JRA【京王杯2歳S(G2)予想】「コラリンは来ないん」! 1番人気堂々の「消し」で万馬券を狙え!高配の使者は苦労人騎手!?

 JBC・3競走は見事に大外れ。レディスクラシックは本命馬が1着も相手が抜けた挙句、本命馬がまさかの1番人気。JBCスプリントにいたっては、2番人気を本命にするも中央勢最下位と振るわず。

 今回こそは危険な人気馬と好走確率の高い伏兵馬を見極めて、京王杯2歳S(G2)の予想をしていきたい。

「◎」には9番のレッツリブオン(牡2歳、美浦・伊藤大士厩舎)を指名する。

 前走の未勝利戦を勝利した内容が非常に優秀だった。好スタートを決めるも、無理に先行争いへは加わらず、控えて中団の位置を確保。直線で外に持ち出されるとグングン加速して、最後は2着馬との競り合いを制した。

 勝ち時計の1分21秒4は、前日行われた2勝クラスの1分21秒9を上回る優秀な時計。4戦目での未勝利突破と勝ち味に遅い面は否めないが、東京コースでは3戦して全て上がり33秒台の末脚を使っており、決め手なら他にヒケを取らない。

 鞍上の杉原誠人騎手はデビュー11年目で重賞は未だ勝利無し。今回の京王杯2歳Sに懸ける想いは、どの騎手よりも強いはずだ。

 最終追い切りでは格上の古馬3勝クラス馬を相手に追走併入と状態は良い。『日刊スポーツ』の取材に対し「焦りすぎて気負いたくないけど、チャンスがあると思って一発を狙っていきます」と、虎視眈々と重賞初Vを目論む杉原騎手の手腕に賭けたい。

「○」は、お隣8番のトウシンマカオ(牡2歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)にする。

 新種牡馬ビッグアーサー産駒の同馬は、前走の新潟芝1600mでデビュー。開催後半ながら番手から上がり2位の末脚を伸ばして快勝した。おまけに鞍上の戸崎圭太騎手のステッキはほとんど入らず。何度か促した程度で勝つのだから大したものだ。

 また、高柳瑞師は新馬戦の前に「1200mの新馬戦を除外になってここへ。少し長いかも」と、距離について危惧していたが、全く心配ない快勝劇だった。

 戸崎騎手はデビュー戦後に「前向き過ぎるところがある」と、話していただけに距離短縮はプラスに働くはず。デビュー戦同様先行押し切りのレースに期待したい。

「▲」は、2番のテーオースパロー(牡2歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。

 前走もみじS(OP)は6頭立ての少頭数とはいえ、最後方から上がり最速の末脚を繰り出して2着。1着馬から離されてしまったが、内容自体は悪くなかった。

 ゲートがどうしても安定しない点がネックだが、デビュー3戦全て上がり最速と終いの脚は確実。直線の長い東京コースに替わって更に持ち味が発揮されるはずだ。

 同レースは東京開催ながら3年連続で関西馬がワンツーフィニッシュを決めているように、「西高東低」がはっきりと現れるレースだ。是非とも関西馬の1頭であるテーオースパローに注目していただきたい。

「△」には、1500mのOP戦を制して距離に不安のない11番ラブリイユアアイズと「▲」同様に出遅れ癖が目立つも終いが強烈な14番シゲルファンノユメを推す。

 最後に、1番人気が想定される10番のコラリンは「消し」とする。

 前走はシゲルファンノユメより出遅れながら、徐々に進出を開始し、直線大外へ持ち出されると、強烈な差し脚を伸ばして勝利。中山コースより直線が長い東京芝1400mなら更にパフォーマンスを発揮できると思わされる勝ちっぷりだった。

 ただ、目の覚めるような脚は1200m限定と考える。母のモルジアナは生涯1200m以下の短距離戦しか使われなかったように、距離は短い方が良さそうなタイプ。スタートが良いタイプならともかく、むしろ悪いため、位置取りで道中脚を使い、直線で伸びないというシーンが想像できる。

 くだらないダジャレだが、「コラリンは来ないん!」と、決めてレッツリブオンの決め手を信じて高配当を狙う。

<買い目>
3連単 ◎⇔○・▲-○▲△△
馬連 ◎ー○▲△△

(文=万☆券太)

<著者プロフィール>
元々は本命党だったが、買い間違えた馬券が超人気薄の穴馬で意気消沈していたらまさかの大的中。これに味を占めて今はすっかり万馬券の虜に……。人気馬に難癖をつけて大穴に◎を打つのも日常茶飯事。座右の銘は「買わねば当たらぬ」

iPhone天国・日本、この10年で価格3倍に…アップルに強気の価格設定許す

 米アップルiPhone13の販売が9月24日から始まった。国内ではアップルの直接販売に加え、大手キャリアのNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが取り扱っている。4月にiPhoneの販売を始めた楽天モバイルも加わる。

 端末価格は、楽天モバイルが最安値だった。本体価格が一番安い128GB(ギガバイト)の各社の端末価格と割引価格(既存客が機種変更で端末を2年後に返却する場合)は次の通り。

・NTTドコモ:割引前11万1672円、割引後5万6232円。

・au:割引前11万5020円、割引後6万2100円。

・ソフトバンク:割引前11万5920円、割引後5万7960円。

・楽天モバイル:割引前9万8800円 、割引後4万9392円。

・アップルオンラインストアは本体価格9万8800円。

 楽天モバイルはアップルストアからオンラインで直接購入する場合と同額で、ほかのキャリアは1万3000円~1万7000円ほど高い。2年で返却する場合の割引価格も楽天モバイルが最も安く、最も高いauとの差額は1万2000円強になる。最後発の楽天モバイルが、シェアを高めるために低い価格設定していることがわかる。

