いるだけで幸せな気分に…「MUJI新宿」リニューアル、ワケあり家電・家具が格安販売

 衣服や生活雑貨、食品など幅広く自社商品を展開する「無印良品」。我々の生活に密着した商品が多く販売されており、“無印系女子”“無印系男子”といった無印の商品をこよなく愛するファンも存在する。

 そんな無印は、地域ごとのニーズに合わせた店舗づくりを進めており、それに伴い9月10日に新宿の旗艦店である2店舗「MUJI新宿」「無印良品 新宿」がリニューアルオープンした。

「MUJI 新宿」は、環境や社会の課題に注目して生まれた商品やサービスに加え、アートやデザインをテーマにした雑貨、家具を販売。一方、「無印良品 新宿」は日々の生活には欠かせない日用品の販売に力を入れている。化粧品や掃除用品、冷凍食品、日替わり弁当など、暮らしのベースとなる日用品の品揃えを以前より重視した店舗へと改装されたという。

 そこで今回、新たにリニューアルされた新宿の無印2店舗が、実際どのように生まれ変わったのかレポートしていこう。

「MUJI 新宿」サスティナブルな商品を揃えた店舗づくりが印象的

 まずは、新宿駅から徒歩4分の場所に立地する「MUJI 新宿」へ向かった。B1F、MBF、1F、2Fの店舗構成となっている。

 1階のフロアには「ReMUJI」の商品が多数販売されていた。「ReMUJI」商品は、2015年から販売が開始された商品で、消費者が必要のなくなった無印良品の衣類を回収し、その衣類を染め直したり、洗い直したりしたリユース商品である。

「MUJI 新宿」では、新たに「ReMUJI」商品のカラーバリエーションを追加。藍色、淡色、墨黒など鮮やかな色に染められた商品が並ぶなかで、「ReMUJI つながる服 シャツ」といった、リユースされたシャツにパッチワーク加工が施された商品も販売されていた。

 回収した衣類のなかで、破れていたり、ほつれていたりしたものはこれまでリユース対象外となっていたが、この店舗では使える布部分をつなぎ合わせて、ポーチや新たな衣類としてリユースし再販売しているのだ。

 なかでも1階フロアで真っ先に目についたのが、「ReMUJI」商品に囲まれて展示されていた「衣類の再生展」というコーナー。「MUJI新宿」と文化服装学院がコラボしてつくられた展示物で、消費者から回収した無印の衣類が天井から吊るされている。まさにサスティナブルをテーマとした作品だった。この展示コーナーは12月31日まで設置されるとのこと。

 不要になった無印の衣類を回収するボックスはこの展示物付近に配置されている。ボックスの上には、回収された衣類がどのようにリユース、リサイクルされていくのかを説明する紙が貼られていた。この回収ボックスは、今回リニューアルされたもう一方の店舗「無印良品 新宿」にも設置されており、今後都内の店舗すべてに配置される予定だそうだ。

 また、「MUJI新宿」には回収・リサイクルセンターが設置されていた。服の回収だけでなく本や、保冷剤、紙袋、PET容器、欠けた食器など、多岐にわたって回収しており、それぞれさまざまな用途で再利用されるという。

 奥に進み、2階へと向かった。2階には、無印ならではのお菓子や食料品の他にIDEEの商品が主に販売されていた。IDEEとは「生活の探求、美意識のある暮らし」をコンセプトに、オリジナル家具やインテリア雑貨の販売、様々な国の伝統作品やアーティストとのコラボレーションプロジェクトなどを展開するインテリアショップである。

 2010年には無印良品とIDEEの共同プロジェクト「MUJI meets IDEE」も展開され、両者は現在でも密接な関係を保っている。無印のシンプルな雑貨とは対照的に、色とりどりの伝統的な雑貨に囲まれ新鮮な気分に浸ることができた。

 再び1階へと戻り、そのひとつ下のMBフロアへ。MBフロアには、衣類や雑貨が主に販売されている。このフロアのメインは「ワケありの商品を販売いたします」の言葉とともに設けられた「もったいない市」。

 ほんのわずかに傷がついていたり汚れていたりするが、使用する分には問題ない雑貨が安く提供されている。赤シールが貼られているものは20%オフ、緑シールは30%オフ、青シールは50%オフとお買い得商品が勢揃い。もう1つ階を下がったB1フロアにも「もったいない市」の商品が多く販売されているのだ。

 B1フロアでは、主に家具や家電を中心としたワケあり商品を販売。一見ワケありに見えない家電商品でも半額ほどに値引きされている商品もあり、すでに「ご売約済み」の紙が貼られている家具もあった。使えれば少し汚れていても気にならないという方は、ぜひこのフロアでお安く購入することをおすすめする。

「無印良品 新宿」従来の無印よりもさらに身近な店舗へ

 続いて「MUJI 新宿」からすぐ近くにある「無印良品 新宿」に向かった。「無印良品 新宿」は、B1F、1F、2F、3Fの店舗構造になっている。

 入店すると今まで見たことがないくらい棚にぎっしり無印の食品が詰め込まれていた。無印の目玉食品のレトルトカレーや冷凍食品まで販売されている。

無印良品 新宿」は、新宿エリア最大の食品の品揃えに加えて、新宿エリア初の冷凍食品取り扱い店舗だという。一時期話題となった日替わり弁当もしっかり販売されている。この日は深川めしが販売されていたが、鮭弁当や鶏めし、牛すき飯などレパートリーも多い。

 2階、3階では生活雑貨や家具を中心に販売されていた。生活雑貨の取り扱い点数に関しても、新宿エリア最大となっているようだ。2階では、化粧品、キッチン用品、掃除用品など日用品が幅広く取り扱われており、3階では寝具や家具、収納用品など少し大きめの日用品が販売。スペースも広めにとられており、ゆったりと商品を見ることができる。

 最後に、B1フロアに降りてみると、衣服を中心に販売されていた。「MUJI 新宿」では白や黒をベースとした服が目立ったが、「無印良品 新宿」では一般的な無印の店舗で販売されている衣類と同じような品揃えだ。ちなみに、衣服の回収ボックスはこのフロアに設置してあった。

