レクサスの名に恥じない新型ESがコスパの高い“上級セダン”と言える理由

 前回、新型「レクサスES」の試乗を踏まえて、アメリカにおけるレクサスブランドの販売事情について述べた。

 アメリカで年間4万台強販売したレクサスESが、日本国内でも初めて2018年にレクサスESとして発売されると、たちまち注目されるようになった。ただ、アメリカのように“中間管理職の憧れのクルマ”といった背景ではなかったのである。

 2017年10月に、5代目となる現行レクサスLSが国内デビューした。ところが、デビューした現行型は全長が5235ミリメートルとなり、5メートルを超えた。これが現行LSの販売にブレーキをかけてしまったのである。購入検討するのは富裕層となるのは察しがつくが、日本では駐車スペースで全長が5メートル超に対応しているところは少なく、富裕層の住む豪邸のガレージであっても物理上停められなくなってしまうケースが多発してしまったのである。

 デビュー当初はレクサスLSにV8もなくなったということで、LSをあきらめレクサスGS F(V8搭載モデル)がよく売れるなど“珍事”が発生したが、レクサスESがデビューすると「これで十分」と、富裕層のなかからもレクサスESが選ばれるケースが多発したというのである。つまり、先代レクサスLSオーナーなども車庫に入らず、現行モデルへの乗り替えに困っているときにレクサスESが登場したので、それを購入して乗るようになったのである。

 そもそも日本ではレクサスブランド内にアメリカほどの強烈なヒエラルキーはなく、基本は所得に余裕のある人がレクサスオーナーのメインとなるが、職業や社会的地位、収入にそれほど関係なく購入可能な人が、自分たちの使用環境(車庫の広さやコンパクトなモデルに乗りたいなど)に応じて、気に入ったレクサス車を選んでいるように見える。

 その点では、日本の新車販売の世界はアメリカほど“縛り”のない“選択の自由”があると筆者は感じている。アメリカでは“FFよりFRのほうが偉い”という考え方が根強く、アウディは最近まで「FFベースなのに、なんであんなに高いんだ」とアメリカでは“不思議なブランド”扱いであったが、クワトロ(AWD)を全面に押し出し、最近はステイタスを一気に上げている。

 ホンダのプレミアムブランドであるアキュラはアウディ以上にFF臭が強い部分で苦戦しているという話もある。しかし、日本では良くも悪くも、今の社会ではアメリカほどクルマへ強いこだわりを持つ人は限定的となっている。当然、駆動方式への強いこだわりを持つ人も限定的なので、より広い層にレクサスES(FF)が、かなり上級の“ラグジュアリーサルーン”として受け入れられているのである。

 ただ、個人タクシーではLSやセンチュリーなども見かけるが、最近では法人タクシーとしてレクサスESがタクシー車両として街なかを走っているシーンを頻繁に見かけるようになった。アメリカ人が見れば、なんとも不思議な光景に見えるかもしれない。

レクサスブランドに恥じない新型ES

 今回初めてレクサスESを試乗したのだが、“カムリの豪華版”というのが、かなり荒っぽい表現であるのがよくわかった。内外装は完全に異なるし、ステアリングフィール、足回り、どれをとっても、レクサスブランドに恥じないものとなっており、道路の継ぎ目もショックも少なく“いなす”、その様子をみると、良い意味で「これで十分」となるのも納得してしまう。

 重箱の隅をつつくような見方をすれば、カムリっぽさがないわけではないが、レクサスブランドセダンのエントリーモデルだけではなく、昨今のダウンサイズニーズにも対応し、“レクサスLSからの受け皿”という面も重視されて開発されているような印象も強く受けた。

 よく「なぜ、インフィニティ(日産の上級ブランド)やアキュラ(ホンダの上級ブランド)は日本で展開しないんだ」という話を聞く。それは、諸外国ほど社会において明確なヒエラルキーが日本では存在しないことが大きい。つまり、日産とインフィニティ、ホンダとアキュラの違いが日本の自動車ユーザーには、はっきりしないのである。格差社会の広がる日本の社会とされているが、アメリカをはじめ諸外国ほど強烈な格差社会にはまだ至っていないことも影響しているようだ。

 2005年にレクサスブランドの日本展開をスタートさせたとき、大きくて豪華なショールームや、独特の上質なスタッフの言葉づかいや接客姿勢が話題となった。日本国内ではクラウンなどの存在で、すでにトヨタブランドのイメージが世の中では高まっていた。そのなかで「クラウンより上級車ですよ」というだけでは、なかなかレクサスブランド車について消費者の理解は得られない。そこで、店舗展開も含めた“レクサスブランド”というものをアピールしたのではないかと筆者は考えている。

 メルセデスベンツやBMWは、老舗輸入車ディーラーも取り扱っていることもあり、日本では絶大なブランドパワーを構築している。そのような市場環境で、トヨタでさえ店舗展開まで特別なものとして国内市場でのレクサスブランド展開へ挑戦していった姿勢を見て、「ウチ(日産やホンダ)では無理だ」と日本市場での展開を留まったといった話もまことしやかに聞いている。

 アメリカではレクサスLSより明らかに低く見られているレクサスESだが、日本ではレクサスLSと同列と見られているケースが多いのは確か。

 試乗したモデルはオプション込みで700万円オーバーとなっていた。車両本体価格のみで見ると、少々贅沢なトヨタ「アルファード」が買える程度の支払い総額である。アルファードは今や年間10万台強を販売する“大衆ミニバン”となっている。そう考えると、ESはコストパフォーマンスの高い“上級プレミアムサルーン”と表現もできる。

 ただ、日本では欧米など諸外国ほど社会的ステイタスを強く意識して新車を購入しているかといえば、超高級輸入ブランドやメルセデスベンツ、BMWなどの欧州系上級ブランドを除けば答えは“ノー”だろう(趣味で選ぶ欧米ブランドを除く)。生活レベルでは格差社会が広がっているとされる日本だが、購入予算さえ用意できれば、それこそ欧州上級ブランド車も含み、好きな新車を選んで乗ることができる日本の新車販売事情は、世界的に見ても“選択の自由”がまだまだあるフラットな世界といっていいだろう。新型ESに触れながら、ふとその立ち位置などを考察してしまった。

