「欲望(Desire)」でつなぐ、多様化時代のマーケティング視点

長期にわたって続く個人消費の低迷、予測困難な社会環境。さまざまな要因が絡み合い、企業がモノを売ることについて多くの困難がある時代が訪れています。

そんな中、電通は、ソリューション部門のメンバーを中心に集結した有志で、新しい消費者研究プロジェクト「DENTSU DESIRE DESIGN(電通デザイアデザイン:以下DDD)」を発足しました。

DDDは、企業から見えにくくなってきた現代の消費者像を、今一度「欲望(Desire)」を起点とした消費意識からひも解こうというプロジェクトです。本連載では、DDDが考える消費者インサイトへのアプローチ方法と今後の展開について紹介していきます。

第1回は電通第2統合ソリューション局の松本泰明が、現代の消費を考えるうえで消費者の「Desire」をどのような視点でとらえていけばよいかをお伝えします。

年収・所得は減少するも、8割以上が消費行動は“楽しい”と回答

SNSの普及やECの台頭、格差拡大、新型コロナウイルス感染症の流行、SDGsやサステナブルな消費への理解・関心、Z世代の台頭……、かつてない消費環境の激変の時代に私たちは生きています。

マーケティングの視点に立つと、消費者が買ったものや見聞きしたもの、行動したことをデータとして蓄積し、最適な場所で最適なものを提供する「デマンドベースド」のマーケティング手法が、多くの企業で採用されています。いわば現代は、「多くの情報がさまざまなタイミングで、消費者に供給され続けている時代」です。

こうした状況の中、個人の消費への意識はどうなっているのでしょうか。ここからは、DDDが2021年9月に実施した電通「心が動く消費調査」(調査概要はこちら)の調査データの結果を引用しながら読み解いていきます。

本調査で全国の20~74歳男女計3000人に、1年前と比べて収入や家計のゆとり、可処分所得はどのようになったかを尋ねたところ、個人年収、世帯年収、可処分所得、家計のゆとり、いずれについても「減った」と答える人が「増えた」人を大きく上回りました。

DDD連載第1回_図表01

その一方で、消費の楽しさや期待をいまだに多くの消費者は持ち続けているという結果も出ています。

「今を楽しむことにお金をかけたい」
「将来のことにお金をかけたい」
「他のひとや家族を喜ばすためにお金を使いたい」
といった項目で、いずれも約7割の人が「そう思う」と回答しています。

また「買い物は楽しい」という気持ちは、実に82%もの人々が持ち続けています。

DDD連載第1回_図表02

さらに、「この1か月間に購入した商品やサービスで、心が動いたものはありましたか」という質問に約6割の人が「あった」と回答しています。

調査を実施した2021年9月は東京を中心に緊急事態宣言下にあり、思うような消費活動ができなかった時期です。にもかかわらず、多くの消費者に何らかの「心を動かす消費」があったことが見て取れます。

DDD連載第1回_図表03

消費者が消費環境、経済環境によって、やむを得ず「消費したい気持ち」を押しとどめられているのであれば、消費者の本当の「ほしい/したい気持ち」をどのようにすくいあげ、どのように消費につなげていくかを考えることが、日本社会の個人消費低迷の解決の糸口となるでしょう。

新たな消費者インサイトの視点は、AI「D」MAを振り返ることから見えてくる

これからの消費者インサイトを検討するにあたって、過去の購買行動モデルの変遷を見てみましょう。

下図のとおり、消費の購買行動モデルは、「AIDMA」→「AISAS」→「SIPS」といった形で、常に更新され続けてきました。しかし、消費者の購買行動モデルの基礎となった「AIDMA」以降は、「D(Desire)」が消え、現代の消費者行動モデルに至るまで、Desireは消費の前提でありながら、表に現れてこないファクトとなりました。

DDD連載第1回_図表04

現代の消費を考えるうえで、このDesireをどのようにとらえたらよいのでしょうか。消費環境が複雑化する中で、「デマンドベースド」のマーケティングに見られる、「消費者の行動から顕在化した意識」の追求だけでは、その根底にある「気持ち」はとらえきれなくなってきています。

今、マーケティング戦略に求められている消費者インサイトとは、デマンドやニーズの手前にあり、人々の心理の奥底にある“本当の「ほしい/したい気持ち」”です。この本当の「ほしい/したい気持ち」=欲望(Desire)を可視化・構造化して、定量・定性的に把握することで消費者インサイトの新たな道筋を照らし出す。これがDDDの考える「欲望」視点の消費者インサイトです。

DDD連載第1回_図表05

多様で複雑な時代だからこそ欲望視点の消費者インサイト把握を

ここで、既存の「デマンドベースド」のマーケティングとDDDが考えるマーケティングインサイトを比較してみましょう。
「心が動く消費調査」では「あなたがこの1カ月に購入した心が動いた商品やサービスは、どのようなものでしたか」という質問をしています。

調査結果から、60代男性の回答をいくつかピックアップすると、
「スマートウォッチ」
「スリムスラックス」
「オーディオコンポ」
といった商品があがりました。一見するとあまり関連性を見つけられない回答です。

DDD連載第1回_図表06

それぞれの購入者に対して、現状のインターネット通販のリコメンデーション(顧客の好みを分析して、各自に適すると思われる情報を提供するサービス)だと、どういった商品が提案されるか考えてみましょう。

スマートウォッチを買った人には、運動用とみなして「トレーニングウェア」や「シューズ」をリコメンドするのではないでしょうか。

そしてスリムスラックスの場合、コーディネートでお勧めできる「ジャケット」や「シャツ」を案内し、オーディオコンポを買った人には接続できる「プレーヤー」や「サラウンドシステム」をお勧めするパターンが多く見られます。

しかし、こうしたマーケティングは常に消費者の心に届くものでしょうか?

こうした商品の購入者の「Desire」を探る本調査では、それぞれを買った人に「その商品を買ってどのような気持ちや自分になりたくて、買ったかを自由に答えてください」と尋ねました。すると、

  • スマートウォッチ購入者⇒「元気でいるためには睡眠状況を可視化して、生活の質を上げたい」
  • スリムスラックス購入者⇒「スリムタイプのスラックスをはくと若々しく見える」
  • オーディオコンポ購入者⇒「しばらく遠ざかっていたが、いい音で聴く音楽は、若いころの自分に戻れる」

といった回答が得られたのです。

つまり、いずれの商品も「いつまでも健康で若々しい自分でありたい」という欲望(Desire)のもとに購入されたものであることが見えてきます。

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そうしたインサイトを踏まえると、スマートウォッチを買った人には「リラックスして眠れる枕」を、スリムスラックスを買った人には「若々しく見えるスタイリング剤」を、オーディオコンポを買った人には「若いころにたしなんでいたエレキギター」をリコメンドすることもできるのです。

このように欲望視点からの消費者インサイトを分析すると、「デマンドベースド」のマーケティングではとらえきれない消費者像を可視化できます。

そして企業は、
「自社の商品やサービスを利用してくれている人の姿を明確に把握し、新たな商品開発につなげる」
「今まで開拓していなかったターゲットの可能性を把握する」
「今まで打ち出してこなかったコミュニケーション戦略を検討する」
といったことが可能となります。

DDDは、今回紹介したような継続的な定点調査の積み重ねやケーススタディ、文献調査などを通じて、現代の消費者の欲望像を明らかにします。そして、「欲望」視点からの戦略立案、戦術開発、新商品開発などのマーケティング支援を実施していきます。

次回は、本稿でも引用した「心が動く消費調査」を起点に“現代の欲望理論”をひも解いていきたいと思います。

【お問い合わせ先】
DENTSU DESIRE DESIGN ddd-project@dentsu.co.jp

【調査概要】
タイトル:電通「心が動く消費調査」
調査目的:変化し続ける社会環境により、可視化されにくくなりつつある消費者意識を消費者の欲望視点から分析し、今後の日本の消費社会を読み解く 
対象エリア:日本全国 
対象者条件:20~74歳 
サンプル数:3000サンプル(20〜70代の6区分、男女2区分の人口構成比に応じて割り付け)
調査手法:インターネット調査
調査期間:第1回調査 2021年9月3日(金)~6日(月) 
調査機関:株式会社電通マクロミルインサイト

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屋外大型ビジョンでキャラクターがリアルタイムにしゃべりかける!その魅力とは?


「大きいリュックのお兄さーん!こんばんはー!」
「そこのデニムシャツのお姉さん!」
「ポンタ、ポンタですよー」

2021年10月21日、都内の屋外大型ビジョン(原宿表参道ビジョン、NEWNO・GS新宿ビジョン、池袋パルコビジョン)に、共通ポイントサービス「Ponta」のキャラクター「ポンタ」が登場。通行人に手を振って話しかけたり、じゃんけんをしたり、歌ったり、現場の人たちと双方向のコミュニケーションを展開しました。

拡張するOOH(Out Of Home:屋外広告・交通広告)の中でも、目まぐるしく進化する屋外大型ビジョン広告。今回は、本イベントに携わった、電通の三澤加奈氏(アウト・オブ・ホーム・メディア局)と荒木亮氏(事業共創局)が、イベントの反響と、双方向コミュニケーションを実現したメニューについて伝えます。

OOHのニューノーマル
「ポンタ」が通行人にリアルタイムに話しかけるイベント「ポンタが街にやってきた!」を企画・実施したのは、株式会社ロイヤリティ マーケティング。同社は、日常消費からネット、インフラまで生活のあらゆる場面でポイントがたまる・つかえる共通ポイントサービス「Ponta」を展開しています。

本イベントでは、サービスキャラクター「ポンタ」とリアルタイムの双方向コミュニケーションを通して、「Ponta」の「便利・おトク・楽しい」世界を幅広い世代に伝え、同サービスに親しみを感じていただくことと話題化を狙いました。

屋外大型ビジョンを活用した、インパクトがあり、かつかわいらしいコミュニケーションは、私たちが想像していた以上に反響がありました。通行人が「ポンタ」に気付き立ち止まるだけでなく、スマートフォンで撮影したり、Twitter投稿したりする姿も見られました。

2021年11月現在、38.1万人の公式Twitterフォロワーがいるほど、「ポンタ」は非常に人気がある企業キャラクターですが、公式Twitterなどでの事前告知もあってか、現地にいた方からハッシュタグ「#ポンタが街にやってきた」をつけて多くの方が拡散してくださいました。さらに、インスタライブでもリアルタイムで中継。「かわいい~」「〇〇にも来てほしい」など、多くのポジティブなコメントを頂きました。

今回のイベントを通して、各地のランドマークや生活動線上にある大型ビジョンを活用した企画と、SNSの相性の良さを再認識することもできました。

OOHのニューノーマル
<キャンペーン概要>実施日:2021年10月21日、配信:原宿表参道ビジョンとNEWNO・GS新宿ビジョン/5分枠で1回、池袋パルコビジョン/5分枠で2回ライブ配信 <ソーシャルリスニング分析抽出条件>対象メディア:Twitter、 解析ツール:Meltwater Intelligence、 抽出期間:2021年10月20日~27日


OOHのニューノーマル
「ポンタ」が表情豊かに話しかけながら、現場の人と双方向のコミュニケーションをとれたのは、電通と株式会社エジェが開発・運営する「キャラトーカー」というサービスを活用したからです。

キャラトーカーは演者の表情をかわいらしいキャラクターに変換して遠隔の方とコミュニケーションするアバターアプリです。当日は遠隔のスタジオから表参道、新宿、池袋の各ビジョン前の通行人のリアルタイム映像を見ながら、演者がポンタになりきって話しかけました。


私たちは、企業と生活者のあらゆる接点で企業キャラクターアバターが、企業のメッセージをイキイキとした表情で親しみをもって伝えることができる「コミュニケーター/ナビゲーター」として今後活躍する可能性があると考えています。企業キャラクターは企業そのものや商品のイメージをビジュアル化した存在で、大変有効なコミュニケーションツールですが、アバター化することで、より存在感のあるイキイキとした表情表現が可能になり、コミュニケーター/ナビゲーターとしての訴求力が一層強まります。

これまで、東京モーターショーなどの大型イベントや、三越伊勢丹本店でのキャラクター接客など、現場フィールドで、企業キャラクターアバターの有効性を検証してきました。そして、昨年から企業向けに、キャラクターアバターを活用したコミュニケーションサービスを本格的に提案しています。

コロナ禍や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化もあって、非対面・非接触コミュニケーションニーズが高まる中、温かみのあるコミュニケーションを実現するソリューションとして多くのお声がけを頂き、「ポンタ」をはじめ企業キャラクターの仲間が増えてきています。

もともと電通はさまざまな企業キャラクターの開発・運用の実績がありますが、従来のノウハウにテクノロジーを掛け合わせた「フレンドリー」なコミュニケーションで企業と生活者のあらゆる接点をプロデュースし、総合的に提案していきたいと考えています。
キャラトーカー
 
OOHのニューノーマル


キャラトーカーを活用した企業キャラクターアバターの動画を屋外ビジョンで配信するにあたって、株式会社パス・コミュニケーションズと同社の屋外大型ビジョン媒体ネットワークを組み合わせて「キャラLIVE」「キャラSPOT」というメニューを共同開発しました。

キャラLIVEは、遠隔の声優などが、3Dモデリングしたキャラクターを通して街中の人たちに直接語りかける生配信が実現できます。話者の頭部動作や表情に追従してキャラクターが動き、感情表現ができる他、ボイスチェンジャーによって声色を変えて話すことも可能です。屋外大型ビジョンは時間を指定して買い切ることができるのでその時間枠を活用して、メッセージ訴求を直接行う配信メニューです。

これまでも屋外大型ビジョンで中継番組を生配信することはありましたが、自分が見られている、その場にいる自分に直接向かって話しかけられていると思うとびっくりしますよね。実際に、「ポンタ」の生配信をした際は、信号待ちで大型ビジョンを見た人たちが「あれ、生配信?」「こっちに向かって話しかけている?」と驚き、珍しがって写真撮影する様子が見られました。

キャラLIVE対応ビジョンは、「原宿表参道ビジョン」「池袋パルコビジョン」「NEWNO・GS 新宿ビジョン」「池袋 TS-VISION」「109 フォーラムビジョン」ですが順次広げる予定です。

キャラLIVE


キャラSPOTは、キャラトーカーを使い、3D キャラクター映像をスピーディーかつ大量に制作できる映像撮影メニューです。OOH媒体以外にもSNSなどさまざまな媒体の素材にご利用いただけます。本来、3DCGを使ったアニメーション動画を複数制作すると費用がかさみます。キャラトーカーは、人が動くことによってキャラクターの動作をつけるので、キャラクターのモデリングさえしておけば、短時間で何パターンもアニメーション動画素材をつくることができます。

OOHには、Dynamic DOOH(通称DDOOH)という配信メニューがあります。これは気象条件や交通状況など、外部から取得できる情報をトリガーにして、配信するOOH広告をダイナミックに切り替える配信プログラムです。

真夏日になったら、キンキンに冷えたビールの広告が出たり、桜の開花状況を徐々に広告で教えてくれるなど、そのときの状況に合わせ、気の利いた広告コミュニケーションの展開が可能です。DDOOHを実現するには、場合分けの数に応じた動画制作が必要になりますが、キャラSPOTを活用すれば比較的簡単に素材を作ることができます。

キャラSPOT
今回紹介したポンタのイベントの他にも、屋外大型ビジョンでは、これまでのOOHにはなかったクリエイティブが生まれています。次回は3D広告のトレンドを紹介しながら、OOH×キャラクターの可能性についてお伝えします。

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中国の不動産、デフォルト発生が記録的規模…企業全体のドル資金調達が困難の懸念

 中国経済は11月に一段と減速した。11月の小売り売上高は前年比3.9%増と市場予想中央値(4.7%増)に届かなかった。新型コロナウイルスの流行でサービス業や飲食店などの販売が鈍ったことなどで10月の4.9%増からさらに減速した。その影響が雇用にもあらわれている。11月の都市部の新規雇用は前年比18%減となり、3カ月連続マイナスとなった。

 もっとも心配なのは、中国経済の屋台骨ともいえる不動産分野の低迷ぶりだ。政策引き締めは若干緩和されたといわれているが、不動産市場は冷え込んだままだ。11月の中国新築住宅平均価格は前月比0.3%下落し、2015年2月以来の大幅な落ち込みとなった。国内上位100都市の11月の住宅在庫も5年ぶりの高水準だった。

 売上高上位100社の11月の不動産販売総額は前年比38%減となり、10月(前月比32%減)よりも落ち込み幅が大きくなった。11月の40都市での新築住宅成約面積は10年来の低水準となったが、専門家は成約量はさらに減少すると見ている。不動産開発会社の破綻懸念により、買い手の側に「将来住宅を受け取れないリスク」が意識され、住宅契約に消極的になっているからだ。住宅販売の不振は、用地購入や建設資金として投入した資金の回収が遅れ、不動産開発企業の信用収縮がいっそう悪化することを意味する。

 中国人民銀行は15日から銀行の預金準備率を0.5%引き下げた。これによって1.2兆元(約21.4兆円)の流動性が市場に供給されるが、銀行が過剰債務を抱える不動産開発会社に流動性を供給する可能性は低い。

不動産市場の不調と労働力不足

 中国経済の高度成長を長年支えてきたのは不動産部門だ。GDPの約3割を占める。中国の都市部住民の投資資産の約8割が住宅だとされており、不動産価格が下落すれば、逆資産効果により消費はさらに落ち込んでしまうのは目に見えている。

 不動産分野での記録的なデフォルト発生は、中国に対する海外投資家の見方を悪化させている。格付け会社フィッチ・レーティングスは12月9日、中国の不動産開発企業の経営破綻問題のきっかけとなった中国の恒大集団の格付けを「一部債務不履行」に引き下げた。

 中国当局は「恒大集団が救済されることはないが、関連リスクは限定的だ」と火消しに躍起だが、海外投資家の間で中国不動産開発業界への警戒感は高まるばかりだ。香港に上場している不動産開発会社である世茂集団の社債価格が13日の取引で突然急落し、広範な中国社債売りにつながっている。世茂集団は中国で13番目に大きな不動産開発会社であり、比較的財務力の強い借り手とされてきたが、子会社との不明朗な取引が「コーポレートガバナンス上の懸念すべき問題」と糾弾される事態になっている。

 中国の不動産開発業界は2022年に約400億ドルの償還を控えているが、これを無事に乗り切れることができるとは思えない。2021年9月時点で、海外の投資家が保有する中国の債券と株式の総額は1兆2000億ドルに達しているが、米ドル債市場で不動産開発企業が相次いでデフォルトを起こすような事態になれば、中国企業全体のドル資金調達が困難になる恐れがある。

 中国経済が減速するなかで、ひとり人気を吐いている製造業もその例外ではない。11月の鉱工業生産は電力不足が緩和されたことなどから前年比3.8%増となり、伸び率は前月の3.5%から加速した。だがドル資金が調達できなくなれば今後の成長に足かせとなる。

 製造業にとっての最大のアキレス腱は労働力不足だ。中国の年間平均賃金は過去20年間で9倍に跳ね上がった。15~59歳の「生産年齢人口」が総人口に占める割合は過去10年で7%も縮小している。

 労働市場における深刻なミスマッチも頭が痛い。熟練労働者が極端に不足しており、その規模は約2000万人に達している。影響は沿岸部を中心に顕著となっているが、政府が職業訓練教育の充実に努めてこなかったことから、教師の質が低下し、良い人材が育たないという事態になっている。

 その一方で大学卒業生は増加するばかりだ。2022年の新卒者数は前年比167万人増の1076万人となり、史上初めて1000万人を超える見通しだ。だが新型コロナの感染拡大でここ数年続いている就職難がさらに悪化している。

中国史上かつてないほどの苦境

 中国政府首脳が集まって経済政策の方針を策定する中央経済工作会議は、12月10日に発表した声明の中で「中国の経済発展は、需要縮小、供給リスク、市場の期待の低下という3つの圧力に直面している」ことを認めた。

 中国最高指導部はこれに先立ち、12月6日に来年の経済政策に関する共産党中央政治局主催の重要会議を開き、「金融の安定をはじめとする『6つの安定』と国民雇用の保障をはじめとする『6つの保障』をしっかりと行う」という異例の申し合わせを行った。

「政治・経済・貿易・金融・エネルギーなどすべての分野で基本的な運営が不安定になっている」とする最高指導部の認識に「中国がかつてないほど苦境に陥っているのではないか」との憶測が生じている。政府中枢に近い清華大学の李稲葵教授(専門は経済学)も「今後5年間、改革開放が始まってからの40年来で最も困難な時期になる可能性がある」と危機感をあらわにしている。

 人民日報は12月に入り、改革開放に関する評論記事を掲載したが、鄧小平氏ら元指導者の功績を讃えたものの、習近平国家主席についての言及はなかった。「経済の失速が原因で共産党内部の権力闘争が激化している」との観測が出ている。中国経済はついにハードランディングしてしまうのだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

映画レビュー「夜空に星のあるように」

労働者階級のジョイは、パブで働き、幼子を育てながら、獄中の男を待ち続ける――。ケン・ローチの記念すべき長編デビュー作。

投稿 映画レビュー「夜空に星のあるように」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

赤木さんへの1億円国賠で森友改ざんを強引幕引き! 改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣

 これほど下劣な話があるだろうか。森友公文書改ざん問題で自殺に追い込まれた赤木俊夫さんをめぐる国家賠償請求訴訟で、昨日16日、国側がいきなり認諾し、1億700万円の賠償金を支払うことで裁判での真相究明を強引に幕引きし、都合の悪い事実に蓋をした件だ。  赤木さんの死に国の責...

さらばCR機…「17万発」データも話題のパチンコ激熱シリーズを実戦!!

 17万発報告も浮上するなど、抜群の存在感を放っている三共のパチンコ『PF機動戦士ガンダムユニコーン』。ですが、世間では先日リリースされたばかりのスマホアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』が話題になっていますね。 

 この入りでお気づきの方は多いと思いますが、今回の主役は『ガンダム』シリーズです。私自身は最後の悪あがきをすべく、レトロ台遊技の方を少しだけ控えめにしてホールに出向いては別れを惜しむかのように撤去目前に迫った5号機、CR機を堪能しております。

 今回、遊技したのは偶然みつけた『CR機動戦士ガンダムLAST SHOOTING』。思わず「まだ設置している店があったのか!?」と驚きましたが、検索してみると僅か120店舗余り。2016年リリースの台なので既に懐かしい気持ちでした。 

 この機種自体に特に思い入れがある訳でもないのですが、やはりそこは「初代ガンダム」というコンテンツ。この作品自体に思い入れのある方は多いことでしょう。

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パチスロ「最新6号機」の評価は…期待のA PROJECT新作へ迫る!!【アニかつ・濱マモルの回胴酔虎伝Vol.16】

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 昭和末期にその歴史を変えたとまでいわれるロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』。パチンコとしてリリースされた順番的にも、今後この初代ガンダムのパチンコがリリースされる可能性が限りなく低いと考えれば「ここは打たねば」となった訳です。

 設置されていたのは低貸しでしたが、設置台数1台となれば迷わず座るのは当然でしょう。資金面の不安に脅かされることもありませんし、回り具合など全く気にすることもありません。

 ジャグラー系はいつも真剣勝負ですが、そもそもパチンコは遊びでしか打たないですからね。適当に座って「当るか軍資金限度まで打つか」のどちらか。もう完全に運試しです。

 しかし、ガンダムシリーズも何やかんやで実に多くパチ、スロ化されてきました。パチスロはラスター、山佐、ビスティから。パチンコは全て三共からですが気がつけば「三共=ガンダム」みたいな図式も出来上がっちゃっていますよね。

 古くはフィーバーパワフル。最近ではシンフォギアなど他にも多くの人気シリーズを抱える三共ですが、そこはお見事としかいいようがありません。

 さて、肝心の遊技の方はといいますと、とにかくあのシーンを見たくて…。ガンダム史に残る名場面であり、アニメ屈指の名シーンとまでいわれるガンダム最終話のあの場面。

 そうです。あのガンダムが頭部と左腕を失いライフルを天高く突き上げるシーンです。これさえ見ることができれば、今日はもう実質勝利です。こんな名シーンを役物にしちゃうなんて三共の開発は天才です。

 勧善懲悪の物語ばかりだった時代に完全無敵の絶対的主人公が、あのような無惨な姿になるのは本当に衝撃的でしたからね。非常にインパクトのあるラストシーンでした。

 冒頭の画像は、その瞬間を激写したものです。もう感動のひとことですよ。そこまでに723回転ハマりましたけど文句なんて何もありません。低貸しですからかすり傷みたいなものです。

『試合には負けたが勝負には勝った』それで良いじゃないですか。そこに大いなるロマンは存在したのです。

 旧基準機の撤去まで残すところ本当に1ヶ月余り。

 悔いの残らぬように少しでもたとえ僅かな時間でも。

 消え去りゆく5号機、CR機を打ちまくりたいと思う今日この頃です。 

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

映画レビュー「偶然と想像」

偶然の出来事が人の運命を一変させる。世界が注目する濱口竜介監督の短編アンソロジー。ベルリン映画祭銀熊賞受賞作。

投稿 映画レビュー「偶然と想像」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

JRA池添謙一を襲った「あなたの番です」競馬版!? 朝日杯FS(G1)後輩のセリフォス降板に同情も束の間、明日は我が身の非情宣告

 19日、阪神競馬場で行われる朝日杯FS(G1)だが、レース前に話題となったのは、上位人気が確実視されるセリフォス(牡2、栗東・中内田充正厩舎)の乗り替わりだった。

 同馬には当初、デイリー杯2歳S(G2)と朝日杯FSのセットで、陣営から藤岡佑介騎手の起用が発表されていた。藤岡佑騎手も初コンビとなったデイリー杯2歳Sを見事に勝利し、上々の滑り出しかと思われたが、結果を残したにもかかわらず、本番でC.デムーロ騎手へと乗り替わることが分かった。

 騎乗ミスが原因で敗れた訳でもなく、この「非情宣告」ともいえる乗り替わりには、ファンからも賛否両論が沸き起こったが、中でも「同業者」として後輩の心中を思いやったのが池添謙一騎手だ。

「佑介…。俺も条件戦やけど乗り替わり。世知辛い時代に再突入。もっともっと上手くなろう。頑張ろう」

 池添騎手は自身の公式Twitterでこの件について言及。短期免許で来日する外国人騎手の脅威について複雑な胸中を明かしていた。

 当時も条件戦での乗り替わりに触れていた池添騎手だが、ついに恐れていた事態が我が身にも振り掛かった。前走のマイルCS(G1)でコンビを組み、4番人気で13着に惨敗したグレナディアガーズが、次走で予定している阪神C(G2)にC.デムーロ騎手と挑むことが発表されたのである。

「壁を作れず、だいぶ力んでいました。ゲート裏までは良い雰囲気でしたが、力んでいてリラックスさせられませんでした。上手く乗れませんでした」

 レース後のコメントで不完全燃焼に終わった騎乗を悔いた池添騎手としては、コンビ継続でもう一度リベンジしたかったところだが、今回の乗り替わりで次にチャンスが訪れるのを待つしかなくなった。

「後輩である藤岡佑騎手は、勝利した上での降板だったこともあって気の毒でしたが、池添騎手は結果を残せなかっただけに、やむを得ない部分もありますね。ただ、以前に比して近年の競馬界は結果最優先主義が色濃くなっていることも確かです。

ひとつのミスが命取りになることは競馬に限ったことではないですが、コロナ禍の制限が緩和されたことにより、外国人騎手の来日が増えるようなら、こういったドライな乗り替わりは今後もあるでしょう」(競馬記者)

 世間でも大ヒットドラマの劇場版である『あなたの番です 劇場版』が公開され、注目を集めているが、池添騎手の今回の乗り替わりも、『あなたの番です 競馬版』といったところだろうか。

 他の騎手も「明日は我が身」となるかもしれないため、陣営から継続騎乗を任されるには、池添騎手が気を引き締めたように「もっともっと上手くなり、頑張る」しかない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

パチスロ「AT100連オーバー」も余裕!? 連チャン特化型のハイスピードAT機が撤去間近…

 1G純増は約2.8枚で、継続率は最低でも77%。スピード感と継続率を兼ね備えた理想的なAT機、高砂電器産業(現・コナミアミューズメント)の『ガン×ソード』が来年1月、いよいよ撤去期日を迎える。

 本機は「周期融合抽選」なるシステムが採用されており、通常時は32G・64G・128G・256Gと4種類の周期が存在。この4種類の周期に加えて毎回32GごとのAT抽選も行われており、主に周期当選時は特定演出頻発の後にステージアップ→エピソード→連続演出…といった流れを経て確定告知が発生する。

 周期は基本的にゲーム数消化と共に減少するが、フリー打ち消化だとコイン持ちが劇的にアップする代わりに、サブ液晶での周期カウントが進まない恐れがある。よって、通常時はこれを避けるべく、左リールにBAR絵柄をアバウトに目押しする必要がある。

 また、ATへはCZ「エルドラチャレンジ」や「幸せの時間」を足掛かりに当選するパターンもあり、「カギ爪」などを突入契機とする前者はチャンス役やベルの重ね引きで仲間合流→敵を撃破できればAT確定。激アツCZの後者はBAR絵柄揃いの高確率状態で、首尾よく揃えば継続率91%以上のATへと結び付く。

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 AT「リベンジバトル」は1セット18Gの継続率管理型で、継続率は77%~98%の5段階。その継続率はAT突入時の絵柄で示唆され、青7揃いは84%絵柄以上、BAR絵柄揃いは先述の通り、91%以上が約束される。

 ちなみに、継続率98%時の平均連チャン数は50以上。ヒキ次第では、大台突破の“3桁連”を目指すことも可能だ。

 AT連チャンの可否は後半8Gのバトルでジャッジされ、負けない限り継続。味方の攻撃は継続確定で、敵の攻撃であっても弱攻撃ならばチャンスとなるほか、敗北と思いきやの復活パターンもある。

 加えて、7の倍数ラウンドは継続確定&敵キャラのエピローグが発生し、継続率アップにも期待。AT中のカギ爪揃いは「OVER FLOW」が発動し、以降は3ラウンド継続確定+50%ループの無敵モードとなる…といった特徴もある。

 ちなみに、AT終了時は「上→上→下→下→左→右→左→右→CHANCE」のコナミコマンドを入力することで、当該ATの継続率を確認できる。モード「D」は77%、「C」は84%、「B」は91%、「A」は95%、「S」は98%だ。

 設定推測要素は周期到達時のAT当選割合、32G周期選択率、AT開始時の絵柄振り分け割合など。天井はAT終了後1049Gハマリで、到達後は前兆を経てATに当選する。

JRA 阪神JF(G1)優勝サークルオブライフを負かした馬の「スランプ」!? クラシック候補イクイノックスに食い下がった実力馬がまさかの低迷

 12日、阪神競馬場で行われた阪神JF(G1)はサークルオブライフが優勝。未勝利戦、アルテミス(G3)に続く3連勝を決めて、G1ウィナーの仲間入りを果たした。

 そんな後のG1馬も、新馬戦では3着。それも首位から7馬身も離された完敗だった。

 約3か月半後にG1を勝利する馬を圧倒したのがイクイノックスだ。同馬は新潟芝1800mの新馬戦でサークルオブライフらを下すと、次戦で無敗の三冠馬コントレイルなどを送り出した東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝利。既に来年のクラシック候補の1頭になっている。

 相対的にイクイノックスの評価を高めているのは、G1を勝ったサークルオブライフだけではない。

 4着馬サトノヘリオスは、2戦目の中京芝2000mで未勝利戦を2歳コースレコード勝利。続く3戦目のエリカ賞(1勝クラス)でも、2歳コースレコードを更新した。過去のダービー馬4頭を輩出した伝統レースを完勝したことで、その評価も高まった。

 レースから4ヶ月も経過しないうちに、出走馬からG1を含む重賞馬2頭・2勝以上の馬を3頭も輩出した8月28日の新潟5Rは、一部のファンから早くも「伝説の新馬戦」と呼ばれている。

 そこで気になるのが、その「伝説の新馬戦」で2着だった馬だ。G1や重賞の舞台でごぼう抜きする2歳女王や、異なるコースで続けてレコード勝ちする快速馬より速く走った馬がイクイノックスの他にもう1頭いる。それが、メンアットワーク(牡2歳、美浦・斎藤誠厩舎)だ。

 出身は三冠馬ミスターシービーを輩出した名門の千明牧場で、二冠馬ドゥラメンテの産駒。「伝説の新馬戦」では、単勝オッズ41.1倍の8番人気とファンからの期待は薄かったが、イクイノックスの2着に好走した。

 勝ち馬から6馬身差と差をつけられてはいるが、サークルオブライフには1馬身差、サトノヘリオスには3馬身差をつけて先着。また、レースの上がり3ハロンもイクイノックスに次ぐ2位と、後のG1馬よりも鋭い末脚を発揮している。

 負かした3着馬と4着馬は次戦の未勝利戦で快勝。それゆえ、それら2頭に先着を果たしたメンアットワークも、すんなり未勝利戦を勝てると考えるのが自然だろう。

 しかし、現実はそう上手くいかない。2戦目は同距離の中山未勝利戦へ転戦するが、追い込みが届かず3着に敗れると、そこから成績が急降下。東京の未勝利戦で2戦連続8着に敗れ、苦戦が続いているのは少々意外である。

「ドゥラメンテ産駒の特徴である気性難が現れており、なかなか本来の実力を発揮出来ていないのが、低迷の要因の1つとして考えられています。しかし、先着した馬には、まだまだ伸びしろがあったともいえます。

サークルオブライフの国枝栄厩舎は新馬の段階では仕上げないことが多く、あのアーモンドアイやアパパネさえも新馬戦は敗れています。サトノヘリオスに関しても調教師が『平均点以上』と、レース前に話していたように、本来のパフォーマンスではなかった可能性はあります」(競馬誌ライター)

 雲行きが怪しくなってきたメンアットワークにも朗報もある。デビュー戦から手綱を取ってきた菅原明良騎手の「直線が短い中山向き」との助言で出走した12日の中山6Rでは、直線でしっかりと伸びて4着を確保した。敗れたとはいえ勝ち馬とはコンマ2秒差で、引き続き中山コースを使えば未勝利突破も十分考えられる。

 現在も未勝利馬の身だが、後のG1馬ら実力馬に混じって2着を確保するのは、実力がないと出来ない。内に秘める非凡な才能を発揮して、1日でも早く1勝を挙げてくれることに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……