パチンコ「3連でも万発を狙える」…アノ衝撃を手軽に堪能!? 12万発データ浮上に続く必見情報!!

 パチスロ分野には6号機「A+AT機」の完成形との声もあがる『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ3』や、シリーズ史上最高クラスの遊びやすさを実現した『パチスロツインエンジェル PARTY』など話題作を導入。2021年も、大手サミーは抜群の存在感を見せていた。

 今後も既存機屈指の甘さを誇る『ディスクアップ』の後継機や、一撃必殺の出玉トリガーを複数搭載した『アラジンAクラシック』がスタンバイ。先日は人気シリーズ最新作『Sパチスロ蒼天の拳AC KA』が検定を通過するなど、まだまだパチスロ分野を盛り上げてくれそうな気配だ。

 パチンコでも魅力的なマシンを続々と発表。甘デジ分野には高い出玉感を有した『デジハネPA交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』や、「デジハネ1500シリーズ」第一弾となる『デジハネP〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』がデビューし好反響を得ていた。

 同社が誇る看板シリーズ『北斗の拳』も始動。5月に登場した『P北斗の拳8 救世主』は、大当り確率約1/319.7で確変中はバトルに勝利すれば10R・約1500発とモード継続が約束される伝統的なバトルスペックとなっている。「6万発ゲット」といった爆裂報告もあがるなど、「北斗らしさ」を発揮していた印象だ。

【注目記事】
パチスロ「ジャグラー帝国」の牙城を崩す!? 中毒性抜群の「完全告知マシン」が大健闘!!
パチスロ「物議を醸した謎の連チャンと様々な噂」~4号機名機伝説~ 『ニューパルサー』後編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.76】

 12月には究極闘神スペックと銘打たれた『P北斗の拳9 闘神』が降臨。「約81%継続×ALL1500発」のRUSHを搭載しているだけではなく、秘孔チャッカーによる出玉のアシスト機能も実装された強烈な仕上がりだ。

 トータルRUSH突入率が約66%と高めに設定されている点も好稼働を実現したポイント。「12万発」データも浮上するなど、ポテンシャルの高さを証明していたと言えるだろう。長期稼働を実現できるかに注目したいところだ。

 強烈なRUSHという意味では、必ず1500発の安定感&約3150発がループ(小当りRUSH含む)という特徴を持った爆裂機も忘れてはならない。「2~3連でも万発を狙える」など、その性能を称賛する声も多く浮上していた。

 大人気ハンティングアクションゲームとのタイアップ機が約5年ぶりに登場。強力な小当りRUSHを搭載した『Pモンスターハンター ダブルクロス』も、デビュー前から熱視線を浴びていた1台だ。「単発でも1500発出るのはありがたい」「時短もあるし悪くない」と上々の反響も寄せられていた。

 そんな『Pモンスターハンター ダブルクロス』に関する必見の情報が存在する。サミーネットワークスは、2021年12月28日よりスマホ向け無料パチンコ・パチスロアプリ「777Real」で本機の配信を開始した。

 あの爆発力を手軽に楽しめるとあって、反響は上々の様子。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

『Pモンスターハンター ダブルクロス』

■大当り確率:約1/319.7→約1/59.0
■小当り確率(電チュー・右始動口に限る):約1/1.02
■確変割合:51%
■賞球数:1&3&5&13&15
■カウント:上アタッカー10C・下アタッカー2C
■時短回数:20回or50回
■大当り出玉:ヘソ・電チュー・右始動口/全て約1500発
○○○

「一狩千猟(いっかくせんりょう)SPEC」と称する出玉性能は、状態に関わらず全ての大当りが10R・約1500発の出玉獲得が可能。本機の特徴である小当りRUSHは、1ループ(大当り間)の期待出玉が「約1650発」と強力だ。

 確変割合は51%と控えめだが、ひとたび確変大当りを射止めれば「10R(約1500発)+小当りRUSH(約1650発)+10R(約1500発)」の「約4650発」の出玉に期待できるという驚愕の仕上がりとなっている。それ以降は確変を引くたびに、激アツ出玉を獲得可能。かつてない「塊」がループすることで、一気大量出玉を得られる仕組みだ。

パチスロ新台「約2,000枚ボーナス」も話題…老舗メーカー「期待度ガチで2倍!?」のCZ搭載マシンを製造!!


 老舗メーカーの西陣は、看板パチンコシリーズの名を冠した「新しいノーマルタイプ」、その名のズバリ『パチスロ春一番』の発売を1月24日に控えている。

   業界初登場となる筐体上部の「一番パネル」、通称パタパタを搭載した当機はビッグとREG、2種類の疑似ボーナスで出玉を増やす仕様。通常時は毎ゲームのレバーONでボーナスのガチ抽選が行われ、当選時はその一番パネルによる後告知:約75%、先告知:約20%、特殊告知:約5%のいずれかが発生する。

 ボーナス中は押し順ナビに従うだけで、ビッグは約310枚、REGは約105枚の獲得が可能(1G純増約5.0枚)。ボーナス中はレバーONでの予告音発生でチャンスを迎え、第1停止「こい」→第2停止「こいこい」→第3停止「きたー!!」まで発展した場合はボーナス「1G蓮」が約束されるようだ。

 また、フリーズから始まる「極頂ボーナス」は約2,000枚の獲得が確定する模様。疑似ボーナスならではの一撃性も兼ね備えている。

 同社がパチスロをリリースするのは、およそ14年ぶり。それだけに多くの注目を集めているが、先日、製品サイトが公開された最新パチンコ『P刀使ノ巫女』も話題沸騰中。人気テレビアニメ初のパチンコ化というだけでなく、期待度がガチで「2倍!?」となるCZを採用しているのである。

 当機はライトミドルタイプの1種2種混合機で、大当り確率は199.8分の1。初回大当りでのRUSH「大荒魂討伐モード」突入率は約52%で、残り48%は15回or3回のCZ「絶対領域」へ移行する。

 このCZ中は通常状態よりRUSH突入率がアップする仕組み。これを加味したトータルRUSH突入率は約55%となる。

 RUSHは電サポ250回「快刀乱麻」+残保留最大1個「最後の一太刀」で構成され、右打ち中の図柄揃い確率は約12.5分の1。トータル継続率は約83%で、快刀乱麻・最後の一太刀共に大当り時は55%で10R約1,100個に振り分けられる。

