JRA「○○で逢いましょう」連想させる珍名馬にファン大混乱!? 一見NGスレスレに「よく通ったな」も変化球で攻めた馬名の由来に納得

 競走馬の名前には個性豊かなものも多く、一見戸惑うようなものもあれば、一度聞いたら忘れられないようなインパクトの強いものなどがある。

 受け取り方によっては、少し下ネタっぽくなってしまうものや、本来の由来とは異なりそうなものもあり、そういったオーナーの遊び心が見え隠れすることも、見ているファンの楽しみの一つといえる。

 そんな愛すべき競走馬に対し、我々は親しみを込めて「珍名馬」と呼んでいる。

 JRAでは元祖珍名馬主の小田切有一氏や、シゲルシリーズで有名な森中蕃氏などが、多数の珍名馬を所有する馬主としても有名である。

 最近でもオヌシナニモノ、カイアワセ、ウナギノボリ、マジックミラーほか、ユニークな馬名が話題に上る馬もいたが、満を持して登場した珍名馬がちょっとした注目を集めていた。

 当事者となったのは土曜中山5Rの2歳新馬(芝1800m)でデビューしたジャスコ(牝2、美浦・尾形和幸厩舎)だ。馬名の「ジャスコ」は、総合スーパーのイオンの前身となる総合スーパーブランドの旧商号を連想させるもの。店内で「ジャスコで逢いましょう」というテーマソングを耳にしながら、子供時代に買い物したことがあるオールドファンも多いのではないだろうか。

 しかし、オーナーの所有馬とはいえ、どんな馬名でもつけられるわけではない。競走馬につけられる馬名には、厳格なルールが定められており、JRAの審査を通過したものでなければつけることができない。そういう意味では、ブランド名とも受け取れるジャスコについて、ネットの掲示板やSNSでは「よく申請が通ったな」と驚くファンもいた。

 ちなみに、正式認可された馬名の由来を確認してみたところ、ジャスコの名前の意味は「ジャスタウェイの子なので」ということらしい。オーナーの大和屋暁氏は、ジャスコの父ジャスタウェイを所有していた有名人でもある。これなら審査が通ったことにも納得できそうだ。

 残念ながらレースでは5着に敗れたジャスコだが、1000m通過が1分3秒6の超スローペースで後方からの競馬と不利な展開。それでも直線は最後方から鋭い末脚を繰り出して見せ場を作っており、この内容なら次走でも期待が出来そうな雰囲気だ。

 悪ふざけしたファンからは、ジャスタウェイの仔でジャスコがOKなら「マンハッタンカフェの仔やオメガパフュームの仔でも同じ理由で通せるのか」なんてこともいわれていたが……。そちらに関しては、JRA次第ということでお茶を濁したい。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

スパチャ(投げ銭)で稼いでいるVTuber世界ランキング、5位鷹嶺ルイ、4位不知火フレア、3位桃鈴ねね、2位博衣こより、1位は?【12月2週目】

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

今や生身のYouTuberを凌ぐほどの人気を誇る「VTuber(バーチャルYouTuber)」。そのVTuberの人気を計る目安のひとつに「スパチャ(投げ銭)」がある。そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」による12月2週目(2021年12月6日~12月12日)の週間スパチャ獲得金額の世界ランキングを紹介しよう。果たして今回ランキングで1位を獲得したのは誰だろうか?

スパチャ世界ランキングで1位を獲得したVTuberは?【12月2週目】

現在、YouTuberの「スーパーチャット(スパチャ)」獲得金額の上位を席巻しているのが、「VTuber(バーチャルYouTuber)」たちだ。VTuberとは、二次元(3Dモデリング)イラストのキャクターがYouTuberとなっているのが特徴で、生身のYouTuberよりも稼いでいるのだ。そんなVTuberたちの人気の目安となるのが「スパチャ」と呼ばれる“投げ銭”の金額であろう。

そこで、ここではYouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYBOARD」のVTuber・スパチャ・世界カテゴリー・1週間での、スパチャ世界ランキングを発表したいと思う。12月2週目(2021年12月6日~12月12日)のランキングでは 4位「不知火フレア」、3位「桃鈴ねね」、2位「博衣こより」だったが、今回1位を獲得したのは、今売出し中のあのホロライブ6期生だった!

第5位 鷹嶺ルイ(たかね るい)

Lui ch. 鷹嶺ルイ – holoX –
所属:ホロライブ
週間スパチャ額:364万3,132円
チャンネルは→こちら

今回のスパチャ世界ランキング第5位は、初登場となったホロライブ所属の「鷹嶺ルイ(たかね るい)」だった。

鷹嶺ルイは「holoX」という6期生が所属する悪の組織の女幹部で、すでに33.7万のチャンネル登録者数を獲得している人気者。

2021年11月、ホロライブから第6期生がデビューし、今回から収益化が開始されたため、ほぼご祝儀スパチャのランキングとなっている。

鷹嶺ルイで一番スパチャが多かったのは、収益化後の初ライブ配信となった「【初配信】すでに収益化している大型新人登場【鷹嶺ルイ/ホロライブ】」。この配信だけで170万円ほどが集まっているため…

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パチンコ「30~40万発」の爆裂も話題に…ファンを魅了した伝説の名機!!

