JRA今年の「幻の秋華賞馬」はレイパパレ以上の逸材!? チャレンジC(G3)ジェラルディーナが前走で魅せた圧倒的スケール感

 4日、阪神競馬場で開催されるチャレンジC(G3)。5日の日曜中京にチャンピオンズC(G1)が控えていることもあり、多くのファンの興味は今回初ダートとなるソダシの走りかもしれないが、絶対にチェックしておきたい馬が出走を予定している。

 それは前走の西宮S(3勝クラス)を快勝したジェラルディーナ(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。7月のマカオジョッキークラブT(1勝クラス)、8月の筑後川特別(2勝クラス)と連勝してトントン拍子の重賞挑戦となったが、ここまでの道のりは決して順調とはいえなかった。

 昨年9月の中京にデビュー戦を迎えるも3着。3戦目にようやく未勝利を脱出したものの、勇躍挑んだ阪神JF(G1)では、ソダシに力の差を思い知らされる敗戦を喫した。白毛のアイドルが無傷で桜の女王に輝いたとき、ジェラルディーナは相変わらず未勝利戦の1勝のみと、両者の立場には天地の差があった。2月のエルフィンS(L)で2番人気に支持されながら10着と振るわず、陣営は休養を決断する。

 しかし、6月阪神の城崎特別(1勝クラス)を勝ち馬から3.5秒も離される大敗をしてから別馬のように変貌を遂げた。この惨敗は、競走中に右手綱の尾錠が外れるという致命的なアクシデントによるもの。次走からの3連勝を考えると、休養期間中にジェラルディーナの「覚醒」は始まっていたのかもしれない。

 これだけならただ連勝中の上がり馬という評価の域を出ないのだが、評価すべきは西宮Sの中身の方だ。同レースが行われたのは、アカイトリノムスメが優勝した秋華賞(G1)の開催日。芝2000mで勝ちタイムは2分01秒2(良)。1800mの通過ラップ1分48秒3は西宮S(芝1800m)の勝ち時計1分46秒1と2秒2の差がある。

 そこで思い出したいのは、昨年デアリングタクトが秋華賞を優勝したにもかかわらず、なぜレイパパレが「幻の秋華賞馬」といわれることになったのかだ。しかも相手はただの秋華賞馬ではなく、無敗の牝馬三冠馬。いくらなんでも比べるには無理があるといっていいほどの相手だろう。

 ただ、その根拠として引き合いに出されたのが、ひとつ前の10R大原S(3勝クラス)だった。レイパパレが制した芝1800m戦(稍重)の勝ちタイムが1分46秒3に対し、秋華賞(稍重)の勝ちタイムは2分0秒6で、1800mの通過ラップは1分48秒5というものである。

 奇しくも1800mにおける両レースの2秒2差は合致している。しかも大原Sはハンデ戦でレイパパレの斤量が52キロだったのに対し、定量戦だった西宮Sのジェラルディーナはそれより1キロ重い53キロなのだ。そう考えるとジェラルディーナの方が上という見方も可能となる。

「2000mの勝ちタイムとの比較でも大きく上回っているんですこれ。昨年は14秒3で今年は15秒1です。秋華賞より上ではないかといわれた理由が残り1ハロンをこのタイムより速く走れば、時計だけの単純比較なら勝ち馬より前にいるという意味でした。

となると、額面上でもジェラルディーナはレイパパレより上という評価にも繋がります。そのレイパパレがチャレンジCで重賞初勝利を決め、大阪杯(G1)まで制したなら、ジェラルディーナにも同様の期待をしてもいいでしょう」(競馬記者)

 デビュー当初の不甲斐なさを思えば、まるで別馬のようなパフォーマンスを披露したジェラルディーナだが、そもそも血統的にはG1レースを6勝したモーリスと7勝したジェンティルドンナを父母に持つ超良血馬。父の現役時代もクラシックに間に合わず、古馬になって本格化したことを思えば、合わせて13冠となる両親の血が、この大変身の裏付けとなっているのだろうか。

 もしチャレンジCをあっさり勝つようだと、来年のG1戦線でも台風の目となるはずだ。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

パチンコ初代『北斗無双』を継承した激アツ新台…注目のST性能を徹底検証!!

 現役最強スペックと称され、数々の爆裂を築き上げてきた初代『ぱちんこCR真・北斗無双』。撤去されてしまう日が迫っている状況で、本機の意思を継ぐ救世主が発表されました。

 サミーが先日、新台『P真・北斗無双Re:319ver.』の製品サイトを公開したのです!以前のコラムでもお話した通り、本機は演出やゲームフローなどあらゆる面で初代を再現した仕上がりとなっています。

 最初に目を惹いたのは筐体デザイン。現在はエイリヤン型のクレイジーギアが特徴的な「真焔枠」が『P真・北斗無双3』などで採用されていますが、本機に関しては初代の面影そのままに「闘神枠」で登場するようです。

 押してよし引いてよしのお馴染み「ドライブギア」や、落下すればチャンスとなる北斗無双ロゴなどを再び楽しめるのは魅力。なにより初代の役物ギミックは使い込まれ過ぎて正常に動作しない台も多くなっていましたから、この点がリフレッシュされるのもファンにとっては嬉しいでしょう。

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 また、ホールで見慣れたあの筐体が姿を消さずにそのまま残るというのは大きいです。撤去後も「初代はないけどP機版が打てる」という安心感を提供してくれるのではないでしょうか。

 安心感といえば、演出面の法則性や保留なども初代を踏襲した仕上がりの模様。これまでと変わらぬ打感を楽しめるようです。

 そして、大注目のスペックに関しても初代のフローを再現しています。大当り確率は約1/319.7のミドルタイプでV確STの仕様は健在。初当り時のST突入率は50%で、通常大当りには時短100回が付与されるという初代さながらのゲーム性となっています。

