食品ロス対策、多様に=食べ残しで発電も―外食・メーカーなど

 食品ロスを削減しようと、外食やメーカー、小売りが新たな切り口で対策を講じている。飲食店の食べ残しを電力に変えたり、店頭で売れる期間が過ぎた商品をメーカーが自前で販売したりと、無駄を減らす取り組みが多様化している。

 回転ずし店「スシロー」を運営するあきんどスシローなど外食大手6社は、食べ残しや調理で出た端材を活用し、メタンガスを発生させて発電用の燃料にする取り組みを始めた。発電や電力供給を担うのはJFEエンジニアリングで、スシローや「ロイヤルホスト」のロイヤルホールディングス、「ミスタードーナツ」のダスキンなどの参加企業は割安価格で電力を買い取れる。

 賞味期限が近づいたヨーグルトなど乳製品を中心に販売する直営店を設けたのは明治。「明治ザ・ステナイファクトリー」を昨年末、さいたま市内に開設した。同社は「まだ食べられる商品を『捨てない』との思いを込めた店名にした」と話す。

 小売りや食品の業界には「3分の1ルール」と呼ばれる商慣習があり、例えば製造日から賞味期限までの期間が3週間なら、3分の1に当たる1週間以内に小売業者へ納品しなければならない。期限を過ぎた商品は廃棄対象になるため、食品ロスが増える原因と指摘されてきた。明治の直営店では、納品の期限を過ぎてしまった商品を希望小売価格の4割引き程度で販売。賞味期限当日まで店頭に置く。営業は今年4月までの予定だったが、好評のため7月も継続中だ。

 ローソンは長期間販売できる冷凍のおにぎりやパンに力を入れており、今月15日から取扱店舗を増やした。賞味期間はおにぎりが約1年、パンは約200日と長く、食品ロス削減に効果を上げているという。昨年7月には、通常のおにぎりの一部商品も衛生管理の徹底などにより消費期限を6時間延ばした。 (了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/07/28-04:35)

ウォルマートも注目!レシートが宝の山に…5千万人が使うキャッシュバックアプリ

●この記事のポイント
・米キャッシュバックアプリ「Ibotta(アイボッタ)」は、レシートを起点に誕生し、利用者5000万人を超える急成長企業へと進化。消費者向けD2Cモデルから、WalmartやInstacartなど大手リテーラーと連携するB2B2C型プラットフォーム「Ibotta Performance Network(IPN)」へと事業を巧みに転換。
・売上は前年比15%増の3.7億ドル、純利益は80%増と急伸。紙からデジタルへの移行という業界潮流を追い風に、広告の新たな形を切り拓いている。

「I-bought-a(私が買った)」という日常の瞬間に、私はビジネスの宝の山を見つけましたーー。

 Ibottaの創業者兼CEOであるブライアン・リーチ氏は、とある出張帰りの飛行機で見た みた、経費精算のためにレシートの写真を撮る同乗者の姿から着想を得て、創業から10余年ほどでニューヨーク証券取引所に上場する企業をつくりあげた。

 同社はいわゆる「キャッシュバックアプリ」を提供しており、消費者は商品を購入すれば一定の現金還元オファーを受けることができる。ときには全額キャッシュバック対象で実質無料となる商品もあり、日々の支出を抑えたいユーザーから熱烈な支持を受けているサービスだ。

 2024年度通期決算では売上高3.7億ドルと前年から15%の増収となり、純利益では同80%増の6874万ドルへと成長。利用者数は累計5000万人規模にも上る。

 一見すると「消費者向けのお得な割引アプリ」にみえる同社だが、実は足元の成長の裏側にはB2Bモデルへの巧みな事業転換がある。大手小売りのWalmartや食料品配達のInstacart、フードデリバリーのDoorDashなど、米国の巨大なリテールプレーヤーを取り込む同社の事業モデルについて、本記事では紹介していく。

目次

創業者の着想:一枚のレシートに眠るデータの価値

 Ibottaの創業者兼CEOであるブライアン・リーチ氏の経歴は、典型的なITベンチャー創業者とは一線を画す。彼はハーバード大学、オックスフォード大学、イェール大学ロースクールを卒業後、合衆国最高裁判所のデイヴィッド・スーター判事のロークラークを務め、最終的には国内有数の訴訟法律事務所でパートナーにまで上り詰めたエリート弁護士だ。

 そんな彼が起業するに至ったのは、ブラジルのリオデジャネイロからの帰国便で目にした何気ない光景にある。隣の乗客が経費精算のためにスマートフォンのカメラでレシートを撮影していたのだ。

 そんなふとした行動をきっかけに、一枚のレシートが、購入された商品のUPC(商品コード)、価格、数量、店舗、日時に至るまで、購買行動のすべてを記録した「情報の宝庫」であるのではないかと思い至った。一方で、調べてみると、そのレシートの中に含まれる魅力的な情報を整理して、消費者の支出習慣の正確な全体像を把握する方法はまだないということも判明した。

