最強のネット銀行「あおぞら銀行BANK支店」にデメリットはないの? 普通預金で0.2%!!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

現在、大手銀行の金利は0.001%と史上最低水準だ。これは、100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)しかないことを意味する。そんなか、あおぞら銀行BANK支店では、普通預金金利が0.2%とヤバいほどの高金利を提供している。確かにこの高金利は魅力的だが、あおぞら銀行BANK支店には何もデメリットがないのだろうか? そこで今回は、あおぞら銀行BANK支店のメリットとデメリットについて徹底検証してみよう。

あおぞら銀行BANK支店ってどんな銀行なの?

 アナタは夏のボーナスをどうしているだろうか? リスクを取って株やFX、投資信託などを始めた人も多いと思うが、ボーナスをそのまま大手銀行に預けていてもお金は増えないぞ。現在、大手銀行の普通預金金利は0.001%。これは、100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)しかないことを意味する。そんななか注目したいのが「あおぞら銀行BANK支店」だ。

 あおぞら銀行BANK支店では、なんと普通預金で0.2%という高金利を提供している。これは金利が高いと言われているネッ…

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パチスロ「ボーナス合算確率1/117」の神台!? 「抜群の安定感」を誇る「名機」を振り返る!!

 先月、ノーマルタイプの中でも屈指の人気を誇るシリーズ最新作『新ハナビ』がリリースされた。設定は4段階で、完全攻略時の出玉率は設定1でも「102%」と高めである。あくまで理論上の出玉率のため、必ず勝てるスぺックというわけではないが、大きく負けることは少なく、「プラス収支」で終われる可能性も十分にあるマシンだ。

 AT機と比較してしまうと一撃性は劣るものの、「高設定を掴んだときの安定感」「低投資で遊べる」といった利点はノーマルタイプならではの魅力ではないだろうか。

 そんな魅力満載のノーマルタイプだが、2011年2月にリリースされた『パチスロろくでなしBLUES(以下、ろくブル)』を覚えているだろう。筆者の中では「神台」と呼んでいるほど、好きな機種のひとつである。

 本機はボーナスだけで出玉を伸ばすノーマルタイプ。ボーナス合算確率は「1/149.9~1/117.8」、出玉率は「97.5~116.1%」と、高設定域の性能は非常に優秀だ。

 本機がリリースされて間もない頃は、「仕事が休み=パチスロ」というような生活を送っており、毎週のようにホールへ足を運んでいた。その時に出会ったのが『ろくブル』である。通っていたホールでの稼働率はあまりよくなかったが、高設定を頻繫に使っていたせいか、「2000~3000枚」程度の出玉をあっさり獲得できる日もよくあった。

 打ったことのある人ならわかると思うが、本機はとにかくボーナスが軽い。最近のノーマルタイプだと設定6でも「1/130」前後の機種が多いなか、本機は「1/117.8」と極めて高いボーナス出現率となっている。

 高設定ともなれば、100G以内のボーナス連チャンなんて当たり前のように起こる。これが堪らなく楽しいのだ。それに加え、ビッグボーナスは「最大311枚」も獲得できてしまうのだから、まとまった出玉をいとも簡単に獲得できてしまうのも当然か。

 優秀なスペックはもちろんのこと、ゲーム性の完成度も抜群である。通常時はBAR揃いからの「ボーナス当選」が熱いのだが、揃った時は手に汗握るような嬉しさが舞い降りてくる。その分、「ボーナス非当選」だった時の悲しみは大きい…。

 すでに撤去済みでホールで打つことはできないが、いつか本機のようなスペックやゲーム性に近い機種がリリースされることに期待したい。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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東京五輪で大絶賛されたのは「コンビニ」。しかしそこまでもてはやされるものなのか?

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 8月1日にアメリカの主要紙ニューヨークタイムズが「メダルに値する食事を見つけたとき」と題し、日本のコンビニの素晴らしさを1面とスポーツ面で大きく取り上げた。これまでも海外メディアが、SNS上でコンビニを絶賛していたことはすでにご存じの読者も多いだろう。注目を浴びるコンビニだが、その賛辞を素直に受け止めていいのだろうか。

世界から脚光を浴びた日本のコンビニ!

 さきのニューヨークタイムズは、IOCを金の亡者と非難したり、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して東京オリンピックの中止を訴えたりするなど、開催には反対姿勢を貫いきた。そんな同紙までもが1面を使い、日本のコンビニの食べ物や文化を「メダルに値するほど」上質だと取り上げたことに驚いた人も多いはず。

 東京オリンピックでは、選手、チームスタッフ、関係者、記者を含むすべての人が、基本的にホテルと会場以外のどの場所においても15分以上活動することが禁止されている。海外メディアたちは本来であれば、東京をはじめとした福島、宮城など、開催国である日本のさまざまな観光スポットに出向き、素晴らしい景色や料理を紹介したいに違いない。…

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パチンコ「終日9万発」報告も話題の「99.5%ループ」!「強力すぎるRUSH」への評価は!?【初打ち実戦報告-パチンコ編-】

