パチスロ初代『北斗の拳』の知られざる“偉業”!? 4号機『ミリオンゴッド』の「フリーズ」級の「奇跡的な○○」!!

 パチンコ・パチスロには様々な演出が組み込まれていますが、その中には誰もが「これは熱い」と分かるような演出が存在します。

 その代表格ともいえるのは「群演出」ではないでしょうか。パチンコ機種を中心に高確率で採用されている定番中の定番。見た目のインパクトは十分で、ユーザーの多くが「群=熱い」という共通認識を持っているかと思います。

 機種によっては、図柄がテンパイした後に「群こい!群こい!!」と強く願って遊技している方も多いでしょう。私もその一人です。打ち手のテンションを最高潮へと誘う最高の演出と言っても過言ではありませんね。

 そんな「群演出」を業界に定着させたマシンと言えば『海物語』シリーズです。初代となる『ギンギラパラダイス』で初搭載した「魚群予告」。本機を皮切りに、海→魚群→激アツといった黄金の図式が形成されました。

 シンプルにして強烈な神がかった演出。魚群予告を考案した開発者の方には、心からの賛辞を贈らせていただきたいくらいですが…。

 神がかった演出といえば、パチスロにも存在します。それは皆さんも大好きな「フリーズ演出」です。引いたら大量出玉への期待感が一気に高まる最強にして最高のフラグ。そんなプレミアとして位置づけられているのは周知の事実です。

 このフリーズを世に広めた功労者といえば、4号機時代に爆裂で名を馳せた初代『ミリオンゴッド』でしょう。本機のフリーズ「ゴッド揃い」は、引いた時点で一撃5000枚が約束される超ド級の爆裂フラグ。画面がブラックアウトし、液晶に「左を押してください」と表示された時の興奮は半端ではありません。

 本機の登場により、ユーザーの脳裏に「フリーズ=大量出玉」という認識が強く浸透した印象。その後は強力なフリーズ性能を有したマシンが数多く誕生しましたね。

 思えば、私もこれまで多くのフリーズを体験してきました。中でも特に印象に残っているのが『パチスロ仮面ライダー UNLIMITED』です。

 本機のフリーズ出現率は「1/65536」。80%継続のAT(1セット目は継続確定)と、上乗せが5倍となる「真ライダー無双」という強力すぎる恩恵を得られます。連チャン&爆乗せの夢のようなひとときを体験し、「一撃万枚」を達成できました。

 つい個人的なフリーズ懐古で盛り上がってしまいました。話を戻しますが、このような「フリーズ」はもちろん先述した「群予告」など、今では当たり前になった馴染みの深い演出には歴史があるということです。

 それらは、過去の名機が生み出した産物であるケースが大半とも表現できるでしょう。

 特に、パチスロ史上最も多く販売された4号機『パチスロ北斗の拳』がいい例です。大発明といえる「奇跡の演出バランス」の礎を築き上げたと言っても過言ではありません。今回は、本機の偉大なる功績を振り返りたいと思います。

 初代『パチスロ北斗の拳』が、現在の業界にどれだけの影響を与えているのか。それは下記に掲載した動画をご覧になればご理解いただけるでしょう。

・『お知らせも【初代北斗】誰も知らなそうな話をして偉ぶりたい。物知りって思われたい。マウント取りたい。

 当サイトで幾度となく取り上げている人気チャンネル「パチ屋の裏研修」が、またもや興味深い内容の動画を公開しました。

 以前に投稿された動画にて『初代北斗』のバトルボーナス中に、雲が流れていれば「継続確定」という演出が「実はバグだった」という話が大きな反響を呼びましたが…。

 その際に、本機に関する説明に対して、色々と視聴者の方々に突っ込まれていたようです。バトルボーナスで紹介された数値に誤りがあり、「全然ダメじゃん」というコメントが多く寄せられたと話しています。

 今回はそれを踏まえて、「本当はもっと詳しい」ということを証明するためのリベンジ回とのこと。本機の演出面や仕様に関する知られざる内容が紹介されています。

 これを視れば、『初代北斗』が現行のパチンコ・パチスロ機種へどれだけ大きな影響を与えているのかがよく分かります。「この演出は北斗が発祥だったのか!?」と、新しい発見を楽しむことができるかもしれませんよ。ぜひ視聴してみてください。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

【注目記事】

パチスロ『ミリオンゴッド』でも感じた違和感!?「強力な恩恵」を備えたシステムの歴史は古く…

パチスロ「5000枚」に愕然… 「意外なタイミング」で「高設定発見」!?

