パチスロ6.2号機『沖ドキ!DUO』始動!「2万5000枚」など爆裂で魅了した初代を継承!!

 6号機ながら「1万8000枚オーバー」という驚異的な出玉が話題となり、沖スロ市場で抜群の存在感を示している『チバリヨ‐30』。ユーザーからは「4号機並みに面白い」「出玉の波が最高」など、称賛の声が続出中だ。

 本機の登場により盛り上がりを見せている沖スロ分野だが、この勢いは更に加速しそうな気配。5号機時代に「141連・一撃2万5000枚」など、凄まじい出玉力でユーザーを魅了していた激熱タイトル『沖ドキ』の最新作が遂に始動した。

 その名もパチスロ新台『沖ドキ!DUO』(アクロス製)。製品サイト及びPVが公開され、早くも大きな話題となっている。

 PVの概要欄ではスペックの一部も紹介されており、新基軸となる6.2号機として登場する模様。王道のモード移行システムをはじめ、「32Gの天国ループ」、「BBの1G連」、「90%ループの超ドキドキモード」といった仕様は、今作にも受け継がれている。

 そして、注目すべきは「新たな“ドキドキ!”」をユーザーへ提供する新フラグ「ドキハナチャンス」。突入すれば「自力で天国モード移行が狙える」という“1G限定”の激アツゾーンだ。

「『沖ドキ!』といえば突出した爆発力がありましたが、なかなか天国に上がらずに『ハマってスルー』を何度も食らうという地獄を味わうことも少なくなかった印象。あの苦しみは多くのユーザーが体験したことでしょう。

そんな弱点ともいえる部分を、新たに搭載された『ドキハナチャンス』が少なからず緩和してくれそうですね。また、『90%ループ』『1G連』といったお馴染みのゲーム性が継承されているので、初代を彷彿とさせる爆発力にも期待がかかります。沖スロ市場は更に盛り上がるでしょう」(パチスロ記者)

 また、演出面では「カナちゃん&ハナちゃん」が歌う新規楽曲も複数用意されている模様。まさに、たくさんのドキドキが詰まった仕上がり。ファン必見の要素は満載といえるだろう。

『沖ドキ!DUO』が、初代のような活躍を見せてくれるのか。スペック詳細や導入予定日など、気になる続報は追って報告させていただく。

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JRA 天皇賞・秋(G1)藤沢和雄調教師と「40年来」の敏腕記者がグランアレグリアの本質暴露!? C.ルメール「2000m問題ない」発言の真意とは

 昨年、天皇賞・秋(G1)を連覇したアーモンドアイはジャパンC(G1)勝利を最後に引退。本馬は東京競馬場を得意としており、生涯9戦走って7勝2着1回と無類の強さを誇った。

 そんな女王を東京競馬場で破っているのが、今週の天皇賞・秋に挑戦するグランアレグリアだ。昨年の安田記念(G1)では正攻法の競馬で、G1・2勝目をマーク。その後は短距離路線を中心に歩み、現在までG1・5勝の名牝として知られている。

 そして昨年の最優秀短距離馬が今秋の初戦に選んだのが、先代女王が連覇した天皇賞・秋だ。

 しかし、天皇賞・秋はご存知の通り2000mのレースである。

 グランアレグリアは今春の大阪杯(G1)で初めて2000m戦に挑戦するも、いつもの伸びを欠いて4着。雨が降りしきる重馬場での開催だったとはいえ、敗れていることに変わりはない。

 従って、今回は大阪杯のリベンジとなる。勝てば前人未到の1200m・1600m・2000mの“3階級”G1制覇となる。ただ、相手はコントレイル・エフフォーリアといった2000mを得意としている馬ばかりだ。

 グランアレグリアのC.ルメール騎手は大阪杯のレース後に、「良馬場なら2000mでも問題ない」と前向きなコメントをしているが、果たしてどこまで本気なのだろうか……。

「グランアレグリアの天皇賞・秋における『いる、いらない』の結論は、すでに出ています」

 そう豪語してみせたのは、「競馬予想の神様」と呼ばれる伝説の競馬評論家・大川慶次郎氏が設立した『ホースメン会議』の関係者である。

 創業40年のホースメン会議は、これまで数々の伝説的な的中実績を残してきた伝説の予想家集団だ。ラジオNIKKEIの競馬解説者でお馴染みの能勢俊介氏を筆頭に、日刊スポーツの本紙予想を25年にわたって務めた堀内泰夫氏、有馬記念や皐月賞・菊花賞を制した元JRA騎手・東信二氏ら、「競馬予想の重鎮」が多数在籍している。

 中でも、注目は大阪スポーツ歴37年の米原聡氏である。37年の経歴もさることながら、米原氏は関西の記者でありながら関東馬のジャッジも的確な敏腕として知られている。

 そして、米原氏が懇意にしている関係者の1人が、グランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師だ。

 米原氏が大阪スポーツの仕事で英国競馬の現地取材を行った際、当時イギリスで厩務員として働いていた藤沢師と知り合ったのがきっかけで、40年以上の付き合いになる。情報収集面のパイプが強固なグランアレグリアで、ホースメン会議はこれまで同馬についての「一般には出回らない勝負話」を数多く手に入れてきた実績を持つ。

 その成果は、グランアレグリアの力量がまだ疑問視されていた3歳時に現れている。朝日杯FS(G1)で3着に敗れて人気が落ちた桜花賞(G1)では3連単3万1810円を、約7ヶ月ぶりの実戦で状態が不安視された19年阪神C(G2)でも3連単3万5320円をそれぞれ的中させたのだ。

 グランアレグリアの実力が世間に認められた4歳以降も的中を量産。先述の安田記念をはじめ、スプリンターズS(G1)・マイルCS(G1)、そして今年の安田記念でも的中しており、本馬はまさにホースメン会議の「ドル箱ホース」といえるだろう。

 ホースメン会議は、まさにグランアレグリアを知り尽くしていると言っても過言ではない。そして、天皇賞・秋の馬券的中には、グランアレグリアの取捨選択が不可欠な要素の1つであることは誰もが知るところだ。

