが、その謳い文句に偽りはなさそうだ。

 なお、導入開始予定日は4月20日とのこと。対峙するその日まではまだまだ時間があるので、新情報が分かり次第、当サイトでもお伝えしよう。


  

パチンコ「7連確定」の一撃弾を装備!刺激的な「完全無敵」のスペック!【激アツ新台実戦JUDGEMENT】

 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。

 今回のピックアップマシンは、伝統のタツノコプロがお届けするパチンコ・パチスロファンにはお馴染みのコンテンツがスーパースペックで登場した『PヤッターマンVVV』(以下、ヤッターマンVVV)だ。

 過激に刺激的な「完全無敵」のスペックにやられてしまった。

 この『ヤッターマンVVV』はライトミドルながら危険なほどにすさまじい出玉感を持ち合わせているのである。その出玉力を支えているのが「トリプルVスペック」で、初当りの50%で突入する右打ちモードの時短1回転「おしおきトリプルVチャンス」で大当りすると、以後2回、最低でもトータル3回の大当りが確約されるのである。

 さらに「GOD SEVEN STANDBY」というプレミアムフラグが存在し、このモードに突入すればなんと7回の大当りが見込めるのである。右打ち時のラウンド振り分けは45%が10R1270個。7発すべてが10Rなら1回の引きで7000発!

 正直7回オール10Rは厳しいが、通常のトリプルVなら3回とも10Rは全然ありえる。それで3000発。魅力的ではないだろうか。

 さて、この「激アツ新台実戦JUDGEMENT」、本来ならファンの声や評判を拾いつつ展開していくので、いつもならこのあたりで感想戦を挿入するのであるが、本機の初週導入店舗数が少ないこともあって、初打ちを終えたユーザーの意見が非常に少ない。

 したがって、今回はこの記事を実戦速報として展開し、魅力や不満点を解説していくスタイルで臨みたい。

 では、『PヤッターマンVVV』の実戦速報に戻ろう。これまで述べてきた印象だと、時短1回にボリュームを増強した分、その後の展開が気になるところだろうが、これが通常の1・2(ワンツー)機と同様に、残保留4回分で抽選するモードもちゃんと用意されているので、初手を逃してもがっかりすることはない。

 時短1回の抽選に漏れると全保留4回の「超正義RUSH」に移行。ここで大当りすれば、再び「おしおきトリプルVチャンス」+「超正義RUSH」のループに潜り込める。この残保留は最大となる4個の抽選での連チャン率が72.6%となっている。

 多少物足りない数値のように見えるかもしれないが、同じようなシステムでミドルスペックの『P貞子vs伽椰子 頂上決戦』と比べてみると、『貞伽椰』が時短連チャン約29%、残保留連チャン約75%のトータル約82.3%に対し、『ヤッターマンVVV』が時短連チャン約27.7%、残保留連チャン約72.6%のトータル約80.2%と大当り確率に比してそれほど連チャン力が劣っているわけではないのがわかるだろう。

 連チャンの3、4回に1回が3発確定なので刺さった時の出玉感はライトミドルのそれではない。ただ、出玉に重きを置いた分、速度は平均以下。P機のかつての宿痾である「モタモタ感」がつきまとうのである。

 折にふれて尺を稼ぎ、取れ高を積み上げるので、止め打ちポイントの把握は必須。通常時から演出はマシマシ系なのでリーチがかかれば止める。大当り時も、初当りのラウンド終了後に展開するRUSH突入を賭けたバトル演出は打ち出しストップ。

 バトル勝利時は「右を狙え」のアラートが出てから打ち出し再開。アラートが出ても電チュー開放まで若干のタイムラグがあるので、気になる人はシビアに攻めよう。また、この場面では時短1回の抽選なので、玉が1個入賞すれば打ち出しを止めて構わない。

「おしおきトリプルVチャンス」を消化すると再び「右を狙え」が表示されるので、この時は電チューに4個入賞させてから打ち出しストップ。モード終了までハンドルから手を離していても問題なしである。

 出玉感があるとはいえ、10Rの出玉は少なめであり、振り分けの半分以上は4or5Rとなるため、無駄玉の防止は勝利のために欠かせない。ゆめゆめ怠るべからず。

(文=大森町男)

