『報道ステーション』リニューアルの裏で「炎上CM」担当者をテレ朝が重用… 局内で波紋呼ぶ

 日本を代表するニュース番組といっていいであろう『報道ステーション』が、10月4日よりリニューアルされる。その目玉は、6月にNHKを退職したばかりの大越健介氏を月曜から木曜担当のメインキャスターに据える点だ。

 NHK時代には政治記者として活躍後、ワシントン支局長などを経て、『ニュースウオッチ9』や『サンデースポーツ』のキャスターを務めてきた知名度抜群の大越氏。学生時代には、東大野球部ながら日米大学野球の日本代表に選ばれるほどのスポーツマンだったという点からも、硬軟併せ持ったお茶の間受けするキャラクターが、『報道ステーション』でさらに活かされるのではないかと期待が寄せられている。

 その一方で、今回のリニューアルの舞台裏では、テレ朝局員も首をかしげる人事が行われていたという。今年3月に大きな物議を醸した、同番組のウェブCMの制作責任者が事実上“出世”して、より番組の中枢にかかわることになったというのだ。

 会社帰りの女性が、テレビ通話の相手に向かって、「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって、スローガン的に掲げている時点で、何それ、時代遅れって感じ」「それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね?」などと話しかけて、「9時54分。ちょっとニュース見ていい?」を締めると同時に、画面全体に「こいつ報ステみてるな」というテロップが入る――そんなウェブCMが「女性の描き方が時代錯誤」「女性を馬鹿にしている」「ニュース番組の高慢さが見え見え」などの批判を浴びて大炎上、番組側はすぐに謝罪をして、CMを取り下げたという騒動は記憶に新しい。

 「このCMの制作責任者のA氏が、今回のリニューアルのタイミングで番組の骨格づくりにかかわることになった。オープニング曲やCG映像など、番組の“色”を決める重要なポジションです。このCM問題では、テレ朝は報道担当役員と報道局長を厳重注意処分していますが、なぜかこの制作責任者はお咎めなし。それどころか、これまで以上に番組に対する影響力を持つことに驚いている局員や番組スタッフは少なくなりません」(テレビ朝日関係者)

 A氏は、数年前にABEMA(AbemaTV)に出向し、ニュース番組を担当。そこでの経験を活かし、昨年から『報道ステーション』に携わり、主にネット・デジタル戦略を担当。その手腕が評価され、くだんのウェブCM制作も任されたようだ。

 「地上波に比べて、ネット放送であるABEMAでは、政治的なものも含めて、極端な意見をそのまま流すような“攻める”番組づくりができた。制作側には『議論を呼び、多少炎上するぐらいのほうが話題になる』という感覚もある。また、事実かどうかは別にして、それらを受け止められる視聴者が多いという認識も持たれている。そんな空気に慣れてしまったがゆえに、A氏もあのような挑戦的なCMを作ったのかもしれませんが、読みの甘さがあり、大きな落とし穴にハマってしまったんでしょう」(番組制作会社担当者)

  前出のテレビ朝日関係者は、そんなA氏や同氏を重用する上層部についてこう嘆く。

 「前進番組も含めて35年続いてきた『報道ステーション』の歴史の重みの認識しているのか。番組に新しい血を入れていくことは大事ですが、A氏は、局として処分者を出したほどの問題の当事者。一部では『番組プロデューサーもABEMA出向経験者。それゆえの贔屓があるのではないか』『テレ朝の最重要パートナーで、サイバーエージェントやAbemaTVの社長を務める藤田晋氏と関係が近いからではないか』などと囁かれていますが、いずれにせよ、こうした“無反省”と取られかねない局の姿勢が、視聴者からの信頼を低下させないか危惧しています」

 そこで、テレ朝の見解を聞くべく質問状を投げたが、「番組の制作過程については、従来お答えしておりません」(広報部)と回答するのみだった。

 番組関係者の間に不協和音を生じさせているこの人事が、『報道ステーション』のリニューアルのどのような影響を及ぼし、どのように世間に受け止められるのか。大越氏のキャスターぶりと共に、注目されるところだろう。

(文=編集部)

パチスロ「AT中は常に上乗せ状態」の斬新システム! 万枚報告もあったアノ爆裂機を振り返る!!

 思いで深いマシンや印象に残っている機種を取り上げる本コラム。今回は、人気ゲームとのタイアップ機『デビルサバイバー2 最後の7日間』について書いていく。

 2015年6月にオリンピアからリリースされた本機は、純増約2.8枚の枚数管理型AT「最後の7日間」で出玉を伸ばすタイプ。通常時は200pt貯めるごとにCZの抽選を行い、また500pt貯めるごとにATの抽選も行われる。王道ルートはCZ「サバイバルチャンス」経由のAT当選だ。

 CZは「緑チャンス(緑図柄を揃え期待度上げていきAT抽選)」「セブンチャンス(ストーリーが進む程期待度が上がり、7図柄を揃えることができればAT当選)」「一撃チャンス(レバーONでの一撃抽選)」の3種類が存在し、プレイヤーはその中から任意で選択することが可能。当選期待度はCZの連続失敗回数とA~Dのモードによって変化し、最上位モードであれば確定CZ「セプテントリオン強襲」へ突入し、そのバトルで勝利するたびに「全役上乗せ悪魔」を獲得できる。

 そしてAT「最後の7日間」は、毎ゲーム行われる“上乗せ悪魔”の召喚が出玉増加の肝。その悪魔は全77種類で、それぞれ上乗せ条件や性能が異なる。

 滞在中は対応役に応じて上乗せが発生し、その上乗せを倍にする悪魔も存在する。例えば、「リプレイで上乗せ」+「上乗せ2倍」という悪魔が召喚されているときは、文字通り、リプレイで上乗せしたゲーム数が2倍になるなど、その上乗せパターンは多岐にわたるのだ。

 さらに、最大召喚数の4匹をストックすることができれば、レア役超高確率状態の「レアバースト」へ突入。約1/5.4でレア役が出現する激アツゾーンとなっており、この状態は悪魔が滞在し続ける限り継続するので、本機最大の見せ場と言っても過言ではない。なお、悪魔にはランクが存在し、低ランクだとさほど上乗せに期待はできないが、高ランクの悪魔を4匹召喚している状態は大量上乗せの大チャンス。その破壊力は未知数といえる。

 悪魔召喚確率は平均1/6.4と上乗せのチャンスが常にある本機。そのドキドキ感が好きでよく打っていたのだが、爆発させたことは一度もない。万枚報告もあるマシンなので、一撃性能の高さは申し分ないが、基本ATは「300~500枚」程度の出玉を獲得して終了することがほとんど。強力悪魔召喚ゾーンと呼ばれる「デビルオークション」「セプテントリオンバトル」「じゃあくフロストバトル」や「プレミアムフリーズ」などを引かないと、なかなか出玉が伸びてくれない印象だ。

 しかも低設定だとCZ突入率が非常に重く、結果的に深いゲーム数まで引っ張られる。天井は「CZ6回スルー(7回目のCZでAT当選)」or「サバイバルポイント2000pt到達」となるが、2000ptまで持ってかれることも多々あり、ただ淡々と消化していた記憶がある。

