「16馬身差」圧勝スノーフォールが示した凱旋門賞攻略のカギ!? 英オークス(G1)ディープインパクト産駒では勝てないといわれた鬼門の克服は「氏より育ち」に光明?

 4日、エプソムダウンズ競馬場で行われた英オークス(G1)をレース史上最大となる16馬身差で圧勝したスノーフォール(牝3、愛・A.オブライエン厩舎)は、次走に7月17日の愛オークス(G1)を予定していることが分かった。

 レースでは道中を後方待機から、最後の直線入り口にかけて持ったままで進出。残り2ハロンでGOサインが出されると、そのまま後続を置き去りにする独走劇を演じた。

 2着に16馬身差をつけるという、あまりにも一方的な勝ちっぷりに鞍上のL.デットーリ騎手も驚きを隠せなかった。

「多くのクラシックを勝ってきたけど、これほど簡単だったことはない」

 2017年、18年にかけて凱旋門賞(G1)を連覇した名牝・エネイブルをはじめ、これまで数々の名馬に跨って来た世界的名手をして大絶賛させたのだから、その衝撃は計り知れないほどだったのだろう。これには、当然ながら欧州の大手ブックメーカーも注目。10月3日の凱旋門賞の1番人気に急浮上した。

 その一方で特筆すべきは、同馬がディープインパクト産駒の日本産馬だという事実だろう。

 ディープインパクトは現役時代に凱旋門賞へ挑戦し、3位入線ののち失格。父となってもこれまで13年キズナ、14年ハープスター、16年マカヒキ、17年はサトノダイヤモンド、サトノノブレス、19年フィエールマンなど多くの産駒を繰り込んだが、ことごとく敗退した。

 そして、成績が振るわない原因として挙げられたのは、タフさを求められる欧州の馬場への適性不足である。これに対し、世界でもトップクラスとされる高速、かつ軽い馬場が主流なのが日本競馬。正反対ともいえる欧州の馬場に対応することが出来ず、能力を発揮できないままレースを終えるケースが多い。

 そのため、ディープインパクト産駒では凱旋門賞に通用しないといった風潮も年々強くなっていった。アーモンドアイやコントレイルのようなトップクラスの馬でさえ、凱旋門賞挑戦には積極的な姿勢を見せなかったのは、両者が高速馬場で結果を残していた背景もあるだろう。今年の凱旋門賞に登録した馬の顔触れに重巧者が揃ったのは、欧州のタフな馬場を考慮してのものだと察しが付く。

 にもかかわらず、日本で生産されたディープインパクト産駒であるスノーフォールが、日本馬が苦手とする欧州の舞台で歴史的な偉業をも達成。ディープインパクト産駒の欧州クラシック制覇はビューティーパーラー、サクソンウォリアー、スタディオブマン、ファンシーブルーに続き、これで5頭目ともなった。

「好走した馬の血統にも母系にストームキャット、ガリレオ、サドラーズウェルズなど一定の傾向もありますね。ただ、やはり大きいのは育成の環境なのかもしれません。あのエルコンドルパサーも初戦はクロコルージュの2着に敗れました。その後、長期滞在することで欧州の馬場へ対応していきました。

日本ではどちらかというとステップレースすら使わずに、目標のレースに直行することも増えたほど、レース後の消耗に対して神経質になっているのが近年の傾向ですが、欧州は短いスパンで連戦することも珍しいことではありません。あのエネイブルでさえ、6連勝で凱旋門賞を制した年は、4月から月1走のペースで使われていたほどです」(競馬記者)

 確かにスノーフォールにしても、昨年の1年間だけで7戦を消化。優勝した英オークスは6月4日だが、今年の復帰初戦・ミュージドラS(G3)を勝利したのは5月12日のことだった。次走に予定している愛オークスが7月17日、凱旋門賞が10月3日であることを考えると、“過保護過ぎる”印象もある日本と違って、過酷なローテーションにも映る。

 だが、そんな心配をよそに快進撃が続いているということは、育成環境で欧州と日本にまだまだ大きな差があるのではないかという懸念も出てくる。

 勿論、昔と違って現在の日本の環境が世界レベルにあることに疑いはないのだが、日本で育ったディープインパクト産駒がこれだけ通用しないのに対し、欧州で育った途端にこの好結果では、頭の痛い現実と向き合わざるを得ない。

 このままスノーフォールが凱旋門賞を制するようなことがあると、それこそまた「日本は種牡馬の墓場」というありがたくないレッテルを貼られることになるかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

「誰でも万馬券を的中できる方法」とは?JRAエプソムカップは絶好の万馬券指定レース

競馬人気と万馬券

 3月の高松宮記念(G1)から始まった春のG1シリーズも、6月6日の安田記念(G1)で一旦終了となったが、この春初めて競馬を始めたというファンも多いだろう。コロナ禍の影響で昨年から競馬ファンが急増し、馬券を購入できる日本中央競馬会(JRA)のネット会員は昨年だけで60万人ほどが増え、なんと500万人を超えたという。そして昨年、JRAの売り上げは3兆円を超え、ハイセイコー、オグリキャップ、ディープインパクトと続いた競馬人気に、また火が付いたのである。

 そんななか、競馬を始めたファンにとって大きな壁となっているのが、万馬券の的中だ。万馬券は100倍以上の配当を示すもので、100倍のオッズに100円を買えば、払い戻しは1万円という計算。40倍と50倍の馬券であればそれほど大きな差は感じないが、90倍と100倍では「万馬券かどうか」と大きな差がある。この万馬券を的中させることは、ファンにとって大きなステータスであり、実績となるからだ。

 万馬券は誰もが簡単に的中できるものではない。だからこそ100倍以上の配当になるわけで、実際に多くの不的中があることで成り立っている。しかし、そんな万馬券を簡単に的中できるとすれば、誰もが耳を疑うのではなかろうか。今回紹介する「暴露王」は、年間300本以上の万馬券を的中させている“究極の万馬券的中集団”として知られている。

 その存在は一部のファンに神格化されているほどで、実際に昨年は年間357本の万馬券を的中、一昨年も340本の万馬券を的中というから、驚きを通り越してしまう。さらに、昨年の最高配当は119万円(100倍どころか1万1900倍!)という、馬券のなかでも最高峰に位置する100万馬券を的中させているのだ。

 こんな馬券は、一般の競馬ファンはもちろん、ほとんどの予想家や競馬記者では、まず的中させることは不可能。実際にテレビやラジオなどに出演している記者たちが、その場で100万馬券を的中させたなど聞いたことも見たこともない。それを可能にする暴露王がいかに万馬券のスペシャリストであるか、この一例だけでも十分に理解できる。

 今週末はエプソムカップ(G3)や函館スプリントステークス(G3)といった重賞レースが行われるが、その暴露王がどんなレースを狙っているのか、そして万馬券の的中にどれほどの手応えを掴んでいるのか、じっくり話を聞くことができた。

万馬券を狙って的中できる理由

――なぜ暴露王さんは万馬券を専門に狙っているのですか?

担当者 その答えは簡単です。馬券を買うにあたって理想なのは、高配当馬券の的中だからです。仮に資金が100円だった場合、5倍や6倍の配当では数百円の利益にしかなりません。しかし100倍以上の万馬券であれば、100円の投資金が数万円や数十万円、時には100万円以上になって戻ってくるのです。これが競馬においてもっとも魅力的なのは、言うまでもないでしょう。暴露王はそんな万馬券を狙って的中させることを前提に、日々情報収集を行っています。

――確かに万馬券の的中は、ほかの馬券とは比較にならないほどの払い戻しと大きな感動を得ることができます。そんな難しい万馬券を的中できる理由は何でしょうか?

