JRA 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々

 16日に中京競馬場で新春恒例のハンデ重賞、日経新春杯(G2)が行われる。

 昨年の有馬記念(G1)4着以来となるステラヴェローチェが断然の人気を背負いそうだが、同馬は昨年のクラシックを皆勤し、昨年出走した6レース全てで掲示板を外していない。今回の出走馬の中で実績が頭一つ抜けている事は間違いないだろう。

 ただ、勝利したのは神戸新聞杯(G2)のみ。堅実な一方で勝ちきれないレースが多いのも事実だ。また、近走は後ろから追い込んで届かずの競馬が続いている。先行有利の傾向が強い今の中京芝のトラックバイアスも、マイナスに働く可能性は否めない。

 さらに荒れるハンデ戦らしく、過去10年でトップハンデを背負った馬が勝利したのは2012年のトゥザグローリーのみ。同様に過去10年で57kg以上を背負った4歳馬が、馬券圏内に来たことがないことも気になるところ。データ面からは不安材料が多く、全幅の信頼は置きづらい。

 一方、ステラヴェローチェとは対照的に、プラス材料が多いのがフライライクバード(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 前走は昇級戦のアルゼンチン共和国杯(G2)で、いきなり3着と好走。今回と同じG2で好走したにも関わらず、据え置きの55kgで出走できる点は恵まれているだろう。

 日経新春杯の過去10年で3着以内に入った30頭中25頭が、前走以下の斤量で出走している。逆にトップハンデや前走から斤量増の馬が壊滅的な戦績になっているなど、斤量の増減が鍵を握るレース。前走と同じ斤量で出走できるのは、大きなアドバンテージになりそうだ。

 加えて、中京開催に替わっている事も追い風になりそうだ。同馬は中京の芝2200mで(2.1.0.0)と抜群の相性を誇っている。好位からの競馬を得意としているため、先行有利な馬場コンディションが味方しそうだ。

 何より今回は3戦連続で騎乗していた岩田望来騎手から武豊騎手に乗り替わりとなる。

 岩田望騎手も昨年は勝ち星を大きく伸ばしているが、こと重賞では勝ちきれないレースが続いており、不名誉な連敗記録を更新中。百戦錬磨のレジェンドにスイッチして、鞍上強化は明白と言える。

 友道厩舎・武騎手と言えば、最近では昨年の朝日杯FS(G1)を制し、最優秀賞2歳牡馬を受賞したドウデュースのタッグ。両者がコンビを組んだ際の通算成績は勝率28%、複勝率59%とかなりの高水準で、現役屈指の鉄板ラインの一つと言えるかも知れない。今週の調教で初めてフライライクバードに騎乗した武騎手は好感触を掴んだ様子で、状態面も良さそうだ。

 ステラヴェローチェ一強ムードを覆せるだけの好条件が、これでもかと揃った同馬を狙わないわけにはいかないだろう。

 新年早々、ここをステップにして飛躍した馬も多いレースだけに、負けられない一戦になりそうだ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

渋沢栄一が仕えた井上馨の妻は“建武新政”新田義貞の子孫…新田一族の悲しき負け組の歴史

幕臣をディスりつつ、幕臣の娘たちを妻に持った明治新政府の重鎮たち

 昨年12月26日に最終回が放送されたNHK大河ドラマ『青天を衝け』。その第34回「栄一と伝説の商人」(11月7日放送)では、来日する前アメリカ大統領一家の接待のため、政財界のご婦人たちが総動員されたのだが、そのうちの3人は旗本の娘だった。

・大隈重信(演:大倉孝二)夫人 綾子(演:朝倉あき)  旗本三枝家の娘
・井上 馨(演:福士誠治)夫人 武子(演:愛希れいか) 旗本岩松(新田)家の娘
・益田 孝(演:安井順平)夫人 栄子(演:呉城久美)  旗本富永家の娘

 大久保利通(演:石丸幹二)が幕臣の重用に憤ったり、玉乃世履(たまの・よふみ/演:高木渉)が幕臣の下では働けないと不満を漏らしていたりしたのだが、明治新政府の重鎮たちは私生活では幕臣の娘たちの尻に敷かれていたのだ。

足利家と同じく源氏の名門であった新田家、鎌倉初期の“スタートダッシュ”で大失敗

 井上馨の妻・武子は、南北朝の武将・新田義貞で有名な新田家の出身である。もっとも、彼女が生まれた頃はまだ岩松を名乗っていた。なぜかというと、歴史の「負け組」だったからだ。新田一族の歴史は「負け組」の歴史といってよい。

 新田家の家祖は、八幡太郎義家の孫・新田義重である。上野(こうずけ/群馬県)の新田荘という荘園を本拠としていたことから新田を名乗った。弟の足利義康は下野(しもつけ/栃木県)の足利荘を本拠としていた。その名でわかるように、足利将軍家の先祖だ。

 足利家が武士の支持を得て幕府を開くことができたのは、源氏の名門だからという側面が大きい。一方の新田家はパッとしない貧乏御家人で、足利家の分家だと思われていた。

 両家の始まりはほぼ同じだったのに、鎌倉時代に大きな格差が生じたのは、そのスタートラインでつまずいたからだ。

 源頼朝が挙兵した時、新田義重は源氏にも平氏にもつかない中立的な立場を保っていたが、頼朝の従兄弟・木曽義仲(きそ・よしなか)が上野に出張ってくると、義重は鎌倉に参上(=義仲を恐れ、頼朝の援護を求めて鎌倉に逃げた)。なし崩し的に頼朝の幕下につくことになった。

