甘デジ「最大15R×高ループ」の激アツST搭載…躍動感あふれる役物も魅力の傑作!!

 パチンコの進化と発展を考えるうえで重要な要素のひとつとなるものに「役物」がある。役物といっても羽根物や権利物などに搭載された大当り抽選に関わる可動装置でなく、ギミックと呼ばれるような演出にアクセントを加えるためのデバイスである。

 役物には「ロゴ」や「ランプ」などさまざまなタイプが存在するが、プレイヤーにより驚きやインパクトを与えるために「動き」が必要となってきた。もっとも顕著な例としては「落下役物」が挙げられよう。

牙狼』における「フェイスオブ牙狼」や『リング』シリーズの「手役物」など、人気の機種にはこの落下役物を搭載している機種が少なくない。というか、一時はどの台も必ずといっていいほど落下役物を載せ、その落下速度を競うような場面もあった。

 この落下の反作用としてせり上がってくる系の役物も好んで採用された。この派生系として誕生した京楽の「サプライズボタン」や高尾の「インパクトボタン」はその好例である。

【注目記事】
パチンコ「約1時間で5万4000発」に続く激アツ新台が大好評!?「終わる気のしない連チャン」も魅力のファン必見マシン!! 初打ち実戦報告/ Pらんま1/2 熱血格闘遊戯 199Ver.
パチンコさらばCR機…「衝撃を与えた傑作」を撤去前に実戦!!

 さらに役物が進化すると落下と隆起を同時に発生させる「合体」が生み出される。上下に搭載された役物が合体することによってロボットやフィギュア、文字が完成するのである。そのインパクトは絶大でパチンコのエンターテイメント性は一段も二段も上昇した。

 この合体系を採用した傑作ともいえる機種の一つが『キャプテン翼』である。本機では、なんとサッカーにおけるゴールが決まった瞬間の爽快感を役物で見事に再現することに成功したのである。

 下から突き上げられるサッカーボール役物が落下してくるロゴギミックに付けられたゴールネット役物に突き刺さる。ボール役物は回転しながらネットを持ち上げ、まさに「キャプテン翼」のゴールシーンを実体化している。

 この役物が発動したときの驚きと興奮は歴代役物のなかでもトップクラス。個人的には3本の指に入るくらいの衝撃であった。「ミラクルドライブシュートギミック」の名に偽りなし。奇跡の役物である。

 この役物を存分に楽しむためには甘デジ版となる『CRAキャプテン翼』が最適。大当り確率が1/99.9と遊びやすいのはもちろん、STでは継続率が約75%と連チャン性も充分。さらに右打ち中は大当りの25%が15ラウンド約1200発となる出玉感も兼ね備えており、大いにパチンコを楽しむことができるスペックとなっている。

 役物でいえば、次機種となる『CRキャプテン翼黄金世代の鼓動』や『Pキャプテン翼雷獣バージョン』も最高である。翼や日向を模したフィギュアギミックがシュートにオーバーヘッドキックにと激しく躍動。プレイヤーに最上級の笑顔をもたらせてくるのである。

 CR機における「役物」を語るうえで絶対はずせない機種。それが『CRAキャプテン翼』となる。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA有馬記念(G1)単勝1.5倍「アーモンドアイの悲劇」に日本中が悲鳴…約16億円が消えた波乱から2年。当時の舞台裏、そして矢作芳人調教師の「S級情報」とは

 26日に中山競馬場で行われる今年の有馬記念(G1)は、昨年の覇者クロノジェネシスと若き新王者エフフォーリアの一騎打ちとなりそうな様相だ。

 ただ人気面では、やはりディフェンディングチャンピオンのクロノジェネシスに一日の長がありそうだ。3000mの菊花賞(G1)を回避し、2400mの日本ダービー(G1)でキャリア唯一の敗戦を喫しているエフフォーリアには、わずかながら2500mへの距離不安が存在している。

 しかし、勝てば前人未到のグランプリ4連覇となるクロノジェネシスも決して盤石というわけではない。快勝した昨年とは、明確に「異なる点」がある。

 それは前走がフランスの凱旋門賞(G1)であり、さらに惨敗を喫しているという事実だ。

 実際に、有馬記念にグレード制が導入されG1となった1984年以降、「前走・凱旋門賞」から勝利したのは、2013年のオルフェーヴルただ1頭。それも凱旋門賞を2着に好走してからのチャレンジだった。

 他には2004年のタップダンスシチーが2着、2014年のゴールドシップが3着と凱旋門賞の惨敗から巻き返しているが、ゴールドシップは1番人気を裏切っての3着。一昨年のフィエールマンなど合計7頭の“日本代表級”の名馬が、凱旋門賞から有馬記念に挑んだものの、半数以上が馬券圏外に消えている。