 加えて、本機は遊タイム機能を搭載しており、大当り間599G消化で到達。その後はRUSH突入が濃厚となるので、大ハマリ台は絶好の狙い目と言えるだろう。

 なお、導入は2月上旬を予定している。


 
 
 
 

元JRA藤田伸二氏「そんなイジメんな」川田将雅「鬼騎乗」でソダシ轟沈……歯車が狂った白毛女王の2022始動戦はフェブラリーSか、それとも【GJ人気記事ぶった斬り!延長戦】

 毎週末恒例の【週末GJ人気記事ぶった斬り!】のコーナー。今回は臨時企画【年末GJ人気記事ぶった斬り!】ということだったが、昨年の話題はまだまだ盛りだくさん……。

 そこで延長戦として、いつもの下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに喋りつくすことになった。新年、初笑いはこちらからどうぞ!

JRA 川田将雅「鬼騎乗」で無敗女王ソダシ轟沈……藤田伸二氏「そんなイジメんな」須貝尚介調教師「併せ馬の形になって引っ掛かった」

ライター「A」:昨秋は皐月賞馬のエフフォーリアが大活躍した1年でしたが、一方で桜花賞馬のソダシは大きく低迷してしまいました。

デスク「Y」:超貴重な白毛の活躍馬だし、見た目もきれいな馬。今年は競馬界のニューヒーローになってほしい馬なんだけど、去年の秋は「どうしちゃったの?」って感じだったね……。

ライター「A」:特に秋華賞(G1)の敗戦(単勝1.9倍も10着)が驚きました。吉田隼人騎手や須貝尚介調教師の話では、どうやらレース前から予兆があったそうですが……。

デスク「Y」:白毛で有名なシラユキヒメ一族なんだけど、同時に気性面で課題のある馬も多いんだよね。お母さんのブチコも“流血事件”(ゲート内で暴れて出血)で有名な馬だし、ソダシもそういった面が出てきたのかな。

ライター「A」:秋華賞では、ゲート内で暴れて歯を負傷してしまったそうですね。

デスク「Y」:それも敗因の1つに挙げられてたけど、そうなってくると、いよいよチャンピオンズC(G1)の敗因(2番人気、12着)がわからなくなってくるんだよねえ。

ライター「A」:歯の方は治っていたと思いますが、コンディション面なのか、気性面なのか、それとも単純にダート適性がないのか、はたまた複合的なものなのか……。

デスク「Y」:ダートはこれっきりって言うんだったら別にいいんだけど、陣営はまだダートの可能性を諦めてないんでしょ?

ライター「A」:まだ正式な発表はありませんが、チャンピオンズCの直後には須貝調教師が「フェブラリーSも視野に」とおっしゃられていましたね。

デスク「Y」:そうなってくると馬券的には、扱いが難しい馬になるねえ。得意のマイルに戻るわけだし、本来の力が出せるなら、いきなり勝ってもおかしくない実力はある。

ライター「A」:芝スタートになりますから、容易に得意の先行策に持ち込める点は大きなプラス。チャンピオンズCは1枠1番だったのでハナを切る形になりましたが、砂を被らない外枠から落ち着いて走ることができれば……。

デスク「Y」:競馬を盛り上げる意味でも、復活してほしい気持ちはもちろんある。だけど、それは皆同じだから、また人気になるだろうしなあ。

ライター「A」:ファンの多い馬ですから、少なくともオッズ的に美味しい馬ではないですね。個人的には吉田隼騎手を乗せ続けてほしいですが、もし乗り替わるなら武豊騎手が騎乗すれば盛り上がるでしょうね。馬主も金子真人(ホールディングス)さんですし。

デスク「Y」:じゃあ、間を取って吉田豊騎手で。

ライター「A」:なんで、そ~なるの!?

デスク「Y」:古いネタ知ってるねえ、キミ(笑)


 さて、毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では昨年もたくさんの記事を掲載しております。お手すきの際に2021年を振り返りながら、ご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

三井物産初代社長・益田孝と『青天を衝け』渋沢栄一との共通点…放蕩息子が一流の文人に

のちに三井物産のトップに就く益田孝、佐渡島の役人の子に生まれ、有能ゆえに幕臣へと出世

 昨年12月26日に最終回が放送されたNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一(演:吉沢亮)の商売仲間として、たびたび益田孝(ますだ・たかし/演:安井順平)が登場した。ドラマでは「その他大勢」のような役回りなのだが、「何事にも立ちどころに神算鬼謀、どうしてこんなにもアタマが働くものかと驚くばかり、おそろしいチエがあった」人物で、「財界では『徳の渋沢、智慧(ちえ)の益田』といわれた」。

 益田孝(1848~1938年)は、佐渡島で役人の子として生まれた。孝の父は佐渡奉行所の目付役だったが、やっぱりこの人も有能だったらしい。時の佐渡奉行が「益田のような人物を佐渡の地役人にしておくのは実に惜しい」と幕府に推薦し、1854(安政元)年に箱館奉行支配調役下役に大抜擢された。

 この抜擢は父のみならず、息子・孝の生涯にも大きな影響を与えた。箱館では奉行所のなかに子弟を教育する学校のようなものがあり、孝はそこで英語を学んだのだ。

 1859(安政6)年、孝の父は外国奉行支配定役に抜擢され、江戸詰に転じ、のちに勘定方に取り立てられた。孝も父に従って江戸に出て、1861(文久元)年から外国奉行に出仕した。最初は給仕のようなことをしていたが、「少しは英語を知っておったものだから」、ほどなくして外国人宿舎詰に昇格したという。

 1863(文久3)年に幕府は欧州使節団をフランスに派遣、益田父子も随行した。

 江戸幕府が欧州に使節を派遣するのは4回。初回は1860(万延元)年で小栗上野介(おぐり・こうずけのすけ/演:武田真治)や勝海舟、福沢諭吉らが随行。2回目が1862(文久2)年で福沢諭吉、福地源一郎(演:犬飼貴丈)ら。3回目は益田父子が随行した派遣団で、杉浦愛藏(演:志尊淳)、田辺太一(演:山中聡)らも同行している。そして、4回目は渋沢栄一らが随行する派遣団だ。

