JRA武豊、超良血「忍者」裏ワザ「百花繚乱」駆使して凱旋門賞(G1)へ!? ついに見せたキーファーズの「本気」悲願達成へ欧州進出着々

 先月からスタートした2歳新馬戦。

 スタートダッシュを決めたい素質馬たちが続々とデビューを果たしているが、「武豊騎手と凱旋門賞制覇」を目指していることで有名な「キーファーズ」は、ここまで京都2歳S(G3)を勝ったマイラプソディの半弟マイシンフォニー(4着)がデビューしただけで、比較的大人しいスタートとなっている。

 代表の松島正昭氏が掲げる「武豊騎手と凱旋門賞(仏G1)制覇」という目標は、それだけで多くの競馬ファンを惹きつける魅力に溢れたチャレンジだ。

 だが、このフランス競馬が誇る世界最高峰のレースは、これまで日本馬どころか、欧州馬以外が勝利した例さえない。日本のトップホースがことごとく惨敗した歴史は多くの競馬ファンの知るところであり、キーファーズのチャレンジを目標ではなく、“夢”と捉えている人も少なくないだろう。

 今秋の凱旋門賞には、現在のところ先日のサンクルー大賞(仏G1)を制したブルームがキーファーズ勢の最有力候補であり以前、武豊騎手と凱旋門賞挑戦が叶わなかったリベンジの期待が高まっている。

 しかし、本馬はこれがG1初制覇。超一線級が集う凱旋門賞では、やはり伏兵の域を出ないだけに、現地メディアでも善戦が期待されている程度の存在だ。キーファーズの「武豊騎手と凱旋門賞制覇」の悲願成就が現実味を帯びているとは、残念ながら言えなさそうだ。

 ただ、今年のキーファーズの2歳馬ラインナップは、これまで以上の「本気度」が窺える。特に期待度の高さを感じさせるのが、欧州デビュー組だ。

 すでにニンジャ(牡2歳)、ペロタン(牝2歳)がA.オブライエン厩舎で、ヤマトナデシコがA.ファーブル厩舎でデビュー予定。欧州馬以外が勝ったことがないレースなら、先述したブルームのように「欧州馬」に武豊騎手を乗せて凱旋門賞を勝ってしまおうという非常に合理的な作戦である。

「ブルームの場合は、現役途中で松島代表がクールモアグループから権利の一部を買い取る形でしたが、デビューから手掛けるこれら3頭は、さらに一歩踏み込んだ形になりますね。

特にニンジャは、半姉が欧州2歳女王という超良血馬。デビューは当然、向こう(欧州)になりそうですが、主戦は武豊騎手に依頼する方針のようです。A.オブライエン厩舎が2016年の、A.ファーブル厩舎が2019年の凱旋門賞をそれぞれ制しており、こういったところにもキーファーズの本気度が窺えます」(競馬記者)

 ただキーファーズとしては、やはり「日本馬」で武豊騎手を乗せて凱旋門賞制覇が最大の目標だろう。遠征を強いられるハンデや、日本と欧州との馬場の違いなど、欧州馬による制覇と比較すると壁は決して低くない。

 だが、そこで登場した“裏ワザ”的な存在が、友道康夫厩舎に入厩予定のヒャッカリョウラン(牝2歳)である。

 本馬はアイルランド生まれのガリレオ産駒だ。しかし、そこをキーファーズがクールモアから購入し、あえて日本でデビューさせることとなったのがヒャッカリョウランである。昨今、マル外や持ち込み馬はそう珍しい存在でもないが、凱旋門賞を目標にあえて日本でデビューする欧州産馬は本馬くらいのものだろう。まさに松島代表のロマンが詰まった1頭だ。

「近年の凱旋門賞で旋風を巻き起こしているガリレオ産駒であることも頼もしいですが、それ以上に自身が凱旋門賞を勝ち、その子供のシーザスターズまで凱旋門賞を勝った欧州最高の名牝アーバンシーのインブリードが2×3という非常に濃い濃度で入っていることが、凱旋門賞へのこだわりを感じさせますね。

日本で重賞を勝ったガリレオ産駒はまだいませんが、日本の成績に問わず、一度は欧州で走る姿を見てみたい1頭です」(同)

 日本でデビューすることは、日本馬による凱旋門賞制覇の意義も大きいが、それ以上に武豊騎手がより多くのコンタクトを取れることも大きい。新馬の育成に定評のある日本のレジェンドジョッキーが、異色の存在ヒャッカリョウランをどう仕上げていくのか。今から楽しみが膨らむ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

元ヤクザやアウトローが次々とYouTuberデビュー…裏社会から顰蹙、不当な利益供与も!?

「日陰もの」。ひと昔前、裏街道に生きる者たちはそう言われていた。そんな日陰ものたちは、決して過去の武勇伝やケンカを大衆の前で自ら語り、それを誉れとすることはなかった……YouTubeという媒体が存在するまではだ。

 そう、最近はYouTube上に、現役、OB問わず、ヤクザやアウトローを自称する人々があふれ、嘘かホントか裏社会での武勇伝や出来事を語り、一定の支持を得ている。そして一方では、それを苦々しく思っている日陰ものたちもいるのだ。

 「メディア」とは、一昔前までは、主にテレビや週刊紙など、良くも悪くもそれなりの歴史と実績を持ち、世間に認知されていた媒体のことを指していた。

 「それが最近は、素人までが自らのYouTubeのチャンネルをメディアというようになった。1億2000万人すべてがメディア人であることを自称できる世の中になってしまったわけです。YouTubeというプラットフォームが持つ可能性は大きいですが、誰でも配信できるYouTubeチャンネルが我々のような『マスメディア』と呼ばれるようなものになることはない。脅威? それはまったくないですね。YoutTubeがテレビに置き換わることはないですし、コンテンツのクオリティを見ても、私たちテレビマンは完全に下にしか見てないですし」(テレビ関係者)

 確かに、個人や企業が昨今「近日中にメディアに登場!」「メディアで解禁!」などとSNSで大袈裟に告知し、いざ蓋を開けてみると、YouTubeのことでした……と拍子抜けさせられることは少なくない。しかし、自身のファンや特定の嗜好を持つ人々にニッチな情報を届ける手段として、YouTubeが有効であることは間違いない。

 そうした中で、決してマスメディアには出ることがない、本来であれば、日陰ものといわれていた裏社会の人間たちが、YouTubeでも目立つようになってきている。だが、その中身といえば玉石混交。前述の通り、その筋の人間からしたら、見るに耐えない状況になっているという。

 「YouTubeでは、言ったもん勝ち、後から出てきたもん勝ちになっていてキリがない。アウトローやら元ヤクザやら半グレやらを名乗るものが多数いるが、ひどいくらいウソや誇張が多い。パターンとしてはマンガと同じで、その世界で目立ったヤツが出てくると、そいつが言っていることのウソをめくり、叩くことで支持者を集めるという図式が生まれてしまっている。結局は誰もが自己正当化とウソばかりで、大の大人が何をやっているんだと。滑稽でしかない」(元ヤクザ関係者)