DeNA、忍び寄る危機、上場来初の赤字転落…新規事業が軒並み苦境で“稼げる事業不在”

 IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は、2020年3月期に初の最終赤字に転落する。05年に上場して以来、初の赤字だ。ゲーム事業の収益性低下で約500億円の減損損失を計上する。

 19年4~12月期の連結決算(国際会計基準)の最終損益は501億円の赤字(18年同期は80億円の黒字)だった。20年3月期通期でも赤字となるのは確実で、守安功社長兼最高経営責任者(CEO)は「上場以来の赤字で責任を感じている」と陳謝した。創業者の南場智子会長と守安社長は月額報酬の50%を3カ月減額する。

 19年4~12月期の売上高に当たる売上収益は、旅行事業の子会社の売却やゲーム事業の減収が響き、前年同期比4%減の911億円、営業損益は441億円の赤字(18年同期は85億円の黒字)。主力のゲーム事業の「のれん代」やソフトウエアの減損損失493億円を計上したことが大きく響いた。米国市場開拓を狙って10年に買収したが、ヒット作が出ず16年に解散していた米子会社ngmocoの「のれん代」401億円と、ソフトの開発費として計上していた資産のうち81億円を減損計上した。守安社長は記者会見で「のれん代」の減損処理について、「いくつか有力な(ゲーム)作品を仕込んで反転をめざしていたが、思うようなヒットにつながらなかった」と説明した。

 誤算は、ポケモン(東京・港区)と共同開発し、19年8月に配信したゲームアプリ「ポケモンマスターズ」だ。配信直後から不具合が相次ぎ、ヒットしなかった。15年に資本業務提携した任天堂とは、「スーパーマリオラン」や「どうぶつの森ポケットキャンプ」を展開し、一定のヒットにつながった。ポケモンマスターズも、ポケモンという世界的なコンテンツを前面に出しただけに、期待が高かった。しかし、不具合が多発し、課金収入が想定に届かなかった。

 主力のゲームはガラケー(従来型携帯電話)時代には、利用者とゲームの仲介役であるプラットフォーム「モバゲー」などが成長を牽引した。ガラケー向けが好調だったことがスマートフォン(スマホ)向けの開発の出遅れにつながり競争力を失った。

新規事業の配車アプリ事業は日本交通系と統合

 DeNAはここ数年、新規事業の育成に取り組んできた。2019年度の初頭から、複数の新規事業をゲーム事業に匹敵する収益の柱に育て、営業利益を1000億円にする長期目標を掲げた。

 その中核だったのが、配車アプリ「MOV(モブ)」を中心としたオートモーティブ事業だ。2017年、神奈川県タクシー協会の協力の下、AI(人工知能)を使った需要予測システムを活用した配車アプリ事業に参入した。横浜市でスタートし、東京都や関西などにも対象を広げたが競争が激しすぎた。

 配車アプリは日本交通系のジャパンタクシー(東京・千代田区)が約7万台のタクシーを配車できる最大手。中国のライドシェア大手、滴滴出行とソフトバンクが共同出資するDiDiモビリティジャパン(東京・千代田区)が東京や大阪など23都道府県で事業を展開。ソニーやタクシー大手が出資している。みんなのタクシー(東京・台東区)は都内で配車アプリ「S・RIDE(エスライド)」を手掛ける。配車アプリの生みの親といえる米ウーバー・テクノロジーの日本法人ウーバージャパン(東京・渋谷区)も大阪府や福岡県でサービスを始めるなど競争は激しい。

 各社は割引クーポンを相次ぎ発行し、全国の22万台のタクシーを奪い合う。ところが、肝心要の利用が進まない。配車アプリ経由の利用回数はタクシー利用全体の2%程度とみられている。

 各社は消耗戦に突入し、まず音を上げたのがDeNA。MOVを中心としたオートモーティブ事業で19年3月期に36億円の営業赤字を計上。開発やマーケティングに巨額の資金を投じたため、これまでに100億円を超える赤字を出している。

 大赤字のタクシー配車アプリMOV事業を日本交通ホールディングス(HD)傘下のジャパンタクシーと4月1日に経営統合する。ジャパンタクシーの19年5月期の売上高は19億円で営業赤字は21億円だ。ジャパンタクシーは統合に合わせて新株を発行し、事業分割の対価としてDeNAが新株を引き受ける。出資比率は38.17%となり、日本交通HDと同率で、ジャパンタクシーの筆頭株主になる。統合後はジャパンタクシーの川鍋一朗社長が会長に就任。DeNAの中島宏・常務執行役員が社長に就く。

