JRA「横山典弘×安田翔伍」コンビが買えるワケ、中日新聞杯(G3)キングオブコージの覚醒に欠かせなかった関東の大ベテランの助言

 11日に中京競馬場で行われる中日新聞杯(G3)は、G3ながら8頭の重賞ウィナーが顔を揃える異例の豪華メンバーが集まった。

 その重賞勝ち馬の中の一頭、キングオブコージ(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)は怪我による長期休養明けの前走オールカマー(G2)で9着とまさかの大敗。叩き2走目での巻き返しを狙う。

 キングオブコージを管理する安田翔厩舎と、横山典弘騎手はプライベートでも懇意にしていることで知られるが、レースでタッグを組んだ時の相性は抜群だ。

 過去5年間で横山典騎手が同厩舎の管理馬に騎乗したのはのべ32回。その半数にあたる16回で馬券圏内に入っており、その複勝率は驚異の50%。二桁以上の騎乗回数がある厩舎の中では断トツの好相性を誇っている。また勝率も18.8%と、厩舎自体の勝率9.5%と比べると、約2倍と非常に優秀な成績であることが分かる。

 また、厩舎の管理馬の中でも、期待の高い馬や勝負をかけるレースでは横山典騎手が起用されることも多く、ワンダーリーデルやクラヴェルなどの実力馬も横山典騎手が主戦を任されている。

 普段横山典騎手はあまりメディアへの露出を好まないことで知られている。しかし、先月のクラヴェルでのエリザベス女王杯(G1)や、昨年のキングオブコージが勝利した目黒記念(G2)のレース後には饒舌にインタビューに応じており、その際には厩舎の仕事ぶりを絶賛するコメントを出すなど陣営との深い信頼関係が垣間見えた。

 今回、中日新聞杯に出走するキングオブコージもまた、両者の信頼関係によって、本来のポテンシャルが引き出された一頭といってもいいだろう。

 デビュー5戦目で未勝利を勝ち上がったが、1勝クラスで足踏みする状況が続いたキングオブコージ。それまでは主に岩田康騎手など5人の騎手が騎乗していたが、能力を引き出せないまま精彩を欠いていた。

 だが、4歳になった2020年1月のレースから横山典騎手に乗り替わるとまるで別馬のような快進撃を見せる。このコンビで破竹の4連勝を決め、一気に目黒記念を制したのだ。
この背景には横山典騎手の距離適性に関する助言が大きいと安田翔師が話しており、同馬の元来の適性と素質の高さを見抜いたコンビによるファインプレーかもしれない。

 その後、G1を見据えた休み明けの京都大賞典(G2)で3着に敗れた後、まさかの故障が発覚したことは誤算だったが、G1級の素材であるという認識は変わらないと語っている。

 その中で迎えた前走のオールカマーは思わぬ大敗も、「休み明けで出来は4割ほどだった」と本調子には程遠い状態であったことを明かしており、一度使われた今回での一変にも期待できそうだ。

 また、鞍上の横山典騎手は、26年続けてきた連続重賞勝利記録の更新に黄色信号が灯っている。今年未勝利の重賞を勝利して、滑り込みの記録更新といきたいところである。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

パチンコ新台「時短突破=3連チャン」が高ループする激アツ仕様! 新台分析- Pデビルメイクライ4 クレイジーバトル-

『ミリオンゴッド』や『ハナビ』などのパチスロ人気シリーズを数多く手掛ける大手ユニバーサルエンターテインメント。年末には系列メーカーから『沖ドキ!DUO』(アクロス製)が登場を予定している。

 5号機沖スロ市場を席巻した一大コンテンツ『沖ドキ!』。その後継機となる本機は、「32G連チャン」「最大90%継続の天国モード」「1G連」といったお馴染みのゲーム性が継承された仕上がりだ。

 そして、今作には新たな要素としてボーナス後33G目にのみ発生する可能性がある激熱フラグ「ドキハナチャンス(期待度50%オーバー)」を搭載。ハナちゃんランプ点灯で「BB+天国モード以上!?」、ハナちゃん&カナちゃんランプ点灯なら「BB+天国モード以上&1G連!?」という大きな恩恵を手にできるという点も魅力となっている。

「1万8000枚」マシンが活躍中の6号機沖スロ市場へ、更なる活気がもたらされるのか。本機に対する期待は高まるばかりだが…。

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 そんなユニバーサルエンターテインメント関連の新機種といえば、一足先にパチンコ分野へ導入された大型タイアップ機も忘れてはならない。約72%で最大3000発がループする強力RUSHに、熱い視線が注がれている状況だ。

『Pデビルメイクライ4 クレイジーバトル』(メーシー製)

■大当り確率:約1/319.68
■右打ち中図柄揃い確率:約1/1.39
■ラウンド:3Ror5Ror10R
■時短:1回or100回

〇〇〇

 大当り確率は約1/319.68の1種2種混合タイプ。初当り時は時短1回が付与され「CRAZY BURST」へ移行し、ここで約1/1.39を射止めることができれば「CRAZY BOUNTY」に突入する。突入期待度は約72%だ。

 CRAZY BOUNTYは上乗せ特化ボーナスで、3回のリミット到達まで時短100回転が継続。ここでは実質3連チャンが濃厚となり、その全てが10Rだった際は一度に3000発を獲得できる仕様だ。

 リミット到達後は再び時短1回の「CRAZY BURST」へ突入。つまり、約72%で最大3000発がループするという強烈な一撃性を有しているのである。

 演出に関しては、通常時はミッション系演出から狂闘演出へ発展。その後に「CRAZY BATTLE」が始まればチャンスとなる。これがメインルートとなり、「FINAL BATTLE」に発展で激アツだ。

 CRAZY BURST中は3種類の演出パターンから好みで選択でき、チャンス告知の「NERO MODE」はドラムにキャラが揃えば大当り濃厚。一発告知の「DANTE MODE」はダンテが魔人化すれば、ミッション告知の「LADY&TRISH MODE」はミッションをクリアできれば大当りに大きく前進する。

 CRAZY BOUNTY中は複数回に渡ってラウンド上乗せが発生するゲーム性で、消化中の上乗せ期待度はアイコンの種類で示唆。期待度はネロ→レディ&トリッシュ→ダンテの順に高まり、魔人ネロ・バージルの出現は大量上乗せの合図となるようだ。

PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYキャンペーンまとめ【12月10日最新版】

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

今やクレジットカードに次ぐ利用率となったスマホ(QRコード・バーコード)決済サービス。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、よく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的なPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYの最新キャンぺーンを紹介するので、自分がよく使っているスマホ決済サービスの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

【PayPay】キャンペーンまとめ 

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[PayPayカードのみ]2.500pt/回・月
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パチスロ『ジャグラー』で“爆勝ち”できる立ち回り術!? 狙い目の機種も合わせて紹介!!

