パチスロ6000枚オーバーも確認の『ジャグラー』…ファン注目の激アツ情報も!!

 安心と信頼のゲーム性で業界のトップブランドとなったパチスロ『ジャグラー』は、新時代でも抜群の存在感を放っている。

「5号機よりも遊びやすくジャグ連が味わえる」という『アイムジャグラーEX』や、6号機ボーナスタイプの中でも屈指の出玉性能を有する『ファンキージャグラー2』がデビューから上々の稼働を見せている状況だ。

 特に後者の好調ぶりは目立つ。5000枚レベルの出玉情報が多数確認されている本機。6000枚オーバーというデータも確認されるなど、注目度は日に日に高まっている印象だ。長期稼働を実現しそうな気配である。

 そんな国民的パチスロ『ジャグラー』の勢いが止まらない。北電子はシリーズ最新作『マイジャグラーV』を発表した。

【BB確率(設定1~6)】1/273.1 1/270.8 1/266.4 1/254.0 1/240.1 1/229.1
【RB確率(設定1~6)】 1/409.6 1/385.5 1/336.1 1/290.0 1/268.6 1/229.1
【ボーナス合成確率(設定1~6)】 1/163.8 1/159.1 1/148.6 1/135.4 1/126.8 1/114.6
【出玉率(設定1~6)】 97.0% 98.0% 99.9% 102.8% 105.3% 109.4%
【平均獲得枚数】ビッグボーナス:約240 枚 、レギュラーボーナス:約96 枚
※上記数値は工場から算出した予測値

〇〇〇

 注目のシリーズ最新作は、ビッグが約240枚、REGは約96枚の獲得が可能だ。ビッグ確率は設定1:1/273.1~設定6:1/229.1、REG確率は設定1:1/409.6~設定6:1/229.1、合算出現率は設定1:1/163.8~設定6:1/114.6と遊びやすさが際立ったスペックで登場する。

 機械割は設定6が「109.4%」とシリーズ最強クラス。『マイジャグラー』の名に相応しいポテンシャルを有した仕様だ。打ち手にだけひっそりと光る「GOGO!ランプ」も完全継承。「トラっぴ」出現で肉球をタッチすればプレミアム演出へと発展する新感覚演出を採用するなど、ファン必見の要素は満載だ。

『ジャグラー』シリーズの中でも優良スペックと評される『マイジャグラー』。その系譜を継いだ『マイジャグラーV』が、ホールを大いに盛り上げてくれそうである。早くも期待の声が続出していることも納得だろう。

 全国ホール導入予定の12月が待ち遠しいが、そんな『ジャグラー』シリーズに関連する興味深い情報は他にも存在する。

 ファンから好評を得ている「ジャグラーカレンダー壁紙」の2021年12月が登場。「傘地蔵」がテーマの愛らしい仕上がりとなっている。詳細は公式HPを確認していただきたい。

©KITA DENSHI


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ドコモオンラインショップがiPhone 12/12 miniを値下げ、気になる割引率と特典は?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

ドコモオンラインショップで販売している「iPhone 12」シリーズの一部が、11月4日以降に値下げされることが発表された。値下げが実施されるのは、iPhone 12と「iPhone 12 mini」。3キャリアの中でiPhone 12の値下げに踏み切ったのはドコモが最遅となる。割引率や新たに追加されたプログラム特典などについて詳しく解説していこう。

割引率は約0.5割、「いつでもカエドキプログラム」の対象に

ドコモオンラインショップで値下げが実施される機種と値下げ後の価格は下記の通りだ。割引率はすべての機種が約5%引となっている。

iPhone 12(64GB):10万1,376円→9万5,876円
iPhone 12(128GB):10万9,296円→10万4,346円
iPhone 12(256GB):12万3,552円→11万7,502円
iPhone 12 mini(64GB):8万7,912円→8万2,412円
iPhone 12 mini(128GB):9万5,832円→9万882円

これまで「スマホおかえしプログラム」の対象だった上記機種が、値下げと同時に「いつでもカエドキプログラム」に変更されるとのこと。2つのプログラムの違いについては、次のページで紹介していこう。

ドコモのいつでもカエドキプログラムとは?

2021年11月2日現在、iPhone 12/12 miniが対象となっているスマホおかえしプログラムは、端的に言えば「端末代金の最大12回分の支払いが不要になるプログラム」である。36回払いで対象機種を購入し、2年後に破損や故障がない状態で返却すれば、12回分の支払いが不要になるといった内容だ。例えば、118,800円の端末を購入して2年後に返却した場合、支払いは2年分の79,200円のみで、39,600円お得に端末が利用できる。

そして、11月4日以降にiPhone 12/12 miniが対象となる「いつでもカエドキプログラム」。24回目だけ支払額の多い「残価設定型24回払い」で端末を購入後、1~48カ月までどのタイミングで本体を返却してもよく、返却すれば残りの支払いは不要といった内容だ。例えば105,500円の端末を購入して、残価額が48,000円に設定されていた場合。残価は24カ…

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パチスロ6号機で「設定5or6濃厚」の歓喜!!ボーナス連打が止まらず…気づけば「3000枚over」を達成した実戦報告!!

 ひろ吉のパチスロ「実戦」紹介。今回は、大人気オンラインRPGゲームとタイアップしたパチスロ『ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)』について書いていきたい。

 まず通常時は、主にレア役や「PSO2 CHANCE(3択の押し順チャレンジ)」→CZ「エマージェンシートライアル(ET)」からボーナスを目指す仕様。CZ中は成立役に応じてボーナス抽選を行い、押し順ベル正解でも期待度約33%と高確率でボーナス当選に期待が持てる。

 CZ成功時の一部、主に「ダークファルス」撃破で、10G間のボーナス放出モード「ファンタシークエスト」へ突入する。突入の時点でBIGストック1個が保証され、消化中は高確率でCZを獲得。CZ確率はステージによって異なり「海底ステージ(約1/4)」「地下坑道ステージ(約1/3)」「黒ノ領域ステージ(約1/2)」となる。

 さらにCZで「ファルス・ダランブル」を撃破すると「深遠なる闇」に突入。1セット10G+αでボーナスを獲得することができればループ確定となり、最低3回継続+継続率は驚異の95%以上と、有利区間完走も十分に目指せる本機の最上位モードだ。

