パチスロ「旧イベント日」で万枚マシンに挑む!! 5号機で絶大な人気を誇る大ヒットシリーズを実戦!!

 ひろ吉のパチスロ「実戦記」。今回は5号機で絶大な人気を誇る『押忍!番長3(以下、番長3)』について書いていきたい。

 まずはARTまでのゲームフローをご紹介。通常時はベルの規定回数入賞やレア役で対決の抽選を行い、対決勝利でART突入となる。対決は期待度の異なる「弱・中・強」があり、成立役(主にベル、レア役)で逆転の抽選を行っている。

 ART「頂JOURNEY」はセット数管理型。上乗せは主に対決勝利時に行われ、その上乗せストックにはループストックなる機能も存在し、一回の勝利で複数ストックすることもある。またART中の「番長ボーナス」では、消化中の成立役でストックを抽選し、さらにボーナスの一部で突入する上乗せトリガー「絶頂対決」は、ライバル・鏡慶志郎との対決に勝利し続ける限り、セット数を上乗せしていく。

 今回は、そんな『番長3』を、筆者の友人が旧イベント日で実戦したとのことなので、その時の内容を紹介しよう。

 朝一、抽選は約600人中163番と何とも言えない番号だったが、狙いの『番長3』を確保できた。打ち始めはなかなか対決に行かず、投資450枚、45ベルを超えたところでやっと初の対決…と思いきや、いきなり次回予告発生で勝利し、本日1回目のART「頂JOURNEY」へ突入した。

 おそらく設定変更後の10%で選択される初回確定対決だろう。だとすると、通常の初当りとは違い、1/2で80%ループのストックを獲得するので、ロングARTに期待したいところだ。

 まずは1セット目、轟大寺ステージに移行し、いきなり「番長ボーナス」に当選。ボーナスは赤7だったが、朝から流れがきている。ボーナス中にストックはできなかったものの、2セット目にベル回数&チャンス目からの対決で、どちらも勝利して2ストックを獲得した。

 その後は何もなく、確定しているストック分を消化、ここからはループストックに当選していることを祈りたい。

 なんとか5.6.7セットと継続してくれたので、ループストックはあったようだが、7セット目で終了してしまう。仮に80%ループならもう少し頑張ってほしかったが、獲得枚数約700枚と、出だしとしては好調だ。

 その後、引き戻しはなく、いきなり58ベルまでハマり、さらに対決も敗北…。次も30ベルを超えて追加投資を食らってしまう。ただ、追加50枚で32ベルから、対決経由で特訓に突入。ここでチャンス目を引き、さらに強対決中にもベルを引き、再びARTへ突入させることができた。

 まずは1セット目、ここでストックをして繋げていきたいが、何事もなく10Gをきってしまう。「今回は単発か」と思いきや、残り3ゲームでチャンス目→対決発展、さらに対決中にベルを2回引き、なんとか勝利。無事ストックを確保することができた。

 さらに2セット目、ベルから対決へ発展し、その対決中にベルとチェリーを引きストックを獲得。「これで一安心」と思っていると、次ゲームでさらにストックが告知されたのだ。これが、先述したループストックである。ここでは5個のストックが告知されたので、本日2回目の勝負どころだ。

 しかし、そこから全くストックできず、ボーナスもなく、またもや7セット、580枚で終了となってしまう。今回も引き戻しはなく、チャンス目からの対決後に特訓へ移行し、100G手前で初当りを引くも単発…。

 その後は、「47ベルでART当選 → 6セット終了」「30ベル、スルー」「58ベルでARTに当選 → 7セット終了」と、かなり深いベル回数での対決ばかり。ARTの当選率こそよかったものの、出玉は「0~900枚」ほどを行き来していた。

 そのARTでは1回の単発を除き、毎回500枚以上の出玉を獲得できていたので、なんとか飲まれずに回せていたが、ここまで設定的に良さそうな要素は全くない。

 そして、4回目のART終了後、ついに700ハマりを食らう…。ベルの引きが良かったのでギリギリ持ちコインで間に合ったが、「56ベル」「59ベル」と、これだけハマって対決が2回という最悪な展開だった。

 このARTでは、1セット目に轟大寺ステージからいきなりボーナスを引き、7揃いでストックに成功。幸先の良いスタートを切れた。続く2セット目もベル回数、チャンス目からの対決で、どちらも勝利して残りストックは3つに。

 順調にストックを重ねたかったが、その後は1セットだけ上乗せし、6セット・獲得枚数は600枚ほどで終了した。

 このART後も引き戻しはなく、高設定の見込みがないため、ここで実戦終了。総投資500枚で回収は550枚と、内容のわりには良い結果となった。

 設定推測としては、通常時を2500Gほど回して番長ボーナスはなし。対決カウンターのモードは正確には見抜けないが、通常Aばかりのような挙動で、ART終了後の引き戻しの特訓も0である。

 ART中の共通ベルはA.B.Cどれも1以下~2の近似値。番長ボーナスは3回でいずれも絶頂対決はなく、ART終了画面は復活含めて7回(全て通常)。何を見ても高設定の要素は見当たらなかった。

 それでもなんとかプラスで終われたのは、ARTの単発終了が少なかったことが大きな要因だろう。

 それに、低設定でもベルの引きやタイミングが良ければロング継続も十分に可能。それも『番長3』の大きな強みではないだろうか。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 まずはARTまでのゲームフローをご紹介。通常時はベルの規定回数入賞やレア役で対決の抽選を行い、対決勝利でART突入となる。対決は期待度の異なる「弱・中・強」があり、成立役(主にベル、レア役)で逆転の抽選を行っている。

 ART「頂JOURNEY」はセット数管理型。上乗せは主に対決勝利時に行われ、その上乗せストックにはループストックなる機能も存在し、一回の勝利で複数ストックすることもある。またART中の「番長ボーナス」では、消化中の成立役でストックを抽選し、さらにボーナスの一部で突入する上乗せトリガー「絶頂対決」は、ライバル・鏡慶志郎との対決に勝利し続ける限り、セット数を上乗せしていく。