 今後も生き残り続けるヒットシリーズといえば、間違いなく『ジャグラー』だろう。毎月新台がリリースされるなか、同シリーズは「GOGOランプが光れば当り」というお馴染みのゲーム性を継承し、スペックもボーナスのみで出玉を増やすノーマルタイプを採用している。そのシンプルかつ遊びやすいゲーム性は、今後も老若男女問わず愛され続けていくことだろう。

 そんな『ジャグラー』シリーズだが、本機の魅力はゲーム性だけでない。知識と固い意志さえあれば、 比較的勝ちやすい機種なのである。そこで今回は、「とにかく+収支を目指したい」という方のために、『ジャグラー』で勝てる立ち回り術をご紹介したい。

 まず最初に知っておいて欲しいことは、『ジャグラー』シリーズのそれぞれの特徴を理解することだ。「1.機種によって性能が異なる」「2.基本的に高設定ほどRB(レギュラーボーナス)確率が高い」「3.基本的にBB確率に大きな設定差がない」。この3点を知っておくだけで確実に勝率アップに繋がる。

『ジャグラー』は多数の機種がリリースされており、その中でも狙い目は設定6の出玉率が「109%」を超えている機種だ。現行機だと『マイジャグラーV』『マイジャグラーⅣ』『マイジャグラーIII』『ファンキージャグラー2』『ファンキージャグラー』である。『ジャグラー』を打つときはこの5機種から選ぶようにしよう。

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パチンコ新台「8万発」など爆裂報告が浮上…注目の「時短上書き」マシンの評価は? 初打ち実戦速報- P真・花の慶次2~漆黒の衝撃~EXTRA RUSH-

甘デジ「確率1/89×10R比率50%」の超新星が降臨! 新台分析-パチンコ編-

 朝一から『ジャグラー』を打つ方もいるが、本シリーズはスペック的に“ボーナス履歴”で設定推測ができる。そのため、夕方以降からデータカウンターを見て立ち回ることで、より確実に「+収支」を目指すことができるのだ。

 データカウンターをチェックする時のポイントは、「ボーナス合算確率」「RB確率」の2点。よく「ボーナス合算が軽いから打とう」という理由で台を選んでいる方がいるが、それはやめておいた方がいい。というのも『ジャグラー』は、BB(ビッグボーナス)確率にさほど設定差がないため、低設定でもたまたまBBに偏って伸びることがある。それゆえ、安易にボーナス確率だけで判断して立ち回ってしまうと、結果的に痛い目を見てしまうこともある。

 そして『ジャグラー』を実戦する上で最も重要なことが、“設定6だけ”を狙って打つことだ。「高設定っぽいから打ってみるか」ではなく、「ほぼ設定6濃厚だから打つか」という思考が大切だ。逆に、良さげな台が空いてなければ「その日は打たずに帰る」くらいの頑強な意志を持っておいた方がいいだろう。

 筆者が打つ基準として目安にしているポイントは、「ボーナス合算確率が1/130以上」「RB確率が1/240以上」の2点である。BB確率はあてにならないのでほとんど見ていない。また、あまり深追いしすぎると取り返せなくなる可能性があるので、しっかり投資金額も決めて実戦に挑んでいる。

 とにかく手堅く立ち回ることが大切なので、月間で「+収支」を目指したいユーザーは是非参考にしてみてほしい。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

甘デジ確率帯ながら「右ALL1000発」の激アツRUSHに突入! 当る気しないモードから事態は一転!?

 日電協と回胴遊商が運営する「パチスロサミットONLINE」にて「Pキャラグランプリ2021」なるファン投票企画が開催されている。おお、いよいよパチンコ関連メーカーにおけるオリジナルキャラのナンバーワンを決める時が来たかと思ったら、なんとホールのオリジナルキャラであった。

 それにしてもご当地ゆるキャラよろしく、こんなにいたのかと驚きである。ちゃんと見るとコンセプトや繋がりが明確なものから、迷走が見え隠れしたり、適当に用意しただろと思わるものまで幅広く興味深い。なかには非公式マスコットキャラまでいる。

 もっと他の部分に力を入れるべきと思ってしまったが、業界を盛り上げるための新たな取り組みなのだろう。納得したりしなかったりしたところで実戦開始である。

 まず打ったのは『ぱちんこ仮面ライダーGO‐ON LIGHT』。もっと評価されてもよいのではないかと思っている機種だが、私の愛に応えて今回も23回転で初当りをプレゼントしてくれた。さすがである。

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 しかし、時短の120回で引き戻すことができず単発で終了。時短でも約70%の継続率があるので適度な連チャンを期待したが、少し望みがすぎたか。

 続いては『P JAWS3 LIGHT』にチャレンジ。甘デジ確率帯ながら右打ち中はすべて1000発になる出玉感は魅力的。一撃1万発も夢ではないスペックで10万発に大きく前進したいところである。

 ところが、待てど暮らせど当りがこない。それどころかスーパーリーチにも発展せずに虚しく玉を浪費する展開。長い間パチンコを打っていると、こういう自分のなかで「これは絶対当たらない回」という状況があるもので、そんな雰囲気がビンビンしている。

 ここは勇気ある撤退も考えたが遊タイムが搭載されているのでまごまごしているうちに離脱タイミングも逃し、死なばもろともの一蓮托生モードに突入。こうなると逆に大当り&RUSH突入濃厚な遊タイムまで行ってもらわないと間尺に合わない。

 そんなところで赤保留が出現。回転数をチェックすると328回転。出た、遊タイムストッパーのフラグ発動。真・絶叫カットインや金系予告など当てる気まんまん日曜日で正直観念したが、これがなんと大外れ。

 普通ならブチ切れしているシチュエーションだが、よく外したなと自分で自分を褒めてやりたい気分である。それにしても今回の当たらなさ加減はすさまじい。これひょっとしてRUSH入っても連チャンしないパターンでは、と心配になる。

 無事に遊タイム発動からRUSHに突入すると3回転目で一撃討伐チャンスを見事に仕留め連チャン達成し胸をなでおろす。結局連チャンは3発で終了してしまったが、3500発以上の出玉で負債をかなり挽回できた。遊タイムさまさまである。

