JRA皐月賞サインは「痛烈ツッコミ」田中将大ではなく、マスターズ優勝・松山英樹から!? 強烈サインで田辺裕信の「超大穴」が急浮上!

 18日、中山競馬場で行われる皐月賞(G1)。今年は、一昨年のサートゥルナーリアや、昨年のコントレイルのような大本命馬が不在で混戦模様です。

 さらにレース当日は雨予報と、難解なシチュエーションが予想される今年の皐月賞。まともに予想しても「そう簡単に当たらない」と思う人は、思い切ってサイン馬券に身を委ねてみるのも面白いかもしれませんよ?

 あらゆる予想ファクターを飛び越えて「世相」から結果を予想するサイン馬券。まずは、レース前日に8年ぶりの日本復帰登板を果たした楽天・田中将大投手に着目してみましょう。

 田中投手といえば、何度も有馬記念(G1)のプレゼンターに抜擢されるなど、球界きっての競馬好きとして有名。奇しくも復帰登板日に『netkeiba.com』を通じて皐月賞の予想を公表しているのだから、まずはそれに乗らない手はありませんよね。

 詳しくは、ぜひマー君の予想記事をチェックしていただきたいのですが、◎は8番ダノンザキッドだそうです。さらに〇は7番エフフォーリアと意外に無難なところ……。

 その分、当たりやすいと期待したかったのですが、あろうことか復帰登板で田中投手は2本のホームランを打たれて、5回3失点で負け投手になってしまいました……。楽天ファンの方からも「競馬予想してる場合じゃない」と痛烈なツッコミを受けていましたし、サイン的にはどうなんでしょうか?

 ならば、今週の最大のニュースといえば、やっぱり日本人初のゴルフ・マスターズ優勝を果たした松山英樹さんですよね?

 ここはベタに松山さんのお誕生日などもチェックしたいところですが、そこで一捻りするのがサイン馬券の醍醐味です(これが逆に余計なことになったりもしますが……)。

 実は、松山さんが優勝されたマスターズのオーガスタ・ナショナルGCは、ゴルフの4大メジャーで唯一の固定会場だそうです。世界屈指の美しさでも有名で、各ホールには「草花の名前」の通称も付けられているとか。これは注目しないわけには参りません。

 皐月賞のサツキといえば、ツツジ科の花。ありました! アーメンコーナーで有名な13番ホールの通称が「アザレア(ツツジ)」だそうです。

 これは13番のタイトルホルダーに期待ですね。前走の弥生賞(G2)勝利がフロックじゃないところを見せてくれれば、高配当も期待できそうです。穴男の田辺裕信騎手に期待です!

 あと、マスターズ優勝といえば、やっぱりグリーンジャケットということで緑の6枠2頭にも注目です。11番ディープモンスターは当然の要チェックですが、ここはあえて人気薄の12番ワールドリバイバルに期待。

 というのも、今年の皐月賞は3年ぶりのフルゲート割れ。実はこれ、過去20年でも2回しかない結構珍しいことなんですよ。

 その前回の2018年に、このレースを勝ったのがエポカドーロ。ワールドリバイバルのあすなろ賞(1勝クラス)→スプリングS(G2)って、エポカドーロとまったく同じ臨戦過程なんですよね。

 まあ、エポカドーロはスプリングSで2着でしたから、6着のワールドリバイバルはちょっと割り引いて2、3着で期待しましょうか。超人気薄だと思うので、これでも十分高配当が狙えますよ!

 というわけで、今回のサイン予想の本命は13番タイトルホルダー。11番ディープモンスターと12番ワールドリバイバルにも期待して、田中投手がオススメする8番ダノンザキッドと7番エフフォーリアを抑えたいと思います。

 それでは、良い週末をー。

(文=藤田ハチ子)

<著者プロフィール>
 藤田菜七子騎手のデビューと同時期に編集部デビュー。2日遅れだったことで「ハチ子」と命名される。以来、渋谷の忠犬ハチ公像にどこか親近感を覚える。法則、オカルト好きでTOCANA愛読者。毎年、日本ダービーで1枠からの流し馬券を買うのが恒例行事。

パチンコ「一撃5000発」も可能な超絶スペック…その秘密は「アノ機能」と関係あり!?

 1912年の4月14日にタイタニック号が沈没した。その話をモチーフにした映画が大ヒットし、船首で両手を広げるヒロインとそれを後ろから支える主人公の名シーンはずっと擦られ続けている。擦られるといえば、主題歌を歌ったセリーヌ・ディオンはこのテーマ曲の人としか認識されていないのかもしれない。

 この映画のヒットに伴う主題歌一発屋みたいな現象はわりと「あるある」で、ホイットニー・ヒューストンはオールウェイズラブユーの人だし、エミネムはいまだに「Lose Yourself」で、エアロスミスは人類を救った時に盛り上げてくれるバンドなのである。

 エアロスミスが日本で「アルマゲドン」と「Walk This Way」だけ切り取られる状況に憤懣やるかたない。「GET A GRIP」は掛け値なしの超名盤であるし、「I Don’t Want to Miss a Thing」より全然いいバラードがたくさんある。「cryin’ 」とか「Angel」とか。

 Angelといえば豊丸から登場した『Pバーストエンジェル3 199ver.』は非常に興味深い新機種である。その特長は突入率100%×継続率96%overという性能をもつ「V RUSH」に集約されるだろう。必ず突入して超高確率で継続する「V RUSH」とはいかなるモードなのか? 詳しく紐解いていこう。

 まず本機の「RUSH」とは小当りRUSHのことである。大当りの後に突入する確変モードで小当りが頻繁に発生し、次回大当りまで出玉を細かく積み上げることができる。この小当りの継続率が約96.1%となっているのである。

 小当り確率は1/1.29で、小当り1回あたりの平均出玉が約75個と通常の小当りRUSHより多めの返しとなっている。確変中の大当り確率が1/25.4なので、1回のRUSHで獲得できる期待出玉約1500発。P機における大当りの最大出玉に匹敵するボリューム感である。

 これが本機のRUSHの基本性能だが、突入率が100%なのでこのままでは永遠にRUSHが継続することになるため、RUSHの終了条件が組み込まれている。それが確変リミットである。つまり、規定の連チャン回数に到達するとRUSH=確変が強制的に終了するのだが、本機にはなんとそのリミットが2回と4回と2つ用意されているのである。

 これは遊タイムに代表される「技術上の規則解釈基準の改正」によって認められた「確変リミット機におけるリミット回数の複数搭載」によるもので、ネオ時短と同様にパチンコに新たなゲーム性を加えられるアップツーデートな機能なのである。

 先に述べたようにリミット回数は2回と4回で、RUSH中の流れは以下のとおり。

【2回リミット】
初当り(1回目)→小当りRUSH→大当り(2回目)→通常モード

【4回リミット】
初当り(1回目)→小当りRUSH→大当り(2回目)→小当りRUSH→大当り(3回目)→小当りRUSH→大当り(4回目)→通常モード

 大当りすべて3ラウンドの150発なので、2回リミットを引いた場合は大当り(約150発)×2回+小当りRUSH(平均1500発)=約1800発、4回リミットなら大当り×4回+小当りRUSH×3回=約5100発の出玉を期待できる計算となる。ちなみに、リミット回数の振り分けは2:1。リミット2回が67%、リミット4回は33%である。

 もちろん、小当りRUSHの展開次第ではリミット2回でも3000発、4000発と出玉を伸ばすことも可能。逆に確変中に数回転で当てるような引きを見せれば、リミット4回でも思うように出玉を獲得できないパターンもあり、緊張感のあるスリリングな連チャンモードを味わえるゲーム性となっている。