パチンコ新台『P牙狼 月虹ノ旅人』も好評…『牙狼』シリーズで「衝撃」の実戦!!

iOS 14.6の不具合発見か!? ユーザーからも「気のせいじゃなかった」の声続出!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

多くのiPhoneユーザーが抱いていた疑念は、やはり思い違いではなかった可能性が高まってきた。その疑念とは、iOSの更新後、“バッテリーの持ちが悪くなった”というもの。ネット上でも、このニュースを見たiPhoneユーザーから多くの反応が見られ、その影響の大きさはiPhoneの普及率の高さも示していた。今回は、現在iPhoneで確認されはじめているバッテリーに関する問題についてお伝えしていきたい。

「iOS 14.6のバッテリー消費早い」説、実験により立証される

 YouTubeチャンネル「iAppleBytes」が動画上で公開した検証テストによれば、iOS 14.6にアップデートされたiPhoneは、モデルの新旧に関わらず総じて更新前よりバッテリー消費が激しくなっていたという。  具体的には2019年にリリースされた「iPhone 11」では、バッテリー消耗テストの結果がiOS 14.5で5時間45分、iOS 14.5.1で5時間25分だったのに対し、iOS 14.6では5時間17分と短くなったという。また2016年リリースの「iPhone 7」でも、iOS 14.5…

続きは【オトナライフ】で読む

安田記念(G1)ダノンキングリー「JRA史上初」前走最下位からのG1制覇。皐月賞(G1)3着、ダービー2着の実力馬がスランプに陥った「理由」とは

 6日、東京競馬場で行われた春のマイル王決定戦、第71回安田記念(G1)は、8番人気の伏兵ダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、1番人気グランアレグリアの猛追をアタマ差抑えて優勝。初のG1タイトルを獲得した。

 前走の天皇賞・秋(G1)では3番人気に支持されながらも、まさかのシンガリに敗れていたダノンキングリー。1984年のグレード制導入以降、前走最下位着順からのG1制覇は、JRAの所属馬では史上初の快挙だという。まさに見事なまでの「V字回復」だ。

 3歳時には皐月賞(G1)3着、ダービー2着の実績がありながらも、昨年の大阪杯(G1)で3着に敗れたのを境に、徐々に低迷。前述の通り、秋の天皇賞で大敗していたこともあって、この日は単勝47.1倍の伏兵止まりだった。

 近2走では精彩を欠いていたダノンキングリー。その理由の1つとして、昨年の大阪杯での奇策が挙げられるかもしれない。

 単勝3.8倍の1番人気に支持された昨年の大阪杯。これまで中団待機や好位追走から自慢の末脚を披露してきたダノンキングリーだったか、この日はデビュー以来初となる「逃げ」の手に打って出る。

 ペース自体は前半1000m通過が60.4秒とあまり厳しくはなかったが、2番手追走のジナンボーにぴったりとマークされる厳しい展開に。直線では粘り腰を見せるも、最後は力尽き3着に敗れた。

 レース後、騎乗していた横山典弘騎手は「こんなにゲートを出るとは。スタートが誤算だった。ぴったりとマークされ、厳しい展開になってしまった」とコメント。ハナを切り、後続から終始プレッシャーをかけられる形が響いたことを認めている。

 その後、ダノンキングリーは昨年の安田記念で7着、天皇賞・秋は最下位に敗れた。天皇賞の後、騎乗した戸崎圭太騎手は「力んで走っていた。リラックスできなかった。そのぶんなのか、最後は脚取りがバラついていた」とコメントしている。

「大阪杯で行かせてしまったことで、折り合いがつきにくくなった結果、掛かり癖が出てしまったのかもしれませんね。逃げで新境地を開くタイプの馬もいますが、少なくともダノンキングリーは違ったということでしょう。

実際に大阪杯の後は調教でムキになって走るようになり、コントロールが利かなくなっているという話もありました。昨年の秋の天皇賞ではその辺りが表面化してしまったのではないでしょうか」(競馬記者)

 今回が秋の天皇賞以来、7ヶ月の休み明けだったダノンキングリー。管理する萩原師は「馬が出走できるレベルまで至らず、復帰に時間を要した」と話している。強くなった前進気勢をリフレッシュさせるためには、それ相応の時間が掛かったということなのかもしれない。

 また、師は「何よりジョッキーの好騎乗のおかげ」と話し、殊勲の川田将雅騎手も「これがこの馬の本来の姿」と語る。見事に立ち直りに成功したダノンキングリーのこれからの活躍に期待したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

【ドイツがナミビア虐殺を謝罪】日本は過去の過ちをどのように精算するかー江川紹子の提言

 ドイツ政府が、かつて植民地として支配していた「南西アフリカ(現在のナミビア)」で行った虐殺について、正式に「ジェノサイド(集団虐殺)」と認め、謝罪した。マース外相は「ナミビアと犠牲者に許しを請う」と述べ、11億ユーロ(約1500億円)の復興・開発支援金を拠出すると表明した。

 今回のドイツの態度表明に対し、ネット上では「日本は見習ったほうがいい」「歴史に学ぶドイツと学ばない日本」などとのコメントも見られた。だが、過去の清算は、“ドイツ=過去を反省する優等生”“日本=過去を反省しない劣等生”と簡単に評価できるような単純な話ではない。

虐殺を認めたものの、賠償は拒否したドイツ

 今回謝罪したのは、1904~08年に蜂起したヘレロ族とナマ族への虐殺について。子どもも含めてドイツ軍に惨殺されたほか、砂漠に追い込こまれ飢えや渇きで命を失ったり、強制収容所で過酷な環境におかれて死亡した人々もいた、という。報道によれば、ヘレロ族8万人のうち約6万5000人、ナマ族の2万人のうち少なくとも1万人が殺害された、という。

