「テクノロジーでイノベーションを起こす」双日テックイノベーションが社名変更に込めた決意と成長シナリオ

 2025年10月8日、双日テックイノベーション株式会社(以下、双日テックイノベーション)は、社名変更後初となるメディア発表会を行った。
 今回は、発表会で語られた名称変更の背景や、アプリケーションソリューションを中心とした最新の事業戦略を紹介する。

社名の変更に込められたイノベーションへの決意


 まずは、2024年4月に双日テックイノベーション(当時は日商エレクトロニクス)の社長に就任した西原茂氏より、日商エレクトロニクスから双日テックイノベーションへ名称変更した狙いが語られた。
 1969年、同社は日商岩井の子会社として設立されているが、日商岩井は2004年に双日と名称変更している。親会社の名称変更から20年が経ち、双日という名称が浸透していること、「エレクトロニクス」というキーワードが必ずしも同社の事業と一致しないことが、同社の名称変更の理由だ。
 また、「テクノロジーを利用してイノベーションを起こすことへの願いも込められている」と、西原氏は語る。

 2024年、双日は中期経営計画で“Digital-in-All”と称し、DX戦略による既存ビジネスの価値向上・競争力強化、新たな事業創出での価値創造などを目指している。これにともなって、グループ内のIT中核会社である双日テックイノベーションは、おもにAIとオファリングサービスを通じて顧客の課題解決に伴走し、双日グループを牽引していく方針を示した。

2方向からのソリューションで顧客の課題解決を

 今回の双日の中期経営計画にともない、双日テックイノベーションにおいてとくにフォーカスされるのが、アプリケーション事業本部だ。
 アプリケーション本部の活動や成長シナリオについて語る同本部本部長の長谷川XX氏は、
「付加価値によるトップラインの伸長、労働力に対する省力化、2つの側面から顧客の生産性向上に寄与していく」
 とした。
 課題解決に向けたソリューションとしては、「GenAI×オファリングサービス」、「二層モデル」を掲げている。
「GenAI×オファリングサービス」とは、大手SIerなどが行う従来のオファリングサービスにGenAIを組み合わせることで、顧客の生産性課題や人材課題、市場課題の解決に伴走するというものだ。さらに、業界業務特化サービスの提供と、そのノウハウを活かし業界を横断してサービスを提供する「二層モデル」を同時に展開していく。

 長谷川氏は、現在、企業の抱える課題がより複雑化してきていることに言及し、アプリケーションを組み合わせて複合的に解決を図っていくことが重要であると語った。

各領域のDX課題に対応したソリューション

 長谷川氏が話すように、企業の抱える課題は業界や領域によって多様化している。今回は、双日テックイノベーションのアプリケーションが解決する、各領域の課題やDXの実態についても語られた。

 ユーザーの利便性の向上が測られる一方、どの業界においても、企業の業務は複雑化している。その汎用的な課題に対し、デジタル技術を使って自動化・効率化を実現していくためのアプリケーションが「Natic BPM Suite」だ。
 BPM(ビジネスプロセスマネジメント)を実現するアプリケーションとしては、市場シェアナンバーワンになっており、各社のコア業務で活用されている。
 たとえば、クレジットカード業界においては、決済方法の高度化・複雑化にともない、チャージバック決済業務における全体像の把握や改善余地の見極めが困難になっていた。この課題に対し、「Natic BPM Suite」をオファリングでサービス提供することで、セキュリティ基準の障壁もクリアにしながら解決を図っている。

 また、DX推進により起こりやすいのが「システムと人間のギャップ」だ。
 使い手のほうがうまく活用できないまま、課題解決のために複数のSaaSを導入し、生産性が上がらないという現状を抱える企業もある。
 このような状況にアプローチするのが「UX Canvas」。導入によって、誰もが操作に迷わず、使いやすいUXを実現する。

「Natic AI-Navi」は、生成AIを活用することで生産性向上を支援するサービスだ。
 生成AIの個人活用は90%を超える一方、企業において生成AIを活用した独自業務の効率化が実現している企業はたったの5%といわれています。
 「Natic AI-Navi」では、このような企業の現状を加味し、業務におけるAIの導入設計や伴走支援、AI活用における人材育成などを一気通貫で行い、企業内でのAI活用の浸透や業務の効率化を実現する。

「Trade Hub」「GRANDIT」は、それぞれ貿易業務や商社業務における課題にアプローチしたアプロケーションで、業務特化型のソリューションといえる。
 いわゆるベテランに支えられている貿易に関わる業務は複雑かつアナログで、人材不足やデジタル化の遅れが深刻な足枷になっている。
 「Trade Hub」によって、書類作成や進捗管理の自動化、属人化領域へのAI活用などで、業務の標準化を進めていく。
 商社業務においては、従来、ERPとよばれる総合基幹業務システムが使われていた。しかし、クラウド対応の拡大などにより、リプレイス需要が高まっている。
 リプレイスの際には人材不足、移行スケジュールの逼迫が課題になる。双日テックイノベーションでは、商社業務のテンプレートマスターを活用し、開発領域を最小限に抑えることで、「GRANDIT」への短期間、かつスムーズな移行が可能になる。

 いずれのアプリケーションも、単なるツールとして提供するのではなく、双日テックイノベーションがパートナーとして伴走して、生産性向上に取り組んでいくことが大きな特徴だ。

「テクノロジーでイノベーションを起こす」という想いを社名に掲げた双日テックイノベーションは、グループのDX中核企業として新たな一歩を踏み出した。
 企業の課題解決をともに歩む“伴走者”として、そして双日グループの未来を形づくる原動力として、双日テックイノベーションは、新たな価値創出に向けて歩みを進めている。

※本稿はPR記事です。

名古屋駅を起点に!都市の魅力を高めるウォーカブルなまちづくりとは?

電通の「都市の未来デザイン ユニット」は、都市やくらしの未来像を描き、構想から実現までをさまざまな領域で支援する専門チームです(詳細はこちらから)。

本連載では、これからの都市・まちづくりに求められること、また幸福度の高い都市について、さまざまな角度から探ってきました。

今回スポットを当てるのは、大規模な再開発が計画されている名古屋駅地区。本記事では、2025年3月に名鉄名古屋駅一帯の大規模な再開発計画を発表した名古屋鉄道の代表取締役社長の髙﨑裕樹氏をお迎えし、再開発の意義や地方大都市の在り方、目指すべきまちの未来像などを語っていただきました。聞き手は、電通 伊神崇氏です。

都市の未来デザイン#10_名鉄_メインカット
(左から)名古屋鉄道 髙﨑裕樹氏、電通 伊神崇氏
<目次>
名鉄名古屋駅の大規模な再開発、その意義は?

創造性豊かな人材×ものづくりで新たな付加価値を創出

地上のにぎわいを大切にしながら、まち中の回遊性を高める

空飛ぶクルマも!?未来を見据えた「スーパーモビリティハブ構想」

機能性を追求する産業のまちに足りないものとは?

名鉄名古屋駅の大規模な再開発、その意義は?
 

伊神:リニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋を中心とした中部圏を取り巻く環境は大きく変化しています。その中で、名古屋駅地区再開発計画を発表されたわけですが、まずは今回の大規模な再開発に至った経緯や、意義などをお聞かせいただけますでしょうか。

髙﨑:最初に名古屋を中心とした中部圏の経済圏域についてお話をさせてください。名古屋という大都市があり、自動車や航空機などの強固な産業基盤、そして自然や文化も豊富にある中部圏は、全国の経済圏と比べても高い実力とポテンシャルを持っているエリアだと感じています。しかし、残念ながらそれを十分に生かしきれていないのが現状です。

そこで、名古屋を中心としたこのエリアを「世界から選ばれる都市」、さらには「日本の頂点の一つとなるような世界に開かれた都市」にしていこうという考えでスタートしたのが行政主導のもと進められている「名古屋駅周辺まちづくり構想」です。そしてそのプロジェクトの一環として、名古屋駅地区再開発計画も動き出しました。

伊神:日本の頂点の一つとなるような都市を目指すという考えも興味深いですね。

髙﨑:現在の日本では、東京への一極集中が加速しています。それによって地方の人口減少や過疎化、経済の偏りによる地域間格差などさまざまな弊害が指摘されています。この流れを食い止めるためには、全国の地方大都市が東京とは異なる魅力を高め、日本の頂点の一つとなる都市を目指していく必要があります。それが日本の将来にとって望ましい国土構造の形だと考えています。

私はこれを多極集約の国土構造と言っています。従来の一極集中が富士山型だとすると、多極集約は山脈型というイメージです。

都市の未来デザイン#10_名鉄_髙﨑さんソロカット

伊神:なるほど。富士山型だと、東京を頂点としてそれに倣う構造になるのに対し、山脈型は、いくつもの個性を持った高い山が連なっている。多くの地方大都市はそれを目指すべきということなのですね。

髙﨑:地方大都市が独自の魅力を高め、まちが機能することで、その周辺地域も活性化していきます。先ほどもお話しした通り、中部圏には、強固な経済基盤に加え、豊富な自然や文化があります。さらに言えば、可処分所得は高いのに、東京を中心とする首都圏に比べて生活コストは低く、暮らしやすいエリアだとも言えます。

また、これからはリニア中央新幹線の開業も控えており、さらに発展する可能性は十分にあります。しかし、地域の個性やポテンシャルを生かしきれていない現状のままでは、東京一極集中の流れの中で、ストロー現象が働いてしまいます。

