JRA東海ステークス、馬連3点で万馬券を狙うチャンス!注目馬インティを超える穴馬とは?

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、レジャーもスポーツもエンターテインメントも制限されるなか、唯一、毎週話題を提供している競技がある。それが競馬だ。競馬は中央競馬と呼ばれるJRAと、地方競馬のNARに分かれるが、有馬記念(G1)や東京優駿(日本ダービー/G1)などのビッグレースが行われるのはJRAだ。

 そのJRAも新型コロナウイルスの影響から免れることができず、現在はすべての競馬場が無観客開催で行われている。ただ、競馬は昨年の緊急事態宣言時でも開催がストップすることなく、全日程を完了している。これはJRAと関係者の努力の賜物であろう。

 今年も1月5日の金杯からスタートし、この週末で早くも開催4週目となる。そして日曜を盛り上げる重賞レースは、伝統の中距離重賞アメリカジョッキークラブカップ(AJCC/G2)と、フェブラリーステークス(G1)の前哨戦に位置づけられている東海ステークス(G2)だ。

 注目は当然、東海ステークスだろう。ここを勝てば、2月に行われるG1レースのフェブラリーステークスで有力馬の一頭に数えられるわけだから、関係者もファンの注目度も非常に高い。加えて、馬券的な魅力もかなり大きい。過去10年で7回万馬券決着となっており、ちょっとした小遣い稼ぎにもいいだろう。

 もし、この東海ステークスを馬連3点で的中できると聞けば、誰もが気になるのではないだろうか。しかも、その配当は万馬券になる可能性もあるという。馬連は1~2着に入る2頭を選ぶ馬券で、オーソドックスながら配当妙味が高く、人気の馬券種。しかし、その馬連で万馬券を狙うのは簡単なことではない。実際に、東海ステークスの過去10年で馬連万馬券は1度しか発生していない。その時は12番人気という人気薄穴馬の激走があったわけだが、そんな波乱の結果を初心者が事前に予知するのは、まず不可能に近い。

 そして万馬券は100倍以上の配当を示すもので、100円が1万円、1000円が10万円、1万円が100万円以上になって返ってくる、競馬ファンにとって夢の馬券。仮に1点当たり1000円で3点購入すれば、合計3000円の投資で最低でも10万円以上の払い戻しが見込まれているのである。これは1枚300円の年末ジャンボ宝くじ10枚と同じ投資金。しかし、宝くじで10万円の配当が当選する確率は5000分の1といわれている。競馬で馬連は全部で120通り(16頭立ての場合)。同じ10万円を狙うなら、どちらがより可能性が高いかは一目瞭然。そんな難解な馬券を、たった3点で的中させるというのだから、衝撃的である。

 話を戻すが、この東海ステークスを馬連3点で万馬券が狙える根拠は何か。多くの方が気になる点はそこだろう。ズバリその根拠を示してくれたのが、競馬情報のプロフェッショナル集団であり、本物の競馬関係者が所属・運営する「マスターズ」だ。

 このマスターズは、実際に美浦や栗東のトレーニングセンターで活動していた、本物の競馬関係者が多数在籍するプロ集団。競走馬の世話をしたことがないマスコミや予想家とは異なり、競馬を知るプロの視点で情報やデータを分析するから、その精度は段違いだ。そして競馬関係者ゆえに、その人脈や情報ルートも業界屈指。実際に競馬の三大要素である「馬主・厩舎・騎手」にそれぞれ特化したチームがあり、365日情報が入手できる体制を整えている。

 さらに現在は、新型コロナウイルスの感染防止対策でJRAがマスコミに取材規制を実施しており、取材範囲や時間などが大幅に制限されている。だが、マスターズがその影響を受けることはなく、マスコミとマスターズの情報の差が拡大しているという。

 そんなマスターズは、どれほどの的中実績があるのか。その詳細を調べると度肝を抜かれる。今年はいきなり開催初日の1月5日に、3連単・19万8500円の特大万馬券を的中させているのだ。もしこの馬券を1点1000円購入していれば、払戻金は約200万円。このビッグなお年玉を手にしたファンが羨ましい限りだ。

 さらにマスターズは昨年の東海ステークスも的中させているほか、同じダート重賞のシリウスステークス(G3)では、3連単・6万5830円、3連複・万5400円、馬連・3550円の高配当を的中。昨年1月には3連単・40万1980円という超特大万馬券を的中させるなど、2020年は年間202本の万馬券を的中させており、その実力は業界屈指と称えられるほど。そんな実力者集団がこの東海ステークスでどんな情報を把握しているのか、その詳細を聞くことができた。

「暮れのチャンピオンズカップ(G1)で10番人気ながら好走して3着に入ったインティに関心が集まっていますが、チュウワウィザードやクリソベリル、さらにカフェファラオやオメガパフュームといった実力馬が不在で、かなりの混戦模様です。そしてインティは2019年2月から未勝利で、決して鉄壁の中心馬というわけではありません。そもそもこのインティも、狙いは次のフェブラリーステークス。ここで全力投球する必要はないのです。

 そんな状況で浮上しているのが、成績的に人気は集めないものの、ここを目標に絶好の仕上げで挑む人気薄の穴馬。当然のことながら、取材規制でマスコミはこの馬の内情を把握できていません。ゆえにこの馬名や詳細はオフレコ情報のためここでは公開できませんが、2018年のコスモカナディアン(13番人気・2着)、2017年のモルトベーネ(12番人気・2着)に匹敵する穴馬情報とスタッフも力が入っており、同馬が不利なくスムーズな競馬ができれば馬連万馬券決着が期待できます。

 なお、この東海ステークスについてマスターズは、緊急事態宣言の発令と無観客開催を考慮し、競馬ファンはもちろん、週末の時間を持て余している全国の皆様に競馬を楽しんでいただくため、特別に予想を無料で公開します。内容はズバリ【万馬券も期待できる馬連3点勝負】です。難しく考えることはありません。この買い目通りに購入するだけで、万馬券の的中が狙えます。完全無料ですので、ぜひ多くの方に利用していただきたいですね」(マスターズ担当者)

 以上のように、競馬を知り尽くす本物の関係者集団マスターズは、マスコミも知らない東海ステークスの裏事情を完全に把握している。そして馬連万馬券を3点で狙えると語るのだから、これに乗らずに何を参考にすればいいのか。取材規制を受けていることもあり、もはやスポーツ紙や競馬専門紙といった一般的なマスコミを参考にする時代は終わったともいえよう。今週末はマスターズの【無料情報】を活用し、本物の情報とは何かをぜひ体感してほしい。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

若駒S「珍客」襲来でヨシオの衝撃再び!? JRA「ルール改正」のきっかけとなった策士の狙いはクラシックよりも……

 策士の狙いはいったいなんだろうか。

 23日、中京競馬場で若駒S(L)が開催される。2005年はディープインパクトが衝撃の末脚を披露して優勝し、そのまま無敗の3冠馬へと駆け上がった。他にも、アンライバルド、ヒルノダムール、マカヒキなどのG1馬を輩出した出世レースだ。

