JRA「雨模様」の秋華賞(G1)なら激走必至!? ソダシに劣らぬ重適性、前走ドン詰まりでノーマークの「特注馬」が波乱の使者に急浮上

 17日、阪神競馬場では牝馬のラスト一冠となる秋華賞(G1)が開催される。例年なら京都で開催されるレースだが、今年は阪神が舞台。コースが異なることで、レース展開も変わってくるだろう。

 阪神内回りのAコースといえば、同条件のG1には大阪杯(G1)がある。開催時期は春と秋で同じとはいえないにせよ、頭の片隅には入れておきたい情報だ。

 ちなみに今年の大阪杯は、下馬評でコントレイル、グランアレグリア、サリオスが三強を形成していたが、レースを制したのは4番人気のレイパパレ。2着モズベッロに4馬身の差をつける圧勝だった。

 その一方で、本来のポテンシャルならレイパパレにより格上であったはずのコントレイルやグランアレグリアは、力を発揮できないまま不完全燃焼。重馬場に伸びを欠き、2着に食い込んだ6番人気の「重巧者」モズベッロにすら先着を許してしまった。

 レース後、それぞれの陣営からは「良馬場なら……」というコメントも出たように、「重の巧拙」が明暗を分かつ結果ともなった。

 力通りの決着になりやすい良馬場に比して、適性を問われる道悪ではレースの紛れも出やすいことは確か。それは不良に近い重で行われた今年の凱旋門賞(G1)でも、良馬場のフォワ賞(仏G2)を快勝したディープボンドが凡走したことからも、決して無関係ではないといえるだろう。

 なぜこんな話をするのかというと、今週末の関西地方の天気が流動的な状況となっているからに他ならない。

 14日現在、阪神競馬場のある宝塚市の天気は、土曜が晴れの予報ながら、日曜の降水確率は50%。午前中は良馬場だった大阪杯当日も、午後からの雨で一気に馬場が悪化しただけに、気になるところである。

 そこで、もし馬場が悪化した場合でも、晴雨兼用で狙える馬がいないかと考えた結果、急浮上したのがスルーセブンシーズ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)だ。

 今年の秋華賞出走予定馬で、重または不良馬場で開催された芝1800m以上のレースで勝利実績がある馬はミモザ賞(1勝クラス)のスルーセブンシーズと新馬のユーバーレーベンの2頭のみ。

 ただ、ハナ差の辛勝だったユーバーレーベンは、すでにオークス(G1)を制して人気の一角。それなら2馬身半差の楽勝を決めたスルーセブンシーズを評価したい。

「スルーセブンシーズは、デビュー戦をC.ルメール騎手、その後も戸崎圭太騎手が交互に騎乗していたように、陣営の評価は元々高かった馬です。オークスこそ9着と崩れましたが、それでも8着のソダシとは0秒1しか変わりません。

特に評価したいのは前走の紫苑Sの内容です。1枠1番という最内だったこともあってインから追走して追い上げたレースですが、直線では完全に前が塞がって行き場をなくすシーン。むしろあの状況からよく巻き返して2着を確保できたと思います」(競馬記者)

 確かに改めてレース映像を確認してみると、一度ブレーキを踏むような格好から、体勢を立て直して猛然と追い上げる2着。勝ち馬のファインルージュは、福永祐一騎手がほぼ完璧な騎乗したため、見た目的に圧勝にも映るが、スルーセブンシーズがもしスムーズな競馬をしていればと思える内容でもあった。

 加えて同馬には、血統的に力の要る馬場が得意と考えられるソダシ同様、クロフネの血が流れていることも追い風となる。おそらく道悪巧者の背景には、母父クロフネの影響もありそうだ。

 そして、鞍上の大野騎手が引き続き手綱を取ることも大きな魅力。初騎乗だった前走で感触を掴んで2度目の騎乗となる今回、昨年の秋華賞で10番人気のマジックキャッスルを2着に導いた手腕は侮れない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

超優良会社の家庭教師のトライ、元女優・二谷友里恵“社長”が巨額の株式売却益か

家庭教師のトライ」を展開するトライグループ(東京・千代田区、非上場)を、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが買収する。買収額は1100億円。新型コロナウイルスの感染拡大下でオンライン教育が浸透するなか、トライは人工知能(AI)関連の投資を増やし競争力を高め、3~4年後の株式上場を目指す。

 月内にも買収契約を結ぶ。CVCは買収のためにSPC(特別目的会社)を設立し、創業者の平田修会長や二谷友里恵社長からトライ株を全株取得する。その後、平田会長と二谷社長は売却で得た資金を活用してSPCに再投資することで経営に関与する。

 二谷友里恵さんは元女優。俳優の故・二谷英明氏と女優の故・白川由美さん夫妻の一人娘。高校生の時に芸能界にデビュー。87年、慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業、歌手の郷ひろみさんと結婚、話題を集めた。結婚と同時に女優業を引退。2女をもうける。1998年、郷さんと離婚。2000年、トライグルーブの創業者・平田修氏と再婚。2005年、トライグループの社長に就任した。

 平田修氏は立教大学経済学部卒。個人で塾を経営していたが、1987年1月、富山大学の学生向けに家庭教師教育サークル「富山大学トライ」を設立し、家庭教師の派遣事業を始めた。これがのちに「家庭教師のトライ」となる。

 トライは現在、家庭教師の派遣のほか、個別指導塾を展開し、全国に1100カ所の拠点を持つ。社員はグループ全体で1273名、登録している教師・講師の数は約22万人。トライグループ(登記上本店は大阪市中央区)の20年5月期の決算公告(単体)によると、資本金は5000万円、当期純利益は3億6097万円、利益剰余金は101億2358万円。株主資本(103億2263万円)が総資産(200億269万円)の51.5%を占める超優良会社である。

