JRA天皇賞・秋“ワケ有り”カレンブーケドールは要割引!? 秋華賞・菊花賞次々的中“新鋭予想家”の格言は再び炸裂するか?

競馬予想TV!』(フジテレビONE)でもお馴染み、新進気鋭の競馬予想家、キムラヨウヘイ氏の予想が冴えわたっている。

 先週の菊花賞(G1)では、4番人気のタイトルホルダーを本命に指名。「菊の舞台に直結するのはダービー実績よりも皐月賞実績」という見解が見事に炸裂した。

 その前週の秋華賞(G1)では、「桜花賞(G1)上位勢(ソダシ・ファインルージュ・アカイトリノムスメ)が圧倒的な力で(新興勢力を)制圧する」と断言。本命に推したのは「距離適性面で最も信頼の置ける」という4番人気アカイトリノムスメだった。結果はご存じの通り、1着アカイトリノムスメ、2着ファインルージュのワンツーフィニッシュを決めた。

「キムラ氏は、秋華賞前日の府中牝馬S(G2)でも、4番人気シャドウディーヴァと5番人気アンドラステの決着を的中させていました。2桁着順に沈んだ人気馬2頭(デゼル、マジックキャッスル)を軽視していたのもさすがですね。

『競馬予想TV!』では、ベテラン陣から厳しいツッコミを受けることもありますが、クールに対処している姿が印象的です。理路整然とした説明もわかりやすく、謙虚なところもいいですよね(笑)」(競馬誌ライター)

 そんなキムラ氏が構築した予想スタイルの一つがプロファイリングポイントと呼ばれる手法だ。馬・騎手・厩舎などの傾向を基に妙味馬の買い時と人気馬の消し時などを分析している。

 本サイトでも、先月の神戸新聞杯(G2)の回顧記事で、キムラ氏の格言を1つ紹介した。それが「藤沢和雄厩舎の馬は、道悪の芝レースではパフォーマンスを落とす」というもの。実際に藤沢和厩舎の馬は芝の道悪成績はサッパリで、キムラ氏のこの格言は競馬ファンにも浸透しつつある。

 キムラ氏の代表的なプロファイリングポイントの一つに、名門・国枝栄厩舎に関するものも存在する。国枝厩舎の調教パターンが「(美浦南)Wコース追いは勝負時、坂路追いは何らかのワケ有り時」というものだ。キムラ氏の分析によると、Wコース追い中心の時は好走パターンで、坂路追い中心の時は凡走が多いという。

 国枝厩舎のこの格言がドンピシャだったのが2週間前。Wコース追いのアカイトリノムスメと坂路追いのマジックキャッスルで明暗が分かれたのはまさに象徴的だった。

 その国枝厩舎が31日の天皇賞・秋(G1)に送り込むのがカレンブーケドール(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。注目の追い切りは坂路主体で、27日の最終追い切りも同様だった。キムラ氏の格言通りなら、カレンブーケドールの調教パターンは「ワケ有り」で、凡走パターンということになる。

 実際、国枝師は1週前追い切り後に「爪の状態は春より全然いい」と話していたが、深読みすれば、まだ爪に少なからず不安を抱えている可能性もあると考えられる。調教が坂路主体だったのも合点がいく。

 3度のG1・2着を誇るカレンブーケドールだが、コントレイル、グランアレグリア、エフフォーリアの“3強”以上にキムラ氏の格言が大きく立ちはだかることになるかもしれない。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

JRA天皇賞・秋、コントレイルに不安要素で波乱か…3強対決に隠れた裏事情とは

決戦は日曜日!

 世の中は衆議院選挙と天皇賞・秋の話題で持ちきりだが、これほど日本中が注目するのも珍しい。事実上の政権選択選挙とも呼ばれる衆議院選挙は、日本の政権与党と総理大臣を決める重要な一戦。

 そして天皇賞・秋もまた、日本中央競馬会(JRA)の最強馬を決める一戦であり、勝ち馬は競馬界の総理大臣のような位置付けともいえるだろう。ともにトップを決める一発勝負で、それぞれの陣営の必死さが伝わってくる。特に天皇賞・秋に出走するコントレイルとグランアレグリアは、いずれも絶対に負けられない事情を抱えているからだ。

 昨年無敗の三冠を達成したコントレイルは、その後ジャパンカップでアーモンドアイに敗北し、今年の大阪杯でも1番人気で3着と苦杯をなめている。同馬はこの天皇賞と11月のジャパンカップを走って引退することが発表済み。ゆえに、この2レースで結果を出さなければ、“古馬になってG1を勝てなかった”というレッテルが貼られ、ディープインパクトの後継種牡馬としての価値が下がってしまう。

 そして大阪杯の内容から「コントレイルは早熟ではないか?」と半信半疑のファンもいる様子。実際に早熟型であれば、この天皇賞は黄色信号が点滅といっても過言ではない。それだけに管理する矢作芳人調教師、そして鞍上の福永祐一騎手の巻き返しに向ける意気込みは相当なものと思われる。

 対するグランアレグリアは、G1レース5勝をあげている現役最強牝馬。安田記念、マイルチャンピオンシップ、スプリンターズステークスなどで牡馬相手に圧倒的な走りを見せてきた。しかし、天皇賞の2000mは未勝利。ここで結果を残すことが、自身の評価を上げ、引退後の繁殖牝馬としての価値もグッと高めることになる。

 また、管理する藤沢和雄調教師は、来年2月で定年による引退が決まっており、この天皇賞は最後の挑戦。過去にゼンノロブロイやシンボリクリスエス、バブルガムフェローなどで5勝をあげているが、厩舎スタッフにとっても藤沢厩舎では最後の挑戦なだけに、是が非でも結果が欲しいところだろう。そして鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、現在この天皇賞・秋を3年連続で勝利。勝てば前人未到の4連覇となるわけで、その手綱さばきにも関心が集まる。

 さらに、今年の皐月賞を制したエフフォーリア、天皇賞春秋制覇を狙うワールドプレミア、安定感抜群のカレンブーケドール、4連勝中のヒシイグアスなどもエントリーしているが、コントレイルに早熟の不安、グランアレグリアに距離の不安があるだけに、他陣営もチャンスは十分にあると思われる。