渋沢栄一と同じく有能で、栄一同様に、幕臣→商人→大蔵官僚→退官というエリート街道をひた走る

 帰国後、孝は幕府の騎兵差図役に任じられ、死をも覚悟したが、江戸城の無血開城で一命を取り留めた。

 維新後、孝は親戚から「横浜はこれからだんだん発展する所で、これから面白いことがあるから来いと言われ」、横浜で商売を始めた。孝は英語ができたため、外国人商人との通訳から始め、外国商館に入り、貿易の実務を覚えた。商売を通じて岡田平蔵や馬越恭平(のちの大日本麦酒社長)等の知己を得、岡田平蔵からは井上馨(演:福士誠治)を紹介された。

 井上は益田孝に会い、造幣局への出仕を推挙。孝は大蔵省大阪造幣寮の造幣権頭(ぞうへいごんのかみ)となった。当時、造幣局を指揮していたのは御雇い外国人・キンドルであり、前任の造幣権頭は英語ができないこともあって、関係がうまくいっていなかった。「井上さんの考えでは、益田は横浜で外国人を相手にして商売をしておったのだから外国人の呼吸もよくわかって」いるからだろうということらしい。実際、孝はキンドルと良好な関係を築き、懸案事項を一挙に解決した。

益田孝、三井物産初代社長に就任し、日本経済新聞の祖である経済新聞も創設する

 1873年、井上馨が政府内部の意見対立で下野すると、益田孝渋沢栄一も大蔵省を辞し、行動をともにした。

 井上は「先収会社」という貿易会社を興し、益田孝はその東京店頭取となった。ところが、1875年に井上が元老院議官に任ぜられ政府に戻ると、井上主催の先収会社は解散することになった。ところが、これに目を付けた三井の番頭・三野村利左衛門(演:イッセー尾形)は先収会社東京店を三井の国産方(国産品を扱う部門)と合併させ、三井の会社として存続させる。益田孝は三井に入って商売を続けることに抵抗したが、三野村・井上が強引に説得し、ついに説き伏せたのだという。

 翌1876年7月、先収会社は三井物産として再スタートを切り、三井同族を社主に迎え、益田孝が社長となった。それから、「社長といえば、日本郵船か三井物産の社長を指した」というくらい、日本を代表する企業に育て上げたのだ。

 益田孝は国内外の支店・出張店を通じて各地の物価や商況を集め、1876年12月、「中外物価新報」という経済新聞を発行した。現在の「日本経済新聞」の祖である。

益田孝、三井家同族会事務局管理部専務理事に就任…三井を株式会社化し、自身は男爵に列する

 初期の三井物産の主たる取扱品は米穀だったが、伊藤博文(演:山﨑育三郎)が官営三池炭礦の石炭を海外販売することで利潤を上げようと考え、三井物産に委ねたことから石炭販売で大きく潤った。

 ところが、三池炭礦が払い下げされることになる。三池炭販売の利潤が三井を経由して長州藩閥に流れていくことから、反長州派が画策したのだ。益田孝はなんとしても三井が払い下げを受けるように尽力し、三菱と競り合ったが、払い下げに成功。のちに三井の有力企業となる三井鉱山の原型とした。

 一方、益田孝は紡績業の勃興を見越して1880年代に紡績機械や原料の綿花輸入に力を入れ、1900年頃にはわが国貿易額の2割強を占めるようになった。実はその頃の三井物産は株式会社ではない。合名会社といって、一族数名による出資の非上場会社みたいなものだ。つまり、わが国貿易額の2割強の利益が全額、三井一族の懐に入る計算となる。三井一族が日本を代表する大金持ちになるのは当たり前であろう。

 こうした功績から、益田孝は1902年に三井家同族会事務局管理部専務理事に就任する。エラいんだか、なんなんだか、よくわからない肩書きなのだが、三井財閥のサラリーマンのトップなのだ。

 三井物産の利益がすべて三井一族の懐に入るということは、換言するなら倒産したときのインパクトはシャレにならない(しかも一族は自分の保有資産にしか興味がない)。株式会社は有限責任だが、合名会社は無限責任である。株式会社が倒産した場合、出資者は出資した株式がパーになるが、それ以上の責任は負わない。しかし、合名会社の場合、出資の範囲を超えて、生じた負債全額をも負う責任があるのだ。

 そこで、益田孝は欧米の財閥事情を調査させ、持株会社の導入に踏み切る。1909年に三井家同族会事務局管理部を法人化して持株会社・三井合名を設立し、傘下企業の有限会社(三井銀行・三井物産・三井鉱山等)を株式会社に改組した。株式会社は有限責任なので、たとえば三井物産が倒産した場合でも、そのリスクは親会社の三井合名のところで遮断できる。

 かくして、益田孝は三井財閥の成長に大きく貢献したのだが、1914年にシーメンス事件が起きて三井物産の重役が有罪となると、益田は現役を退き相談役に就いた。益田鈍翁(どんのう)の号を持つ茶人として有名である。

 また、1918年に多年の功を以て男爵に列した。爵位の請願運動には人一倍積極的だったというが、主家の三井十一家でも、3家しか爵位を頂いていなかったので、派手な祝賀会は一切行わなかったという。

益田孝の“放蕩息子”は、コミックソング「コロッケの唄」を大正時代にはやらせた名物社長として活躍

 ちなみに、渋沢栄一の子・渋沢篤二(演:泉沢祐希)は放蕩して廃嫡されたが、益田孝の子・益田太郎も遊興が好きだったらしい。一説によれば、中学生の太郎が、両親不在の自宅に品川芸者数十人を集めて大宴会を開いていたのを、帰宅した孝が驚き、「日本にいると何をはじめるかわからない」と行く末を案じて、英国に留学させたという。

 太郎は8年間の留学を終え横浜正金銀行(のちの東京銀行、現・三菱UFJ銀行)に入行。1902年に27歳で日本精製糖株式会社(のちの大日本製糖)の常務に就任した。父・孝が三井財閥の事実上のトップになった頃である。ちょうどこの頃、三井物産は製糖事業に本格的に参入し、台湾製糖(現・三井製糖)設立を主導している。