 今回は、そんな『番長3』を、筆者の友人が旧イベント日で実戦したとのことなので、その時の内容を紹介しよう。

 朝一、抽選は約600人中163番と何とも言えない番号だったが、狙いの『番長3』を確保できた。打ち始めはなかなか対決に行かず、投資450枚、45ベルを超えたところでやっと初の対決…と思いきや、いきなり次回予告発生で勝利し、本日1回目のART「頂JOURNEY」へ突入した。

 おそらく設定変更後の10%で選択される初回確定対決だろう。だとすると、通常の初当りとは違い、1/2で80%ループのストックを獲得するので、ロングARTに期待したいところだ。

 まずは1セット目、轟大寺ステージに移行し、いきなり「番長ボーナス」に当選。ボーナスは赤7だったが、朝から流れがきている。ボーナス中にストックはできなかったものの、2セット目にベル回数&チャンス目からの対決で、どちらも勝利して2ストックを獲得した。

 その後は何もなく、確定しているストック分を消化、ここからはループストックに当選していることを祈りたい。

 なんとか5.6.7セットと継続してくれたので、ループストックはあったようだが、7セット目で終了してしまう。仮に80%ループならもう少し頑張ってほしかったが、獲得枚数約700枚と、出だしとしては好調だ。

 その後、引き戻しはなく、いきなり58ベルまでハマり、さらに対決も敗北…。次も30ベルを超えて追加投資を食らってしまう。ただ、追加50枚で32ベルから、対決経由で特訓に突入。ここでチャンス目を引き、さらに強対決中にもベルを引き、再びARTへ突入させることができた。

 まずは1セット目、ここでストックをして繋げていきたいが、何事もなく10Gをきってしまう。「今回は単発か」と思いきや、残り3ゲームでチャンス目→対決発展、さらに対決中にベルを2回引き、なんとか勝利。無事ストックを確保することができた。

 さらに2セット目、ベルから対決へ発展し、その対決中にベルとチェリーを引きストックを獲得。「これで一安心」と思っていると、次ゲームでさらにストックが告知されたのだ。これが、先述したループストックである。ここでは5個のストックが告知されたので、本日2回目の勝負どころだ。

 しかし、そこから全くストックできず、ボーナスもなく、またもや7セット、580枚で終了となってしまう。今回も引き戻しはなく、チャンス目からの対決後に特訓へ移行し、100G手前で初当りを引くも単発…。

 その後は、「47ベルでART当選 → 6セット終了」「30ベル、スルー」「58ベルでARTに当選 → 7セット終了」と、かなり深いベル回数での対決ばかり。ARTの当選率こそよかったものの、出玉は「0~900枚」ほどを行き来していた。

 そのARTでは1回の単発を除き、毎回500枚以上の出玉を獲得できていたので、なんとか飲まれずに回せていたが、ここまで設定的に良さそうな要素は全くない。

 そして、4回目のART終了後、ついに700ハマりを食らう…。ベルの引きが良かったのでギリギリ持ちコインで間に合ったが、「56ベル」「59ベル」と、これだけハマって対決が2回という最悪な展開だった。

 このARTでは、1セット目に轟大寺ステージからいきなりボーナスを引き、7揃いでストックに成功。幸先の良いスタートを切れた。続く2セット目もベル回数、チャンス目からの対決で、どちらも勝利して残りストックは3つに。

 順調にストックを重ねたかったが、その後は1セットだけ上乗せし、6セット・獲得枚数は600枚ほどで終了した。

 このART後も引き戻しはなく、高設定の見込みがないため、ここで実戦終了。総投資500枚で回収は550枚と、内容のわりには良い結果となった。

 設定推測としては、通常時を2500Gほど回して番長ボーナスはなし。対決カウンターのモードは正確には見抜けないが、通常Aばかりのような挙動で、ART終了後の引き戻しの特訓も0である。

 ART中の共通ベルはA.B.Cどれも1以下~2の近似値。番長ボーナスは3回でいずれも絶頂対決はなく、ART終了画面は復活含めて7回(全て通常)。何を見ても高設定の要素は見当たらなかった。

 それでもなんとかプラスで終われたのは、ARTの単発終了が少なかったことが大きな要因だろう。

 それに、低設定でもベルの引きやタイミングが良ければロング継続も十分に可能。それも『番長3』の大きな強みではないだろうか。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 好きなものを先に食べるか最後までとっておくか。永遠の命題であるこのテーマ、私は基本的に最後まで取っておく派で、楽しみを長く持続させたい人間なのであり、余韻のある結末を嗜好する。

 この「取っておく」話としては、老後に取っておいている楽しみもいくつかある。そのひとつ「スターウォーズ」のビンジウォッチングである。ビンジウォッチングとはシリーズのコンテンツをまとめて視聴する、つまり「一気見」のことである。

 あの名作が当時なんとなくハマらなく、「スターウォーズ」「帝国の逆襲」「ジェダイの復讐」の三部作を見逃してしまったので、なんかシリーズがいっぱい続いてるし、ジジイになって完結してから一気見しようと目論んでいた。

 ただ、これは私が死ぬまで物語が終わらないのではないか疑惑も発生してきたので、ちょっとどうしようか迷っている。迷っているといえば、公開順に観るのがいいのか、物語の時系列に則って観たほうがいいのか、これも判断が揺らぐところ。

 このままだとなんかもう結局全部観ないになってしまいそうでもあるが、パチンコの『スターウォーズ』は大好きでよく打っていた。いまかろうじて残っている『CRフィーバースター・ウォーズ』(シリーズ第3弾)もそんな機種である。

