パチスロ「ボロ負け寸前」から強力フリーズが降臨! 「一撃17000枚over」の報告もある「大人気シリーズ」を振り返る!!

 8月も終わり、涼しくなる季節に突入しようとしているが、パチスロの調子はいかがだろうか。筆者は順調に「+収支」を維持できているのだが、そんな中でふと気づいたことがある。それは、フリーズをここ何年も引いていないということだ。

 6号機が導入されてからはもちろんのこと、おそらく5年近くフリーズを拝んでいない気がする。

 パチスロを打つときは頭の片隅で「フリーズよ、来い!」なんて考えているのだが、そういうときに限って起きない、まさにパチスロあるあるだ。

 逆に、波に乗っている時や、フリーズの存在を忘れている時にふと訪れたりする、そんな経験はないだろうか。

 7年近く前の話になるが、とあるホールでボロ負けした後、まったく打ち足りなくて、帰る途中に別のホールに立ち寄った。一通り店内をぶらぶらするも、打ちたい台がない。

 そこで目に止まったのが、まだ導入されて間もないパチスロ『花の慶次~これより我ら修羅に入る~』である。『花の慶次』シリーズはパチンコも含めてまったく打ったことがなかったが、新台ということもあり、とりあえず着席した。

 本機は、純増約2.8枚のAT「黎明の刻」を軸に出玉を伸ばすAT機。通常時は、成立役に応じて保留玉を獲得し、保留玉がロゴ役モノに入るとAT&傾奇ブレイク当選率がアップする仕組みだ。基本的に、傾奇ブレイク当選が王道ルートとなる。

 傾奇ブレイクは1セット4G継続で、成功率は約3割程度。消化中にチャンス役を引ければ、AT即時抽選&保留玉獲得の大チャンスとなる。

 なお、本機のAT性能は非常に強力で、上位状態の修羅であれば約1/10で疑似ボーナスが発生。その状態(修羅&戦鬼)のゲーム数は、ボーナス消化中でも上乗せ抽選が行われるため、ボーナス連打によるまとまった出玉に期待できるわけだ。ハードルは非常に高いが、首尾よくいけば「一撃5000枚」、なかには一撃「17000枚オーバー」を記録した猛者もいるほどである。

 その日はすでに夕方を回っており、ボロ負けした後ということもあって、設定看破はせず一撃だけに期待していた。

「とりあえず早い当りが欲しい」と切に願いながら200G程回したときだろうか。突如画面が消えてムービーが流れる…そう、「ロングフリーズ(恩恵は修羅50G)」を引いたのだ。

 先述した通り、この日はかなり負けが込んでおり、気持ちも絶望的な状態だったので、まさかのフリーズ降臨に内心は心臓バクバクだった。

 千載一遇の大チャンス。負け額を取り戻し、あわよくば「一撃万枚」に期待してATを消化していたが、結局2000枚程度の出玉を獲得して実戦を終えた。

 最近は6号機が主流になりつつあるが、フリーズ確率が「非公表」の台が多く、現実的に引けない機種も多いので、引きにくくなったのは事実かもしれない。

 とはいえ、フリーズが発生したときのしびれる感じは今でも忘れられない。またどこかで引けることを願おう。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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楽天ポイントが累計発行2.5兆ポイントを突破。驚異的なスピードで貯まるワケは?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

楽天市場でのお買い物や楽天カードの利用だけでなく、さまざまな加盟店で貯めて・使える楽天ポイント。その勢いは留まることを知らず、楽天グループ株式会社の発表によると、2020年9月に2兆ポイント、つまり2兆円相当の累計発行ポイントを達成。それからわずか1年足らずという過去最短ペースで、さらに5,000億ポイントの発行を達成。累計で2兆5,000億ポイントの発行という偉業を成し遂げたという。

確かに、他のポイントプログラムとはけた違いのスピードでザクザク貯まる

 楽天ポイント発行数増加の背景には、原点である「楽天市場」のユーザー利用が継続的に拡大していることにある。それに加えて「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」など、さまざまなポイントが貯まりやすいキャンペーン実施回数の増加の影響も大きい。筆者は楽天市場ヘビーユーザーだが、確かに楽天市場を使っていて「あれ、この間お買い物マラソンが終わったばかりなのに、またお買い物マラソン!?」と、そのハイペースなキャンペーンの開催ぶりに驚くことが増えた。

 また、楽天銀行や楽天でんきなど、楽天の他サービスを組み合わせて使うことで…

続きは【オトナライフ】で読む

パチンコ新台「初回RUSH」で「2連以上」を約束!? 以降「約91%」でループする超絶スペック!!