 それでも本機を好きでいられたのは、AT中のゲーム性はもちろんのこと、BGMや上乗せ時の効果音が自身の好みと非常にマッチしていたから。もうホールで打つことはできないが、もし後継機が登場することになれば、リベンジも兼ねて打ち込みたいと思う。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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プリキュアビジネスの深謀遠慮を読み解く…小学生コスメと“プリキュア5コラボ”のワケ

 連載3回目の今回は、2020年代になって、「女児向け人気アニメシリーズ『プリキュア』のターゲット年齢に変化が出てきているのでは?」というお話です。

18年目を迎えたプリキュアシリーズ

 「プリキュア」は、2021年現在で18年目を迎える、小さな女の子から絶大な支持を集めているアニメーションシリーズです。

 毎週日曜日の朝8時半からテレビ朝日系にて放送され、基本的なフォーマットは「女の子たちがプリキュアに変身し、異世界から来た妖精とともに悪い存在と戦い、自身の夢を叶えていくストーリー」となっています。

 毎年2月から1年間放送され、2004年に放送された第1作『ふたりはプリキュア』以降、毎年キャラクターが一新され、今やシリーズ18作累計で69人以上ものプリキュアが登場し、そのかわいさとカッコよさが多くの子どもたちの心をつかみ続けています。

プリキュアのターゲットは3~6歳

 このプリキュアのメインターゲットは「3~6歳の未就学女児」であると、関係者へのインタビュー記事等でたびたび言及されてきました。

プリキュアのメインターゲットは3~6歳の未就学女児だが、過去の購入動機を分析すると3,4歳には成形品のなりきりアイテムが、5,6歳にはお世話アイテムが人気だった。

(「月刊トイジャーナル 2016年2月号」(東京玩具人形協同協会)P.9より) 

 また、プリキュアをメインで扱う講談社の幼児向け雑誌「おともだち」の表紙には「3・4・5歳」、「たのしい幼稚園」には「4・5・6歳」との表記もあり、ここからも、プリキュアというアニメーションは主に「3~6歳の未就学児」をターゲットとしていることもわかります。(ただし、プリキュアのターゲットには「プリキュアを子どもと一緒に観ている保護者」も含まれていることも、各種インタビュー等で言及されています)

 しかし2021年になって、そんなプリキュアのターゲット年齢が変化してきているのです。

 ただし、一口に「プリキュアのターゲット年齢」といっても、2種類あります。

1、プリキュアの「アニメ自体」のターゲット年齢
2、プリキュアのファングッズのターゲット年齢

 今回は、1の「アニメ自体のターゲット年齢」に変化が出てきたぞ、というお話です。2の「プリキュアのファングッズ」は、過去からずっと専門ストアにて「大人向けアイテム」が多数展開されています。

小学生に販路を広げる「Pretty Holic」

 2021年放送のプリキュアシリーズ最新作『トロピカル~ジュ!プリキュア』において、プリキュアの玩具販売に画期的な出来事が起こりました。

 玩具の新ラインとして発売されたキッズコスメシリーズ「Pretty Holic」の対象年齢が「6歳以上」だったのです。

 キッズコスメという商品の安全性上の問題のためだとは思われますが、「対象年齢が6歳以上」では、これまでのプリキュアターゲット層だった未就学児の大半が遊べません。

 つまり2021年になってバンダイは、「これまでのターゲット層が遊べないプリキュア玩具」を本格展開し始めたのです。

 プリキュア放送開始から18年間、プリキュア関連商品はこれまで、「変身アイテム」等の主力玩具だけに限らず、塗り絵や鉛筆などの文具、シャンプーや絆創膏、歯ブラシなどの日用雑貨にいたるまで、対象年齢を「3歳以上」として作られてきました。

 その慣例を破り、対象年齢6歳以上の玩具を展開した理由として、バンダイのマーケティング担当は「6~9歳の小学生女子は、プリキュアを視聴はしているけど、玩具は買わない」ため、その層へ向けての商品展開だとしています。

 キッズコスメ商品のメインターゲットは6歳以上。小林氏は「6~9歳のプリキュア視聴層は多いものの、玩具購入となるとそのほとんどが3~5歳。6~9歳は番組を見ているけど、玩具をほとんど購入していないのでそうした層にアピールしていきたい」と語る。

(『月刊トイジャーナル 2021年2月号』(東京玩具人形協同協会) P.9より)

「幼稚園・保育園を卒園したらプリキュア玩具も卒業」といわれる風潮に歯止めをかけ、小学生にもプリキュア玩具を展開することにより、販路の拡大を狙っていくようです。事実、この「Pretty Holic」シリーズは、小学生女子にかなり好調な売り上げのようです。

プリキュアを観ているのは若い女性

 もうひとつ、プリキュアのターゲット層に大きな変化がみられるようになってきました。いわゆる「大人の層」へのアプローチです。

 プリキュアというと、「子ども層」以外は、いわゆる「男性オタク」がファンとして多くついているイメージを持っている人も多いかと思いますが、実際のところはそうではありません。

 子ども層以外でプリキュアを観ているのは「大人の若い女性」が圧倒的に多いのです。

 これは、2019年9月14日にNHKで放送されたスペシャル番組『全プリキュア大投票』の全体投票数の結果です。

 これはインターネットを使用した投票で、このときは女性票が72.6%を占め、年代別で見ても10~19歳が38.1%、20~29歳が28.7%と10代、20代を合わせて66%を越える結果となりました。

 つまりプリキュアは、「女性」、特に10代20代の若い女性により多く支持されているコンテンツであることが、この結果からうかがえたのです。

 こうして2020年代のプリキュアは、この「若い女性層」にも目を向けた展開が始まりました。

『Yes!プリキュア5GoGo!』とのコラボレーション

 2021年3月に公開された、プリキュア映画第29作『映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』(・はハートマーク)では、2008年に放送されたプリキュアシリーズ第4作『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場したプリキュアとの共演が話題となりました。

 『Yes!プリキュア5GoGo!』は、先述のNHK『全プリキュア大投票』でも作品部門で3位に入ったほどの人気作で、女性の投票率が91.6%、10代の投票率が77.1%を占める、若い女性に圧倒的に支持されているシリーズです。

 この映画では、2020年放送の『ヒーリングっど・プリキュア』と、2008年の『Yes!プリキュア5GoGo!』が夢の競演を果たしました。

 また本作では、今後の試金石ともなり得る「大人向け」の施策も実施されました。

 スマホアプリを使った「副音声ボイスドラマ」のサービスが実施され、『Yes!プリキュア5GoGo!』の声優さんによるサブストーリーを映画館で聞くことができたのです。この施策は、かつての「プリキュア5」ファンの大人たちの足を劇場に運ばせる結果となりました。

 また、2021年10月に公開される映画最新作『映画トロピカル〜ジュ! プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』でも、NHK『全プリキュア大投票』で作品部門2位となった人気作『ハートキャッチプリキュア!』(2010年)との共演が予告されていて、こちらもかつてのプリキュアファンの大人を取り込んでいく施策がとられています。