 太郎は1906年に日本精製糖での見習いを終え、台湾製糖の取締役に就任、1939年に社長に昇格した。大株主・三井物産のトップの子どもが、その子会社の役員に就くという大甘な構図である。太郎の子どもたちは台湾製糖やその関係会社役員に就任し、あたかも台湾製糖は益田家の家業のようになった。

 さて、益田太郎の青年期の放蕩ぶりを先述したが、その素行は大人になっても直らなかった。そして、その素養は「文化人」として花開いた。太郎はいろいろな企業役員を兼務したが、1907年に帝国劇場株式会社の設立とともに、益田太郎は文芸担当重役に就任。「益田太郎冠者」のペンネームで数十編の脚本を執筆、自ら演出に当たった。作詞した「コロッケの唄」なるコミックソングが、1917(大正6)年頃に大ヒットを飛ばしたことでも有名である。

 益田孝も渋沢栄一と同様、江戸ではなく地方に生まれ、幕府の使節団でフランスに渡って幕臣に取り立てられ、維新後は商売をはじめたが、大蔵省に仕官。井上馨とともに退官して私企業の設立に関与、行きがかり上、そのトップとなった。

 その上、跡取り息子は遊興にふけって――というところまでピッタリ一致しているのだが、栄一は篤二を廃嫡、益田孝は太郎を企業経営者&文化人に育て上げた。まさに「智慧の益田」の面目躍如であろう。

(文=菊地浩之)

【参考文献】
藤原銀次郎『思い出の人々』(1950年、ダイヤモンド社)
長井実編『自叙 益田孝翁伝』(1989年、中公文庫)

 

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)、『日本のエリート家系 100家の系図を繋げてみました』(パブリック・ブレイン、2021年)など多数。

JRA横山武史「独壇場の2022年」を止めるのはルメール、福永、川田? エフフォーリア・タイトルホルダー、盤石の2枚看板を脅かす「未完の大器」たち

 競馬は「馬7、騎手3」と言われた時代も今は昔か――。格差が猛威を振るう昨今は、まさに「競馬は騎手」と言われる時代である。

 特に昨秋のG1戦線は横山武史騎手、C.ルメール騎手、福永祐一騎手の3人が大暴れ。波乱に終わったエリザベス女王杯(G1)やダートのチャンピオンズC(G1)など、一部のレースを除けば、ほぼすべてでいずれかが馬券に絡み、菊花賞(G1)や天皇賞・秋(G1)など、この3名が上位を独占した大レースもあった。

 この傾向が、今年のG1戦線で大きく変わるとは想像し辛い。まさに馬ではなく「騎手」を見て馬券を買う時代が今年も続こうとしている。

 その一方で、昨秋はコントレイルやグランアレグリア、クロノジェネシスにラヴズオンリーユーなど一時代を築いた名馬が相次いで引退。2022年は、新たな勢力争いの幕開けと言っても過言ではないだろう。

 そんな中で大きなアドバンテージを握っているのが、横山武史騎手だ。

 昨年G1・5勝と大ブレイクした若手代表の横山武騎手。それだけにお手馬もフレッシュな顔ぶれが目立つ。特に皐月賞(G1)、天皇賞・秋、有馬記念(G1)を制し、年度代表馬の最有力になっているエフフォーリアは今後の競馬界を担う存在。デビューから7戦すべて横山武騎手が騎乗しており、結束も固い。

 さらに、そのエフフォーリアが勝った有馬記念で5着と格好をつけた菊花賞馬タイトルホルダーも、今年は主役の1頭になるだろう。有馬記念では兄の横山和生騎手が代打騎乗したが、菊花賞(G1)を勝たせた横山武騎手へ戻ることが有力。エフフォーリアが中距離、タイトルホルダーが長距離と歩む路線が分かれれば、横山武騎手が今年の古馬王道路線を制圧するシナリオも見えてくる。

 一方のルメール騎手は、大幅な戦力ダウンが懸念される。

 昨年引退したグランアレグリア、クロノジェネシスはルメール騎手の看板的なお手馬。目立った3歳馬は菊花賞2着のオーソクレースくらいで、現在はジャパンC(G1)で2着したオーソリティが大将格か。

 無論、時に「強奪」と揶揄されるほどの乗り替わりが、このフランス人騎手が毎年のように大レースを勝ちまくっている所以だ。とりあえず、先月のチャレンジC(G3)を楽勝したソーヴァリアントは最優先で手の内に入れておきたい。オーソクレースと同じく、G1級の素質を秘める好素材だ。

 福永騎手に至っては、自らの騎手人生を注ぎ込んだ集大成コントレイルが引退して迎えるシーズンになる。他にも長くマイル路線で活躍したインディチャンプも引退、若きスプリント王ピクシーナイトが香港の落馬事故に巻き込まれて戦線離脱中など、苦戦は必至か。

 まずは日本ダービー(G1)でエフフォーリアを下し、ジャパンCでも3着したシャフリヤールを中心に、春G1を戦えるだけの戦力を整えるところからの“リスタート”になりそうだ。

 今年、横山武騎手の独壇場を止めるとすれば、川田将雅騎手が面白い存在だ。

 世界の女王ラヴズオンリーユーと短距離王ダノンスマッシュの引退に加え、大阪杯(G1)を制したレイパパレの不調と、一見厳しいシーズンになりそうな川田騎手。しかし、2頭の「未完の大器」は、エフフォーリアやタイトルホルダーを倒し得るスケールを感じさせる。

 1頭目は、サリオスとサラキアを兄姉に持つエスコーラだ。デビュー戦こそ不良馬場もあって4着に敗れたが、約半年の休養を経てから3連勝。特に復帰戦となったレースでは、2着に1.8秒差をつける圧勝劇。未勝利戦ながら芝1800mの日本レコードを叩き出し、全国の競馬ファンの度肝を抜いた。