【G店】
・今回のトータル出玉 -1802発(シーズン総収支 -2014発)
・実戦機種 2台(計19台/32台)

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート(大当りさせた)台、16台/33台中・収支 -12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支 -16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支 +3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支 +12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支 -803発】
F店【実戦機種50台コンプリート、収支 +18618発】

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRAソダシ連敗を予告した「決定打」とは? 武豊ウォーターナビレラも油断大敵、大混戦の阪神JF(G1)で求められるのは圧倒的な分析力

 12日、阪神競馬場では阪神JF(G1)が開催される。桜花賞(G1)と同じ阪神芝1600mを舞台に争われる2歳女王決定戦は、過去にもウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなど多くの名牝を輩出したことでも知られている。

 昨年は例年以上にクラシックに直結した年だった。阪神JFを制したソダシは桜花賞でも優勝し、2着馬サトノレイナスとワンツーフィニッシュを再び決めている。そして日本ダービー(G1)に挑戦したサトノレイナスは2番人気の支持を受けたほど高く評価された。

 また、オークス(G1)でソダシが圧倒的1番人気を背負って敗れながらも、優勝したのは阪神JFの3着馬ユーバーレーベン。阪神JFの結果が来春のクラシックに直結したように、ハイレベルな一戦だった。

 しかし、非常に注目度の高いレースであることに疑いはないものの、今年に関しては早くも大混戦の様相を呈している。

 戦前の下馬評ではデビューから3連勝でファンタジーS(G3)を制した無敗馬ウォーターナビレラ(牝2、栗東・武幸四郎厩舎)、2018年のマイルCS馬ステルヴィオの全妹ステルナティーア(牝2、美浦・木村哲也厩舎)、アルテミスS(G3)を制したサークルオブライフ(牝2、美浦・国枝栄厩舎)らが人気を集めそうだが、いずれも抜けた存在という訳でもない。

 まだまだキャリアの浅い2歳馬のレース。ここが初顔合わせとなる馬も多数出走してくるだけに、アッと驚く人気薄の激走があっても不思議ではないだろう。

 やはり難解さに拍車を掛けているのが、出走馬に対する情報量の少なさである。すでにキャリアのある古馬であれば、過去のレースを目にする機会も多く、ある程度の力関係も推し量ることも可能だ。

 だが、2歳馬は早くても6月の新馬戦で、阪神JFの行われる12月まで半年にも満たない僅かな期間しかない。最短でデビューした馬ですらそうなのだから、キャリア1戦や2戦の馬が大半を占める。有力視されるウォーターナビレラでさえ3戦と多くないのだ。

 しかも、予想をしようにも新聞やTVなどのメディアで報じられる情報はホンの一握りに過ぎず、これでは丸腰で戦場に赴くようなものだろう。かといって我々一般のファンには、世間に出回っている表面的な情報を鵜呑みにするしかない。

 さらに、競馬専門紙の記者やトラックマンは取材相手の調教師や馬主に配慮し、耳触りのいい情報を出すことも多く、本当に知りたい関係者の本音を知る手段はないに等しいといえる。

 先日のチャンピオンズC(G1)でも初ダート挑戦のソダシに対し、多くのメディアが血統的な背景からダート適性に問題はないと報じていた。それを信じたファンは2番人気に支持したが、結果は周知の通りの秋華賞に続く連敗。見せ場を作れたのは最後の直線までで、白毛のアイドルホースは無抵抗のまま、馬群に飲み込まれていった。

 この結果に「騙された」「信じるんじゃなかった」「どうして本当のことを教えてくれなかったのか」と感じたファンは決して少なかったはずだ。にもかかわらず、結局はメディアが流す情報を頼りにするしかない現実から逃れる術はないというジレンマに陥ってしまう。

 そんな我々に救いの手を差し伸べてくれたのが、プロの馬券集団『ワールド競馬Web』の担当者だ。彼らの最大の武器は何といっても独自の情報ルートである。ダービージョッキー大西直宏元騎手を筆頭にレジェンドクラスの競馬関係者が多数在籍しており、その情報量の多さや的確さは一般のメディアとは段違いだ。

 現役の調教師や騎手とも密接なパイプを持つ彼らは、デビュー前から競走馬の様々な情報を把握。その適性や将来性などを見抜いてきた。例えば先述したソダシにしても惨敗した秋華賞(G1)のときから、『危険な人気馬』というジャッジを下していたというのだから恐れ入る。

「秋華賞はまさに会心のレースでしたね。ソダシの危うさに気付いていたことも大きかったです。単勝1倍台の断然人気に支持されたソダシに対しても『買うべきはソダシではなく、同馬主のこの馬』という勝負情報を現場サイドから入手していましたから。

決め手となった情報については『企業秘密』のため、詳細をお伝えすることはできませんが、本命に指名した4番人気アカイトリノムスメから馬連2250円、3連単2万6410円の的中に成功しました」(ワールド担当者)

 さらに聞いてみたところ、現3歳世代の牝馬G1でも昨年の阪神JFから桜花賞、オークス、秋華賞と全て的中しているとのこと。いくら情報が多くとも、最終的なジャッジを的確に行えなければ、ソダシを軽視するだけでなく、伏兵のアカイトリノムスメに◎を打つことはできなかっただろう。

「メンバーの皆様からは『牝馬戦にも強い』『混戦の時こそ頼りになる』と大反響を頂戴しました。勿論、今年の2歳重賞もコンスタントに的中していますよ。キャリアが浅い上、世間一般に出回る情報が少ない2歳戦は、一般のファンには難しいと思います。

ですが、我々のようなプロにとって、情報量で決定的な差をつけられる2歳戦は、むしろ長年弊社のドル箱のようなレースなんです。大混戦ムードとなっている今年の阪神JFも、すでに人気の盲点となりそうな『自信の特注馬』を見つけていますよ」(同)

 なるほど……。言われてみれば、しがらみがないからこそ関係者からオブラートに包まれていない本音を聞き出すことが出来るという訳か。確かに喉から手が出るほどの魅力的な話ではあるが、教えてもらえなければ意味がない。何とかコッソリ教えてもらえたりしないのだろうか(笑)。