「21世紀最初のジェノサイド」とも呼ばれる。犠牲者の一部の遺骨はドイツに送られ、ヨーロッパ人の人種的優越性を研究する人類学者に利用された。その後のナチスによるホロコーストの原型を、ここに見るようだ。

 ドイツは、ユダヤ人などに対するホロコーストについては、謝罪と補償のほか、ナチス犯罪の究明、歴史を語り継ぐ教育などに取り組んできた。それに比べ、植民地に対する行為への対応は遅く、かつ不十分だと指摘されてきた。

 ナミビアとの交渉は、2015年から行われていた。ドイツ側は金銭の支払いについて、国家の法的責任を認める「賠償」という言葉を拒み、「傷の癒やし」と表現していたことに、ナミビア側が反発。交渉の難航が伝えられていた。それがやっとまとまったのだろう。

 ただし、今回ドイツがナミビアの件で認めたのは、「歴史的、道義的な責任」に留まり、法的な賠償責任は認めていない。しかも、被害者の子孫などは交渉にはかかわっておらず、意見も求められていない、という不満の声も伝えられている。被害者の子孫で構成する団体のなかには、今回のドイツの対応をナミビアが受け入れることに対して、反対の意向を示しているところもある、という。

 ナミビア政府も、謝罪は「第一歩」として評価しつつ、賠償という「二歩目」を期待するコメントを出しており、決して今回の支援金で納得しているわけではなさそうだ。これで、この問題が決着を見るかどうかはわからず、過去の清算は容易ではない。

 この難しさは、日本もかつて植民地支配をしていた韓国との関係で、経験してきた。

過去の植民地支配に対する日本の対応

 1965年に日韓基本条約が締結される際には、日韓請求権協定が結ばれ、有償無償合わせて5億ドルの経済協力という形で事実上の補償が行われた。その際の日韓共同コミュニケで日本側は、「過去の関係は遺憾であって、深く反省している」と述べた。ただ、この時には明確な謝罪の言葉は見られない。

 この日韓請求権協定では、「両締約国及びその国民(中略)の請求権に関する問題が(中略)完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」という条文がある。日本が植民地時代の問題はすべて解決済み、としているのは、これによる(韓国政府も当初は同じ立場だった)。

 その後、韓国で元慰安婦が名乗り出たことをきっかけに、1990年代に慰安婦の問題がクローズアップされ、国際社会からも日本に厳しい目が注がれるようになった。そこで日本は、この問題に対応するためアジア女性基金を設立した。

 償い金には国民からの募金を当てる一方で、その経費は国の補助金でまかない、さらに政府からの拠出金で元慰安婦への医療・福祉支援事業を行った。今回のドイツの対応と異なるのは、被害者個人に対する補償であって、たとえば韓国や台湾の元慰安婦には償い金200万円、医療・福祉支援300万円に加えて、内閣総理大臣からのお詫びの手紙が添えられた。

 元慰安婦個人への事実上の補償だが、政府として謝罪するが法的責任は認めない、国家賠償はしないが国庫から拠出する、という点では、今回のドイツのナミビアに対する態度と似ている。

 償い事業は韓国のほか、フィリピン、台湾、インドネシア、オランダで進められた。韓国では、女性基金が法的責任を認めた賠償でないことに激怒した慰安婦支援のNGOが強く反発。基金を受け入れた元慰安婦を激しく攻撃するなどしたため、十分な活動ができなくなったが、それでも韓国政府に登録された元慰安婦236人のうち61人が償いを受け取ったことが後に明らかになった。

 韓国との間では、2015年に日韓外相合意が交わされ、「全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒やしのための事業」のために日本側が10億円を拠出することになった。実際、元慰安婦に支援金が配られたが、韓国の政権交代に伴い、財団は解散された。裁判では、日本政府に賠償を求める判決が出されたり、徴用工を巡っても日本企業の財産が差し押さえられるなど、過去を巡る問題が日韓関係をぎくしゃくさせている。

 ただ、慰安婦問題という特別な課題があるとはいえ、これまでの日本の対応がドイツに比べて激しく見劣りする、ということはないのではないか。むしろ、植民地支配に伴う補償という点では、ヨーロッパ諸国に先んじた対応をしてきた、といえる。

日本が表明してきた反省とお詫びが「心からの謝罪ではない」は本当か

 そういうと、日本がしてきたお詫びは「心からの謝罪」ではないという反論が返ってきそうだ。

 確かに、ポーランド・ワルシャワの記念碑の前でブラント首相(1970年当時)がひざまずき、メルケル首相が2019年にアウシュビッツ強制収容所跡を訪れて「(ドイツの)責任に終わりはない」と述べるなど、ナチス犯罪に関するドイツ側の対応は、心に響くものがある。あるいはワイツゼッカー大統領(1985年当時)による「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」演説などは、36年がたった今読み直しても感銘を受ける。

 それに比べると、日本の対応はいかにも地味である。相手国の国民や国際社会からの評価を、まるで考えてないかのようにも見える。日韓外相合意に至っては、安倍晋三首相の「心からおわびと反省の気持ち」の表明は、岸田文雄外相によって代読される、というもので、真意を疑う人がいるのはわかる。せめて安倍首相自身が、国内外のテレビカメラの前で心を込めてお詫びの言葉を述べていれば、国際社会の評価や印象はだいぶ違ったのではないか。