 NTTドコモの「Pro Max」の1TB(テラバイト=1000ギガバイト)が24万3144円で最高額だった。

日本はiPhoneのシェアが5割に迫る特異な市場

 端末の日本向け出荷価格(正規代理店向け)は8万6800円~19万4800円(税込み)で、20年発売の「12」シリーズより、最も安い機種で約4000円、最も高い機種で約2万9000円高い設定となった。高機能化や大型化で端末の最高価格はこの10年で3倍に値上がりし、日本人の平均月収の約6割に迫る。日本はiPhoneのシェアが全体のおよそ50%という世界でも特異な市場になっていることから、こうした強気の商売ができるわけだ。

 iPhoneはソフトバンクが2008年に日本で販売を始めた。米調査会社IDCによると、国内のスマホ市場でアップルがトップに立ったのは2012年。11年発売の「iPhone4S」からソフトバンクに加えてauでも購入できるようになった。さらに、13年から首位のNTTドコモが「iPhone5S」の取り扱いを始めたことから、一気に利用者が増えた。

 スマホの世界シェアを見ておこう。20年の出荷台数のシェアは韓国のサムスン電子(シェア20.6%)がトップ。アップル(15.9%)は2位。ファーウェイ(14.6%)、シャオミ(11.4%)、ビボ(8.6%)の中国勢が追う。日本のメーカーは存在感を示せていない。

 国内に目を向けると、アップル(46.5%)が断トツの首位。シャープ(13.3%)、富士通コネクテッドテクノロジーズ(8.3%)、韓国サムスン電子(8.1%)と続く。日本メーカーは国内でも外国勢の後塵を拝している。

 アップルは圧倒的なシェアを背景に強気の価格政策を打ち出しており、新製品の端末価格は上昇を続けている。4Sの価格は16GBで4万円台、64GBで7万円台だったが、18年発売のXS、XRシリーズでは9万~17万円台と2倍になった。「13」は20年に発売した「12」シリーズより最も安い機種で約4000円、最も高い機種で約2万9000円高い設定となった。楽天モバイルが「13」の取り扱いを始めるので、アップルは、もっとシェアを伸ばせると読んでいるのだろう。

 日本は、まさにiPhone王国なのである。

米グーグルがアップルに挑戦

 iPhoneの牙城に米グーグルが殴り込みをかけた。10月19日、スマホの新機種「Pixel6」を米国や日本で売り出すと発表した。グーグルは16年、独自ブランドであるPixelのスマホを投入したが、世界シェアは1%以下にとどまっていた。

 Pixel6は独自に開発した半導体を搭載し、人工知能(AI)を活用して画像処理や翻訳などの機能を高める。撮影した画像から不要な物体を消去できる「消しゴムマジック」と呼ぶ機能を備え、記念撮影に映り込んだ人を消すといった用途を見込む。米国では価格を100ドル(1万1000円)引き下げ、シェア獲得に本腰を入れる。

 日本では7万4800円に据え置いた。画面が一回り大きく、望遠レンズを含む3つの背面カメラを搭載する6 Proは11万6000円からとし、アップルより価格を下げた。

 IT業界の世界的ガリバーであるアップルとグーグルのスマホ対決は、どうなるのだろうか。

(文=編集部)

JRA「パワハラ裁判」木村哲也調教師が復帰。大塚海渡騎手への暴言、暴力行為による調教停止処分から約3か月…若手実力派調教師の汚名返上に期待

 弟子だった大塚海渡騎手(美浦・フリー)への暴行、暴言などのパワハラにより、土浦簡易裁判所から略式起訴を受け、罰金刑が確定したことでJRAから3カ月間の調教停止処分を受けていた木村哲也調教師(美浦)が、11月1日付けで調教業務を再開した。

 事の発端は2019年の12月、木村調教師が当時所属騎手であった大塚騎手の頭を平手でたたいたとして暴行容疑で起訴された。また他にも度重なる暴言、暴行によるパワハラにより精神的苦痛を受けたとして、木村調教師に対して850万円の賠償を求めて大塚騎手が訴訟を起こす事になった。その後、暴行罪に対しては罰金刑が確定し、民事訴訟については木村調教師側が大塚騎手に対して暴行、暴言についての謝罪と解決金を支払うという形での和解が成立した。

 この2人の師弟関係について、以前『netkeiba.com』に掲載されたインタビューで木村師は「今思うとやり方を間違ったなという部分はいっぱいあるのですけど、競馬学校期間中は怒鳴り倒しましたね。彼は泣いてたでしょうね」と師弟関係が始まった当初、かなり厳しく接していたと振り返っている。 
 
 一方で大塚騎手の初勝利のレースでは「自厩舎の馬で何とかしてあげたいと思っていました。ゴールした瞬間はガッツポーズしちゃったりしたんです」と弟子への熱い思いも語っている。

 パワハラに関する裁判では、木村師の度重なる暴力や、「のろま」「おまえは底辺なんだよ」「厩舎のお荷物」などの暴言により精神的に追い込まれたとされている。木村師の言動などについては以前から競馬サークル内でも噂されており、内部に詳しい競馬誌ライターによると「厳格な性格で周囲にも完璧を求める」と、言われていたそうだ。木村師の周囲へもミスを許さない性格が、愛弟子に対して限度を超える指導に走ってしまう発端になったのかも知れない。

 被害を受けた大塚騎手はというと、今回の訴訟で支払われる和解金については、暴力や暴言がなくなる活動に尽力している機関、団体に全額寄付する事を明らかにしており、「今回の訴訟を契機として、今後競馬サークル、スポーツ界をはじめ、世の中から暴力、暴言がなくなることを願っています」とコメントしている。

 木村調教師と言えば、プリモシーンやゼーヴィントといった重賞勝ち馬をはじめ、2018年にはステルヴィオで厩舎初のG1勝ち(2018年マイルCS)を収め、同年には全国リーディング7位(関東3位)となり最高勝率調教師、優秀技術調教師の各JRA賞も受賞している関東の名トレーナーの一人である。

 現在の日本競馬界の大本流であるノーザンファーム生産馬を多く委託され、今年もフェアリーS(G3)勝ち馬で秋華賞(G1)2着のファインルージュ、ラジオNIKKEI賞(G3)勝ち馬のヴァイスメテオールなど有力3歳馬を管理。また今週末に開催されるアルゼンチン共和国杯(G2)で連覇を狙うオーソリティも木村厩舎の管理馬である。

 これほどの実力馬を預託された木村師には、調教師としての活躍のみならず、良識ある指導者として競馬界を引っ張っていってくれることを期待したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

