川田将雅「大物ダノン」にG1馬の相!? 安田隆行調教師「カナロアによく似ている」と絶賛! 豪華デビュー戦で未来の「2歳王者」誕生か

 先週に引き続きG1のない中央競馬だが、6月から始まった新馬戦は今週も熱そうだ。

 20日に行われる阪神5Rの芝1600m戦は、3連勝で阪神JF(G1)を制したショウナンアデラの初仔ショウナンハクラク(父フランケル)や、名繁殖ニキーヤの一族で近親にゴールドアリュールやペルシアンナイトのいるリーブズオブグラス(父エピファネイア)などが出走を予定している。

 中でも注目したいのは、ロードカナロア産駒のダノンスコーピオン(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)。鞍上には川田将雅騎手を配し、盤石の態勢だ。

 川田騎手といえば、今年はG1で3勝。内2勝は冠名「ダノン」で挙げている。

 3月には、ダノンスマッシュで高松宮記念(G1)を勝利。2歳新馬戦が始まった6月初週にも、安田記念(G1)でダノンキングリーが8番人気ながら大金星を挙げた。

 今週の新馬戦に登場するダノンスコーピオンはケイアイファーム生産で、庭先取引にてダノンの冠名で知られるダノックスが購入。ダノンのケイアイファーム生産馬といえば、これまでダノンスマッシュ、ダノンプレミアム、ダノンバラードなど、活躍馬が多数いる。

 ケイアイファームといえば、愛馬会法人であるロードサラブレッドオーナーズの主要牧場。冠名「ロード」で知られるロードホースクラブの出走馬にケイアイファーム生産馬が多いのはそのためだ。

 しかし、その好走確率はダノックスの購入馬が大きく上回り、昨年までの近5年を振り返っても差は歴然。勝率ではロードホースクラブが9.5%であることに対し、ダノックスは22.7%と倍以上の確率で勝利している。

■ケイアイファーム生産馬 2020年までの近5年オーナー成績
(勝率、連対率、複勝率)

ロードホースクラブ【107-108-108-798/1121】
9.5% 19.2% 28.8%

ダノックス【17-9-3-46/75】
22.7% 34.7% 38.7%

 中でもダノンスマッシュは17勝の内10勝を挙げているが、今週出走するダノンスコーピオンと同じ安田隆厩舎の所属馬。父も同じくロードカナロアで、重なる部分は多いといえるだろう。

『スポーツ報知』のPOGブログでは、安田隆調教師がダノンスコーピオンについて「カナロアによく似ているんですよ。性格もおとなしいですしね」とコメント。ロードカナロアに似ているということからも、マイル辺りまでの距離で活躍が見込めそうだ。

 川田騎手の2歳戦といえば、2017年にダノンプレミアムで朝日杯FS(G1)を優勝。昨年はダノンザキッドでホープフルS(G1)も勝利している。

 3週目の新馬戦で、早くも登場するダノンスコーピオン。今年も川田騎手が、2歳G1戦線に旋風を巻き起こすかもしれない。(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

【前田日明インタビュー 】大地震、コロナ、国防、売国行為…自著に込めた「為政者・マスコミへの怒り」

 元プロレスラー・格闘家の前田日明が上梓した『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』がいま話題となっている。政治意識が高く、博識で知られる前田が、南海トラフ、コロナ、尖閣、竹島、国防といった日本の喫緊の問題に対して舌鋒鋭く、歯に衣着せぬ言葉で切り込んでいるからだ。

「中国に対して、尖閣は日本の領土だとなぜ言えないのか!」
「韓国に対して、竹島は日本の島だとなぜ言わないのか!」
「世界第3位の経済大国日本なのに、なぜ、まともな休業補償ができないのか!」
「今年、地震が多発しているのになぜ、南海トラフ地震対策を進めないのか!」

 日本のトップたちはこういった国民の声を平気で無視し、その一方で外国からの無理難題には譲歩を繰り返している。

 日本の問題点とは何か? 日本の再興のためには何が必要なのか? そして、自著を通して訴えたかったこととは? 前田日明に聞いた。

外国に甘く、自国民を苦しめる日本の権力者たち

 「普通に考えていろんなことがいまの日本はおかしいと思いますよ。“失われた10年”と言われたのが30 年も前で、いまや“失われた30年”と言われている。じゃあ、この30年間、日本の政治家たちは何をしてきたのか? 何もしてこなかったってことでしょ。それどころか、彼らがやったことって、やれ郵政民営化だ、やれTPPだ、やれカジノだってだけで、これって全部、日本の資産の切り売りですよ。日本の経済復興のためには30年間なにもしなかったくせに、外国人のためには最大限の便宜を図るってどういうことですか? 俺は日本の国民であれば誰でも思う怒りと疑問を普通に言っているだけですよ」

 本の中でも語っているように、前田は日本を批判しているわけではない。あくまで日本のために、日本のトップ、具体的には政治家と官僚たちの不誠実な行動、日本の国益を無視するかのような発言を問題視している。なぜ、自分の生まれ育った国を豊かにしようという発想で動かないのかと。

「郵政民営化は結局、日本人の金融資産を外国人の金融屋にくれてやったようなものになったでしょ。TPPも、ISD条項があるままで日本に導入するのは危険ですよ。そして、カジノ。国の法律で禁止されているギャンブルがなぜOKなのか? しかも、日本人で賛成している人間なんて俺は見たことない。なのに、それがなんで国会を通っているのか? いまのコロナ対策だってそうでしょ。国民にもっと給付金を出せばいいのに、なぜか出さない。アメリカやカナダなんか何回も出してますよ。あの韓国でさえ、収入の70%、80%の給付金を出しているのに、なぜか、日本は出さない。日本は世界第3位の経済大国でしょ。対外資産を世界で一番持ってる国でしょ。それがなぜ休業補償をたった1日6万円しかださないのか? 俺が言いたいのはそういう当たり前の話ですよ。

 東京都を訴えたグローバルダイニングの長谷川(耕造)社長が記者会見で怒っていたけど、あれが真っ当な反応ですよ。“去年は国の言う通り、真面目に休業しました。そしたら20億円の負債を抱えることになりました。自分で調べてみたらロックダウンと感染にはあまり関係ないことがわかりました。なので、都が出した時短命令には従えません。ここで閉めたら従業員と取引先の生活が守れません”って。これのどこが間違っているのか? そしたら、都はグローバルダイニングを狙い撃ちで施設の使用制限命令を出したでしょ。『お前ら、お上に逆らったな。どういう目にあうか、教えてやる』って。なんだ、これは!って。これが日本のトップのすることなのか!って」

コロナ禍の対応はもはや「インパール作戦」

 前田の怒りは当然だろう。ゼスト、モンスーンカフェなどを傘下に持つ飲食チェーン「グローバルダイニング」はそもそも国や都に逆らうつもりなどなかった。事実、昨年は非常事態宣言を受けて休業もしている。ところが、それでは従業員も取引先も守れないために、今年、都の要請を断っただけなのだ。しかし、怒った都は事実上の休業命令である時短命令を出してきた。それもほとんどがグローバルダイニングの店舗ばかりを狙い打ち(33店舗中23店舗がグローバルダイニング系列)。だから、グローバルダイニングは仕方なく都を訴えることにしたのである。

 「完全に見せしめですよ。しかも、都はいろんな理由をつけて休業補償を払ってないらしいんです。そもそも1日6万円でどうしろっていう話であって、結局、この国のトップの考え方の基本にあるのは『我慢しろ』なんですよ。