担当者 万馬券を狙って的中させる手っ取り早い方法は、人気薄で好走して上位に入る穴馬から馬券を買うことです。ただ、多くのファンが参考にするスポーツ紙、競馬専門紙、人気のある予想家、元競馬関係者といった方々は、そのほとんどが人気になる馬を本命にしています。暴露王のように、穴馬から万馬券を狙う方法とは真逆。そこで万馬券の的中実績に大きな差が出るといっていいでしょう。

――それは理想的ですね。しかし、なぜそんなことが可能なのですか?

担当者 暴露王の情報元は、東西のトレーニングセンターで活動するバリバリの現役トラックマン(競馬記者)。それも凄腕中の凄腕であり、関係者と本音で話し合える関係にある人物ばかり。彼らは競馬マスコミに所属しながら取材活動を行っていますが、そのなかで新聞などに載せられない“関係者の本音”を入手することができます。

 載せられない理由は、関係者の本音が新聞などで広まることによって、ほかの馬からマークされて勝利が遠ざかってしまうからです。つまり、ライバルからマークされるのを避けるために、あえて本心を隠し、マスコミには控えめなコメントをしておくことが多々あるのです。しかし、暴露王が提携する記者は、そんな関係者の本音をしっかりと把握しています。そしてその情報は、マスコミから広がる恐れがないレース当日、そして暴露王を通じてファンに提供されます。

――それは競馬界の複雑な部分ですが、確かに納得できるところではあります。実際に本当に勝つ自信があれば、あえて他からマークされるような強気のコメントを言う必要はないでしょう。そんな情報を独占的に入手できるのが暴露王さんの強みなのですね。さて、今週末はエプソムカップと函館スプリントステークスという2つの重賞レースが行われますが、展望はいかがでしょうか?

担当者 昨年、421万円という超高額の特大万馬券が飛び出したエプソムカップが断然の狙い目です。というのも、今年もエプソムカップにはアッと驚くような人気薄の穴馬が出走するからです。今年はアドマイヤビルゴ、アルジャンナ、ヴェロックス、シュリ、サトノフラッグ、ガロアクリーク、マイラプソディなど、かなり名の知れた馬が出走を予定していますが、上位人気が想定される馬には意外な不安情報があり、一方で人気薄が想定される“ある穴馬”には、陣営から絶好の激走サインが寄せられています。トータル的に判断して、万馬券はもちろん、かなりの高配当も期待できますよ。

――それは非常に期待が高まります。その情報はどのようにして提供されるのでしょうか?

担当者 今回のエプソムカップに関する情報は非常に特別なものでありますが、多くのファンに万馬券の的中を体験してもらいたいという思い、さらに情報を提供してもらった関係者の思いに応えるため、そして競馬をもっと盛り上げていくため、まだ暴露王を体感したことのない方々へ「馬単、三連複、三連単」の買い目と共に、その穴馬情報を無料でお伝えします。日本ダービー(東京優駿)や安田記念は終わりましたが、競馬の稼ぎどころはこれからが本番です。ぜひ注目していただきたいですね。

――それは本当に価値のあることだと思います。週末の参考にしてみたいと思います。本日はありがとうございました。

 誰もが憧れる万馬券の的中。それをいとも簡単に成し遂げるスペシャリストの暴露王。今週末は彼らが無料で買い目や情報を提供してくれるエプソムカップが行われるが、まさに絶好の万馬券レースだ。これは競馬ファンにとって大きなチャンスであるとともに、これから競馬を始めたいと考えているすべての皆様にとっても、ビッグなプレゼントである。

 競馬は明確に勝ち組と負け組が存在する世界であり、勝ち組でいることがいかに困難かは誰もが知るところ。暴露王の情報を活用し続けることで、その勝ち組の象徴である万馬券の的中は約束される。何も考えず、彼らの情報や買い目をそのまま買うだけで、年間300本以上の万馬券を的中できるのだ。これから始まる夏競馬、そして月末に行われる春のグランプリ・宝塚記念(G1)に向けても、暴露王を余すことなく活用することで、数十本の万馬券的中も可能だろう。今後の彼らの活躍に大いに期待したい。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

スルガ銀行、ノジマと決別、“自主再建”に自信深める…新提携先に「SBI」が取り沙汰

 スルガ銀行は5月27日の取締役会で筆頭株主である家電量販店大手ノジマ(東証1部上場)の社長で、同行副会長の野島廣司氏(70)が退任する人事を決めた。6月29日開催予定の株主総会の議決を経て正式に決定する。スルガ銀とノジマは資本・業務提携の解消に向けた協議を開始した。スルガ銀の生え抜きで前社長の有國三知男会長(55)も退任する。嵯峨行介社長(56)らは引き続き経営陣にとどまる。

ノジマ、前倒しして野島社長の辞任を発表

 ノジマは6月1日、野島社長がスルガ銀の社外取締役副会長を同日付で辞任したと発表した。予定を約1カ月間前倒ししたことになる。複数の取締役の交代を求めたノジマ側の人事案をスルガ銀が拒否したため、野島氏は退任という強権を発動した。5月29日の取締役会は人事の執行部提案を多数決で決めた。全会一致が多い銀行の取締役会で意見が割れるのは異例である。

 スルガ銀は経営再建のため、2019年5月、ノジマと業務提携した。ノジマは同年10月、スルガ銀の創業家が保有していた全株式を取得し、18.52%を保有する筆頭株主となった。野島氏は20年6月からスルガ銀の代表権のない社外取締役と副会長に就任していた。

 ノジマとスルガ銀はオンラインサービスや金融とITを融合したフィンテック事業の共同展開を進める方針だった。だが、経営再建のスピード感をめぐり溝が大きかった。ノジマは早期の経営立て直しを図るため、人事の刷新・組織のスリム化などを求めていた。スルガ銀の21年3月期連結決算は売上高に当たる経常収益が20年3月期比15%減の997億円。15年ぶりに1000億円の大台を割り込んだ。純利益は15%減の214億円だった。個人向けローンの新規実行額は226億円。ピークの20分の1と低迷を続けている。

 法令順守体制の再構築を優先すべきだと考える現経営陣に対して、ノジマは縮小均衡が続けば収益基盤そのものが壊れてしまうと危機感を強めた。今年に入り金融庁がスルガ銀に対する業務改善命令を解除する姿勢を見せ始めたことから転機が訪れた。不祥事発覚の発端となったシェアハウス投資家向け融資の損失処理のメドが付き、経営再建が第2段階に移りかけた、という認識に立っている。

 ノジマは再建の加速を担保するため、独自の役員人事案を定時株主総会に諮るべく行動を起こした。経営を支配しなければスルガ銀の再建はおぼつかないと判断したためだ。嵯峨社長を含め現在の取締役の過半数の交代を求める内容だったという。

“自主再建”に自信を深める現経営陣は、ノジマの提案を葬り去った。スルガ銀が不正に走った背景には、創業家が立場を利用して創業家のファミリー企業に資金を供給する“機関銀行化”したことがあると考える関係者は少なくない。ノジマが「第2の岡野家」になることへの警戒感が底流にある、との指摘もある。

 ノジマは金融庁にも提携解消の意向を伝えた。スルガ銀がノジマと提携したのは、ノジマを信用回復の後ろ盾としたいとする金融庁の意向が強く働いた面がある。金融庁は「信用不安が再燃する懸念は小さい」として、ノジマの動きを静観することにした。

ノジマの持ち株はどこへ行く

 ノジマが野島社長の退任時期を早めたことにより、資本・業務提携の解消に向けた動きが加速する。ノジマが提携を解消した暁にはスルガ銀は新たなと提携先を探すことになる。だが、「ノジマに代わる企業を見つけるのは容易ではない」(首都圏の有力地銀の頭取)とみられている。ノジマの持ち株(18.52%)の行方に関心が集まる。