 本機の最大の特徴となるのが「4Dスペクタクル盤面」と名付けられた複層構造のアクリル役物で、釘調整に左右されない安定的な回転率を打ち手に提供してくれる、「封入式」や「エコパチ」のコンセプトを先取りしたマシンとなっている。

 分岐や振り分け装置、クルーンに回転体とさまざまなパーツによって玉の流れさえもゲーム性をもたせたその盤面はまさにスペクタクルの一言で、パチンコ的スペースオペラというにふさわしいものなのである。

 また、演出やスペックにも凝った機種で、前者の特性としては新感覚の前兆予告「SET&ZONE」が挙げられる。

 これは先読み演出として展開する保留の数「SET」とそのSETの数に応じて発展する25種類の「ZONE」で構成された連続演出のことで、この組み合わせによって期待度が変幻自在に様変わりするのである。

 そして、スペックは継続率80%のRUSH機能を搭載した連チャン性がウリ。初当りの大半で突入する80回転の電サポモード「昇格ZONE」で大当りすると突入する「VADER RUSH」はバトルに勝利すればモード継続で大当りの20%以上が16ラウンドとなる強力な出玉性能を持つ。

 また、そのバトルでは原作には起こらない組み合わせの対戦カードが発生するなど、映画ファンもアツくなれる要素が盛り込まれている点も見逃せない。

 ビッグタイトルのタイアップマシンにふさわしい性能と完成度を持つハードにソフトに新機軸のパチンコなのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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JRA社台グループ「先物買い」に光る先見の明!? ジオグリフやルヴァンスレーヴ級の大物が登場、旋風を巻き起こしたダートのスプリンターはサンデーサイレンスの再来か

「レースを制したのは、またドレフォン産駒」

 最近の競馬中継を見ていて、やたらと耳にするフレーズである。

 それもそのはず。その理由は、新種牡馬ドレフォンの初年度産駒が、ちょっとした旋風を巻き起こしているからに他ならない。

 今月5日の開催終了時点で2歳馬における同馬産駒の勝利数は7勝。9勝でトップのロードカナロアを2勝差で追っていたが、連勝を決めた先週の土日でそれぞれ2勝して4勝を上乗せ。ついには、12日の開催を終えて11勝と、一気に2歳種牡馬リーディングトップの座を奪った。

 特筆すべきは、ドレフォン産駒の多彩なラインナップだろう。

 先日、札幌競馬場で行われた札幌2歳S(G3)を、4馬身差の楽勝で制したジオグリフは同馬の産駒。来年のクラシックに繋がる芝1800mの重賞でライバルを圧倒し、一躍クラシック候補へのし上がった。11日のアスター賞(1勝クラス)で2着に敗れはしたが、白毛のアイドルソダシの近親ハイアムズビーチも、将来性豊かな2歳牝馬の1頭といえるだろう。

 上記2頭は芝のレースだったが、芝だけではなくダートでも怪物候補を出していることにも注目したい。8月22日の新潟競馬場で行われた新馬戦は、2番人気のコンシリエーレが大差勝ち。同条件となる新潟のダート1800mの新馬戦は、過去にデビュー4連勝で海外遠征したエピカリスが1:54.4、G1・4勝のルヴァンスレーヴが1:54.8(稍重)で勝ち上がっているが、コンシリエーレは1:53.5と上回ったのだから驚きだ。

 そこで気になるのがドレフォンの経歴である。

 米国産馬である同馬の現役時代は9戦6勝の成績。G1・3勝を挙げているが、これはいずれもダートの短距離戦でのもの。スタートと二の脚の速さに定評があり、芝の適性は少なからず感じられていたとはいえ、中距離のレースを走った経験はない。

「ドレフォンの父ジオポンティは、芝の中距離G1を7勝した名馬ですから芝への適性自体は潜在的にあったということでしょうか。母系にもダート中距離でG1勝ちのあるゴーストザッパーがいます。

自身はダートの短距離が主戦場となりましたが、血統的には芝ダートの短距離から中距離までこなせるオールマイティさも兼ね備えていたともいえそうです」(競馬記者)

 勿論、まだサンプル数も少なく未知数な種牡馬ではあるが、デビューしてすぐ2歳リーディングという活躍は、なかなかできるものでもない。そう考えると、「先物買い」ともいえそうなドレフォンを購入した、社台グループの先見の明が光る現在の成績ではないだろうか。

 かつて、アメリカで結果を残していなかったヘイロー産駒のサンデーサイレンスを、社台グループの創業者である吉田善哉氏が購入した際、アメリカの生産者から「とても成功しそうにない母系のヘイロー産駒を買った」と笑われたが、芝、ダートともに大物G1馬を輩出したその後の大活躍は周知の通り。

 この勢いが続くようだと、そう遠くない将来、ドレフォンがサンデーサイレンス2世と呼ばれる日も訪れるかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

JRA苦境続きの騎手へ恩師から「非情宣告」!? 何度もチャンスを与えた陣営が“降板”に踏み切った原因とは……

 20日の敬老の日、中山競馬場ではセントライト記念(G2)が行われる。現在、ホープフルS(G1)2着以来の実戦となるオーソクレースやスプリングS(G2)優勝ヴィクティファルスなどの実績馬をはじめ15頭が登録している。

 同レースは東の菊花賞トライアルだ。3着以内に入れば菊花賞(G1)への優先出走権が与えられるだけに、賞金面に不安がある馬は是が非でも出走権を得たいところだろう。今回、それに該当しているのが、アサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 同馬はデビュー以降、全レースで嶋田純次騎手が鞍上を務めていたが、今回は田辺裕信騎手を予定している。

「遂に乗り替わりになってしまいました。アサマノイタズラは、嶋田騎手にとって数少ない“お手馬”の1頭でした。自身もまだ勝てていない重賞勝ちを期待できる器ですから、今回の乗り替わりが痛いことは間違いありません。