ガソリン価格上昇時の減税策・トリガー条項、なぜ発動されず?発動時の影響を試算

はじめに

 ガソリン価格が一定以上の水準で上昇した場合に自動的に税率を下げる「トリガー条項」は、東日本大震災の復興財源の確保に支障をきたすとして発動は凍結されている。

 そもそもトリガー条項とは、総務省が発表する小売物価統計調査において、ガソリンの平均価格が3カ月連続で 160 円/ℓ を超えた場合、揮発油税の上乗せ税率分である 25.1 円の課税を停止するというものである。そして、停止後に3カ月連続でガソリンの平均価格が130円/ℓを下回った場合に、課税停止が解除される仕組みになっている。

 導入の背景には、2009 年の衆院選で民主党が政権公約の一つにガソリン税等の暫定税率廃止を掲げたことがある。その後、政権与党となった民主党は、財源不足から暫定税率廃止を見送らざるを得なくなり、その代わりの燃料価格高騰対策として 2010 年に「所得税法等の一部を改正する法律」を成立させ、トリガー条項が盛り込まれた。

 しかし、2011 年に発生した東日本大震災を受けて、適用されると復興財源となる税収を大幅に減らし、被災地でのガソリン不足を引き起こす可能性があるとして、トリガー条項は 2011 年4月 27 日から凍結されている。

 ただ、足元のガソリン価格の高騰が続けば、日本経済の足を引っ張りかねず、このまま価格高騰が続けば、発動を求める声がさらに高まる可能性がある。そこで本稿では、トリガー条項の発動がマクロ経済に及ぼす影響について定量的に分析する。

トリガー条項1年発動は▲1.5兆円以上の減税効果

 トリガー条項は、レギュラーガソリン価格が 160 円/ℓ を3カ月連続で超えると発動される。そして、ガソリン税の上乗せ分 25.1 円の課税を停止し、3カ月連続で 130 円を下回るまで解除されない仕組みである。現在は、東日本大震災の復興財源の確保に支障をきたすとして発動は凍結されているが、仮に凍結されていなければ、来年1月からはトリガー条項が発動される状況にまでガソリン価格は上昇している。

 仮にトリガー条項が発動されれば、様々な税目を通じて税収に影響を及ぼす。資料1は、2020年度当初予算をもとにトリガー条項が年間を通じて発動された場合の影響を示したものである。

 まずトリガー条項の発動は、ガソリンに課せられる揮発油税と地方揮発油税をそれぞれ 24.3 円/ℓ 、0.8 円/ℓ 引き下げる。そして、トータル 25.1 円/ℓ のガソリン値下げを通じて、国税を約▲1.0兆円、地方税を▲340億円程度それぞれ減らすことになる。またトリガー条項の発動は、軽油引取税の17.1 円/ℓ 引き下げを通じて地方税を▲0.5 兆円程度抑える。

 以上より、トリガー条項が1年間発動されれば、2021年度予算を基にすれば、国・地方分を合計して ▲1.5兆円以上の減税効果があることになる。

一世帯当たり平均 ▲1.3万円の負担減

 続いて、トリガー条項発動の影響のうち、各部門別の収支に及ぼす影響について検証する。トリガー条項発動に伴う政府の税収減は、家計や企業の税負担を軽減することにより、公的部門から民間部門への所得移転を意味する。そこで、先に試算した各税目の影響額とガソリンや軽油の部門別需要比率等を用いて企業と家計の減税規模を推計すると、家計はトリガー条項の発動によって2020年度当初予算を基にすれば▲0.7兆円強の減税となる一方、企業は約▲0.8兆円以上の減税規模となる。

 この結果に、地域別のガソリン消費額や世帯数、自動車保有比率等を用いて一世帯当たりの負担減額を試算すると、年間減税額は全国平均で▲1.3万円となることがわかる。特に、地域別では北陸、東北、四国、東海といったガソリンの支出が高い地域では減税額が大きく、ガソリンの支出額が低い関東、近畿の大都市圏では減税額が小さいといった特徴がみられる(資料3)。このように、地域の違いによって一世帯当たりの負担減少額が 1.1万円も変わってくることになる。

経済活性化とトレードオフの関係にある財政収支悪化

 以下では、これまでの結果をもとに、トリガー条項発動がマクロ経済に及ぼす影響を試算した。具体的には、トリガー条項発動が実質GDPに与える影響を、1年間発動するケースについて先行き3年間の影響を試算した(資料4)。

 結果をみると、1年目には実質GDPを+0.5兆円程度押し上げる効果を持つ。すなわち、トリガー条項を発動すれば、初年度は+0.1%程度の実質GDP押し上げが期待できることになる。さらに2年目には企業の減税効果が拡大することにより実質GDPが+0.8兆円、そして3年目には実質GDPは+0.6兆円程度押し上げられることになる。こうした乗数効果も加味すれば、1年間発動のみでも民間部門の減税効果は3年目の実質GDPを+0.1%程度押し上げる効果を持つ。

 一方、トリガー条項発動の効果は財政収支の動向と切り離して評価することはできない。そこで続いては、民間需要動向に左右される一般政府の消費税、所得税、法人税について、近年の家計支出や雇用者報酬、法人企業経常利益との関係を用い、トリガー条項発動に伴う民間需要の変動により事後的な財政収支に及ぼす影響を試算した(資料5)。

 得られた結果によれば、トリガー条項発動に伴う民間需要拡大効果は、家計や法人の所得税、消費税の自然増収をもたらすことから、1年目▲1.5兆円の財政赤字拡大要因となるが、2年目は+0.2兆円弱、3年目は+0.1兆円強の財政赤字縮小要因となる。

 すなわちトリガー条項の発動は、発動時には財政赤字の拡大要因となるが、民間部門からの自然増収の効果で直接的な税収減少額ほどは財政赤字を悪化させないことになる。

求められる他の歳出入も含めた視点

 以上見てきたとおり、トリガー条項の発動は短期的な地方経済活性化策として検討に値する効果がある。特に、過去に地方経済活性化に効果的とされてきた公共事業が人手不足等により効果が小さくなっていることも勘案すれば、年末にかけて打ち出される可能性のある景気対策の項目としてトリガー条項の一時的発動を組み入れることも検討に値する。