(文=小林敦志/フリー編集記者)

JRA C.ルメール「54万馬券」級ぶっ飛びの大波乱! 大本命スタニングスターにのしかかるフランケル牝馬の決定的弱点

 14日、エリザベス女王杯(G1)を控える阪神競馬場で行われた5Rの2歳新馬(芝1600m)は、松若風馬騎手の9番人気カレンマックナイトが2番手から押し切りデビュー勝ち。

 2着に2番人気ハンス、3着に6番人気フィンスタビライザが入った大波乱の払戻は、馬単3万9830円、3連単54万3560円という高配当となった。

「非力なところがあって、どうかと思ったけど、芝でいい走りをしてくれました。もう少し力がついてくればもっと走れるようになる」 

 レース後、そう振り返った松若騎手はさらなる良化を感じるコメントを残した。カレンマックナイトは9番人気のノーマークだったとはいえ、血統的にも大阪杯(G1)やジャパンC(G1)を勝利したスワーヴリチャードの甥にあたる良血馬。次走でも注目の存在となりそうだ。

 これに対し、大波乱の立役者となってしまったのが、見せ場なく9着に敗れたスタニングスター(牝2、栗東・友道康夫厩舎)だ。C.ルメール騎手とのコンビで単勝オッズ2.1倍の大本命に支持されたものの、大きく期待を裏切った。

「まだ若いし、緩さもあって最後は甘くなった。距離は延ばした方がいいね。これから良くなるはず」とはルメール騎手の敗戦の弁である。

 父フランケル×母スタセリタという血統は、2017年のオークス馬ソウルスターリングの全妹という超良血。陣営も「能力は間違いない」と自信を隠さなかっただけに、今後に不安を残すデビュー戦だった。

 14頭立てのレース。逃げ馬が前半3ハロン36秒9で先導したスローペース。スタニングスターも無難にスタートを決め、ルメール騎手も好位を取りに行く構えを見せた。ところが鞍上に促されても、道中でも6番手と反応は鈍かった。

 最後の直線を迎えても、ポジションを上げるどころか8番手に後退。ルメール騎手も懸命に促すも、他馬との脚色は見劣った。結果、勝ち馬から0秒8離されてのゴールと、ほろ苦い船出となった。

「関西の名門・友道厩舎の期待馬に姉の手綱も取っていたルメール騎手でデビュー。人気になって不思議ではない背景があった割に、残念なレースとなりました。距離が延びて良くなりそうというコメントが出ていましたが、正直かなり厳しい内容だったように感じます。

スタートしてからずっと押っつけながらの追走でしたし、直線に入っての反応も次走で一変を期待できるような脚ではありませんでした。日本でフランケル産駒の牝馬はどちらかというと早熟タイプが多い傾向ですから、次走で巻き返しとなるとどうでしょうか」(競馬記者)

 フランケル産駒は6歳になっても芝ダートの二刀流でG1勝ちしたモズアスコットのような例もあるが、こちらは牡馬。牝馬となると姉のソウルスターリングも5戦4勝でオークスを勝利して以降、約3年近く勝てないまま引退した。G1級と期待されたミスエルテやモンファボリなども、期待されたほど活躍できないまま3歳を迎えている。

 成長力に疑問が残る現状だけに、デビュー戦からいきなり大敗を喫したスタニングスターの巻き返しは、あまり期待できないのかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

渋沢栄一の起業仲間たち…ホテルオークラ創業者の父、セメント王・浅野総一郎、西園寺公成

『青天を衝け』で総動員された、渋沢栄一の“ゆかいな仲間たち”のご婦人たち

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』第34回(11月7日放送)では、来日する前アメリカ大統領一家の接待のため、政財界のご婦人たちが総動員された。

・渋沢栄一(演:吉沢亮)夫人  千代(演:橋本愛)
・渋沢喜作(演:高良健吾)夫人 よし(演:成海璃子)
・大隈重信(演:大倉孝二)夫人 綾子(演:朝倉あき)
・井上 馨(演:福士誠治)夫人 武子(演:愛希れいか)
・益田 孝(演:安井順平)夫人 栄子(演:呉城久美)
・大倉喜八郎 夫人       徳子(演:菅野莉央)

 奥サマ同士を引き合わせるくらいだから、当然、ダンナさんたちも仲が良かった(岩崎弥太郎夫人がいないことが象徴的だ)。

多くの他者と協業で起業しまくった渋沢栄一、なんと29社で取締役を務める

『企業家ネットワークの形成と展開』(2009年、名古屋大学出版会)という書籍によれば、明治31(1898)年当時、もっとも多くの企業で役員に選ばれていたのは、渋沢栄一だという。その数、29社。取締役といえば、当該企業に常勤しその企業のためだけに仕事をしているイメージがあるが、1日1社に出向いても1カ月のスケジュールが埋まってしまう。栄一が務めた取締役は、われわれからすれば相談役みたいなイメージだろう。

 なお、その主な企業は下記の通りで、そのほとんどは栄一が設立にかかわっている。

・第一銀行    (現・みずほ銀行)
・日本鉄道    (現・JR東日本)
・東京海上保険  (現・東京海上日動火災保険)
・帝国ホテル
・東京瓦斯    (東京ガス)
・王子製紙    (現・王子ホールディングス)
・東京石川島造船所(現・IHI)
・札幌麦酒    (現・サッポロビール/サッポロホールディングス)

 しかしこれらの企業は、栄一がひとりで創りあげたものではない。いわゆる「合本」(がっぽん)で出資者を募ったり、他者から設立を持ちかけられたり、多くの関係者との協業で創りあげたものだ。