 今回リニューアルされた「MUJI新宿」と「無印良品 新宿」は、同じ無印の店舗でもそれぞれまったく系統の異なった店舗スタイルになっており、明確に差別化されていたことが印象的。「MUJI 新宿」では環境問題について考えさせられつつお得な買い物を楽しむことができ、「無印良品 新宿」では生活に必要な日用品がすべて1カ所で揃う非常に便利な店舗へ変化していた。気になった方は足を運んでみてはいかがだろうか。

(文・取材=A4studio)

東京都区部は平均7千万円超…新築マンション価格「うなぎ上り」の報じられない理由

 新築マンション価格がうなぎ上りである。不動産経済研究所の調査によれば、2020年、首都圏1都3県で供給された新築マンションの平均価格は戸当たり6083万円と、ついに6000万円台の大台を超えた。1平方メートル当たり単価でも92.5万円。坪当たりにして305.7万円。1平方メートル当たり初の90万円台、坪当たりでも初の300万円台の大台への突入である。東京都区部に限ってみれば、その価格はなんと7712万円だ。マンションはもはや一般庶民にとっては高嶺の花といってもよい存在になっている。

 リーマンショック前の2007年に4644万円だった首都圏1都3県における新築マンション平均価格は、この14年間で31%もの上昇を示した。

 一方で我々の収入は値上がり分だけ増加しただろうか。厚生労働省が発表する我が国の1世帯当たりの平均所得金額は2007年から18年の間に556万円から552万円と、残念ながらほぼ横ばいで推移している。財布の中身はちっとも増えていないのに、買いたいマンションの価格だけが一方的に値上がりしているという構図になっているのである。

 これでは新築マンションの購入が辛くなるのは当たり前だ。なにせ新築マンションの価格は年収の11倍、都区部ならば14倍もするのだから。この勢いのままでいけば、やがて新築マンションは我々一般国民の手の届かないところに行ってしまうのではないかと不安に駆られる気持ちもうなずける。

 年収があがらないのに家の値段だけが上がる。日本は人口増が止まったどころか、2010年以降は減少に転じた。首都圏への人口流入も明らかに鈍り始め、コロナ禍もあって東京都の人口も転入よりも転出が多い社会減の状況が8カ月連続するなどの事態が起きている。

誰に対して売っているのか?

 ここで私たちが冷静に考えなければならないのが、では「こんなにお高い」マンションを買っているのは誰なのかということだ。

 面白いデータを示そう。2004年当初、首都圏1都3県の新築マンションは8万5429戸が供給されていた。ところが20年はコロナ禍の影響があったとはいえ、2万7228戸と3万戸割れになっている。コロナ前の19年でも3万1238戸だ。首都圏における新築マンション供給戸数はこの15年あまりの期間で、なんと3分の1に縮小している。またこの間、新築マンションを供給するデベロッパーの数は4分の1に減少している。

 新築マンションマーケットは、大相撲でいえば、土俵が3分の1に小さくなって、これまで前頭14枚目までで競っていた力士が、小結以上だけで相撲を取っている状況にある。よく新築マンション業界では、メジャー7(三井、住友、三菱、野村、東建、東急、大京)などと称しているが、残った彼らで小さくなったケーキを分け合っているのが新築マンションマーケットの実態だ。

 つまり、新築マンションはよく売れているから(=需要があるから)、人気で高くなっているのではなく、あんまり需要がなくなったので、デベロッパーが供給を絞ったうえで特定の顧客にだけ販売している構図が見えてくる。

 マーケットが縮小しているためにプレーヤーも少なくなった。では彼らはいったい誰に対してマンションを売っているのだろうか。

 2010年と20年における各年で供給された新築マンションを価格帯別に比較してみよう。仮に分譲価格8000万円以上を高額物件とする。10年では全体の供給戸数4万4535戸のうち、高額物件は1972戸、全体戸数に占める割合はわずか4.4%にすぎない。ところが20年をみると、高額物件は3925戸に膨らみ、全体に占める割合は14.4%に達している。つまり、縮小したマーケットのなかで、メジャー7などのプレーヤーが相手にしている顧客は、一般庶民というよりも「お金持ち」なのだ。

 結論をいえば、最近の新築マンション価格が上昇しているのは、表面的には土地代が上がっているだとか、建物の建築費が上昇傾向にあるなどと分析・説明されるが、本質は違う。あきらかに供給側が客を選んでいるのである。

中古との逆転現象

 8000万円を超えるような物件を喜んで買っている顧客のプロフィールは次の4つだ。(1)富裕層、(2)国内外の投資家、(3)高齢富裕層の相続対策、(4)夫婦ともが上場企業に勤務するパワーカップル、以上だ。

 新築マンションマーケットは、不動産マーケット全体のなかでは年々縮小傾向にあり、もはや業界のなかでは決して大きなセグメントとはいえない。不動産大手が、ここ十数年の間に、マンション供給会社を次々本体から切り離して別会社化してきたのは、その現れだ。

 したがって、メディアなどで新築マンションマーケットを取り上げて、その価格が上がった、上がったと騒ぎ立てるのはマーケットの実態をよくわかっていないとしか思えない。そしてこの話題に翻弄されたあげくに、ローンの低金利や所得税減税などの甘い蜜(罠?)にすがって多額の借金を背負い込む一般庶民のなんと多いことだろうか。

 新築だけを見ずに、中古マンションも視野に入れれば、選択肢はもっと膨らむはずだ。中古マンションの成約件数はすでに2016年以降、新築マンションの供給量を上回るようになっている。新築志向は薄れ、中古との逆転現象が首都圏で生じている。中古価格が上がったと騒がれているが、これから迎える多死・大量相続時代を考えれば、これから住宅を取得したい人たちにとっては、買うのも借りるのも、やがてパラダイスの時代がやってくる。

 ゆめゆめマンション業者の甘い囁きに惑わされないことだ。住宅が不足していた時代の残り香で、新築マンションを追いかけまわすのは令和の時代には終わりにしたいものだ。

(文=牧野知弘/オラガ総研代表取締役)

●牧野知弘(まきの・ともひろ)