現役ヤクザがYouTube収益を得ている異常

 70歳を過ぎた元ヤクザがでたらめな武勇伝を披露したり、50を超えた中年男性が暴走族について熱く語ったりしているのだ。それも「俺は本物だ」「あいつは偽物」と人前で罵り合うのである。いくら広告収入のため、もしくは承認欲求のためといえど、この元ヤクザ関係者がいう通り、一歩引いて冷静にみれば、赤面するような構図ともいえる。

 「最近では“元”どころか、現役のヤクザだと自称する者までYouTubeに現れました。この状況には誰しもが、おいおい……とツッコミたくなる。そもそも反社会的勢力を自称する人物が広告収入なんて得てはいけない。YouTubeで広告収入を得るには、振込先となる口座が必要となります。それがヤクザ本人でなく第三者ものであれ、広告収入が支払われていれば、YouTube側だって法的にはアウトです。反社会的勢力に利益供与し、彼らの活動を助長させるからです。普通に考えればわかりそうなものなのですが、暴力団を公言する人物が堂々と顔出しで動画を配信し、それが放置されているとは、いよいよYouTube界も歯止めが効かなくなっているのではないでしょうか」(法律に詳しいアウトロー専門家)

 この現役ヤクザを自称する人物も、これまでにありがちな、他のアウトローを貶めて、支持者を集めるという手法を取っているという。「私が知っている、この人物に勝手に名前を出された人は、明らかに不愉快そうでしたよ。ただ、それに反応すれば、相手が増長して喜ぶだけなので、相手にすらしていないようでしたが」(同)

 さらに、こうした元ヤクザやアウトローを名乗るYouTuberたちに対して、現役のヤクザ組員はこう憤る。

 「はっきり言うてマンガ以下や。考えてみいや。ワシらにはワシらの世界のルールがあんねん。綺麗に辞めたもんなら、まだわからんこともない。だが、元組長やの極道やの売りにして配信してるほとんどが、破門者や。破門者が何を抜かしとんねんいう話やろう。そもそも不義理したから、ヤクザ社会から破門されとるのに、それをYouTubeで武勇伝のようにヤクザ時代を騙るって、どういう神経しとるねんて、みんなおもとるわな。不良や暴走族のケンカ自慢なんて、見もせんわ。ええ年して、ケンカどうもないやろう」(某幹部)

 以前であれば、ヤクザ社会から追放された元組員らは人知れず暮らしていくという節度があったという。それがYouTubeに堂々と露出している。生活のためなのか、目立ちたいだけなのか、個人の自由といえばそれまでだが、心良くは感じていない現役のヤクザやアウトローたちが数多くいるようだ。今後も、OB、現役問わずヤクザやアウトローを名乗るアカウントはYouTubeに登場することが考えられる。だが、実際にはそれで生計を維持していくのは、困難といえるのではないだろうか

(文=佐々木拓朗)

●佐々木拓朗(ささき・たくろう)
アウトロー取材経験ありの元編集者のフリーライター。自身の経験や独自の取材人脈を生かした情報発信を得意とする。近々、現代のヤクザのリアルな実態をレポートしたノンフィクション作品をリリース予定。

パチスロ「8月7日」は激アツ祭り!? 『花の慶次』『ハナハナ』に続きアノ人気シリーズも記念日に!

 パチンコファンならば『花慶の日』、完全告知好きのパチスロマニアならば『ハナハナの日』を思い浮かべるであろう8月7日。そんな8月7日に、パチスロ関連の新たな記念日が加わった。ユニバーサルエンターテインメントはこのほど、毎年8月7日を「スロット・ハナビ」の日として一般社団法人日本記念日協会に認定されたことを発表した。

 初代『ハナビ』の誕生は、同社がアルゼの社名だった4号機時代の1998年。CT機やマルチライン機、大量獲得機などが本格始動する直前のことであった。

 リール消灯やフラッシュなどのバックライト演出と出目が絡み合う、『サンダーV』や『バーサス』の優秀遺伝子を継承するとともに、チェリーorボーナス成立時に発生する「遅れ」を搭載。通常時の小役狙いやビッグ中のリプレイハズシといった攻略要素に加えて、ボーナス告知ランプを新たに採用することで、幅広い層が遊技できるように改良された。

 異例ともいえるロングヒットを記録した初代は2015年、アクロスの手によって5号機『ハナビ』として復刻。ビッグはMAX311枚、REGは104枚の獲得が可能で、ビッグ中は左リール中段に七絵柄をビタ押しして1回だけ14枚役を奪取すれば最大払い出しを得られる。

 ビッグ後は最大20Gの「花火チャレンジ」、20G固定の「花火GAME」と2部構成のRTへ突入し、前半は初代と同じくリプレイハズシが必須。逆押しナビ発生時は右・中リールとフリー打ちした後、左リール枠上にBAR絵柄を目押しすれば完了で、これを駆使することで同状態を延命させることができる。
 
 2021年7月5日には、シリーズの系譜を継いだ6号機『新ハナビ』が導入を開始。こちらはビッグが最大202枚、REGは最大112枚の獲得に変更されたほか、ビッグ中のみならずREG中にも技術介入要素が組み込まれ、予告音発生時以外は中リールから全リール2コマ目押しでの氷(15枚)狙いがベストとなる。もちろん、ビッグ後は2部構成のRTがスタートする。

 また、『新ハナビ』はブランク絵柄をチェリーの代用としたことで赤七絵柄付近を狙っての消化もOK。1枚役やJACリプレイの組み合わせも変化し、AとB、2種類のフラグとなった風鈴とのボーナス重複もある。

 同社は、この『新ハナビ』の導入を機に、8(ハ)月7(ナ)日(ビ)の語呂合わせから、この日を記念日に制定したと説明。「これからも、魅力あふれる機種の開発に尽力し、『楽しい!』をお届けしてまいります」とした。

 なお、同社は当記念日の制定を記念してSNSキャンペーンの実施や動画の配信、ゲームアプリでのイベント開催なども予定しているとのことだ。

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生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

今やクレカと同等の普及率となったスマホ(QRコード・バーコード)決済。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、あまりにも多くてよく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的なFamiPay・PayPay・LINE Pay・メルペイのキャンぺーンをまとめて紹介するので、自分がよく使っている〇〇Payの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

PayPayが「夏のPayPay祭」が7月25日まで開催!