マスコミでは入手できない裏事情

 この天皇賞・秋はコントレイルとグランアレグリアの事情から、見た目以上に難解なレースとなっているが、実際はもっと奥が深い。というのも、今年は一般競馬ファンやマスコミでは想像もできない裏情報が数多くあり、それが馬券の的中につながるというのだ。それを教えてくれたのが、競馬情報のプロとして知られるレジェンド集団の「シンクタンク」である。

表向きはコントレイル、グランアレグリア、エフフォーリアの3頭が中心ですが、あえてここに出走しない実力馬もいます。それは騎手との兼ね合いや、同じ陣営で潰し合わないためなど、さまざまな内情があります。また出走頭数が揃わなかったこともあり、上からの要請で大敗を覚悟で出走させる陣営、状態に不安はあるもののオーナーサイドの意向で無理に出走させる陣営など、出走馬の何頭かには走る前から苦戦が見込まれている馬もあります。これらの情報で狙いは絞れるでしょう」(シンクタンク関係者)

 シンクタンクが語るレースの裏事情は、確かに一般競馬ファンが知ることができない衝撃的なものばかりだ。当然、これらはスポーツ紙やテレビを見ていても公開されておらず、やはりプロでなければ入手するのは不可能といえよう。

「我々シンクタンクには、ハイセイコーの増沢末夫元JRA調教師、マルゼンスキーの中野渡清一元JRA調教師、サクラスターオーの平井雄二元JRA調教師といった競馬界の大物OBに加え、馬主関係者、各エージェント、そして牧場関係者など、あらゆるジャンルのスタッフが情報ルートとして在籍しています。その結果、表に出ないさまざまな情報が入手可能であり、それが馬券につながることは日常茶飯事です」(同)

 このように、シンクタンクは実際に競馬界で活動していた、レジェンド級の競馬関係者が多数在籍している。そしてその人脈や影響力は、どんなマスコミでも到底及ばない。彼らが入手した情報とは何か、非常に興味深い。

「この天皇賞は現在4年連続で的中させていますが、今年も早い段階で有力な情報が入ってきており、すでに平井雄二がトップとなり指揮をする【重賞メイン特捜部】が、5年連続的中に向けて自信を深めています。この秋はG1開幕のスプリンターズステークスで、10番人気3着の穴馬シヴァージの情報で3万8610円の万馬券を仕留めるなど完全的中をお届けしましたが、この天皇賞はそれ以上の手応えと、かなり上機嫌です」(同)

 競馬界の重鎮と断言できる大物調教師が「万馬券を的中させたスプリンターズステークス以上の手応え」と自信を深める天皇賞の情報とは何か。

「すべての関係者の思惑、今までの情報、レース内容、放牧先での調整具合、トレセンに戻ってきてからの調整内容、レース当日の状態、土曜や当日の天候を考慮した馬場適性など、平井雄二が率いる【重賞メイン特捜部】が、あらゆる要素を精査して厳選した5頭を、今回特別に一般公開いたします。一般の競馬ファンでは絶対に知り得ない、ここだけの情報は必見です。ソダシが敗退した秋華賞でも、1着アカイトリノムスメ、2着ファインルージュ、3着アンドヴァラナウトと上位すべてを当てており、重賞メイン特捜部の厳選5頭は必見ですよ」(同)

 難解な今週末の天皇賞だが、シンクタンクの無料情報によって活路が開けたといっていいだろう。完全な無料公開とのことなので、ぜひ多くの方に利用してもらいたい

 またシンクタンクは、11月のジャパンカップや、12月の2歳G1、有馬記念などについてもかなりの手応えを掴んでいる様子。有馬記念は3年連続的中、2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズではなんと8年連続で的中という快挙を成し遂げており、非常に楽しみである。そしてG1情報以外にも、さまざまな無料コンテンツが開放されているので、この機会にシンクタンクを利用してはいかがだろうか。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

渋沢栄一設立の第一国立銀行“裏面史”…みずほ銀行に至る合併の弊害と巨大トラブルのワケ

渋沢栄一、日本初の“銀行”、第一国立銀行を設立す

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』第31回(10月17日放送)で、渋沢栄一(演:吉沢亮)は上司の井上馨らとともに大蔵省を退官。三井組・小野組に共同出資を仰ぎ、第一国立銀行を開業する(日本初の銀行)。時系列でたどると以下のようになる。

1873/5/7    栄一と井上馨らが大蔵省に辞意を表明
1873/5/23  栄一と井上馨らが大蔵省を退官
1873/6/11  第一国立銀行の創立総会を開催
1873/7/20  第一国立銀行が開業免状を得る
1873/8/1    第一国立銀行が開業式を行い、正式に発足

 頭取は三井家と小野家当主の2人、副頭取も三野村利左衛門(演:イッセー尾形)と小野組の番頭・小野善右衛門(演:小倉久寛)の2人が選任され、月番で交替した。そして、栄一がそれらの上に総監役として就任した。ところが、翌1874年11月に小野組が破綻してしまったため、1875年8月に渋沢栄一が頭取に就任。栄一が実権を握った。

日本銀行が設立され、国立銀行は普通銀行への転換を余儀なくされる

 この国立銀行は、「国立銀行券」という紙幣の発行権を持っていた。しかも、この国立銀行とは1行2行ではなく、全国各地に百数十行が設立された。各行が独自に紙幣を発行するので、当然インフレを助長することになる。

 そこで政府は1882年に日本銀行を設立して、紙幣の発行を日本銀行のみとした。国立銀行は設立20年後に発行権を喪失し、普通銀行に転換することを余儀なくされた。かくして、1896年に第一国立銀行は第一銀行へと普銀転換したのである。

第一銀行、三井銀行と“結婚”す……「もともと三井資本同士、一緒になりましょ」

 1939年に第二次世界大戦が勃発すると、金融当局の強い指導のもと、巨大銀行に合併が勧奨される。1942年12月、第一銀行と三井銀行は合併交渉を始め、わずか2時間で基本条件に合意したという。第一銀行は創立時に三井家に出資されたこともあり、シンパシーがあったのだろう。1943年4月に帝国銀行発足。今だったら「第一三井銀行」になるところだろうが、当時は2社の名前をくっつける風習があまりなく、帝国銀行と改称した。

第一銀行、三井銀行と“離婚”す……大卒行員の少なさが招いた悲しき“学歴差別”