 その後も、まったく危なげない内容で連勝を重ねているエスコーラ。走るたびにレース運びに安定感が増しているところは、川田騎手の英才教育の賜物だろう。

 そして、もう1頭が4戦3勝のプログノーシスだ。敗れたのは昨年4月の毎日杯(G3)だが、前を走っていたのは後のダービー馬シャフリヤールと、ダービー4着馬グレートマジシャンだけと、3歳春から非凡な才能を見せていた。

 この馬の武器は、父ディープインパクト譲りの末脚だ。特に前走の武田尾特別(2勝クラス)では、上がり3ハロン32.8秒という異次元の切れ味。その約40分後に同じ阪神の外回りで行われたマイルCSでグランアレグリアが32.7秒、シュネルマイスターが32.9秒を記録している点でも、単純な切れ味勝負ならすでにG1級といえるだろう。

 2頭ともまずは3勝クラス突破が目標になるが、順調にいけば4月の大阪杯(G1)で、エフフォーリアと初対決になってもおかしくないほどの逸材だ。川田騎手にとっては「2022年の秘密兵器」といえる存在だろう。

 果たして、今年の競馬界の主役を担うのは、やはり横山武史騎手か。それとも2頭の「未完の大器」を有する川田騎手か、シャフリヤールと福永騎手がダービー馬の威信を見せるのか、はたまたウルトラC的な新コンビを結成したルメール騎手が、まさかの大逆転を起こすのか――。

 今年も、この4人から目が離せない。

(文=浅井宗次郎)

<著者プロフィール>
 オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)

パチンコRUSH中「約80%で1,500個以上」の激熱スペックなどがデビュー!新台1月11日導入リスト

 2022年1月末日、いよいよパチンコ・パチスロ共に旧規則機が撤去期日を迎える。

 それ故、同月は新機種が盛り沢山。パチンコについては、まず1月11日に大都技研の『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』、三洋物産の『PA海物語3R2スペシャル』、SANKYOの『Pフィーバーゴルゴ13 Light ver.』の3機種が全国ホールデビューを果たす。

 2021年1月登場の前作からスペックを一新した『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』はSTタイプの1種2種混合機で、大当り確率は319.6分の1。初回大当りは「鬼がかり3000BONUS」「チャレンジBONUS」の2種類で、前者は3,000個(1,500個×2)獲得に加えてRUSH突入が約束される。

 一方の後者は演出成功で鬼がかり3000BONUSへ昇格。トータルRUSH突入率は約55%で、昇格せずとも必ず1,500個の出玉を得られる点も大きな特徴のひとつだ。

【注目記事】
パチスロ「ジャグラー帝国」の牙城を崩す!? 中毒性抜群の「完全告知マシン」が大健闘!!
パチスロ「物議を醸した謎の連チャンと様々な噂」~4号機名機伝説~ 『ニューパルサー』後編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.76】

 RUSHはST144回で、この間の紫図柄揃いは300個、赤図柄揃いは1,500個、3,000図柄揃いは文字通り3,000個の出玉払い出し。大当り時は約80%で1,500個以上に振り分けられることから、ツボにハマれば瞬時にドル箱を積み上げることができる。

 かつてない「金魚群」に出会える『PA海物語3R2スペシャル』は、『海物語3R』系お馴染みの確変ループをパワーアップ。大当り確率は約99.9分の1、確変割合は75%で、トータル継続率約80.4%の確変中は「約1.5秒(プラス停止0.7秒)」の超高速変動による「快速SPループ」を体感できる。

 大当り内訳は10ラウンド確変大当りが2%、4ラウンド確変大当りが73%、4ラウンド通常大当りが25%。それぞれ約720個、約288個の出玉を得られる。

 2020年11月に登場した『Pフィーバーゴルゴ13 疾風ver.』のライトバージョンである『Pフィーバーゴルゴ13 Light ver.』は、遊びやすくも右打ち中は約50%で1,000個以上、最大1,800個の出玉を獲得できるのが大きな魅力。大当り確率は128.0分の1で、図柄揃いの「ゴルゴBONUS」、依頼人経由の「依頼承諾BONUS」共にラウンド中の演出成功でRUSHへ突入する。初当り時のRUSH突入率は約50%、RUSH継続率は約65%だ。

 また、当機は遊タイム機能を搭載しており、大当り間320回消化で到達。その後は時短100回が付与され、RUSH突入に大きな期待が持てる。

パチスロ「6千枚突破」報告もある「番長イズム」AT機…朝イチ「高確スタート」は高設定の可能性アップ!?

 サンセイR&Dの鉄板コンテンツが、大都技研とのタッグでパチスロ化。2021年12月吉日にデビューしたサボハニの『SLOT牙狼-黄金騎士-』が、全国のホールで賑わいを見せている。

 パチンコでお馴染みの演出とパチスロで見慣れた演出が見事に融合した当機は、1G純増約2.8枚、セット数管理型のAT「魔戒RUSH」が出玉増加の肝。通常時は主にチャンス役成立で状態昇格やCZ当選を目指す流れで、小役で得られるポイントによる超高確移行やCZ当選もある。

 10+αのCZ「黄金騎士チャンス」中は牙狼絵柄停止の連続で疑似連レベルがアップし、連続が途切れたら演出へ発展。その際は疑似連レベルに応じてクリア抽選が行われ、非当選時は連続演出中のチャンス役成立で勝利書き換えに期待できる。

 CZ中の演出クリアで主に始まる「呀バトル」は初回20G以上のATで、前半はチャンス役or牙狼図柄停止で「保留」を獲得。後半の「陰我終結の刻」では獲得した保留分だけ牙狼が攻撃し、見事に牙狼が勝利できれば魔戒RUSHへ昇格する。

【注目記事】
パチスロ「平均獲得1000枚オーバーの強烈AT」や「超変則設定」マシンなど話題作を立て続けにリリース! トップメーカーが歩んだ2021年を振り返る
パチンコ「右ALL2000発×ST継続率82%」の爆裂レジェンドが現役引退…CR版『牙狼』で最後の真っ向勝負!!