 「天皇賞・秋は現在3年連続的中の得意レースです。また『特別な勝負G1』と題して予想を公開した2012年にいたっては、当時不振に陥っていた6番人気のエイシンフラッシュの激走を見抜いて見事に的中。ダービー馬の復活を予見した元騎手の東は馬連32.5倍を50000円も購入していたこともあり、162万5000円という高額払い戻しを受けました。

 今年はコントレイル・グランアレグリアと強力なメンバーが揃ったため、荒れる可能性は低いと思われがちですが、ホースメン会議はその2頭を脅かす穴馬がいる情報を入手しています。各厩舎サイドから情報を聞き出した情報班からは『世間的には、まず盲点の存在だと思いますが、激走期待度は非常に高い』とのことでした」(ホースメン会議関係者)

 情報漏洩の恐れがあるため、ここでは詳しい情報は出せないとのことだが、一方で嬉しいお知らせもある。ホースメン会議では、競馬ファン拡大特別企画と題して【天皇賞・秋の穴馬3頭】を含めた天皇賞・秋の買い目を無料公開することになった。

 さらに無料公開の買い目が不的中の際には11月28日まで4週間、予想陣が1日1鞍の渾身予想を無料で公開するとのこと。豊富な的中実績を誇る『ホースメン会議』を利用する、またとないチャンスと言えるだろう。

CLICK→【無料公開!天皇賞・秋の勝負買い目と穴馬3頭】ホースメン会議

※本稿はPR記事です。

JRA武豊不在なら33年ぶりの「珍事」、天皇賞・秋(G1)ワールドプレミア岩田康誠から一転「未定」で再登板の可能性は?

 31日、東京競馬場で行われる天皇賞・秋(G1)。昨年、無敗の三冠馬に輝いたコントレイルや、マイル女王グランアレグリア、今年の皐月賞馬エフフォーリアが激突する。世代を超えた豪華メンバーの“三強対決”に注目が集まる。

 ところが想定騎手をみると、武豊騎手の名前がない。自身デビュー2年目の1989年以来、天皇賞・秋に32年間続けて騎乗しているレジェンドが騎乗しないとなると淋しい限りである。

 今年の天皇賞・春(G1)を優勝したワールドプレミアの主戦を任されていた武豊騎手だが、負傷の影響もあったのか本番は福永祐一騎手とのコンビで優勝した。結果的に間に合った武豊騎手がいるにもかかわらず、乗り替わりとなったことには、様々な憶測を呼んだ。

 そして、秋の天皇賞でも想定は岩田康誠騎手となっており、コンビ復活はなさそうな雰囲気。同馬には前走は福永祐一騎手、前々走は石橋脩騎手が騎乗したものの、それまではデビューから9戦連続で武豊騎手が手綱を取り続けていただけに、驚いたファンもいたかもしれない。

 しかし、一度は岩田康騎手だった想定が「未定」に変わっていたのは気になる。もしかして武豊騎手の再登板があるのだろうか。

 ただ、天皇賞当日の武豊騎手は、裏開催の阪神競馬場で騎乗する可能性が高い。DMMバヌーシーの公式アカウントでも、すでにホープインザダークのデビュー戦が武豊騎手で予定と発表済み。最終的にどうなるのかは分からないが、あまり期待しない方がよさそうだ。

 その一方、このまま同騎手が天皇賞・秋に騎乗しなければ、実に33年ぶりの珍事となり、これはある意味「事件」といえる。

 春・秋を通じて、いつしか天皇賞の季節になると「平成の盾男」と呼ばれるようになった武豊騎手。秋にクローズアップすれば、初制覇は自身にとって同レース初騎乗となった1989年。スーパークリークでの勝利は、記念すべき第100回の天皇賞だった。

 平成の30年間は天皇賞・秋の「皆勤」騎乗を果たしただけでなく、牝馬による制覇も97年のエアグルーヴ、2008年のウオッカで2回も達成。また99年にはスペシャルウィーク、2017年にはキタサンブラックで勝利して、同一年の天皇賞春・秋連覇を達成するなど、武豊騎手は「盾男」と呼ぶにふさわしい“唯一無二”の存在といえる。

 勿論、これだけ騎乗を続けていれば、喜ばしいレースばかりを演じているわけではない。91年はメジロマックイーンで1位入線を果たしたものの、進路妨害で18着に降着。98年のサイレンススズカは、レース中の不慮の事故でゴールまでたどり着くことができなかった。

 令和時代に突入しても、2019年はマカヒキ、20年はキセキで出走。天皇賞・秋と武豊騎手といえば、数々の名馬と共に、競馬ファンにとって忘れられない名シーンを演じている。

 しかし仮に武豊騎手の連続騎乗が途切れても、決して悲観することはないだろう。

 24日の阪神9Rで“前人未踏”のJRA通算4300勝を記録した同騎手は「あくまで一つの通過点ですので、これに満足することなく、勝ち星を積み重ねていきたいと重います」とコメント。“唯一無二”や“前人未踏”と評される数々の記録を達成してきたレジェンド騎手のたゆまぬ歩みは、これからも続くはずだ。

 例えば春・秋を問わず、来年の天皇賞には何事もなかったように騎乗して、あっさりと勝利する……。周囲の心配をよそに、そんな大仕事をやってのけるのが武豊騎手であり、こうしたシーンは今まで何度も目にしてきた。

 いずれにせよ、武豊騎手不在の天皇賞・秋はレアケースで、貴重なレースといえるかもしれない。果たして「盾男」不在の影響で、レースはどんな結末となるか。様々な予想を楽しみながら、天皇賞ウィークを過ごしたい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

大丸松坂屋、「商品を売らない店舗」拡大…百貨店、衰退止まらず不動産賃貸業化

 J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は店舗で商品を販売しない「売らない店舗」づくりを始めた。ネット販売の新興ブランドのショールーム「明日見世(asumise)」を10月6日、大丸東京店(東京・千代田区)にオープンした。明日見世ではQRコードが設置され、それを読む込むことで出品しているブランドの商品を購入できる。