 戦後、1948年に帝国銀行は第一銀行と三井銀行(当時の名称は帝国銀行)に再分離した。

 1945年に第二次世界大戦が終結し、日本が敗戦国となると、GHQ(連合国軍総司令部)による日本占領が始まり、財閥解体の嵐が吹き荒れた。しかし、帝国銀行の再分離は財閥解体とは関係がない。これは財閥解体の謎のひとつといわれているのだが、財閥解体は軍需産業(つまりは製造業および商社)を徹底的に解体したものの、金融機関についてはまったく手を触れなかった。帝国銀行の再分離は、同行の自発的な解体だったのだ。

 ではなぜ再分離したのか。

 分離に至った理由は、第一銀行のほうが店舗数は多かったが、三井銀行に比べて大卒行員が少なかったため、徐々に支店長職が三井銀行出身者に浸食されていったからだといわれている。また第一銀行の顧客も、三井銀行の顧客に比べて融資面で冷遇されたようだ。

第一銀行、三菱銀行と“婚約”するもあっという間に“破談”…そして日本勧業銀行と合併へ

 1969年元日、読売新聞は第一銀行と三菱銀行の合併交渉をすっぱ抜き、1月7日に第一銀行と三菱銀行は正式に合併を発表した。これより少し前に古河家と岩崎家の結婚式があり、席を並べた両行の頭取が「銀行も一緒になっちゃいましょうか」とうそぶいたことから合併交渉が始まったのだという。

 第一銀行頭取・長谷川重三郎(じゅうざぶろう)は渋沢栄一の隠し子といわれ、行内ではエリート・コースを歩み、あたかもオーナー頭取のように権勢を振るった。独断で合併推進した長谷川には、行内を抑えきる絶対の自信があったようだ。

 ところが、前頭取の井上薫(もちろん井上馨とは別人)は、三菱銀行との合併に異を唱え、徹底的な反対運動を展開する。

 まず、古河・川崎グループなど古くからの融資先企業に根回しをして、「三菱にのみ込まれる」と外部から合併反対の声を上げさせた。次に支店長たちにも反対の声を上げさせ、さらに総会屋をも煽動して取締役に圧力をかけさせた(総会屋とは、株主総会で暴れたり、総会の議事進行を円滑に進めさせたりすることで、当該企業から資金援助を得る者で、この依頼が後に問題となる)。

 1月13日、第一銀行は行内反対を抑えることができず、わずか1週間で合併を撤回。責任をとって長谷川は辞任。井上が頭取に復帰した。

 巨大銀行の誕生には金融当局も含めて期待する声が大きく、それを阻止した井上に批判が集中した。しかし井上が三菱銀行との合併に反対したのは相手が悪かったためであり、合併自体に反対したわけではなかった。密かに他行との合併を模索し、日本勧業銀行と合併交渉を水面下で進めた。1971年、第一銀行は日本勧業銀行と合併し、国内最大規模の銀行、第一勧業銀行が誕生した。

第一勧業銀行、総会屋とのつながりで利益提供事件勃発、逮捕者、自殺者も

 井上薫が三菱銀行との合併を阻止するため、総会屋・木島力也に協力を依頼したことで、木島は第一勧業銀行に対して隠然たる影響力を持つようになった。

 1997年5月、木島の弟子・小池隆一が野村証券の株式30万株を所有し、大株主という立場を利用して、不正取引を要求していたことが発覚。問題はその原資が第一勧業銀行からの迂回融資だったことだ。木島が小池へ融資を依頼、第一勧業銀行はそれを断り切れなかったのだ。

 6月5日、総務担当の元常務ら4人が逮捕。6月10日に審査担当の元副頭取ら4人、6月13日にも2人が逮捕されてしまう。6月28日に元会長・宮崎邦次(くにじ)が東京地検特捜部の取り調べ後、翌29日に自宅で首を吊って自殺。7月4日に前会長・奥田正司が逮捕され、捜査は終結を迎えた。

 この事件は高杉良の小説『呪縛――金融腐敗列島』のモデルに取り上げられ、映画にもなって、一躍有名となった。

第一勧銀、富士銀行・日本興業銀行から“W求婚”されモテモテ…ついにみずほ銀行誕生す

 1990年代中盤、バブル崩壊で大手銀行が経営不振に陥り、大量増強を図る合併が模索された。

 富士銀行(旧・安田銀行)は、系列の安田信託銀行(現・みずほ信託)の経営危機を単独で救済できないと、第一勧業銀行に救援を要請。この安田信託銀行救済策を通じて、富士銀行は第一勧業銀行に本体同士の合併を申し入れた。同時期に日本興業銀行も第一勧業銀行に合併を申し入れていた。

 なぜ第一勧業銀行がこんなにモテモテだったかというと、利益提供事件で上層部が軒並み逮捕され、口うるさいOBが一掃されてしまっていたからだ。相手にとっては御しやすいとみられたのだろう。

 ところが、第一勧業銀行は合併銀行の悲哀を味わっていたため、合併には慎重であった。

 しかし、第一勧業銀行頭取・杉田力之(かつゆき)は「2行ならダメでも、3行なら旧行対立は生まれないだろう」と判断、富士銀行・日本興業銀行の頭取を引き合わせ、3行合併を提案した。

 1999年8月に3行は、共同持株会社の設立と経営統合を発表。2000年9月に3行が持株会社・みずほホールディングスを設立して、その完全子会社となる。そして、2002年4月にみずほ銀行とみずほコーポレート銀行を設立した。

 この3行を2行に統合するという不可思議な企業再編は、みずほホールディングス、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行3社のトップを旧3行で分け合うための対等合併の弊害だと噂された。こんな不自然な体制がうまくいくはずもなく、2011年3月の大規模なシステムトラブルが発生すると、金融庁は業務改善命令を発し、再統合を示唆。

 2013年にみずほ銀行とみずほコーポレート銀行が合併し、新生・みずほ銀行が誕生した。

みずほ銀行は、第一勧銀と富士銀、日本興銀の3行合併ではなく、実は“4行合併”ではないのか

 ご存じの通り、「3行なら旧行対立は生まれないだろう」という希望的な観測は、無残にも打ち砕かれた。

 富士銀行・日本興業銀行の行員は、まず合併交渉でその洗礼を受ける。合併交渉では各行の代表者が一堂に会して協議するのだが、第一勧業銀行は絶対にその場で物事を決めない。協議の場に参加した行員が旧第一銀行出身だった場合は、銀行に戻って旧日本勧業銀行出身者の合意を取り、逆の場合も同様に合意を取った。しばらくして、その実態を知った富士銀行・日本興業銀行の行員は「これでは3行合併ではなく、4行合併だ」と嘆いたという。