 損益計算書は開示されていないが、日本経済新聞の報道によると、「21年5月期の売上高は約500億円、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は80億円強」だという。稼ぐ力に対して買収額1100億円は13倍を超える。買収予定額1100億円と、上場している教育サービス・学習塾の時価総額(10月12日終値時点)を比較してみると、その凄さがわかる。

 通信講座「進研ゼミ」のほか介護事業等を運営するベネッセホールディングス(2585億円)の次に位置する。高校生向け受験塾「東進ハイスクール」のナガセ(550億円)の2倍である。資本金5000万円のトライの株主構成は非公開だが、「平田・二谷夫妻が大半の株式を所有しているとみられる。会社を1100億円で売却すると、超がつく大富豪になる」(関係者)。

 しかも、夫妻はCVCの傘下に入った新生・トライに再投資する。トライが予定通り3~4年後に株式を公開するとなると、次は公開時のIPO(新規上場株)による株式売却益を得ることになる。一部の株式の売却にとどめるなら、持ち株に時価が発生する。つまり、“二度も三度もおいしい果実”を口にできるのである。

東芝の買収騒動で勇名を馳せたCVC

 CVCは、東芝の買収騒動で勇名を馳せた。東芝は4月7日、「CVCから買収提案を受けた」と明らかにした。株式の公開買い付け(TOB)を7月に実施し、10月に上場廃止。企業価値を高めた上で、3年後の再上場を目指す、というシナリオが語られた。買い付け価格は1株5000円。4月6日の終値に3割ほどのプレミアムをつけた。この水準で東芝の全株を買えば、買収総額は2兆円を超える。

 利益の還元を早急に求める投資ファンドなどのアクティビスト(もの言う株主)からのプレッシャーに東芝の経営陣はさらされており、株式を非公開にして株主の攻勢から逃げたいとの思いが強かったようだ。

 CVCがアクティビストに追い込まれた車谷暢昭社長(当時)を救済するホワイトナイト(友好的買収者)の役割を買って出て、うるさ型の株主に退場してもらうという別のシナリオも取り沙汰された。車谷氏の古巣であるCVCによる“救済大作戦”だったのだが、情報の出方が不透明で、結局、車谷氏は退任せざるを得なくなり、CVCもダメージを受けた。

 CVC日本法人代表の赤池敦史氏は東芝の社外取締役だった藤森義明氏(LIXILグループ元社長)が東大在学中に所属したアメリカンフットボール部「ウォーリアーズ」の後輩だった。藤森氏は「車谷氏の盟友」(東芝の関係者)といわれていた。車谷氏は「プロ経営者」の異名をとる藤森氏を東芝の社外取締役に招いた。19年6月のことだった。

 東芝の取締役会議長の永山治社外取締役(中外製薬名誉会長)が車谷氏の解任に動いたため、それを察知した車谷氏は4月14日辞任した。「事実上の解任」(同)である。そのCVCが、汚名返上とばかりにトライグループを買収する。

(文=編集部)

「カーボンニュートラル」は、企業価値向上の起爆剤になる

国内外で関心が高まっている「カーボンニュートラル(温室効果ガス・CO2排出実質ゼロ)」の実現に向けて、各企業での取り組みが加速しています。

2021年8月24日、電通ジャパンネットワーク サステナビリティ推進オフィスと電通Team SDGsは、「カーボンニュートラル最前線ウェビナー 企業に迫るカーボンニュートラル対応の危機とビジネスチャンス」を開催しました。本連載では2回にわたって、ウェビナーの内容をレポートします。

今回は東京大学未来ビジョン研究センターの高村ゆかり教授による基調講演と、電通Team SDGsの竹嶋理恵氏、林祐氏によるトークセッションの内容をレポートします。

SDGs

「2050年カーボンニュートラル」に向かうビジネス

最初に登壇したのは、気候変動とエネルギーに関する法政策などを研究している東京大学の高村ゆかり教授。カーボンニュートラルをめぐる世界的な潮流と国内の政策、金融市場の動向をもとに、今後企業に求められる対応を次のように解説しました。

世界の気温は19世紀と比べて、2011〜2020年に、すでに1.09℃も上昇し、この数十年で温室効果ガスの大幅な排出削減ができなければ、今世紀中に2℃を優に超える気温上昇が起こる可能性もあります。地球温暖化は大気や海洋、雪氷圏、生物圏に急速な変化を及ぼし、異常気象の頻度や強度にも大きな影響を与えます。

このような背景から、世界ではカーボンニュートラル(脱炭素社会)実現に向けた動きが活発になっています。2℃を十分に下回る水準に世界の気温上昇を抑える、1.5℃までに抑えるよう努力する=今世紀後半の脱炭素社会の実現、をめざす長期目標を明示した2015年のパリ協定のもとで、1.5℃までに気温上昇を抑える目標に相当する「2050年カーボンニュートラル」を目標に掲げる国は120カ国以上に及びます。日本も2020年に「2050年カーボンニュートラル」目標を宣言しました。世界的なカーボンニュートラルの潮流を受けて、国内でも2050年までにカーボンニュートラルを目標とする企業が増えています。

高村氏は、企業がカーボンニュートラルに動く理由について、気候変動が事業に悪影響やリスクを及ぼす可能性があることはもちろん、「金融市場やサプライチェーン全体で脱炭素化やCO2排出削減が求められるようになり、気候変動への対応が企業価値を左右する重要な要素になりつつある」と述べました。実際に金融機関・投資家が企業に気候変動リスクの情報開示を働きかけ、場合によっては議決権を行使することも起きています。

