JRA 武豊「いつかは重賞を獲れる」も期待馬をまさかのポイ捨て!?フラれた相手は新恋人C.ルメールと逆襲に戦々恐々

 12月1日、船橋競馬場で牝馬限定のダートグレード競走・クイーン賞(G3)が行われる。ダート1800mを舞台に今年は JRAから4頭、地方から10頭の計14頭で争われる。

 なかでも注目したいのは、前走のJBCレディスクラシック(G1)で3着に好走したリネンファッション(牝4歳、栗東・坂口智康厩舎)だ。

 4走前に3勝クラスを勝利してオープンへ昇級を果たすと、近3戦は牝馬限定の交流重賞を続けて使われて、2着2回、3着1回と安定した成績を残している。特に2走前のブリーダーズGC(G3)では、後に米国G1のBCディスタフを勝利するマルシュロレーヌ相手に1/2馬身差の2着と健闘したことは、地力強化の証だろう。

 そのリネンファッションの活躍を支えているのが、オープン昇級後に3戦連続で騎乗している武豊騎手だ。3勝クラスに在籍していた時も1度タッグを組んだことがあり、その時も2着。あと一歩のところで勝利には手が届いていないが、ここまで4回騎乗して2着3回と好成績を収めている。

 自身と相性の良いパートナーについて武騎手は自身のオフィシャルサイト『Take a Chance!』で「惜敗が続いています」と、同馬の歯がゆい成績に触れた上で、「いつかはこの馬で重賞を獲れるんじゃないかな」と、高く評価している。

 それゆえ当然今回もリネンファッションへ騎乗すると思われたが……。意外にも武騎手はリネンファッションではなく、ウェルドーン(牝3歳、栗東・角田晃一厩舎)に騎乗を予定しているというのだ。

「リネンファッションの前走は大きく出遅れて、道中で2番手へ位置を取りに脚を使う厳しい競馬でした。それでも3着に粘っており、地力の高い馬だなと思いました。そのため、今回も武騎手が乗るとばかり思っていましたが……」(競馬誌ライター)

 武騎手が選んだウェルドーンは今年6月に行われた関東オークス(G2)を制しており、こちらも勝ち負けを期待できそうな実力馬。勝利時には「まだまだ伸びしろたっぷりある馬だと思うので、今後が楽しみな馬ですね」と、振り返っていたようにリネンファッションと甲乙つけ難い実力の持ち主だ。

「近走のウェルドーンに藤岡佑介騎手が騎乗する際は、決まって武騎手に他レースへの予定があったときですね。4走前の鳳雛Sは武騎手がクールキャットで臨んだオークスの裏開催でしたし、前走は武騎手が凱旋門賞へ騎乗したことによる待機期間内に行われました。

武騎手はリネンファッションの能力も認めていますが、年齢的にもまだ3歳と若いウェルドーンの方に伸びしろを感じているのかもしれません」(同)

 一方、武騎手に“フラれた”格好のリネンファッションだが、今回は鞍上にC.ルメール騎手を迎える予定とのこと。JRAリーディング独走中で、ジャパンCウィークに騎乗機会6連勝含む9勝を挙げた名手が騎乗するのならば、武騎手でも成し遂げられなかった重賞初勝利もあるかもしれない。

 果たして、武騎手の判断は吉と出るか凶と出るか。答え合わせとなるクイーン賞の結果を楽しみに待ちたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

約37兆円の「かくれ資産」を動かす!リユースで地球課題の解決に挑むバイセル(後編)

スタートアップ企業の起業家、経営者、投資家、CMOなどが、会社や事業の成長過程で直面した課題をどのように乗り越えてきたのかをお伝えする本連載。

前回に引き続き、リユース業界で急成長を遂げるBuySell Technologies(以下、バイセル)代表取締役社長兼CEOの岩田匡平氏とビジネス・プロデューサーの高塚文彰による対談をお届けします。

前編ではリユース市場に変革をもたらすバイセルの戦略についてお伝えしましたが、後編ではグロース期に抱えていた課題や、それをどのように乗り越えていったのかをお聞きしました。

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(右から)バイセル 代表取締役社長兼CEO 岩田匡平氏、電通 Startup Growth Partnersチームリーダー 高塚文彰

グッドコンプライアンスな体制づくりに先行投資

高塚:岩田さんがCEO就任後、具体的にどのような課題に対して、どのような変革に取り組んできたのかを教えてください。

岩田:何よりも最初に、コンプライアンスの意識改革を徹底的に行いました。そもそもリユース業界では、「高額なものを、いかに安く買い叩けるか」が正義だと思っている人も少なくありません。でも、そのようなマインドセットの事業がサステナブルなわけがないので、「お客さまのために価値を提供して、お客さまに喜んでいだき、その対価をいただく」という考え方を徹底して教え込みました。

高塚:でも、ある意味これまで「正義」とされていた考え方を変えることは簡単じゃないですよね?