 この本でも書いたけど、日本の政治家や官僚たちの考え方には昔から『お上の言うことだから黙って聞け、庶民は我慢しろ』というのがあって、実際、今回のコロナ禍の対応って全部そうでしょ。戦時中と何も変らない。インパール作戦ってあったでしょ? 約9万人の兵隊に食料も持たせずに、200キロの行軍をさせた最悪の作戦。あれはほとんどが戦場に着く前に餓死と自死。敵と戦って死ぬならまだしも餓死したり、仲間の足手まといになりたくないって言って自死してる。そんな作戦を平気で命じることができた感覚と、いまの東京都の感覚は同じ。昔となにひとつ変わってない」

 さらに前田は指摘する。このコロナ禍で多くの飲食店及びその取引先が苦しんでいることを。しかし、そのニュースがほとんど報道されない不可解さを。

 「ほとんどニュースになっていないけど、去年からの自粛要請、休業要請で自殺者って激増してるんですよ。俺の知ってる銀座の老舗のバーのマスターは『私が知ってるだけで去年1年間で20人の銀座のホステスさんが自殺しました』って憤っていたよ。それもシングルマザーが多くて、子供と一緒に無理心中。

 関東圏内の電車の駅のホームからの飛び降り自殺だって、いまもう毎日ように起こっている。だけど、それもニュースにならない。『人身事故で電車が止まりました』といったアナウンスがあるだけ。

 おかしいのが、いま駅には『転落事故が増えてます』という、酔っぱらいがホームをフラフラ歩いているイラスト入りのポスターがあちこちに貼ってあること。あれを見ると、ただの酔っ払いがホームに落ちただけだってどうしても思ってしまう。だけど、転落事故が起きてるのって多くの場合、平日の昼間。普通だったら、そんな時間に、いい大人が泥酔するまで酒なんか飲むわけないでしょ。仕事もなくて酒に逃げるしかなくて、その挙げ句、ホームに飛び込んでいるんですよ。だけど、そういう報道はない。あくまで転落事故で済まそうとしているし、そこを掘り下げようという媒体もない」

「日本人たちの悲鳴」を報じようとないマスコミ

 政治家や官僚だけでなく、日本のメディアにも問題があると前田は語る。特にテレビの質の低下についてはすでに報道機関としての機能を失っていると指摘する。

 「昔の報道はもう少しちゃんとしてたと思いますよ。例えば昭和30年代に、時短要請みたいなものが出たらもっと騒いでます。ジャーナリストが出てきてコメントして、専門分野の人間が事件の背景からなにから多角的に解説していました。それを見て視聴者は自分の経験と照らし合わせながら知見を広めることができたんですよ。ところが、いまはコメントを出すのがジャーナリストの代わりにお笑い芸人で、専門家にしても聞いたこともないような大学の講師みたいなのが出てきてデータも出さずに意見だけを言う。その挙げ句、メインキャスターがタレントやアイドルってどういうこと? そして、一番の問題は、彼らが全員プロダクションに入っていること。だから、テレビのディレクターの言うことには逆らえない。『こういうことを言わないでください』と言われたら黙ってそれに従うような人間ばかりで固めているからまともな報道にならないんですよ。

 で、こういうことを言うと、決まってテレビ側は『話を大きくして社会不安を起こしちゃいけない』からと言い出すけれど、だったらジャーナリズムって何なの? カタストロフィ的な社会不安を起こさないために、保険的に人々の知見を広めるのがジャーナリズムでしょ。ところが、いまは逆にカタストロフィに向かって真っ逆さまに落ちている。日本にはまともな政治家や官僚だけでなく、まともなマスコミもいない。だから、日本人がどれほど悲鳴を上げていても、その声が大きくなっていかないんです。逆に、いまマスコミがしていることは人々の悲鳴の火消しをすること。やっぱり『我慢しろ』ですよ」

 コロナ禍のことだけでなく、前田は南海トラフ地震についても懸念している。

 南海トラフ地震とは、伊豆から宮崎にかけての海溝が崩れることによって起きる巨大地震で2013年頃からあと30年以内に80%の確率で起きるといわれてきた。ところが、日本の政治家、官僚たちはやはりまともな地震対策を進めてこなかった。

 「これはもう何十回もいろんなところで言ってますけど、来るか来ないかわからないような地震ならいいんですよ。来たら不運だったなで済むわけだから。でも、南海トラフは違うでしょ。地震学者が全員口を揃えて『来ます』と言ってるんです。それも今回来るやつは周期的に一番恐ろしい、デカいヤツが来そうで、京都大学の土木研究の権威、藤井聡先生は『南海トラフと同時に、もしくはその前後に首都直下地震と富士山噴火もありえる』と言ってるんですよ。もし、本当にそうなったら太平洋沿岸は全滅して、日本は終わる。流通も寸断されて海外から救援物資が来たって輸送もできない。それでなくても食料自給率が20、30%の日本はアッという間に干上がって一週間もしないうちに食料の奪い合いが始まるのは目に見えている。

日本はなぜ、自分の国を守ろうとしないのか

 被害者だってどれだけ出るか。南海トラフは少なく見積もっても30万人が死ぬかもしれないという学者までいるんですよ。30万人がどれだけの数字かというと、東日本大震災の犠牲者は1万5000人ですよ。ということは、南海トラフはその20倍以上の規模の震災という想定となる。しかも、これは少なめの想定で、地震が通勤ラッシュの時間帯に来たらどうするのか? 満員電車に乗ってた人はほぼアウトですよ。地下街だって水没する。特に大阪の場合は8メートルの津波で生駒山までが水没するという計算がもう出てる。要は大阪平野が全滅するってことですよ。あと、高知では34メートルの津波の可能性がある。34メートルといったら11階建てのビルを超える高さで、それが地震発生から2分から3分で来る。そんなのどうやって逃げるのか? 伊豆、静岡、伊勢、和歌山南部といった辺りも壊滅状態になる可能性もあって本当に30万人で済むのか?というレベルですよ。ヘタした100万人を超えるかもしれない。

 懸念はまだあって、これは極端な話かもしれないけれど、救援の名目で来た外国の軍隊がもしも居座ってしまったらどうするのか? 中国だったらやりかねないでしょ。そうなったら日本は事実上、外国に乗っ取られて国がなくなりますよ。現実的な話でいえば、二束三文になった日本の土地や資産を外国企業が買い漁ることは間違いない。そうなったら日本はもう立ち直ることはできないですよ。日本人がいくら頑張って復興しようとしても全部、おいしいところは外国に持っていかれる。それでも、国は何もしない。マスコミも何もいわない。

 いまのマスコミはどうかしてますよ。彼らはずっと『宮崎沖の日向灘とトカラ列島に地震が来たら南海トラフの前兆です』と言ってきたのに最近、トカラ列島と南海トラフは関係ないと言い出している。これは国民に対する裏切りですよ。なぜなら、4月にトカラ列島の群発地震が起きてるから!『ついにトカラに異変が起きたぞ。南海トラフ対策はどうなってるんだ』って騒ぐのが普通なのに、なかったことにしようとしている。じゃあ、これまで20年近く前兆だって言ってきたのは一体何だったんだ!って。ずっと嘘をついてきたのか! もう、こういう話ばっかりですよ、いまの日本は」

 不思議なのはなぜ自分の国なのに守ろうしないのか、だ。守りたくてもその金がないというのであればまだわかるが、前田が言うように日本は世界に冠たる経済大国であり、世界一の債権国家なのだ。いくらでもやりようがあるはずだろう。