 今月は『P春一番~恋絵巻~甘デジ』の導入があり、年明け1月にはシリーズ初となるパチスロ『S春一番』(DAXEL)のリリースも控えている西陣の定番『春一番』シリーズ。

 1993年の初代『春一番』から20機種以上がリリースされていますが、まだこの先も長く続いていって欲しいものです。そこで今回はその初代をチョイスしてみました。

 春一番といえば古い業界人であればご存知でしょうが、某攻略パチプロ集団を思い浮かべるのではないでしょうか。この時代には現在のパチスロのように、内部的に幾つかのモードを持ったパチンコ機も多く存在。何かしら攻略要素のあることも多かったのです。

 その格好の餌食となってしまった1台がこの春一番でした。盤面のランプとメロディーを頼りに、特定のタイミングで打ち出し特定箇所に入賞させるという複雑な手順。さらに一定の技術を要したので、攻略法が世間一般に明らかになってからも攻略していたのは極一部の人間たちでした。

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パチスロ「伝統の名を冠した初のBタイプ機」~4号機名機伝説~ 『トロピカーナ』前編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.73】

 春一番の大当り中の攻略の頼りとなるメロディーが八木節という民謡だったため、通称《八木節打法》とも呼ばれたこの攻略法でしたが…考え方も店次第です。

 正当な攻略法と現在でいう『ゴト』の境界線も曖昧だったため容認する店もあったのですね。器具の類も一切使わず駆使するのは己の腕1本。「同じ店には二度と行かない」というルールもあったみたいです。

 私自身もその現場を目撃したことがあるのですが圧巻でした。物凄い数のドル箱タワーとギャラリーで推定30~40万発くらいありましたかね。

 パチンコブームといわれていた時代でもありましたが、テレビで梁山泊の特集が組まれたりもしていましたから異様な時代だったともいえるのかも知れません。

 春一番というと、どうしてもこのプロ集団がクローズアップされがちですが…。遊技機自体も非常に素晴らしかったのです。花札がモチーフのパチンコ機ですが、完成度は高く普通に打っても楽しめるものでした。

 連チャンあり、熱いスーパーリーチあり、攻略法もありメロディーも最高!現存する実機は少ないですが、正にパチンコ史にその名を残す名機といえるでしょう。

 春一番はその後も定期的に後継機種がリリースされ続け、その姿は少しずつ変化してきていますが、現在でも年輩客を中心に支持は高い印象です。

 2019年にはマルハンやダイナムの『PB機』として開発リリースされた『PA春一番~花札昇舞~GO』も記憶に新しいところではないでしょうか。

 その春一番の伝統はシリーズのみならず、その後の多くの西陣機種にも大きな影響を与えています。そして、その伝統も連綿と受け継がれているのです。そしてこれからも…。

おまけリンク
↓ ↓

【梁山泊】パチプロ攻略集団初期の貴重映像【ドキュメンタリー】 – YouTube

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

パチンコ「右の半数が16R」の激アツ…50%に拘った傑作を振り返る!!

 印象に残っている機種を取り上げる本コラムだが、今回はシリアスで少しダークな雰囲気が特徴のアニメとのタイアップ機『CRダーカーザンブラック‐黒の契約者‐』について書いていきたい。

■大当り確率:1/159.8 → 1/59.9
■賞球数:4&1&4&3&14
■ラウンド: 16R or 4R(9カウント)
■確変突入率:50%(次回まで)
■時短連チャン率:約11.7 or 26.9%
■電サポ:20 or 50回転 or 次回まで

〇〇〇

 通常時は7図柄以外の大当りで「AGENTモード」に突入し、内部的に「確変or通常」を選択している。図柄テンパイでバトル演出に発展し、勝利することができれば大当りだ。7図柄で大当りすればラウンド終了後、出玉獲得のメインとなる「HEAVEN’S GATEモード」へ突入する。

 HEAVEN’S GATEモードは、「50%で16R」「50%で4R通常」の振り分け。当りが軽い機種でありながらも、上手く16Rに偏れば「万発」も狙える性能だ。4R通常に当選した場合は、ラウンド終了後「HELL’S GATEモード」へ突入。時短20回で大当り確率「1/159.8」を目指していく。「50%(1/2)」に拘った性能になっていると言えるだろう。

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パチスロ「伝統の名を冠した初のBタイプ機」~4号機名機伝説~ 『トロピカーナ』前編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.73】

 アニメ『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』が好きな筆者としては、非常に楽しませて頂いた一機種である。

 先述した通り一撃性も十分に備わった仕様。それに加え、剣が下に突き刺さる役物ギミックや疑似連の見せ方など演出も素晴らしい。確変中のバトルもシンプルながら面白いが、チャンスアップなど絡まず「VSウェイ」に発展した場合は負けるのが大半だ。

 打ち込んだ人なら、この「ウェイ」というキャラがどれだけ強いか分かって頂けるはず。確変中は「ウェイだけはやめて」とひたすら祈り続けるといった面白さもある。完成度の高いマシンという印象だ。

 現在稼働しているホールは限りなく少ないため、実戦することが難しいのは非常に残念である。本機のようなスペックが、今後メーシーから出ることを期待したい。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