 最近のマンガ界隈におけるスピンオフ作品の乱発にはちょっと引かないでもない。人気が出るとアナザーストーリーとして「外伝」とかサブキャラ視点の物語を展開。ファンにとってたしかに興味のあることではあるが、ちょっと商業的な要素が色濃くなってきていて、さすがにやりすぎだと感じてしまう部分もある。

 とりわけ気になるのが高橋ヒロシ。彼の作品はスピンオフ多すぎ問題がある。「クローズ」「WORST」はもちろん「QP」も大好きなので、外伝系も読もうかと思ったが、想像以上に手広くやっているので全部チェックするの厳しいなと日和ってしまった。

 ちなみに、いまのスピンオフは前述の本編では描かれなかった物語を展開するような手法から「ギャグ路線」「SD化」をキーワードに、土台のマンガとは違う世界観や方向性で表現していくのが流行りのようである。

 このギャグ路線のスピンオフはパチンコファンにも馴染みがあるはず。『DD北斗の拳』がまさにそのスタイルで人気となっていて、その最新作『P DD北斗の拳2 ついでに愛をとりもどせ!! ラオウ199Ver.』は登場したばかりのホットな新台。

 ミドルタイプのSTタイプから1種2種混合機へ仕様を変えた本機は、トータル継続率が90%を超える連チャン力に強みを持ち、その連チャンモードは3回+1回の高速消化となる、最近注目のスピード型×高継続タイプとなる。

 しかし、ただ流行に追随しただけの機種ではなく、本機ならではの特徴もしっかり用意されている。その特徴のひとつがRUSHの初回は実質次回大当りが濃厚となるというゲーム性。

 初当りの50%で時短モードとなるRUSHに突入するが、ヘソ抽選時はその時短回数が128回と長い回転数が付与される。右打ち中の大当り確率が約1/2.28なので、ほぼ次の大当り(2連以上)が約束されるのである。

 RUSHの2回目以降、つまり電チュー抽選時は時短3回+残保留1個の内容に変化。時短3回の82.2%継続とラスト1回による約43.8%の引き戻し、合わせて約91%の継続率となる。

 また、ミドルタイプからの変更点という視点でみれば、遊タイムの性能が格段に向上したことも見逃せない。『ケンシロウ319ver.』では遊タイム発動時の電サポモード回数がわずか30回転というオマケ要素でしかなかったが、本機では突入すれば実質大当り(初回RUSH時と同様の時短128回転)となっているのである。

 しかも発動条件が通常時498回転消化とライトミドルの遊タイムのなかでも浅い回転数に設定。90%を超える連チャン性を持つライトミドルタイプが続々登場しているなかでも、大注目のスペック力を誇る期待のスピンオフマシンとなっている。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

 

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JRA 「68.4馬身」激走がアダに?ダイワメジャー最後の「大物牝馬」候補に襲いかかる、札幌2歳S(G3)で鉄板級の「消し」データ

 4日、札幌競馬場では芝1800mの2歳重賞、札幌2歳S(G3)が行われる。

 昨年の勝ち馬ソダシは阪神JF(G1)と桜花賞(G1)を制覇。2着だったユーバーレーベンはオークス馬へと輝いた。過去にはダービー馬ジャングルポケットやロジユニヴァース、G1・6勝馬ゴールドシップ、ドバイデューティフリー(G1)勝ち馬アドマイヤムーンなど、多くのG1馬を輩出している。

 このG1馬への登竜門的なレースで今年、人気を集めることが予想されているのが、ダイワメジャー産駒のトップキャスト(牝2歳、栗東・高橋康之厩舎)だ。

 7月函館の新馬戦では、ウィクトーリアが持つ函館競馬場・芝1800mの2歳レコードと0秒2差、1分48秒5の好タイムで圧巻の逃げ切り勝ち。勝ったトップキャストのタイムから最下位のビップソリオまでは11秒4もの大差がついた。着差に換算すると、およそ68.4馬身ほどということでも話題となった。

 このときトップキャストから3馬身半差の2着だったシンティレーションが、先月28日に行われた札幌芝1800mの未勝利戦に出走。逃げて直線で後続を突き放す強い競馬で初勝利を収めている。完勝した相手の圧勝はトップキャストの実力を証明する裏付けとなったかもしれない。

 新馬→重賞の連勝を目指し、最終追い切りには実戦でもコンビを組む団野大成騎手が騎乗。「動きも良かったし、成長している」と話しており、好感触を得ている様子だ。先週は団野騎手と同期の亀田温心騎手が、レイハリアでキーンランドC(G3)を勝利。2週続けての若武者の奮闘にも期待したいところだ。

 だが一方で、トップキャストと団野騎手には、やや気になるデータも存在している。

 過去20年間、函館及び札幌競馬場の芝1800mの新馬戦で1分50秒を切るタイムで勝利を収めた馬はトップキャストの他に7頭いるが、全ての馬が2戦目で敗戦を喫しているのである。

 顔触れはダーリントンホール、ウィクトーリア、アフランシール、クリノクーニング、タガノアシュラ、オーソリティバイオ、マンハッタンバーの7頭である。

 このうちタガノアシュラが1番人気、ダーリントンホールとウィクトーリア、クリノクーニングが2番人気で札幌2歳Sに出走しているものの、ダーリントンホールの3着が最高で、あとは着外に敗れている。人気になることが予想されるトップキャストにとっては、何とも嫌なデータだろう。

「函館、札幌はともに力のいる洋芝での開催です。2歳の早い時期から洋芝の、それも中距離のレースで激走してしまうと、反動が相当に大きいのかもしれませんね。あるいは超早熟であったという可能性も考えられます。いずれにしても、データ的には危険な人気馬といえるかもしれません」(競馬誌ライター)

 果たしてトップキャストも過去の消しパターンに当てはまってしまうのだろうか、気になるところである。

 ダイワメジャー産駒は先週、新潟2歳S(G3)でセリフォスが見事に勝利。今年で20歳を迎えた父の、最後の大物牝馬候補として、ジンクスをも打ち破るような走りに期待したいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JRA キングカメハメハ「後継種牡馬」群雄割拠の争いに断!? 早過ぎるドゥラメンテの死……ロードカナロア「暴落」で浮かび上がる次世代のエース候補とは