 STは130回転と初代と同様の数値で、ここでの大当り確率は「初代1/81.2→今作・約1/71.1」と連チャン性能がアップ。より多くの大当りを体感できそうな仕上がりです。

 ただ、P機ということもあって獲得出玉は減少。最大出玉は「初代16R2400発」から「10R1500発」へ抑えられています。こればかりは仕方のない要素ですが、最大R比率は「50%→70%」に引き上げられているので「らしさ」は感じられるのではないでしょうか。

 個人的には「ALL1500発で出してほしかった」という気持ちもありますが、それだと初代のゲーム性から逸れてしまいます。あの熱い展開を再び楽しめるという意味では、これがマストなスペックと言えるのかもしれませんね。

 P機でありながら、可能な限り初代の持ち味を再現した『P真・北斗無双Re:319ver.』。今後のパチンコ分野を大いに盛り上げてくれそうです。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

パチンコ新台「約70%突入×ALL1500発×約81%継続」の超激アツ!『エヴァ~未来への咆哮~』ファン必見情報も話題!!

 12月に入り、パチンコ・パチスロ分野では年末に向けて新台市場が活発な動きを見せている。

 同6日からの週にはパチンコ新台『P北斗の拳9 闘神』、『P真・花の慶次2~漆黒の衝撃~EXTRA RUSH』など。パチスロでは『S牙狼-黄金騎士-』、『主役は銭形3』、そして『マイジャグラーV』といった超大物が一挙に登場する予定だ。

 1年の締めくくりに相応しい状況と言えるが、激アツ新台ラッシュはこれで終わりではない。12月20日には、これらに匹敵する大型タイトルがスタンバイしている。

 特にパチスロ新台は豪華なラインナップ。『秘宝伝 解き放たれた女神』はCZ「伝説ROAD」と自力型AT「秘宝CHANCE」をループするゲーム性で、そこから高確率を経てメインAT「秘宝RUSH」を目指す流れだ。上乗せ出現率が大幅アップする「超秘宝RUSH」など、今作にも爆裂トリガーは健在。年末の目玉機種の一つと言えるだろう。

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 そして沖スロ部門では人気シリーズ最新作『沖ドキ!DUO』が同日より導入予定。32G以内の連チャンや1G連といったお馴染みの要素そのままに、自力で天国モード移行が狙える1G限定の激アツゾーン「ドキハナチャンス」といった新要素も追加されている。こちらも熱い視線が注がれているマシンだ。

 このほかにも、パチンコDNAを完全継承&絶唱進化させた6.2号機『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア 勇気の歌』や、継続率約99%の強力な上乗せフラグ「OPT」搭載の『シンデレラブレイド4』など大注目の新機種が一挙に登場予定となっている。

 もちろん、パチンコ分野も目玉機種がスタンバイ。その中でも注目度が高いのは『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』であろう。遊技性の向上に期待できる「スマートハンドル」と、シリーズ最大の可動ギミックを搭載した本機。話題性に溢れた筐体構造だが、更に魅力的な武器も有している。

 スペック面に関しても申し分のない仕上がり。下記に掲載した詳細の通り、突入率が約70%を誇るSTは「約81%継続×ALL約1500発」という安定感と爆発力の両方を有したマシンとなっている。

『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』(ビスティ製)

■大当り確率:約1/319.7→約1/99.4
■時短回数:100回
■ST回数:163回
■ST突入率:約70%
■ST継続率:約81%
■賞球:1&1&5&15
■カウント:10C
■ラウンド:3R/450発・10R/1500発
■遊タイム:非搭載
■大当り内訳
・特図1
「10R確変1500発+ST163回」3%
「3R確変450発+ST163回」56%
「3R通常450発+時短100回」41%
・特図2
「ALL10R確変1500発+ST163回」
○○○

 筐体デザインからスペックに至るまで、魅力的な要素が満載の『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』。多くのユーザーが熱い視線を注いでいるマシンの筆頭ともいえるが、そんな本機に関連する激アツ情報が公開された。

『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』にて収録されている高橋洋子の新規楽曲「Final Call」が12月20日に配信リリースされる。

 本楽曲は歌手である高橋自らが作詞を担当。ジャケットには小説「エヴァンゲリオン ANIMA」に登場する「エヴァンゲリオン最終号機」をモチーフとしたデザインが描かれている点も特徴的だ。

 ちなみに、この最新楽曲は本機のプロモーションムービーにて確認することができる。興味のある方は視聴してみてはいかがだろうか。

・『【公式】パチンコ「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」プロモーションムービー

楽天・ゆうちょ銀行コラボカードに早速ツッコミ続出! おまけにキャッシュカード機能もなし

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

あるクレジットカードのデザインに、ネット民が困惑している。楽天カード株式会社と株式会社ゆうちょ銀行が連携し、「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」および「楽天カード ゆうちょ銀行お買いものパンダデザイン」の申込受付・発行を12月1日から開始した。しかし、このクレジットカードのデザインが「どうしてこうなった」と言いたくなるほど、クセがすごいのである。

“ゆうちょ感”は薄くできなかったのか?「よく見れば楽天クレカ」レベルのデザイン

こちらが話題の楽天カードゆうちょ銀行デザインのクレジットカードだ。この説明の時点でややこしいが、もっとややこしいのは見た目だ。「どう見てもゆうちょのキャッシュカード」状態。

楽天カード側も、この間違えやすさを危惧してか、申し込みするホームページでは、赤文字でわざわざ「※本カードにキャッシュカード機能は付帯しておりません。」と注意書きをしているほど。だったらもう少しデザインを考えるという選択はなかったのだろうか、と思ってしまう。

こんなに紛らわしいデザインにOKが出たということは、ゆうちょ銀行と楽天カード株式会社のパワーバランスを感じてしまうが、果たして……?