岩田:もちろん、「グッドコンプライアンス」「グッドビジネス」を諦めずに言い続けることも重要ですが、同時に不正や不誠実な対応ができない仕組みを作ることも大切です。オペレーション体制の再構築もそうですし、買い取った切手の入れ替えを防ぐために開封できない袋に入れて管理するなど、細かな部分まで徹底的に不正を起こさない仕組みづくりを徹底していきました。

これらの対策は全て「コスト」になるのですが、磨き続けることで顧客満足度や信頼関係の向上につながり、結果として利益に結びついています。

高塚:なるほど。そこは他社がバイセルのビジネスモデルを真似ようとしても難しい理由の一つですよね。

岩田:はい、単純にコストでしかないので、目先の利益だけを追っていたら絶対にできない施策だと思います。もちろん、当社もまだ完ぺきだとは思っていないので、現在進行形で磨き続けている部分です。

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岩田匡平氏

Salesforce直伝の組織改革を導入し、CPAが大幅に向上!

岩田:次に、セールス・イネーブルメント(営業力改善・強化)に取り組みました。実は以前、成長し続ける組織を作る方法が知りたくて、実際にSalesforceさんにお邪魔して見学させてもらったんです(笑)。そこから学んだことを取り入れて、67項目のチェックリストに基づく査定スタッフの評価制度を作りました。

その結果、営業成績上位プレイヤーと下位プレイヤーで明確に差がある項目がいくつか見つかったんです。そこで、トッププレイヤーたちの仕事ぶりをロールプレイングを通して他のスタッフたちに浸透させました。

高塚:なるほど、どのような項目の違いが顕著だったのでしょうか?

岩田:例えば、着物に関する知識ですね。トッププレイヤーたちは、お客さまの想いが詰まった着物を決して疎かにしません。豊富な知識で着物の価値を理解し、大切に扱ってくれるスタッフだからこそ、お客さまも心を開いてくださります。その違いが営業成績に直結している点を数字で把握できたのは大きな発見でした。

高塚:確かに、着物の知識が営業成績を左右するとは、実際に調べてみないと発見できない課題かもしれません。

岩田:その他にも分析することで初めて見つかる違いは色々とあります。「差分を見つける→トッププレイヤーのやり方を浸透させる→評価する→差分を見つける」というサイクルを繰り返すことで、結果的に1回の訪問あたり25,000円の買取単価アップを実現しています。

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高塚文彰

テレビCM×実店舗で、新たなリード獲得チャネルを開拓

高塚:もう一つ、御社はテレビCMの出稿に力を入れている点も特徴的だと思います。

岩田:そうですね。テレビCMを続けられるようになったこと自体が大きな変革です。やはり認知度は爆発的に上がりましたし、先述した改革も功を奏して、ROI(投資利益率)を維持しながらマスマーケティングを継続できている点はグロースに欠かせないポイントだと思います。そこは高塚さんにもご尽力いただけて感謝しています。

高塚:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけると本当に励みになります。

岩田:私も広告会社出身なのでよく分かるのですが、限られたリソースをビッグアカウントだけでなく、私たちのような企業に熱量を注いでくれる点が非常に心強かったです。

高塚:そこはやはり、バイセルのビジョンやロードマップに深く共感しましたし、本当に可能性を感じたので、できる限り深くコミットしたいと思っていました。最近、バイセルは実店舗をいくつか出していますよね?出店の効果はいかがでしょうか?

岩田:おかげさまで非常にうまくいっています。当初、店舗は若年層の方々がブランド品やジュエリーを売りにくることを想定していたのですが、着物や切手、古銭などを持ってきていただけるシニア層が大勢いらっしゃいました。これもテレビCMの効果だと感じています。

ちなみに、なぜわざわざ店舗まで足を運んだのかを聞くと、「見ず知らずの人を家に上げるのは不安だ」という声が多くありました。つまり、われわれにとって店舗は「リード獲得」のための貴重なチャネルだということ。実際に店舗から訪問につながるケースも増えています。

高塚:現在は5店舗をオープンされていて、今後の展開も非常に楽しみにしています。最後に、バイセルの「夢」を教えていただけますか?

岩田:「捨てるのではなく、つなぐ」には、本質的な価値があると思っています。その影響力をもっと高めて、日本経済に寄与するレベルにまで上げたいと考えています。「この企業があるから、今の世の中はこうなっているよね」と言える企業が各業界にあると思うのですが、バイセルはリユース業界でそのような存在になりたいです。他のプレイヤーとの協業も視野に入れて、日本のリユース市場を盛り上げていきたいと思います。

高塚:今回は事業戦略の策定からグロース期の「成長痛」の乗り越え方まで、スタートアップの皆さまのヒントになる話をたくさん伺えましたし、私自身も非常に勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします!
 

日本の半導体製造が凋落した理由…TSMCが台湾を離れないのは国策?