 8月31日、また1頭の名馬がこの世を去った……。

 2015年には皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)のクラシック二冠を達成。JRA賞最優秀3歳牡馬にも選出されたドゥラメンテである。

 現役引退後は、北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬として繋養。8月30日より腸炎の兆候があったとのことで、その後の悪化により急性大腸炎で息を引き取った。

 現役で走っていてもおかしくない9歳という年齢に、一部の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じて「早過ぎる……」「これからが種牡馬としての勝負だったのに……」と惜しまれる声も多数。キングカメハメハの後継種牡馬として期待したファンも多かっただろう。

 ドゥラメンテは、前年の種付料700万円から今年は1000万円と上昇。現在のところ重賞を勝ったのは弥生賞(G2)のタイトルホルダーだけだが、生産者の評価は未だ高い。

 2019年にディープインパクトとキングカメハメハの2大巨頭がこの世を去ってから、種牡馬の覇権争いは群雄割拠の時代を迎えた。9冠馬アーモンドアイを輩出するなど大本命と目されていたロードカナロアも、昨年の種付料2000万円から今年は1500万円と大きく種付料を落としている。

 ロードカナロアは、現役時に短距離路線で活躍した馬。母がクラシックで活躍したシーザリオやフサイチパンドラでは距離をこなすサートゥルナーリアやアーモンドアイを産駒を輩出したが、先週のキーンランドS(G3)を勝利したレイハリアや、香港スプリント(G1)や高松宮記念(G1)を勝利したダノンスマッシュなど、本質的にはスピード型だろう。

 一方で、ドゥラメンテは中長距離路線で活躍。昨年が初年度だった産駒たちは、比較的長い距離のレースが多くなる、古馬となってからが勝負だったはずだ。

 来年は同じく同世代であるリアルスティールや、1つ下のサトノダイヤモンドも産駒がデビューするが、ともにディープインパクト系。キングカメハメハ系からはミッキーロケットやヤマカツエースの初年度産駒が始動するが、現役時の成績からも見劣る面は否定できない。

「ドゥラメンテには種牡馬としての活躍を期待していましたが、今回の早過ぎる死はまさかでしたね……。まだ、デビューを控える産駒が2世代残っていますし、現役馬の古馬になってからの活躍にも期待したいところです。

キングカメハメハの後継種牡馬としては、ロードカナロアは勿論、再来年に産駒がデビュー予定のレイデオロも控えています。早くして亡くなったドゥラメンテの分まで、活躍馬が期待されるところです」(競馬記者)

 レイデオロはドゥラメンテと同じくダービー馬で、母を遡ればディープインパクトと同じウインドインハーヘアがいる血統。母父にはエピファネイアの活躍で存在感を強めているシンボリクリスエスもおり、キングカメハメハ系の次世代を担うエース種牡馬候補といえるだろう。

 ただ、記者も話すようにデビューを控えるドゥラメンテ産駒もまだまだいる。残された産駒から、父を超えるような怪物誕生にも期待したいところだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

「文脈ターゲティング」、驚異の効果!次世代の運用型広告とは?

「クッキーレス」時代に向け、デジタル広告の世界ではさまざまな「ポストクッキー」となるソリューションが注目を集めています。

その一つが、文脈(コンテキスト)解析によりブランドとマッチしたメディア・コンテンツ上に掲出され、そのブランドと相性の良い生活者にリーチできる運用型広告、「コンテクスチュアル広告」(コンテキスト広告、コンテンツ連動型広告)です。

実際の記事全体像はこちらから。メディアやコンテンツの文脈を理解して、適切な枠に適切な広告を配信する「コンテクスチュアル広告」。従来のようにサードパーティークッキーに頼ることなく、そのメディアやコンテンツに興味のあるユーザーがまさに関心を抱いているモーメントを狙って広告配信できる。
■その他のサンプルは「GumGumクリエイティブギャラリー」へ
https://japan-gallery.gumgum.com/
※PCブラウザー版、スマートフォン版(縦・横)、タブレット版(縦・横)表示切替可能

本連載では、コンテクスチュアル広告のトップランナーであるGumGum Japanと電通の取り組みを例に、企業のマーケティング・宣伝担当者を悩ませる「クッキーレス」に対する一つの回答として、コンテキスト広告の画期的な点と、その有効性に迫ります。

第1回となる今回は、電通デジタルでグローバルクライアントのデジタルメディアプランニングを手掛ける小野寺信行が、デジタル広告を取り巻く最新の状況と、コンテクスチュアル広告の基本について解説します。

<目次>
運用型広告の「クッキーレス」「アンチトラッキング」化。迎え撃つ新たな一手とは
▼単純なターゲティングから、生活者・ユーザーとメディアの接触機会(モーメント) を捉える広告へ
従来の指標に捉われないコンテクスチュアル広告がもたらす新たな価値とは?