伊神:多極集約型を実現するためには、他の地域と差別化を図り、都市の魅力を高めることが求められているのですね。

髙﨑:そうですね。そのためにも、まずその都市の象徴となる玄関口で“都心の魅力”を開花させ、まちの活性化につなげていくことが大切です。私たちにとっては、その起爆剤の一つが、中部圏最大の都市にある名古屋駅地区の再開発計画なのです。


創造性豊かな人材×ものづくりで新たな付加価値を創出

伊神:名古屋をこれからどんな都市にしていきたいと考えているのか、まちづくりにおける構想やビジョンを教えてください。

髙﨑:私どもは、この再開発計画において「世界に冠たる『スーパーターミナル・ナゴヤ』を⽬指す名古屋駅前に、個性と感性にあふれる多彩な⼈々や発想が交差し、あらたな価値観と⽂化を創発する唯⼀無⼆のランドマークをつくり上げる」ということをビジョンに掲げています。

中部圏は国内でも屈指の製造業が盛んな地域で、特に自動車産業を中心に発展してきた歴史があります。そのため高品質、高精度なものづくりが得意という特色があります。ただ、これまでと同じように高機能・高性能といった技術力だけを追求していくだけでいいのかというと、それだけでは難しい。そこに、ユーザーサイドから見た付加価値を掛け合わせ、ブランド価値を高めていくことも重要となってきます。そうした時にキーパーソンとなるのが、創造性豊かな人材です。ものづくりの技術者×創造性豊かな人材という掛け合わせで、新たな価値を創出する仕組みをこの地域で作っていかなければいけないと考えています。

そのためにも、まずは名古屋の都心が、その魅力を高め、創造性豊かな人たちが国内外から集まる場所にしていくことが重要です。

伊神:では、髙﨑社長が考える創造性豊かな人材を集めるために必要な要素は何でしょうか?

髙﨑:一つは地域性が非常に大事だと思っています。ものづくりの技術者×創造性豊かな人材といったアプローチのように、このエリアならではの地域性や個性をしっかり打ち出すことで、そこに魅力を感じて興味を持って来訪してくれる人もいるでしょう。

二つ目は、環境面です。これはこれからのまちづくりにおいては欠かせない要素ですが、環境に配慮されていない、環境意識の低いまちには、革新的で創造性豊かな人材は引き付けられないと感じています。豊かな自然があり、人にも地球にもやさしいまちであるということも非常に大切な要素です。

そして、三つ目は文化芸術です。さらにそこにプラスしたいのが食です。

伊神:たしかに、食は大事ですよね。

髙﨑:刺激やワクワク、楽しさは人が集まる大きなポイントです。アートや食を通して、多彩な人が集まり交流が生まれ、新たなにぎわいが生まれる――。文化芸術や食をきっかけに、こうした好循環が生まれることを期待しながら、今回の再開発計画も準備を進めています。

伊神:世界から多くの人たちが集まる国際的な都市(拠点)という一面も、名古屋がこれから担う役割だと思いますが、今回招致されたホテルもそういった観点から選ばれているのでしょうか?

都市の未来デザイン#10_名鉄_伊神さんソロカット

髙﨑:世界的に選ばれる都市になるためには、都市魅力の向上に資する最高グレードのホテルが必要だと考えていました。そこで招致を決定したホテルが高品質かつ多様性を受け入れるラグジュアリーホテル「アンダーズ」です。

格式高い最高級ホテルはほかにもたくさんありますが、その中でも「アンダーズ」は、ゲスト一人一人の個性や自由を尊重するライフスタイル型の空間づくりを大切にしています。そういったコンセプトが、私たちが目指す創造性豊かな人たちが集まるまちと親和性が高いと感じています。

地上のにぎわいを大切にしながら、まち中の回遊性を高める

伊神:ほかに、この再開発計画において注視していることはありますか?

髙﨑:今回の再開発計画は、都市魅力の向上はもちろん、交通施設の再整備も大きな目的の一つです。

名古屋駅を利用したことがある人はお分かりになるかと思いますが、JR在来線、新幹線、名鉄、近鉄、地下鉄、あおなみ線が乗り入れ、とても複雑な構造をしており、「乗り換えが難しい、不便だ」といわれています。

さらに、かねてより多くのお客様から利便性を高めてほしいという声をいただいていたのが空港へのアクセスです。

こうした利便性の課題を解消し、公共交通をより多くの人に利用していただくことは、まちに人を集め活気を生み出すために非常に有効です。そのためにも、行政が主体となって進めているリニア関連の駅周辺整備のプロジェクトと整合性を取りながら、名鉄名古屋駅だけでなく、名古屋駅全体の交通施設を再整備し、機能性や利便性を高めていくことは、着実にやらなければいけないことだと考えています。

伊神:たしかに、分かりやすくて使いやすいというのは駅に求められる重要な要素です。しかしその一方で、機能性や利便性を高めていくほど、創造性やセレンディピティが生まれにくいという側面もあるように思います。機能性と創造性の両立はどのように考えていらっしゃいますか?

髙﨑:おっしゃる通りで、機能性や利便性だけを追求し、整然とし過ぎていると自由度が失われ偶然の出会いや発見みたいなものが生まれにくいかもしれません。交通施設において不便な部分は改善するが、まち全体としての自由度、余白みたいな部分は残しておく。そういうバランスは必要ですね。

今回の再開発計画の中で、私たちは「『まち』に開かれ、また一体となってにぎわいを創出し、人中心でウォーカブルなまちづくりを実現していきます」と発信しています。これは名古屋駅を起点に回遊性を促して、都心ににぎわいを創出し、さらにその効果を周辺都市に波及させることで沿線地域の価値向上につなげたいという思いが込められています。

伊神:名古屋駅を起点にして、そこから回遊してもらい、近隣エリアにも足を運んでもらうということですね。

髙﨑:今回の再開発では、名鉄百貨店本店や名鉄グランドホテルが入るビル群の跡地に、高さ約170メートルのビルを太閤通を跨ぎ一体的に建設します。この再開発ビルには、鉄道駅、バスターミナルのほか、低層部に商業施設、高層部にオフィスとホテルが入る予定です。ただ、この施設だけですべてが完結してはいけないと考えており、都市景観と歩行者空間の融合を重視したさまざまな工夫も施しています。

都市の未来デザイン#10_名鉄_2025年8月の再開発地域
2025年8月の再開発地域
都市の未来デザイン#10_名鉄_完成イメージ①
再開発建物 全景
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS &MERRILL LLP
都市の未来デザイン#10_名鉄_完成イメージ②
再開発建物 名駅通側のプロムナード
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS &MERRILL LLP

例えば、低層部の北側は駅前広場との一体感を演出し、人が集う滞留空間を創出する設計に。さらに名駅通側は、賑わい、彩りやうるおいを育むポルティコ(※)的な歩行空間であるプロムナードとし、まちに開かれた開発とします。また、現在行政により計画が進められているささしまライブへとつながる地下通路とも連携する予定で、駅を起点に“歩いて楽しい”を体現するウォーカブルなまちを形成していく予定です。

伊神:名古屋には名古屋駅前だけでなく、大須や栄など人気の繁華街がたくさんありますよね。駅を起点にそういった近隣エリアにも流れていくような動線をつくっているのでしょうか。

髙﨑:そうですね。ただ、名古屋駅から栄までと言うと少し距離がありますので、徒歩+公共交通などをうまく組み合わせていただくと良いのかなと思います。今後は、路面公共交通システムSRT(スマート・ロードウェイ・トランジット)の運行もスタートします。歩いて楽しい空間と次世代型のモビリティや公共交通を連動させて、名古屋という都市の魅力を高めていけたらと思っています。

※=ポルティコ
玄関や建物に設けられる屋根つきの空間。

空飛ぶクルマも!?未来を見据えた「スーパーモビリティハブ構想」

伊神:将来的な話でいうと、名古屋駅を「スーパーモビリティハブ」にするという構想も大きな注目を集めていますね。

髙﨑:はい、これは名古屋駅を従来の公共交通に加え、リニアやSRT、そして将来的には空飛ぶクルマも含めた次世代型モビリティの拠点にしていく構想です。実現することで、地域の観光活性化や、産業競争力の強化、住民の生活の質の向上などが期待できると考えています。

例えば、空飛ぶクルマを使い移動の利便性が向上することで、名古屋駅から三重県の伊勢、志摩、岐阜県の高山、白川郷、下呂といった観光地へのアクセスが快適になります。それにより名古屋だけでなくその周辺地域にも足を運ぶ人が増えるでしょう。

伊神:産業面でのメリットも大きいですよね。

髙﨑:もちろんです。名古屋には、2024年に開業した「STATION Ai(ステーション・エーアイ」という国内最大級のオープンイノベーション施設があり、スタートアップを支援する土壌が育っています。こうした地域色を生かして、航空宇宙や次世代モビリティに関連する産業の高度な集積地にすることで、多様な人材が交流し、新たなイノベーションが生まれる、そんな場所にしていけたらと思っています。

機能性を追求する産業のまちに足りないものとは?

伊神:近年のまちづくりは、ウェルビーイング(幸福感)や暮らしやすさが重視される傾向があると感じています。特に駅は、大人へと成長する上で出発点になったり、はたまた帰ってくる場所になったり、人によってさまざまな思い出が生まれる場所ですね。これから再開発する名古屋駅やこの周辺地域を、そういった特別な場所にしていくために必要なことはどんなことでしょうか?