 一方、義重の弟の足利義康は頼朝が挙兵すると早々と馳せ参じた。義康の妻が頼朝の母の姉妹(姪という説もある)だったからだ。頼朝は足利家を重用し、北条家も足利家と代々姻戚関係を結んだ。

 かくして足利家は鎌倉幕府の名門御家人となり、新田家は貧乏御家人の末路をたどったというわけである。

新田義貞、足利尊氏に敗れる…新田家支流の岩松家が台頭するも上杉禅秀の乱で討ち死に

 後醍醐天皇の討幕命令によって、河内(かわち/大阪府の南部)の楠木正成(くすのき・まさしげ)が挙兵。鎌倉幕府は大番役で在京していた御家人を楠木討伐に向かわせた。新田義貞も討伐軍に参加したが、秘かに討幕の綸旨を受け取り、仮病を使って新田荘に帰って挙兵。1333(元弘3)年5月、鎌倉に攻め入って北条一族を滅ぼした。

 建武の中興で新田一族は上野・播磨・越後・駿河の国司を与えられ、武者所という中央官庁で登用された。

 ところが、後醍醐天皇の新政権ではあっという間に内紛が起き、1335(建武2)年11月には早くも尊氏と義貞が合戦を開始。泥沼の抗争劇が繰り広げられ、1338(建武5)年閏7月に義貞は討ち死にしてしまう。

 では、義貞の死後、新田一族はどうなったのか。義貞の系統である宗家に代わって新田荘近在を治めたのは、支流の岩松家である。岩松家は男系を辿ると足利家の支流にあたるが、鎌倉時代は女子にも相続が認められており、岩松家は義重の孫娘を祖とする家柄なのだ。

 南北朝時代の岩松経家(つねいえ)は新田義貞に属して討ち死にしているが、その子・岩松直国(ただくに)は足利家に属した。

 その孫・岩松満純(みつずみ)は関東管領の上杉氏憲(うじのり)の女婿となっている。氏憲は出家して禅秀(ぜんしゅう)と名乗り、鎌倉公方の足利持氏と対立して「上杉禅秀の乱」を起こし、1417(応永24)年1月に討伐された。当然、女婿の満純も禅秀側につき敗北。捕らえられて斬首されてしまう。

室町6代将軍義教が足利持氏を討った永享の乱に岩松家は新田に復姓するも、戦国の下剋上に敗れる

 岩松満純の遺児・土用松丸(のちの家純)は秘かに逃れて、甲斐の武田家、美濃の土岐家に匿われた。そして、将軍・足利義教が足利持氏を討つと(永享の乱)、今度は討手として活躍。その軍功により、新田の旧領をまるまる回復して、新田家純(いえずみ)と名乗り、家臣の横瀬国繁(よこせ・くにしげ)に新田金山城を築かせた。

 岩松家の系図では、家純の父・満純は岩松家の養子で、実は新田義貞の孫だったといっている。しかし実態は逆で、岩松家が新田荘を回復したから、宗家・新田義貞の末裔だと僭称(せんしょう/勝手に名乗る)したのだろう。

 ところが、その家老・横瀬家が擡頭(たいとう)し、新田(岩松)家を凌ぐ勢力となる。家純の孫・新田尚純(ひさずみ)は横瀬家と対峙するが敗れ、その子・新田昌純(まさずみ)は横瀬成繁(なりしげ)を謀殺しようとするが失敗。城に火を放って自害した。弟の新田氏純(うじずみ)も、横瀬家の専横に絶えかねて自害したという。

新田守純、千載一遇のチャンスに家康にダメ出ししてしまい、わずか20石の旗本へ

 そして、氏純の子・新田守純(もりずみ)は居城・新田金山城から追い出されてしまう。しかし守純には、空前絶後ともいうべき名誉挽回のチャンスが訪れる。関八州の主が、新田支流を僭称する徳川家康に替わったのである。

 ここで家康におべっかを使っておけば、名門好きの家康から相応の待遇を与えられただろう。家康としても、新田本家の守純から一門と歓迎されれば、家柄に箔が付く。

 果たして、守純は家康に拝謁したのだが、家に伝わる系図を見せたところで失言があり、手ぶらで帰されてしまう。その具体的な内容は伝わっていないが、おおかた「三河の徳川? そんな家系は聞いたことがない。新田一門と認めるには、何か具体的な証があれば――どうせないんだろう。この田舎侍が――よいのだが」とかなんとか言ったんじゃないのかな。

 守純が与えられた家禄はたったの20石! しかもその後、孫の岩松秀純(ひでずみ)は岩松に復姓するように命じられた。「新田」を名乗るなってことだ。岩松家の全否定である。

 しかし、1663(寛文3)年、3代将軍・家光の13回忌で、忍藩主・阿部忠秋の推挙により120石に加増された。そして、岩松家は交代寄合(こうたいよりあい)に列したという。交代寄合とは、参勤交代をする格の高い旗本のことで、数千石の高禄であることが多い。わずか120石で交代寄合に列した岩松家の家計は火の車だったようだ。

 そこで、岩松家は絵画制作・販売という珍しい副業を編み出した。秀純の曾孫・岩松温純(あつずみ)が描いた猫の絵「岩松の猫絵」が、ネズミよけに効くといわれ、北関東の養蚕農家でもてはやされた。以後、代々の当主が猫絵を描き、明治時代まで続いた。