 スルガ銀は静岡県沼津市の相互扶助組織を源流として1895年に設立された。初代頭取以降、岡野家の出身者がトップをつとめてきた。1985年に頭取に就いた岡野光喜前会長(5代目社長)は30年以上にわたって君臨してきた。

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」やワンルームマンションを対象にした融資で、審査書類の改ざんや契約書の偽造といった不正行為が横行した。不正が疑われる分も含めると不適切融資の規模は1兆円超に達した。2018年10月、金融庁から融資業務の一部停止を含め業務改善命令を受け、岡野前会長ら当時の経営陣は引責辞任した。

 その後、スルガ銀では創業家のファミリー企業が融資を受けた450億円の返済が滞っていた。ノジマは19年10月、創業家がファミリー企業経由で保有しているスルガ銀のすべての株式(13%強)を140億円で取得した。ノジマはすでにスルガ銀株の5%弱を保有しており、持ち株比率は18.52%となった。

 当初、金融庁がスルガ銀のスポンサー候補とみなしていたのは新生銀行だった。新生銀は今や公的資金を返済できない唯一の大手銀行だ。「新生銀がスルガ銀救済に手をあげているのは金融庁に恩を売って、金融庁との関係を良くしたいとの思惑があるからだ」(有力金融筋)といった見立てが浮上した。

「今や新生銀は実質、ノンバンク状態。普通の銀行は新生銀と組みたくない。同様にノンバンク化したスルガ銀なら親和性がある」(同)。こうした背景もあって、新生銀がスルガ銀の“受け皿”として急浮上した。だが、新生銀に“火中の栗”を拾うつもりはなかった。業務提携はしたが資本提携にまでは踏み込まなかった。

 代わってスポンサーとして名乗りを上げたのがノジマだった。ノジマの最大の狙いはカード事業だといわれる。家電量販店は飽和状態になっている。神奈川県が営業地盤の中堅家電量販店であるノジマは新たな収益源を求めていた。なかでもカード事業は有望と考え、以前から売り物を探していた。そこにスルガ銀の経営危機が現出した。ならば銀行ごとと考えた。

 しかし、中堅家電量販店のノジマが銀行をまるごと引き受けることには無理があった。資本・業務提携の解消は起こるべくして起こった。では、スルガ銀株を買うのは誰なのか。「第4のメガバンク構想」を掲げるSBIホールディングスが“台風の目”となってきた。かつて北尾吉孝社長は「我々ならスルガ銀行をうまくマネージメントできる」と意欲を燃やしていた。8行目まで資本・業務提携した地域金融機関は増えたが「弱小連合」(前出の首都圏の有力地銀の頭取)と揶揄されている。スルガ銀がSBI陣営に加われば、一定の地歩を築くことができそうだ。

(文=編集部)

JRA 川田将雅に「騎乗馬選択」の自由なし!? 帝王賞(G1)クリンチャーとの無敗コンビ解消の裏に、浮かび上がるのは主戦騎手の呪縛か

 30日、大井競馬場で地方交流レースの帝王賞(G1)が行われる。

 昨年は川田将雅騎手が騎乗する2番人気のクリソベリルが優勝。サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジC(G1)では7着と惨敗を喫したが、デビューから続く国内での連勝を7に伸ばした。

 大井の帝王賞、JBCクラシック(G1)では連勝を飾ったクリソベリルだが、連覇を狙ったチャンピオンズC(G1)で圧倒的1番人気を裏切る4着。右後肢繋ぎの輪状靭帯を傷めたことにより、現在はトレッドミルでのキャンターを中心に調整が続いている。

 ただ、クリソベリルがいなくとも、川田騎手のダートお手馬は多数。今年の帝王賞に出走表明している馬でも、クリンチャー、ダノンファラオという有力馬は同騎手が主戦を務めている馬だ。

 そんな川田騎手は帝王賞でダノンファラオに騎乗予定。重賞2連勝中と勢いに乗るクリンチャーは、C.ルメール騎手に乗り替わることとなっている。

 これまでクリンチャーは、川田騎手の手綱で3戦3勝。抜群の相性を誇るだけに、陣営からしても継続騎乗を希望していたに違いない。

 とはいえ、ダノンファラオも3歳時に帝王賞と同舞台で行われるジャパンダートダービー(G1)を優勝。その後も浦和記念(G2)、ダイオライト記念(G2)と重賞3勝を誇る有力馬の1頭だ。

 ダノンファラオに騎乗する帝王賞でも大いに期待できそうだが、記者は疑問を唱える。

「先週の安田記念(G1)では川田騎手が萩原清厩舎のダノンキングリーに騎乗して勝利しましたが、中内田充正厩舎のダノンプレミアムも出走していました。厩舎との関係性を考えればこれまで主戦を務めてきたプレミアムだったのでしょうが、キングリーで勝ち切ったあたりに野田順弘オーナーとの信頼関係が伺えますよね。

ただ、今回の帝王賞に関しては、クリンチャーや3走前に手綱を執ったオーヴェルニュなどがダノックスとは異なるオーナーの馬です。オーナーの意向という可能性も否定できないですし、仮にそうだとすれば無下に断れないですから……。川田騎手としては、他の馬に乗りたかった可能性もあると思いますよ」(競馬記者)

 確かに、今年はここまでG1を3勝している川田騎手だが、高松宮記念(G1)のダノンスマッシュ、安田記念のダノンキングリーとダノックスの馬で2勝。昨年はダノンザキッドでホープフルS(G1)も制している。

 オーナーの意向と考えれば、川田騎手が断れないのも当然。「1番強い馬を選んだ」と考えるのは、早計ともいえそうだ。

 ただ、先週の安田記念で大金星を挙げたコンビに、勢いがあるのは確か。帝王賞でも、川田騎手とダノンの快進撃が続くのかに注目したい。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

コロナ禍の中で着々と未来を描く“スポーツテック”の現在地。「INNOVATION LEAGUE デモデイ」の会場から

スポーツ庁 室伏広治長官
SPORTS TECH TOKYO と共にINNOVATION LEAGUEを推進するスポーツ庁から室伏広治長官もデモデイに参加。「本日は皆さんの活動を見て、改めてコロナ禍においてもスポーツの価値が本当にあるんだと実感し、勇気を頂いた」と、参加企業に感謝の言葉を述べた

長引くコロナ禍で、あらゆるアスリート、スポーツ関連団体や企業、それにスポーツファンも、不安な日々を過ごしている。

しかしそんな中でも、スポーツの可能性を広げるべく、“スポーツテック”企業たちの挑戦が着々と進んでいる。

今回はオープンイノベーション推進プログラム「INNOVATION LEAGUE」(イノベーションリーグ)のアクセラレーションプログラムに参加した5社のユニークな取り組みを紹介する。

<目次>
スポーツ庁と共催!「INNOVATION LEAGUE」とは?
アプリ要らずの「PlatCast」で、スポーツ観戦時に新たな“音声体験”をプラス
ユーザーが触って動かせる自由視点映像!不可能を可能にした「SwipeVideo」
▼ “推し活”を充実させる!ファンと選手のコミュニティーアプリ「Fanicon」
ファンが試合に参加!?「eジャングル」という次世代型スポーツ観戦体験
どこにいても好きなチームをリアルタイム応援!観戦プラットフォーム「SpoLive」
課題と課題、人と人がくっつき、プロジェクトが生まれる

スポーツ庁と共催!「INNOVATION LEAGUE」とは?