 それまでのプリキュア映画は、あくまでも(建前としては)「子どもとその保護者向け」を謳っていたのが、2020年に入り、過去人気作との共演により「かつてプリキュアを観ていた若い女性」をも映画館に呼び込む戦略がとられるようになってきたのです。

 これまでも、「春のプリキュアオールスターズ映画」などで、お祭り的に過去のプリキュアが出演することもありましたが、現行作品に過去の人気プリキュアがガッツリと絡んでくるというのは、この先の新しいプリキュア映画の定型のひとつのとなっていくのではないでしょうか。

 「子どもとその保護者」に加え、「子どものときにプリキュアを見ていた大人」へ、プリキュア映画のターゲットが変化してきているのです。

かつてプリキュアを観ていた大人へ

 もちろん時代とともに対象年齢を柔軟に変えていくのは、他のアニメ作品においても数多く見られます。

 例えば、同じ東映アニメーション作品では、2021年に公開された映画『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』、それからプリキュアシリーズの前々作に当たり、当時子どもに大人気だった『おジャ魔女どれみ』シリーズ(1999年から2003年まで4シリーズにわたりテレビ朝日系で放送)も、主人公の“春風どれみ”たちではなく、アラサー女性の交流を主軸とした映画『魔女見習いをさがして』を打ち出し、かつてのおジャ魔女どれみ世代の大人を映画館へと誘いました。

 プリキュア映画もこれらと同様に、「かつてプリキュアを観ていた女の子」にも向けたコンテンツ展開のフェーズに入ってきているのではないでしょうか。

 これまでは「未就学児+その保護者」をターゲットとしていたプリキュアシリーズは、

1、現行放送のアニメは「未就学児だけではなく小学生」への拡大
2、プリキュア映画は「かつてプリキュアを見ていた大人世代」へも訴求

と、ターゲットの拡張が行われてきているわけです。

全盛期の半分にまで落ち込んだ売り上げの回復へ

 子どものテレビ離れや、スマートフォンアプリや動画サービスの隆盛など、未就学児の趣味の多様化に加え、同じテレビアニメでもタカラトミーアーツの「プリティーシリーズ」やサンリオの女児向けアニメ、さらに女児向け実写コンテンツ「ガールズ×戦士シリーズ」などの台頭もあり、もはや女の子向けコンテンツはかつてのような「プリキュア一強」時代ではありません。

 東映アニメーション株式会社のIR情報をみても、「プリキュアシリーズ」の国内版権売り上げは、2010年度の全盛期には12.52億円もあったのが、2020年度には6.35億と、全盛期の約半分(50.7%)にまで減少していることも事実です。(もちろん、2020年度は新型コロナ禍の影響も無視できませんが)

 プリキュアはこの先2023年に、「プリキュア20周年」を迎えます。

 かつて2018年の「プリキュア15周年」時には、当時の最新シリーズ『HUGっと!プリキュア』内で大きなプロモーションがかけられ各所で話題となり、売り上げを伸ばした前例もあります。

 この先「プリキュア20周年」に向けて、さまざまな動きが活発になっていくものと思われます。

 少子化などの影響も当然あり、売り上げ維持のためにはプリキュアも、これまでの未就学児だけではない、ターゲット層の拡大は急務なのかもしれません。

 ただ、大人へとターゲットを拡大していくためには、まずは「しっかりとした子ども向け作品を作る」ことが大切なのではないかと筆者は考えます。

 「大人になってプリキュアに帰ってくるファン」は、子ども時代に観たプリキュアが心に残る楽しい作品だったからこそ帰ってくるのですから、まずは「現行作品」をしっかりと今の子どもたちに向けて作っていくことこそが肝要なのです。

 2021年放送の『トロピカル~ジュ!プリキュア』は、“今の子どもたち”に向けて、本当に楽しくしっかりと作られた作品なので、なんの心配もいらないとは思いますけどね。

(文=kasumi/「プリキュアの数字ブログ」管理人)

●kasumi(かすみ)
愛知県在住、プリキュア好きの会社員。2児の父。データからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。同ブログにて2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日。」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。現在、ウェブメディア「ねとらぼ」にてプリキュア分析記事『サラリーマン、プリキュアを語る』を連載中。

プリキュアビジネスの深謀遠慮を読み解く…小学生コスメと“プリキュア5コラボ”のワケ

 連載3回目の今回は、2020年代になって、「女児向け人気アニメシリーズ『プリキュア』のターゲット年齢に変化が出てきているのでは?」というお話です。

18年目を迎えたプリキュアシリーズ

 「プリキュア」は、2021年現在で18年目を迎える、小さな女の子から絶大な支持を集めているアニメーションシリーズです。

 毎週日曜日の朝8時半からテレビ朝日系にて放送され、基本的なフォーマットは「女の子たちがプリキュアに変身し、異世界から来た妖精とともに悪い存在と戦い、自身の夢を叶えていくストーリー」となっています。

 毎年2月から1年間放送され、2004年に放送された第1作『ふたりはプリキュア』以降、毎年キャラクターが一新され、今やシリーズ18作累計で69人以上ものプリキュアが登場し、そのかわいさとカッコよさが多くの子どもたちの心をつかみ続けています。

プリキュアのターゲットは3~6歳

 このプリキュアのメインターゲットは「3~6歳の未就学女児」であると、関係者へのインタビュー記事等でたびたび言及されてきました。

プリキュアのメインターゲットは3~6歳の未就学女児だが、過去の購入動機を分析すると3,4歳には成形品のなりきりアイテムが、5,6歳にはお世話アイテムが人気だった。

(「月刊トイジャーナル 2016年2月号」(東京玩具人形協同協会)P.9より) 

 また、プリキュアをメインで扱う講談社の幼児向け雑誌「おともだち」の表紙には「3・4・5歳」、「たのしい幼稚園」には「4・5・6歳」との表記もあり、ここからも、プリキュアというアニメーションは主に「3~6歳の未就学児」をターゲットとしていることもわかります。(ただし、プリキュアのターゲットには「プリキュアを子どもと一緒に観ている保護者」も含まれていることも、各種インタビュー等で言及されています)

 しかし2021年になって、そんなプリキュアのターゲット年齢が変化してきているのです。

 ただし、一口に「プリキュアのターゲット年齢」といっても、2種類あります。

1、プリキュアの「アニメ自体」のターゲット年齢
2、プリキュアのファングッズのターゲット年齢

 今回は、1の「アニメ自体のターゲット年齢」に変化が出てきたぞ、というお話です。2の「プリキュアのファングッズ」は、過去からずっと専門ストアにて「大人向けアイテム」が多数展開されています。

小学生に販路を広げる「Pretty Holic」

 2021年放送のプリキュアシリーズ最新作『トロピカル~ジュ!プリキュア』において、プリキュアの玩具販売に画期的な出来事が起こりました。

 玩具の新ラインとして発売されたキッズコスメシリーズ「Pretty Holic」の対象年齢が「6歳以上」だったのです。

 キッズコスメという商品の安全性上の問題のためだとは思われますが、「対象年齢が6歳以上」では、これまでのプリキュアターゲット層だった未就学児の大半が遊べません。

 つまり2021年になってバンダイは、「これまでのターゲット層が遊べないプリキュア玩具」を本格展開し始めたのです。

 プリキュア放送開始から18年間、プリキュア関連商品はこれまで、「変身アイテム」等の主力玩具だけに限らず、塗り絵や鉛筆などの文具、シャンプーや絆創膏、歯ブラシなどの日用雑貨にいたるまで、対象年齢を「3歳以上」として作られてきました。