 第一勧業銀行が合併して、すでに28年が経っていたにもかかわらず、両行は融合できていなかったのである。みずほが合併してまだ20年弱。真の融合への道は、まだまだ遠いのかもしれない。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)、『日本のエリート家系 100家の系図を繋げてみました』(パブリック・ブレイン、2021年)など多数。

ヤマダとアークランド、巨大ショッピングセンター展開へ…ニトリ+島忠と全面戦争

 家電量販店大手、ヤマダホールディングス(HD)とホームセンターのアークランドサカモトが店舗開発で業務提携した。両社は2022年から、延床面積2万坪の次世代型新業態「総合生活提案型ショッピングスクエア」を展開する。家電量販店、ホームセンターという異業種が協業して、商業施設を開発・運営するのは初めてだ。3年間で6店舗の出店を計画。22年、愛知県一宮市、東京都八王子市、23年、神奈川県平塚市、石川県野々市市、24年、長野県須坂市、大阪府茨木市に出店する予定だ。

 大型駐車場完備の広大な敷地に家電量販店(約4000坪)、広域商圏型スーパー(約1000坪)、アークランドサカモトのホームセンター(約6000坪)、SDGs(持続可能な開発目標)対応型スマートハウス展示場、専門店街を形成する。店舗には超大型の太陽光発電装置を設置し、地域の防災拠点として非常用自家発電装置・給水設備を備え、サスティナブル(環境を破壊せずに維持・継続できる)社会を目指す。

 9月22日の東京株式市場でアークランドサカモト株が一時、前日比104円高の1843円を付けた。ヤマダHDとのコラボが業績に貢献することを期待した買いが入った。新潟県が地盤のアークランド(本社は新潟県三条市、東証1部上場)の2021年3~8月期の連結決算の売上高は前年同期比2.5倍の1614億円、営業利益は47%増の113億円、純利益は3倍の139億円だった。

 20年11月に連結子会社にしたビバホームが寄与し、小売事業の収益が大きく増えた。とんかつ専門店「かつや」などの外食部門も堅調に推移した。22年2月期の連結決算は売上高が3650億円、営業利益223億円、純利益は195億円の見込み(決算期を2月20日から2月末日に変更したため、通期の増減率を会社側は出していない)。便宜上、21年2月期の業績と比較すると売上高は2倍、純利益は2.2倍となる。ビバホームの買収がいかに大きかったか、一目瞭然だ。

ホームセンターは戦国乱世に突入

 ホームセンターは店舗数が増え続けているが、市場規模は4兆円程度で横這いが続く。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛でDIY用品が伸びたが、ショッピングモールやドラッグストアと激しく競合している。

 業界再編の口火を切ったのがアークランドサカモトである。20年6月、LIXILビバ(現・ビバホーム)を完全子会社にすると発表した。買収金額は1085億円と巨額だった。ホームセンター「ムサシ」(38店)を展開するアークランドは独立系で、超大型店という特徴を前面に押し出してきた。上場子会社でカツ丼専門店「かつや」などを運営するアークランドサービスホールディングス(東証1部上場)が成長のエンジン役を担う。

 LIXILビバはLIXILグループで「ビバホーム」102店を運営。業界11位のアークランドが、2.5倍の店舗数を誇る業界6位のLIXILビバを買収したことから「小が大を呑む」下剋上買収と呼ばれた。

 アークランドは首都圏に店舗を持つLIXILビバの買収をテコに、悲願としてきた首都圏への進出を果たした。この結果、業界4位のコメリ(22年3月期の売上高3820億円の予想)に次ぐ業界5位に浮上する。

 アークランドとヤマダHDの組み合わせは、ニトリが島忠を買収したのに続く異業種によるホームセンター業界への進出となる。ヤマダとニトリは、家電・家具などお互いが得意とする領域に進出しあってガチンコ対決を繰り広げている。ヤマダはいつ、アークランドと資本提携するのか。戦国時代に突入したホームセンター業界の最大の見どころだ。それともう一つ。ヤマダが外食に本格進出するのかと取り沙汰されている。

 両社の連携はいろいろな可能性を秘めながら出発進行する。出足がよければ、提携のウイングは一層広がりを見せるかもしれない。

(文=編集部)

JRA天皇賞・秋(G1)「鞍上問題」二転三転ワールドプレミア陣営の迷走、武豊と事実上「絶縁」は令和のアドマイヤとなるか

 31日、東京競馬場で行われる今年の天皇賞・秋(G1)は、豪華メンバーの激突で非常に楽しみな一戦となりそうだ。

 昨年の無敗三冠馬コントレイル、G1・5勝のグランアレグリア、今年の皐月賞(G1)を圧勝したエフフォーリアが出走。そのほかにも、G1で堅実に好走を見せるカレンブーケドール、7歳でも衰えを見せない古豪ペルシアンナイトなど、骨っぽい顔触れが揃った。

 各馬の陣営が決戦に向け順調さをアピールする中、迷走が続いたのがワールドプレミア(牡5、栗東・友道康夫厩舎)である。今年の天皇賞・春(G1)を制した同馬にとって、ここは天皇賞春秋制覇の懸かる舞台。それだけに、勝負度合いは強そうに感じられるが、友道師のトーンは上がらない。

 戦前の意気込みについて、休み明けとしてはこれまでで一番とは評しつつも、「ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)がベストの距離」、「春の疲れが残った」と弱気なコメントも出ている。

 指揮官の見立てとしては、何とか間に合ったというニュアンスが強い。実際、1週前の追い切りでも僚馬のユーキャンスマイル、ブラヴァスらとの3頭併せで4馬身遅れたように、状態面には不安が残った。

 さらに問題視されるのはワールドプレミアの鞍上問題だ。主戦だった武豊騎手の骨折により、日経賞(G2)では石橋脩騎手にスイッチ。本番の天皇賞・春には武豊騎手の復帰が間に合ったため、一時的な乗り替わりと考えられていたものの、福永祐一騎手とのコンビが発表されるという意外な結末が待っていた。

