カテゴリー: ビジネスジャーナル
夫婦は似たもの同士!? ~シニア夫婦に聞きました~
現代シニアの研究を進めていくと、“シニアはひとくくりではなく価値観の違いによってタイプが分けられる”ということを実感する場面に出合います。その際に、タイプ別に見た夫婦の組み合わせを尋ねられることがしばしばあります。そこで、この疑問についてシニア夫婦に調査を実施、それを当社ひと研究所のシニア研究チーム「VRエイジング・ラボ」が開発した「シニア価値観セグメント」を使って検証しました。
シニア価値観セグメントとは、考え方も行動も多様化・複雑化しているシニア層を理解するための新たな切り口として、“価値観”で分類したセグメント。
価値観は6タイプに分類されます。下図はそれぞれを行動が積極的か控えめか、志向が伝統的・保守的な傾向か変化や刺激を好む傾向かという2軸4象限上にプロットしたものです。

アクティブトラッド:リタイアして悠々自適に暮らしている方が多く、お金あり時間あり。消費も行動も積極的だが、伝統的な家族観が強い。いわゆる「アクティブシニア」と言われてきたイメージに最も近い。
ラブ・マイライフ:若さや美への追求心、アンチエイジング意識が強く、新しい物好きで情報通、流行にも敏感。「新型」のアクティブシニアの一つ。
社会派インディペンデント:人とのつながりを大事にし、新しい人脈を築くことや世代を超えた交流にも意欲的。「新型アクティブシニア」のもう一つのパターン。
淡々コンサバ:現在の生活に十分満足していて、これ以上に多くを望まない。強い主張をももたず、日々淡々と平穏な暮らしを送っている。従来言われてきた「高齢者」イメージに最も近い。
身の丈リアリスト:何かとお金がない、お金がかかるからできないという諦め感を口にする。お金を本当に持っていないわけではないが、将来不安からか消費行動は消極的。
セカンドライフモラトリアム:社会に取り残される不安感や、人や社会とつながりたい思いは強い。が、その術がわからず、これからの人生をどう過ごしたらよいのか模索している。
【参考】シニア価値観セグメント 詳細はこちら↓
https://www.videor.co.jp/digestplus/title/2018/01/7717.html
【自分のシニア価置観セグメントが判定できます】
シニア価値観セグメント判定チェックはこちら↓
https://www.videor.co.jp/digestplus/title/2018/01/7722.html
夫婦は「似たもの同士」の組み合わせになりやすい!
シニア価値観セグメントは6タイプずつなので、「夫×妻」の組み合わせパターンは36通り存在します。その組み合わせパターンを見てみたところ、同じタイプ同士の夫婦は全体の55%。つまり、シニアの夫婦は半数以上が似たもの同士ということが分かりました(図1)。
細かく見ていくと、組み合わせで最も多いのは「淡々コンサバ」同士。次に「セカンドライフモラトリアム」同士、そして「身の丈リアリスト」「アクティブトラッド」同士と続きます。