 この統合はDeNA が配車アプリ事業の単独での事業化を断念し、ジャパンタクシーに合流するものだ。統合新会社は、DeNAの連結決算の対象から外れ、持ち分法適用会社になる。とはいっても、MOVの累積損失は新会社に引き継がれることなくDeNAに残る。大赤字のMOVを切り離し、配車アプリ事業から、事実上、撤退する。今後、累積損失の処理が大きな課題となる。

 主力のゲームや新規事業の不振で株価は冴えない。新規事業で収益に貢献しているのはプロ野球、横浜DeNAベイスターズぐらい。ライブ配信とヘルスケア保険では心もとない。

 上場初の最終赤字を発表した翌2月7日の株価は、昨年来安値の1516円まで下落した。株価調整後の上場来最高値の4330円(11年8月18日)の35%(65%安)の水準にとどまる。収益回復、株価上昇の決め手はM&Aしかないという見方もある。新興企業のどこをターゲットにするのか。

(文=編集部)

JRAモズアスコットに続け!「凱旋門賞」挑戦馬クリンチャーに「復活」の兆し!?

 2月29日に行われた仁川S(L)は、3日付で引退した作田誠二調教師が管理するヒストリーメイカーが優勝。引退を控えた伯楽にとっては、メインレースでの勝利は引退に花を添えるものになった。同レースには、かつて凱旋門賞に挑戦したクリンチャー(牡6歳、栗東・宮本博厩舎)も出走した。

 3歳秋に本格化したクリンチャーは菊花賞(G1)で2着に入り、明け4歳の京都記念(G2)ではアルアイン、レイデオロらG1馬を抑えて重賞初勝利を飾る。その後も、阪神大賞典(G2)を3着、天皇賞・春(G1)も3着と好走し、秋には凱旋門賞(G1)挑戦を敢行する。

 しかし、フランスでは結果ふるわず、前哨戦のフォワ賞(G2)6着、凱旋門賞(G1)17着と惨敗を喫する。

 フランス遠征をきっかけに、クリンチャーは別馬になったかのような大不振に陥る。帰国初戦の有馬記念(G1)の15着を皮切りに、重賞を6走するも1度も掲示板に載ることができなかった。

 だが、転機となったのが初のダート挑戦となった先日の仁川Sだ。後方からレースを進め、直線では馬群の間を伸び、勝ち馬に半馬身差まで迫る2着。今までの不振が嘘のような走りを見せ、今後のダート路線に活路を見出した。

 クリンチャー以外にも、今年に入りダート転向馬の活躍が目立っている。

 2月、モズアスコットが初ダートで根岸S(G3)を勝利し、勢いそのままにフェブラリーS(G1)を制覇。芝・ダート二刀流のG1馬となった。また同月、ブレスジャーニーも初ダートのアルデバランS(OP)で3着と好走した。2歳時に重賞2勝をあげ、スワーヴリチャードを下した実力馬が輝きを取り戻しつつある。

 この3頭のダート好走には、血統背景の裏付けがある。

「クリンチャーの兄フォースフルはダートで3勝を挙げている。モズアスコットの母系はアメリカ血統で、ダート適性があるだろう。ブレスジャーニーの父バトルプランの産駒はダートで好走。これまで地力の高さで芝レースでも勝っていたが、本質的にダートが向いているのかもしれない」(競馬記者)

 またこの3頭は6歳馬。同世代にはレイデオロ、アルアイン、スワーヴリチャードといったG1馬がいるハイレベルな世代だ。これら強力なライバルたちが引退した後も、ダートという新しい道を歩んでいる。

 6歳は競走馬としてまだまだ活躍が期待できる年齢。クリンチャーの次走は、29日マーチS(G3)を予定している。二刀流モズアスコットに続けるか注目したい。

高等教育無償化、専門学校の約4割が対象外…本当に支援が必要な学生は“置き去り”に?