運用型広告の「クッキーレス」「アンチトラッキング」化。迎え撃つ新たな一手とは

インターネット広告は目まぐるしい技術変革の中で、「枠」から「人」へ、「予約型」から「運用型」へと進化を遂げてきました。

2019年には日本の総広告費において「テレビメディアの広告費」を逆転し、企業のマーケティング活動における主要なチャンネルへと成長したことをはっきりと示しました。

一方でここ数年、特にユーザープライバシーの領域で、インターネット広告をめぐる状況に大きな変化が起こり始めました。

インターネット広告の大半を占める運用型広告は、「サードパーティークッキー」に代表されるユーザーデータを企業が活用することで成り立ってきました。
しかし個人情報保護の機運が高まり、運用型広告市場を牽引してきた大手プラットフォーマーは、サードパーティークッキーの広告利用を規制する方向に舵を切り始めたのです。

近年の個人情報保護の動向

プライバシー保護の規制強化に伴い、ブラウザーでの情報利用の規制も強化され、昨今のインターネット広告をめぐって大きな潮流となっています。具体的には、「クッキーレス」「アンチトラッキング」への移行が加速しているのです。

ポストクッキー時代には、従来のような企業目線の一方的な情報発信ではなく、顧客体験を重視したより本質的なマーケティング活動と、生活者との信頼関係の構築が求められます。

そのような中、テクノロジーベンダー各社は「ポストクッキー」(アンチトラッキング対策のソリューション)技術の開発・提供を進めています。代表的なものをいくつかご紹介します。

●クッキーに代わるものとして注目されている技術、ソリューション

  1. Googleが発表した、個人を特定せずにターゲティングを行う「FLoC」
  2. 「Facebook コンバージョンAPI」など、プラットフォーム独自の広告識別子の開発・活用 (Amazonも独自識別子の開発を発表)
  3. The Trade Deskの「Unified ID」などの、「ID」型ソリューション
  4. GumGumに代表される、AI解析による画像や見出しなどあらゆるデータからの「文脈」(コンテキスト)を解析・活用した広告配信

今回ご紹介するのは、4つめの「コンテクスチュアル(文脈解析型)広告」です。

単純なターゲティングから、生活者とメディアの接触機会(モーメント) を捉える広告へ

前項でクッキーの代替技術を4タイプに分けて紹介しました。しかしこうした技術の多くは、各テクノロジーベンダーが開発面でまだ時間を要しているのが現状です。

そんな中でも、即効性のあるクッキー代替技術として注目されているのが、「文脈」(コンテキスト)を活用したターゲティングです。ターゲティング、といってもこれまでのようにサードパーティークッキーをベースとした「人」をターゲティングするものではありません。

メディア・コンテンツ内に掲載されている文章や単語、画像情報を識別し、その記事がどういった「文脈」の上にあるのかを解析して、適切な広告を表示するという技術。それが「コンテクスチュアル広告」です。

例えば「化粧品の記事ページに掲載されている画像上や広告枠に、化粧品の広告が表示される」イメージです。

この「文脈ターゲティング」技術で代表的なテクノロジーベンダーがGumGum。2008年にアメリカで創立された、デジタル広告のテクノロジーカンパニーです。

自社開発のAIコンテキスト解析エンジン「Verity」を用いた精度の高いコンテクスチュアル広告で急成長を遂げた同社は、2017年にはGumGum Japanを設立して日本上陸を果たし、コンテクスチュアル広告の分野で大きな実績を持つ先進的なプラットフォーマーです。

このAIコンテキスト解析エンジンは、単純に「化粧品関係のワードを含んだ記事だから化粧品の広告を配信する」といったものではありません。単なるワードのマッチングでは、ネガティブな記事に広告が掲出されてしまう可能性もありますが、GumGumのVerityは高度なコンテキスト解析により、ブランドリスクの低い配信が可能です。

ポストクッキー時代を迎え撃つにあたり、即効性のある同社の文脈ターゲティング技術は有力な選択肢になります。

実際に筆者が担当しているBtoB、BtoC業種の外資系クライアントで、GumGumのソリューションを活用した広告配信を実施しました。その結果、第三者計測(3PAS計測)において、GumGum広告経由のImp&Clickスルーの「サイト来訪」や「サイト来訪からカートページへの遷移」評価は、従来のクッキーを活用したターゲティングのキャンペーンと比較して高い効果がありました。

また、GumGumの強みとして、「コンテクスチュアル広告に最適化されたリッチなクリエイティブ」も挙げられます。広告主の希望する文脈ターゲティングに合わせて広告クリエイティブをカスタマイズし、冒頭のギャラリーで見ていただいたように、従来のバナーや動画とは異なるリッチな表現を提供できます。

文脈ターゲティング×カスタムクリエイティブ

これにより、メディアやコンテンツを訪れた生活者・ユーザーに対して「モーメント」を捉えつつ、よりインパクトのあるクリエイティブで「アテンション」を捉えることができます。ターゲティングによるデジタル広告の進化は「枠から人へ」といわれてきましたが、今やもう一歩進化し、「人からモーメントへ」という時代になりつつあるといえます。

先ほどの外資系クライアントの広告配信では、GumGumの文脈ターゲティングに加え、リッチクリエイティブによる配信を実施したところ、CTR(クリック率)も通常のバナー広告の2倍以上の数値が得られました。