オラガ総研代表取締役。金融・経営コンサルティング、不動産運用から証券化まで、幅広いキャリアを持つ。 また、三井ガーデンホテルにおいてホテルの企画・運営にも関わり、経営改善、リノベーション事業、コスト削減等を実践。ホテル事業を不動産運用の一環と位置付け、「不動産の中で最も運用の難しい事業のひとつ」であるホテル事業を、その根本から見直し、複眼的視点でクライアントの悩みに応える。

今年のフリースは買ってはいけない?ユニクロ、素人には要注意な商品5選

 日本のファッションブランドの王者であり、今や世界に通用するファストファッションブランドに成長した「ユニクロ」。2021年5月末現在、国内811店舗、海外1499店舗となっており、ユニクロを運営するファーストリテイリングが海外事業に注力していることがわかるだろう。

 ユニクロの9月の国内既存店売上高は前年同月比で19.1%減、既存店客数は前年同月比で19.0%減。緊急事態宣言下で残暑の日も多かったことも影響し、2カ月連続で前年実績よりマイナスとなった。秋物商戦は10月以降が勝負ということだろう。

 そんなユニクロ、高品質でコスパも優れた服がほとんどで、良くも悪くも奇をてらわないベーシックなデザインが主流のため、基本的には買って損ナシのアイテムばかりなのだが、なかにはごくわずかだが買う際に注意が必要な服も存在する。今回は「この秋、要注意なユニクロの服5選」をリストアップし、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである堺屋大地氏に、おすすめしづらいポイントを解説していただいた。

 今回、以下の3つを基準として選定した。

・ファッションビギナーが着るとダサくなる可能性が高いこと

・“最先端のおしゃれ”すぎて一般ウケしない場合があること

・無理に若ぶっているように見えるなどして女子ウケが悪いこと

フリース カーディガン/5990円(税込、以下同)

 アーティスティックディレクターであるクリストフ・ルメールが率いるデザインチームとのコラボアイテムで、ウールブレンドフリースを使用したカーディガンとなっている。ミリタリーコートのライニングから着想を得て、パイピング始末や前立て裏の布帛使いなどのディテールをデザインしたとのこと。カラーバリエーション(カラバリ)はダークグレー、ベージュ、ダークブラウンの3色展開。

「冬場に防寒性を高めるアイテムとしてアウターの下に着こむならアリですが、秋にこのカーディガンを着るとなると、どうしてもアウター使いになります。アウターとして見ると、オシャレにそれほど興味がないファッションビギナーが手を出すと、一気にオジサン臭いダサさが漂ってしまいそうな要注意アイテム。ファッション玄人であればカッコよく着こなせると思いますので、センスに自信がある方ならおすすめです」(堺屋氏)

フリースプルオーバー(長袖)/1990円

 毛足が短くふくらみのある素材を使用しており、ふんわりと柔らかく、着心地の軽いフリースとなっている。左胸にはテープスライダー付きのポケットが備えられており、スマホなどちょっとした小物を入れるのに便利。カラバリはブラック、ナチュラル、ブラウン、オリーブ、ネイビーの5色展開。

「頭からすっぽりとかぶって着るタイプのフリーストップスで、アウトドアシーンにもハマるカジュアルアイテムとなっています。左胸にデザイン性のあるポケットが付いてはいますが、プレーンなデザインです。要注意なポイントはシンプルすぎるために、着る本人の体型や着こなし方が問われやすいということ。率直に言って、オシャレな人が着ればオシャレに見えるでしょうが、オシャレに疎い人が着れば、いまいちに見えてしまうリスクがあるでしょう」(堺屋氏)

ソフトボアフリースVネックベスト/1990円

 軽量性と保温性の両立が特徴のダブルフェイスフリースを使用し、肌触りのよい柔らかさもウリのVネックベスト。カラバリはダークグレー、ブラウン、ネイビーの3色展開。

「お馴染みのボアフリース素材をVネックベストに落とし込んだアイテムですが、着こなしに失敗するとマタギっぽくなってしまう可能性も……。ユニクロはインナーとしてもアウターとしても着られると推し出していますので、レイヤードしてインナー使いするならアリでしょう。アウターとして着るなら、マタギな雰囲気が出ないように洒脱に着こなせるかどうかがポイントですね」(堺屋氏)

フランネルチェックシャツ(長袖)/1990円

 程良い厚みがあってしっかりとした素材の上質コットン100%を使用したチェックシャツで、クレイジーパターンを採用している。両面起毛を施しているため風合いが柔らかいだけでなく、保温性が高い。カラバリはレッド、ブルーの2色展開。

「網目の大きさで差別化した3種のチェック柄を織り交ぜたクレイジーパターンのチェックシャツとなっており、非常にスタイリッシュなアイテムです。ファッションセンスのある方が着れば攻めたオシャレになりますが、ファッションビギナーが着るとオシャレすぎて“着せられている感”が出てしまうかも。センスにあまり自信がないならば、チェックの種類が一つだけのシャツを着るのがおすすめです」(堺屋氏)

ピーナッツ 2021 秋冬 スウェットシャツ(長袖)/1990円

“カレッジライフを謳歌するおちゃめなスヌーピーたち”をモチーフにしたコレクションで、こちらにはサングラスをかけたスヌーピーが前身頃に大きくプリントされている。カラバリはブルーの1色展開。

「要注意な理由はズバリ、若々しすぎるから。スウェットシャツ自体が二十歳前後の若者に似合うアイテムであり、さらにクールな大学生に扮したスヌーピーが描かれているわけですから、なおさらビジネスパーソンの大人男性には不向きなのではないでしょうか」(堺屋氏)

 フリースといえば、そのコスパの良さがウケて、かつてユニクロが知名度を一気に高めるきっかけとなっていた。しかしその後、フリースが売れすぎて、ダサいイメージがしばらくつきまとっていたことを覚えている方も多いはず。今回はくしくも5点中3点がフリース系だったが、そういう意味ではユニクロのフリースはいまだに要注意といえるのかもしれない。

 ただし、今回紹介したアイテムをファッショナブルに着こなすこともできる。シンプル過ぎるデザインは着る本人のファッションセンス次第で、オシャレにもダサくもなるので、充分に検討して購入していただきたい。

(文・取材=A4studio)