 ボーナスは純増約5.8枚の「BIG BONUS(約200枚)」「REGULAR BONUS(約75枚)」の2種類で、消化中はVストックの抽選を行っている。

 そしてボーナス終了後は高確率(BIG後約100%、REG後約50%)で「集中モード」に滞在し、この間はCZ当選率やボーナス直撃確率がアップ。さらに、滞在中のボーナス当選は上位の「EX集中モード」へ移行することもあるため、連チャンがさらなる連チャンを呼ぶシステムとなっている。

 朝一、通常営業日のホールへ来店し、期待できる台もなかったため、初打ちとなる『PSO2』を確保した。

 打ち始めは何も起こらず、「PSO2 CHANCE」が2回あったものの、いずれも押し順は不正解。一度もCZに突入することなく、350GでBIGに当選した(リセット後の天井)。投資は600枚、据え置きではないことがわかり一安心だ。

 BIG後はCZを2回スルーしてしまったが、集中モードは継続し、64GでCZに当選すると、先述したダークファルスが登場。ここで1G目、2G目とベルが2連して見事に勝利し、「ファンタシークエスト(海底ステージ)」へ突入した。

「ここで取り返したい」と意気込んだが、CZは3回中2回が成功し、REGとBIGをゲットして終了。消化後はBIGが放出されるが、出玉は400枚ほどまでしか伸ばせなかった。ただ、終了後は集中モード以上に移行するので、まだチャンスはある。

 そう期待して消化していると、4Gで連続演出に発展し、直撃のREGをゲット。おそらくEX集中モードに滞在していたと思われるが、その後はCZを4回スルーしてしまう。5回目のCZ中に弱チェリーを引き、97GでなんとかBIGに当選するも、その後はCZもなく500枚を獲得して連チャンは終了となった。

 そこからは弱チェリーやスイカで「森林ステージ(高確示唆)」へ移行するが、CZでは何も引けずという展開が続き、ふたたび300Gを超えたところで連続演出に発展し、BIGに当選。状態を完全に見抜くことはできないが、おそらく高確での直撃当選(1/26214 ~ 1/3277)なので、高設定の可能性が見えてきた。

 そうしたなか、BIG直後のCZでダークファルスがまたもや出現。3G目にチャンス目を引き、2度目の勝利を挙げた。今回の「ファンタシークエスト(地下坑道ステージ)」ではCZが3回すべて成功し、REG2個とBIG1個を獲得。さらに通常に戻ってすぐ、またもや1回目のCZでダークファルスに勝利し、再度「ファンタシークエスト(海底ステージ)」へ。ここではCZに4回当選するも、3回スルーのBIG1個をゲット。

 その後も集中モードがうまく繋がり、「BIG」「BIG」「REG」を引き、合計約1200枚の出玉を獲得できた。

 AT終了後も、直撃当選などもあったので、もう少し様子を見ようと思い続行。そこからは250G以上ハマることなく当り、500枚~1000枚ほどの連チャンを繰り返して順調に出玉を増やしていくことができた。

 しかし、出玉が3000枚を超えたところで、流れが一転する。ボーナス後のCZは4回連続でスルーし、集中モード終了後もCZには当選するが、ボーナスには繋がらず、気付けば700Gを超えていた。このボーナス間でCZを12回以上スルー……。このまま天井到達(最大800G)かと思われたが、770Gで当選したCZでダークファルスに勝利し、さらに最上位の「ファンタシークエスト(黒ノ領域ステージ)」へ突入してくれた。

 初の最上位CZが選択され、大量ストック獲得を期待して消化していると、CZは7回中5回成功し、BIG3個とREG2個をゲット。さらにそこからすぐに直撃REGを引き、集中モードでのCZのスルーもなく、BIGとREGと引いて連チャンが終了。閉店時間まで残りわずかだったので、キリが良いところで実戦を終え、総投資600枚、回収3000枚と文句なしの結果となった。

 最後に設定推測要素だが、総ゲーム数:5300G、直撃ボーナス:5回(通常、設定1:1/26214 ~ 設定6:1/4369)(高確・REG、設定1:1/26214 ~ 設定6:1/3277)、弱チェ確率:約1/46.9(設定1:1/59.6 ~ 設定6:1/45.2)。

 直撃ボーナスだけ見ても高設定に十分期待でき、弱チェリー確率もしっかり高設定の数値だった。最初は全く期待していなかったため、サンプルが多くとれる下段ベル(設定1:1/4.27 ~ 設定6:1/3.86)をカウントしていなかったのが悔やまれるが、総合的に見て「設定5or6」であることはほぼ間違いないだろう。

 あまり稼働がなく、出ているところを見たことがない機種だったが、実際に打ってみると、ファンタシークエストや集中モードなどの連チャンシステムがとても面白かった。ゲームの『PSO2』を知らない人でも一度実戦してみてはどうだろうか。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>
 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。気は早いが今年も終わりが近づきつつあるので、これまでの激アツな新台を月ごとに振り返りたいと思う。スピンオフ企画となる今回は、2021年3月の登場機種をピックアップしたい。

 3月は10機種を超えるパチンコ新台の導入があり、JUDGEMENTした(取り上げた)マシンは『PモンキーターンV』『P笑ゥせぇるすまん最後の忠告(笑ゥ忠告)』『PパトラッシュV』『P緋弾のアリア~被弾覚醒編~(アリア4)』の4台となった。

 特徴としては、このあたりからライトミドルタイプが存在感を発揮しだした印象。各メーカーが新機軸のシステムを基にした力強い連チャン性能や出玉力を持つマシンを投入してきた。ライトミドル2.0時代の突入である。

 そんななかで特に注目度が高かったのが『アリア4』。これまでのシリーズの実績やコンテンツパワーに加え、新たなストック機能による新感覚の連チャンシステムによって「集大成」を思わせる完成度に仕上げたのである。

 設置台数もほかの3機種より断然多いので、ホールの信頼度の高さと成績の良さがうかがえる。また、ライトミドルながら高い爆発力を有している点も魅力。リザルト画面「99999発カンスト」という10万発を超える払い出し報告も大きな話題となった。

 もちろん、ファンも半年以上経ってもアクティブに働きかけ、稼働は当然、掲示板でのやりとりも失速知らずとなっている。今年を代表する1台候補に入るだろう。

 逆をいえば、残り3機種はかなり落ち着いてきた感がある。それぞれ出だしは好調だったが、いまでは稼働は平穏あるいは平温で、インターネットなどで機種について言及される機会も少なくなってきている。

『モンキーターンV』は、時短7回と残保留4個分を1つのレースで展開するという秀逸な演出構成。ループ80%、1100発70%の出玉性能が発揮される強力なRUSHは好評を得ていた。