世界的アワードの日本版「Innovators Under 35 Japan 2021」受賞者を発表!若きイノベーター15名を選出

MITテクノロジーレビュー2021

MITテクノロジーレビュー[日本版](運営:角川アスキー総合研究所)は、「Innovators Under 35 Japan 2021(イノベーターズ・アンダー35ジャパン2021)」の受賞者を発表した。

「Innovators Under 35」は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア部門「MITテクノロジーレビュー」が主催する国際アワード。世界的な課題解決に取り組み、数十年先までの未来を形作る、独創的で才能ある35才未満の若きイノベーターの発掘を目的としている。過去にはGoogle共同創業者のセルゲイ・ブリン氏、Facebook(現:Meta)共同創業者兼会長兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も受賞するなど、国際的に権威あるアワードとして高く評価されている。

昨年に続き2回目の開催となる本年度は、「コンピューター/電子機器」「ソフトウェア」、「輸送(宇宙開発を含む)」「インターネット」「AI/ロボット工学」「通信」「エネルギー/持続可能性」の7分野を対象に、35歳未満の起業家や研究者、活動家など15名のイノベーターを選出。受賞者は翌年の「Innovators Under 35」グローバル版の審査対象にノミネートされる。

■Innovators Under 35 Japan 2021受賞者 ※( )内は部門名
[起業家]
溝口 貴弘(AI/ロボット工学)、坪井 俊輔(ソフトウェア)、米重 克洋(インターネット)
[博愛家]
宇井 吉美(コンピューター/電子機器)、五十嵐 歩美(AI/ロボット工学)
[発明家]
古橋 貞之(ソフトウェア)、小菅 敦丈(コンピューター/電子機器)、笹谷 拓也(通信)、小泉 悠馬(AI/ロボット工学)、成田 海(エネルギー/持続可能性)
[開拓者]
ケンプス ランドン(輸送<宇宙開発を含む>)、遠藤 傑(コンピューター/電子機器)、武田 俊太郎(コンピューター/電子機器)
[構想者]
小嶌 不二夫(エネルギー/持続可能性)、藤木 庄五郎(エネルギー/持続可能性)

受賞者の詳細はこちら

※カテゴリーの定義
[起業家]先進的なテクノロジーによって新しいビジネスを創造し、古いやり方を覆す。
[博愛家]従来にはない手法によって、誰もがより健康的で幸福な生活を送れる世界を実現しようとする。
[発明家]未来を拓く、新しい革新的なテクノロジーを生み出す。
[開拓者]イノベーションによって新産業を生み出す。
[構想者]物事を少し違った視点で捉えることで、テクノロジーが力を発揮する新たな用途を見つけ出す。
 

受賞者のショートプレゼンや審査に携わった専門家とのトークセッション、グローバル版受賞者の特別講演などを行うセレモニーイベントが、12月16日(木)に日本橋三井ホールで行われる予定。現在、参加者を募集している。

ゲスト出演:
浅川智恵子氏(日本科学未来館館長/IBMフェロー)
古川 享氏(マイクロソフト日本法人初代社長)
所 千晴氏(早稲田大学教授/東京大学教授)
遠藤 謙氏(Xiborg代表取締役/ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員)

セレモニーイベントの詳細はこちら
 

甘デジ「確率1/25.9×約92.2%ループ」の超RUSH搭載! 独特な演出も魅力の傑作!!

「お酒は温めの燗がいい」ではないが、ある程度経験や年齢を積み重ねると王道から少し外れたものに心地よさを感じるようになったりする。

 パチンコも「人気コンテンツ」「大迫力」「美麗」ばかりでは疲れてしまうので、抜け感のある機種にハマったりする。

 7セグと透過ドットによるゆるめの演出で人気を博した『CRじゃぶじゃぶビート』もそんな1台である。前述の表示デバイスに加え、フィギュアやLEDランプの多重演出「4thディメンション」はまさにお姉ちゃんじゃないほうの「クラブ」を彷彿とさせるなど、ゆるいなかにも独特のセンスが光る機種。

 大当り確率が1/247.67のミドルタイプと1/99.8の甘デジの2タイプが用意されていたがどちらも当時は「流行らない」「人気がない」といわれていた転落抽選方式を採用した高ループマシンでスペックにも主張を持っているのである。

 大当り後は電サポ「じゃぶじゃぶモード」に突入するが、確変は非報知なので内部状態がわからない。確変突入率がミドルなら90%、甘デジでも80%なので確変への期待感は高い一方で、転落によるスリリングなゲーム性とどこまで連チャンがのびるかわからない不確実性がドキドキ感を増大させてくる。

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パチスロ2021年ハイエナ実戦「最もオイシかった機種」とは…

パチンコ「30~40万発」の爆裂も話題に…ファンを魅了した伝説の名機!!