 その結果、栄一と仲のよい企業家たちは、栄一と一緒にその企業の役員を務めている。

ホテルオークラ創業者の父・大倉喜八郎は「オレは銀行はやらない。だから栄一クン、頼むよ!」

 たとえば、大倉喜八郎は5つの企業で栄一と役員会をともにしている。その5社とは、帝国ホテル、北越鉄道、北越石油、札幌麦酒(ビール)、函館船渠(ドック)である。

 大倉喜八郎(1837~1928年)は栄一より3歳年長で、越後(新潟県)新発田藩の質屋の子に生まれた。両親を早くに失ったため、江戸に出て商人となり、鉄砲商に転身、戊辰戦争で官軍・幕軍の双方に武器を売り、明治維新後は台湾出兵や日清・日露戦争で軍需品の調達に貢献。日本有数の富豪となった。

 幕末維新期に一代で巨万の富を得たのは、三菱財閥の岩崎弥太郎と相通ずるところがある。弥太郎は自ら事業を創りあげることは少なく、他者から譲り受けたものを大きく育てて財閥を形成したのだが、喜八郎は新しく起業することが好きで、その興味のおもむくところが、業種も地域もバラバラだった。

 財閥としては珍しいホテル事業(帝国ホテル、川奈ホテル、赤倉観光ホテル)や、中国・北海道(札幌麦酒、函館船渠)への事業展開はその最たるものだろう。

 そのため、喜八郎の死後、番頭たちは「とっ散らかった」事業を整理することから始めなければならなかった。しかも、跡を継いだ2代目・大倉喜七郎が、父に似て「守成の人ではなかった」ので、不満タラタラで終戦を迎えたという(終戦後、その喜七郎がホテルオークラを創ったりして大活躍することになるのだから、世の中わからない)。

 考えてみれば、喜八郎はいろんな事業に手を出す点で渋沢栄一と似ているのだが、その一つひとつが小粒で、かつどちらかといえばマイナーなので、「えっ? あれも渋沢栄一が創ったの?」というような驚きがない。残念な人物だった。

 後述する浅野総一郎は栄一との強い関係が有名だが、喜八郎と栄一がとりわけ親しかったという話は、あまり聞いたことがない気がする。

 ただ、喜八郎は栄一――というより第一銀行――に興味があったに違いない。喜八郎はいろんな事業に興味を持っては手を出したのだが、どういうわけか銀行業だけには手を出さなかった。番頭たちが銀行設立をいくら勧めてもガンとして聞かなかったという(一説によると、「オレは他人からカネを借りて事業するんであって、そのオレが金貸しを始めちゃったらツジツマが合わない」というようなことを言っていたらしい)。

渋沢栄一ともっともビジネスをともにした男・浅野総一郎、セメント王として浅野財閥を形成

青天を衝け』の「ご婦人たち総動員の巻」には出てこないようなのだが、渋沢栄一ともっともビジネスをともにしていたのは浅野総一郎だ。実に10社で、栄一とともに役員をしていた。

 総一郎には、同郷の安田善次郎という銀行家がバックについていたので、第一銀行にはあまり興味がなかったらしい。しかし、総一郎にとって栄一は、いわばビジネスの師匠だった。成功を収め、財閥を形成した晩年になっても、栄一が地方で講演をすると、何かビジネスのタネになるような話があるかもしれないと、どんな僻地にも足を運んで聴きにいったというから恐れ入る。

 初代・浅野総一郎(1848~1930年)は栄一の8歳年下で、越中(富山県)の医師の子として生まれた。10代で事業を志したが失敗。高利貸への返済が滞り、夜逃げ同然で上京。商売を転々として石炭商となった。横浜瓦斯(ガス)局に廃棄されていたコークス・コールタールを買い取り、石炭の代用物として官営深川セメント製造所に売却したところ、大きな利益を得た。
その噂を聞いた王子製紙所が同じようにやってみたが、うまくいかず、総一郎がコークスを引き取った縁で、石炭を納入することになった。渋沢栄一は王子製紙所の創業者なので、総一郎の働きぶりを聞いて面会を希望。総一郎は栄一の信頼を得て、助言と援助を受けるようになった。

 総一郎は栄一の援助で深川セメント製造所の払い下げを受け、浅野工場を設立。これが後に浅野セメント(のち日本セメントを経て、現・太平洋セメント)へと発展。総一郎は「セメント王」として浅野財閥を形成した。

 セメント事業が軌道に乗ると、総一郎は石炭商の経験を活かして炭鉱業に進出。「山師」の総一郎は福島県磐城で鉱脈を見つけると、渋沢栄一を説得して大倉喜八郎らと合本で磐城炭鉱(常磐ハワイアンセンターの前身)を設立、炭鉱経営に乗り出した。

 出炭に成功するものの、彼の地は当時まだ汽車も走っていないような地域で、どうにか海岸まで鉄道を敷いたが、海路は三菱が独占して運賃が高い。栄一や三井らが三菱に対抗して共同運輸会社を設立すると、総一郎もこれに加わった。岩崎弥太郎が憤死して、三菱の海運事業と共同運輸会社が合併、日本郵船ができたが、運賃は期待ほどには下がらなかった。そこで、総一郎は再び栄一を説き伏せて海運会社・東洋汽船を設立した。

 そんなわけで、磐城炭礦や東洋汽船などで、浅野総一郎と渋沢栄一は役員席を同じくしたわけだ。

渋沢栄一が旧宇和島藩主・伊達宗城に仕えた縁で、子も孫も第一銀行に勤務した西園寺公成

 渋沢栄一と同一企業で役員を務めていたのは、1位が浅野総一郎の10社、2位が西園寺公成の6社、3位が大倉喜八郎の5社。以下、原六郎・梅浦精一の4社と続く。

……ん!? 西園寺公成? 総理大臣がなぜこんなところに!