 突入率100%の安定感と転落抽選の爆発力によって出玉をドーンと払い出す『笑ゥ忠告』は、ダンディ坂野起用や国会を舞台にしたスケール感など演出面も見どころが多かった。

 ただ、目まぐるしく変化していくパチンコの新台サイクルに埋もれ、思うような力を発揮できなかった印象である。

 局所的に絶大な人気を誇る『パトラッシュV』は、いつもどおりの『パトラッシュ』を求めるファンの期待を良くも悪くも裏切る形に。パワーのREDと連打のGREENによるRUSHは最高だが、ST100%を望む声も多く、飛び抜けて少ない設置台数からも通例のような息の長いマシンにはなれないかもしれない。

 結果でみれば3月のJUDGEMENTマシンは『アリア4』の一人勝ち。しかも圧勝といって差し支えないレベルで、本機のクオリティの高さが光った。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA メロディーレーン有馬記念挑戦の立役者! 岩田望来「76連敗」初重賞へ、川田・福永不在で大チャンス到来か⁉

 先週、阪神競馬場・芝3000mで行われた古都S(3勝クラス)。スタミナ自慢の並み居る馬達を撃破し、晴れてオープン入りを飾ったのは、354kgの小さな牝馬メロディーレーン(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)である。

 ここのところ自己条件・格上挑戦ともに2桁着順が続いていた同馬だが、約1年半ぶりのコンビ再結成で勝利へと導いたのが岩田望来騎手である。

 近走はテン乗りが続き、後方からの競馬ばかりになっていたメロディーレーンだが、この日は積極的に先行策を打ち3、4番手の好位置でレースを進める。結果的にこの作戦が吉と出た。「斤量が軽いことが終いの伸びにつながりました」と、ゴール寸前鮮やかに差し切り勝ち。スタンドは、重賞レース顔負けの大きな拍手に包まれた。

 陣営は、次走は暮れの有馬記念(G1)の出走を目指すことを表明。ファン投票の結果次第ではあるが、もし出走となれば岩田望騎手の継続騎乗が叶うかも注目である。

 話題沸騰のメロディーレーンに比べて、好騎乗の割に今ひとつ影が薄いことが否めない岩田望騎手。しかし、着実に勝ち星を積み上げており現在のリーディングは7位に浮上。このまま行けば昨年の9位を上回る自己の過去最高順位でゴールすることになる。

 先週は天皇賞・秋(G1)での横山親子3人の共演が大きな話題となった。その裏で、実は阪神競馬場でも、岩田康誠騎手・岩田望来騎手の親子コンビが1日で1、2着フィニッシュを3回も決めていたのである。

 そんな勢いそのままに勝ちたいのが、現在76連敗と嬉しくない記録を更新中の重賞レースだ。今週6日に阪神競馬場で行われるファンタジーS(G3)は、岩田望騎手にとって重賞初勝利の大チャンスかもしれない。

 まず、今週は川田将雅騎手・福永祐一騎手がアメリカのブリーダーズカップに騎乗するため不在となる。リーディング1位を独走中のC.ルメール騎手や、G1連勝で波に乗る横山武史騎手も東京競馬場での騎乗のため直接対決はない。

 加えて、ファンタジーSの登録頭数は10頭と、比較的小頭数でのレースとなることもライバルが少ないという点で好材料だ。

 今回騎乗するスリーパーダ(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は岩田望騎手とは初めてのコンビとなる。新馬戦で1着、続く小倉2歳S(G3)では惜しくも2着であったが、重賞連対経験があることは頼もしい。かつてJRA最優秀3歳牝馬に輝いたシンハライトの半妹と、血統的にも期待したくなるところだ。

 一方で、懸念点もいくつかある。

 前走は1200mながら道中行きたがる仕草が見られ、福永騎手がなんとかなだめるシーンがあった。距離延長となる今回、もし本番でかかってしまえば、勝つことはおろか3着以内さえ危うくなる。テン乗りの岩田望騎手がうまくコントロールできるかがポイントとなるだろう。

 400㎏の小柄な馬体も少し気になるところだ。ファンタジーSの過去10年の勝ち馬は10頭中8頭が出走時450㎏以上と、牝馬2歳ながら平均以上に馬格のある馬が多かった。昨年から京都競馬場の改修により阪神競馬場開催となっているが、直線の急坂をこなす意味でも、ある程度の馬格はあった方が有利かもしれない。

 水曜日現在、『netkeiba.com』で想定断然1番人気となっているのはナムラクレア。スリーパーダにとっては前走0.4秒差を付けられ、重賞勝ちを逃した因縁の相手だ。注目の新種牡馬シルバーステート産駒のウォーターナビレラ、ソダシの全妹ママコチャなども想定オッズではスリーパーダより上の人気となっている。

 岩田望騎手とスリーパーダ、人馬ともに念願の初重賞制覇なるか、それともまたまたお預けか。6日のファンタジーSは必見だ。

(文=鹿取文)

<著者プロフィール>

平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。

荒れるJRAアルゼンチン共和国杯、必勝データ公開!“買うべき馬”が一目瞭然

100円が数分で20万円になる競馬

 プロ野球のペナントレースはセ・リーグが東京ヤクルトスワローズ、パ・リーグがオリックス・バファローズと、前年に最下位だった両チームが優勝という快挙を成し遂げた。多くの評論家の事前予想を見ても、かなり想定外の結末だったといえるだろう。

 同じように競馬においても、前走で大敗した馬や超人気薄馬が激走して特大の万馬券が飛び出すのは日常茶飯時。特に今週末に行われるアルゼンチン共和国杯は、昨年は20万馬券が飛び出し、そして過去20年で1番人気馬がわずか4勝と、荒れに荒れているレース。100円が数分後に20万円となって払い戻される20万馬券なんて、一度的中させたら生涯自慢できるほど貴重だ。

 しかし、荒れるということは多くの不的中があるわけで、多くのファンが日夜頭を悩ませている。それでも、毎週新たなチャレンジができるのも競馬の魅力といえよう。

 天皇賞・秋でコントレイル、グランアレグリア、エフフォーリアらが魅せた迫力あるレース、武豊騎手や福永祐一騎手、川田将雅騎手などトップジョッキーが魅せる華麗な追い込み、そして一獲千金も期待できる馬券の破壊力と、今や競馬は日本を代表するレジャーとなっており、多くのファンが参加している。