 7月31日。ニューギン主催のパチンコ最大級ファンイベント「花慶の日」が行われた。昨年に続きオンラインでの開催であったが、今年も多くのユーザーが参加。大盛況のままに幕を閉じたようだ。

 そんなニューギンといえば、話題の新台『Pあぶない刑事』が遂にホールデビューを果たした。刑事ドラマとして絶大な人気を誇った激熱コンテンツが初のパチンコ化。導入を心待ちにしていたファンも多いだろう。

 強力な小当りRUSHを搭載した本機。果たして遊技したユーザーからは、どのような感想が寄せられているのだろうか。今回は、初打ち実戦の様子に迫ってみたい。まずは本機のスペックを振り返ってみよう。

『Pあぶない刑事』(ニューギン)

■大当り確率:1/319.68→1/47.94
■RUSH中小当り確率:1/1.17
■確変突入率/低確率:50%
      /高確率:77%
■遊タイム突入条件:低確率900回転変動開始後に突入(時短1200回)
■時短:1200回or100回or50回
■賞球数:1&4&15
■ラウンド/カウント:6Ror4Ror2R/6カウント
■特賞出玉(最大出玉):約540発or約360発or約180発
○○○

 大当り確率は1/319.68のミドルタイプで、高ループの確変機能&小当りRUSHが本機の特徴だ。ヘソ大当り時からのRUSH突入率は50%。通常大当りの場合は「時短100回」が付与される。

 出玉の肝となるRUSHは確変率が77%を誇り、確変大当りの全てが「小当りRUSH」に繋がる仕様だ。RUSH中の純増は1Gあたり約28発で、1回転の継続率は約99.5%(確変大当り時も含む)。高ループの確変&小当りRUSHという二つの要素が起爆剤となり、まとまった出玉をもたらしてくれそうだ。

 また、本機には遊タイム機能も搭載しており、低確率(時短含む)900回転変動開始後に「時短1200回」に突入する。ここでの大当り期待度は約98%。ハマリ救済としての役割は十分果たしてくれそうだ。

【プレイヤーからの実戦報告】

 演出面に関しては、「パトランプ光ったのに外れた」など困惑する要素を指摘する声もあったが、かつての名作を懐かしむオールドファンも多く、「楽しんで打てた」といった意見も寄せられていた。

 注目の出玉性能に関しては「RUSH中に2Rしかないのはキツイ」「大量出玉のイメージが湧かない」など、小当りRUSHメインのゲーム性に対するネガティブなコメントも見受けられたが…。

 その一方では景気のいい出玉報告も浮上。「2~3万発」クラスの報告も多く、中には「終日9万発」を記録した台もあったようだ。約99.5%で継続する小当りRUSHの爆発力が如実に表れている状況といえるだろう。

【ヒットの可能性は?】

 小当りRUSHスペックに対するユーザーの反応は様々だが、最近では出玉に特化した同スペックへの評価が高まっている印象。本機も強力な出玉ポテンシャルを秘めており、同様の反響を得られる可能性は十分にあるだろう。今後の動向に注目したい。

〇〇〇

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 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、人気シリーズ最新作がモチーフも新たに登場。継続率、出玉、スピードと三拍子揃った強力RUSHで”覚醒”する『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』(以下ガンダムUC)だ。

 パチンコの『ガンダム』シリーズ第6弾となる本機。P機では2作目となるが、前作『逆襲のシャア』から大きくスケールアップしたスペックにファンの注目が集まっている。

 大当り確率は1/319.7のミドルタイプ。1種2種混合機だが個性的な仕様になっており、時短突入率はヘソで60%、電チューなら100%のV確タイプ。また時短は10000回転と実質次回ループの性能を有しているが、同時に時短が終了する抽選も行われている転落抽選式になる。

 右打ち時はこの2つの性能が組み合わさったゲーム性で、基本は1/153.7の転落抽選を引く前に1/41.1の大当りを獲得する「RUSH」に突入するが、初当りの20%では次回大当りが濃厚となるフラグを用意。

 しかも最大出玉となる10ラウンド1500発が2回の一撃3000発が約束されるのである。もちろん、3000発を獲得したあとも「RUSH」に移行するのでさらなる連チャンを期待できる、爆裂トリガーとなっている。

 一方のRUSHは、継続率が約81%で大当りはすべて10ラウンド1500発とこちらも威力十分な内容。ただ、確変機の転落抽選と異なり、転落抽選を引き当てた時点でRUSHが終了してしまうので、1回転で終わってしまう可能性もある。ちなみに、RUSHの平均変動回数は32回ほどと言われている。

 これだけ見ても勝負が早い印象だが、さらに本機には3連チャンすると変動スピードが格段にアップする「覚醒HYPER」なるモードが存在。消化時間の短縮かつ即当りメインのゲーム性によって、P機の重大要素である「速度」の面でも圧倒的な性能を装備しているのである。