 西園寺公成(さいおんじ・きんしげ。生没年不詳)。総理大臣の西園寺公望(きんもち)と1字違いだが、血縁関係はまったくない。南北朝時代に伊予(愛媛県)にわたった西園寺家の末裔を自称し、江戸時代は伊予宇和島藩士として松田姓を名乗っていたのだが、明治維新後に西園寺に復姓した。

 渋沢栄一が官庁勤めをしたときの上司が、旧宇和島藩主・伊達宗城(むねなり/演:菅原大吉)だった縁で、栄一は伊達家の財政顧問のようなことを任された。

 その縁で、栄一の長女「歌子」は宇和島藩きっての秀才・穂積陳重(ほずみ・のぶしげ)と結婚。公成は第一国立銀行に入行し、1873年から1904年まで同行の取締役を務め、東京石川島造船所、磐城炭礦、東京瓦斯などの役員を兼務した。のみならず、次男の西園寺亀次郎も第一銀行の取締役、常務に就任。孫の西園寺実は第一銀行の副頭取まで出世している。

 同じように、旧宇和島藩士の八十島親徳(やそじま・ちかのり)は、渋沢家の執事のようになり、渋沢倉庫専務を務めた。その子・八十島親義(ちかよし)は第一銀行に入行、常務に昇進した後、渋沢倉庫の社長に転出。第一銀行が日本勧業銀行と合併交渉を行う際の密使として活躍した。

 たった数年間、旧藩主が渋沢栄一の上司だったというだけで、渋沢家・第一銀行に代々仕え、戦後の合併工作にまで関与しているのだから、まさに「縁は異なもの」である。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)、『日本のエリート家系 100家の系図を繋げてみました』(パブリック・ブレイン、2021年)など多数。

パチンコ「右ALL16R」の出玉感と視覚で魅せた激熱マシン…CR終活『ジューシーハニー』編

 パチンコでは、しばしば女性の持つ魅力にフォーカスを当てた機種が登場します。『麻雀物語』や『ミルキーバー』などの名機がヒットしたのも、まったくの無関係ではないかもしれません。男とはそういう生き物です。

 タイアップマシンが盛り上がってくると女性タレントや女優をフィーチャーしたマシンも数多くリリースされました。さらに『CRおねだり!マスカット』や『CR豊丸とソフトオンデマンドの最新作』といった160km豪速球な機種も出現する時代となりました。

 そんななかで私がこよなく愛した台が『CRジューシーハニー』です。サンセイからリリースされた本機は総勢20名の人気女優が出演する夢とロマンにあふれたパチンコです。

 好きな女優をサブキャラなど演出に反映できる「女の子選択」や飛び出す3D演出、ドキドキワクワクのデジタルアクションと演出面が最高なのは言わずもがなですが、スペック的にも魅力たっぷり。

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■パチンコ話題のホールで「10万円実戦」…自称「ボッタくり」は本当か!?

■パチンコ「5万発」射程の最高峰100%STマシンが降臨…激アツ新台入替を振り返る

 大当り確率が1/249.18。大当り確率が1/400になるマックスタイプが隆盛を極めていた時代に登場したライトミドルということで、遊びやすい手頃な確率帯に非常に好感が持てました。しかもSTの継続率が約70%で右打ち中はオール16ラウンド約1500発と出玉感も抜群です。

 また、V-STといえば突入率50%が基本のなか60%と高めに設定されていて、プラセボ効果ではありませんが、通常より入りやすいという思い込みのおかげか本当によくSTに突入した印象です。

 さらにST非突入時の100回転時短でよく引き戻しましたね。これも確率が甘めという思い込みの為せる業。初当りが通常でも「すぐ引き戻せる」と謎の自信で打っていました。私の体感ではトータルのST突入率が80%を超えています。

 ただ、あんまり連チャンはしないんですよね、私の場合。良くて3連、最高でもたしか5連くらいでしたでしょうか。それでもオール1500発で満足のいく出玉を獲得できますし、スピーディーでメリハリの利いたST演出も面白い。トータルの完成度の高さは5指に入るという個人見解です。

 甘デジ版もこれまた最高で、大当り確率が1/109.95とちょっと重たくなったり、ST突破型の連チャンシステムだったりと、若干ゲーム性は異なりますが、その差異がまた違う面白さを発揮してくれるのです。

 突破時のループ率は68.5%でミドルタイプとそれほど変わらないどころか少し落ちるはずなのですが、なぜかこっちはよく連チャンしました。2ケタ連チャンも普通に発生するし、最高だと18連チャンくらいでしょうか。連チャンの女神が優しく微笑んでくれます。

 みなさんご存知のように『ジューシーハニー』は『2』『3』とシリーズ機がリリースされているので「CR機」を打てなくなることに対する哀愁や惜別感はそれほどないだろと思っているかもしれません。

 しかし、私は後継機についてまったくの別物だという認識ですので、『ジューシーハニー』とはリアル今生の別れだと捉えています。嗚呼、あんな名機がもう打てなくなるかと思うと……。

 とにかく、最後を楽しみました。姉さん、面白いっす、最高っす。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA【東京スポーツ杯2歳S(G2)展望】キタサンブラック産駒の超大物候補が登場!対抗格は福永祐一が「兄弟で一番いい」と高評価のアノ馬

 20日、東京競馬場では第26回東京スポーツ杯2歳S(G2)が行われる。過去4年の勝ち馬のうち3頭が後にG1を制覇(ワグネリアン、コントレイル、ダノンザキッド)。2歳戦屈指の出世レースとして知られ、G2に昇格初年度に再び大物は誕生するか、注目が集まる。

 主役候補は1戦1勝のキタサンブラック産駒イクイノックス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。現役時代にG1を7勝した父の初年度産駒で、母シャトーブランシュも15年マーメイドS(G3)を勝っている。

 半兄には、今年のラジオNIKKEI賞(G3)覇者ヴァイスメテオールがいて、デビュー前から注目度は高かった。そんな期待を大きく上回るパフォーマンスを見せつけたのが8月新潟のデビュー戦(芝1800m)だった。