 結果的に福永騎手で勝利となったものの、陣営と武豊騎手との間に不穏なムードを察したファンも少なくなかっただろう。ただ、当時は主戦騎手が負傷明けということもあり、万全の態勢でレースに臨みたかったのではないかという見方もあった。

 しかし、この「疑惑」が確信に変わったのが、秋の天皇賞想定で岩田康誠騎手の名前が挙がったことだ。これにより、春の降板劇が一時的なものではなく、ワールドプレミア陣営と武豊騎手の間に何かしらの溝があるのでは?という噂が、いよいよ現実味を帯びてきた。

 ところが、それから間もなくして再び妙なことが起こる。岩田康騎手の想定から一転して、ワールドプレミアの騎手が「未定」へと変わっていたのである。春の天皇賞で騎乗した福永騎手はコントレイルとのコンビが決定的。これには武豊騎手の再登板かと、一部のファンがざわついたのも当然のこと。

 だが、結局は岩田康騎手で最終追い切りが行われたため、本番でも同騎手の騎乗はほぼ間違いない。これで武豊復活説は完全になくなった。

「憶測の域を出ませんが、未定になったのはワールドプレミアの状態面に問題があったからかもしれません。オーナーの手前もあってメディアでは前向きなコメントが採り上げられがちですが、調教師がここまで“叩き台”的なニュアンスで語った以上、あまり期待は出来なさそうです。

懸念していたより状態が上向いたので、回避するよりとりあえず使う方向で落ち着いたのでしょう。良化もスローなようですから、友道師の言う通り、よくなるのはジャパンCか有馬記念ということですかね」(競馬記者)

 そこで改めて気になるのは、ワールドプレミア陣営と武豊騎手との関係だ。同馬のオーナーは大塚亮一氏。1990年の有馬記念でオグリキャップのラストランに感動したのが、競馬に興味を持ったきっかけといわれている。このときオグリに騎乗していた武豊騎手に憧れ、自身も騎手を目指すも不合格。その後、オーナーとなって競馬界と関わりを持つことになった人物である。

 憧れの存在だった武豊騎手を背にワールドプレミアで2年前の菊花賞を勝利したことは、オーナー冥利に尽きるだろう。そんな背景があるにもかかわらず、まるで手のひらを返したような一連の対応は、やはり両者の間に何かしらの確執があったと邪推せざるを得ない。

 大塚氏が指南役と噂された関係者による持続化給付金の不正受給疑惑と騎手会長である武豊騎手。この問題が過熱したのがタイミング的に春の天皇賞前だったことを考えると、無関係とはいえなさそうだ。

 武豊騎手といえば、過去には故・近藤利一さんと10年以上に及ぶ「確執」もあった。遺言ともいえるアドマイヤビルゴを任された経緯の和解はあまりにも有名だ。場合によっては今回の大塚氏も“令和のアドマイヤ”的な存在となるかもしれない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

Dappi疑惑は入口?元宿仁・自民党事務総長と闇献金ロンダリング

 Twitterで野党やマスコミに誹謗中傷を行っていたアカウント「Dappi」の運営企業の取引先に、自民党の関連会社「システム収納センター」があったことが判明した問題で、新たな事実が明らかになった。

「しんぶん赤旗 日曜版」(10月24日号)によれば、「Dappi」運営企業の社長は、自民党本部の事務方トップである元宿仁事務総長の親戚を名乗って、党本部や国会などに出入りしていたというのだ。同紙はその裏付けも取っている。元宿氏の親族の土地に、この社長が住宅を新築しており、その際に組んでいるローンの取り扱いが、国会通行証がないと使えない大手銀行の衆議院支店だったと報じている。

 ただ、この事実を大手マスコミはほとんど扱わない。状況証拠のみで、自民党が実際に誹謗中傷を業務として発注したという証拠はどこにもないからだ。事務総長の親族と取引することは違法ではないし、自民党と取引があるからといってTwitterで野党批判をしてはいけない決まりがあるわけではない。

 つまり、元社員などが「私は自民党から金をもらって野党を叩きました」と週刊誌にリークなどしない限り、残念ながら「Dappiゲート」は、これまで数多とあった「疑惑」のひとつで終わる可能性が高いのだ。

 しかし、このような曖昧なかたちで幕引きされることは、国民にとって大きな損失だといわざるを得ない。何十年経過しても一向にクリアにならない、自民党の「政治とカネ」の心臓部にメスを入れる格好のチャンスを逃してしまうからだ。

 実は多くの人が誤解をしているが、今回の「自民党と取引のあった企業がSNSで野党攻撃」という疑惑はあくまで「入口」にすぎない。永田町関係者、捜査関係者が注目していたのは、事務総長の親族企業を用いた「闇献金ロンダリング」の実態が浮き彫りになるか否かだった。

システム収納センターの実態

 なぜそのような話に発展をするのか。謎を解く鍵は、運営企業と取引のあった「システム収納センター」だ。

 多くのメディアは同社を「自民党関連企業」「自民党のダミー企業」などと表現をするが、正確ではない。実は自民党が1977年に設立した「集金会社」なのだ。設立当時の報道を見ると、党本部の経理担当者たちが発案したもので、自民党の政治資金団体・国民政治協会と金融機関と連携をして「党友」からの個人献金を効率良く集金をすることを目的に設立された。現在もHPには「口座振替代金回収」が主な業務とある。

 そこで思い浮かぶのが、事務総長の元宿仁氏だ。1970年代から党本部職員として主に経理畑を歩んできたので同社の設立にも当然関わっている。そして元宿氏といえば忘れてはならないのが、自民党の「政治とカネ」の流れのすべてを把握し、表も裏も仕切った「闇献金の番人」ともいう存在だったという事実だ。実際、2004年、国民政治協会を経由した日歯連の迂回闇献金疑惑などでは、元宿氏は関与が指摘されて、野党は国会へ証人喚問を要求している。また、橋本龍太郎元首相に1億円の「闇献金」を渡した臼田貞夫日歯連会長(当時)が法廷で、元宿氏に会合や出席者の調整を依頼して、事前に1億円を渡すことも伝えていた、と証言をしている。