 上記のスペックから生み出される抜群の出玉感は早くも多くのファンを虜にしているようで、「初回3000発絡みの15連2万6000発」「取り切れないで7万発」「転落後の残保留から28連」と能力面での評価はもちろん、「恐ろしく速い」「気持ちよさヤバい」と打感に対しても高ジャッジの声が集まっている。

 特にそのスピード性には舌を巻くファンが多い。「15分で1万発」「時速4万も可能」「閉店3時間前からでも勝負できる」など、現行機でもトップクラスのスピードスターといえよう。

 その一方で、この過激なスペックを追求できたのは遊タイムを搭載していないからという部分もあり、「1700近いハマリ」「1400ハマリから打って1800超えた」など逆噴射の報告も。

 ひょっとすると、いま最も波の激しいスリリングなマシンがこの『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』かもしれない。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRAアメリカンシード「20馬身」惨敗は逃げなかったから!? 折り合い以前の“致命傷”にC.ルメールは「突然、やめる感じ……」、見せ場なし最下位にまさかの真相

 8日、8年ぶりに函館競馬場での開催となったエルムS(G3)は、4番人気スワーヴアラミスが優勝した。同馬は昨年のマーチS(G3)以来となる重賞2勝目。手綱を取った松田大作騎手にとっては、2015年のクイーンS(G3)を7番人気メイショウスザンナで制して以来、6年ぶりの嬉しい重賞制覇となった。

 松田騎手が久々の重賞勝ちを決めた一方で、重賞の勝利騎手インタビューで常連のC.ルメール騎手には、厳しい結果が待っていた。アメリカンシード(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)とのコンビで1番人気に支持されたものの、最終コーナーを待たずに手応えがなくなり、勝ち馬から「約20馬身」も離された最下位で入線した。

 前走の平安S(G3)でアメリカンシードは、勝ち馬オーヴェルニュに6馬身差の完敗も、大外枠から果敢にハナを奪って2着。14着に大敗した3月のマーチSの悪夢を払拭したかに思われたものの、エルムSでもまるで再現VTRのような敗戦を繰り返してしまった。

 前進気勢の強いアメリカンシードの好走条件は、とにかく気分良く走ることの1点に尽きる。スタートがそれほど速くない馬だけに、他馬と競り合ったり、無理に控えて喧嘩をしてしまうと途端に脆さを見せる。

 そんな“注文がつく”この馬にとって、エルムSは最悪の展開だったといえる。

 包まれないためにダッシュを求められる3枠3番という内枠を引いた上、出走メンバーにはトップウイナーという厄介な相手。重馬場とはいえ、小倉のプロキオンS(G3)を1分41秒3で走破した快足が武器の逃げ馬だ。そう考えると、マイペースで行きたいアメリカンシードのレースプランは、戦前から既に破綻していたのかもしれない。

 それでもまだ気分よく走ることが出来れば、何とかなった可能性もなくはない。だが、外からトップウイナー、ヴェンジェンスがハナを奪う勢いで飛び出すと、ルメール騎手は先に2頭を行かせて3番手に控える競馬を選択する。

 案の定、リズムを崩したアメリカンシードは頭を上げて行きたがる。ルメール騎手も懸命になだめながら走らせたが、1000m過ぎにはすでに手応えがなくなっていた。

 一見、ルメール騎手が控えて掛かったことと無関係に思えない敗戦だが、レース後のコメントでは意外な真相も明らかとなった。

「いいところから運べたけど、3コーナーから突然、やめる感じで苦しくなりました。暑かったし、鼻出血もありました」

 どうやらアメリカンシードはレース中に鼻出血を発症しており、これが“致命傷”となったようだ。さらには「鼻出血による出走制限」のため、9月8日まで出走できなくなってしまった。

 マーチSでは「落鉄」、そしてエルムSでは「鼻出血」の不運に見舞われた今回。偶然にもどちらも内枠で控える競馬を選択したレースだった。

 幸いにも30日間の出走制限は、大目標のチャンピオンズC(G1)に大きな支障とはならなそうだが、控える競馬でも好走できるのかという課題は依然として残されたままだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

GAP、やはり日本撤退?肝いりのリブランディングで露呈した「ファストリとの差」

 ファッション小売業の世界大手3社の直近四半期の業績が出揃った。インディテックス、H&M、ファーストリテイリングは共に前年同期比で大幅な増収、損益も黒字となった。コロナ禍の影響で大幅減収となった前年同期の反動ともいえる。しかし2019年度と同じ水準までの業績回復はほど遠い。

 さて、売上規模で世界4位の米ギャップはどうだろうか。同じく直近四半期の売上は大幅増収で、19年度比でも8%増収となった。既存店売上も増収となっている。不採算店舗閉鎖とEC(電子商取引)の成長効果が反映されている。厳しい業績不振が続いていたが、昨年10月に2023年までの経営プランを発表。今後3年間で北米店舗数の35%削減、店舗の8割をモール(日本のショッピングセンターに当たる)外店舗とすること、ECやオムニチャネルの強化などを発表した。