 このときはサトノヘリオスに次ぐやや離れた2番人気だった。レースでは好スタートを決め、好位3番手を追走。長い新潟外回りの直線で、メンバー最速の上がり時計をマークし、2着に6馬身差の圧勝劇を演じた。

 このレースで1秒2差の3着に破ったサークルオブライフは、その後にアルテミスS(G3)を勝利。イクイノックスの強さを間接的に証明した。2歳世代の牡馬は、札幌2歳S(G3)を勝ったジオグリフが一歩リードしているが、素質は同等かそれ以上という声も。出世レースで改めてその素質の高さを証明したい。

 デビュー戦で騎乗したC.ルメール騎手は「エンジンのかかりが早いし、とても良い脚を使いました。伸びしろがありますし、パワーアップしたら楽しみです」と大絶賛。血統から距離は2000m以上がベター。本格化も3歳秋以降だろう。2歳秋に重賞を勝つようなら化け物の可能性もある。

 イクイノックスの対抗格と目されるのはレッドベルアーム(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 デイリー杯2歳S(G2)を兄弟連覇したレッドベルジュールとレッドベルオーブの半弟で、2歳戦での活躍は織り込み済み。父がハーツクライに替わって、本馬は2000m前後が守備範囲か。

 6月に阪神芝1800mで新馬勝ちを収めると、夏はじっくり成長を促し、満を持して秋初戦に照準を合わせてきた。

 デビュー戦は好位から抜け出す強い内容。着差は半馬身だったが、危なげない勝ち方で、センスの高さも感じさせた。

 鞍上はデビュー戦に続き福永祐一騎手が務める。前走後には「兄弟で一番いい」というコメントも飛び出したが、強豪がそろったここは試金石。兄2頭は故障で3歳時の大半を棒に振ったが、弟は出世レースをステップに来年のクラシックでの活躍を期す。

 血統的な魅力では、ダンテスヴュー(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)も負けていない。

 本馬を含め、13頭のきょうだい全てがJRAで勝ち上がっている。このうちボレアスとカミノタサハラの2頭が重賞を勝っているが、G1には手が届いておらず、本馬への期待は大きい。

 8月のデビュー戦は単勝1.4倍の断然人気に支持されたが、人気薄ユキノオウジサマに逃げ切りを許し2着。続く中京での未勝利戦を難なく勝ち上がって、これが3戦目。前走に続き川田将雅騎手が騎乗できるのは心強い。

 友道調教師は中間、『サンスポ』の取材に対し、「操縦性がいいし、瞬発力があって、かつ長く持続できる」と、べた褒め。そのコメントからも東京1800mはうってつけの舞台だろう。この兄弟から初の2歳重賞ウイナーは誕生するか。

 アルナシーム(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)も血統は一流。母ジュベルアリは未出走だったが、その全弟には皐月賞馬アルアインと今年のダービー馬シャフリヤールがいる良血。7月の函館で見せた豪快な差し切り勝ちは将来の活躍を予感させるには十分だった。

 この他には、3戦中2戦が今回と同コースで、前走のアイビーS(L)でドウデュースにクビ差の2着と好走したグランシエロ(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)、近親にトゥザヴィクトリーなどがいるスカイフォール(牡2歳、栗東・ 昆貢厩舎)、コスモス賞(OP)を勝ち、札幌2歳S(G3)でも3着に好走したトーセンヴァンノ(牡2歳、美浦・小桧山悟厩舎)などが出走を予定している。

 G2に格上げとなって1年目の東京スポーツ杯2歳Sから再び大物は誕生するか。発走は20日15時30分だ。

JRA【マイルCS(G1)展望】グランアレグリア「蹄に痛み」は杞憂に終わる!? 充実一途シュネルマイスターに逆転の目は…グレナディアガーズ、インディチャンプも虎視眈々

 21日には阪神競馬場でマイルCS(G1)が開催される。過去2年の覇者に加え、今年は3歳勢の台頭が目立っており、非常にハイレベルなレースとなりそうだ。早速秋のマイル王決定戦を展望していこう。

 主役はもちろん女傑グランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だろう。G1通算5勝を誇る名牝は、2006-07年ダイワメジャー以来となる連覇を視界に入れている。

 今年は大阪杯(G1)と天皇賞・秋(G1)で中距離G1に挑んだが一歩及ばず、それぞれ4着、3着に終わった。得意のマイル戦に戻って貫禄を示したい。

 春は大阪杯敗戦の後、ヴィクトリアマイル(G1)を完勝。この距離では牝馬には敵がいないことを改めて証明した。しかし、続く安田記念(G1)では、春3戦目というローテーションもあってか、ダノンキングリーによもやの敗戦を喫した。

 そのダノンキングリーは毎日王冠(G2)2着から香港マイルへの出走を予定。春のマイル王が不在なら、ここでは断然の主役で間違いないだろう。

 ただし、2000mを使っての中2週での続戦はグランアレグリアにとって理想とはいえない。さらに前走後には右前脚の蹄に痛みを発症。接着装蹄を施して続戦可能な状態まで回復しているというが、1週前追い切りは美浦坂路で軽めの調整しかできておらず、状態には不安が残る。

 マイルCSは藤沢和調教師にとって最も得意とするG1レースの一つ。もしグランアレグリアが勝てば、天皇賞・秋に並ぶ6度目制覇となる。来春の定年引退を前に勲章をもう一つ増やせるか。

 安田記念で女傑に半馬身差まで迫ったシュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は充実一途。ハイレベルと呼ばれる3歳世代のマイル王として、古馬相手に頂点を狙う。

 唯一の3歳馬として臨んだ安田記念では3着。さらに前走・毎日王冠では豪快な末脚でダノンキングリーを差し切るなど、そのスピードと底力は証明済み。状態に不安があるグランアレグリアを逆転する可能性は十分あるだろう。