 アメリカにはインテルやクアルコムやエヌビディアなどの有名な半導体メーカーがいくつもあるため、半導体生産に強いと感じる人がいるかもしれない。だが、このうち半導体をつくっているのはインテルだけで、クアルコムやエヌビディアは設計を受け持っているにすぎない。

 半導体製造が盛んな国としては台湾、韓国、中国、かろうじて日本も仲間に入れることができるだろう。これらは、少なくともアメリカから見ると、半導体製造で先を行く「半導体強国」といえる。

 実際、ウォール・ストリート・ジャーナル電子版によれば、向こう10年、この4カ国のシェアが75%であるのに対して、アメリカはわずか6%だということからも裏付けられる。半導体不足が自動車をはじめとする製造業に打撃を与えている現象を見れば、アメリカが半導体製造の重要性を痛感するのは当然だろう。

 いや、半導体製造の重要性を痛感したのはアメリカだけではなく、生産国も含めて電子製品メーカーを持つあらゆる国も同様だ。

 この半導体不足があぶり出したことが、もうひとつある。それは「製造業の趨勢を決めるのは半導体」であるという事実だ。

 半導体が手に入らなければ、かなりの電子製品がつくれなくなる。今後、長期にわたって半導体が入手できないとなれば、企業側は「アナログ化」で対応するしかない。つまり、性能が低下することを許容しなければならないのである。

 インテルのように高価格帯の半導体に特化していた企業は別だが、もともと半導体は儲かるものではなく、1980年代から90年代の日本のように大量生産で薄利多売の事業を行っていた企業は、軒並み半導体から撤退するはめに陥っている。

 半導体が国家の安全保障にとって重要であることに気づいていたアメリカは、半導体産業を日本が寡占していることに不安を覚えて、1986年の日米半導体協定によって日本企業の力を弱めて、台湾や韓国や中国など半導体製造工場の多国籍化に成功した。

 ただし、これはのちに台湾問題としてアメリカにも跳ね返ってくることになり、本当に適切な政策ではなかったと考えるべきだろう。

 日本の半導体産業凋落においてもうひとつ留意すべきなのは、日本企業が半導体の分業化についていけなくなった点だ。

 当時の日本では、半導体は垂直統合でひとつの企業が設計から生産をするのが当たり前だったが、技術の進歩によって新工場建設に莫大な資金が必要となり、水平分業が進むなかで垂直統合型の日本企業が乗り遅れたという面がある。

 日本の半導体産業の凋落は、アメリカの意志と共に、日本が水平分業の波についていけず時代に取り残されたという、2つの要素があるわけだ。

 同じ垂直統合型だったアメリカのインテルは高価格帯の半導体をつくっていたために、日本企業のような憂き目に遭うことはなかったのである。

三つどもえを勝ち抜いたTSMC

 半導体産業の「覇権」が日本から台韓中に移っていくなかで、最先端半導体の製造に特化して果敢に大型投資を続けた台湾積体電路製造(TSMC)、韓国・サムスン、そして垂直統合型を維持し続けたアメリカ・インテルが“三強”として生き残ることになった。

 その三つどもえの戦いで圧倒的な力でトップをとったのが、TSMCだった。

 TSMC創業者であるモリス・チャンこと張忠謀(ちょう・ちゅうぼう)氏は、中国浙江省の経済都市である寧波市出身だが、国民党と共産党の内戦のさなかに香港に移住し、さらにアメリカに渡ってハーバード大学に入学、MITに編入して、テキサス・インスツルメンツに勤めるなど、一貫してアメリカで半導体畑を駆け抜けてきた多国籍型の人物である。

 その後、中華民国に招聘されて台湾の科学技術を担う財団法人のトップとなり、1987年にTSMCを設立している。いわば、自らの最後のアイデンティティを台湾に特化して、台湾と一体化してTSMCを育て上げてきた経営者だといえるだろう。

 TSMCが成長した背景には、張氏の卓越した能力とともに、浙江省出身であることを生かして人件費の安い中国工場を使えたこと、そのバックに中華民国政府が付いており、政経一体で莫大な投資にも耐えられたことが挙げられる。

 後者については韓国におけるサムスンもまったく同じであり、国を挙げて半導体製造に乗りだしていた。また、だからこそ日米交渉で一方的にアメリカに押されて政府も官僚も頼りなかった日本企業がついていけないのも、当然だったといえる。

 だが、それとは別にTSMCは大きなハンディを背負っている。それはTSMCの本国である台湾が、常に中国に狙われており、いつ侵攻されて併合されるかわからないことだ。つまり、地政学リスクにもっとも強く晒されているのがTSMCなのである。

 通常であれば、企業を守るためにリスク分散を考えて、実質的な友好国であるアメリカや日本などに技術拠点を分散させるところ、TSMCに関してはその考えはない。

 それも当然のことだろう。いまや半導体製造は台湾にとってもっとも重要な産業であり、いわば台湾=TSMCなのである。

 また、中国が台湾を併合してTSMCの技術を設備と人材ごと取られてもっとも困るのは、アメリカである。TSMCの技術があるからこそ、アメリカは台湾を死守せねばならない。