「10月の凱旋門賞から12月の有馬記念というローテーションは、一見ゆとりがあるように見えますが、単純に海外遠征した疲れも然ることながら、軽い馬場を走り慣れた日本馬が、欧州の重い馬場を走るダメージは、我々が想像している以上に大きいようです。ましてや、レースで惨敗した場合は、さらに回復に時間がかかるケースも珍しくないですね。

今年はディープボンドとクロノジェネシスが凱旋門賞帰りとなりますが、特に1番人気が有力視される後者の状態は、競馬ファンの方々にとって馬券の大きなポイントになるでしょう」(シンクタンク関係者)

 ただ、ネットや新聞を見る限り、クロノジェネシスの状態については、管理する斉藤崇史調教師の「良くなってきた」という発言を始め、明るいニュースばかりだ。報道各紙には「不安なし」「連覇へ盤石」「輝く馬体」「グランプリ4連覇は譲れない」など、強気な見出しが躍っている。

 しかし、前出のシンクタンク関係者は、それが「2年前の状況に似ている」という。

「本命馬の状態が、いつも以上に注目される状況は2年前にアーモンドアイが有馬記念で敗れた時に少し似ていますね。あの時のアーモンドアイは凱旋門賞帰りというわけではありませんでしたが、香港遠征を熱発の影響で直前になって回避しての参戦でした。

そのため状態面が注目されていましたが、結果は9着。いくら強い馬でも万全でなければ、いとも簡単に負けてしまう競馬の難しさを痛感された方も多かったのではないでしょうか」(同)

 当時を振り返ると、国枝栄調教師やC.ルメール騎手を筆頭にアーモンドアイ陣営は万全を強調し、それらが各メディアからそのまま報じられていたことを覚えているファンも多いのではないだろうか。

 その結果、アーモンドアイの単勝は1.5倍。発売約32億円の50.95%にあたる約16億を売り上げた。これは前走の天皇賞・秋(G1)の1.6倍を上回る人気であり、それだけ誰もが女王の万全を信じ切っていたということになる。

 ちなみに、この年の有馬記念は2番人気のリスグラシューが勝ち、3番人気のサートゥルナーリアが2着、4番人気のワールドプレミアが3着と上位人気での決着となったにもかかわらず、三連単は5万7860円と想像以上の高配当だった。

 そんな美味しいレースの馬券を大本線でゲットしたのが『シンクタンク』だ。

「有馬記念をここ5年で4度的中している弊社ですが、一昨年の有馬記念は特に美味しいレースでした。派手な報道ばかりが目立ったアーモンドアイの状態を正確に掴んでいたことはもちろんですが、それ以上にリスグラシューや、サートゥルナーリアの陣営から『勝負情報』が届いていた点が大きいですね。一部の会員様にも有馬記念という特別なレースで、大きな的中をお届けできて、年明けまで感謝の声が絶えなかったことはいい思い出です」(同)

当時、『シンクタンク』には続々と「歓喜の的中報告」が届いたという

 関係者曰く『シンクタンク』にとって、2019年の有馬記念は「大勝負を掛けられるだけの条件」がそろっていたという。

「まず、1番人気が確実視されていたアーモンドアイの状態に関して、メディアの情報、つまりは一般の競馬ファンの方々が知っている情報と、弊社が掴んでいる情報に小さくはない乖離がありました。

さらに、サートゥルナーリアのC.スミヨン騎手から事前に『来年、海外遠征で欧州に来るなら絶対に声をかけてくれ』という話が舞い込むなど、極めて高い評価が下されていた事実。

リスグラシューに至っては、矢作芳人調教師が『生涯最高のデキ。この馬なら有馬記念を勝てる』と、実質的な勝利宣言ともいえるS級の勝負情報があり、すぐに本命◎、対抗〇を決めることができました。

最後にここだけの話になりますが、日本最高の売上を誇る有馬記念(2019年の売上は464億2589万4400円)は、多少の大量投資を行ってもオッズ低下が小さいという点で、我々のような馬券のプロにとっては非常に投資しやすいのです」(同)

 実際に、大本命アーモンドアイの敗戦に揺れたこの年の有馬記念は、矢作調教師の“予言”通りリスグラシューが5馬身差で圧勝。大多数のファンにとってはショッキングな結果だった一方、競馬関係者と太いパイプでつながり、競馬界のあらゆる情報を正確に把握している『シンクタンク』のような勝ち組にとっては有意義なレースとなった。

 この有馬記念に限らず、こういった現象が日常茶飯事に繰り返されているのが競馬だ。

 よく「競馬は勝てない」「馬券代は観戦料」などという声を聞くが、それは運否天賦で馬券を買う“負け組”が負け続け、一握りの“勝ち組”がいつまでも勝ち続けている結果に他ならない。