 しかし、だからといって、過去に日本が植民地支配や戦争について述べてきた言葉に「心」がない、と決めつけるのは違うように思う。

 韓国と国交を回復して以降、日本は首相や天皇の口から、植民地支配についての「遺憾」「反省」「お詫び」を何度も伝えてきた。1993年には、非自民連立政権の首相となった細川護熙氏が、先の戦争を「侵略戦争」と発言。当時の世論調査によれば、国民の6割近くがこれを支持し、「そうだと思わない」は「あまり思わない」を合わせても16%にすぎなかった。細川氏はその後も、「過去の我が国の侵略行為や植民地支配などが多くの人々に耐えがたい苦しみと悲しみをもたらしたことに改めて深い反省とおわびの気持ち」を重ねて表明している。この時期、「反省とお詫び」の気持ちは、政府と国民が共有していたといえるだろう。

 また、女性基金事業を行う際、国民からは総額約6億円の募金があり、被害者へのお詫びの気持ちを記した手紙も多く寄せられた。

 1995年に戦後50年を迎えた際、村山富市首相(当時)は、談話のなかで次のように述べている。

〈わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします〉

 これが、今回報じられているドイツ政府の声明よりも「心」がないとは、私は思わない。

 ただし、被害を受けた当事者が、それで納得するかどうかは、別の問題だ。また、その時々の経済状況や国内の政治事情、国際的な発言力など、さまざまな要因が、当事国の対応に影響する。国際関係においては、条約が結ばれれば問題にピリオドが打たれるのがルールだろうが、過去の清算に関しては、必ずしもそうなっていない。これは、ドイツも同様の悩みを抱える。

 最近になってポーランドやギリシャなどから、ドイツにナチス時代の被害への賠償を要求する声が出ている。ナチスドイツの侵攻を受けたポーランドは戦後、ドイツへの賠償を放棄したが、それはソ連の圧力によるもので無効だ、というのがポーランド側の主張。そしてギリシャからは、1960年に西ドイツから受け取ったナチス犯罪の賠償金では不十分だという声が上がる。ドイツ側はいずれにも応じる姿勢はない。補償を求める側からすれば、謝罪のメッセージを繰り返しても、実が伴わない、という不満がくすぶる。

 それにしても、多大な被害を出した祖先の過ちに対し、国はいつまで遡って責任を負い、いつの時点までどのような形で責任を果たすべきなのだろうか。

「人権外交」の重要性が増すなか、日本も“負の歴史”を後世に伝える努力を

 最近のヨーロッパでは、過去の歴史を省みる流れも出ている。

 特に、アメリカの「Black Lives Matter」がヨーロッパにも飛び火。奴隷貿易や植民地支配を巡って、歴史を見直す動きも出ている。

 イギリスではイングランド銀行と英国教会が、19世紀の幹部が奴隷貿易から利益を上げていたとして謝罪。英ロイズ保険組合も奴隷貿易における「恥ずべき」役割について謝罪した。

 ベルギーでは、アントワープ市が19世紀の国王レオポルド2世の像を撤去した。この王がアフリカ・コンゴの植民地化を進め、先住民に過酷な労働ノルマを課し、達成できないと手を切り落とすなどの残虐非道な搾取をした。昨年6月、フィリップ国王がコンゴ民主共和国(旧ザイール)のチセケディ大統領に宛てた書簡のなかで、初めて謝罪した。

 また、ドイツのナミビアへの対応が報じられる直前、マクロン仏大統領は、訪問先のルワンダで、1994年に80万人以上が虐殺された事件について、虐殺を行った体制を支持していたフランスの責任を認めた。ただし、「(虐殺に加担する)共犯者ではなかった」として、明確な謝罪は避けた。

 とはいえ、ヨーロッパの各国が、かつての植民地支配そのものを謝罪したり補償したりする動きは出ていない。

 マクロン仏大統領にしても、アルジェリアに対する植民地支配の歴史について、大統領就任前には「植民地支配は反人道罪」「歴史を直視し謝罪すべき」と発言し、フランス国内で驚きと反発を受けた。就任後は態度を後退させ、アルジェリアが公式謝罪を求めるのに対しては、「悔い改めも謝罪もしない」と拒絶している。

 積極的に謝罪や補償などを行えば、国内にバックラッシュが起きる。それは日本も経験済みだ。村山談話や女性基金の後、負の歴史を省みることに「自虐的」という批判がされるようになり、自国の歴史を肯定的に(のみ)見ようとする風潮が広がった。それが、加害の事実をなかったことにしようとする歴史否認や、嫌韓からヘイトデモの横行などへとつながった。

 そうした風潮を背景に、政治主導で“負の歴史”を次世代に伝える機会が減っていったことは残念だ。「謝罪」「補償」とは別に、歴史的事実を確認し、現在・未来の自国民に正しく伝えていくことは必要で、この点についてはドイツに学ぶ点は大いにあるように思う。