 初当りから「一撃5000発」に期待できる超絶マシン。変則スペックファンなら必打の一台である。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA 皐月賞(G1)エフフォーリア切りで、3連複でも「5万馬券」恵みの雨で2018年を再現!? 謎解きは天気予報から……今年も降るなら大荒れの予感

 今週は、中山競馬場で行われる皐月賞(G1)を予想していく。

 金曜日の前売り段階で、ダノンザキッド、エフフォーリア、ディープモンスター、アドマイヤハダルの4頭が単勝6倍を切る4強状態。かなりの大混戦模様で3年前のエポカドーロが勝利した皐月賞を彷彿とさせる。

 いかにも「荒れてください」と言わんばかりのメンバー構成に、予想好きの筆者としては心躍るのだ。

 しかも、今回はこの難解なメンバーにプラスして、週末は雨予報。半分以上の馬に、チャンスは転がっているのではないだろうか。

 まず、全体的な見立てとして過去のレベルが高かったレースを検討したい。

 ダノンザキッドが出走したホープフルS(G1)、エフフォーリアが出走した共同通信杯(G3)、ディープモンスター、アドマイヤハダルが出走したエリカ賞(1勝クラス)か……。

 もっとも評価したいのはホープフルSで、共同通信杯やエリカ賞のようにスローペースではなかった。さらに中山2000mというコース設定は今回の皐月賞と同じである。

 勝ち馬のダノンザキッドは皐月賞でも1番人気が予想されており、これを負かせる可能性という視点で今回は穴馬を探った。

「◎」は、9番ラーゴム

 ホープフルS・3着と健闘したヨーホーレイクに、皐月賞出走馬の中で過去先着したことがあるのはダノンザキッドとラーゴムのみ。先行して粘り込んだ前走・きさらぎ賞(G3)の走りは、中山の小回り適性を感じさせるものだった。

 陣営は「前走で行きたがったので、折り合えるように調整しました。追い切りでは大丈夫でしたし、レースでも溜めが利けばもう少しやれると思います」話しており、さらに上積みも期待できそうだ。

 アイビーS(L)では、同じような位置取りからアドマイヤハダルに0.4秒先着しており、ホープフルSで2着だったオーソクレースに対してもクビ差の接戦に持ち込んでいる。

 当日朝方の雨で稍重馬場となった2018年の皐月賞は、オルフェーヴル産駒のエポカドーロが勝利。同馬もオルフェーヴル産駒であることから、時計がかかる馬場も歓迎といえるのではないだろうか。荒れた馬場で、3年前のエポカドーロの再現に期待したい。

「○」は、8番ダノンザキッド。

 こちらは人気確実も、これまでに見せたパフォーマンスから凡走が考えづらい一頭だろう。

 前走の弥生賞(G2)では1番人気を裏切り3着に敗れたが、鞍上が危惧した課題が顕在化したもの。陣営は「弥生賞では馬のテンションが上がってしまい、前に壁を作らなければ抑えが利かないくらいでしたね。ただ、1度使ってガス抜きはできましたし、一度使ったことが今回に活きると思いますよ」と前向きに捉えているようだ。

 弥生賞は皐月賞と同コースながらも、少頭数でペースも遅かった。普通に流れれば巻き返しは可能で、人気通りの好勝負ができると見た。

「▲」は、3番ステラヴェローチェ。

 本命馬に続き、こちらも穴馬として面白い存在だ。

 陣営は「発表は遅くなりましたが、前走後の早い段階で吉田隼人騎手への乗り替わりは決定していました。稽古には何度も乗っていますし、感触を掴んでくれているみたいですよ。内枠のいいところが当たりましたし、ロスなく運べればチャンスですね」と一発を狙っている。

 前走の共同通信杯で5着に敗れたこともあり人気急落となりそうだが、1番人気に押されていたように能力は確か。クロノジェネシスと同じバゴ産駒ということで馬場も合いそうなだけに、一度の敗戦だけでは見限れない。

「☆」は、13番タイトルホルダー。

 こちらは、前走でダノンザキッドを撃破。同舞台の弥生賞で逃げ切り勝ちを収めたように、脚質的にも中山では魅力のある存在だ。

 タイトルホルダーの母方は、欧州色が強い血統。前走はスローに持ち込めたことで展開が向いたとはいえ、荒れた馬場が同馬に再びジャイアントキリングをもたらすかもしれない。

「△」は、7番エフフォーリア、15番グラティアスの2頭を押さえておく。

 エフフォーリアは、共同通信杯で2着のヴィクティファルスに2馬身半差をつけたように能力があるのは確かだろうが、如何せん中山が合うかといえば難しいところ。人気もしているだけに、軽く押さえておく。

グラティアス
「ゴール前で消耗戦になってくれればいいですね」と陣営はスタミナ勝負を希望。エフフォーリアと同じく無敗で底を見せていないことから、こちらも念のため押さえておく。

 なお、人気しそうなところでは、1番アドマイヤハダル、11番ディープモンスターを「消し」とした。

 真っ先に疑いたい2頭で、ともに出走したエリカ賞は少頭数であった。メンバーレベルが低いことに加えスローの流れだったことから、G1メンバーでは力が足りないと見てバッサリと切る。

 以上を踏まえ、印は以下の通り。

◎9番ラーゴム
○8番ダノンザキッド
▲3番ステラヴェローチェ
☆13番タイトルホルダー
△7番エフフォーリア
△15番グラティアス

 馬券は三連複で勝負。保険としてワイドも押さえておく。

三連複 フォーメーション
◎○→◎○▲☆→◎○▲☆△△ 14点

ワイド ボックス
◎○▲☆ 6点

 オルフェーヴル産駒のラーゴムを筆頭に、ステラヴェローチェ、タイトルホルダー辺りも人気がなさそう。2018年の皐月賞は7番人気エポカドーロ、9番人気サンリヴァル、8番人気ジェネラーレウーノの順で決まったが、3連複でも「5万馬券」。今年も雨が降るなら大荒れの可能性は残されているだろう。

 エフフォーリアは能力、グラティアスは適性的に拾った格好だが、できれば上位4頭での決着を望みたいところ。日曜には雨が上がるという予報もあるだけに、まずは天気だけでも当たってほしいところだが……。

(文=宍戸ハレ)

<著者プロフィール>
 競馬好きというよりは予想好き。知的推理ゲームをこよなく愛する馬券狂である。券種は基本的に三連複とワイドだが、的中率より回収率重視で軸は殆ど人気薄という生粋の穴党。馬券が当たると異様にテンションが上がるも、年に数回だけという悲しい現実と向き合っている。

JRA アンタレスS(G3)7歳迎え「充実一途」ヒストリーメイカーに渾身「◎」!高配当の使者は「紅一点」レーヌブランシュと斤量減で馬券圏内率「87.5%」ナムラカメタロー!【八木遊のフォーメーション馬券予想】

 17日(土)に予想した阪神メインのアーリントンC(G3)。「◎」を打った9番人気サトノラムセスはなんとスタートで後方に下げると、まさかの道中最後方をポツン。上がり最速の末脚を繰り出したが、7着に追い込むのがやっとだった。気持ちを切り替えて、日曜の阪神メイン、アンタレスS(G3)に全力を尽くしたい。

 かつては京都で開催されていた春のダート重賞だが、2012年からは阪神開催に固定。過去10年は、1~3番人気馬が「8-6-7-9」と堅い決着が目立つ。

 データ通りなら前日最終オッズ1番人気の2枠3番レピアーウィットから入ってもいいが、あえて、前日3番人気の4枠8番ヒストリーメイカー(牡7歳、栗東・新谷功一厩舎)を「◎」に指名する。