 この4月から、大学や短大、高等専門学校(4、5年制)、専門学校といった高等教育機関を対象とする無償化が始まる。4人家族の例で、年収約380万円未満の低所得世帯の学生を中心に、高等教育機関の授業料や入学金などを実質的に減免(無償化)する新制度だ。

 この無償化は、「授業料や入学金の減免」と大学生活費をまかなう「返済不要の給付型奨学金の支給」の2本柱である。4人世帯の目安で年収約270万円以下の住民税非課税世帯は、授業料減免と給付型奨学金の金額の上限まで利用できる。また、約300万円もひとつのボーダーになっている(図表参照)。

 対象は新入生だけでなく、在学生も利用できるが、成績などの具体的条件は次回に詳しくレポートしたい。今回は、高等教育機関はすべて無償化の対象になるわけではないので、その条件についてアプローチしたい。

無償化の対象になるための4つの要件

 文部科学省などが提示した無償化の対象となる大学などの要件は、次の通りだ。

(1)実務経験のある教員による授業科目が標準単位数(4年制大学の場合、124単位)の1割以上、配置されていること。ただし、学問分野の特性などにより満たすことができない学部などについては、やむを得ない理由や、実践的教育の充実に向けた取組を説明・公表することが必要。

(2)法人の「理事」に産業界などの外部人材を複数任命していること。

(3)授業計画(シラバス)の作成、GPAなどの成績評価の客観的指標の設定、卒業の認定に関する方針の策定などにより、厳格かつ適正な成績管理を実施・公表していること。

(4)法令に則り、貸借対照表、損益計算書その他の財務諸表などの情報や、定員充足状況や進学・就職の状況など教育活動に係る情報を開示していること。

 この要件のうち、当初は特に(1)や(2)の実務家教員の授業割合と外部理事に産業人などを複数登用することが大学側の反発を呼んだ。自主性を貴ぶ大学教育にとって、不当な介入というのだ。

 この無償化プランが2017年に公表された後、毎日新聞が全国の国立大学にアンケートしたところ、回答した72大学のうち、賛成10%、反対72%、その他18%であった。また、私立大学団体からも批判が出た。伝統と校風を軽視し、大学の自治を揺るがすというのである。

「実務家教員と外部理事の登用」の是非

「実務家教員と外部理事の登用」は、文科省が何かにつけて大学側に注文をつけるときのキーワードである。20年からスタートした専門職大学でも実務家教員は重要要件とされているが、文科省がその明確な定義を示すことができていないといわれる。

 現状でも、大学の理工系学部に取材に行くと、名刺の裏に以前勤めていた企業名が書かれていることが多い。大学のホームページの教員紹介でも同様だ。学科によっては実務家教員が相当数を占め、最近では実務家教員養成をうたう学校まで登場している。実務経験がないポスドク(博士研究員)が、うまく実務家教員にカモフラージュする方法なども噂されている。現状では、実務家教員が大学の実践的教育にどれだけ寄与しているのか、学部学科を超えて客観的な共通理解があるとは思えない。

 また、学校法人の外部理事に産業人を登用するという条件にも同じことが言える。過去、政府の教育関連会議などで民間企業の産業人が主張したと言われる法科大学院制度による法曹人口増や大学院の拡充施策は、実現して間もなく行き詰まり、見直しを迫られた。ともに、大学院に進学する学生の将来の活路整備を軽視したためだ。産業人は経済や企業の視点を優先させ、学生たちのことを真剣に考えていないとしか思えない。

私立大は866校が無償化の対象に

 結果的に、要件の確認が済んで無償化の対象となった大学(短大も含む)の割合(19年12月20日時点)は非常に高かった。合格したのは、国立82校(100%)、公立106校(100%)、私立866校(100%)となっている。ただ、私立大学の場合は897校あり、31校が未申請だ。そのため、要件の確認割合は未申請を含めると96.5%となっている。

 前述の(4)にかかわる、経営に問題のある大学に関しては、次のような確認要件であるが、比較的客観的である。

(1)法人の貸借対照表の「運用資産-外部負債」が直近の決算でマイナス

(2)法人の事業活動収支計算書の「経常収支差額」が直近の3年間の決算で連続マイナス

(3)直近3年間で連続して収容定員充足率が8割を切っている

 この、いずれにも該当する場合は適用しない。すなわち、債務(負債)超過で3年間赤字で収容定員充足率が8割未満という高等教育機関である。

 こういうと、8割未満の定員割れの私立大はけっこうあるはずだ、という声もありそうだが、この3条件に当てはまる大学は意外と少ない。定員割れについても、収容定員の減員申請をして充足率の分母を少なくし、充足率を上げるという離れ業もある。