「この記事をご覧の読者を対象として、【阪神JF・絞りに絞った3頭】を特別に無料で提供いたしますのでぜひご覧ください。今回はさらに、初めて『ワールド競馬Web』をご利用の方に、朝日杯FS、有馬記念、そしてホープフルSと年内の残りのG1も大西直宏監修の厳選注目馬を毎週無料で公開します。阪神JF以外のレースでも、人気を集めそうな陣営の『本当の評価』や一般のメディアに出ない『裏話』なども入手していますから自信があります」(同)

 今年も12月に入り、年内の競馬開催も残り少なくなりつつある。秋競馬で調子の悪かったファンにとっても、プロの実力を体験できるまたとないチャンス。しかも無料で提供してもらえるというのだから、ぜひともこのビッグウェーヴに乗ってみたいものだ。

CLICK→【無料公開!阪神JF・絞りに絞った3頭】ワールド競馬Web

※本稿はPR記事です。

2800万円のコーヒー豆、落札した茨城のカフェの戦略…コロナ禍でも堅調なワケ

 近年、「コーヒーはワインの世界に似てきた」といわれる。理由はいくつかあるが、高品質なコーヒー豆に驚くような価格がつくのもそのひとつだ。

 突然だが「2833万円のコーヒー豆」――と聞いて、想像がつくだろうか。今年のコーヒーオークションで実際にあった話だ。

 コーヒー業界では、その年の魅力的なコーヒー豆を競り落とすオークションがある。代表的存在が、中米パナマの国際品評会「ベスト・オブ・パナマ」だ。同品評会は、コーヒー豆の品種とウォッシュド(水洗い)やナチュラルプロセス(天日干し)といった加工方法別に部門が分かれ、各部門に豆が出品される。近年は、こうした高級豆の落札価格が高騰している。

 今年はコロナ禍でオンライン開催となり、以前のライブ感は薄れたが、史上最高値で落札された。落札したのは、日本のサザコーヒー(本店:茨城県ひたちなか市)だ。

 落札価格は「1ポンド=2568ドル、100ポンド=25万6800ドル(当時のレートで約2833万円)」。つまり約450kgのコーヒー豆を2800万円以上で買ったのだ。輸送費、検疫費、焙煎費や利益を勘案すると、「コーヒー1杯3万6000円」で出さないと採算が合わない。

 なぜこんな高値で買い、これからどうしたいのか。同社社長に真意を聞いた。

「2009年から世界一のパナマゲイシャコーヒーを買っています。パナマ産のゲイシャ品種のコーヒー豆で、その年飲んだコーヒーのなかで一番インパクトがあり、おいしいと思う味。ぼくの最大の強みは、なんのしがらみもなく『一番おいしいコーヒー』に常にアクセスできることです。それを毎年実行してきました」(サザコーヒー・鈴木太郎社長)

「一番おいしいコーヒーにアクセスできる」には説明が必要だろう。鈴木氏は20代後半から、父の誉志男氏(創業者、現会長)が購入した南米コロンビアの自社直営「サザコーヒー農園」に派遣されてコーヒー栽培に従事。同時に品質管理も学び、スペイン語を習得した。帰国後は渡航を繰り返し、コーヒー豆の買い付けと共に「品評会の国際審査員」も務める。国内外の人脈も豊富で、コロナ禍で渡航できなくても最新情報が入手できるのだ。

 その情報力を駆使した購買活動だが、2833万円の豆はかなり高額に思うが……。

「本当の世界一」をコーヒーなら体験できる

「今回の落札額は、史上最高値だった昨年数字の約2倍。さすがに高すぎると思いましたが、みんな(他の落札業者)が押せないボタンを押しました。ぼくはこう考えています。

 世界一高価な家、車や時計などは想像がつきません。世界一のワインも飲む機会は難しい。でも世界一のコーヒーなら、その価値をみなさんと味わうことができるのです」(同)

 最近の同社が掲げる言葉に、「しあわせは香りから」と「しあわせの共有」がある。前者は、コーヒーを楽しんでほしい思いで、後者は、たとえば次のようなイベントだ。

 11月12日と13日、東京都と茨城県の店舗では「第3回パナマゲイシャ まつり」が開催された。焙煎した上記の落札豆を4分の1分量のミニカップ(9000円相当)にし、採算度外視の「500円」で提供。都内の店では行列ができ、テレビの取材も入るほど話題を呼んだ。

 筆者も一般客として並び、500円で味を楽しんだ。入店を待つ間、行列に並んだ前後の人に話を聞いたが、「以前からゲイシャを飲んできた」コーヒー通の男性もいれば、「SNSで情報を知って並んだ。ゲイシャを飲むのは初めて」という男女2人連れもいた。

 各店では別の高級豆「ベストオブパナマ ゲイシャナチュラル優勝<ヌグオ農園>」(3万6000円相当の豆)を1万5000円で販売するなどもした。味の違いを伝える戦略だ。

「ゲイシャの味と価値」を多くの人に知ってほしい

「ゲイシャ種は『花のような甘い香りと野生の甘い果物のような味がする、チョコレートのようなコーヒー』で、豆の味と価値を多くの人に知ってほしいのです。

 同品種がパナマで発見された翌年の2005年に、初めてその存在を知りました。縁あって発見者のピーターソン一家が運営する『エスメラルダ農園』に行き、サンプル豆をもらったのが07年か08年。その味に衝撃を受け、09年の品評会オークションで初落札できました」(同)

 鈴木氏は、オークション以外でも高品質なゲイシャ豆を買い続け、焙煎して販売する。その一方、イベントでは時に無料で来店客に試飲してもらう。同社名物の“タダコーヒー”だ。

 近年はゲイシャの価値を知るコーヒー好きも増え、徐々に知名度が高まるが、同氏は国際審査員として、品評会の審査員の点数と味への評価も図表化した。

 同時に近年の価格の高騰にも厳しい目を注ぐ。

「コーヒーがマネーゲームの投機対象となっています。その豆を焙煎して味を再現できない、焙煎業者以外のブローカーが落札する時も。過去には『落札したけど高すぎて手に負えないから買ってくれ』と言われて当社が購入したこともありました」

 鈴木氏は21世紀以降のコーヒーオークション価格のグラフも作成する。熱情の一方で引いた視点も持っているようだ。

「こだわる」が「押し付けない」のも流儀

 サザコーヒーが消費者に支持されるのは、コーヒーにこだわりつつ、お客に押し付けないのも大きいだろう。そもそも嗜好品のコーヒーの好みは人それぞれだ。なかにはコーヒーが苦手な人、紅茶やほかのドリンクが好きという人もいる。