 それは、道徳的な理由からだけではない。

 韓国は、経済発展と民主化による国民の人権意識の向上を背景に、「歴史認識」を巡って日本を批判し、強い要求を突きつけるようになった。今世紀に入って以降、アジア・アフリカの国々も、経済力や国際的な発言力を次第に高めてきている。欧米による過去の植民地支配や軍事的・経済的干渉などによる人権侵害についても、謝罪や賠償を求められる機会も増えるかもしれない。

 一方で最近、欧米は「人権」を外交上のテーマのひとつに据えるようになってきた。とりわけ中国に対しては、香港やウイグルなどでの人権を巡って批判がなされる場面が増えている。

 これに対し中国は「過去の人権侵害」で反論してくることが考えられる。すでに、日本がウイグル問題で「深刻な懸念」を表明したのに対し、慰安婦問題を引き合いに「日本は人権を尊重しているといえるのか」と反論した。南京事件など、旧日本軍が中国国内で行ったさまざまな行為を、改めてクローズアップさせることもあり得る。

 さらに中国は、アフリカなど旧植民地国をとりまとめ、ヨーロッパの旧宗主国やアメリカなどに対し、「まずは過去の人権侵害の清算を」と要求してくるのではないか。その時、植民地支配や虐殺など、他国の人たちへの深刻な人権侵害という負の歴史を背負った国々はどう対応するのか。

 中国は、日本と国交回復する際に、賠償請求権を放棄した。一方、賠償の負担から免じられた日本は、ODA等を通じて中国にさまざまな経済的援助を行った。そこには、過去に対する償いの意識もあったと思う。

 日本は、過去の加害行為と戦後の対応の両方について、きちんと事実を整理し、内外に伝えていく準備が必要だ。それに加えて、負の歴史をきちんと後世に伝える努力を示せれば、日本の主張は国際社会において、大いに説得力を持つだろう。欧米に対しても、ひとつのモデルを示せるのではないか。

(文=江川紹子/ジャーナリスト)

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。

江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

「LINE MUSIC」5月の月間ランキング、3位Official髭男dism、2位YOASOBI、1位は?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

日本国内で幅広い世代から支持される音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」の、2021年5月の月間ランキングが発表された。若年層のトレンドも色濃く反映されてくるストリーミング音楽のランキングは、今回も世界的トレンドを飛ばし続けるグループから、いま人気急上昇中の要注目アーティストまで幅広い顔ぶれがランクインしていた。そのランキングを見ていこう。

1位にはBTS(防弾少年団)の新曲「Butter」がランクイン!

 LINE MUSIC株式会社が発表した2021年5月の月間ランキングによると、1位には5月21日にリリースされたBTS(防弾少年団)の「Butter」がランクイン。MVのYouTube再生回数は6月7日時点で3.1億回を突破しており、さすが世界的人気を誇るBTS、驚異の伸びっぷりだ。  2位にランクインしたのはYOASOBIの新曲「もう少しだけ」。2019年に公開したデビュー曲「夜に駆ける」が若者の心を掴み大ヒットして以来、キャッチーなメロディと独特な世界観の歌詞で人気を集め続けるYOASOBI。今回の「もう少しだけ」は「めざましテレビ」(フジテレビ系…

続きは【オトナライフ】で読む

パチンコ『初代・牙狼』を超える「衝撃デビュー」!? 早くも「7万発」…「払い出しが追い付かない」「最強のスピード」など爆裂報告が続々!!【初打ち実戦速報- P牙狼 月虹ノ旅人-編】

 CR機時代から爆裂を提供し続ける名シリーズ『牙狼』。その最新作となる『P牙狼 月虹ノ旅人』が、遂に西日本のホールへ解き放たれた。

 東日本の導入予定は翌週6月14日。全国のファンが堪能できる日はまだ先であるが、本機を遊技できた幸運なユーザーからは既に多くの感想が寄せられている状況だ。

 導入前から評価の高かった本機の実力は本物なのか。期待通りの爆裂を披露しているのか。実際に遊技した方々の感想を交え紹介しようと思う。

 まずは改めてスペックを掲載するので、ご確認いただきたい。

『P牙狼 月虹ノ旅人』(サンセイR&D)

■大当り確率:1/319.68
■賞球数:3&1&5&15
■カウント:10カウント
■ラウンド数:3Ror10R
■魔戒CHANCE突入率:50%
■魔戒CHANCE継続率:81%
■遊タイム突入条件:950回転で魔戒CHANCE突入
○○○

 大当り確率1/319.68の1種2種混合機で、初代と同じく大当り時の振り分けで継続抽選が行われるラウンドバトルが採用されている。ヘソ大当りは全て3Rとなり、その内50%が連チャンモード「魔戒CHANCE」へと突入する仕様だ。

 魔戒CHANCE中は全て10R1500発の大当りとなり、それが81%でループする強力な右打ち性能を実現。この間は基本的に3カウントで大当りが決着するため、出玉スピードも申し分ない仕上がりとなっている。秒で訪れる1500発のループが、瞬く間に大量出玉を築き上げてくれるだろう。

 また、本機には遊タイムが搭載されており、950回転で発動。魔戒CHANCEへ直行し、大当り濃厚という強力な恩恵となっている。初代の特徴を継承しつつ、ハマリへの救済措置も搭載されている本機。非の打ちどころのない至高のマシンとして活躍してくれそうだ。