 だから、TSMCが台湾から動かないことは、台湾にとってアメリカのバックアップを獲得するために、もっとも重要な安全保障政策になっている。

アメリカがサムスンの工場を誘致したわけ

 アメリカは半導体をはじめとするIT技術の第1集積地をテキサス州に定めて、多くの技術企業を誘致している。TSMCは要請を受けて、5nm半導体工場を建設し、2024年から稼働することが決まっている。

 ところが、テキサスにはサムスンも5GやAIなどに使われる最先端半導体の工場を建設することが決まったのである。いずれも大きな支援を確約しており、かなりの財政を支出するにもかかわらず、である。

 これは、台湾有事に備えてアメリカ側がリスク分散をはかったものだろう。つまり、中国が台湾併合に乗り出した場合、たとえその試みが失敗したとしても、TSMCが大きな混乱に巻き込まれるのは間違いない。そうなれば、サムスンに頼らざるを得なくなるのである。

 また、TSMCとサムスン側から見ると、アメリカ政府の要請を受けて工場建設を進めるのは、あくまで大型の支援があるからにすぎない。生産性だけを考えれば、アメリカ工場は特に建設コストと労働コストが高すぎ、採算性に大きな問題が生じるのである。中国工場はもちろんだが、台湾工場ですら数割のコスト増になると報じられている。

 この点は、最近建設が決まったTSMCの熊本工場も同様で、TSMC側はあくまで支援ありきの進出である。アメリカほどでないものの人件費が安いという評価も出始めた日本だが、生産性については、まだ有利とまではいえない。

 また、熊本工場は自動車用半導体を中心とするもので最先端半導体ではなく、アメリカ工場より数段格落ちである点も留意すべきだろう。あくまで自動車用など汎用性の高い半導体を確保するための方策にすぎない。その点、日本の半導体対策はまだ周回遅れの感が否めない。

高性能半導体の国産化は現実的か?

 工場誘致ですらこれほど大変なのであるから、「財政を使って最先端半導体を国産化する」というのが、相当な難事業であることは言うまでもない。

 台湾は勤勉な国民性があるが、なにしろ中国侵攻のリスクがある。韓国は素材の供給が弱いことや、水不足の問題も解決できていない。

 日本の場合、かつて世界一の半導体生産国であり、いまだにメモリやアナログ、製造機械や素材で強みを持っている。だが、技術競争に追いついていかなければ、強みがいつ崩れるかわからない。

 日本にとって重要なのは、1990年代に半導体のビジネスモデルで失敗した轍を再び踏まないことである。まず企業側が生き残りのためのビジネスモデルを確立して、それに政府が協力するという形をとることだろう。

 そして、ビジネスモデル成功のための技術革新については大型財政を組むという形をとることがもっとも重要である。

(文=白川司/評論家、翻訳家)

白川司(しらかわ・つかさ) 評論家・翻訳家。世界情勢からアイドル論まで幅広いフィールドで活躍。著書に『日本学術会議の研究』『議論の掟』(ワック刊)、翻訳書に『クリエイティブ・シンキング入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、近著に『そもそもアイドルって何だろう?』(現代書館)。「月刊WiLL」(ワック)で「Non Fake News」を連載中。

「ねんきん定期便」が届いたらすぐにやりたい、たった一つのこととは?

 年に1回届く「ねんきん定期便」、どのようにしていますか?「どうしたらいいかわからずに放置」「何を見たらよいかわからず、捨てている」「大事な書類セットに入れているけれど、そのまま」という方も多いかもしれません。

 誰も何も教えてくれない、「ねんきん定期便」が届いたらどうしたらよいのか問題。今回は、届いたらぜひ行いたい「たった一つのこと」についてお伝えします。

「50歳未満」か「50歳以上」かで金額の意味が変わる

 ねんきん定期便は、毎年自分の誕生月に届きます。基本的には「ハガキ」ですが、35歳、45歳、59歳の人は「封書」で届きます。

 ハガキには、これまでの年金加入期間や加入実績に応じた年金額(将来受け取れる予定の年金額)が書いてあります。「年金保険料を納めたはずなのに、加入期間としてカウントされていなかった」というニュースを見た方もいるでしょう。「自分は大丈夫だろう」と思わずに、間違いがないかを念のため確認しておきましょう。

 記載されている年金額は、50歳を境にして、意味が変わります。「50歳未満」の場合は、これまで納めた保険料に応じた年金額が書かれているため、今後働いて保険料を納めていけば、受け取れる年金額の数字はどんどん増えていきます。

「50歳以上」の場合は、このまま同じように働き続けて、保険料を納めた場合に、将来受け取れる年金の見込み額です。もし今後収入が減ったりして納める保険料が減れば、将来受け取る年金は、この金額から減ることになります(逆に収入が増えて納める保険料が増えれば、受け取る年金が増えることになります)。

届いたら「3カ月以内にぜひやりたいこと」とは?