「国内でも、2050年までに投融資先ポートフォリオの温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロにすることを表明している金融機関があり、この流れは今後も加速していくことが予想されます」(高村氏)

このように、企業や金融市場の動きは国内外のカーボンニュートラルをめざす政策からも大きな影響を受けていることが分かります。高村氏は、日本のGHG排出量の約85%がエネルギー起源であることから、今後は、エネルギー効率のさらなる改善とともに、「再生可能エネルギーの最大限導入」により力点が置かれるようになると予測。住宅・建築物のゼロエミッション化やガソリン車の新規販売停止なども強化される可能性があると言います。

さらに、日本の強みである技術力を発揮できるような新技術の社会実証・社会実装のための制度・ルール・インフラの整備を進める政策が必要であること、企業の温室効果ガスの排出削減をファイナンスで支援する「サステナブル・ファイナンス」の政策動向にも注目すべきとのことです。

最後に高村氏は、今起きている変化の中で企業に求められることを下記のようにまとめました。

「気候変動への対応だけでなく、サーキュラーエコノミーや生物多様性に対する投資家たちの関心は非常に高まっています。カーボンニュートラルをはじめとするサステナブルな製品・サービスをつくることは、取引先や投資家からの評価を高めることに直結するのです。そして、一つの企業がつくる製品・サービスが、他の多くの企業を支えていることを考えると、カーボンニュートラルに取り組むことが取引先のお客さまの企業価値を高めることにもつながると考えることができるでしょう」

「電通カーボンニュートラル生活者調査」からのヒント

続いて登壇したのは、電通Team SDGsでプロジェクトリーダーを務める竹嶋理恵氏と、同チームでSDGsコンサルタントを務める林祐氏。生活者のカーボンニュートラルへの意識や取り組んでいる企業イメージを明らかにする定点調査「電通カーボンニュートラル生活者調査」の結果から、今後企業が取り組むべき施策のヒントを導き出します。

はじめにカーボンニュートラルという言葉の認知状況についてのヒアリング結果では、半数以上の人が聞いたことがあると回答。年代別に見ると、年齢が上がるにつれて認知度も上がる一方で、10代の認知度も高いことが分かりました。林氏は「SDGsの認知度を調査した際も、グラフは同じようなカーブを描いていました。10代の若者はサステナブルへの感度が高い傾向にあることが分かります」と解説しました。

カーボンニュートラル

続いて、カーボンニュートラルの成長が期待できると政府が発表している重点14分野に対する取り組みの認知度調査では、「再生可能エネルギーの主力電源化」「自動車の脱炭素化・蓄電池技術の実現」「資源循環型社会の実現」の3分野の認知度は比較的高かったものの、他の分野の取り組みはまだ生活者にあまり知られていないことが分かりました。

カーボンニュートラル
出典:「2050年カーボンニュートラルに伴う グリーン成長戦略」より
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210618005/20210618005-4.pdf

さらに、世界の取り組みについてのヒアリングでは、どの分野でも「世界のほうが積極的に取り組んでいる」という認識が多数との結果に。竹嶋氏は、「取り組みの中身を詳しく見ると、日本企業のほうが進んでいる分野もあるように感じます。しかし、一般の生活者は世界のほうが進んでいるというイメージを抱いているため、世界に比べて日本企業がどうなのかをしっかりと伝えていく必要があると思います」と実情とのギャップについても解説しました。

同調査ではさまざまな産業から合計40社の企業をピックアップし、各企業のカーボンニュートラルへの取り組みに対する認知度と期待度を調べています。この結果を業界別にマッピングすると、業界ごとの現在地が見えてくると、両氏は言います。

「例えば自動車業界は、カーボンニュートラルへの取り組みの認知度も期待度も比較的高い傾向にあります。これは、各企業の取り組みも、業界としての取り組みも、カーボンニュートラルとの結びつきを理解しやすいことが要因として考えられます」と林氏。逆に不動産業界や建設・住宅業界は、各企業も業界としてのイメージもカーボンニュートラルとして結びつきにくいため、認知度・期待度共に低い傾向にあるとのことです。この結果から、業界ごとに取り組むべき施策のヒントが見えてくることを解説しました。

カーボンニュートラル

①認知度大・期待度大(自動車業界)
カーボンニュートラルをけん引していく業界。業界の垣根を超えた取り組みや、海外に向けた情報発信が求められる。

②認知度小・期待度大(輸送業界、電気機器・機械業界、エネルギー業界)
感度の高い人には伝わっているため、今後はより多くの生活者に認知を広げる活動に注力する。その際、分かりやすく生活者の暮らしに結びつけることがポイント。

③認知度大・期待度小(食品業界、小売業界)
生活者との接点だけでなく、バックグラウンドも含めたチェーン全体でのカーボンニュートラル化を推進する必要がある。同時に、顧客体験でカーボンニュートラルを実感できるような取り組みや情報発信もカギに。

④認知度小・期待度小(不動産業界、建設・住宅業界、通信業界)
業界のカーボンニュートラルへの取り組みが、生活者の暮らしにどう関係するのか、何をもたらすのかを説明することが不可欠。

竹嶋氏は「すでに多くの企業がカーボンニュートラルに取り組み、徐々に生活者の認知も高まりつつあります。今後より理解や共感を高めていくためには、業界の特徴や自社の特性に合わせてコミュニケーション戦略を立てることが大切です」と見解を示しました。

最後に紹介があったのは、カーボンニュートラルに取り組む企業への意識に関する調査結果。生活者はカーボンニュートラルに取り組む企業を「応援したい」「信頼できる」と考えるだけでなく、「長期にわたって利用したい」「商品・サービスを購入したい・利用したい」と考える割合が半数以上いることが明らかになりました。

カーボンニュートラル

「カーボンニュートラルへの取り組みは、実利やエンゲージメントに関わる重要なものだと捉えることができるのです」と林氏は述べて締めくくりました。

今回紹介した基調講演とトークセッションを通して、企業はカーボンニュートラルに取り組むことで、投資家や取引先といったステークホルダーからの評価を高め、商品・売上の拡大や顧客ロイヤルティも向上させる可能性があることが分かりました。カーボンニュートラルへの迅速かつ積極的な対応が求められる一方で、この変化は大きなビジネスチャンスであると捉えることもできそうです。

次回は、カーボンニュートラル社会の実現と企業の成長を両立していくために企業が取り組むべきことについて、実際の事例を交えながら展開されたウェビナーについてレポートします!
 