「誤解しないでほしいのは、クロノジェネシスが一昨年のアーモンドアイのように敗れるとは限らないということです。この場で詳細を話すわけには参りませんが、少なくとも凱旋門賞帰りとなる今年は、昨年とは異なる調整過程を経ているという点には着目してもいいと思います。

ここまでお話ししたもの、今年の有馬記念については、会心の的中だった一昨年に勝るとも劣らない情報を弊社が掴んでいるからです。クロノジェネシスはもちろん、エフフォーリアやタイトルホルダーといった有力馬の陣営からも『生の声』が届いていますので、今年も結果を残せると確信しています」(同)

『シンクタンク』の関係者がそう語るのも、実はこの記事を読んでいる方に限り、厳選された【有馬記念の馬券候補5頭】を公開する準備が整っているからだという。しかも、簡単な会員登録さえ行えば、今回に限り「無料」というから驚く他ないだろう。

 今回の話で痛感したことは、結局のところ馬券的中のカギを握るのは、正確な情報を「知っているか」「知らないか」という点に尽きることだ。そして、残念ながらメディアの情報は必ずしも正確というわけではないにもかかわらず、我々はその情報を元に馬券を買うしかないという現実がある。

「だから競馬は勝てない」そう思った読者も少なくないのではないか。

 そんな負のスパイラルから抜け出す最も簡単な方法の1つが、やはりプロの手を借りることなのだろう。「本当にプロは勝てるのか――」それを「無料」で試せるのは、この上ない機会だといえるのではないだろうか。

CLICK→【無料公開!有馬記念・最終情報馬5頭】シンクタンク

※本稿はPR記事です。

トヨタ、一人勝ちのシナリオ完成か…EVに巨額投資、一方で内燃機関の開発も継続

 トヨタ自動車が電気自動車(BEV:バッテリー・エレクトリック・ヴィークル)の世界販売台数を、2030年に350万台に引き上げると宣言した。

 BEV増産の大きな課題であるエネルギー源確保に関しても、バッテリーの増産に4兆円の投資を明らかにした。トヨタ傘下の豊田通商とも連携し、すでに280ギガワットを確保。バッテリー製造会社を立ち揚げ、増産を急ぐ。米テスラが2030年までに3000ギガワットという一桁上のエネルギー確保を急ぐのは例外としても、独フォルクス・ワーゲン(VW)の240ギガワットと比べても見劣りしない規模だ。

 これまでトヨタは、BEVとFCV(フューエル・セル・ヴィークル)を合わせた目標販売台数を200万台としていた。それが、BEVだけで350万台という大幅な上方修正を行った。世界の主要自動車メーカーの販売台数(2019年)との比較では、プジョーやシトロエンを販売する仏グループPSAが347万台、メルセデスを販売する独ダイムラーが334万台、日本のスズキが300万台、BEVに特化するテスラはわずか36万台である。ひとつの巨大自動車メーカーを8年後の2030年に創設するに等しい数字なのだから、そう考えればこの投資がどれだけ大規模であるかが想像できよう。

「とんでもない数字」――発表会の席で、豊田章男社長はこう言って、今回の投資が巨大トヨタにとっても小さくない規模であることを表した。さらに、「これでも“EVに前向きでない”と言われるのなら、どうすればご評価いただけれるのか教えていただきたい」とも述べた。

 環境団体は、トヨタがEVに消極的であることを短絡的に“環境負荷が高い企業”と認定し、評価を下げてきた。それに対してチクリと釘をさしたかたちだ。実際に、トヨタは環境に対してとても積極的である。それが証拠に、世界で初めてハイブリッドを量産したのはトヨタである。

 今回の発表の席では、16台もの発売予定のBEVモデルを披露した。豊田社長自らステアリングを握り、性能が十分なレベルに達している様子を披露している。環境団体の洞察が稚拙であることを自ら語ってしまったことを意味する。

 一方で、国に対する施策を期待しているのも事実。政府がBEV普及に対して行う投資は1115億円である。国家の投資額と比較すれば、トヨタの投資が“とんでもない数字”であることがわかる。たとえば、ノルウェーはBEV普及率約60%である。だが、補助金や税制優遇など、さまざまな施策でBEVのさらなる普及を後押ししている。

 国への施策を期待している節も覗かせたとはいうものの、トヨタがBEVメーカーに舵を切ったわけではまったくない。というより、むしろ外野の“下種の勘繰り”を払拭することで、地に足をつけて全方位的なエネルギー戦略に没頭することになる。FCVはもちろんのこと、水素を燃料とした内燃機関の開発も続けるし、バイオエタノールエンジンも継続して販売する。

 世界にはBEVが設立しない地域も存在する。たとえば、ブラジルではバイオエタノールが圧倒的であり、BEVに関するインフラは整っていない。自動車の国・アメリカでも、東西エリアはBEVに前向きでも、砂漠が広がる中南部ではBEVアレルギーが強い。世界最大の自動車メーカーであるトヨタがBEVに専念したのならば、BEV消極的地域のユーザーの負担が増えるのである。