  その後は、まず特化ゾーン「絶頂ホラーバトル」がスタートし、初期セット数をストック。トータル継続期待度は約80%で、ホラーに勝利し続ける限りストックが加算される。

 1セット30Gor50Gor100G継続の魔戒RUSH中は、チャンス役や牙狼絵柄停止を機にホラーバトルへ移行し、勝利でストックor「魔戒ボーナス」発動する。

 魔戒ボーナス発動までの抽選システムは『押忍!番長3』の番長ボーナスと同様。この魔戒ボーナスは30G間、ベルやチャンス役成立で7揃い抽選、牙狼絵柄停止で「心滅カウンター減算」抽選→これらをパスすればストック上乗せ最上位ステージ「心滅獣身」へ昇格する。

 呀バトル終了後や魔戒RUSH終了後は、100G継続の「阿門ステージ」へ移行。この間はチャンス役成立でCZストック抽選が行われ、約50%(設定1)でCZ当選=魔戒RUSH再当選に繋がる可能性がある。

 随所に「番長イズム」を取り入れた出玉性能はなかなかの破壊力で、新装初日から5千枚、6千枚突破の報告あり。しかも、高設定を掴み取れれば安定感は抜群との噂で、ガチプロたちからの視線もアツい。

 そんな本機は通常時のモード移行割合に設定差があり、とりわけ設定変更時の初期モード選択割合は設定差大。このタイミングでは低確or高確のいずれかに振り分けられる仕組みで、高確選択割合は設定1が24.2%なのに対して設定6:46.5%と、設定に準じて顕著に高まることとなる。

 よって朝イチ、チャンス役を引かずにザルバ演出「ここが勝負所だ」、リール激フラッシュといった高確確定パターンが発生した場合は設定変更&高設定に期待。高設定ほどCZクリアに繋がりやすい点にも着目しよう。 

イライラ・モヤモヤから解放!2022年が楽しくなるメンタルトレーニング

 周りの人を妬んだり、陰口を叩いてしまったり、お店の店員の接客にイライラしてしまう経験は誰にでもあるもの。

 仕事やプライベートがうまくいっていなかったり、何か不安や心配事を抱えている時ほどそうなりがちです。振り返ってみると大したことではないのに、なぜ自分はあんな振る舞いをしてしまったのかと、自己嫌悪に陥ったり自分を恥ずかしく思ったりもします。

 もし2021年にこんな経験をたくさんしてしまったなら、来年こそは心穏やかに過ごしたいですよね。ネガティブな感情や思考に振り回されなくなるためのこんなトレーニングを知っていますか?

人間の思考の8割は「ネガティブなこと」


 ネガティブな思考は誰にでもあります。大事なのはその思考に振りまわされて、自分を見失わないことです。

私たちが《無意識》に考えることは基本的にネガティブな内容が大半なのです。(『ほっトレ』より)

 『ほっトレ』(WAVE出版刊)の著者でマインドトレーナーの小林真純さんによると、人は1日に6万回思考していて、その8割は「ネガティブ思考」なのだそう。

「あんなふうになったらどうしよう」
「あの人ができていることが、なぜ私はできないんだろう」

 どんな人でも頭の中にこんな思考が無意識のうちに浮かんでくるものなのです。

ネガティブな感情をさらけ出すのはいけないことか?


 ネガティブなことばかり考えている自分を変えたいと思った時、ありがちなのが「常にポジティブに考えよう」と、意識的に思考をポジティブな方に転換すること。でも、それで一時的にポジティブになれたとしても、長くは続きません。私たちは無意識にネガティブなことを考えてしまう生き物だからです。

 ただ、無意識のネガティブ思考を取りのぞくことは難しくても、その思考にわずらわされることなく安心して日常を送ることはできます。そのためのトレーニングが「ほっとするトレーニング」です。

「ほっとするトレーニング」に取り組むようになると、日常で気づかないうちに、ネガティブになっている自分にたびたび出会うようになります。でもそれは、「意識を変えるチャンス!」なんですね。(P6より)

 「ほっとするトレーニング」には3つの基本トレーニングがあります。その1つが「感情吐き出しトレーニング」。このトレーニングは今持て余しているネガティブな感情を、素直にノートに書き出します。

 簡単に思えますが、やってみると案外言葉が出てこないかもしれません。私たちは 「ネガティブな感情をさらけ出すのはいけないこと」と大人になる過程で教わっていますし、「悪いのはもしかして自分の方かも」と内省することもあります。でも、このトレーニングは心にブレーキをかけずに素直にネガティブな感情を書き出します。

 何が嫌なのか、何が不安なのか、ネガティブな感情を具体的に書ければすばらしいですが、「モヤモヤする」「気分が乗らない」など漠然としていてもOK。書くことでそのモヤモヤの下にある本当の感情に気づくことができます。

 こうして書き出すだけでもかなりスッキリしますが、その次の「感情寄り添いトレーニング」と「望み抽出トレーニング」を合わせてやってみることで、効果は倍増するはずです。

 2022年は「不安な自分」「イライラしている自分」「怯えている自分」よりも「安心している自分」「うれしい自分」「優しい自分」に気づく1年にしたいものです。

 今年はメンタルがしんどかったという人は、本書を読んでネガティブな感情が止まらなくなる仕組みとそこから抜け出すトレーニングを学んでみてはいかがでしょうか。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

パチスロ「物議を醸した謎の連チャンと様々な噂」~4号機名機伝説~ 『ニューパルサー』後編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.76】


 緻密なテーブル式リール制御が繰り出す多彩な出目と、打ち手を選ばぬオーソドックスな仕様とスペックで、累計販売台数23万台という史上最大のヒット(当時)を記録した、山佐の4号機第1弾『ニューパルサー』。

 いたずらに目新しさばかりを追い求めず、頑なに伝統を固持したことが古くからのファンに安心感を与え、結果的に高セールスにつながったわけだが、個人的には「変わり映えしないなぁ…」というのが、正直な感想だった。

 ただ、わが故郷である兵庫県は神戸市まで出向き、1泊2日のスケジュールで行われた初めてのホール実戦取材は、色んな意味でエキサイティングだった。

 時は1993年、ゴールデンウィークが明けてほどなくの5月19日。担当編集のK君と早朝の東京駅で待ち合わせ、始発の新幹線「のぞみ」で神戸に向かった。

 新大阪で在来線の新快速に乗り換えて、神戸の中心街は三宮駅に降り立ったのが、午前9時ちょい過ぎ。そのままの足で高架下のパチスロ専門店「W」へ向かうと、すでに店の前には開店を待つ黒山の人だかりができていた。