【参加者募集】
Sustainable d Actions Webinar
Sustainable d Actions Webinar ~vol.3~
「サーキュラーエコノミーを実現する新たな連携とビジネスの可能性」

主催:電通ジャパンネットワーク サステナビリティ推進オフィス/電通Team SDGs
日時: 2021年11月9日(火)・10日(水) 両日とも10:00〜13:00
費用 : 無料(先着500名)
形式: Zoomウェビナー

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Sustainable d Actions

なぜ若者はPBのビールを飲まない?ミニスーパーを利用しない?消費行動を分析

 筆者が教授を務める神奈川大学経営学部では毎年、冬にゼミナール対抗の研究大会が開催される。筆者のゼミでもテーマがやっと固まり、大会に向けて本格的な調査を開始しようという段階である。今年は3つのグループに分かれたが、そのうち2つが若者の消費行動に関するものとなっている。

なぜ若者はPBを買わないのか?

「どうして教員である自分がPB(プライベートブランド)のアルコールを飲んでいるのに、お金のないはずである学生がNB(ナショナルブランド)を飲んでいるのか?」という筆者の日頃のぼやきを学生が拾い上げ、研究がスタートしている。

 NBとは、アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービールのようなメーカーにより製造・販売されている商品である。よって、セブン-イレブンやイオンなど、コンビニ、スーパー等さまざまな店で消費者は購入することができる。

 一方PBは、本来は商品を製造するのではなく、メーカーや問屋から購入し、消費者に販売する役割を担うはずの小売業者が製品企画を行い、製造を委託し、自社ブランドで販売する商品である。代表的なPBには、イオンの「トップバリュ」やセブン&アイグループの「セブン・プレミアム」などがある。一般に、卸売業者を介在させず、広告なども行わない、さらに大量の確定発注などによりコストを大きく引き下げ、NBと比較して3分の2から半額程度で販売される商品が目立つ。最近、注目を浴びる業務スーパーの加工食品にも、多くのPBが見受けられる。

若者のPBに対する消費行動

 SNSをはじめとするインターネットは、負の部分に関心が集まる場合もあるが、我々に大きなメリットをもたらしていることも事実である。たとえば、アンケート調査といえば、筆者も経験があるが、以前であれば駅前など路上に立ち、紙の質問票に記載してもらうパターンが主流であった。この場合、そもそも答えてもらえる人を見つけることが難しく、さらに集計にも時間を要した。

 しかし、近年の学生が行うアンケート調査では、自らのSNSでつながっている人を対象にMicrosoft Formsなどの集計アプリを活用し、極めて短時間で行われている。もちろん、サンプルの偏りや代表性などの問題は危惧されるが、学生が行う予備調査レベルであれば有効性は高いといえるだろう。集計結果の分析をはじめ、基本的な考え方や一連の手法さえ、しっかり習得できれば、就職後は勤め先の負担できっちりとした母集団に対して調査を行えばよいからである。

 話を「若者のPBに対する消費行動」に戻すと、学生たちのこうした予備的アンケート調査によると(サンプル数:109人)、9割程度がNBのアルコール(ビールやチューハイ)を好んで飲んでいるようである。さらに、「仮に経済的に余裕があればNBとPBのどちらを飲むか?」という質問に対しては、95%がNBと回答したことは当然のこととして、興味深い点は逆に「経済的余裕がない場合」という質問においても、半数程度はNBと回答している。

 一方、PBに対する味の評価に関しては好意的な意見も多く、仮説の段階ではあるが、やはり知名度やイメージの低さなどが大きな妨げになっているようである(もちろん、他のさまざまな要因についても慎重な検討が重要ではあるが)。この点に関しては、もちろん大々的な広告などを展開すればよいわけだが、それでは低価格というPBの利点を低下させることになってしまう。しかし、研究という視点からは、こうしたPBの持つ制約条件のもと、いかなるマーケティングを展開すべきかという点において、大変興味深い。

なぜ若者はミニスーパーを利用しないのか?

 また、別のチームは若者のミニスーパーの利用度の低さに注目し、研究を行っている。たとえば、イオンが都内・川崎・横浜にて展開する「まいばすけっと」の利用者層において、10~20代が占める割合は1割にも満たない。お菓子やジュースをひとつ買うためだけに大型スーパーを利用しないというのは利便性の観点からも理解できるが、ミニスーパーの場合、店の広さはコンビニとあまり変わらず、しかも価格は普通のスーパーと同程度であり、コンビニと比較するとかなりの低価格であるにもかかわらず、「お金に余裕のないはずの若者の利用率が低いのはなぜか?」という問題意識である。

 先の研究ではPBという商品を、本研究ではミニスーパーという店舗(流通)を対象としているが、ともに現代における若者の消費行動の興味深い特徴、これらに対する有効なマーケティング施策が導き出されることを期待している。
(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)