※情報は2021年10月10日現在のものです。

TBS『THE TIME,』視聴率が民放最下位の大誤算…視聴者との感覚のズレか

 10月1日に朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)がスタートし、約3週間経過した。9月30日に終了した『あさチャン!』の後継番組として、「ニッポンの朝がみえる。」をキャッチコピーにスタートし、月~木曜の総合MCはTBSの安住紳一郎アナウンサー、金曜MCは俳優・香川照之が起用されているが、『あさチャン!』時代と同様、『THE TIME,』も視聴率に悩まされているようだ。

 TBSは2014年4月から、平日朝6~8時台に『あさチャン!』を放送していたが、視聴率が振るわず、しばしば“打ち切り説”が浮上していた。そんななか、番組のMCを務めていたフリーアナウンサー・夏目三久が、お笑いタレント・有吉弘行との結婚を機に、9月末をもって芸能界を引退。これと同時に、TBSは『あさチャン!』を終了させ、10月から『THE TIME,』をスタートさせた。

 安住アナは、今や“TBSの顔”ともいえる売れっ子であり、08年から『新・情報7daysニュースキャスター』の総合司会や、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の進行(不定期)も務めているほか、05年から放送されているラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)も継続中。ちなみに、オリコンが毎年発表している「好きな男性アナウンサーランキング」では、5回連続での1位獲得を経て、09年に殿堂入りを果たしている。

 一方、『THE TIME,』の金曜MCに抜擢された香川もまた人気俳優であり、TBSの大ヒット連続ドラマ『半沢直樹』シリーズのメインキャストを務めるなどしてきたほか、現在放送中の10月期ドラマ『日本沈没-希望のひと-』にも起用されている。

『THE TIME,』が始まった10月1日は金曜日だったが、初回ということで、安住アナと香川が揃って出演。TBSが、世間の好感度、また局への貢献度が高い2人を選出したところからも、『THE TIME,』に対する“気合い”が感じられ、放送初日は朝7時台の平均世帯視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前日に放送された『あさチャン!』最終回の同時間帯がマークした6.1%を上回るスタートを切った。

視聴率4%台で推移

 とはいえ、他局と比べると決して“好スタート”とはいえない。『THE TIME,』初回が放送された10月1日、テレビ朝日系で坪井直樹アナと新井恵理那アナが総合司会を担当する『グッド!モーニング』は8.1%(朝7時台)、フジテレビ系で井上清華アナが総合司会を務める『めざましテレビ』が7.7%(朝6時10分~8時)、日本テレビ系で水卜麻美アナが総合司会を務める『ZIP!』も6.8%(朝5時50分~8時)を獲得しており、『THE TIME,』は、同時間帯の情報番組のなかで最下位となっていた。さらに、ここ最近の『THE TIME,』は、4%台を推移するようになっている。

 ネット上の反応を見ても、視聴者が“大盛り上がり”している様子はない。初回放送後、ポジティブなコメントとしては、

「安住さん&香川さんコンビのゆる~い雰囲気に癒された」

「朝から堅苦しいのも嫌だし、でもくだけすぎてない感じで良かったよね!」

「おじさん2人で、適度に落ち着きがあって好きだな」

といった書き込みが見られた。

 その一方、

「最初だから局側も力入れすぎてるのか、なんかガヤガヤ、ゴタゴタしてる感じ」

「せっかく安住さんと香川さんを起用したんだから、もっともっと落ち着いた雰囲気でいくべき。思ってたよりもエンタメ色が強くて意外だったわ」

「『バズったワード デイリーランキング』のコーナーとかいらない。“バズり”とかそういうのは『THE TIME,』が終わってから、後継番組の『ラヴィット!』でやればいいじゃん」

という意見も。『ラヴィット!』は、今年3月からTBSの朝8時台で始まった情報バラエティ番組で、MCは麒麟・川島明と同局の田村真子アナが担当。公式サイトで「今の暮らしが10倍楽しくなるライフアイデア発見バラエティ!」「ニュースなし!ワイドショーなし!」などと謳っている通り、バラエティ色全開で放送中だ。

「『ラヴィット!』は当初、ネット上で『朝からうるさい!』などといわれていましたが、『暗いニュースや、出演者同士のワイドショー的なやり取りを見たくないとき、「ラヴィット!」に救われる』という声も多くなっていき、視聴率はイマイチながら、他局の情報番組との差別化に成功しているようです。TBSは、このことを踏まえて『THE TIME,』にも明るいノリを取り入れたのかもしれませんが、視聴者は新番組にまで“ラヴィット!感”は求めていなかった様子。『THE TIME,』は、やはり安住アナと香川の“おじさんコンビ”ということで、おじさんならではの落ち着き、安心感、安定感に期待が寄せられていたのではないでしょうか」(メディア関係者)

危険なハプニングも

『THE TIME,』の視聴率がアップすれば、続く『ラヴィット!』も恩恵を受けられそうだが、TBSに策はあるのだろうか。

「安住は“TBSの顔”的な存在であると同時に、総合編成本部アナウンスセンター局長待遇という役職を持つ管理職でもあり、現社長の覚えもめでたい。一方、香川はTBSの多くのヒットドラマに出演してきた人気俳優。この2人を揃えたところに局としてのこの番組への強い意気込みが感じられ、今の視聴率はかなりの誤算でしょう。実際に視聴者からは“ゴチャゴチャしていて落ち着きがない”という感想も多く、根本的な番組づくりの方針が、視聴者が朝の情報番組に求めているものと乖離しているのかもしれません。

 前の『あさチャン!』が、夏目の所属事務所との関係で7年にもわたり低視聴率ながら続けざるを得なかったこともあり、各局による朝の情報番組戦争で再び存在感を示すべく力を入れているわけですが、これでもしコケれば、まさに“万策尽きた”ということでシャレにならない状況に陥るといえるでしょう」(キー局関係者)

 ちなみに、『THE TIME,』には地方と生中継をつなぐコーナーもあるのだが、10月7日放送回では、CBCテレビ(中京広域圏)の若狭敬一アナがリハーサル中に池へと落ちてしまい、濡れたままのシャツで本番に臨むというアクシデントが発生。さらに、10月19日放送回ではテレビ山口・原千晶アナが山口県長門市の元乃隅神社を紹介中、カメラマンが転倒。ネット上で話題になってはいたものの、心配の声も寄せられていただけに、番組サイドは何よりもまず、こうした危険なハプニングの再発防止を優先すべきなのかもしれない。

(文=編集部)

「闇スロ店」急増で生まれる話題…パチスロ2400枚規制の撤廃を気にする声も!?