 FamiPay・PayPay・LINE Pay・メルペイ……、日本はまさに〇〇Pay戦国時代を迎えている。だが、各サービスごとに独自のキャンペーンを行っているので、イマイチどれが本当にお得なのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、ここでは〇〇Payごとに実施している主なキャンペーンを紹介する。  しばらく大型キャンペーンのなかったPayPayだったが、7月1日~25日までは「夏のPayPay祭」を開催中だ。メインとなるのはPayPay加盟店での支払いで5%還元されるキャンペーンだが、ソフトバンク/ワイモバイルスマホユーザーおよびYahoo!プレミ…

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 今回はユーザーの間で「アツい」と認識されている日における実戦を、振り返ってみたいと思う。当日の実戦機種はパチスロ『戦国美少女 織田信奈の野望』。まずはスペックなどを下記に紹介させていただく。

『戦国美少女 織田信奈の野望』(ディ・ライト)

■ART純増:約2.0枚
■ボーナス+ART合算:1/114 ~1 /98
■機械割:97.5 ~ 112.0%
〇〇〇
 通常時は「1周期/100万石」となり、周期到達時に初当り抽選を行う。「六将集結の儀」や「良晴野BONUS」を契機に、出玉獲得のメインとなるART「天下布武RUSH」を目指すゲーム性だ。

 設定判別ポイントは、「ARTの初当り確率」はもちろんのこと、通常時青7からART当選率(20 ~ 41%)の大きな設定差が設けられている。

【実戦報告】

 旧イベント日に実戦。メイン機種は早々に埋まり、自分が来店した際には選べるほどの空き台は残されていなかった。その中で目をつけたのは、時折「5000枚オーバー」を見かける「織田信奈の野望」だ。

 朝一、リセットならモードA確定なので、まずはリセットを確認。モードAは「200万石」「400万石」が70%以上で、疑似ボーナス「六将集結の儀」の抽選を受けられる。しかし「200万石」はスルーとなったのだが…。

 216Gで強軍旗から「野ボーナス」(設定1:約1/3276~設定6:約1/2184)に当選。このボーナスでいきなりART「天下布武RUSH」に突入した。好調な滑り出しである。

 ただ、このARTは何も起こせず駆け抜けてしまった。「そう上手くはいかないな…」と思っていたものの、すぐに弱扇子から野ボーナスに当選(設定1:約1/16384 ~ 設定6:約1/7281)。かなり設定差の大きいところ。一気に高設定の期待が高まったのであった。

 さらにこのボーナスでもARTに当選。まだ油断はできないが「期待しても良いはず」という思いが強くなる。このARTが特化ゾーン「太閤検恥」で上手くG数を稼ぎながらボーナスで出玉を稼ぐことに成功するのだった。

「太閤検恥」は大きく乗せることは難しいが、周期抽選でテンポ良く入ってくれ「20G、35G、30G」と細かく上乗せすることに成功する。

 さらにART中には滅多に見られない「六将集結の儀」にも3回突入。そのうち2回を成功させて、特化ゾーン「一姫当戦」をゲットした。1度目は「30G」だったが、2度目は5セット継続して「170G」の上乗せに成功したのである。

 ボーナスも軽く、出玉は3500枚に到達。この時点で特定ボーナスがかなり多く、設定差の大きい弱扇子からのボーナスも2回、ボーナス終了画面は21回中「偶数+高設定(2回)」「奇数+高設定示唆(4回)」という結果に。正確な数値は分からないが、高設定が濃くなっていた。

 しかし、ここから地獄の展開が待っていた。

 失速どころかすべて飲まれる勢いで、4時間ほどで出玉は1,000枚弱に。内容は悪くなく、特定ボーナスやボーナスからのART当選は多いが…とにかく駆け抜けばかりが続いた。

 時刻も18:30を超え、諦めムードになっていたところで動きを見せる。久々のARTをゲットしたのだ。「ここでなんとか伸ばしたい」と、必死に回していたところ…。突如画面に砂嵐。フリーズだ。

 本機のフリーズは2種類存在する。平均上乗せ約200Gのボーナス「決戦の時」と、平均上乗せ300Gの「天下愛舞(白7揃い)」だ(天下愛舞はフリーズ経由の場合、ベルナビ7回確定)。

 引いたのは白7揃い。期待値はこちらのほうが高いので「ここで爆乗せさせるしかない」と気合を入れる。

「天下愛舞」は、規定ベル回数まで高確率で成立する「BAR揃い」や「レア役」で上乗せし続けられる特化ゾーンだ。平均300G超らしいので、その付近までは頑張りたいところである。

 しかし、途中でベル4連などがあり、ベル6回を引いて210G…。「このまま終わってしまうのか?」と弱気になったのだが、ここで「!」ナビが出現。成立役は強軍旗だ。

 パチスロを打っていて、ここまで熱くなれる瞬間はなかなかない。ベルナビ回数が7に再セットされるボーナス。完璧な流れを作った。その後は順調にBAR揃いでG数を稼ぎ「550G」で天下愛舞が終了する。

 このG数でどこまでやれるかを考えていると、「怒涛の太閤検恥」と「ボーナス」の連打。太閤検恥からの「天下愛舞」もあり、気付けば残り「1,000G」を超えていた。

 ここからも勢いは止まらずボーナスの連打。ARTは「2,207G」消化した時点で、獲得枚数はなんと「6,738枚」だ。

 最後のART終了が22:30。閉店ギリギリだったので、そのまま「7,400枚」ほど流して実戦終了となった。投資は「356枚」。大勝利である。
○○〇

 最後に、今回の実戦データを紹介しよう。通常で引いたボーナスからのART当選は「8/23」で設定5の近似値。ボーナス終了画面は「59回」中、「偶数+高設定示唆(4回)」、「奇数+高設定示唆(10回)」という内容。どこを見ても「高設定と言える数値」である。終了画面が奇数寄りのため、設定5という予想だ。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 Daiichiの中心コンテンツとしてシリーズも5弾を数える人気機種になった『ひぐらしのなく頃に』。その最新作は『Pひぐらしのなく頃に~囁~』。同タイトルのミドルスペック『~瞬~』をベースに構築された甘デジタイプである。

 大当り確率が1/99.9と最近の路線であった1/100を超える「中甘」から脱却し、原点回帰となるシリーズの初代甘デジの大当り確率に戻した。

 中身は1種2種混合機を踏襲し、初当りの98%で展開する30回転の時短「真・身隠しモード」と残保留4個の引き戻しゾーンとなる「絆結びチャンス」で構成されたRUSH突入チャレンジゾーンで連チャンモードへ挑戦する流れとなっている。

 突破率は約41.6%と若干低めに設定されているが、2%でヘソからのRUSH直撃分とさらに残保留抽選の「絆結びチャンス」では大当りとは別に約1/49.6で突発時短が抽選されている、ダブル抽選ゾーンとなる。

 また、ヘソ直撃も突発時短も当選時に突入するモードは時短379回転となる「超・絆結びRUSH」。右打ち中の実質的な大当り確率が1/75.1なので大当り期待度が99%を超える、次回大当り濃厚モードなのである。