 そして、「ねんきん定期便」が届いたら、もうワンアクション! 実は3カ月以内にやっておきたいことが一つあります。

 それは、「ねんきんネット」にアクセスすること。「ねんきんネット」は「日本年金機構」のサイトからアクセスできるもので、より詳しい年金情報を確認できる優れものです。

 アクセスする際には、ねんきん定期便に書いてあるアクセスキーというパスワードを使います。この有効期限が3カ月しかないので、なるべく早く行いましょう。

 年金手帳(基礎年金番号がわかるもの)を出して、ねんきん定期便のアクセスキーを入れて手続きすれば、数分で見られるようになります。

「ねんきんネット」にアクセスすると、思った以上に詳しい情報が見られます。たとえば、今後「収入が上がった場合」「収入が下がった場合」などと自分のシチュエーションに合わせて、将来受け取れる年金額の試算もできます。さらに、年金の受け取り時期を遅らせた場合はどれくらい増えるのか、逆に、早めに受け取った場合はどれくらい減るのか、といった具体的な金額もチェックできます。

 将来をいろいろイメージしながら、数値を入れて確認するとおもしろいです。「老後にどれくらい年金を受け取れるのか不安」という方こそ、ぜひ試してみましょう。具体的な金額が見えてくると、安心できるはずです。

ねんきん定期便到着から3カ月以上過ぎてしまったら?

 アクセスキーの有効期限が3カ月とお伝えしましたが、「気づいたらすっかり期限が切れていた!」ということもあるでしょう。

 その場合も、大丈夫。「ねんきんネット」で「アクセスキーなし」を選び、基礎年金番号や住所などを入力することで、ユーザIDが自宅に郵送されて、手続きができます。

 また、マイナンバーカードを持っている方なら、マイナポータルからも「ねんきんネット」にアクセスできます。

ねんきん定期便」が届いて、いつもどうしたらよいかわからなかった方に、「ねんきんネットにアクセスすること」をお伝えしたら、「今まで捨てていたけれど、実際にアクセスしてみたら自分の年金額が具体的にわかってとてもよかった」「同居の家族の分も一緒に確認したら、老後資金についてイメージができた」という声をたくさんいただきます。

 無料ですし、自分だけの情報が見られる「ねんきんネット」を活用しない手はありません。最初はちょっと面倒だなと思うかもしれませんが、やってみれば意外と簡単。ぜひ一度、試してみてください。

(文=西山美紀/マネーコラムニスト)

大手パチンコチェーン店でダントツの人気! フォロワー数“急上昇”中のアイドル店員を勝手にご紹介

 Twitterではすっかりお馴染みとなったパチンコ店のアイドル店員だが、今回は特にイチ押しのアカウントを勝手にご紹介。それが『123門真店@働きヤシマ』なるアカウントだ。 

『123グループ』といえば関西を中心に展開する大手法人で、その店舗数は60件以上にものぼる。そんな同グループで勤務する「ヤシマ」さんは女性の社員さんなのだが、とにかく素晴らしいのひと言なのだ。

 では何が素晴らしいのか。ズバリ!その笑顔である!私もこの素敵な笑顔で日々癒しをいただている。

 プロフィールには、4号機時代に業界へ足を踏み入れたと書かれているように、業界歴は相当長い。それだけでも、パチンコ業界にとって大変貴重な存在である。長期にわたり業界に従事している女性社員は決して多くはないのだから。

【注目記事】
パチンコ新台『北斗の拳9』の裏話!? 視聴して損はなし…渾身の解説に熱視線!!
パチンコ新台「ラッシュ突入率100%×平均7230発獲得」ファン待望の大物タイアップ機がヤバすぎる!

 もちろん、魅力的な要素は笑顔だけではない。接客やサービスなど他にもたくさんあると思うが、その笑顔だけでも十分なのだ。

 なお、123系列店のアカウントは他にも多く存在するが、その中でトップのフォロワー数を抱えているのが「ヤシマ」さんが勤務する門真店だ。 一方、「ヤシマ」さん自身のアカウントは、現在フォロワー数が約7500名。開設から1年半でこの人数なのだから立派である。この先も1万、2万とその数を増やしていってほしいものだ。  

 補足だが、私が分析した結果、ヤシマさんはお肉が大好き。お肉を食べるのがヤシマさんの元気の源らしい。まぁ、ヤシマさんファンなら全員ご存知だとは思うが……。

 こんな馬鹿な記事書いてんじゃねーとお叱りを受けそうだが百聞は一見に如かず!まずはアカウントを覗いていただきたい。そうしたら、きっとアナタもヤシマさんの虜になることだろう。

 最後に少しだけ真面目に書くが、ヤシマさんはよく連休を取っているという印象。これは単純に「企業がしっかりしているから」だと推測するが、しっかり働いてしっかり休んでリフレッシュするというのは最高のモチベーションになるはずだ。