【プレイヤーからの実戦報告】

 様々な意見はあるものの、ネガティブな意見の割合はかなり低い印象。特に魔戒CHANCEに関しては、「スピード感あって最高」「アタッカーも優秀」「ラウンドバトルが楽しい」といった高評価の声が目立っていた。

 気になる出玉面では「30連4万発」「終日7万発」など、『牙狼』の爆裂を遺憾なく発揮しているといった状況だ。また、出玉速度を絶賛するユーザーも多く、「時速5万発ペース」「速すぎて玉の払い出しが追い付かない」「初代を超えた最強のスピード」といった声が相次いで寄せられている。聞きしに勝る「爆速マシン」といえるだろう。

【ヒットの可能性は?】

 導入地域が限られているため、総合的な評価を下すには早計ではある。ただ、現時点での反応を見るに、期待以上の仕上がりに歓喜しているファンが多い印象だ。出玉スピードと爆発力は間違いなくトップクラス。反響の質は、大旋風を巻き起こした初代にも迫るものを感じる。大ヒットを実現しそうな気配だ。

【注目記事】

パチスロ初代『北斗の拳』の知られざる“偉業”!? 4号機『ミリオンゴッド』の「フリーズ」級の「奇跡的な○○」!!

パチンコ新台「約93%ループの超連撃」が大量出玉を量産!?「源さん級の爆速!?」と囁かれる「怪物マシン」を考察!!

パチスロ「新台初日」から激アマの動き!? 11年ぶりの「名機」復活にファン歓喜!【初打ち実戦速報―パチスロ―編】

ステレオタイプを撲滅し「絶版」を目指して作られた書籍『#駄言辞典』発売

日本経済新聞社と日経BPが、日本社会の多様性を阻むステレオタイプを撲滅することを目的に2020年11月から新聞広告を通じて展開しているアクション「NIKKEIUNSTEREOTYPE ACTION」から、『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP)が書籍として6月10日に発売されることが発表された。現在予約を受け付けている

日本新聞社と日経BPが、日本社会の多様性を阻むステレオタイプを撲滅することを目的に2020年11月から新聞広告を通じて展開しているアクションから、『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP)が書籍として6月10日に発売されることが発表された。
日経BP、312ページ、1540円(税込)、ISBN-13 978-4296109470
駄言辞典 2020年11月27日付日本経済新聞朝刊掲載
2020年11月27日付日本経済新聞朝刊掲載

古いステレオタイプによって生まれたひどい発言を「駄言」と名付け募集したところ、想像を超える量が集まり、世の中にはびこる多種多様な駄言の存在が明らかに。本書はそんな滅びるべき駄言を集めた辞典。

駄言は、無意識の思い込みによって生まれる言葉。発言した本人に悪気はなく、むしろその場の空気を明るくするため、相手のためによかれと思って言ったことが駄言になってしまうことが多い。その根底には、育ってきた環境や教育などによって植えつけられたステレオタイプがある。本書は、様々な角度から駄言について考察することで、駄言を言う人が思いとどまり、駄言を言われた人が「それ駄言ですよ」と言える世の中にすることを目指している。そしていつか本書が必要なくなり「絶版」となればとの願いが込められている。

『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP) 解説01
『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP)  解説02
<第1章>
「女性らしさ」「キャリア・仕事能力」「生活能力・家事」「子育て」「恋愛・結婚」「男性ら
しさ」の6つのカテゴリに分けて解説
 
<第2章>
キーパーソン6人に駄言についてインタビュー
 
<第3章>
駄言との向き合い方を考察

『大豆田とわ子と三人の元夫』で“信者”を集める坂元裕二、今後のドラマ界にどう影響?

 放送されるたびにネット上には礼賛記事があふれ、コメント欄も大盛り上がり。その大半は「ここがすごい」「他のドラマとは違う」「こんなセリフ聞いたことがない」などのポジティブな言葉で埋め尽くされる『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系)。

 視聴率は民放ゴールデン・プライム帯のドラマで『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)に次ぐワースト2位と低調だが、コメントの多さと熱は「見ている人の愛情がいかに深いか」を示している。それだけ「コメントを書き込みたくなる」「好きなところを共有したくなる」特別な作品ということだろう。

 ストーリーに関しては多くの記事がいろいろ書いているためここでは控えるが、「なぜここまで礼賛されているのか」と「それが現在のドラマシーンにどんな影響を与えるのか」を掘り下げていきたい。

作品ごとにフィーチャーされるセリフ

 まず同作は、なぜここまで礼賛されているのか。その理由は主に坂元裕二の脚本と、それに応える俳優たちの演技の2点が考えられる。

 坂元裕二の作品は、2010年の『Mother』(日本テレビ系)あたりから、ネット上に名言集がアップされるなどセリフに注目が集まるようになっていった。以降、『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系)、『Woman』(日本テレビ系)、『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)と新たな作品が放送されるたびにセリフがフィーチャーされてきた。

 魂の叫びのようなセリフ、視聴者に気づきを与えるセリフ、気の利いたオシャレなセリフ、格言のような考えさせられるセリフ……バリエーションも全体のセリフ量も増え、2017年の『カルテット』(TBS系)では、さらに激増。「唐揚げにレモンをかけるか」を筆頭にクセの強いセリフをたたみかけて熱狂的なファンを生み出していた。