 同社の旗艦店「サザコーヒー本店」(ひたちなか市共栄町)では、さまざまなドリンクメニューを用意する。同社の本当の強みは「飲食+物販+オンライン」の三位一体だ。

 コロナ禍でも客足は堅調で、パンメニューやケーキなどのスイーツも人気だ。本店の正面入り口から入った奥が喫茶コーナーだが、その手前には物販コーナーがあり、多種多様なコーヒー豆やカステラなどの茶菓子、食器類や雑貨が並ぶ。

 店で飲んだコーヒーの味を気に入ったお客が、帰りにコーヒー豆を買うケースも目立つ。レジ回りに豆を置く喫茶店は多いが、サザ本店は目の前でコーヒー豆が次々に売れる。一番人気は「サザスペシャルブレンド」(200gの豆は1200円。税込み、以下同)で、「(徳川)将軍珈琲」(同1500円)も人気だ。

老舗でも「攻めの経営」を続ける

 サザコーヒーが創業されたのは1969年で、鈴木社長の生まれた年だ。

 父の誉志男氏が家業の映画館「勝田宝塚劇場」(1942年開館、84年閉館)の一角に小さな喫茶店を開業したのは27歳の時。月刊「喫茶店経営」(柴田書店)や専門書で知識を得て、先輩店主から焙煎などの基本を学んだ。自ら焙煎や淹れ方を試行錯誤し、海外の産地にも足を運び、コロンビアに農園まで購入して、理想とするコーヒーを追究した。

 その基盤となるのが本店で、何十年も通い続ける常連客も多い。

 こうした老舗店は保守的になって衰退する例も多いが、同社は攻めの経営を温故知新でも行う。誉志男氏は2021年1月に「渋沢栄一仏蘭西珈琲物語」(200gの豆は税込1500円)を発売し、売れゆきは好調。大河ドラマ「青天を衝け」にもコーヒー器具を提供した。

 父とは違う路線を歩む太郎氏は、2020年10月「ゲイシャハンター」(100gの豆は同2000円)を発売。21年のゴールデンウィークにはスイーツとして「ジェラート」も発売した。

 若手社員を巻き込んだ販促企画も行う。そのひとつが「コーヒー豆の自動販売機」だ。物販で人気の豆を自販機で提供という、ありそうでなかった取り組みが興味深い。

「思いつき」を軌道に乗せていけるか

 同社の歴史と向き合うと、会長も社長もひらめき型で、ときに「思いつき」のような無鉄砲な行動をするのも特徴だ。それをなんとか軌道に乗せる従業員の努力が見逃せない。

 前述したコロンビアの農園では、栽培中のコーヒー原料となる樹木がこれまでに3回、サビ病などで全滅。近年、ようやく安定収穫できるようになった。

 また、現在の大洗店は、もともと別のコーヒーチェーンが入居していたが、東日本大震災の津波被害を受けて撤退。本店も被災したサザコーヒーが地元の懇願を受けて出店。店を運営するとともにバリスタ育成を強化し、国内有数のバリスタが育った。

 今年秋に稼働した、ひたちなか市の新工場には、ドイツ製プロバットなど最新鋭のコーヒー焙煎機を導入。世界各地から仕入れた良質なコーヒー豆を、各豆の持ち味を生かしながら焙煎できる。今後は大手スーパーへの供給にも力を入れ、注文の電子化も進める。

 ある社員は、こう話す。

「社長は、ときに突拍子もない行動をとり、ついていくのが大変ですが、『世界一価値あるコーヒー屋』をめざす信念とロマンがあります。その実現に向けて一緒に進んでいきたい」

 コロナ禍で飲食業は大打撃を受けたが、混迷時代は見方を変えればチャンスでもある。国内最大手のスターバックスは年間約100店の新店を開業し、存在感をますます高める。

 店舗数はスタバの100分の1にすぎない茨城のカフェだが、意外性のある活動で巨象の前足にかみつくような戦略をとる。今後どうなるか。そのひらめきと実行力を注視したい。

(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

1962年生まれ。(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。

JRA 香港ヴァーズ(G1)武豊「絵に描いたような大団円」感動のラストランから“20年”!ステイゴールドそっくりの息子が父へ捧げる「3勝目」

 12日、シャティン競馬場で行われる香港ヴァーズ(G1に、日本からはグローリーヴェイズとステイフーリッシュ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)の2頭が参戦する予定だ。

 注目度の高さはやはり2年前にG1初制覇を飾った思い出のレースでもあるグローリーヴェイズだろうか。2年越しの連覇を期待しているファンも多かったようで、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは1.4倍と圧倒的な支持を集めている。

 一方、話題性では、ステイフーリッシュも負けていない。同馬はステイゴールドの産駒であり、父が生涯最後にして最高のパフォーマンスを見せた香港ヴァーズへ出走するのだ。

 オルフェーヴルやゴールドシップなど数々の大レースを制した馬を種牡馬として送り出したステイゴールドだが、自身の現役時代は、G1を勝てないどころか、むしろ重賞で惜敗続きの善戦マンとして有名な馬だった。

 重賞タイトル獲得までの道のりは長く、初挑戦だった1997年の京都新聞杯(G2)から、念願の初勝利となった2000年の目黒記念(G2)までなんと25連敗を喫した。その間に2着が7回でうち4回がG1レースと、決して弱い馬ではなかったにもかかわらず、あと一歩でレースを勝てないことが転じて「稀代のシルバーコレクター」の愛称で親しまれた。

 そんなシルバーコレクターが馬名の通りゴールドに光り輝いたのが、ラストランとなったこの香港ヴァーズだ。

 節目となるキャリア50戦目で、初めてG1の1番人気に支持されたステイゴールドは武豊騎手とのコンビで出走。まずまずのスタートから後方待機策を取ると、淡々とした流れで進むなか、3コーナーで早めに仕掛けたL.デットーリ騎手のエクラールが、1頭だけ抜け出る展開で最後の直線を迎える。

 これに負けじと外から一気に加速したステイゴールドは、単独の2番手へ追い上げる。

 しかし、先頭のエクラールとの差はなかなか詰まらないどころか右にヨレてしまうロスがあった。そんなピンチでも武豊騎手は冷静に対処し、再び追撃態勢に戻る。その結果、ゴールまで残り僅かながら、エクラールとの差を詰めていき、なんとかアタマ差で交わしたところがゴールだった。