実は、単純に夫婦それぞれのセグメントの構成比から推計すると、理論上は同じタイプ同士の組み合わせが発生する確率は2割強という数字でした(図2)。


なのに、実際には5割を超える組み合わせが発生するということは、「夫婦は似たもの同士の組み合わせになりやすい」ということが言えます。
この理由として考えられるのは、次の2点です。
①元々価値観が同じ人同士が夫婦になりやすい。
②元々は違う価値観だったが、長年連れ添っていくうちにお互いに影響し合って似たもの同士になった。
①の背景として、今のシニアは、恋愛結婚率がお見合い結婚率を上回った“結婚に至る過程の歴史的転換点”(※国立社会保障・人口問題研究所より引用)にいたことも影響として小さくないのでは、と推察できます。この“歴史的転換点”は1960年代後半にありました。今の70代前半の人たちがちょうど結婚する年齢にさしかかった頃に当たります。
今回は70代後半より上の年齢の人を調査対象としていないので、あくまで仮説となりますが、まだまだお見合い結婚が多かった世代の人々は、本人の希望以外の条件によるマッチングが主流だったため、結婚当初から相手と価値観が合致することは、かなり確率の低い偶然であったことでしょう。
一方、今のシニアは自分で相手を選んで結婚することができるようになってきた世代であり、一世代前の人々よりも、元々価値観が同じ人同士のカップルが誕生しやすい環境にあったのではないかと考えられるのです。
②については、今回の調査の中で「長年連れ添っているので全て受け入れている」(セカンドライフモラトリアム同士・妻64歳の回答)という声を見つけました。
これまでも、実際にシニアの方々にヒアリングしていると、なんだかんだ夫または妻について軽口や悪口を言いながらも、「まぁ、うちは似たもの夫婦だからね」とおっしゃる方も少なくありませんでした。中には、「最近、顔まで似てきた」と自覚(?)している方もいらっしゃいました。
「似たもの夫婦」や「夫婦は従兄弟ほど似る」といったことわざが存在することも、ある意味裏づけのようにも感じます。
違うタイプの組み合わせでは 「淡々コンサバ&セカンドライフモラトリアム」が多い
次に、夫婦で価値観タイプが異なる組み合わせについて見ていきます。
まず、組み合わせが多かったのは、「夫:淡々コンサバ/妻:セカンドライフモラトリアム」(6.3%)、「夫:セカンドライフモラトリアム/妻:淡々コンサバ」(4.7%)。夫婦どちらかが「淡々コンサバ&セカンドライフモラトリアム」の夫婦が1割超で最も多い組み合わせとなります。
その次が夫婦どちらかが「アクティブトラッド&セカンドライフモラトリアム」の組み合わせで約5%。以下、「ラブ・マイライフ&セカンドライフモラトリアム」「セカンドライフモラトリアム&身の丈リアリスト」「身の丈リアリスト&淡々コンサバ」が4%台で続きます。それ以外の組み合わせは3%以下です。(図3)

ちなみに、最も少なかったのは「ラブ・マイライフ&淡々コンサバ」の組み合わせ(0.9%)。どちらが夫であれ妻であれ、最もアグレッシブなタイプと最も平穏を愛するタイプは共存しにくいのかもしれません。
お問い合わせ先 hitoken@videor.co.jp
●調査概要
対象者:55~74歳の夫婦860組
調査手法:インターネット調査
調査時期:2016年11月
ソリューション事業局 ひと研究所 エイジング・ラボ リーダー 對馬友美子
ビデオリサーチ「ひと研究所 VRエイジング・ラボ」
シニア市場の活性化を目指して立ち上げたシニア研究プロジェクト。リアルなシニアを捉えマーケティング活動に生かすべく、研究活動や情報発信、企業のシニアマーケティングへのコンサルティング業務を行っています。
ひと研究所 : http://www.videor.co.jp/hitoken/#anc2
ZOZO田端信太郎が「過労死は自己責任」とツイートし炎上!「高プロ」にも通じる新自由主義者のグロテスクな本音
サイト公開に向けて Don’t dream it’s over!
園長は基本孤独です
長くやっていると園長というものがどんなものなのかつくづくわかってきます。結局は一人なんだと。ビートたけしも言ってました、一番働く奴が裏切る、とか。
園長だけじゃないと思います。あらゆる組織のトップは孤独です。このことをやればやるほど知らされることになります。部下を信じるなとか、部下と仲良くやるなとかそんな話じゃないです。部下は組織のトップでなく、園長は組織のトップであるということです。最終の責任はあなたしか取れないという意味でも。
正しければ正しいほど孤独です
これはあくまで私の見解ですが、なぜか正しいことをやろうとすると孤独を味あう機会が多くなるようです。もちろん人間ですから、不安感に苛まれたり疑心暗鬼になったり、賛同者や協力者を得て幸福な結末もありますが、敗北や撤退の経験も数多くありました、そんな時はこの上なく落ち込んで自分の考えを疑ったり、目標を見失ったり。この仕事、真剣にやってると、涙で前が見えなくなることしょっちゅうでした。
真剣に責任を努めようとしている園長さんならこの気持ちわかるはずですよね。
でも孤独に負けてはいけない。
新しければ新しいほど孤独です
施設改革は新しい考えと方法で施設を変えていくことになります。やり方を変えるには職員の考え方を変えなければ全然変化は見られません。新しい考え方を施設に持ち込む時は完全に孤独です。自分の意向をどう伝えるか、どう価値観を統一させるか、どう目標を統一させるか、難題の日々です。
これを覚悟しなければ何も変わりません。
新しく、正しいことは確実に孤独です。
でもだから価値があるのです。
みんなが幸せになれる福祉
間違いなくこれが理想です、わかりやすく 利用者様、働く職員、あなたの法人、それを取り巻く地域の方々、みんなが win winの施設運営を夢見て今そこにいらっしゃるのではないですか?
その夢は決して終わらせてはいけません。夢はまだ続いています。 Don’t dream it’s over.
唐突ですが私は、特に仕事で、心を打ち砕かれた時はよくこの曲を聴いて勇気を取り戻します。かなり古いですが Crowded Houseの名曲 Don’t Dream it’s Over です。(歌の意味は「およげ!対訳くん」で自分で調べてね)何度も何度も、「壁を作って邪魔しようとしても、俺の夢は終わらせないよ!」といわれると、少しずつやる気が回復していきます。一度お試しを。逆にあなたの勇気回復策を教えてください。私も試してみたいと思います。
正しくて新しい福祉の実現
これを真剣に追い求めていきたいと思います。私は実現できると信じています。
特に施設長様の施設改善、人材再生等のお悩みは、迅速に対応させていただきます。
その他、福祉に関することならどんなご相談でもお聞きします。まず、お話をお聞かせください。きっと良い解決先が見つかるはずです。
お気軽に!
投稿 サイト公開に向けて Don’t dream it’s over! は 近未来福祉研究所BLOG:特別養護老人ホームやデイサービスセンターの経営者向け情報 に最初に表示されました。
デイサービスセンターのクリスマス会を24日に行う理由
日本ではクリスマスイブがメイン
日本の場合、クリスマスの日、12月25日よりクリスマスイブの24日の夜に盛り上がる傾向があります。
欧米ではクリスマス休暇というのがあって12月25日前後が休みになるけれど日本はまだ仕事納めが終わってなくて12月25日は仕事を普通にしていますからね。休みなのは学生さんだけ。
そんなわけでクリスマスイブの夜の方が盛り上がりやすいのかもしれません。