 今年も注目のメンバーが集まった。素質馬グロリアムンディ、黄菊賞(1勝クラス)の勝ち馬アドマイヤザーゲ、中内田充正厩舎が送り込むヴァリアメンテも新馬戦を上がり33秒7で制した期待馬である。

 その中で異色とも言える2頭を送り込むのが森秀行厩舎だ。

 ジャスパードリーム(牡3歳)は芝2000mでデビューするも10着に大敗。2戦目からダートに転向し、3戦目の未勝利戦で勝ち上がったばかりである。

 もう1頭のアスカロン(牡3歳)は芝1200mの新馬戦を制するも、2戦目のすずらん賞(OP・芝1200m)は15着。前走はマイル戦のジュニアC(L)に出走して、11着と惨敗を繰り返している。

 芝2000mで行われる若駒Sに、ダートの未勝利戦を勝ったばかりの馬、勝ち鞍は1200mのみでマイルで大敗している馬は“場違い”と感じざるを得ないだろう。

 森調教師と言えば、海外挑戦に積極的なことでも知られている。

 1995年にフジヤマケンザンで香港国際カップを優勝。98年にはシーキングザパールがフランスのモーリス・ド・ゲスト賞(G1)を優勝し、日本調教馬として初の欧州G1制覇を達成するなど、歴史にその名を刻んできた。昨年もサウジダービーをフルフラットで制し、初代王者に輝いたばかりだ。

 だが、国内では“お騒がせ”な面も見せてきた。

 2018年の弥生賞(G2)に初出走となるヘヴィータンクを出走させるという意外な手に出るも、最下位の10着に惨敗。9着馬から約20秒遅い時計でゴールという大差負けに終わり、同馬はそのまま引退となった。だが、重賞競走では6着から10着馬に対してJRAから出走奨励金が支給されるため、ヘヴィータンクは108万円を獲得。さらに特別出走手当を含めれば、151万円を手にしたのだ。

 翌年からJRAはルールを改正し、未出走馬、未勝利馬が重賞に出走した場合でも、タイムオーバーによる出走制限と賞金の減額措置(現在は不交付)が適用されるようになった。

 また、昨年は世紀の一戦・ジャパンC(G1)にヨシオを出走させ、さらに翌週のチャンピオンズC(G1)に連闘で挑み、多くのファンに衝撃を与えた。ジャパンCは積極的にハナを主張したことで、キセキが掛かってしまい超ハイペースの流れを演出。これについて、一部のファンの間で物議を醸しだし、賛否が分かれることとなった。

 今回の若駒Sも“冷やかし”ではないかという見方がされるかもしれないが、陣営にはしっかりとした意図があるという意見もある。

「ジャスパードリーム、アスカロンに芝2000mの適性があるかは正直わかりません。ただ、2頭ともサウジダービーに登録しているという共通点があります。昨年、フルフラットで同レースを制した森厩舎はそれ以外にも3頭を登録しており、連覇に意欲を見せているようです。

今年の賞金は約5000万円から約1億円に増額されますので、出走馬のレベルも上がるのではないでしょうか。そうなると、招待基準も厳しくなり、新馬勝ち、未勝利勝ちの2頭が招待を受ける可能性は低くなりそうです。

フルフラットは当時1勝馬でしたが、アメリカのG1で5着、1勝クラスで2着の実績がありました。若駒Sに出走する2頭も、ここで結果を残せばチャンスがありそうですね」(競馬記者)

 森調教師はいち早くサウジアラビアのレースに目をつけて、フルフラットがサウジダービーを制し、マテラスカイがサウジアカップで2着に好走。遠征費用が主催者負担の招待競走で荒稼ぎをした策士でもある。

 若駒Sは8頭立てということもあり、5着以内に入賞するハードルはそこまで高いわけでないということから出走を決意した可能性もあるだろう。

 森厩舎の2頭は適性外に思われる若駒Sでどのような結果を残すだろうか。

ライザップ信用失墜、瀬戸社長「赤字なら辞任」→赤字でも続投…コスト削減依存経営の限界

 外食・小売り企業が苦境に直面している。緊急事態宣言の再発出で業績はさらに悪化する。2月期決算、3月期決算企業の業績見通しの下方修正が相次ぐことになるとみられている。

 そんななかでRIZAPグループ(以下ライザップ、札証アンビシャス上場)の瀬戸健社長の強気の発言が目を引く。2021年3月期はコスト削減で3期ぶりに連結営業黒字を目指すというのだ。固定費の削減だけで今期の営業黒字を達成できるのだろうか。

 瀬戸社長といえば、19年6月の株主総会で、「赤字は絶対にありえないという自信と確信を持っている。(20年3月期が)黒字にならなかったらこの場にはいない」と宣言したが、黒字化を果たせず、「結果にコミット」できなかった過去があるからだ。

「赤字は絶対にありえない」と大見得を切った20年3月期は60億円の最終赤字。19年3月期の194億円に続いて2期連続の赤字を記録した。「黒字にならなかったらこの場にいないはず」の瀬戸社長は続投した。コロナ禍で上場企業が軒並み大打撃を受ける21年3月期決算で、瀬戸氏はあえて「連結営業黒字を目指す」と述べたのである。

20年7~9月期は固定費削減で営業黒字

 ライザップの20年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前年同期比17%減の852億円、営業損益段階で4億円の赤字(前年同期は29億円の黒字)、最終損益は18億円の赤字(同6600万円の赤字)だった。

 フィットネスジムをはじめとするRIZAP事業を中核に据え、美容と健康に関連した商品のインターネット通信販売や生活雑貨、ゲームセンター、アパレルなど、さまざまな業態の企業を傘下に収め業容を拡大してきた。20年4月7日から5月25日の緊急事態宣言発出中に、グループ全店舗数の約7割にあたる780店舗を臨時休業するなど、厳しい経営環境が続き赤字が累積した。にもかかわらず、21年3月期は営業黒字を目指す根拠はなんなのか。

 20年7~9月期の営業損益が19億円の黒字となり3四半期ぶり黒字に転換したことが強気の背景にある。主力のフィットネスジムなどが臨時休業を余儀なくされていた4~6月期(24億円の営業赤字)から、収益面で大きく改善した。

 フィットネスジムなどRIZAP事業の新規契約件数は、4月は前年同月比89%減、5月は94%減と激減した。スポーツジムは「3密」になりやすいといわれているが、意外にも8月は8%増、9月が7%増と前年同月を上回った。その結果、5月に前年同月比85%減に落ち込んでいた売上高は9月には18%減まで戻した。外出自粛による運動不足を効率的に解消したいと考える人が増えた、と見ている。7~9月期に営業損益が黒字化した主な理由は「断捨離の効果」(瀬戸社長)なのだそうだ。断捨離というのは費用削減のことである。20年4~9月期に販管費を前年同期比74億円減らした。