 いずれにしても、トリガー条項の発動が東日本大震災の復興財源の確保に支障をきたすために凍結されていることを勘案すれば、トリガー条項の発動を国民に十分に納得させるには、財源を含めた議論が不可欠といえる。従って、政府は復興財源を人質にトリガー条項の凍結を固持するのではなく、他の歳出入策とのセットで効果等を含めて議論し、国民に審判を問うべきであろう。例えば、昨年度の税収上振れ分や予算の未執行分、さらには今年度の予備費を一部使ってトリガー条項を一時的に発動することも検討に値するといえよう。

(文=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

●永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。

フジは1日、TBSも5日のみ… テレビ局の国政選挙の軽視と安直報道の増加

 2021年の衆議院議員総選挙は、かつてない短期間の間に岸田新政権の発足、解散、公示から投開票と慌ただしく実施された。自民党の苦戦が伝えられていたものの蓋を開けてみれば、自民党だけで過半数どころか安定多数を獲得。野党共闘で統一候補を増やした立憲民主党が大きく議席数を減らした。

 テレビの報道現場で記者や番組制作者を長く務め、現在は大学教員として国政選挙のたびにテレビのニュース番組をくわしくチェックしている上智大学の水島宏明教授は、テレビ局のニュース番組では“選挙軽視”の姿勢がかなり露骨なかたちで表れたと解説する。

民放のニュース番組で目立った“衆院選軽視”

――衆院選に関するテレビ各局の報道を振り返ってみると、どんなことがいえるでしょうか。

水島氏 今回は衆院選に入る前に、菅前首相の辞任によって事実上新首相を選ぶ自民党総裁選挙が行われました。そのなかでコロナ対策や分配などの議論が一通り出て、テレビ各局も視聴者も「政治ネタでお腹いっぱい」という状況になってしまいました。衆議院の解散後、公示日から投票前日までの選挙期間は今回、平日で9日間ありました。私は2012年以降、国政選挙のたびに各局の夕方と夜のニュース番組における選挙期間中の「選挙」の扱い方を記録しています。

 今回も夜ニュースで見てみると、9日間のうち「選挙」について報道したのはNHKの『ニュースウオッチ9』が9日間。ある意味で公共放送として当然ともいえますが、民放でも日本テレビの『news zero』も9日間で毎回放送しています。一方でフジテレビの『FNN Live News α』は公示日の10月19日のたった1日だけ。選挙期間中、テレビ局は有権者に投票するための材料を提供するという大切な役割を担っています。この現状では、公共の電波を使って報道番組も伝えるというテレビの使命感が希薄だといえると思います。

 ただフジテレビだけかというと、「報道のTBS」とまでいわれたTBSの看板ニュース番組『news23』も選挙について報道した日は5日のみ。想像するに、選挙についてのニュースを報道しても視聴率が取れないからという理由で、番組として減らしたのだろうと思います。おそらく番組プロデューサーが単独で決めたというより、報道局長なども容認した末の結果だろうと思います。政治に関する報道では、どこの会社も報道局のトップが関与して意思決定するのが通常ですから。

 この番組はかつてジャーナリストの故・筑紫哲也さんがキャスターを長く務め、番組制作の自由さと批判精神で「多事争論」などのそれまでのテレビ報道にはなかったコーナーが人気を集めました。政権選択を問う選挙の報道をこれほど軽視するなんて、もし筑紫さんが存命だったらこんな状況をなんと言うだろうかと思いました。TBSが取材したインタビューのビデオテープをオウム真理教の幹部らに見せたことが坂本弁護士一家殺害につながった「TBSビデオ事件」のときに、「TBSは死んだ」という言葉を発した筑紫さん。彼ならきっと烈火のごとく怒って同じ言葉を発したのではと想像します。

経費節減や争点回避で安易な報道が目立つ 典型は「センキョ割」

――選挙報道の回数が減ったこと以外に選挙報道で変わったことがありますか?

水島氏 私は選挙報道の「内容」についても放送内容を分類して記録しています。そのデータを振り返ると、第2次安倍政権以降の傾向として、ニュース番組では「争点について当事者の声をリアルに報道することを避ける」という傾向が進んできたように思います。この要因としては、2014年の衆院選直前に自由民主党が各テレビ局に出した「公平、中立、公正」の要望書の影響でテレビ局側が過度に与党の反応を気遣うようになったことがあります。

「争点」の報道に替わって多くなってきたのが、「争点以外」のテーマについての報道です。たとえば18歳選挙権が認められるようになった2016年の参院選挙には激増しました。それまで未成年だった18歳、19歳の人たちが初めて選挙権を行使することになり、どんな仕組みになったのかや、高校などでどんな教育が行われているのかなど、「争点」そのものには触れずに、制度の仕組みを説明するなど、選挙の「周辺」についての報道が目立つようになりました。

 その後もこうした「争点以外」のテーマの報道は毎回数多く、今回の衆院選では「期日前投票」の報道や投票済みであることを証明すれば商品サービスなどで一定の割引を受けることができる「センキョ割」についての報道が目につきました。

 かつて取材する側にいた印象でいうと、こうした「センキョ割」などの報道は、商品や商業施設を撮影すれば済むので安易に映像素材を集めることができるのです。議論が分かれるようなデリケートな問題は、取材するときも放送するときもものすごく気を遣いますが、それと比べればあまり考えなくてすみます。こうした「争点以外」のテーマが毎年増えて、今回も国政選挙では「18歳選挙権」が初めて行使された2016年の参院選に次いで、こうした報道の割合が高い国政選挙になりました。

“ネット連動”で積極的な局と消極的な局に二分 NHKと日テレが積極的

――若者にはテレビを見ないでネットで情報を得るという人が増えています。今のままのテレビ報道でいいのでしょうか?