 もちろん、まだ競馬初心者の人や、これから競馬を始めてみよう、この秋は馬券を買ってみようと考えている方も少なくないはず。ただ、競馬は専門的な知識が多く、すべてを理解するのはなかなか困難。競馬新聞やスポーツ紙を見ても、数字の羅列で暗号のような馬柱表などを前に、いきなり意気消沈してしまうのではなかろうか。

 そこで、もっとシンプルに、そしてわかりやすく、なんの迷いもなく買うべき馬を選べる方法として、多くの初心者が利用している競馬もりあげサイトの「うまスクエア」を紹介しよう。

すべてのコンテンツが無料

 この「うまスクエア」は、すべてのコンテンツが無料で利用できる、なんとも素晴らしい競馬ポータルサイトだ。サイトのコンセプトでもある「競馬をもっともっと楽しむ」ためのあらゆるコンテンツを無料で提供しているのだから、それだけで一見の価値がある。

 今週末の日本中央競馬会(JRA)は、アルゼンチン共和国杯、ファンタジーステークス、京王杯2歳ステークス、みやこステークスといった重賞レースが行われるが、「うまスクエア」の無料コンテンツを利用すれば、4戦4勝も夢ではない。まずは「うまスクエア」のコンテンツがいかに魅力的か、しっかり解説したい。

 まず、競馬場初心者が壁としてぶつかる競馬の予想。先ほどスポーツ紙や競馬専門誌などに掲載されている、馬柱と呼ばれる表に触れたが、いきなりこれを把握するのは初心者には困難。そもそも、馬柱表は昭和から存在するものだが、令和においてはさほど重要ではない。大事なのは、“買うべき馬が何か”がわかればいいからだ。

 そこでオススメするのが、「うまスクエア」の人気コンテンツ『重賞攻略パック』である。世の中にあるさまざまな情報やデータのなかから、本当に馬券にとって重要な要素のみをピックアップしている。それは過去のレースデータ、出走馬の体調、そしてレースのカギを握る関係者だ。たとえば、昨年のアルゼンチン共和国杯で、この『重賞攻略パック』は、勝ち馬オーソリティをいの一番に推奨しており、同馬は見事に勝利して3連単・20万馬券の立役者となっている。それだけに今年はどの馬をプッシュしてくれるのか、非常に興味深い。

 そして『即実践できる!ボックス予想』もオススメだ。これは、競馬予想において重要な要素といえる【コース・騎手・距離・血統・穴気配】から選ばれた5頭で勝負する馬券。資金に応じて、さまざまな馬券種で活用できるのが嬉しい。この2つがあれば予想に多くの時間を費やす必要はなくなり、ある意味、数分で答えが出る。結果として、自由に使える時間が増えるのもプラスだ。競馬新聞とにらめっこし、数時間をかけて買い目を決める手法は、もはやアナログ時代のものといえよう。

 また、予想コンテンツだけでなく、純粋に競馬を楽しみたい人のためにも、さまざまなコンテンツが用意されている。たとえば、東西トレーニングセンターの最新生情報をお届けする『馬券情報最前線』。一般的に、競馬ファンはスポーツ紙やテレビ、インターネットなどで、さまざまな情報や関係者のコメントなどを入手している。しかし、この『馬券情報最前線』に掲載されているのは、そんな表に出回るような情報ではなく、現場の記者も知らないような驚きのネタばかり。

 秋華賞前のクリストフ・ルメール騎手によるアカイトリノムスメに関する本音、タイトルホルダーで菊花賞を制した横山武史騎手が、前走の大敗後に語った一言――。これらは「うまスクエア」だけでしか読めないものであり、非常に価値が高い。しかも、時として馬券のヒントになるような話も含まれており、必見のコンテンツといえよう。

 加えて、「うまスクエア」を代表する人気コンテンツが、現役の大物馬主である佐々木主浩氏のコラム『大リーグボール22号』だ。米メジャーリーグのシアトルマリナーズや横浜 ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)の投手として輝かしい実績を残し、名球会入りを果たした大物選手だが、現役引退後は競馬の馬主となり所有馬が大活躍。愛馬がジャパンカップやドバイのG1レースを勝利するなど、その実績は誰もがうらやむほど。

 そんな佐々木氏が、馬主としての日常や週末のレースに関して予想を公開しているのだ。プロ野球の解説者としても多忙にもかかわらず、毎週コラムを掲載しているのだから、かなりの意気込みを感じる。しかも、この秋は京都大賞典で馬連109倍の万馬券を的中させているように、何度も大きな的中につながっているから侮れない。

 ほかにも、毎週木曜日から日曜日に配信する『競馬がもっともっと楽しくなるメールマガジン』など、とにかく「うまスクエア」は競馬に関するあらゆる要素が盛りだくさん。このサイトを活用すれば競馬をより楽しめ、そして馬券においても大きなプラスになることは間違いない。

 馬券は20歳を越えていれば誰でも購入できる。コロナ禍で利用できなかった競馬場や場外馬券売り場も、少しずつコロナ前の状況に戻りつつある。このチャンスを逃さないためにも、完全無料サイトの「うまスクエア」をしっかり活用し、来週末以降のエリザベス女王杯やジャパンカップ、さらには有馬記念や来年の金杯でも目一杯、競馬を楽しもうではないか。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

JRA古川奈穂・永島まなみ「女性ジョッキー」は蚊帳の外!? 白熱する新人王争い、競馬界と“無縁”で育った2人はノルマ30勝以上を突破できるか

 今年3月にデビューした“ルーキーズ”の最多勝争いがデッドヒートしている。

 10月終了時点で25勝をマークしている小沢大仁騎手がトップを走り、続いて「タケゾー」こと永野猛蔵騎手が、わずか1勝差の24勝で追う展開となっている。

 10月23・24日に行われた先々週の競馬では、24日の東京8Rで永野騎手が勝利を挙げれば、同日の新潟9Rで小沢騎手も負けじと勝利。まさに一進一退の攻防をみせて、2人は24勝で並んでいた。

 そして先週は、30日の新潟2Rで勝利した小沢騎手に対して、永野騎手は未勝利。とはいえ永野騎手は31日の東京10R秋嶺S(3勝クラス)で、13番人気マローネメタリコを3着に導き、複勝1,320円を演出する“存在感”を見せている。

 この2人を追いかけるのが、10月終了時点で18勝を挙げている角田大和騎手だ。ところが先々週は、12鞍に騎乗して未勝利。さらに先週は14鞍に騎乗して1着はおろか、2・3着も記録することができず、ここ2週間は白星を積み重ねることができていない。