 テクノロジーでこのデータを束ねることができれば、消費者一人ひとりの特徴を無視した画一的なマスマーケティングから脱却し、各人に最適化されたプロモーションを提供できるのではないか。その着想が、Ibotta(”I bought a…”=「私は〜を買った」に由来)の原点になった。

 もちろん単なるビジネス上の野心だけではなく、「人々の日常生活の支えになる何かを創造したい」という強い使命感もあったという。Ibottaが提供するキャッシュバックが食費や家賃、医療費の助けになるという点もサービスを思案するなかで重要なポイントだった。

自社アプリを中心とする消費者・ブランドネットワークの構築

 Ibottaの壮大な構想は、2012年にリリースされた自社モバイルアプリから始まった。仕組みはシンプルで、アプリ上には商品と合わせてそれぞれ特典内容が表示されており、その商品の購入後にレシートをアップロードするだけでキャッシュバックが受けられるというもの。

 商品メーカーなどブランド向けには実際に売れた分だけ報酬を支払う「成果報酬型」のモデルをとった。マス広告など成果が読みづらい媒体に広告費を払うことと比べ、ブランド側はリスクなく販売網を広げることができる。

 このアプリを同社は直接消費者にサービスを届けるという意味で「D2C」モデルと位置づける。しかしこのアプリ自体の成長は最終目的ではなく、むしろ後に来る「Ibotta Performance Network(IPN)」というビジネスを登場させるための周到に計画された「第1幕」であった。

 特に米国の成人の60%が給料ぎりぎりの生活を送っているといい、日々の出費を手軽に抑えられるこのアプリは、口コミの力もあり爆発的に広まった。このD2Cアプリを通じて、同社は下記3つのビジネス上極めて重要な資産を築き上げた。

1.消費者のユーザー基盤:アプリは5000万以上のダウンロードを記録し、消費財ブランドにとっては魅力的な巨大ユーザー基盤を形成した。

2.消費財ブランドとのネットワーク:850社以上のクライアント、2400を超えるブランドと直接契約を結び、様々な消費財を購入できるプラットフォームになった。

3.膨大な行動データセット:レシート処理、購買認証、決済処理といったコア技術を開発・改良すると同時に、数億枚のレシートから得られる消費者行動に関する膨大かつ独自のデータセットを構築した。

 要するにIbottaは、自社アプリを通じて「キャッシュバック」を銘打てば多くのユーザーを惹き寄せられること、そのユーザー向けの商品提案を「成果報酬型」でできればブランド側の収益がリスクなく上がること、この2点を証明した。これがのちにWalmartなど巨大ブランドを自社ネットワークに呼び込む上での強い交渉力となる。

真の狙い「Ibotta Performance Network(IPN)」の誕生

 2020年、同社は「Ibotta Performance Network(IPN)」という、真に狙っていたビジネスを本格的に始動させた。消費財ブランドが、パブリッシャーを通じて消費者にデジタルプロモーションを配信することを可能にするプラットフォームだ。

 例えば、レゴやネスレといった消費財ブランドが、WalmartやDollar General(ディスカウントストア)などのECサイト/アプリなどのパブリッシャー上でプロモーションを付与できるというもの。要するに、Ibottaアプリ上ではなく、第三者の媒体上でブランド側が特典オファーを出すことができる仕組みである。

 これは単なる新機能の追加ではなく、事業モデルをB2CからB2B2Cへとピボットすることを意味する。その仕組みは「Rewards as a Service(RaaS)」とも表現される。

 Walmartなどパブリッシャーにとっての価値はなんといっても、何百何千ものブランドとの交渉をすることなく、彼らが提供している最新のデジタルプロモーションの情報を取得し、それを消費者に提供できることだ。技術開発も営業組織も必要ない。

 ネスレやコカ・コーラなど消費財ブランドにとっては、一度IPN上でキャンペーンを組成するだけでWalmartやDollar Generalを含むリテール大手の持つ膨大な消費者リーチを獲得することができるのが魅力だ。各リテーラーとの個別交渉を完全に不要にし、ワンストップでプロモーションを管理できる。

 重要な差別化要因は「成果報酬型(Pay-Per-Sale)」モデルである。従来の広告がインプレッション(CPM)やクリック(CPC)に対して課金されて売上を保証しないのに対し、Ibottaのモデルではクライアントは「プロモーションが実際の売上につながった場合にのみ」料金を支払う 。これによりブランドはリスクを大幅に低減し、測定可能な広告費用対効果(ROAS)を得ることができる。平均ROASは7倍にも達するという。

Walmartが支える成長と「紙→デジタル」シフトの追い風

 財務状況をみると、やはりWalmartとの戦略的提携が大きな成長ドライバーとなっている。2022年第3四半期にWalmartの有料会員向けにIPNの利用が開始され、2023年第3四半期にはWalmart.comの全顧客へと拡大した。