スポーツ庁とSPORTS TECH TOKYO が共同で取り組む「INNOVATION LEAGUE」とは、スポーツをテーマとしたイノベーション創出や産業拡張を目的としたオープンイノベーション推進プログラムだ。

INNOVATION LEAGUE

企業や事業の成長を支援する「アクセラレーション」と、スポーツやスポーツビジネスの優れた先進事例をたたえる「コンテスト」の2つのプログラムから構成されている。

アクセラレーションプログラムでは、採択された企業にSPORTS TECH TOKYOから “インキュベーター”と呼ばれる伴走者が付き、スポーツ団体とのコラボレーションや実証実験を推進するなど、さまざまな形でビジネスの成長を支援する。

今回、スポーツ団体からは日本バレーボール協会と、3人制バスケットボールのプロリーグである3x3. EXE PREMIERがプログラムに参画した。

一般的にはスタートアップを対象とすることの多いアクセラレーションプログラムだが、「INNOVATION LEAGUE」では、応募企業に制限を付けない点が特徴的だ。初回開催だった今回は5社がプログラムに採択されたが、その中にはスタートアップだけでなく大企業も含まれており、それぞれ個性ある取り組みを行った。

本記事ではプログラムの成果報告会として2月に実施した「INNOVATION LEAGUE デモデイ」でお披露目された採択5社の取り組み内容から、スポーツテックの現在地と周辺動向を見ていきたい。

アプリ要らずの「PlatCast」で、スポーツ観戦時に新たな“音声体験”をプラス

ネットが繋がらないような会場でも、現地から直接観客に音声配信できるPlatCast。観客はQRコードを読み込むだけで、専用アプリなども必要なく、ブラウザから音声を受信できる。

アイ・オー・データ機器の「PlatCast」(プラットキャスト)は、現地観戦者がより深く目の前の試合を楽しめる、“ながら聴き音声配信サービス”だ。スポーツ以外にも、学会での同時通訳や、美術館、文化施設での作品解説など用途は幅広い。

通信SIM入りのPlatCast配信キットにより、Wi-Fiや有線ネットワーク環境がない場所でも、多人数に向けた高品質な音声配信ができる。ユーザー側は専用アプリのダウンロードや会員登録の必要がなく、ページにアクセスするだけで配信を聴けるのが魅力だ。

アイ・オー・データ機器でPlatCastエバンジェリストを務める小川元大氏は、同プログラムへの参加を経て、「これまで現地でのリアルタイム音声配信をメインに考えていたが、各競技のオフシーズンへサービス領域を広げるなど、インターネットラジオとしての活用にも可能性があると分かった」と意欲を見せた。

実際に、プロ野球ではラジオ放送局のニッポン放送と協業し、これまで放送枠の都合上配信できなかった時間帯の放送を実現。選手の引退式セレモニー、オープン戦などペナントレース外イベントを、どこでも気軽に“ながら聴き”できる音声放送は、コアなファンをより引きつけるに違いない。

また、放送サービスの拡大は、実況者・解説者といった“話し手”たちの雇用創出も期待できる。競技の魅力にハマるほど、細かなプレーのポイントや、競技に関わってきたレジェンドなどの解釈を聞いて、より深掘りしたくなるもの。PlatCastが広まり、さまざまな“話し手”が登場すれば、「解説者で放送を選ぶ」楽しさも広がりそうだ。

ユーザーが触って動かせる自由視点映像!不可能を可能にした「SwipeVideo」

動画の視点を360度動かせる「自由視点映像」。データ容量が膨大になることから、視聴者が手元で自由に視点を動かすことは困難とされていたが、SwipeVideoはこの常識を覆した。

テレビでスーパープレーを見た時に、「今の動き、どうなってた?」と思わず画面に近づいた経験はないだろうか。スロー再生でも、アングルによっては気になる部分が見えず、「自分でカメラを動かしたい」と思ったことが、誰でも一度くらいあるはずだ。

AMATELUS(アマテラス)の新型動画「SwipeVideo」(スワイプビデオ)は、そんなスポーツファンの思いを実現したサービスだ。「自由視点映像」と呼ばれる技術を駆使して、動画の視点を360度動かすことができるのだという。

自由視点映像は平昌オリンピックやラグビーワールドカップなどでも大きな話題になったが、データサイズの大きさがネックとなり、「視聴者それぞれが自分の手元で視点を自由に切り替える」のは不可能とされてきた。SwipeVideoは「カメラ1台分の映像だけを、即座にクラウドから軽量に配信する」という独自の技術で、その課題を解決した。

4G以上の回線速度があれば、専用アプリすら不要。視聴者が手元のデバイスで、動画の再生中、スロー再生中、停止中、ズーム中のいつでも、画面をスワイプすることで視点を360度自由に切り替えられる。

スポーツや音楽ライブを自由視点で楽しめるという「娯楽」の観点だけでも画期的なイノベーションだが、娯楽用途以外にも多くの可能性を秘めている。

実はSwipeVideoを先行導入しているのは、主に教育関係の現場だ。例えば国内のスポーツトレーナー育成学校にSwipeVideoの専用スタジオを開設し、オフライン実習にありがちな「場所や角度によって見づらい」「インプット効率が悪い」といった課題を解決した。

そしてINNOVATION LEAGUEでは、日本バレーボール協会の協力のもと、さらなるアップデートに取り組んだ。専用の機材でなくても配信の精度を高められるよう、実際のVリーグの試合を大量のiPhoneで撮影し、検証したのだ。

「人類の情熱的なシーンを未来に残したい」と語るAMATELUSのCEO下城伸也氏は、この検証からつながる未来構想として、「現地観戦者たちのiPhoneカメラを同期させて360度動画を“生配信”する」という、いわばUGC(ユーザー生成コンテンツ)としてのサービス「Peoplecast」の計画を伝えた。

 “推し活”を充実させる!ファンと選手のコミュニティーアプリ「Fanicon」

“推し選手”やファン仲間と会員限定のコミュニティーでタイムラインやグループチャットによる交流ができるFanicon。限定チケット販売などファンクラブ機能も備え、運営サイドの導入コストも低いことから、2000組以上のタレントやアーティストが利用している。
“推し選手”やファン仲間と会員限定のコミュニティーでタイムラインやグループチャットによる交流ができるFanicon。限定チケット販売などファンクラブ機能も備え、運営サイドの導入コストも低いことから、2000組以上のタレントやアーティストが利用している。

エンタメ業界に深い知見を持つTHECOO(ザクー)が提供するのは、ファンと選手とのより気軽なつながりを生むサービスだ。

すでに2000組以上のアーティストやタレント、スポーツチームなどが利用している「Fanicon」(ファニコン)は、新たなファンコミュニティーの在り方として注目を集めている。

タレントとファン、あるいはファン同士が交流するためのクローズドな会員限定コミュニティーで、タイムライン、グループチャット、掲示板、動画配信といった交流機能のほか、限定チケット販売などファンクラブの機能、「スクラッチ」(ソーシャルゲームの「ガチャ」のようなもの)といったお楽しみ機能も搭載している。

ファンにとっては、会員制のため、タレントを含めた運営サイドとの距離感が近く、オンラインサロン感覚で、“推し”のタレントやファン仲間とコミュニケーションできるのが魅力だ。そして運営側のメリットは、価格面でも運用面でも導入コストが低いこと。多くのアーティストやタレントが、ファンサービスや新たな収益ルートの一環として、取り入れているという。

そんな中、今回のプログラムで、スポーツチームや競技運営団体にFaniconを導入してもらい、「アスリートやスポーツファンならではの実態」を深く調査した結果、得られたという二つの気づきは興味深い。

一つは、競技で結果を出すことが第一の仕事となるアスリートたちは、アーティストやタレントと比べてコミュニティーでの情報発信にそこまで積極的ではなく、運営団体も芸能事務所などと違ってファンとの直接的な対応には慣れていないこと。