 地方・金沢を経て、中央再転入後、初勝利を挙げたのは5歳の1月という遅咲き。その年の12月に3勝クラスを卒業すると、その後は中央・地方で計9戦して、掲示板を外したのは1度だけという堅実な競馬を続けている。阪神では3戦して「2-1-0-0」。仁川S(L)勝利、そして昨年11月のみやこS(G3)ではクリンチャーの2着と、強敵相手に好走している。

 前走のマーチS(G3)では、中団から直線鋭く伸びてレピアーウィットに半馬身差まで詰め寄ったが、2着まで。その2頭だが、前走は同斤量の56kgを背負っていたが、今回はヒストリーメイカーの方が1kgもらう形となった。最終追い切りの動きも絶品で、7歳を迎え充実期の今なら、不動の連軸として信頼したい。

 本命に人気どころを指名したため、2~3番手は穴っぽいところを狙いたい。「○」には紅一点の7枠13番レーヌブランシュ(牝4歳、栗東・橋口慎介厩舎)を抜擢する。

 JRA所属馬だが、昨年6月に関東オークス(G2)を制して以降はすべて地方で6戦。今回は13か月ぶりの中央ダートに戻るが、デビュー戦では今回と阪神1800mで快勝しており、不安はない。また、昨年3月の伏竜S(OP)では、テーオーケインズと0秒3差という好走歴もある。

 前日最終オッズは16頭立ての11番人気と人気はないが、芝路線に続き、ダート路線でも牝馬の活躍は見られるだろうか。終い重視の最終追い切りでは、軽いフットワークを披露していたのも好印象。高配当狙いで、この馬を2番手に指名する。

「▲」は前日8番人気の8枠16番ナムラカメタロー(牡5歳、美浦・稲垣幸雄厩舎)を狙い撃つ。

 2走前の総武S(L)は58kgの酷量を背負いながら、久々の勝利を飾った。連勝を期した前走のマーチSでは、相手も強化される中、トップハンデの57.5kgを背負わされての6着。そして別定戦の今回は56kgという“軽量”を生かせるとみる。実は、これまでダートで56kg以下の斤量では8度走っているが「5-0-2-1」という好成績で、複勝率は87.5%にも上る。

 大外枠に入ったのも高く評価した大きな要因だ。これまで真ん中より内目の1~5枠発走の時は「1-0-0-5」と冴えないが、6~8枠だと「6-1-2-3」と好走率は一気に跳ね上がる。斤量と枠の2つを味方につけて激走に期待したい。

 4番手評価の「△」は、すでに名前を挙げた前日2番人気の2枠4番テーオーケインズ(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎)。中央のダート戦は通算「5-2-2-1」と大崩れしていないのが強みだ。

 2走前には東京大賞典(G1)に果敢に挑戦。6着に敗れはしたが、勝ったオメガパフュームとは0秒2差という惜しい競馬だった。JRAの重賞は今回が初めてとなるが、休み明けをひと叩きされた効果で、あっさり勝利する可能性もあるだろう。

 ちなみに17日のアーリントンCを勝ったホウオウアマゾンの小笹芳央オーナーとテーオーケインズの小笹公也オーナーは兄弟という間柄。重賞2勝目を挙げた兄に続き、弟は重賞初勝利を狙う。

「×」は1頭だけに絞った。前日15番人気という5枠10番のミヤジコクオウ(牡4歳、栗東・川村禎彦厩舎)で攻めてみたい。

 15番人気とはいえ、単勝オッズは56.0倍。全くチャンスがないとうわけではなさそうだ。5番手評価の根拠は、昨年8月のレパードS(G3)を不良馬場で2着に好走していること。そして、10着に大敗した前走の名古屋城S(OP)で背負っていた斤量(58kg)が一気に2kg減るのもプラスとみる。

 “ダート最強馬”だった半兄エスポワールシチーが重賞初制覇を飾ったのが4歳の春(09年マーチS)。偉大な兄に少しでも近づくため、同じ4歳春にきっかけを作りたい。

 なお、上位人気のうち、レピアーウィットは、近4走の着順(11、1、10、1着)が示す通り、ムラがあり、関西への輸送がマイナス材料とみて消しとする。

 買い目は、三連単フォーメーションで本命のヒストリーメイカーが1着か2着に入る馬券を12点。ミヤジコクオウが3着なら100万円馬券の可能性もある。あとは、ヒストリーメイカーの単勝、そして「◎」「○」「▲」のワイドボックスも押さえておきたい。

 いつも通り、最終的な買い目と資金配分は、レース前にTwitterでつぶやく予定だ。

三連単フォーメーション 12点
[8] → [13,16] → [4,10,13,16]

[13,16] → [8] → [4,10,13,16]

ワイドボックス 3点

[8,13,16]

単勝 1点
[8]

<筆者プロフィール>

八木遊

競馬、野球ライター。スポーツデータ会社、テレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、Twitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。

JAL・ANA合併も囁かれる航空業界、コロナで急速なIT化→人員大余剰が現実化する

 2019年12月頃に中国・湖北省武漢を中心に流行が始まり、20年には世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス。人類史上に残る未曽有の事態を引き起こしているが、もっとも影響の大きい観光業界、とりわけ航空業界の経営は惨憺たる状況である。すでに多くのエアライン(航空会社)が廃業を余儀なくされ、今後は生き残りをかけた会社同士の合併や統廃合のシナリオが加速するであろう。

 ここ数年のメインプレイヤーだったLCC(格安航空会社)は、コロナ禍でもっとも打撃を受け、業界の牽引役から身を引くタイミングとなってしまった。業界団体、国際航空運送協会(IATA)のリポートでは、コロナによる旅客収入減少は34兆円、昨年比はマイナス55%であるという。このままでは、政府機関からの支援がなければ多くのエアラインは破綻し、昔のように、一国一エアライン、ナショナルフラッグキャリアのみの時代に戻ってしまうかもしれない。

 まさにアフターコロナの経営を想像するだけで、エアライン関係者は戦々恐々。「破綻」の2文字が常に頭を過る、航空会社史上もっとも試練の時期が続くであろう。

 そして、事態を予見したかのように、韓国では昨年大韓航空とアシアナ航空の結合が決まった。産業地図が激変するなか、日本でも日本航空(JAL)とANAホールディングスの合併がまことしやかに囁かれている。そして、この航空業界の再編シナリオがドミノ倒しのように次々と世界に拡散されていくのは必至である。

LCC化する機内サービス

 航空業界に限ったことではないが、複数の企業が合併した際には社員のリストラが行われるのが通例である。それだけにとどまらず、企業はありとあらゆる方法で経費削減を目標とする。航空業界の場合、路線の縮小、教育訓練の合理化、付帯設備のIT化、サービスの合理化などが進むことが予測される。航空会社のなかには、コロナ対策に名を借りた経費削減=サービスカットを実施できることを歓迎する向きさえ感じられる。

 だが、少なくともコロナ禍が続いている間は、高度経済成長期の頃のように「飛行機に乗れるだけで幸せ」と感じる人が多くなり、顧客が今まで享受してきた「至れり尽くせりの五つ星サービス」ではなくても、不満を抱く人は少ないのかもしれない。

 コロナ禍前には、客室乗務員(CA)が安全の次に重視していたのは「接遇」。いかにアプローチャブル(親しみやすい)で、乗客が気に入るサービスを提供できるかが追求されてきたのである。物品授受は丁寧に両手で、クレーム対応の際には乗客の隣に近づいてしゃがみこみ、深々と陳謝する。そしてCAの専売特許の上品な笑顔は「口角を上げて心を込めて」と指導されていた。