専門学校の約4割が無償化の対象外

 忘れてはならないのは、専門学校に進学する生徒だ。全国で2713校ある専門学校(高等専門学校は除く)に関しては、申請が1696校、要件確認校が1689校と確認された比率は高いものの、未申請を含めると全体の62.3%にすぎない。残りの37.7%の専門学校に入学した学生は、たとえ年収の条件が当てはまったとしても、無償化の恩恵を受けられないのだ。

 専門学校の生徒というと、一般的に学力的に大学に行けない生徒というイメージで語られるが、なかには家計が厳しいので短期間で職業能力を身につけたい、という生徒も少なくない。そのような生徒こそ、無償化の対象にふさわしいのではなかろうか。

 現在、私立専門学校(高等専門学校を除く)の在学者数は約57万4000人である。未確認の専門学校は比較的小さな学校であろうが、地方では地元の国公立大に合格できない受験生は、地元には希望する私立大が少ないため、近くの専門学校を選ぶ傾向もある。その場合、志望の対象が無償化から外れた専門学校というケースもあり得る。

 この専門学校における38%弱の要件未確認校の存在は、将来的に高校生が進学先を選ぶ上でも大きなトラブルの元になると思う。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

新型コロナ感染者が出て全国から“いじめ”…湯浅町の内部で何が起きていたのか?

 新型コロナウィルス感染の拡大で、ついに大相撲の本場所が前代未聞の「無観客興行」となった。チケット代の返金だけでも損害額は10億円を下回らない。3月8日からの大阪場所開幕の1週間前、3月1日の理事会決定だが、実は感染者が出た和歌山県湯浅町でも3月31日に大相撲巡業の「湯浅場所」が予定されている。実行委員会の北野幹夫さん(70)は「巡業についてはまだ協会が決めていないが、小さな町で32年ぶりの行事。みんな楽しみにしているので、なんとか実施したい。でも大阪の住吉大社での本場所前の土俵入り奉納も中止になったし……」と気を揉む。

 感染は北海道にまで広がったが、当初は和歌山県と横浜のクルーズ船くらいという印象だった。とりわけ、医師を含む5人が感染した「済生会有田病院」が有田市ではなく隣接する湯浅町に立地していたため、ニュースで町名が何度も報じられてしまった。

 紀ノ川の下流に位置するこの町は、日本の醤油発祥の地。濃い「たまり醤油」や「金山寺味噌」でも知られる。明治時代からの醤油の醸造蔵、古い民家などの町並みは国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、小さな町に年間50万人の観光客が訪れ、関西空港から来る中国人観光客も多い。

 2月24日、保存地区に近いレストラン「きてら」で新鮮な「シラス丼」に舌鼓を打った。行楽日和の連休なのに客は筆者夫婦ともう一組だけ。経営する男性は「少しずつ回復していますが、かなり減っています。うちのように10人、20人くらいまでの店はまだいいのですが、大きな宴会場などは団体客にキャンセルされ大変みたいです」と話した。実際、1月末に有田病院での感染が発覚して2、3日のうちに、約400人が2~3月の宿泊や宴会をキャンセルしたという。

 影響は「ふるさと納税」にも及ぶ。ミカン、シラス、醤油、味噌など特産品の返礼品について「送らなくていいから、金を戻せ」という人たちもいた。2月16日、仁坂吉伸知事は会見で「ナンセンスで怒りを感じる」と語った。翌年の発送にできないか、など町役場などは苦心している。とはいえ、そこは「ふるさと」。感染報道の後、逆に申し込みが増えた。窮地に陥った故郷を応援する人たちも多かったのだ。 

 湯浅町の騒動は少しずつ収まっていたが、2月28日、有田病院に入院していた71歳の男性患者が死亡。感染者数が13人となっていた和歌山県の窓口には「感染した患者の住所を教えろ」との問い合わせや、有田病院の医師や看護師の名を調べる動きもあった。仁坂知事は「湯浅町が汚染されているかのような全国的な『いじめ』が起きている」と怒っていた。