 これにより提携以前はごくわずかだったサードパーティ・パブリッシャー経由の売上は、2023年度に約8000万ドルに急増し、2024年度にはさらに125%増の1.9億ドルに達した。全体売上の約半分を占める規模であり、大部分はWalmartによるものだ。

「リディーマー(特典利用者)」の数は、2022年度の290万人から2023年度には820万人、2024年度には1470万人へと飛躍的に増加した。この成長のほぼすべてが、サードパーティ・パブリッシャー経由のユーザーによるものである。いかに自社アプリモデルからの戦略的展開が奏功したかがうかがえる。

 IPO(株式新規公開)後、2024年8月にはInstacart、2025年1月にはDoorDashと提携を発表。Walmartなど小売大手のみならず、様々なリテールテック大手も惹きつける魅力があることの証左となっている。

 反対に自社アプリのユーザーは減少に転じているが、これは「自然な顧客の移行」と同社はみる。各種パブリッシャーでプロモーションを享受できるようになったことで、いわばカニバリゼーションが起こり、「想定どおり」顧客が移動したと受け止めている。

 いうまでもなくIbottaがターゲットとする市場は広大だ。米国の消費財ブランドは、プロモーションや広告に年間約2000億ドルを費やしている 。Ibottaの2024年度の売上高(3.7億ドル)は、わずか0.2%にも満たない。

 業界のトレンドも追い風だ。紙クーポンからデジタルプロモーションへの移行、成果が測定可能なパフォーマンスマーケティングの需要の高まり、リテールメディア広告への注目など現代の小売マーケティングの主要な潮流のまさに交差点に位置している。

(文=干場健太郎)

第78回広告電通賞、決定 総合賞はサントリーホールディングス

第78回広告電通賞の総合賞に、サントリーホールディングスが選出された。総合賞は、広告活動全般にわたり特に優れた成果を挙げた広告主に贈られる賞であり、同社は2年連続、通算27回目の総合賞受賞となる。今回は「フィルム広告」「OOH広告」「エリアアクティビティ」の3部門での最高賞と、2部門での金賞、4部門での銀賞を受賞した。

■本件に関するリリースはこちら

総合賞のサントリーホールディングスが受賞した最高賞3点

フィルム広告最高賞 ザ・プレミアムモルツ「無言の父たち」篇
フィルム広告最高賞 天然水「大自然を味方に」篇
OOH広告最高賞 天然水「大自然を味方に」篇
OOH広告最高賞 天然水「大自然を味方に」篇
エリアアクティビティ最高賞 Beサポーターズ!プロジェクト
エリアアクティビティ最高賞 Beサポーターズ!プロジェクト

応募総数は1274作品。選考対象は、2024年4月から25年3月(「ブランドエクスペリエンス」「エリアアクティビティ」の2部門は24年3月から25年3月)までに実施された広告コミュニケーション作品。デジタル化の加速やAIの普及により、広告コミュニケーション活動は多様化している。いろいろな情報が発信され受容されていく中、「いかに広告主の考え方・思いを正しく伝え、感じさせ、経験してもらうか」に工夫を凝らした事例が多数寄せられた。

選考ではまず、「プリント広告」「オーディオ広告」「フィルム広告」「OOH広告」「ブランドエクスペリエンス」「エリアアクティビティ」「イノベーティブ・アプローチ」の計7部門における最高賞・金賞・銀賞と、名古屋・九州・北海道3地区の地区広告賞・準地区広告賞、さらにSDGs特別賞・SDGs特別賞優秀賞が選出された。続いて、その年を代表し、未来へ向けて顕彰すべき広告コミュニケーションであると推薦があった場合にのみ審議される特別賞が選出された。最後に、最高賞・金賞・銀賞の受賞結果から総合賞が選出され、これにより全ての入賞作品63点が決定した。

【総合賞】サントリーホールディングス
【プリント広告最高賞】ユニクロ    
【オーディオ広告最高賞】味の素
【フィルム広告最高賞】サントリーホールディングス
【OOH 広告最高賞】サントリーホールディングス
【ブランドエクスペリエンス最高賞】マイナビ
【エリアアクティビティ最高賞】サントリーホールディングス
【イノベーティブ・アプローチ最高賞】長崎市
【特別賞】八王子視覚障害者福祉協会
【SDGs特別賞】あすには/東北大学他40社

詳細は「広告電通賞 」公式サイトをご確認ください。

■第78回広告電通賞贈賞式
贈賞式の概要は次のとおり。
【贈賞式概要】
タイトル:第78回 広告電通賞贈賞式
日時:10月1日(水)15:00開始(予定)
場所:グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
※オンライン中継を予定(YouTubeにて限定公開)