一人暮らしの方の心情に配慮
通常、クリスマス会を行う場合前倒しに催しますよね。会社の飲み会もそうだし、学校も、幼稚園も、保育園も。多分老人ホームや他の福祉施設でも24日以前に早々と終わらせてしまうことがほとんどですよね。
実際のクリスマスイブは家族や本当に親しい人と過ごすことになるのです。
デイサービスセンターを利用する方たちの中には結構一人暮らしのお年寄りが多いんです。
ちまたでは盛り上がっているのに、一人で家にいるのはかなりこたえます。

クリスマスイブを一人で過ごしたことのある人ならわかるはず
私も2〜3度クリスマスイブの夜をたった一人で過ごしたことがありますが、これ結構精神的にやられちゃうんですよね。
もし経験がある人がいたらわかっていただけると思いますが、街もテレビも浮かれ気分の中で一人で過ごすなんて恐怖です。
ですから私の管理していたデイサービスセンターでは、12月24日のお昼にクリスマス的なごはんを食べて1時過ぎから送迎車に乗って帰る直前まで演芸やらゲームやらビンゴを楽しんでもらっています。
少しは寂しくなるかもしれませんが、十分みんなで楽しんだという印象を持って家路についていただきたいと思っています。
おきまりの理事長からプレゼントのショートケーキのお土産と一緒に。

福祉家ならその人の立場になって考えよう
本当はこの日だけは、一人暮らしの方だけでも夜まで、心ゆくまで、騒がしてあげたいけど、デイサービスであってナイトサービスではないので、ここまでが限界なんですね。
おたくのデイサービスセンターでも、施設側の都合で前倒しせずに、ぜひ12月24日にクリスマス会を開いてあげてください。
一人暮らしの人は本当に寂しいのです。
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マクドナルド「レギュラー争奪オーディション」 勝者!「てりやきチキンフィレオ」
日本マクドナルドは全国の店舗で、人気投票によって次のレギュラーメニューとなるバーガーを決定するキャンペーン「あなたが選ぶレギュラー争奪オーディション」を実施してきた。
5月29日、今回エントリーした3商品「たまごダブルマック」「てりやきチキンフィレオ」「マックリブ」への投票を締め切り集計した結果、ユーザーに最も支持されたのは「てりやきチキンフィレオ」に決定した。