 有田病院はどう見ても院内感染だったが、当初、仁坂知事は院内感染を否定していた。パニックを恐れたのだろう。東大卒の元通産官僚の落ち着いた対応は県民に安心感を与えたようで、無用なパニックは防げた。安倍首相が全国の公立小中高校休校と大仰な対応を取りながら、五輪対策で感染者数を増やしたくないのか、肝心な検査のハードルを高めるなか、和歌山県はいち早く検査キットを取り寄せ、医療関係者らが徹夜状態で多くの県民を検査した。当初、症状が重くなってからしか検査を許さなかった政府に対し、仁坂知事は「おかしい」と怒っていた。

43年前の有田市コレラ騒動の記憶

 仁坂知事の頭にあったのは、40年以上昔のある騒動ではないか。「有田ミカン」で知られ、高校野球の強豪、箕島高校もある和歌山県有田市で1977年(昭和52年)に起きた「コレラ騒動」を筆者は覚えている。同年6月、有田市立病院に下痢症状の激しい3人の患者が入院した。食中毒を疑ったが3人が同じ物を食べた形跡もなく食中毒菌が出ない。

 湯浅保健所が調べるうちに入院患者が増え、厚生省の調べで患者からコレラ菌が検出された。コレラは致死率の高い恐い病気とされたが、長らく死亡者も出ず「過去の病気」と思われていただけに、患者発生が報道されると「コレラの有田市」というイメージが一挙に全国に広まった。

 まもなく別の病院で71歳の男性患者が死亡する。コレラでの死者は1964年以来で、パニックは増幅する。患者が集中した有田市の海側で事実上の「外出禁止令」が敷かれ、学校は閉校となる。世界保健機関(WHO)は有田市をコレラ汚染地域に指定した。3万5000人の市民の3人に1人に検便が実施され、町中に消毒剤が散布された。

 東京都は有田市からの農産物や海産物の仕入れを禁じ、名産のミカンや海産物などは次々と廃棄され当時で47億円の被害が出た。風評被害や差別も拡大、有田市在住の社員は出勤停止にされ、大阪では和歌山ナンバーの車を締め出すレストランも出た。県は「無保菌者証明書」を発行する事態になった。7月には感染拡大は収まるが、最終的に97人がコレラ菌に感染、41人が発症し1人が死亡した。患者が多かったのは市立病院だが、海南市民病院や、今回騒動になった済生会有田病院でも患者が出た。

 さて2月24日、筆者はアポなしで済生会有田病院を訪れた。マスク姿の男性職員に名刺を渡すと「ここで報道対応はしませんが、事務長に名刺は渡しておきます」と言われた。実は筆者は2月22~24日の3連休、「こんな時に和歌山に行くの?」という声のなか、神戸から和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでパンダ見物を敢行、湯浅町訪問は帰路だった。騒動の影響だろう、アドベンチャーワールドは連休真ん中の好天日にしては入場者が少なく、愛らしいパンダをゆっくり楽しめた。と思ったら直後の2月29日から閉園となっていた。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)

キャンドゥ、売り切れ続出の「王子様シリーズ」って何?新商品「ブロックメモ」もファンの間で争奪戦

 100円ショップチェーン・キャンドゥの「王子様シリーズ」に、新商品が登場しています。

 同シリーズは、その名の通り“王子様”をモチーフにした商品ラインナップとなっていて、しかもカラー展開がめちゃくちゃ豊富! 新商品の「王子様ブロックメモ」はレッド、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、パープル、ピンク、ブラックから選べます。

 また「王子様ポチ袋」はレッド、ブルー、イエロー、パープル、ピンク、ブラックが販売されており、「王子様デザインペーパー」はレッド・ブラック、ブルー・パープル、イエロー・オレンジ、ピンク・グリーンという組み合わせ。王子様が大集合している「A5綴じノート」はミックス柄、ストライプ柄、どちらもとってもカワイイです。

 アイドルやアニメキャラクターなどを応援している方々は、その対象を“推し”と呼びますが、「王子様シリーズ」に推しのイメージカラーがあれば、手軽に“推し活”ができちゃうというわけです。人気商品ゆえに、SNSユーザーの間でも、

「欲しい! いつも瞬殺で売り切れるから急いでキャンドゥに行かないと!」

「キャンドゥはしごしてやっと買えた……。私の推しが王子キャラでもあるから、いつも必死で買いに走ってる」

「某アイドルグループとコラボしてるのかと思った(笑)100円だし、争奪戦になること間違いない」

「最近は100均でも“ヲタ活”グッズが充実しててすごい。キャンドゥの『王子様シリーズ』も大人気だよね!」

などと話題です。あなたの“推し活”にも、キャンドゥの「王子様シリーズ」を取り入れてみては?