水島氏 今回の選挙報道では、これまでの国政選挙では見られなかった報道に踏み切ったテレビ局がありました。それは“ネット連動”です。限られた放送時間の中ですべてを伝えるのではなく、視聴者に局が制作した選挙用のサイトをQRコードなどで示して「こちらで自分で確認してください」と利用を促すやり方です。これまでの「公共放送」ではなく、「公共メディア」だと公言しているNHKでは放送だけでなくネットでも、という姿勢を明らかにして“ネット連動型”の報道を毎回のように行いました。

 視聴者からすれば、自分の選挙区の候補者について政策や経歴もわかるし、それぞれの政党の公約などもわかるし、自分で調べることができて便利なシステムだったと思います。

 民間放送でも日本テレビが候補者にアンケートを実施して、そのデータをサイトで公開、有権者が自分の考えに近い候補者を見つけることができるような仕組みをつくりました。この2つの局が他のテレビ局と比べて進んでいた印象です。

 テレビ朝日、TBS、フジテレビはここまで進んだ形の“ネット連動”型の選挙報道はできず、次回の国政選挙に課題を残した格好になりました。

 NHKについては、放送法が改正されてネットに予算を使うことが認められるようになりました。一方で民放ではネットに力を入れても、そのコストをどうやって回収するのかまだまだ先は不透明です。それでも日テレはそこにトライしました。ビジネスとして功を奏するかどうかはまだわかりませんが、日テレが他の民放よりも選挙報道で一歩先に進んだということは言えます。次の大きな選挙で他の民放が追随するのではないかと思います。

(協力=水島宏明/上智大学文学部新聞学科教授<テレビ報道論>)

●水島宏明

上智大学文学部新聞学科教授、元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター

1957年生まれ。東大卒。札幌テレビで生活保護の矛盾を突くドキュメンタリー『母さんが死んだ』や准看護婦制度の問題点を問う『天使の矛盾』を制作。ロンドン、ベルリン特派員を歴任。日本テレビで「NNNドキュメント」ディレクターと「ズームイン!」解説キャスターを兼務。『ネットカフェ難民』の名づけ親として貧困問題や環境・原子力のドキュメンタリーを制作。芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。2012年から法政大学社会学部教授。2016年から上智大学文学部新聞学科教授(報道論)。放送批評誌「GALAC」編集長。近著に『内側から見たテレビ-やらせ・捏造・情報操作の構造-」(朝日新書)、『想像力欠如社会』(弘文堂)など。

セリア、買うとストレスが溜まる(?)残念な商品5選…ヘアドライ手袋、ポンプボトル

 クオリティの高い雑貨がワンコインで手に入る100円ショップ業界は、コロナ禍による“おうち時間”の増加に伴い、全体的に売り上げが好調である。なかでもダイソーに次いで業界第2位のセリアには、今まで以上に注目が集まっているのだ。

 デザイン性へのこだわりや国内生産をメインにしているなど、「100円ショップらしくない100円ショップ」というキャッチコピーを掲げ続けるセリア。今年9月の既存店売上高は、5カ月ぶりに前年同月を上回るなど復調ベースだ。

 そんなセリア、基本的にハイコスパなおすすめ商品ばかりだが、なかには「ちょっと惜しいな」という商品が紛れていることも……。そこで今回は、あまりおすすめできない要注意な商品を5つ紹介していこう。

ファブリックマスク ほんのりアッシュグレー/110円(税込、以下同)

 新型コロナウイルスが大流行して以降、マスクは欠かせない存在となった。それによって、さまざまなカラーのマスクが店頭に並ぶようになり、“マスク=白”という従来のイメージは一変。実際、マスクにファッション性を求めるようになったという方も多いはずだ。

 そんな流れを汲んでか、トレンドに敏感なセリアにもカラーマスクの取り扱いがある。今回注目したのは「ファブリックマスク ほんのりアッシュグレー」。こちらは、普段使いはもちろん、ビジネスのシーンでも使えそうな落ち着いたカラーが魅力だ。だが、何点か気になる部分がある。

「ほんのり」という商品名に則してなのか、マスク全体が少しまだら模様に染まっており、なんだか色がぼやけてしまっているように見えてしまうのだ。また、カラーリングにコストをかけたからなのか、ゴム部分が少し緩めなのも気になる。ただ、110円で12枚入りというコスパの良さを考慮すれば、そういった注意ポイントにも目をつぶれるという方ならば購入してもいいだろう。

広口ポンプボトル/110円

 シャンプーやリンスの中身の詰め替えは少々面倒な作業だろう。そんな悩みを解消してくれるという触れ込みで販売されているのが、セリアの「広口ポンプボトル」である。

 こちらは、詰め替え用のシャンプーやリンスのパウチ上部をハサミで切り取り、中身は移し替えずにそのままボトルにインして使用できるという商品だ。これが快適に使えれば、かゆいところに手が届く便利なアイテムといえるのだろうが、実際に使ってみると気になる点が見えてきた。

 その難点とは、ポンプの出が悪いということ。何度もプッシュしないと十分な量が出て来ないため、もどかしさを感じてしまった。詰め替え作業が簡略化されるのは嬉しいが、日々のシャンプー・リンス時に小さなストレスが溜まってしまうかもしれない。この点が気にならないという方であれば、購入を検討してみてほしい。

マイクロファイバーヘアドライ手袋/110円

 入浴後にドライヤーで髪を乾かす作業は、面倒なもの。もう少し時短できたら……と望む方は少なくないはずだ。そんな悩みにアプローチしてくれるというのが「マイクロファイバーヘアドライ手袋」。

 こちらは吸収力に優れたマイクロファイバーが採用された手袋で、手に装着して髪の水分を拭き取りながらドライヤーをすることで、ヘアドライの時短が見込めるという商品。なんだか便利そうな商品ではあるが、実際に使ってみるとその効果については疑問が残った。

 というのも、さほどの吸収力を感じることができなかったため、結果的にヘアドライの時間が大幅に短縮できたとも思えなかったのだ。確かに多少の時短にはなったかもしれないが、この商品をわざわざ購入して、髪を乾かす際にいちいち装着するほどのメリットがあるかというと疑問符がつく。また、水分を吸収するために、少なからず髪に摩擦を与えてしまう点も気になった。それほどの効果が見られず、髪へのダメージも気になってしまうこの商品、購入しなくても特別困ることはないだろう。

メガネクリーナー くもり止め/110円

 マスク必須となって過ごす2度目の冬。寒くなるにつれて、吐く息でメガネが曇ってしまう現象に悩まされる方も増えてくることだろう。そんな季節に活躍してくれそうに思えるのが「メガネクリーナー くもり止め」。