エントリー3商品は、過去に何度も販売されながらもレギュラーメニューになったことがなく、かつ2年以内に全国販売されていないという条件で選定され、5月9日から期間限定で販売。ユーザーの人気投票や販売実績に応じたポイントなどで、レギュラーの座を争った。
勝者の「てりやきチキンフィレオ」は、チキンパティにオリジナルてりやきソースを絡めた食べごたえのあるバーガーで、今後、マクドナルドのレギュラーメニューとなる。


同月8日には、オーディションの発表会が開催され、コミッショナーを務めるお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんの下、各商品の「応援芸人」としてトレンディエンジェルの2人と横澤夏子さん、特別審査員として山里さんの相方の山崎静代さん(しずちゃん)も駆け付け、キャンペーンの開始を盛り上げた。
発表会記事:マックのあの人気バーガーがレギュラー化!?「レギュラー争奪オーディション」開催中 [2018.05.10]
同社はキャンペーンを記念して、3商品のバリューセットを対象にした“応援感謝セールクーポン”を5月31日から同社公式アプリとツイッターで配信している。

キャンペーンサイト:
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/next_regular_audition/
FIFAワールドカップまで2週間 SAMURAI BLUE壮行セレモニー(動画あり)
日本サッカー協会は5月30日、FIFAワールドカップロシア大会に出場する日本代表(SAMURAI BLUE)の壮行セレモニーを、横浜市の日産スタジアムで開催した。
セレモニーは、キリンチャレンジカップ2018(対ガーナ戦)終了後に続き行われた。


あいにくの雨の中、スタンドにはセレモニーの開始を待つ多くの観客が残っていた。
Mr.Childrenの桜井和寿さんと、GAKU-MCさんの音楽ユニット・ウカスカジーが登場し、サッカー日本代表応援ソング「勝利の笑みを 君と」のライブが始まると、グランドにはピッチをすっぽりと覆う、巨大なサイズの応援フラッグが広げられた。
フラッグには、全国のサッカーファンから日本代表へのメッセージが書かれている。

西野朗監督は、最後まで応援してくれた観客に謝意を示し「今日の試合は絶対に勝たなければいけないとの思いで戦ったが残念な結果になった。ロシアでは、必ずいいゲームをして、皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」とあいさつした。
キャプテンの長谷部誠選手は「こんな悪天候の中での皆さんのサポートは、本当にありがたい。私たちは、強い気持ちでワールドカップを戦ってくる」と決意を語った。
両者に、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督と、山下杏也加選手から花束が贈呈されると、それまでの厳しい表情から笑みがこぼれた。
セレモニーの最後には、選手・スタッフ全員がスタンドを一周しながら、観客の声援に応えていた。