 その慣例を破り、対象年齢6歳以上の玩具を展開した理由として、バンダイのマーケティング担当は「6~9歳の小学生女子は、プリキュアを視聴はしているけど、玩具は買わない」ため、その層へ向けての商品展開だとしています。

 キッズコスメ商品のメインターゲットは6歳以上。小林氏は「6~9歳のプリキュア視聴層は多いものの、玩具購入となるとそのほとんどが3~5歳。6~9歳は番組を見ているけど、玩具をほとんど購入していないのでそうした層にアピールしていきたい」と語る。

(『月刊トイジャーナル 2021年2月号』(東京玩具人形協同協会) P.9より)

「幼稚園・保育園を卒園したらプリキュア玩具も卒業」といわれる風潮に歯止めをかけ、小学生にもプリキュア玩具を展開することにより、販路の拡大を狙っていくようです。事実、この「Pretty Holic」シリーズは、小学生女子にかなり好調な売り上げのようです。

プリキュアを観ているのは若い女性

 もうひとつ、プリキュアのターゲット層に大きな変化がみられるようになってきました。いわゆる「大人の層」へのアプローチです。

 プリキュアというと、「子ども層」以外は、いわゆる「男性オタク」がファンとして多くついているイメージを持っている人も多いかと思いますが、実際のところはそうではありません。

 子ども層以外でプリキュアを観ているのは「大人の若い女性」が圧倒的に多いのです。

 これは、2019年9月14日にNHKで放送されたスペシャル番組『全プリキュア大投票』の全体投票数の結果です。

 これはインターネットを使用した投票で、このときは女性票が72.6%を占め、年代別で見ても10~19歳が38.1%、20~29歳が28.7%と10代、20代を合わせて66%を越える結果となりました。

 つまりプリキュアは、「女性」、特に10代20代の若い女性により多く支持されているコンテンツであることが、この結果からうかがえたのです。

 こうして2020年代のプリキュアは、この「若い女性層」にも目を向けた展開が始まりました。

『Yes!プリキュア5GoGo!』とのコラボレーション

 2021年3月に公開された、プリキュア映画第29作『映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』(・はハートマーク)では、2008年に放送されたプリキュアシリーズ第4作『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場したプリキュアとの共演が話題となりました。

 『Yes!プリキュア5GoGo!』は、先述のNHK『全プリキュア大投票』でも作品部門で3位に入ったほどの人気作で、女性の投票率が91.6%、10代の投票率が77.1%を占める、若い女性に圧倒的に支持されているシリーズです。

 この映画では、2020年放送の『ヒーリングっど・プリキュア』と、2008年の『Yes!プリキュア5GoGo!』が夢の競演を果たしました。

 また本作では、今後の試金石ともなり得る「大人向け」の施策も実施されました。

 スマホアプリを使った「副音声ボイスドラマ」のサービスが実施され、『Yes!プリキュア5GoGo!』の声優さんによるサブストーリーを映画館で聞くことができたのです。この施策は、かつての「プリキュア5」ファンの大人たちの足を劇場に運ばせる結果となりました。

 また、2021年10月に公開される映画最新作『映画トロピカル〜ジュ! プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』でも、NHK『全プリキュア大投票』で作品部門2位となった人気作『ハートキャッチプリキュア!』(2010年)との共演が予告されていて、こちらもかつてのプリキュアファンの大人を取り込んでいく施策がとられています。

 それまでのプリキュア映画は、あくまでも(建前としては)「子どもとその保護者向け」を謳っていたのが、2020年に入り、過去人気作との共演により「かつてプリキュアを観ていた若い女性」をも映画館に呼び込む戦略がとられるようになってきたのです。

 これまでも、「春のプリキュアオールスターズ映画」などで、お祭り的に過去のプリキュアが出演することもありましたが、現行作品に過去の人気プリキュアがガッツリと絡んでくるというのは、この先の新しいプリキュア映画の定型のひとつのとなっていくのではないでしょうか。

 「子どもとその保護者」に加え、「子どものときにプリキュアを見ていた大人」へ、プリキュア映画のターゲットが変化してきているのです。

かつてプリキュアを観ていた大人へ

 もちろん時代とともに対象年齢を柔軟に変えていくのは、他のアニメ作品においても数多く見られます。

 例えば、同じ東映アニメーション作品では、2021年に公開された映画『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』、それからプリキュアシリーズの前々作に当たり、当時子どもに大人気だった『おジャ魔女どれみ』シリーズ(1999年から2003年まで4シリーズにわたりテレビ朝日系で放送)も、主人公の“春風どれみ”たちではなく、アラサー女性の交流を主軸とした映画『魔女見習いをさがして』を打ち出し、かつてのおジャ魔女どれみ世代の大人を映画館へと誘いました。

 プリキュア映画もこれらと同様に、「かつてプリキュアを観ていた女の子」にも向けたコンテンツ展開のフェーズに入ってきているのではないでしょうか。

 これまでは「未就学児+その保護者」をターゲットとしていたプリキュアシリーズは、

1、現行放送のアニメは「未就学児だけではなく小学生」への拡大
2、プリキュア映画は「かつてプリキュアを見ていた大人世代」へも訴求

と、ターゲットの拡張が行われてきているわけです。

全盛期の半分にまで落ち込んだ売り上げの回復へ

 子どものテレビ離れや、スマートフォンアプリや動画サービスの隆盛など、未就学児の趣味の多様化に加え、同じテレビアニメでもタカラトミーアーツの「プリティーシリーズ」やサンリオの女児向けアニメ、さらに女児向け実写コンテンツ「ガールズ×戦士シリーズ」などの台頭もあり、もはや女の子向けコンテンツはかつてのような「プリキュア一強」時代ではありません。

 東映アニメーション株式会社のIR情報をみても、「プリキュアシリーズ」の国内版権売り上げは、2010年度の全盛期には12.52億円もあったのが、2020年度には6.35億と、全盛期の約半分(50.7%)にまで減少していることも事実です。(もちろん、2020年度は新型コロナ禍の影響も無視できませんが)

 プリキュアはこの先2023年に、「プリキュア20周年」を迎えます。

 かつて2018年の「プリキュア15周年」時には、当時の最新シリーズ『HUGっと!プリキュア』内で大きなプロモーションがかけられ各所で話題となり、売り上げを伸ばした前例もあります。

 この先「プリキュア20周年」に向けて、さまざまな動きが活発になっていくものと思われます。

 少子化などの影響も当然あり、売り上げ維持のためにはプリキュアも、これまでの未就学児だけではない、ターゲット層の拡大は急務なのかもしれません。

 ただ、大人へとターゲットを拡大していくためには、まずは「しっかりとした子ども向け作品を作る」ことが大切なのではないかと筆者は考えます。

 「大人になってプリキュアに帰ってくるファン」は、子ども時代に観たプリキュアが心に残る楽しい作品だったからこそ帰ってくるのですから、まずは「現行作品」をしっかりと今の子どもたちに向けて作っていくことこそが肝要なのです。