 フィットネスジムという業態は、人件費や家賃など固定費が圧倒的に多い。トレーナーなどの人員の配置や拠点を効率化、賃料減額交渉などで固定費を61億円減らしたという。広告宣伝費、販促費といった変動費も13億円減らした。この実績を踏まえ、21年3月期は「固定費を(前期より)70億円以上抑えられる」という発言をしたのである(1月5日付日本経済新聞より)。

上場小売り3社を統合し、ネット通販を強化

 ライザップは積極的に買収し連結子会社に組み込んだ企業の収益の悪化に苦しんできた。19年3月期から不採算事業の売却に踏み切った。20年12月、印刷会社のエス・ワイ・エス(東京都台東区)と北斗印刷(福島県会津若松市)をシスコ(東京都台東区)に売却し、連結決算の対象から外した。

 プライベートブランド商品の開発やネット通販強化のため、上場会社3社を経営統合する。カジュアルウエア専門店を展開するジーンズメイト(東証1部)、ゲームソフトなどを手掛ける「新星堂」を展開するワンダーコーポレーション(ジャスダック)、インテリア雑貨のHAPiNS(ジャスダック)の3社。株式移転により、共同持ち株会社REXT(レクスト)を新たに設立する。

 臨時株主総会を経て3社は21年3月末に上場廃止とし、4月1日付でREXTのジャスダック上場を考えている。ライザップがREXTの69.8%の株式を保有する見込み。3社の売上高(20年3月期)を単純合算すると約770億円。新会社の社長にはワンダーコーポレーション社長の内藤雅義氏が就く予定だ。

 ジーンズメイトとワンダーコーポレーションは早期退職を募集し、経営のスリム化を進めてきたが、経営統合をテコに間接部門、物流部門のさらなる効率化を図る。経営統合の狙いはネット通販の強化だ。ジーンズメイトはインバウンド需要が蒸発したことから、EC(電子商取引)部門に力を入れてきたが、20年4~9月のEC売上は全体の11%にとどまる。ワンダーコーポレーションは20年10月にECサイトを開設したばかりだ。HAPiNSはオンラインショップの売上高を大きく伸ばしたが、実店舗の減収分を補えなかった。

 果たしてライザップは経費削減効果で21年3月期に連結営業黒字を実現できるのだろうか。瀬戸社長は公約が実現できなかった場合の自身の進退については言及していない。

(文=編集部)

『たべることば』はこうして誕生した。新しい共創マーケティング

“結果”を重視する異色の広告賞、エフィー(Effie)賞からマーケティングをひもとく本連載。今回は、言葉を味わう体験型絵本『たべることば』(フレーベル館)でAPACエフィー賞を受賞した、電通のコミュニケーションプランナー加藤倫子氏と、アートディレクター今井祐介氏が、企画に込めた思いやその過程から、新しいマーケティングの可能性を導き出します。

APACエフィー賞「ポジティブ チェンジ ソーシャル グッド―ブランド部門」でブロンズを受賞した『たべることば』(フレーベル館)
APACエフィー賞「ポジティブ チェンジ ソーシャル グッド―ブランド部門」でブロンズを受賞した『たべることば』(フレーベル館)
加藤氏、今井氏
この対談はオンラインで実施しました。

教育のあり方に一石を投じる、体験型絵本『たべることば』

加藤:まずは『たべることば』の概要を説明させてください。『たべることば』は、言葉の意味を味わう体験型の絵本です。ページをめくると「すき」「きらい」「バカ」など、人とのコミュニケーションで登場する七つの“食べられることば”が封入されており、その言葉を言われた人がどんな気持ちになるか?を五感で感じることができます。

それぞれの味は、例えば「すき」ならほんのり甘い味、「きらい」なら苦味がいつまでも舌に残るちょっとイヤな味など、専門家の監修の下で考案しています。「“すき”は甘くておいしいね。うれしい気持ちになる」「“きらい”は苦くて、ずっと嫌な気持ちが続いちゃうね…」。暴力的な言葉によるいじめ問題が絶えない中で、言葉を味わい体感し、理解を深めてほしいと開発しました。絵本の枠から一歩外に出た、アクティブラーニング絵本です。

たべることば

今井: 子どもは言葉や理屈じゃなくて、もっと感覚で理解しますよね。そういう意味で、「言葉を食べる」というアプローチが効果的だと思ったんです。

小さな子どもって、「きらい」「バカ」などの強めの単語を知ると、割とすぐ使いたくなっちゃうんですよね。ただ相手がどう感じるかまで想像できないことが多く、もう少し大きくなるとそんな言葉たちをスマホで顔も見ずに送れてしまう。それが昨今のLINEいじめやTwitterでの攻撃にもつながっている気がしています。

簡単に強い言葉を放つことができる現代だからこそ、もっともっと手前の段階で、言葉のリテラシーを高めなければ。そう思い、小さな子どもでも直感的に理解できるよう「絵本+味」で言葉を理解できる構成にしました。

加藤:作るのは予想以上に大変で。言葉の味をこちらの主観で断定しないように、言語学者・教育学者・パティシエなど、さまざまな専門家に入ってもらってアドバイスを仰ぎました。また、言葉の感じ方や捉え方はあくまで人それぞれ、実際の喫食イベントや体験会では食べてもらった後、自分だったらどんな見た目や味にする?といった、自由に発想する時間を設ける体験プログラムをセットにしています。

今井:物理的に大変なこともたくさんありましたよね。本の厚さとお菓子のサイズの調整をギリギリまで検証しましたし、お菓子自体の見た目や種類にもこだわりました。試食会も何度も行って、味や強度にもこだわっています。それぞれの言葉とセットになるイラストも、子どもがその言葉をちゃんと理解できるサポートツールになるか?など、真剣に考えながら進めました。いろんなプロの知恵と工夫が詰まっています。

プロセスそのものがイノベーティブ。共創の本質とは?

加藤:『たべることば』は、フレーベル館のイノベーションプロジェクトという位置付けでスタートした仕事です。アイデアの力で出版社に新しい風を吹かせたいというクライアントの思いの下、私はこのプロジェクトに2018年から携わっています。

プロジェクトの過程そのものが非常にユニーク。毎年1人、クライアント内で選考されたメンバーと電通チームが完全に1チームになり、一緒に企画します。そして、フレーベル館の社長に一緒にプレゼンをし、決まった案が『たべることば』でした。

クライアントの担当者の方は、実制作フェーズでもクリエイティブディレクター(CD)という立場でプロジェクトを動かしてもらいます。私もこの仕事でCDをしていますが、二人三脚のダブルCD体制です。

今井:一般的なクライアントと広告会社という関係値ではないですよね。社内メンバーのような形でお互い接していました。同じチームとして、きちんと役割分担をしたところもよかったのだと思います。

加藤:実際、『たべることば』は調理学校や大学教授・小学校などに協力いただいているのですが、フレーベル館の頑張りなしでは成立しなかったと思います。関係者へのご連絡や説明も、フレーベル館のCDが主に担当していますし、体験プログラムも一緒に考えました。

今井:クライアントのCDの方は、本当に貴重な経験をしたとおっしゃっていました。あと、クライアント社内の通常業務からすると異質な仕事なので、周囲への影響力も大きい、と。