この紛らわしすぎるカードデザインについて、ツイッターでは、「あくまでゆうちょカラーの楽天カードが手に入るってだけ!?」「何のメリットが?」「作ろうかなと思ったけど、今楽天カード持っている人は今のカード解約してからじゃないと作れないって」と困惑の声が多い。また、楽天カードが注意書きをするほどに危惧した通り「キャッシュカードと楽天のクレジットカードが一体化するのか!?」と、完全に勘違いしているつぶやきも。これがもし一体化するカードなら、ゆうちょ&楽天ユーザーにとってはとても便利なカードになる。しかし、残念ながらそうではない。ただデザインがゆうちょ銀行なだけの楽天カードだからだ。

なお、このコラボレーションで発行される楽天カードはデザインが2種あり、もう1種はこちらの楽天パンダがドーン!とデザインされたもの。わかりやすさでいうとこの1種だけでよかったのでは……と思うくらいだが、こちらはこちらで、特にそこそこオトナの男性がレジで出すのはちょっとどころではない恥ずかしさを感じるファンシーさが課題である。

これから楽天カードを検討するという人にとっては「ゆ…

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【無償提供】「見やすいコロナ対策ピクトVer.3」 これから必要な対策を追加

(この記事は、電通ダイバーシティ・ラボが運営するウェブマガジン「cococolor(ココカラー)」に掲載されたコンテンツを編集したものです)

新型コロナウイルスの感染が抑えられてきたが、これからもさまざまな場所での対応が求められる

さまざまな経済活動が戻りつつある。人々の活動範囲も広がってきている。そこで気になるのは人の集まる場所。飲食店や会社や学校、さらにイベント会場や商業施設、旅行先の宿や交通機関でも感染対策をしている。そのことがきちんと伝わっているかどうか、事業者が努力している対策をアピールするために、このピクトグラムは、店の前に貼るポスター、ホームページ、広告などさまざまな場所で、無料で使うことができる。
(使用の際は利用ガイドラインを十分ご確認の上、ご利用を)

ピクトグラム今回追加した20種
(今回追加した20種)

ユニバーサルデザインで作られた、わかりやすく見やすいピクト(全62種)

ユニバーサルデザインは障がい者や高齢者、外国人や子どもたちなど多様な人たちに伝わることを考えて作られるデザインのこと。意味するものができるだけ分かりやすい形になるように心がけられている。また、視力の弱い人にも見やすくなるように、ぼやけた時にも線が細すぎて見づらくならないように気をつけられている。色に関しては色覚の多様性に配慮し、多くの人が認識しやすい色になっている。また、長い間、公の場に貼られることを考えて、見つけやすい彩度を保ちながらも、爽やかな色が選ばれている。

ピクトグラム前回までの42種
(前回までの42種)

海外にルーツを持つ人にも伝わりやすい「やさしい日本語」表記と、通常の日本語の2種類のイベント会場用テンプレートを作成

日本に在留する外国人の数は令和2年6月末で288万5904人(出入国在留管理庁HPより)。外国人=英語と思われがちだが、母国語が英語以外の人のほうが圧倒的に多く、英語表記より「やさしい日本語」で書かれたものの方が伝わりやすいことが分かってきた。2種類のテンプレートが用意されている。

※以下のピクトグラムは使用者のコロナ対策における主体的な取り組みをより分かりやすく伝えるためのツール(取り組み自体の提示や推奨をするものではない)

 コロナ対策における主体的な取組をより分かりやすく伝えるためのツール
(やさしい日本語バージョン)
 コロナ対策における主体的な取組をより分かりやすく伝えるためのツール
(通常の日本語バージョン)

家族が感染した場合に気をつけることのテンプレートも作成、自治体や保健所などからの案内に

家族が感染した場合に気をつけることのテンプレート
(やさしい日本語バージョン)
家族が感染した場合に気をつけることのテンプレート
(通常の日本語バージョン)

制作:植田憲二、田代浩史(電通ダイバーシティ・ラボ「見やすさプロジェクト」)
 
■cococolorの記事およびデータのダウンロードはこちらから

■お問い合わせ https://dentsu-diversity.jp/contact/
 

パチスロ「5号機最高傑作」のノーマルタイプ!? パチスロ界の絶対“王者”とも言えるアノ名機を振り返る!!

「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、現行機最強のノーマル機である『マイジャグラー』シリーズについて書いていく。

 「パチスロと言えば○○」なんて言葉をよく耳にするが、その○の中に入るのはもちろん、北電子の『ジャグラー』だ。「光ればボーナス」というシンプルなゲーム性のゆえ、パチスロ初心者の人や目押しができないユーザーでも楽しく遊技することができ、また設定狙いなどでプロからも愛されている、まさにパチスロ界の“絶対王者”的な存在である。

 そんな同シリーズのなかでも、最高水準の出玉性能で人気を誇るのが『マイジャグラー』シリーズで、現行機では『マイジャグラーIII』『マイジャグラーIV』の2機種だ。

 今さら説明不要だと思うが、本機のゲーム性について軽く触れておこう。通常時は左リールにチェリーを狙い、「GOGOランプ」が点灯→各リールに赤7を狙う。これだけ覚えておけば、パチスロの目押しが苦手な方でも打つことが可能だ。

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 筆者も仕事が終わった後、たまにジャグラーを打つのだが、真っ先に見るのが『マイジャグラーIV』の島である。

 というのも、他のシリーズ機(『アイムジャグラーAPEX』『ニューアイムジャグラーEX‐KA』など)は『マイジャグラー』シリーズに比べて、出玉性能が低めだからだ。実際、『マイジャグラーIV』は設定6で出玉率は109.4%、一方の『ニューアイムジャグラーEX‐KA』は設定6で105.2%とかなり控えめなスぺックとなっている。

 ここまで大きな差が出てしまうと、トータルの獲得出玉にも影響が出てしまう。そのため、『ジャグラー』を打ちたいときは、必ず『マイジャグラー』シリーズを狙って打っているわけだ。

 最高設定の安定感は抜群で、終日打てば2000枚~4000枚クラスの出玉は十分射程圏内。ヒキ次第では、5000枚オーバーの大量出玉も狙えるなど、その出玉性能の高さはノーマル機屈指といえるだろう。

 そんな本機は2022年1月が撤去予定日となっているが、撤去前の今年12月20日には後継機『マイジャグラーV』がリリース予定。てっきり「ファンキージャグラー2がリリースされたから当分出ないだろう」と思っていたが、まさかの朗報である。肝心なスぺックも5号機版とほぼ遜色ないようなので、今後も『マイジャグ』シリーズを存分に打っていきたいと思う。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

パチンコ「爽快90%ループ」が魅力のCR機を完全リメイク!「100連・一撃9万発」クラスの衝撃が再び!?