ただ、本人は何度も乗り替わりを覚悟していたみたいです。『とうとうその時が来てしまった』と、いったところでしょうか」(競馬記者)

 デビュー11年目の嶋田騎手は1年目に同期で最も多い18勝を挙げた“かつての期待のルーキー”だったものの、2年目以降は負傷が続いて勝ち星が激減。当時は4年目から減量特典が無くなることも重なって、近年は毎年一桁勝利数が続く厳しい状況だ。

 そんな苦境が続く嶋田騎手だが「助けてくださる人がいたし、そういった方が喜んでくれるのを見ると、(騎手を)辞めようとは思いませんでした」と、過去に平松さとし氏のインタビューで語っている。

「嶋田騎手を助けている1人が星野壽市オーナーです。嶋田騎手はデビュー4年目に1勝で終わってしまいましたが、その年唯一挙げた勝利が星野オーナーの馬でした。

以降も嶋田騎手は定期的に星野オーナーの所有馬に騎乗しています。アサマノイタズラへ継続騎乗ができたのも、オーナーのおかげでしょう」(同記者)

 そして、嶋田騎手を語る上で欠かせないのが、アサマノイタズラを管理する師匠の手塚師だ。手塚師は所属騎手である同騎手へコンスタントに騎乗依頼を出している。それに応えるように、デビュー以来ほぼ毎年師匠の馬で勝ち星を挙げてきた。

「嶋田騎手と手塚師の関係を表す興味深いエピソードがあります。嶋田騎手のお父様が病に倒れた際、手塚師は嶋田騎手に課していた午後の厩舎作業を免除してくれたそうです。

嶋田騎手はそのことを恩義に感じていて『手塚先生は僕が苦しい時、いつも助けてくださいました』と、先のインタビューで答えています」(同記者)

 アサマノイタズラは、星野オーナーの所有馬で手塚厩舎の管理馬でもある。自分が苦しいときを助けてくれた恩人に恩返しをしようと、嶋田騎手はこれまで全身全霊をかけて騎乗してきた。にもかかわらず、今になって突然「非情宣告」を受けてしまったきっかけは何だろうか。

「『3、4コーナーで外を回る形になりましたが、結果的に内を突いても良かったかもしれません』と、嶋田騎手が悔しがったのが前走のラジオNIKKEI賞(G3)です。スタートが遅れてしまい後方からの追走を余儀なくされました。開幕週ということで、皐月賞(G1)同様に道中で動くかと思いきや追走するだけで特に何もせず。終始外を回るだけの競馬となってしまいました

陣営としては何度もチャンスを与えながら、さほど結果が出ていないということで経験豊富な田辺騎手へスイッチしたといったところでしょうか」(同記者)

 残念ながら、今回アサマノイタズラは乗り替わりとなってしまったが、日曜中山9Rでは全5戦中4戦でコンビを組んで2勝しているキモンブラウン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が出走を控えている。恩師への恩返しするチャンスはまだ残っているだけに、好騎乗を期待したい。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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 同レースは東の菊花賞トライアルだ。3着以内に入れば菊花賞(G1)への優先出走権が与えられるだけに、賞金面に不安がある馬は是が非でも出走権を得たいところだろう。今回、それに該当しているのが、アサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 同馬はデビュー以降、全レースで嶋田純次騎手が鞍上を務めていたが、今回は田辺裕信騎手を予定している。

「遂に乗り替わりになってしまいました。アサマノイタズラは、嶋田騎手にとって数少ない“お手馬”の1頭でした。自身もまだ勝てていない重賞勝ちを期待できる器ですから、今回の乗り替わりが痛いことは間違いありません。

ただ、本人は何度も乗り替わりを覚悟していたみたいです。『とうとうその時が来てしまった』と、いったところでしょうか」(競馬記者)

 デビュー11年目の嶋田騎手は1年目に同期で最も多い18勝を挙げた“かつての期待のルーキー”だったものの、2年目以降は負傷が続いて勝ち星が激減。当時は4年目から減量特典が無くなることも重なって、近年は毎年一桁勝利数が続く厳しい状況だ。

 そんな苦境が続く嶋田騎手だが「助けてくださる人がいたし、そういった方が喜んでくれるのを見ると、(騎手を)辞めようとは思いませんでした」と、過去に平松さとし氏のインタビューで語っている。

「嶋田騎手を助けている1人が星野壽市オーナーです。嶋田騎手はデビュー4年目に1勝で終わってしまいましたが、その年唯一挙げた勝利が星野オーナーの馬でした。

以降も嶋田騎手は定期的に星野オーナーの所有馬に騎乗しています。アサマノイタズラへ継続騎乗ができたのも、オーナーのおかげでしょう」(同記者)

 そして、嶋田騎手を語る上で欠かせないのが、アサマノイタズラを管理する師匠の手塚師だ。手塚師は所属騎手である同騎手へコンスタントに騎乗依頼を出している。それに応えるように、デビュー以来ほぼ毎年師匠の馬で勝ち星を挙げてきた。

「嶋田騎手と手塚師の関係を表す興味深いエピソードがあります。嶋田騎手のお父様が病に倒れた際、手塚師は嶋田騎手に課していた午後の厩舎作業を免除してくれたそうです。

嶋田騎手はそのことを恩義に感じていて『手塚先生は僕が苦しい時、いつも助けてくださいました』と、先のインタビューで答えています」(同記者)

 アサマノイタズラは、星野オーナーの所有馬で手塚厩舎の管理馬でもある。自分が苦しいときを助けてくれた恩人に恩返しをしようと、嶋田騎手はこれまで全身全霊をかけて騎乗してきた。にもかかわらず、今になって突然「非情宣告」を受けてしまったきっかけは何だろうか。

「『3、4コーナーで外を回る形になりましたが、結果的に内を突いても良かったかもしれません』と、嶋田騎手が悔しがったのが前走のラジオNIKKEI賞(G3)です。スタートが遅れてしまい後方からの追走を余儀なくされました。開幕週ということで、皐月賞(G1)同様に道中で動くかと思いきや追走するだけで特に何もせず。終始外を回るだけの競馬となってしまいました