 そして、連チャンのコアゾーンとなるのが時短120回転の「絆結びRUSH」で、継続率約82.5%という高いループ率を誇る一方で、このモード中の大当りは82%が最大出玉9ラウンド約900発を獲得できる破格の出玉性を装備。甘デジのレベルを超えた爆発力を堪能できるのである。

 右打ち中は上記で説明した3つのモード「真・身隠しモード(時短30回)」「絆結びRUSH(時短120回)」「超・絆結びRUSH」で展開。ほとんどは「絆結びRUSH」が選択されるが、継続率の異なるモードが代るがわる展開していくゲーム性は原作さながらのスリルをもたらせてくれる。

 この3つのモードと残保留(絆結びチャンス)を加味したトータルのループ率は約75.5%。真・身隠しモードを突破すれば平均で2500発を超える出玉を期待できるようになっている。

 ちなみに、遊タイムは搭載されていない。また、通常時・右打ち中のどちらも演出はこれまでのシリーズを踏襲したものになっているので、違和感なくプレイできるだろう。「L5発症」や「祟りの夜」「オープニング予告」などの高信頼度予告から本機最強の「罪滅しリーチ」につながる展開で大当りを獲得するのが王道パターン。

 群雄割拠の甘デジ戦線でも圧倒的な出玉性能で確かな存在感を示す機種といって間違いないだろう。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA 9歳馬に刮目せよ!プロキオンS(G3)「衰えしらず」ウェスタールンドが信頼の軸! 高配当の使者はブラックムーン!?【八木遊のフォーメーション馬券予想】

 先週のCBC賞(G3)に続き、今週はプロキオンS(G3)が小倉競馬場で行われる。小倉でダート重賞が実施されるのは、1999年の東海ウインターS(G2、2400m)以来。1700mコースでは初重賞となる。

 この週末は九州南部地方が豪雨に見舞われ甚大な被害を受けた。同じ九州でも福岡・小倉は土曜午前に降雨はあったが、ダートは終日「重」で行われた。最終12R(ダート1000m)ではフリードが56秒8のJRAレコードを樹立するなど、かなり脚抜きのいいコンディションとなっている。

 そんな高速馬場で、より真価を発揮できそうな9番ウェスタールンド(セ9歳、栗東・佐々木晶三厩舎)に「◎」を打ちたい。

「休み、休み使っているので痛みはないですし、セン馬にしているので普段から余計な力を使ってない分、若いですよ。ここでは実績が断然で、斤量差もないので普通に走れば力が違うと思います。ここは確実に決めたいところ」とは厩舎関係者のウェスタールンドへの評価だ。

 6歳でダートに転向し、9歳馬ながら33戦とそこまで使い詰めされていない。何より昨年は5戦して全て馬券圏内という安定感を誇る。3着した東京大賞典(G1)以来だが、ノーザンファーム生産馬が久々ならむしろ大歓迎だろう。

 小倉1700mも経験しており、良馬場で1分43秒6の好時計をマーク。サンライズホープがこれを上回る1分42秒9を持つが、不良馬場でのもの。レースまでにおそらく稍重まで回復するとみて、9歳セン馬を信頼の軸としたい。

 前日最終オッズでウェスタールンドに次ぐ2番人気に推されているのが、2連勝中のサンライズホープ。その充実度は認めるが、「近走は広いコースで楽に行けているからね。小回り1700mで同型も多いので、その点が鍵です。以前も小倉で自分の形に持ち込めなかったので……」とスタッフは弱気。ここは思い切って無印とする。

「○」は1番メイショウワザシ(牡6歳、栗東・南井克巳厩舎)だ。

 小倉はこれまで5戦して「3-1-0-1」。逃げ馬はそろったが、最内枠を味方にハナを奪う可能性が高そうだ。土曜小倉はダートで4鞍が組まれていたが、そのすべてで最内枠の馬が馬券に絡んでいた。

 鞍上は8度目のコンビとなる西村淳也騎手。同コースで行われた土曜8Rでスマートパルフェを逃げ切り勝ちに導き、すでに予行演習済み。メイショウワザシとは「2-3-0-2」と好相性で、とにかくハナを切れば好勝負は必至だろう。

「▲」は12番ダノンスプレンダー(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)。

 良か稍重まで回復すればという条件付きで、川田将雅騎手が騎乗するこの馬を3番手に評価する。近2走は不良で9着、重で4着と脆さを見せた。しかし、それ以前は良と稍重で11戦して全て4着以内と安定している。

 小倉は未経験だが、鞍上の川田騎手は地元九州の佐賀県出身。小倉1700mは得意としており、過去1年のコース成績は「6-5-0-7」。回収率も単勝131%、複勝96%と秀逸だ。ダノンスプレンダーはこの中間、調教本数もしっかりこなし、4度目の重賞挑戦であっさり勝ち上がっても驚けない。

 ここまで取り上げた3頭は上位人気馬。ここからは穴馬で高配当を狙う。「△」は前日最終15番人気の5番ブラックムーン(牡9歳、栗東・辻野泰之厩舎)を抜擢する。

 ウェスタールンドと同世代で、そのキャリアはすでに43戦。最後に馬券圏内に入ったのは18年1月の京都金杯(G3、1着)なので、3年半以上も前のことだ。しかし、今回はキャリア初ダートで、その変わり身に期待したい。

 ダート挑戦を決めたのは、前走のメイS(OP)で騎乗した江田照男騎手の進言があってとのこと。ただし、今回手綱を取るのは浜中俊騎手だ。地元出身のご当地騎手は、小倉重賞で通算6勝を挙げている。もう1頭の9歳馬にも要注目だろう。

「×」で押さえるのは前日最終13番人気の14番タイガーインディ(牡4歳、栗東・大橋勇樹厩舎)だけとする。

 2走前の下総S(3勝クラス)に勝ってオープン入りしたが、前走栗東S(L)は16着に大敗。しかし、これは久々となる1400mへの距離短縮でリズムが狂ったため。再び距離を延長する今回は競馬もしやすくなるだろう。

 外目の枠に入ったのは痛恨だが、右回りコースでハナを切ったときは「3-1-0-1」で、連対率80%と侮れない。下総Sからコンビを組む大ベテラン熊沢重文騎手の手綱さばきにも注目だ。

 馬券は、ウェスタールンドの2着以内は堅いとみて、本命馬を1着と2着に置いた三連単のフォーメーション、そして馬連流しに加え、人気薄2頭へのワイドも押さえる。ブラックムーンかタイガーインディのどちらかが3着に入ってくれれば今年の“借金”は帳消しにできそうだが、果たして……。

・三連単フォーメーション 12点
◎→○▲→○▲△×
○▲→◎→○▲△×
・馬連1頭軸流し 4点
◎→○▲△×
・ワイド1頭軸流し 2点
◎→△×

<筆者プロフィール>
八木遊
競馬、野球ライター。スポーツデータ会社、テレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、Twitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。