 ニューギンの新機種『P009 RE:CYBORG ACCELERATOR EDITION』は、2014年に登場した『CR 009 RE:CYBORG』をP機として仕立て直したリメイク機である。時短突破型のゲーム性で継続率が約90%となる「加速RUSH」が本機最大の目玉となる。

 この「加速RUSH」のモチーフにもなっている「加速装置」は主人公009の特殊能力にして009という作品を象徴するものだが、加速装置とは、機械やサイボーグなどに搭載される、知覚や思考、運動速度を高速化する架空の機体制御システムとして知られる。

 ただ、現実でも「加速器」として、電場や地場を利用して粒子に運動エネルギーを与えて加速させる実験装置は存在。この加速した荷電粒子を正面衝突させると非常に高いエネルギー状態を発生させることができるのだが、これは宇宙誕生の「ビッグバン」を擬似的に作り出せるなど科学技術の進歩に貢献する装置なのである。

 さて、今度の「加速装置」が009の最新作の人気と実力に大きく貢献するか、多くのファンが注目しているところであろう。

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パチンコ「RUSH1回継続で新たなモード」へ昇格!? アノ名作が約91%ループで登場!!

パチスロ新台『牙狼-黄金騎士-』の激アツ解説…「本気出し過ぎ」と大絶賛!?

 前作のCR版との最大の変更点は大当り確率になる。CR機では1/215.5だった確率が本作では1/199.8と初当りが軽くなった。これにより時短引き戻し率もアップし、RUSHにも突入しやすくなったのである。

 ただ、そのほかの部分でほとんど違いはない。ヘソ抽選時の確変直撃は0.5%で基本的に100回転の時短モードに移行。ここで引き戻せばST100回となる「加速RUSH」に突入し、約90%ループでまとまった出玉を獲得できる流れになる。

 気になる出玉の部分だが、CR版から最大出玉を抑えられているP機の宿命はあるものの、最大出玉となる10ラウンド比率を高く保ちながら5・6・7ラウンドあたりの中間層を手厚くすることでバランスを取り、前作に見劣りしない出玉感を実現している。

 RUSH突入時の平均出玉は6000発以上とほぼ変わらない。「100連オーバー・一撃9万発」といった大記録を打ち立てた前作。それを彷彿とさせる爆裂に期待するファンも多いであろう。

 また、本機にはP機の特性である遊タイムが搭載されていないという面でも互角。というよりは前作を忠実に再現しているといったほうが適切か。完全撤去を迎える人気を博したCR版の「代替」のような意味合いが強いマシンである。

 それを証明するかのように、演出面でもほとんど変更がなく、「超絆ZONE」「天使降臨演出」「ストーリーリーチ~世界の正義を貫け!!」、そして「加速装置」などの重要演出はもちろん、選べる2つの時短モードや回転数で区切られた2部構成のRUSH演出も何の違和感もなくプレイできる。枠さえ変わっていなければ、ほとんど見分けがつかない。

 しかし、その枠の部分でスピーカー性能が向上したり、天激ボタンが搭載されたり、透過版を駆使した009/003ビジョンを採用したりと、ハードの部分で進化という名の「加速装置」が発揮されているのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRAの未来はチャンピオンズCのソダシが握るか?注目5頭の検証結果!グランアレグリア、コントレイル、クロノジェネシス引退で群雄割拠の戦国時代突入!

●感動のフィナーレ

 先週行われたジャパンCは、昨年の三冠馬コントレイルが有終の美を飾る見事な勝利を見せた。これでマイルCSを勝利したグランアレグリアに続く引退レースでの勝利。年末の有馬記念ではクロノジェネシスも引退レースを迎えるが、果たして勝利できるだろうか。この秋はJRAの一時代を築いてきたスター達が一斉に引退。いずれもJRAトップクラスの実力馬であり、競馬人気を牽引してきた馬達。ファンとしては寂しい限りだが、新たなスターの誕生に期待したい。その中心は皐月賞と天皇賞(秋)を制したエフフォーリア、日本ダービー馬シャフリヤール、マイルCS2着のシュネルマイスター、そして今週のチャンピオンズCに出走するソダシだろう。

 ソダシは白毛ながら阪神JF、桜花賞、札幌記念を勝利と、その実力は世代屈指。今週のチャンピオンズCで初めてダートに挑戦するが、父クロフネはJRAでも最強と名高いダート王。NHKマイルCを驚異的な追い込みで勝利したが、日本ダービーで敗退。秋はダート路線に変更し武蔵野S、ジャパンCダートを圧倒的な走りで連勝した。その血を引くだけに、ソダシもダートでさらにその素質が開花する可能性は大きい。

 そして白毛というブランドは唯一無二。その存在は今の競馬界で際立っており、ソダシが勝利するだけで社会現象になるほど。それだけに、ソダシの活躍がJRAの未来を担っているといっても過言ではない。しかしこのチャンピオンズCは339万馬券が飛び出したエリザベス女王杯と並び、この秋最大級の難解なレース。そこで競馬情報のプロとして誰もが認めるレジェンドが所属するシンクタンクに、このチャンピオンズCの最新情報を聞いた。