■広告電通賞について
広告電通賞は、1947(昭和22)年12月に創設された日本で最も歴史のある総合広告賞。「広告電通賞審議会」によって運営されており、優れた広告コミュニケーションを実践した広告主を顕彰することで、広告主による課題解決の道を広げ、日本の産業・経済・文化の発展に貢献することを目指している。選考は全国の広告主、媒体社、クリエイター、有識者ら約500人から構成される選考委員により行われる。
 

 

“一人”はま寿司も定着…はま寿司、回転寿司業界1位が目前、寿司だけで150種類の独自戦略

●この記事のポイント
・はま寿司の業績が伸長、店舗数がスシローに肉薄、年内には1位に躍り出るとの見方
・一人客も増え「“一人”はま寿司」を楽しむ客の姿もお馴染みの光景に
・110円の寿司メニューは約80種以上、寿司メニュー全体では常に約150種類を提供

 はま寿司の業績が伸長している。国内回転寿司チェーンではスシローに次いで2位のポジションだが、店舗数が増加しており、今年3月時点の国内店舗数は639店舗と、スシローの650店舗に肉薄。年内には1位に躍り出るとの見方も強い。ファミリー客や友人同士のグループ客が多いというイメージが強いが、最近では一人客も増え「“一人”はま寿司」を楽しむ客の姿もお馴染みの光景となった。くら寿司も加えて大手回転寿司チェーン3社とも業績は好調で高い集客力を誇っているが、その戦略には大きな差があるという。そこで今回は、はま寿司への取材をもとに、同チェーンの強さの秘密を探ってみた。

●目次

そば・うどん類だけで約10種類

 はま寿司の運営元は、牛丼チェーン「すき家」、ファミリーレストラン「ココス」、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」などを展開する国内外食業界の最大手、ゼンショーホールディングス。はま寿司は国内回転寿司市場における売上・店舗数1位を目標に掲げて、投資を加速。一方、海外展開にも積極的で、現地の寿司チェーンのM&Aを進めている。

 はま寿司の特徴といえば、「メニューの数が豊富」「低価格」という点だ。価格的には110円(税込み/店舗によって異なる)という低価格メニューが豊富に揃っており、寿司メニュー全体では常に約150種類が提供されている。「豚塩カルビ 旨辛ネギ盛り」(176円)、「生ハムマヨアボカド」(同)、「カリフォルニアロール」(同)といったユニークなものから、「本鮪中とろ食べ比べ」(中とろ・レアステーキ)(319円)など“至福の一貫”までバリエーションも豊富だ。このほか、30種類以上あるサイドメニューは、そば・うどん類だけで約10種類、ラーメン類だけで4種類あり、デザート・ドリンク類は30種類以上が揃っている(25年6月末現在)。本部として強く意識している点について、はま寿司 広報担当はいう。

「家族でもおひとり様でも楽しめる業態であり、商品のおいしさと豊富なバリエーション、お手頃な価格にこだわっていることが、お客様の満足度につながっているのではないかと受け止めています。100円(税込110円)のお寿司を約80種以上提供していることも、はま寿司ならではの取り組みだと考えています」

 寿司をはじめとする料理のクオリティ向上についても、強いこだわりを持っているという。

「はま寿司のシャリは国産米を100%使用し、北海道昆布と一緒にふっくら炊き上げています。また、いつでも作りたてのおいしさを提供するために、食材の加工や調理の多くを店舗で行っています」

「はまカフェラボ」

 はま寿司といえば、スイーツ類の豊富さも人気の理由だ。ここでも同社独自のユニークな取り組みが結果に結びついている。

「スイーツメニューの商品開発においては、スイーツが好きでお客様に喜んでいただくことに情熱を燃やすメンバーが部署の垣根を越えて集まり、日々のトレンドや人気店をリサーチしながら研究開発を行う『はまカフェラボ』という取り組みを行っています」

 一人客が増加しているとのことだが、店舗には人気ラーメンチェーン「一蘭」でお馴染みの横の席との仕切りがついた一人用カウンター席が設置されている。一人客の増加のための施策は何か行っているのか。

「おひとりでご来店のお客様の増加について、詳細の数値は控えますが、おひとり様でもご利用いただきやすいカウンター席の設置や、食べきれる量やサイズの展開については実際に意識しています。おひとり様でもさまざまな商品を手軽に楽しめることは、お客様に喜んでいただけるポイントだと捉えています」

 もっとも、はま寿司は一人客に限らず、すべての属性のお客を意識した店舗づくりを目指しているという。

「おひとり様だけをターゲットにしているのではなく、より幅広い層のお客様に喜んでいただけるよう、さまざまな取り組みを行っています。例えば、小さなお子様をお連れの方でもご利用しやすいようにキッズメニュー(はまっこセット)を揃えているほか、お子様用の椅子やお子様用のエプロンなどもご用意しています。今後も安全で新鮮なおいしいお寿司を手軽な価格で提供し、世界一の寿司チェーンを目指してまいります」