 新しいプランは好感を呼び、終値が前日比13.64%増の21.15ドルとなった。2021年度に入っても株価は上昇を続け、5月には昨年末比約1.8倍の36.33ドルを記録した。7月後半も30ドル前後で推移している。この好調のいくつかの要因を探りながら、ギャップジャパンの現状と将来を考えてみたい。

1.ギャップ株価好調の理由

 米サンフランシスコに拠点を置くギャップは、2020年度決算では営業損益が8億6200万ドル(930億9600万円)の赤字、税引前損益が11億200万ドル(1190億1600万円)の赤字、当期純損益が6億6500万円(718億2000万円)の赤字となっている。

 ここ数年、売上はファストリに抜かれ、米国を代表するファッションブランドの輝きをすっかり失い大苦戦が続く。日本においても現在では、アウトレットモールブランド、子供服ブランドとなっている。往年のモダンなアメリカンカジュアルスタイルの人気を知る著者としては、淋しい限りである。

 昨年発表された23年までの経営戦略では、「GAP」と「バナナ・リパブリック」の北米店舗の削減だけでなく、1987年に進出したイギリス、アイルランドの81店舗の全店閉鎖を決定。同じくヨーロッパのフランス、イタリアの店舗は21年7月までに外部企業へのFC(フランチャイズ)移行を検討するとしている。北米も含め撤退に約2億ドル(約216億円)を計上し、年間最大4,500万ドル(約48億円6000万円)の賃料削減を見込んでいる。

 その一方、日本市場から完全撤退した「オールドネイビー」は室内着などを中心に好調に推移し、売上増を計画。グループ内で最も成長しているアスレジャーブランド「アスレタ」の売上20億ドルへの倍増計画やカナダ進出も発表。さらにセレクトショップの「インターミックス」、子供服の「ジャニーアンドジャック」を売却。「アスレタ」のメンズ版「ヒルシティ」事業も中止した。

 アメリカ企業らしい思い切った構造改革を次々と進めることへの評価は高い。また2020年6月にパートナーシップを締結した米国のラッパー、カニエ・ウエストとのコラボレーションとなる「YEEZY GAP」にも注目が高まっている。

 世界最大の小売企業ウォルマートとの「GAP」ブランドのホームファッション商品独占販売店契約は、ブランド再成長のための戦略的パートナーシップの構築である。いまさら感はぬぐえないが、この発表にも大きな可能性が秘められている。

2.リブランディングに取組むギャップジャパンの泣きどころ

 ギャップジャパンは5月1日現在、日本国内において「GAP」140店舗、「バナナ・リパブリック」48店舗を展開する。本国の混乱のために日本では、旗艦店の相次ぐ閉鎖や広報販促活動の停滞などが見られた。昨年秋より国内でのリブランディング(ブランドの再構築)をスタートさせた。セールが常態化していた販売体制を、国内小売価格の値下げを皮切りにプロパー消化率を高める方向に舵が切られた。

 そして、新宿旗艦店が実験的な試みと共にリニューアルされた。世界初の「ギャップ カフェ」併設やギャップブランドのルーツであるデニムや音楽、そして1969年に誕生したギャップが大切にしてきた価値観を表現する「BLUE SHED(ブルーシェッド)」を設けた。世界唯一のギャップコンセプトストアである。簡単な刺繍、ワッペン、プリントのカスタマイズドもトライアルされている。

 21年春には、国内市場向けに俳優・アーティストの窪塚洋介さん家族をモデルに販売キャンペーンを展開した。そして7月13日からは米国に次いで話題の「YEEZY GAP」が予約先行発売された。しかしながら、コロナ禍でサプライチェーンの断絶が起こったとはいえ、予約はできるが発売日が「冬」としか表示がない。アイテム数も少なすぎるのは、期待した者にとっては非常に淋しい。

 ユニクロのコラボレーション企画が大きな話題と結果を残しているのと比較すると、やはり残念である。また、最大の成長ギアであるアスレジャーブランド「アスレタ」が日本国内では別会社の商標登録がすでにあり、ギャップジャパンは自社のブランド名でも使用できない。加えて、最大の稼ぎ頭のひとつでもある御殿場プレミアムアウトレットなどで展開している国内アウトレットでの大型店舗の賃貸契約条件のしばりもある。

 ギャップの大型売場面積の撤退後をすぐ引き継ぐことが可能なカジュアル企業は、ファストリしかない。大昔、ファストリがギャップのM&Aを探っていると業界内で噂されたこともあったが、今となればギャップにまったく魅力は残っていない。

3.まとめ

 ギャップジャパンの売上は、ギャップ全社売上のうち一桁台といわれている。その日本にリブランディングを仕掛けている。その将来のシナリオをワーストとベスト2つのケースで考えてみよう。

 まずワーストケースだが、2016年5月に「オールドネイビー」の国内53店舗の撤退を発表し、7カ月後にはそれを強行した過去がある。本国が発表した23年までの経営プランが結果に結びつかなければ、次はアジア地域での展開見直しが検討されるであろう。そうなれば、ギャップの日本撤退という選択肢も出てくるだろう。