「みんな、ニューパルサー狙いなんですかね」
「…だろうね、間違いなく」
「取れなかったら、どうしましょう」
「もう一軒の店に移動するしかないなぁ」

 そんなことを話しながら待っていると、やがて入り口のガラス戸が開き、人だかりが店内へと吸い込まれて行った。逸る気持ちを抑えつつ、我々も続く。

 真新しい緑パネルの『ニューパルサー』はほとんどが先客に取られていたが、離ればなれながらもなんとか二人とも空き台を確保、さっそくデータ取りを開始する。

 モーニングに当り快調な立ち上がりを見せたK君とは対照的に、こちらは食いつきが悪く投資が続く。…が、お昼頃に引いた6回目のビッグを皮切りに、台の様子が急変する。

 なんて言うのだろうか。まるで、何かのスイッチが入ったかのようにクレジット内の速攻連打や2桁ゲームの数珠連チャンが頻発。そしてそれは夜まで続き、結果的に6千枚近い出玉を獲得したのである。

 対するK君の方は、そこまで激しくはなかったものの随所で連打が炸裂し、4千枚強の獲得。つまり、二人合わせて万枚超の大勝となったわけだ。

「二人で万枚? 大したことないじゃん」と、いまの感覚だとそう思うだろう。しかし、当時は5千枚も出せば1週間は自慢できた時代。その夜は、本場の神戸牛に舌鼓を打ちつつ、祝杯を挙げた。

 明けて2日目は、新開地の商店街にあった「P」という店で実戦したのだが、「W」での体験がまるでウソのように、自分たちの台も周りの台も至って穏やかな挙動だった。

「ただの高設定だったんでしょうか」
「…かも知れないけど、それにしても…なぁ」

 そんな風に頭を抱えながら、我々は東京への帰途についた。

 それから数ヶ月後。『ニューパルサー』はすっかり、他を圧倒する4号機屈指の大ヒット機種となっていた。

 過熱する一方の人気を裏付けるように編集部には、毎日のように読者からのおびただしい投稿が寄せられた。リーチ目に関するものが多かったが、神戸での初実戦初日に採取した爆裂データに対する反応も少なくなかった。

「あの連チャン性は、やはり異常だ」
「店によって出方が違うらしい」
「最初期に導入されたものには、何かが仕掛けられているかも知れない」

 そんな疑念の声や噂話が次々と舞い込み、いつしか「ニューパル連チャンの謎」というワードが誌面に踊るようになった。

 もちろん、プログラム解析の結果からは怪しい点は一切、見つからなかった。が、「ニューパル連チャンは、確かにある」という声は、一向に収まる気配を見せなかった。

 連チャン性に関する声とともに、攻略法の噂も尽きなかった。

 もっとも話題になったのが、「中ボタン攻略法」なるもの。「ボーナスゲームの最後のJAC入賞後に中ボタンを押しっぱなしにすると、ボーナス確率64分の1の連チャンモードに突入する」という冗談のような内容なのだが、最初の検証実戦で(たぶん、たまたま偶然だろうが)あたかも効いているかのような挙動を見せたものだから、さぁ大変。

 読者からも「中ボタン攻略法で大勝ちしました」という投書も相次ぎ、ちょっとした騒動に発展したのである。


 ともかく、連チャン性についても攻略法についても、結局のところ真偽のほどは登場から28年が経ったいまもなお、謎のままである。

 しかし、様々な噂が沸き起こるのは、それだけ多くの人々が『ニューパルサー』という機種に注目、あるいはその魅力の虜になっているという証拠。つまりは、人気機種ゆえの宿命なのだ。

(文=アニマルかつみ)

深刻な『紅白』離れ鮮明、視聴率が過去最低で30%割れ目前の理由…国民的番組の終焉

 先月31日に放送された『第72回NHK紅白歌合戦』の視聴率が発表され、第1部は平均世帯視聴率31.5%、第2部は同34.3%だったことがわかった(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)。前年(2020年)放送回は第1部が同34.2%、第2部は同40.3%であり、それぞれ2.7ポイントダウン、6.0ポイントダウン。第2部の視聴率は、2部制となった1989年以降、最低の数字となった。

 特に第2部は前年は2年ぶりに40%の大台に回復していたが、再び大台を割ることとなった。大トリでMISIAが藤井風のピアノ伴奏に合わせて『Higher Love』を歌唱したステージや、アーティスト活動40年目で初出場を果たした布袋寅泰が東京パラリンピック開会式で披露した映画「キル・ビル」のテーマ曲の演奏などが大反響を呼び、「ミーシャ」「藤井風」「布袋」というキーワードがTwitterトレンドでも上位にあがっていたが、視聴率アップにはつながらなかった模様。

「今回は強力なライバルである裏番組の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)の放送が休止となり、さらに2年ぶりの有観客での開催ということもあり、NHKとしては念願の視聴率45%超えを狙っていたという話も伝わっていた。それだけに、視聴者の深刻な『紅白』離れを示唆するこの数字は、NHKにとってはかなりショッキングな数字ではないか。

 結局、『ガキ使』を見ていた層が『紅白』に流れるという動きは限定的で、他の地上波の番組に流れるどころか、NetflixやAmazonプライム・ビデオといった動画配信サービスや、各種ライブのオンライン配信、ゲームなどのコンテンツを楽しむ人が増えた可能性もある。もう大みそかに地上波の番組同士が内輪で視聴率を競うこと自体が無意味になってきている」(テレビ局関係者)

長寿番組ゆえの行き詰まり

 また、別のテレビ局関係者はいう。

「特に1部は30~40代の人でも知らない曲も多く、曲順的にもアイドルグループと演歌歌手がゴチャゴチャに混ざったりしていて、若い層でも、『紅白』のメイン視聴者層である60代以上の層でも“正直キツイ”と感じる視聴者が多かったのではないか。さらに、全体的に“目玉”といえるような企画や演出、サプライズがなく、盛り上がりにも欠けていて、長寿番組ゆえの行き詰まりを感じた。もし今年『ガキ使』が復活すれば、視聴率30%台のキープすら怪しく、国民的番組ともいわれた『紅白』の“終わりの始まり”が否めない」