これはメディア・コンテンツの文脈を正確に捉えつつ、リッチな広告表現アプローチによる相乗効果が得られた結果だと考えられます。

コンテクスチュアル広告では、メディア・コンテンツとクリエイティブのブランドスータビリティー(ブランドとの適合)も高くなるため、広告効果の向上も期待できるのです。

いよいよ目前に迫ったポストクッキー時代の技術は、今のうちからトライアンドエラーを繰り返し、知見を蓄えることが重要です。より規制が本格化されてから慌てて準備するのでは、大幅な出遅れと機会損失の恐れがあります。

なお、現代は毎秒のごとく多様なメディア・コンテンツが生まれ、マーケティング活動において捉えていくべき「モーメント」もまた刻一刻と変化していきます。

例えば、コロナ禍において「ポストコロナ」「withコロナ」「ニューノーマル」というワードのトレンドスパイクがありましたが、これらの言葉もあるタイミングであまり聞かれなくなる可能性があります。

こうした「モーメント」の変化を、柔軟かつ適切に捉えて、広告活動におけるPDCAに転換していくフローの確立は、今後のマーケティングにおける課題でしょう。コンテクスチュアル広告はそういった観点からも、常に最新の状況に対応できるソリューションとしての価値があると思います。

従来の指標に捉われないコンテクスチュアル広告がもたらす新たな価値とは?

GumGumが業界をリードするコンテクスチュアル広告が実現する世界とはどんなものでしょうか。

単に「サードパーティークッキーを広告配信に使えなくなるから、その代用品としての運用型広告の新たな選択肢」という捉え方もあるでしょう。しかし、前項でも書いたように、コンテクスチュアル広告の真価はそこにとどまりません。

メディアの生命線である記事・文脈の情報データに基づき、今その記事を読んでいる(=情報を得ようとしている)生活者・ユーザーへ、適切なタイミングで、目を引くブランデッドな広告クリエイティブによるコミュニケーションを創出する。

コンテクスチュアル広告は、企業と生活者・ユーザーとのエンゲージメントをこれまでの広告効果以上に高めていくことが可能なのです。

「文脈ターゲティング」が可能とする運用型広告

これら3つのトリガーを意識した広告コミュニケーションプランニングは、インターネット広告をより本質的なものに回帰させると筆者は考えています。

どういうことかというと、これまでのインターネット広告の主な成果指標であった「低CPC」や「低CPA」ばかりを目標とした一意的な広告プランニングや効果検証は、今後はアンチトラッキングの厳格化・クッキーレス時代の到来により、持続性が低くなります。

さらに、生活者・ユーザーのLTVの観点や、ブランドセーフティやアドフラウド問題等の視点から複合的に広告効果を見定める際は、必ずしも「コスト効率がよい広告」の広告効果が高いとは言い切れないものとなります。

一方、コンテクスチュアル広告で「3つのトリガー」をベースとした生活者・ユーザーファーストのプランニングができるようになれば、本来メディアと広告が持つ機能・アセットを、有機的にコミュニケーションに生かしていくことができます。

これにより、本来メディアや広告が目指していた「生活者に喜ばれるコミュニケーション」への回帰が実現できるのです。

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日本は廃棄ペットボトルの“資源大国”。ボトルtoファイバー入門

地球温暖化が進行する中、世界中で「脱プラ」の機運が高まっています。

身近なものとしてペットボトルの再利用があります。回収したペットボトルを再利用してペットボトルを作る「ボトルtoボトル」はだいぶ認知度が高まっていますが、実はペットボトルを原料に繊維を作り、アパレル業界等に展開する「ボトルtoファイバー」の取り組みも増えていることはご存じでしょうか。

本記事では、ペットボトル回収・再生のリーディングカンパニーであるトムラ・ジャパンと電通による「bottlium」(ボトリウム)を軸に、ボトルtoファイバーの可能性を紹介します。

<目次>
環境負荷が低いボトルtoファイバーを実現する「bottlium」
資源循環型プロダクトは、アパレル業界のスタンダードに
良い品質は、良い資源から!でも、「良い廃棄ペットボトル」とは?

 


環境負荷が低いボトルtoファイバーを実現する「bottlium」

ノルウェーに本社を置くトムラ(TOMRA)は、ペットボトル自動回収機のカテゴリで世界トップシェアを持つ企業。

そのトムラと住友商事が出資するトムラ・ジャパンは、大手コンビニチェーンなどと連携するなど、日本だけで年間5.5億本のペットボトルを回収・再生し、サーキュラーエコノミーに貢献しています。

そのトムラ・ジャパンと電通が、廃棄ペットボトルを活用した「高品質オーガニックペレット」事業をスタート。その第1弾が「bottlium」です。

bottlium

サーキュラーエコノミーを支える廃棄物の再利用方法には、いくつか種類があります。廃棄物を解重合して異物を除去する「ケミカルリサイクル」。そして廃棄物を「ペレット」(ペットボトルなどを粉砕し細かい粒子状にしたもの)にし、別のものに作り替える「マテリアルリサイクル」です。

bottliumは、ペレットから繊維を作りだすもので、マテリアルリサイクルに分類されます。

bottlium

bottliumは、全国1400カ所以上にある国内最大規模の回収システム「リバース・ベンディング・マシン(以下、RVMと表記)」で回収したペットボトル資源から、繊維として再利用できる高品質オーガニックペレットを作り出します。

bottlium
その特徴は、環境負荷の少ない工程でリサイクルを実現していること。

例えば、廃棄ペットボトルの洗浄には薬剤を使用するのが一般的ですが、bottliumは地球に優しい「水洗浄」を採用。排水処理における環境負荷が、同条件ペレットの中でも最も低いもの(※1)になっています。