 2021年放送の『トロピカル~ジュ!プリキュア』は、“今の子どもたち”に向けて、本当に楽しくしっかりと作られた作品なので、なんの心配もいらないとは思いますけどね。

(文=kasumi/「プリキュアの数字ブログ」管理人)

●kasumi(かすみ)
愛知県在住、プリキュア好きの会社員。2児の父。データからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。同ブログにて2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日。」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。現在、ウェブメディア「ねとらぼ」にてプリキュア分析記事『サラリーマン、プリキュアを語る』を連載中。

5億円ドーブネ2連勝も武豊の代打・吉田隼人が「酷評」された理由。「一戦消化しただけになってしまった」喜びも束の間、心配される今後の路線

 2日の中京競馬場で行われた2歳オープンききょうSは、話題の5億円ホース・ドーブネ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が逃げ切って勝利。単勝1.7倍の人気に応え、デビュー2連勝を飾った。

 7頭立て、芝1400mのレース。やや遅れ気味のスタートだったドーブネだが、ダッシュ力を活かしてハナへ。最初の600mを34.3秒で通過すると、先頭のまま迎えた最後の直線へ。鞍上の吉田隼人騎手がゴーサインを送るとスッと後続を突き放し、最後は流してゴールした。

「今日は能力だけで勝ちました」と語った吉田隼騎手は、凱旋門賞(G1)騎乗のため不在だった武豊騎手の代役できっちり結果を出した格好だ。

 デビュー戦で、大ヒット競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)で知られる藤田晋氏の馬主初勝利を届けたドーブネ。2連勝で早くもオープン初勝利を手にした藤田氏は自身のTwitterで「やった涙(絵文字)」と喜びを露にしている。

 収得賞金を上積みできたことで、今後の展望が大きく開けたドーブネ。5月の千葉サラブレッドセールで5億1711万円(税込み)の超高額で取引されただけに、今後はやはり武豊騎手とともに来年のクラシックで活躍することを多くのファンが期待しているに違いない。

 しかし、そんな快勝劇の一方で、ある記者はそういった青写真から「大きく遠ざかった」と酷評する。

「勝つには勝ちましたが、正直ドーブネが今後どこを目指すのか、わからなくなる一戦でした。ディープインパクト産駒の超高額馬ということで、普通なら最も高額賞金レースが集まるクラシック路線を目指すべきだとは思いますが、この日のレースぶりはデビュー戦で武豊騎手が教えていたことを『リセットしてしまったのでは』と疑問を持たざるを得ません。

というのも、デビュー戦で武豊騎手が『道中も調教より我慢がきいていました』と話していた通り、やや行きたがる面があるドーブネだけに、今回1400mで逃げてしまったのはどうなのかと思いますね。もし今後、クラシックを目指して距離を延長していくようなら、今回のレースは目標に『大きく遠ざかった』と言わざるを得ない内容でした」(競馬記者)

 実際にレース後、吉田隼騎手も「ゲートもゆっくり出ましたが、併せる形になるとハミをとって行ってしまいました。そういうところを教えたかったのですが……」とコメント。「今日は一戦消化しただけになってしまいました」と、とても勝利した騎手とは思えない反省の弁が口をついた。

 これには他の記者もドーブネの今後を心配する。

「うーん、目先の1勝を拾っただけというか、ちょっと内容のないレースになってしまいましたね。もともと芝1200mでデビューという話もあっただけに、陣営も気性面からくる距離に課題があることは把握しています。

ただ、それでも札幌の芝1500mを選択したのは、やはりマイル路線の可能性を残したかったからでしょう。武豊騎手もデビュー戦では、あえて控える競馬を試みていましたしね。ただ、今日の内容だと今後は1400m以下が主戦場になってもおかしくないです。普通の馬なら全然OKですが、約5億円の超高額馬ですからね……」(別の記者)

 単純なレースの賞金でも、仮に今後のドーブネの主戦場が1400m以下になるなら、2歳10月以降から3歳夏までの重賞はG1がないどころか、11月の京王杯2歳S(G2)、来年3月のファルコンS(G3)、5月の葵S(G3)と3つしかない。

 一方で、もし1600mを走ることができれば朝日杯フューチュリティSやNHKマイルCといったG1を始め、重賞競走も毎月のように存在し、今後の可能性も大きく広がる。

「実は近年、札幌の芝1500mデビューはクラシック路線で活躍する馬よりも、むしろ短距離で活躍する馬が目立ちます。

例えば、今年のNHKマイルC(G1)を勝ったシュネルマイスターがそうですし、過去にもグランプリボスやタワーオブロンドンといったG1馬も札幌・芝1500mデビュー組ですね。そういった意味ではドーブネも、良い短距離馬になる可能性は十分あるはずですが……今回のレースは、そういった流れを加速させてしまったかもしれません」(同)

「初戦の強いイメージを大事にしたい」

 レース前には、そう意気込んでいた吉田隼騎手。だが、勝つには勝ったものの、残念ながら100点満点の代打成功というレースにはならなかったようだ。ここから豊富な経験を持つ武豊騎手が、どう5億円の大器を育てていくのか注目したい。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

5億円ドーブネ2連勝も武豊の代打・吉田隼人が「酷評」された理由。「一戦消化しただけになってしまった」喜びも束の間、心配される今後の路線

 2日の中京競馬場で行われた2歳オープンききょうSは、話題の5億円ホース・ドーブネ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が逃げ切って勝利。単勝1.7倍の人気に応え、デビュー2連勝を飾った。

 7頭立て、芝1400mのレース。やや遅れ気味のスタートだったドーブネだが、ダッシュ力を活かしてハナへ。最初の600mを34.3秒で通過すると、先頭のまま迎えた最後の直線へ。鞍上の吉田隼人騎手がゴーサインを送るとスッと後続を突き放し、最後は流してゴールした。

「今日は能力だけで勝ちました」と語った吉田隼騎手は、凱旋門賞(G1)騎乗のため不在だった武豊騎手の代役できっちり結果を出した格好だ。

 デビュー戦で、大ヒット競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)で知られる藤田晋氏の馬主初勝利を届けたドーブネ。2連勝で早くもオープン初勝利を手にした藤田氏は自身のTwitterで「やった涙(絵文字)」と喜びを露にしている。

 収得賞金を上積みできたことで、今後の展望が大きく開けたドーブネ。5月の千葉サラブレッドセールで5億1711万円(税込み)の超高額で取引されただけに、今後はやはり武豊騎手とともに来年のクラシックで活躍することを多くのファンが期待しているに違いない。

 しかし、そんな快勝劇の一方で、ある記者はそういった青写真から「大きく遠ざかった」と酷評する。

「勝つには勝ちましたが、正直ドーブネが今後どこを目指すのか、わからなくなる一戦でした。ディープインパクト産駒の超高額馬ということで、普通なら最も高額賞金レースが集まるクラシック路線を目指すべきだとは思いますが、この日のレースぶりはデビュー戦で武豊騎手が教えていたことを『リセットしてしまったのでは』と疑問を持たざるを得ません。