 まだまだ公休もしっかり取れないというパチンコ企業が存在するなか、『123』グループのように従業員へしっかり福利厚生を与えるなどの企業努力は非常に素晴らしいことである。 ヤシマさんにはしっかリフレッシュしていただき、我々フォロワー達を癒してほしいものである。

 そして、今後も重要な業務をバリバリとこなすヤシマさんのような“スーパー女性社員”がもっと増えて、業界を盛り上げていだきたいのは心からの願い。

 女性スタッフの躍進でパチンコ業界が少しでも盛り上がるのなら、それに越したことはない。昨今の乱立するアイドル店員に少しだけ懐疑的だった私も、いまはアイドル店員を全力で応援中だ!

Twitterリンク
↓  ↓

123門真店@働きヤシマ✌️😂✌️さん (@123kadomaten) / Twitter

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

JRA日本政府発表の外国人「入国停止」が及ぼす深刻な影響、絶望的となった再来日は過去の「悪夢」の抑止力となるか?

 ジャパンC(G1)の招待騎手として来日していたR.ムーア騎手が、過去に起きた落馬事故に関する裁判に証人として出廷するため帰国。12月以降の騎乗に向けて予定していた短期免許の取得を断念することになった。

 同騎手の成績を振り返れば、11月27・28日の両日で11鞍に騎乗。結果は1勝に終わったものの、欧州を代表する実力派ジョッキーの手綱さばきを楽しみにしていたファンも多く、突然の帰国を惜しむ声も聞こえた。

 さらに追い打ちをかけるように、日本政府は11月30日の午前0時から全世界の国や地域を対象に、外国人の新規入国を原則停止することを発表。新型コロナウイルス感染症に関する、新たな水際対策措置として決定したこの政策により、世界的名手の再来日は現時点では絶望的な状況となってしまった。

 しかしこの政策の一件で影響を受けるのは、ムーア騎手だけではないだろう。外国人の“入国停止”がいつまで続くか未定だが、コロナ禍以前の2018年までは「恒例行事」ともいえた年末から翌年にかけての外国人騎手の短期来日にも影響を及ぼすことは必至といえる。

 思い返せば同年11月11日。京都競馬場のレース結果は、日本人ジョッキーにとって”悪夢”のような結果だった。なんと、1レースから11レースまで勝利を挙げたのは全て外国人騎手。11勝のうち3勝を挙げたのはJRA所属のC.ルメール騎手だったが、当時、短期免許を取得して来日していたC.デムーロ騎手も3勝をマーク。同じく短期来日していたJ.モレイラ騎手が5勝の固め打ちで合計11勝という大活躍。

 さらに5レースと7レースは、この3人で1着から3着までを外国人騎手が独占した。この日メインのエリザベス女王杯(G1)もリスグラシューに騎乗したモレイラ騎手が優勝するなど、「外国人ジョッキーを買えば当たる」と大いに話題となった一日だった。

 迎えた最終12レース。当時の『スポーツニッポン』の記事によれば、サヴィで勝利した藤岡佑介騎手は「最後に1つだけ勝ったけど喜んではいられない。危機感を持ってやっていきたい。」とコメント。日本人騎手にとって屈辱的な日となってしまった。

 奇しくも今年に限れば、前述した外国人「入国停止」政策で、年末から年始にかけての短期免許取得による外国人騎手の来日は、絶望的な状況となった。さらに先日来日したばかりのC.デムーロ騎手は、今週以降も日本で騎乗する可能性があるものの、今回の一件でその先行きは不透明になったといえる。

 幸か不幸か、過去の“悪夢”の再来の「抑止力」となる可能性もある、今回の”入国停止”政策。いずれにせよ我々競馬ファンは、日本政府の動向を含めて、事の成り行きを見守るしかないようだ。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

JRA日本政府発表の外国人「入国停止」が及ぼす深刻な影響、絶望的となった再来日は過去の「悪夢」の抑止力となるか?

 ジャパンC(G1)の招待騎手として来日していたR.ムーア騎手が、過去に起きた落馬事故に関する裁判に証人として出廷するため帰国。12月以降の騎乗に向けて予定していた短期免許の取得を断念することになった。

 同騎手の成績を振り返れば、11月27・28日の両日で11鞍に騎乗。結果は1勝に終わったものの、欧州を代表する実力派ジョッキーの手綱さばきを楽しみにしていたファンも多く、突然の帰国を惜しむ声も聞こえた。

 さらに追い打ちをかけるように、日本政府は11月30日の午前0時から全世界の国や地域を対象に、外国人の新規入国を原則停止することを発表。新型コロナウイルス感染症に関する、新たな水際対策措置として決定したこの政策により、世界的名手の再来日は現時点では絶望的な状況となってしまった。