もう一つは、特に応援への熱量が高いコアなスポーツファンは、チーム全体の応援よりも “推し選手”がいる人に多いということだ。“推し活”という言葉が流行し「推しのための出費は惜しまない」と話す若者も多い今の時代、スポーツにおいても競技以外の場で“推し選手”の情報を得たり、声を聞けたり、交流できたりすることは、ファンの応援熱をさらに盛り上げるに違いない。また、ファンの熱が直接届くことで、選手もより力を得られるだろう。

こうした特性を理解した上で選手や運営へのサポートを考えていくと、「スポーツ界でのファンビジネス」には多くの伸びしろがある。

THECOOのFanicon事業部副キャプテン・佐藤陽介氏は、そんなスポーツ界への浸透を目指し「今後は、選手のパーソナリティーに焦点を当てた企画の立案や、SNSに不慣れなスポーツ団体に向けたFaniconコンテンツ制作マニュアルの作成などに力を注いでいきたい」と目を輝かせた。サービスの充実と共に、ファンの楽しみが収益につながるような道筋づくりにも期待したい。

ファンが試合に参加!?「eジャングル」という次世代型スポーツ観戦体験

「eジャングル」は、動画で試合を見ながら「次のプレイ」や「試合の勝敗」の予測で他のユーザーと競い合う「インプレイゲーム」が楽しめる、ファンアクティベートのサービス。自分も試合に参加しているような気持ちで展開を見守る、新しい観戦体験だ。
「eジャングル」は、動画で試合を見ながら「次のプレイ」や「試合の勝敗」の予測で他のユーザーと競い合う「インプレイゲーム」が楽しめる、ファンアクティベートのサービス。自分も試合に参加しているような気持ちで展開を見守る、新しい観戦体験だ。

スポーツに特化したポッドキャストサービスと「インプレイゲーム」を組み合わせた「eジャングル」により、ファンが試合に参加しているかのような体験を生み出したのがジャングルXだ。

「インプレイゲーム」では、リアルタイム配信の試合映像を見ながら、次のプレイや試合の勝敗をユーザー同士が予測し、競い合う。通常のスポーツ観戦は主に「受け身」の行為で、試合展開が“膠着状態”に陥ると、見る側も集中力が途切れてしまいがち。しかし、そこに次のプレイ予測といったアクションが加わることで、より能動的に試合を楽しめる。

同社の代表を務める直江文忠氏はこのサービスについて「自分が“参加”することでより試合に没入できる、新しい観戦体験をぜひ楽しんでいただきたい」と言葉に力を込めた。

また、試合前後には、プロのスポーツDJがeジャングルでしか聴けない情報を発信し、「きく」楽しみも備えている。これまでに3x3. EXE PREMIERの予告番組などを配信、3月に実施された大会では、試合中にも出場選手の背景やチームのストーリーを音声で伝えて、観戦者のさらなる熱狂を誘った。

3x 3. EXE PREMIERのコミッショナー・中村考昭氏は「このサービスの実証のために大会を新設し、オンライン限定で配信した。eジャングルの取り組みはこれからのスポーツ界にとってサービスの提供の仕方が根本的に変わる転機になるかもしれない」と述べ、新たなビジネスの創出に大きな期待を寄せた。

どこにいても好きなチームをリアルタイム応援!観戦プラットフォーム「SpoLive」

スマートフォンに最適化されたバーチャル観戦アプリの「SpoLive」(スポライブ)。会場でリアル観戦できなくても、「デジタル応援グッズ」を購入することで、応援アニメーションやメッセージをリアルタイムでチームや選手に送ることができる。
スマートフォンに最適化されたバーチャル観戦アプリの「SpoLive」(スポライブ)。会場でリアル観戦できなくても、「デジタル応援グッズ」を購入することで、応援アニメーションやメッセージをリアルタイムでチームや選手に送ることができる。

NTTコミュニケーションズの社内起業から始まったスタートアップ、SpoLive Interactive。

同社が開発した「SpoLive」(スポライブ)はスマートフォンに最適化されたバーチャル観戦アプリであると同時に、リアルタイムで現地へ「応援」を届けられるツールだ。

ファンはどこにいても実況・解説付きで試合をライブ観戦でき、ルールや選手データ、活躍中の選手の状況などをその場で知ることができる。また「スーパー応援」といういわゆる“投げ銭”系の機能も搭載。ファンは「スーパー応援」を購入することで、試合会場以外の場所からも、チームに応援アニメーションや、メッセージを送ることが可能だ。

今の時代、スマホやテレビでスポーツ観戦しながら、若手選手が思わぬスーパープレーをした時に、「どんな経歴の選手だったっけ?」と調べたり、SNSで他のファンの声を確認したりしているサポーターは多い。同社の調査でも「チームがそういった情報をまとめて発信してくれればいいのに」という声があがったという。

しかし一方で、限られた人数で運営している競技団体やスポーツチームには、情報配信のデジタル化になかなか人員や時間をかけられない事情がある。

その点、代表の岩田裕平氏の「スポーツ団体が極力稼働をかけずに運用できて、ファンがさらにスポーツを楽しめるプラットフォームを作りたかった」という熱い思いから開発されたこのアプリは、「運営側の管理のしやすさ」が大きな特徴だ。

スポーツ団体に提供される「管理クラウド」は、極力手間をかけずに運用できるように設計されており、各チームのスタッフ体制やコンテンツ内容に合わせて、これまで手作業で行われていた部分を自動化したり、効率化したりできる。

今回プログラムに一緒に取り組んだ3x3. EXE PREMIERの中村氏(前出)は「試合の映像と共に選手の情報や他のファンの応援を届けるといった見せ方の工夫だけでなく、運営側の負荷も考えていただいているのはとてもありがたい」と絶賛。今後もサービスを活用しながら、さらなる機能の充実に協力していきたいと熱い期待を寄せた。

スポーツは人と人、アイデアとアイデア、課題と課題を結びつける力が非常に強い。現地に行けなくてもその場にいるような視点での観戦体験や、試合をより複合的に味わえる情報サービス、応援チームとの親密交流やオフシーズンを充実させるサービスが、テクノロジーの力で着々と実現しつつあることを確信させられるデモデイとなった。

課題と課題、人と人がくっつき、プロジェクトが生まれる

INNOVATION LEAGUEのアクセラレーションでは、採択企業がアイデアやテクノロジーを持ち寄り、一方のスポーツ団体である日本バレーボール協会と3 x 3. EXE PREMIERが現場の課題を持ち寄ることで、双方が単独では生み出せない価値を作り出した。

また、「INNOVATION LEAGUE コンテスト」授賞式では、設けられた4カテゴリーの受賞者いずれもが、「大企業とスタートアップ」「スタートアップと地域」など、異なるもの同士がつながった取り組みだった。

2020年から現在に至るコロナ禍において、スポーツもビジネスもさまざまな制約を受け、社会全体が身動きを取れずにいる。あらゆる立場の人が、それぞれの課題を抱えている今だからこそ、単独ではなく2者、3者、それ以上で一緒になることで、どうにかしようという気持ちが強まっているように感じる。

デモデイの会場で、コンテストの受賞者同士が控室で雑談しているうちに、その場で共同プロジェクトが決まったことは非常に印象的な出来事だった。

元来、スポーツは人や情熱を引き寄せ、つなげてきた。その力が今、ビジネスや社会的活動など広い枠組みの中で、一段と強く発揮されようとしている。(SPORTS TECH TOKYO 薬師寺肇)


STARTUP x DENTSU

スタートアップエコシステムが拡大する中、電通グループではスタートアップを支援するための多くの取り組みを始めています。
 
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トヨタ、水素燃料で24時間レース完走の真の意義…新たな水素自動車社会の幕開けか

「水素を燃料とするマシンで24時間レースに参戦します」

 トヨタ自動車代表取締役であり、自らステアリングを握るマスタードライバー「モリゾウ」こと豊田章男氏が、自らの口で大胆なレースプロジェクトを発表したのは4月のことだ。それからわずか1カ月後の5月22日、それは現実になった。