国際親善試合のキリンチャレンジカップは、0対2でガーナに敗れたが、テレビ朝日系列で生中継された番組は、平均視聴率18.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高視聴率を記録した。
壮行セレモニーは、JFATV(http://www.jfa.jp/jfa_tv/)で独占ライブ配信された。
翌31日、西野監督はロシア大会に向け、本登録メンバー23人を発表。ガーナ戦に招集した26人から、三竿健斗選手(鹿島アントラーズ)と井手口陽介選手(クルトゥラル・レオネサ)、浅野拓磨選手(ハノーファー)を外した。
ワールドカップ6大会連続出場の日本は、1次リーグでコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦する。
関連記事:民放連 サッカーワールドカップの放送予定を発表[2018.05.15]
「激変する広告業界を支え、業界をリードするエンジンに」JAAAが定時総会開く
日本広告業協会(JAAA)は5月31日、2018年度定時総会を丸の内のパレスホテル東京で開いた。17年度事業と決算報告、18年度事業と収支計画案、理事選任などについて審議・承認した。終了後の記念式典では、第47回懸賞論文と2017年クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞の表彰式、第53回吉田秀雄記念賞の贈賞式が行われた。
成田純治理事長(博報堂取締役相談役)は「広告をめぐる環境が大きく変化している。デジタル環境の進化、メディア環境の変化、生活者の行動様式の変化に加え、コンサル会社やプラットフォーマーなど異業種の参入も増えている。広告業界がこれからも成長を続けるために、広告会社も変わり続けなければならない。未来への変革のため、JAAAも新たなチャレンジを始めたい」とあいさつした。
17年度事業では、「広告業界の働き方改革への取り組み強化」「デジタル化への対応強化」「CM素材オンライン運用の推進」「既存メディア価値の再構築」「広告人材育成に向けた新たなテーマへの取り組み」などについて、各委員会が中心となって事業を推進したことを説明した。
18年度事業計画では、ビジョンとして「JAAAは、激変する広告業界を支え、業界をリードするエンジンとなる」を掲げた。ビジョン達成に向け、「業界全体の課題を集約し、解決するための体制づくり」「人材育成の新たな仕組みづくり」「デジタルへの対応強化、次世代データマーケティングへの対応」を三つの柱として提示した。
続いて行われた記念式典では、「広告の向かうところ」をテーマにした懸賞論文の入賞・入選者を表彰、金賞の榊原廣氏(博報堂DYメディアパートナーズ)らが登壇した。
また、クリエイター・オブ・ザ・イヤーを獲得した佐藤雄介氏(電通)、審査委員特別賞の古川雅之氏(同)とメダリスト7氏を表彰した。
最後に、吉田秀雄記念賞個人賞に選ばれた滝久雄氏(NKB取締役会長創業者)と同グループ賞の「テレビ・ラジオのCM素材オンライン運用導入に尽力された皆さま」への贈賞が行われた。
電通、「SDGsコミュニケーションガイド」を作成
6月1日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。
2018年6月1日
株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)は、企業の経営層や広告宣伝に携わる方々、広告会社の方々向けに、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に係るコミュニケーションを考える際の手引きとなる「SDGsコミュニケーションガイド」(日本語版・英語版)を作成しました。
「SDGs」とは、2015年9月にニューヨークの国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」において掲げられた17のゴールと169のターゲットからなる“持続可能な未来を創るための目標”です。近年、持続可能性に対する危機感が世界中で語られており、わが国でもその対応に向けて、国や自治体、経済界、NPO法人による真剣な議論が展開されています。中でも企業の積極的な参画と貢献が期待されており、すべての企業活動および広告コミュニケーションの分野で、持続可能性の思想に基づく行動が求められています。
その一方で、広告コミュニケーションにおいて「企業の取り組みの実情とかけ離れた過度な表現」や「消費者に誤解を与えかねない不適切な表現」を使用することは、SDGsの理念から逸脱した行為として、批判の対象となり、企業価値を毀損させてしまう可能性があるとの指摘が専門家からなされています。
当社ではこうした状況を踏まえ、有識者や専門家8名による電通「SDGsコミュニケーションガイド」作成委員会(※)を立ち上げ、SDGsを念頭に置いて行う広告宣伝やプロモーション活動に役立つ「理解しておくべきこと」「気をつけねばならないこと」などを取りまとめた同ガイドを作成しました。
今後も当社は、広告コミュニケーション分野のみならず、多方面で持続可能な未来づくりに貢献してまいります。
<「SDGsコミュニケーションガイド」の概要>
・発行:株式会社電通