岩松家の家老であった横瀬家は家康に気に入られ、江戸期には高家に大出世

 ちなみに、岩松家の家老だった横瀬家は、由良(ゆら)と改姓。由良国繁(くにしげ)は家康にもそつなく応対したのか7000石を与えられ、国繁の曾孫・由良貞房(さだふさ)は名門の出身ということで、「高家」(こうけ)に選ばれている。高家(由良・横瀬)と交代寄合(岩松家)のどちらが格上かといえば、前者に軍配が上がる。岩松家はさぞ悔しかったに違いない。

 由良(旧姓・横瀬)家は小野氏の子孫だといわれているが、新田義貞の遺児・貞氏の末裔と僭称していたのだ。岩松家も義貞の末裔を騙っているが、まぁ新田家の支流であるから大目に見るとしても、徳川家や由良家は新田家とはまったく関係がない。ひどいもんである。

岩松家、明治維新後の“新田家正嫡論争”についに勝って華族に列せらる

 明治維新後、岩松家と由良家はともに新田に復姓した。

 1869(明治2)年に版籍奉還が行われた時、華族・士族・平民の身分階級が設けられ、旧大名・公卿が華族に列せられた。高家と交代寄合は家禄が少ないものの、官位が他の武士に比べて高かったので、華族入りを検討されたが、結局、一律対象外とされてしまった。

 旧岩松家は、南朝で功績のあった新田家・楠木家の子孫を華族に参入するように地道に請願運動を重ねた。その執念が実って、南朝功臣の菊池一族、新田義貞、名和長年(なわ・ながとし)の末裔が華族に列することが決まった(楠木正成の子孫は、家系が混乱して正嫡が見極められなかったので、見送られた)。

 そこで、新田義貞の正当な末裔が誰か、旧岩松家と旧由良家が名乗りを上げ、南朝史に詳しい国学者の谷森善臣(たにもり・よしおみ)が政府の委嘱を受け判定。旧由良家が新田の正嫡である証を200点以上揃えたのに対して、旧岩松家は3点しか用意できなかったという。

 かくして「由良系が新田正統に間違いないことが言い渡されたという。しかし、結果的には新田正統は岩松系の新田満次郎俊純(まんじろう・としずみ)であるとされ、十六年八月十三日付でこちらが華族に列し、俊純は十七年七月の華族令公布時には男爵を授けられる」(松田敬之『<華族爵位>請願人名辞典』(吉川弘文館)より/強調太字は引用者)。

 政治家が学者の決定を覆すのは今も昔も変わらない。なんてったって新田俊純は、明治の元勲である井上馨の妻の父親なのだから、そりゃあ忖度するなってほうが無理であろう。かくして、負け続けてきた新田一族がやっと勝利した瞬間が訪れたのであった。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
経営史学者・系図研究家。1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)、『日本のエリート家系 100家の系図を繋げてみました』(パブリック・ブレイン、2021年)など多数。

指揮者でオーケストラの音は変わる?指揮の振り方と生まれる音楽の不思議な関係

「指揮者だけはわからない」

 これは日本で有数の音楽事務所の中心的人物のひとりとして長年、日本のみならず世界の超一流指揮者やソリスト、オーケストラ、オペラのマネジメントを手がけてこられ、音楽業界では知らない人がいないような方から伺った言葉です。

 指揮者の何がわからないのかというと、なぜこの指揮者が認められているのか、もっと言えば、どうしてこの指揮者の指揮から、最高のオーケストラサウンドが引き出されるのか、まったくわからないという意味なのです。

 僕も、自分が指揮を振るだけでなく、これまで多くの指揮者を見てきました。なかには「見ているだけで音楽が湧いてくるような凄い指揮」と、うならされるような指揮者はいます。20世紀の大巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤン氏や、日本を代表する指揮者・小澤征爾氏などは、見ているだけで感動するくらいです。

 美しくエレガントな指揮をして、素晴らしい音楽を奏でるだけでなく、世界中の女性ファンも虜にするような指揮者もいます。しかし、ものすごく不器用で、お世辞にも美しいとはいえない指揮をしているにもかかわらず、オーケストラから引き出している音楽は感動的で、こよなく美しいという指揮者もいるのです。

 指揮というのは不思議です。きれいでわかりやすい指揮であっても、オーケストラから出る音楽がそれほどでもない指揮者もいれば、ただ3拍子や4拍子の形を淡々と指揮しているだけにもかかわらず、ものすごい音楽が出てくる指揮者もいます。「こんな指揮なのに、なぜ飛び抜けて大活躍をしているのかわからない」という疑問こそが、長年マネージャーをしていた方の結論なのだと思います。

「指揮者で、音は変わるのでしょうか?」

 これは、よく聞かれる質問です。最初に答えを申しますと、Yesであり、Noでもあります。どんな指揮者が指揮をしても、ベートーヴェン交響曲第5番『運命』の音楽は同じです。ここがクラシック音楽と、ジャズやポップスとの違いです。

 クラシック音楽の場合、たとえば、ある種の現代音楽のように「ここからは好きに弾いてほしい」といった指示がない限り、楽譜の通りに演奏します。『運命』は誰が演奏しても「ジャジャジャジャーン」で始まり、仮に指揮者が「今回は“ジャジャーン”にしてほしい」と言ったところで、オーケストラの楽員は困ったような、怒ったような顔をしておしまいです。もっと言えば、テンポが速すぎたり遅すぎたりするだけでも、困った顔をして「本番もこのテンポでしょうか?」と、怒ったように質問されてしまいます。

 では、誰が指揮をしてもまったく同じかといえば、そうではなく、「ジャジャジャジャーン」ひとつを取っても、指揮者によって個性が出てきます。同じオーケストラにもかかわらず、「ドドドドーン」という演奏をさせてしまう指揮者や、「ダーダーダーダーン」と弾かせる指揮者もいます。