陣営としては何度もチャンスを与えながら、さほど結果が出ていないということで経験豊富な田辺騎手へスイッチしたといったところでしょうか」(同記者)

 残念ながら、今回アサマノイタズラは乗り替わりとなってしまったが、日曜中山9Rでは全5戦中4戦でコンビを組んで2勝しているキモンブラウン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が出走を控えている。恩師への恩返しするチャンスはまだ残っているだけに、好騎乗を期待したい。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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 同レースは東の菊花賞トライアルだ。3着以内に入れば菊花賞(G1)への優先出走権が与えられるだけに、賞金面に不安がある馬は是が非でも出走権を得たいところだろう。今回、それに該当しているのが、アサマノイタズラ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 同馬はデビュー以降、全レースで嶋田純次騎手が鞍上を務めていたが、今回は田辺裕信騎手を予定している。

「遂に乗り替わりになってしまいました。アサマノイタズラは、嶋田騎手にとって数少ない“お手馬”の1頭でした。自身もまだ勝てていない重賞勝ちを期待できる器ですから、今回の乗り替わりが痛いことは間違いありません。

ただ、本人は何度も乗り替わりを覚悟していたみたいです。『とうとうその時が来てしまった』と、いったところでしょうか」(競馬記者)

 デビュー11年目の嶋田騎手は1年目に同期で最も多い18勝を挙げた“かつての期待のルーキー”だったものの、2年目以降は負傷が続いて勝ち星が激減。当時は4年目から減量特典が無くなることも重なって、近年は毎年一桁勝利数が続く厳しい状況だ。

 そんな苦境が続く嶋田騎手だが「助けてくださる人がいたし、そういった方が喜んでくれるのを見ると、(騎手を)辞めようとは思いませんでした」と、過去に平松さとし氏のインタビューで語っている。

「嶋田騎手を助けている1人が星野壽市オーナーです。嶋田騎手はデビュー4年目に1勝で終わってしまいましたが、その年唯一挙げた勝利が星野オーナーの馬でした。

以降も嶋田騎手は定期的に星野オーナーの所有馬に騎乗しています。アサマノイタズラへ継続騎乗ができたのも、オーナーのおかげでしょう」(同記者)

 そして、嶋田騎手を語る上で欠かせないのが、アサマノイタズラを管理する師匠の手塚師だ。手塚師は所属騎手である同騎手へコンスタントに騎乗依頼を出している。それに応えるように、デビュー以来ほぼ毎年師匠の馬で勝ち星を挙げてきた。

「嶋田騎手と手塚師の関係を表す興味深いエピソードがあります。嶋田騎手のお父様が病に倒れた際、手塚師は嶋田騎手に課していた午後の厩舎作業を免除してくれたそうです。

嶋田騎手はそのことを恩義に感じていて『手塚先生は僕が苦しい時、いつも助けてくださいました』と、先のインタビューで答えています」(同記者)

 アサマノイタズラは、星野オーナーの所有馬で手塚厩舎の管理馬でもある。自分が苦しいときを助けてくれた恩人に恩返しをしようと、嶋田騎手はこれまで全身全霊をかけて騎乗してきた。にもかかわらず、今になって突然「非情宣告」を受けてしまったきっかけは何だろうか。

「『3、4コーナーで外を回る形になりましたが、結果的に内を突いても良かったかもしれません』と、嶋田騎手が悔しがったのが前走のラジオNIKKEI賞(G3)です。スタートが遅れてしまい後方からの追走を余儀なくされました。開幕週ということで、皐月賞(G1)同様に道中で動くかと思いきや追走するだけで特に何もせず。終始外を回るだけの競馬となってしまいました

陣営としては何度もチャンスを与えながら、さほど結果が出ていないということで経験豊富な田辺騎手へスイッチしたといったところでしょうか」(同記者)

 残念ながら、今回アサマノイタズラは乗り替わりとなってしまったが、日曜中山9Rでは全5戦中4戦でコンビを組んで2勝しているキモンブラウン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が出走を控えている。恩師への恩返しするチャンスはまだ残っているだけに、好騎乗を期待したい。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

三菱電機、検査不正“当事者”が新社長就任、異常な社内の常識…想像絶する不正、発覚止まらず

 三菱電機は7月28日、漆間啓専務執行役(62)を社長に昇格させた。不正検査問題を受けて杉山武史社長(64)は引責辞任し、取締役や執行役から外れ、特別顧問に退いた。柵山正樹会長(69)は留任した。

 漆間氏は1982年早稲田大学商学部を卒業し、三菱電機に入社。FA(ファクトリーオートメーション)システムや社会システム部門、欧州部門のトップを務めてきた。20年4月に代表執行役に就任、企画担当専務として、今年6月に発表した中期経営計画をとりまとめた旧体制のNo.2だ。

 漆間氏は記者会見を開き、「危急存亡の時。企業風土の改革を進めて新しい三菱電機をつくり、社会の信頼を取り戻すことが使命だ」と述べた。漆間新社長は「社内基盤が弱い」(関係者)と懸念されている。歴代社長は東大、京大、九州大など旧7帝国大の工学部系の出身者が大半を占めるが、「漆間氏は文系で早大商学部卒」(同)だ。

 不正は、長崎製作所(長崎県時津町)でつくる鉄道車両向けの空調設備や、ブレーキやドアに使う空調圧縮機の検査で発覚した。出荷前の検査で、顧客との取り決めたやり方と違う方法で検査したり、架空のデータを入力したりする不正が1985年ごろから続いていた。架空データを自動的につくる専用プログラムを使用していた。