海藻の食物繊維がメタボ抑制に効果?特有の“ネバネバ物質”にも意外な作用

海藻」は海で生息する植物の総称です。海藻とその祖先は地球の歴史において10億年近くも水中生物の王者の地位を続け、広範囲に繁殖しています。また、陸上植物の祖先は、大昔、海藻の祖先が地上に進出したものです。海藻は2万種類以上に分類することができますが、そのうち数百種類が世界各国で食用とされています。日本で食用とされる主な海藻には、アオサ、ノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキなどがあります。

海藻は栄養豊富でサステイナブルな食品

 東アジアの国々では、有史以前から海藻を食べていたことがわかっています。和食には海藻がそのままで、あるいは練り物のように加工されてしばしば用いられますが、アイルランド、スコットランド、ウェールズの海岸地帯や、中国、韓国、ベトナム、マレーシアでも海藻を食べる習慣があります。

 海藻は思いのほか栄養価が高く、人間の体が必要とするミネラルやアミノ酸を、陸の野菜に比べ、はるかに多く含んでいます。食物繊維が豊富で満腹感をもたらすので、食欲と血糖を抑える効果もあります。海藻特有のネバネバ物質のフコイダンには、抗炎症、抗ウイルス性があり、悪玉コレステロールを減らし、血栓のリスクを抑える作用があるといわれています。

 また、甲状腺が正常に働くために必要なヨウ素も多く含んでいます。多くの場合、海藻は天然物を採取することができ、採取後は自然に再生しますので、究極のサステイナブル(持続可能な)食品だと言えます。

 たとえば、ヒジキは北海道南部以南の潮間帯の岩石上に群生する海藻で、茎は円柱状で岩上をはって生息しています。生のときは褐色ですが、採取して乾燥させると黒褐色となります。若い藻体を食用としますが、葉緑素のほかにカロテノイド色素、特に褐色のフコキサンチンを含みます。粘着性成分としてアルギン酸を含むことも特徴です。

海藻がメタボリックシンドロームを抑制する

 慶應義塾大学などの研究チームは、海藻に含まれる食物繊維のアルギン酸ナトリウムが腸内細菌を介してメタボリックシンドロームを抑制することを明らかにしました。

 食物繊維のアルギン酸ナトリウムは、コンブやワカメ、ヒジキ、モズクなどの褐藻類に含まれている多糖類です。「増粘剤」「ゲル化剤」など食品の品質改良材として広く用いられていることに加えて、水溶性食物繊維としても用いられています。また、肥満モデル動物を用いた試験において、体重増加を抑える、コレステロールを減少させるなど、メタボリックシンドロームに対する効果も報告されています。

 さらに、一部の腸内細菌が食物繊維のアルギン酸ナトリウムを栄養源として利用できることも明らかとなっています。今回の研究で、メタボリックシンドロームを誘発するために脂肪の多いエサを与えたマウスに食物繊維のアルギン酸ナトリウムを摂取させると、特定の腸内細菌が著しく増加することがわかりました。

 抗菌剤で腸内細菌叢を破壊すると、メタボリックシンドロームが進行することが以前からわかっています。そこで、腸内細菌叢を破壊したマウスに食物繊維のアルギン酸ナトリウムを与えたところ、腸内細菌叢が整えられ、メタボリックシンドロームが改善したことから、食物繊維のアルギン酸ナトリウムは腸内細菌叢を整え、その結果としてメタボリックシンドローム抑制に必須の成分であることが明らかになりました。

 さらなる解析によって、食物繊維のアルギン酸ナトリウムは腸管内で炎症を起こす細胞の割合を低下させることがわかり、この作用は腸内細菌を除去すると消失することから、食物繊維のアルギン酸ナトリウムは腸内細菌を介して腸管の炎症性細胞を減少させることによっても、メタボリックシンドロームを抑制することが明らかになりました。

 今後、「腸内環境を健全に保つことでメタボリックシンドロームを予防し得る」という概念が広く浸透していくとともに、メタボリックシンドロームの予防・改善を目的として腸内環境を変化させる食品・医薬品の開発が期待されます。

 外飲みの機会が少しずつ増えているビジネスパーソンのみなさんも、サラダを注文するときには海藻サラダ、つまみを注文するときにはヒジキの煮物を一品加えるなどして、メタボリックシンドロームの予防を心がけてみてはいかがでしょうか。

(文=中西貴之/宇部興産株式会社 品質保証部)

【参考資料】
『マギー キッチンサイエンス -食材から食卓まで-』(共立出版/Harold McGee 著、香西みどり監訳、北山薫、北山雅彦訳)

慶應義塾大学大学ニュースリリース

岸田首相の総選挙直前『報道ステーション』単独出演に「中立性欠く」と批判殺到!「野党も党首討論でなく単独出演させろ」の声

 本日14日、岸田文雄首相が衆議院を解散した。就任からわずか10日後の解散というのは1954年の第一次鳩山一郎内閣の45日間を大きく上回る歴代1位の短さだが、ボロが出ないうちに「ご祝儀」を狙って総選挙に雪崩込みたいという下心しか感じられないものだ。  だが、問題は、この間...