JRA 恵みの雨が「単勝万馬券」を呼ぶ!? 七夕賞(G3)福島巧者ヴァンケドミンゴはバッサリ! 大荒れ必至のハンデ重賞で条件ピッタリの「◎」は……

 夏の福島開催も2週目に入り、今週はハンデキャップ重賞の七夕賞(G3)が行われる。

 3年前には単勝万馬券の馬が2頭も馬券に絡んでおり、近2年も三連複でも万馬券と、波乱含みの一戦。近2年は道悪で行われたが、今年も土日ともに雨予報となっているだけに大荒れは必至と読む。

 小回りで直線の短い福島コース。尚且つ、開幕2週目ということもありペースは速くなる傾向。今年は開幕当初から、それほど高速馬場でもないだけに、昨年同様の差し決着に期待したい。

 とはいえ、開幕2週目に行われた過去8年を振り返ると、福島のコース形状からも後方一気という追い込み馬が届かない。三連複の指標となる複勝を見ると、先行、差し勢に有利なことは一目瞭然だ。

■過去8年の脚質傾向(着度数、複勝率、複勝回収率)
平地・逃げ【1-0-0-7/8】12.5% 48%
平地・先行【5-3-4-17/29】41.4% 339%
平地・差し【2-5-3-36/46】21.7% 104%
平地・追込【0-0-1-35/36】2.8% 28%
平地・捲り【0-0-0-1/1】0.0% 0%

 枠番傾向も、内枠から中枠が有利。特に中枠は優秀で、以下の枠番傾向を見ても4枠と6枠が300%超えと高配当を生み出している。

■過去8年の枠番傾向(着度数、複勝率、複勝回収率)
1枠【1-0-1-12/14】14.3% 100%
2枠【2-2-0-10/14】28.6% 93%
3枠【0-0-0-14/14】 0.0% 0%
4枠【2-0-2-10/14】28.6% 405%
5枠【0-2-1-13/16】18.8% 98%
6枠【3-1-3- 9/16】43.8% 304%
7枠【0-1-0-15/16】 6.3% 24%
8枠【0-2-1-13/16】18.8% 52%

 今回は、以上の内容を考慮して予想を組み立てた。

「◎」は、12番ツーエムアロンソ

 6枠と外過ぎない枠で、脚質的にも中団辺りはキープできそう。前走の都大路S(L)は最下位の11着に敗れたが、スローペースで持ち味が活かせなかったのが原因だろう。

 2走前の福島民報杯(L・新潟競馬場)では、不良馬場で外目から伸びて4着と健闘。陣営も「ムラ駆けなところがある」と成績は不安定だが、だからこそ妙味も生まれるというものである。

 未経験のコースとなるが、ダート仕込みのしぶとい末脚は今の福島にはピッタリなはず。馬名の意味でもある「冠名+戦の準備ができているという意味を持つイタリアの男性名」の通り、戦の準備は整った。

「○」は、10番クラージュゲリエ。

 こちらは、クラシックでも上位争いを演じた実績の持ち主。前走は休み明けでプラス8kgと、体にも余裕があった。

 それに加え、前走はスローペースで外を回される競馬。内も伸びる馬場で7着と敗れたが、内枠勢が上位を独占するレースだったことを思えば、悲観する内容ではないだろう。

 陣営は「今回は初めてブリンカーを着用します。追い切りでの行きっぷりも良くなっていましたし、終いまでしっかり動けていましたよ」と“新兵器”の効果に期待。能力的にも、これまで戦ってきたメンバーを考えれば十分に足りるはずだ。

 ハンデの56kgは手頃で、枠は真ん中の5枠10番と絶好。小回りコースも問題なさそうで、ここは巻き返しが期待できる。

「▲」は、13番プレシャスブルー。

 こちらは、本命のツーエムアロンソが4着に敗れた不良馬場の福島民報杯で2着と好走。前走のエプソムC(G3)では13着と惨敗を喫しているが、1枠で最後方から大外を回す厳しい競馬となった。

 小回りコースだけにポジショニングがカギとなりそうだが、柴田善臣騎手も同馬には2度目の騎乗。今回は外枠で後方からスムーズな追走となりそうなだけに、差し届く流れでの一発に期待したい。

「△」は、2番ロザムール、4番トーラスジェミニ、9番クレッシェンドラヴの3頭。

 ロザムールは前走の福島牝馬S(G3)が、地震の影響で福島から新潟へと変更。陣営も「前走は急遽、開催場所が替わって力を発揮できませんでした」とコース替わりの影響を口にする。小回りの福島コースは合いそうなだけに、軽ハンデ53kgでの粘り込みに期待したい。

 トーラスジェミニは、前走が安田記念(G1)で強敵相手の5着。陣営は「前走はハナを取れませんでしたが、それでも頑張ってくれました。小回りの福島コースは向いていますし、自分の形に持ち込めれば差はないと思いますよ」と、こちらもコース替わりに勝機を見出す。ハンデは57kgと重いが、実績は上位。今回のメンバーであれば、粘り込みも十分に見込めそうだ。

 クレッシェンドラヴは福島巧者で、昨年の七夕賞覇者。一昨年も2着と好走しており、同コースでの信頼度は高い。近3走はG1レースを走っており、メンバーも強力。陣営も「前走は、馬場状態が悪過ぎて力を発揮できませんでした。相手も強かったですしね……。福島は得意なコースですし、力さえ出し切れば勝ち負けになるとは思います」と話しており、今回のメンバーなら好勝負も可能だろう。

 なお、人気しそうなところでは14番ワーケアと、16番ヴァンケドミンゴを「消し」とする。

 どちらも外枠で、ワーケアは8カ月半の長期休養明け。ヴァンケドミンゴにしても前走は不良馬場の福島民報杯でツーエムアロンソやプレシャスブルーに先着されており、福島巧者とはいえ昨年の七夕賞も重馬場でクレッシェンドラヴにも完敗している。今週も雨で道悪になることが予想されるだけにバッサリと切った。

 以上を踏まえ、印は以下の通り。

◎12番ツーエムアロンソ
○10番クラージュゲリエ
▲13番プレシャスブルー
△2番ロザムール
△4番トーラスジェミニ
△9番クレッシェンドラヴ

 馬券は三連複で勝負。保険としてワイドも押さえておく。

三連複 フォーメーション
◎○▲-◎○▲-◎○▲△△△ 10点

ワイド ボックス
◎○▲ 3点

 先週のラジオNIKKEI賞(G3)はワールドリバイバルの粘り込みで完全的中とならなかったが、なんとか押さえのワイドが的中。今回も波乱含みの難しいレースとなるが、今週こそは三連複も仕留めたいところだ。