 しかしこの政策の一件で影響を受けるのは、ムーア騎手だけではないだろう。外国人の“入国停止”がいつまで続くか未定だが、コロナ禍以前の2018年までは「恒例行事」ともいえた年末から翌年にかけての外国人騎手の短期来日にも影響を及ぼすことは必至といえる。

 思い返せば同年11月11日。京都競馬場のレース結果は、日本人ジョッキーにとって”悪夢”のような結果だった。なんと、1レースから11レースまで勝利を挙げたのは全て外国人騎手。11勝のうち3勝を挙げたのはJRA所属のC.ルメール騎手だったが、当時、短期免許を取得して来日していたC.デムーロ騎手も3勝をマーク。同じく短期来日していたJ.モレイラ騎手が5勝の固め打ちで合計11勝という大活躍。

 さらに5レースと7レースは、この3人で1着から3着までを外国人騎手が独占した。この日メインのエリザベス女王杯(G1)もリスグラシューに騎乗したモレイラ騎手が優勝するなど、「外国人ジョッキーを買えば当たる」と大いに話題となった一日だった。

 迎えた最終12レース。当時の『スポーツニッポン』の記事によれば、サヴィで勝利した藤岡佑介騎手は「最後に1つだけ勝ったけど喜んではいられない。危機感を持ってやっていきたい。」とコメント。日本人騎手にとって屈辱的な日となってしまった。

 奇しくも今年に限れば、前述した外国人「入国停止」政策で、年末から年始にかけての短期免許取得による外国人騎手の来日は、絶望的な状況となった。さらに先日来日したばかりのC.デムーロ騎手は、今週以降も日本で騎乗する可能性があるものの、今回の一件でその先行きは不透明になったといえる。

 幸か不幸か、過去の“悪夢”の再来の「抑止力」となる可能性もある、今回の”入国停止”政策。いずれにせよ我々競馬ファンは、日本政府の動向を含めて、事の成り行きを見守るしかないようだ。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

安倍晋三に首相在任中、中国電力から“原発マネー”が! 関原発建設の働きかけか 福島原発事故の戦犯が懲りずに原発新増設推進

 先日、自民党の最大派閥である清和政策研究会(細田派)の会長に就任し、ついに「安倍派」への衣替えを果たした安倍晋三・元首相。岸田政権への影響力をさらに強めたことによって、今後はさらに悲願の憲法改正に向けてゴリ押しをしていくことは必至だが、そんななか、安倍元首相に新たな問題が...

パチンコ「物理抽選」で魅了した名作が間もなく撤去…最後に打っておきたい激熱マシン!!

 CR機の完全撤去を受け、市場から消滅してしまうCR機のなかでも人気の機種や印象深いマシンの「打ち納め」を行うCR終活。今回は「役物機」として多くの機種をちょこまか打ってみようかとおもっています。

 ひとくちにCRといっても30年ほどの歴史があるので、端的に語れない場合もあり、例えば役物機なら時代によって密度が異なるため、一概に「役物機は絶滅危惧種」「時代に淘汰された」などと言えません。

 事実、2000年初頭から5年くらい前までは、リリースされる役物機の台数が本当に少なかった印象ですが、最近は逆に盛り上がりを見せてきたりしています。したがって、意外に残存しているCR役物機は多かったりするので「珍古台」と呼ぶにはレア感が希薄である感じもありますよね。

 そんな現代の役物機を語るうえで外せないのがA-gonです。新進気鋭の新規参入メーカーがこの分野で圧倒的な存在感を放っている。けっこう夢のある話ではないでしょうか。ビジネス的に大成功している雰囲気はありませんが、断続的に新機種をリリースしている状況は見事というほかありません。

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CR RAIZINMAN』。カイジの沼をオマージュした三段クルーンに大量の玉が流れ込む壮大なビジュアルが映えまくるおもしろ台です。唯一の誤算はまさか高尾が本家のコピーをするとは思ってなかったのではないでしょうか。

 同じ路線の機種といえば、マルホン工業の『CR天龍』も人気のあったマシン。三段クルーンがかぶりまくった印象ですが、その『天龍』の硬派路線から一変してマルホンらしさが全開だった『CRシャカリーナ』も役物機でした。

『シャカ』シリーズなのに「釈迦関係あらへんやん」と思いきや、大当り時にシャカ仮面を装備するセンスはさすがの一言です。抽選方式自体はシンプルな回転体でしたが、踊りきれば大当りという役物を使用した演出はアイデアの大勝利。メーカーとしての意義を存分に示せたのではないでしょうか。

 A-gonと同じように役物機づくりに定評のあるアムテックスから『CR南国育ち 羽根』。こちらもデジタル抽選が組み合わさった純正役物機ではありませんが、役物のデキは秀逸で、特にSPルートと呼ばれるリベンジチャンスの機能は激アツです。

 また、連チャンモードとなる「SUPER南国RUSH」ではデジタル抽選に偏りがちな右打ち中の抽選も役物メインで行ってくれるなど役物機好きの心理を理解してくれているのがうれしいですよね。