 角田騎手といえば、言わずと知れた2世ジョッキー。所属する厩舎は、父・角田晃一調教師が開業した角田厩舎であり、デビュー直後は同厩舎の管理馬のほか、父と親しい間柄とみられる調教師や競馬関係者から、多くの騎乗依頼を得ていた。

 一方で、先に紹介した2人の新人ジョッキーは、角田騎手とは対照的。競馬情報サイト『netkeiba.com』の新人騎手を履歴書風に紹介する「わたしの履歴書」では、2人とも競馬とは縁のない家庭で育った旨が記されており、競馬関係者とは縁もゆかりもないまま、騎手を志してデビューした経歴を持つ。

 もちろん縁故関係が全てを左右するわけではないが、ここまでトップを争う2人の健闘ぶりは評価に値するだろう。騎乗数をみても、デビュー直後から同期ナンバーワンの騎乗回数を誇っていた角田騎手に対して、10月終了時点では小沢騎手が485回、永野騎手が492回と、角田騎手の437回を超える“逆転現象”を生んでいる。

 これと言ったコネクションを持たないまま、競馬界に入って1年目から騎乗数を勝ち取る理由は、新人最多勝争いを演じる2人の騎乗ぶりが評価されているからに他ならないはずだ。

 ちなみにJRA賞最多勝利新人騎手の受賞ルールには、平地および障害競走で30勝以上した騎手の中から選ばれるというルールがある。近年では2019年に斎藤新騎手が42勝をマークして受賞。しかし昨年は該当者なしと、寂しい結果となっている。

 11月に入り、今年もあと2ヶ月余り。果たして小沢、永野騎手のどちらが早く30勝を超え、さらに白星を積み重ねて最多勝利新人騎手の座に輝くか。もちろん角田騎手が競馬関係者を血縁に持つ“意地”をみせて、巻き返しを果たす可能性もある。藤田菜七子騎手以来の女性ジョッキー古川奈穂騎手や、永島まなみ騎手の活躍も話題の“ルーキーズ”の最多勝争いの行方を見守りたい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

イオン、キャンドゥ買収で生まれる絶大なシナジー効果…真のWin-Win関係構築

 小売り大手のイオンが、100円均一ショップなどを運営するキャンドゥを買収する。国内外の異なる消費市場で、より広い範囲の需要を獲得しビジネスチャンスを広げる狙いがあるだろう。イオンによる買収に関して、キャンドゥも賛同を表明している。一方、キャンドゥは、イオン傘下に入ることによって事業運営の効率性を高めたい。同社が国内事業に加えて海外事業を強化して成長を目指すために、流通大手企業の傘下に入る意義は大きい。

 今後の注目点の一つは、イオンが買収によって得た組織をどう運営するかだ。イオンは国内の食品スーパーの買収も行っている。イオンがさらなる成長を目指すために、国内外での買収戦略の重要性は一段と高まるだろう。買収を成長につなげるためには、イオン経営陣が組織を一つにまとめて従業員のチャレンジする心理や集中力を引き出し、消費者の欲する新しいモノやサービスを創出しようとする心理を増やすことができるか否かが問われる。

広い範囲の国内外需要の獲得目指すイオン

 イオンは、国内の消費市場でのさらなる需要獲得を一段と重視し始めたようだ。その一つの手段として、同社は買収戦略を重視している。キャンドゥ買収に加えて、イオンは中四国が地盤の食品スーパーのフジも買収する。

 イオンがキャンドゥを買収する狙いの一つは、低価格の商品開発力を強化して事業環境の変化の加速化に対応し、より多くの需要を獲得することだ。まず、1990年代初頭の資産バブル崩壊以降、国内の需要は伸び悩み、経済は縮小均衡に向かっている。少子化、高齢化、および人口の減少はそうした変化に追い打ちをかけた。その上にコロナ禍が発生し、環境変化のスピードが加速化している。

 具体的な変化の一つが、“ワンストップショッピング”の重要性が一段と高まったことだ。感染再拡大によって動線が寸断された結果、一つの場所(店舗)で必要なモノをそろえたいと思う消費者が増えている。食料品や日用品を取り扱うドラッグストアが増えているのは顕著な例だ。

 今のところ、イオンの業況はドラッグストアなどの事業は相対的に堅調だ。しかし、デルタ株の感染再拡大の影響によって動線が寸断された結果、総合スーパー(GMS)の非食料品や、イオンモールの専門店の売り上げは想定を下回った。イオンにとって、ワンストップショッピングなど消費者ニーズの多様化に対応するために低価格の商品開発力を強化する重要性は喫緊の課題といってよい。それがキャンドゥ買収の背景要因の一つだ。

 また、イオンの海外事業を取り巻く不確定要素の増加も、キャンドゥ買収の一つの要因だろう。足許ではイオンが事業運営を強化してきた中国経済の減速が鮮明だ。短期的に、イオンにとって低価格商品分野での商品開発力を強化するなどして、より多くの国内需要を獲得し、収益基盤の強化に取り組む重要性は高まる。その上で、やや長めの目線で今後の展開を考えると、イオンは成長期待の高い東南アジアの新興国事業の強化などに経営資源を再配分するだろう。

イオン傘下に入るキャンドゥの思惑

 他方で、イオンによる買収提案は、キャンドゥにとってかなりの魅力があったと推察される。その背景要因として、3つの点に注目したい。

 まず、キャンドゥはコスト増加リスクの高まりに直面している。現在の世界経済では感染再拡大による供給制約の深刻化や物流の混乱が起きている。さらには中国や欧州など世界的な電力不足によって天然ガスや石炭、原油などエネルギー資源の価格が高い。電力価格の上昇によって、アルミなどの非鉄金属の価格にも上昇圧力がかかっている。いずれもキャンドゥの売上原価や販管費を増加させ、利益率は低下する恐れがある。コスト増加への対応力を引き上げるために、イオンが持つ物流網などを活用する意義は大きい。

 2点目に、キャンドゥにとってイオンの傘下に入ることは、より安定した、新しい店舗運営の基盤確保につながる。2020年11月期のキャンドゥの決算説明資料には、商業施設の閉鎖継続が事業運営上のマイナスの要素と記載された。イオンの運営するショッピングモールへの出店強化は、店舗の運営基盤の安定化につながるだろう。それに加えて、主として都心の主要駅近くに店舗を構えるキャンドゥにとって、郊外のショッピングモールへの出店は新しい店舗運営にもつながる。それは、コロナ禍でテレワークが増加した結果、自然環境豊かな郊外での生活を重視する人の増加という変化に対応するためにも重要だ。