 ベストケースは、昨年秋から始まったリブランディングによって業績が復活し、ブランドの再認知が成功することである。

 いずれにしろ大変革期にあるアパレル業界では、予想もしない動きがまだまだ続くことだけは間違いない。

(文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師)

●たかぎこういち

タカギ&アソシエイツ 代表/スタイルアドバイザー/コンサルタント(ファッション視点からの市場創造)/東京モード学園ファッションビジネス学科講師

1952年、大阪生まれ。奈良県立大学中退。大阪で服飾雑貨卸業を起業。22歳で単身渡欧後法人化代表取締役就任、1997年香港に渡り1998年、現フォリフォリジャパングループとの合併会社取締役に就任。オロビアンコ、マンハッタンポーテージ、リモワ、アニヤ・ハインドマーチなど海外ファッションブランドをプロデュースし、日本市場の成功に導く。また、第1回東京ガールズコレクションに参画。米国の有名ファッション展示会「d&a」の日本窓口なども務めた。時代に沿ったブランディング、MD手法には定評がある。2013年にファッションビジネスのコンサルティング会社「タカギ&アソシエイツ」を設立。著書に『オロビアンコの奇跡』『超入門 日・英・中 接客会話攻略ハンドブック(共著)』(共に繊研新聞社)、『一流に見える服装術』(日本実業出版社)、『アパレルは死んだのか』(総合法令出版)、『アパレル業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)などがある。

「サクラバクシンオーVSヤマニンゼファー」がきっかけ!? 28年前の名勝負が繋いだ「縁と絆」、柴田善臣レパードS(G3)制覇で「岡部幸雄超え」の大記録

 8日、新潟競馬場で行われた3歳限定ダート重賞、レパードS(G3)は、1番人気のメイショウムラクモ(牡3歳、美浦・和田勇介厩舎)が重賞初挑戦で快勝。騎乗した柴田善臣騎手は、岡部幸雄元騎手が持つJRA最年長重賞勝利記録をついに更新した。

 岡部氏が保持していた従来の54歳0か月31日を塗り替えた柴田善騎手は、先月30日に55歳の誕生日を迎えたばかり。新たな記録は55歳0か月10日で、JRA史上初めて55歳で重賞を制した騎手となった。

 ただし本人曰く、その勝利は「あまり格好のいい乗り方ではなかった」という。『東京スポーツ』の取材に「1角で遅くなった時にかかっちゃって。4角では大事なところでステッキを落としたり……」と自身の騎乗を振り返った柴田善騎手。一方で、「馬は格好良かったですけど」、「これ(勝利)は関係者の100%の力です」と、メイショウムラクモ自身と陣営の努力に拍手を送った。

 そのメイショウムラクモを管理するのは18年3月に37歳で開業した和田勇調教師だ。今年41歳となったが、調教師としてはまだまだ無名の存在。19度目の重賞挑戦にして嬉しい初勝利となった。

 現役最年長55歳の柴田善騎手と“若手”の和田勇調教師。一回り以上も年が離れている2人だが、18年3月の厩舎開業以来、タッグを組む機会は多い。その数はレパードSで54回目。和田勇厩舎にとっては、大野拓弥騎手、横山典弘騎手に次いで3番目、柴田善騎手にとっては、4番目に多い騎乗依頼であり、良好な関係といってもいいだろう。

 一見、共通点がなさそうな2人だが、実は和田勇調教師が競馬の世界を志すきっかけになったレースにヒントが隠されているという。それが1993年のスプリンターズS(G1)だ。

 和田勇調教師は『中山馬主協会』のホームページ上に公開されている『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』というインタビュー記事で、競馬の仕事に携わろうと思ったきっかけを聞かれ、次のように答えている。

「中学生のときにたまたま見た競馬中継がきっかけでした。ちょうどサクラバクシンオーとヤマニンゼファーの一騎打ちで盛り上がっていたレースで、そのレースをテレビで見て競馬に興味を持ちました。その後、おじいちゃんが競馬が好きだったこともあり競馬場にも連れて行ってもらったりして、将来競馬の仕事に関われたらなと思い始めました」(2017年8月25日公開)

 当時中学生だった和田少年が偶然テレビで目撃したのが18年前の電撃の6ハロン戦。2番人気サクラバクシンオーが1番人気ヤマニンゼファーを破ったレースだった。そのレースでヤマニンゼファーに騎乗していたのは、他でもない柴田善騎手だった。

 和田勇調教師は05年にJRA競馬学校厩務員課程に入学。田村康仁厩舎などで厩務員を務め、07年からは高橋裕厩舎で調教助手を経験した。もちろん、その間に柴田善騎手と93年のスプリンターズSの話をする機会もあっただろう。

 競馬界を志すきっかけとなったレースでヤマニンゼファーに騎乗していた柴田善騎手。28年後、55歳になった大ベテランは、和田勇調教師に重賞初勝利をプレゼントした。メイショウムラクモで結ばれた2人の浅からぬ縁は、今後どんなストーリーを描くのだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