というのも、デビュー戦で武豊騎手が『道中も調教より我慢がきいていました』と話していた通り、やや行きたがる面があるドーブネだけに、今回1400mで逃げてしまったのはどうなのかと思いますね。もし今後、クラシックを目指して距離を延長していくようなら、今回のレースは目標に『大きく遠ざかった』と言わざるを得ない内容でした」(競馬記者)

 実際にレース後、吉田隼騎手も「ゲートもゆっくり出ましたが、併せる形になるとハミをとって行ってしまいました。そういうところを教えたかったのですが……」とコメント。「今日は一戦消化しただけになってしまいました」と、とても勝利した騎手とは思えない反省の弁が口をついた。

 これには他の記者もドーブネの今後を心配する。

「うーん、目先の1勝を拾っただけというか、ちょっと内容のないレースになってしまいましたね。もともと芝1200mでデビューという話もあっただけに、陣営も気性面からくる距離に課題があることは把握しています。

ただ、それでも札幌の芝1500mを選択したのは、やはりマイル路線の可能性を残したかったからでしょう。武豊騎手もデビュー戦では、あえて控える競馬を試みていましたしね。ただ、今日の内容だと今後は1400m以下が主戦場になってもおかしくないです。普通の馬なら全然OKですが、約5億円の超高額馬ですからね……」(別の記者)

 単純なレースの賞金でも、仮に今後のドーブネの主戦場が1400m以下になるなら、2歳10月以降から3歳夏までの重賞はG1がないどころか、11月の京王杯2歳S(G2)、来年3月のファルコンS(G3)、5月の葵S(G3)と3つしかない。

 一方で、もし1600mを走ることができれば朝日杯フューチュリティSやNHKマイルCといったG1を始め、重賞競走も毎月のように存在し、今後の可能性も大きく広がる。

「実は近年、札幌の芝1500mデビューはクラシック路線で活躍する馬よりも、むしろ短距離で活躍する馬が目立ちます。

例えば、今年のNHKマイルC(G1)を勝ったシュネルマイスターがそうですし、過去にもグランプリボスやタワーオブロンドンといったG1馬も札幌・芝1500mデビュー組ですね。そういった意味ではドーブネも、良い短距離馬になる可能性は十分あるはずですが……今回のレースは、そういった流れを加速させてしまったかもしれません」(同)

「初戦の強いイメージを大事にしたい」

 レース前には、そう意気込んでいた吉田隼騎手。だが、勝つには勝ったものの、残念ながら100点満点の代打成功というレースにはならなかったようだ。ここから豊富な経験を持つ武豊騎手が、どう5億円の大器を育てていくのか注目したい。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

工藤会判決に異議を唱える元山口組系“猫組長”が襲撃される! 「ムショぼけ」ヤクザの苦悩とは?

 私が店の外に出ると雨脚が激しくなっていた。もう深夜0時を回っている。見送りのホステスと話しながら、迎えの車に乗り込もうとした時だ。斜向かいに停まっていた車から、男が飛び出してくるのが視界に入った。男はこちらに向かって突進してくると、大声で叫びながら両腕を前に突き出した。パンッパンッと乾いた銃声。ホステスたちの悲鳴。わずか10秒ほどの出来事だった。神戸三宮の繁華街で私は銃撃されたのだ。

 これが、10月3日より朝日放送でスタートするドラマ『ムショぼけ』第1話の冒頭シーンである。敵対する上島組長役の私を銃撃したのは、主役の陣内宗介役を演じる北村有起也だった。このドラマ原作者が当サイトでもおなじみの、親友の沖田臥竜だったことから、私も出演させてもらったのだ。

 冒頭の10秒ほど、その中で私が写っている時間は数秒しかないが、ここから物語が始まる重要なシーンだ。ドラマの撮影自体はもちろん初めての経験である。

 5月某日、神戸三宮の生田東門街、まだ人通りの残る繁華街を通行止めにして撮影は始まった。雨はスタッフが何本ものホースを空に向け人工的に降らしている。何事が始まったのかと見物人が遠巻きに集まり出す。

 クラブからホステスに見送られて表に出てくる上島組長、ボディーガードが差し出す傘、黒塗りのベンツの後部ドアが開く。同じ場面を何度も撮り直す。立ち位置を数センチずらしてまた撮り直す。監督もカメラマンも、納得するまで何度でも撮り直すのだ。

 こうして、撮影が終わった時には午前3時を回っていた。わずか10秒ほどのシーンを撮影するのに3時間を費やしたのだ。テレビドラマが作られる舞台裏では、これほどの熱量が必要なのである。ましてやそれが全10話の連続ドラマとなれば、想像を絶するエネルギーだ。

 ドラマ『ムショぼけ』は、組織のために14年間服役したヤクザが時代に翻弄されながらも生きる意味を問う物語である。足を洗ったヤクザに社会は厳しい。それでも、もがき苦しみ這い上がるしかないのだ。14年間の空白を埋めて人生を取り戻す。主人公の陣内の姿は切なくも滑稽で思わず笑ってしまう。

 ロケ地は、原作者の生まれ育った兵庫県・尼崎が中心で、登場人物のセリフはすべて関西弁である。物語のテンポの良さは関西弁ならではだ。

 「ムショぼけ」とは、刑務所で長期間過ごしたことにより、出所後の社会生活に支障をきたす状態をいう。その原因は、刑務所と一般社会にある時間と自由の乖離だ。

 社会生活において、人は自由を意識することがない。それは自由が当たり前だからである。拘置所や刑務所で自由を奪われて人は初めて自由を知り、自由であることの尊さを知るのだ。

 時間もそうだ。刑務所では時間の流れや配分が決まっている。強制的、規則的な生活で無為に時を過ごし、やがて人生の浪費に気づくのだ。そして、奪われた時間と自由を渇望し、焦り嘆き悲しむ。

 こうして、自由と時間は服役中に過度な期待となり、出所後の現実に戸惑うのである。玉手箱を開けた浦島太郎と同じだ。もちろん、個人差はあるが、服役期間や年齢によって「ムショぼけ」の度合いも違ってくる。

 人は何らかの監禁状態に長期間置かれることで、異常な精神状態となる。拘禁反応と呼ばれる症状だ。

工藤会トップ判決の不条理

 工藤会トップの野村悟被告に死刑判決が言い渡されたのは今年の8月だった。逮捕から7年という長期間の勾留は、もちろん独房である。74歳という年齢から考えても重度の拘禁反応の状態にあるだろう。

 工藤会の起こした一連の事件はヤクザ社会においても強い非難がなされている。これだけの大事件がトップの命令なしに行われたとも考え難い。感情的には極刑で当然だと思う。

 だが、判決要旨を読めばわかるが、起訴された4事件すべてに直接的な証拠はなく、推認によって事実認定がされている。犯行に野村被告の指揮命令があったと認定するなら、その命令系統の立証が必要なはずだ。ところが、実行犯の、野村被告から指示があったとする供述も一切ない。