 4階の婦人服フロアの一角に「D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)」と呼ばれるネット販売に特化した売り場を設けた。ファッション、ビューティ、ライフスタイル雑貨、フード(食品)など、これまでの枠を越えた新しいブランドを取り揃えた。

 自社ECサイトを通じて商品を消費者に直接販売する形態のD2Cブランドでは、実店舗を持たないことが多い。購入前に商品を手に取れないことや、商品説明を直接聞けないことがネックになっていた。

 明日見世には百貨店で接客の経験を積んだスタッフが常駐し、それぞれのブランドや商品の魅力を説明するアドバイザー役を務める。説明を受けた客はブランドのECサイトで購入する仕組みで、その場で購入して持ち帰ることはできない。大丸松坂屋は在庫を持たず、ブランド側から一定の出店料を徴収する。明日見世は数カ月の期間でテーマを変え、ブランドも入れ替える。

 第1回(10月6日~22年1月11日)は“社会を良くするめぐりとであう”をテーマに、生分解性素材やオーガニック原料を使用したブランドに焦点を当てる。今後は大丸東京店での成果の検証を踏まえ、名古屋市や大阪市などの店舗でも導入を目指す。

 そごう・西武は9月2日、D2Cブランドの売り場「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」を西武渋谷店に開いた。大手百貨店は、次々と新たな売り場の形態を模索し始めている。

丸井グループは「売らないテナント」に売り場の3割を転換

 D2Cブランドなどを集めた「売らない店舗」づくりでは丸井グループが先行する。丸井は2026年3月期までに、売り場面積の約3割を「売らないテナント」に転換する。丸井は首都圏を中心に23店舗の商業施設を展開している。売り場面積は合計で40万平方メートル。現在、「売らないテナント」は1割だが、5年間で3割にまで引き上げる。オーダースーツの「ファブリックトウキョウ」やフリマアプリのメルカリ、米国発で最新家電を体験できる「b8ta(ベータ)」などがすでに出店している。

 丸井は従来の商品を仕入れて売る百貨店型から、定期借家契約で家賃収入を主とするショッピングセンター型へと、15年3月期から転換を進めてきた。飲食やサービス系を含め、体験できるテナントを誘致しやくするための取り組みだ。「店舗で実物を確認してからネットで買う」という消費行動が若い世代を中心に広がった。こうした流れに乗って「売らない店舗」が誕生した。

 かつて百貨店は消費の主役だった。スーパーやコンビニエンスストア、家電量販店、ドラッグストア、カジュアル衣料の専門店の台頭で、百貨店の市場規模は縮小を続けてきた。百貨店には、さまざまな商品が豊富に取り揃えられているが、そのほとんどは百貨店の在庫商品ではない。百貨店の取引先が商品を売り場に展示しているのである。売れたときに初めて百貨店が仕入れて、同時に売り上げを計上する。こうすれば百貨店は在庫リスクを負わず、売れ残れば取引先がその損失を負担する。百貨店に絶対的に有利な取引形態だった。

 こんな取引条件が許されたのは百貨店が小売りの王者だったからである。百貨店に売り場を持つことが、そのままメーカーの売り上げにつながったからだ。アパレルがこの方式で成果を上げたことから定着した。

 百貨店の市場規模はコロナ禍直前の2019年にはピーク時の6割にまで落ち込んでいた。もはや百貨店に神通力はない。百貨店の現在の業態は、いわば「場所貸し」業である。成長著しいD2Cを誘致し、百貨店は小売業から不動産賃貸業へと、抜本的な変化を早めることで生き残りを図る。

(文=編集部)

 

アスリートブレーンズ為末大の「緩急自在」vol.13

為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただく連載インタビューコラム。唯一、設定したテーマは「自律とは何か、寛容さとは何か」。謎の「聞き手」からのムチャ振りに為末さんが、あれこれ「気になること」を語ってくれます。さてさて。今回は、どんな話が飛び出すことやら……。乞う、ご期待。

為末さん寄り


──#12に続いて「ありがたみとは、何か?」というテーマで話を伺おうと思います。前回の最後で「スポーツファンビジネス」の永遠の課題、といったようなことに話が行き着いたと思うのですが。ぼろぼろになった横断幕に象徴されるように、長い「時間」をかけて応援してくれているファンの心に、いかに応えていくか、というような。

為末:そうなんです。瞬間沸騰する「ありがとう!」をビジネスにすることは、ある意味、簡単なこと。そうではなく、昔から、心の底から応援してくれるファンの気持ちに応えるためのすべは、残念ながらまだ確立されていない。

──SNSを利用した「ファンとの交流」みたいな試みは、始まっていますよね。

為末:確かにそうです。昔では、考えられなかったことです。雲の上のような存在のスター選手と、直接、ふれあうことができる、だなんて。僕らスポーツファンビジネスに携わる者にとって大事なことは、ブームというか、瞬間的に沸騰する「ありがとう!」ではなく、長年、応援してくれた気持ちにどう応えるか、ということ。言ってみれば「シンス」の価値を高める、というか。

──シンス?

為末:Sinceです。Since1917のように使われる、あの「シンス」。

──Sinceですか。それ、前回お話しさせていただいた「のれん代」にも通じるお話ですよね?