(文=編集部)

 

コロナ対応後手の安倍首相が“緊急事態宣言”にだけ前のめりな理由…右派の支持回復と批判封じ、安倍応援団は早くも「今は戦時中」

 その前にもっとやることがあるだろう。多くの国民がそうつっこんだはずだ。安倍首相が新型コロナで緊急事態宣言を出すために、民主党政権下で成立した新型インフルエンザ特措法改正に向けて動き始めた。  同法では首相が期限や区域を定めて緊急事態を宣言できると規定しているが、これを新...

立川志らく、妻と弟子不倫報道、他の弟子がリークか…志らく一門、ガタガタで崩壊寸前か

「文春オンライン」は4日、人気落語家の立川志らく(56)の妻で元アイドルの酒井莉加(38)が、志らくの弟子と不倫関係にあると報じた。志らくは現在、朝の情報番組『グッとラック!』(TBS系)のMCを務めているが、テレビ局関係者は語る。

「『文春』の取材を受け、志らくサイドは番組側にMCを続けるかどうかの判断について“お任せします”と伝え、降板も含めて番組側の判断に従う意向を示したようです。そして番組側はこのまま続投してもらう旨を伝えたようです。志らくとしては、“嫁の管理不行き届きは自分の責任”という考えのようですが、志らく本人が不倫をしたわけではないので、制作サイドとしては『はいそうですか』と切るわけにもいきませんしね。

 ただ、番組ではタレントのスキャンダルなどを扱うことも多いので、今後、志らくがコメントするたびに視聴者側も違和感を覚えてしまうでしょうから、局としては降りてほしいというのが本音だと思いますよ」

 昨年9月にスタートした『グッとラック』は視聴率低迷が続いており、一部メディアでは打ち切りも取り沙汰されてきたが、別のテレビ局関係者は語る。

「『グッとラック』は視聴率が1%台をマークしてしまう日もあるほどの惨敗状態。もしこのタイミングで志らくが降板となれば、TBSは“妻の不倫騒動を利用して志らくを切った”とも批判されかねないので、切るわけにはいかないでしょう。ただ、このまま視聴率低迷が続けば、4月の改編期は乗り越えても、9月改編期のタイミングで打ち切りになる可能性は高いとみられています。これだけ数字がヒドいですからね。

 もっとも、『文春』によれば、酒井は過去にも志らくの別の弟子と不倫し、志らくはその弟子を破門にしたこともあったということなので、その部分が今後、世間から問題視されるような流れになれば、降板も十分にあり得るでしょう」

離婚を選択しない理由

 また、今回の報道を受けて、志らく一門の今後を危ぶむ声も聞こえてくる。

志らくの妻と無名の弟子との不倫なんて、他の弟子などごく近しい関係者以外に知りようがない。そのため、志らくと酒井をよく思っていない弟子か元弟子が情報源じゃないかといわれています。師匠クラスになれば、常に自宅に弟子たちが出入りするのが普通ですが、師匠の妻が弟子たちの面倒見が良い一門もあれば、そうじゃないところもある。圧倒的に前者のほうが多いですが、志らくの妻は後者のタイプなのかもしれませんね。

 いずれにしても、今回の件で志らくと弟子たちの間の信頼関係がきちんと築かれていなかったということが露呈してしまい、さらに師匠としての威厳が崩れた。志らく一門はすでに壊れ始めているようにもみえます」(週刊誌記者)

 もっとも、志らくが酒井との離婚を選択する可能性は低いと、業界関係者は言う。

「志らくは2人の娘を溺愛しており、子どもたちのためにも離婚という選択肢はあり得ない。また、実は志らくと酒井は、今でも仲が悪いわけではない。年が18歳も離れていることもあるでしょうが、志らくはどこか酒井に負い目を感じているようで、今回の件も許すでしょう」