 どの行為が犯罪に該当するのかを明らかにして、事実の認定と量刑判断をするのが刑事裁判の基本原則であるはずだ。暴力団だからという理由で、その基本原則を曲げる事は許されない。また、元福岡県警警部補銃撃事件については、動機や目的さえ不明のまま有罪認定されていることにも驚いた。

 暴力団が社会から忌み嫌われるのも理解できる。だが、法の下の平等は民主主義の原則だ。暴力団を辞めた者への風当たりも厳しい。自業自得と言えばそれまでだが、誰にでもやり直すチャンスはあるはずだ。地べたを這いずり回るように、新しい日常を求める元ヤクザだっている。陣内宗介も「ムショぼけ」と呼ばれながらも、必死に生きているのだ。

(文=猫組長〈菅原潮〉)

●猫組長
菅原潮。元山口組系組長。バブル崩壊で借金を抱えたことをきかっけに経済ヤクザとして活動。現在は引退して、評論家、投資家、作家、コメンテーターなどマルチに活躍。近著に『カルト化するマネーの新世界』(講談社+α新書)。

ドラマ『ムショぼけ』
10月3日より朝日放送(毎週毎週日曜よる11時55分)、10月5日よりテレビ神奈川(毎週火曜よる11時00分)で放送スタート。TVer、GYAO!にて見逃し配信あり。

『ムショぼけ』公式サイトより

工藤会判決に異議を唱える元山口組系“猫組長”が襲撃される! 「ムショぼけ」ヤクザの苦悩とは?

 私が店の外に出ると雨脚が激しくなっていた。もう深夜0時を回っている。見送りのホステスと話しながら、迎えの車に乗り込もうとした時だ。斜向かいに停まっていた車から、男が飛び出してくるのが視界に入った。男はこちらに向かって突進してくると、大声で叫びながら両腕を前に突き出した。パンッパンッと乾いた銃声。ホステスたちの悲鳴。わずか10秒ほどの出来事だった。神戸三宮の繁華街で私は銃撃されたのだ。

 これが、10月3日より朝日放送でスタートするドラマ『ムショぼけ』第1話の冒頭シーンである。敵対する上島組長役の私を銃撃したのは、主役の陣内宗介役を演じる北村有起也だった。このドラマ原作者が当サイトでもおなじみの、親友の沖田臥竜だったことから、私も出演させてもらったのだ。

 冒頭の10秒ほど、その中で私が写っている時間は数秒しかないが、ここから物語が始まる重要なシーンだ。ドラマの撮影自体はもちろん初めての経験である。

 5月某日、神戸三宮の生田東門街、まだ人通りの残る繁華街を通行止めにして撮影は始まった。雨はスタッフが何本ものホースを空に向け人工的に降らしている。何事が始まったのかと見物人が遠巻きに集まり出す。

 クラブからホステスに見送られて表に出てくる上島組長、ボディーガードが差し出す傘、黒塗りのベンツの後部ドアが開く。同じ場面を何度も撮り直す。立ち位置を数センチずらしてまた撮り直す。監督もカメラマンも、納得するまで何度でも撮り直すのだ。

 こうして、撮影が終わった時には午前3時を回っていた。わずか10秒ほどのシーンを撮影するのに3時間を費やしたのだ。テレビドラマが作られる舞台裏では、これほどの熱量が必要なのである。ましてやそれが全10話の連続ドラマとなれば、想像を絶するエネルギーだ。

 ドラマ『ムショぼけ』は、組織のために14年間服役したヤクザが時代に翻弄されながらも生きる意味を問う物語である。足を洗ったヤクザに社会は厳しい。それでも、もがき苦しみ這い上がるしかないのだ。14年間の空白を埋めて人生を取り戻す。主人公の陣内の姿は切なくも滑稽で思わず笑ってしまう。

 ロケ地は、原作者の生まれ育った兵庫県・尼崎が中心で、登場人物のセリフはすべて関西弁である。物語のテンポの良さは関西弁ならではだ。

 「ムショぼけ」とは、刑務所で長期間過ごしたことにより、出所後の社会生活に支障をきたす状態をいう。その原因は、刑務所と一般社会にある時間と自由の乖離だ。

 社会生活において、人は自由を意識することがない。それは自由が当たり前だからである。拘置所や刑務所で自由を奪われて人は初めて自由を知り、自由であることの尊さを知るのだ。

 時間もそうだ。刑務所では時間の流れや配分が決まっている。強制的、規則的な生活で無為に時を過ごし、やがて人生の浪費に気づくのだ。そして、奪われた時間と自由を渇望し、焦り嘆き悲しむ。

 こうして、自由と時間は服役中に過度な期待となり、出所後の現実に戸惑うのである。玉手箱を開けた浦島太郎と同じだ。もちろん、個人差はあるが、服役期間や年齢によって「ムショぼけ」の度合いも違ってくる。

 人は何らかの監禁状態に長期間置かれることで、異常な精神状態となる。拘禁反応と呼ばれる症状だ。

工藤会トップ判決の不条理

 工藤会トップの野村悟被告に死刑判決が言い渡されたのは今年の8月だった。逮捕から7年という長期間の勾留は、もちろん独房である。74歳という年齢から考えても重度の拘禁反応の状態にあるだろう。

 工藤会の起こした一連の事件はヤクザ社会においても強い非難がなされている。これだけの大事件がトップの命令なしに行われたとも考え難い。感情的には極刑で当然だと思う。

 だが、判決要旨を読めばわかるが、起訴された4事件すべてに直接的な証拠はなく、推認によって事実認定がされている。犯行に野村被告の指揮命令があったと認定するなら、その命令系統の立証が必要なはずだ。ところが、実行犯の、野村被告から指示があったとする供述も一切ない。

 どの行為が犯罪に該当するのかを明らかにして、事実の認定と量刑判断をするのが刑事裁判の基本原則であるはずだ。暴力団だからという理由で、その基本原則を曲げる事は許されない。また、元福岡県警警部補銃撃事件については、動機や目的さえ不明のまま有罪認定されていることにも驚いた。

 暴力団が社会から忌み嫌われるのも理解できる。だが、法の下の平等は民主主義の原則だ。暴力団を辞めた者への風当たりも厳しい。自業自得と言えばそれまでだが、誰にでもやり直すチャンスはあるはずだ。地べたを這いずり回るように、新しい日常を求める元ヤクザだっている。陣内宗介も「ムショぼけ」と呼ばれながらも、必死に生きているのだ。

(文=猫組長〈菅原潮〉)

●猫組長
菅原潮。元山口組系組長。バブル崩壊で借金を抱えたことをきかっけに経済ヤクザとして活動。現在は引退して、評論家、投資家、作家、コメンテーターなどマルチに活躍。近著に『カルト化するマネーの新世界』(講談社+α新書)。

ドラマ『ムショぼけ』
10月3日より朝日放送(毎週毎週日曜よる11時55分)、10月5日よりテレビ神奈川(毎週火曜よる11時00分)で放送スタート。TVer、GYAO!にて見逃し配信あり。

『ムショぼけ』公式サイトより

甘デジ「100%ST」の覇権タイトルは2ケタ連も余裕!?