国民1人当たり約100万円の借金の真相

 「なぜ、政治家も官僚も何も対策をしないのか? それどころか、国土強靭化の予算を年々減らしてるのはなぜか? それは財務省がずっと『国債を発行したら国が破綻するから』という財政均衡論が振り回しているからですよ。本来であれば、国債をバンバン発行して、その金で国土強靭化も地震対策も進めればいいんです。景気対策にもなるわけだから。MMT理論を読めば、それが可能であることは誰にだってわかる。当たり前でしょ。銀行から融資を受けずに経営している企業がどこにありますか、という単純な話なんだから。ところが、財務省は絶対にそれを認めない。財政均衡論。これがいまの日本のガンなんですよ」

 MMT理論を簡単にいえば「現在の日本が円建ての国債を発行している限り、財政破綻はありえない」というもので、その理由は通貨発行権を自国で持っているからだ(またハイパーインフレに対する懸念は前田氏が後述)。財政均衡論とは、「いわゆる国の借金が1200兆円になりました。国民1人当たり約1000万円の借金です」というレトリックに象徴されるもの。しかし、これは国民の借金ではなく、政府の借金であり、国民はお金を貸している側。債権者側であって「国民1人当たり約100万円の借金です」というのはデタラメだ。すでに多くの国民がこのことを理解しているのに、いまだに財務省をその立場を崩さない。彼らはわかっていて嘘をついているのか? 政治家たちもわかっていてそれに乗っているのではないのか?

 「財務省のエリートたちはMMT理論を理解しています。なぜなら、アメリカの格付け会社のムーディーズが日本の格付けをA2に落とした時、財務省は『先進国の自国通貨建て国債のデフォルト(財政破綻)は考えられない』『日本はハイパーインフレの懸念はゼロに等しい』と言って抗議しているから。だから、彼らはMMT理論も、財政均衡論の嘘も全部わかっている。わかっていながら、国内に向かっては『国債を刷り過ぎたら財政破綻する』と言い、海外向けには『そんなことは起こらない』と二枚舌を使っている。

 そもそもMMT理論の提唱者の1人、ステファニー・ケルトン氏は日本こそがMMT理論の実践者だったと言っているんですよ。事実、小泉首相時代の日本は400兆円の特別会計、裏会計で実質回していたでしょ。それをいろいろ突かれていまは縮小させているけど、そうじゃなくて、全部表に出して表と裏合わせて450兆円で日本を回せば、いますぐにだって経済復興は可能となるだろうし、地震対策だってできるでしょ! 

 これは本気でやれば十分にできる話だと思いますよ。なのに、官僚も政治家もやらない。逆に彼らがやっていることといえば、日本を切り売りしているのかと疑いたくなるようなことばかりでしょ?

日本のメーカーを見捨て、海外のメーカーを援助する不条理

 例えば、台湾の半導体メーカーTSMCの日本誘致の話は相当デタラメですよ。この前、経済産業省はTSMCに5年間で190億円の援助を決めてたけど、それならなぜ日本のメーカーを援助しないのか? 日本の半導体はダメだ、ダメだと自虐的なことばっかり言ってるけど、F22やF35といった最先端の戦闘機に搭載されているアレイレーダーのチップを作っている会社が日本にあるでしょ。その会社は赤字で倒産間際だけど、なぜ、助けてあげないんですか? ほかの国だったら、国家をあげて保護してますよ。日本だけでしょ。自国の技術を平気で海外にくれてやってる国は。財務省は「日の丸半導体の復興」とか言ってるけれど、何を言ってるのか! あなたたちが一生懸命誘致したTSMCはさっき言ったアレイレーダーのチップを作ってる、あの半導体メーカーを買収しようとしてますよ。190億円の使い道ってこれですよ。日本の最先端技術を守らないどころか、TSMCに食わせようとしてるって何を考えてるんだ! これは控えめに言っても売国行為ですよ。実際にはすでに日本の切り売りを始めてるんです、彼らは」

 5月31日、経済産業省は台湾の半導体メーカーTSMCに対して5年間で190億円を拠出することを発表した。年内にはTSMCと日本の国内メーカー20社が参加して筑波に研究開発拠点を作ることも決まっており、経産省はここから日の丸半導体の復興が始まると意気込んでいる。しかし、多くの識者たちは日本の半導体技術が盗まれ、技術者の流出を招くだけだと大きな懸念を表している。さらに、190億円という金額は研究開発費としては少額でEU、アメリカ、中国では半導体メーカーの誘致には数千億円から兆を超える予算を計上している。そのため、今後、経産省は予算の増額を言い出すことも心配されている。

「TSMCの誘致を肯定しているのは日経とかの大手メディアだけですよ。テック系のメディアはどこも批判しています。日の丸半導体の復興なんか幻想。日本の半導体技術をすべて持っていかれるだけ。TSMCは研究開発なんかしないで日本の技術者のリクルートをするだけだって。その通りだし、経産省だってわからないわけないでしょ。それでもやるっていうことは利権があるからでしょう。

 結局、そういう金にぶら下がってパーセンテージをもらっている輩が議員にも官僚にも多いんですよ。

 例えば、○○議連ってのがいろいろあるでしょ。あそこには年間10億円ぐらいの予算が出てるらしいんですけど、議連が何をしているのかといえば、何もしていない。ちょっと会議に出るだけで年間数億円が懐に入ってくる仕組み。だけど、この議連に入らず、一番仕事していた人間を俺は知ってますよ。(アントニオ)猪木さんです。事実、猪木さんが一番あの国と交渉してたでしょ。だけど、猪木さんはあんな議連には入りたくないって言って入らなかったんですよ。だから、腐った議員もいれば、キレイな議員もいる。しかし、だからといって政治家の自浄に期待しても埒が明かないと俺は思ってます。ここはどうしても国民が声をあげるしかない。俺たちが黙っていたらもっとひどいことになるだけ。ここは俺たちの国なんだから、俺たちの手で守るしかないと思って声をあげていくしかないんですよ。俺はそう思ってこの本を書いたんです」

■前田日明の新刊
『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』

日本を憂う最強・最後の論客、前田日明降臨!。日本が抱える数々の問題、尖閣、竹島、コロナ、南海トラフなどを鋭い舌鋒で快刀乱麻! 前田日明の憤りのすべてが詰まった問題の書だ(定価1400円+税)。
amazonほか、全国書店で発売中


元都庁幹部の小池都政“暴露本”、職員の間に激震…都庁内の書店“レジ裏”で平積み販売

 15日、東京都庁第1庁舎の2階の書店でのこと。「すいません、この本、置いていませんか?」と手に持ったスマホの書影を書店員に見せると、レジ裏に平積みされた本の山から一冊の本が取り出されてきた。東京都総務局人事課長や中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任した元都庁幹部、澤章氏が著した『ハダカの東京都庁』(文藝春秋)だ。同店内の書棚にはかつて都庁内を震撼させた大宅壮一ノンフィクション賞受賞作『女帝 小池百合子』(石井妙子著、同)ですら平積みされていたが、なぜか『ハダカの東京都庁』は1冊も見当たらなかった。

 実は同日、「文春オンライン」(同)に掲載された記事『西新宿から「職員が死にそうだ」とうめき声が…… 元幹部職員が明かす、小池百合子が招いた東京都庁の悲惨な「緊急事態」』冒頭で、澤氏は前述の自著の出版に関して次のように記していた。