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 ※1 1万トン/年以上のリサイクラーを対象(トムラ・ジャパン調べ、2021年4月現在)


廃棄ペットボトルの輸送工程においても、環境負荷が少ない輸送システムを構築しています。運搬前にRVMで従来の1/3の容積に加工し、かつ一時保管場所でキュービック状に圧縮することで、回収から工場までのCO2排出量を最大38.2%削減しています(※2)。

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※2 自治体の回収ルートと比較(トムラ・ジャパン調べ、2021年4月現在)


また、bottliumは特定の小売店店頭のRVMで回収されたペットボトルを使用しているため、「どの地域のどの店舗から回収したペットボトルでペレットを製造したのか」というトレーサビリティーも開示可能です。これらの情報は、地域ブランディングにも活用できるかもしれません。

トムラ・ジャパンの調べでは、2021年4月時点で、年間で国内5.5億本のペットボトル資源をリサイクルし、全国400万人以上がこの活動に継続参加しているといいます。

資源循環型プロダクトは、アパレル業界のスタンダードに

さて、ペットボトルから繊維を作るということで、bottliumを活用いただけるのはやはりアパレル業界が多くなると思います。

ここで、アパレルメーカーがbottliumを活用するメリットを3つ提示します。

1. 生活者とのブランド共創

bottlium
地域から生み出された資源(=廃棄ペットボトル)を、地域に還元していく「地産地消の共創プロダクト」として、地域の生活者と深い関係性を築くことができます。

2. 最高品質による幅広い展開性

bottlium

回収されたペットボトルから生まれるペレットの中でも、最高水準品質の「特殊長繊維」として高い機能性を持ち、さまざまな商品に展開が可能です。

3. 徹底的なサステナビリティの追求

bottlium

 単なるペットボトル資源の再利用にとどまらず、その生産過程においても徹底的に環境配慮したプロセスを構築しているため、形だけではない、本気のサステナブルな環境実現に向き合う企業姿勢を体現できます。

今や、「サーキュラーエコノミー、循環型社会への貢献」が、アパレルブランドにも求められる時代です。例えばペットボトル由来の繊維で作ったノベルティキャンペーンや、新ブランド立ち上げなど、bottliumは幅広い提案でアパレルメーカーをはじめとする企業のSDGs活動を支援できます。

ここからは少し、ペットボトルの再利用をめぐる国内外の動向を紹介します。

現在、世界的な潮流として「廃プラスチック輸出規制」が加速し、廃棄プラスチック輸出国・輸入国ともに国内リサイクル体制の構築が求められています。

その中で、多くの国は「容器包装」を中心とするリサイクルと、再生プラスチック利用の促進に対策の軸足を置いています。

それに伴い、例えば日用消費財の大手企業は自社製品の「再生材利用比率」に関する目標を掲げていますが、「再生材の供給不足」といった課題に直面しています。

再生プラスチックを資源循環させるためには、適切な分別回収と高度なリサイクル技術が必要であり、このような背景から、大手リサイクル企業や化学素材メーカーの動向が注目されているのです。

すでに欧米のアパレル業界・スポーツ用品業界等では、リサイクル企業や化学素材メーカーと協力し、環境に配慮したプロダクトを作る動きがスタンダードになりつつあります。

例えば、ナイキは全製品の78%で再生素材を使用し、ペットボトルから生まれた再生ポリエステルを服や靴に用いています。

アディダスも100%再利用できるシューズを開発。また、2024年までに製品で使用するポリエステルを、全てリサイクルポリエステルに切り替えることを公約しています。

近年は全てのアイテムをリサイクル素材や環境負荷の低い天然素材のみで作るヨーロッパ発のサステナブルファッションブランド「ECOALF」も話題になりました。

国内に目を向けてみると、日本環境設計による衣料リサイクルに取り組むブランド「BRING」が登場し、ゴールドウインや高島屋とパートナーシップを結ぶなど、再生素材の利用自体は日本でも徐々に増えつつあります。

しかし、環境負荷の指標まで考慮して用いる素材を決めるECOALFのように、国内でもさらに一歩踏み込んだ取り組みの登場が待ち望まれているのです。

良い品質は、良い資源から!でも、「良い廃棄ペットボトル」とは?

ここでぜひとも知っていただきたいことがあります。それは、「日本製ペットボトル資源は世界的に見ても希少性が高い」ということ。

1992年に制定された「ペットボトル自主設計ガイドライン」により、日本のペットボトルのリサイクルは世界最高水準に引き上げられました。さらに2001年には着色ペットボトルを全面的に禁止したことで、リサイクルしやすい無色透明のペットボトルが多く流通するようになりました。

消費者の分別排出も進み、PETボトルリサイクル年次報告書2020によれば、2009年には回収率が77.4%に到達。そして、2018年に清涼飲料業界が他の業界に先駆け、プラスチック資源循環や海洋プラスチック対策に取り組む「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表します。


これは業界が一丸となって2030年度までにペットボトルの100%有効利用(リサイクルに熱回収(※)を加えたもの)を目指すもの。ボトルtoボトルの取り組みはすでに定着し、100%有効利用に向けた新たなステージに突入しています。