為末:そう。日本語でいうと「創業寛永何年」みたいな、アレです。100年以上の歴史を持つ企業の数では、日本は世界一らしいです。世界の100年企業の4割が日本の企業なんですね。2位の国(アメリカ)とも圧倒的な差がある。

──それは、日本という国の持つ底力かもしれないですね。

為末:ふとん、和菓子、料亭、などなど。江戸時代どころか、ともすれば本能寺の変より前に創業した企業が、山ほどある。こんな国は、めったにないと思う。でも、当の日本人はというと、その歴史の重みというか、価値というものを、あまり理解していない。鈍感になっている。

──Sinceの価値に、気付いていない、と。

為末:そう。スポーツファンビジネスでいうと、30年も為末を応援してくれたファンと、にわか為末ファンがごっちゃになってる。ともすれば、にわかファンの方がビジネスに結びつきやすいので、大事に扱われたりする。でも、僕らとしては、30年という「Since」をもつファンの気持ちに、なんとか報いたいと思うわけです。そうでなければ、スポーツビジネスとして成立していたとしても、スポーツファンビジネスにはならない。

為末さん引き

──確かに。ブランドを大事にする企業って、もうけるとかそういうことは二の次で、長年愛してくれるファンのために、商品やサービスを守り抜く、より高いレベルにしていく、みたいなところがありますものね。

為末:一言でいうと「報われる」ということが大事なんだと思うんです。ファンにとっても、アスリートにとっても。ファンの心を裏切らないパフォーマンスをする。そのパフォーマンスに心からの称賛、ありがとう!を送る。そのありがとう!に選手もまた、勇気づけられる、といったような。これは、いわゆるビジネスの世界でも、まったく同じだと思います。

にわかファンと一番ちがうのは、「この30年、為末を応援してきてよかった。報われた」みたいな気持ちだと思うんです。それでつい、ありがとう!の一言が漏れてしまう、みたいな。

──その気持ちが、ぼろぼろになった「がんばれ、為末!」の横断幕に表れている、と。

為末:そうなんです。

──例えば広告だと、その「ありがたみ」を伝えることって、すごく難しいんです。安い!とか、新しい!といったものを伝えるのは、それほど難しいことじゃない。今、一番、元気なブランドです!も同じ。旬のタレントとかを起用するだけで、そのメッセージは伝わる。でも、「これって、ありがたいでしょ?」ということを伝えることは、難しい。ともすれば、それは押しつけになっちゃうから。

為末:分かります。「ありがたみ」とは、「ありがたさ」の味加減のことだと思うんです。漢字で書くと「有り難味」ですから。そもそも「ありがたい」とは「有り難い」と表記されるように「希少性」を表す言葉。つまり、「なかなか出てこない」「なかなか出会えない」ということに人は「ありがたみ」を感じるのであって、それはメジャーなタイトルを獲得した、みたいな瞬間的、爆発的に沸騰する感情ではなく、心の底からじんわりと湧いてくる感情だと思うんです。

──なるほど。

為末:江戸時代の思想家・三浦梅園の言葉に、「生木に花が咲くことに驚け」みたいなものがあるんです。枯れ木に花が咲いていると、人は驚きますよね。そうではなく、そもそも木から花が生えてくることに驚きなさい、というわけです。冬の間、単なる「木」でしかなかったものが、桜の花を咲かせてる。その当たり前のことが、当たり前のことじゃないんだ、ということに気付いた瞬間、人はなんとも言えぬ「ありがたい」気持ちになるんだと思います。

──いやあ、深い。このお話、まだまだ続きますね。(#14へつづく)

(聞き手:ウェブ電通報編集部)


アスリートブレーンズ プロデュースチーム 日比より

「生木に花が咲くことに驚け」とは、枯れ木に花が咲いていることではなく、そもそも木から花が生えてくることに驚きなさい、ということ。日々当たり前に思ってしまうことに対して、驚き、そして感謝すること。そんなことを学んだ対談でした。為末さんは、スポーツ選手としてありがたい、希少な存在ですが、そもそも、こんなにも引き出しの多い知識人としての顔もありがたすぎると感じます。さまざまなアスリートが集い、さまざまな側面を持ち合わせるアスリートブレーンズも、ありがたい価値を提供するべく、精進していきます。

アスリートブレーンズプロデュースチーム 電通/日比昭道(3CRP)・白石幸平(事業共創局)

為末大さんを中心に展開している「アスリートブレーンズ」。
アスリートが培ったナレッジで、世の中(企業・社会)の課題解決につなげるチームの詳細については、こちら

アスリートブレーンズロゴ

For Goodな世界に必要なのは、自他を分けないウェルビーイング

─最新調査から読み解く!12カ国のサステナブル・ライフスタイルって?② ─


電通グローバル・ビジネス・センターと電通総研は、2021年7月に12カ国(日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)を対象に「サステナブル・ライフスタイル意識調査2021」を共同で実施しました。

調査結果を読み解く3回シリーズの2回目はウェブマガジンIDEAS FOR GOODを創刊した加藤佑氏と編集部の相馬素美氏とのオンライン対談形式でお届けします。聞き手は、電通グローバル・ビジネス・センターの田中理絵氏と電通総研の山﨑聖子氏です。


加藤佑氏(ハーチ  代表取締役)
 加藤 佑氏(ハーチ  代表取締役)
2015年 ハーチ を創業、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。
2020年に第1回ジャーナリズムXアワード受賞。
 
 相馬素美氏(ハーチ)
 相馬 素美氏(ハーチ)
WEBマガジン「IDEAS FOR GOOD」、「Circular Yokohama」編集部(2021年入社のZ世代)

<目次>  
ASEANの人々の環境関連の消費と社会活動の意識が高い理由は?
サーキュラー・エコノミーと循環型社会、自分ごと化しやすい用語は?
炭素は置き場所を変えて、カーボンニュートラルへ
サステナビリティの次にくる用語は?
Z世代が環境関連の価格プレミアムを受け入れるのはなぜ?
Z世代で社会活動とボランティアが盛んになった理由は?
社会が未熟であることが助け合いと信頼を生む?

ASEANの人々の環境関連の消費と社会活動の意識が高い理由は? 