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

30~40代「おひとりさま」終活は、ここから始めるべき…入院でも「家族の署名」が必要という現実

●目次

 NHKの土曜ドラマ『ひとりでしにたい』が話題になっている。主演の綾瀬はるかさんの快演とコメディータッチの演出で、楽しく視聴しながらも終活の重要性を実感させられる内容だ。今まで終活を意識してこなかった若い世代からも「自分の将来が不安になった」「終活をしようと思えた」とポジティブな評判が多い。

未婚率は上昇傾向だが日本のシステムは「家族」優位

 近年日本では結婚を選択しない人が増えているのは周知の事実かもしれない。実際に2020年の生涯未婚率は、男性で28.3%、女性で17.8%だった。20年前の2000年は男性が12.6%、女性が5.8%だったので、この20年間で結婚をしない人の割合が増えたことがわかる。

 しかし、日本は「おひとりさま」に優しくない。日本の社会制度は、原則として本人に何かあった際には、家族などの親族が対応することを前提に設計されている。孤独死とまではいかずとも、ひとりで暮らし続けるには備えておくべきことが多い。

 例えば、医療や介護が必要になり、入院や入所することになれば、病院や介護施設から求められるのは家族の署名と押印だ。どんなに親しい付き合いのある友人がいても、家族代わりとして認められないこともある。最近では、医療機関によっては身元保証人がいなくても入院を受け入れるケースも増えているが、病気やケガなどで意思疎通ができなくなったときに、誰がどのように医療についての希望を伝えるのかという問題もある。

 亡くなったあとのことを考えても、故人の遺産は、配偶者と直系尊属(両親・祖父母)、直系卑属(子や孫)、兄弟姉妹などが相続人となる。相続順位に応じて法定相続人が決まり、その他の人に財産を渡したい場合は、遺言などによる対策が必要だ。

 このように、『ひとりでしにたい』が取り上げるテーマの1つである「おひとりさま終活」は、日本の現実的な問題とも言えるだろう。

家族がいても将来的におひとりさまになる可能性は大

 しかもおひとりさま終活は、既婚者や家族がいる人も無関係ではない。「一般社団法人 終活協議会」が実施したアンケートでは、回答者の42%が子どものいる既婚者だったにもかかわらず、将来的に「おひとりさま」になる可能性を意識している人が70.7%にのぼった。
出典:一般社団法人終活協議会/想いコーポレーショングループ「『おひとりさま終活』に関する意識調査レポート」

 離婚や死別の可能性もあり、既婚者であっても、いずれひとりになると思って準備を進めたほうがよい。多くの人が、将来的にひとりになる可能性を現実的なものとして認識し始めていると考えられる。

若い世代の終活では急な入院に備える準備を!

 若い世代のおひとりさま終活に話を戻すと、30代・40代の人々からは「終活を意識しても何から始めたらいいのかわからない」という声をよく聞く。若い世代はまだ死や介護を意識しすぎる必要はないだろう。このため、何をすべきかと問われたら「もし明日、緊急入院することになっても困らないよう備えておいてください」と伝えている。

 入院に必要な準備というと、健康保険証・着替え・現金などを思い浮かべる人が多いだろう。それに加えて、身分証明証や服薬中の薬、スマートフォンの充電器も必要だ。その他、職場や家族、パートナーなどに連絡を入れる必要もあるはずだ。一人暮らしでペットを飼っていれば、入院期間中にペットのお世話をしてくれる人も確保しなければならない。このように、緊急連絡先をまとめたりペットのお世話を頼める関係性を人と築いたりすることが若い世代の終活につながると考えられる。

 また、必要なものを入院先に届けてもらうことになったとき、どこに何があるのかを誰が見てもわかるようにしておくことも大切だ。あまりにも部屋が散らかっていたり自分でも物のありかを把握していなかったりすると、ものを探し出す作業から始めることになり相手にとっても大きな負担となる。

 このように、終活を意識し始めた若い世代は、まず「数日間自宅を離れなければならなくなった場合」を想定し、生活環境や情報の整備に取り組むことが現実的な終活の第一歩となる。自立した生活を送るおひとりさまも、自分が弱ったり困ったりしたときは他人に頼ることが重要だ。自分を助けてくれる人たちとの関係を大切にするためにも、少しずつ終活を始めてみてはいかがだろうか。

(文=藤川ゆきえ/終活ライター)

日本とインドネシアを橋渡し=58歳で一念発起、人材紹介に企業誘致―再エネ会社社長、長崎の説明会も開催

【ジャカルタ=時事】インドネシアの人材を日本に紹介するイベントなどを積極的に企画・開催、両国の橋渡しに心血を注ぐ人物がジャカルタにいる。「確かに半分はボランティア」と言いながら、本業そっちのけで熱心に活動するのは、再生エネルギー会社「AwingGP―PT―Awina」(南ジャカルタ市)の社長中村広秀さん(73)だ。