 3点目に、キャンドゥには海外事業を強化したいとの考えもあるだろう。2015年、モンゴルにキャンドゥは店舗を開き、2016年11月期には海外店舗数を30に増やそうとしていると報じられた。しかし、2020年11月末時点で、全店舗1,065のうち、海外店舗数は8にとどまっている。海外事業の運営は苦戦しているとの印象を持つ。中長期的な目線でキャンドゥの事業運営の展開を考えると、相対的に成長期待の高いアジア新興国などでの事業運営の強化は成長実現に重要だ。コスト増加への対応、出店基盤や海外事業戦略の強化などのためにキャンドゥはイオンによる買収に賛同したと考えられる。

シナジー実現のためイオンに必要な発想

 今後の注目点はイオンの事業運営だ。今後、これまで以上のスピードで、イオンを取り巻く不確定要素は増えるだろう。国内経済は、少子高齢化などを背景に縮小均衡に向かう展開が想定される。また、海外では中国の不動産会社のデフォルトが増加して不動産市況が悪化し、景気減速は一段と鮮明化するリスクが高まっている。さらに、イオンは世界経済のデジタル化や脱炭素などにも対応しなければならない。

 加速度的に変化する事業環境に対応するために、イオンにとって重要性の低下した資産を売却する一方で、先端分野や手薄なセグメントで買収や提携を行う重要性は増す。その中でイオンに求められることは、買収などによって取り込んだ社外の要素を活かして新しい需要を創出することだ。例えば、キャンドゥの商品開発力と自社の小売りビジネスを結合して、これまでにはなかった業態の日用雑貨品ブランドを開発する。それを、日本のブランドへの憧れが強いアジア新興国の需要獲得につなげるといった展開が想定される。

 そのためには、イオンの経営陣が、買収した企業との協業を強化できるか否かが問われる。キャンドゥ株式に対する公開買付けの説明文書の中でイオンは数名の取締役を派遣する考えを示しつつ、買収後の事業運営体制はキャンドゥと協議する意向を示した。その記述の一つの解釈として、イオンは、社外から取り込んだ新しい発想などを活かし、新しい需要創出に取り組む体制を確立したいはずだ。

 それが有言実行できるか否かが注目される。もし、イオンの経営陣が過去の事業運営の発想に固執し、自社の商品開発や組織運営の発想に従うように求めれば、買収によって得た組織を構成する人々の心理は不安定化し、モチベーションも低下するだろう。それでは組織全体での集中力を発揮して成長を目指すことは難しくなる恐れがある。

 今後、国内外でイオンが買収をより重視する可能性は高まっている。そうした展開が想定される中、キャンドゥなどの買収、その後の組織統合を経てイオン全体で収益性が上昇するか否かは、買収によるシナジー効果を評価するための重要なポイントだ。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。

“DX騒ぎ”に隠された、既存人材リスキリング(能力再開発)の重要性

「DX推進の課題は、スキル人材不足」といわれています。世界と比べても、日本は特に深刻です。

その解決策として注目されているのが、既存人材のスキル再開発、すなわち「リスキリング」(Reskilling)です。

今回の記事では、DXの本質と課題、そしてそれを解決する鍵となるリスキリングについて解説します。

「DX人材」の確保に悩む企業の人事担当者。
新しいスキルの習得で、デジタル領域でのキャリアアップを目指す人。
また、家庭の事情等でキャリアを離れてしまったが、新しい働き方を模索する人。

そんな方々に読んでいただけたらうれしいです。

<目次>
DX人材が不足している?そもそも「DX人材」とは?
既存人材のDX、「リスキリング」という概念
「デジタル〇〇が死語になる時代」に向けての人材育成
リスキリング導入の課題、「必要スキルを誰が伝授するのか」
 

ちなみに筆者の所属する電通イノベーションイニシアティブ(以下、DII)は、世界各国の最先端のデジタル・データソリューションを発掘・検証し、企業のDXとイノベーションを推進するチームです。

リスキリングの領域でも、フランスのOpenClassroomsとパートナーシップを組み、日本で実際にプログラムを提供することで、DX人材育成の実証実験と調査を進めてきました。

DX人材が不足している?そもそも「DX人材」とは?

DXの推進には、デジタルとデータ技術を核に、

「業務フローの改善」
「ビジネスモデルのアップデート」
「新規事業の開発」

が求められます。

そして、三菱総合研究所のレポートによると、DX推進上の課題トップ2は、

「DXの全体工程を管理する人が不足している」
「ビジネス案を実際に形にする人が不足している」

です。つまり “DX人材不足”です。

三菱総合研究所 DX成功のカギはデジタル人材の育成
出典:三菱総合研究所 DX成功のカギはデジタル人材の育成
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20200528.html

さらに、今後はこれまで労働人口の多くを占めていた「生産職」や「事務職」が淘汰(とうた)されていき、結果、人材需給のアンバランスは、ますます加速することが予想されています。

同レポートによると、2030年には、「デジタル人材を含む専門技術人材」(技術革新をリードしビジネスに適用する人材)が170万人も不足するといいます。

出典:三菱総合研究所 DX成功のカギはデジタル人材の育成
出典:三菱総合研究所 DX成功のカギはデジタル人材の育成
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20200528.html

 一言でいえば、産業構造の変化によるスキルギャップ(=スキルのずれ)の発生です。AIやロボティクスが台頭する“第4次産業革命”の中で、企業が求めるスキルは大きく変化しています。

では実際、DXの領域では、どんな人材が必要とされているのでしょうか。そもそも「DX人材」とは何なのでしょうか。

世界の労働市場のデータによると、「システムエンジニア」などの技術系の人材はもちろんのこと、従来のようなビジネス知見+データ・デジタル知見の両方を持って価値を生み出せる、いわばハイブリッドな人材も、急速にニーズが高まっています。

例えば以下のような人材です。

「DXリード」
「データアナリスト」
「AIエンジニア」
「UXデザイナー」
「プロダクトマネージャー」
「デジタルマーケター」
「デジタルプロジェクトマネージャー」