●プロはソダシのダート適性をどう見る

 まずはシンクタンクに所属するレジェンド達をおさらいしておこう。最高顧問を務めるのは、名馬ハイセイコーの主戦騎手を務めた増沢末夫(元JRA騎手・元JRA調教師)。さらにマルゼンスキーの中野渡清一(元JRA騎手・元JRA調教師)、サクラスターオーの平井雄二(元JRA調教師)、武豊よりも早くJRA全10場重賞制覇を達成した安田富男(元JRA騎手)、他にも境征勝(元JRA調教師)など競馬界の大物OBや現役関係者が情報ルートとして在籍。その人脈は騎手、厩舎、馬主、エージェント、外厩、牧場など多岐に渡っている。そのシンクタンクはこの秋も好調のようだ。

「この秋もスプリンターズSの3万8610円的中を皮切りに、マイルCS、ジャパンCとG1レースを連勝。毎週のように厳選した少ない勝負レースで万馬券も的中させていますし、非常に好調ですね。チャンピオンズCに向けても、関連レースのフェブラリーSで2万4940円の万馬券を的中。さらにマーチSでは馬連8320円、3連複2万1460円の万馬券、チャンピオンズCの前哨戦である武蔵野Sでも馬連1790円、3連複5840円、3連単2万7580円とダートの重賞レースで万馬券を仕留めてきました。この結果からも、ダート路線の情報と分析にはかなりの手応えを掴んでいます。もちろんチャンピオンズCも、的中だけでなく万馬券を確信させるような重要な情報を掴んでいますよ」(シンクタンクの担当者)

 やはりこれほどのレジェンド達であれば、マスコミや競馬ファンでは的中できないようなレースを仕留めることができるのは納得。そして気になるチャンピオンズCについては…。

「今年のメンバーを見てみると、ファンとしてはかなりの混戦メンバーに見えるでしょう。昨年の覇者チュウワウィザードはその後1年間未勝利ですし、フェブラリーSを制したルメール騎乗のカフェファラオもかしわ記念で5着に敗れ、夏には芝の函館記念で大敗。昨年3着で武豊騎手が騎乗するインティは2年近く未勝利ですし、地方から参戦するカジノフォンテンがJRAで通用するか未知数。しかも今回はM,デムーロ騎手へ乗り替わりとなっています。前哨戦を勝利したサンライズホープとメイショウハリオはG1の経験がなく、テーオーケインズやダノンファラオもJBCクラシックで敗退。

 そんな状況だからこそ、ソダシの人気が上昇しています。しかし芝の中長距離を使ってきたソダシにとって、激流となりうる中京ダート1800mは危険なコース。展開次第では見せ場もなく大敗、ということも十分に考えられます」(シンクタンクの担当者)

 やはりシンクタンクから見ても、このチャンピオンズCはかなり難解なレースなのだろうか。

「チャンピオンズCは1番人気が過去10年で2度しか勝利しておらず、波乱要素の強いレースです。ファンも頭を悩ましているでしょう。しかしシンクタンクでは、すでに全出走馬陣営から直接本音を入手していますし、各馬の能力比較や展開分析、そして最終的に注目すべき5頭を絞り込むことに成功しています。その中には『高配当の使者』となり得る穴馬も存在しており、配当的にも期待できるレースと断言できます。

 なおこのチャンピオンズCは、ファンの皆様に本物の関係者情報、そして弊社の実力の一端を知ってもらうため、特別に【関係者情報と馬券候補の情報注目馬5頭】を無料公開することになりました。本物の情報とは何か、そのレベルの高さをぜひ体感していただきたいです」(シンクタンクの担当者)

 これはファンにとって大きな朗報だ。誰もが悩むチャンピオンズCの勝負馬を無料で教えてくれるのだ。しかもスポーツ紙などでは入手できないような情報も、合わせて知ることができるのである。これは何を差し置いても利用すべきだろう。またシンクタンクは来週以降に行われる2歳G1レースや有馬記念についても、以下のようにコメントしている。

「2歳戦は情報が命と言われていますが、本物の関係者情報を入手できる我々にとって2歳G1レースは絶好の獲り処で、ドル箱レースになっています。来週の阪神JFは昨年1万7260円の万馬券的中だけでなく、現在8年連続的中。再来週の朝日杯FSは現在4年連続的中、ホープフルSはG1昇格後4年連続的中と確かな実績を誇っています。今年も2歳重賞でしっかり的中をお届けしており、難しい2歳馬の力関係を的確にジャッジできる下地はしっかりと整っています。

 そして、有馬記念も弊社ドル箱G1のひとつ。2018年に3連単2万5340円的中、2019年には3連単5万7860円的中など、過去10年で7勝、現在3年連続的中となっています。今年もクロノジェネシスを筆頭にすでに有力情報が続々届いています。ぜひご期待ください」(シンクタンクの担当者)

 何とも力強いコメントではないか。客観的に見て、これほどG1レースに結果を出している情報は他に見当たらない。彼らが言うように、12月のG1レースはシンクタンクに任せておけば問題ないだろう。このチャンスをお見逃しないよう、12月の大勝負に挑んでほしい。

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助成金5千億円、台湾TSMCの日本誘致は愚かだ…日本の半導体産業は再興しない

世界半導体3大不思議

1.なぜ半導体が不足しているのか

2.どの半導体が不足しているのか

3.なぜ台湾TSMCが日本に工場をつくるのか

 ここ数カ月、半導体のジャーナリスト兼コンサルタントを職業としている筆者としては、これらの問題をなんとしても解決したいと四方八方にアンテナを張り、各種データ解析を行ってきた。そして、とうとうすべての全貌を解明できた。そのきっかけとなったのは、2021年11月18日に、中国の深センで開催されたTrendForce主催のMemory Trend Summitに参加したことにある。

 このSummitでは13件の発表があったが、TrendForceのアナリスト、Joanne Chiao氏による“Wafer Shortages Drives the General Growth of Foundry Capacity in 2022”を聞いて、上記3つの問題の謎がすべて解明できた。さらに、この3つはすべてつながっていることがわかった。