 ネコをメインとしたファニーな演出とスペック的な荒さのギャップ萌え的要素があり、局地的な人気を誇ったこのマシンは『CRジャブジャブBEAT WORLDTOUR』という後継機も登場した。

 続編は演出的な要素は継承されたもののスペック・ゲーム性は一新。大当り確率が1/25.9ながら確変突入率が100%という破格の甘さを実現しているもののハードルの高い時短突破に成功しないとまとまった出玉を獲得できないようになっている。

 初当りで回数獲得チャレンジをゲットできれば突破のチャンス。演出に成功すれば1回、5回、25回、65回の電サポを獲得できる。もちろん回数が多いほどRUSH突入期待度がアップ。1%しか振り分けのない65回はRUSH直撃フラグとなる。

 その「SUPERジャブジャブRUSH」は65回転のSTモードで継続率が約92.2%と強力な連チャンを生み出すのである。大当りは2ラウンド約200発だが平均で12、13連チャン、一撃で2500発ほどの出玉を期待できるようになっている。

 ちなみに初当りの多くで潜確となる仕様だが確変中の大当り確率は1/25.98とほとんど通常時と変わらないので電サポがない状態ならいつヤメても問題ない。そういう意味でも突破率は低いものの遊びやすいマシンではあった。

 また、そんなハードルの高さを感じさせない演出群も秀逸で、フルカラー7セグや回転するホログラム液晶、味のある役物など古くて新しい演出の力も大きなものである。このように出玉性能だけに傾倒せず、パチンコの魅力を示したCR機の文化をP機でも継承してほしいものである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA「これは凄すぎ!」2歳戦達人の展開予想!朝日杯FSはナリタブライアン級鉄板本命馬とグレナディアガーズ級人気薄穴馬で高配当!?

●2021年のJRAも終盤戦へ

 激戦となった阪神JF(G1)が終わり、今週は注目の朝日杯FS(G1)が行われる。2021年に行われるJRAのG1レースも、この朝日杯FS、そして来週の有馬記念とホープフルSの3つを残すのみとなった。その中で競馬ファンにとって、この朝日杯FSを的中させることは大きな意味がある。それは有馬記念へ向けて勢いをつけるだけでなく、有馬記念やホープフルSの資金稼ぎに繋がるからだ。またアッと驚く配当を手にすることができれば、冬休みのレジャー資金や子供のお年玉の資金、そして大人にとってもうれしい小遣い稼ぎとなるだろう。

 このレースはJRAの2歳王者を決める大一番として位置づけられていたが、ホープフルSがG1に格上げとなったことで、ここ数年はコントレイルやサートゥルナーリアなどの実力馬がそちらに流れ、近年は格下馬も揃い波乱含みの高いレースとなった。それでも過去に優勝した馬を挙げれば、ナリタブライアンやドリームジャーニー、グラスワンダーなど名馬がズラリ。やはり来年のクラシックへ向けて注目の一戦である。

●難解な2歳戦を的中させるためには?

 今年の出走予定馬は新潟2歳Sとデイリー杯2歳Sを連勝したセリフォス、札幌2歳S勝ち馬ジオグリフ、5億円馬ドーブネ、無敗のダノンスコーピオンとドウデュースの5頭が抜けた存在で、いずれも来年のクラシックが楽しみな実力馬。基本的に2歳の重賞は、各馬のレース経験が少ないため出走馬のデータが少なく、適性や力関係を比較しにくい。またシルバーステートなど今年デビューした新種牡馬の産駒も未知数で、多くの競馬ファンにとって難しいレースと言われている。しかしそんな2歳戦を得意とする「2歳戦の達人」と呼ばれるプロたちが存在するのをご存じだろうか。それが競馬情報の達人たちが集結したマスターズだ。

 マスターズは馬主、調教師、騎手という競馬で最も重要な要素において、それぞれのプロフェッショナル(大物馬主・元調教師・元JRA騎手などの競馬関係者)が集まった会社。さらに「2歳戦」「マイル戦」など各分野に達人と呼ばれるプロが存在し、数々の的中を積み上げてきた。そしてマスターズがファンに提供する2歳戦を統括するのは、「2歳戦の達人」と呼ばれる大物関係者。今年マスターズが提供した2歳重賞の的中実績は、札幌2歳S、新潟2歳S、サウジアラビアRC、デイリー杯2歳S、東京スポーツ杯2歳Sなどズラリ。しかもデイリー杯2歳Sでは200倍を超える万馬券、札幌2歳Sでも万馬券を的中させており、2歳戦の万馬券的中数はなんと20本以上。しかも朝日杯FSは現在4年連続的中の実績があるのだから、まさしく「2歳戦の達人」だ。

 そしてそのマスターズは、今週行われる朝日杯FSに向けても5年連続的中にかなりの自信を見せている。この朝日杯FSは過去10年で1番人気は4勝しているが、人気薄穴馬の激走も多く、10年中9年で万馬券が飛び出し、そのうち3本は10万馬券という破格の荒れっぷり。マスターズは万馬券が飛び出した過去3年を的中させているのだから、期待が高まるのは当然といえよう。

 前述したようにこの朝日杯FSのような2歳のG1レースは非常に難解。競馬初心者が自信満々で的中を目指しても、あえなく撃沈されるのは目に見えている。ならばここは素人の予想や参考にしにくい競馬記者の予想ではなく、あらゆる情報を把握し、2歳戦を徹底的に追及した「2歳戦の達人」が在籍するマスターズの情報を参考にするのがベスト。なぜならマスターズはこの朝日杯FSに向けて、ほとんどのマスコミが把握できていない、激走必至の人気薄穴馬を把握しているからだ。それを裏付けるマスターズのコメントが以下の通り。