 スーパー耐久シリーズ2021の第3戦、「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」開催当日、プロジェクトの舞台になった富士スピードウェイには多くのマスコミが取材に訪れていた。モータースポーツ誌や自動車媒体はもちろんのこと、サーキットに不慣れな一般紙も多く訪れており、注目の高さを物語る。ステアリングを握るのが、トヨタのトップで自動車工業会の会長でもあるという話題性だけでなく、「水素を燃料とするレーシングマシン」という特異性も、注目の理由だろう。

 もっと深く透察するならば、盲目的にEV(電気自動車)化に突き進む世情に対してのアンチテーゼ、すなわちカーボンニュートラルへの施策はEVだけでなく水素にも可能性があることを証明し、本筋を見極めようという豊田氏の気持ちでもあったのだと想像する。

 筆者はそのレースに参戦しており、コクピットの中から極めて接近しながら観察することができる立場にいたことは幸運だといえよう。

 水素を燃料とするマシンは、トヨタ「ミライ」のような燃料電池車ではない。水素を大気中の酸素と化学反応させて発生した電力でモーター駆動するシステムではなく、「カローラ」に搭載した内燃機関に、ガソリンの代わりとして水素を注ぐのだ。したがって、走行は無音ではなく、ごく自然にエンジンサウンドも響く。重量級のバッテリーを搭載する必要がないといっても、消して軽くはないボディをグイグイと加速させていく。

 一周のラップタイムでいえば、もっとも排気量の少ないクラスであるマツダ「ロードスター」(1.5リッターガソリンエンジン車)と同等のタイムである。レース前のテストで「最高速度は低いですよ」と豊田氏本人が口にしていたものの、想像超える速さである。善戦したといえよう。

 24時間レースの基本的な戦略は、燃料を満タンでスタートし、燃料タンクが空になるとともに給油のためにピットイン、新たな燃料を満タンにしてドライブを続けるというものだ。その様子からすると、小排気量車は1時間30分以上の連続走行を繰り返しているのに対して、水素燃料カローラは約30分ごとのピットイン。ガソリンマシンが給油を30秒(レース用クイックチャージシステム)ほどで完了させるのに対して、水素の充填には6分ほど費やしていた。

 ミライを街の水素ステーションで充填するのに費やすのは、ほぼガソリン給油と同等か3分程度だから、おそらく安全を考慮して丁寧に水素充填していたに違いない。というわけで、レースで勝利するには、ラップタイムと給油時間という点でハンディを背負っているのだが、それでもエンジンに目立ったトラブルはなく見事に完走した。

 我々がガソリンエンジンで戦うマシンのなかでも、エンジントラブルで戦列を離脱するマシンは少なくない。それを思えば、世界でも稀な水素燃料モデルが初参戦にもかかわらず、それがもっとも過酷な24時間レースを無事に完走したことは驚異に思える。同時に、水素を燃料とする内燃機関の可能性を感じさせたのである。

 大胆な仮説で恐縮なのだが、もしこれがEVでの参戦だとしたら、ラップタイムはさらに遅かったであろうし、航続可能距離もさらに短く20分ほどでピットインを繰り返していた可能性もある。ガソリンエンジンの給油の代わり、つまりバッテリー充電には30分以上、もしくはバッテリー交換に費やす時間を考えれば、この水素を燃料としたカローラのほうが速いという計算になるのだ。

 水素燃料の可能性を披露したという点で、今回の24時間レース参戦の意義は大きい。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

菅原・前経産相からカニやメロンの寄付を受け取った有権者側は公選法で何のお咎めもないのか?

“政治家だけが悪いのか”

 衆議院東京9区(練馬区の一部)選出の菅原一秀・前経済産業大臣(59、自民党)が大島理森・衆議院議長宛てに議員辞職願を提出した6月1日、自民党の二階俊博幹事長が記者会見で次のように述べた。

「ずいぶん政治とカネの問題はきれいになってきている。このことはマスコミも一般国民のみなさんも評価していただいてしかるべきことだ」

2021年6月2日付『朝日新聞』より)。

 問題の菅原氏は、自身の選挙区の有権者に対してメロンやカニなどを贈り、有力な支援者には祝儀や会費、香典などの名目で現金を繰り返し寄付した公職選挙法違反(選挙区内での寄付の禁止)の容疑で略式起訴されることが確実になったことを受け、議員辞職願を提出していた。菅原氏本人も同法違反を認めており(写真は同日に菅原氏が公表した「ご報告」)、起訴されれば有罪を逃れることがまったく不可能な情勢だった。つまり、自ら辞めなくても国会議員の職を失うのは時間の問題だった。

 ちなみに、選挙区内での寄付行為を禁止している公選法違反の罪が確定すると、罰金刑の他、公民権が最大で5年間停止され、その間は衆院選に限らず、すべての選挙に立候補できなくなる。

 ところで、二階氏が語ったとされる「評価していただいてしかるべき」という日本語は、我々政治家が努力してきた結果、政治とカネの問題はきれいになってきていることを、

・国民は評価していただくべき

・国民は評価していただくのが相応

・国民は評価していただくのが当然である

・国民は評価していただくのが当たり前だ

という意味になるのだろう。それにしても変な日本語だ。「していただく」という謙譲語に、命令調の「べき」という助動詞が付いているので、エラそうに聞こえる上に不遜でさえある。いい印象が全然ないので、お勧めできない用法だ。へりくだった物言いと、上から目線の物言いが混在しているため、日本語としてバランスが大変悪い。後を絶たない「政治とカネ」問題に対し、二階氏は、政治家本人だけでなく、マスコミや有権者の責任はどうなっているのだ――と問いかけたのだと理解することにしたい。

東京9区の選挙は「鍋釜合戦」なのか

 衆議院東京9区は、筆者が現在住んでいる地域でもある。菅原氏は、その東京9区から立候補し、復活当選も含め、6選を果たしていた。だが東京9区は、決して「自民党の牙城」と呼べるような地域ではない。菅原氏は2000年と2009年の衆院選で、当時の民主党候補に敗れている。だからメロンやカニやカネを配ったのだろうか――と、考えていると、なんだか東京9区の選挙が「洗剤やビール券やプロ野球の観戦チケットをエサに釣る新聞購読者争奪戦」(昔は「鍋釜合戦」とも呼ばれた)と大差ないように思えてきた。

 筆者は今から30年ほど前、買収目的の現金が乱れ飛ぶ青森県の選挙を密着取材したことがある。ある地区にA候補陣営が有権者一人当たり3万円をばら撒けば、それを聞き付けたB候補陣営は数日後に5万円をばら撒くという、いわゆる「津軽選挙」というヤツだ。住み込み取材をしていた筆者のところにまで運動員が金を持ってきたこともあった。引っ越してきたばかりで選挙権がないことを告げると、運動員氏は「わかっていれば引っ越し代もウチで出してやったのに」と、大変残念がっていた。衆議院東京9区の有権者は、こうした「津軽選挙」を嗤うことができまい。かなり恥ずかしい事態で、自分が東京9区の有権者であることを、しばらく内緒にしておきたいほどだ。

 実は1994年、当時は練馬区議会議員だった菅原氏にお目にかかったことがある。某民放テレビの報道番組の取材で、練馬区議会の自民党会派の控室を訪ねた時、菅原氏に挨拶していた。その際、人目もカメラもはばからず鼻をほじっていた姿が大変印象的だった。“脇の甘い人だな”と思ったからにほかならない。菅原氏がその9年後の2003年、代議士となった時には「あの時のあの人か……」と、たいそう不安に思ったものである。