──まずは、環境関連の消費と社会活動(寄付や署名など)の二軸で見てみたいと思います。どちらも日本とシンガポール以外のアジアが活発で、ドイツ・イギリス・アメリカでどちらにも無関心という割合が3-4割と高めでした。もちろん「ASEAN・中国・インドの人々は意識調査でポジティブな回答傾向があり、調査対象者が都市部の年収も意識も高い層に偏りがちなため、実体よりスコアがあがりやすい」という回答特性の影響もあるでしょう。しかし、どうもそれだけでもなさそうなんです。

環境関連の消費と社会活動

例えば6月に発表された2021年のWorld Giving Index (寄付、ボランティア、他人の手助けを1カ月以内にどれだけしたか)を見ても、インドネシアが1位で、日本は最下位の114位でした。そしてスコアが大きく上がった国に中国・インド・ベトナム、反対に下がった国にアメリカやドイツが入っていました。

日本は、西欧からはルール作りや商品開発を学び、アジアからは市民の相互扶助意識を高めるヒントを得られるかもしれません。加藤さんは、これらの調査の結果をどうご覧になられましたか?

加藤:まったく違和感はありませんでした。インドネシア、フィリピン、ベトナムは環境関連への意識は高いだろうと予想していました。現地NGOとやりとりし、ツアーで現地を訪れる機会もありますが、特に若い世代のソーシャル意識は高いと感じています。

これらの国では、目の前に環境課題・社会課題が見えています。道にたくさんのゴミが落ちており、ウェイスト・ピッカー(発展途上国において廃棄物の最終処分場などで有価物を収集する人々)もいます。インドネシアの社会起業家から「政府主導ではなかなか環境は変わらないから、外の先進国から言ってもらいたい。インドネシアの河川がゴミで埋まっている情報を英語で伝えてほしい」と聞いたこともあります。FacebookやInstagramの利用も進んでおり、グローバルな潮流も意識して活動していると感じます。

──先進的な動きをしているイギリスとドイツで消費と社会活動が低いことはどう考えたらいいでしょう?

加藤:日本もドイツもイギリスも環境対策が進んでおり、すでにシステム化されています。人々が無関心でも、道にゴミはあまり落ちていません。焼却そのものの是非はありますが、日本のゴミ回収や焼却システムは世界の中でも優れています。だから、逆に捨てることに抵抗がなくなり、自分がなんとかしなくてはという消費や社会活動が低く出た可能性があります。

また、格差や人種差別が問題となっているアメリカでは社会問題に目がいくという調査結果もありましたが(前回参照)、やはり人は「目の前に見えているもの」に関心がいくのだなと感じました。

サーキュラー・エコノミーと循環型社会、自分ごと化しやすい用語は?

サーキュラー・エコノミー浸透度

加藤:この用語認知ですが、質問する時に「サーキュラー・エコノミー」と聞いたか「循環型経済」と聞いたかで変わってくると思うのですが、中国ではどのように聞いたのでしょうか?

──中国では中国語で、日本ではカタカナで聞きました。他の国も現地語で聴取しています。

加藤:中国は世界に先駆けてサーキュラー・エコノミーを法制化した(2008年「循環経済促進法」公布)こともあるでしょうが、設問を漢字で聞くのでなじみやすいのかもしれません。日本人も「循環」の方がすっと入ってくるので。

ちなみに、ヨーロッパでは「Circular Economy」から「Circular Society」へシフトしようという議論もあります。循環の概念を資源循環や経済の話に閉じるのではなく、社会全体に開いていくために、「Economy」から「Society」だと。そして日本を振り返ると、環境省では最初から「循環型社会」という用語を使っていました。

SDGsのウェディングケーキ(※1)でも一番大きいのは環境で、社会、経済の順となり、経済と環境の間には「社会」の話がある。環境と経済だけでなく社会も含めて包括的に循環を捉えているという点で、「サーキュラー・エコノミー」より、日本の「循環型社会」の方が概念的に進んでいたかもしれません。

SDGsも含めて横文字の自分ごと化はなかなか難しいですが、日本人になじみのある「循環」という概念は、自治体や市民の間でもすっと入っていくと感じます。「サーキュラー・エコノミー」という言葉としての響きの良さとどちらがよいのかはメディアとしても考えていかないといけないですね。

SDGsのウェディングケーキ
※1=SDGsウェディングケーキ
SDGsの17の目標を「ウェディングケーキ」によって説明したモデル。生物圏(Biosphere)の基盤があることで、私たち人類社会、そして経済が成り立っていることを表している。

炭素は置き場所を変えて、カーボンニュートラルへ

──確かに10年前も、循環型社会(Recycling Society)という用語を使って調査をしました。ちなみにカーボンニュートラルより、脱炭素という用語が日本で浸透していることはどう考えますか?他の国では、ゼロエミッションという用語で知られています。浸透する用語が違うことで推進意識が変わることはあるのでしょうか。

加藤:ゼロエミッションとカーボンニュートラルはよいと思いますが、脱炭素は少しリスクがあると感じます。炭素が悪者に見えるという意味で。

「Carbon is not a problem, the problem is carbon in the wrong place.(炭素が問題なのではなく、問題なのは炭素が間違った場所にあること)」

という言葉があります。炭素の循環そのものは大事で、炭素がなければ私たち人間を含む有機物は生きられません。問題は、炭素の場所です。本来は地中にあるべきだった炭素が、大気中に放出されてしまっていることが問題だという考え方です。「炭素=悪」ではなく、そうした循環の概念を正確に伝えられるかが大事ですね。脱プラも同じです、プラスチック全てが悪に思えて排除に向かってしまう。使う用語が意識や行動に影響してしまう。ただ、「脱炭素」「脱プラ」という分かりやすさが人々の背中を押すプラスの面もありますので、一概にそれがよくないとも言えません。

カーボンニュートラル認知度ゼロエミッション認知率脱炭素認知率



 

 

サステナビリティの次にくる用語は?

加藤:用語の話でいうと、「Sustainable(持続可能)ではなく、Responsible(責任)と捉えてコミットメントを高めるべき」という考えもあります。「サステナブル」は解釈次第で正解もないため、ウォッシュ(取り組んでいるように見えて、実態が伴っていないこと)につながりやすいリスクがあります。「レスポンシブル」は姿勢であり、より強い意志を感じます。しかし、今は日本でもようやくサステナビリティという用語が浸透してきているので、用語自体は否定しない方がいいと思っています。

──SDGsという用語もそれに似た論点があります。掛け声だけで、実態が伴わないリスクは確かにあるのですが、基準を高くしすぎると、ついてこれない企業が増えてしまう。裾野を広げて「自分たちにも何かできることがある」と幅を持たせた方が実態としては大きく進むのではないかと考えています。ところで、ちらほら「サステナブルの後にくる用語」の問題も出てきていますが、まだ定着してないですよね。どこに落ち着くと思いますか?