加藤:私も今井も、前年は「0点ミュージアム」という企画をプロデュースしたのですが、その時も社内で注目されたとおっしゃっていましたね。実際に主担当する人数は1年に1人と少ない人数ですが、実現に当たっては社内のいろんな部署の協力を仰ぐことになりますし、扱うテーマもチャレンジングなので、直接携わった人以外にも刺激になるようです。(実は、0点ミュージアムも今後の可能性を探っています)

「0点ミュージアム」(フレーベル館)
「0点ミュージアム」(フレーベル館)

加藤:今って、課題解決の手段がさまざまで、かつハードルの高いことをやらないと成果が出づらいので、クライアントの意志と協業がますます重要な時代だと日頃から感じているのですが、その点に、『たべることば』は理想的な関係でした。

最初から最後まで一緒に走り抜く、そこをハブに、周りの人にも良い影響が伝播する、それが共創の本質であり、これからのマーケティングで非常に重要な点。このプロジェクトにはそのエッセンスがギュッと詰まっていると感じています。もちろんアウトプットにも自信がありますが、プロセスそのものにナレッジがあると思いますね。

「教育・出版としての進化」が、賞の評価につながった

加藤:『たべることば』は、2020年、APACエフィー賞「ポジティブ チェンジ ソーシャル グッド―ブランド部門」でブロンズを受賞しました。連載の1回目でもお話しした通り、エフィー賞は、アイデアや話題性よりも“結果”が重視されるアワードです。結果というと、売り上げやユーザー数など分かりやすい数値をイメージされる方が多いと思うのですが、『たべることば』は社会課題にアプローチしたブランディング施策で、大きな数字という形での結果は実はないんです。

そのアワードで受賞できたのは、「教育・出版イノベーション」が、結果として評価されたのかなと推測しています。出版業界の未来は世界的な関心事のひとつ。出版社の社会的な存在意義×体験を軸にしたマーケティング活動として評価いただけたのではないか、と。

実は、応募シートの結果記入の欄に、「言葉の暴力の解決という壮大なテーマなので、今日明日、結果が出るようなものではありません」と正直に書いたんですよ。それでアワードを獲得できたのは、部門の問題かもしれないですが、ちょっと意外でもありました。

今井:確かに、「教育・出版イノベーション」という点では新しさがあったように思います。
発表時にメディア取材された際にも、「新しいアクティブラーニングの形」という言葉が結構出ていましたよね。また『たべることば』によって、フレーベル館が言語教育のリーティングカンパニーだと周知できたことも評価されたのではないでしょうか。

リーディングカンパニーが、日本の教育で見落とされていた部分に光を当てて、柔軟な発想で解決策を提示している。この点での評価かなと。以前、コクヨで「なまえのないえのぐ」という商品を考案したことがあるんですが、教育や出版では、まだまだやれることがたくさんある気がします。

「なまえのないえのぐ」(コクヨ)
「なまえのないえのぐ」(コクヨ)

加藤:そうですね。教育ってそもそも正解がなくて、はやりすたりで扱っていいテーマでもないので、安直にアップデートしにくい。だからこそ、小さな取り組みでいいからスタートして、まず一度形をつくる。そして反応を見る。そういうマーケティング活動が向いていると感じます。

そして、それは教育や出版に限定したことではないですよね。今の時代は膨大な広告費がなくても、意義のあるものは話題にもなるし、発信することでニーズも見える。なら、小さくても石を投げてみることに価値があるし、そういうチャレンジがやりやすい環境がそろっている。スモールサイズからでいいから、スピーディーに決断して舵を切るのが、これからのあり方じゃないでしょうか。

今井:どんどん実行すべきだと思います。クライアントとの本当の意味での共創や、マーケティングとクリエイティブの融合など、新たな枠組みを構築した上で。ただし乱発しても意味がない。この会社は何をする会社なのか、何を目指しているのか、そういった本質、筋のようなものを中心に据えて実行を積み重ねる必要はありますね。

ところで、「マーケティング」という言葉って、『たべることば』的にはどんな味がするんでしょうか…?何色にでもなるし、食べる人によって味が変わるという意味で、無味無臭かな?加藤さん、どうですか?

加藤:え!なんなのそのいきなりの無茶振り…(笑)。う~ん、私は、甘くて、フルーティーですっぱくて、まあ、とにかくめちゃくちゃおいしいんじゃないかなあ。だって、マーケティングって、さまざまな活動のリーダーみたいなもんだからね。無味無臭って聞くと、なんか味気なくてイヤだ。彩り豊かで人を引き付ける味であってほしい。『たべることば』で言うところの、虹色の「ありがとう」のように。私自身も常にさまざまな事象に目を向けながら、勇気をもって、新しい時代のマーケティングにチャレンジたいと思っています。

 

三菱「エクリプスクロスPHEV」、驚異的な安定感の秘密…ランエボ譲りの前後駆動配分

 三菱自動車工業の電動化技術には、目を見張るものがある。世界初の量産EV(電気自動車)である「i-MiEV」を開発。内燃機関であるガソリンエンジンと、純粋な電気自動車であるEVをひとつのプラットフォームで成立させるという離れ技をやってのけた。

 ガソリンをリアに搭載するというRR駆動方式でありながら、ひとたびEVになればバッテリーを低く薄くフロア下に敷き詰める。汎用性のある変幻自在なプラットフォームの開発で、独特の手腕を発揮するのだ。

 そしてさらに、PHEV(プラグインハイブリッド)技術にも冴えをみせる。「アウトランダー」でPHEVを投入、ミドルサイズのSUV(スポーツ用多目的車)ながら高級モデルとたがわぬ上質な乗り味を披露した。EV技術は言うに及ばず、高い評価を得ている。

 その一方で、三菱自は類まれなる4輪制御技術を備えている。かつての「ランサー・エボリシューション」で完成させた4輪制御技術を、電動化モデルに注ぎ込んだのである。

 そう、それが今回姿を現した「エクリプスクロスPHEV」である。2年前に誕生したエクリプスクロスは、エンジンのみの搭載だった。だが2年後の今年、ガソリンエンジンに加えて2基のモーターを搭載するなどして、PHEVとして誕生した。内燃機関のプラットフォームをEVと共有するのは、i-MiEVで培った技術の応用だろう。

 ガソンリモデルより全長が140mmも伸びた。その内訳は、フロントのオーバーハング35mmと、リアのオーバーハング105mmである。リアセクションを大きく延長することによって、視覚的なスタイリッシュを狙ったばかりか、モーターやインバーターをリアに搭載しても荷室が犠牲にならないように工夫したのだ。その応用技には目を見張る。

 エクリプスクロスPHEVは、2基のモーターを自由自在に操る。通常走行はEVとして振る舞う。搭載するエンジンは発電機として機能、バッテリーに蓄電し、その電力を引き出してモーターを駆動させる「シリーズ走行モード」でいる。それでいて力が必要になれば、エンジンの動力をフロントタイヤに直接伝達し、「パラレル走行モード」として機能する。さらにモーターだけで駆動する「EV走行モード」もこなす。ごく一般的なハイブリッドであり、EVであり、日産自動車の「e-POWER」でもある。変幻自在な制御は、三菱自の得意とするところだ。