 さらに『大豆田とわ子と三人の元夫』は、その『カルテット』の倍以上、クセの強いセリフが盛り込まれている。登場人物たちは最初から最後まで、現実世界の会話ではまず言わないであろうセリフをかけ合い続けているのだ。

「さすが」と「苦手」の両極端

 このクセが強いセリフが熱狂的な声の源であり、逆に「見づらい」「面倒くさい」などの拒絶を生んでいる理由でもある。「さすが坂元さん」「すごすぎる」と思う人と、「自分に酔っている」「“ドヤ感”がすごくて苦手」と思う人が両極端なのだ。

 実際、坂元作品の中でも、「『Mother』『最高の離婚』『Woman』くらいならいいけど、『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』はやりすぎ」という人が少なくない。これほどクセの強いセリフが乱発されても、「さすが」「すごすぎる」と感じている人は、坂元作品の“信者”と言ってもいいのではないか。

 しかし、坂元作品の信者たちは礼賛の言葉で埋め尽くし、「このよさがわからないなんてかわいそう」という、否定的な声を発しづらいムードをつくり上げる。また、ネットメディアが熱狂的なファンたちのPV狙いで礼賛記事を量産していることも、そのムードを加速。信者以外の人も「そんなに好きならまあいいか」と引いてしまうほど、両者の温度差は大きい。

 その温度差は、ゴールデン・プライム帯のドラマというより、好きな人がお金を払って見るBS・CSや動画配信サービスのドラマに近いものがある。つまり、「ハマる人にはとことんハマる」という嗜好性の高い作品であり、坂元自身がそういう方向性に進んでいるのかもしれない。

実力優先のキャスティングに疑問

 ただ、そんなクセの強いセリフを自分なりに消化して演じている俳優たちの技量に疑いの余地はない。

 松たか子松田龍平、角田晃広、岡田将生、市川実日子、石橋静河、瀧内公美、石橋菜津美、近藤芳正、高橋メアリージュン、岩松了、そして中盤から終盤にかけてのキーマンとしてオダギリジョー。「よくぞここまで達者な俳優だけを集められたな」とプロデューサーの徹底ぶりを感じさせられる。

 しかし、あくまで実力主義のキャスティングであり、「ゴールデン・プライム帯の作品にふさわしい大衆性があるか」と言えば首をひねりたくなってしまう。うまいのは間違いないが、「見よう」と思ってもらえるかは別物であり、「スタート前から見る人の総数を限定してしまうキャスティングだったのではないか」という感がぬぐえない。

 キャスティングという点でも、ゴールデン・プライム帯のドラマというより、BS・CSや動画配信サービスのドラマに近い感がある。プロデューサーも坂元の脚本が持つ嗜好性の高さに合わせているのか、それとも合わせすぎてしまったのか。「熱狂的なファンは得られるが、ヒット作にはなりづらい」という道を選んだようにしか見えない。

「お休み」から3年3カ月ぶりの復帰

 坂元が類まれな技術を持つ脚本家であることは間違いないが、「今後のドラマシーンにどうからんでいくのか」は読みづらいものがある。民放各局は、熱狂的なファンたちのことをどう評価するのか。それがあれば視聴率がブービーでもOKなのか。

 ただでさえ「似たようなドラマばかり」という声がある中、「多様性を担保する」という意味でも坂元作品は貴重。「お金が稼げるから」と言ってBS・CS や動画配信サービスに限定されたら、地上波連ドラの損失になってしまうだろう。

 坂元は2018年1月期の『anone』(日本テレビ系)の終了直後、「連ドラはお休みします」と宣言した。今春の『大豆田とわ子と三人の元夫』は3年3カ月ぶりの連ドラ復帰作であり、視聴率以外の評価をしっかり与えなければ、坂元は再び“お休み”に入ってしまうかもしれない。

 引いては坂元作品だけでなく、似たような“信者”を集めるタイプの作品に、どんな評価を下し、どう扱っていくのか。『大豆田とわ子と三人の元夫』が、それを考えるいいきっかけを与えてくれたことは確かだ。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

JRA「迷走」サリオス安藤勝己氏VS堀宣行調教師で意見真っ二つ……「何度も言うけど、マイルじゃ忙しい」「能力を出すのに何の問題もない」世代No.2の本当の姿は

 先週行われた春のマイル王決定戦・安田記念(G1)で3番人気に支持されたサリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)は、ほとんど見せ場をつくることもできずに8着に敗れた。

 昨年、無敗の三冠を達成したコントレイルの最大のライバルと評されているサリオス。昨秋の毎日王冠(G2)から勝ち星に遠ざかっているものの、今回の安田記念では昨年の最優秀短距離馬グランアレグリア、一昨年の最優秀短距離馬インディチャンプに次ぐ3番人気に支持されていた。

 それもグランアレグリアこそ抜けた人気だったが、インディチャンプの単勝7倍に対して、サリオスは7.9倍。これだけを見ても、ファンの期待が如何に高かったのかが窺える。重賞2勝を含む連対率100%の東京、G1勝ちのあるマイル戦であれば頂点に立てるだけの器と見込まれての支持だった。