「まるで背中に羽が生えたようだった」

 ディープインパクトについて「飛ぶように走る」と後に語った武豊騎手だが、実はステイゴールドのラストランでもすでにそう評していたことは、意外に知られていないかもしれない。

 この勝利は自身初のG1勝ちになるとともに、日本産馬・日本デビュー馬として初の海外G1制覇となった。記憶にも記録にも残るメモリアル勝利について武豊騎手は「まさに絵に描いたような大団円」と、パートナーへ最高級の賛辞を送った。

 感動のラストランから17年。18年にステイゴールド産駒として初めてクロコスミアが香港ヴァーズへ出走(10着)した。そして、その3年後の今年、ステイゴールドと同じ社台レースホースの勝負服でその産駒のステイフーリッシュが父と同じレースへと挑む。

 近4走は心房細動による競走中止のアクシデントなどに見舞われて、馬券圏内へ好走できていないが、国内最終追い切りでは栗東坂路で50秒7の好タイムをマーク。レースを使われながら徐々に状態を上げている。

 同馬の大きな特徴と言えば、父とそっくりな成績である点だろう。18年の京都新聞杯(G2)勝利を最後に勝ち星には恵まれず、その後も善戦まではいけても3勝目は遠く、現在28戦2勝ともどかしい成績だ。

 だが、その京都新聞杯では、今回ライバルとなるグローリーヴェイズに完勝していることは見逃せない。すでにG1馬となったライバルに実績では劣っていることは否めないが、まだ逆転するチャンスはあるだろう。

 果たして香港ヴァーズで20年ぶりに社台の勝負服が先頭で、ゴールを駆けるシーンが生まれるだろうか。ステイフーリッシュが3年7ヶ月ぶりに勝利の美酒に酔う姿を見られることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

人生100年時代の大学!? LRCとは

シニアのあり方とは?

「人生100年」といわれ始めて久しい。織田信長が「人間、五十年」と吟じて舞ったことを考えれば、なんだかちょっと申し訳ない気持ちすらする。

筆者は現在、53歳。自分では、シニアとヤングの真ん中くらいにいるつもりだが、編集部では、もはや古参。若い編集者にいわせれば、いやいや53歳は立派なシニアだよ、ということになるだろう。

何歳からがシニアなのかという議論はさておき、魅力的なシニアにはなっていきたいものである。そこに欠かせないのは「経験」と「学び」ではないかと筆者は思う。これまでのことと、これからのこと。特に後者に関して「もうこれ以上、学ぶことなど何もない」と諦めた瞬間に、人は一気に年老いてしまうような気がしてならない。これが、53歳の本音だ。

この連載では、そんなシニアの本音に迫りつつ、人生100年といわれるこの時代のシニアのあり方について、迫っていこうと思う。

文責:ウェブ電通報編集部


LRCロゴ

「シニアのための大学」とは、「複線的な人生」へのチケットである。

早稲田大学が2022年の4月に立ち上げるLife Redesign College(以下、LRC)について、早稲田大学 社会人教育事業室 室長 守口氏はこう語る。「これまでは、直線的な人生だったんだと思うんです。一流の大学に入って、一流の会社に勤めて、それなりに出世をして定年を迎えて、あとは悠々自適な老後を送る、といったような。成功のパターンが、ひとつだったんです。だれもが、そのパターンを目指していた。でも、この時代、そんな直線的な人生ではない。価値観も多様化しているし、選択肢は無数にある。そうした「複線的な人生」に応えるのが、LRCの役割だと思うのです」

学びといわれると、若者のためのもの、そしてたとえば社会人になるための「手段」であるかのように思ってしまいがちだが、そうではない。社会人が学んでもいいし、シニアが学んでもいい。そこでシニアのための学校。これは、当たり前のようでいて新しい話だ。

守口氏いわく、LRCのポイントは、大きく三つだという。「ライフリデザイン」「多様な能力を生かすカリキュラム「コミュニティづくり」だ。今まで何をしてきたのか?これから何をやりたいのか?という人生の再設計。多様な才能や経験を、社会にどう生かしていくのか。そして、後進への伝承も含め、それをどう発信していくべきなのか。どうやって、そのための仲間をつくっていくべきなのか。

守口剛氏:早稲田大学 社会人教育事業室長 早稲田大学政治経済学部卒業、東京工業大学博士課程理工学研究科経営工学専攻修了、博士(工学)。立教大学などを経て、2005年より早稲田大学商学学術院教授、2018年より社会人教育事業室長を兼務。専門はマーケティング。
守口剛氏:早稲田大学 社会人教育事業室長
早稲田大学政治経済学部卒業、東京工業大学博士課程理工学研究科経営工学専攻修了、博士(工学)。立教大学などを経て、2005年より早稲田大学商学学術院教授、2018年より社会人教育事業室長を兼務。専門はマーケティング。

シニアの未来に、広告会社はいかにコミットしていくのか?

「もう数年前ですが、電通のクリエイティビティ・ネットワークをより社会のために、たとえ新領域であったとしても生かせないかという命題がありました」と電通BXCC田中健太氏は回想する。

「といっても企画のきっかけは極めて個人的なものでした。祖母との暮らしが長かった自分にとってシニアの生活感はとてもリアルであり、特に定年後のシニアの人生については社会的な設計に大いなる空白を感じていました。一方で、定年までの人生にはおおむね充実した社会的な設計が存在します。およそ40年間の社会人生活の手前には大学などの教育機関があり、そこで得られる知識やコミュニティは社会人生活の支えになっている。この対照的な構造から、人生100年時代には40年間にもなりえる定年後のシニア生活に対しても、同様に知識・コミュニティをもたらす教育機関が社会インフラとして必要ではないかと発想しました」

そこで2019年の夏、早稲田大学に相談を持ちかけたところ、時を同じくして早稲田大学の社会人教育事業室においても同様の課題意識をもって教育プログラムを検討していることがわかり、それから毎週のように協議を重ねてきた、という。

電通 田中健太氏:電通BXCC/Future Creative Center クリエイティブ・プランナー。 東京大学卒業後、総合商社を経て電通入社。 サービスデザイン・コンサルティングなど事業領域からブランディング・コピーライティング・映像制作など表現領域まで広義のクリエイティブ分野を横断的に活動。受賞歴に、文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、ACC、ADFEST、Young Spikes 日本代表など。制作歴に、緑黄色社会『Mela!』『結証』MVクリエイティブディレクションなど。
電通 田中健太氏:電通BXCC/Future Creative Center
クリエイティブ・プランナー。
東京大学卒業後、総合商社を経て電通入社。
サービスデザイン・コンサルティングなど事業領域からブランディング・コピーライティング・映像制作など表現領域まで広義のクリエイティブ分野を横断的に活動。受賞歴に、文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、ACC、ADFEST、Young Spikes 日本代表など。制作歴に、緑黄色社会『Mela!』『結証』MVクリエイティブディレクションなど。