加藤:ヨーロッパの動きを見ているとウェルビーイングが大きなテーマですね。ノルウェー、フィンランド、アイスランド、ニュージーランド、スコットランドなどは「wellbeing economy」という用語を使っています。

──日本でもウェルビーイング経営やGDPに代わるGDW (Gross Domestic Well-being)など、ウェルビーイングが企業や社会の究極目標として注目されるようになってきましたね。

Z世代が環境関連の価格プレミアムを受け入れるのはなぜ?

──環境負荷の低い商品の価格がいくらまでなら許容できるかをカテゴリごとに聞いています。特に18-29歳で「通信費」「ファッション」「食品・飲料」では高価格が許容されていました。若い人が価格が高くてもサステナブルな方を選びたいと考えるのは、それが格好いいという原動力があるためでしょうか?

相馬:そういった側面はもちろんあると思いますが、一方で、安さを重視する人も多いです。親世代から一部のぜいたく品をのぞいて、「安いことはいいことだ」という価値観を受け継いでいる人も多く、日本企業も「安くする努力」をいい商品・サービスの条件としてきましたし、「安くあるべき」という思い込みは若い人にも根強いです。

ただ「価格が安いってどういうことなのか」「なぜ価格が高くなっているのかを知っているか」と背景情報をSNSで見つけるという情報行動をとる人がいて、その意識が高い人がSNSで見える化することで、全体が底上げされているのかもしれません。

環境負荷の低い商品の価格がいくらまでなら許容できるか

加藤: 20代と60代が高いのですが、可処分所得の問題もあるのではないでしょうか。20代は払うといっても自分ではない人が払っていたり、元々の購入単価が安かったり、子育て世代より経済に関する感覚がシビアではないという可能性もあります。

──実はドイツ、アメリカ、イギリスは、「食品・飲料」に関してみると、30代のミレニアルズから価格許容度がグッと高まり、44歳以下から高価格が許容されています。日本だけU字カーブ(20代と60代が高く、30-50代が低い)なのです。ちなみに、幸せや希望の意識も聞いていますが、そこにもU字カーブが表れています。余力には経済力・体力・精神力などありますが、環境によい消費への意欲については、可処分所得だけでなく、精神的な余力の影響も強いと見ています。

価格許容度


 

Z世代で社会活動とボランティアが盛んになった理由は?

──社会活動のリーダーが多いのは18-29歳で、冒頭に見たようにボランティア参加などの社会活動が最下位の日本でも、18-29歳だけボランティアきっかけでの社会課題関心が高い。これは東日本大震災以降からボランティアが大学単位認定された影響もあると考えています。その後も大学生ではボランティアは当たり前なのでしょうか?

社会活動への関与
社会活動に関心を持つきっかけ

相馬:こちらも、興味を持つかどうかは個人差があると思いますが、学生支援課でボランティアを募集する窓口があったり、実施した後にSNSで投稿する人も多いので、ボランティアがより身近なものになっているとは思います。「社会的意義のあるところに就職したい」と考える学生も多数派なので、そういう人たちが学生時代にボランティアをしているのは自然な流れと感じます。

──ここ3年ほど、温暖化の影響で日本も大規模水害が多くなり、自然災害が身近な問題として認識されるようになりました。災害のたびに大学生のボランティアや寄付団体ができるので動きは近年も活発でしょうね。また海外では昔から、ボランティア必修という中学校からの教育もあるようです。早くから教育として根付かせていくことも効果がありそうです。

社会が未熟であることが助け合いと信頼を生む?

──最後に、コロナもあって助け合おうとアジアの国々で公的意義が優先される中で、日本だけが逆に私的満足が優先に変化しました。また全体で見ても経済先進国は私的満足優先でした(前回参照)。仮説としては「経済的な安定を得ると、それを失わないよう保守的になる」あるいは「成熟した国はこの先変わることを期待できず、人口構成上若い人が多く経済成長しているアジアは未来が良くなると信じて団結できる」のではと考えているのですが、他の要因はあるでしょうか。

加藤:これはびっくりしました。まず日本については、パブリックへの信頼が低いので、守ってくれない不安で自分でなんとかしなきゃというところが意識として出てきていると思います。

──経済的成功に向かうと利己的になることが見えていても、アジアでみんなが夢中になるのは経済発展というのがデータにも出ています。そして日本でもAIに仕事を取られてしまう経済不安は想像できるのに、7人に1人が貧困ということは想像できていません。

本来は一律で税金を取るより、自主的に気前よく他者に寛容である方が、寄付をする方もされる方も幸せだと思うのですが、そんなFor Goodな社会を作る鍵になるのはどんなことでしょうか?それは将来の期待値でしょうか、一人一人の希望や想像力の底上げなのでしょうか。

加藤:国としての長期ビジョンが大きいと思っています。日本では、経済成長をしたいのか、それとも成長以外の豊かさを指標とし、ウェルビーイングを重視したいのかが分かりません。SDGsで2030年、カーボンニュートラル宣言で2050年までのビジョンが出ると、どれだけ多くの企業がやる気になるのかが見えましたし、長期的ビジョンがあると安心して投資もできます。ヨーロッパは30年先までビジョンを示すから、社会全体としてそちらに向かっておけば大丈夫という形で信頼が生まれるのではないでしょうか。実際にその方針がよいか悪いかよりも、ビジョンがあることでトラストが生まれ、それが人々の安心や希望につながるのだと思います。