 日本の大手企業で役員を務めていたが、2008年のリーマンショックを受けて退職を決意、インドネシアで起業した。58歳のときだった。「日本での仕事は金をもうけることばかり。銀座で接待するよりも、もっと人のためになることをしたい」とジャカルタに生活拠点を移したという。

 現在は、インドネシアへの進出を検討する日本の中小企業と現地パートナーとの調整にも携わっており、今月中旬にはスラウェシ島南部のマカッサルで、大学生らを対象とした長崎県の企業説明会も開催した。

 「インドネシア人は基本的に優しいし、うそをつかない。一方で、インドネシアにはさまざまな分野でノウハウが足りない面がある。日本で一定期間働いた若者がインドネシアに戻って来て、そうした面を補完してくれればウィンウィンの関係が構築できる」と中村さん。少子高齢化で労働人口が急速に減少しているという事情は日本の多くの自治体に共通しており、既に北海道や北関東、中部地方から問い合わせが来ているという。

「インドネシアで築いた人脈を武器にまずは長崎県でモデルケースをつくり、日本全国に広めていきたい」。インドネシアの中央銀行や国立大、県知事会の顧問なども務める中村さんは、そう言ってほほ笑んだ。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/07/27-16:16)

カクヤス、なぜ小売業から物流企業へ転身?基幹システム・フルクラウド化の一大計画を推進

●この記事のポイント
・カクヤス、2027年度中をめどに基幹システムをフルクラウド化するプロジェクトを推進中
・ドメイン駆動設計(DDD)を採用し推進。業務領域を業務ドメインとして幾つかの領域に分け、段階的に開発・リリース
・他社のものも含めた幅広い商品を配送する事業へとグループ全体で転換

「なんでも酒やカクヤス」をはじめとする店舗・物流拠点など計約250拠点を展開するカクヤス。酒類・飲料をはじめとする食品から日用品まで幅広く扱っており、消費者にとっては便利な存在だが、年間配達件数が約1122万件(2025年3月期)に上るほど充実した配達網を構築していることでも知られている。その同社は2027年度中をめどに基幹システムをフルクラウド化するプロジェクトを推進中だが、それによって小売・卸売企業から物流企業への進化を目指しているという。その強い信念は親会社のカクヤスグループが7月に社名を「ひとまいる」に変更したことからも伝わってくるが、どのようにフルクラウド化を実現するのか。そして、どのように物流事業を主力事業にしていくのか。カクヤスへの取材をもとに追ってみたい。

●目次

ビジネスの需要変動にスピーディーに対応可能に

 基幹システムをフルクラウド化するに至った背景について、同社は次のように説明する。

「当社はこれまで、インバウンド増加やパンデミックといった外部環境の変化によるビジネスの拡大/縮小といった影響を直接的あるいは間接的に受けてきました。こういった外部環境の変化に柔軟に適応するには、本来ビジネスの拡大/縮小に応じてシステムをスケールアウト/スケールインすることが理想ですが、現状のオンプレミスでの基幹システムでは、各サーバ間での整合性担保や機器調達に要するコストやリードタイムの問題から、スピーディーな対応が非常に困難でありました。

 しかし、これらの問題は基幹システムをクラウド化することで時間、コスト、労力の削減が実現するばかりか、システムとしての柔軟性も大幅に向上すると考えています。したがって次期基幹システムをフルクラウド化で構成することは、ビジネスの需要変動にスピーディーに対応可能になり、延いてはビジネス上での競争優位につながると考えています」

 オンプレミスで稼働しているシステムをクラウドに移行させるのは容易ではない。同社はどのように移行を実現していくのか。

「次期基幹システムは、現行の基幹システムをクラウド上に単純移行するのではなく、クラウド上に新しい基幹システムを3年程度の期間で開発する予定です。この新しい基幹システムは、現行の基幹システムがカバーする業務領域を『業務ドメイン』として幾つかの領域に分け、段階的に開発・リリースを行っていきます。具体的には、ドメイン駆動設計(DDD: Domain-Driven Design)を採用し推進しています。

 また、次期基幹システムではヒト、モノ(システムや拠点など)を疎結合※に設計していますが、これにより業務ドメインごとの段階的なリリースを可能としているとともに、将来的な外部環境の変化へ柔軟に対応できるシステムを構築していきます。
※疎結合:システムや組織の構成要素が、お互いに独立性が高く、依存性が弱い状態

完全自立型の2way物流網

 フルクラウド化によって見込まれる効果・メリットは何か。

「当社の業態における固有のメリットというよりは、一般論ではありますが以下のような効果を期待しています。

(1)機器の調達や運用コストの削減
 ・機器導入のリードタイムや初期設定コストの削減
 ・オンプレミスで必要となる多額のハードウェア購入(導入)費用の削減
 ・運用コストの削減(監視等も含めた機器の維持費)
 ・機器更改サイクルからの脱却