 明日放送の『グッとラック!』で志らくが何を語るのかが、注目される。

(文=編集部) 

 

患者同士にキス強制や水かけ、神出病院の看護師ら…精神科病院、暴行やまない構造的問題

 精神疾患で入院中の高齢患者ら3人を虐待したとして、神戸市西区の「神出病院」の元看護助手や看護師の男計6人が準強制わいせつや暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕された。男性患者同士でキスをさせたり、いすに座らせて水をかけたりしたらしい。

 神出病院には、30年以上前、研修医の頃に当直に行っていたことがあり、驚いた。こうした虐待が精神科病院で後を絶たないのは、背景に次の4つの構造的問題があるからだと考えられる。

1)密室性

2)告発の信憑性

3)慢性的な人手不足

4)「姥捨て山」化

 まず、精神科病院、とくに閉鎖病棟の1)密室性は、深刻な問題である。自分が病気だという自覚、つまり「病識」のない患者、あるいは幻覚や妄想などの病的体験の影響で暴れる患者を入院させる関係上、一般の病院のように開放的というわけにはいかず、患者の外出や家族の面会が制限される。こういう環境によって、外部の監視の目が届きにくくなる。

 とくに夜間の勤務態勢時は、ほぼ密室に近い状態になる。今回の一連の虐待も、いずれも逮捕された容疑者たち以外の職員がいなかった夜勤帯に起きている。

 また、被害者が声をあげても、2)告発の信憑性が問題になることが少なくない。被害妄想や幻視のせいではないかと疑われ、まともに取り上げてもらえない。知的障害者が入所中の施設の職員からわいせつ行為を受けて、その被害を訴えても、なかなか信じてもらえないのと同じである。

 今回の事件も、容疑者の1人が別の強制わいせつ事件で逮捕・起訴されており、その事件の捜査でスマートフォンに患者虐待の動画が残っていたことから発覚した。患者自身が告発の声をあげたわけでも、それが届いたわけでもない。

 職員による虐待や暴力を告発できるように、各都道府県が設置している精神医療審査会に対して処遇改善請求や退院請求を行える制度もある。だが、ほとんど形骸化しているという批判の声をしばしば聞く。

 3)慢性的な人手不足に陥っている精神科病院が多いのも一因だろう。とくに人里離れたところにある精神科病院では看護師を集めるのに苦労している。また、離職率の高さに悩む精神科病院も少なくない。これは、患者が指示を聞いてくれなかったり、暴言を吐いたり、ときには暴力を振るったりして、看護師のほうがいくら頑張っても報われないと感じるからだと思う。

 こういう状況では、看護師を採用する際にえり好みはできない。資質に少々問題があっても雇わないと、病院が回らない。今回逮捕された容疑者らは「患者の反応が面白かった」と供述しているらしいが、患者を苦しめて面白がるのは、そもそも看護師としての適性に問題があるからだろう。

「姥捨て山」化した精神科病院

 何よりも問題なのは、4)「姥捨て山」化した精神科病院があることだと思う。とくに長年入院している患者のなかには、自分が家族からも社会からも見捨てられていると感じていて、病院以外に居場所がないと思い込んでいる方もいる。

 もちろん、家族の側にも言い分があるだろう。長年、暴力や暴言に悩まされてきたせいで、入院させてほっとしている家族も少なくない。そういう家族は面会にも来ないし、外泊も退院もさせない。

 私自身、家族に電話して「面会に来てあげてください」とお願いしても、「私たちがこれまでどれだけ迷惑してきたか、わかっているんですか。入院費を出すのだって大変なんです」とガチャリと切られたことが何度もある。

 家族に連絡がつく患者はまだ恵まれているほうで、なかには路上で暴れていたり、寝ていたりしたところを警察に保護されて、警察経由で入院した患者もいる。都心で警察に保護された患者ばかりを入院させている、田舎の病院もあると聞く。辺鄙なところにあって、そういう方法でしか入院患者を集められないからだ。

 このように精神科病院での患者の虐待の背景には、いくつもの構造的問題が潜んでいる。長年精神医療に携わってきた者として恥ずかしい限りだが、一つひとつに目を向け、できる限り解決していかなければならない。

(文=片田珠美/精神科医)