相馬:ヨーロッパ諸国の多くは、競争からこぼれた人のための福祉のシステムや社会保障が充実している傾向にあります。 For Goodな社会を作るには、日本もそういった国家を参考に、社会福祉への予算の割き方を見直す必要があると思います。また、個人としては、まずは「自分のことを大切にする」ことが必要だと思います。それが、他人を受け入れることにつながります。「IDEAS FOR GOOD」はイシューよりソリューションというコンセプトなので、ソリューションにつながるアイデアが生まれやすくなる場を作り発信していきたいです。

──実際の経済成長だけでなく意識の問題は大きそうですね。精神論という意味ではなく、アジア的な、ロジックで割り切らない部分、例えば「自他を分けずにつながりを感じよう」「判断しようとせず、失敗してもいい」とする、思考優位でないレジリエンス(変化への適応能力)を大事にするウェルビーイングには、個人単位でも国単位でもブレイクスルーになる鍵がありそうです。この調査は、実は国と個人のウェルビーイングについても聞いているのですが、まだ分析しきれていないので、今後この観点からも、分析を深めたいと思います。本日はありがとうございました。

【参加者募集】

「サーキュラーエコノミーを実現する新たな連携とビジネスの可能性」

Sustainable d Actions Webinar ~vol.3~
「サーキュラーエコノミーを実現する新たな連携とビジネスの可能性」

主催:電通ジャパンネットワーク サステナビリティ推進オフィス/電通TeamSDGs
日時: 2021年11月9日(火)・10日(水) 両日とも10:00〜13:00
費用: 無料(先着500名)
形式: Zoomウェビナー

参加登録・セミナー詳細はこちらから
 

【調査概要】
タイトル:「サステナブル・ライフスタイル意識調査2021」 
調査手法:インターネット調査 
実施主体:株式会社電通、電通総研 
調査時期:2021年7月8日~20日 
対象国:12カ国(日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、中国、インド 、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)
サンプル数:4,800人
対象条件:18~69歳男女500人、ASEAN 6カ国は18~44歳男女300人
日本500人、ドイツ500人、イギリス500人、アメリカ500人、中国500人、インド500人、
インドネシア300人、マレーシア300人、フィリピン300人、シンガポール300人、
タイ300人、ベトナム300人
 
※構成比(%)は小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合があります。
 
詳細はこちら
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米国経済を迅速に正常化させた高圧経済政策、日本で導入を拒む政府と日銀のアコード

金融・財政政策のポリシーミックス

 コロナショックの収束を目指してきたバイデン米政権下で、金融・財政政策のフル稼働が続いたことにより、米国経済は世界に先駆けて金融政策の正常化に向かいつつある。この背景には、イエレン財務長官、パウエルFRB議長とも高圧経済政策を意識してきたことがある。

 そもそも高圧経済論とは、イエレン氏がFRB議長だった2016年に言及したものであり、潜在成長率を超える経済成長や完全雇用を下回る失業率といった経済の過熱状態をしばらく容認することで、格差問題の改善も含めて量・質ともに雇用の本格改善を目指すというものである。

潜在成長率の低下は長期の需要低迷

 こうしたイエレン氏やパウエル氏が意識する高圧経済論の理論的支柱には、経済成長率と失業率の関係を示した「オークンの法則」で有名な経済学者であるオークン氏が1973年に執筆した論文がある。そしてこの論文では、高圧経済によって労働市場で弱い立場にある若年層や女性雇用に恩恵が及び、経済全体の生産性も高まることが示されている。

 理屈としては、経済が過熱すれば企業は賃金上昇を抑制しながら人手不足の対応を余儀なくされ、結果として労働市場で立場の弱い若年層や女性の雇用機会が増え、スキルも磨かれる。そして、こうした高圧経済で労働市場を過熱状態に置けば、労働市場に参加していない人が市場に戻ることで労働参加率が上がり、より生産性の高い仕事への転職も増えることで経済成長が促されるということである。

 一方、サプライサイドへの影響に対する仮説に基づけば、リーマンショックやコロナショックなどの深刻な不況は失業者の人的資本の毀損等を通じて潜在成長率も低下させるとしており、これはサマーズ元財務長官らが唱えている「長期停滞論」とも親和性がある。となれば、高圧経済は潜在成長率も高めることになろう。

 伝統的な成長会計に基づけば、一国の潜在成長率は潜在的な労働投入量と資本投入量と生産性の三要素によって規定され、短期的な需要の変化に左右されないとされる。しかし、バブル崩壊や金融危機などにより需要の低迷があまりにも長引くと、企業の設備投資の慎重化などにより供給力に悪影響を及ぼす。逆に強めの需要刺激が続けば、雇用の増加や賃金の改善に伴う企業収益の改善を通じて設備投資の回復を促す。そして、研究開発や新規創業等を通じて生産性も上向くことで、結果として労働+資本+生産性の潜在成長率も上向かせることになる。

 実際、日本の経験に基づけば、潜在成長率は実際の経済成長率に遅れて連動していることがわかる。こうした見解に基づけば、高圧経済で潜在成長率も高まるのは当然の帰結といえよう。

なぜ今、高圧経済なのか

 日本が典型であるが、これまでのマクロ経済の分析はサプライサイドに比重が置かれ、規制改革や構造改革などの成長戦略を通じ、競争力や生産性向上を図る政策が主流であった。しかし、この政策では十分な景気浮揚はならず、デフレリスクが依然として解消されていない。

 そこで注目されているのが、海外で進んでいるマクロ経済政策の新たな見方である。マクロ経済政策の新たな見方では、単なる量的な景気刺激策ではなく、成長を促す分野や気候変動対策などへの効果的な財政支出による成長戦略が新たな経済・財政運営のルールである。このため、マクロ経済政策の新たな見方では、政府と中央銀行のバランスシートを連結した一体運営が重要とされており、金融政策の限界を念頭に低インフレ、低金利で金融政策の効果が低減する中、金融政策と財政政策を一体運営することで、財政政策の役割の重要性が示されている。