 結局、持ち玉を3000発ほど減らしていた前回。玉を減らすのは簡単だが増やすのが難しい、パチンコ下手くそあるあるである。あるあるというか、もうただの事実だが9月も終わりになるので、なんとか1万発台には回復させたい。

 今日、最初の機種は『Pフィーバー機動戦士ガンダム逆襲のシャア Light ver.』から。一部のネット界隈では、この「逆シャア」に対するホールオリジナル制作のあらすじが味わい深いと話題になっていたが、意味不明に連チャンしてほしいものである。

 59回転、粛清保留、逆襲ゾーンから νガンダムvsα・アジールリーチに発展し大当りし、勝負となる「逆襲RUSH獲得チャレンジ」&「クライマックスアタック」へ。

 時短を華麗にスルーで、迎えた残保留4個の攻防。赤パネルが2つも出現する激アツのパターンに胸を躍らせるなか、見事にアクシズ落下を阻止し、PREMIUM逆襲RUSHへの突入に成功した。

 よーし、これで2連は濃厚。あとはどこまで連チャンを伸ばせるかマッチだと気合を入れたものの、次の時短5回転+残保留4個、選択したのはシャア粛清モードだが、煽りばかりでリーチがかからず。

 なんとか4回転目にテンパイさせるもボタンは通常。押しても空かしの大ハズレ。結局、最初の1発でRUSHが終了してしまった。いやー、これはキツい展開である。RUSH入ったのにこの結果は士気だだ下がり。

 ただ、50%の壁を破ってRUSHに突入したのは好印象。2匹目のどじょうを狙うべく、ほぼ同じようなゲーム性の『PモモキュンソードGC250A』を次の台として打つことに。

 しかもこちらは右打ち中の半分が10ラウンドになるので、RUSH突入時の出玉感により期待が持てる。あと、時短が3回転長い分、なんかやれそうな気にもなる。

 と、ふんわりした作戦で挑んだものだからか、RUSH突入をかけた「酒呑童子バトルでは5HITだの6HITだのショボい攻撃ばかりでまったく勝てる気がせず、案の定、突破は叶わなかった。

 もう今日はこの手の機種に望みはないと1種2種混合機を避け、安定感のある定番甘デジにターゲットを絞ることにした。選んだマシンは100%STの覇権タイトル『Pフィーバーパワフル』である。

 とりあえず、すぐに当てて2、3連してくれれば御の字だと打ち始めたのだが、望みどおり18回転で初当りを引き当てることに成功。しかし、1ライン大当りで3ラウンド電サポ25回の1番よろしくない当りとなった。

 肝心のSTでリーチが一切かからず、ダメだこりゃと諦めかけた20回転目で、レバブル先読みから見事に時短引き戻しを決め、なんとか復活を果たすと、ここから怒涛の8連チャン。

 最大出玉となる10ラウンド約1000発も2度決めるなど、これまでの鬱憤を晴らす大爆発で捲りマクリスティとなったのである。


【F店】
・今回のトータル出玉 +3607発(シーズン総収支 +10265発)
・実戦機種 3台(計41台/50台)

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート(大当りさせた)台、16台/33台中・収支 -12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支 -16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支 +3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支 +12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支 -803発】

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】

パチスロ「設定6=万枚」の超エクストラ仕様!?

パチンコ「一撃8万発」超の爆裂マシンに激アツ情報! 「完全新作映像」や「1,500個×50%」の2スペックが新たに誕生!! 

パチスロ「AT中は常に上乗せ状態」の斬新システム! 万枚報告もあったアノ爆裂機を振り返る!!

甘デジ「100%ST」の覇権タイトルは2ケタ連も余裕!?

 結局、持ち玉を3000発ほど減らしていた前回。玉を減らすのは簡単だが増やすのが難しい、パチンコ下手くそあるあるである。あるあるというか、もうただの事実だが9月も終わりになるので、なんとか1万発台には回復させたい。

 今日、最初の機種は『Pフィーバー機動戦士ガンダム逆襲のシャア Light ver.』から。一部のネット界隈では、この「逆シャア」に対するホールオリジナル制作のあらすじが味わい深いと話題になっていたが、意味不明に連チャンしてほしいものである。

 59回転、粛清保留、逆襲ゾーンから νガンダムvsα・アジールリーチに発展し大当りし、勝負となる「逆襲RUSH獲得チャレンジ」&「クライマックスアタック」へ。

 時短を華麗にスルーで、迎えた残保留4個の攻防。赤パネルが2つも出現する激アツのパターンに胸を躍らせるなか、見事にアクシズ落下を阻止し、PREMIUM逆襲RUSHへの突入に成功した。

 よーし、これで2連は濃厚。あとはどこまで連チャンを伸ばせるかマッチだと気合を入れたものの、次の時短5回転+残保留4個、選択したのはシャア粛清モードだが、煽りばかりでリーチがかからず。

 なんとか4回転目にテンパイさせるもボタンは通常。押しても空かしの大ハズレ。結局、最初の1発でRUSHが終了してしまった。いやー、これはキツい展開である。RUSH入ったのにこの結果は士気だだ下がり。

 ただ、50%の壁を破ってRUSHに突入したのは好印象。2匹目のどじょうを狙うべく、ほぼ同じようなゲーム性の『PモモキュンソードGC250A』を次の台として打つことに。

 しかもこちらは右打ち中の半分が10ラウンドになるので、RUSH突入時の出玉感により期待が持てる。あと、時短が3回転長い分、なんかやれそうな気にもなる。

 と、ふんわりした作戦で挑んだものだからか、RUSH突入をかけた「酒呑童子バトルでは5HITだの6HITだのショボい攻撃ばかりでまったく勝てる気がせず、案の定、突破は叶わなかった。

 もう今日はこの手の機種に望みはないと1種2種混合機を避け、安定感のある定番甘デジにターゲットを絞ることにした。選んだマシンは100%STの覇権タイトル『Pフィーバーパワフル』である。

 とりあえず、すぐに当てて2、3連してくれれば御の字だと打ち始めたのだが、望みどおり18回転で初当りを引き当てることに成功。しかし、1ライン大当りで3ラウンド電サポ25回の1番よろしくない当りとなった。

 肝心のSTでリーチが一切かからず、ダメだこりゃと諦めかけた20回転目で、レバブル先読みから見事に時短引き戻しを決め、なんとか復活を果たすと、ここから怒涛の8連チャン。

 最大出玉となる10ラウンド約1000発も2度決めるなど、これまでの鬱憤を晴らす大爆発で捲りマクリスティとなったのである。


【F店】
・今回のトータル出玉 +3607発(シーズン総収支 +10265発)
・実戦機種 3台(計41台/50台)

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート(大当りさせた)台、16台/33台中・収支 -12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支 -16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支 +3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支 +12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支 -803発】

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】

パチスロ「設定6=万枚」の超エクストラ仕様!?

パチンコ「一撃8万発」超の爆裂マシンに激アツ情報! 「完全新作映像」や「1,500個×50%」の2スペックが新たに誕生!! 

パチスロ「AT中は常に上乗せ状態」の斬新システム! 万枚報告もあったアノ爆裂機を振り返る!!