 そんな元宿氏が、集金会社と、自身の親族企業という2つの舞台装置を使って、どんなことをするだろうか。

 これまで関わってきたと囁かれる「迂回献金」「闇献金」ということを考えれば、真っ先に思い浮かぶ疑惑が、これらの2社を活用した「マネーロンダリング」ではないか。少なくとも、「SNSで野党を誹謗中傷する」というようなスケールの小さな案件を扱う必然性はまったく感じられない。なぜなら、自民党直属の広告代理店「自由企画社」を通して電通に発注したほうがはるかに安全だし、組織的な動きができるからだ。

 1973年に機関紙制作のために設立された同社には毎年、十数億円規模の政党助成金、つまりは我々の血税が投入されており、それが電通に丸投げされている。が、どれくらいこの会社が「中抜き」をしているのか、何に使われているのかという内訳は明らかになっていない。システム収納センター同様に、開示義務がないためだ。

 それは裏を返せば、この会社からテレビCMや新聞・ネット広告と抱き合わせで電通に「野党を誹謗中傷するSNSアカウントの運営」を依頼することも可能ということだ。もちろん、電通もコンプライアンス的に自分たちではそのような「汚れ仕事」はできないので、グループ会社や下請け、フリーランスなどいくつかのクッションを挟むのである。

 広告代理店業界の人間ならばわかると思うが、これがSNSやネットにおける「汚れ仕事」の基本的な発注スキームなのだ。これならば、もし開示請求などでアカウントが特定されたとしても、代理店にダイレクトに結びつけられない。クライアントの安全が守られるのだ。

「闇献金」の新しいスキーム?

 しかし、今回の「Dappi」はこのような「常識」をすべて無視している。広告・PRを担う自由企画社ではなく、システム収納センターが窓口になっている。しかも、この手の裏仕事ではご法度とされる「直取引」。開示請求されれば、すぐに自民党との繋がりがバレる。政党助成金を注ぎ込んで世論誘導をする、というスケールの大きな不正行為のわりに、舞台装置があまりにも稚拙、あまりにも「雑」なのだ。

 しかし、元宿氏の親族企業がシステム収納センターと取引をしていたのは、「SNSで野党を誹謗中傷する」ためではなく、もっと他の目的だとすると、この「雑」な感じも辻褄が合う。

 外部からは、元宿氏の親族企業のカネの流れはまったくわからない。仮に、ここに自民党の裏金を入れて、取引先を挟んで、特定の候補者や支部にカネを流すようなことをやられてても、国民はまったくわからないのだ。要するに、元宿氏がかつて追及された「迂回献金」「闇献金」の新しいスキームだ。

 まだまだ謎の多い「Dappiゲート」だが、元宿仁氏と、自民党のカネの流れを扱う企業が登場している時点で、これが単なる「SNSを用いた世論誘導工作」という問題ではないのではないか。

(文=長谷十三)

新型カローラクロスに見る、トヨタの思想…サニー見切った日産と対局のブランド観

 トヨタ自動車の新型「カローラクロス」が誕生した。その名の通り、大衆色の強いカローラをベースに、クロスカントリー性能を予感させるフォルムとなった。ボディスタイルはSUV(スポーツ用多目的車)のように躍動的であり、ルーフがテールエンドまで延長されたことで広大な荷室を確保。キャンプサイトやゲレンデへと、行動範囲を一気に広げる。

 ただ、基本骨格はカローラの流儀になっている。プラットフォームはGA-Cと呼ばれるTNGAであり、パワーユニットも直列4気筒1.8リッターを基本にガソリン仕様とハイブリッド仕様を並べる構成である。エクステリアデザインにはアクティブな特徴があるが、インパネを含めてインテリアの造形も共通している。

 これによってカローラブランドは、同じ素材をつくり分けることで6種の派生モデル群となった。「カローラ」「カローラアクシオ」「カローラツーリング」「カローラスポーツ」「カローラフィールダー」、そして「カローラクロス」である。

 なぜ、トヨタはこれほどカローラに豊富な派生モデル群を形成させるのか。理由は、デビュー以来脈々と受け継がれてきた思想にある。1966年に初代が誕生して以来、常にユーザーの期待を超える「プラスアルファ」思想を掲げてきたという。これまで累計5000万台という驚異的なモデルを生産してきた。年間にして120万台から130万台。時間にして10秒から15秒に1台、世界150カ所以上の国のどこかでカローラブランドのどれかが誰かのガレージに収まっていく計算だという。それほど愛されるには「プラスアルファ」の思想が欠かせないのである。

 カローラには、ピュアスポーツの代名詞となった「カローラレビン」がラインナップしていた。今でこそ「トヨタ86」の名によって独立したものの、かつては「AE86」の型式名から「ハチロク」と呼ばれ愛されてきた。

 その一方で、コンパクトハッチバックの兄弟車「カローラ2」や、コンパクトミニバンの「カローラスパシオ」が存在していた。そのほか、カローラを母体にした派生モデルを列挙したらきりがない。その時代固有の流行を読み取り、バラエティ豊かな種々構成を実現してきた。今がクロスカントリーブームだと読み「カローラクロス」を投入。それが「プラスアルファ」思想の具体なのである。

 ライバルメーカーの間で、伝統的なブランドを潔く絶版にする風潮があるのとは対照的だ。たとえば日産自動車は「サニー」ブランドに早々と見切りをつけ、その役割を「ティーダ」に譲った。トヨタは目測を見誤ることなく、長寿ブランドでありながらも新鮮味を失わせず、育て上げているのである。

 カローラブランドが誕生したから、すでに55年が経過した。だが「プラスアルファ」思想を貫く限り、カローラは常に時代に寄り添いながら販売され続けていくに違いない。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

パチスロ「シリーズ史上最強に遊びやすい」マシンが高稼働…10月4日新台データ速報

 10月4日はパチンコ、パチスロ共に多くの注目タイトルがデビューした。パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、そんな10月4日の導入から7日間の遊技客動向を調査した、新台データ速報(全国版)を公表した。

 まず、パチンコはアムテックスの『Pうまい棒4500~10500』、大一商会の『P神・天才バカボン~神SPEC~』、SANKYOの『Pフィーバーマクロスフロンティア4』と『PフィーバータイガーマスクW Light ver.』、高尾の『Pリアル鬼ごっこ2 全力疾走チャージ鬼Ver.』、オッケー.の『ぱちんこ ウルトラ6兄弟 Light Version』の6機種が対象。