 ところが、コロナ禍以降状況は一変。これまでの常識を覆すようなサービス内容に変転している。物品授受の際には手袋をしてさらにトングを用いる。クレーム対応は「お客様、ソーシャルディスタンスをお守りください」と一言伝えれば、概ね解決する。笑顔も、マスクで隠された状態で口角を上げる必要もなく、目だけのつくり笑いでも事足りる。

「接遇」とはかけ離れた業務を日々こなしていくCAのフライト生活は、さぞかし無味乾燥なものになるだろう。悲しいかな、これもコロナ禍がもたらした航空サービスの変容なのである。

ニューノーマルが根付く

 コロナで人々の生活は一変したが、エアラインも大きなターニングポイントを迎えている。予約、チケット購入、チェックイン、というプレフライトの一連の流れもすべてIT化。自動チェックインカウンターに多くのグランドスタッフを配置することはなくなるのだろう。さらに、AI(人工知能)の進出もいっそう進み、パイロットや整備士以外のさまざまな領域に導入されていくと思われる。

 これまでLCCが行ってきたような事前オンライン注文という食事のサービス形態は、今後フルサービスエアラインも模倣することになる。接触を少なくするためにオンラインを駆使することが社会的な要請とされている現状を反映した施策が、打ち出されていくのだろう。その結果として、必然的にヒューマンリソースが余剰となり、人員整理が強力に推し進められていくと予測される。

はたしてアフターコロナは吉と出るか凶と出るか

 今年2月に入ってから、世間では新型コロナウイルスのワクチン接種のニュースで持ち切りだ。航空業界を含む世界の観光業とその従事者たちも、この「ワクチン」というゲームチェンジャーを藁にもすがる思いで見ている。

 欧米、イスラエルなどから始まったワクチン接種は日本でも始まり、その供給量や副反応など、さまざまな問題が取りざたされている。国内のワクチン供給事情は科学的な規制のほか、官僚主義的な制約も絡み、まさに自転車操業。政府や自治体からは楽観的な理想論が繰り返しアナウンスされているが、計画通りに進捗することなど絵に描いた餅ではないかと思われる。こんなドタバタ劇のなか、はたしてコロナ収束はシナリオ通りにいくのだろうか。

 某エアラインのトップは、コロナのつけを取り戻し黒字決算まで回復するには4~5年の年月が必要だと予測している。交通関連業のなかでももっとも甚大な被害に遭ったのはエアラインだという現実を、直視する必要があるのだろう。

 公共交通機関の一翼を担う航空業界は、自社の利益を度外視してでもコロナ対策を徹底する社会的な責務がある。そのため、ワクチン接種による世界的な集団免疫の獲得が達せられない限り、旅行需要の回復は見込めず、航空業界の再浮上を見込むこともできない。だが、感染状況が落ち着くと共に社会の混乱が沈静化すれば、オセロ返しのようにリカバリーできる可能性は十分あると思う。

 ドイツの哲学者マルクス・ガブリエル博士(1980-)は、アフターコロナ時代は「New enlightenment(新しい啓蒙)」の時代と説いている。病から立ち直るためにもっとも重要なことは、世の中の理不尽さに勝るものは国家権力ではなく、国民の自主的な「倫理と文化」で立ち向かうことであるという。筆者も同感である。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会前会長の森喜朗氏の問題発言や、その後任の会長選出の茶番劇を見るにつけ、この国に倫理と文化がどこまで根付いているのか甚だ疑問である。だが、曲がりなりにも民主主義国家として歩んできた日本。今後の行く末も国民一人ひとりの自覚に委ねられているのは間違いないだろう。

 どのようにコロナ禍の混乱が沈静化し、社会が落ち着きを取り戻していくのか。現状を見る限り予測は困難である。だが、航空業界はいつか必ず復活すると信じている。そして、トンネルを抜けた先に、「お客様を快適に目的地にお届けする」という責務を担う、誇り高きエアラインスタッフの出番がもう一度やってくることを願わずにはいられない。

(文=杉江弘/航空評論家、元日本航空機長)

●杉江弘/航空評論家、元日本航空機長

慶應義塾大学法学部卒、日本航空入社。 DC-8、ボーイング747、エンブラエルE170に乗務。首相フライトなど政府要請による特別便の経験も多い。ボーイング747の飛行時間は1万4051時間という世界一の記録を持つ。2011年10月の退役までの総飛行時間は2万1000時間超。日本航空在籍時、安全施策の策定推進の責任者だったときにはじめた「スタビライズド・アプローチ」は、日本の航空界全体に普及し、JAL御巣鷹山事故以来の死亡事故、並びに大きな着陸事故ゼロの記録に貢献している。 航空問題と安全問題について出版、新聞、テレビなどメディア、講演会などで解説、啓蒙活動を広く行っている。著書多数。

五輪組織委の暴走…開会式演出家を使い捨て、メディアを恫喝、多額税金を浪費

 東京オリンピックの開閉会式の演出内容やネガティブな裏事情を「文春砲」で報じられ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(橋本聖子会長)は激怒、回収まで求めたが「文春」側は一歩も引かない。すでに聖火ランナーが走るなか、メディアと組織委が全面戦争に投入している――。

 4月1日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、五輪の延期決定前まで五輪開閉会式の制作チームのリーダーだった演出家MIKIKOさんが、「女性蔑視発言」で組織委会長を辞任した森喜朗氏と昵懇の電通ナンバー2、高田佳夫代表取締役によって辞任に追い込まれたと報じた。MIKIKOさんはTwitterで、延期から半年たっても電通から連絡がなく、10月に電通に問い合わせると、すでに責任者は別の演出家になっていたことを明かしている。

「文春」によれば、演出内容の変更でオリパラ開会式に約10億円の予算が追加で使われ、巨額の税金が浪費され、さらに森氏が市川海老蔵や横綱白鵬らお気に入りの芸能人や力士らを出演させようと「政治介入」していたという。MIKIKOさんが国際オリンピック委員会(IOC)にプレゼンした280ページにおよぶ内部資料も紹介されている。

 これに対して組織委は4月1日、次の見解を発表し、「文春」に反発している。

「開閉会式の制作に携わる限定された人員のみがこれにアクセスすることが認められた極めて機密性の高い東京2020組織委員会の秘密情報であり、世界中の多くの方に開会式の当日に楽しんでご覧いただくものです。開会式の演出内容が事前に公表された場合、たとえそれが企画の検討段階のものであったとしても、開会式演出の価値は大きく毀損されます」

「この内部資料の一部の画像を本件記事に掲載して販売すること及びオンラインに掲載することは、著作権を侵害するものです。同社に対しては、当該の掲載誌の回収、オンライン記事の全面削除、及び、資料を直ちに廃棄し、今後その内容を一切公表しないことを求めています」

「営業秘密を不正に開示する者には、不正競争防止法違反の罪及び業務妨害罪が成立しうるものであり、東京2020組織委員会としては、今回の事態を重く受けとめ、所管の警察に相談をしつつ、守秘義務違反を含め、徹底的な内部調査に着手しました」

 会見した橋本会長は「280ページにおよぶ内部資料が入手され、組織委員会の秘密情報を意図的に拡散して業務を妨害するもので厳重に抗議を行う」と語ったが、「報道の自由を制限するということではまったくありません」と加えた。