ドクターX→SUPER RICHに賞賛&興奮の渦…1話なのに最終回、えげつない満足感

 ドラマ好きにとって10~12月の3カ月間、毎週木曜夜は“至極の2時間”となるのかもしれない――。

 続々と第1話が放送され始めている秋クールの連続テレビドラマ。今クールは『日本沈没 -希望のひと-』(TBS系)、『相棒 20』(テレビ朝日系)、『ラジエーションハウス II』(フジテレビ系)、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)など話題作が目白押しだが、なかでも一番の注目作といえるのが、今作で第7シリーズとなる『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝)だろう。

 米倉涼子演じる“群れを嫌う”孤高の天才外科医・大門未知子を軸に、難病の患者をめぐる人間ドラマや大学病院の実像や問題点を炙り出す同ドラマ。

 14日に放送された第1話では、大門に胆石症の手術の依頼をした参議院議員・一橋由華(冨永愛)が、自身が主催するパーティーの会場で倒れ、パーティーに出席していた大門、一橋の主治医である呼吸器外科医・一木蛍(岡田将生)に付き添われて東帝大学病院に搬送される。大門が一橋の手術をすることになったのだが、そのパーティー会場でクラスターが発生していたことがわかり事態が混乱するところから始まった。

 さらにパンデミックを受けて東帝大学病院では院長代理の蜂須賀隆太郎(野村萬斎)率いる内科が幅を利かせ、前シリーズで院長の座を追われた蛭間重勝(西田敏行)率いる外科は“分院”に追いやられるほどに勢力が弱まっていた。

 そんな第1話の放送を受けTwitter上では、

<これで1話って、最終回どうなっちゃうの??? 泣くどころの騒ぎじゃない>(原文ママ、以下同)

<この展開、最終回のテンションに近いw まさに最初からクライマックスw>

<ドクターX、やっぱりおもしろい。いつものドラマの流れ(帝都病院内のゴタゴタ)に加えてまさか今を反映するドラマを作るとは思わなかったよ。難しかっただろうなこれ>

<かっこよすぎて衝撃すぎて言葉にならん……1話からスタンディングオベーションしてます……>

<1話なのに満足感がえげつない>

<やっぱ最高に笑える医療ドラマだよね コメディとシリアスが絶妙なバランスで堪らん…!>

<ちょっと1話から情報量多すぎて…とりあえず一瞬でした…ありがとうドクターXのみんな>

<やべーこんな長くやってるのに不思議なことにマンネリしないのな 初回から釘付けだー>

<初回からトップギアでぶっ飛ばしてきた ドクターXはやっぱり毎回ドキドキがおさまらない>

と鉄壁の人気をうかがわせる声が続出している。テレビ局関係者はいう。

「前シリーズはイマイチという評判も多く、さすがに第7シリーズということでマンネリ化してくるので悪い予感もしていたが、そうした懸念を吹き飛ばすくらいの“圧巻”という出来だった。『ドクターX』のシリーズとしてのお決まりのテンプレートを維持しつつ、コロナという時事的なトピックを巧妙に取り込むという、ハイレベルかつ複雑なストーリーづくりに成功していたという印象。1時間が本当にあっという間で、お見事というしかない。

 あくまで第1話時点での評価だが、同じく今クールの注目作である『日本沈没』を圧倒するクオリティといっていいのではないか」 

『SUPER RICH』も健闘?

 その『ドクターX』終了直後に放送がスタートした『SUPER RICH』(フジ系)も健闘を見せているようだ。

 主演は、ゴールデン・プライム帯の地上波連続ドラマでは初主演となる江口のりこ。江口演じる“人生でお金に困った経験がない”氷河衛は、大学時代に知り合った一ノ瀬亮(戸次重幸)と起業したベンチャー企業・スリースターブックスのCEOという設定。

 第1話では、亮からあるアプリ会社へ出資する話を受けた衛が社内で提案するが、CFOの今吉零子(中村ゆり)、社長秘書の宮村空(町田啓太)らの反応は鈍い。そして衛は、インターン採用試験を受けようとしていた専門学校生の春野優(赤楚衛二)と出会い、田中リリカ(志田未来)や豪徳尊(板垣瑞生)はインターン生として働き始めるのだが、何者かによって会社の全資金を持ち逃げされ、衛が窮地に陥るところまでが放送された。

 放送直後からTwitter上では以下のように高評価の声が多数あがっている。

<録画してなかったけどいがいとおもしろいな。毎週録画にしようかな>

<まだ30分ぐらいしか経ってないけど、めちゃめちゃおもしろい>

<#江口のりこ さんと #古田新太 さんの絡みとか最高すぎるだろ、このドラマ>

<これ、いわゆるギラギラ華やかなタイプ女優ではなくて、江口のり子にしたところ、正解だと思う。松嶋菜々子なら、嫌みたらしくなってたかも。にしても、本当に変わらないな、綺麗だわー>

<松嶋菜々子様美しすぎて………>

<今回の赤楚くんはチェリまほみがあって可愛いな…。赤楚くん町田くんに加えて板垣くんまで出てるとか素晴らしいすぎるな>

 テレビ局関係者はいう

「同じフジ系で過去にヒットしたドラマ『リッチマン、プアウーマン』(2014年放送)の剛腕IT企業社長(小栗旬)と就職先が見つからない女子東大生(石原さとみ)を男女入れ替えた“逆バージョン”ではないか。それを前提とした上で、さらに『SUPER RICH』は氷河衛の半生を描くと謳われているので、ある程度今後の展開はぼんやりとは想像できるとはいえ、適度にハラハラドキドキ感があり、その割にはそれほど肩に力を入れずにリラックスして観れる“程よさ”が、視聴者から好感を集めている理由だろう。

 さすがに“偉大なる人気シリーズ”である『ドクターX』に今後視聴率で勝つことは難しいだろうが、動画再生数や評判的には『ドクターX』に勝る可能性もゼロではないかもしれない」

 両ドラマのストーリーのみならず、“評判争い”の行方も気になるところである。

(文=編集部)

 

熱きレトロ台マニアが集う『昭和名旧会』…その副会長を直撃!!