 もちろん、口頭で「こういうふうにやりたい」とオーケストラに指示することもありますが、基本的には指揮棒を持った右腕一本でオーケストラにイメージを伝えていきます。熟練したオーケストラメンバーであれば、その指揮ぶりから、すぐさま指揮者のやりたいことを読み取って演奏するのです。しかし、独特なスタイルで、「そんな指揮から、どのようにしてこのような音が出るのかわからない」という指揮者も少なくありません。。

指揮者とオーケストラの不思議な関係

「男と生まれてなってみたいものは、オーケストラの指揮者と連合艦隊の司令長官、それとプロ野球の監督であるという言葉がある。男子憧れの職業や。ワシは監督になれたんやから幸せ」

 これは、名監督の故野村克也さんの言葉です。とはいえ僕は男に生まれましたが、別に連合艦隊の司令長官になりたいと思ったこともなく、野球の監督を頼まれてもすぐに断るでしょう。指揮者にしても、男に生まれたことでなりたかったわけではなく、単純に音楽とオーケストラが好きだっただけです。おそらく野村克也さんも、指揮者になりたくはなかったはずです。

 指揮者には、大まかに言って2つのタイプがあるようです。ひとつ目は、オーケストラと仲良くしながら、時には笑顔も振りまきながら指揮をするタイプ。これは、アメリカに多いのですが、今では世界的に主流になっています。現在の指揮者は、演奏会を終えた翌日に国際線に飛び乗り、すぐに違う国で指揮をするということを頻繁に行う時代なので、昔のように一つのオーケストラに君臨して、活動の大半がそのオーケストラに睨みをきかせて指揮するといった指揮者はほとんどいなくなったからでしょう。

 もう一方は、それこそ一つのオーケストラに君臨する、昔ながらの専制君主のようなタイプです。かつては、まるで連合艦隊の司令長官のように絶対的権力を持ってオーケストラを牛耳るような指揮者がたくさんいました。その傍若無人ぶりは今では考えられないようなもので、20世紀中頃に活躍したイタリアの巨匠トスカニーニなどは、リハーサル中に気に入らない楽員に対して「アウト」と言えば、クビの意味でした。オーケストラに組合ができてからは、そのような横暴はなくなりましたが、決して珍しい光景ではなかったようです。

 またロシアで、いつまでも休憩を取ってくれない指揮者に耐えきれなくなった楽員のひとりが、「すみません、トイレに行きたいのです」と言っただけで、「行っていいけれど、もう帰ってこなくていい」と指揮者が言ったという話を聞いたことがあります。

 ロシアや東ヨーロッパでは今でもそのような気配は残っていますが、そうやって絶対的権力で楽員を押さえつけている指揮者とオーケストラの演奏が重苦しいかといえば、不思議なことにオーケストラはのびのびと演奏している大名演だったりすることがよくあります。トスカニーニにしても、実はオーケストラからはものすごく尊敬されていたのです。

 指揮は不思議です。そして指揮者とオーケストラの関係は、もっと不思議です。

 さて、本連載「世界を渡り歩いた指揮者の目」も今回で200回となりました。最初は20回も書けば打ち切りになるだろうと思っていたのですが、こんなに長く書き続けることができているのは、応援してくださる読者の皆様のおかげだと感謝しております。これからも音楽やオーケストラのお話を書いて参りますので、この連載を読んで、音楽に興味がない方でも、「一度、コンサートに行ってみようかな」と思っていただくきっかけになれば幸いです。これからもよろしくお願いします。

(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。エガミ・アートオフィス所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

JRA【日経新春杯(G2)予想】大本命ステラヴェローチェより期待したい「あの伏兵」に波乱の兆し!? 昨年96万馬券の中京開催だからこそ狙いたい好配当の使者とは

 今回は伝統の古馬ハンデ重賞、日経新春杯(G2)を予想していく。

 先週はシンザン記念(G3)が○→◎→△で的中。今年最初の的中を早めに出せて何よりだった。ラスールは予想通り着外に敗退。やはり新馬勝ちからの休養明けで重賞を勝ち負けするのは、この時期の3歳馬には容易なことではない。

 フェアリーS(G3)は1着2着は予想通りも、3着にノーマークの馬が来てハズレ。もっとも、この3着馬も新馬勝ちからの重賞挑戦で、内容も決して悪いものではなかった。内容的には似たようなものだったので押さえるべきだったか。

 さて、予想に戻ろう。

いつものように、過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データが以下の通り。
オリオンS(3勝クラス) 4頭
菊花賞、金鯱賞、グレイトフルS(3勝クラス) 各3頭
中日新聞杯、愛知杯 各2頭
有馬記念、日本ダービー、アルゼンチン共和国杯、札幌記念、ステイヤーズS 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 2頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
条件特別(2勝クラス) 3頭
となっている。傾向らしい傾向はないが、3勝クラスからの重賞挑戦で馬券に絡んでいる馬が多いか。金鯱賞(G2)や愛知杯(G3)は施行条件が変わっているので、度外視していいだろう。G2戦だけに前走G1の馬は注目しておきたい。

続いて人気順の成績が以下になる。
1番人気 4-3-0-3
2番人気 3-1-0-6
3番人気 0-1-1-8
4~6番人気 1-3-5-21
7~9番人気 1-0-3-26
10番人気以下 1-2-1-52
となっている。目黒記念(G2)やアルゼンチン共和国杯(G2)でも似たような傾向があるが、伝統あるハンデ戦に限って1番人気と2番人気が意外に信用できる数字を残している。アテにできないのは3番人気で、近5年に絞っても3着が1度あるだけ。逆に1番人気が3勝しているなど優位が目立つ。