 最近「闇スロ摘発」のトピックが増加した印象だ。

 闇スロとは、正規のホールではなく主に個人やグループがマンション等で営業するパチスロ店の俗称。風営法に基づく許可を受けていないため完全な違法である。

 通常のホールはメダル1枚20円だが、1枚100円や500円といったレートも存在するとの情報も存在。高射幸機も多く設置されており、裏モノや違法改造機などの取り扱いも当り前の状況であるようだ。

 もちろん獲得したメダルは換金可能。一説によると、一晩で1000万近い金額が動く場合もあるという。前述の通りこれらは違法行為であるため闇スロを設置した者やその関係者、また、プレイした者などは処罰の対象となる。

 近日の出来事では10月14日に名古屋の繁華街、中区にある闇スロ店が摘発を受け従業員ら3人が逮捕された。

 10月11日には新宿歌舞伎町の闇スロ店が摘発。同店には3000人余りの顧客が存在していたとの情報も存在する。さらに10月5日、埼玉県草加市で摘発があり従業員とコンサルタントの男が逮捕された。

 もちろんこれに留まらず、少し調べただけでも多くの摘発事例を見ることができる。摘発を逃れ陰ながら営業を続ける店舗もまだまだ存在するのかもしれないが…。

 何故、これだけ多くの闇スロ店が存在するのだろうか。

 インターネットでは闇スロが話題となる場合もあるが、その流れで多く目にする声が「現在のパチスロに関する不満」だ。「6号機はショボいから仕方ない」「4号機があるなら打ちたい」といった意見まで存在する。

 確かに正規のパチスロに対する規制が厳しく、射幸性に満足できなくなったユーザーが闇スロへ流れ着く可能性はあるのかもしれない。需要があれば、それが違法であれ供給が生まれてしまうことも考えられる。

「アメリカで1920年から1933年まで存在した禁酒法を例えに出す意見もあるようです。この法律では消費のためのアルコールの販売や輸送などが全面的に禁止されましたが、アルコールの密造や密輸が爆発的に増加。これはフランクリン・ルーズベルトが法律を改正するまでの13年間続きました。

『この禁酒法と現在のパチスロは少し似ている?』と考える方がいる様子。パチスロに関しては禁止ではなく出玉制限の形ですが、『それによって闇スロが増加してしまうのであれば似たようなもの』といった感じのようです。『同じように規制緩和があり得るのでは?』ということなのでしょう」(記者)

 今後は「メダルレス機」による有利区間G数撤廃の話題も浮上しているパチスロ。一部では「枚数制限の撤廃も遠い話ではないのでは?」といった声も出ているようだが…。今後の動向に注目したい。

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JRA『ウマ娘』ゴールドシップの原点ここにあり! 圧巻の追い込みを見せた2012年菊花賞

 今週はいよいよ3歳クラシック最終戦の菊花賞(G1)だ。10月20日に人気競馬ゲームの『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)にて、菊花賞馬マンハッタンカフェが実装されたこともあり、競馬もゲームも菊花賞が大盛り上がりとなっている。

 この『ウマ娘』を見てみると、かなり多くの菊花賞馬が登場する。そのキャラクターは以下の通り。

■ウマ娘に登場する菊花賞馬
エアシャカール
キタサンブラック
ゴールドシップ
サトノダイヤモンド
シンボリルドルフ
スーパークリーク
セイウンスカイ
ナリタブライアン
ビワハヤヒデ
マチカネフクキタル
マヤノトップガン
マンハッタンカフェ
メジロマックイーン
ライスシャワー

 どれも思い出深い名馬ばかりだが、この中で異色のキャラクターがゴールドシップだ。ゲームの設定を見てみると

「思いつくままに行動し、面白おかしく生きる自由人。隙あらばボケ、ツッコミ、熱くなり、すぐ冷める。トレセン学園一のトリックスター」

 と紹介されている。確かに現役時のゴールドシップは、圧倒的な強さを見せたかと思えば、レース直前になって突拍子もない行動をとるなど、年を重ねるごとに難しい馬になってしまった。5歳春の天皇賞では、ゲート入り後に立ち上がって唸り声を出すなど怒りだし、その影響もあってかスタートで大きく出遅れて敗退。さらに翌春の天皇賞でもゲート入りを嫌がり、枠入り不良で発走時刻が4分遅れたが、レースはフェイムゲームをクビ差退けて辛勝。続く宝塚記念(G1)は、ゲート内で他馬を威嚇するように立ち上がるなどして落ち着きを失い、大出遅れで15着に敗退している。

 そんなゴールドシップがトリックスター(奇術師)と評される衝撃のレースを見せつけたのは、2012年の菊花賞だろう。

 初のG1制覇となった皐月賞は4番人気の評価であり、どちらかといえば他馬が外を回る中、インを突いた内田博幸騎手の好騎乗が光ったレース。続く日本ダービー(G1)は5着と期待を裏切っただけに、皐月賞の結果をフロック視する声もあったほど。そんな外野の喧騒を結果で黙らせたのが、この菊花賞であった。

 この年の菊花賞は日本ダービーの1着ディープブリランテ、2着フェノーメノ、3着トーセンホマレボシ、さらに皐月賞2着ワールドエースも回避と、春のクラシックでゴールドシップと接戦を演じたライバルが不在。出走馬18頭中、重賞勝ち馬はゴールドシップとコスモオオゾラの2頭しかいないというメンバーだった。さらにゴールドシップ自身が前走の神戸新聞杯(G2)を快勝したこともあり、単勝1.4倍という断然の1番人気に支持されたのである。