 逆にいえば、BEV専門メーカーを宣言した本田技研工業(ホンダ)やアウディ(VWグループ)、ボルボは、そういった地域で売るクルマがなくなることを意味する。ホンダは2040年に、アウディは2033年に、ボルボに至っては8年後の2030年にはEV以外の販売をしない。つまり、内燃機関支持層が残るエリアでは苦戦を強いられることになる。

 だが、トヨタは全方位的パワーユニットの開発によって、いかなる地域にも対応可能だ。まして政府のエネルギー投資によって普及率が増減するBEV車にとって、エネルギー投資は安定的施策ではない。その点、トヨタは地産地消を旗印に、柔軟な販売戦略が整うのである。

 世界の多くのメーカーが盲目的EV信仰に向かうなか、地に足をつけたトヨタ一人勝ちのシナリオが完成したように思う。

(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

JRA 嬉しい有馬記念(G1)初参戦前日に「アカイイト」切断被害!? C.ルメールが「28年目の鉄人」から無情な“強奪”?

 26日に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)は、日本ダービー(G1)やジャパンC(G1)と並ぶ、日本競馬の一大レースだ。

 アリストテレスに騎乗する武豊騎手は自身のオフィシャルサイトで「たとえ16番人気の馬であっても、騎手として毎年参加していたい特別な競馬です」と記しており、騎乗できるだけでも光栄というのが分かる。

 それだけに若手のうちに有馬記念を経験することは、今後の糧となるかもしれない。今年は横山武史騎手や岩田望来騎手など20代騎手が4名騎乗予定。大レース騎乗のプレッシャーをエネルギーに変えることができるか注目したい。

 一方、デビュー28年目で初めて有馬記念に騎乗するジョッキーもいる。その人物が幸英明騎手なのは驚きだろう。

 幸騎手は1994年デビュー以来、JRAで通算1547勝を積み重ねてきた。12年には年間最多騎乗記録を更新するなど「鉄人」の印象が強い。「28年目で初めて」と聞くと、乗り鞍に恵まれないベテランを想像してしまうが、それが人一倍乗り鞍豊富な騎手なのだから不思議なものである。

 そんな「鉄人」を暮れのグランプリ初騎乗へ引き寄せたのが、アカイイト(牝4歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。先月のエリザベス女王杯(G1)では、10番人気ながら豪快に前を飲み込んでG1初勝利を決めた。

 アカイイトとの有馬記念参戦に対し幸騎手は『スポーツニッポン』のインタビューで「初参戦は素直に嬉しいです」と、意気込みを語っている。

 しかし、初参戦の喜びに浸るのも束の間。お手馬アカイイトが有馬記念初騎乗を導いてくれた一方で、別のお手馬との“アカイイト”が切れてしまう事態が発生してしまったようだ。

 そのお手馬とは、有馬記念の前日の阪神C(G2)へ出走予定のルークズネスト(牡3歳、栗東・浜田多実雄厩舎)だ。

 昨年の9月に中京でデビューした同馬は、これまで全て幸騎手が騎乗して走ってきた。3戦目で未勝利を突破すると、4戦目に挑んだシンザン記念(G3)で後のG1馬ピクシーナイトに次ぐ2着へ好走した。そして、約2ヶ月の間隔を経て出走したファルコンS(G3)で、阪神Cでも顔を合わせるグレナディアガーズを下して重賞初勝利を遂げている。

 NHKマイルC(G1)10着と大敗後は、夏場の休養を経て9月末に復帰。復帰後2戦は2着・4着と古馬相手でも通用する力を見せている。特に4着だった前走のスワンS(G2)は3コーナーで前がゴチャつく不利が無ければ勝ち負けに持ち込めた脚色だっただけに、デビューからコンビを組み続けている幸騎手もリベンジを目論んでいたことだろう。

 だが、無情にも今回ルークズネストはC.ルメール騎手へ乗り替わることとなった。

 アカイイトとの嬉しい有馬記念初参戦の前日に、ルークズネストとの「アカイイト」が切れてしまうのは残念な話だが、果たして幸騎手は悔しさをバネにグランプリで結果を残すことができるだろうか。「28年目の鉄人」の底力に期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

オーバードーズで死に至るのはまれ?身体疾患があると少量でも重度な中毒作用も

 滋賀県守山市で19歳の女子高校生が死亡し、38歳の男と21歳の女者が未成年者誘拐の疑いで逮捕された事件で、3人は薬の大量摂取「オーバードーズ」をする仲間として集まっていたという、ショッキングな報道があった。女子高校生は薬物中毒で死亡したと報道されているが、実は薬物で死亡に至ることは簡単ではない。精神科医の髙木希奈医師に話を聞いた。