(2)事業継続性とセキュリティの向上
 ・堅牢なデータセンターによる自然災害時の事業継続リスクの低減
 ・自社単独では難しいレベルのセキュリティ対策がなされたサービス

(3)拡張性と利便性の向上
 ・ビジネスの拡縮に応じてスケールアウト/スケールインが容易
 ・インターネット環境であれば接続可能となることによる働き方多様化への対応

 これらのメリットを享受することは、デジタルトランスフォーメーションを加速するうえで重要な要素と捉えています」

 カクヤスの現在の主要事業は酒類等の食品、日用品等の販売・配達だが、フルクラウド化は、より広く配送サービス事業を展開するなど事業拡大、さらなる成長戦略の一環という位置づけなのか。中長期的な事業計画・戦略について同社はこう説明する。

「ひとまいるは、現在の酒類を中心とした小売りと配達の事業から、今後は自社商品だけでなく、他社のものも含めた幅広い商品を配送する事業へとグループ全体で転換をしていきます。カクヤスの店舗は店頭販売だけではなく、配送拠点として機能しています。また、全ての商品を自社で配送しているため、単純な配達だけではなく、お客様から商品などを回収することも可能です。この完全自立型の2way物流網を、プラットフォームとして様々なお客様に活用いただけるよう事業価値の最大化を進めていきます」

「観光圏」の見直し検討=支援策活用促進、財政面も―観光庁

 観光庁は、近接する観光地同士が連携して誘客に取り組む「観光圏」制度の運用見直しを検討している。観光圏として認定された地域でも、旅行商品の開発や発信などに課題が残る場合があり、支援の拡充が必要と判断した。観光圏向けには、バスの運行回数を増やす際に必要な手続きを緩和するといった支援策をすでに用意しているが、使っていない圏域があることを踏まえ、活用促進策を探る。財政面の支援拡大も選択肢に入れる。

 観光圏は2008年に制定された観光圏整備法に基づき、国内外の旅行客が圏内に2泊3日以上滞在することを目指すもの。「雪国観光圏」(新潟、群馬、長野各県の7市町村)や「豊の国千年ロマン観光圏」(大分県の8市町村)など計11の圏域が国に認定され、地域の魅力を体感できる旅行商品の開発やPRに取り組んでいる。

 ただ観光庁によると、商品開発のノウハウや情報発信に関する人員・予算の不足を指摘する声が現場から上がる。観光圏向け支援策の活用も進んでおらず、用意している七つのメニューのうち実際に使われているのは、路線バスの運行回数を増やす際の手続き緩和のほか、ホテル・旅館のフロントで旅行業者の体験型ツアーを販売できる仕組み、「認定観光圏案内所」を設置できる特例の計三つのみ。6観光圏は全く活用していなかった。

 こうした現状を受けて、観光庁は有識者会議を立ち上げて対応を協議。今後、各観光圏の意見を聞いた上で、11月をめどに対策の方向性を取りまとめる。 (了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/07/19-14:19)

報道への弾圧姿勢を強める参政党に弱腰なマスコミ…太田光、TBS井上貴博アナは神谷代表や「日本人ファースト」を擁護する発言

 先の参院選で選挙区7議席と比例代表7議席の計14議席を獲得し、一気に大躍進した参政党だが、さっそく都合の悪いメディアを排除したことで大きな問題となっている。  事の発端は、参政党が22日に開いた定例記者会見。この記者会見に参加するべく、開始前から神奈川新聞の石橋学記者が...

ジャングリア沖縄は「全く新しいカテゴリー」のテーマパークだった…なぜ総事業費はUSJの半額以下?

●この記事のポイント
・沖縄に開業した「ジャングリア沖縄」、東京ディズニーランドを上回る敷地面積ながら、総事業費はUSJの半額以下
・運営元はジャングリア沖縄で成功させたミドルクラスのテーマパーク・モデルを、アジアや中東に輸出していく計画
・これまで日本にはなかった全く新しいカテゴリーのテーマパーク

 昨日(7月25日)、沖縄の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」が開業した。前日に盛大に行われた「前夜祭」の様子は多くのメディアで取り上げられ、世間の関心の高さがうかがえる。沖縄県北部の名護市と今帰仁村にまたがるかたちで、東京ディズニーランドを上回る約60万平方メートルの敷地面積を擁するが、総事業費が700億円と1000億円以下に抑えられ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業時の半額以下となっている点も注目されている。運営元はジャングリア沖縄で成功させたミドルクラスのテーマパーク・モデルを、アジアや中東に輸出して事業拡大につなげる計画だ。東京ディズニーリゾートやUSJなどの「都市型テーマパーク」とは一線を画した「自然共生型テーマパーク」、国内居住者と海外居住者で価格を分ける二重価格など、珍しい取り組みを行うジャングリア沖縄は、果たして成功を収めることができるのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。