 こちらはジェル状のメガネクリーナーなのだが、レンズの汚れを落としてくれるだけでなく、曇りも防止してくれるというもの。実際に使ってみたところ、確かにレンズがクリアになった。これが8包入りとは、なかなかの良コスパなのでは? と思ったのも束の間、マスクをして呼吸をしてみると、謳い文句に反してある程度曇ってしまった。

  “くもり止めプラス”とアピールされていたので、期待外れという気持ちが否めない。実際、SNSでもユーザーの“効果が感じられない”という意見が見受けられた。メガネクリーナーとして実用性があるだけに、今後の改善に期待したいところだ。

オーガナイザー付きカレンダー2022/110円

 物が多いデスクまわりは何かと散らかってしまいがちだ。そんなデスクまわりの必需品である充電中のスマートフォン、ペン、カレンダーをすべてひとつにまとめておけるというこちらの商品。落ち着いたカラーがオシャレな印象で、使い勝手もよさそうなのだが……。

 惜しいポイントは、ここまでスタイリッシュで考え抜かれているにもかかわらず、紙製である点。もし、少しでもコーヒーをこぼしてしまえば取り返しがつかないし、紙製というだけで一気にチープに見えてしまう。

 アイデア自体はナイスなので、同じものを木製かプラスチック製でつくってくれるとありがたい。そうでない限りは、セリアの頑丈なミニラックなどを購入して代用したほうがいいのかもしれない。

 セリアには110円とは思えないデザイン性の高いグッズや便利でコスパの高いグッズが非常に多い。ただ、なかには今回紹介したような“惜しい”アイテムもあるようだ。安く良いものを手に入れて充実した生活を送っていただくためにも、購入前にしっかりと吟味してセリアでの買い物を楽しむ秋にしていただきたい。

(文・取材=A4studio)

※情報は2021年10月11日現在のものです。

RIP SLYMEの闇…グループ内でイジメか、メンバー脱退を4年も隠蔽の異常さ

 ヒップホップグループ・RIP SLYMEの初期メンバーだったPESが、11月1日にコメントを出し、2017年9月に同グループおよび所属していた田辺エージェンシーから離れていたことを明らかにした。

 PESは、「様々な理由から今後RIP SLYMEのメンバーとして活動を続けることが困難であると判断」したとし、発表までに時間がかかった理由については「複雑な話であることや色々な出来事が重なる中で自分が公表できる立場にいるのかも分からず、彼らに関わりたくないという思いもあり遅くなってしまいました」と説明。PESのコメントに対し、ネット上の反応は驚きや困惑、同情、理解を示す声などさまざまだ。

 RIP SLYMEは、現メンバーのRYO-ZとILMARI、そしてPESの頭文字を取った“RIP”に、当時流行していたオモチャの「スライム(SLIME)」を“SLYME”表記に変えてグループ名としており、のちに現メンバーのDJ FUMIYAと、SU(2017年に活動休止)が加入して、01年3月に1stシングル「スラッパーズ・ディライト」でメジャーデビュー。同10月発売の「One」や、02年6月発売の「楽園ベイベー」などヒット曲を生み出し、近年も、13年11月発売の「SLY」が同10月期のフジテレビ系連続ドラマ『リーガルハイ』の主題歌に採用されるなど、長年にわたって活躍してきた。

 ところが17年4月、「フライデー」(講談社)がSUとモデル・江夏詩織の不倫をスクープ(江夏は19年12月に本人のInstagramで「栞」名義への変更を発表)。SUは10年6月に歌手・大塚愛と結婚していた既婚者であり、この不倫報道によって活動を休止(大塚とは18年11月に離婚)。一方、RIP SLYMEは17年9月にPES、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAで音楽フェス「氣志團万博」に参加した後、グループ活動を停止。PESはこの節目で脱退していたことになる。

 18年10月30日、RIP SLYMEが正式にグループ活動休止を発表した際、PESは自身のTwitterに寄せられたファンからの質問に対して、

「すみません。変なのですがホントにニュースで知ったので…。何も聞いていないのでその旨も伝えられないというか…。わたしは随分前から何も出来ない立場なので謝ることしか出来ません。申し訳ありませんでした」(原文ママ、以下同)

などとコメント。また、19年3月14日付のツイートでも、ファンからのメッセージに返信する形で

「何度も何度も言っているんですが私に解散とか休止とか辞めるとか再開するとか発言する権限がないんですよ。そういう扱いというかお手伝いさんというかパシリというか。バイトに会社の責任追及する様なモノですよ」

と発言していたこともあり、ネット上ではRIP SLYMEの“不仲説”が取り沙汰されていたのだが、最近は“PESがハブられている疑惑”が濃厚になってきていた。

「それで逃げ切れると思ってるんですかね、、、。」と

 そんななか、PESは今月1日にグループ脱退を明らかにし、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAに対しては「何度も心を折られているので、また同じステージに立つことは想像すら出来ません」と強い拒絶を示した。SUが不倫騒動を起こして以降、RIP SLYMEは表向きにはPES、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの4人が残っていることになっていたが、PESによると

「彼らが5人での活動を匂わす言動をするたびに、私に否定的な意見が多く集まりました。ファンの方から向けられる純粋な質問にはっきり答えたつもりでも傷つけてしまうことが多く、彼らが何かするたびに私の知らないところで話を聞いたファンの方からまた質問が来るのではないかと怯える」

ようになってしまったそう。

 さらに、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAがInstagramのライブ配信をするようになり、PESがネットの書き込みを調べた結果、配信でも自分やSUを含めた5人での活動を示唆する発言があったと知り、

「以前に私の話をして欲しくないと彼らには伝えていたはずなのに、何故繰り返すのか、この話をどんな気持ちでどんな角度でどう捉えているのか、など実際に話したかった」

ため、仕方なくライブ配信参加のリクエストを送ったと説明。ところが「相手にはしてもらえませんでした」と、配信への参加は拒まれてしまったという。

 これに関しては、「10月8日にRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAが実施した配信のことではないか」といわれている。3人はライブ配信後、YouTubeチャンネルで「2次会」も行ったのだが、そのことを告知したRYO-Zのインスタ投稿に、PESのコメントが残されていた。PESは「それで逃げ切れると思ってるんですかね、、、。」という“意味深”な書き込みをしていたほか、ファンとのやり取りのなかで「彼らのことを考えて4年間泥をかぶってましたが いい加減おちょくりすぎましたね」などと怒りをあらわにしていた。