 主戦のC.ルメール騎手はグランアレグリアに騎乗するため、今回はデビュー戦と安田記念で手綱を取った横山武史騎手とコンビ再結成。一流騎手への階段を着実に駆け上がっている騎手だけに不安はない。

 1週前追い切りは、美浦南Wで僚馬アルビージャ(3勝クラス)と併せ馬。横山武騎手を背に3馬身追走から4コーナーで並びかけ、最後は1馬身先着を果たした。

 横山武騎手は「しまいの反応を確かめる感じでしたが、いい動きでしたし、これだけ時計(5ハロン66秒8-ラスト11秒2)も出るんだから、すごい馬ですね」と『東京スポーツ』の取材に答えている。前走からさらに上積みを感じさせ、状態面に関しては文句なしといえるだろう。

 懸念があるとすれば、初となる関西圏への長距離輸送か。まだキャリアは6戦と浅く、今までと異なる環境で脆さが出なければいいが……。レース直前の状態をしっかり見極めたい。

 長距離輸送さえクリアできれば、ステルヴィオ以来3年ぶりの3歳馬によるマイルCS制覇、そして打倒グランアレグリアが十分に現実味を帯びている。

 シュネルマイスターが制した今年のNHKマイルC(G1)で1番人気に支持されていたのがグレナディアガーズ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。怪物フランケル産駒が昨年の朝日杯FS(G1)以来の勝利を狙う。

 今年は2歳マイル王としては異例のファルコンS(G3)から始動。確勝を期したが、ルークズネストに足をすくわれ2着に敗れた。さらにNHKマイルCでも3着、そして秋初戦の京成杯AH(G3)でも3着と、目下3戦連続で1番人気を裏切っている。

 結果が伴わないなか、今回は鞍上も乗り替わりとなる。デビューから手綱を取ってきた川田将雅騎手が、今回は同じ3歳馬のダノンザキッドを選択。池添謙一騎手が替わりを務める。

 1週前追い切りでコンタクトを取った池添騎手は、自らTwitterでその走りに言及。「一週前追い切り抜群でした!! G1馬だから当たり前かもしれんけど、トップレベルの走り 楽しみになりました」と馬の絵文字なども交えながらファンに報告している。

 近3走は結果が出ていないが、2戦2勝と得意な阪神を舞台に復活の勝利はなるか。代打の神様の勝負強さにも期待したい。

 2年前に春秋マイル王に輝いたインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、その後もほぼ大崩れすることなく堅実に走っている。

 今春には高松宮記念(G1)で1200mにも挑戦。勝ったダノンスマッシュと0秒1差の3着に健闘した。春の大目標、安田記念では4着に敗れたが、グランアレグリアとは0秒2、シュネルマイスターとは0秒1と差のない競馬をしている。

 今回は5か月半ぶりの実戦となるが、これは昨年と同じローテーションで、1年前は2着に入っている。6歳を迎えても衰えは見せておらず、今年も上位争いは必至だろう。

 マイルCS後は、すでに招待を受諾している12月の香港マイル(G1)に進むことが濃厚。年齢的にマイルCSが国内最後のレースになる可能性もある。再び2年前の輝きを取り戻せるか。

 4歳世代の代表格はサリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)だろう。デビュー3連勝で朝日杯FS(G1)を制したのが2年前。その後は皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)でコントレイルの後塵を拝した。

 1年前に毎日王冠を勝ってからは、G1・3戦ですべて5着以下。不甲斐ない競馬が続いており、このままでは早熟という評価が下される可能性もある。

 ただし、半姉サラキアが5歳夏以降に活躍したように、血統的にこのまま終わる馬ではないはず。2歳マイル王に輝いた舞台で再び栄冠を手にすることはできるか。

 川田騎手がグレナディアガーズを蹴って跨がるのはダノンザキッド(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。

 昨年末にはデビュー3連勝でホープフルS(G1)を制覇。その時は2年連続の無敗三冠馬誕生も期待されたが、3歳初戦の弥生賞で3着敗れると、続く皐月賞ではまさかの15着大敗。さらにダービー前には骨折が判明し、一気にエリート街道から転落した。

 秋はマイル路線に活路を見いだすべく富士S(G2)で復帰。2番人気に支持されたが4着に敗れ、叩き2戦目で大一番を迎える。

 この他には、2月の東京新聞杯(G3)から5戦して「1-3-0-1」と堅実なカテドラル(牡5歳、栗東・池添学厩舎)、スワンS(G2)2着サウンドキアラ(牝6歳、栗東・安達昭夫厩舎)、同レース3着のホウオウアマゾン(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)ら伏兵陣も上位をうかがう。

 今年のマイルCSはグランアレグリアとシュネルマイスターがやや抜けた2強。これに他馬がどこまで太刀打ちできるか。発走は21日15時40分だ。

現在はパチスロ大手「ユニバーサル」の開発本部長…いろいろと「早かった」男の活動履歴が話題に!

 大手メーカー・ユニバーサルエンターテインメントの開発本部長として、数々のヒット作に携わるリスキー長谷川氏は、元パチスロライターとしての経歴を持つことでも有名である。

 パチスロ攻略マガジンのオノル氏が小野Pとして同じくユニバーサルエンターテインメントに、あるいはパチンコ攻略マガジンのシルヴィー氏がネットの広報に転身するなど、今でこそパチンコ・パチスロライターからメーカーへ移籍するケースは少なくないが、リスキー氏はそのはしり。ヒロシ・ヤング氏の公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」では、そんなリスキー氏は「いろいろ早すぎる」と、今までの活動履歴を面白おかしく振り返っている。

 元々ほぼ無職だったというリスキー氏は、1年間のパチプロ生活で実績を積んで編集プロダクション「SKIP」へ入社。「リスキー」との名前はタイヨーの2-2号機『リスキーダック』から拝借したそうで、1年ほど編集者として雑誌を製作するうち、打てる時間が少ないからと退社を申し出たところ、ライターへの転身を進められたという。