 最後は『CR餃子の王将』。最後のほうは他メーカーも同じ機構の役物載っけたりするので、いささか食傷していましたが、役物機の危機を救った立役者でもありますし、外すわけにはいかない機種です。

 個人的に豊丸のCR役物機で最高なのは『CR今日もカツ丼』ですが、『PAウイニングボール』に継承されているのもあって最後を飾るのはやはり『王将』かなと。

 いずれも個性あふれる最高に楽しい役物機でした。そして、P機でも役物機の灯火が消えないことを願いつつCR機役物を堪能できました。ありがとうございました。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRAコントレイル「言いがかり」ついた大団円!? 福永祐一も涙したラストランに“アンチ”が生まれた違和感の正体

 先週末、東京競馬場で開催されたジャパンC(G1)は、福永祐一騎手の1番人気コントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。昨年、父ディープインパクト以来となる無敗の三冠を達成した名馬が、現役最後のレースで有終の美を飾った。

 21日のマイルCS(G1)では、同じくラストランだったグランアレグリアが勝利。2週連続で歴史的名馬が、勝利という最高の結果を残したことは競馬ファンの大きな感動を呼んだことだろう。

「今までの2年2カ月は夢のような時間でした。今までのジョッキー人生のすべてをあの馬に注ぎ込みました」

 レース後、そう振り返った福永騎手のコメントからも、最愛のパートナーとの出会いに感謝する気持ちが伝わる。大多数のファンは感極まって号泣した福永騎手の姿に共感し、ネットの掲示板やSNSではもらい泣きしたという声も出ていた。

 そして、単勝オッズ1.6倍という断然人気に応えたコントレイルの走りもまた、三冠馬として恥じることのない見事なものだった。少なくとも今年のジャパンCは、いくらかの語弊はあれども「コントレイルの、コントレイルによる、コントレイルのため」のレースだったともいえるかもしれない。

 しかし、そんな感動のラストランでも一部のファンは快く思わなかったようだ。

 受け取り方は人それぞれということは否定できないが、どんなに素晴らしい結果を残した人や馬でもファンのすべてが味方という訳でもないのは、特別今になってのことでもない。こちらについては与党がいれば野党がいるのと似たような構造といえるだろう。

 ちなみに“言いがかり”をつけられた矛先は、ジャパンCにおけるコントレイルにとっての追い風となった幾つかの結果論が対象だったらしい。

 まずは1枠1番に入った天皇賞・秋(G1)に続いてジャパンCでも1枠2番だったことだ。前走はゲートでもたついたことで、スタート直後のポジション争いで後手を踏んでしまい、陣営も敗因の一つとして分析していた。

 再び絶好枠を引き当てた上に、今回は後入れの偶数番ということなし。矢作師は「神様に気に入られた馬なんだな」とコントレイルが持って生まれた運に感心し、「1と2とでは違う。やっぱり偶数というのがね」と喜んだ。

 レースでは、積極的に行く馬がいないメンバー構成を逆手に取った横山武史騎手がアリストテレスで逃げの手に出る奇策を敢行。前半3ハロンは37秒0、1000m通過も62秒2のスローペースにまんまと落とし、マイペースに持ち込んだと思った矢先、後方から一気にマクったキセキがペースを上げた。ここでペースが上がったことは、中団に待機していたコントレイルにとっても助かった。

 また、文句なしの勝利とはいえ勝ちタイムは2分24秒7と平凡。同日に行われた芝2000m戦でレコードが出ていた高速馬場としては物足りなさもあったということだろう。

「ハッキリ言ってこういうのはもう、言い出したらキリがないですよ。与えられた条件の中で完勝したコントレイルの勝利は立派という以外にないです。このほかにも怖い3歳馬のシャフリヤールが不利を受けたからや、完勝といっても2着馬はG2のアルゼンチン共和国杯を勝った馬に過ぎないなど言いたい放題でしたね。

昔と違って今はSNSで誰でも思ったままの言葉を言える時代ですから、尚更そういった雑音も目に入る機会が増えました。かといってこういった“難癖”をつけているのはごく一部のファンに過ぎません。少なくとも私が見た限りでは、感動的なラストランを見守った好意的なファンが殆どだったように思いますよ」(競馬記者)

 三冠馬というだけではなく、「無敗」という看板を背負ったことで、どうしても過去の三冠馬や父であるディープインパクトと比較される立場だったコントレイル。天皇賞・秋で完敗した相手のエフフォーリアの出走がなかったり、年間を通して競馬が最も大きな盛り上がりを見せる暮れのグランプリ・有馬記念(G1)を避けたことも“見えない敵”が生まれた一因となったかもしれないが、絶望的な三連敗から不死鳥のように復活勝利を飾ったラストランが評価されない理由にはならない。

 せめて最後くらいはターフを去る姿を、気持ちよく笑顔と拍手で見送ってもいいのではないかと感じた、そんな今年のジャパンCだった。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。