 当サイトは1月1日付記事『退屈、壊滅的につまんない…「紅白」に酷評続出、前年より視聴率ダウンの可能性も』で視聴者の反応や業界関係者による評価などを紹介していたが、改めて再掲載する。

――以下、再掲載――

 先月31日、『第72回NHK紅白歌合戦』が放送されたが、SNS上では視聴者から賛否両論の声があがっている。

 これまでの「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称をやめ、俳優の川口春奈と大泉洋、同局の和久田麻由子アナウンサーがそろって「司会」を担当した今回の『紅白』。放送中からTwitter上では「マツケン」「布袋」「ミーシャ」など出演した歌手たちの名前がトレンド入りするなど話題となり、特に大トリでMISIAが藤井風のピアノ伴奏に合わせて『Higher Love』を歌唱したステージは、

<震えた>

<2人のコラボとか最高オブ最高だろ>

<伝説に残るステージ!>

<もう、何なん。国宝か>

などと大きな反響を呼んだ。

 全体の感想については、

<今年の紅白最高に素晴らしかった。歌がポンポンとテンポよく進んで、変な寸劇も無く、これぞ歌番組!って感じだった!>

<国際フォーラムをこんな見事な舞台に仕上げるNHKやばいな>

<なんだか今年は愛に溢れたメッセージ性の強い紅白だった。歌の力って本当に凄いなと>

<薬師丸ひろ子の『Wの悲劇』 もう別の世界に行った感じだった。とにかく心から感動した>

<郷ひろみ、マツケン、薬師丸ひろ子は圧巻だった>

<マツケンサンバの破壊力すご!>

といった高評価の声もあがる一方、以下のように厳しい感想も続出している。

<若者世代に見てほしい? なんか、以前よりつまんないですね。多くを得ようとして、全てを失うような、そんな、感じがします>

<今年の紅白が壊滅的につまんない>

<すっかり退屈な番組になってしまった>

<こんな酷いのが続くんかいな>

<若者への媚びが酷い>

<ほんとつまんなかった 早々と離脱しました。来年はガキ使復活しますように>

<演歌歌手の扱いが酷い気がする、自曲どころか生歌ですらないとか、演歌の良さ伝える気なさそう>

 さらに、

<NHKの番宣や歌に関係ない演出やどっちが勝ったの負けたのに費やす時間を純粋に歌手のパフォーマンスに振り分けたらいいのにって思った>

<音響酷かったよね。音が悪いから音程が取れないアイドル多数いた>

などと、自局の番宣の多さや音響の悪さを指摘する声も多数みられる。

出演順的にキツイという部分も

 テレビ局関係者はいう。

「今回の『紅白』は放送前からずっと“目玉がない”といわれていたものの、本番では何かサプライズが用意されているのではという期待もあったが、蓋を開けてみれば本当に何も目玉といえるようなものがなく、全体的に退屈だったという印象。藤井風や『まふまふ』などネット発で火が付いたアーティストたちを起用したり、『ドラゴンクエスト』や『鬼滅の刃』『新世紀エヴァンゲリオン』などアニメやゲーム関連の曲を多数入れ、演出的にもアニメーションを取り入れるなど、いろいろと工夫はしていたが、それらに興味のない視聴者層は“よくわからない”という感想しか抱かない。

 また、NiziUの後に演歌の山内惠介が来たり、天童よしみの前後にジャニーズのSixTONESとKAT-TUNが来たり、乃木坂46の次に細川たかしが来たりと、出演順の流れ的にも、さすがにキツイという部分が多かった。そのあたりは、もう少し工夫すべきではないか」

民放各局の音楽特番は企画力を競う

 また、別のテレビ局関係者はいう。

「昨年は松任谷由美とスモール3(岡村隆史・出川哲朗・田中裕二)のコラボ、一昨年はビートたけしと竹内まりやの出場、その前年は桑田佳祐と松任谷由実のコラボなど、ここ数年だけでも『紅白』では毎年、なんだかんだで世間を沸かせるようなサプライズがあったが、今回はそうした“あっと言わせる”ようなものが何もなかった。

 かなり若者視聴者層の取り込みを意識した選曲になっていることは理解できるし、藤井風やSnow Man、まふまふ、乃木坂46、布袋寅泰など、個々のアーティストのファンがSNS上で盛り上がっていたものの、特に『紅白歌合戦』の主要な視聴者層で何十年も毎年欠かさず見てきた60代以上の人々にとっては、全体的に“かなり厳しい内容”だったといえるのでは。

 最近の民放各局の音楽特番では、ただ単にアーティストたちが自前の曲を歌うのではなく、プロのアーティスト同士のコラボや畑の違う人々とのコラボなど、意外性や話題性を重視した企画力を競っており、視聴者の目も肥えてきた。今回の『紅白』では天童よしみが大阪桐蔭高校吹奏楽部のブラスバンドとコラボし、高校生たちが素晴らしいステージを披露し、さらに司会の大泉が台本にない質問を女子の部員に無茶ぶりする場面などは、特に年配の視聴者層からは受けが良いのではないか。

 会場が例年のNHKホールとは異なる東京国際フォーラムで、さらにコロナ対策をしなければならないという、かなり制約があるなかでの収録だったという事情は理解できるが、過去の発想を打ち破ってまったく新しい視点で演出を考えていかないと、行き詰ってしまうように感じる」

 気になるのは視聴率がどう出るかだが――。

「前回は2部の平均世帯視聴率が前年から3%増え40%超えの大台に乗った。さらに今回はライバルの裏番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)の放送が休止となったこともあり、NHKはここ数年届いていなかった平均世帯視聴率45%超えも視野に入れているという話も広まっていた。ただ、今回は前半でかなりの視聴者が離脱した可能性もあり、また『ガキ使』から『紅白』に視聴者が流れたとは考えにくく、前年からのダウンも予想される」(別のテレビ局関係者)

 果たして視聴率はいかに。

(文=編集部)