「報道によると、睡眠薬や抗不安薬の合法薬物を約100錠内服した可能性があると伝えられていますが、その種類までは言及されていないため原因薬剤については不明であり、薬物との関連性については、さらなる検証が必要だと思います」(高木医師)

 女子高校生を死に至らしめた直接の薬物は不明だが、オーバードーズによりさまざまな中毒症状が起きるという。

「一般的に、睡眠薬や抗不安薬の薬物中毒(ここでは急性中毒を指す)は、過量服薬等により過眠、不安焦燥、注意や記憶の障害、脱抑制、興奮、錯乱、昏迷等の精神症状が一過性に生じる状態のことです。通常、精神症状以外にも、呂律不良、ふらつき、運動障害、嘔吐、眼振、筋弛緩、血圧低下、呼吸抑制等の身体症状が出現します」

 向精神薬によるさまざまな中毒症状はあるものの、オーバードーズによって死に至ることは少ない。

「一昔前まで睡眠薬としてよく処方されていた、バルビツール系、ブロモバレリル尿素、バルビツール系と抗精神病薬との合剤などは、作用量と致死量の幅が狭く安全性が低いこと、乱用や依存の問題もあり、今ではもうほとんど処方されることはなくなり、製造中止になった薬もあります。最近では、ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系、その他のカテゴリーの睡眠薬や抗不安薬が多く処方されており、これらの薬は常用量と致死量の幅が広いため比較的安全な薬物であり、中毒で死亡することはまれです。また、ベンゾジアゼピン系のなかでも依存性が高い薬剤については、最近は処方されることも少なくなってきています」(同)

 それぞれの薬に致死量はあるが、実際に致死量を服用することは非常に難しいという。

「致死量は薬剤によっても違いますが、数百錠~数千錠単位、あるいはそれよりももっと多い量になるため、この量を服用することは困難だと思います。しかし、なかには肝機能障害などある種の身体疾患を合併している場合は、少量の物質でも使用量に相応しない重度な中毒作用を生じることがあります」(同)

 女子高校生がオーバードーズによって死に至ったのには、なんらかの複雑な要因が重なった可能性があると思われるが、真相は不明のまま「薬物中毒による死亡」と結論づけられてしまうのかもしれない。

 睡眠薬などの向精神薬は、医師の診察と処方がなければ手に入れることはできない。睡眠薬など一部の向精神薬の処方日数は「30日」と規制されている。しかし、患者が処方された睡眠薬を服用せずにストックしている危険性もある。医療機関では、向精神薬の飲み残しがないかをチェックするよう努めているが、まだ十分なシステムが構築されていない。患者がオーバードーズのために薬を手元に持たないように、より徹底した管理が課題だ。

 亡くなった女子高校生のご冥福をお祈りしたい。

(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

徳光和夫・みのもんた『徹子の部屋』で大放言を連発…黒柳とのカオス&神回が話題

 23日放送のトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、フリーアナウンサーの徳光和夫と、みのもんたが出演。“テレビ界の生き字引”である2人の抱腹絶倒の大放言が話題を呼んでいる。

 徳光は80歳、「みの」は78歳、そしてホスト役の黒柳徹子は88歳で、合わせて246歳になる3人。徳光は1963年に日本テレビに入社、「みの」は67年に文化放送に入社したアナウンサー界のレジェンドだが、黒柳も日本でテレビ放送がスタートした1953年にNHKにテレビ女優第1号として入社しており、業界人としては徳光と「みの」の大先輩に当たる。それだけに、番組内では2人へのストレートな質問も垣間見えた。

 話はまず、徳光の日テレ入社のいきさつに。徳光は、父も日テレ社員だったために周りからはコネ入社ではないかと言われるが「アナウンサーなのでコネとは関係なかったんですね」と力説するも、黒柳から「コネじゃないの?」と追及され、あっさり「ちょっとはコネです」と告白。

 さらに立教大学の放送研究会で徳光の後輩だった「みの」は、在学中に先に卒業した徳光に日テレの社員食堂を案内してもらった際のエピソードとして、徳光から「あちらに座っているのが美空ひばりさん」と説明されたと語るも、徳光は「そんなこと言わねえよ。社員食堂に美空ひばりさんが座ってるわけねえじゃねえか」と反論し、3人とも爆笑した。

 一方の「みの」は、就職の年に日テレのアナウンサー職の採用がなかったため、TBSを受けたものの「TBSも落ちました。代わりに久米宏くんが受かりました」と明かし、のちに妻になる放送研究会の女性から「四谷の文化放送が今日の3時に締切だから受けたら」と言われ受けたところ、採用されたと振り返った。