 三菱電機では2018年以降、製品の品質データの偽装や検査の省略といった不正が今回を含めて計6件見つかった。再発防止に向け、社外の弁護士らによる調査委員会を設け、原因の究明調査を進め、9月中に調査結果を公表する。

 漆間新社長が就任した2日後の7月30日、三菱電機はホームページに「業務用空調・冷熱機器ご愛用のお客様へのお詫びと点検のお知らせ」と題する文章をアップした。冷熱システム研究所(和歌山市)が製造したビルや店舗などの大型施設に使われる業務用空調について、最終検査工程に使う装置が断線による故障で正常に作動していなかった。

 こうした不備が起きていた期間は14年6月から21年7月までの7年間。対象は578機種4万338台に及ぶ。うち27機種2430台は、電気用品安全法が定める検査ができていなかった。

 8月17日には受配電システム製作所(香川県丸亀市)が製造する配電盤(ガス絶縁開閉装置)で検査の不正を行っていたことが発覚した。配電盤は電流の開閉を行う装置で変電所などで使われる。検査前の検査を一部省略したり、顧客の要求とは異なる方法で実施したりしていた。対象となったのは1996~2021年に出荷した4529台。国内外の官公庁や鉄道会社など490社・機関に納入してきた。主要駅や発電所、工場などで使われている。

「安全性に問題はない」を繰り返す

 6月に発覚した品質不正問題を受けて社内調査を進めるなか、従業員からの申告で新たな不正が判明した。7月に設置した弁護士などによる調査委員会が調査を引き継ぐ。9月1日、広島県福山市の工場で製造する遮断器について、安全性を認証する第三者機関による検査時に不正行為があったと発表した。約16年間にわたり、定期検査で実際とは異なる部品を使ったり電圧を低くしたりしていた。

 漆間新社長が就任した7月28日以降、新たな不正が明らかになるのは3件目。不正の連鎖は止まらない。検査の不正を行っていたのは福山製作所で製造する低圧遮断器。ショートや落雷で電圧が急上昇した時に電流を遮断するブレーカーだ。対象となる製品は産業機械向けで国内外に243万台出荷された。今回も、また三菱電機は「安全性に問題はない」と主張している。

 7月20日に社内調査で不正が発覚したが、発表は9月にずれ込んだ。タイムリーディスクロージャーの姿勢からは程遠い。社長直轄の品質保証部門を新設するとしているが、それ以前にやるべきことがある。

 三菱電機は8月23日、配電盤での不正検査が明らかになった受配電システム製作所について、品質管理に関する国際規格「ISO9001」の認証が同日付で一時停止されたと発表した。認証の停止で、一部の入札案件に参加できなくなる懸念がある。官公庁などではISOの取得を入札の条件としている場合がある。鉄道車両向け機器の不正が発覚した長崎製作所でも7月下旬から同認証が停止されている。

隠蔽体質を改革できるのか

 鉄道機器の不正検査は35年前に遡る。35年前は、社長を10年、会長を5年務め、三菱電機の“中興の祖”と呼ばれた進藤貞和氏が代表権を持つ名誉会長の時代だ。「腐敗の根っ子は進藤貞和氏の時代に芽生えた」という、根本問題にかかわる指摘がある。

 進藤氏は父が海軍軍人だったため広島県呉市に生まれ、長崎県と高知県で育った。1933年九州帝国大学工学部電気科を卒業、34年三菱電機に入社。重電部門一筋で長崎製作所長を歴任し、70年社長に就任した。強烈なリーダーシップを発揮し、殿様商売といわれた三菱電機のイメージを一掃。神奈川県・鎌倉市に人工衛星の工場を建設し、宇宙開発事業の礎を築く。80年会長に就任、実力会長といわれ、85年には三菱グループでは前例のない代表取締役名誉会長に就任している。

 進藤氏が所長を務めていたこともある長崎製作所での不正は、少なくとも85年ごろから2020年まで行われていた。顧客が指定する試験は手間暇がかかるため、三菱電機側が定めた条件で一律的に検査し、事後に数値を偽装してつじつまを合わせてきた。

 不正検査三菱電機の閉鎖性に原因があるといわれている。内に閉ざされがちな企業組織では、往々にして「世間の常識」とは異なる「社内の常識」というものが存在する。加えて、財閥系大企業は終身雇用のため社内に他の会社の常識を知る人が少なく、その閉鎖性ゆえに誤った「社内の常識」がまかり通るようになる。「社内の常識」が「世間の常識」と乖離している場合、あらゆる事象の判断プロセスに今までとは異なる具体的な対応が求められる。社外取締役の厳しい目を加え、「社内の常識」に染まっていない外部のやり方を根付かせることが必要になるが、三菱電機の社外取締役は就任してからの期間は軒並み長いのだが、心もとない。

 新たな経営体制である漆間体制になっても「隠蔽体質は変わらない」との批判の声が上がる。新社長に就任した漆間氏は経営企画を担当してきた事実上のNo.2。17~20年には、鉄道用装置の検査不正を起こした部門の事業担当を務めていた。「工場長などの現場責任者じゃない」(社外取締役で指名委員会委員長の藪中三十二氏=元外務事務次官)というのだが、本来なら責任を問われてもおかしくない立場の人である。こういう属性の人が社長になるのは、普通では考えにくい。

 社長交代に伴う企業としての責任の取り方も限定的だ。柵山会長は留任し、杉山氏も社長を辞任したとはいえ特別顧問の座にとどまっている。野間口有・三菱電機特別顧問が発明協会の会長に居座り続けていることに対する批判もある。野間口氏は柵山氏の前任の山西健一郎氏の前の前の社長である。1992年に社長に昇格した北岡隆氏以降、谷口一郎、野間口有、下村節宏、山西健一郎、柵山正樹の5人の社長が、きちんと任期4年でバトンタッチしてきた。