 レースはまさしくゴールドシップの独壇場だった。スタートはうまくゲートを出たが、行き脚が付かず鞍上の内田騎手は最後方まで下げる。最初のスタンド前は17番手で追走し、1コーナーを回って2コーナーまでは動かない。しかし向こう正面に入って内田騎手はゴールドシップにゴーサインを出す。なんと坂の登りから仕掛けて中団に上がり、坂の下りで勢いをつけると、第4コーナーでは早くも先頭に躍り出る。並の馬なら直線でスタミナが切れるが、ゴールドシップの脚は止まらない。向こう正面から追い通しだったにも関わらず、上がり最速の、しかも出走馬中唯一となる35秒台の豪脚で駆けているのだ。

 2着スカイディグニティ、3着ユウキソルジャーで勝ちタイムの3分2秒9は、前年に三冠を達成したオルフェーヴルと0.1秒差という優秀な時計だった。

 まさに前代未聞の奇襲作戦。レース後は「常識破り」「掟破り」などと、これまでの菊花賞を覆すレース内容が大きく取り上げられた。向正面に上り坂と下り坂がある京都の外回りコースは、この坂をゆっくり登ってゆっくり降りるのが定石。しかし鞍上の内田騎手は坂の入り口から仕掛け、見事勝利に導いたのだ。ゴールドシップはそれまで京都コースを走ったことがなかった。初のコースでこの戦法が取れたのは、内田騎手のゴールドシップへの信頼以外に理由はあるまい。

 今年の菊花賞は、皐月賞馬のエフフォーリアが天皇賞・秋(G1)へ、日本ダービー馬のシャフリヤールがジャパンC(G1)へ向かうため、G1馬が不在という混戦レース。その中でゴールドシップ産駒のヴェローチェオロの出走が決定。同馬の前走は、父の菊花賞を彷彿させる最後方からのまくりを見せて快勝。しかも厩舎はゴールドシップと同じ須貝尚介厩舎というのも運命を感じる。混戦模様の菊花賞だけにチャンスは少なくない。父のようなアッと驚くトリックを見せてもらいたい。

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

パチスロ「ART機で純増3.0枚」異次元の出玉スピードを実現! “名機殿堂”入りの大ヒットシリーズも登場【5号機を支えたトップメーカーの軌跡~ユニバーサル~③】

 5号機初期の暗黒時代を支え、後のAT・ART全盛期時代でも華々しい活躍を見せたヒットメーカー。その「軌跡」をご紹介するこのコーナーでは、当時話題だった名機たちをスペックや特徴を交えながら振り返る。

 今回は、大手パチスロメーカー・ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバーサル)編第三弾だ。

 伝説の爆裂機『ミリオンゴッド』をリバイバルするなど、怒涛の快進撃でパチスロ界をリードするユニバーサルは2011年10月、“5号機最速純増”と銘打たれたパチスロ『エージェント・クライシス』をリリースする。

 本機は、AT「エージェントタイム」とART「エージェントラッシュ」で出玉を伸ばしていくタイプ。前者は純増約1.8枚のスピードで増加していき、消化後は後者の「エージェントラッシュ」へ必ず突入する。

 その「エージェントラッシュ」では、出玉スピードが一気に跳ね上がり、純増枚数は驚異の約3.0枚。なお、これは5号機における最大の純増速度である。

 ARTにもかかわらず、5号機最上位のスピードを実現。当時ネット上では「なぜこれが実現できたのか?」「何か秘密でも隠されているの?」といった様々な声があがっていたが、これには複雑なカラクリがあった。

 具体的なシステムは割愛させていただくが、簡単に説明すると、本機には「ミッションボーナス」というコインがまったく増えないボーナス(通称“ゼロボ”)が搭載されており、それが超高確率で内部成立している。さらに特定の条件(ART突入確定など)をクリアしていなければ、そのボーナスは揃えることもできず、仮に揃えてしまうとペナルティが発生してしまうのだ。

 こうした、ややこしい複雑なスペックだからこそ、異次元の出玉スピードを実現できたわけだが、内部仕様をよく知らないライトユーザーにとってはあまりに難解すぎたため、予想以上の反響を得ることなく、ホールから消え去っていった。

 その後は、『赤ドン雅』『コンチネンタルV』といった数々の人気タイトルを販売し、翌12年には、シリーズ第二弾となる『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜II』をリリースする。

 新筐体となる「バズーカ」を初採用した本機は、純増約2.7枚のARTタイプ。ART「バジリスクタイム」はゲーム数上乗せ&セットストック型で、初代と同様、前半10ゲーム+αの「追想の刻」と後半の継続バトル「争忍の刻」で構成されている。

 ART中は赤BAR揃いから突入する特化ゾーン「瞳術チャンス」もあり、ここではレア役や赤BAR図柄揃いなどでセット数上乗せの抽選を行う。さらに、その上位互換である「真瞳術チャンス」に突入すれば、押し順ベルでも上乗せ抽選が行われ、レア役は上乗せ確定という本機最大の出玉トリガーとなっている。

 そして設定6の出玉率は、初代と同じく119%オーバー。一撃の破壊力と安定感を兼ね備えたスぺックゆえ、多くのプレイヤーから愛される一台となり、名実ともに5号機を代表する大ヒットマシンとなった。

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武豊「話題のディープインパクト産駒」まさかの最下位デビューに呆然!? 元JRA藤田伸二「自信過剰」ソダシ吉田隼人にイラッ!? 天皇賞・秋(G1)ダノンキングリー「回避」に議論【週末GJ人気記事総まとめ】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

JRA 武豊「話題のディープインパクト産駒」まさかのタイムオーバー最下位デビューに呆然……ドキュメンタリー「連載」は厳しいスタートに

ライター「A」:先週、武豊騎手とのコンビでデビューしたゲーテ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)でしたが、集団にまったくついて行けないまま、前の馬から大差の最下位でゴールしました。

デスク「Y」:ゲーテって、確か雑誌の『GOETHE』の企画で誕生した馬だったよね?

ライター「A」:そうです、そうです。『GOETHE』の企画で武豊騎手がオリジナルの鐙(あぶみ)を作る際に、偶然、キーファーズ代表の松島正昭さんから連絡があって、話の中でいきなり所有馬の1頭をゲーテと名付けたとか。

デスク「Y」:カッコいい豪快なエピソードだけに、松島さんとしても期待の馬の1頭を推奨したと思うんだけどな。良血馬が期待ほど走らないなんて競馬ではよくあることだけど、ディープインパクト産駒でしょ? タイムオーバーで最下位は厳しすぎる。なんかあったんじゃないの?