 一方、「文春」編集部は以下のように反論している。

「記事は、演出家のMIKIKO氏が開会式責任者から排除されていく過程で、葬り去られてしまった開会式案などを報じています。侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります。著作権法違反や業務妨害にあたるものでないことは明らかです。(中略)「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます」

「時事の事件の報道のための利用」

「侮辱演出案」とは、電通幹部だった佐々木宏氏の案である。五輪開閉会式の演出の中心人物だったが、タレントの渡辺直美さんの容姿を揶揄した「オリンピッグ」などの企画が批判され辞任した。「文春」は「佐々木氏はMIKIKOさんが手がけた企画案を切り貼りしていただけ」としている。

 辞任したMIKIKOさんはツイッターで、「疑問を持ちながら参加するわけにはいかない、と悩み抜いた上で辞任の決断に至った。企画に一から関わっていない以上、責任が取れるものではありませんでした」と明かした。さらに「延期から約6カ月後の去年の10月、今後について皆様に何もご連絡できていない中で、これ以上お待たせするわけにはいかないと思い悩み、勇気を出して私から電通に問い合わせを入れました。その際、すでに別の演出家がアサインされ、新しい企画をIOCにプレゼン済みだということを知りました」とのコメントを出した。

 組織委は情報漏洩者への法的措置も示唆するが、法的に争われたらどうなるのか。

 東京スポーツによれば、組織委の五十嵐敦法務部長は「著作権法41条には『時事の報道目的の場合には著作権侵害にならない』という規定がある。ですが、その条文にも報道の目的上、正当の範囲内で、などと様々な要件が規定されている。我々としては41条の適用はないと判断して抗議した」と説明した。

 何が「正当の範囲内」かが焦点となるが、著作権に詳しいI2斉藤法律事務所の齋藤理央弁護士は言う。

「『文春』は雑誌およびウェブサイト共に、CGイラストを特徴がわかるように掲載しており本来、著作権者の許諾を受けなければならない。しかし著作権法は『著作権の制限規定』で権利の保護と社会一般による著作物の利用の調整を図り『適法』とする場合を定めている。

 今回は著作権法41条に定められた『時事の事件の報道のための利用』がポイントですが、過去には殺人事件の被告人が書いた未公表の手紙を本人の同意なく掲載した報道を『報道の目的上正当な範囲内の利用』と適法とした判例もあります。

 今回は、オリンピックという公共事業の開会式の内容の決定の過程や、その公金支出の過程を批判する公益性が高い記事で、国民の知る権利に資する報道とみられ、正当な範囲内の利用と捉えられるべき。報道の時期がオリンピック前であっても、今回のような資料の一部公開なら適法とすべきです」

開会式の内容の秘密化に意味はあるのか?

 オリンピックの開会式や閉会式の内容は、報道関係者にはある時期から詳細が伝えられる。そうでなければ当日、適切に撮影したり中継したりできない。そのため当日まで報道各社に「縛り」がかかる。もし記者たちが解禁日を破って公にしたりすれば、そのメディアは組織委などから競技の取材禁止などされかねないから、彼らは「縛り」を守る。

 五輪の肥大化に伴い、閉会式や開会式も肥大化した。うろ覚えだが、メキシコ五輪(1968年)の閉会式では選手たちが自由にスタジアムを歩くだけでなく、結婚式をしている選手もいた。素朴でよかった。

 今は巨大イベントとなり政治献金をしている大手広告会社が徹底的に企画化する。「極秘」にエネルギーが注がれ、漏洩すれば「犯人探し」に躍起になるが、開会式や閉会式の内容の秘密化に、そんなに意味があるのだろうか。「驚かせる」の要素がなければ、そんなに価値が下がるものなのか。あっと驚かせなければ感動を呼べないのなら、しょせんはその程度の企画・演出内容でしかない。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト、敬称略)

●粟野仁雄/ジャーナリスト

1956年生まれ。兵庫県西宮市出身。大阪大学文学部西洋史学科卒業。ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)を経て、82年から2001年まで共同通信社記者。翌年からフリーランスとなる。社会問題を中心に週刊誌、月刊誌などに執筆。『サハリンに残されて−領土交渉の谷間に棄てられた残留日本人』『瓦礫の中の群像−阪神大震災 故郷を駆けた記者と被災者の声』『ナホトカ号重油事故−福井県三国の人々とボランティア』『あの日、東海村でなにが起こったか』『そして、遺されたもの−哀悼 尼崎脱線事故』『戦艦大和 最後の乗組員の遺言』『アスベスト禍−国家的不作為のツケ』『「この人。痴漢!」と言われたら』『検察に、殺される』など著書多数。神戸市在住。

史実はいかに?『青天を衝け』姑の篤姫(上白石萌音)が嫁の和宮(深川麻衣)より若いワケ

嫁・皇女和宮(深川麻衣)よりも姑(上白石萌音)のほうが7歳若い……という怪

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』のドラマガイドを見ていて、「おやっ?」と思ったことがある。天璋院篤君を上白石萌音さん、その義理の嫁にあたる皇女和宮を深川麻衣さんが演じる。その写真を見比べてみると、どう見ても深川さんのほうが上白石さんより年長に見えるのだ。

 調べてみると、天璋院は天保7(1836)年生まれで和宮は弘化3(1846)年生まれ。一方、上白石さんは1998年生まれで深川さんは1991年生まれ。歴史上では天璋院=上白石さんのほうが10歳年上なのだが、演じる女優さんでは和宮=深川さんのほうが7歳年上なのだ(しかも、上白石さんは童顔だ)。

 共演シーンのない配役ならよかったのだが――ないわけがない。

 おそらく7歳年下の上白石さんが姑づらをしたり、嫁の深川さんに辛く当たったりするのだろう。上白石さんが天璋院と同じ鹿児島出身だから抜擢された側面もあるとは思うのだが、(年齢という意味で)ちょっと荷が重いかもしれない。

 そんな配役と俳優・女優の年齢差が違っている例がないのか、おせっかいにも調べてみた。表のC列の年齢差が大きい人物が、配役(作中の登場人物)と渋沢栄一との年齢差と、演じている俳優・女優と吉沢亮さんとの年齢差が乖離している事例だ。

 どういう計算かというと――ちょっと面倒で申し訳ないので、あまり興味のない方はこの段落をすっ飛ばしてほしいのだが――まず、配役の生年を調べて昇順に並べ、渋沢栄一との年齢差を計算した(A列)。次に、その配役を演じている俳優・女優の生年を調べ、渋沢栄一演じる吉沢亮さんとの年齢差を計算した(B列)。さらに、配役と渋沢栄一との年齢差と、俳優・女優と吉沢さんとの年齢差とを比較した(C列)。

 年齢差の乖離が最も大きいのが、第1話に早くも登場した高島秋帆(しゅうはん/演:玉木宏)だ。

 秋帆は徳川斉昭(演:竹中直人)よりも年長。栄一とは42歳も離れているのだが、玉木さんと吉沢さんは14歳しか違わない。でも、栄一の幼年期を演じる小林優仁くん(2011年生まれ)と玉木さんが31歳違うから、まぁいいか。

徳川慶喜と渋沢栄一は3歳しか離れていなかったのに、『晴天を衝け』では草なぎ剛は吉沢亮の20歳も上!