「昨年は7番人気グレナディアガーズの激走情報、さらに2着ステラヴェローチェ、3着レッドベルオーブを達人の判断で抜擢して的中。このレースには絶大な自信があります。今年は鳴尾記念で3連単63万5640円、オーシャンSで3連単16万8680円、日本ダービーで3連単5万8980円といった的中がありましたが、それらを上回るほどの手ごたえを感じています。例えばナリタブライアン級鉄板本命馬とグレナディアガーズ級人気薄穴馬といったところでしょうか。有馬記念の資金稼ぎにも最適なレースになるでしょう。ぜひご期待ください」

 この言葉だけで十分だ。低配当のジャパンC、14番人気馬アナザートゥルースの激走で波乱となったチャンピオンズC。ファンとしてもスッキリしないレースが続いているが、この朝日杯FSはそんな鬱憤を晴らす絶好のレースとなりそう。

 というのもマスターズはこの「2歳戦の達人」が自信を持つ朝日杯FSの【馬連3点勝負情報】を、有馬記念前の特別企画として無料で公開すると発表しているのである。来週はエフフォーリア、タイトルホルダー、クロノジェネシス、キセキなど豪華メンバーが揃うグランプリ有馬記念。そして暮れのホープフルSで2021年のJRAの開催はフィニッシュとなる。ファンとしての狙いはズバリ、朝日杯FSからホープフルSまでのG1レース三連勝、そして臨時ボーナスを獲得することである。この難解なミッションを達成するには、達人が揃ったマスターズの情報が不可欠。その第一歩として、まずはこの朝日杯FSの無料情報をゲットしよう。
CLICK→無料公開!【朝日杯FS・2歳戦の達人の「馬連3点勝負!」】マスターズ

地味に世界トップ級の企業、宇部興産の未来志向経営…世界の半導体生産を化学で支える

 化学などの事業を展開する宇部興産は、半導体シリコンウエハーの洗浄などに使われる薬液の生産能力を2倍に引き上げる。それによって、半導体の先端分野での成長を目指す計画という。宇部興産は先端分野での製造技術の強化によって、世界トップクラスの半導体関連部材供給者としての地位を目指そうとしている。

 一方、同社は、これから世界全体で加速する脱炭素にも対応しなければならない。自社の製品のライフサイクル全体で排出される温室効果ガスを抑えつつ、より高純度の化学品を生み出す体制を迅速に整備できるか否かが、中長期的な事業展開に大きく影響するだろう。

 先行きは楽観できないが、同社の技術力をもってすれば、脱炭素に対応してビジネスチャンスを手に入れることはできるだろう。そのために求められるのが、個々人が集中して新しい化学品の創造に取り組む組織体制の整備だ。宇部興産が事業運営のスピードを高めて、より迅速に、より純度の高い半導体部材を創出することができるかに注目したい。

近年の宇部興産の事業運営の状況

 宇部興産が半導体洗浄薬液の生産能力を強化することが報じられた。新しいモノの創造によって生き残りを目指そうとする経営陣の決意は一段と高まっているようだ。それは、同社の中長期的な事業運営に決定的な影響を与える。

 リーマンショック後、宇部興産は成長の柱となる事業を確立することが難しかった。2000年代に入ってからの株価推移を確認すると、2007年末の高値が更新されていない。2016年半ばから2017年末にかけては、公共工事の積み増しなど中国の景気対策を背景に同社の成長期待は高まったが、2018年以降は中国経済の減速懸念や米中対立の先鋭化、コロナショックの発生によって株価は不安定に推移している。

 その要因として、宇部興産が化学に加えて、建設資材や機械など、どちらかといえば在来分野での事業運営を重視したことがあるだろう。他方で、中国では共産党政権が工場建設用地の提供や産業補助金の支給によって国有・国営企業などの事業運営体制を支援し、中国企業の価格競争力が高まった。その他の新興国でも、企業の技術習得が進んだ。その結果、宇部興産は競争の激化に直面し、持続的に収益率を高めることが難しくなった。その上に、コロナショックが発生し、宇部興産はより強い逆風に直面した。

 その状況下、宇部興産は事業構造の転換を進め、長期存続を目指す力を強化しようとしている。その象徴として、宇部興産の祖業の一つに位置づけられるセメント事業の分離がある。それに加えて、同社は商号の変更も発表した。

 経営陣は、これまでの発想で事業を運営して収益を獲得することは困難な時代を迎えたとの危機感を強めている。経営陣は退路を断って改革に取り組み、成長期待の高い化学品分野での選択と集中を進めている。その一つとして、高純度の半導体洗浄薬液の生産能力が引き上げられる。また、同社は半導体などの絶縁、保護膜の原材料であるポリイミドの生産能力の引き上げにも着手した。

成長が期待される半導体部材事業

 言い換えれば、宇部興産の経営陣は、高付加価値の化学品分野には勝機があると考えているようだ。理論的に考えると、中長期的な成長が期待される分野に経営資源を集中的に再配分して新しいモノやサービスを創出する能力を引き上げることは、企業の成長実現に不可欠だ。

 今後、世界経済のデジタル化は一段と加速する。世界各国の社会、企業、家庭にIoT=インターネット・オブ・スィングスの技術が浸透するだろう。具体的に考えると自動車の使い方が変わる。EVシフトなどの電動化に加えて、コネクテッド技術の開発と実用化によって自動車に搭載される半導体の数と種類が増える。スマートフォンなどのITデバイスの小型化とデータ処理速度の向上、メモリ容量の増大も進む。ファクトリー・オートメーションや家事のためのロボット需要も高まるだろう。脱炭素のためにも、消費電力の少ない半導体や、パワーマネジメントを行うチップの需要は増す。ロジック半導体の回路の線幅を小さくする微細化など最先端の半導体の製造技術の重要性は高まりこそすれ、低下することはないだろう。