 本稿では、3つの問題を明快に解いてみよう。その解答から導き出される結論は、「TSMCの熊本工場に税金を投入するのは間違っている」ということである。日本政府も経済産業省も、自分たちが犯そうとしている間違いにいち早く気づくべきである。もし再考せずにTSMCの熊本工場に対して手厚い支援を行った場合、あなた方は歴史上で「間抜け!」というレッテルを貼られることになるだろう。

コロナ禍でニューノーマルが定着

 2020年に新型コロナウイルスの感染が世界に拡大し、2021年には人々の生活を大きく変えてしまった。それは、ニューノーマル(新しい生活様式)といわれるようになった。具体的には次の通りである。

・ネット通販では、8週間で過去10年分を売り上げた

・リモートワークを行う人は、3カ月で20倍に増加した

・オンライン学習は、2週間で2億5000万人に拡大した

・オンラインゲームは、5カ月で過去7年分がダウンロードされた

 そして、このニューノーマルの定着により、各種の電子機器が爆発的に売れた。図1は、2021年と2022年における各種電子機器の対前年の出荷台数の増減(%)を示している。

 例えば、リモートワークやオンライン学習に必要不可欠なノートブック(PC)は、2020年に比べて2021年は16.5%出荷台数が増えたということがわかる。しかし、来年2022年は、2021年に比べると出荷台数は7.2%減少する予測となっている。

 このように図1を見ると、コロナ禍でロックダウンや緊急事態宣言が出されてステイホームを余儀なくされた2021年は、ノートブック(対前年比16.5%増)、ゲームコンソール(35%増)、ウエアラブル・デバイス(11.1%増)などが、非常に売れ行きが良かったことがわかるだろう。すると、これらの電子機器に使われる半導体の需要も急拡大することになった。

 では、そのなかで特に需要が集中した半導体は何か?

半導体のテクノロジー・ノードとトランジスタ構造

 図2の上段に、半導体のテクノロジー・ノードとその半導体に使われているトランジスタの構造を示す。半導体には長らく「プレーナ型(平面型)」と呼ばれるトランジスタが使われてきた。テクノロジー・ノードでいうと、0.5μm以上前から採用され、それが高速化、低消費電力化、高集積化、低コスト化のために、微細化を続けてきた。

 そのプレーナ型トランジスタは、90nm、65nm、40nm、28nmまでは順調に微細化が進んだが、それよりもっと微細化するには、3次元のフィン型(これをFinFETと呼ぶ)に構造を変える必要があった。そして、実際に16~14nmあたりから、FinFETにトランジスタ構造が変わった。ここで14nmから10nmに微細化するときに米インテルが生産ラインの立ち上げに失敗したため、TSMCが最先端を牽引する半導体メーカーとなり、7nmから5nmと微細化を進めており、来年2022年には3nmを量産する予定である。さらに、2024年頃に2nmの量産を目指しているが、この際にまたもやトランジスタ構造が変わる。それは、Gate All Around(GAA)と呼ばれている。

28nmに集中する多くの電子機器

 例えば、アップルのiPhone、最先端PCやサーバー用のプロセッサなど、常に高性能が要求される半導体のトランジスタは、プレーナ型からFinFETへ、そしてGAAへ構造が変化する。その際、半導体のチップコストが上昇するが、それよりも高性能であることが優先されるため、微細化を進め、最適なトランジスタ構造が選択される。

 しかし、多くの電子機器は、それほど高性能は必要ない。それより、コストパフォーマンスに優れている半導体を使いたい。それは何かというと、図2の下段に示したように、プレーナ型トランジスタの最後の世代である28nmの半導体である。

 28nmはコストパフォーマンスに優れている。そして、多くの電子機器にとって、必要十分な性能を発揮してくれる(FinFETを使う必要はまったくない)。この28nmの半導体を使う電子機器は多岐にわたる(なお、TSMCなどのファンドリーにとって、22nmは28nmの改良品なので、基本的に28nmと同じである)。

・ノートPCのWiFi用システムLSI(System on Chip、SOCと呼ぶ)、Timing Controller(TCONと略す)

・タブレットのSOCやNAND Controller

・テレビのSOC、TCON、接続用半導体(Connectivity)

・ルーターのWiFi用SOC

・スマートフォン用のSOC(エントリーレベル)、通信半導体(RF)、ディスプレイ駆動用IC(Display Drive IC、DDI)、CMOSイメージセンサー(CMOS Image Sensor、CIS)のロジック半導体、顔認証などに使うイメージシグナルプロセッサ(Image Signal Processor、ISP)、NAND Controller

・自動車用MCU((Micro Controller Unit、通称マイコン)

・ゲームコンソールのSOC、MCU、NAND Controller

・ウエアラブル・デバイスのMCU、ワイヤレスイヤホン用のTrue Wireless Stereo(TWS)、ASIC(特定用途向けロジック)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、接続用半導体(Connectivity)

 28nm(改良品の22nmを含む)の半導体を数え上げたらきりがない。これら28nmの半導体の需要が、コロナ禍で大爆発した。そして、これら28nmは、ほとんどがファンドリーへ生産委託されている。

ファンドリーの売上高シェア

 コロナ禍でノートPC、ゲーム機、ウエアラブルなどの電子機器の市場が急拡大した。そして、多くの電子機器(自動車含む)には28nmの半導体が使われていて、これらの需要も急拡大した。そして、28nm(22nm)のほとんどがファンドリーの生産委託に頼っている。

 そのファンドリーの2021年と2022年の売上高シェアの予測を見てみよう(図3)。シェア1位のTSMCは2022年にさらにシェアを伸ばして57%になると予測されている。2位のサムスン電子(17%)、3位の台湾UMC(7%)のシェアには変動がない。4位の米GlobalFoundries(GF)は1%シェアを下げて5%になり、5位の中国SMIC(5%)のシェアは変わらない。