 ただし、これは京都2400mという本来の条件で行われていた成績。昨年と今年は中京2200mと施行条件がかなり異なる。昨年は人気馬がすべて飛んで3連単96万馬券が飛び出しているなど、なかなか参考にしづらいところはある。

 これを踏まえての「◎」は4番ステラヴェローチェとする。

 前走はエフフォーリアが完勝した有馬記念(G1)。3番人気と人気になったが、中団から伸びきれず僅差の4着に終わった。

 クラシック皆勤の上、3着、3着、4着と堅実に走ってきた実力は本物だろう。さらに不良馬場ではあったが、今回と同条件の神戸新聞杯(G2)でダービー馬シャフリヤールを完封して勝った実績もやはり見逃すわけにはいくまい。

 コースに得手不得手はあまりなさそうではあるが、左回りの方が多少成績が良い。そういう意味でも今回の中京2200mという舞台はもってこいだろう。トップハンデだが、57kgはこれまで背負って善戦してきたので苦になるまい。

「○」は穴人気しそうだが、11番ショウナンバルディを指名する。

 前走は中日新聞杯(G3)。内枠を活かして逃げを打ち、1000m61.1秒のマイペースでレースを進め、そのまま後続を封じて完勝した。

 これが初重賞制覇だったにもかかわらず、ステラヴェローチェと同じくトップハンデの57kgを背負わされるのは少々見込まれすぎな感はあるが、昨年の鳴尾記念(G3)や七夕賞(G3)の好走が高く見積もられてしまったのだろう。

 とは言え、57kgが初斤量というわけでもなく、好走歴もあるのでこちらは問題なかろう。むしろ問題になりそうなのはキャリア25戦で2200mが初距離という点か。デビューから徹底して1800mと2000mだけを選んで使われてきており、唯一3歳時に2400m戦を走っているが、9着と完敗している。

 父キングズベストは基本的に中距離に強い種牡馬だが、突然変異的にエイシンフラッシュのような距離をこなす大物も輩出している。また、ダイヤモンドS(G3)を勝った産駒もいるなど、完全にマイナスというわけではなさそうだ。1ハロン延長はしのげると見ての「○」とした。

「▲」だが、穴っぽいところで3番マイネルウィルトスを推す。

 前走はチャレンジC(G3)。ソーヴァリアントが完勝したレースだが、2着以下は0.3秒の中に5頭入るという僅差の接戦で、6着と相応に走っている。5着に入ったスカーフェイスが中山金杯(G3)で2着に好走するなど、レースレベルは高かった。6着なので負けすぎということはなかろう。

 ローテーション的に見ると切りの1頭だが、2走前にアルゼンチン共和国杯で2着しているなど、距離は2000mより長い方が良さそう。今回と同じ56kgかつ左回りコースでの好走なので、ここで一発あってもおかしくない。

「△」は2番クラヴェル、8番フライライクバード、10番ヨーホーレイクの3頭とする。

 クラヴェルは前走エリザベス女王杯(G1)で、339万馬券の片棒をかつぐ3着に好走。近4走すべてが馬券に絡んでいるという堅実な走りを見せている。それもあって人気の一角を担いそうな馬だが、ローテーション的には本来切り。

 だが、これだけ好走していても斤量は54kgと前走から2kg減。これまで51kgや52kgで好走していた馬なので、見込まれているのは事実だが、牡牝混合戦となるとこの2kgは効いてくるはず。

 積極的に重い印を打ちたくない材料はあるが、近走は追い込みで成果を挙げている馬。前で崩れるようなことがあれば、エリザベス女王杯の再現はあると見て推しておく。

 フライライクバードは前走アルゼンチン共和国杯で3着と好走。ローテーション的にも好走例があり、同コースと好相性を見せている。その辺はこの記事に詳しいが、こちらは買い要素ばかりが挙がる。ただ、人気しそうなところがあり、敢えて印を落としての押さえとした。

 ヨーホーレイクは前走日本ダービー(G1)。ホープフルS(G1)やきさらぎ賞(G3)、皐月賞(G1)の好走でそれなりに人気になったが、見せ場なしで7着に沈んだ。

 ダービーからの休み明け初戦というローテーションも1例だけだがあるので、休み明けだからと言って切るのは早計だ。だが、こちらも人気になる可能性が高く、押さえまで。

 今回は人気どころを押さえたが、穴馬で押さえたかった馬にアフリカンゴールドとダノンマジェスティがいる。ローテーション的には推せる上、近走の内容もそう悪くない。

 ただ、過去10年で7歳以上の馬が1頭たりとも馬券に絡んでいないというデータがある。昨年の96万馬券のときですら高齢馬に出番はなかった。そこを鑑みて切りの判断をした。

 ということで、今回は2番、3番、4番、8番、10番、11番の6頭から3連複BOX20点で勝負したい。ステラヴェローチェが絡めばトリガミになる可能性が高いが、逆に飛べばBOXにした効果が生きてくる。マイネルウィルトスやショウナンバルディが良い仕事をすれば、それなりに配当が望めるだろう。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

パチスロ新規顧客の獲得に繋げるためにも…【濱マモルののほほんコラムVol.131~音量調整~】

 パチンコ・パチスロ遊技機に音量調節機能が搭載されて久しい。個人的には目押しミスを鼻で笑われるのが癪に障るし、なにより比較的静かに打ちたいタイプであるから、音量を自分好みに下げられるのは嬉しい限りなのだが、反面、打ち手側で音量を最大にすることもできる。

