「フルリモートOK!」「若手でも成長できる環境」をアピる会社で、社員がポロポロ辞めていくワケ – ニュースな本

一見よさそうに思える「フルリモートOK」「若手が成長できる環境」といった、求職者へのアピール。しかし、こうした会社の雰囲気を前面に打ち出す企業ほど、入社後のミスマッチや早期離職が起こりやすい。自社と本当に合う人材が見つかる、正しい採用のあり方とは?※本稿は、秋山 真『これまでと同じ採用手法で大丈夫なのか?と悩んだときに読む 採用の新基準』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。

谷中「夕やけだんだん」眺望消失で波紋…国立“富士山マンション”解体と何が違う?

●この記事のポイント
・谷中名所「夕やけだんだん」でマンション建設が進み、夕焼けの眺望が大きく損なわれた。SNSでは景観破壊への批判が高まり、観光資源の価値低下も懸念されている。
・国立市で富士山眺望を理由にマンションが解体された事例と比較すると、谷中は景観影響の“抽象性”や企業規模、炎上規模の違いから、建設が止まらない構造的要因が浮かび上がる。
・「適法なら建てられる」という従来の不動産開発の前提はSNS時代では通用しにくい。景観の喪失は街のブランドと経済価値を損ない、事業者にとって重大なレピュテーションリスクとなる。

 東京・台東区の谷中銀座商店街。その入り口に位置する「夕やけだんだん」は、長年インバウンド観光客や若者に愛されてきた“昭和レトロの絶景スポット”だ。階段の上から西に沈む夕日を眺め、赤く染まった商店街へ吸い込まれるように歩いていく——その体験そのものが、谷根千エリアの象徴的風景として根付いていた。

 しかし現在、その階段の両脇でマンション建設が進んでいる。すでに躯体は階段の高さを超え、夕日が遮られる時間が増えた。「夕焼けが見えない」「階段がずっと日陰になった」とSNSでは落胆の声が相次ぎ、議論が広がっている。

 昨年、国立市で同じく“眺望”を理由にマンションが完成直前に解体された「富士山マンション事件」は大きな衝撃を与えた。なぜ国立は解体され、谷中は建設が進むのか。本稿では、両者の違いを読み解きながら、景観と不動産開発の境界線が揺らぐ現代の課題を探る。

●目次

谷根千のシンボルに何が起きているのか

■夕焼けを覆う“壁”

 夕やけだんだんの階段に立つと、かつては空の広がりを大きく見渡すことができた。しかし現在は、両脇の敷地に建設中のマンションが迫り、階段全体が影に沈む時間が目に見えて増えている。足場シートが視界に入り、夕日の光は細く切り取られたものになった。

 特に観光客の多い夕刻には、「写真が映えない」と外国人観光客が嘆く場面も見られる。

 SNSには、「もはや“夕やけ”じゃない」「階段の名前を変えるべきでは?」「一度壊れた景観は戻らない」といった投稿が並び、地元住民のみならず観光客からも懸念が広がっている。

■行政手続きは“完全に適法”

 ただし、建設プロセスには瑕疵はない。事業者は住民説明会を複数回開催し、建築基準法に基づく建築確認も問題なく取得している。計画段階で大規模な反対運動は起きず、行政も規制できる理由を持たないまま工事は着工された。

 都市計画に詳しい不動産ジャーナリストの秋田智樹氏はこう指摘する。

「谷中のケースは“典型的な合法建築”です。目的地の魅力や景観への影響は行政が法的に規制できる範囲を超えています。事業者は手続きを踏み、行政は止められないという構図です」

 形式的には問題がない一方で、景観の価値をどう扱うかという、法では解決できない領域が浮かび上がる。

「国立・富士山マンション」との比較検証

 谷中の問題を理解するには、2023年に話題となった「国立市・富士山マンション問題」の比較が不可欠だ。

■国立の事例とは

 積水ハウスが建設した「グランドメゾン国立富士見通り」は、完成直前になって突如、事業者自らが “全棟解体” を決断した。理由は「富士見通りから富士山が見えなくなる」という景観への配慮だった。

 法的違反は一切なかった。建築確認も取得済み。しかし、「富士見通り」という名称との齟齬、そしてSNS上での急速な炎上、これらがブランド毀損リスクとして顕在化し、企業が判断を覆した。