電通のシニア・ビジネス・プロジェクトマネージャー兼プロデューサーの立場にある平賀氏はこう語る。「自分がやりたかったのは、シニアに“実”を作りだすこと。“実”感、“実”践、“実”業……。定年を迎え、社会人生活がリアルの世界の全てだった世代が、定年を迎えても“実”を感じる世界をつくり出すこと。電通が主体となってコーディネートする『Communication (表現・伝承)』領域の科目においては、人生で蓄積したスキルや知識、経験を後世に伝承することを主軸に置いています。自分のやってきたことが定年後でも必要とされる“実”感、それらを“実”践することで、“実”業にもなっていく、そんなアカデミックだけでない“実”を提供する場、LRCがそういった場所になればという思いで今後も早稲田大学に協力していくつもりです」

早稲田大学

シニア・ビジネス・プロジェクトについて、いわゆる広告領域とは異なるように見えるが、その辺りはどうなのか。田中氏は言う。「業種としては確かに新領域です。一方で『企画』という根底には通ずるものがあります。また社会との接点においてはデザイン・コピーなど表現領域の知見は素直に生きてきます」「新規事業ではプロセスや分業が確立されていないため、企画者はクリエイティブディレクションからプロジェクトマネジメントまで広範な業務を過程で負うことになりますが、その分純度の高い全体像に帰結しやすいと考えています。仲間も徐々に増えるなど、社内外の素晴らしい関係者に恵まれ進んでいるプロジェクトであり、この場を借りて感謝申し上げます」

平賀真樹氏:コニック・ソリューション支援室 トヨタ・コニック・プロ株式会社出向。 1995年神戸大学卒業後、電通入社。シニア・ビジネス・プロデューサー。 主に営業部門において国内及び海外で自動車関連ブランドを担当。個別キャンペーンの中に一過性のキャンペーンに留まらない今後のマーケティングやサービスのフレームとなる様々な施策を企画し実施。キャンペーンプロデューサーから脱却しビジネスプロデューサーとして、プランニングからプロデュースまで幅広い領域を担当。
平賀真樹氏:コニック・ソリューション支援室 トヨタ・コニック・プロ株式会社出向。 1995年神戸大学卒業後、電通入社。シニア・ビジネス・プロデューサー。 主に営業部門において国内及び海外で自動車関連ブランドを担当。個別キャンペーンの中に一過性のキャンペーンに留まらない今後のマーケティングやサービスのフレームとなる様々な施策を企画し実施。キャンペーンプロデューサーから脱却しビジネスプロデューサーとして、プランニングからプロデュースまで幅広い領域を担当。

シニアの未来。その可能性とは?

田中氏はこう述べる。「もちろん個人差は大きいのですが75歳前後までは気力・体力が充実している傾向があり、まずは定年からそれまでの期間が充実した未来を構想しています。これまでの社会では、シニアの引退は同時にその人が持つ知見の社会的喪失を意味していましたが、そのように極端な崖を作らず、知識や経験さらには物語も含めた伝承が伝え手・受け手の双方に利のある形で成立するようCommunication(表現・伝承)のカリキュラムは構成します」

平賀氏は言う。「そのためには、企業との連携も大事。通常は企業に人材を送り出すのが大学です。ここでは企業が大学に人材を送り、また大学がさらに人材を企業に送り出す。社会で培った経験の生かし方を大学で学び、それを社会で生かす。そのような好循環、エコシステムを早稲田大学とともに作り出す。そのくらいでなければ、電通がこのプロジェクトに参画している意味がないですから」

守口氏は、LRCの将来ビジョンについて、こう語る。「まずは、50人の定員からスタートしていますが、次年度以降はその数を増やしていきたい。現在は、就学を期間1年と設定していますが、修了すればそれっきりということではなく、コミュニティをつくるという意味からも、修了者がLRCおよび早稲田大学とつながり続けることができる仕組みをつくりたい。そして、そのつながりは大学内だけで完結するのではなく、社会と共に育んでいくものであってほしい。電通がそうであったように、同じ課題意識を持つさまざまな業態の企業や団体とも連携を深めていきたい」

早稲田大学 大隈像

最後に田中氏が、こう言い添えた。「LRCのロゴデザインには少なからずアンチテーゼの側面があります。シニアはこうあるべき、という社会的な規定が強すぎるとかねてから感じていました。例えば、デザインで申しますとやさしいパステルカラーに「いきいき」や「らくらく」などの言葉が付されるようなもの。これらのデザインが適する場合もありますが、とはいえ弱者前提のデザインがあまりに支配的です。大なり小なりシニアの自己認識に外部環境が影響してしまう部分はあると思います。そこで今回はあえて蛍光の印象すらあるビビッドな黄色に、ボールドなフォントを採用し、従来のシニアのトーンを逸脱しました。ささやかながらRedesignの思想を込めています」

早稲田大学「Life Redesign College」については、こちら

電通からのインフォメーションは、こちら

本記事の作成にあたっては、電通 第2統合ソリューション局 高橋一樹氏に監修を依頼しました。


【編集後記】

最後に「かっこいいシニア、とはズバリどういう人ですか?」という質問を投げかけてみた。守口先生は「イキイキしてる、ということでしょう」と言う。

さらには、「イキイキとしている、ということは、今の自分に自信がある、ということ。その自信はどこからくるのか。肩書きとか地位とかではない。ご自身の経験や能力による、現時点のありのままの自分が社会とつながっていることで、ああ、私の存在価値はこれなんだな、という気持ちになれる」

田中氏は「遅すぎる学びはない。というキャッチフレーズに込めた思想でもあるのですが、まだピークではないという姿勢はシニアになるほどすごみに直結する印象です」。「余生がなくなっていくといいですね。働く/働かないという行動の話ではなく、『余ってしまった人生』と認識される期間を少なくしていきたいです」と言う。

シニアといわれると、心身ともに老いぼれた「弱者」か、あるいはとてつもない権力と財力を蓄えた「強者」か、みたいなイメージだが、どちらも人として「ありたい姿」ではない。

一度の人生、最期までカッコよくありたいではないか。そのためには、何が必要なのか。これは、なかなか深いテーマだ。

アスリートブレーンズ為末大の「緩急自在」vol.16

為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただく連載インタビューコラム。唯一、設定したテーマは「自律とは何か、寛容さとは何か」。謎の「聞き手」からのムチャ振りに為末さんが、あれこれ「気になること」を語ってくれます。さてさて。今回は、どんな話が飛び出すことやら……。乞う、ご期待。

為末大氏

──#15に続いて「美しさとは、何か?」というテーマでお話を伺おうと思います。今回は、政治や企業活動のあるべき美しさ、という、難しい質問から入らせていただきます。為末さんご自身も、企業経営者というお立場ですものね?