 では、上記のファンドリーで28nmを生産できるところはどこか?(図4) TSMCが2011年から28nmの量産を開始した。翌2012年、サムスン電子とUMCが28nmの量産を開始した。2013年にはGFが、2015年にSMICが、2018年にはHH Grace(中国)が、それぞれ、28nmの量産を開始した。

 ここで注意が必要なのは、サムスン電子のファンドリーは、主として自社のスマートフォンGalaxy用のプロセッサの生産を目的としているため、次々と微細化を進めており、レガシーな半導体の生産は止めてしまうということである。したがって、現在、サムスン電子は28nmの半導体を生産できないだろう。

 となると、世界的に逼迫している28nmの半導体をつくれるのは、TSMC、UMC、GF、SMIC、HH Graceの5社ということになる。しかし、図3で見た通り、ファンドリーの売上高シェアの過半をTSMCが独占している。したがって、世界的に需要が拡大している28nmの生産委託が殺到しているのは、TSMCであるといえよう。

世界的に足りないのは28nmの半導体

 ここまでをまとめると、コロナ禍によってニューノーマルが定着し、ノートPC、ゲーム機、ウエアラブルなど各種電子機器が爆発的に売れるようになった。そして、それら電子機器に使われている半導体需要が急拡大した。そのなかでもコストパフォーマンスに優れ、十分な性能がある、プレーナ型トランジスタの最後の世代の28nmが世界的に不足していると考えられる。

 要するに、28nmの半導体が「スイート・スポット」になっている。そして、この28nmは主としてTSMCに生産委託されており、TSMCの28nmのキャパシティがボトルネックになっていると推測できる。

 図5に、TSMCのテクノロジー・ノードごとの四半期売上高を示す。UMC、GF、SMICなども工場をフル稼働しているだろうが、世界的にTSMCの28nmのキャパシティが1番大きい。ここに、世界中から生産委託が集中している。飛躍的に28nmのキャパシティを拡大するためには、工場を新設するしかない。しかし、TSMCには、その余裕がないことを以下で説明する。

TSMCの事情

 TSMCは今年2021年に300億ドル(約3.4兆円)を投資する。来年2022年は345億ドル(約3.9兆円)に投資額が増える。社員数も昨年2020年に8000人増員して約5万6000人になり、今年は9000人増やす予定となっている。

 なぜこれほど投資をし、社員数を増やすのかというと、ほぼすべては最先端の微細化を進め、その半導体を量産するためである。今年TSMCは5nmの大量生産を行っている。来年2022年は3nmの量産を開始しなければならない。加えて、2024年から量産予定の2nmのR&Dも同時並行で行わなければならない。

 このように最先端の半導体の量産と開発にすべてのリソースを集中しているTSMCには、いくら世界中から生産委託が殺到しているといっても、10年前のレガシーな技術の28nmの工場を新設する余裕はないだろう。

渡りに船の日本政府の誘致

 このようにTSMCは、最先端は進めなければならない上に、レガシーな28nmの生産委託も殺到するという苦しい状況に追い込まれたと思われる。TSMCは最先端に特化しなければならないが、28nmも無視できない。というのは、今年2021年1月25日には、日米独の各国政府から台湾政府を経由して車載半導体の増産要請をされたこともあり、28nmを放置すると、政府からの圧力が掛かったりするからである。

 ところが、このようなタイミングで日本政府と経済産業省が、しきりに日本への工場誘致を口説いてくる。TSMCの地域別売上高比率では、日本はたかだか4~5%しかビジネスがなく、日本のために工場をつくる合理的な根拠は何もない(図6)。

 しかし、経産省の話を聞くと、28~22nmの月産4.5万枚の工場については、ソニーの熊本工場の隣に工場用地を準備して、インフラも整備し、建設費や製造装置費用の半分(5000億円)を助成してくれるという。さらに、この支援は複数年続き、ソニーやデンソーも協力してくれるという。

 その上、日本政府や経産省やその他のアナリストなどから、「日本半導体の復興のために世界最先端の技術を持つTSMCが来てくれる」と感謝までされる。TSMCにとっては、もう願ったり叶ったりの“美味しい話”である。TSMCの幹部にとってみると、笑いが止まらないのではないだろうか?

TSMCの熊本工場に税金を投入するのは馬鹿げている

 TSMCが正式に熊本に工場をつくることを決定し、経産省も5000億円規模の助成をする(それ以上に複数年の支援をするという話もある)。そして、これをきっかけに世間では日本半導体産業が再興するという話で持ちきりである。日本人とは、なんとまあ、おめでたいことだろうか。

 TSMCはボランティアではないし、慈善事業団体でもない。れっきとした営利企業である。その事業はすべて、営利目的のものである。日本の熊本に月産4.5万枚の工場をつくり、世界的に不足している28~22nmを大量生産し、世界中に売りまくるわけである。そして、その利益はTSMCの懐に入ってくることになる。

 このような営利企業であるTSMCのために、日本の税金を使うのは、はっきり言って間違っている。28~22nmの工場を熊本に建設したいのなら、自力でやってもらえばいいのである。ソニーやデンソーが協力したいのなら、すればいい。しかし、土地、インフラ、助成金など、日本の税金を使うことは許せない。いち納税者として、断固、異議を唱えたい。

日本半導体産業は復興などしない

 そして、TSMCが熊本に工場をつくることによって、「日本半導体産業が復興する」などと寝ぼけたことを言っている政府、経産省、アナリスト、メディアにも言っておきたい。TSMCが熊本に工場をつくっても、日本半導体産業は復興しない。というのは、TSMCが技術移管するのは10年前の技術の28 nm(22nm)に限る。そして熊本工場は、28 nm(22nm)の半導体を生産し続けるが、その先の16~14nmのFinFETに微細化を進めることはないからだ。