 さらに特徴的なのは、4輪制御技術を生かしていることだ。前後のモーターは互いに連携し合い、常に最適な駆動配分をこなす。ステアリングの操作に連動して、絶えずコントロールしているのだ。走行中、たとえ直進していても絶えず微小なステアリング操作をしているはずだ。そんなわずかなステアリング補舵にさえ、前後のモーターは最適値で反応しているのである。だから、滲み出るような安定感がある。

 そしてもちろん、ランエボ譲りの前後駆動配分は、ドライブモードを「ターマック」に設定した瞬間に真価を発揮する。といっても、ランエボのような競技仕様ではないし、限界ギリギリの操縦性という意味でもない。ややハイペースでワインディングを走り始めると、胸のすくような爽快な操縦性を披露するのである。

 エクリプスクロスにPHEVが加わった。その情報を得たとき、にわかに経済性オンリーのSUVであろうと想像してしまったが、実態はそれとはそぐわない、元気に走るモデルだった。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

菅内閣、不妊治療の保険適用に期待の声…高額な治療費、100万円超の治療も

 新型コロナウイルスの感染拡大への対策の遅れ等により支持率が大幅に低下している菅義偉首相であるが、その一方で期待が高まるのが不妊治療に対する「保険適用の拡大」である。

 菅首相は自民党「不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟」からの「不妊治療への公的保険適用までの間、体外受精や顕微授精に対し3回までは40万円を給付するなど助成を拡大する」という申し入れに対し、「最優先で取り組む」と応じた。これを受け、2022年4月の保険適用を目指す方針だ。

 昨今、不妊症は増加傾向にあり、経済的負担の軽減は不妊治療に取り組む夫婦にとって朗報となるだろう。しかしながら長期的に見て、不妊症の増加を食い止めるには「不妊症」「不妊治療」について広く認知されることが必要だと感じる。不妊症治療に取り組む三軒茶屋ARTレディースクリニック院長、坂口健一郎医師に話を聞いた。

 一般的に避妊をせず自然に任せた状態で2年間、妊娠しなければ不妊症といわれたが、それは20代前半が結婚適齢期とされていた時代の目安である。晩婚化が進んでいる現代、2019年の婚姻時の平均年齢は男性31.1歳、女性29.4歳というデータもある。仮に29歳で結婚した場合、そこから2年間、自然に任せてから判断するのでは、妊娠のチャンスをさらに低下させる可能性もある。

「現代での不妊症の定義は、1年以上たっても妊娠に至らない場合を指します。不妊原因が検査で判明するのはわずか半数のため、不妊症は不妊期間を1年と区切って定義しています」

 不妊の確定診断よりも、「治療開始時期」が重要だという。

「女性が35歳未満では1年以上たっても妊娠しないとき、35歳以上では半年以上たっても妊娠しないときが治療を開始すべきタイミングと推奨しています」

 また、不妊症には、着床しても流産を繰り返す「不育症」もあり、原因を知り治療することで、正常な妊娠をすることも可能となるケースも多いという。

検査の重要性

 不妊治療といっても、さまざまであり、自然妊娠から人工授精まで患者によって希望は異なる。不妊治療には医師の治療方針と患者のニーズが一致することが成功への近道でもある。坂口医師は、不妊治療を希望する患者のため、定期的に説明会を行っている。

「不妊治療を希望する人の多くは『早く結果を出したい』と思っています。そのためにも、まずは今の状態を知る必要があり、スクリーニング検査が必須となります。不妊治療に伴う検査の必要性や不妊治療について説明し、理解していただいた上で治療を開始するかどうかを決めていただいています」

 スクリーニング検査(感染症・末梢血・肝機能腎機能・血液型・甲状腺・クラミジア抗体・凝固機能・抗精子抗体)は、不妊治療を始めるにあたって健康状態や不妊の原因となる疾患を調べるために不可欠なものである。

「血液凝固機能に異常があれば、妊娠しても流産を繰り返してしまうし、甲状腺疾患が不妊の原因である場合も多く、治療により妊娠の確率が上がることもあります。また、抗精子抗体があれば体外受精をすることになります」

 抗精子抗体とは、精子の動きを止めたり受精能力を消失させ、精子が子宮内に侵入することを阻止する物質のことをいう。不妊症に悩む女性の約3%が抗精子抗体を持つというデータもある。

 また、現代では結婚までに恋愛を重ねることも珍しくはないが、性感染症には注意が必要だ。

「性感染症のクラミジアは自覚症状がないため、感染に気づきにくい。長期間気づかずにいると、おなかの中で炎症を起こし癒着して卵管が詰まってしまうなど、不妊の原因となります」

高齢出産のリスク

「50代で出産した」などというニュースは、高齢になっても出産を望む女性にとっては、希望を感じることだろう。

「自分もそうなると思ってしまう患者さんも少なくありません。しかし、そういったニュースに登場する女性の背景などはわからないわけです。私は、高齢出産を否定はしませんが、年齢を重ねると共に妊娠する確率が低くなることは事実です」

 女性は月経周期ごとに排卵をするが、その排卵については意外に知られていない。

「排卵するその卵子の元となる卵母細胞は、一生で約200万個と決まっています。そして月経のたびにその卵母細胞は1000個消費されます。一人の女性が排卵する回数には限りがあるのです」

 また、高齢出産にはダウン症などのリスクが伴うことも否定できず、坂口医師は高齢出産を希望する患者に対して、その点も十分に説明し、それでも不妊治療を望む患者には、治療を行うという。

「高齢出産となる不妊症治療では、必ず『治療を止める時期』を決めてもらいます。なかには、医師に言われるがままに不妊治療を続け、自分自身で何をしているかが見えなくなっている患者さんもいます。複数のクリニックを渡り歩き、『不妊治療難民』となっているケースもあります。私は、患者さんのためにもそういったことが起きないように十分に話をするようにしています」

 排卵する回数や卵子の数に限りがあるとわかれば、女性がライフプランを考える上での優先順位も変わってくるかもしれない。

保険適用に期待

 坂口医師のもとを訪れる患者の多くは、「早く妊娠したい」という希望を持っている。なかには、自然妊娠が可能と思われる場合でも、妊娠の確率を高めるために排卵誘発剤を使用するケースもあるという。

「排卵誘発剤を使用することで妊娠の確率は、単純に2倍になると考えることができます。それでダメな場合は、人工授精、体外受精とステップを踏んで治療を行います」

 しかし、そういった不妊治療には、治療開始前のスクリーニング検査だけでも2万円程度かかり、その後不妊治療を進めれば、治療方法によっては100万円を超える高額な医療費が必要となるケースもある。これまで、経済的理由で不妊治療を諦めていた女性にとって「不妊治療の保険適用」は希望に満ちた政策といえる。コロナ禍で支持率が落ちた菅政権のリップサービスに終わらないことを期待したい。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