「朝食っつっても、ビール2本くらい飲んで」

 次に話題は現在の生活についてとなり、9年前に妻が亡くなった「みの」は次のように語った。

「朝6時くらいに起きて、新聞を見て、庭を散歩して。一人で住んでるもんですから、自分で朝食の支度をして。朝食っつっても、ビール2本くらい飲んで」

 さらに黒柳から夕食も自分で支度をするのかと聞かれると、 

「すぐそばに、逗子に妹が住んでいるもんで、よく支度手伝ってくれますけど。ときどき数多いガールフレンドの何人かが差し入れくれたりしてます」

と言い、笑いを誘った。

「みの」といえば、以前は一日に何本も帯のレギュラー番組を抱え、毎晩のように銀座通いをしていたことでも知られているが、

「銀座、毎日行ってた。京都、名古屋、札幌、福岡、那覇。飲むのが好きですから」

と驚きのエピソードを披露。

 これを聞いた徳光は、「みの」の場合は店は潤うが国の役には立たないと主張。そして自分は銀座には行かないがギャンブルにお金を使うことで国の役に立っていると、こう自説を展開した。

「僕は競馬で損したお金はですね、確実に国に入ることによってですね、小学校の講堂になったりとか、あるいは道路になったりとか。僕のほうが全然、国の役に立ってるわけです」

 これに対し黒柳は、

「それもどうかと思います。ものの考え方でございます」

と返した。

 番組の途中では日本テレビのアナウンサーとしては徳光の後輩にあたる羽鳥慎一(現在はフリー)が登場。「みの」は、羽鳥は間違いなく日本の歴代アナウンサーのベスト3に入ると言い、1位は徳光で2位は自分だとオチをつけ、またも笑いを誘った。

 そして番組の最後では終活の話に。思い出の品はほぼすべて処分したという「みの」は、その理由について

「思い出にとらわれても、それは自分だけのものであって、そうじゃなくて、みんなで共有できる思い出を残したいなと」

と説明。さらに「『大変ですね』って、よく言われるんですけどね、大変なのは当たり前で。やっぱり人生楽しんでいかないと。あと何年生きるかわかりませんけど、楽しもうって思ったら、楽しくなりましたよ」と心境を語った。

 一方の徳光は、初期のアルツハイマー病を患っている妻について触れ、次のように語った。

「もしかすると、自分の中での気持ちとしての終活はですね。今、女房を見ておりますと、緩やかに(病気が)進行しているわけですよ。とにかく明るく会話を交わしながらですね、一人残せないなと。こいつを一人残して、逝くわけにはいかないなと思って。私の中で、もし終活があるとすると、一日でも長く彼女より生きようかなっていうことですかね」

3人でしか成立し得ない神回

「みの」といえば、昨年3月に『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ・日本テレビ系)を降板し、今年春には地方局の出演番組も終了して現在レギュラーの仕事は持っていない。さらにパーキンソン病を患っていることを告白しているが、番組を見たテレビ局関係者はいう。

「みのが羽鳥を評して『出過ぎず、引き過ぎず』と言うと、黒柳が素の声で『何?』と聞き返して、みのが言い直したり、みのが『ガールフレンドが差し入れくれたりしてます』と言うと、黒柳が普通に『そうなのー』と返したりと、徳光とみのが大先輩にあたる黒柳から、ときに後輩のように扱われる場面も新鮮で、また先輩だからこそストレートな質問が飛び出し、それに対して2人が短い言葉ながらも笑いを交えて“深イイ”話を返す。会話の節々に間があっても意に介さず、それもまた絶秒で、3人で爆笑し合ったりして、カオスというか、この3人でしか成立し得ない神回になっていて、“いいもの”を見させてもらったという印象。

 みのも以前よりも体形がスマートになり声もやや小さくなり、時折少し疲れた表情で顔がうつむき気味になる場面も見られたが、顔の肌もツヤツヤして姿勢もピンとして、ジョークを飛ばして徳光に突っ込まれたりして、まだまだ現役感バリバリ。今度は3人でいろんなテレビ界の過去のエピソードや歴史を語り合うような番組をやれば、面白いのではないか」

 放送中からTwitter上でも

徹子の部屋で、羽鳥さん、みのもんた、徳光さんが揃って、『これがアナウンサーベスト3です』と話してる中で 番組の司会をする徹子さんというカオス感>(原文ママ、以下同)

<この中でみのもんたが一番年下なのビックリ>

<テレビで何となくで徹子の部屋流してるけど演者エグすぎんw 黒柳徹子にみのもんたに徳光和夫ってw>

<すごいメンバーで徹子の部屋が始まったので目が離せない>

<パンチのある徹子の部屋が始まった天使の笑顔笑>

<徹子の部屋にみのもんた出てるやないか!>

と話題になっていたが、今回は『徹子の部屋』の“貴重な放送回”となったようだ。

(文=編集部)

 

【2021年、彼らのやったことを忘れるな!】NHK『NW9』有馬キャスターが降板! 原因は菅首相の激怒と官邸広報官の圧力電話 『クロ現』国谷裕子降板事件の再来

 2021年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。 (編集部) *************** 【2021.02. 09初出】  危惧されていた事態が現実になった。NHKの看板報道番組『ニュースウオッチ9』の...