・協力:電通「SDGsコミュニケーションガイド」作成委員会
・配布方法:下記のURLからダウンロード可能
http://www.dentsu.co.jp/csr/team_sdgs/pdf/sdgs_communication_guide.pdf
※電通「SDGsコミュニケーションガイド」作成委員会メンバー
座長:
後藤 敏彦/一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 理事、NPO法人サステナビリティ日本フォーラム 代表理事
委員:
粟野 美佳子/一般社団法人SusCon 代表理事
石田 一郎/朝日新聞社 マーケティング本部長
沖 大幹/東京大学国際高等研究所 サステイナビリティ学連携研究機構 教授、国連
大学 上級副学長、国際連合 事務次長補
金田 晃一/ANAホールディングス株式会社CSR推進部担当部長
木下 浩二/日本広告業協会(JAAA) 環境小委員会委員長
黒田 かをり/一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事
堀江 由美子/公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー・マネージャー
(2018年4月1日現在 五十音順・敬称略)
以上
電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/0601-009547.html
イノベーションを巻き起こす「失敗の奨励」という考え方
皆さんこんにちは。今回のテーマは「イノベーション」です。イノベーションはあらゆる企業・組織が実現したいと考える経営課題。少し古いところだとApple、Google、Facebook、Amazon、比較的最近だとUber、Airbnb、Netflixというような企業がイノベーションを成功させ、世界にその名をとどろかせました。
この種のラディカル・イノベーションと呼ばれる、これまでにないような全く新しい価値を生み出すイノベーションの担い手は、資金・人材・ネットワークにあふれる大企業ではなく、自宅のガレージに象徴されるような何もないところから生まれたスタートアップ企業が中心です。そして、私が今、ビジネスを学んでいるスタンフォード大学とシリコンバレーは、まさにこのスタートアップ企業を輩出し続ける中心地なのです(一方で大企業などに多い、既存のものに積み重ねて改善していく革新をインクリメンタル・イノベーションと呼びます)。
なぜ、ここシリコンバレーからこれほど多くのスタートアップ企業が生み出されているのか。必要な土壌、イノベーション成功の秘訣とは―? スタンフォードビジネススクールのアントレプレナーシップ(起業に関連する授業やプログラム)を通じて学んだことや気付いたことをレポートします。
起業は回数を重ねることで成功確率が上がる
ここで学ぶと、イノベーションは、全て起こるべくして起こっているのだと気付かされます。イノベーションが起こるには、起こる上での条件を満たしている必要があるのです。それは優秀で野心あふれる若い起業家たち、彼らを導き支援する教授をはじめとするメンターたち、起業家に賭けてみようと資金を出す多種多様な投資家―特にベンチャーキャピタリストたち、プロダクトを形にするエンジニアやプログラマーたち、そしてスタートアップ起業を支援するパートナー企業や顧客企業が存在していること。これらの人や組織がそろって初めてスタートアップ企業は大きく開花します。シリコンバレーがイノベーションの中心地である理由は、スタートアップ企業を生み出し育むための要素がそろっていて、生態系を備えているためなのです。
付け加えるならば、企業がイノベーションを単独で成し遂げることは難しく、生態系の中におけるさまざまなプレーヤーとの協力や連携が不可欠だと考えられます。
シリコンバレー生態系の中核ともいうべきスタンフォードビジネススクールでは、スタートアップ企業を創るための方法論が研究され、起業家を輩出し続けるべく教育を行っています。例えば私が受講している「Entrepreneurship: Formation of new venture」という授業では、起業家に求められる資質とは何か、起業アイデアの生み出し方、共同創業者・起業メンバーの選び方、どのタイミングでどのような資金調達を行うべきか、投資家が注視するポイントは何か、どのように組織をスケールさせていくべきか、エグジットをどう考えるか、といった起業家が直面する意思決定について実際のビジネスケーススタディーを用いて学んでいきます。
授業には、ケースに登場する起業家たち自身が登壇し、何を思ってどのような意思決定をし、その結果がどうであったか実話を聞かせてくれます。つい先日は、自動車の中古車販売仲介サービスを起業した先輩が自分の失敗談を共有してくれました。それはアイデアの発想時に行った顧客テストが良好だったため起業したものの、顧客サンプルがスタンフォード学生に偏っていたため、いざスケールする段階になって想定していなかったオペレーションやコストアップの問題にぶつかってしまい、アイデアそのものを後からピボットせざるを得なかったという話でした。