 歯に衣着せぬ物言いで人気の大崎一万発氏も元編集部員だが、リスキー氏は、その流れを先取り。ライター後はコンサル業務も行っていたそうで、ヤング氏曰く、当時は「(動画では)とてもじゃないが、言えないような指示」を電話で伝えていたそうだ。

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 このほか、リスキー氏は「七人のスロッター」なるVシネマに出演したこともあるほか、大崎氏を巻き込んで「CharismaReach」略して「CR」なる歌手ユニットでCDデビューも。当時はCDのプロモーションとしてホールへ訪れ、出している客に購入を進めていたという。

 その流れからか、リスキー氏は「Sea Story Audition 2003 マリンちゃんを探せ!!」でグランプリに選ばれた初代ミスマリンちゃん・大久保真梨子が歌う楽曲「GO GO マリン!~わたしの海の物語~」も作詞。ブックレットのライナーノーツも自身が記しており、それをパソコンではなく万年筆で書くなど、「気分は秋元康」だったそうだ。

 秋元康繋がりで言えば、その憧れが強すぎたが故に「もうひとつ罪深い件が!!」とヤング氏がカフェプロデュースの過去についても言及。コンサル業務の一環として某ホールに併設するカフェを任され、ブログなどを発信するアイドル店員のはしり「リスキーガールズ」を企画したのだという。

 カフェの名は「リスキーカフェ」だったそうで、これにヤング氏が「言うも言ったり、やりもやったりですよ」とイジると、リスキー氏は「早すぎた」と苦笑い。このように様々な活動を経て、最終的にメーカー社員へと転身したのだそうだ。

 いろいろと早すぎる活動について、リスキー氏は「早いと比べられなくて楽」とひと言。無論、それに伴う実力があってこそだが、いちパチンコ・パチスロファンとしても、今後の活躍に期待したいものである。

JRAダービー制覇の悲願なるか!? 国枝栄調教師の期待集め、コマンドラインがホープフルS(G1)参戦

 来年のクラシック有力候補とされているコマンドライン(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)が、次走にホープフルS(G1)を予定していることがわかった。

 デビュー前から「来年のダービー馬候補」との声が多かった同馬。父はディープインパクト、母のコンドコマンドはアメリカG1馬、全兄のアルジャンナは東京スポーツ杯2歳S(G3)を2着という良血。

 馬体重は500キロを超える迫力のある大型馬で、C.ルメール騎手が「ダービーも予約をしておきます。」というコメントを残しているように、4年連続リーディングトップを獲得しているジョッキーに騎乗を熱望されるほどの注目馬だ。

 管理する国枝栄調教師も「来年のダービーまで眠れないよ。」と、大きな期待をかけており、ここまでの2戦、その言葉を裏切らない勝利を収めている。

 6月5日、東京競馬場で行われた新馬戦では、単勝1.1倍の断然人気に。道中、中団でじっくりと脚をため、直線で外に持ち出すと、しっかりと伸び、2着に3馬身差をつける勝利。場内からはファンの拍手が送られ、新馬戦で拍手が起きるという珍しい光景に注目度の高さがうかがえた。

 次走、10月9日、こちらも同じ東京競馬場で行われたサウジアラビアロイヤルC(G3)では、1番に人気推され、まずまずのスタートから鞍上のルメール騎手がスローペースと見るや向正面で2番手まで上がり、直線では抜群の瞬発力を見せて勝利。ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスと近年の優勝馬から、G1馬を出す出世レースとして知られるこのレースをしっかりと勝ち切った。

 騎乗したルメール騎手は「これでクラシックを考えられますし、来年大人になったら、トップレベルに行ける馬だと思います。2戦2勝できて来年がとても楽しみな馬です」と賛辞を贈った。

 管理する国枝師は「調教師としての夢はダービー」と言う。通算勝利数900勝を超え、現役2位。JRA、G1で20勝を挙げる名伯楽も手応えを感じている。

 調教助手を経て、調教師に。開業30年を超え、アパパネ、アーモンドアイという3冠牝馬を2頭育てるなど、数々のタイトルを獲得してきた国枝師だが、牡馬クラシックの勝利はまだない。

 師は現在66歳。調教師の定年である70歳まで夢であるダービー制覇、牡馬クラシックに挑戦できるのもあと少し。今までダービーには8度挑戦して、2018年のコズミックフォースの3着が最高だ。

 今年はウオッカ以来、14年ぶりに牝馬でのダービー制覇を目指し、サトノレイナスで出走するなど、ダービーへの思いは人一倍強い。また父の夢を叶えるため、調教助手として父を支える長男、三男の姿もテレビで取り上げられていた。

 はじめて好きになった馬、自分を競馬の世界に興味を持たせてくれたのは「ヒカルイマイ」だという。

 ヒカルイマイは皐月賞、ダービーを制したが、怪我で菊花賞は断念。悲願の3冠馬になることはできなかった。そのヒカルイマイに魅了され、競馬の世界に興味を持った国枝師が期待する管理馬コマンドライン。同馬で、初の牡馬クラシックを制覇、そしてヒカルイマイの悲願だったクラシック3冠を牝馬だけでなく、牡馬でも達成する姿に期待したい。

(文=長尾りょう)

<著者プロフィール>
 はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。

日本の殺人の半数は家庭で起きる…「家族間殺人」の知られざる実態

 「あたたかさ」や「ぬくもり」、そして「絆」。


 こういう肯定的なイメージで語られることが多い家族や家庭だが、近年「毒親」という言葉が広く認知されたように、自分の親だからといって必ずしも好きになれるわけではないし、我が子とソリが合わない親もいる。


 もっといえば「家族と折り合いがよくない」というだけでは済まないこともある。あまり知られていないが、家庭が殺人事件の舞台になることは思いのほか多いのだ。


日本で起こる殺人の半数は家族間で起きています。(『家族間殺人』(P3より)