髙﨑:産業のまちとして発展してきたこの地域は、ファンクショナル(機能的・実用的)の面ではさまざまなものがそろっています。ただ、若干物足りないと思っているのが「情緒」の部分です。そういう意味では、横浜や大阪、長崎などの地名は、ヒット曲にも使われており、その地の雰囲気や文化を色濃く感じることができます。

そういった情緒みたいな部分を、都心にもっと水と緑を増やし、アートを展開することで補っていけたらより魅力的なまちになると思います。そこに創造性豊かな人が集まり、クリエイティビティとものづくりの技術を掛け合わせていくことで唯一無二の文化や地域性を育むことができるでしょう。それが、この地域独自の個性を際立たせ、国内外の人々に選ばれる都市になる。

こうした好循環を生むことができれば、この地域の継続的成長にもつながり、結果として名古屋を中心とした中部圏のウェルビーイングの向上につなげていけるのではないかと期待しています。

伊神:創造性という点でいえば、これまで、名鉄百貨店のナナちゃん人形がそういった役割を担っていた印象があります。再開発の工事のため名鉄百貨店は閉店が予定されていますが、ナナちゃん人形の今後について心配のお声もあるのではないでしょうか?

都市の未来デザイン#10_名鉄_ナナちゃん人形
名古屋鉄道のプロモーションで特別装飾されたナナちゃん人形

髙﨑:これまで名鉄だけでなく駅前のシンボルとしてナナちゃん人形は多くの方々に愛されてきました。再開発完成後もまちのシンボルという位置づけで、再登場できればと思っています。ぜひ、楽しみにしていてください。

都市の未来デザイン#10_名鉄_左から髙﨑さん、伊神さん

【編集後記】

対談を終え、この再開発は、名古屋駅や駅周辺のにぎわい、活性化ということにとどまらず、中部圏全体の暮らしや産業までも変え、成長させることを視野に入れられていることが分かりました。それは、日本のものづくり産業の集積地である中部圏が変わることにもつながることから、日本全体の産業にも大きく影響する事業であると感じます。

そして、中部圏最大の駅の再開発に対し、交通事業者として利便性など機能的な面を最重要視するのは必然として、ウェルビーイングの向上といった人の幸せにつながる情緒的な面までを髙﨑社長が追求されていることも、対談を通じて知ることができました。

創造性の豊かな人が集まり、創造性に満ちた新しいものづくりが生まれてくる。そして、その魅力に人が集うといった創造性の循環が、名古屋・中部圏にとどまらず日本や世界の新しい未来を切り拓いていくことを期待し、名古屋駅を中心に、これからどのような幸せが生まれるのかを見つめていきたいと思います。

【本件に関する問い合わせ先】
都市の未来デザイン ユニット
HP:https://www.dentsu.co.jp/labo/futuredesign_unit/index.html
Email:futuredesign-unit@dentsu.co.jp
 
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【参加者募集】Do! Solutions Webinar「ファンをブランド成長のエンジンにする企業の最新アプローチ」11月13日開催

電通が運営する、ビジネス課題を解決する情報ポータルDo! Solutionsは、11月13日(木)に開催するウェビナー「ファンをブランド成長のエンジンにする企業の最新アプローチ 膨大なファン理解データが切り開くAI活用の可能性」の参加者を募集している。

ブランドに愛着を持つ“ファン”は、ブランドの安定を支えるだけでなく、事業成長をともに実現する最強のパートナーである。「ファン基盤」は企業やブランドのレジリエンスを高める重要な存在となっている。一方で、ブランドの歴史が長くなればなるほど、「ファン基盤の高齢化」や「次世代ファンの不足」といった課題が浮かび上がってくるのも事実である。

本ウェビナーでは、第一三共ヘルスケアの「ミノン」が挑んだ“ファン探索・育成プロジェクト”の舞台裏を、最新ファンマーケティング手法の流れに沿って紹介する。今のファンを徹底理解するためのアプローチ、ポテンシャルファンになる可能性の高い層の探索方法、膨大なファンの定性データ×AIを掛け合わせたAIファン生成の可能性など、最新ファンマーケティングの戦略とこれからのブランドのあり方を考える。

「ファンをブランド成長のエンジンにする企業の最新アプローチ」

【概要】
日時:
11月13日(木)14:00〜15:00
費用:無料
形式:Zoomウェビナー
登録締め切り:11月10日(月)17:30
定員:先着500人

■参加登録・セミナー詳細はこちらから


【プログラム】

第1部
迫る“ファン基盤エイジング” 今こそ必要な育成スピードアップ

成長を維持し、次世代ファンを育てる電通のファンマーケティングとは 

第2部
ファン育の第一歩は“徹底ファン理解”と羅針盤戦略の策定

第一三共ヘルスケア「ミノン」に学ぶ実践事例 

第3部
ブランドの未来を共創する「AIファンペルソナ」「AIファンミ」とは?

AIが描く理想のファン像と壁打ちする新しいワークショップ

【登壇者プロフィール】

第一三共ヘルスケア ブランド推進本部 H&B推進部 BM第一グループ長
山田 佳代(やまだ かよ)

化粧品会社での製剤開発およびマーケティング経験を経て、第一三共ヘルスケアに入社。敏感肌向けブランド「ミノン アミノモイスト」のブランドマネジャーを担当後、現在はBM第一グループ長として、「ミノン」をはじめとしたスキンケアブランドや、メディカルマーケティングの価値最大化に取り組む。製薬会社としてエビデンスベースドの姿勢と誠実さを大切に、生活者の悩みに寄り添い、信頼と共感を生むブランドづくりを目指している。

電通 部長
植田 みさ(うえだ みさ)

電通入社後、戦略PRの立案からソーシャルメディアを活用した顧客視点でのエンゲージメントコミュニケーションの体系化、実施運営ディレクションに従事。2016年電通デジタル創立に伴い出向、ソーシャルメディアの事業化やSNS時代のファンとブランドとの共感づくりに携わる。電通に帰任後は、顧客とブランドが共に成長するためのエンゲージメントコンサルに携わりながら、「Growth Fan Expert」を立ち上げ、Growthファンマーケティングの再提唱をリードしている。

電通 コンサルタント
杉之尾 剛生(すぎのお たけし)

電通総研で価値観国際比較調査・予測市場などのリサーチに従事後、電通にてマーケティングコンサルタントとしてデータドリブンな戦略立案と実行を支援。現在はDCR(データクリーンルーム)を活用したプライバシー対応型のデジタル販促キャンペーンや、クラウド型ファンコミュニティを核にしたCRM/ブランド成長施策を推進。AIマスターとして、生成AIを組み込んだPoC~導入まで一気通貫での課題解決ソリューション提供に注力。

電通 マーケティングコンサルタント
廣田 明子(ひろた あきこ)

電通入社以来、ブランド開発・新商品/サービス開発・統合コミュニケーションまで、幅広い領域で戦略プランニングを担当。ヒット商品の開発支援にも複数従事。2020年1月~22年12月まで、電通デジタルに出向し、独自のファンマーケティング領域のコンサルティングフレーム「Fan Farming CX」などを発案・提唱。ファンマーケティングのフレームワークの体系化を推進。2023年に電通に帰任後も、企業の課題ごとにカスタマイズしたソリューション導入をリードし、「Growth Fan Expert」のメンバーとして尽力中。
 

日本の半導体製造装置業界に地殻変動…東京エレクトロンの減速と、“後工程”の新勢力台頭

 日本経済を支える柱の一つ――それが「半導体製造装置」である。2024年度の輸出金額は約5兆円規模に達し、自動車に次ぐ輸出産業として日本の貿易黒字を支えてきた。だが2025年、業界の勢力図に異変が生じつつある。

 これまで絶対的な地位を誇ってきたのが東京エレクトロン(TEL)だ。塗布・現像装置で世界シェア約9割という圧倒的ポジションを築き、長年にわたって日本の半導体製造装置業界をリードしてきた。

しかし今、そのTELが業績予想を下方修正し、株価が急落している。主因は中国需要の急減と、主要顧客インテルの発注停滞だ。元半導体メーカー研究員で経済コンサルタントの岩井裕介氏に解説してもらった。

●目次

東京エレクトロンの「成長神話」崩れる

 TELが発表した2025年3月期の営業利益予想は、前期比約20%減。これまで続いた好調な業績トレンドに陰りが見え始めた。背景には二つの構造的変化がある。

1.米中対立による輸出規制強化
 アメリカの規制で先端半導体製造装置の対中輸出が制限されたことは、TELに直撃した。中国向け売上比率が3割近くを占めていたため、需要の急減は痛手となった。

2.インテルの業績不振と設備投資抑制
 AI半導体需要を背景にNVIDIAやTSMCが設備投資を拡大する一方で、PC・サーバー分野で苦戦するインテルは投資を抑制。TELの主力取引先である同社の動きが、業績を押し下げた。

 長期的には、TSMCが自社開発の塗布・現像技術を内製化する動きもあり、TELが誇った「前工程王国」の独占構造が少しずつ揺らいでいる。

 対照的に、半導体後工程――すなわちテスト・パッケージング分野では日本勢がかつてない好調を見せている。

 その象徴がアドバンテストだ。同社は半導体テスター(検査装置)の最大手であり、AIチップの性能確認に不可欠な存在だ。2025年3月期の営業利益予想を前期比3割増の3000億円に上方修正した。

 AIサーバーや生成AI用GPUが爆発的に増産されるなか、テスト需要はかつてない勢いで伸びている。アドバンテストの株価も年初から5割以上上昇し、業界の主役交代を象徴する存在となった。

後工程の“日の丸”連合:ニコン・オーク製作所の台頭

 もう一つ注目されているのが、露光工程の中でも「マスクレス露光」技術を巡る新勢力の台頭だ。

 ニコンとオーク製作所は、解像度1μm級のマスクレス露光装置を開発。従来、露光工程ではフォトマスクを使って回路を転写していたが、この工程を省略できるため、コスト・時間の両面で革新をもたらす。