映画レビュー「香川1区」

小川淳也vs平井卓也。熾烈な闘いの中で、政治の実相が浮かび上がる。2021年総選挙をリアルタイムで追ったドキュメンタリー。

投稿 映画レビュー「香川1区」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

意外と簡単、「あなたもパチンコ店のオーナー」になれる!?

 ― 意外と簡単、あなたもパチンコ店のオーナーになってみませんか? 業界人の方や異業種からの新規参入も大歓迎です! 業界屈指のベテラン集団が親切丁寧にご相談に乗ります。―

 ある人物のTwitterアカウントにはこう書かれているが実に興味深い。

 そのアカウント名は『桃太郎のつよぽん』。その『中の人』というのがあの『中嶋塾』の理事としても知られ、『超』のつく凄腕コンサルタントとしても名高い『市原毅』氏だ。

 調べれば調べる程とてつもない実績を誇り、知れば知る程あり得ないような人脈を持つ市原氏だが、簡単にまとめることは難しいので、ここでは割愛しておこう。

【注目記事】
パチスロ「軽く万枚オーバー」の爆裂6号機! そのシステムを徹底解説!!
パチスロ「低設定でも勝てる」時代が到来!? 超大物タイトルの新システムに熱視線!!

 その市原氏が代表を務めるホールというのが宮城県松島町にあるパチンコ店『桃太郎』。それは市原氏の進めるパチンコ店フランチャイズの実験店舗ということだ。

 桃太郎はパチンコ96台、パチスロ87台という昔ながらの小型店だが、「こういった小規模店舗をベースに低資金、ローコストでホールオーナーになりませんか?」というのが市原氏の考えだ。

 パチンコ店といえば土地や物件、遊技機や設備に人件費から広告宣伝費に至るまで、億単位という莫大な資金を必要とするのが当たり前だが、低資金で開業可能となると興味を示す人も少なからず存在するかもしれない。

 具体的な数字までは分からないが、人づてに聞いた話では「市原氏がそのプロジェクトに携わる桃太郎は、短期間で売上も数倍に増している」というから流石のひとことだ。Twitter上では実際に立ち寄ったユーザーからの『穴場』、『優良店』というコメントも散見される。 

 それだけに多種多様な方面からの参入が増えていけば、今までになかったような斬新なホールや個性的なホールが誕生するかも知れない…そう考えればワクワクしないだろうか。

 街の小さな電気店や書店、小規模ゲームセンター等はすっかり姿を消し、大型化や複合化ばかりが目立つ中でパチンコ店も同じ流れにあるが、それこそコンビニのような小さなパチンコ店が生き残って行くことに意義はないだろうか。

 そもそも私自身は大型のパチンコ店が非常に苦手である。周りにも大型店は存在するが、行くのはもっぱら小型店かせいぜい4、500台クラスのホールまでだ。

 もしもこの先、全ての小型店が淘汰され大型店のみが残るとなると個人的には非常に不安になってしまう。したがって、このパチンコ店のFC制度・小型店の復活・躍進には大いに期待している。

 昭和の色香が漂う昔ながらのホールはどんどん姿を消していき、新たな令和の小型店の出現に期待したいが『我こそは』という方はいないだろうか。

 市原氏のサポートだけでなく、業界屈指のベテラン集団までもが親切丁寧に相談に乗ってくれるとあれば、これほど心強いことはないだろう。

 私? 私などはその低資金すらもない末席末端の業界人であり既に過去の異物である。桃太郎や他の小型店の動向を静かに応援し見守りつつ、どこからか勇敢なチャレンジャーが現れ素晴らしい小型店が出現することを密かに期待したい。

(5) 【毎日】桃太郎のつよぽん【全リセ】さん (@o_nake) / Twitter

中嶋塾公式ウェブ (xn--fiq64w26d.tokyo)

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

中国、流行性出血熱も感染拡大…コロナ同様に政府の隠蔽で新パンデミックの懸念も

 新型コロナウイルスの変異型(オミクロン株)の急拡大に世界は警戒を強めている。重症度は低いものの感染力が高いことから、医療体制に負荷がかかることが懸念されているからだ。

 感染拡大を強引なかたちで封じ込めてきた中国でも新型コロナの感染例が相次いでいる。中国保健当局によれば、12月22日の新規感染者は71人、うち63人は陝西省西安市だ。12月中旬以降、この傾向が続いていることから、西安市では約1300万人の市民を対象にしたPCR検査が実施され、21日には当局が市民に対し外出制限を要請する事態となった。いかにも中国らしい大げさな対応だが、気になるのは西安市で流行している感染症が新型コロナだけではないことだ。