「西新宿の都庁第一本庁舎の2階には書店が入っている。今頃、『ハダカの東京都庁』はちゃんと並べられているだろうか、ちょっと心配である。

 というのも、1年前の春に出版した拙著『築地と豊洲』は、発売当初こそ平積みにされたものの、いつの間にか店頭から消え、店員に尋ねるとレジの後ろからこっそり取り出してきたという話を都庁職員から聞いたことがあるからだ」

 どうやら澤氏の懸念の通りの事態が、都庁内で現出しつつあるようだ。実際、東京都職員はこの本をどのように受け止めているのだろうか。

「裏切り者の本は買ってはならない」

 澤氏の著作は東京メトロや、はとバスといった都内大手企業をも影響下に置く“都庁ホールディングス”の全体像と、その内部で行われる幹部職員の定年後の“再就職”の実態、都庁記者クラブの内実、赤裸々な都庁職員の出世競争などをつまびらかにした意欲作だが、真っ向から小池百合子氏を批判しているわけではない。では、庁舎内の書店が書棚におけない理由とはなんだろうか。

 別庁舎で勤務する中堅職員は次のように話す。

「実際、みんなこっそり買って読んでいますよ。ただ第一庁舎の書店の書棚に置かれているのをレジに持っていくのを誰かに見られると困る。だから、書店さんが配慮して(レジ裏に置いて)いただいているのではないかと思いますよ。澤さんがご指摘されている通り、本を買っているところを見られでもしたら、政策企画局か総務局に通報されます。最近は、第一庁舎内では密告が常態化しているので、すぐ小池(百合子)知事の耳に入り、即人事異動の対象になるでしょうね。

 本の内容や書かれているファクトがどうこうというより、小池知事が気にしているのは“澤さんの著作”であるという点です。著作で指摘されていらっしゃいましたが、今の都庁は『裏切り者は絶対に許さない』という風潮だからです。つまり、『裏切り者の本』だからこそ『買ってはならない』のです」

 別の都の出先機関に勤務する若手職員は次のように語る。

管試同期(管理職試験に合格した同期職員)の出世競争の有様や、若手が世間からバッシングされることを防ぐため都職員であることを『隠す人』になりがちだという指摘はその通りですし、小池知事が(TBS系情報番組の)『ひるおび!』『ゴゴスマ』がお気に入りで、打ち合わせを止めて見入っているというくだりは読んでいて爆笑しました。知事室に『扉を開閉する係の職員がいる』なんていう話も、世間の人にとって見れば異様でしょうね。小池知事に関しても批判一辺倒というわけではないと思うのですが……。

 軽妙な筆致でありながら、今の都庁内の息苦しさを的確に示していて私は個人的に好感が持てましたが、“小池知事のイエスマン”と評された知事周辺の幹部は面白くはないでしょうね。築地市場と豊洲市場の内実を書かれた澤さんの前回の著作は、官房3局を中心に関係部局の職員を総動員したファクトチェック、いわゆる“あら捜し”が行われました。今回もまた同様の対応が行われているのではないでしょうか」

 果たして小池知事はこの本に対して、どのような感想を持つのか。ぜひとも知事と懇意にしている都庁記者クラブの報道陣には知事会見で聞いてほしいものだ。

(文=編集部)

 

都議選、自公で過半数奪還なら“小池おろし”はあるのか?自民党都連幹事長に聞く本音

 6月25日の告示を控えた東京都議会議員選挙は、7月4日に投開票が行われる。都議選は国政選挙の前哨戦とも言われ、今年は秋までに衆議院議員選挙が行われることもあり、その動向が注目されている。

 前回2017年の都議選は、小池百合子東京都知事が率いる都民ファーストの会が第1党に躍り出て、自民党は大敗を喫した。今回は、小池知事が特別顧問を務める都ファが党勢を維持するか、選挙協力を行う自民党と公明党が過半数を取り戻すか、が焦点となっている。

 この4年間を踏まえて、小池都政とどう対峙していくのか。自民党東京都連幹事長の高島直樹氏(※「高」は正式には「はしごだか」)に話を聞いた。

前編はこちら

小池知事の“発信力”に負けた2017年

――都議選は6月25日告示、7月4日投開票という日程です。

高島直樹氏(以下、高島) もちろん、都連幹事長として重要な選挙だと位置付けています。ましてや、今年は数カ月後には必ず衆院選が行われます。過去の例を見ても、都議選がその後の国政選挙に大きく影響することは明らかです。今回、自民党は60人の公認候補者を決定しました。各候補者は勝ち抜くという強い思いを持ち、1人も欠けることなく、全員当選に向けてがんばってほしいと思っています。そして、自民党が第1党を奪還すること、友党の公明党とともに過半数の議席を取れるように努力します。

――今回の都議選の動向については、どう見ていますか。

高島 コロナ禍での選挙ということで、恒例の成田山詣をはじめ、パネルディスカッションや勉強会など人が集まる行事はほぼ中止になっています。そのため、各候補者の不安が募っているのは事実でしょう。自民党の強みのひとつは「集めて、訴えること」ですが、そうした戦略が取れないことは、いわば手足をもぎ取られたような感覚です。しかし、これは各党全候補みな同じ条件ですから、どう乗り切るかがカギになります。

――5月に行われた全国紙の世論調査では、政党別の投票先で自民党が最多の30%を占めていました。

高島 投票には行くものの、どこに入れるかは決めていないという人が多いのが実情ですから、気を抜かずに選挙戦をしっかり戦い抜くつもりです。データも必要ですが、そうした数字に溺れることなく、自分たちの政策を地道に訴えていくことが大切です。

――現在は都ファが第1党ですが、どう差別化を図っていきますか。

高島 自民党は6月8日に公約を発表しました。前回の都議選では、都ファから「議員立法による条例案をほとんど制定していない」「議会が機能していない」「情報公開も遅れている」といった指摘がありましたが、この4年間を振り返ると、都ファがどこまで情報開示を進めたでしょうか。まったく変わっていないような気がします。

 また、私たちは議員立法を提案することが目的ではありません。都民の生活がどれだけ豊かになり、しっかりと都政を運営することができるか。そうした観点から行政と意見交換を行い、ブラッシュアップした条例を提案しています。

 前回の都議選では、広報・宣伝という意味では小池知事の発信力に負けたことは事実です。ただし、いざ議員バッジをつけて、いくつかのパフォーマンスをやったところで、結果にはつながっていません。単なるパフォーマンスではなく、行政と一体となって、都民のための都政を堅実に進めていくのが自民党の考え方です。

――仮に、自民党と公明党が過半数を占めた場合は、都政運営はどうなりますか。

高島 仮にそのような議会構成になったとしても、やはり是々非々の姿勢を貫くべきです。藪から棒に「小池知事おろし」をするようなことはありません。議会や都民の理解を得られるような議案であれば賛成し、小池知事を後押しすべきです。逆に、これは違うのではないかという議案であれば、毅然とした態度で対応していく必要があると思います。この2年間については、自民党は小池知事が提案した予算案に賛成しています。都議会において小池知事も議員も同じ都民の代表ですから、ともにがんばっていかなければなりません。

(構成=編集部)

JRA武豊も「確執」経験した因縁の相手が藤田菜七子と急接近!? 熾烈な女性騎手のリーディング争いに頼れる援護射撃

 13日の東京競馬最終レース。3歳以上1勝クラスで勝利したのは、1番人気に支持されたアラビアンナイト。2着に2番人気テンハッピーローズで馬連440円という堅い決着だった。