 この技術は、AIチップや車載半導体など少量多品種製造に最適であり、台湾・韓国・欧州の後工程メーカーから受注が急増。

「前工程=東京エレクトロン」「後工程=アドバンテスト・ニコン・オーク製作所」という新たな構図が形成されつつある。

 さらに業界の底力を支えるのが、ディスコとイビデンだ。

・ディスコ:半導体ウエハーを切断・研磨する装置で世界シェアNo.1。AI向け高性能チップの製造にはより薄く・精密な加工が求められ、同社装置の需要が急拡大。

・イビデン:半導体パッケージ基板を製造。NVIDIAやインテルの最新GPU基板を手掛け、後工程サプライチェーンの要として急成長している。

 この両社の存在は、半導体装置業界の“縁の下の力持ち”として改めて脚光を浴びている。

業界構造の変化:「前工程」から「後工程」へ

 半導体製造装置業界は、これまで前工程(露光・成膜・エッチング)を制する者が主導してきた。

 しかし、AI半導体の時代に入り、「後工程」がより重要になってきた。理由は以下の3つだ。

1.AIチップの複雑化
 1個のAIチップに数百億個のトランジスタが集積され、検査工程が飛躍的に増加。テスター・研磨装置など後工程の比重が上昇。

2.チップレット構造の普及
 1枚のチップに全機能を詰めるのではなく、複数の小チップを組み合わせる“チップレット構造”が主流に。これによりパッケージング工程が極めて重要に。

3.生成AIブームによるGPU特需
 GPUは演算密度が高く、歩留まりの確保にテスト工程が不可欠。AIブームが後工程を押し上げている。

 実はこの“後工程シフト”は、日本企業にとって好機でもある。前工程では米アプライドマテリアルズ、蘭ASML、日TELという寡占構造ができあがっているが、後工程は依然として群雄割拠状態だ。そこに日本企業の技術が刺さる。

 精密加工・高精度制御・クリーン環境制御といった分野は、日本の得意領域。ニコンのマスクレス露光、ディスコの研磨技術、アドバンテストのテスター精度は、いずれも世界トップクラスだ。

 さらに、AIや自動運転向け半導体では「多品種・少量生産」が増えるため、日本式の柔軟な製造技術が生きる。

東京エレクトロンの巻き返しはあるか

 もちろん、東京エレクトロンも手をこまねいているわけではない。同社は次世代EUV露光対応装置や、AIプロセス制御ソフトなどの開発を進めており、「後工程領域」への参入も模索している。

 しかし課題は、事業構造の硬直性だ。TELの売上の約8割が前工程装置に依存しており、後工程への転換には時間を要する。
また、ASMLとの提携関係もあり、独自技術の自由度が制約されている側面もある。

 市場では「TELが後工程を取り込めるか否かが、日本装置業界の競争力維持の鍵」との見方も出ている。

 半導体製造装置は、単なる1業種ではない。自動車、家電、AI、エネルギー産業まで、日本の輸出と技術基盤を支える中核的産業である。

 TELの失速は一時的な調整とも見られるが、産業構造の転換は不可逆的だ。アドバンテストやニコン、ディスコといった後工程メーカーが新たな成長軸となり、「日本半導体装置=前工程一強」から「多層構造」へと変化している。この変化を日本企業がチャンスに変えられるか――。

 製造技術の裾野の広さと、AI時代に対応する柔軟な発想で、日本の真価が問われている。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=岩井裕介/経済コンサルタント)

東京で単身高齢者が5割目前…認知症マンション問題、管理組合の限界で対応急務

●この記事のポイント
・東京都では2040年に「65歳以上単身マンション世帯」が半数を占める見込み。
・認知症の居住者による迷惑行為や孤立死など、管理組合の対応困難なケースが増加。
・都はマンション管理士派遣を開始したが、現場では「法的限界」と「人の支援不足」が課題。
・本人、家族、地域、行政が連携する「共助インフラ」の再設計が急務に。

 東京都は全国で最も高齢化のスピードが速い都市の一つだ。特に単身高齢者の増加は顕著で、東京都の推計によると、2040年には都内の65歳以上世帯の約半数が単身世帯になると見込まれている。

 その多くが住むのは、1970〜90年代に大量供給されたマンション群だ。分譲時に30〜40代だった居住者がいま70〜80代を迎え、住民構成が一斉に高齢化している。都が2023年に実施した「マンション実態調査」では、築40年以上のマンションが都内で約36%を占め、居住者の平均年齢は60歳を超えた。

 こうしたなかで浮上しているのが、「認知症を抱えた単身居住者」への対応問題である。

●目次

管理組合を悩ませる「認知症住民とみられるトラブル」

 不動産コンサルタントの秋田智樹氏によると、近年、マンション管理組合から寄せられる相談は急増しているという。「ゴミ出しのルールを守らない」「夜間に大声を出す」「共用部に水を出しっぱなしにする」など、明らかに認知機能の低下が疑われる行動が見られるケースだ。

 しかし、認知症は医療上の診断を受けなければ確定できず、他の居住者が“認知症かどうか”を判断することはできない。そのため、管理組合には強制力がなく、本人が拒否すれば立ち入りもできない。「マンション管理規約」は所有者の権利を保護する側面が強く、対応の限界が浮き彫りになっている。

 都内の管理組合理事長(70代男性)はこう語る。

「ゴミを出し忘れたり、水漏れを放置したりする方が増えている。連絡しても『そんなことはしていない』と言われ、話が通じない。家族も遠方にいて、結局こちらが掃除や対応をしている」

 こうした“軽度トラブル”は、実は大きなリスクの前兆でもある。火の不始末や漏水、孤立死など、物理的被害や周囲への影響が及ぶ事例も後を絶たない。管理会社団体によると、2024年度には都内マンションで年間400件超の「孤立死後の事故対応」が発生したという。

 この問題を複雑にしているのは、「権利と尊厳の問題」である。民法上、認知症であっても居住権は保護される。管理組合や他住民が「追い出す」ような行為は人権侵害とされかねない。

 一方で、他の居住者の安全や衛生が損なわれる場合、どこまで介入できるかの線引きが曖昧だ。高齢者が孤立し、地域包括支援センターなどとの接点を持たないケースも多い。秋田氏はこう語る。

「マンションは『個人の所有と共同体』の中間にある存在。公営住宅のように行政が直接介入することは難しく、支援体制を“つなぐ仕組み”が重要になる」

東京都の対策:マンション管理士の派遣開始

 東京都は2024年度から、「マンション管理支援事業」を拡充し、マンション管理士を現場に派遣する制度を本格稼働させた。認知症が疑われる居住者への対応に困っている管理組合に、専門家が助言を行う仕組みだ。

 たとえば、
 ・家族やケアマネジャー、地域包括支援センターとの橋渡し
 ・弁護士や社会福祉士と連携した法的支援の紹介
 ・管理規約における「安全配慮条項」の見直し提案
といったサポートが想定されている。

 だが、都庁関係者の間でも「マンション管理士の人員が足りない」「対応件数が急増する」との懸念が広がる。高齢化のスピードに現場の支援体制が追いつかない現実がある。

 一方で、単身高齢者自身が「認知症になったらどうするか」を考えておくことも重要だ。

 東京都健康長寿医療センターの調査によると、都内の認知症有病率は2025年に15%、2040年には20%を超える見込み。

 つまり、5人に1人が認知症になる時代が迫っている。そこで注目されているのが、「意思決定支援制度」や「見守り契約」の活用だ。

 たとえば、
 任意後見制度:認知症が進行する前に信頼できる第三者(親族・弁護士など)を指定しておく。
 見守りサービス契約:管理会社や民間事業者が安否確認やトラブル時の通報を担う。
 マンション内自治ルールの整備:孤立防止のための声かけ・緊急連絡体制づくり。

 こうした備えを「元気なうち」に整えることが、結果的にトラブルを未然に防ぐことにつながる。

 自治体レベルでも先行的な取り組みが始まっている。千代田区では、地域包括支援センターとマンション管理組合をつなぐ「見守り協定」を締結。認知症の疑いがある居住者を発見した際に、個人情報保護の範囲内で迅速に連携できる体制を整えた。

 また、杉並区ではマンション管理組合連合会が中心となり、地域包括支援センター職員との「見守り勉強会」を定期開催。現場での困りごとを共有し、事例ベースで対応方法を検討している。

 こうした取り組みはまだ点在的だが、「行政と民間の共助モデル」として全国の注目を集めている。

社会全体で問われる「住まいのセーフティネット再構築」

 単身高齢者の増加は、もはや住宅の問題にとどまらない。それは「コミュニティの崩壊」と「制度の空白」が同時に進む社会構造の問題だ。

 国交省のデータによれば、全国のマンションの約3割が将来的に管理不全化のリスクを抱える。特に東京都では、管理組合役員の担い手不足と高齢化が深刻で、対応力が低下している。

専門家の間では、
 ・マンションを地域包括支援センターの「拠点」として機能させる
 ・ITやセンサーを活用した「見守りDX」の導入(例:IoT水道メーターで異常検知)
 ・マンション再生事業と高齢者福祉を一体化した「複合型地域支援」
など、“住宅×福祉×テクノロジー”の統合的アプローチが提案されている。

「“認知症の人を排除する”ではなく、“認知症とともに暮らす”という社会モデルを作らなければならない。マンションはその最前線です」(秋田氏)

 孤立を防ぎ、住民同士が支え合える仕組みをつくること――。それは、都心マンションだけでなく、これから全国で直面する「超高齢社会の縮図」でもある。マンションの老朽化と住民の高齢化が同時に進む時代。

 法制度・管理体制・個人の備えをどう再構築していくか。この問題は、「都市の持続可能性」そのものを問う課題といえるだろう。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

維新の「定数削減」が“すり替え”である証拠! 昨秋に選挙バナーで政治とカネに不透明な自民党との連立は「不可能に決まってる」宣言

 恥も外聞もないとはこのことだろう。公明党の政権離脱を受け、日本維新の会が自民党の新たなパートナーとして急接近、週明けの20日にも連立樹立で合意するとみられている件だ。  維新といえば7月の参院選でも党勢の伸び悩みが著しく、最近は大阪府知事の吉村洋文代表が「大阪万博が大盛...

コンビニ3社「明暗くっきり」…ローソン・ファミマが連続最高益、セブンは伸び悩み

●この記事のポイント
・ローソンとファミリーマートが増収・最高益を達成。AI発注やPB強化が奏功し、9月も既存店売上で高成長を維持。
・セブン‐イレブンは減収・営業減益。国内外で苦戦が続き、既存店売上も横ばいに。王者の構造に変化の兆し。
・コンビニ業界は「セブン一強」から「三強均衡」へ。データ活用と加盟店利益重視が次の成長を左右する。

「コンビニの王者」が揺らいでいる。2025年3〜8月期の中間決算で、ローソンとファミリーマートが増収・最高益更新を記録する一方、セブン&アイ・ホールディングスは減収・営業減益に沈んだ。

 そして直近の9月度既存店売上でも、ローソン+4.1%、ファミマ+3.3%と好調を維持、セブンは+0.5%にとどまった。物価高や人手不足、災害対策など逆風が続くなか、業界勢力図は確実に書き換わりつつある。戦略コンサルタントの高野輝氏に分析してもらった。

●目次

ローソン:AI発注とPBで「全利益過去最高」、9月も+4.1%成長

 ローソンは2026年2月期第2四半期(3〜8月)で営業収益・営業利益・経常利益・純利益すべてが過去最高。国内コンビニ全店の平均日販は60万3000円(前年同期比+5.3%)と、初めて60万円台に到達。既存店売上高は+5.3%、客数+1.5%、客単価+3.7%。

 9月度の月次も堅調で、既存店売上高+4.1%(客数100.6%/客単価103.5%)と2ケタに近い成長を維持。「ハピとくーポン」や「からあげクン」増量キャンペーンが好評で、からあげクンや米飯・調理パン・麺類など中食カテゴリーが軒並み好調だった。

 竹増貞信社長は決算会見でこう語った。

「加盟店の尽力にテクノロジーと50周年施策がうまくかみ合った。加盟店利益を基軸に経営してきた成果が数字に表れた」

 実際、加盟店オーナー1人当たりの利益は前年比10%超増。2019年度から6年連続で増益を続けている。AIを活用した需要予測による発注最適化、無印良品や厨房調理弁当など「指名買い」商品が伸び、PBのスイーツ群も販売を牽引した。

 また、KDDIと三菱商事による共同経営体制のもと、通信データ×商流を一体化した分析・供給モデルを構築。「AI×MD×物流」の統合が、売上・利益ともに押し上げた格好だ。

 ローソンは成長と並行して、防災インフラ化にも動き出している。千葉県富津市の富津湊店を皮切りに、
 サイネージによる災害情報発信、
 太陽光発電による停電時稼働、
 EV社用車による支援物資輸送、
といった「災害支援コンビニ」構想を展開。

 2030年までに太平洋沿岸を中心に100店舗設置を目指しており、“社会インフラ企業”としてのブランド転換を進めている。

ファミリーマート:辛味戦略とデジタル販促で堅調維持、9月も+3.3%

 ファミマは中間期で増収・事業利益過去最高を記録。平均日販は59万5000円(+3.8%)。「ファミチキレッド」などの辛味訴求商品や、大谷翔平選手起用のおにぎりキャンペーンが若年層にヒットした。

 ただし、中国事業再編益の反動で純利益は3割減。実質的には好業績といえる。9月度も既存店売上高+3.3%(客数98.6%/客単価104.8%)と高水準を維持。43カ月連続で前年超えを達成しており、安定的な右肩上がりが続く。

 細見研介社長は決算発表でこう強調した。

「AIやデータを活用して省人化と品揃え最適化を進め、加盟店利益拡大につなげる。店舗は“商品を売る場”から“情報を発信する場”に進化させる」

 全国約1万500店舗にデジタルサイネージを導入し、アプリ「ファミペイ」やECサイトと連動。来店・購買データを活用し、「店舗のメディア化」を推進している。中食でも、おにぎり専門店監修の「シンおむすび」や「ファミマのお芋堀り」キャンペーン商品がヒットし、売上を牽引。

 リアルとデジタルを融合させた販促モデルが、ファミマの競争優位を生み出している。

セブン-イレブン:国内営業減益、海外もガソリン減で低迷続く

 セブン&アイ・ホールディングスは中間期で減収・営業減益。海外ではガソリン販売減少が響き、米国事業が減速。国内も物価高で来店頻度が伸びず、営業減益・客数減少という結果に。

 9月度も既存店売上高+0.5%(客数97.8%/客単価102.8%)と低調。降雨が多く客数を押し下げた一方、「秋をほおばれ!」キャンペーンなどで客単価は増加した。新商品「旨さ相盛おむすび」シリーズが好調で、米飯カテゴリーの回復は見られるものの、トータルでは他2社との差は広がっている。

 ただし純利益は、前年同期のネットスーパー撤退損失の反動で2.3倍に増加。スティーブン・ヘイズ・デイカス社長は「できたてカウンター商品で客足回復を急ぐ」と述べ、惣菜・ホットスナック刷新を今後の柱に据える。

3社の数字で見る現在地(2025年3〜8月期+9月月次)


業界構図:セブン“一強”から「三強均衡」へ

 かつて不動だったセブンの牙城を、ローソンとファミマが同時に崩し始めた。両社の共通点は、
 AI・データ駆動の店舗運営
 加盟店利益を軸にした構造改革
 顧客接点のデジタル化(アプリ・サイネージ)
である。

 ローソンは「通信×商流」、ファミマは「販促×デジタル」、セブンは「品質×ブランド」で戦うが、スピード感・変革力・加盟店との信頼構築で、前者2社が明らかに先行している。

・AI発注の標準化
 ローソンが先行する需要予測発注を、他社がどの速度で追随できるか。

・中食・惣菜の“できたて競争”
 セブンが再び強みを取り戻すか、ローソンが厨房モデルで独自路線を確立するか。

・加盟店のP/L改善
 人時生産性・廃棄率・販促配分の最適化で、FC全体の利益モデルを再設計できるか。

・防災・省エネ・ESG対応
 ローソンの「災害支援店舗」構想は、業界全体に波及する可能性。

・メディア化・データ販促の収益化
 ファミマのサイネージ・アプリ連携モデルが成果を上げれば、広告収益が新柱になる。

いま業界で最も“構造を変えている”のはローソン

ローソン:平均日販60万3000円、全利益過去最高。加盟店利益10%増、AI×PB×防災で「持続的成長モデル」確立。

ファミリーマート:事業利益過去最高。辛味戦略・ファミチキでブランド力を高めつつ、メディア化で新収益を開拓。

セブン‐イレブン:減収・営業減益、既存店0.5%増。高いブランドと品質を持ちながらも、変革スピードの遅れが課題。

 いまや「規模」よりも「変化速度」が勝敗を分ける。ローソンとファミマは、データ・テクノロジー・現場をつなぐ“構造改革の先頭”に立った。セブンが次の一手を打てるかどうか──2026年、業界の主役交代が現実味を帯びてきた。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=高野輝/戦略コンサルタント)

楽天ラクマ、AIが出品をサポートする理由…品質鑑定を向上、信頼性アップに寄与か

●この記事のポイント
・楽天ラクマが導入した「AI出品サポート」は、画像からブランド名や型番を自動提案し、出品作業を効率化・高精度化する新機能。
・コメ兵のブランドデータを活用し、真贋判定や品質保証と連動。AIと人の“目利き”が融合した信頼性重視の仕組みを構築。
・出品の自動化を超え、AIが「品質算定」や「信頼設計」を担う時代へ。フリマ市場の新しい競争軸は“正確さと安心”になりつつある。

 フリマアプリ市場に、新たなAI活用の波が押し寄せている。楽天グループが運営する「楽天ラクマ」が導入した新機能「AI出品サポート」は、単なる作業効率化を超え、プラットフォーム全体の信頼性を底上げする仕組みとして注目を集めている。

●目次

画像1枚で最適情報を自動提案──“AIコンシェルジュ”としての進化

 ユーザーが商品の画像を登録すると、AIがその画像を解析し、楽天が蓄積してきた数千万点に及ぶ商品データと、ブランドリユース大手・コメ兵のデータベースの一部を照合。その結果、ブランド名・型番・商品名・カテゴリなどの最適な情報を自動で提案する。

 従来、出品者が手作業で行ってきた「商品タイトル作成」や「説明文記入」、「カテゴリ選択」といった作業は、想像以上に手間がかかる。特に初心者にとっては、商品名の入力ミスやカテゴリの誤りが購買機会の損失につながるリスクもあったが、AI出品サポートの導入により、こうした「情報入力の壁」が劇的に低くなった。

 出品作業の効率化だけでなく、データベースに基づく正確な情報提示が可能となり、購入者からの信頼を高めるという副次的効果も生まれている。

 今回のAI出品サポートにおいて、特に注目すべきはコメ兵との連携だ。コメ兵は100以上のラグジュアリーブランドを扱う日本最大級のリユース事業者であり、商品知識や真贋判定に関するノウハウを豊富に蓄積している。

 このデータがAIの提案機能に統合されたことで、例えば「ルイ・ヴィトンのバッグ」といった一般的なカテゴリ認識を超え、「モノグラム・ネヴァーフルMM(型番M41178)」といった具体的なモデル名レベルまで自動特定できる精度が実現した。

 出品者はわずかな操作で、プロレベルの情報を反映した商品ページを作成できる。
つまり「正確さ」と「信頼性」が、AIによって民主化されたといえるだろう。

“ラクマ最強鑑定”に続く信頼構築の文脈

 この動きは、楽天ラクマがすでに展開している「ラクマ最強鑑定」(旧・ラクマ鑑定サービス)の延長線上にある。同サービスは、偽造品の流通防止を目的とした仕組みで、AIによる自動検知と人による目利きを組み合わせている。

 AIは24時間365日稼働し、出品画像をもとに不正の可能性がある商品を検知。一方で、最終的な鑑定は経験豊富なコメ兵の鑑定士が行う。つまりAIが「異常を発見し」、人が「判断を下す」ハイブリッド体制だ。

「今回のAI出品サポートでは、この『AI+人』の体制が、さらに上流工程――すなわち「出品前」にまで広がった形となります。AIが正しい情報を提示し、ヒトが最終確認するわけです。これにより、『正しい情報が入力される前提』が強化され、結果的にプラットフォーム全体の健全性が底上げされる構造になっています。

 現状のAI出品サポートは、あくまで『情報提案』にとどまりますが、今後の進化方向として、専門家の間では『品質算定』への応用が見込まれています。画像解析AIの精度はすでに、スマートフォンのカメラアプリや中古車査定アプリなどで実証済みです。照明条件や背景ノイズを補正しつつ、傷・汚れ・摩耗などを自動検出することも可能になりつつあります。

 これがフリマアプリに応用されれば、AIが商品の状態を自動で評価し、『使用感:少なめ』『角スレあり』といった品質情報を自動挿入する未来はそう遠くないでしょう。品質算定が標準化されれば、出品者と購入者の間の『状態の認識ギャップ』が大幅に減ることになります。クレーム対応や返品コストの削減にも直結するため、プラットフォーム運営の効率性にも寄与するでしょう」(流通コンサルタント・永田由紀氏)

EC業界全体が迎える「AI品質管理」時代

 ラクマの動きは、フリマアプリに留まらない。すでにEC業界全体で、AIを活用した品質管理・信頼性向上の潮流が加速している。

 たとえばアマゾンは、AIによる偽レビュー検知や商品の不正出品パトロールを高度化。ヤフオクやメルカリでも、AIを用いた自動パトロールや出品ガイド生成などの試みが進む。

 今後は、単なる利便性競争ではなく、「AIによる信頼の設計」が競争軸となる可能性が高い。「どれだけ早く出品できるか」よりも、「どれだけ正確で安全に取引できるか」が評価基準となる。企業間の差は、AIに学習させるデータの質と深さで決まる。楽天がコメ兵という「真贋の専門家」のデータを活用している点は、まさにAI時代の差別化戦略といえる。

 AI出品サポートの利点は、出品者の負担軽減だけではない。購入者側にも、次のような明確なベネフィットがある。

 ・商品情報の正確性
 AIがブランド・型番・カテゴリを自動判別することで、情報誤りによるトラブルが減少。特にブランド品や家電など、スペックが重要な商品の信頼性が向上する。

 ・出品スピードの向上
 出品者が増えることで、プラットフォーム上の流通量が増加。消費者はより多くの商品を比較検討できる。

 ・健全なマーケット形成
 AIによる不正検知・品質保証体制が整うことで、フリマアプリ全体が“安心して使える場所”として再評価される。

 このようにAIは、取引の効率化と信頼性向上の両立を実現する基盤技術になりつつある。

「データの信頼」がブランドになる時代へ

 AIの精度は、入力されるデータの質に比例する。つまり、AI出品サポートの本当の価値は「楽天×コメ兵」というデータ資産の掛け合わせにある。ラクマの試みは、単に“AIを導入した便利な機能”ではない。

 それは、「プラットフォームの信頼性をどう設計するか」という問いへの解答の一つである。いまや、どのEC企業もAIを活用するのは当たり前。

 しかし「誰のデータを、どう使うか」で、AIの出す答えの質が変わる。その差が、プラットフォームブランドの差異を決定づける。楽天がコメ兵と組んだ理由は、まさにこの“信頼の源泉”をAIに注ぎ込むためだ。

 今回のラクマの事例は、経営者にとっても多くの示唆を与える。AI導入の目的は、単なる自動化やコスト削減ではなく、「信頼の再設計」にある。

 ・AI導入=プロセス効率化ではなく、AI活用=価値の信頼化へ。
 ・データの多さではなく、データの信頼性と文脈が重要。
 ・AIと人間の分業による品質保証の設計が、事業の持続性を左右する。

 AIは万能ではない。しかし、AIが信頼を担保する仕組みの中で動くとき、それは企業ブランドの一部となり、長期的な競争優位を生む。

 楽天ラクマのAI出品サポートは、フリマアプリの次の進化形を示している。それは“誰でも簡単に出品できる世界”ではなく、“誰が出しても正確で信頼できる世界”を実現するための一歩だ。

 AIは作業を代替するだけでなく、取引の信頼性そのものを再構築する存在になりつつある。そして、その信頼は「データ」と「人」の協働から生まれる。AI出品サポートの背後にある哲学――それは、“テクノロジーが人間の誠実さを支える時代”の到来を告げている。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

BPaaSはこれから本当に“熱い”のか中小企業99.7%の“空白”を埋めるkubellグループの挑戦 

 SaaSの次の潮流として注目される「BPaaS(Business Process as a Service)」。アメリカではすでに成果を上げ、成長市場として存在感を高めています。

 では、日本ではどうか?

“BPaaS元年”ともいわれる2025年──この新たな仕組みは本当に日本で成長し、日本の99.7%(※2024年版中小企業白書より)を占める中小企業が直面する、人材不足の課題と”空白”を埋める存在となりうるのか。

 中小企業のDX支援に取り組んできた株式会社kubellパートナー代表取締役社長 岡田亮一氏へのインタビューを通じて、日本市場が抱える課題と、BPaaSが担う可能性を紐解きます。

なぜいま、BPaaSが注目されるのか?

——SaaSでは中小企業の課題が解決しきれていないという声も聞かれます。なぜ今、BPaaSが求められているのでしょうか?

岡田氏:BPaaSが注目されている背景には、中小企業とSaaS企業それぞれが抱える構造的な課題があります。

 まず中小企業の現場では、DXがいまだ手つかずのまま、人材不足や業務の属人化が深刻化しています。本来ならSaaSを導入して効率化を進めたいのですが、ツールを選定し導入し、定着させる旗振り役の人材が社内に存在しない。結果として「入れたけれど使いこなせない」「結局元のやり方に戻ってしまう」ということが頻発しています。

 一方でSaaS企業も課題を抱えています。中小企業への浸透が思うように進まず、新規顧客の開拓が頭打ちになりやすい。そのため、既存顧客に対する機能追加や周辺領域への拡張に頼らざるを得ない状況です。さらに、2022年以降の米国金利上昇によって投資家の評価軸が「成長」から「利益」へとシフトし、広告投資などの成長戦略にもブレーキがかかっています。

 このように、中小企業はDXの波に取り残され、SaaS企業も拡大余地を見出しにくくなっているなかで、双方の課題を橋渡しできる存在としてBPaaSに注目が集まっているのです。

——実際に、日本国内でもBPaaSの認知は広がっているのでしょうか?

岡田氏:SaaS企業側では、自社の成長戦略の一環としてBPaaSを意識し始める動きが出てきています。ただ、中小企業側からの能動的な問い合わせはまだ限られており、市場全体としてはまだ黎明期と言えるでしょう。今後、成功事例が積み重なることで一気に普及フェーズに移る可能性があります。

海外で成功するBPaaSのモデルとは

——アメリカでは、BPaaSがすでに活用されていると聞きます。

岡田氏:たとえばアクセンチュアやIBMといった大手企業は、BPaaSをさまざまな領域で推進しています。なかでも、Paychexという人材管理サービス企業は「Paychex Flex」という自社SaaSを基盤に、人事・給与・保険などを一気通貫で提供しています。SaaS単体の提供ではなく、実際の業務処理まで巻き取ることで、BPaaSの強みを活かした高収益なモデルを実現しています。

 もちろん、米国と日本では法制度や雇用慣行が異なるため、単純に移植することはできません。しかし、「中小企業をメインターゲットに据え、SaaSと人によるオペレーションを組み合わせる」という点は、日本市場でも大いに参考になります。

人口減少社会でこそ、BPaaSが伸びる 

——日本におけるBPaaS市場の成長性については、どう見ていますか?

岡田氏:BPaaSは、テクノロジーコストが人件費よりも安くなる国において、特に合理性を発揮します。生産年齢人口が減少している日本や欧米諸国とは相性が良いといえるでしょう。今後ますます「人が足りないのに仕事は減らない」状況が深刻化していくなかで、BPOやBPaaSといったアウトソース市場は拡大するはずです。

 特にBPaaSは、まだ市場が未成熟で「これからの領域」です。AIや自動化技術の進化によって低コスト化が進めば、中小企業にとっても導入しやすい価格帯に近づいていきます。

 日本の企業のうち99.7%が中小企業です。需要と供給の両面で、BPaaS市場の成長余地は非常に大きいと見ています。

——大企業にも今後、BPaaSは広がっていくのでしょうか?

岡田氏:すでに一部の大企業ではBPaaS活用が始まっています。今後、AIの進化によって柔軟かつ高精度な業務代行が可能になれば、従来BPOで担ってきた業務の一部がBPaaSに置き換わっていく流れは確実に加速するでしょう。

「タクシタ」が生まれた背景 

——kubellグループが展開する「タクシタ」は、どのような経緯で立ち上がったのですか?

岡田氏:私たちはまず「Chatwork DX相談窓口」というサービスを提供していました。中小企業の課題に応じて最適なSaaSを紹介するものでしたが、実際には「導入後の運用が壁になる」という声が多かったんです。

「せっかく導入しても活用できなければ意味がない」。その問題意識から生まれたのが「タクシタ(Chatwork アシスタント)」です。導入から運用までを一気通貫で支援することで、初めて“本質的なDX”を実現できると考えました。

——具体的にはどのようなサービスなのでしょうか?

岡田氏: 中小企業が日常業務をオンラインでアウトソーシングできる仕組みです。単なる人力による業務代行ではなく、専任の担当者がSaaSやAIエージェントなど最新のテクノロジーを組み合わせながら最適な業務設計を行います。たとえば経理業務なら、お客様はSaaSの契約だけを行い、アカウントを共有いただければ、以降の運用は私たちが代行します。お客様がツールの操作方法を覚える必要はありません。さらに業務プロセス改善やシステム導入支援といった提案も行っています。

Chatworkで培ったkubellグループの強み 

——競合他社のBPaaSと比べたとき、kubellグループの強みはどこにあるのでしょうか?

岡田氏:大きく二つあります。第一に、自社プロダクトに限定せず幅広いSaaSに対応できること。第二に、「Chatwork」という日常的なコミュニケーションツールを持っていることです。

 SaaS企業が提供するBPaaSは、自社製品の運用に限定されることが多いですが、kubellは経理・労務・総務・採用・Web制作など幅広い領域をカバーしています。これは業務知識とITスキルを兼ね備えた人材を採用・育成してきたからこそ実現できることです。

 さらに、「Chatwork」という日常的に利用しているコミュニケーションツールから直接依頼できる点は中小企業にとって大きな利便性です。普段使い慣れたチャットツールを通して依頼できることで、BPaaS導入の心理的ハードルを大きく下げられます。将来的に裏側の代行部分がAIエージェントに置き換わっても、インターフェースが変わらなければ違和感なく利用できるでしょう。

——90万社以上が「Chatwork」を利用している点も、kubellグループにとって大きなアドバンテージですね。

岡田氏:おっしゃるとおりです。すでに確立された顧客基盤を持っていることで、広告費を過剰に投じる必要がなく、その分、運用効率化や新機能開発にリソースを集中できます。

 また、BPaaSを通じて開発したAIエージェントをチャットのインターフェースと接続することで、瞬間的に90万社以上のユーザーにサービスを届けることができます。これは他社にはない強みです。

——今後のサービス展開について、展望をお聞かせください。

岡田氏:現状は経理や労務といったバックオフィス領域が中心ですが、今後はマーケティング支援や営業サポートなど、フロントオフィス領域にもサービスを広げていきたいと考えています。中小企業にとっては「売上を伸ばす部分」こそ支援ニーズが高いため、そこに踏み込むことは大きな価値提供につながります。

 また、AIの活用を一層進めることで、コストを抑えながら柔軟なサービスを実現していきます。たとえば正確性が求められる業務は現在人が最終チェックを行っていますが、将来的にはAIに業務ルールを学習させ、問い合わせや運用を自動化することで、より低コストかつ迅速な支援が可能になると考えています。

 さらに、BPaaSの提供を通じて蓄積する知見を活かし、将来的にはAIエージェントそのものを開発し、多くの中小企業が日常的に使える形で届けていきたい。人とAIが協働する新しい働き方を実現し、日本の99.7%を占める中小企業の生産性を底上げしていくことが、kubellの目指す方向性です。

 SaaSの限界を超え、DXを現実のものにする新たな選択肢──BPaaS。その可能性をいち早く捉え、強みを活かして市場を切り拓くkubellグループの取り組みは、今後の中小企業の働き方に大きなインパクトを与えるかもしれません。

映画『国宝』大ヒットの裏側…世界を魅了する“女形”の革新者・中村壱太郎の挑戦

●この記事のポイント
・映画『国宝』の舞踊指導を務めた歌舞伎俳優・中村壱太郎氏が、伝統と革新を両立させながら「庶民の娯楽」としての歌舞伎を再生させようとしている。
・スペインでのフラメンコとの共演やニューヨーク公演など、海外との交流を通じて新しい表現を模索し、令和の歌舞伎の可能性を広げている。
・「生で体験してほしい」と語る壱太郎氏は、観客層の拡大と次世代への種まきを使命に、歌舞伎を世界へ発信し続けている。

 父は歌舞伎俳優の四代目中村鴈治郎、母は日本舞踊吾妻流宗家の吾妻徳穂、父方の祖父は人間国宝の四代目坂田藤十郎、祖母は元宝塚女優の扇千景という、歌舞伎をはじめとする芸能一家に生まれた中村壱太郎氏。日本の伝統芸能の筆頭格である歌舞伎の中でも、特に花形といえる女形で確固たる実力を示し、日本舞踊でも吾妻流七代目家元を務める「歌舞伎界のホープ」に、大ヒット映画『国宝』の裏話から伝統芸能としての本質、氏と海外とのかかわりに至るまで、余すところなくうかがった。

――壱太郎さんは歌舞伎を追求しながら、現代演劇やメディアへの出演、そして海外公演まで積極的に行われています。これまで歌舞伎俳優として積み重ねてきたキャリアについて、改めてお聞かせください。

 私は歌舞伎の家系に生まれましたが、私の家は父で4代目と、歌舞伎の中では比較的若い家です。これがたとえば市川團十郎のお兄さんは13代目で、中村勘九郎のお兄さんのお父上の故・中村勘三郎のおじさまになるともう18代目になります。そしてもう1つ、上方歌舞伎の流れを受け継いでいるという点にも特徴があると思います。私は東京生まれですが、父までは京都出身です。そのご縁もあり、関西での公演に積極的に参加させていただき、研鑽を積んできました。

 その中で、上方歌舞伎出身の片岡愛之助のお兄さんに可愛がっていただき、愛之助のお兄さんの相手役として、私の女形人生が始まりました。妹の役になったり、恋人の役になったり、妻の役になったり、いろんな役の経験を積ませていただくと同時に、祖父である四代目坂田藤十郎はじめ上方の女方の大先輩方からの指導も得て、女形として鍛えられていったと思います。

 私は中村壱太郎という芸名で初めて舞台に立ったのは4歳のときで、およそ30年前になります。大学を卒業した13年前から、本格的に歌舞伎俳優としてやっています。そして、母方が吾妻流という日本舞踊の流派を家系としており、私が吾妻徳陽として、7代目家元をして務めております。習い事としての日本舞踊は、宗家である私の母が主に教えておりまして、私は舞台や映像作品などにおける舞踊の創作や、振り付け、指導などを主に行っています。

――指導といえば、いま話題の映画「国宝」では、お父様の四代目中村鴈治郎さんが歌舞伎指導をされていますね。

 父は吉田修一さんが原作を執筆される時から協力していまして、映画でも指導という形で入っています。そして、振り付けとして吾妻徳陽の名で私が参加しているのですが、実際に歌舞伎のシーンを事細かに再現するお手伝いをさせていただきました。

 

――そうなんですか!

「国宝」で演じられる演目はすべて女形の演目でして、父は立役、つまり男役の役者なものですから、私にお声かけいただいたんです。ただ、あくまでも歌舞伎指導は父で、私は舞踊の指導という立場でさせていただきました。

「国宝」の大ヒットを受け、歌舞伎座が新しいお客様でにぎわうほどの反響をいただいています。ただ、これは歌舞伎を題材にしているから、歌舞伎を高いレベルで再現したからというより、やはり「国宝」というドラマ自体が多くの人に響いて、海外でも注目されていると思うんです。ドラマを表現する1つの媒介、手法として歌舞伎を使い、結果としてそれが非常に良いマッチングになったのだと思います。

――壱太郎さんはご自身のインスタグラムで、試写の感想として「家とは、自分とは、歌舞伎とは、自分がやるべきこと、なすべきこととは……」という内容を記されていました。どんな風にお感じになったの、改めてお聞かせいただけますか?

 歌舞伎俳優として作品を観る、その立ち位置を超えて、やはり1つのものを極める人間としての覚悟が深く描かれている作品であると感じました。歌舞伎という題材を通して、追求する人間の心の凄さを、普遍的なものとして描き出したドラマだと思いました。

「庶民の娯楽」という歌舞伎の本質を取り戻すため、「コラボ」という武器で「生で体験してもらえる機会」を追求

――歌舞伎という舞台芸能の特徴や歴史、魅力についてお聞かせください。

 伝統芸能の先輩である能楽は、室町時代にできたものです。それから時代が進み、江戸時代になって、歌舞伎は庶民の娯楽として生まれました。生い立ちは違うんですけど、のですが、歌舞伎の演目で能楽から頂戴したり、改変して作られたりしたものがあります。

 そのほか、当時の瓦版に載っていた殺人事件やら心中事件やらをヒントに、作家がすぐ芝居を書きおろしたりして、そうやってどんどん作品数が増えていきました。近松門左衛門、鶴屋南北といった作家の名前はお聞きになったことがあるかもしれません。歌舞伎の演目にはいろいろなジャンルがあります。たとえば、武士を扱った「時代物」や、庶民の生活を描いた「世話物」などで、「国宝」で話題になっている舞踊作品も、歌舞伎の1つのジャンルといえます。

 歌舞伎の歴史は、最初は女性から始まりました。出雲阿国という女性がリーダーを務める女性グループが、京都の鴨川の河原で踊り始めたのが歌舞伎の始まりです。江戸幕府が開かれ、戦乱の世の中が終わって庶民も生活が落ち着き、娯楽を求め始めたところに出雲阿国の一派が登場しました。

 庶民たちは熱狂したそうですが江戸幕府は、歌舞伎は風紀を乱しているとして取り締まり、女性による歌舞伎が禁じられました。それならと今度は青年男性による「若衆歌舞伎」、今でいう男性アイドルグループのような歌舞伎が始まり、これも話題になったのですが、またも風紀の乱れを招くと禁じられます。こうして成人男性だけで歌舞伎をやっていくしかないとなったのですが、ゴツゴツした男だけが出てきてもあまり面白くないと。そこで、男性俳優が女性を演じる「女形」ができました。これは歌舞伎特有の、他の伝統文化にはない演出方法だと思います。こうして、時代の要請によって変化しながらも、脈々と受け継がれてきたものに加えて、現代ではアニメをはじめとする他のエンターテインメントとコラボした、新作の歌舞伎も出てきています。

――江戸時代から400年以上続いてきた歌舞伎は、令和という時代に、人々に何を伝えているのでしょうか。

 もともと歌舞伎は庶民の娯楽として生まれたのですが、文化やライフスタイルが変わっていく中で、歌舞伎は庶民の娯楽というより、少し高尚なものと思われるようになっています。正直、少し手を出しにくいというイメージがあるかもしれません。

 江戸時代から受け継がれてきた古典作品を大事に演じることが、歌舞伎の柱になっていることは確か。そこに、時代に合わせた変化を付け加えて、多くの方に観ていただこうとしているのが、今の歌舞伎だと思います。

 歌舞伎俳優として一番大切に考えているのは、やっぱり歌舞伎は「生」で体験していただきたいということです。私たちの演技と、歌舞伎ならではの舞台装置や音楽を体験しに、足を運んでいただく。今は配信もありますが、やっぱり生で観ていただくことが一番だと思います。歌舞伎座や京都南座といった歌舞伎の劇場から、小劇場も含めいろいろなイベントや実験的な舞台をやったりもしていますので、歌舞伎ならではの美を、目の前で観ていただきたいです。たとえ言葉がわからなくても、観てかっこいい、綺麗だと思っていただける力がありますから。

――言葉がわからなくても美や魅力が伝わるという点は、インバウンドとの親和性が非常に高いと思います。外国人のお客様は多く来られているでしょうか。

 インバウンド対応は力を入れていまして、外国人観光客だけが買える席や、何幕見てOKな安く座れる席などをご用意しています。歌舞伎座ではイヤホンガイドをご用意していまして、同時通訳で説明を聞きながら歌舞伎を鑑賞していただけます。

 歌舞伎を広く知っていただくうえで、大事なのは「掛け合わせ」だと思っています。歌舞伎というと、難しい、わからないというイメージを持たれている方もいると思いますが、たとえばアニメであったり、ファッションであったり、アートであったり、あるいはバレエなのかオペラなのか、他ジャンルの芸能との掛け合わせ、コラボレーションをすることで、歌舞伎の敷居を下げる取り組みをしてきました。私たちはそのような舞台で、400年間培ってきた、歌舞伎をやればいい。このような表現の機会がすごく増えていますし、これからインバウンドに開いていくにも大切だと感じています。

民俗芸能としての共通性が「歌舞伎×フラメンコ」という異色のコラボレーションに結実。そして凱旋公演へ

――外国との関わりで言うと、壱太郎さんは2023年から24年にかけて、スペインとアメリカで公演されています。

 2023年はスペインで、歌舞伎とフラメンコのコラボレーション興行を行いました。

 以前にスペインを訪れた時に、フラメンコが生まれたと言われる、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラという街に寄ったんです。すると、街のそこらで当たり前にフラメンコを踊っている人がいる。その様子を見て、私は歌舞伎が庶民にとって土着の娯楽だった時代を想って、こんなふうに芸能が日常に残っている国があるんだと、深く感動したんです。

 歌舞伎とフラメンコには、どちらも庶民の芸能であることに加えて、もう1つ共通点があります。それは、重心が下がる舞踊であること。バレエやサンバなど、いろんな踊りと日本舞踊のコラボをやったときに、実は合わせるのが結構難しかった。というのも、西洋の踊りというのはジャンプしたり伸び上がったり、重心が上に行くものが多いんです。一方、フラメンコは地面を踏みしめるので、動きが下に向かう。これが、日本舞踊や歌舞伎の「腰を折る」とか「重心を低くする」動きと親和性があるんです。それで、すごくコラボしやすかったんですね。

 こういった、土着性と舞踊としての共通性を活かして新しい表現を生み出すショーを行い、翌年のスペインはマドリードの夏のフェスティバルにもご招待いただきました。野外のフェスのような興行で踊らせていただき、すごく盛り上がりました。それで今年、日本で「イン・ヒューマン」という凱旋公演を行うことが決まっています。私をスペインへと導いてくれたアルテイソレラの皆さんと、私が脚本・振付を担当し、もちろん出演します。このように、海外で行ったこと、得たものを日本に持ち帰り、また改めて海外へ発信していくという動きを、私はとても大切にしています。

 2024年は、日本舞踊家としてニューヨークに行きました。有名なバレエ曲の「ボレロ」に合わせて、歌舞伎の演目にもなっている「道成寺」を日本舞踊で表現しました。ニューヨークタイムズにも取り上げていただき、非常に意義深い公演になったと自負しています。

――そういった活動は、今後も機会があればやっていきたいと思われていますか?

 はい。やはり今後の歌舞伎の可能性を拓いていくために、海外の方、そしてインバウンドのお客様に観ていただくことはとても大切だと思っています。現在、歌舞伎をご贔屓にしてくださっている方々は50代から70代の方が多いので、未来に向けた発信、種まきは常に行っていかねばなりません。種から花が咲くまでには時間がかかりますので、令和の歌舞伎俳優は、使命感を持って客層を育てることが求められていると思っています。

――舞踊の指導をされた映画「国宝」が大ヒットとなり、スペインやニューヨークでも公演を成功に導かれ、歌舞伎を背負い、広めることを壱太郎さんはずっとしてこられたことがよくわかりました。最後に、インバウンド関係者の方に向けて、歌舞伎俳優として、メッセージをいただけますでしょうか。

「歌舞伎を見るきっかけがなかなかない」というお言葉をよく耳にします。やっぱり、初めてご覧になる方々を少しでも多く引き入れることが、私たちの課題だと思っています。ですので、歌舞伎を扱ってもらうだけでありがたいと思いますし、ちょっとしたイベントでも身一つで行けるのが歌舞伎俳優ですから、何かできればと常に思っています。

 歌舞伎の景色を見せるだけもできますし、踊ることも含めて、いろいろなパッケージをしつらえることができます。もちろん、大きな劇場でする歌舞伎に一番真価が表れるとは思いますが、それしかできないということではもちろんありません。場所やイベントなりのパッケージでお見せする時代だと思っていますし、海外に関しても、個人で発信できる海外公演から、もう1人増えれば男女の表現ができるとか、許される幅の中で作り上げていくことが大切だと考えています。本当にまだ見ぬ土地、行ったことのない土地で歌舞伎をすることが、自分の中での目標になっていることを、知っていただければ幸いです。

(取材・文=日野秀規/フリーライター)

・『ART 歌舞伎 2025~DEEP FOREST~』
会場 : GINZA SIX 観世能楽堂
日時 : 2025年11月8日(土)16:30~ / 19:00~
公式サイト : https://artkabuki.com

・「ART歌舞伎2025~DEEP FOREST~」
【生配信】
「ART歌舞伎2025~DEEP FOREST~」19:00公演
販売期間:2025年10月18日(土) 10:00~11月14日(金) 21:00
配信期間:2025年11月8日(土) 19:00~11月14日(金) 23:59
【アーカイブ配信】
「ART歌舞伎2025~DEEP FOREST~」16:30 / 19:00の両公演、特典映像
販売期間:2025年10月18日(土) 10:00~2026年1月15日(木) 21:00
配信期間:2025年11月15日(土)~2026年1月15日(木) 23:59
チケット情報:https://w.pia.jp/t/artkabuki/
公式サイト:https://artkabuki.com

・鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団 新作公演
『イン・ヒューマン (in human)』(原作:江戸川乱歩「ひとでなしの恋」より)
日時 : 2025年11月12日(水)19:00 / 11月13日(木)14:00
会場 : せたがやイーグレットホール 世田谷区民会館
料金 : SS席12,000円 / S席10,000円
http://arte-y-solera.com/new/11398/

・「當る午歳 吉例顔見世興行」 
会場 : 南座
2025年12月1日(月)初日 ~ 25日(木)千秋楽
ご観劇料 : 一等席26,000円
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/play/895

・「壽 初春歌舞伎特別公演」
会場 : 松竹座
2026年1月7日(水)初日~25日(日)千秋楽
ご観劇料 : 一等席16,000円
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/959

・「あらしのよるに」
会場 : 博多座
2026年2月7日(土)初日~20日(金)千秋楽
ご観劇料 : A席15,500円、平日夜A席14,000円
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/945

・「花形歌舞伎 特別公演」
会場 : 南座
日程等他詳細未定
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/play/952