為末:政治や企業経営の難しさは、つまるところ、すべては「お客さま」が決めている、ということだと思うんです。政策の実現、利益の追求、そこに必要な倫理観。すべては「お客さま」である国民が決めること。今回のテーマである「美しさ」などは、二の次です。あなたはこの私に、何を提供してくれるんだ?という。でも、同時に「美しさ」も求められている。ここが、難しい。私自身、企業を経営していく上で、そこに葛藤があります。

──清濁併せのむ、みたいな。

為末:そう。いわゆる、大人の対応というやつです。でも、そこに「美しさ」が宿るには、いくつかの条件があると思うんです。 

──それは?

為末:一つは、一貫性です。パーパスとか、ビジョンとか、エンゲージメントとか、いろいろな言葉で表現されることだと思うんですが、一貫した主張とか行動といったものに、人は「美しさ」を覚えるんだと思います。

──覚悟とか、潔さ、みたいなことですね。

為末:そう。そこがブレだすと、美しくない。結局、自分のため、カネもうけのために動いてるだけじゃないか、という醜悪につながる。「一貫性+自己犠牲の精神」みたいなものが、美しさには必要だと思いますね。

──ああ、そのように定義してもらえると、よく分かる。

為末:透明性というのは、主張と行動がいかにつながって見えるか、ということだと思うんです。これは、アスリートのパフォーマンスにも通じることですが、言ってることとやってることがつながった瞬間に、人はそのパフォーマンスに美しさを感じる。単純に点を取った、とか、いいタイムを出した、といったことではなく、つながったーという達成感。これは、選手自身の感覚でもあると思うんですが。

為末大氏

──僕は、いわゆるサウナーなんですが、って、とんちんかんな例えかもしれませんが、サウナ好きがよく言う「整ったー」みたいな心境なんですかね?

為末:わははっ。そうかもしれません。前回、「正しい動きは、美しい」という話をさせていただきましたが、物事をきちんと整えて、結果につなげていく、というプロセスが、もしかすると「美しさ」には必要なのかもしれません。朝、玄関先をほうきで掃く、なんてことも、そういうことだと思います。別に、玄関先に枯れ葉があっても、生活になんの支障もない。でも、毎朝、それをきちんと整える。そこに美しさが生まれる。昨日と今日が、きちんとつながる。

──なるほど。

為末:政治や企業経営というものは、調整の連続なんだと思うんですね。キレイゴトだけでは、済まされない。美しいけれど、弱い。では、ダメですからね。でも、なんのために調整しているのか、そこに一貫性が見えたとき、人はそれを「美しい」と認識するんじゃないでしょうか。
アスリート出身の政治家は実際はどうかはさておいて真摯(しんし)さが期待されて当選しやすいのだと思います。真摯さとか、一貫性といったものが、その人のバックボーンからにじみ出ているから。こんなことを言うと、周りの友達から怒られてしまいそうですが、もちろん、その実績や知名度からの広告塔みたいな役割も担っているのだとは思いますが、アスリートというものは基本的に根が単純なので、そういった真摯さのようなものがにじみ出ちゃうんですよ(笑)。

──分かります、分かります。マスコミはよく「説明不足だ!」みたいなことで政治家や企業経営者をたたきがちですが、大切なことは「よくやってくれてるなー」という真摯さが伝わるかどうか、ということなんですね。

為末:それが、美しい、という感覚につながる。

──前回、お話を伺った千利休に話を戻しますが、彼がすごいのは、アーティストであり、ビジネスマンであり、政治家でもあったということだと思うんです。こんな人は、歴史上でも、なかなかいない。そして、その根底にあったものが「美しさ」への追求のように思うんです。

為末:彼のすごいところは、「私は、お茶の世界の人間です」というところにとどまらず、「お茶の世界の考え方」を世に知らしめたということだと思いますね。この世で、何が美しいのか、ということを体系化してみせたというか。政治的な意味とか、陶器の価値とかは後からついてくる。ここにも、真摯さだったり、一貫性ということの素晴らしさが見えてくる。理屈ではなく、ああ、美しいな、と人を魅了するすべを、彼は持っていたのだと思いますね。 

──なるほど。

為末:真摯さとは、言い換えれば無作為ということだと思います。作為や思惑を感じた瞬間、人はそれを醜いものだと思ってしまう。アスリートのひたむきさにも通じることですが、無作為なものに人は引かれる。美しいな、と感じる。桜の花に感動するのも、そうですよね。そこに作為はない。だから、美しいと感じる。 

──けなげさ、はかなさ、いろんなことを感じますものね。そう考えると、美しさとは、深いなあ。(#17へつづく)

(聞き手:ウェブ電通報編集部)


アスリートブレーンズ プロデュースチーム 日比より

美しさの第2弾。美しさとは、一貫性であり、自己犠牲という言葉が出てきました。ブランドづくりにおいても、同じことがいえるのではないでしょうか。ブランドの存在意義である、パーパスをきちんと設計し、そのパーパスを一貫して守る。その際には、横道に逸れずに、自己犠牲を厭(いと)わない。ここでいう自己犠牲とは、もしかすると、売り上げだけにとらわれない、そういうことかもしれないと感じます。アスリートが培ってきた「美しさ」の捉え方が、企業の商品のブランディングにも転用できる、そういった考えだと思います。そして、千利休が「お茶の世界の考え方」を社会に展開したように、アスリートの実践知を社会に展開していきたいと思います。

アスリートブレーンズプロデュースチーム 電通/日比昭道(3CRP)・白石幸平(事業共創局)

為末大さんを中心に展開している「アスリートブレーンズ」。
アスリートが培ったナレッジで、世の中(企業・社会)の課題解決につなげるチームの詳細については、こちら

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