 こうした経緯もあって、ネット上には、

「ずっとグループのこと心配してたけど、やっぱり3人がPESをハブってたっていうか、イジメてたわけね?」

RIP SLYME好きだったから悲しい。いい大人がイジメだなんて最低だ」

「PESくんが可哀想すぎる」

「PESの主張だけじゃなくて、RYO-Zたちの意見も聞いてみたいけど、なんでだんまりなの?」

「たとえ3人が『イジってただけ』のつもりでも、PESくんの気持ちを踏みにじってたなら許されないよ」

「配信でPESの名前は出すのに参加はさせない、っていうのがもう意味不明だしな」

「また5人でステージに立つRIP SLYMEを見たかったけど、PESのことを考えたらもう仕方ないね」

「SUの不倫騒動が出た後からPESの様子がおかしいとは思ってたけど、ここで3人との方針が分かれたのかなぁ」

「SUの件はきっかけに過ぎなくて、もともと無理してたのかもしれないよね」

「PESの声を失うRIP SLYMEには興味ない」

など、ファンのさまざまな思いが書き込まれているコメントもみられるが、業界関係者はいう。

「PESが意味深なツイートをした3年前頃から、彼がグループ内でイジメ的な行為を受けていたのではないかという話が一部ではあがっていました。RIP SLYMEほどのメジャーなグループが、メンバーの脱退を4年間も隠し続けていたなど前代未聞だし、いくらSUの不倫騒動があったとはいえ4年間も活動休止が続いて、さらにSUがまだRIP SLYMEに残っているのか、もう抜けているのかも、よくわからないというのも異常な状態です。多くのファンがついている以上、きちんとした説明を行う必要があるでしょう」

 RIP SLYMEは今後、活動を再開させることはあるのだろうか。

(文=編集部)

自民維新、御用マスコミの「立民敗北は野党共闘のせい」に騙されるな! 実際は野党共闘で僅差、見直し論は野党を壊滅させる作戦 

 衆院選の結果を受けて、かつてない「野党共闘」批判と見直し論が巻き起こっている。  投開票日から一夜明けた今月1日の朝刊では産経新聞が「立民「共闘」失敗」「野党共闘は不発に終わった」と報じただけではなく、朝日新聞も「立憲後退、共闘生かせず」と総括。一方、ワイドショーや報道...

旅行会社の倒産・廃業が急増で初の年間200件ペースに…大手各社がリストラを断行

 帝国データバンクの調査によると、2021年1~8月の旅行会社や旅行代理店の倒産・廃業が累計136件に上り、過去最多を更新した。前年同期(87件)の1.5倍で推移しており、年間200件台に到達する可能性が高まっている。旅行業界の現状について、帝国データバンク情報統括部副主任の飯島大介氏に話を聞いた。

大手各社が店舗&人員を削減へ

――旅行業界は今までにない厳しい経営環境に直面していますね。

飯島大介氏(以下、飯島) 倒産・廃業した企業は、主に地場の中小や、地元の修学旅行でパッケージツアーを組んでいた地域密着型の旅行会社で、規模が大きめの旅行会社も含まれているのが特徴です。2020年も倒産が200件を超える可能性がありましたが、「Go To トラベル」の恩恵で年後半にかけて抑制されました。しかし、コロナ禍による旅行需要減は長期化しており、経営環境は「極めて悪い」といえます。

――店舗型の大手の動向はいかがでしょうか。

飯島 現状はリストラなど人員整理に注力し、大幅なコストカットを断行せざるを得ない状態です。もともと、大手各社はショッピングモールや街中に店舗を構え、ネットに不慣れな高齢者、丁寧に説明を受けたい富裕層向けコンシェルジュ需要を取り込んできました。ただ、コロナ以前も旺盛な旅行需要があった半面、ネット専業の旅行代理店に押され苦戦を強いられてきました。そこでコロナ禍が直撃したことで需要が消失し、倒産や廃業が相次いでいるという構図です。特に店舗型営業では、客足が戻らない中では、実店舗はキャッシュを流出させる要因でしかありません。コロナ禍を生き残るために、店舗の大幅整理にも追い込まれているのが実情です。

 ただ、店舗閉鎖と同時にコロナ禍後を見据えた「種まき」も始まっています。JTBは、国内の約2割に当たる100店舗以上を段階的に閉鎖しました。他方で、法人向けにはスマートフォンを活用してライブ中継を行う海外オンライン視察事業などの新サービスを開始し、個人旅行者向けにも専門性の高い社員がリモートで接客するなど、デジタル化を進めています。KNT-CT ホールディングスは、22年3月までに全国の個人向け店舗を約3分の1に縮小する一方で、アバターを通じたリモート接客の導入やパンフレットのデジタル化なども展開しています。

 日本旅行は22年末にグループ全体の店舗数を20年比で半減し、人員も19年比で3割削減します。エイチ・アイ・エスは、新卒採用の凍結や大規模な店舗閉鎖を行う一方、企業向けに海外出張を伴う業務などを代行する「レンタルHIS」など新事業を開始しました。同社が持つ海外支店のネットワークを活用し、営業代行や現地視察、サンプル買い付けなど、幅広い海外商談のニーズに対応しています。

――旅行業界の今後の見通しについて教えてください。

飯島 緊急事態宣言が全国的に解除されたことで、旅行需要が本格的に回復することが見込まれる点は、旅行会社にとって希望となります。ただ、すでに1年超も忍耐を強いられるなか、需要回復を待てず、先に経営体力が限界に達する「息切れ型」の経営破綻がさらに増加する可能性が高いです。今後、富裕層の海外旅行が増えるのか、格安旅行の需要が高まるのかはわかりません。JTBや日本旅行は高齢者や富裕層向けのサービスに強いと定評がありますが、各社ともどういった需要が回復するかに左右されそうです。

(構成=長井雄一朗/ライター)

JRA馬券発売【米ブリーダーズC展望】ラヴズオンリーユー&ヴァンドギャルドは「現地オッズ」で明暗くっきり!? 米国の祭典は2日間でG1・13レース!