 今回の予想を振り返ると、本命、対抗の2頭は福島未経験。七夕賞だけに、星に願いを捧げつつ新しい風が吹くことを期待したい。(文=宍戸ハレ)

<著者プロフィール>
 競馬好きというよりは予想好き。知的推理ゲームをこよなく愛する馬券狂である。券種は基本的に三連複とワイドだが、的中率より回収率重視で軸は殆ど人気薄という生粋の穴党。馬券が当たると異様にテンションが上がるも、年に数回だけという悲しい現実と向き合っている。

東芝「株式総会で会社提案人事を否決」の裏にある“逆説”…バブル崩壊と外国人投資家増加

会社側の人事案を株主総会が否決するという、大手上場会社では初の事例

 6月は、上場会社の多くが株主総会を実施する。株主総会の季節である。

 しかし、今年2021年の株主総会はいつもと違った。東芝で会社側が提案した取締役人事が、株主総会で否決されてしまったのだ。日本を代表するような上場会社で、会社側の提案人事が株主総会で否決されるなどということは非常に珍しい。あるニュースでは、初めてのことだと報道されていた。日本もそんな時代になったのかと衝撃が走った。

 しかし、考えてみてほしい。そもそも取締役は株主の意向を受けて株主総会で選任されるものだから、教科書的には会社側が取締役人事を提示するのもおかしいし、それが否決されたくらいでニュースになるのもおかしな話だ。

 つまり、今まで(主に戦後の昭和時代)の日本の会社人事が教科書とはかなり逸脱した形態だったから、より教科書に近い形に戻ると、「こりゃあ大変だ」とニュースになってしまうわけだ。

 そこで、なぜ昭和時代の取締役は教科書から逸脱した形になっていたのか、そして近年、なぜ教科書に近い形に戻ってきたのかを考えていこう。

「株主が株主総会で集まって取締役を決める」という、きわめて健全な「戦前的なやり方」

 日本で株式会社組織が積極的に活用されるようになったのは、明治維新後である。その頃は(至極当たり前の話だが)、株主が取締役を決めていた。

 たとえば、「東北のある県に鉄道路線を敷こう」という事例で考えてみよう。

 まず、その地域の資産家たちがお金を出し合って、鉄道会社を設立する。株式を多く持った者が取締役になり、そのなかで一番の大株主が社長に選任された。ただし、この人たちは、どのようなルートで線路を敷いて、どこに駅を作って……ということは考えるのだが、どのように鉄道を通すのか、どうすれば効率的か、何がネックになるのかなどのノウハウは持ち合わせていない。なので、知っていそうな人を連れてきて、常務やら専務にして実務を担当させる。

 金持ちたち(株主)が(株主総会で)集まって、会社の進路を決める取締役を選び、そのなかから社長を選ぶ。教科書的には、きわめて真っ当なシステムである。

戦後、会社と株主の関係が変わる

 ところが、戦後日本の株式会社は独自の変化を遂げていく(つまりは、教科書的な形から逸脱していく)。それには2つの大きな要因がある。

 第一に、金持ちが小粒になり、会社経営に影響を持つほどの大株主がいなくなったことが挙げられる。

 第二次世界大戦で日本が敗北すると、連合国軍総司令部GHQ)が日本を占領。かれらは一部の大金持ち(財閥など)の戦争協力が、戦争勃発の一因と考えていた。そこで、財閥を解体し、財閥家族が所有する株式を放出させるとともに、莫大な財産税・相続税を課した。その結果、資産家層の没落を招き、びっくりするような大金持ちはいなくなってしまった。

 第二に、1950年代半ばから日本が高度経済成長期に突入すると、会社自体が大きくなりすぎて、個人では会社経営に影響を持つほどの株式所有が維持できなくなった。

 たとえば、松下電器産業(現・パナソニック)の資本金は1950年には93万株だったが、1960年には2億株。10年間で216倍に膨れ上がったことになる。創業者の松下幸之助は日本一の大金持ちといわれ、莫大な配当金をすべて増資につぎ込んだが、それでも所有株式は45%から5%強にまで激減してしまう。松下幸之助でも5%の株式しか持てないのだから、他の個人株主が大株主になるなんて、ムリな話である。

 しかし、株式会社である以上、株主は存在する。では、日本企業の株主構造はどうなったのか。実は、会社同士で持ち合っていたのである。個人ではそんなに株式を持てないとなれば、あとは法人に株式を持ってもらうしかない。いわゆる「株式持ち合い」である。

 終戦直後には、GHQの占領政策によって、個人株主が全上場会社の株式の60%以上を所有していたのだが、株価が下落する度に株式を売却する個人株主が増え、みるみる間に激減。1960年代には、法人の所有株式が個人のそれを上回り、それ以降、挽回することがなかった。

 ではなぜ、法人(会社)が他の会社の株式を持つのか。それは、当該会社に頼まれたからである。本当は持ちたくない。まぁ、日本の企業社会に必須のカンパか交際費みたいなもんだ。メインバンクが5%くらいで、サブの銀行は3%で、主要取引先がx%で……ということで、会社が自社の株主を決めていくことを「安定株主工作」といった。自社に異議を唱えない「安定株主」を作っていく(=工作)からだ。

 そんな株主たちは株主総会で意見したりしない。委任状の提出となる。

 意見があれば、日頃の商取引で言うし、取締役人事に首を突っ込んだりするのは内政干渉である。「ウチも黙っているから、お宅もウチの人事にあれこれ言わないでね。それが日本の会社のルールでしょ」。そんな感じである。

法人株主ばかりになると役員人事も変わり、取締役はただの社長の部下にすぎなくなる

 株主株主総会で委任状を出すから、取締役を決める人がいない。だから、社長が(部下の従業員から)取締役を決める。取締役会で社長を決めるのが建前なんだが、その取締役は社長が決めていて、みな社長の部下なんだから、上司(社長)に異を唱えるはずがない。

 つまり、教科書的には取締役が社長を決めることになっているのに、実態はその逆(社長が取締役を決める)になってしまったのだ。

 そして、常務や専務は、従来はヒラ取締役(意思決定)と役割(実務執行)が違っていたのだが、「社長の次にエライのが専務取締役、次が常務取締役、そしてヒラ取締役」と、序列を表す役職に変わってしまったのだ。

 日本の経営者は株主からのプレッシャーをほとんど感じることなく、フリーハンドで経営を謳歌していた――なんていったら大げさだが、今から考えてみると、それもあながち大げさでもないくらい、昭和の時代の会社は恵まれていたのである。

外国人株主が増えると、「適切な株主行動を取らない法人株主の評価も下がってしまう」という事態に

 ところが、そんな日本の会社経営モデルに転機が訪れる。その契機はバブル崩壊だった。

 業績がどんどん悪くなる。それまで、「株式持ち合い」で持っていた他社株式は“聖域”であり、何があっても売却してはならなかったのだが、そのうちいよいよ背に腹は替えられなくなった会社が、ついに持ち合い株を売却しはじめた。