 『家族間殺人』(阿部恭子著、幻冬舎刊)は、不幸にも家庭という場で起きてしまった殺人事件の動機や背景に迫る。

 

■家族3人を惨殺 元自衛官の男性が犯行に至った理由


 2010年、宮崎県宮崎市で一家三人が殺害される事件があった。加害者の男性は生後五か月の長男を絞殺、その後妻と義母を包丁やハンマーで殺害した。男性には同年に死刑判決が下されている。


 男性の行動は許されないものだが、家族の殺害を決意するにいたるまでの背景は見逃せない。結婚し、義母と同居するようになった頃から、男性は気性が激しく支配的なこの義母との関係に悩んでいたという。


 男性はもともと自衛官だったが、結婚を機に除隊して土木会社に就職した。ところが、この転身は妻からも義母からも不評だった。彼女たちは「自衛官の家族」というステイタスにこだわるところがあったのだ。さらに土木会社の方は月収21万円と、妻子と義母を養うには心もとなかったことも、男性の家庭内での地位を低くした。


 こういった状況で、一家を支配していたのは義母だった。生活はすべて義母が決めたルールに沿わなければならず、風呂も義母より先に入ることは許されていなかった。仕事から帰ってきても食事は用意されておらず、残り物を食べる毎日だったという。こうした毎日に耐えていた背景には、家族を(おそらく金銭的に)満足させられない劣等感があった。


 義母は男性を暴言・暴力で苛め抜き、妻はそんな義母を止めることはなかった。眠っているところを蹴られたり、「若いのに寝るな」と布団を取り上げられることもあった。疲労がたまったところに睡眠時間を削られ、正常な判断力が失われていたなかで、殺害は決断された。裁判では生後五か月の息子から殺害し、浴槽に放置し、土中に埋めたことを「無慈悲で悪質」と判断されたが、本書では、家庭内に居場所がなく、子どもと主体的に関われず、絶え間なく苛めを暴力を受け続けていた男性には、「我が子への愛情を感じる期間などなかったのではないか」とも指摘されている。


 男性を苦しめたのは義母のモラルハラスメントやDVだったが、「男性は女性より稼ぐべき」「夫は家族を養うべき」という「あるべき家族像」に苦しめられていたとも考えられる。前述の通り、男性の経済状態は決して余裕のあるものではなかったが、そんな状態でもローンで高級車を購入し、家族内での評価の挽回をはかっていたのは何とも象徴的である。



他人には普段見せない弱点を知りうるのも家族であり、敵に回すといちばん怖いのが家族であると感じます。(P204より)


 本書では、様々な家族間殺人の事例から近親憎悪が生まれる背景に迫る。妻からのDVを誰にも相談できず、鬱屈した感情が爆発する形で犯行に至った夫。娘の彼氏に乗っ取られた末に殺人が起こった家庭など、過去に実際に起きた事例の数々からは、家族間殺人が決して特別なものではないことがわかるはずだ。(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

JRA「流石にうまく行き過ぎ」今話題の大物馬主がぽつり、勝ち上がり率は驚愕の80%! 23億円投資の裏に素人離れした勝負勘

 ど派手な勝ちが相次いだ13日の阪神競馬場。2歳未勝利戦ではジャングロ(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)が後続に3馬身半差をつけ、逃げ切って快勝した。

 この勝利により所有2歳馬5頭のうち、なんと4頭が既に勝ち上がりという抜群の好成績を収めている馬主がいる。今年馬主デビューを果たし、競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の大ヒットでも知られるサイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏だ。

『netkeiba.com』のデータベースで計算をしたところ、既に1回以上レースに出走した現役2歳馬の勝ち上がり率は16.9%であった。藤田氏所有馬の勝ち上がり率80%というのが、いかに驚異的な数字かがわかる。

 これにはご本人も驚きを隠せない様子で、公式Twitterでは「5頭中4頭勝ち上がりは流石に上手く行き過ぎている。。」と呟いている。

 なぜ馬主デビューの年にも関わらず、これほどの好成績なのだろうか。9月の『スポーツ報知』のインタビューに興味深い話がいくつかある。

 馬の購入について、馬主はビジネスでもロマンでもないと前置きしたうえで、「すごく勝ちたいという気持ちが強いです」「勝てそうな馬を一生懸命に見ました」と語っている。

 また、「個人大馬主になるつもりで、できるだけそこに最短距離でいけるような資金の使い方で入ったつもりです。重賞を何勝もできる馬主を目指していこうと思っていますね」と、優れた相馬眼を持つことで知られる金子真人氏や、サトノの冠名で有名な里見治氏の名を挙げた。

 ゲーム『ウマ娘』のイメージが強い藤田氏であるが、実は素人離れしたギャンブルの才覚があるようだ。自身の書籍の中で、学生時代にプロ雀師と雀荘で働いていた経験を語っている。

「雀荘で働くほとんどの雀師は負けてしまいます。しかし、私はここで働いていた1年くらい、月間を通じて一度も負け越したことはありませんでした」「小学4年生のときに優勝した将棋と同様、ゲーム事が私は妙に得意で、マージャンも非常に得意だったのです」という驚きのエピソードだ。

 ビジネスで人を採用することについても、「私は採用に関しては、最初から類稀な能力を発揮していたと思います」「採用力は競争力だ――。」と力強いコメントをしている。

 麻雀と競馬・人と馬。種類は違えど、これだけギャンブルに長けていて人を見抜く力もあるとなれば、そんな藤田氏の購入する競走馬に注目するなという方が無理な話であろう。

 7月のセレクトセールでは現1歳馬を12頭、当歳馬を6頭購入したことを明かしている藤田氏。計18頭で23億円超という驚きのお値段だが、ご本人的には30億円用意していたので予算が余ったという。

 所有馬達は今後どのような活躍を見せてくれるのか。『ウマ娘』のキャラクターとなれるような、名馬の誕生に期待したい。

(文=鹿取文)

<著者プロフィール>

平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。