 実にディープな『家スロ、家パチ』の世界。 

 今回は知る人ぞ知るレトロパチスロ界の巨匠『レトロット』氏を直撃! いきなりですがレトロットさんというお名前が素敵ですね。

 レトロとスロットを合わせて『レトロット』。実に良い響きです。私もレトロとパチンコを合わせて『レトンコ』…なぜだ? 何かが違う!!

 さて、気を取り直してレトロット氏ですがパチンコ歴は実に長く34年にもなるそうです。それも悪友に連れて行かれて…というありがちなきっかけだそうで。

 無類のレトロ台好きでもありますが、既存のホールでも現役選手でお気に入りはディスクアップとガメラとのこと。甘い機種を狙うあたり、玄人の匂いがプンプン漂ってきます。

 レトロ台に興味を持ったきっかけは大学を卒業して実家に戻った1993年頃。 近所のホールにユニバ系の名機『ファイアーバード7U』が残っており連日通い詰め、「もしかしたら他のホールにもレトロ台が残っているのではないか?」と探し回るようになったそうです。

 思い入れの深いパチスロも沢山あり『トロピカーナ7X』、『ペガサスラビット』、『ニューポート』、『アメリカーナX-2』、『ニュースターダストII』、『ウインクル』、『ベンハー』、『ビッグパルサー』等々。1.5号機~2号機がずらりですがメーカーも幅広いですね。

 パチンコは『ミルキーウェイ3』、『メトロビジョン』、『サウンドステーション』、『タンクP-2』等、ハネモノに目がないのだとか。私が見たこともない古い台もあります。

 そしてこのレトロット氏ですが、先日その存在を知ることになった『昭和名旧会』の副会長も務めていらっしゃいます。名旧会との出会いは1998年頃にインターネットを始めた頃のこと。

 ファイアーバード7Uで検索すると会長であり管理者でもある『KEN777』氏の『FireBird』というHPがヒットし、その掲示板に出入りする事で交流を深めていきメンバー入りすることになったそうです。正に偶然が呼んだ出会いでもあり、運命の出会いだったのかも知れません。

『みなし機』も撤去される前でしたから探せばレトロ台も沢山残っていたとは思います。しかし、スロゲーセンのような旧台が集約された店舗もない時代だけに方々に足を運ぶ必要があったのですね。となると、それこそ旅打ちになります。

 その昭和名旧会のメンバーには当サイトでもお馴染みTHE MAD PACHI-SLOT BROTHER’Sの『アニマルかつみ』氏や『ガル憎』氏も名を連ねていますが、実際に『ファイアーバードEX』を名旧会メンバーとマッパチさんで打った時の記事が『パチスロ必勝ガイド』に掲載されたそうです。

 それはレトロット氏の記憶によると2000年頃のお話だそうで、当時はメンバーもまだ若く20代後半~30代。旅をしながら勝敗は気にせずレトロ台を思う存分に打ち込み、夜はレトロ台に対する思いの丈を熱く語り合いながら酒を酌み交わす。そんな夢のような日々だったと言います。

 実に20年以上にもわたり活動を続ける昭和名旧会。これだけ長く活動を続けられるというのは、ひとえにレトロ台に対する情熱…それだけではないでしょうか。

 陳腐な言葉かも知れませんがそんな会長、副会長を始めとした熱きメンバーがいる限りレトロ台は永久に不滅です!

ぜひチェックしてみてください!!
↓ ↓

レトロット777 – YouTube

KEN777’s FIRE BIRD ~旧台倶楽部 昭和名旧会~ +++旧台・珍台・レトロ台専門サイト+++ (fc2.com)

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

JRA秋華賞(G1)“滑り込み”出走馬を侮るな!29年前、藤田伸二が「牝馬3冠最終関門」で見せた神騎乗

 17日に阪神競馬場で行われる第26回秋華賞(G1)。14日午後には、出走馬16頭と各馬に騎乗を予定している騎手が確定した。

 フルゲート16頭に22頭が登録していたが、まず収得賞金1500万円の5頭が除外。同1600万円の4頭が3つの枠を巡って抽選対象となった。

 オークス4着のタガノパッションが除外の憂き目に遭った一方、エンスージアズム、サルファーコスモス、ステラリアの3頭が運を味方につけ、出走にこぎつけた。

 3頭はいずれも本番では人気薄が予想される伏兵馬たちだ。しかし、昨年は6分の4の抽選を突破したソフトフルートが9番人気で3着に食い込むなど、軽視できない存在だ。

 かつては、そんな“滑り込み”で出走した馬が牝馬3冠の最終関門を制したこともあった。

 さかのぼること29年前……。1992年11月15日に京都芝2400mを舞台に行われたエリザベス女王杯(G1)がそのレースだ。

 96年に秋華賞が創設されるまでは、桜花賞(G1)、オークス(G1)に続く牝馬の3冠最終戦という位置づけだったエリザベス女王杯。この年は桜花賞馬ニシノフラワー、オークス馬アドラーブルが出走するも距離や状態に不安が残り、1番人気には前哨戦のローズS(G2)を制したエルカーサリバーが推されていた。

 この時は抽選ではなかったが、オークス3着馬のキョウワホウセキが直前に出走を回避したため、900万下(現2勝クラス)勝利の実績しかない次点のタケノベルベットが18番目の枠に滑り込んで出走が叶った。

 そんなタケノベルベットの鞍上を務めたのは当時2年目、20歳の藤田伸二騎手。1年目に39勝を挙げ、2年目もエリザベス女王杯前までに38勝。すでに重賞を2勝するなど若手の有望株として頭角を現していた。