 案の定、代議士になって以降の菅原氏は、経歴詐称疑惑や女性スキャンダルなどで「週刊文春」や「週刊新潮」から狙われ続けた。なかでも、地元有権者にメロンやカニなどを贈った疑惑や、公設秘書が次々と退職していることなどを報じた「週刊文春」2019年10月17日号と同10月31日号が、東京9区の有権者や代議士本人に与えたインパクトは大きかったようだ。その1カ月前の同年9月に経済産業大臣に就任したばかりの菅原氏は、10月25日、任命権者の安倍晋三首相(当時)に辞表を提出し、受理されていた。

 その後、菅原氏の「寄付行為」疑惑は刑事告発され、東京地検特捜部が不起訴処分(起訴猶予)にした後、検察審査会へと送られ、今年2月、東京第四検察審査会は菅原氏の行為を「起訴相当」と議決。事件は再び東京地検特捜部へと戻され、再捜査の結果、それまでとは別件の現金提供疑惑まで浮上し、6月11日の再処分期限までに、公選法違反(選挙区内での寄付の禁止)の容疑で略式起訴される見通し――と報じられていた。

検察や裁判官から「情け」をかけてもらう方法

「寄付行為」疑惑の発覚後、菅原氏は1年以上にわたり、自民党離党や議員辞職を頑なに拒んできた。それがここにきて一転、代議士を辞めるのだという。なぜか。

「制度上、6月に入って辞職すれば去年12月から半年分のボーナス(約314万円)をまるまる受けられることになり納得できない国民はたくさんいるはずだ。ボーナスだけもらって国会から『とんずら』することは許されない」(立憲民主党の安住淳・国会対策委員長。カッコ内は筆者の補足。NHKオンライン2021年6月3日 0時03分より)

「ボーナスにあたる期末手当てが受け取れる6月1日の(議員辞職願の)提出というのは、本当によく考えたと思う。政治とカネの問題で、何の反省もしていない証拠だ」(共産党の穀田国会対策委員長。カッコ内は筆者の補足。NHKオンライン2021年6月3日 0時03分より)

 こうした見立てに対し、当の菅原氏本人がフェイスブックで反論する

すがわら一秀 2021年6月2日

昨日、議員辞職願を提出しました。明日の本会議で辞職の許可がされる予定です。検察の処分が6月とのことで、それまで任期を全うしようとしました。

尚、月末予定の期末手当(昨12月~今5月分)は当初より、全額返上するつもりでしたので、その手続きに入ります。

法律上、返上が叶わなければ、昨年同様、被災地に全額お送りさせていただきます。

 そして6月3日、衆議院本会議で菅原氏の議員辞職が全会一致で認められた。菅原氏はこの日、本会議の場に姿を見せることはなかった。菅原氏は同日、またしてもフェイスブックで、支持者にお詫びと感謝の念を伝えていた。ボーナスの件については、

「なお、期末手当について総務省と衆議院の議員課に確認したところ、やはり国庫への返納は不可とのことです。全額、被災地へお送りさせていただきます」

と報告。ただ、「やはり国庫への返納は不可」の「やはり」は余計だと思う。返上できないと予めわかっていた上でのポーズと受け取られる恐れがあるからだ。それでも、菅原氏がした投稿のコメント欄には「捲土重来」「尺蠖の屈するは…」「さらなるご活躍を」「今度の総選挙で審判を扇(ママ)げば良い」といった、菅原氏の再起を願う応援メッセージが連なっていた。

 公判が開かれることがない略式起訴の手続きは、容疑者自身が罪を認めることが前提とされる。そのため、検察が裁判所に要求する刑罰がそのまま適用されるのが常だ。前述したとおり、選挙区内での寄付行為を禁止している公選法違反行為は、罰金刑の他、公民権が最大で5年間停止され、その間は衆院選に限らず、すべての選挙に立候補できなくなる。つまり、今年の10月までに行なわれる予定の総選挙に、菅原氏は東京9区はおろか、どこの選挙区からも出馬できない。

 ただし、情状酌量の余地がある。菅原氏には、公民権停止の期間を減らしてもらう道が残されているのだ。過去にあった同様の事件では、自ら国会議員を辞職したことで、公民権停止の期間が3年間に短縮された例も実際にある。刑罰が確定した後に自動的に失職する場合、情状酌量はされないものの、その前に自ら議員辞職した場合は「情状」として、検察や裁判官から“情け”をかけてもらえるのだ。公民権停止の期間が3年間に短縮されれば、今年秋の総選挙はダメでも、その次には出馬できる可能性が出てくるわけである。しかし、公民権停止の期間が5年間であれば、次の次の総選挙にも出られない。衆院議員の任期は4年だからだ。

 菅原氏が自ら議員辞職する道を選んだのは、次々回の総選挙であれば再び当選できると確信しているからなのだろう。衆議院東京9区の有権者も舐められたものである。そして6月8日、東京地検特捜部は菅原氏を公選法違反の罪で略式起訴した。この先、公民権停止の期間を決めるのは、東京簡易裁判所である。果たして東京簡裁は、どのような判断を下すのだろうか。

メロンやカニやカネをもらった有権者は罰せられないのか?

 公選法ではそもそも、寄付した者だけでなく、有権者が寄付をもらうこともいけないこととされている。

公職選挙法 

第200条2 何人も、選挙に関し、第199条に規定する者(筆者注・国会議員や地方議会議員など)から寄附を受けてはならない。

 では、寄付をもらった有権者は罰せられるのか。東京都の選挙管理委員会に聞くと、

「公選法第200条の2項に『何人も、選挙に関し、第199条に規定する者から寄附を受けてはならない』とありますが、これに関する罰則は特に設けられておりません。有権者の側から強引に寄付を迫るなど、悪質なケースは別ですが」

とのことだった。ともあれ、菅原氏は寄付をした罪を認めて議員辞職し、態度で反省を示した。しかし、寄付をもらった側には何の罰則もないので、東京9区の有権者は、きっといつまでも反省しないのだろう。せめて菅原氏のように、反省の念を態度で示すことはできないものか。次々回の総選挙で返り咲きを目指す菅原氏の7選を阻むことで、反省を示せばいいのだろうか。

 当たり前の話だが、受け取る奴がいるから、配る奴もいるのである。もはや、ハシタガネであろうがなかろうが、寄付を要求したかしないかに関わらず、有権者が候補者から寄付や物品をもらったら即アウトとなるように、公選法第200条2項に罰則を設ける法改正をする必要がある――と思うのは、筆者だけではあるまい。

(文=明石昇二郎/ルポライター)

●明石昇二郎/ルポライター、ルポルタージュ研究所代表

1985年東洋大学社会学部応用社会学科マスコミ学専攻卒業。

1987年『朝日ジャーナル』に青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル基地」計画を巡るルポを発表し、ルポライターとしてデビュー。その後、『技術と人間』『フライデー』『週刊プレイボーイ』『週刊現代』『サンデー毎日』『週刊金曜日』『週刊朝日』『世界』などで執筆活動。

ルポの対象とするテーマは、原子力発電、食品公害、著作権など多岐にわたる。築地市場や津軽海峡のマグロにも詳しい。

フリーのテレビディレクターとしても活動し、1994年日本テレビ・ニュースプラス1特集「ニッポン紛争地図」で民放連盟賞受賞。

『ZIP!』視聴率低迷で『めざましテレビ』一人勝ち…水卜麻美アナのメンタルが心配なワケ

 日本テレビのエース・水卜麻美アナウンサーに異変が起きたのは、6月4日放送の『ZIP!』でのことだ。この日、6月の金曜パーソナリティーとして、元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおが初登場した。