「赤信号、みんなで渡ればコワくない」

 こうして、持ち合い株の売却が、あれよあれよという間に拡がっていった(いわば、交際費の暴落である)。特に大株主だった金融機関(銀行・生保)が苦しくなって持ち合い株を売却すると、「株式持ち合い」が崩壊する。いわゆる「持ち合い崩れ」である。

 代わりに大株主になったのが、外資系の金融機関や投資ファンドなど(外国人投資家)である。外国人投資家は、1980年代にはほんの数%しか株式を所有していなかったが、瞬く間に20%を超える大株主集団と化して、日本の株式市場に大きな存在感を見せつけてきた。その結果、外国人投資家が望むような法整備が進められていった。

 今までの日本の法人株主は互いに内政不干渉だったが、外国人投資家は違う。「物言う株主」だ。

 かれらが相当数の株式を持つ会社では、当然、会社側の提案が否決される可能性が高くなる。しかも昨今の風潮として、日本の法人株主(主に金融機関)に対して、「内政不干渉ではならぬ、株主として正しい行動を取るべし」とプレッシャーを加え、そうした法人株主が適切な株主行動を取らない場合には、その法人の評価も下がるという事態になっている。東芝の今回の「人事案否決」の事例でも、会社側の提案を否決したのは外国人投資家だけでなく、そこに日本人株主も賛同したからではないかといわれている。

 東芝は最近トラブル続きだったので、会社側の提案が否決されたと考える向きもあるだろう。しかし、今回のケースは特別な事例ではなく、先進事例である可能性が高い。やれやれ昭和時代に比べるとやりにくい世の中になってきたものだ――と嘆いている間に、「昭和は遠くなりにけり」という時代が到来するのだろう。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)など多数。

上越新幹線「E4系」、なぜ引退?“二階建て車両”の難点と利点 消える菱形パンタグラフ

 上越新幹線の「Maxとき」や「Maxたにがわ」として用いられているJR東日本のE4系という車両が2021(令和3)年10月1日限りで定期運行を終えるという。E4系の拠点となる新潟新幹線車両センターという車両基地を抱える同社の新潟支社は、この3月から「ラストラン企画」として車体にラッピングを施すほか、7月には専用ホームページも開設するという力の入れようだ。

 10月1日までの毎日にE4系を使用する列車も発表されていて、東京-新潟間の「Maxとき」が上下5本ずつの計10本、東京-高崎または越後湯沢間の「Maxたにがわ」が下り5本、上り7本の計12本、合わせて22本が設定されている。いま挙げた本数には東京-高崎または越後湯沢間で「Maxとき」と「Maxたにがわ」とを一緒に連結した3本を含んでいるので、実際に走行している姿を見られるE4系の列車の本数は19本だ。

 E4系とはどんな車両かと尋ねられれば、一言で説明できる。「二階建ての車両です」と。E4系は、先頭車を含めて連結されている8両すべての車体が二階建てとなっていて、駅や沿線で出合えば一目でわかるであろう。何しろ新幹線を走るほかの車両は、一階建ての車両ばかりであるからだ。

「あれ、新幹線にはもっと二階建ての車両が走っていたはずなのに……」というご指摘ももっともである。新幹線では二階建ての車両は1985(昭和60)年10月から活躍していた。最初に登場したのは東海道・山陽新幹線向けの100系だ。その後、東北新幹線向けにE1系という車両が1994(平成6)年7月に登場し、こちらは連結されていた12両すべてが二階建てとなっていた。しかし、100系の二階建て車両は2003(平成15)年に、E1系も2012(平成24)年にそれぞれ姿を消し、いまはもう見ることができない。

 今回引退するE4系は、1997(平成9)年12月にまずは東北新幹線向けとしてデビューした。上越新幹線では2001(平成13)年5月から走り出し、徐々に活躍場所を上越新幹線に移している。いまでは、上越新幹線の列車が東北新幹線の線路を走る東京-大宮間を除き、E4系を用いた東北新幹線方面の列車は走っていない。

 E4系が姿を消す理由は老朽化が進んだからだ。新幹線の車両は高速で長距離を移動できるために、JR在来線や私鉄の車両と比べて走行距離が極端に長い。走行距離は1年に20万kmを越え、長いものでは40万kmにも達する。このため、15年も用いられると走行距離は400万kmを越え、さすがに傷みが目立ってしまう。こうしてこの秋の引退を迎えることとなった。

 ところで、E4系の後継となる車両は二階建ての車両ではない。E7系といって北陸新幹線でも使用できる車両で、連結されている12両すべてが一階建てである。E4系の後釜の車両が二階建てとならなかったのは、新幹線で用いるには不利な面が目立つようになったからだ。

 E4系の車高は約4.5mと一階建ての車両と比べて1mほど背が高い。単に速く走るのであればモーターの力を強くすればよいが、走行中に発する騒音や振動を減らすことは難しい。前方投影面積が大きいので、どうしても騒音や振動が増えてしまうのだ。沿線への環境を考えるとスピードアップは難しく、最高速度はいま営業中のすべての新幹線の車両のなかで最も遅い時速240kmにとどまっている。

 ほかに理由を挙げると、二階建てであるために2階室はもちろん、その下の1階室でも乗り降りしづらいし、さらにはE4系のように全車両が二階建てだと乗務員や車内販売員への負担も大きい。バリアフリーの観点からもあまり歓迎されなくなってきたので、老朽化に伴う置き換えを機に、新幹線から二階建ての車両が去ることとなったのだ。

 E4系や二階建ての車両の欠点ばかりあげつらってきたが、多くの利点をもつからこそ導入されたこともまた確かである。その利点とは何かは、E4系の引退で新幹線から失われるものについて説明していくので、そのなかで取り上げていこう。

E4系の引退で新幹線から失われるもの1 二階建ての車両

 改めていうまでもないが、E4系がすべて姿を消すと同時に新幹線から二階建ての車両も失われる。二階建ての車両が導入される最大の理由は、車内の床面積を増やして収容力を高めるためだ。E4系で最も定員の多い車両は2号車で、定員は2階室が64人、その下の1階室が55人、車両の端に設けられた平屋の1階室が14人の133人となる。

 一方で新幹線を走る一階建ての車両では、1両当たりの定員は100人が最大だ。残念ながら定員は2倍とはならないが、それでも1.3倍は立派な数値である。なぜなら、8両編成を組むE4系の定員は817人(普通車763人、グリーン車54人)で、同時期に製造されて東北新幹線や上越新幹線でいまも走っているE2系を10両連結してやっと定員は815人(普通車764人、グリーン車51人)となるからだ。