 微細化などのためには、より高純度の半導体関連部材の供給能力が欠かせない。つまり新しい化学品の創造こそが、新しい半導体の開発を可能にする。そこに宇部興産は成長のチャンスを見出し、洗浄薬液などの生産能力を引き上げる。

 それに加えて、世界経済全体でゲームチェンジが加速し、新しいモノを生み出す力を持つ企業をめぐる争奪戦が過熱している。半導体の製造分野では台湾積体電路製造(TSMC)によるシェアの拡大が鮮明だ。米国や欧州委員会などTSMCに最先端の半導体工場を建設するよう求め、サプライチェーンの強化を目指している。そのために米欧は補助金政策を重視し始めた。また、自動車分野では、テスラやリヴィアンなどの新興企業が成長している。事業環境の変化が加速する中で宇部興産は微細かつ高純度な化学品の製造技術を強化し、最先端分野での収益力を高めたい。

重要性高まる脱炭素の対応

 デジタル化に加えて、宇部興産脱炭素にも対応しなければならない。鉱業からスタートして宇部興産にとって、脱炭素は組織全体にしみ込んだ発想からの脱却を迫っている。

 時間軸を分けて考えると、短期的に、宇部興産が脱炭素に対応するためには再生可能エネルギー導入などのコストを負担しなければならないだろう。わが国ではエネルギー政策の転換が遅れている。そのなかで企業が自力で風力や太陽光などを用いて電力を調達するためには、風車や太陽光パネルの設置が必要だ。既存の生産設備を改修し、温室効果ガスの排出量を減らすためのコストも増えるだろう。コスト増加に対応しつつ事業運営の効率性を高めるために、異業種との提携、さらには関連する技術を持つ企業を買収する重要性も高まる。買収資金を得るために資産売却が増える展開もあるだろう。

 中長期的な目線で考えると、脱炭素の加速を背景に宇部興産のビジネスチャンスは増加する可能性が高い。まず、半導体洗浄薬液のような高純度の化学品を生み出す力をもってすれば、同社が脱炭素に活用できる二酸化炭素を吸着する素材や、化学プラントで使われる温室効果ガス回収の装置を開発し、自社内外での活用を目指すことは可能だろう。そうした取り組みの強化によって、宇部興産はデジタル化と脱炭素の両面で競争力を持つ化学品メーカーとして存在感を発揮する可能性がある。このように考えると、新しい需要創出を目指して、宇部興産はさらなるスピード感で事業体制を変革し、新しい取り組みを増やそうとするはずだ。

 ただし、急速な事業運営体制の変化は、時として組織に属する人々に不安を与える。組織に動揺が広がることを防ぎつつ成長戦略を実現するためには、まずは半導体の洗浄薬液で世界トップの製造技術を実現するなど、短期間のうちにニッチな分野で成長を実現することが大切だ。成功体験が組織全体に自信を与え、さらなるチャレンジを支える。

 今後の展開によっては、さらなる事業運営体制の見直しと改革が必要になることもあるだろう。経営陣があきらめずに改革を貫徹して早期に成長を実現する展開を期待したい。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

●真壁昭夫/法政大学大学院教授

一橋大学商学部卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学大学院(修士)。ロンドン証券現地法人勤務、市場営業部、みずほ総合研究所等を経て、信州大学経法学部を歴任、現職に至る。商工会議所政策委員会学識委員、FP協会評議員。

著書・論文

『仮想通貨で銀行が消える日』(祥伝社、2017年4月)

『逆オイルショック』(祥伝社、2016年4月)

『VW不正と中国・ドイツ 経済同盟』、『金融マーケットの法則』(朝日新書、2015年8月)

『AIIBの正体』(祥伝社、2015年7月)

『行動経済学入門』(ダイヤモンド社、2010年4月)他。

JRA 武豊「年末の大一番」終わってもヘビーローテ!?ジョッキーだけじゃない!レジェンドの意外な一面は「公営ギャンブル三昧」

 12日の阪神JF(G1)で史上初の兄弟タッグによるG1勝利を目指すも3着に惜敗した武豊騎手。「思い通りのレースは出来ました。状態も良かったですし、惜しかったですね。もう一歩でした」と、理想通りの騎乗は出来たものの、勝ち馬サークルオブライフの決め手に屈してしまった。

 惜敗だけに気持ちを引きずってしまいそうだが、そう落ち込んでもいられないのが現在の武騎手。今週末の朝日杯FS(G1)は自身初勝利をかけて、デビュー2連勝中の新星ドウデュースへの騎乗が控えている。

 そして、2週間後に控えた年末の大一番の有馬記念(G1)ではアリストテレス、2021年の中央競馬最終日に行われるホープフルS(G1)はアスクワイルドモアにそれぞれ騎乗予定だ。年末にかけて大レースが続くが、どのレースでも騎乗馬を確保しているのは流石トップジョッキーの武騎手といったところだろうか。