 しかし、3着に入線したのは7番人気アドマイヤチャチャ。人気薄の同馬が3着に逃げ粘ったことで、3連複は4410円と中穴決着。3連単は13260円と、馬券的妙味がある決着となった。

 同馬をリードして、ゴール前までしぶとく逃げ粘る好騎乗をみせたのは、女性ジョッキー藤田菜七子騎手。

 実は、藤田騎手の「アドマイヤ軍団」への騎乗は同馬で3頭目。JRA通算2754回の騎乗を数える藤田騎手の貴重な”アドマイヤ勝負服姿”は珍しく、新鮮に映った競馬ファンもいただろう。

 藤田騎手がアドマイヤの馬に初騎乗したのは、2019年11月10日の福島記念(G3)のアドマイヤジャスタ。当時デビュー4年目で”初体験”を果たした藤田騎手だが、結果は7番人気で12着と惨敗。「ゲートのなかでソワソワして出遅れてしまった」と敗戦の弁を語っている。

 この敗戦が原因か、藤田騎手はその後、「アドマイヤ軍団」からお呼びが掛からず、次に騎乗したのは今年5月2日。なんと1年7ヶ月もの空白期間があった。

 このときは新潟8レース、4歳以上1勝クラスでアドマイヤレオに騎乗。4番人気の同馬を2着に導く好結果を出したことが評価されたのか、5月22日の同クラスのレースにも同馬で連続騎乗を果たした。

 アドマイヤレオを管理するのは美浦・柄崎孝厩舎。前出のアドマイヤチャチャも同厩舎の管理馬であり、こうした縁もあって藤田騎手と「アドマイヤ軍団」の間柄は、以前よりも近くなりつつある。

 1999年にアドマイヤベガで日本ダービー(G1)制覇するなど、90年代後半から00年代前半にピークを迎えた「アドマイヤ軍団」。このアドマイヤの冠を持つ馬のオーナー近藤利一氏は、2019年11月17日に77歳で死去。その後「アドマイヤ軍団」を相続したのは、利一氏の後妻の近藤旬子氏だ。

 去年の5月頃、旬子氏は所有していた2歳馬7頭を、ワールドプレミアの馬主で有名な大塚亮一氏に譲渡。一時は「馬主を辞めるのでは?」という噂も立った。

 しかし去年のセレクトセールでは、旬子氏の名義で1歳馬が取引されるなど、馬主稼業は継続予定。アドマイヤの冠名が残ることに胸をなでおろした競馬ファンも多かっただろう。

 このように「アドマイヤ軍団」の周辺には数々の“逸話”がある。なかでも有名なのが、レジェンド武豊騎手との“確執”だ。

 2007年の皐月賞(G1)で、1番人気アドマイヤオーラに騎乗した武豊騎手。後方からの騎乗で4着となり、人気を裏切る結果となった。

 さらに2週間後のクイーンエリザベス2世C(G1)でも、武豊騎手はアドマイヤムーンで3着。当時の近藤利一オーナーの騎手批判が直接の原因か定かではないが、2007年以降、武豊騎手の「アドマイヤ軍団」の騎乗数は大幅に減少した事実がある。

 そして2020年1月。超良血馬アドマイヤビルゴのデビュー戦の手綱をとったのが武豊騎手。「アドマイヤ軍団」との絶縁関係が回復したと話題となった。

 武豊騎手の例に限らず、近年の「アドマイヤ軍団」の鞍上は、バラエティに富むようになった感がある。その理由は近藤利一氏が亡くなり、旬子氏がオーナーに変わった時期とリンクしている。

 つまり、騎手起用の決裁権を持つ馬主が旬子氏となったことで、柔軟な騎手起用が実現。藤田騎手が久しぶりに「アドマイヤ軍団」に騎乗した点も、同じ理由かもしれない。

 前述の通り、藤田騎手が初めて「アドマイヤ軍団」の馬に騎乗したのは、利一氏が存命のとき。その後の長い空白期間を経て、今年5月に久しぶりに騎乗。新潟での連続騎乗や、冒頭のアドマイヤチャチャへの騎乗などは、旬子氏がオーナーになって以降のタイミングと見事にリンクする。

 一方で気になるのが、その藤田騎手の現在地だ。

 今年3月、藤田騎手以来5年ぶりに誕生した2人の女性騎手。そのうちの古川奈穂騎手は現在リハビリ中も、初白星を挙げた週から4週連続勝利をマークするなど、一躍“時の人”となった。

 もうひとりの永島まなみ騎手もデビュー後に無事、初勝利を挙げてから順調に成長中。12、13日ともに5鞍に騎乗した計10鞍の騎乗数は、実は当週の藤田騎手よりも多かった。

 その生存競争の激しさは、ジョッキー自身が最も知るところ。

 女性騎手のなかでも先輩格である藤田騎手にとって、今は1頭でも多くの騎乗依頼を求めているのが厳しい現実だ。

 事実、春先の新人女性騎手誕生の話題以降は、それほど話題に挙がらなくなった藤田騎手。春のG1戦線の裏で、ひっそりと騎乗しており、勝ち星もそれほど伸びていない。

 今年は10勝をマークしているが、先週は8鞍で前出の3着が精一杯。2週前は5鞍、3週前は4鞍と騎乗数が少ない。5月23日の勝利を最後に、勝ち星をあげていない点も気がかりだ。

 今後も藤田騎手が「アドマイヤ軍団」に騎乗する可能性はあるなか、今回の騎乗のように好結果を出し続けることで、さらに騎乗依頼は増え、他の馬主からも声が掛かるようになる……。

 現役女性ジョッキーの第一人者でもある藤田騎手が、再びクローズアップされ、その輝きを取り戻せるか。

 今回の好騎乗が、その足がかりとなることに期待したい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール>
野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

晴海フラッグ、引渡し遅延での民事調停は無理筋なワケ…選手村利用“中止論”、即時工事を

 コロナ禍が終息を見せず、緊急事態宣言がだらだらと続くなか、東京五輪選手村での利用の後に分譲・引渡しを予定している大規模マンション群、晴海フラッグが久しぶりにメディアを賑わしている。このマンションですでに購入の契約をしている客の一部、約20名が、東京五輪延期により引渡しが1年遅れたことに対する補償を求めて、東京地裁に民事調停を申し出たからだ。

 晴海フラッグは計画戸数5632戸、東京都中央区の晴海に建設される大規模マンション群だ。このうち分譲されるのは全体戸数の74%にあたる4145戸で、19年7月に始まった中低層棟の分譲では、すでに約900戸あまりが売買契約を締結しているという。五輪終了後に建設が予定されている高層棟(2棟1455戸)を除いては、建物はすでに完成。五輪終了後に間取りなどを含めて全面リニューアルを施して引き渡すため、中低層棟の引き渡しは2023年3月を予定していた。

 ところが長引くコロナ禍と、それを理由とする五輪延期によって、売主である三井不動産レジデンシャルを幹事会社とするデベロッパー11社は、契約者に対して引渡しの1年延期を申し出たのだ。

 投資用で購入する投資家と違い、実需での利用を考える場合、現在居住中の賃貸マンションの契約延長の問題、子供の学校の問題など、「たかが1年、されど1年」である。1年分の賃料くらい補償してほしい、という気持ちもわからなくもない。説明会の開催を迫ったが、売主側はこれを拒否。そのことで関係が険悪になったとの報道もある。