高額品は不要?サプリメント専門家が勧める、月3千円以下で効果抜群の“ガチ”サプリ

サプリメントは専門家から買うべき

 みなさん、健康食品やサプリメントと呼ばれるものを飲んでいますか? 「食品だから安全」と勧められたり、テレビを見て「効きそう」と思って始める人がいると思います。

 私は「NR・サプリメントアドバイザー」という資格を持つ薬剤師です。このサプリメントの資格を取ったのが、2008年のことです。資格を取る以前に友人から勧められたサプリメントを月5万円分も買っていたということがあり、薬剤師なのに何もわかっていないという現実を突き付けられました。そこで猛勉強をしてこの資格を取りました。月5万円も払わなくても、それこそ5000円あればかなりリッチなサプリメントを買うことができ、3000円あればそれなりにいい生活を送れるということがわかったのです。

 しかし、私でさえドラッグストアでサプリメントを紹介する機会はごくまれです。多くの方は「友人の紹介」や「テレビを見て」買っているのです。テレビについてはかなり現場の私たちも振り回されていて、「○○がいい」と紹介された次の日には棚からその商品が消えます。かつてそのテレビ番組は日曜日に放送されていたので、月曜日は毎週恐怖でした。特にひどかったのはCoQ10と葉酸でした。昨年のマスク騒動のように、全然商品が入らなくてお客さんから怒られる日々だったのです。

 そしてそのテレビ番組は終了となり、「過剰な演出と捏造があった」と小さくニュースになっていました。これはどういうことかというと、ウソをテレビで流していて、それをそのまま信じた人がいたということです。専門家は薬局やドラッグストアなど、みなさんのすぐそばにいたにもかかわらずです。

 葉酸はサプリメントで取ったほうがいい成分の一つです。食べ物で取ると消化酵素で葉酸を切り出してから吸収することになりますが、サプリメントではその切り出しの作業が不要なため、効率よく摂取できます。だからといって、誰でも葉酸のサプリメントが必要かというと、そうではありません。

「食品だから安全」もウソ

 友人からの紹介にありがちなのが、「食品だから安全」という言葉です。私もこれにうっかり騙されて月5万円分も買っていたのですから、まさに“キラーワード”です。また、こういった人たちは「天然素材だから安全」といいます。天然素材による毒は無数にあります。みなさんがよく知っているものでいうと「トリカブト」や「ケシ・アヘン」は天然素材ですが猛毒です。

 健康食品による健康被害も毎年報告があります。内閣府の食品安全委員会のサイトには、健康食品による被害情報が開示されています。インターネットで購入したダイエット素材に多いようです。ダイエット素材でなくても、関節痛対策の「グルコサミン」でも肝炎になったという報告が出ています。

「ウコン」による肝機能障害は有名な話です。お酒による二日酔い防止ならウコン以外の方法があります。それは「ハイチオールC」ですが、医薬品で二日酔い防止の効能効果があります。しかもL-システインとビタミンCという安全性が高い成分から構成されています。誰かにアドバイスをするときによくあることなのですが、自分が知っている持ち駒で解決しようとします。薬剤師とそうでない人はこの持ち駒が違うため、アドバイスを求める相手によってみなさんが受ける結果が大きく変わってくるのです。

“ガチ”サプリメントはこれだ

 それでは何を飲んだらいいのか? ということなのですが、もちろん予算との兼ね合いがあります。月1000円程度であれば「ビタミンD」一択です。もちろん私独自の見解ですが、それでもこれを推す理由があります。急性気道性感染症のリスクを減らし、症状の持続時間を短くすることがわかっています。風邪などの急性気道感染症にかかりにくくする、かかってもすぐ治るというのはとても大事なことです。

 その次に紹介するのは「DHA&EPA」です。予算としては月2000円程度です。現代人はとにかく魚を食べません。水産庁の調査によると、魚介類の摂取量は2001年で年40.2kgでしたが、16年では年24.6kgでした。また年代別では、低年齢層では圧倒的に食べていません。16年の20代は1日50.4g、30代は1日53.2g、40代は1日55.7g食べていました。しかし50代は1日67.2gと一気に跳ね上がります。

 魚介類は重要なタンパク源ですが、DHA&EPAといった油分はヒトの体内では合成できないため、こうした食品から摂ることが必要です。医薬品でもDHA&EPAを使ったものがあります。医薬品はイワシなどの青魚から油を精製してDHA&EPAの純度を高めたものです。

 サプリメントは医薬品ほどの精製はせず、DHA&EPAを含む魚油として飲みます。医薬品量では中性脂肪を下げる目的で処方されます。サプリメント量ではその効果は穏やかです。また、中性脂肪以外に、うつ症状にも効果があるという報告があります。また花粉症リスクを下げるといわれていますが、これらについてはもう少し症例を追ったほうがよさそうです。40代以下はとにかく魚介類を食べていないため、サプリメントの形で補充しておくほうが現実的です。

 予算に余裕があれば「アスタキサンチン」を追加してみるとよいです。月3000円程度で買えます。目の血流を改善する効果が報告されています。また、筋肉にも働き運動機能を向上させます。