 実際、コロナ禍による総需要の急減は低成長を恒久化する恐れがあり、サマーズ氏の長期停滞論でも「中立金利がマイナス下で金融政策が効果を発揮するには財政政策の裏付けが必要」と主張している。こうした中、金融・財政政策の協調によって総需要不足を解消し、高圧経済を実現することは、民間投資を促し、長期の成長を実現するためにも必要である。

 また、コロナ対策やマイルドなインフレを実現するための財政支出の拡大は財政収支を悪化させるが、超低金利下ではそのコストは小さい。そして税制についても、格差の是正など多様化する中長期の社会・経済課題の解決に向けて改革に取り組む必要があるとしている。

 こうしたマクロ経済政策の新たな見方が海外で生まれていることを受けて、経済産業省も「経済産業政策の新機軸」を打ち出している。これまでの産業政策は、相対的に政府の関与を狭める構造改革アプローチであった。しかし、中国のみならず欧米でも国民の生活と安全を確保すべく大規模な財政支出を伴う産業政策を展開しており、日本でも将来の社会・経済課題解決に向けて政府の関与を拡張すべきとしている。

 日銀においても、高圧経済下では企業が省力化投資を進め、経済全体の生産性向上につながると黒田総裁が発言している。そして、気候変動対応投融資に対する資金供給制度創設の意向を表明し、実際にバックファイナンスをする新たな仕組みを公表している。

日本でうまくいくのか

 しかし、日本において高圧経済政策の環境は今のところ整っていない。この理由として、デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日銀の政策連携についての共同声明の存在がある。また、足元でデフレギャップが22兆円も存在するなかでも、2025年度のプライマリーバランス黒字化目標が維持されていることも指摘できる。特に、政府・日本銀行の共同声明では、「政府は日本銀行との連携強化にあたり、財政運営に対する信認を確保する観点から、持続可能な財政構造を確立するための取り組みを着実に推進する」としている。

 しかし、日本経済はまだ中立金利が大幅マイナスで金融政策のみでは緩和環境をつくれないという事態にある。こうした下で、どう政府と日銀の連携を強めることができるか。頼るべきは、インフレ率とGDPギャップの関係だろう。これまでのマクロ安定化政策では、財政政策よりも金融政策の機動性のほうが高いため、金融政策が優先される傾向にあった。しかし、長期停滞に陥り中立金利が大幅マイナスに陥っている中では、金融政策のみでは効果が出にくいことも事実である。

 こうした中で、最もインフレ率に先行して連動するのが内閣府のGDPギャップだ。実際に、その関係を見ると、内閣府のGDPギャップに2四半期程度遅れてコアCPIインフレ率が連動しており、インフレ目標2%に達成するために必要なGDPギャップ率が+2%程度になることがわかる。

 そして、政府と日銀がアコードを結んだアベノミクス下を振り返れば、大胆な金融緩和により極端な円高・株安が是正され、雇用者数が500万人以上増加するという大きな成果を上げた。しかし一方で拙速な消費増税などもあり、+2%のインフレ目標は達成できなかったといわれているが、実際にGDPギャップを見ると、インフレ目標+2%に到達する+2%の水準に到達していなかったことがわかる。

 つまり、トータルで13兆円もの負担増となった2回の消費増税によりGDPギャップ率が+2%に到達できなかった可能性があることからすれば、仮にGDPギャップが+2%に到達するまで消費増税を先送りすることができれば、アベノミクス下でもインフレ目標+2%を達成した可能性があるといえる。

 こうしたことからすれば、今後も日銀がインフレ目標+2%に向けて金融緩和を続けても、GDPギャップが+2%に到達する前に財政政策が引き締めに転じてしまうと、日本経済の正常化は困難となる。従って、日本で高圧経済政策が機能するには、政府と日銀が現在の財政規律を意識するアコードを見直し、内閣府のGDPギャップが+2%達成するまで財政規律目標を先送りすることが必要になるだろう。

(文=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

●永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。

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新発売「AirPods」第3世代の機能はどう進化した? AirPods Proとは何が違うの?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

10月26日に、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」の第3世代が発売開始される。価格は23,800円(税込)。これまでAirPodsを使ってこなかったアップルユーザーも、この機会に購入を検討している人が多いのではないだろうか。今回発売される第3世代は、従来のものと比べてどう進化したのだろうか。また、2019年10月に発売された「AirPods Pro」と比較して、どちらを購入するべきなのだろうか。

AirPods第3世代はどう進化した?

まず進化したのは、見た目。2016年に初代AirPodsが発売されてから、第2世代でもデザインが大きく変わることはなかったが、今回は耳から伸びる棒の部分が短縮されたほか、外観は上位モデルのAirPods Proに似たかたちとなり全体的なデザインがスタイリッシュになった。

また、機能面ではバッテリー駆動時間が進化している。1回の充電で、第2世代は最大5時間の再生が可能だったが、第3世代は6時間の再生が可能。ちなみにAirPods Proは4.5時間なので、この点は第3世代の方が優れていると言えるだろう。

そして今回の目玉である、「空間オーディオ」対応。この機能によって、Apple Musicの特定の楽曲などで立体音響効果を楽しむことができる。すでにAirPods Proには搭載されている機能だが、「自分の周りで音楽が演奏されているような感覚」が味わえるとのことで、音楽や映像の臨場感を楽しみたい人にはうってつけだ。

さまざまなブラッシュアップが施された一方で、第3世代にはノイズキャンセリング機能がない。ノイズキャンセリングとは、読んで字のごとく、周囲の騒音を打ち消すこと。電車や航空機内など騒音が気になる場所でも、余計な音をシャットアウトして音楽や映像を楽しむことができるのだ。

非常に頼もしい機能ではあるが、これが今回発売される第3世代には搭載されていない。ちなみにノイズキャンセリング機能が搭載されているAirPods Proの価格は30,580円(税込)で、第3世代の方が6,780円安い。移動時に動画や音楽を楽しむことが多く、より没入感を楽しみたい人はAirPods Pro、そうでない人は新型の第3世代を選ぶのがいいかもしれない。

ノイズキャンセリング機能は、優秀すぎるがあまり街中で周…

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