売主側の理屈

 一方で、売主側も、今回のコロナ禍による五輪開催延期は想定外の事象であるので、本来ならば契約締結後の買主からの契約解除は、すでに受領している手付金(購入価額の10%程度)については返済せずに没収してしまう(手付流し)こともできるのだが、今回はノーペナルティでの解約に応じているという。

 ならば延期によって人生計画が狂ってしまう契約者は、さっさと契約解除して別のマンションを探せばよいというのが、売主側の理屈だ。実際にすでに200戸もの契約キャンセルがあったと聞く。通常のマンション売買契約書には、天災などの不可抗力な事象を原因とする引渡しの遅延については免責される条項が入っているはずだ。さすがに延期を売主側の人為的なミスとすることに関しては、今度はデベロッパー側に同情してしまう。

 つまり結論としては、契約者の気持ちは理解するものの、補償などの要求はやや「無理筋」というのが結論だ。担当する弁護士もいきなり裁判に訴えることはせずに調停に持ち込んでいるところをみても、裁判所で闘うことにあまり勝ち目はないと思っているのではないだろうか。裁判所からしても、こうした案件がきても「まあ、お客さんの気持ちもわからないではないが、売主は大手さんばかりなのだから、あんまり喧嘩せず」くらいの気持ちだろう。もともと東京都から都有地を異常に安いお値段でデベロッパー各社に卸されている(むしろ、こちらのほうが裁判沙汰かもしれない)わけだから、ちょっと補償くらいしてくれたって、という買主側の思惑も透けて見える。

五輪レガシーとしての価値は薄れた

 現在、国民の大半が東京五輪の中止または再延期を望んでいるという。五輪に振り回されている晴海フラッグだが、一向に先が見えない視界不良の中、どうしていけばよいのだろうか。結論は「もう振り回されることはやめてしまおう」というものだ。

 まず、五輪が中止となれば話は簡単だ。今すぐリニューアル工事にかかることができる。従来、2年半をかけて間取りの変更、内装等のやり替えを行うことを予定してきたが、選手村として使われないのだから片付けもなく、多少工期を早めることができるかもしれない。最速でかかれば2023年の夏くらいまでに引き渡せる可能性がある。

 ただし、五輪レガシーとしての価値はかなり薄れてしまったことは否めないだろう。それどころか、選手村として利用され、万が一にもクラスターが発生などしようものなら、風評被害が発生することも心配だ。まだ残り3000戸以上の住戸を売らなければならないデベロッパー側も、まことにご苦労様というしかない。

 さて、森喜朗さんをはじめ、五輪関係者は石に噛り付いてでも五輪を開催したいとのことだが、仮に行うとしても、日本にやってくる選手や競技関係者の数は極端に少ないだろう。そして選手村を利用する選手も少なく、おまけにPCR検査実施、外出もままならない、そんな選手村に多くの日本人がワクワクするだろうか。

 いっそのこと、もう選手村として利用することを諦めたらどうだろうか。今、少なくとも選手村としての利用をやめて、リニューアル工事に入れば、多少の遅れがあっても23年の引渡しが大きく遅れることはない。デベロッパーは売りにくくはなるだろうが、もはや「無理くり」行われた五輪の「選手がいたんだか、いなかったんだかわからない」選手村の跡地のマンションに、過度の不動産的価値を期待するのはそれこそ「無理筋」というものだ。もともと土地代はめちゃくちゃ安かったのだ。思い切り安売りして、さっさと売りさばけばよい。

 それで、やってくる選手たちはどこに滞在するか、といえば簡単だ。コロナ禍で苦しむ都内のホテル・旅館の部屋を選手、競技関係者たちに利用してもらえばよい。菅首相得意の「Go  To ホテル&旅館」だ。都内の多くの宿泊施設は長引くコロナ禍といつまでも解除されない緊急事態宣言下で、稼働率は10%程度と阿鼻叫喚状態だ。そんな彼らを救うことがGo Toだったはず。選手村はさっさとマンション仕様にお化粧直しして早く売り払う、選手たちには弱り切ったホテル・旅館に宿泊してもらう。どうせ海外からの観客を呼ぶことは不可能だろうし、日本人観客だって制限されてあまり来ないだろう。全館PCR検査体制を万全に整えたうえで、一棟丸ごとお泊りいただければ、日本流の「お・も・て・な・し」の真髄を味わっていただけるはずだ。

 これだけのこと、リーダーの意思で決められるはずだ。放置しておけば経済的被害はどんどん拡大する。そして人々は疑心暗鬼となって、無理や無駄な闘争が始まる。晴海フラッグを早く楽にしてあげようではないか。

(文=牧野知弘/オラガ総研代表取締役)

●牧野知弘(まきの・ともひろ)

オラガ総研代表取締役。金融・経営コンサルティング、不動産運用から証券化まで、幅広いキャリアを持つ。 また、三井ガーデンホテルにおいてホテルの企画・運営にも関わり、経営改善、リノベーション事業、コスト削減等を実践。ホテル事業を不動産運用の一環と位置付け、「不動産の中で最も運用の難しい事業のひとつ」であるホテル事業を、その根本から見直し、複眼的視点でクライアントの悩みに応える。

パチスロ『鉄拳4デビル』0Gスタートでも破格の期待値! その「狙い目」と「注意点」をご紹介

 大松のパチスロ「ハイエナ」紹介。今回は驚異的な出玉性能で話題を呼んでいる『パチスロ鉄拳4デビルVer.』について書いていきたい。

 当記事の内容はハイエナ目的だけでなく「本機に触れる全てのプレイヤー」に見て頂きたい情報となる。

 本機は純増約2.7枚のAT「デビルラッシュ」を搭載したマシン。CZ「ジャッジメントバトル」経由とフリーズ経由で威力が異なるが、いずれも非常に強力だ。

 SNSでは、2400枚完走後100G以内にフリーズして再度完走、その後フリーズを重ねて計6000枚、8000枚といった報告も少なくない。

 CZ経由であれば特化ゾーン「デビルインパクト」からスタート。8G+αの間に毎ゲーム上乗せが発生し、平均上乗せG数は224G、AT突入時の期待獲得枚数は「1500枚オーバー」だと言われている。

 フリーズ経由は、シリーズでお馴染みの0G連上乗せ特化ゾーン「鉄拳アタック」が発生。擬似遊戯により7図柄が揃っていく演出で平均約360Gの上乗せかつ「2000枚オーバー」の出玉に期待できるようだ。

 本機のセールスポイントはなんといっても「フリーズ」である。「デビルゾーン」というフリーズ高確率区間も存在しており、ゾーン突入時の「約7回に1回」の割合でフリーズが発生する仕様だ。

 「デビルゾーン」は有利区間リセット時のAT終了後や設定変更時の一部で突入。100G保証で平均120G継続が見込め、突入率は設定1で約1/804と言われている。

 通常時は主に規定ゲーム数消化でCZ「ジャッジメントバトル」を目指すゲーム性。3つのモードがあり天井もそれぞれ異なる。「ジャッジメントバトル」敗北後は、基本的に有利区間を引き継ぐ仕様となっているようだ。

 引き継ぎが発生した場合は「デビルゾーン準備」へ移行する場合があり、この準備状態を経由して「デビルゾーン」へ突入する。

 本機は「デビルゾーン」終了までがひとつの流れといっても良い。特に「AT後に即ヤメ」や「ジャッジメントバトル敗北後に即ヤメ」してしまうと、大きく「期待値」を損してしまうため注意したい。