 次いで年齢差の乖離が大きいのが、徳川慶喜(よしのぶ/演:草なぎ剛)だ。慶喜と栄一は3歳しか離れていないのだが、草なぎさんと吉沢さんは20歳も違う。

 大河ドラマでは親子ほども違う年齢で、慶喜の重厚さや威厳が実感できるのだが、実際は3歳しか離れていない(慶喜は陰暦の9月、栄一は2月生まれだから、より正確には2歳半くらいしか違わない)。それくらいの年齢差であれば、栄一のほうが年上だと見誤る人がいてもおかしくないが、どう考えても吉沢さんは草なぎさんより年上には見えない。

 慶喜を演じる草なぎさんが実際の慶喜の年齢よりも高齢過ぎるので、周囲の人物と逆転してしまうケースも出てくる。

 慶喜の正室・美賀君は、慶喜より2歳年上の姉さん女房なのだが、演じる川栄李奈さんは草なぎさんより21歳年下だ。また、慶喜の養祖母・徳信院は、慶喜より7歳年上なのだが、演じる美村里江さんは草なぎさんより10歳年下だ。

 慶喜は水戸徳川家から一橋徳川家の養子になるのだが、その先々代にあたる徳川慶寿(よしひさ)の未亡人が徳信院である。

 養子にいったら若い未亡人がいた。慶喜10歳。徳信院17歳(満年齢です)。

 第二次性徴を迎える頃の健康な男子にそんなお姉さんが突然できたら、そりゃあ舞い上がっちゃうよね。お姉さんとしても、(一橋徳川家を守り立てるのに)頼りになるのはこの青年しかいないとなれば、期待も膨らむ。実際、慶喜と徳信院は姉弟のように仲がよかったという。

 8年後、慶喜は妻をもらった。慶喜18歳。徳信院25歳。妻の美賀君20歳。美賀君は仲睦まじいふたりの関係を「男女の仲」と怪しんで嫉妬に狂い、自殺すら考えたという。

 しかし、俳優・女優の年齢でいえば、慶喜47歳。徳信院37歳。美賀君26歳(2021年の満年齢)。それを演じなきゃいけない役者さんって大変ですね。

田辺誠一演じる尾高惇忠は、渋沢栄一の“人生の師”であるがゆえ、実際の年齢差よりも差を“誇張”された配役となったか

 栄一の周辺で年齢差が激しいのは、平岡円四郎(演:堤真一)と尾高惇忠(演:田辺誠一)だ。円四郎は栄一より18歳年上だが、吉沢さんと堤さんは30歳離れている。同様に惇忠は栄一より10歳年上だが、吉沢さんと田辺さんは25歳離れている。円四郎・惇忠と栄一は年齢的に「年の離れたお兄さん――くらいかな」といった関係なのだが、吉沢さんと堤さん・田辺さんの年齢差は親子くらい離れている。

 円四郎・惇忠の共通点は、ともに渋沢栄一の人生に大きな影響を与える「師」のような人物であることだ。それを演じる俳優の年齢差は、そのことを強調する意味合いが込められているのだろう。

 その結果、惇忠と13歳違いの妹・千代(演:橋本愛)が田辺さんと27歳離れてしまっていたり、惇忠の17歳違いの弟・平九郎(演:岡田健史)が田辺さんとは30歳離れてしまっているけれども、そんなことは二の次なのだ。

同い年の皇女和宮と徳川家茂は、互いのパパの話で盛り上がって仲良くなった、のか?

 そして、冒頭に挙げた天璋院篤君と皇女和宮だ。

 それぞれの夫も含めた関係を示すと、図のようになる。

 和宮は天璋院の10歳年下なのだが、役者さん上では深川さんのほうが上白石さんより7歳年上と先に述べたが、和宮と徳川家茂が同い年で、演じる深川麻衣さんと磯村勇斗さんも1歳しか違わないので、天璋院と家茂の関係も、本当は家茂のほうが10歳年下なのに、役者の年齢では家茂のほうが6歳年上となってしまっている。

 ちなみに、和宮と家茂は同い年というだけではなく、父親の死後に生誕したという珍しい共通点がある。

和宮「アタシ、お父さんの顔、知らないんだ。アタシが産まれる前に死んじゃったの」
家茂「えっ、ホント!? オレもオレも、まったく同じ。これって運命じゃない?」
和宮「えー、ほんとー? 話し合わせてるんじゃなーい。調子よくなくなーい?」

 なんて会話しながら夫婦仲を深めていった――かもしれない【※個人の想像です】。

 徳川家茂は安政5(1858)年の将軍就任時、満12歳だったが、磯村さんは29歳(2021年の満年齢)。さすがに厳しくないか? 現代日本では小学6年生だぞ。

 そして、徳川家定と家茂の年齢差もビミョーだ。ふたりは22歳も離れているのに、家定を演じる渡辺大知さんと家茂の磯村さんは2歳しか違わない。まぁ、ふたりが直接対面することはほぼないので問題はないのだが。

 これは、家定の一般的なイメージが「幼い。成長していない」だから、若手俳優を起用した結果なのではないか。ところが、家定は松平春嶽(演:要潤)より4歳も年長なのである。知らなかった! だって、春嶽は家定の父・家慶の従兄弟だよ(要潤さんと吉幾三さんが従兄弟というわけではありません。念のため――面倒くさい原稿だなぁ)。

 家定は病弱で、首を振る癖があり、癇癖(かんぺき)持ちで顔が時々引きつったといわれている。しかも、疱瘡(ほうそう)の後遺症でアバタ顔だった。そのためひどく内気で、いざとなると口がきけなくなることもあったらしい。一昔前までは、知能面で問題があったのではとの評価もあったが、近年では将軍としてきわめて真っ当な判断を下していたというふうに評価が好転しつつある。

 家定悪評の根源は、春嶽が家定を評して「凡庸中の尤(もっと)も下等なり」と述懐していたことにあったと思われる。

 かつて、三谷幸喜が映画『清須会議』(2013年)で大泉洋を羽柴秀吉役にキャスティングしたとき、「身長を145cmにしろ」と言ったらしい(大泉さんは178cm)。

 だから、NHKも慶喜役に草なぎさんをキャスティングしたとき、「ぜひ慶喜役をやっていただきたいのですが、あと15歳くらい若くなりませんか」と言うべきだった。まぁ、できない相談ではあるが。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)など多数。

室内で運動不足を解消できるトレーニンググッズ3選!座ったまま&息を吹くだけで筋トレ

 在宅ワークの普及などで、家にいる時間が増えている昨今。健康のために運動したい気持ちはあっても、外に出て動くのは億劫な人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、室内でも手軽に使えるトレーニンググッズを3点ご紹介します。

座ったまま筋トレできる!?

 まず紹介するエレコムの「エクリア スポーツ“バランスボード”(HCF-BDBUL)」(オープン価格)は、ボードの上に乗って体幹トレーニングができるアイテム。うまくバランスをとることで筋肉に刺激を与え、“腹直筋”や“背筋”など体のさまざまな部位を鍛えることが可能です。

 大きさ約25(幅)×25(奥行)×6.8cm(高さ)ほどの狭いボード上でバランスを保つのは、なかなか至難の業。ただ、同ボードは椅子の上に乗せて使ってもOKなので、運動が苦手な人も心配はいりません。座ったまま片足ずつ膝を伸ばすだけでも、トレーニング効果を期待できます。

 ネット上でも「激しく動く必要がなく、初心者でも使いやすかった」「バランスボードに座りつつ、テレビとかも見られるから苦にならない!」「ひとつで上半身と下半身どちらの筋肉も鍛えられてうれしい」と絶賛の声が続出。

 つらい筋トレが長続きしないときは、バランスボードを試してみてはいかがでしょう。

息を吹くだけで下腹のエクササイズ!