※ 熱回収(サーマルリサイクル)=前述のケミカルリサイクル、マテリアルリサイクルとは異なり、廃棄物を焼却処理する際に発生するエネルギーを回収・利用すること。

加えて、これは筆者の私見になりますが、日本は街中でもゴミが少なくきれいな印象で、ゴミの分別にも協力的。「日本人はきれい好き」といった声もよく聞きます。このような国民性が、廃棄ペットボトルのクオリティーの高さや、回収率の高さを実現している理由ではないかと考えます。

先ほど、日本製ペットボトル資源の希少性の高さについて触れましたが、もう少し掘り下げて解説します。

例えばゴミや飲み残しが入っていたり、着色されたペットボトルが混ざっていたりすると、それはリサイクルに適さない資源になってしまいます。

自動販売機の横によくある回収ボックスでは、キャップやラベル、ゴミ、残渣(残りかす)などが大量に残っていることが多く、行政回収のペットボトルですらラベルやキャップ付きで回収されるケースが多々あります。

その点、トムラのRVMは、キャップ、ラベル、残渣などが付いたボトルは受け付けない設計に加え、カラーセンサーで着色ペットボトルも回収できない仕組みになっています。

Bottlium

生活者自らの手で、あらかじめきれいな資源として持ち込まれたペットボトル。それらを原材料に100%使うからこそ、bottliumのペレットは透明で色を付けやすく、どんなプロダクトにも使いやすい品質を実現しているのです。

bottlium

良い品質は、良い資源から。

私たちは日本ならではの希少なペットボトル資源の特長と、トムラ・ジャパンの高クオリティーな回収スキームを最大限に活用し、日本発の「ボトルtoファイバー」を国内外に広めていきたいと考えています。

アパレル業界に限らず、ボトルtoファイバーの活用に興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください!

公式サイト https://bottlium.tomra.co.jp/
お問い合わせ https://tc.tomra.co.jp/tomra/contact/


※bottliumは電通サステナブル・ビジネス・ソリューション(dSBS)の一つとしてトムラ・ジャパン社と共同で取り組む事業です。
 

東京五輪の裏で、秘かにカメラメーカーの争いも白熱…ソニーの大躍進で勢力図が一変

 東京2020オリンピックに続いてパラリンピックでも熱戦が続いている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、無観客で競技が行われるなど、多くの制約があるものの、選手たちは一世一代の晴れ舞台に臨んでいる。

 そんななか、選手以外にもオリンピック・パラリンピックをアピールの場として盛り上がっている業界がある。それはカメラ業界だ。

 これまで、オリンピックやワールドカップなどの世界大会では、キヤノンとニコンがシェアを2分していた。だが、今大会ではソニーが大きな存在感を示している。ある新聞社のカメラマンは、ソニーの躍進ぶりをこう語る。

「この大会は、ソニーのことを触れずにはいられないでしょう。個人的には“1強”に近い感じです。(今年3月に発売された)『α1』は瞳認識でピント合わせをしてくれ、1秒に30枚撮れる高速シャッターなど、フォトグラファーは写真を撮ることより、絵を狙うことに専念できます。いずれキヤノンの技術が追いつくかもしれませんが、逆転までは数年かかるでしょう。今回、キヤノンは発売前の『EOS R3』という製品をデモ機として貸し出していたみたいですが、ソニーの『α1』には追いつけていないという話でした」

 カメラメーカーにとってオリンピック・パラリンピックは、もっとも重要なプロモーションの場となっており、世界中のカメラマンに新製品を貸し出してアピールするという。

「オリンピックのメインプレスセンターには、今まではキヤノンとニコンが大きくブースを出していましたが、今回はソニーもブースを出していて、多くの人が集まっていました。海外のフリーカメラマンは手ぶらで来て、借りる人たちが多いです。スポーツカメラマンが使用するのは、ほぼ日本のカメラメーカー製なので、海外のフリーのカメラマンは日本のカメラショップに行きたがります。最新機種は日本でしか手に入りませんから。修理も含め、メーカーはデポ(拠点、仮店舗)を出していますが、新製品を使ってもらうことが使命ともいえるので、熱心にアピールしていて、最新機種をみんな借りています」

 メーカーもシェアを意識しているため、カメラマンには積極的に貸し出しをしているという。

「キヤノンとニコン、両方のカメラを借りて使い比べているフォトグラファーもいました。また、あるイタリア人のカメラマンがソニーのカメラ借りて、『撮れない』と騒いでみんなに助けを求め、カメラを確認すると、SDカードが入っていなかったというオチでした。中国人のカメラマンは、キヤノンの発売前のデモ機を現場で見つけると、興味津々で、カメラの写真をたくさん撮っていました」

 オリンピックなどの大きなスポーツの大会で新製品を宣伝し、メディアやカメラマンに購入を促すのがメーカーの戦略ともいえるが、そう簡単に買い替えることはできないという。

「AP通信などの大手メディアは簡単に買い替えができますが、自前でカメラを買うフォトグラファーには簡単ではありません。たとえば、ソニーの『α1』は定価が88万円ほどです。撮影の際には、それが2~3台必要ですから、レンズも含めたら高級車を買えるほどの金額になります。機材代をペイする頃には、新しいカメラが出る現場です。サッカーワールドカップやオリンピックといった大きな大会では、メーカーがデポを出して、フォトグラファーはそこで最新カメラを借りて使うのが流れになっています」