 どれを選ぶにしても飲みすぎは危険ですので、推奨量を守って効率よく飲んでもらえればと思います。

(文=小谷寿美子/薬剤師)

●小谷寿美子

薬剤師。NR・サプリメントアドバイザー。薬局界のセカンドオピニオン。

明治薬科大学を505人いる学生のなか5位で卒業。薬剤師国家試験を240点中224点という高得点で合格した。

市販薬も調剤も取り扱う、地域密着型の薬局チェーンに入社。社歴は10年以上。

入社1年目にして、市販薬販売コンクールで1位。管理薬剤師として配属された店舗では半年で売り上げを2倍に上げた実績がある。

市販薬、調剤のみならずサプリメントにも詳しい。薬やサプリメントの効かない飲み方、あぶない自己判断に、日々心を痛め、正しい薬の飲み方、飲み合わせを啓蒙中。

金持ちのことを心配する貧乏人…実質的失業者は350万人超、消費税廃止で税収は劇的改善

 金持ちのことを心配する貧乏人――。この恐ろしい思考と行動を捨て去り、私たち庶民が「税金は金持ちから取れ! 消費税をなくせ!」と叫ぶところから、コロナ禍における格差社会の是正が始まるのではないだろうか。

「金持ちのことを心配する貧乏人」現象は、社会のあらゆるところに見られる。たとえば、経営陣のために無理して働く平社員が慢性疲労で、うつ病になったりする。あるいは、会社の損失補填を一中間管理職が補填しようとして法に触れる行為をしてしまう、というようなことがある。

 経営者が苦労したり、エリートが難しい課題を解決して全体に貢献するならわかる。あるいは、将軍や上級将校が過酷な責務を負うことも理解できる。だが、一兵卒が「お国のために」と、軍上層部より危険な道を選択するのは悲劇だ。

 こうした現象に対して、さまざまな説明や解説はできるだろうが、ひとつには他者のためや全体のために「貢献したい」という思いが心の奥底に存在するからだろう。

 そのような人間の善良さにつけ込んだ“似非エリート”が、一部の人たちだけが得をする社会・経済・政治システムを強化してきた結果、今の日本がある。

コロナ失業150万人の惨状

 7月12日から東京では4回目の緊急事態宣言が発出され、息苦しい日々が続いている。

「外出するな」「外食するな」「職場に行くな」「テレワークしろ」などと強要し、メーカーや金融機関に圧力をかけようとしてまで酒類の提供を止めさせて「自宅に蟄居しろ」と言いながら、世界各国から膨大な人が集まる東京オリンピックは強行している。

 多くの人々が耐えがたきを耐え忍びがたきを忍ぶなか、迎賓館(旧赤坂離宮)においてトーマス・バッハIOC(国際オリンピック委員会)会長を招いて歓迎会を開いた。食事と酒の提供はなかったものの、迎賓館という宮殿でセレモニーを執り行ったのは、実に象徴的だ。

 華麗な宮殿内とは対照的に、悲惨な状況が街にあふれている。帝国データバンクの調査によると、今年6月末の累計コロナ関連倒産は1738件に上っている。

 注目すべきは東京都議選最中の6月に実施された、NHKによる1万人のアンケート調査だ。コロナによって収入が減少した人は34%、変わらない人は61%、増えた人は4%である(四捨五入のため、合計が100%にはならない)。

 これを見ると、34%の人々が経済的に追い詰められてはいるものの、残りの66%は生活を維持できている。この66%によって現体制が維持されているのだろう。

 そうしたなか、しわ寄せを受ける「34%」に関連した衝撃的な調査結果がある。今年2月、野村総研が行ったパート・アルバイト就業者6万4943人へのアンケート調査から、コロナによる実質的失業者は女性103.1万人、男性43.4万人(合計146.5万人)と推計できることがわかった。

 この報告書によれば、「シフトが5割以上減少」かつ「休業手当を受け取っていない」人を「実質的失業者」と定義し、今回の調査結果および総務省「労働力調査」を用いて推計したという。

 2月時点の失業率は2.9%で完全失業者は194万人だったので、これと合わせると実質的な失業者は340.5万人にも上ることになる。さらに、それから3カ月後の5月の完全失業者は211万人に増えている。

 補償がほとんどないなかでの自粛や休業強制は死活問題だ。窮地に陥った人々の生活を好転させるのは、個人の努力では限界があり、財政出動による各種給付金などが急がれるし、消費税廃止を含む不公平税制の抜本改革も急務だ。

消費税収入、史上最高の21兆円

 そんな状況で飛び込んできたのが、コロナ不況が続くにもかかわらず2020年度の税収が最高になり、消費税も最高の20兆9714億円だったというニュースである(7月5日財務省発表)。

 ここで本稿のテーマ「金持ちのことを心配する貧乏人」がかかわってくるのだが、その前に消費税が導入された翌年の1990年と比較して、2020年の法人税・所得税・消費税がどう変化したかを確認しておこう。