 続いて、短時間でどこでも筋トレできるのがドリームから販売中の「腹式呼吸エクサロングピロピロスーパーストロング」(1188円)。『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『ズームイン!!サタデー』(同)など数々のテレビ番組に取り上げられ、ネット上でも「おもちゃみたいに遊び感覚でトレーニングできそう!」「コンパクトだから場所をとらずに運動できるのはうれしい」と話題のアイテムです。

 同商品は笛のような形の「ロングピロピロ」を1日10回ほど吹くことで、自然と腹式呼吸が身につく仕様。腹式呼吸だと横隔膜が上下してお腹周りが大きく動くため、よりインナーマッスルを刺激できますよ。

 さらに、従来の商品より空気の通り道を狭めたつくりになっており、過去最高の負荷を実現。実際に商品を愛用している人からも「ピロピロ部分が約1mまで伸びるから、ただ息を吹くだけなのにしっかりお腹が鍛えられてる感じがある」「持ち運びもしやすくて会社の休憩時間でもトレーニングできます」「腹筋は苦手だけど、これなら難しい動きがないし簡単!」など称賛のコメントが相次いでいました。

室内で持久力をアップ!

 全身を使える有酸素運動の定番“縄跳び”ですが、広い場所じゃないと縄が引っかかってしまうのが難点……。そんな悩みを解決するのが、BODYMAKERの「2WAYエアージャンプロープ2」(990円)です。「2WAYエアージャンプロープ2」は、約270cmの長縄と約25cmの短縄に切り替えが可能。短縄につけ替えれば場所や天候に左右されることなく、室内でも縄跳びができますよ。

 持ち手の部分には“スキップ・マイル・キロメートル・カロリー”と4種類のカウンターモードを搭載。ただ跳んだ回数を見るよりも自分の運動量がわかりやすく、ダイエットにうってつけです。「どれくらい動いたかをカロリーで見た方がモチベーションを維持しやすい」「勝手にカウントしてくれるので、ひとりでトレーニングするときに便利」など、愛用している人からも好評の声が尽きません。

 下半身のシェイプアップだけでなく、持久力の向上にもつながる縄跳び運動。家にこもりがちで運動不足な人は、「2WAYエアージャンプロープ2」で落ちてしまった体力を取り戻してみてくださいね。

(文=編集部)

※商品の価格は記事作成時の実売価格です。

フジ『大豆田とわ子と三人の元夫』が『カルテット』現象か…絶賛続出、今年1番の傑作

 4月期の連続テレビドラマが次々とスタートしている。注目作としては、石原さとみの結婚後初主演作となる『恋はDeepに』(日本テレビ系)が初回平均視聴率(世帯)10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、櫻井翔と広瀬すず主演の『ネメシス』(同)が同11.4%と2桁をマークし、北川景子主演の『リコカツ』(TBS系)も好評を博している一方、鈴木亮平と吉岡里帆主演の『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)が第2話で5.1%に沈み苦戦するなど、明暗が分かれている。

 残りは今クール1番の注目作といえる『ドラゴン桜』(TBS系)の初回放送(25日)が待たれるなか、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系、カンテレ制作)が初回視聴率7.6%と1桁発進となったものの、じわじわと話題を呼んでいる。

 同作は、ドラマ『東京ラブストーリー』や『最高の離婚』を手掛け、今年1月に公開され大ヒットした映画『花束みたいな恋をした』でも知られる坂元裕二氏が脚本を担当するオリジナル原作ドラマ。主演の松たか子、松田龍平と坂元氏は、17年に放送され大ヒットした『カルテット』(TBS系)でもタッグを組んでいる。

“バツ3”の建設会社社長、大豆田とわ子(松たか子)は中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしているが、亡くなった母親のパソコンを開こうとしたところ、パスワードが設定されていることに気づく。唄によれば、別れた夫のうちの誰かが設定したらしく、とわ子は気が進まないながらも、3番目の夫で弁護士の中村慎森(岡田将生)、2番目の夫でファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)、そして1番目の夫で脱サラしてレストランオーナーになった田中八作(松田龍平)にコンタクトを取る。

 ある日、徹夜明けでフラフラ状態のとわ子は帰宅途中、工事現場の穴に落ち途方に暮れていると、通りがかりの八作に助けられ、八作の家で久方ぶりのお風呂にありつく。そして八作がつくった「柳川風うどん」を食べると、八作の腿を枕に眠りに落ちてしまう。

 眠りから覚めると、なぜか八作の家に前夫の慎森と鹿太郎がやって来て、“とわ子とは好きで離婚したわけではない”3人は、“とわ子のことを、どう思っているのか”という議題で会議を始める。台所に隠れてそれを聞いていたとわ子は、3人の前に姿を現し、「4回目の結婚あるかなって思います。だけどそれは、あなたたちじゃありません。これから出会う誰かに、網戸直してもらいますから。私、幸せになることを諦めませんので。心配ご無用。案ずるなかれ。お構いなく」と宣言する。

 結局、亡くなった母親のパソコンのパスワードがわかり、とわ子の母親から息子扱いされ可愛がられていた元夫3人ととわ子、唄はそろって法要を済ませるところまでが放送された。

『カルテット』以上に『カルテット』テイスト

「プロデュースは『カルテット』と同じ佐野亜裕美氏ということもあり、洗練された“言葉遊び”的要素やエスプリの効いたセリフの応酬など、『カルテット』以上に『カルテット』テイストに満ちている。『カルテット』も初回から数話くらいまでは視聴率がそれほど振るわなかったものの、ジワジワと人気が出てきて、終盤では2桁をマークしていましたが、本作も同じような現象が出てくるかもしれません。

 個人的には、とわ子が帰宅すると3番目の夫である慎森が唄の勉強をみていて、とわ子が勝手に家に上がっていることを咎めていると、そこに2番目の夫の鹿太郎が現れ、なぜか(科学雑誌の)“National Geographic(ナショナルジオグラフィック)”と書かれたトレーナーを着た唄が嬉しそうに『おー、“シーズン2”“シーズン3”がそろった』と話すシーンがツボにはまりました。

 また、ラストで母の法要を終えたとわ子と前夫3人が喪服姿で、桜が舞い散る公園で横に並んでブランコをこぎ、楽しそうに『(花びらが)口に入りそう』と言い合いながら花びらを口に入れようとしているシーンも、とても美しいです。

 このほか、とわ子の家の高いワインを勝手に開けて、柿ピーを肴に湯飲みでそれを飲む市川実日子演じる親友の『かごめ』ととわ子の何気ない会話も“ほっこり”して、いつまでも聞いていたくなる気分になりました」(テレビ制作関係者)

 また、別のテレビ制作関係者はいう。

「今クールの連ドラのなかでは、群を抜いて完成度が高く、今年1番の傑作になるのは間違いないでしょう。第1話内で、登場人物一人ひとりのキャラクターづけがしっかりなされていることで、2話以降、物語により深みが出てくると思います。

 第1話では、八作の家で湯船に浸かりながら、とわ子が振り付きでアニメ『ドラゴンボール』のエンディングテーマである『ロマンティックあげるよ』を熱唱し、美声を披露している場面が印象でした。

 また、とわ子の家で鉢合わせた慎森が鹿太郎に向かって『確か、前に会ったときも英字新聞のプリントのシャツ、着てましたよね? 好きなんですか?』と突っかかり、とわ子と慎森、唄がシャツに書かれた記事を流ちょうな英語で読み上げていき、とわ子が『スピルバーグ監督の新作は、宇宙人と子供の交流がテーマ』と読んだところで、鹿太郎が突然真面目な表情になって『それは、“ET”だね。80年代の新聞なの? このシャツ。80年代、つくる? こういうの』と一人語りするシーンも、なんか笑えてきました」