「番組でやってみたいことはあるか?」と聞かれた明日海は「私、水卜さんのためになることがしたいです」と語り、まさかの言葉に水卜アナは「えっ!?」と絶句。さらに、明日海は「水卜さんが癒やされるとか、(心が)ほぐれる、楽しいなって思えることが提供できたらいいなと……」と意気込みを明らかにした。

 これを聞いた水卜アナは「この後の言葉が全部吹っ飛んでびっくりしちゃった」と涙目になり、泣くのをこらえながら「(今の明日海さんの)言葉だけで私は何年か生きていけそうな感じがする」と絞り出していた。

心配される水卜アナのメンタル

 思わず水卜アナの心労やメンタルが心配になりそうなシーンだったが、6月1日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』でも、気になる場面が見受けられた。

 この日の同番組では、ラーメンを注文すると、ミカン、けんちん汁、いなり寿司など全6品が無料サービスでついて550円という、客にとってはありがたい店が紹介された。

 その映像をヒロミやバイきんぐ・小峠英二らとスタジオで見ていた水卜アナは、他の共演者が「すごいな!」と驚き、笑う中、店主の優しさに胸を打たれたのか、目を潤ませ、泣きそうになっていた。

「もちろんVTRをどういう心理で見るかは個人の自由ですが、この番組の映像は特に感動テイストでつくっているわけではなく、泣ける要素はない。泣きそうになる水卜アナを優しい心の持ち主と理解することもできますが、他の共演者とは違う感覚で見ていた点が気になりました」(芸能ライター)

『めざましテレビ』との差が縮まらない『ZIP!』

 さて、ここからが本題だ。そんな水卜アナが総合司会に起用されて2カ月が経つ『ZIP!』と、裏番組の『めざましテレビ』の勝負はどのような状況なのだろうか。

「5月19日の『めざましテレビ』第2部(6時10分~8時)は世帯視聴率8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人4.8%と堅調です。F1(女性20~34歳)は2.5%、F2(女性35~49歳)は8.3%、F3(女性50歳以上)は6.7%でした。

 対して、同日の『ZIP!』は世帯7.7%、個人4.3%と、いずれも『めざまし』を下回っています。F1は3.2%で『めざまし』に勝っていますが、F2は8.1%、F3は5.0%と、2つの世代で負けている。このように、F1には強いのですが、F2、F3で離されているのが『ZIP!』の特徴です。

 この現状をどう見るかは判断が分かれるところですが、「女性40~49歳」という別の属性の数字を見ると、『めざまし』は連日9.0%、9.5%と圧倒的な強さを誇っています。

 桝太一アナと徳島えりかアナという硬軟織り交ぜたコンビネーションがうまく作用し、男女の視聴者を惹きつけていた時代とは違い、水卜アナの好感度とパーソナリティーだけで勝負しなければならない新生『ZIP!』に対して、物足りないと感じている視聴者も多いのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 さらに、頼みの綱であるF1層の個人視聴率も、リニューアル当初からは微減しているという。

「たとえば4月6日(世帯8.4%、個人4.5%)のF1は4.1%。翌々日の8日(世帯8.2%、個人4.5%)もF1が4.0%はあったのですが、その頃と比べると、F1が4%台を記録する日が少なくなりつつあります」(同)

『スッキリ』の不安要素とは?

 また、水卜アナの心配の種はもうひとつあるという。3月に卒業した『スッキリ』だ。彼女の代わりに投入されたのは、入社3年目の岩田絵里奈アナ。屈託のない笑顔と、巧みに相手の懐に入り込むスキルで“大物転がし”とも言われる人気アナだが……。

「生放送は常に時間と向き合わなければならないため、かなりのプレッシャーがかかります。さらに、MCの加藤浩次がどう発言し、誰にどうパスを出すのか、先が読めない『スッキリ』のスタジオ進行ということもあり、岩田アナの力量は当初から心配されていましたが、やはり時期尚早だった印象です。

 水卜アナが『スッキリ』に抜擢されたのは入社7年目で、生放送の『ヒルナンデス!』で6年半もの間、鍛えられた後です。それに比べると、岩田アナは事前に重ねるべき“研修期間”が短すぎました。

 また、加藤も水卜アナとの差を感じてしまっているのか、岩田アナには若干距離を置いている印象があり、何か話すときも隣にいる彼女ではなく、森圭介アナを見て話しています。さらに、岩田アナのしゃべりが加藤や森アナとかぶってしまうときもあるなど、いまいち噛み合っていない印象です。『スッキリ』のスタッフとしては彼女の成長を待つしかないので、今は我慢の時期ということでしょう」(同)

 いくら『スッキリ』が不安でも、『ZIP!』の立て直しという至上命令を仰せつかった水卜アナが出戻ることはないだろう。秋からはTBSで絶対的エース・安住紳一郎アナによる新情報番組(タイトル未定)が始まり、一部では『ZIP!』の真裏に来るだけでなく、『スッキリ』の時間帯にまで“浸食”する超大型番組になるとも言われている。朝の視聴率戦争は気の抜けない戦いが続きそうだ。

(文=編集部)

変異株クラスター発生も…政府は病床使用率が低くなるよう算出方法変更! 五輪のため統計偽装と同じ手口を

 東京五輪の開催まで50日を切ったなか、開催地である東京都で恐れていた事態が進行していることが明らかになった。本日9日、東京都はインドで見つかった変異株「L452R」(デルタ株)の感染が10人から確認されたと公表(8日確認された中学生と合わせて計11人のクラスター)。初の二...

人気パチスロYouTuber「結婚報告」に反響!! 気になる「相手」も公開!?

 今、最も勢いのあるパチンコ・パチスロ実戦チャンネル。そう聞いて「SEVEN’S TV」の名をあげる方は多いのではないだろうか。

 同チャンネルは2015年に活動を開始。当初はファンの獲得に苦しんだが、ジワジワと登録者数を増やし、近年ではトップレベルの人気を誇る大注目のグループとなった。

 6月6日、同グループの1人「司芭扶」が自身のTwitter上で「結婚」を発表し大きな話題となっている。

 ツイートには結婚報告と共に夫婦仲睦まじいツーショット写真が添付されており、ファンからは祝福の声が多く寄せられた。

「司芭扶」といえば緑色のヘアースタイルが特徴的な人物。パチスロの知識はメンバーの中でも特に豊富で、コミカルなリアクションでファンを魅了している。

 いわゆる「萌え台」を好んで実戦を行う傾向があり、中には食品用ラップ越しでパチスロ機に口づけをするシーンは非常に印象的だ。

 また、インターネットラッパーとしても活躍しており、パチスロ× RAP Crew「東西回胴連」の代表としての顔も持つ。同チャンネル動画オープニング曲「WE ARE SEVEN’S TV」は270万再生を超える人気曲だ。

 結婚報告はTwitterだけでなく、同チャンネルの配信動画の方でも行われた。その様子は『司芭扶が独身最後のまど2実戦で裏ボを引いた結果』で確認できる。

 動画では実戦映像と共に、婚姻届を記載し仲間たちに祝福を受けるシーンが存在。あくまで「実戦動画」として配信するパチスロYouTuberとしての気概が感じられる。

 実戦においても多くの見せ場が存在。念願であった「裏ボーナス」へ突入させARTゲーム数を大量上乗せする場面もあり、このシーンだけでも貴重な動画といえるだろう。

 コメント欄では祝福ムード一色。驚きと喜びの声で大きな盛り上がりを見せており、1000件以上の祝福コメントは圧巻だ。

 動画内では結婚相手も姿を見せた。彼女ら音楽ユニット「豚乙女」のヴォーカル「ランコ」として活動を行っており、YouTubeやライブなどで活躍中。ファンの間では音楽活動を通じて関係を深くしたと見られているようだ。

 今後については「変わらず活動を続けていく」という内容を話しており、一層の活躍を期待されている。今後も「SEVEN’S TV」から目が離せない。

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