 しかし、レースでは松山弘平騎手の「スタートからトモ(後肢)の踏ん張りが利かず、取りたいポジションを取れませんでした」との言葉通り、スタートからダッシュがつかずに後方から。「もう少しいい位置で脚を溜めたかった」と悔やむからには、完全に想定外の展開だろう。次々に前へ入られて好枠と思われた1枠1番が仇になると、最後の直線を迎えた時には、ほぼ勝ち目なしといった状況だった。

「松山騎手が『陣営が上手く調整してくれた』とコメントしていた通り、状態は決して悪くなかったと思います。それでも行き脚がつかなかったことで、レース後にはファンからは今回の安田記念参戦に懐疑的な声も聞かれますね。

堀宣行調教師も『東京マイルは、この馬の能力を出すのに何の問題もないコース、言い訳できないコース』と意気込んでいただけに、陣営のショックも小さくはないと思います」(競馬記者)

 2歳時にマイル戦を3連勝し、朝日杯フューチュリティS(G1)を勝利。世代の頂点に立ったサリオスだが、常々「本当にマイルがベストなのか」という疑問が付きまとっていた。

 元JRA騎手で競馬評論家の安藤勝己氏は、2歳の時から自身のTwitterを通じて「ゆくゆく2000mまでならこの馬(コントレイル)、それ以上ならサリオスって構図になりそう。使ったレースとは逆の適性やとオレは思う」とサリオスのマイル挑戦に疑問を投げかけており、今回の敗戦にも「何度も言うけど、サリオスは基本マイルじゃ忙しい」と苦言を呈している。

「2歳の時にマイル戦で成績を残しても、3歳秋以降はそれぞれの得意距離にカテゴライズされますからね。『超一線級のマイラーに交ざってどうか』という疑問はありました。

また陣営にとって、今後の指針になったはずの昨秋のマイルCS(G1)では、大きく出遅れてほとんどレースに参加できず……最後は上がり最速の末脚で追い上げて5着でしたが、これでマイルがベストとは判断できなかったと思います。そういった意味では、今回の安田記念の敗戦で、ある程度の答えが出た気もしますね」(同)

 また、安藤氏による見解の裏付けとなったのが、姉サラキアの活躍だ。

 サラキアは3、4歳と2000m以下を中心に使われていたが、重賞勝ちには一歩届かない存在だった。しかし、5歳を迎えた昨秋、1800mの府中牝馬S(G2)で重賞初勝利を挙げると、その勢いのまま2200mのエリザベス女王杯(G1)で2着。2500mで行われた年末の有馬記念(G1)でも11番人気ながら2着に好走し、ファンを驚かせた。

「ディープインパクト産駒の姉サラキアに対して、サリオスはハーツクライ産駒。牝馬・牡馬の違いもあって、血統的に見ればサリオスがサラキアより、さらに距離をこなしても不思議ではありません。

陣営としては2000mの皐月賞(G1)で0.1秒差だったコントレイルに、2400mの日本ダービーで0.5秒差をつけられたことで距離を短縮したようですが、それ以上に位置取りの差が大きかったような気がします。実際に上がり3ハロンでは0.1秒しか負けていないわけですし、最後も止まったという感じではありませんでした」

 一方で、堀調教師は安田記念前の共同会見でサリオスの距離適性について問われ「細かい要素が影響しますから、一概には言えない」と明言を避けている。

 ただ、前走の大阪杯(G1)については、右回りで小回りの2000mに「この馬にとって大きなチャレンジだった」と話していることから、少なくとも安田記念の東京マイルには小さくはない適性を感じていたはずだ。

「難しいなか、陣営が上手く調整してくださったと思いますが、申し訳ない結果になってしまいました」

 レース後、そう関係者やファンへ謝罪した松山騎手。だが、あの展開では「誰が乗っても……」と思う人も少なくないだろう。果たして世代No.2は今後、どこへ矛先を向けるのか。休養中のコントレイルと共に、このままでは終われないはずだ。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

定額制動画配信サービス5月ランキング、3位「鬼滅の刃」2位「名探偵コナン」1位はやっぱり

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

リアルタイムでテレビを視聴する時間が減り、動画共有サービスや動画配信サービスなどでさまざまなコンテンツを視聴する時間が増えてきている今。AmazonプライムビデオやNetflixといった数ある有料の動画配信サービスのなかで、最もみられているのはどんな作品だろうか? GEM Partners株式会社が6月4日に「定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング」を発表した。不動の人気を誇る「鬼滅の刃」や「名探偵コナン」が上位にランクイン。そしてそれらを抑え第1位となったのは? また急激に視聴を伸ばしているコンテンツにも注目する。

1位はやはり、2021年大注目のあの作品!

 GEM Partners株式会社が日本在住の15~69歳の男女約7,000人を対象に「定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング」を調査、5月に最も観られたコンテンツのトップ20を発表した。

 3位は「鬼滅の刃」。4月の同調査で3位だった「進撃の巨人」からその座を奪い、ランクアップ。まだまだ衰えない高い人気が伺える。  続く2位には前月から変わらずに「名探偵コナン」がランクイン。動画配信サービス別のラン…

続きは【オトナライフ】で読む