「ドラマ始まった瞬間から面白いのが伝わる」

大豆田とわ子と三人の元夫』第1話の放送を受け、Twitter上でも次のように絶賛する声が続出している。

<ドラマ始まった瞬間から面白いのが伝わる凄さ。「観ててなんとなく面白くなってきたぞ」とかのレベルじゃない。始まった瞬間に面白い>(原文ママ、以下同)

<今さっき録画を見たんだけど1話目から良すぎませんか>

<配役、台詞、音楽がとてもよかった。どこにも無理がなくすみずみまで神経の行き届いた磐石な作品だなー。圧巻>

<おもしろかった~。自分でも自覚していないような隅っこの琴線に触れてくる感じ、流石。主題歌にも度肝抜かれましたわ>

<「キャスト・台詞・衣装・インテリア・料理全てが好き>

<めちゃくちゃ面白い。松たか子演じる主人公をはじめ登場人物が癖のある人だらけで楽しいし、端から端まで好きな要素が詰まってて見ごたえがある>

<最高すぎて泣いてしまった 最初から最後までかっこいい楽しい沙莉ちゃんのナレーションかわいい 坂元裕二脚本最強だ~>

<幸せなキャラ渋滞 本当に面白かった。とわ子のお風呂熱唱とブランコがハイライト。

1話でこんなに掴まれるの久々…>

 第2話以降の展開が気になるところである。

(文=編集部)

 

ワッツ、買ってはいけない(?)残念な商品5選…AirPodsケース、毛玉取りブラシ

 百花繚乱の100円ショップ業界において、1995年に大阪で誕生した「ワッツ」は、今や業界トップランナーの「ダイソー」や「セリア」に迫る勢いを見せつけている注目のブランドだ。

 運営している株式会社ワッツは主力のワッツに加えて、「ワッツウィズ」「ミーツ」「シルク」という4ブランドを有しており、今や全国に1240店舗を展開するに至るなど、まさに破竹の勢いを見せつけている。

 そんな日常生活に根ざした便利グッズを数多く取り揃えている印象のワッツだが、なかには「これは本当に便利なのだろうか……」と少々首を傾げてしまう商品が紛れているのも事実。そこで「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、ワッツの商品を独自に調査。「この春、買ってはいけないワッツの残念グッズ5品」を選出した。

AirPods Pro シリコンケース/110円(税込、以下同)

 気候も少しずつ暖かくなってきたこの季節。しっかりとした感染対策が依然必要ではあるが、散歩や屋外レジャーなどで外へ出かける機会が増えたという人も多いだろう。外出時でも音楽などを聴くことができるイヤホンのなかには、「AirPods」などBluetoothを使ってワイヤレスで楽しめる商品も登場しているが、それを収納するケースが傷つきやすいのは悩みどころ。

 そんなシチュエーションで活躍するという触れ込みなのが、ワッツの「AirPods Pro シリコンケース」。その名の通り、「AirPods」のケースをさらにカバーするシリコン製のケースで、ケースを外さないで充電できるなど機能面では大きな問題はないのだが、いくつか難点も存在する。

 大きなところでは、柔らかいシリコン製ゆえに、使っていると表面に埃や汚れが付着しやすいことと、デザインがイマイチなことが挙げられる。近年はさまざまな意匠を凝らしたおしゃれなケースが巷に溢れていることを思うと、本品はいかんせんチープに映ってしまう印象だ。値段の安さやコスパを優先する人以外には、あまりおすすめできないかもしれない。

はさんでメガネクリーナー/110円

 春は花粉が飛び交うシーズン。くしゃみや目の痒みなどの症状に悩まされる花粉症の人だけでなく、普段からメガネを使う人にとっても、こまめなレンズクリーニングが欠かせない面倒な季節だろう。

 そんな場面におすすめのアイテムとされているのが、この「はさんでメガネクリーナー」。樹脂製の本体にポリエステル製のクリーナー部分が付いた、まるで小さなトングのような本品は、レンズを挟んでクリーニングするというのだが、使い勝手の面で疑問点が多い。

 というのも、クリーニングできる面積が少なくてキレイになるまで意外と時間がかかってしまううえ、その形状ゆえに鼻あて付近など細かな部分が拭きづらいのだ。そもそもメガネユーザーならわかるだろうが、メガネを購入するとメガネ拭きクロスが付いてくるので、この程度の性能であればわざわざ購入する必要はあまり感じられないと言っていいだろう。

ピッタリてぶくろ/110円

 使い捨て式のビニール手袋は感染症対策にも役立つため、持っておくと何かと便利な商品。ワッツに限らずさまざまな100円ショップでかなりの種類が販売されており、今安定した人気を誇っている。

 ワッツの「ピッタリてぶくろ」もそうした使い捨て式のビニール手袋。お掃除や園芸といった場面で使える薄手ながら丈夫な商品で、実際使い勝手は悪くない商品だ。しかし、少々残念な面もある。

 それは、本品には手袋が6枚しか入っていないということ。ワッツには同じ価格で「PB.ポリエチレン手袋100枚入」という破格の商品も売っているので、コストパフォーマンスという面ではそちらを買うほうが断然お得だろう。

シリコン クック さいばし/110円

 新生活に伴って、あるいは外食しづらい状況によって、この春から自炊を始めたという人も少なくないだろう。効率良く料理ができるキッチングッズを揃えておくことは、三日坊主を防ぐのに大切なポイントだが、ワッツ「シリコン クック さいばし」は残念ながらあまりおすすめできない。

 本品はシリコン製の滑りづらい菜箸の上部に、二股のフォークと計量スプーンがそれぞれくっついたお得な商品。この商品を買っておけばキッチングッズをたくさん買い揃えなくて済む、と言いたいのだが現実は甘くない。

 フォークはまだしも、計量スプーンは菜箸の一端に付いているということもあり、長さがあるゆえ取り回しが非常に悪い。しかも、2本合わせて菜箸として使う場面でも、フォークと計量スプーンの形状が邪魔をして非常に挟みづらいのだ。まさしく“二兎を追う者は一兎も得ず”という言葉を体現したかのような商品と言える。

毛玉取りブラシ/110円

 春の新生活、ビジネスシーンでは身だしなみをキレイに保っておくのも肝心。そんな場面でひとつは持っておきたいのが、衣服の毛玉を取るためのブラシだろう。100円ショップでは多種多様な毛玉取りグッズが売っているが、ワッツの「毛玉取りブラシ」は利点だけでなく残念なポイントを持ち合わせている商品なのである。

 楕円形の本体に沿うように配置された豚毛のブラシ部分は、非常に生地に優しい作りをしており、衣服の網目と同一方向にそっとブラッシングすると、確かに毛玉がごっそり取れてキレイになる。ここまで聞くと買ってはいけない理由がなさそうに思えるが、問題はその後で、一度絡め取った毛玉をブラシから取るのにかなり苦労するのだ。

 細かなブラシの隙間に毛玉が入り込んでしまい、手で引っ張っても完全には取りきれず、使っていてフラストレーションが溜まる。「毛玉取りブラシとはそういうもの」といえばそうなのだが、近年100円ショップでは取った毛玉をワンタッチで捨てられる電池式のクリーナーも売っているので、同じ値段ならそちらを買ったほうが賢明なのではないだろうか。

 ワッツの商品は、日常生活を助けてくれるアイデア商品に満ちた印象だが、今回の記事で紹介した商品のように要注意アイテムもちらほらある。だからこそ、ワッツに訪れた際はこの記事を参考に賢く無駄のないお買い物を心がけてくれれば幸いだ。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年3月24日現在のものです。