工藤会トップ・野村総裁に「推認で死刑求刑」の裏事情…検察&警察による“ヤクザ罪”とは

 1月14日に福岡地裁(足立勉裁判長)で開かれた特定危険指定暴力団・五代目工藤會野村悟総裁と田上文雄会長に対する論告求刑公判で、検察側が野村総裁に死刑を求刑したことが注目されている(田上会長には無期懲役と罰金2000万円を求刑)。指定暴力団トップに死刑が求刑されるのは、史上初の事態だ。

 前編に続き、以前から工藤會関係者の冤罪事件を取材し、四代目工藤會の溝下秀男総裁(故人)との共著もある、作家の宮崎学さんに聞いた。

「推認だけで死刑」への疑問

 報道などによると、検察側の論告では「推認」という言葉が目立ち、野村総裁らの事件の関与を裏付けるような証言や証拠は挙げられていない。一方で、一審の無罪判決が二審で懲役20年の逆転有罪判決となった山口組関係者の事件の判例が参照され、「組長が絶対的トップとして君臨する暴力団組織特有の構造」が引き合いに出されたという。

 この裁判は、2007年に起こった六代目山口組直系団体である山健組系列の多三郎一家組長の刺殺事件をめぐる組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の事件で、2014年2月に大阪高裁で逆転有罪、15年6月に最高裁で有罪が確定している。

 この事件では、兵庫県警が山口組関係者を50人以上逮捕し、携帯電話の通話記録などを分析して「組織的な犯行」と位置づけたことも注目されたが、裁判員裁判の一審神戸地裁は「被告の指揮に基づいた犯行かは合理的な疑いが残る」として、無罪としている。

 これに対して、二審大阪高裁では、組織による犯罪と認定した理由を「経験則上、特段の事情がない限り、組長の指揮命令に基づいて行われたと推認すべき」と判示しており、今回の裁判でも「推認」が適用されたのだ。

 宮崎さんは、「そもそも、今回の裁判は野村さんたちの逮捕から初公判まで5年もかかっています。ということは、『とにかく有罪にできそうな証拠を集めてこい』と指示を出しまくっていたのでしょう」と指摘する。

「ところが、ロクなものが出てこなかった。証人も数が多いだけで、いずれも野村さんたちの指示が明らかになる証言や証拠は出てきませんでした。そこで、検察は『ヤクザは親分の思いを忖度して行動するのは当然だ』とか『親分なんだから子分の行動はすべて把握しているはずだ』という論理を組み立てています」(宮崎さん)

 いわゆる「ヤクザの行動原理」である。

「明確な指示がなくても、『ヤクザとはそういうもんだ』ということで、これまでも多くの親分が逮捕、起訴されてきました。まさに『ヤクザ罪』です。すでに前例が積み上げられてきたわけですが、推認だけで死刑を求刑するとは、さすがに今までもなかったのではないでしょうか。ヤクザの裁判も来るところまで来たな、という印象です」(同)

高裁では減刑の可能性も?

 この裁判は、3月に弁護側の最終弁論、8月に判決が予定されている。

「足立裁判長は他にも工藤會関係者の裁判を担当していますが、それらの判例を見ても、求刑通りの判決になると思います」と宮崎さん。

「足立裁判長は、元漁業組合長の事件以外の3件は、すでに実行犯の組員の裁判で野村さんの関与を認定しているんです。これでは、最初から予断をもって審理されるのは明らか。弁護団は、刑事訴訟法第21条で定める忌避理由である『不公平な裁判をする虞れ』を指摘し、憲法37条1項の『公平な裁判所の裁判を受ける権利』が保障されないと抗議しましたが、裁判長の交代はなかったと聞いています」(同)

 では、死刑は免れないということだろうか。

「地裁はダメでしたが、高裁は少しはマシかもしれません。かつて、モンロー米大統領が『ヨーロッパの干渉は受けない』と宣言したように、九州の裁判所は『九州モンロー主義』ともいわれています。要するに、中央には素直に従わないんですね。だから、ひょっとすると高裁で『間接証拠だけで死刑にしろ』という検察庁や警察庁の意向に沿わない可能性もなくはない、と私は考えています。いずれにしても、この裁判は暴力団捜査や裁判のあり方、報道の質から裁判官の矜持まで、問われていることは多い。歴史的な裁判といえますね」(同)

 この裁判が、今後のヤクザ裁判のあり方を変えることになるのだろうか。今後も目が離せない。

(文=編集部)

蓮舫の菅首相演説事前公開はルール違反じゃない! 政府の情報隠蔽をスルーし「知る権利」に資する情報公開を攻撃するテレビとネット 

 18日におこなわれた菅義偉首相による施政方針演説。「あらゆる主体」と言うべきところを「あらゆる全体」、「徹底的」を「限定的」、さらには「出産」を「生産」と読み間違えるなど、またもそのポンコツぶりをあらわにしただけではなく、  だが、問題はその中身のほうだ。菅首相は冒頭か...

演じて、感じて、考える。「かくれた思い込み」を「意識」する体験型研修

アイキャッチ

誰もが無意識のうちに心に抱いている、“かくれた思い込み”。それが「アンコンシャス・バイアス」です。

ダイバーシティ&インクルージョン対応を専門とする電通ダイバーシティラボ(以下DDL)は、アンコンシャス・バイアスとのより良い向き合い方を広めるため、体験型企業研修プログラム「アンバス・ダイアログ」を開発しました。

企業ではセクハラやパワハラ同様に「いけないもの」「なくすべきもの」として扱われることが多いアンコンシャス・バイアス。しかし、DDLではこの扱いに疑問を抱き、

「アンコンシャス・バイアスは、なくせるようなものではないし、単純に悪いものでもない」

「ただ、その存在を認識して、しっかりと向き合うべきものなのではないか」

と考えました。

研修の開発に当たり、パートナーとなってくれたのが、ミュージカルカンパニーの「音楽座ミュージカル」と、企業研修を多く手掛ける「日本マンパワー」です。

音楽座ミュージカルが提案する舞台演出メソッドを取り入れ、座学ではない「体験型」にすることで、より記憶に残りやすい研修になっています。

今回は、音楽座ミュージカルの俳優として大いに存在感を発揮しながら、さまざまなワークショップのファシリテーターとしても活躍する、藤田将範氏をゲストにご招待。

電通入社1年目でDDLメンバーとなった海東彩加氏が、実際の研修に参加した感想も交えながら、アンコンシャス・バイアスに対するプラスの考え方や、アンバス・ダイアログ開発の道のりについて語り合いました。

 

 

<目次> 
ロールプレイで浮き彫りになる、自分も持っていた“思い込み”
体験を「持ち帰る」。研修後の生活や人生を見据えたプログラム
国内電通グループ1年生200人がアンバス・ダイアログを体験!
アンコンシャス・バイアスと向き合って、毎日が少し楽になる

ロールプレイで浮き彫りになる、自分も持っていた“思い込み”

海東:藤田さん、本日はよろしくお願いいたします。私は2019年に新卒で入社して、チームに加わった時点ではすでにDDLのアンコンシャス・バイアスに対する考え方、向き合い方はある程度出来上がってきていました(前回記事参照)。ただ、その「発信方法」を悩んでいたんですね。そんなとき、

「音楽座ミュージカルというミュージカルカンパニーが、シアターラーニングという舞台演出メソッドを用いた独自の研修を行っているらしい」

という話が飛び込んできたんです。

ミュージカル×研修とは、シアターラーニングとは、一体どういうものなのか…それですぐに、私のトレーナーが連絡を取りました。ミュージカルカンパニーが「研修」を提供しているのは、珍しいケースですよね?