 現地時間5日(金)と6日(土)には、アメリカ・カリフォルニア州のデルマー競馬場で米国競馬の祭典、第38回ブリーダーズC(以下BC)が開催される。

 2日間で行われるG1レースの数はなんと「13」。このうち6レースに日本調教馬が出走を予定している。

【1日目】
・BCジュベナイル(ダート1700m)ジャスパーグレイト
【2日目】
・BCダートマイル(ダート1600m)⇒ピンシャン、ジャスパープリンス
・BCフィリー&メアターフ(芝2200m)⇒ラヴズオンリーユー
・BCスプリント(ダート1200m)⇒マテラスカイ
・BCマイル(芝1600m)⇒ヴァンドギャルド
・BCディスタフ(ダート1800m)⇒マルシュロレーヌ

 このうち、BCフィリー&メアターフとBCマイルはJRAで勝馬投票券が発売される(日本調教馬は出走しないが、BCターフも発売予定)。今回はラヴズオンリーユーとヴァンドギャルドが出走する芝の2レースに絞って展望していこう。

【BCフィリー&メアターフ(ラヴズオンリーユー)】
 ラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)陣営は直前まで芝2400mの牡馬混合戦BCターフとの両睨みだったが、最終的には1ハロン短い牝馬限定戦をチョイスした。

 2年前のオークス(G1)制覇後、勝てない時期が続いたラヴズオンリーユー。5歳を迎えた今年、初戦の2月京都記念(G2)で復活の勝利を挙げると、ドバイシーマクラシック(G1)3着に好走。そして続く香港QE2世C(G1)で混戦を断ち、海外G1初勝利を飾った。

 前走は米国遠征への壮行戦、札幌記念(G2)。単勝1.9倍の断然1番人気に支持されたが、早めに動いたソダシに押し切られ、3/4馬身差の2着に敗れた。

 その後は、先月上旬に僚馬マルシュロレーヌとともに美浦で馬場入り。検疫厩舎に移った後の追い切りも予定通り消化し、22日にアメリカに向けて出国した。

 現地に到着後も順調に調整され、現地2日には芝コースで最終追い切りを敢行。「ここまでの調教である程度仕上がっている」、「動きは軽快で満足」とは矢作調教師のコメント。さらに『日刊スポーツ』の取材には、「年を重ねるごとに良くなって、リスグラシューに近いものを感じている」と、師が手掛けた名牝の名前を挙げ、日本馬初の快挙達成に自信をのぞかせている。

 コンビを組むのは前走に続き川田将雅騎手。12頭立てのやや外目、8番枠からどういう手綱さばきを見せてくれるだろうか。

 川田騎手にとって、BCは「凱旋門賞と並んで特別なレース」だという。日本人騎手による騎乗はこれまで3人だけ、現役では武豊騎手の1人しかいない。レースは混戦模様と目されており、チャンスは十分あるだろう。

 現地の競馬総合サービスサイト『US Racing』のオッズを見ても、上位人気は割れている。ラヴズオンリーユーは「4-1」というオッズなので、5.0倍の3番人気という高い評価だ。

 1番人気を分け合っているのはウォーライクゴッデスとラブの4歳馬2頭で、「7-2(4.5倍)」。オッズではこの3頭がやや抜けている。

 通算成績7戦6勝のウォーライクゴッデス(牝4歳、米・W.モット厩舎)は、サラトガ競馬場で行われた前走・フラワーボウルSをG1初挑戦で制し、勢いがある。

 ラブ(牝4歳、愛・A.オブライエン厩舎))は、名門オブライエン厩舎の所属馬で、前走は予定していた凱旋門賞(G1)を熱発で取り消し、同馬にとって初めてとなるアメリカ遠征で真価を発揮できるか。日本のファンにもお馴染みR.ムーア騎手とのコンビでG1・6勝目を狙う。

 BCフィリー&メアターフの発走は7日(日)午前5時59分の予定となっている。

【BCマイル(ヴァンドギャルド)】
 福永祐一騎手とのコンビでBCマイルに臨むヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、14頭立ての5番枠から発走を予定している。注目度ではラヴズオンリーユーに劣るが、今年3月のドバイターフ(G1)で2着と海外実績もあって、決して侮れない。

 昨年10月の富士S(G2)で重賞初制覇を飾ったヴァンドギャルドだが、その後の国内3戦は6着、4着、8着と凡走続き。前走・毎日王冠(G2)でも中団追走から直線伸びを欠いた。

 管理する藤原調教師は「(前走・毎日王冠は)もう少し走れると思ったけど目標はここ(BCマイル)だから。前走を使って良くなっている」とひと叩きされた効果に期待。

 福永騎手も『日刊スポーツ』の取材に「やっぱり世界最高峰のレースやと思うし、アメリカでケンタッキーダービーと並ぶ一番のお祭りの日。一度は乗ってみたいと思っていた舞台だったけど、今年はそれが叶う。ワクワクしているよ」と意気込みを語っている。

 05年にはシーザリオと臨んだアメリカンオークスで米G1制覇の実績もある。1番人気のコントレイルで敗れた天皇賞・秋(G1)の悔しさをここでぶつけたい。

 ただし、現地での評価はあまり高くない。『US Racing』の最新オッズでは最下位14番人気。それでも、「20-1(21.0倍)」であれば、ノーチャンスではないだろう。

 このレースで1番人気の「3-1(4.0倍)」に支持されているのは、スペースブルース(牡5歳、英・C.アップルビー厩舎)。通算成績は18戦10勝だが、10勝中9勝が1400m以下と距離にはやや不安を抱えている。

 日本に縁がある2頭にも注目だ。母がディープインパクト産駒のビューティーパーラーというブロウアウト(牝5歳、米・C.ブラウン厩舎)と、父がブラジルで繋養されていたアグネスゴールドというインラブ(セ5歳、ブラジル・A.アシャール厩舎)は、どちらも勝ってもおかしくない実力の持ち主。『US Racing』でも上位人気が予想されている。

 BCマイルの発走は7日(日)午前7時20分の予定となっている。