所得税26兆円→19.2兆円
法人税18.4兆円→11.2兆円
消費税4.6兆円→21兆円 

 法人税と(主として高額所得者の)所得税が激減し、その穴埋めに消費税が使われている。つまり、大企業や高額所得者、大資産家の税金を安くした分を、貧困者から大富豪までが同率で支払う消費税で賄っているのだ。消費税は、不公平税制の最たるものといえる。

1974年の所得税累進課税に戻すだけで、新たな財源13兆1752億円

 所得税も金持ち優遇になっている。申告納税者の所得税負担率は、所得1億円を超えるとどんどん下がる。給与のような所得とは別に、株式譲渡や配当金などの資産に課税される税率は、いくら高額でも約20%のまま。富裕層ほど資産の比率が高くなるため、金持ちになればなるほど税負担率が下がっていく仕組みだ。

 大企業に対しては、本来の支払いを猶予する租税特別措置が80以上もある。そのため大企業は税金を減免され、法定どおりに税金を支払っているのは黒字を出した中小企業がほとんど、という現実がある。

 こうした不公平税制の抜本改正が急務だが、新しいことをせずに昔の税制を一部復活させる方法もある。

 1977年に税理士らによって結成された「不公平な税制をただす会」は、さまざまな不公平をただすとどれだけ税収が増えるかを、毎年発行する報告集『福祉と税金』で公表している。その第32号(2020年)の一部を紹介しよう。

 所得が増えるにつれて税率を上げる仕組みを「累進課税」という。現在は、5%から45%までの7段階になっている。これを1974年(昭和49年)の超過累進課税率を適用するとどうなるか。その当時は、12%から75%の7段階。所得が8000万円以上の人は75%もの税率だった。

 当時と同じ累進課税を適用すれば、2018年度の実際の所得税収3兆2950億円から16兆4072億円へと13兆1752億円も激増する。さらに、消費税導入前の源泉分離課税の税率35%を利子所得・配当所得・株式の譲渡所得に適用すると10兆3095億円で実際より4兆9999億円増収財源が発生。

 たった2つを昔に戻すだけで、18兆1751億円の増収となり、現在の消費税に近いくらいの財源が生まれる。

法人税の5段階累進課税で22兆円、全体で43兆632億円税収増

 法人税はどうだろうか。現在は23.2%(所得800万円以下は15%の特例)と一律なのを、5%、15%、25%、35%、45%の5段階の超過累進税率を適用した場合、2018年実績12兆3868億円から34兆2631万円にもなる。実に21兆8763億円も財源が生まれるのだ。

 ここで例として挙げた改革を含めて不公平な税制を是正すると、「不公平な税制をただす会」の2018年実績データを基にした財源試算によれば、現行よりも43兆632億円の増収になるという。

 消費税を完全に廃止しても21兆円超の税金が余るのだから、その分を低所得者の生活改善や福祉・教育などに十分使える。

 加えてコロナ禍は緊急事態だから、国債を発行して当面賄う方法も考えられるだろう。儲かっている人や企業から税金を徴収して富の再分配ができ、生活が向上するのだ。

金持ちやエリートの心配する貧乏人を止めよう

 ところが、「消費税廃止しろ」「超高額所得に資産課税や総合累進課税を課せ」「富裕税を創設しろ」「大企業から税金を徴収しろ」と言うべき貧乏人が、妙に金持ちやエリートのことを心配するのである。

「消費税がないと福祉が立ちゆかなくなる」
「財政破綻するのではないか」
「大企業の課税を強化すれば国際競争力が失われる」
「超高額所得者に総合累進課税を適用したり富裕税を創設すれば海外に逃げて行ってしまう」
 このような言説を根拠に、現在の税制が維持されている。

 大金持ちや大企業経営者、高級官僚がなどのエリートが言うなら、わからなくもない。しかし、一般人がエリートのことを心配するのは噴飯ものではないか。庶民よりは少し上の中産階級の小金持ちが、彼らよりはるか上の階層である億万長者を擁護するのも悲しい姿だ。

 これでは、一介の庶民が「お国のために」と身を捨て、エリートが生き残るようなものではないか。特に消費税が3%から5%へと増税された1997年以降、実質賃金も減り続け、デフレが続き、貧困は拡大し、世界の中で日本が“一人負け”している。

 これらの負の連鎖を断ち切るには、「金持ちのことを心配する貧乏人」から脱却することだ。「不公平な税制をただす会」が示しているように、大企業と金持ちの減税のために使われる消費税を廃止し、大企業優遇や富裕層の減税を止めよ、と堂々と主張することが私たちの暮らしは大幅に改善する一歩だろう。

「不公平な税制をただす会」」は今年8月末までに、不公平を是正した場合の最新の財源試算を発表する予定だ。
(文=林克明/ジャーナリスト)

不公平な税制をただす会ホームページ http://japan-taxpayers.org/
※8月末発行予定の「福祉と税金」第33号で最新財源試算が公表される。上記ホームページトップの右上「福祉と税金」をクリック