 そんな大レースに騎乗依頼が相次いでいる武騎手だが、ホープフルSを終えた後もジョッキーとして以外の“依頼”が複数あるのをご存知だろうか。

 その1つが日本テレビ系列で放送される競輪中継番組『坂上忍の勝たせてあげたいTV』だ。武騎手は競輪が趣味の1つと公言しており、毎年12月30日に行われる「KEIRINグランプリ」を同番組が中継する際にゲストとして出演を続けている。

「KEIRINグランプリは例年ホープフルSや東京大賞典(G1)が終わった後に開催されています。そのため、ジョッキーとして年内の仕事を終えた状態で楽しめる状況で中継に出演することは、とても楽しみにしているそうです。

また、武騎手は村上義弘選手といった近畿の競輪選手と交流が深いことで有名です。16年に村上選手が優勝した際は中継で大喜びしていたのが印象的で、かなりの払い戻しを受けたともいわれていますね。

今年は残念ながら村上選手は出場しませんが、同じ近畿から古性優作選手が出場しますから、古性選手を中心に車券を買うのではないかという気がします。ただ、親交のある元競輪選手の山口幸二さんの息子である山口拳矢選手の補欠出場が叶えば、山口選手から買うかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 競輪中継の出演は毎年恒例でもあり、武騎手のファンなら特に驚くことでもないだろう。驚くべきはその翌日だ。大晦日にオートレースの中継にもゲスト出演することが決まったようなのだ。

 武騎手が出演するのは、YouTubeチャンネル『川口オートレース公式チャンネル』で放映予定の『オッズパークPresents スーパースターフェスタ2021 超星LIVE』。このライブは27日から5日連続で行われるスーパースター王座決定戦(SG)を中継するのだが、その最終日のゲストに武騎手が登場する。

「共演するのは、現役時代は相手打者の内角をグイグイ突く『ケンカ投法』で通算251勝を上げた元西武ライオンズの東尾修氏です。現在は解説者として、投法さながらに歯に衣着せぬトークで活躍していますから、物腰が柔らかい武騎手がどう対応するか注目ですね」(同)

「ジョッキー武豊」として、3つのG1でどのような勝負をしていくかも見物だが、30日・31日の「ギャンブラー武豊」の腕前にも注目だ。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

OOHの統合メディアプランニング

OOH(Out Of Home:屋外広告・交通広告)もデジタル広告が普及するにつれ、他媒体と広告効果を比較して、数字に基づくプランニングや効果検証が求められるようになっています。さらに、コロナ禍では、人流に基づく媒体の金額設定や掲出効果を広告主から求められることが増えてきました。

今回は、これまでのOOHの課題を振り返り、業界の動き、そして、テレビ、OOH、デジタルなど複数メディアを組み合わせた、電通の統合プランニングについて紹介します。

広告価値を計測するOOH業界としての共通指標がなかった 

テレビCMであれば視聴率、デジタル広告であればインプレッション数やクリック数などといったように、多くの広告媒体では、期待した露出量が獲得できたか、出稿後に確認することができます。しかし、OOHでは長年そういった指標がありませんでした。

OOHは掲出環境がさまざまで、サイズも接触シーンも媒体ごとに異なるため一律に評価しにくい上、国内のOOH媒体社の数が多いのも理由です。どんな人(オーディエンス)がどれくらいその広告を見たか(インプレッション)という広告価値の計測を、共通の指標のもとで任意の期間・媒体で把握することをなかなか実現できずにいました。 

OOH全体を網羅する共通指標が欠如しているために、広告会社が広告主にOOHを薦める際は、数値的な根拠がないので“経験知”で提案するケースが主でした。特に統合プランニングの観点、例えば、テレビやデジタルに加えてOOHを追加出稿する効果を、数値的根拠により説明することが困難でした。効果の可視化が不十分なため、広告主のメディア全体予算から最適なメディアプランを提案する際に、OOHが出稿媒体から外されてしまうケースが多く見られました。

広告価値指標の標準化に向けたOOH業界の取り組み 

「OOHの広告価値を測る共通指標がない」という課題を解決するために、近年ではさまざまな取り組みが進んでいます。

交通広告業界においては、2015年からビデオリサーチのSOTO/ex(ソトエクス:路線・駅・街の詳細な利用状況などを聞くアスキング調査) をベースにした推定広告到達人数の算定システムが稼働しています。これまで共通指標化を進めてきましたが、現在は、他のOOH媒体を含めた横断的な共通指標の整備が求められています。

また、近年では、位置情報計測サービスを提供する企業が増えていて、この技術を活用しながら、オーディエンスメジャメント(視認条件の下、スクリーン視認エリア内に滞在かつ視認していると推定される個人の人数を測定すること)の整備が進みつつあります。

OOH LIQUID


日本広告業協会は2021年2月10日、OOH 媒体の価値向上を目的として「OOH 新共通指標策定プロジェクト」を発足させました。交通広告、屋外広告、空港広告、タクシー・バス広告など、各メディアの紙媒体とデジタル双方を含む全OOH 媒体を対象に、広告主がメディアを横断した統合プランニングを行う際、他メディア(特にテレビ・デジタル)と同じ粒度で、プランニングや効果の比較が可能な新指標の策定を目指すものです。

このプロジェクトのゴールは広告価値指標をベースとした国際標準に準拠した統一指標の策定としていますが、まずは広告出稿時の実接触者数(アクチュアル)の媒体視認指標の整備と、媒体効果を十分に説明するためのデータ整備に取り組んでいます。