通路をはさんで両側とも3人がけの腰掛が並ぶ座席配置

 E4系は朝夕に通勤・通学での利用の多い列車に用いることを目的に開発された。この結果、すでに説明したとおり二階建て車両となり、8両編成のE4系どうしを連結して16両編成で走らせられるようにしたのもその一つだ。

 もともと多い定員をさらに増やすため、普通車のうち1~3号車(16両編成の列車では9~11号車も)の2階室では通路をはさんで両側とも3人がけの腰掛が並ぶ。新幹線の普通車では、腰掛は通路をはさんで片側が3人がけ、もう片側が2人がけという配置が一般的なところ、1列につき1人多く旅客を乗せられる。

 車両の幅が3.38mのE4系といえどもさすがに1列に6人もの旅客を座らせるのはやや苦しい。腰掛に装着されたひじ掛けは通路側にしかなく、旅客どうしの間はもちろん、窓側にもなしと、新幹線の車両の設備としては異例だ。しかも、背もたれを倒せるリクライニングシートでもない。

 E4系もさすがに普通車の指定席では従来どおりの座席配置で、2階下、平屋とも1階室では自由席でもやはり通路をはさんで片側が3人がけ、もう片側が2人がけである。とはいえ、1~3号車の2階室の居住性が悪いかというとそうでもない。腰掛1脚に大人の男性3人が座るとさすがに窮屈だが、空いていて2人で腰掛けているときは広々としていて案外快適だ。

デッキに取り付けられたジャンプシート

 通勤・通学輸送を考えて設計されたE4系ならではの装備としてジャンプシートも挙げられる。ジャンプシートとは普段は壁に収納されていて、座りたいときに座布団部分を引き出すつくりをもつ腰掛を指す。1~3号車の新潟寄り、そして新潟方面行きの列車であれば進行方向左側のデッキに2脚設置されている。さすがにジャンプシートは定員には含まれてはいないし、座り心地もよいとはいえないが、立っているよりは楽だ。

階段放送装置

 E4系は8両編成26本の208両が製造され、2021年度を迎えて7本、56両が営業を続けている。これら8両編成7本のうち、2003(平成15)年11月に製造された最も新しい1本にだけ、階段放送装置が用意された。

 階段放送装置とは、E4系がブレーキをかけた際に階段に立っている人たちが転ばないよう、これからこれからブレーキが作動することを階段付近のスピーカーを通じてチャイムと音声とで案内するものだ。具体的な働きを示すと、E4系がブレーキを作動させる約15秒前になるとまずはチャイムが鳴り、続いて「手すりにおつかまりください」という放送が流れ、再度チャイムと音声とが流れて旅客に注意を促す。

 言葉にすると簡単だが、仕組みは結構複雑だ。階段放送装置には各駅に停車する際にどのように速度を落とし、そしてどのあたりでブレーキを作動させるかのデータをあらかじめ入力しておく。実際に走行しているときには運転室に設けられたモニタ装置から、いまどの位置を走っているのかという情報が階段放送装置へと送られ、この装置は入力されたデータと比較して演算しながら、ブレーキをかける前に案内放送を流す。

 大変きめ細やかな心配りではあるが、結構大がかりであったようだ。2003年に製造された8両編成もう1本と合わせて2本にしか導入されず、他のE4系に追加で取り付けられることはなかった。

菱形のパンタグラフ

 E4系は二階建て車両ということもあって独自の構造をもつ機器類が多いので、この車両が引退すると必然的に新幹線の車両では使われなくなる。新幹線から姿を消すものもまた多いといえるが、少々専門的なものばかりで挙げていくときりがない。そこで、外から見えていて、一般にもおなじみの機器を紹介することとした。それはパンタグラフだ。

 鉄道車両が架線から電力を取り入れる装置をパンタグラフという。一昔前までは子どもたちが鉄道車両の絵を描くと、必ずと言ってよいほど菱形のパンタグラフが誇らしげに車両の屋根に鎮座していた。E4系のパンタグラフも菱形で、下側の2本の枠が交差した形状をもち、4号車と6号車とにどちらも東京寄りに搭載されている。

 ところで、2000年代に入ると菱形のパンタグラフは徐々に数を減らし、代わりにくの字形のシングルアーム式が主流を占めるようになった。シングルアーム式パンタグラフは押し上げる力が強いので架線から離れづらいし、使用する部品の点数が少なくて経済的だ。

 新幹線のように走行中の騒音値を抑えたい用途にもシングルアーム式パンタグラフは最適で、前方投影面積が小さいおかげでパンタグラフが風を切る音が減って好都合である。新幹線の車両のパンタグラフも徐々にこちらのタイプに切り換えられ、菱形で最後まで残ったのはE4系となった。

 E4系のパンタグラフが菱形となった理由はわかりやすい。この車両が設計された1990年代半ばの時点で、JR東日本は東北新幹線や上越新幹線、北陸新幹線など、フル規格の新幹線を走る車両向けのシングルアーム式パンタグラフを開発中であったからだ。同社の新幹線初のシングルアーム式パンタグラフは1996(平成8)年秋に製造された秋田新幹線「こまち」用のE3系が最初である。

 ならばE3系用のシングルアーム式パンタグラフをE4系に転用すればよいように思われるが、JR東日本は行っていない。当時同社はE4系に合わせて東北新幹線や北陸新幹線用にE2系を製造していた。だが、この車両のパンタグラフも菱形でE3系用のものはやはり導入されていない。

 E3系のシングルアーム式パンタグラフの周囲には、パンタグラフに当たる空気の速度を下げて空力音を減らす目的でパンタグラフカバーが設置された。これが結構大きくて長さは5mほどある。二階建て車両のE4系はもともと屋根上に機器搭載用のスペースが少ないので、E3系用のパンタグラフを搭載することは困難だ。

 ちなみに、JR東日本が開発していたフル規格の新幹線を走る車両向けのシングルアーム式パンタグラフは、2001(平成13)年に登場したE2系のマイナーチェンジ車両で実用化された。こちらはパンタグラフカバーなしでも空力音を減らせた改良版である。ならばE4系の菱形のパンタグラフもこちらのタイプに取り替えればと考えたくなるが、パンタグラフ近くに取り付けられている機器の位置を変える必要があり、手間が掛かると考えられたようで変更されていない。これはE4系だけなく、菱形のパンタグラフを搭載していたE2系でも同じであった。

(文=梅原淳/鉄道ジャーナリスト)

●梅原淳/鉄道ジャーナリスト

1965(昭和40)年生まれ。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入行し、交友社月刊「鉄道ファン」編集部などを経て2000年に鉄道ジャーナリストとして活動を開始する。『新幹線を運行する技術』(SBクリエイティブ)、『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『電車たちの「第二の人生」』(交通新聞社)をはじめ著書多数。また、雑誌やWEB媒体への寄稿のほか、講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等での解説、コメントも行っており、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では鉄道部門の回答者も務める。