ライター「A」:後から聞いた話ですが、どうやらレース中に脚をぶつけてしまったようです。骨折などの重傷ではないようですが、やはり一度山元トレセン(外厩)に戻して立て直すようですね。

デスク「Y」:そりゃ、仕方ないな。キャリア的には厳しいスタートになったけど、編集者目線で言うと雑誌の連載としては興味深いスタートになったよね。

ライター「A」:いやいや、企画に関わってる人たちは気が気じゃないと思いますよ。

デスク「Y」:まあ、外野だから好き勝手言えるんだけど、中途半端に8着とかになるより、大差で最下位の方がドラマ性があるじゃん。そこから這い上がってG1勝ったりしたら、それこそ名連載になるよ。

ライター「A」:そうなればいいですけどね……。

デスク「Y」:いずれにせよゲーテには今後も注目だね。キーファーズの馬だから、武豊騎手も乗り続けてくれるだろうし、G1を勝つまでは言わないけど、G1出走だけでもめちゃくちゃ盛り上がると思うから応援したいね。

ライター「A」:あんなスタートになってしまいましたけど、競馬の厳しさを伝えられるだけでも意義のある連載だと思います。


元JRA藤田伸二「自信過剰」吉田隼人にイラッ!? 秋華賞(G1)本命ソダシ声援も実らず…… 騎乗フォームにも「岩田じゃないんだから」とダメ出し

ライター「A」:先週の秋華賞(G1)で単勝1.9倍に推されたソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)ですが、まさかの10着に大敗。自身のYouTubeでライブ配信を行っていた藤田伸二さんにとっても不満の残る結果になったようです。

デスク「Y」:あれは、まさかの結果だったよね……。

ライター「A」:記事によると藤田さんは、吉田隼人騎手が早仕掛けしたことに不満を持っていたそうです。馬の力を信じるなら、もっと後続を引き付けてから追い出すべきだったとのことで、ライブ配信の中では「これ騎乗ミスやぞ。今日は……」と指摘していたようですね。

デスク「Y」:確かに吉田隼騎手が追い出すのが早かったように見えたけど、素人目には「これでも押し切れるとソダシの力を信じて強気に乗ってるんだな」くらいにしか見えなかったよ。でも、プロからすると逆なんだね。

ライター「A」:難しいところだと思いますね。僕には吉田隼騎手が自らのタイミングで仕掛けたというよりは、すでにソダシの手応えが怪しくなっていたから動かざるを得なかったようにも見えましたし、だからあの瞬間、逆に「ヤバい」と思いました。

デスク「Y」:俺もほとんど同意見かな。それでも押し切ってくれると思ったんだけどね。

ライター「A」:レース後の吉田隼騎手や関係者の話を統合する限り、スタート地点に行きたがらないなど、メンタル面に不安があったようですね。あと、須貝調教師が歯を負傷していたと話しています。

デスク「Y」:藤田さんはライブ配信だから、その辺の事情を知らなかっただろうし。それにしてもソダシは、今後どこに行くの?

ライター「A」:現在はリフレッシュの短期放牧に出ています。

デスク「Y」:じゃあ、マイルCSは微妙かな。得意のマイル路線に戻るのか、さらに中距離にチャレンジするのか注目したいね。

JRA天皇賞・秋(G1)ダノンキングリー「回避」にファンの意見が真っ二つ、なぜ陣営は疑問が残る選択をしてしまったのか

ライター「A」:先日、来週の天皇賞・秋(G1)の特別登録馬が発表されましたが、安田記念(G1)を勝ったダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)の名がないことが話題になっています。

デスク「Y」:どうしたんだろ。確か毎日王冠(G2)に出てたよね?

ライター「A」:シュネルマイスターのキレに屈する形でしたが、川田将雅騎手も「普通なら勝っているレース」と話していましたし、休み明けで2着なら上々の結果だと思ったんですが。

デスク「Y」:6勝中4勝が東京だから、てっきり天皇賞に出ると思ってたんだけどね。じゃあ、どうするんだろ? マイル王らしくマイルCS(G1)に行くの?

ライター「A」:能力的には十分勝負になると思いますが、問題は主戦の川田騎手のお手馬グレナディアガーズや、ダノンザキッドといったところが出走を予定しているということですね。

デスク「Y」:ブッキングは避けられないってことか。じゃあ、東京にこだわってジャパンC(G1)?

ライター「A」:日本ダービー(G1)2着馬ですが、本質的には2400mは長そうな気がしますね。ダービーの時も突き抜けそうで、最後に脚が止まっていましたから。

デスク「Y」:12月の香港はシャティン競馬場が右回りだもんね……じゃあ、どうすんのさ? 

ライター「A」:僕に聞かれても困るんですが。まあ、だからファンの間でも話題になってるんでしょうね。

デスク「Y」:わかった。11月のキャピタルS(L)だ! これなら安田記念と同じ東京のマイル戦だし、別定だからG1馬のダノンキングリーさんも安心して……。

ライター「A」:59kg背負って出るっていうんですか? それなら翌日のジャパンC出ましょうよ……。


 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

ソニー、純利益1兆円超えの衝撃…なぜ復活できたのか?事業の多角化で成果

ソニー、2021年3月期決算で初となる純利益1兆円超え」とのニュースは衝撃的だった。同時に、その要因がコロナ禍における巣ごもり需要に起因する、好調なゲーム事業や大ヒットアニメ『鬼滅の刃』にあると聞き、興味を失ってしまった。なぜなら以前にも、好調な映画『スパイダーマン』の興行収入により一時的に業績が回復したことがあり、偶発的な要因によるものと理解してしまったからである。

 しかし、2020年度のソニーの業績を改めて調べてみると、興味深い点が見つかった。まずソニーの事業は、ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、イメージング&センシング・ソリューション、金融の大きく6つに分類されている。