このように過去の先輩起業家たちの経験から学び、彼らとネットワークを築き、その師事や支援を仰ぐことなども、シリコンバレーという生態系の中で日常的に行われています。数年前に授業を受講した学生たちが卒業して起業家となり、現役学生たちに教えるために講師として登壇する。そのような光景が繰り返されています。
授業の中で登場したデータによると、起業は回数を重ねることで成功確率が上がる傾向にあるようです。Googleほどのインパクトを持つイノベーションはさすがにまれにしか生まれないわけですが、それは決して偶然ではなく、生態系の中における膨大な数の挑戦と失敗、そして失敗からの学習の果てに必然的に生まれている結果なのだと感じます。
若者をイノベーションへと駆り立てる“魔法の言葉”
全く新しいことを起こすには失敗のリスクが伴います。よくスタートアップ企業の9割は失敗するといわれますが、授業で紹介されたデータによると、シリーズAと呼ばれるベンチャーキャピタルによる最初の資金調達がうまくいったスタートアップですら、その内の60~70%は投資家に対して十分なリターンを生むことができず、資金難からつぶれていくといわれています。
しかし上述したような生態系の働きもあり、スタンフォードから起業する若者は後を絶ちません。統計的にかなり分が悪い挑戦だと分かっていながら、その恐怖を乗り越えて行動を起こすことができるのはなぜなのか?
強い成功欲求は間違いなくあるでしょう。成功できた暁には巨額の富と名声が手に入ります。しかしそれだけではありません。
スタンフォードで学んでいて念仏のように聞かされる、イノベーションが生まれる上で不可欠と思われる文化的要素があります。それは「フェイル・ファースト」と「ミッション・ドリブン」です。この考え方には、私たちをリスクのある挑戦へと駆り立てる魔法があるのだと感じます。
まず「フェイル・ファースト」とは、直訳すれば「早く失敗しなさい」ということです。「失敗を恐れるな」ではなく、「失敗を許容しよう」ですらありません。これは「失敗の奨励」なのです。日本の感覚では、失敗は避けるべきものだと考えますよね。しかしシリコンバレーでは「挑戦した結果の失敗は、善である」と捉えているようです。なぜなら「失敗=学びの宝庫」だからです。「フェイル・ファースト」とは、恐れずに挑戦し失敗するまでやってみる、失敗してもそこから学べば次の成功に近づく、という考え方になります。また、シリコンバレーには強いフィードバック文化があり「ネガティブフィードバックは宝である」とよく言われます。皆、自分のパフォーマンスや行為に対して「私のパフォーマンスはどうでしたか? ぜひフィードバックを下さい」と他者の意見を求めます。失敗からの学びと同様に、批判的な意見に対しても、皆そこから学んで成長していくのです。
職場で上司から「絶対に失敗するなよ?」と言われるのではなく、「早く失敗できるように挑戦し続けなさい!」と言われることを想像してみてください。恐怖を乗り越えてトライしようかな…という気になってきませんか?
2点目の「ミッション・ドリブン」とは、直訳すると「ミッション=社会的使命、に突き動かされる」ということを指します。シリコンバレーの起業家たちは、世の中にある大きな問題を解決し、より良い社会を創りたいという使命感を持っています。スタートアップ企業のアイデアを構想する上で「ミッション・ドリブン」であることを重視することは、己を含め社員や協力者の共感を生み出し「大いなる使命のために成功しよう!」という強いモチベーションを生み出すことにつながります。
例えば、世界に名だたるイノベーション企業は以下のようなミッションを掲げています。
Google:Organize the world’s information and make it universally accessible and useful. (世界中の情報を整理し、誰にでも使えるようにする)
テスラ:Accelerate the world’s transition to sustainable energy. (持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速する)
Facebook:Bring the world closer together.(世界中の人々をつないでいく)
*引用元は各社ウェブサイト。
すべて「World=世界」が対象になっていることにお気付きでしょうか。「そんな大げさな…」と感じますか? いえいえ、みんな大真面目です。とてつもなく大きい夢や、高い理想をぶち上げる。それを社長が日々連呼し、オフィスの壁に張り、企画書のテンプレートに入れ込み、仲間たちと日々語り合い、心から信じる。「ミッション・ドリブン」であることで生まれるポジティブなパワーが、これらの企業によるイノベーションを後押ししているように思います。
例えば電通であれば、「クリエーティビティーあふれるコミュニケーションのチカラで、社会のあらゆる問題に向き合い、より豊かで幸せな世界を創る」と言ってみる。そのミッションの実現のために、既存のやり方に縛られず、全く新しい方法やアイデアを試し、「フェイル・ファースト」の精神で早く失敗できるよう挑戦し続ける。どんなことでも実現できるような気がしてきて、ワクワクしてきませんか・・・?
次回は、成功に安住せずさらなるイノベーションを生み出そうとするGoogleやその他の大企業に見られるイノベーションの試みについて触れてみたいと思います。