環境の変化は激しく、「創造力」「適応力」「問題解決力」といった認知能力によるところのソフトスキルも、ますます重要となります。

加速する人材不足の背景
ただ、これらのスキルと知見を併せ持つ人材が足りないというのは、いってみれば当然のことです。過去の第1次~第3次産業革命でもそうでしたが、大きな技術進化があるたびに、必要なスキルは変化し、人は学び進化してきたのです。

第1~第4次産業革命

既存人材のDX、「リスキリング」という概念

そこで、注目されているのが、「リスキリング」という概念です。
定義:リスキリングとは?
「既存人材」の再開発で、デジタルとデータの知識やスキルを兼ね備えた人材を、トレーニングを通して増やしていくこと。
そしてそれを通して社会やビジネスのあらゆるニーズに柔軟性高く対応できる人材を生み出し続けること。
世界的にDX人材が不足している今、最初からスキル条件を満たす人材を採用市場から見つけてくるのは、時間とコストがかかり、非効率的です。いざ採用できても、結局スキルがその企業のニーズと合致していなかった、というケースも少なくありません。

だからこそ、今後は、採用や人事異動において、「既存人材のDX=リスキリング」を前提とした人事戦略も検討する必要があります。

リスキリングを前提とした人事戦略
リスキリングを通して、以下のような方々がDX領域で活躍できるようになり、企業の課題解決と個人のキャリア形成が実現できます。

  1. 社員にとっては、仕事を継続しながら、全く別の領域への異動の可能性が広がる
  2. 転職希望者は、成長領域での将来性のあるキャリアアップを目指せる
  3. 育児・介護など家庭の事情等で一度キャリアを離れてしまった“潜在的人材”も、選べる選択肢が増え、活躍の場が広がる

これまでデジタル領域と縁が薄い職種だった方も、「今まで培ってきた領域」だけにとらわれて、自分の可能性を狭める必要はありません。

企業の求めるものと、実際の人材の“スキルギャップ”が顕著な産業転換期だからこそ、リスキリングという選択肢を知ってほしいのです。

ここで、私自身のお話をさせてください。DIIのメンバーである私ももともと、DX領域のエキスパートではありませんでした。

大学卒業後、電通で営業として何年か勤めた後は、グローバル教育領域での事業や、大学院で講師などをやっておりました。30代で夫の仕事でロンドンに移住し出産、育児をしながら、遠隔で教育関連のプロジェクトを続けました。

そして、4年ほど前、子供も保育園に入り、次の働き方を考え始めた私は、ロンドンでも「教育機関でのポジションがないかな」と考え、同じく教育に興味を持つ先輩にキャリア相談をしました。すると、先輩から思いがけない言葉が返ってきました。

「あやちゃんさ、デジタルとか、自分ともう関係のない話だと思ってるでしょ?」

「俺も以前はそう思っていたんだけど、もうデジタルはどの領域に入っても避けて通れないものになっていると思うんだ。せっかくデジタル領域のスタートアップがいっぱいあるロンドンにいるなら、まずはそういうところに飛び込んでみたら?」

その時は、すぐにその言葉の意味するところを理解して、積極的にデジタル領域の仕事を探すほど、腑(ふ)に落ちたわけでもありませんでした。

ただ、そんな時に、動画データ分析プラットフォームのベンチャー企業で、事業サポートをさせてもらうポジションのお話をいただきました。心に残っていた先輩の言葉を思い出し、正解は分からないけど、まずは飛び込んでみようと思いました。

こうして、私の飛び込みリスキリングが始まりました。

ほぼ全員がエンジニアのチームの中で、メンバーとの情報連携は、会話の3割くらいの理解で何とかこなしているような気持ちでした。私の楽しみは、チーム内唯一の女性でCTOのエマと、仕事の合間に近くのカフェに行くことでした。

とてもおいしいコーヒーを飲みながら、ある日は、クラウドの仕組みやアジャイル開発、プログラミング言語の違いについて教えてもらい、また別の日は、ロンドンの有名なクラブに私が行ったことがないと知ると、「信じられない!必ず一緒に行こう!」と誘ってくれました。

こうして、数カ月たつと、異次元の言葉に聞こえたチームの会話が少しずつ自然と分かるようになり、いつの間にか、新しい自分がそこにいる感じがしました。

適切なリスキリングで、誰もが「従来の経験、スキル」×「デジタル・データ関連のスキル」により、新しい領域での挑戦が可能になります。

私自身も、現在、企業のDXを支援するチームに参加できているのは、ロンドン時代に自分のリスキリングに挑戦できたからこそだと思います。

「デジタル〇〇が死語になる時代」に向けての人材育成

私自身のリスキリングの経験から言うと、例えば自分の興味関心領域が「教育」であっても、使うツールという視点でも、教育内容という視点でも、「デジタルとデータ理解」は未来の教育の形を考えるには不可欠なものでした。そう、先輩は正しかったのです。

これは、教育だけでなくあらゆる領域で当てはまることなのだと思います。多くの人は、まだデジタルを「特効薬」だと考えています。しかし、DXの本質を考えると、デジタルは「水」です。

つまり、みんなが使う水のようなものとなり、あらゆる企業や人がデジタルをごく自然なものとして駆使していける世界では、「DX」はもちろん、「デジタル〇〇」という言葉自体が死語になるでしょう。そのシフトの鍵が、既存人材のリスキリングなのです。

このリスキリング領域をリードする企業の一つが、冒頭でも少し触れたフランスのOpenClassroomsです。「今後、需要が高まるスキル」に特化して、専門デジタル人材を育成するオンライン学習プラットフォームです。

OpenClassrooms

OpenClassroomsのリスキリングでは、本格的な6~18カ月間の実践型プロジェクトに取り組みます。毎週、専門家と1on1の“メンターセッション”があり、また、オンラインならではの柔軟なスケジュールで、働きながら学習ができます。

最終的には習得スキルを証明するための課題プレゼンテーションがあり、合格すると、フランス政府認定の学士や修士レベルのディプロマが取得できます。

さらに、OpenClassroomsは受講者全員に「就職の保証」もします。そのための、OpenClassroomsの「学習コンテンツ制作」のプロセスは特徴的です。各領域で求められる最新スキルを、現場専門家へ聞き取り調査し、労働市場データの分析をした上で、プログラムを制作しています。

その結果、OpenClassroomsが提供するスキルは「市場でのニーズが高いもの」であり、コース修了者で、就職ができなかった人は、これまでゼロ(!)とのことです。