 もっとも売上高が大きい事業はゲーム&ネットワークサービスで、以下、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、金融となっている。営業利益に注目すると、もっとも大きい事業はゲーム&ネットワークサービスであり、以下、音楽、金融と続く。確かに、ゲーム&ネットワークサービスや音楽事業の営業利益率は高いが、ほかの事業も7%から10%程度とバランス良く収益を上げている。

 筆者は、金融などソフト事業に関しては高い利益率を確保できているものの、祖業ともいえるエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューションでは収益を上げることが難しくなっていると認識していたが、実際は好調な数字となっている。

ソニーのテレビ

 時代をさかのぼり、ブラウン管テレビの時代、ソニーはトリニトロンに代表される高い技術により、国際市場で強い影響力を保持していた。しかしながら、よくある話であるが、ブラウン管において圧倒的な存在であったがために、液晶の開発に大きく出遅れてしまう。結果、液晶パネルを外部から調達して自社ブランドのテレビを販売することになってしまった。

 こうした状況を見て、筆者はソニーというブランドの力により、しばらくは持ちこたえることができても、早晩ダメになってしまうのではないかと予想していた。実際、テレビ事業の業績は極めて深刻な状況が続いていた。

 しかし、近年、こうしたテレビ事業さえ回復基調にあるようだ。台数を追うのではなく、独自の映像や音響にかかわる技術を駆使し、高級路線のテレビとして差別化に成功しているとのこと。実際、大手家電量販店に出向くと、大きな売り場が確保されており、強い存在感を放っていた。

 さらに、細かい点ではあるものの、他社のテレビが風景などを映しているなか、ソニーのテレビの画面では『鬼滅の刃』やソニー・ミュージックエンタテインメントに在籍する人気アーティストである「YOASOBI」の映像が流れており、明確な売り場における差別化が実現していた。

改めて多角化の魅力を考える

 事業の多角化の一般的なメリットとして、まず既存の経営資源の有効活用が挙げられる。代表的な経営資源には生産設備、人材、技術、商流などがあり、これらの活用により他社よりも有利にビジネスを展開するわけである。また、変わりゆく市場環境に対して、幅広く事業を展開することはリスクを低減し、企業の存続に貢献するともいわれる。

 さらに、事業間のシナジーもよく指摘されるポイントではあるものの、ソニーの事業間におけるシナジーは大変興味深い。早期より、レコードにかかわるビジネスを展開していたことが、その後の映画やゲーム、さらには保険など、広い意味でのソフト事業の礎になっているのではないか。

 こうした戦略の構築は、もはやアートの領域ともいえなくはないが、それでもなお一連のストーリーの構築、タイミング、事業領域の決定など、大いに検討すべき興味深いポイントであるように思われる。
(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)

JRA「長距離適性」は友道調教師も太鼓判⁉ ダービー2桁着順も、菊花賞はレッドジェネシスに絶好条件か

 今年の日本ダービー(G1)で、最後方を一頭ポツンと走っていた馬と言えばピンとくる人も多いのではないだろうか。最後の直線こそ上がり33秒台の末脚を見せたものの、2桁着順に終わり、初めてのG1で苦杯を舐めたレッドジェネシス(牡3・栗東・友道康夫厩舎)だ。

 その後9月に行われた神戸新聞杯(G2)では、テン乗りの藤岡康太騎手の手綱で2着に食い込み見事、菊花賞(G1)への優先出走権を手にした。

 菊花賞本番では、これまで京都新聞杯(G2)を含む3勝を共に挙げた主戦の川田将雅騎手が騎乗する。『netkeiba.com』によると枠順確定後の21日木曜日時点では想定3番人気となっているレッドジェネシス。2度目のG1挑戦となる今回は、タイトル獲得も夢物語ではないかもしれない。

 好走が期待できそうな理由はいくつかある。まず、レッドジェネシスを管理する友道康夫調教師の近年の菊花賞出走馬の成績を見てみよう。

 2019年の同レースを3番人気ワールドプレミアで制した他、2018年はエタリオウがハナ差で惜しくも2着、ユーキャンスマイルも10番人気ながら3着を確保と2頭出しでも結果を出している。2017年は13番人気のポポカテペトルが3着と、人気以上の激走が近年毎年のように見られる点は心強い。

 気になる川田騎手と友道厩舎の相性だが、今年、友道厩舎の管理馬に騎乗した川田騎手の戦績は、ここまで15-4-5-14/38となっている。4着以下よりも1着になった回数の方が多いという、凄まじい成績だ。

 さらには、友道調教師はレッドジェネシスに対して、「距離は伸びた方がいいし、長くいい脚を使うので阪神の菊花賞はいい」と太鼓判とも取りたくなるようなコメントを発表している。

 出走全馬にとって未知の距離となる3000m。しかも今年は例年菊花賞が行われる京都競馬場の改修工事により、より坂の勾配がきつい阪神競馬場での開催となる。自厩舎の出走馬に対して距離不安を口にする他陣営もちらほら見られる中、あえて「距離は伸びた方がいい」と断言できる要素はなんだろうか。

 レッドジェネシスは、新馬戦の施行距離の中で最も長い2000m戦でデビュー。これまでの9戦全てが2桁頭数の出走と多頭数のレースにも慣れている。全レースを見返すと、ゲートの出がものすごくいいとは言い難い弱点はある反面、2歳時より騎手が替われどコースが替われど一戦一戦かかる素振りが全くない。

 特に操縦性の高さを示したのが、今年3月に阪神2400mで行われたゆきやなぎ賞(1勝クラス)だ。

 川田騎手騎乗で、最初の位置取りが後方すぎると見たのか向こう正面で加速。3番手の好位置につけると一旦ペースを落ち着けてラストで再加速し、2着に0.7秒差をつけ快勝した。2段階エンジン搭載と呼びたくなるような好レースぶりであった。

 3歳の若駒にとって、究極の長丁場である菊花賞に出走するにあたって、これらの要素はプラスに働くのではないだろうか。この秋はまだ重賞勝ちがない川田騎手だが、レッドジェネシスとは、ここまでG2の1勝を含む5戦3勝と相性も良い。

 ダービー惨敗の雪辱をはらし、三冠最後の一冠奪取なるか。24日菊花賞は、レッドジェネシスと川田騎手の走りに要注目だ。

(文=鹿取文)

<著者プロフィール>

平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。