また、2021年3月に一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムは、オーディエンスメジャメントガイドラインを発表しました。これは近年増加している DOOH(Digital Out Of Home:デジタルサイネージを活用した広告)の効果を可視化するためのガイドラインです。こちらも国際標準に準拠する形で、オーディエンスの標準的な計測方法とプロセスチェックにおける推奨事項やベンチマークの指針を発表しました。

ユーザの位置情報データを活用した、プランニング・効果計測「OOH LIQUID」

電通は、2020年12月にスマートフォンアプリの位置情報を用いてOOHに接触した生活者の実行動分析を行い、統合メディア視点でOOHのプランニングから効果検証までを行うことができる「OOH LIQUID」というツールを開発(リリースはこちら)。関東・関西の2地区においてOOH媒体ごとに定量的な広告効果を把握できるようになりました。

「OOH LIQUID」は、電通が資本業務提携している米国の位置情報データ会社・GroundTruthの高精度な位置情報データを、ビデオリサーチのアスキング調査結果に掛け合わせることで、OOHの媒体単位(媒体社が販売しているメニュー単位)で人流を分析し、媒体単位でのユニークユーザー数、リーチ数などの数値確認、メディアプランの作成、媒体の効果検証を行えるようにしました。特にコロナ禍では、日々人流に変動があるため、「OOH LIQUID」は、広告主のOOH検討に大きく貢献できます。

この他にも電通は年に1回、約4万人に交通の利用状況を聞く大規模調査を実施しています。路線利用や関東主要駅の利用状況を捕捉することで、より正確な分析を行い、プランニングができるようになりました。また、各種人流計測ツールを広告提案の用途に応じて使い分けています。

広告出稿によって獲得できるリーチの大きさをコロナ発生前と比較することで、OOH媒体社が出している媒体料金が割高か否か、妥当性を確認することができます。定量的なデータがあることで、コロナ禍においてもOOH媒体ごとに、どの程度のリーチを獲得できそうか直近のデータに基づきOOHの出稿を検討することが可能になりました。

さらに、実際の出稿期間で獲得できたであろうユニークのリーチ数を事後に確認することができます。またGroundTruth社が独自に推定する性年代情報を活用することで、デモグラ(※1)別の獲得リーチなども確認が可能に。個人全体としてのリーチだけでなくデモグラ別に見直して、次の出稿を検討することもできます。

※1 デモグラ:デモグラフィックの略語。デモグラフィックとは、性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性。

 

OOH LIQUID

リーチの回復推移を1年間で表示し、どれくらいの人数に接触できるか推定ができます。特価(期間限定で値下げした特別価格)に対しての妥当性や、狙ったデモグラのリーチ人数も確認することができます。

STADIAデータを活用した統合プランニング

OOHは、テレビ広告のリーチ補足手段として組み合わせて出稿することがあります。テレビ広告ではリーチしにくい若年層やテレビ視聴時間が短い層でも、首都圏であれば外出時にOOH に接触するのでリーチを伸ばすことができます。

電通のSTADIA(※2)のデータを活用すると、ターゲットのテレビ視聴傾向が分かるので、ターゲットがどの駅・路線に多いのかを推定し、そのエリアでのOOHを提案することができます。効果計測は、推計リーチの他、事前に、クライアントアプリにIDタグの埋め込みが可能であれば、アプリのDLやサイト来訪率などをキャンペーンの効果指標にすることもできます。

※2 STADIA:テレビをはじめとする“オフライン”メディアと、スマートフォンやPC上の“オンライン”メディアのデータを統合し、より効果的なマーケティングを実現させるオンオフ統合ソリューション。2020年6月時点で約580万台のテレビの視聴ログデータと、約1,200万台のモバイル広告IDや約1.2億件のCookie IDのオーディエンスデータ規模を有する。

 

OOH LIQUID
リーチ最大化のため、テレビCMにOOHを追加提案する場合、テレビ視聴傾向が短い層の駅・路線を特定し、媒体を提案します。掲載後、実際どれくらいリーチしたかデモグラ別に推計。効果検証では、OOH接触によってどれくらいサイト来訪率を伸ばしたか、非接触・接触の2群に分けて分析します。

さらに、2020年にローンチした「docomo data square™(dds)」というオンオフ統合分析基盤を活用すると、ドコモのd払いやdポイントデータを用いて「購買」をKPIとした効果計測も可能になっています。これまで、テレビ、デジタル、OOHの3メディアを統合して分析ができるデータ基盤はなかったのですが、OOHも含めて、ID単位での効果検証が可能になったということが特徴です。 ddsを活用した事例は、電通報で連載をしていますので詳しく知りたい方はご確認ください。

ここまでご紹介したように、OOH業界として3メディアの統合プランニングに向け、オーディエンスメジャメントや効果計測の取り組みが始まっています。電通では、OOH LIQUIDという新しいソリューションによって、さまざまなデータを定量的に推定し可視化することができるようになりました。またSTADIAデータを活用して視聴傾向に基づくOOH出稿や効果計測ができる体制を整えています。

これまでのOOHは感覚や経験知に頼ることが多かった媒体ですが、そこに定量的なデータを加えて出稿検討を行うことが、ニューノーマルになるのかもしれません。

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