 このうち、最も平均遊技時間が長かったのは平均して約81%で1,500個の出玉がループする「超銀河系スペック」の『Pフィーバーマクロスフロンティア4』で、これに継続率約81.2%を誇る「神鬼RUSH」を有する『P神・天才バカボン~神SPEC』が続いた。

 これら2機種、及び約4,500個の大当り後に最大1,500個×4回の「おまけ」を上乗せできる『Pうまい棒4500~10500』は30代からの支持が厚かった一方、最大継続率約93%のRUSHが超速出玉を誘発する『Pリアル鬼ごっこ2 全力疾走チャージ鬼Ver.』、約90%のループが狙える突破型ST機『ぱちんこ ウルトラ6兄弟 Light Version』、継続期待度が異なる2つの「タイガーラッシュ」を搭載した『PフィーバータイガーマスクW Light ver.』は40代以上からも人気。

 とりわけ『PフィーバータイガーマスクW Light ver.』については60代、70代以上の稼働も目立った。

 パチスロはサミーの『パチスロツインエンジェル PARTY』、北電子の『ファンキージャグラー2』、ミズホの『SLOTタブー・タトゥー』、オーイズミの『パチスロかまいたちの夜』、山佐ネクストの『ニューパルサーDX3』の5機種が対象。

 このうち、最も平均遊技時間が長かったのは設定1でもボーナス+CZ合算出現率約99分の1とシリーズ史上最高の遊びやすさと爆発力を兼ね備えた『パチスロツインエンジェル PARTY』で、これに約75%or約90%継続のセット管理型ショートタイプATが出玉増加の主軸を担う『SLOTタブー・タトゥー』、「運命分岐モード」とビッグ中の目押しが完璧ならば設定1でも機械割「102%」に達する新世代難易度選択システム第2弾『パチスロかまいたちの夜』が続いた。

 これら3機種、特に『パチスロツインエンジェル PARTY』と『SLOTタブー・タトゥー』は20代以下と30代から高い支持を集めた一方、先行導入店では6,000枚の出玉を吐き出した『ファンキージャグラー2』や、告知ランプ「ゲコゲコランプ」を新搭載した完全告知マシン『ニューパルサーDX3』は30代よりも40代の稼働が良好。

 50代以上からの支持も厚く、ボーナスタイプの根強い人気ぶりを窺い知ることができるだろう。

【注目記事】

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藤木由貴“実家グラビア”写真集!「激レア特典付き」限定200部オークション開催

 女優でモデルの藤木由貴が、3rd写真集『沼津の由貴』を発売する。沼津出身の彼女が思い出の地を巡りながら素顔をのぞかせ、不意に大胆な姿を見せている写真集となっている。

 特に貴重なのは実家でのグラビア。生まれ育った自分の部屋や一家を支えた1階の工場、ゴーヤの伸びるベランダや生活感あふれる和室など、初公開となる超プライベート空間で撮られた写真は激レアだ。

 この写真集は、発行元である株式会社サイゾーによるオークションサイト『グラッチェオークション』で200部限定発売! 10月29日(金)22時~31日(日)22時まで開催される限定オークションでのみ購入可能となる。

タイトル:藤木由貴“実家グラビア”写真集『沼津の由貴』(B5版/112ページ)
モデル:藤木由貴
写真:岩澤高雄
販売サイト:オークションサイト「グラッチェオークション」
購入ページ:https://grazie-auction.com/auctions/73
入札期間 : 2021年10月29日(金)22時~31日(日)22時
最低入札価格:2,000円(送料込み)+税(10%)
発送:11月下旬~予定

藤木由貴3rd写真集は激レア特典盛りだくさん

 オークション形式となったのは、特別な写真集ということでスペシャルな特典やサービスを添えたかったから。最終的な落札順位によって特典内容が変わる新たなオークションシステムを採用しており、上位落札者となれば藤木さんから写真集を直接渡してもらえる「お手製お菓子付きお渡し会」に参加できたり、藤木さんと一緒にタクシードライブデートができたりと、人生で一度きりかもしれない時間を過ごすことが可能となっているのだ。

 このほか下位特典も充実している。キュートでセクシーなポストカードに貴重オフショットの画像データ、車好きの藤木さんとのデート気分が味わえるドライブデート動画、「夜の藤木由貴」が垣間見られるホテルグラビアなどなど、ここでしかゲットできないアイテムやサービスが盛りだくさんとなっている。

 加えて、早期入札者には先着特典として「生写真3点セット」もプレゼントされる。さらに、入札者全員に入札特典としては、写真集収録の写真をまとめた画像データ集も贈られるとのこと。最低入札額は2000円となっているので、参加者すべてに楽しんでもらえる仕様となっているのだ。

 すでに商品情報や特典内容、入札方法などは「藤木由貴オークションページ」に記載しておりますので、ぜひご確認ください。

<落札順位帯ごとの特典>
200位~:特製ポストカード
150位~:オフショット集(画像データ10点)/ドライブ動画(約10分)
100位~:写真集に藤木さんのサインが入ります
50位~:写真集の帯に落札者さまのニックネームが入ります/特選沼津のホテルグラビア集(画像データ30点)
25位~:藤木さんの手作りお菓子が堪能できる「お渡し会」参加権(※)/アクリルスタンド
10位~:スペシャルポスター(A2判)
5位~:藤木さん直筆によるお手紙/特大パネルプリント(B1判)
3位~:藤木さん本人とミニアルバムを制作できちゃう権(お渡し会後の実施)/ナンバリング付き額装写真(フィルム撮影)
1位:お渡し会後のツーショットお帰りドライブ権(藤木さんとタクシーに乗っていただき、ふたりの時間を楽しみながら近郊の駅までお送りします)/ハートロック(藤木さんが撮影中に拾ったハート型の石をキャンバスプリント付きで贈呈)

※お渡し会は11月23日(火・祝)に都内のライブハウスで実施予定。
※各特典のビジュアルイメージは、グラッチェオークションページやグラッチェ公式Twitterなどで一部公開中。気になる方はぜひチェックを。
※特典内容に関しては変更になる可能性があります。

<特典イメージ>

「月刊サイゾー」でも、衝撃の“実家グラビア”を公開!