 音量MAX。これはなかなかの破壊力で、真横でやられると困るレベル。そんな音量MAXを選択する人に限って耳にイヤホンなんかをしているもので、自分の意志で音楽かなにかを聞いているクセに、パチンコ・パチスロの音量まで最大にするとはどういう了見か。

 こちらとしては正直、パチスロを打ちながらパチスロ動画を視聴している人以上に意味が分からないわけで、プライベートでの遊技時、ガラガラなのに真横でMAXにされるとか、あまりに目に余る行為はやんわりと指摘することもある。

 ちなみに仕事での実戦においては、それがもとでトラブルへ発展して追い出されたら問題なので、絶対に声はかけない。

 誰でもイジれる機能なんだから、どうしようが勝手じゃないか。そう思う人もいるだろうし、まぁ実際、それはそうなのだが、だからと言ってなにも考えずに操作するのは、たとえば喫煙OKだからとカウンター席の飲食店で、ちろっと吸ったシガレットを食事中の人がいるのに、灰皿に放置して煙をまき散らすことと同等の行為。早い話が、モラルの問題なのである。

 そんな考え方の人間だけに、年末に報じられた日工組と日電協による全日遊連への回答書には、喜ばずにはいられない。どうやら、今後はホールで設定できる各段階の音量の目安についてマニュアル等に記載することに加えて、85デシベル未満の音量が設定できていない遊技機については、速やかにその機能を搭載していく旨を示したそうだ。

 全日遊連は昨年10月、厚生労働省において職業性難聴防止のガイドラインの見直し作業が進められていることを理由に、従業員や遊技客が健康被害に遭わないように遊技機の音量上限についてメーカーで統一し、音量調整についてはそれ以下の範囲で行うなどのルールを早急に策定するように要望していた模様。それを受けてメーカー団体は改善策を示したわけで、これによって今後は、隣人の音量攻撃に悩まされることが無くなるかもしれないのである。

 自分のことを棚に上げて言うのもアレだが、高年齢化が進むライター陣を見れば分かる通り、パチスロは若年層をそこまで取り込めていない気がする。もうすぐ「差枚数2,400枚機」の申請も始まるようだし、環境面をさらに整えることも新規顧客の獲得に繋がればいいなぁと、店内の有線放送が普通に聞こえるホールを懐かしむパチスロ歴30年超のおじさんは思うのである。 

(文=濱マモル)
 

パチスロ界の勢力図を塗り替えた大ヒットマシン… その「正統後継機」が間もなく撤去!

 32G以内の刺激的な連チャンでファンを虜にし、一時期は沖スロの勢力図を塗り替えるほどに躍動した『沖ドキ!』。その正統後継機として2016年2月に登場したユニバーサルブロスの『沖ドキ!トロピカル』が1月末日、いよいよ現役を引退する。
 
 当機はビッグとREG、2種類の疑似ボーナスで出玉を増やす仕様で、70G継続のビッグは約210枚、20G継続のREGは約60枚の獲得が可能。ボーナスは毎ゲームのレバーON抽選で、成立役と滞在モードに応じて、その当選率は大きく変化する。

 モードは全8種類あり、通常AorB滞在時の初当り時はほぼREGが発動。スイカ契機は約25%の割合で、確定系の役は例外なくビッグが選ばれる。

 また、新搭載された天国準備モードでのボーナス当選時は契機を問わずビッグに当選。32G以内のボーナスが確定する天国モード以上滞在時は66%以上でビッグに振り分けられるといった特徴もある。

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 もちろん、モードは先代と同じく天国以上に上がるまで転落しない仕組み。滞在モードは告知パターンから推測が可能で、ハイビスカス通常点滅以外はビッグ、あるいはループ率80%以上を誇るドキドキモード以上のREGが約束されるが、先代のように通常B以上が確定するパターンは存在しない。ちなみに、超ドキドキモードへの移行はループ率90%以上となる。

 このほか、当機はボーナス中の1G連抽選システムも改良されており、まずはボーナス開始時に1G抽選→当選時は基本的に消化中のベル入賞時に「ハナちゃんランプ」が点灯。加えて、ボーナス消化中はチャンス役成立で1G連のチャンスを迎え、当選時は当該ゲームで告知が発生する。

 設定推測要素はボーナス初当り出現率及び共通ベル出現率などで、前者は連チャン分を除いた「33G以降のボーナス」をサンプルとして算出。一方の後者は順押しで左リールにBAR絵柄を狙えば上段に揃うベルがこれに該当し、通常時・ボーナス中共にカウントできる。

 最大天井は通常A・通常B・天国準備滞在時の1199Gで、到達時は次ゲームでボーナス告知。リセット時は通常A→50%、通常B→約15.2%、天国準備→約1.2%、引き戻し→約33.6%の割合でモードが振り分けられ、引き戻し選択時は天井が100G~199Gに短縮される。

「執行の前に社会から抹殺されてしまう」死刑囚たちの日常

 昨年12月21日。二年ぶりとなる死刑が、死刑囚3人に執行されたことは記憶に新しい。日本に死刑制度があることは誰もが知っていて、そこに違和感を持つ人は少ないが、死刑判決が出てから執行されるまで、死刑囚がどのように過ごし、死刑執行の判断がどのように下され、どのように行われるのかは、あまり知られていない。

 まして、主要先進国の中で死刑執行を続けている国はもはや日本とアメリカしか残っていない。そのアメリカも州によっては死刑制度が廃止されている。明確に死刑廃止に向かっている世界の流れの中で、日本の死刑とはどのようなものなのか、実態を知って考えてみる時期に来ている。