藤田:「研修をやろう」といって始めたわけではないんです。成り立ちから話すと、音楽座ミュージカルは1987年から活動している、オリジナルミュージカルだけを創作・上演しているカンパニーです。

メンバーの主体性を大切にした作品づくりが特徴で、音楽座ミュージカル独自の創作システム「ワームホールプロジェクト」(※)で創作されていきます。誰かが決めた脚本や演出ではなく、関わる全員が話し合い、何度もトライ&エラーを繰り返すことで作品が出来上がるんです。

※ワームホールプロジェクト
音楽座ミュージカルでは作品創造のプロセスで、プロデューサー、俳優、スタッフ、プランナーなど作品にかかわる全員が当事者となり、立場を超えて意見を掛け合わせていく。この独自の創作演出システムは、音楽座ミュージカルの創立者である相川レイ子によりつくられ、「ワームホールプロジェクト」と命名された。


ですから、俳優にも臆せずアイデアを出したり、積極的にコミュニケーションをとったり、“殻を破って自分を表現する”ことが求められます。それは決して簡単なことではなくて、グループワークで信頼関係を築いたり、息を合わせてロールプレイをしたり、いろんな工程が必要です。試行錯誤を繰り返すうちに、徐々に方法が確立されました。

そのうち、この表現手法を「新しいものを生み出すコミュニケーションのメソッド」として、俳優以外の人にも体感してもらったら面白いのではないかと考え、ミュージカルのお客さまを対象にワークショップを開催したんです。それが大変好評で、そこから企業や組織向けの研修プログラム「シアターラーニング」の開発に発展していきました。

研修は、オーダーメイドでさまざまな課題解決を目指します。例えば「リーダーシップを身につけてほしい」「チームワークを高めたい」などの課題に対し、「学校」や「会社」など風景や日常のワンシーンをピックアップして、ロールプレイに活用したりします。

海東:それで、私たちも打ち合わせの時間を頂いて、話を聞きに行ったんですよね。

藤田:アンコンシャス・バイアスの話をする前に、1時間半くらいかけて、一方的に音楽座ミュージカルの活動についてバーッとお話をさせていただきました(笑)。そのときに、音楽座ミュージカルの作品が持つテーマ性と、DDLのアンコンシャス・バイアスへの考え方に、共通するものがあると分かったんです。

海東:あの時に藤田さんにお話しいただいたサン=テグジュペリ『星の王子さま』の一節が、すごく印象に残っています。その

たいせつなことは、目に見えない

という言葉を、音楽座ミュージカルがとても大事にされているというお話で。アンコンシャス・バイアスが原因で起こる問題も、本当の思いが目に見えないから、すれ違いが生じてしまう。重なる部分が多いように感じて、ぜひ一緒につくっていきたいと強く思いました。

音楽座ミュージカルとの打ち合わせは毎回とても楽しみで、私自身1年目として働く中での実体験と重ね合わせながら、新しい発見や気付きを得ながら制作できました。

藤田:『星の王子さま』の、“本当に大事なものって、目には見えないところに存在しているんじゃないか?”というテーマは、音楽座ミュージカルの中に常に存在しています。そこでお互いの話がすとんと腹落ちしたのかなと。

体験を「持ち帰る」。研修後の生活や人生を見据えたプログラム

海東:そこから一緒に研修の開発を始めたんですね。研修開発に当たってDDLが懸念していたのは、座学ベースで「こういうものです」と説明したとして、その場で「理解した」と思ってもらえても、その後の生活に残らないことでした。

アンコンシャス・バイアスは、あくまでも「他人との関わりやコミュニケーション」の中で発覚することなので、双方向のコミュニケーションがないと実感できないんじゃないかと。

そこで、「アンコンシャス・バイアスを実体験できる研修」にすれば、その後の生活や人生に何かが残っていくのではないか。ということで、シアターラーニングで使われている「ロールプレイ」の要素を取り入れることになりました。

藤田:そこに至るまでには、お互いディスカッションを重ねて、いろんな案が出たんですよね。その中で一番マッチしたのが、参加者が「与えられた役」を演じるロールプレイの手法でした。

海東:まず音楽座ミュージカルのプロの俳優たちが、あるシチュエーションを実際に演じてくれて、それを参考に研修参加者が与えられた役を演じてみる、というプログラムですね。このロールプレイが「アンバス・ダイアログ」の大きな鍵となりました。

さまざまな立場にある「自分以外の人」をアドリブで演じることで、その人が何を考え、何を思って発言や行動しているのか、瞬発的に考えなければいけない。座学よりもリアルな感覚を心に残せる研修になったと思います。

リモート版「アンバス・ダイアログ」。音楽座ミュージカルの俳優たちによる実演中の様子。
リモート版「アンバス・ダイアログ」。音楽座ミュージカルの俳優たちによる実演中の様子。

藤田:「研修時の体験を“持ち帰る”要素が欲しい」というのがDDLの要望でした。他者とロールプレイによるコミュニケーションをすることで、リアルな感覚を持ち帰ってもらえたら、研修後の生活の中でもその感覚を思い起こせるのではないかと。

もう一つ、体験を持ち帰るための工夫として、「アンバスNote」があります。音楽座ミュージカルでは、普段から稽古やワークの振り返りのために「フィールノート」というツールを使っています。「アクション」「フィール」「ロジック」「ネクストステップ」という四つの項目に分けて、

  • 「アクション」にワークでやったことを、
  • 「フィール」にワークで何を感じたかを、
  • 「ロジック」になぜそれを感じたのかを、

それぞれ書き記します。これを書くことで、「こういうときには、こういう感情になる」というのが、視覚的に構造化されるのです。

最後に「ネクストステップ」の枠に、「気付いたことを、どういう場面で使っていくか、活用していくか」を書きます。

このフィールノートの話をしたところ、DDLの皆さんがアンバス・ダイアログに最適な形にカスタマイズしてくださって。結果「アンバスNote」というものが出来上がりました。

アンバスNote

アンバスNote
研修「アンコンシャス・バイアス」の体験を持ち帰るために制作された「アンバスNote」。相手の言動に対して自分の抱いた印象と、「振り返り」で教えてもらった相手の本心を比較することで「人の内面は、本人にしか分からない」ということを確認できる(A、B)。

海東:アンバスNoteは、フィールノートをベースにしつつ、「IN」「OUT」という項目を設けて、人の「内面」と「外面」について考えられるノートになっています。

日常生活の中で、なんとなく「今、コミュニケーションの行き違いがあったな」と違和感を覚えることはよくあると思います。でも、「どうしてそうなってしまったのか」を理解して、その後に生かすことって難しいですよね。

そこで、コミュニケーションの行き違いが生まれる過程を可視化して、感覚でも頭でも理解しやすくするのが、アンバスNoteの狙いです。

アンバス・ダイアログでは、ロールプレイの後に「実はこういう意図でああいう発言をしていたんだよ」という“振り返り”をみんなでやります。そこでの気づきをアンバスNote上で言語化することで、「自分にはこういうバイアスがあるんだ」と知り、研修後の生活でも自分たちで使えるように工夫されています。

国内電通グループ1年生200人がアンバス・ダイアログを体験!