 特に550G付近で当選したCZに敗北すると、実戦上は次回200〜250G付近で当選するパターンが非常に多く見られた。

 550G付近のCZ後は「0G〜 期待値8500円」とも言われており、ハイエナにとって宝のような状況が発生するため、ヤメる場合は覚悟が必要になるかもしれない。

 330G付近でのCZも同様である。この場合は実戦上、次回も330G以内の当選が非常に多く確認されており、大きな「期待値」が発生すると見られている。

 これからプレイされる方は「デビルゾーン終了」がヤメ時であることを頭の片隅に入れていただければ幸いだ。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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『着飾る恋には理由があって』なぜ“死角なきドラマ”が不発?川口春奈の不運とTBSの誤算

 TBS火曜22時台の『火曜ドラマ』は、昨年1月期の『恋はつづくよどこまでも』以降、好調をキープしてきた。とりわけ終盤の強さはすさまじく、右肩上がりで最終話を迎えることが定番化していたが、どうも今春の『着飾る恋には理由があって』は雲行きがあやしい。

 主演は昨年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)で株を上げた川口春奈(26歳)で、横浜流星(24歳)、丸山隆平(37歳)、高橋文哉(20歳)、向井理(39歳)の20・30代イケメンが強力にサポート。さらに、中村アン(33歳)と夏川結衣(53歳)、乃木坂46の新センター・山下美月(21歳)、癒やし系芸人の飯尾和樹までキャスティングのバランスは今春トップクラスと言っていいだろう。

 スタッフも、『リバース』『アンナチュラル』『中学聖日記』『MIU404』らを手がけたチーフ演出・塚原あゆ子×プロデュース・新井順子のコンビで不安なし。脚本の金子ありさもラブストーリーの経験豊富なベテランで、昨年も『恋はつづくよどこまでも』をヒットさせたばかりだ。

 どこにも死角がなかったはずのドラマが、それほど盛り上がりを見せることなく終わろうとしているのはなぜなのか。掘り下げていくと当作と川口の不運が見えてくる。

イケメンはいるが共感とキュンがない

『火曜ドラマ』の好調を支えてきたのは、主に「ヒロインへの共感」「“キュン”シーン」「イケメン」という3要素だった。そのことは『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』『この恋あたためますか』『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』を思い出してもらえればわかるのではないか。

 その3要素から、あらためて『着飾る恋には理由があって』を見ると、視聴者の支持を集めているのは「イケメン」だけに留まっている。

 川口が演じる真柴くるみは、オシャレな服で着飾り、SNSには多くのフォロワーがいて、仕事も華やかで、表参道のオシャレな家に住んで、周囲にはイケメンだらけで、悩みを聞いてくれる年上の女友達やプロのカウンセラーがいて、かわいいボーダーコリー犬と触れ合えて……。ヒロインに共感しようと思ってもできないほど恵まれすぎているのだ。

 この点で等身大の役をもらい、共感を得やすかった上白石萌音、多部未華子、森七菜らとの差は大きく、視聴者が「くるみの恋を応援しよう」という気持ちにさせられていない。

 また、毎週“キュン”シーンを盛り込んでいるが、それが視聴者にときめきを与えられていない感がある。

 たとえば6月8日放送の第8話でも、「くるみがソファで寝た藤野駿(横浜流星)のほほをつつき、目を覚ました駿がくるみの髪を優しくなでる」「思いを寄せ続けた葉山祥吾(向井理)がくるみの顔をのぞきこんで『すっぴん初めて見た』と言われる」「駿と葉山が『遠慮はしない』『はじめに泣かせたのはどっちですか』と自分を取り合うように口論する」「くるみが葉山と自転車で2人乗りして腰にしがみつく」「仕事に没頭する駿をくるみが励まし、愛情を確認し合うようにハグする」などのシーンがあった。

オシャレでカッコよすぎる映像

 しかし、最近の『火曜ドラマ』のようにツイッターが盛り上がることはなく、ほとんどネットニュースにもなっていない。そんな寂しい状態を招いている理由は、「映像がスタイリッシュすぎて、視聴者が自分を投影させづらいから」ではないか。当作の大半が「オシャレ」「カッコイイ」と思わせるシーンやシチュエーションで占められ、「熱心に見て感情移入する」というより、「美しいものを鑑賞して楽しむ」というイメージの作品になっているのだ。

 それは“キュン”シーンだけではなく、劇中には、モダンでピカピカな家、都会的なオフィス、優雅なボーダーコリー、センスのいいキッチンカーなど、鑑賞して楽しめる「オシャレ」「カッコイイ」ものが目白押し。

 とりわけ駿の料理シーンは、同じ塚原あゆ子がチーフ演出を務めた『グランメゾン東京』を思い出させるほど美しい。実際、第8話で登場したメニューは、「サーモンのプディング」「タコのガリシア風」「ガスパッチョ 初鰹、水茄子、ブラータチーズ」「グレープフルーツスープとヨーグルトのソルベ」「夏鱈、ホワイトアスパラ 天火焼き 藁の軽いスモーク」と、まるでレストランのプロモーションビデオを見ているように鮮やかだった。

「作り手が技術に酔ってしまったのではないか」と疑いたくなるほど、オシャレでカッコよすぎて、ラブストーリーに重要な感情移入がしづらくなってしまったのだ。

「どちらと結ばれても幸せ」は確定か

 では残り2話で、視聴者の共感を集め、“キュン”シーンでときめかせることはできるのか。

 くるみ、駿、葉山の三角関係がどんな決着になったところで、それほどの熱狂は生まれないだろう。2人は天才シェフとやり手ビジネスパーソンである上に、最高峰のイケメンで人柄もいいのだから、どちらと結ばれても幸せに決まっているからだ。事実、これまでネット上のコメントでは、駿と葉山の人気がほぼ同等レベルだった。

 むしろ、これまでのスタイリッシュ路線を極めて、クライマックスではこれまで見たことがないくらいの「オシャレ」「カッコイイ」シーンを見せるほうが大きな反響を得られるのではないか。塚原監督と新井プロデューサーのコンビならそれを実現するだけの力があるだけに、最後にアッと驚かせてくれるかもしれない。

 そしてTBSは、主演ながらイケメン中心のコンセプトで目立ちにくく、損な役回りになっている川口に、主演らしい見せ場を用意するべきだろう。第8話のラストシーンは、「駿と葉山が全力疾走で愛するくるみのもとに向かう」という恵まれすぎたものだったが、残り2話では試練を与えて奮闘する姿を見せたいところ。そんな姿を見せて、くるみの恋と仕事を応援したくなるムードが生まれたら、最終話のクライマックスは盛り上がるはずだ。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

パチンコ歓喜の「〇〇確変」マシンも話題! 「累計2億部突破」の人気漫画家は大のパチンコ好き?