 国立市議会の元議員は、こう解説する。

「積水ハウスほどの大手は、ブランド価値を毀損するリスクを極めて重要視します。“富士山を隠したマンション”というレッテルが海外投資家を含むステークホルダーにどれほど影響するか、慎重に判断した結果です」

■共通点と相違点

 谷中と国立には共通点が多い。
・眺望(富士山/夕焼け)が地域資源
・建築行為は適法
・初期段階では強い反対運動は起きなかった

 しかし、“決定的な差”も存在する。

(1)影響の「明確さ」と論点の違い
 国立では、富士山という一点の景観が完全に遮られるという“明確な損失”。一方、谷中では「空の抜け感」「夕日の角度」といった抽象的な景観価値が中心で、争点が曖昧になりやすい。

(2)事業者の性格の違い
 国立は大手の積水ハウスであり、ESG評価や国際的なブランドイメージを重視していた。谷中のケースは、規模やステークホルダーの構造が異なり、“ブランド毀損リスク”への耐性が大きく違う。

(3)SNS炎上の規模
 国立は「富士見通り」という名称との矛盾がSNSで爆発的に拡散し、炎上が企業行動を変えた。対して谷中では話題にはなったものの、「解体を迫るほどの圧力」に達しているかは微妙だ。

「谷中の景観価値は“体験価値”であり、法的に保護されにくい。一方、国立は行政の計画名称と強く結びついていたため、世論が急速に一致しました。企業としての“撤退判断”を正当化しやすい状況だったわけです」(秋田氏)

「適法なら建設OK」は通用しない時代へ

■“形式的クリア”の時代は終わった

 不動産開発では長らく、「説明会を開き、法令を守れば事業は前に進められる」という暗黙の了解が成立していた。しかしSNS時代、その常識は揺らいでいる。

 手続きは適法でも、景観権は法的に保護されなくても、“炎上”が事業を止める可能性があるという新たなリスクが顕在化しているためだ。

「今の時代、最も怖いのは『法的問題がないのになぜこんな批判を受けるのか』と事業者が主張してしまうことです。法ではなく“社会的許容値”が企業行動を決める局面は増えています」(同)

■観光資源としての“景観価値”

 谷根千エリアはインバウンド需要が旺盛だ。夕やけだんだんはその象徴であり、観光資源=経済価値である。

 階段から夕日が見えなくなれば、写真目的の訪問者は減少し、商店街の回遊性も低下し、結果として街の魅力も地価も衰える可能性がある。

 つまり、マンション開発は短期的な利益を生む一方で、“街全体のブランド価値を毀損するジレンマ”を抱える。

「『夕やけだんだん』の眺望が失われると、その周辺の住環境の価値が下がる可能性があります。結果的に、マンションそのものの資産価値にも影響するという逆説が起きうる」(同)

専門家の視点・法的解釈

■景観法の限界

 景観を守る仕組みとして「景観法」や各自治体の条例があるが、民有地の眺望を完全に保護する権限は極めて限定的だ。

「個人の“借景”は法律上の権利として認められません。行政は、明確な不適合がない限り建築を止められないのが現実です。国立の解体は、あくまで企業側の“自主判断”という極めてレアなケースでした」(秋田氏)

■ではどうすべきだったのか

 行政と事業者、双方に改善の余地はある。

●行政側:より厳格な高さ制限・景観誘導が可能だったか

 谷中は観光資源としての価値が高く、本来であれば景観保全の議論を早期に行う必要があった。

●事業者側:エリアブランドの観点からの配慮

 説明会を行うだけでなく、建物の高さ、外観デザイン、景観への影響シミュレーションといった要素を地域と共有しながら進める余地はあった。

「これからの不動産開発に求められるのは“法令遵守+社会的配慮”のハイブリッド型です。景観は街の経済価値そのものであり、住民・観光客・事業者の利益をどう調整するかが問われています」(同)

 谷中のマンションは、手続き上の問題がない以上、完成する公算が高い。しかしそこから学べる教訓は大きい。

“法律さえ守れば何をつくってもよい”という時代は終わった。SNSという監視装置のもと、景観・文化・体験価値を軽視した開発は大きなリスクを孕む。都市の利便性と情緒ある景観のどちらを優先するのか——。

 夕焼けの見えない「夕やけだんだん」は、その問いを静かに突きつけている。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

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