●目次

総事業費1000億円のテーマパークはアジア圏で開発のハードルが低い

 国内での大型テーマパークの開業は、2022年に愛知県に開業した「ジブリパーク」以来、3年ぶり。22のアトラクションやショー、レストラン、ショップなどを擁し、目玉アトラクションである「ダイナソーサファリ」やジップライン、バンジージャンプに象徴されるとおり、大自然との一体化が志向されており、その点は東京ディズニーリゾートやUSJなどと大きく異なる。両テーマパークとの違いとしては、現時点では隣接するホテルなどの宿泊施設がなく、提携のホテルまで車で30分程度かかる点がネックとされる。

 運営元のジャパンエンターテイメントは2018年に設立され、開業に向けて7年もの歳月をかけて準備を進めてきたが、その筆頭株主でテーマパークの企画を担うのが刀だ。刀の代表取締役CEOであり、USJ復活の立役者として知られている有名マーケター・森岡毅氏が企画を指揮。1月に開かれたジャングリア沖縄の記者会見には石破茂首相も出席するなど、国からも大きな期待を寄せられている様子がうかがえる。

 ゴルフ場跡地である広大な敷地の形状を活かすことで、総事業費を約700億円に抑えた。沖縄本島北部は、観光客が多い那覇市を含む中南部からは離れているが、非都市型で総事業費1000億円のテーマパークはアジア圏で開発のハードルが低いとみて、運営元はジャングリア沖縄で確立した成功モデルをアジアなどに輸出する構想を抱いている。

「もともとゴルフ場だったところをテーマパークに生まれ変わらせる跡地の活用はジャングリア沖縄だけではなく、海外へ展開できるビジネスのチャンスを視野に入れています。まずは今回のパークを成功させる(第1フェーズ)、ゴルフ場跡地全体の敷地面積は120haで、今回はそのうちの60haを活用しており、次は残りの半分を活用する(第2フェーズ)。第3フェーズとしての海外展開を視野に入れている。そこからも逆算して価格設定をしています。体験価値に応じての価格設定です。今後投資をどんどんしていきます。現在活用する60haの土地にもフューチャーエリアといわれる新しく建設できるエリアを設けています。残りの60haもパーク自体を活用するという案もあり、体験価値に応じて価格が変動する可能性はあります」(ジャパンエンターテイメント/3月4日付当サイト記事より)

二重価格制は海外では珍しくない

 そのほかに異例とされるのが、二重価格を導入している点だ。チケット料金(12歳以上)は国内在住者は6930円、国外在住者は8800円と異なる価格が設定されている。その理由について運営元は次のように説明する。

「二重価格制については海外での観光施設では見られることですが、さまざまな議論を呼ぶ可能性は認識していました。市場調査、需要予測を行ったうえで、弊社が提供する体験価値に基づいて価格設定を試みました。世界的に見ると、たとえば、米国カリフォルニアのディズニーランドは、為替変動もありますが1万9000円前後。香港ディズニーランドは1万6000円前後であります。国内的には、多くの方が思っている価格よりも高い価格設定かもしれませんが、記者会見後、国際的にはリゾートとしては割安という声をいただくこともあります。我々も海外のお客様に満足いただけるように、言語対応プラスアルファで、体験価値をしっかり作りこんでいきます。国内在住者に対しては日本、沖縄の持つ観光の価値、ジャングリアの体験価値を認知していただく。積極的に体験し、発信もしていただきたいという考えもあってより利用しやすい、体験しやすい価格に設定させていただきました」(ジャパンエンターテイメント/3月4日付当サイト記事より)

全く新しいカテゴリーのテーマパーク

 将来的には年間来場者数300万人を見込むジャングリア沖縄の成長性について、テーマパーク経営に詳しい桜美林大学教授の山口有次氏はいう。

「ディズニーリゾートやUSJのような大規模テーマパークと自然公園を組み合わせた、これまで日本にはなかった全く新しいカテゴリーのテーマパークといえます。樹木や植栽がふんだんに使われ、“箱型”のアトラクションは少なく、ゲストが体を動かして楽しむアクティビティ型のアトラクションがメインである点も特徴です。これによって事業費を低く抑えられるので、進出先の国・地域によって違った形態のテーマパークにローカライズしていく必要はあるものの、モデルとして輸出しやすい面はあるかもしれません」

 課題もあるという。

「テーマパークに限らずレジャー施設というのは、何度も訪問する客をいかに獲得できるのかがカギとなってきますが、ジャングリア沖縄がそのようなリピーターを確保できるのか。また、テーマパークはいかに地元の住民に支持されるのかが、その成否を大きく左右しますが、ジャングリア沖縄は現段階では地元のニーズと乖離しており、地元住民の吸引を想定していないようにみえるので、その点が課題になってくるかもしれません」(山口氏)

(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=山口有次/桜美林大学教授)