 《コレは面白い!》と打ち込んだパチスロ機種、そしてそのコンテンツ自体に興味が沸き、原作となるコミックスを読破、さらにはアニメまで視聴してしまったものを勝手にご紹介。

 今回は女性漫画家であり、有限会社るーみっくプロダクション・代表取締役でもある高橋留美子さんです。

 御年63歳だそうですが、まだまだご健在なようで、現在も『週刊少年サンデー』にて作品を連載中。聞いた話ではパチンコにも行かれるそうです。

 そんな高橋さんの代表作といえば、『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』、『犬夜叉』等々。全てがパチンコ、パチスロ化されているのですから、我が業界への貢献度も絶大と言ったところでしょう。

 ご本人が“パチンコ好き”でその辺にご理解があるからこそ、ご自身の代表作が軒並みタイアップ化されてきたんでしょう。

『めぞん一刻』や他の作品中にもパチンコを打つ描写が出てきますが、好きなタレントや有名人が“パチンコ好き”だったなんて知ると、ちょっとだけ嬉しくなったりしませんか? 私は嬉しくなっちゃいます。

 まぁとにかく、恋愛コメディと言えばこの人。大学生の頃から漫画家としてご活躍中とのことですから、大ベテランの先生です。

 数字的にもスゴいです。漫画タイトル単体でいえば、単行本は1000万部売れれば大ヒットと言われていますが、高橋さんの代表作は軒並み1000万部を軽く超え、その総発行部数は2億冊を超えているそうです。

 いや~何だかとんでもないですね・・・。漫画単行本の印税がおよそ10%……う~ん、間違いなく大金持ちですよね(笑)。

 パチ、スロ化の版権料も中々のものなんでしょう……。 まぁいやらしい妄想は止めときます。

 今回改めて数えてみたんですが、これまでにリリースされた関連機種は60作品を超えます。

 関わったメーカーは奥村、ニューギン、サミー、三共、平和、オリンピア、ディライト、ロデオ、北電子、タイヨーエレック等々、実に多くのメーカーがお世話になっています。

 ただ、偉そうに言いながらも『少年ジャンプ』最盛期の世代だった私は、実を言うと高橋さんの作品はほとんど見た事がなく、最近アニメで見始めたアニメ版『めぞん一刻』が初めてまともに見る作品なのですよね。

 かなりの長編作品なのでまだ半分も終わっていませんが非常に面白いです。先は長いですが。

 めぞん一刻といえば、シリーズ最新作『Pめぞん一刻~Wedding Story~』(アムテックス製)のリリースが近いです。

 他とは異なる魅力を秘めた「祝言確変」を搭載している本機は、王道の確変ループと珠玉のラブソングが魅力の人気シリーズ。その収録曲の一部をご紹介すると、『オリビアを聴きながら』、『ひだまりの詩』、『夏の日の1993』等々、他にも名曲ばかり。

 YouTube等で検索してまで聞こうとは思いませんが、なぜかパチンコだと聞きたくなる。そんな歌ってありませんか?思わず一緒に口ずさんでしまいますよね。

 そんな名曲ラブソングの数々がピタリとハマる高橋留美子さんの漫画やアニメは本当にオススメです。たまには息抜きも必要ですよ。

 もちろんパチンコの方もお忘れなく。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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『大豆田とわ子と三人の元夫』が傑作であるワケ…脚本・坂元裕二、女優・松たか子のすごみ

 6月15日に最終回を迎える連続ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)。松たか子が演じるバツ3の主人公・大豆田とわ子と、そんな彼女に未練たっぷりな3人の元夫(松田龍平岡田将生角田晃広)が織りなすラブコメドラマだが、視聴率は5~6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を推移し、苦戦を強いられている。しかしネット上ではすこぶる反響がよく、業界内では「今クールでベストの名作ドラマ」との声も上がるほど。

 いったい本作は、何がそんなに一部ファンから評価されているのだろうか。あるテレビ誌の編集者はこう分析する。

「まず、いわずもがなですが坂元裕二さん脚本によるところが非常に大きい。2018年に『anone』(日本テレビ系、主演/広瀬すず)を書き終えた後に、『しばらくは連ドラをお休みして舞台や映画に専念する』と宣言した坂元さんが、約3年ぶりに書き下ろしたのが本作。当然、業界内の注目度も高かったのですが、視聴率的に苦戦したのは、やはり脚本家の名前だけでは視聴率が取れない時代だということでしょうか。

 とはいえ、3年ぶりの坂元脚本はさすがの一言で、軽妙な会話劇と愛すべきキャラクター設定、そして予想できないほどのウェルメイドな展開は、まさに絶賛されてしかるべきレベルの傑作。『東京ラブストーリー』で坂元さんが30%超の視聴率を獲得したのはちょうど30年前の出来事ですが、それから30年たっても、その筆はまったくサビれてませんし、むしろ進化している。彼が昔ほど連ドラ脚本を量産しなくなった今だからこそ、非常に価値の高い作品だと思います。各局のプロデューサーや人気俳優たちがこぞって坂元脚本を望むのも、むべなるかなというものです」

完成度の高い坂元裕二脚本を、飄々と演じ切る松たか子という女優

 ドラマの完成度は高いはずなのに低視聴率――。それは、「主演・松たか子」によるところも大きいのだろうか?

「確かに、『松たか子さんでラブコメ』という企画に、世間がそれほどのヒキを感じないというのもわからないではない。しかし、ではほかにどの女優なら成立したのかと考えても、松さんしかあり得ないんですよね。それぐらい、大豆田とわ子を演じる彼女はとてもチャーミングだし、彼女を起点に、坂元脚本がしっかり躍動しています。

 バツ3でシングルマザー、仕事も大変だし元夫を含む男たちも言い寄ってくる。決して“等身大の女性”を描く物語ではありませんが、彼女のリアクションや悩みはとてもリアリティがあふれている。そこにエスプリがこれでもかというぐらい効きまくるので、ラブコメというより、もはやテンポのいいフランス映画のよう。映画『アメリ』のような世界観を、うまいこと“働く女性モノ”に落とし込んであり、“技アリ”としかいいようのない脚本。そして、その完成度の高い脚本を、松たか子という女優が飄々と演じ切れていることもすごい。なので、松さんじゃないとダメなんです」(前出・テレビ誌編集者)

菅田将暉主演『花束みたいな恋をした』でわかった、坂元裕二脚本の“底力”

 では、最終回は是が非でも観るべきか? 初回から欠かさず観ていたという、ある映画配給会社の関係者はこう語る。

「私も坂元裕二さんの脚本には驚かされっぱなしで、もうワンクールは見続けたいと思うほど、ハマってます。『大豆田とわ子と三人の元夫』は毎回、冒頭にその回で何が起こるのかのダイジェストを見せ、それを視聴者が確認していくという構成なのですが、そういった仕掛けもお見事。YouTubeでいうところのサムネイルというか、『ネット動画全盛時代に連ドラが観られるにはどうすればよいのか』という命題のひとつの解がここにあり、きわめて効果的です。そして、冒頭でダイジェストを見せられても、それで「今回はこういう感じか」とはならず、毎回、最後には視聴者を“まったく違うところ”に連れていってくれるのです。

 今まで観ていなかった方にも、ぜひ動画サブスクで1話目から観ていただきたいところなのですが、仮に最終回から観ても、本作はきっとおもしろいはず。いろんな仕掛けが満載のドラマなので、ネタバレなど気にしないで楽しめると思いますよ。

 今年1月、コロナ禍で映画館が封鎖されるなかで公開が始まった『花束みたいな恋をした』(主演:菅田将暉有村架純、脚本:坂元裕二)は、興行収入37億円を超えるほどの大ヒットを記録。菅田さんが坂元さんの脚本を熱望して実現したという企画で、実際に菅田さんはこの脚本を大絶賛したといいます。坂元さんのオリジナル脚本にハマる30代40代の女性はちゃんとお金を持ってる層なので、今後も坂元さんオリジナルの脚本は映画界で争奪戦が繰り広げられるはず。つまり、連ドラで視聴率が低くとも、彼の脚本の価値はまったく下がっていないといえるわけです」

 視聴率に左右されない人気脚本家・坂元裕二が手がける『大豆田とわ子と三人の元夫』。今まで観たことがない読者は、最終回からチェックしてみるのも一興かもしれない。

(文=藤原三星)

●藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara