サンシャイン池崎、絶叫中に失神の衝撃…誰でも日常生活中に起き得る?予防策は?

 絶叫ネタで人気のピン芸人、サンシャイン池崎が持ちネタである「イエーイ!空前絶後の……」と叫び始めて間もなく、一瞬にして意識を失い倒れ込む様子が動画で拡散された。とはいえ、倒れていたのはほんの1~2分で、すぐに意識が戻り、その後も池崎持ち前の絶叫芸を繰り広げていた。

 動画を見る限りでは、典型的な失神のようだ。実は、日常生活のなかで一定の状況下に置かれた場合、失神は誰もが起こす可能性がある。どんな時に失神が起きる可能性が高くなるのか、また予防策などについて、くぼたクリニック松戸五香院長の窪田徹矢医師に聞いた。

「サンシャイン池崎さんの症状は、いわゆる失神ですね。失神は、一時的に脳への血流が減少するため意識を失ってしまい起こります。その原因として、もっとも多いのが血管迷走神経反射によるものです」

 池崎は絶叫した直後、血管迷走神経反射が起きて失神したことになるが、そのメカニズムについて窪田医師は次のように解説する。

「必ずしも絶叫によって血管迷走神経反射が起きるわけではありません。池崎さんが登場する際に極度の緊張などで血圧が急激に上がり、絶叫してふっと力を抜いた瞬間に副交感神経が優位となり、一気に血圧が下がり脳への血流が減ったために血管迷走神経反射により失神したと思われます」

 血管迷走神経反射は緊張するような状況下で起きやすく、実は新型コロナワクチンの接種会場でも血管迷走神経反射による失神がたびたび見られた。

2000人に10人が失神

「私もこれまで新型コロナウイルスのワクチンを、2000人を超える方々に注射させていただきましたが、10人程度に血管迷走神経反射が見られました。ワクチン接種に過度の不安や恐怖を抱いている人は、ワクチン接種時に極度の緊張状態となり血圧が上がってしまい、ワクチン接種した途端に安心からかホっとして一気に血圧が下がり、失神してしまう人がいました」

 同様の事例は全国でたびたび報告されている。

 血管迷走神経反射の予防には、十分な睡眠をとり、疲れやストレスを溜めないことが重要だ。窪田医師は、普段から血流をよくすることを心がけてほしいと話す。

失神が起きた時には、足を上げて頭を低くし、頭部へ血液が行くようにして安静にしてください。また、極度に緊張するような場面では、手をグー・パーと開閉を繰り返す、足首を回すなどすると、末梢の血流が促進され失神の予防になります」

 また、池崎に対しては、今回の失神がなんらかのサインだと受け止めてほしいと注意を促す。

「普段から行っている絶叫芸で、これまでに失神したことがなかったのでしたら、今回はストレスや疲れが原因になっていると考えられます。体からのサインと考え、無理をしないよう心がけてほしいと思います」

 サンシャイン池崎の失神、卒倒の様子を見た方は衝撃を受けたと思うが、日常的に起こり得るということを認識し、自分の失神を予防すると同時に、誰かが失神するのを目撃した際には、本記事を思い出していただければ幸いである。

(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

パチスロファン歓喜…人気チャンネル『ぱち馬鹿っ!!』メンバーシップ開設が話題!!

 今年の春に家スロ、レトロ台マニアシリーズの記事として書かせて頂いた『すろ吉』氏のYouTubeチャンネル『ぱち馬鹿っ!!』。当時は登録者数1万人程でしたが、それからの半年余りで約28,000人という倍増以上の大躍進を遂げていています。

 メンバーには当サイトでもおなじみの『アニマルかつみ』氏や元パチスロ攻略マガジンの『BOSS』氏に加え、『しのけん』氏や『ガル僧』氏も登場するなど超豪華。『はるお』ディレクターも献身的に番組を支えております。 

 最近ではあの大御所『大崎一万発』氏も度々登場しては、他ではいえない濃い~ネタを連発していらっしゃるようで、番組の躍進ぶりにも合点がいきますね。

 もちろん『すろ吉』氏自身の勢いも止まることを知らず、半年前に690台と聞いていたパチスロコレクションは既に700台を超えまだまだ増加増殖中。これでは1000台に到達するのも時間の問題なのかもしれません。

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パチンコ新台『北斗9』で簡単に大量出玉ゲットも… 「全体的な爽快感は皆無」ラッシュ演出に不安要素あり?

 そんな『すろ吉』氏率いる『ぱち馬鹿っ!!』が少し前にメンバーシップを開設したことが話題になっていますが、その特典がまた豪華で魅力たっぷり。メンバーシップ限定の動画も盛りだくさんのようです。 

 特に上位特典であるオンライン飲み会参加の権利などはファンには堪らないでしょう。オンラインとはいえ『すろ吉』氏はもちろんのこと『アニマルかつみ』氏や『BOSS』氏とも交流できる訳ですから、普通じゃ少し考えられない激アツイベントです。

 そしてもうひとつ。以前『すろ吉』氏が「スロゲーセンをOPENできれば」とコメントされていましたが、遊技可能なプライベート空間としての『すろ吉倉庫』が完成しつつあるそうです。 

 その倉庫の現時点で遊技可能なパチスロの台数は約120台とのことですが、何とそこでプレイする権利もあるとのこと。あの至極のコレクションを遊技可能だなんて本当に夢のようですね。 

 しかも遊技可能なだけではなく出玉対決や他にも様々なイベントを企画中とのこと。その第1回『すろ吉倉庫』オフ会が来年には開催されるそうですがめちゃくちゃ楽しそうです。

 保管倉庫の画像も頂きましたが圧巻ですね。丁寧に整理整頓されていて「大手販社の倉庫ですか?」としか思えない程です。そこにはもうパチスロ愛しか感じられません。

 チャンネル登録者数も3万人間近。もちろんメンバーシップ以外でも楽しめる動画が満載です。ライブ配信も楽しいのですが、定期更新される時事ネタも興味深いものばかり。

 これからの動向にもますます目が離せません。
 これからも楽しみにしています。

◆動画リンクはこちら

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

『相棒20』、後半の見どころはココ!反町隆史の卒業までに伏線回収はあるか?

 11月24日、現在season20が放送中の人気刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で主人公・杉下右京(水谷豊)の“4代目相棒”となる冠城亘を演じる反町隆史が、今シーズン限りで番組を卒業すると発表された。

 この発表を受けて、5代目相棒を誰が演じるかに関心が集まっているが、ほかにも忘れてはならないことがある。2015年10月スタートのseason14で冠城が初登場して以降、伏線が張られたものの、いまだに回収されていないエピソードがいくつかあるのだ。そこで今回は、最終回まで折り返し地点に差し掛かった『相棒』の今後の見どころを紹介したい。

遠峰小夜子、連城弁護士と特命係との対決は?

 まずは節目のseason20ということで、『相棒』ワールドを構成するキャラクターたちの総登場が考えられよう。その第1弾なのか、原田龍二演じる特命係“初代・第三の男”陣川公平が、第4話「贈る言葉」で早くも登場した。陣川といえば、これまではそのシーズンの終盤で登場するのが定番だっただけに、これは今後も準レギュラー陣が続々登場することを意味するのではないかと考えられる。

 なかでも、右京&冠城絡みで要注目なのが、season17の第6話「ブラックパールの女」で初登場した、西田尚美演じる“平成の毒婦”こと遠峰小夜子だ。天才的な詐欺師であり、連続殺人事件の容疑者でもある。人の心を操る術にも長けていて、現在は拘置所の中にいるにもかかわらず、外の人間を意のままに動かすことのできる超危険人物だ。

 さらに、一度会った人の顔をすぐに覚えて忘れない“相貌認識”という特殊能力も持っているのである。season17以降も、season18第17話「いびつな真珠の女」、season19第7話「同日同刻」と、3シーズンにわたって特命係と対決してきた。その決着がついていないだけに、今シーズンでも特命係vs.小夜子という事件が起きることは確実。

 前述の「同日同刻」で小夜子の幼少期について触れられるような場面があったが、小夜子というサイコパスモンスターが形成されるに至った背景もさらに深く掘り下げられるだろう。冠城最後のシーズンで特命係と彼女との戦いについに決着がつくのか、そしてその結末はどうなるのか、注目である。

 この小夜子と特命係をつなぐ役割を果たしているのが、松尾諭演じる弁護士の連城建彦だ。特命係に好意的とも取れるような一面を見せることもあり、対する右京もseason18第19話「突破口」で犯人の弁護を連城に依頼する場面がある。彼のことを弁護士としては信頼しているのではないかと推察できる。だが、その一方で小夜子の犯罪に手を貸しているのではないかという疑惑もあるのだ。

 小夜子登場以前からのキャラクターだが、敵か味方かいまだにわかっていない。しかも、会話の98%を記憶できるという天才的な頭脳の持ち主でもある。よって、小夜子との対決には、この連城弁護士がかなりの確率で関わってくるに違いない。顔を記憶できる遠峰小夜子と、会話を記憶できる連城建彦。この2人と特命係は、果たしてどんな事件で対峙することになるのだろうか。

青木年男の再登場はあるのか

 そのほか、登場が期待されるキャラクターとしては、元鑑識課で現在は警察学校教官の米沢守(六角精児)、“花の里”2代目女将だった月本幸子(鈴木杏樹)、警視庁千束署刑事課の巡査部長・相原誠(萩原聖人)、警視庁サイバー犯罪対策課専門捜査官の岩月彬(田中圭)、元政治家で現在は防衛技術振興協会顧問の片山雛子(木村佳乃)らだ。意外なところではチャンドラー探偵社所長の矢木明(高橋克実)や、ジャーナリスト見習いの守村やよい(本仮屋ユイカ)、そして右京の遠縁でニューヨーク在住のフォトグラファー・杉下花(原沙知絵)の復活登場にも期待がかかる。

 4代目相棒・冠城亘時代に登場したキャラクターなら、サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官の青木年男(浅利陽介)も気になるところ。いつも憎まれ口を叩きつつも右京たちに協力してくれる、実に優秀な男である。手かがりを多々発見し、事件解決に大きく貢献したこと数知れず。特命係からはなかなかひどい扱われ方をされているにもかかわらず、毎回毎回イヤイヤ協力する姿は、まさに“いじられ要員”。

 このように、表面上は特命係と良好な関係を築いているものの、実は初登場回となったseason14第15話「警察嫌い」で右京と亘にまんまと嵌められ、それを根に持っている点は見逃せない。だが、過去2シーズンでは特に怪しい動きはなく、逆にますます特命係とは親密になっている。青木の特命係に対する恨みは消えたのか。season15第1話と同最終回で、右京と亘の写真に画びょうを刺す場面が描かれていただけに、密かに復讐を狙っていると思われるのだが、果たしてどうか。

特命係を目の敵にする2人の存在

 そして、この青木以上に特命係を目の敵にしているキャラクターが2人いる。1人は亘の元上司・法務省の日下部彌彦事務次官(榎木孝明)である。当初、特命係とは良好な関係だったが、season15第8話「100%の女」で、日下部が目をかけていた女検事を右京が追い詰めてしまったことから敵対するようになった。その後は特命係を潰そうと画策。検察官の田臥准慈(田辺誠一)をぶつけてきたり、青木と手を組んだりと、一時期は活発に動いていた。

 ところが、この日下部事務次官はseason17の元日SPを最後に、season18、season19とまったく姿を見せていない。およそ2シーズン半にわたって沈黙しているだけに、逆に不気味な存在である。亘が今シーズンで卒業するだけに、特命係との対決は避けられない。

 特命係を目の敵にしているキャラクターのもう1人は、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)だ。season15第11話「アンタッチャブル」で娘の里奈(桜田ひより)が目撃者となった殺人事件以降、特命係を“警視庁の負の遺産”として危険視するようになった。

 現在、警察庁長官官房付に階級が格下げされている甲斐峯秋(石坂浩二)とはもともと政敵関係であったが、その峯秋が特命係に肩入れしていることもあって、峯秋を特命係もろとも葬り去ろうと画策している。たとえば、season17第4話「バクハン」では一見、特命係と友好的な関係を築いていくのかと思われた生活安全課のキャリア刑事が、実は衣笠側の人間だったりと、特命係を追い込むため常に策謀を巡らせているのだ。

 当然、右京たちは衣笠が特命係を敵視していることを感じ取っている。この“特命係vs.衣笠”の戦いが、冠城卒業までに決着するのか、それとも次のシーズンまで持ち越すのか――。ちなみに、特命係は衣笠の娘・里奈と交流があり、season16では里奈の母親も登場している。この家族の存在が、両者の戦いに何かしらの影響を与えることも考えられる。互いの警察官としての矜持がぶつかり合った先には、果たして何が待っているのだろうか。

 今シーズンの見どころ、最後に注目したいのは、やはり“冠城亘の卒業”だろう。どのような形になるのか、かなり気になるところだ。ここまでは初代相棒・亀山薫が「退職」、神戸尊が警察庁への「異動」、甲斐享が「懲戒免職」と、それぞれ違うパターンで特命係を去っている。

 となれば、刑事ドラマでは定番ともいえる“殉職”だろうか。4人目の相棒だけに、やはり“死”がふさわしいとの声もある。殉職でなくとも、瀕死の重傷を負うパターンも考えられる。掟破りの奇策なら“生死不明”という展開もある。

 実は、この生死不明パターンには前例がある。1980年代、同じテレビ朝日系で放送されていた『西部警察』シリーズで、三浦友和が演じた沖田五郎がそうだった。沖田は余命1年という不治の病を患っており、自らの死期を悟ると西部署を去って雪山に消えたのである。その際、行き先を告げなかったため、退職した彼の行方がどうなったのかは誰も知らなかった。

 今回もし、生死不明パターンを使うとしたら、事件現場でのアクシデントだろうか。爆発に巻き込まれる、船が沈没するなどが考えられるが、さてどうなるか。

 以上の注目点を念頭に、残り半分となった『相棒』をご覧いただければ、より楽しめるハズだ。

(文=上杉純也/フリーライター)

オーバードーズ常習が社会問題化、死亡事故も…処方薬の抗不安薬・睡眠薬、依存者増

 滋賀県守山市で19歳の女子高校生が薬物中毒で死亡し、38歳の入江公史郎容疑者と21歳の金城え夢容疑者が未成年者誘拐の疑いで逮捕された。男女2人の容疑者は、死亡した女子生徒と会員制交流サイト(SNS)で知り合い、「オーバードーズ(OD)をするために集まった」との趣旨の供述をしているという。実際、女子生徒が亡くなった入江容疑者の部屋からは抗不安薬や睡眠薬、せき止め薬などの約100錠分の空のシートが見つかっている。

 オーバードーズ( Overdose )とは過量服薬であり、抗不安薬や睡眠薬、せき止め薬や鎮痛剤が対象になることが多い。抗不安薬や睡眠薬の多くはベンゾジアゼピン系の薬物で、オーバードーズによって酩酊感と多幸感がもたらされるようだ。そのため、「いやなことを忘れたい」「つらいことから逃げたい」「精神的苦痛を和らげたい」などの動機からオーバードーズ常習者が増えている。

 その結果、全国の精神科医療機関における薬物関連障害患者の乱用薬物として、覚醒剤についで2番目に多いのが抗不安薬や睡眠薬などの鎮静薬という事態になった。以前は、乱用薬物としてはシンナーのほうが多かったのだが、2000年代後半に鎮静薬が追い抜いた。それと軌を一にして、救急外来に搬送されるオーバードーズの患者も増加した。

 今回の事件の背景にもこうした状況があると考えられるが、問題は、抗不安薬も睡眠薬も処方薬であり、医師の診察を受けて処方箋をもらわないと手に入れられないことである。実際、オーバードーズを繰り返す患者のほとんどが精神科通院中であり、われわれ精神科医は患者を治療するためにベンゾジアゼピン系の薬物を処方しながら、同時に依存症患者を生み出しているのではないかと疑問を抱かざるをえない。

医薬品から“ドラッグ”へ

 同様の問題は、以前も起きている。2000年代後半に、リタリン(メチルフェニデート)の乱用が拡大して、社会問題になったのだ。

 リタリンは、中枢神経を興奮させる精神刺激薬で、一種の覚醒作用を持つため、ナルコレプシーの治療に用いられていた。ナルコレプシーは、昼間の睡眠発作を繰り返し、夜間の睡眠障害、脱力発作、入眠時幻覚などを伴う病気であり、『麻雀放浪記』で有名な作家の阿佐田哲也さんがこの病気に悩まされていたことはよく知られている。

 それだけでなく、難治性うつ病や遷延性うつ病に対してもリタリンは保険適用が認められていて、抗うつ薬だけでは症状がなかなか改善しない患者に投与されていた。たしかに、リタリン服用によって、一時的に疲れがとれ、集中力も戻ってきたと喜ぶ患者は少なくなかった。

 その反面、リタリンは覚醒剤に構造がよく似た精神刺激薬で、服用すると覚醒剤と同じように高揚感が得られるため、「ハイな気分を楽しむため」に乱用する若者が増加した。覚醒剤と似た快感を求めてリタリンを乱用する若者は「リタラー」と呼ばれ、リタリンも1990年代後半から「病院でもらえる覚醒剤」「精神科でもらえる合法ドラッグ」「合法覚醒剤」などと呼ばれるようになった。リタリンは依存を形成しやすい薬なので、リタリン依存症も急増した。それに伴って、うつ病を装って精神科を受診したり、処方箋を偽造したりする患者も続出したため、2008年以降は、リタリンを処方できる医師も医療機関も登録制になったのである。

 もっとも、リタリンと同じ成分のコンサータがADHD(注意欠陥多動性障害)の治療薬として処方され続けている。こちらも同じく登録制だが、同様の問題が今後起きるのではないかと危惧せずにはいられない。

 これらの薬物に共通するのは、最初は治療のために用いられていた医薬品が快感をもたらすことが発見されると、“ドラッグ”として乱用されるようになる点だ。医学の歴史を振り返ると、そういう薬はいくらでもある。

 その典型がアヘンだろう。19世紀前半のヨーロッパでは、アヘンを用いた治療はかなり広まっており、普遍的な医薬品として推奨されてさえいた。アヘンは、身体の苦痛を和らげ、不眠によってこうむった打撃を癒すのに用いられていたし、ときにはコレラを治療するためにも使用されていた。ところが、アヘンが快感をもたらすことがわかると乱用されるようになった。アヘンに耽溺する人々が増えたことが清朝滅亡の一因になったともいわれている。

 人間はできるだけ不快を避け、快を求める動物だとはいえ、本来は治療のために用いられる医薬品を乱用し、その結果死に至った今回の事件は深刻だと思う。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬には呼吸抑制の副作用があるので、オーバードーズが呼吸器系に重篤な影響を及ぼしたのかもしれない。

 呼吸抑制の副作用がそれほど強くなくても、オーバードーズによって、抑制がきかなくなる「脱抑制」の状態になり、衝動性が亢進するため、飛び降りたり首を吊ったりするなどの致死的行動が出現することもある。オーバードーズは死と隣り合わせだということを忘れてはならない。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

片田珠美『やめたくてもやめられない人―ちょっとずつ依存の時代』PHP文庫、2016年

●片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

 

JRA「代打職人」池添謙一にかかるじゃじゃ馬ならしの期待! 「ノーコントロール」武豊でも暴走したアルナシームと代打ホームランを決められるか

 19日、阪神競馬場では朝日杯FS(G1)が行われる。

 15日現在、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは、セリフォスとジオグリフが2倍前後でやや抜けた人気を集めている。これに続くのがダノンスコーピオンで6倍台だ。この3頭が1桁台のオッズなので、どうやら2強もしくは3強という構図になりそうだ。

 3頭に共通するのがここまで負け知らずという戦績。まだ底を見せていないという未知の魅力はあるが、そこはまだキャリアの浅い2歳馬。これまで露呈していなかった課題が表面化し、能力を発揮できない可能性もあるだろう。

 一方、素質がありながら課題が露呈し、敗戦から巻き返しを図る馬もいる。今年の出走馬の中で取り上げたいのがアルナシーム(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。

 父は国内外でG1を6勝したモーリス。母ジュベルアリは未出走のまま繁殖入りしたが、その全弟にはアルアインとシャフリヤールという2頭のクラシック勝ち馬がいる。そんな血統背景だけにデビュー前から注目度は高かった。

 7月函館の2歳新馬戦では単勝2.7倍の2番人気に推され、堂々の2馬身差勝利を収め、才能の一端を垣間見せた。このとき手綱を取った武豊騎手はレース後、「道中はリラックスしていましたし、3コーナーでゴーサインを出したらスムーズでした。素質がありますね」と同馬を高く評価していた。

 ところが、2戦目でその評価は早くも揺らいでしまう。

 出世レースの一つ、東京スポーツ杯2歳S(G2)で3番人気に支持されたアルナシーム。再び武騎手が騎乗し、スタートで遅れたところまでは想定内だった。武騎手も無理をさせず、手綱を引いて後方待機策を選択しようとした矢先……。

「向正面で馬がエキサイトしてしまい、制御不能に近い状態になってしまいました。3コーナーの入り口で早くも逃げ馬に並びかけると、ぐんぐん加速。先頭に立って4コーナーを回りました。残り1ハロン地点まではなんとか粘っていましたが、最後は完全に脚が上がってしまい、1秒1差の6着に敗れました」(競馬誌ライター)

 この“暴走劇”には武騎手も「ノーコントロールでした。返し馬では何とか我慢していましたが……。勿体ないです。気性が問題ですね」とお手上げのコメントを残すしかなかった。

 デビュー2戦目で気性難という課題に直面したアルナシーム。中間は坂路中心だった追い切りをコース中心に変えたり、馬具を工夫したりと、陣営は試行錯誤。そして秘密兵器として投入されたのが「鞍上・池添謙一」である。

 当初は武騎手から福永祐一騎手に乗り替わる予定だったが、レースは香港遠征後の待機期間が延長された影響で、オルフェーヴルやスイープトウショウなど数々の癖馬を乗りこなしてきた池添騎手に白羽の矢が立った。

 じゃじゃ馬ならし、そして代打にも定評がある池添騎手は、この秋も武騎手の後を受けてスプリンターズS(G1)でメイケイエールにも騎乗。武騎手や横山典弘騎手ですら制御できなかった “おてんば娘”を大健闘の4着に導いた。

 いまや“癖馬矯正”の役回りが増えつつある池添騎手だが、コンビ結成が決まってからは、追い切り時以外でもアルナシームとコンタクトをとっており、ファンの期待も高まっている。

 ただし同馬は1勝馬だけに抽選漏れだけが心配だった。今年の朝日杯FSは19頭の登録があり、1勝馬のアルナシームは7分の6の抽選対象となっていたが、阪神JF(G1)に出走したアネゴハダは回避が濃厚なため、アルナシームの出走はまず間違いないだろう。

 これに安堵したのは他ならぬ池添騎手だろう。先週の阪神JFには、スプリットザシーに騎乗予定も抽選除外の憂き目に遭い、Twitterに「今年も除外… 去年も1頭除外… なんだよ…」とつぶやいていた(昨年は6分の5の抽選で騎乗予定だったルースが唯一の除外)。

 “苦手”の抽選を回避し、“得意”の代打で癖馬矯正の大仕事をやってのけるか。その手綱さばきに注目が集まる。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

パチンコ「進化した10万発マシン」など話題を独占…ファン必見の激アツ情報も注目!!

 50%で最大約3000発の出玉がループするという爆裂仕様の『P巨人の星 一球入魂3000』や、「1/199×95%」の強力タッグ『P世界でいちばん強くなりたい!』など話題作を導入。ヒットメーカー・サンセイR&Dは、2021年もパチンコ分野を大いに盛り上げている。

 11月には早い段階より話題になっていた「究極パチンコ」がデビュー。「トータルラッシュ突入率約75%」×「継続率約80%&右ALL1500発」と爆発力と安心感を兼ね備えた『Pゴッドイーター究極一閃』は、導入から景気の良い情報を続々と生み出した。「9万発データ」も確認されるなど、ポテンシャルの高さを見せつけたと言えるだろう。

 この流れで同社は人気シリーズ最新作を発表。「RUSH継続率94%」の連チャン特化スペックが、早くも注目を集めている。

『Pキャプテン翼若林ver.』

■大当り確率:1/319.68
■賞球数:3&1&4&10
■カウント:10カウント
■ラウンド数:3Ror5Ror10R
■VICTORY RUSH突入率:60.16%
■RUSH継続率:94%
■遊タイム:低確率時「959回転」消化でVICTORY RUSH(時短100回)突入
○○○

 今年デビューを果たした『Pキャプテン翼2020』の別スペック。演出面は前作を踏襲しているが、継続率に特化した超高ループタイプとして登場する。約1/319のヘソ大当り後は、約60%で時短4回のRUSHへ突入。時短1回あたりの継続率は50%で、4回分を合算した継続率は94%と現行機トップクラスの性能を誇る。

 時短100回が付与されるプレミアム大当りも存在。次回大当り濃厚の振り分けが用意されている点も、稼働に大きな影響を与えそうだ。今作も魅力的な要素は満載。導入予定となっている12月20日が楽しみだが…。

 同社が誇る「爆裂レジェンド」も動き出し大きな話題だ。「14万発」など超出玉情報を次々と生み出した激熱マシンが進化を遂げて再臨する。

『P牙狼 月虹ノ旅人 絆GIGA GHOST ver.』

■大当り確率:1/319.68
■賞球数:3&1&5&15
■カウント:10カウント
■ラウンド数:3Ror6Ror10R
■魔戒CHANCE突入率:53.1%
■魔戒CHANCE継続率:81%
■遊タイム:非搭載
○○○

「10万発オーバー」の出玉情報を生み出すなど、圧倒的な破壊力を披露した『P牙狼月虹ノ旅人』をベースにしたシリーズ最新作。『P牙狼 月虹ノ旅人絆 GIGA GHOST Ver.』は、大当り確率1/319.68のミドルタイプで遊タイムを排除した仕様だ。

「これによって同じ初当り確率ながらも、出玉のカギを握る魔戒CHANCE突入率を『53.1%』までアップさせています。初回大当り時の獲得出玉も6R約900発がメインと、基本性能が底上げされたという印象ですね。

魔戒CHANCEの継続率は81%で、右打ち中の大当りはALL10R約1500発と前作同様の破壊力を有した仕上がり。演出面もW液晶を駆使した『ギガゴーストビジョン』によって表現力が上昇しているなど、期待の声が続出していることも納得でしょう。導入後は大きな反響が寄せられそうですね」(パチンコライター)

 進化を遂げた『P牙狼 月虹ノ旅人絆 GIGA GHOST Ver.』の導入は来年1月を予定。多くのファンを熱狂させた魔戒CHANCEが、年明けのホールで再び旋風を巻き起こしそうな気配である。

 その仕上がりに期待は高まるが、『牙狼』ファンを歓喜させる情報は他にも存在。サンセイR&D は【Instagram「毎日牙狼」Presents パチンコ牙狼Tシャツトーナメント】を開催中だ(12月23日まで※プレゼント応募は21日まで)。

 応募は「公式Instagramアカウントをフォロー」→「対象の投稿のどちらかに『いいね』で終了。優勝デザインのTシャツが30名に当るというファン必見の内容だ。興味のある方は参加してみてはいかがだろうか。詳細は公式ページを確認していただきたい。

JRA横山和生、武史だけでなく増え続ける「兄弟」ジョッキー、対照的に明暗分かれたアノ三兄弟の存在感

 先週10日、中山競馬場で行われたJRA競馬学校騎手課程第38期生による第5回模擬レースを優勝したのは、現役時代に日本ダービー(G1)を制した角田晃一調教師の次男であり、今春デビューした角田大和騎手の弟・大河くんだった。

 大河くんは順調に行けば、来春にも騎手デビュー予定。角田大和・大河騎手の誕生により、JRAにはまたまた「兄弟騎手」が増えることになりそうだ。

 吉田豊騎手と隼人騎手をはじめ、藤岡佑介騎手と康太騎手や、鮫島良太騎手と克駿騎手。他にも国分優作騎手と恭介騎手の双子ジョッキーなど、JRAではすでに血を分け合った多くの兄弟たちが、時にレース中は勝利を争うライバルと化すなど、厳しいジョッキー稼業を懸命に生き抜いている。

 中でも今年、大ブレイクを果たしたのが横山和生騎手と武史騎手だ。兄・和生騎手は現在76勝をマークして全国リーディング10位に位置するなど、昨年の30勝から今年は大きくジャンプアップ。

 弟・武史騎手の活躍は改めて説明する必要もないだろう。今春の皐月賞でG1初制覇を果たしただけでなく、すっかり全国リーディング上位の常連へと変貌。「関東のエース」の座は約束されたかのような、目覚ましい活躍を見せた一年だった。

「横山兄弟」のように、それぞれ立派な“存在感”を見せているJRA兄弟ジョッキーズ。その一方で、大勢いる「兄弟騎手」の中でも、今年は特に苦しい一年となってしまった兄弟もいる。関東の競馬ファンにはお馴染みの、木幡初也、巧也、育也騎手の「木幡三兄弟」だ。

 長男・初也騎手は今年6月にフリーから美浦・竹内正洋厩舎へと所属変更。環境を変えるチャレンジを試みたが、なかなか勝利数が増えないのが現状だ。今年は、先週の時点で4勝。9月26日以来勝利なしと、実に約3ヶ月も勝ち星から遠ざかっている。

 次男・巧也騎手は、ここまで昨年と同じ28勝をマーク。兄弟の中では最も活躍が目立っている印象だが、今年は相次いで落馬事故に遭うなど不運が重なった感もある。ここは来年に向けて心機一転、年が変わって“ツキ”も好転することを願いたい。

 また三男・育也騎手は、2019年は15勝、昨年は20勝と成長曲線を描いていたが、今年は5勝止まり。来年2月には所属する藤沢和雄厩舎も解散予定と、今後の生き残り戦略にも注目したい。

 もちろん今年の成績だけで判断するのは早計であり、「木幡三兄弟」がこのまま終わるとは思えない。今から4年前の17年10月28日、新潟8RでJRA史上初となる兄弟でのワン・ツー・スリー決着を記録するなど、個性的な“存在感”を見せていた兄弟たち。なんと年齢順に、長男、次男、三男の順番でゴールしたというから驚きだ。

 当時の『サンケイスポーツ』によると、勝利して長男の威厳を保った初也騎手は「これが最後にならないよう、兄弟で頑張って競馬を盛り上げていきたいと思います」とのコメントが掲載されている。その想いが実現するように、来年こそは「木幡三兄弟」が奮起することを願いたい。

(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

「カズがCM出てクラブにカネ入る」セルジオ越後が事実無根の発言、横浜FCが抗議

 サッカー横浜FCは15日、同クラブCEO小野寺裕司会長名で、サッカー評論家のセルジオ越後氏がYouTube上で、同チームと三浦知良選手の関係について発言した内容を「事実無根」だとして抗議声明を発表した。

 問題となっているのはYouTubeチャンネル『セルジオ越後チャンネル「蹴球越後屋」』で12月3日に公開された動画『【辛口激励!】カズよ、裸の王様になるな!』だ。

セルジオ氏「プレーヤーとして無理」「クラブがカズを利用」

 セルジオ越後氏は三浦選手の現状に関し、「プレーヤーとしては無理でしょうね」「1シーズンで1点もとれない、あるいは出場試合数が少ない」「これ責任問題じゃないですかね、雇っているほうの」などと批判した上で、「彼(三浦選手)がCMに出てクラブにお金が入る」「それが財源になって戦力がアップする」「彼がいなくなったら横浜FCは大変なことになる」「ただ、それでお金が入ればいいもんだったら、それはちょっと(カズが)利用されているみたい」などと発言していた。

 横浜FC側が『セルジオ越後氏のYouTube動画発言に関して』と題し、公式サイトに掲載した声明では、上記の発言に関し以下のように強く抗議している。

「当クラブは、三浦選手がCMに出演すること等により収入が得られるような契約は一切しておらず、YouTubeにおけるセルジオ越後氏の発言は事実とは異なり、三浦選手のCM出演等により収入を得たことはなく、当然その収入により戦力をアップさせた事実もありません。

 あたかも当クラブが三浦選手のCM収入等の財源として戦力をアップさせようとし、三浦選手を利用しているかの印象を与える内容を強調して配信しており、当クラブとしてはこの指摘については大変遺憾であり、このままでは虚偽の内容が拡散されることにより当クラブの名誉が著しく毀損されるものと考え、やむなく本リリースをさせていただくことといたしました」(原文ママ)

 セルジオ越後氏の動画内容や横浜FCの抗議に関し、首都圏近郊のあるクラブ関係者は次のように語った。

「セルジオさんの辛口批評は今に始まったことではなく、少なくとも選手のプレースタイルやクラブの育成方針といったテーマであれば、ここまで大事にはならなかったのではないでしょうか。ですが、今回はビジネスの話です。三浦選手とクラブの契約の現状をしっかり把握し、ファクトを示したたうえでの発言だったらまだしも、あの動画の内容では……。

 セルジオさんが、解説や評論を通じて日本のサッカー振興に少なからず尽力されてきたことは事実です。だからこそ、視聴者が『こんなビッグネームが言っているのだから、公にはされていないけれど、本当にそうなんだろうな』と受け取ってしまう可能性もあります。同じような発言があれば、うちも横浜さんと同じように抗議したと思います」

(文=編集部)

 

なぜパチンコは「世間から低く見られるのか」…緊急事態宣言化では大バッシングも!? 

 新型コロナウイルス感染症による第1回目の緊急事態宣言時、パチンコホールの大半は休業要請に従いながらも、世間から強いバッシングを受けた。公営競技と比べて、なぜパチンコは低く見られるのか。その根源の問題について、業界の大御所であるヒロシ・ヤング氏が自身のYouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」にて独自の見解を述べた。

 まず、ヤング氏は「一番根底にある問題」として「民族問題」を指摘。パチンコに対する偏見、先入観にとらわれた見方、差別的な報道のされ方は、これが根柢にあることで生じていると分析した。

 現在の世界はグローバル資本主義の発展に伴い、国粋主義思想が隆盛化。日本でも国家主義に基づく政策で支持された安倍晋三内閣が同一閣僚内閣として戦後最長を記録したが、そういった背景が「よりパチンコバッシングを高めた」とし、多様性の時代としながらも「実際は人々の心がどんどん狭くなってきている」とも続けた。

 また、ヤング氏は「ぱちんこ」という名前についても言及。そもそも名前が「カッコ悪い」とし、さらに「億は勝てない。エエとこ20万円」と、公営競技に比べてスケールが小さい点についても原因のひとつとした。

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 加えて、例えば競馬には躍動する馬・美しいフォーム・伝統ある血統・戦いの背景など、ロマン=物語があるのに対して、パチンコは機械。「ロマンもへったくれもない」わけで、「自分の中でドラマはあるかも」とした一方、「でも、そこに過剰にロマンを見出しすぎると依存症になる」とぶった切った。

 要するに、メーカーやホールはパチンコを「高尚なもの」として扱いたいらしいが、ヤング氏によれば「四流の小博打」。ヤング氏はそういった安い部分が「好き」だそうで、逆に開き直れば「叩かれることもなくなるのでは?」と話をまとめた。

 なお、当動画の後半ではヤング氏の「SNSやらなすぎ問題」についても触れている。こちらを含めて、興味のある方は是非とも当動画をご覧いただきたい。ウィットに富んだヤング氏のトークに思わずニヤリとしてしまうことは間違いなしだろう。

「意志が弱い」はまちがい 努力が続かない人の真の問題点

 夢や目標を持つことの大切さは嫌というほど教えられるが、実際に夢を叶えられる人はごく一握りということも、大人になるにつれてわかってくる。

 では、なぜ私たちは夢や目標を実現できないのだろうか? 努力を継続できないからだろうか。それとも努力のやり方がまちがっているのだろうか。

 その可能性もある。ただ「夢や目標が適切ではない」という可能性もある。『やりたいことだけやって人生を良くする わがままリスト』(山岸洋一著、イースト・プレス刊)はそんな可能性にも気づかせてくれる。

 人はなぜ目標や夢の設定を誤るのか。そして適切な目標とは一体何なのかについて著者の山岸洋一さんにお話をうかがった。今回はその後編だ。

※インタビュー前編はこちら(※外部サイト「新刊JP」)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

「努力が続かない人」はどこに問題があるのか?

――「努力」についてはどうお考えですか。「夢に向かって努力しなさい」とよく言われますが、これは「人に何らかの努力をして生きさせる」ための装置として「夢」が使われているようにも見えます。

山岸:努力はするものではなくて、結果として「してしまっている」のが望ましいと思っています。人それぞれ、「これなら何時間でもやれる」ということが絶対あるはずです。他人から見たらそれは努力だけど、本人からしたら特に努力と思わずやっている。そういう分野を見つけることってすごく大事ですよね。

――努力を続けるには意志の力が必要だとされています。だからこそ三日坊主で終わりがちな人は自分を責めたり、自信がもてなかったりします。こういう人にアドバイスをするとしたらどんなことを伝えたいですか?

山岸:一つは、あなたが努力をしようとしたことの方向性は正しかったのか、という点です。先ほどのお話に戻りますが、適切に目標設定ができるのは一部の天才だけで、ほとんどの人はできません。適切でない目標に向かって努力をしようとしても、やはり辛くなってしまい、結果として続かない。これは意志力の問題ではなくて、目標がまちがっていたと考えるべきです。

 もう一つは、自分が本来持っていた力を取り戻していただきたいということ。能力を100とすると、ほとんどの人は20か30くらいしか使わずに生きています。それはなぜかというと、「今すぐ実現できること」を放置して生きているからです。

――「今すぐ実現できること」とはどういったことですか?

山岸:「わがままリスト」を作っていただくとわかると思いますが、やりたいことを100個書き出したとして、そのなかには「いつか叶えられるかもしれない大きな夢」だけでなく「その気になれば今すぐ実現できること」も含まれているはずです。

 たとえば「お寿司を食べたい」なら、食べに行けばいいわけじゃないですか。だけど、案外人はふと思った欲求を叶えないで放置してしまったりする。この行為によって自分の意識の奥深くに「自分は今すぐ叶えられる夢も放置する人間です。夢を大切にしない人間です」というメッセージが送られてしまう。こうやって、本来持っていた夢を叶えるパワーが削がれていってしまうんです。

 わがままリストを作って、その中の「すぐ実現できること」を実現するクセづけをすると、本来持っていた自分のパワーがよみがえってきますし、リスト作りを続けることで自分の内側から湧き上がる「本当にやりたいこと」に気づくことができるはずです。

――「わがままリスト」を作る時の注意点などがありましたら教えていただきたいです。

山岸:自己啓発の世界には、「リスト系」っていうのがあって、「高級車に乗っている自分」や「世界各地を旅行する自分」など、キラキラ輝いている未来図で彩って、それをエナジードリンクのようにしてモチベーションを高めるのですが、この本のわがままリストはそれとはまったく違うものです。

 そのうえで注意点をお伝えすると、一つは少なくとも一年くらいは続けていただきたいということ。そのくらい経った頃には自分が変わった実感を持てていると思います。3カ月くらいあれば変化は実感できると思いますが、一年続ければもっと大きな変化があるはずです。

 もう一つは、リストは自分の心に正直に作ること。今の若い方々は僕らが若かった頃と比べても意識が高いですし、世の中のことを真剣に考えています。僕の頃なんてバブルでしたから、みんな自分のことしか考えてなかったですよ(笑)。それと比べると今の方々は本当にすばらしいです。

 一方で、自分の欲望を率直に出すのは苦手なようにも感じます。「わがままリスト」を作る時は、「人のためになるか」とか「世の中の役に立つか」という観点は脇に置いておいて、自分自身の欲望に忠実になっていただきたいです。誰かに見せるものではないですしね。

――今のお話にあった「リスト系」の自己啓発と今回の本の違いとも関係すると思いますが、「わがままリスト」を作ることでどのように人生が変わっていくのでしょうか。

山岸:まず「やりたいこと」を100個書き出すというお話をしましたが、書き出したらそのうちの「すぐに叶えられること」をやってしまうんです。そうすることで「今すぐできることを放置しつづける自分」から卒業できますし、「自分はやりたいことを実行して叶える人間です」というのが意識の奥深くにメッセージとして伝わって、本来持っていた夢を叶えるエネルギーが戻ってくるんです。

 やりたいことはあるのに実行に移さず溜め込んでいる状態を、この本では「夢詰まり」と呼んでいるのですが、すぐできることをやってしまうことで、この夢詰まりは解消されて、やりたいことがまた新しく浮かび上がってくる。これを繰り返すことでだんだんと自分の内側から湧き出てくる「本当にやりたいこと」がわかってきます。そうなると冒頭でお話しした「適切に目標を設定できない人」ではなくなってくるんです。

 本来持っていたエネルギーを取り戻すことができることと、純度の高い夢が内側から湧き上がってくること。この2つで人生は変わります。

――最後に、この本の読者の方々にメッセージをお願いいたします。

山岸:今、なかなか大変な社会情勢のなかで、若い方々を中心に将来の希望を持てなかったり、先の人生楽しく生きていけるのか不安だったりと、閉塞感に悩んでいる人はいらっしゃると思います。この本はそういう人にこそ読んでいただきたいです。

 最初にお話ししたように、時代が変われば幸せに生きる方法も変わるのですが、まだそこに対応した方法を教えてくれるものがない状況です。今後新しい時代にふさわしい生き方、考え方、ノウハウを教えてくれる本が出てくるはずですが、この本で提唱している「わがままリスト」もその一つです。ぜひ読んでいただいて、今より少しでも人生をいい方向に動かしていただけたら嬉しいです。(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。