 発明協会では中嶋誠副会長・専務理事(元特許庁長官)が経営破綻したジャパンライフの顧問をしていたことの責任を取り辞任しているが、野間口氏は居座りを決め込んでいる。三菱電機の歴代トップは社会的責任を取ることとは対極の立場にあるのだ。

 9月中に弁護士や大学教授からなる調査委員会が報告書をまとめる。その調査結果を踏まえ、社外取締役が柵山会長ら歴代トップの責任にまで踏み込むことができるのか。調査結果の公表を踏まえた体制の刷新が三菱電機再生の第一歩となるはずだが、聞こえてくるのは「体制の刷新は無理」という声ばかりだ。

(文=編集部)

なぜ「M&A」が日本経済を救うのか?知っておくべき基本知識

<目次>
今や「M&A」は多くの企業のビジネス戦略に欠かせないものになった。
大企業、中小企業、スタートアップ、さまざまな企業で行われるM&A。
電通がなぜ日本M&Aセンターと提携し、M&A仲介を推進するのか。
M&A

今や「M&A」は多くの企業のビジネス戦略に欠かせないものになった。

ここ30年くらいの間、M&A(企業の合併・買収)件数が増加し続けているということを、皆さんはご存じでしょうか?

実は、“失われた30年”といわれるバブル崩壊から今まで、M&A市場は、ほぼずっと右肩上がりで拡大し続けているのです。

M&Aは、かつて“ハゲタカ”などと揶揄(やゆ)され、なんとなく怖い印象を持たれることも少なくありませんでした。しかし最近では、企業の経営戦略・戦術に欠かせないものとして確立されてきました。

特にここ数年、M&A市場は大きな成長を遂げており、新聞やウェブの経済メディアで、M&Aに関する報道を毎日のように目にするようになりました。一体どうして、このような状況になっているのでしょうか?

その答えはズバリ、

「もう、M&A無しでは、多くの企業が生き残れなくなった」

からなのです。

大企業、中小企業、スタートアップ、さまざまな企業で行われるM&A。

大企業、中小企業、スタートアップそれぞれのM&A戦略

●大企業の場合……事業ポートフォリオの再構築、選択と集中

まずは、大企業。最近、多くの大企業が、「イノベーション」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「BX(ビジネストランスフォーメーション)」を標榜するようになりました。

それらはそれぞれ、「技術革新」「デジタル技術による変革」「事業変革」を意味するのですが、大企業が単体で「革新」や「変革」を行うことは、とても難しいのが実情です。

その状況を一気に打破できる戦略が、M&Aです。例えば、大企業が競争力を強化するために、ノンコア事業を他企業に譲渡し、その売却益で、デジタル事業やイノベーション事業を買収する。

このようにして、企業単体では実現できないような革新や変革を、M&Aによって実現することが可能になるのです。

●中小企業の場合……事業承継による地方経済の維持、成長

上記のことは、大企業のみならず中小企業にも当てはまります。ただし中小企業は、資金や人材リソースの確保が難しいため、自社単体による「イノベーション」「DX」「BX」の実現は、より困難なものになります。

そこで、さらなる成長を目指す中小企業は、M&Aを活用して大企業のグループ会社となり、大企業の資金力・人材リソース・販売力・ロジスティクスを活用することで、技術の革新・事業の変革を実現することが可能になるのです。

また、後継者がいないばかりに優良な企業が廃業してしまうケースが、特に地方で増えています。ここでも、M&Aは非常に有効な戦略となります。

●スタートアップの場合……成長戦略・出口戦略(イグジット)としてのM&A

スタートアップのイグジットといえば「IPO」(株式上場)、というイメージが長らくありました。しかし、最近は、イグジットとしてM&Aを選択するスタートアップが増えています。

急成長しているテック系ベンチャー企業が、突然、大企業の傘下に入る、というニュースをよく目にするようになりましたね。これは、スタートアップのさらなる成長の機会と、大企業のイノベーションの機会を、それぞれが同時に獲得することを目的としているのです。

結論:M&Aは、日本経済復興の要である。

日本が“失われた30年”から脱却し、経済をアップデートするためには、M&Aの活用は欠かせません。

特に中小企業では、100万社を超える会社が事業承継問題を抱えており、わが国にとって喫緊の課題となっています。前述のように、適切なM&Aによる事業承継は、地方経済の維持・発展にとって必須なもので、日本経済の再興にもつながる重要なテーマとなっています。

さらには、コロナ禍によって事業環境が急速に変化する各業界を救う切り札としても、M&Aが活用されています。コロナ禍でビジネススタイルの変化を余儀なくされている企業は、「資金」「人材」「組織」といった経営資源に余裕がない場合がほとんどで、その状況を一気に打破するために、M&Aが選択されるのです。

電通がなぜ日本M&Aセンターと提携し、M&A仲介を推進するのか。


 


かつて、日本経済が右肩上がりで成長し、マスメディアが広告を寡占していたころ、企業は広告を大量投下すればおおむねモノが売れる、といわれていました。

その後、“失われた30年”の間に経済が停滞し、インターネット広告が拡大するにつれ、企業は、「統合的なコミュニケーション戦略」が求められるようになりました。昨今はさらに進化し、「コミュニケーション戦略」と「ビジネス戦略」を一元的に扱う企業が、年々増加しています。

この状況を見据え、2019年、電通は日本M&Aセンターと業務協定を締結。両社で協力して企業のM&A仲介を行うことを約束しました。これにより、電通グループは、さまざまなパートナー企業に対し「コミュニケーション戦略とM&A戦略の統合ソリューション」を提供することが可能になりました。

電通はあらゆる企業のIntegrated Growth Partner(IGP)として、そのビジネスグロースを統合的に支えるパートナーになることを宣言しています。

電通 Integrated Growth Partner (IGP) 特設ページ
https://www.dentsu.co.jp/igp/

そして本稿で記してきた通り、大企業、中小企業、スタートアップ、多くの企業のビジネス戦略において、M&Aは欠かせないピースとなっています。これが、電通が日本M&Aセンターと共にM&A仲介を推進する理由です。

次回は、本協定により生み出そうとしているソリューションやその秘訣(ひけつ)に関し、日本M&Aセンターのキーパーソンとディスカッションいたします。ぜひ、ご期待ください!