 藤田にとってG1騎乗はこれが6度目。その年の皐月賞(G1)9着がG1での最高着順と、大舞台ではまだ結果を残せていなかった。

 条件馬のタケノベルベットもまた、18頭中17番人気、単勝オッズは91.3倍という伏兵で、「滑り込みで出走が決まった」ということくらいしか話題に上らなかったほどだ。

 しかし、まだデビュー2年目に過ぎなかったにもかかわらず、藤田は思い切った策で大金星を挙げる。

 18頭が揃ってきれいなスタートを切ると、各馬が牽制しあいながら1周目のゴール板を通過。2番人気メジロカンムリが押し出されるように先頭に立つと、1000m通過61秒7というスローペースに落ち着いた。

 12番枠から好スタートを決めたタケノベルベットは無理せず後方に控え、向正面では後方3~4番手の外めで折り合っていた。レース中盤を迎えると、さらにペースは落ち、13秒台のラップを2度刻んだ。

 そんな超スローペースを読み切ってか、3コーナーの坂の頂上手前で仕掛けたのが藤田とタケノベルベットだった。やや縦長だった馬群が凝縮する中、タケノベルベットは楽な手応えで徐々に進出。下り坂では、まるで滑り台を滑り降りるように加速し、4コーナー手前で早くも先団に取り付いた。

 抜群の手応えと脚色で最後の直線を向いたタケノベルベット。残り250m地点で先頭に立つとそのまま押し切り、最後は逃げたメジロカンムリに3馬身半差をつける快勝だった。

 人気薄だったことも藤田の思い切った騎乗を後押ししたかもしれない。しかし、ペースを読み、京都の坂を最大限に生かした“芸当”はとても2年目騎手とは思えない“神騎乗”と呼べるものだった。

 その後、藤田はフサイチコンコルドで96年の日本ダービー(G1)を制覇。長年トップジョッキーの一人として君臨し、2015年に引退するまで通算1918勝(うちG1・17勝)を挙げた。

「競馬は走ってみないとわからない」という点でタケノベルベットとキャリア3戦目でダービーを制したフサイチコンコルドは共通している。今年の秋華賞はソダシ1強ムードが漂うが、滑り込みで出走を決めた3頭にも注意を払いたい。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

パチスロ「ラストATで逆転勝利」の大事故!? 5号機で万枚報告も飛び交ったシリーズ最新台を実戦!!

 ひろ吉のパチスロ「実戦」紹介。今回は1980年代にアニメ化された大人気アニメのタイアップ機『S笑ゥせぇるすまん絶笑』について書いていきたい。

 本機は純増約2.8枚、1セット100枚以上の差枚数管理型AT「ドンドンラッシュ」を軸に出玉を伸ばしていくタイプ。通常時は100Gごとに「規定ゲーム数のゾーン」と「福ZONE高確率状態」が交互に訪れ、レア役からのAT直撃抽選も行われている(比率未発表)。

 自力CZ「福ZONE」は、5G or 10G or 15G継続するチャンスゾーン。成立役などに応じて抽選を行い、液晶に表示されている図柄が揃えばAT当選だ。

 お昼頃から筆者がよく行くホールでの実戦。先代の5号機『笑ゥせぇるすまん』シリーズは上乗せ性能が高く、万枚報告も多数飛び交っていた記憶があったのを思い出し、打つことを決めた。

 朝一は静かな立ち上がりで319G、福ZONE中に強チェリーを引いてATに当選する。しかし、特に何も起せないまま200枚程度獲得し、初ATが終了してしまう。その後も少しはまり311G、また福ZONE中に引いたチャンス目からATに当選。ここまで何度も、福ZONEに突入しているものの、全く当らない。期待度などは出ていないので不明だが、「強レア役を引かないと当らない」と考えたほうがいいかもしれない。

 そんなことを思いながら、2回目のATを消化していくが、相変わらず上乗せは20枚程度と波に乗れない展開が続き、呆気なく終了してしまう。ただ、終了画面で「マスター」が出現したため、次回500G以内の当選が濃厚となった。

 その後は、「245G」「243G」と大きなハマリを食らうことなく、ATを射止めることができたものの全く伸びない…ATの初当り確率(1/346 ~ 1/221)を考えても、「一撃で伸ばす」というよりも、細かい出玉を積み重ねていく台だと思うので仕方ないが、「一発大量上乗せが欲しい」という思いを抱えながら迎えた642G(天井は699G)、規定ゲーム数のゾーンからATを射止める。

 かなりハマってしまったのと、体力的にも「これで最後にしよう」と心に決め、いざ最後のATを開始した直後、特に何も引いていないのに50枚上乗せから、ループ上乗せにも当選して+50枚。本機には「直乗せ」と「ループ上乗せ」が存在する。ループ上乗せに当選した場合、継続率を参照して上乗せがループしていく仕様だ(詳しい継続率は不明)。

「お、ラッキー」と思いながら消化していると、赤7揃い(ループ)が終わらない。「ドーン、ドーン、ドーン…」という効果音と共に、「30枚」「50枚」「100枚」の上乗せを立て続けに乗せていく。おそらく10回以上は揃っただろうか。残り獲得枚数が「777枚」なので、700枚近く上乗せした計算になる。

 その後は、直乗せと赤7揃いを絡め、少しではあるが枚数を伸ばすことができた。結果は1200枚ほど獲得、トータル収支+200枚程度で実戦を終えた。

 ATは駆け抜けてしまうことがほとんどだが、比較的初当りは軽く、強力なトリガーさえ引くことができれば完走も十分に狙える気がした。詳細は割愛させていただくが、「ドーンステップ」「千日千笑」「ドンドンPREMIUM」「黄金激笑」「笑撃フリーズ」など、大量出玉に繋がる特化ゾーンが多数備えられている点も本機の魅力といえるのではないだろうか。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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