OpenClassrooms

共同創業者のMathieu Nebraは、「誰でもデジタルスキルを身につけられるように」と、分かりやすさにこだわった学習コンテンツを、13歳からオンラインサイトに無料でアップし続けてきました。そしてついにフランスではプログラミングを学ぶ際の定番サイトになったのです。

彼の情熱から始まったOpenClassroomsは今も“Make education accessible.”をミッションに、動画学習教材は全て「無料」で公開しています。

デジタルスキルを身につける機会を「全ての人」に提供することで、未経験者も含め、あらゆる世界の人々のキャリアアップを目指しているのです。

リスキリング導入の課題、「必要スキルを誰が伝授するのか」

さて、企業にとってリスキリングの導入の課題は何でしょうか。

実は、日本では「領域を跨(また)いでのリスキリング」は、欧米に比べると「元々やってきたこと」であり、幸いにも全く新しい取り組みではないと思います。

というのも、日本の多くの企業では「総合職採用」などにより、例えば最初の配属が営業でも、その後、人事にいったり、アナリストになったりと、流動的な異動が受け入れられている土壌がすでにあります。

結果的に、変化の激しい時代に最も求められる「適応力」においても、強みを持つのではないでしょうか。

ただ、それも「すでに各企業内に、それら領域への知見や継承ノウハウが蓄積されている」ことが前提です。DX時代のリスキリングにおける課題は、

「企業に欠如するデジタル領域の必要スキルを、誰が伝授するのか」

です。

これまでは、社内に蓄積したナレッジ共有や、先輩からの丁寧な指導、個人の学習努力で、何とかなってきたという日本ならではの特徴もあります。

しかし、技術進化によるこの巨大な転換期においては、最新のスキル習得は、今までの社内完結のトレーニングでは非効率なだけではなく、本当の意味での事業シフトの足かせにさえなりかねません。

実際、電通デジタルのレポートによると、DXに関する人材の課題のトップは「自社内で育成を担える人材が乏しい」であり、社内での育成の難しさが顕著となってきました。

出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2020年度)
https://www.dentsudigital.co.jp/release/2020/1218-000737/

今後、企業がDX人材の育成・確保を進めるためには、まずは通例のやり方の枠を超え、外部の専門機関も効果的に活用する必要があるでしょう。

また、リスキリングの可能性を理解した上で、“潜在的人材”にもポジションの枠を広げていくことが、デジタルを自然に使いこなす企業としての成長に直結するはずです。潜在的人材については、次回の記事でまた詳しく触れていきます。

ここまで、DX時代における「企業にとってのリスキリングの重要性」を中心にお話しさせていただきました。

最後に。この転換期は、企業にとってだけでなく、さまざまな理由で「リスキリングを目指す個人個人」にとっても、新たな可能性に満ち溢(あふ)れています。全く新しい世界に飛び込むことには不安もつきものです。一方で、また新しい自分が見えてくるチャンス、人生をポジティブな方向に導いてくれるチャンスかもしれません。

リスキリングという挑戦が、皆さんにも新たな出会いや発見、チャンスをもたらしてくれることを願っています。

リスキリングプログラム「STAIRGE」(ステアージ)
受講者募集中!(2021年11月30日まで)

https://stairge.accelerators.jp/

※電通グループはOpenClassroomsの事業開発パートナーとして日本での事業拡大の支援を行っています。事業開発支援の一環として、DAS株式会社と共に「STAIRGE」の企画・運営を担当しています。
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トヨタ・新型ランドクルーザー、超難所も快適に踏破…愚直に悪路踏破性へこだわり

 トヨタ自動車の新型「ランドクルーザー」の悪路走破性は本当に高いのか――。それを検証するために筆者は、愛知県にある「さなげアドベンチャーフィールド」に向かった。

 豊田市の市街地に隣接しており、そんな市内に密林のようなラフロードがあるとは思えない環境だが、ゲートを潜るとそこは難攻不落なステージが待ち構えている。

 今回のクロスカントリーテストのためのセクションは数多く、とてもクルマが走るための道には到底思えない。たとえば、スタート直後に待ち構える下りセクションは、最大斜度25度だというから、スキーゲレンデの上級バーン並みである。しかも、路面はフラットであるはずもなく、多くの4輪駆動車が路面を掻き毟った痕跡がある。タイヤがすっぽりと埋まるような陥没や隆起が続く。

 最大の難所に思えるロックセクションなどは、城壁が朽ち果てて崩れたかのようなゴツゴツであり、何を好き好んでここをかけ登らなければならないのか、と自問自答したほどである。人が這いつくばっても、両手両足で一つひとつ岩を掴みながら、ロッククライミングのようにしなければ登れないほどの難所である。水深700mmの渡河性能を確認する川渡りがある。ボンネットすら泥水に浸るような難所である。実際にトライしてみなければ納得できないと思うコース設定だった。

 結果から言えば、すべてのセクションを踏破することができた。だが、それこそ地を這うようにして恐る恐る登り降ったのだが、驚かされたのは、そんな難所に対峙しても、ランドクルーザーは臆することなくアクセルペダルを踏み込めば前進し、ブレーキペダルに足を添えれば止まったことだ。この当たり前のことが信じられないほど、コースは過激である。

 ランドクルーザーは、伝統的にオフロードモデルが採用し続けてきたハシゴ型ラダーフレームを踏襲している。無骨な鉄の太い角材が、まさにはしごのように前後に貫いており、それが骨格となる。ラフロードを踏破するには都合が良く、剛性に優れている。

 一方で、オンロードでの乗り味は荒く、操縦安定性を整えづらい。だから最近では、最大のライバルでありランドクルーザー同様に砂漠や密林での悪路踏破性を武器にするレンジローバー「ディフェンダー」は、ハシゴ型ラダーフレームを諦めて一般的な乗用車が採用するモノコックボディに改めたほどだ。だがランドクルーザーは、悪路踏破性を主眼に開発されており、ラダーフレームにこだわったのである。

 それでも驚きは、そんなラフロードであっても、快適性を盛り込んでいることだ。難攻不落な岩場や急勾配であっても、電子制御関係のサスペンションやスタビライザー、ステアリングが、コクピットの乗員を快適にもてなす。横転しそうな場面でも、サスペンションが長く伸びたりショックを吸収しながら、のしのしと斜面を登っていくのである。これはもうイリュージョンである。

 今回のオフロードテストに挑んでみて、ランドクルーザーの生息地は日本の穏やかな環境ではなく、中東の砂漠やボルネオの密林のような、およそ人が踏み入れることのできないようなステージであろうことを確信した。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。