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なぜ「M&A」が日本経済を救うのか?知っておくべき基本知識

<目次>
今や「M&A」は多くの企業のビジネス戦略に欠かせないものになった。
大企業、中小企業、スタートアップ、さまざまな企業で行われるM&A。
電通がなぜ日本M&Aセンターと提携し、M&A仲介を推進するのか。
M&A

今や「M&A」は多くの企業のビジネス戦略に欠かせないものになった。

ここ30年くらいの間、M&A(企業の合併・買収)件数が増加し続けているということを、皆さんはご存じでしょうか?

実は、“失われた30年”といわれるバブル崩壊から今まで、M&A市場は、ほぼずっと右肩上がりで拡大し続けているのです。

M&Aは、かつて“ハゲタカ”などと揶揄(やゆ)され、なんとなく怖い印象を持たれることも少なくありませんでした。しかし最近では、企業の経営戦略・戦術に欠かせないものとして確立されてきました。

特にここ数年、M&A市場は大きな成長を遂げており、新聞やウェブの経済メディアで、M&Aに関する報道を毎日のように目にするようになりました。一体どうして、このような状況になっているのでしょうか?

その答えはズバリ、

「もう、M&A無しでは、多くの企業が生き残れなくなった」

からなのです。

大企業、中小企業、スタートアップ、さまざまな企業で行われるM&A。

大企業、中小企業、スタートアップそれぞれのM&A戦略

●大企業の場合……事業ポートフォリオの再構築、選択と集中

まずは、大企業。最近、多くの大企業が、「イノベーション」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「BX(ビジネストランスフォーメーション)」を標榜するようになりました。

それらはそれぞれ、「技術革新」「デジタル技術による変革」「事業変革」を意味するのですが、大企業が単体で「革新」や「変革」を行うことは、とても難しいのが実情です。

その状況を一気に打破できる戦略が、M&Aです。例えば、大企業が競争力を強化するために、ノンコア事業を他企業に譲渡し、その売却益で、デジタル事業やイノベーション事業を買収する。

このようにして、企業単体では実現できないような革新や変革を、M&Aによって実現することが可能になるのです。

●中小企業の場合……事業承継による地方経済の維持、成長

上記のことは、大企業のみならず中小企業にも当てはまります。ただし中小企業は、資金や人材リソースの確保が難しいため、自社単体による「イノベーション」「DX」「BX」の実現は、より困難なものになります。

そこで、さらなる成長を目指す中小企業は、M&Aを活用して大企業のグループ会社となり、大企業の資金力・人材リソース・販売力・ロジスティクスを活用することで、技術の革新・事業の変革を実現することが可能になるのです。

また、後継者がいないばかりに優良な企業が廃業してしまうケースが、特に地方で増えています。ここでも、M&Aは非常に有効な戦略となります。

●スタートアップの場合……成長戦略・出口戦略(イグジット)としてのM&A

スタートアップのイグジットといえば「IPO」(株式上場)、というイメージが長らくありました。しかし、最近は、イグジットとしてM&Aを選択するスタートアップが増えています。

急成長しているテック系ベンチャー企業が、突然、大企業の傘下に入る、というニュースをよく目にするようになりましたね。これは、スタートアップのさらなる成長の機会と、大企業のイノベーションの機会を、それぞれが同時に獲得することを目的としているのです。

結論:M&Aは、日本経済復興の要である。

日本が“失われた30年”から脱却し、経済をアップデートするためには、M&Aの活用は欠かせません。

特に中小企業では、100万社を超える会社が事業承継問題を抱えており、わが国にとって喫緊の課題となっています。前述のように、適切なM&Aによる事業承継は、地方経済の維持・発展にとって必須なもので、日本経済の再興にもつながる重要なテーマとなっています。

さらには、コロナ禍によって事業環境が急速に変化する各業界を救う切り札としても、M&Aが活用されています。コロナ禍でビジネススタイルの変化を余儀なくされている企業は、「資金」「人材」「組織」といった経営資源に余裕がない場合がほとんどで、その状況を一気に打破するために、M&Aが選択されるのです。

電通がなぜ日本M&Aセンターと提携し、M&A仲介を推進するのか。


 


かつて、日本経済が右肩上がりで成長し、マスメディアが広告を寡占していたころ、企業は広告を大量投下すればおおむねモノが売れる、といわれていました。

その後、“失われた30年”の間に経済が停滞し、インターネット広告が拡大するにつれ、企業は、「統合的なコミュニケーション戦略」が求められるようになりました。昨今はさらに進化し、「コミュニケーション戦略」と「ビジネス戦略」を一元的に扱う企業が、年々増加しています。

この状況を見据え、2019年、電通は日本M&Aセンターと業務協定を締結。両社で協力して企業のM&A仲介を行うことを約束しました。これにより、電通グループは、さまざまなパートナー企業に対し「コミュニケーション戦略とM&A戦略の統合ソリューション」を提供することが可能になりました。

電通はあらゆる企業のIntegrated Growth Partner(IGP)として、そのビジネスグロースを統合的に支えるパートナーになることを宣言しています。

電通 Integrated Growth Partner (IGP) 特設ページ
https://www.dentsu.co.jp/igp/

そして本稿で記してきた通り、大企業、中小企業、スタートアップ、多くの企業のビジネス戦略において、M&Aは欠かせないピースとなっています。これが、電通が日本M&Aセンターと共にM&A仲介を推進する理由です。

次回は、本協定により生み出そうとしているソリューションやその秘訣(ひけつ)に関し、日本M&Aセンターのキーパーソンとディスカッションいたします。ぜひ、ご期待ください!

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