「執行の前にその存在が社会から抹殺されてしまうことになる」

 いつ、誰を死刑に処するかの権限は事実上、法務官僚に握られており、その手続きに外部からの検証を加えることはできない。さらに、確定死刑囚は外部との接触が厳しく制限されており、その姿をうかがい知ることも難しい。(『ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル』より)

 『ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル』佐藤大介著、幻冬舎刊)は、死刑制度の運用から死刑囚の生活、彼らと接する刑務官の心情まで、なかなかその実態が伝わってこない日本の死刑に肉薄する。

 日本の確定死刑囚の生活を特徴づけるのは、その孤独さだ。

 死刑が確定すると、施設長による特別の許可がない限り、面会は親族や、婚姻や訴訟、事業で面会が必要な人、心情の安定に与する人に限られる。また、親族や弁護人以外で面会ができるのは、最大で5人までとされているという。

 拘置所内でも、確定死刑囚同士が交流を持つ機会は基本的にない。過去には卓球やバドミントンに興じたり、誕生日会を行うなどしていた時期もあったが、現在は行われていないという。刑務作業もないため、ただひたすら収容されている独房で過ごすことになる。となると、誰かと会話を交わす機会は激減し、失語症のような状態になる確定死刑囚もいる。

 アメリカの確定死刑囚と比べると、日本の死刑囚がどれだけ外部から隔絶されているかがわかる。アメリカでは死刑囚への面会の制限は緩やかで、確定死刑囚が拘置所内でメディア取材を受けることも。死刑執行までを追ったドキュメンタリー番組が制作されることもあるという。

「死刑囚は執行で生命を奪われることによって刑をまっとうする。しかし、死刑の確定によって外部との接触がほぼ断たれ、執行の前にその存在が社会から抹殺されてしまうことになる」(P41より)

 法曹関係者によるこのような指摘があるように、日本の確定死刑囚は孤独の中で死刑執行までの日々を過ごすことになるのだ。

 本書では、拘置所関係者やそこで働いていた人など、様々な証言から秘密のベールにつつまれた日本の死刑制度に丹念に光を当てていく。

 出色なのは、確定死刑囚らに対して死刑制度や死刑執行の手段である絞首刑についてのアンケートを実施している点だ。彼らが自分たちの運命について考えていることも、死刑制度とその問題点を理解する一助となるだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

「フォートナイト」がiPhoneでついに復活! でもApp Storeに復活ではなくGeForce NOW?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

世界で3億5,000万人以上ものプレイ人口を抱える米エピックゲーム社の大人気シューティングゲーム「フォートナイト」がiOSに復活するようだ。独自の課金システムを実装したことで、米アップル社から規約違反として2020年8月よりApp Storeから削除されてしまっていたフォートナイト。

この問題はエピックゲームとアップルの訴訟問題にも発展し、解決までは数年単位の長期化が予想され、当分iPhoneでプレイすることはできないだろうと言われていた。そのためこの突然の朗報に喜ぶ人も多いだろう。だが、App Storeに復活したわけではない。一体どういうことなのだろうか?

iPhoneでもプレイが可能に! でもGeForce NOWって?

半導体メーカーの米NVIDIA社が1月13日(現地時間)、自社のゲームストリーミングサービス「GeForce NOW」で期間限定のクローズドベータ版としてフォートナイトを提供することを発表した。

GeForce NOWは別途購入したゲームコンテンツをインストールすることで、手持ちのさまざまなデバイスからプレイすることができるようになるクラウドゲームサービスだ。GeForce NOW版フォートナイトをプレイするには、まずはGeForce NOWに登録し、1月14日からスタートしているベータ版の抽選に参加する必要がある。リリースはその翌週とのことだ。有料プランのほかに無料プランもあり、その場合はプレイ時間が1時間までという制限があり、続けてプレイするには再起動しなければならない。連続して1時間以上遊びたい場合には、月額9.99ドルの有料プランとなる。

ちなみにモバイル版のフォートナイトは、タッチコントロール操作。NVIDIAによるとエピックゲームと協力しモバイル版のタッチ操作を最適化したとのことだ。コンシューマーゲームに慣れている人は操作に慣れる必要はありそうだが、これまで「興味はあってもわざわざゲーム機を買うほどではない」と見送っていた層にまで広がっていくかもしれない。

ゲーム業界は大きく変わる? クラウドゲームに注目

このニュースに対しネット上からは「うおおお!」「え?iPhoneでフォートナイトできるようになるの?ガチ嬉しいんだけど」「来週からiPhoneでできるってま?」「よし。これで『iPhoneだ…

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パチスロ新台「爆裂AT機」復刻版や、継続率約93%のST型AT搭載機などが導入開始!1月24日パチスロ導入リスト

 1月末日の5号機完全撤去(各都道府県によって若干異なる)に伴い、1月24日、パチスロはかつてないほど多くの新機種が同時デビューを飾る。その数、なんと10機種。当記事では、これらのマシンを簡単に紹介しよう。

 まず、サミーの『パチスロアラジンAクラシック』と『パチスロディスクアップ2』は、どちらも「サミークラシックシリーズ」として登場。前者は1G純増約2.9枚、1セット30G継続のAT「アラジンチャンス(AC)」が出玉増加の主軸を担い、このACへは単チェリーを機にAC高確率へ移行することで当選に期待できる。

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 AC初当り→状態移行時は3回に1回の割合で90%ループを選択。ACループ後は約50%で引き戻しへ繋がるといった特徴もある。