 今作では、オフ感ある笑顔満点ショットや凛々しい美貌が目を引く写真のほか、美しいスレンダーボディが眩しい水着グラビアも。さらに、家族や地元に対する想いを赤裸々に語ったロングインタビューも収録。ダンスと日焼けに汗を流した高校時代のこと、大好きで仲良しな家族のこと、ある日突然亡くなった父のこと……。娘である藤木さんのことを実家に住む母上が語った特別インタビューも収録され、まさに「藤木由貴の素」が詰まった内容となっている。

 現在、オフショットやオフムービーなどをグラッチェ公式SNSで配信中。写真集の制作状況や特典の試作品なども公開されているので、貴重な投稿が盛りだくさんとなっている。オークションの情報や楽しみ方なども発信されているので、ぜひともフォロー。藤木本人もTwitterやInstagramでオフショットを上げているので、要チェックだ。

GRAZIE(グラッチェ)公式Twitterアカウント@GravureGrazie
■GRAZIE(グラッチェ)公式Instagramアカウント@gravuregrazie

 また、10月18日発売の雑誌「サイゾー2021年10.11月合併号」では、この写真集『沼津の由貴』のアザーカットで構成されたスペシャルグラビアが掲載されている。藤木の実家グラビアを一足早く堪能することが可能なので、こちらもお見逃しなきよう。

【グラッチェとは:サイゾーが新たに仕掛けるグラドル大感謝プロジェクト。グラッチェオークションは、グラッチェプロジェクトの目玉企画のひとつ】

●藤木由貴(ふじき・ゆき)
2015年にレースクイーンとしてデビューし、「日本レースクイーン大賞」を3年連続で受賞するも、2018年に惜しまれつつレースクイーンを卒業。以後、グラビアのみならず、女優、タレントなどとして幅広く活躍している。生まれ育った静岡県沼津市をこよなく愛し、2019年より沼津市観光大使である「燦々ぬまづ大使」を務め、2021年7月からは3カ月間にわたって静岡新聞の夕刊にてコラム「窓辺」欄を執筆担当した。

生年月日:1989年9月27日
身長:160センチ
スリーサイズ:B81・W58・W84(cm)
出身:静岡県沼津市
特技:お菓子作り
趣味:喫茶店・カフェめぐり/バレーボール/似顔絵
資格/免許:特殊小型船舶操縦士/製菓衛生士(元パティシエ)/書道四段
Twitter:@yukichii927
Instagram:@yuki.grm

JRA 順調ならJBCクラシック「優勝候補」!? テーオーケインズ、ダノンファラオ圧倒した「G1級」快速馬の衝撃的過ぎた末路

 昨年の伏竜S(OP)を勝利したヘルシャフトが、今月15日付けでJRAの登録を抹消した。同期には、今年のフェブラリーS(G1)を制したカフェファラオや、帝王賞(G1)を制したテーオーケインズなど錚々たる面子が名を連ねている。

 ただヘルシャフトはそんなハイレベルな現4歳世代の中でも「トップクラスに強かったのでは」「G1勝てる器」と、一部の競馬ファンから声が上がっていたスケールの持ち主。「G1級」とも噂されたヘルシャフトとはどんな馬だったのだろうか。

 同馬は2013年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬を受賞したウィルテイクチャージを父にもつ米国産馬である。19年9月に阪神ダート1800mの新馬戦でデビューしたが、今年のレディスプレリュード(G2)を制したレーヌブランシュの4着に敗れている。

 当時の鞍上だった福永祐一騎手から集中力の課題を指摘されたヘルシャフトは、距離を2ハロン短縮し2戦目に臨む。距離を短くしたことでレースに集中できたのか、2戦目でガラリと一変。後続に4馬身差をつけて初勝利を挙げた。

 その後は3戦1勝。連勝こそないが、後の活躍馬を多数輩出している名馬の登竜門的なレースでもあるヒヤシンスS(L)を含めて、全て掲示板圏内と大敗なしと安定した成績を残す。

 そして迎えた6戦目。ヘルシャフトの能力が遂に花開いた。

「まずまずのスタートを切ると、押して押してハナを取り切りました。そこからはヘルシャフトの一人旅です。2番手でマークした後のG1馬ダノンファラオが直線で力尽きており、決してマグレとは思えない10番人気の低評価を覆す快勝でした。

精神面に問題があった馬ですから、気分よくいけたのが勝利の要因だと思いますが、着差・内容ともに強かったです」(競馬誌ライター)

 一見すると、ヘルシャフトがただ逃げ切っただけに思える。しかし伏竜Sは先述のヒヤシンスS同様に数少ない3歳馬のダートOP戦。かなりの好メンバーが揃っており、ヘルシャフトはそれら実力馬を一蹴したわけだ。

「2着馬から6着馬までが現在JRAのオープンクラスに在籍しています。2着のテーオーケインズ、3着のミヤジコクオウ、5着のレーヌブランシュ、6着のダノンファラオは重賞で活躍している実績馬ですよね。

また10着のイモータルスモーク、12着のライトウォーリアも現在はオープン馬。ライトウォーリアに至ってはヘルシャフトが抹消した翌日に太秦S(OP)を勝っています」(同)

 後の活躍馬が多数いたハイレベルなレースを制したことでその実力を証明したヘルシャフト。ただ残念ながらこれがJRA最後のレースとなってしまった。


「伏竜S後は馬体調整の名目で放牧されましたが、その後は順調さを欠いて今回抹消される運びとなりました。ネットの掲示板やSNSでは、復帰を期待していたファンが悲しんでいる発言も多数あります」(同)

 気になるヘルシャフトのその後だが、幸い競走馬として引退するのはまだ先になる見込み。何と今後は地方競馬に拠点を移し、現役を続行するようだ。

「ヘルシャフトは兵庫県競馬の西脇トレセンで、10月26日に能力検査を行っています。今後は園田競馬場などで後の重賞馬を下した走りを発揮してくれることでしょう」(同)

 伏竜Sで一蹴したテーオーケインズとダノンファラオは来月行われるJBCクラシック(G1)の優勝候補と目されている馬だ。順調ならヘルシャフトも優勝候補の1頭に挙げられていたとしても不思議ではない。

 G1級のポテンシャルの高さを感じさせた馬としては、1年以上も復帰しないまま、地方競馬に移籍したことは衝撃的ともいえる末路にも感じられるが、今後順調にダートグレード競走などに進むようなら、同期G1馬たちと再戦することもあるかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……