 新聞社などでも社有のカメラはあるものの、現場で最新機種を借りて写真を撮るケースが多いという。

「オリンピックに関しては、オフィシャルの写真ライセンスはgetty(ゲッティ)が管理しています。そのゲッティは大会スポンサーであるキヤノンのカメラを使っていましたが、国内オフィシャルの共同通信はキヤノンとソニーの併用で、どちらを使用するかはカメラマン各人の判断に任せているようでした」

 最新機種を借りて写真を撮ることが一般的になっているという現場では、深刻な問題も付きまとう。

「表には出ていませんが、各大会でカメラの盗難が頻繁にあります。今大会でもありました。それは当然ともいえます。宝物が置いてあるんですから。トイレなどで席を離れるときは、近くにいる日本人カメラマンに、『1分、見といてください』とお願いします。『盗まれても見ているだけですよ』と返されるのが定番のやり取りです(笑)。

『特に大会終盤には、機材の盗難に注意しなさい』というのが、暗黙のルールです。3週間ほど取材して疲れているなかで、終わりが見えて油断しているところを狙っている人がいますね。ちなみに私は今回、記者証を帰宅途中で落としましたが、カメラは無事でした(笑)」

 さまざまな機種のカメラを使ってみた感想として、カメラ戦争の近未来をどのように予想するのか。

「人間の心理として新しいものを使いたいですが、実際のところ、そこまでメカにこだわっていない人が多いのではないでしょうか。私も“使えればいい”タイプです。カメラマンのなかにもカメラ機好きや写真好きなど、さまざまなタイプがいますが、私は“表現するツールとして、写真がある”という感じで、メーカーにはこだわっていません。

 ちなみに、私はキヤノンとソニーを併用しています。ニコンはレンズがいいですし写真も綺麗ですが、最近はサポートが良くないという噂もあり、使っていません。カメラメーカーの争いはどの大会も続きますが、ニコンはもう難しいでしょう。とはいえ、ソニーもある程度まで勝負したら、撤退するかもしれませんが。 私個人の感覚としては、キヤノンとニコンは“写真を撮っている”という感覚がまだありますが、ソニーは電化製品で“絵を撮っている”という感覚です。来年の北京オリンピックが開催される頃には、キヤノンがソニーに追いついているかが気になるところです。今年9月頃に『R3』というミラーレス一眼レフを出しますが、まだまだでしょう」

 オリンピックに続き、パラリンピックでも連日、熱戦が繰り広げられているが、その裏で秘かに熱い戦いが展開されている“カメラ戦争”。この大会を機に勢力図が大きく書き換えられるかもしれない。

(構成=編集部)

「ボッタクリ店」へと変化してしまうことも!? 業界の大御所が「パチンココンサルタント」について言及!

 パチンコ・パチスロ好きならば、一度は耳にしたことがあるだろう「パチンココンサルタント」。文字通り、パチンコホールのコンサルティングを請け負う企業や個人のことだが、その業務を知る者は少ない。

 パチンコホールのコンサルティングとは一体、どんな業務なのか。少しでも気になる方には、業界の大御所であるヒロシ・ヤング氏の公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」がオススメ。「パチンココンサルって何だっけ? ベテランライター・ヤングがうろ覚えで語る!『パチ裏ワイドショー』」では、そのパチンココンサルタントについてぼんやりと解説している。

 動画によると、パチンコ業界という特殊な業種は「パチンコ業界に精通している経験者」や「情報入手が早い者」が重宝される傾向にあるとのこと。よって、パチンココンサルタントにはそういった強みが必要で、パチンコホールの元店長や元エリア長などが、その肩書きを活かして転身するケースが非常に多いという。

 コンサルティングは業績不振のホールから依頼されるケースが多く、依頼主は当然、オーナー。そのオーナーが儲かるように短期間での予算を立てることから結果的に「ボッタクリ店」へと変化してしまうことも少なくなく、ヤング氏曰く、以前はパチンココンサルタントに対して「ずるくて言い訳だけは上手い人」と、あまり良いイメージを持っていなかったそうだ。

 ただ、現在はコンサルティングの職域が「だいぶ細分化されている」そうで、得意な分野に特化したアドバイスを行う者が多いとのこと。例えばSNSの有効活用方法や告知にまつわるネット戦略などがあり、店員のアイドル化なども、そのひとつだという。

 また、メーカーとの繋がりがある者は何件か店からの要望をまとめて新機種の開発を持ちかけることも。メーカーにとってもPB機は販売先をある程度確保できているだけに、新機種の開発及び製造は比較的スムーズに進むのだそうだ。

 現在はユニバーサルエンターテインメントの社員であるリスキー長谷川氏も、以前はライターとコンサルト業を兼任していた模様。ヤング氏と、同じく業界の重鎮・大崎一万発氏も某ホールの「公式接客アンバサダー」を務めていたそうで、自身で「お飾り」「俺は何もしてない」と振り返りながらも、「お仕事の依頼、お待ちしています」と売り込む場面もあった。 
 
 ラストでは「悪いコンサルタント」と「よいコンサルタント」をヤング氏なりにまとめたところ、そのタイミングで別番組の収録を予定していた大崎氏が収録現場の事務所へ到着するハプニング。以降の2人のやり取りも、ファンにとっては必見と言えるだろう。

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