トライアル版「アンバス・ダイアログ」

トライアル版「アンバス・ダイアログ」
2020年2月に電通で実施されたトライアル版「アンバス・ダイアログ」の様子。設定シーンは「4人の教師による、学校行事の打ち合わせ」。プロの俳優が演じた四つの特徴的な役を参加者がそれぞれ割り振られ、アドリブで演じる。

藤田:2020年2月に実施した、国内電通グループの1年目社員を対象にしたトライアル版の研修には、海東さんも実際に参加されました。感想はいかがでしたか?
 
海東:グループ会社も合わせて、入社からほぼ1年の社員200人が参加したのですが、かなり思い出深い研修になりました!

1年間働いていると、少しずつ会社に慣れつつも、先輩に対して、「きっとこう思われているんだろうな」と決めつけてしまっていたり、周囲に対するいろんな“思い込み”ができてくるんですよね。

あの人はニコニコしているけど、本当はどう思っているんだろうとか、今先輩を怒らせちゃったかな、とか。私も、いろいろ勝手に思っていたことがあったんですけど。

アンバス・ダイアログでは、ロールプレイの後にみんなで“振り返り”をするのですが、そこで同じチームでロールプレイを行った同期に

「ここは、本当はもっとはっきり言ってほしかった」
「答えを求めているっていうよりも、意見が欲しかったんだよ」

とフィードバックをされたときに、自分の勝手な思い込みがあったことに気付いて、

「あ、今まで私が先輩や周りの人に対して勝手に抱いていたイメージも、思い込みだったんだ」

と考えられるようになりました。

アンコンシャス・バイアスという言葉を初めて聞いたときに「自分はそんなに“思い込み”なんて持っていないだろう」と思っていたのですが、私の先輩や同僚に対する思いや印象にもアンコンシャス・バイアスがあったんです。

あの研修以来、「この人はこういう思いがあって指摘をしてくれたのかも」ということを少しずつ考えられるようになり、もし誰かに対して不安に思うことがあれば、自分から真意を聞くことができるようになりました。

藤田:アンバス・ダイアログには台本がないから、リアルの生活と同じように「こういうつもりでしゃべったけど、こう誤解されてしまった」ということが起こるし、それを“振り返り”の時間に、お互い確認できるんですよね。

海東:しかも、200人の中からランダムに組み合わせが決まるので、いきなりなんの脈絡もない4人で、役割を演じ合わないといけない状況がとても新鮮でした(笑)。仲のいい人と一緒にいると、自分のキャラクターや立ち位置を気にしてしまうけれど、ほとんどしゃべったこともない人とロールプレイをすることで解放的になれたと思います。

同期からの評判もすごく良かったです。研修後に仲のいい子たちとランチに行き、「今までの研修と違って新鮮で楽しかったね!」と盛り上がりました(笑)。会社の研修って「役に立ったね」という感想はあっても、「楽しかったね」はあまりないので、そういう意味でも印象に残る研修になりました。

藤田:そう言ってもらえるとうれしいです。電通での研修はトライアルということで、とにかくいろいろ試してみようと、3時間弱の長いプログラムとなりました。その結果を受けて、改めて「必須な要素」「短縮すべき要素」を精査し、より洗練した内容が、先日リリースしたアンバス・ダイアログです。

また、2月のトライアル時は、全員が一つの会場に集まって行いましたが、その後のコロナ禍で、オンライン対応への仕様変更も行っていきましたね。

海東:オンライン版の仕様が全体的に固まってきた7月くらいに、人材開発事業などを行っている日本マンパワーに加わってもらいました。

藤田:音楽座ミュージカルでは、研修を直接販売もしますが、多くの場合は日本マンパワーにお願いして、全国の企業に営業をかけていただいているんです。実は日本マンパワーでもアンコンシャス・バイアスというテーマにすごく興味があったようで、声をかけたときはとても喜んでもらえました。

アンコンシャス・バイアスと向き合って、毎日が少し楽になる

海東:それで9月に、今度は日本マンパワーの社員50人を対象に、オンライン版の体験会を実施しましたね。

藤田:日本マンパワーの皆さんにも楽しんでいただけましたね。フィードバックで多かったのは「アンコンシャス・バイアスに対する考え方に驚いた」というものです。「どうやってアンコンシャス・バイアスをなくすか」という研修かと思って受けてみたら、そうではなかったと。誰の中にもかくれた思い込みが存在することを認め、それを踏まえた上でどう行動するか、というDDLのアプローチがすごく新鮮だったのですね。

その反応を見て、アンコンシャス・バイアスを「いけないこと」として扱うことが世の中では主流なんだと改めて感じました。でも、アンコンシャス・バイアスって、人間が誰しも抱えているもので、なくすことなんてできない。ただ、「自分にもバイアスがあるんだ」と存在を認識して、コントロールできていれば、コミュニケーションの発展につながるんです。

単に「いけないこと」としてしまうと、かえって自覚できなくなってしまう。そうではなく素直に自分の中のバイアスと向き合えば、気付きや成長がある。そういうことが、研修を通して広く伝わるといいなと思います。

海東:DDLだけでは、座学で「バイアスの存在に気付こう」みたいなハウツーを説明する研修になっていたと思います。藤田さんたちのおかげで「コミュニケーションって難しいな」ではなく「コミュニケーションって本来は面白いものなんだな」ということを伝えられる研修になりました。アンコンシャス・バイアスを自覚できると、毎日が少し楽になるんですよね。改めて、どうもありがとうございました!

藤田:こちらこそ、ありがとうございます!これからアンバス・ダイアログがいろんな企業に普及していくのが、とても楽しみです。

菅首相が「明るい話聞いた」相手は「コロナはインフル並み」「日本で死者増えない」が持論の医師 安倍首相も集団免疫論にハマって…

 昨日18日、ようやく開会した通常国会で施政方針演説に挑んだ菅義偉首相。しかし、その演説はやっぱり覇気もなく原稿をただ読み上げるだけ、しかも読み間違いを連発する緊張感のないシロモノだった上、見通しも立てられないほどの世界中で感染拡大の最中だというのに、東京五輪の開催や「新型...