 一方の後者は言わずと知れた激甘マシンの正統後継機。今作には上乗せゲーム数が全て2倍になる「ダブルアップBB」や、1Gで最大3回上乗せが発生する「極・技術介入」などが追加されており、もちろんフル攻略ならば設定1でも機械割は100%を優に超える。

 人気5号機『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』のシステムを進化継承させた三洋物産の『S聖闘士星矢 冥王復活』は、CZでの3戦突破で1G純増約3.2枚の差枚数管理型AT「聖闘士RUSH」が発動。初期枚数は特化ゾーンで獲得でき、ここで「女神覚醒」が選ばれれば平均して1,300枚ほどの上乗せが見込める。

 コナミアミューズメントの『ハイスクールD×D2 ハーレム王は俺になる』は、アクセルATをさらにパワーアップさせた「ブースターAT」を搭載。主にCZを契機とする初当りボーナス後は例外なく1G純増約3.0枚のAT「サービスタイム」へ突入し、消化中は上位AT「バージンロード」を目指す流れだ。

 鉄板コンテンツの最新作となるビスティの『新世紀エヴァンゲリオン~魂の共鳴~』は、ST型の「(超)暴走モード」、差枚数管理型の「(超)覚醒ボーナス」と2種類のAT機能を採用。メインATである暴走モードは5G~30G+α継続と短めながらも、その実質継続率は約93%と高い数値を誇る。

 アムテックスの『パチスロ南国物語30』は、蝶が光ればボーナス確定の完全告知タイプ。ボーナスはビッグとREGの2種類で、ビッグは揃えた次ゲームでリプレイが揃えば最大271枚の獲得が狙える(REGは最大120枚)。

 ハナハナシリーズの最新作として降臨するパイオニアの『ハナハナホウオウ~天翔~(-30)』は、同じく6号機『ニューハナハナゴールド』よりも高設定域のボーナス確率&機械割を強化。ビッグは最大240枚、REGは最大120枚の純増が見込め、ハナ好きで知られるスラッシュメタルバンド「Gargoyle」のKIBA氏による書き下ろし曲「ハナよチカれ!」を聴くこともできる。

 パチンコでの有名コンテンツをパチスロへ移植させた西陣の『パチスロ春一番』は、ボーナスを1G純増5.0枚の疑似ボーナスにすることでビッグ約310枚やボーナス1G連、ノンストップで約2,000枚を得られる「極頂ボーナス」などを実現。気になるボーナス抽選は毎ゲームのガチ抽選で、当選時は筐体上部の「一番パネル」で告知が発生する。

 オーイズミの『来雷エイサー30』はビッグ偏向の「沖スロ」らしい荒波仕様で、そのビッグは最大259枚、REGは最大129枚の純増。先代の5号機『乱雷エイサー30』と同じくチェリー成立は大チャンスで、「設定シーサー」と呼ばれる設定推測演出も注目要素のひとつだ。

 「WAI♪WAI♪ランプ」が点灯すればボーナス確定となる京楽産業.の『ぱちスロ ギャグダー』は、2種類の告知タイプと3種類の演出タイプからカスタムが可能。ボーナスはビッグとREGの2種類で、それぞれ約300枚、約100枚の獲得が見込める。

iPhone 14で2TBモデル登場の大胆予想! しかし手放しで喜べなさそうな理由とは

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

「miniモデルが消滅する」「iPhone初のパンチホールカメラ採用」「A16 Bionic搭載」「8Kビデオ撮影可能」など様々な進化が予想されている2022年に発売されるとみられる「iPhone 14(仮称)」。そんな注目を集めるiPhone 14に、今度は「2TBモデルが登場する」といったウワサが飛び出してきた。

「iPhone 13」で初の1TBモデルが登場したばかりのiPhoneだが、もう次のナンバリングでその倍が登場するのだろうか…?

iPhoneに2TBモデル誕生!?

今回、“iPhone 14 2TB説”を発信したのは、中国の技術やガジェットを中心に紹介している海外メディア・Giz Chinaだ。Giz Chinaは「サプライチェーンからの最新ニュース」として、改めて「外観の大幅な変更」「ノッチの削除」に言及。加えてサプライチェーンレポートの情報として、iPhone 14はQLC(クアッドレベルセル)フラッシュメモリ搭載の2TBが登場することを伝えた。

アップルが急激な容量拡大を進めるのには、ユーザーのビデオ撮影機会が大幅に増加していることやシステム・ソフトウェアのアップデート量の増加など、容量を必要とする要因が増えている現状があると解説。しかし一方で、「本体価格の上昇」や「QLCのパフォーマンス・信頼性が現行部品より劣る」などの懸念点も伝えている。

「映像たくさん撮れるように容量増やしました!」しかし消えたら無意味では?

QLCとはフラッシュメモリの種類のひとつで、他には最もシンプルな「SLC(シングルレベルセル)」や現在最も普及しているタイプの「TLC(トリプルレベルセル)」などが存在する。“シングル”“トリプル”“クアッド”とあるように、数が増えるほどデータの保存領域が増え大容量化していくという。しかしQLCは現状の開発技術では、書き込み速度が遅くなったり(パフォーマンスの低下)、データの保存期間が短くなってしまったりする(信頼性が劣る)などの問題が発生するようだ。せっかく大容量化して多くのムービーを保存することができても、長期間保存できないのであれば本末転倒ではないだろうか…?むしろせっかくたくさん撮った思い出の動画が突然消えてしまったときのほうが心理的ダメージも大きいはずだ。

アップルもクラウドサービスを…

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