 西安市疾病管理センターは19日、「冬に入って同市で流行性出血熱の患者が何人か出た」ことを明らかにした。「最初の感染者は18日に発見された」としているが、正確に何人が感染したかについては言及しなかった。

 流行性出血熱にかかると目の充血や発疹などの出血が起きる。初期段階は季節性インフルエンザと症状が似ているが、悪化すると急性腎不全となり、死に至ることもある。流行性出血熱を引き起こすのはハンタウイルスだ。宿主はネズミの7割以上を占めるセスジネズミだ。乾燥したセスジネズミの排泄物を吸うことで感染するが、ヒトからヒトへ感染することはないとされている。

 流行性出血熱はユーラシア大陸の広域で感染例が出ている。日本では1960年代に大阪の梅田駅周辺など集団感染が起きていたが、21世紀以降の感染は報告されていない。最大の流行国である中国では2019年に4359人が感染、21人が死亡した。2020年にも9596人が感染し、44人が死亡しており、致死率は0.4%に達している。

 中国では毎年10月頃から流行性出血熱の感染が始まるが、今回の西安市の場合はかなり深刻のようだ。専門家は「今年夏に発生した水害によってネズミが人の居住地域に移動したことと関係がある」とコメントしている。西安市民は「西安市の長安地区で深刻な感染が起きており、死者が出ている。西安市の大病院に出血熱患者が次々と運び込まれ、人民解放軍の病院が閉鎖された」とSNSに投稿している。病院が閉鎖されたのが事実だとすれば、院内感染が起きている可能性がある。「これまでとは異なり、ヒト―ヒト感染が起きているのではないか」との不安が頭をよぎる。

野生動物取引が野放し

 緊張状態に陥っている西安市の状況を目の当たりにすると、ついつい2年前の武漢市のことを思い出してしまう。当時武漢市では海鮮市場関係者を中心に謎の肺炎が流行していた。中国政府の国際社会への新型コロナ発生の報告が遅れたことで、新型コロナのパンデミックが発生、残念ながら現在も収束していない。

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が20日、「2019年に新型コロナが初めて報告された中国はこのウイルスの起源に関するより多くのデータと情報を明らかにすべきだ」と述べたように、中国政府が非協力的な姿勢を続けていることが災いして、その起源はいまだに解明できていない。現在「動物から自然発生した」説と「遺伝子操作を行った実験施設から流出した」説が有力だが、「この問題に決着を付けない限り、次のパンデミックに備えることができない」とWHOは危機感を深めている。

 いずれの説であったとしても、次のパンデミックも中国発の可能性が高い。

「中国の野生動物市場がパンデミック発生の理想的な温床である」

 今年後半に中国の野生動物市場について初の包括的な調査を実施した中国、米国、ベルギー、豪州の専門家はこのように結論づけた。中国で取引されている野生動物16種を調べたところ、哺乳類を宿主とするウイルスが71種特定され、そのうち、人間にとって「潜在的に高リスク」と考えられるものは18種あったという。中国の野生動物市場の取引規模は約9兆円超(2016年)と世界最大だ。現場では人間と野生動物は密接に接触し、野生動物をさばく際に飛び散る血を浴びることもしばしばだ。中国の野生動物市場が新興感染症にとって理想的な温床であることが改めて認識されたというわけだ。

 新型コロナ発生以降、中国政府は野生動物の取引を禁止したが、実質的には何も変わっていないという。西安市でも野生動物の取引が行われていることだろう。

鳥インフルエンザは人に感染

 海外では、コロナウイルスについて危険な実験を行っていた武漢ウイルス研究所から流出した説への支持が高まっている。「まさか」と思っている日本人は多いだろうが、台湾当局が12月9日、「台北市のバイオセーフティーレベル3の実験施設で研究者が新型コロナに感染した実験用のマウスに噛まれるという事故が発生した」ことを公表したように、世界の実験施設でこのような事故が起きるのは日常茶飯事のようだ。

 西安市でも「ハンタウイルスに関する危険な実験が行われ、人為的につくり出されたウイルスが流出した」とのシナリオも視野に入れていく必要がある。 

 症状が似ていることから、西安市の流行性出血熱が新種のインフルエンザである可能性も排除できない。病原性の高い鳥インフルエンザの流行が今年11月以降、欧州とアジアで多数報告されている。日本でも家禽への感染例が複数報告されている。鳥インフルエンザは人に感染することが確認されており、「ヒト-ヒト感染を引き起こす新種のインフルエンザウイルスが出現するのは時間の問題だ」と警告する専門家は少なくない。

  現段階で「西安市の流行性出血熱が次のパンデミックを引き起こす」とは断言できないが、隠蔽体質を変えようとしない中国への警戒を怠ってはならない。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職