 もし、日本半導体産業の復興を実現したいのなら、28~22nmの熊本工場を足掛かりにして、日本人技術者が自力で16~14nmのFinFETを量産できるようにしなければならない。これについては、TSMCは一切、支援してくれない。

 技術者の問題だけでない。16~14nmのFinFETを量産する場合、日本にはその半導体を必要とする設計専門のファブレスが存在しない。したがって、海外の先端ファブレスからビジネスを取ってこなければならない。

 2000年から今日まで、DRAMから撤退した日本半導体産業がSOCで壊滅的になったのは、このようなマーケティングや営業ができなかったことによる。それをいきなり「やれ」と言われてもできるはずがない。

結論

 コロナ禍によってニューノーマルが定着し、各種電子機器が爆発的に売れるようになった。その電子機器用の半導体としては、28nmがスイート・スポットになっており、これが理由で世界的な半導体不足が起きている。ファンドリーの売上高シェア世界1位のTSMCには、28nmの生産委託が殺到しているが、新たに台湾に工場を建設する余裕はない。

 ところが、日本政府と経産省が破格の条件で、熊本に工場の建設を支援してくれるという。しかも、日本半導体産業の救世主的存在として感謝までされている。TSMCにとって、こんなに美味しい話はない。そして、TSMCが熊本工場で量産した28~22nmの半導体は、世界中に販売され、その利益はTSMCの懐に入ることになる。TSMCは日本に工場をつくるが、「日本のために」工場をつくるのではない。自身の利益のために工場をつくるのである。TSMCという、いち営利企業の利益のために、日本の税金を使うべきではない。いち納税者として、TSMCに助成金を出すことに断固、反対したい。

 もし、のちのち「間抜け!」というレッテルを張られたくないなら、政府も経産省も、TSMCへの助成金の支出をやめるべきである。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)

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●湯之上隆/微細加工研究所所長

1961年生まれ。静岡県出身。1987年に京大原子核工学修士課程を卒業後、日立製作所、エルピーダメモリ、半導体先端テクノロジーズにて16年半、半導体の微細加工技術開発に従事。日立を退職後、長岡技術科学大学客員教授を兼任しながら同志社大学の専任フェローとして、日本半導体産業が凋落した原因について研究した。現在は、微細加工研究所の所長として、コンサルタントおよび新聞・雑誌記事の執筆を行っている。工学博士。著書に『日本「半導体」敗戦』(光文社)、『電機半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北』(文春新書)。

・公式HPは http://yunogami.net/

JRA 川田将雅「どんな状況でも行きます」ラウズオンリーユー愛に偽りなし、関係者公認カップルの逃避行を後押しした決め手

 阪神競馬場で阪神JF(G1)が行われる12日、シャティン競馬場では香港国際競走が開催される。今年も多くの日本馬が、4つのG1競走へ出走する見込みだ。

 なかでも注目は、芝2000mで争われる香港カップ(G1)がラストランとなるラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。

 今年の京都記念(G2)で19年オークス(G1)以来の勝利を掴むと、ドバイシーマクラシック(G1)3着を挟んで挑んだクイーンエリザベス2世C(G1)で約2年ぶりのG1勝利。そして、前走のブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を快勝して、日本競馬史上初のブリーダーズC優勝を成し遂げた。

 引退レースながら今が1番のピークを感じさせる5歳牝馬に騎乗するのは、前走も騎乗した川田将雅騎手だ。前走勝利に導いた相思相愛のコンビは、妥当な選出と思われるが、今回ばかりは鞍上選びにちょっとしたトラブルがあったそうだ。

 原因となったのは、新型コロナウイルスの変異株のオミクロン株である。日本政府は世界中で発生確認されているこの新種のウイルスの蔓延を防止するため、水際対策を強化。これにより、ようやく緩和されつつあった帰国者の隔離期間が、再び14日間へ延長されることになった。

 オミクロン株が発生していなければ、香港からの帰国者は3日間で隔離期間が終了するため、年末の有馬記念(G1)や翌週の朝日杯FS(G1)も騎乗可能なはずだった。しかし隔離期間の延長に伴い、香港へ渡航することはイコール朝日杯FS・有馬記念に騎乗ができないということにもなる。

 川田騎手は現在JRAリーディング2位のトップジョッキーで、朝日杯FSへ出走するダノンスコーピオンをはじめ多くの馬へ騎乗する予定だった。川田騎手は日本へ残って多数の馬へ騎乗するか、ほとんどの予定をキャンセルしてラウズオンリーユーを選ぶ二択が迫られた。そして、川田騎手は後者を選択した。

 その理由について川田騎手は馬主の『DMMドリームクラブ』を通じて「どんな状況であってもラウズオンリーユーに乗れるなら香港に行くという気持ちに迷いはありません。ラウズは僕の夢を叶えてくれた馬です。乗れるならどんな状況でも行きます」と、パートナーへの熱い想いを発表した。また、ダノンスコーピオンなどの騎乗をキャンセルする件については「ご迷惑をかける方全てに直接経緯を説明して納得してもらいました。全ての方に良かったと言ってもらえるように全力で勝ちにいきます」と、関係者から理解を得られたことも発表した。

 川田騎手はラウズオンリーユーの今年5戦のうち3戦騎乗している。騎乗できなかった2戦は、ともに新型コロナが猛威をふるっていた春先の海外でのレースだ。トップジョッキーで騎乗依頼の多い川田騎手にとって、その2戦はどうしても騎乗を断念せざるを得なかった。

 そんな中、今回川田騎手が断りを入れた関係者が香港行きを認めたのは、ラウズオンリーユーがブリーダーズCを制する快挙を成し遂げたからではないだろうか。ファンのみならず関係者までもがブリーダーズC勝利に沸き立ったからこそ、「最後も川田騎手で」という気持ちになったと思われる。

 果たして、川田騎手は異国の地で再び満面の笑みを浮かべてハートマークを作ることができるだろうか。お熱いカップルのラストバカンスが無事に終わることを願いたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……