パチンコ「一撃10万発」レベル続出のレジェンドCR機が撤去へ…爆裂タイトル初代が打てるのも残り僅か!!

 パチンコ市場には、今年も大注目の新機種が数多くスタンバイしております。現役最強マシンの意思を継いだ『P真・北斗無双 Re:319ver.』や、順当にスペックアップを遂げた『P牙狼 月虹ノ旅人絆 GIGA GHOST Ver.』。右大当り時の50%が「2000発~4700発」となる『Pとある科学の超電磁砲』など、魅力的なマシンがこれから続々と登場予定です。

 どれもホールの主力機種として活躍できるポテンシャルを秘めていると思いますが、私が最も活躍を期待しているのは『P真・花の慶次3』。

 筐体デザインは「ちょっと派手過ぎるかな」という印象ですが、出玉性能に関しては更にド派手な出玉パフォーマンスを披露してくれそうな仕上がりとなっております。

 本機は大当り確率1/319.68のミドルタイプ。V-ST仕様が採用されており、ヘソ大当り時の55%がSTへ突入し、残り45%は引き戻しをかけた時短100回にチャレンジできます。トータル突入率は約67.5%と、連チャンまでの道のりがそこまで険しくない点も特徴の一つです。

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 ST「真・傾奇RUSH」は135回転の確変モードで、駆け抜ける前に1/76.56の大当りを射止めるゲーム性。その継続率は約83.3%と連チャン性能に長けており、さらに右打ち中の大当りは80%が10R・1500発という爆発力がほとばしる文句なしの出玉性能を実現しております。

 初当りは必ず右打ち(時短含む)となる安定感を有しつつ、ST突入で爆裂に期待できる本機。昨年12月に登場したシリーズ機『P真・花の慶次2〜漆黒の衝撃〜EXTRA RUSH』は「8万発」など豪快な出玉を叩き出しているようですが、『P真・花の慶次3』も同様の活躍を見せてくれるのではないでしょうか。

 このように、今年も熱い視線が注がれている『真・花の慶次』シリーズですが、その陰では本タイトルの人気に火を付けた偉大なる初代が引退を迎えようとしております。

 前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する撤去間近のCR機。それは『CR真・花の慶次』です。10万発レベルの出玉を一撃で達成してしまうほどの卓越した出玉性能。あの爆裂を味わえる機会が、間もなく失われてしまうのです。

 初代『CR真・花の慶次』は、これまで数多くのスペック違いが登場してきました。その中で最初にリリースされたのは『CR真・花の慶次L3‐K』でしょうか。

 大当り確率1/399.6の旧MAXタイプに属し、初当り時の55%がSTへ突入。残りは時短100回が付与される仕様です。

 STは120回転の確変状態で、この間に1/64.89の大当りを射止めるゲーム性。その継続率は約85%と高い連チャン性能を有しているうえに、電サポ大当り時の70%が16R・約2000発の払い出しを得られるというブッチギリの出玉性能を誇っておりました。

 導入当初はパチンコ仲間の間で「メチャクチャ出る」と本機の話題でもちきりとなったほど。行きつけのホールでは、通路が歩けないほどのドル箱タワーが建設されることも少なくありませんでした。

 高い連チャン率で大当りのほとんどが2000発ですから、初めてSTを体験した際は感動すら覚えたほどです。みるみるうちにドル箱が積み上げられ、あっという間に万発オーバーの出玉を獲得。当時に抱いた衝撃は今でも脳裏に残っております。

 私は最高で4万発ほどの出玉しか獲得することができませんでしたが、ネット上ではリザルト画面をカンスト(一撃99999発)させるレベルの大連チャン報告が続出していた印象。この凄まじい爆発力がきっかけで「真・花の慶次=爆裂」というイメージが定着したといっても過言ではないでしょう。

 これまで数々の大量出玉を生み出してきた本タイトル。旧MAX機は打つことができませんが、ミドルタイプであれば設置店舗がまだ残されております。コチラはST継続率「約79.4%」と連チャン性能も高く、電サポ中は16R比率70%なので出玉感も申し分ありません。

 偉大なる初代を楽しめる時間は限られていますので、お近くのホールで見かけた際はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(文=堀川茂吉)

<著者プロフィール>
 オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。

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 ひろ吉のパチスロ「実戦」紹介。今回は、パチスロ界で絶大な人気を誇るシリーズ最新作『秘宝伝 解き放たれた女神』について書いていきたい。

 本機は、純増約2.5枚/GのAT機。ゲーム性は『秘宝伝 封じられた女神』を継承しつつ、チャンスAT「秘宝CHANCE」を搭載するなど、新たな要素が追加されている。

 通常時は、規定ポイントによる抽選で擬似ボーナス「秘宝BONUS」を目指し、終了後の「伝説ROAD」からAT突入を目指す流れ。

「伝説ROAD」消化中は、「秘宝CHANCE」の抽選を行っており、ここで獲得できる「GOLD」でメーターを溜めて「高確率」を目指す。高確率は「秘宝RUSH」へのメインルートであり、期待度は約70%を誇る。突入すれば「秘宝RUSH」当選も目前だ。

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「秘宝RUSH」は純増約2.5枚の差枚数管理型ATで、消化中は差枚数上乗せとボーナスのダブル抽選を行っている。さらに、スイカ成立時の一部で突入する「超秘宝RUSH」は、「500枚以上の上乗せ+純増約4.3枚+上乗せ性能大幅アップ+約1/15で上乗せ」という凄まじい性能となっているため、突入すれば完走(2400枚)期待度は95%と超強力だ。

 ここまでスペックについて説明してきたので、そろそろ本題の実戦内容を紹介していきたい。

 朝イチは静かな展開で、秘宝カウンターが600ポイントを超えたところでようやく前兆「ダンジョンMAP」に移行。しかし、残念ながらスルーしていまい、その後も600・700台(ポイント天井)で前兆に入るが、3連続スルーという厳しい状況となってしまった。

 4周期目でなんとか「秘宝BONUS」に当選し、「伝説ROAD」へ。ここまでチャンス目などのレア役の引きが良かったので、深くハマらなかったことが唯一の救いだ。

「伝説ROAD」に突入してからしばらく何も起こらなかったが、37Gで初の「秘宝CHANCE」に当選。高確率突入を左右する「GOLD」を2回獲得できたものの、メーターは溜まらず終了。ふたたび「伝説ROAD」からやり直しとなり、そこから「秘宝CHANCE」に3回突入させることができたが、メインATに繋げることはできずに通常へ戻ってしまう。

 ここでは80枚程度しか獲得できなかったので、次は早めの当りを期待していたものの、ここで天井到達(通常時663G+前兆)という最悪の展開を食らってしまう…。ただ、本機は高ベース機(50枚/約50.8G)なので、投資は900枚。引き次第ではまだ捲れる状況だ。

 今回の「伝説ROAD」では、「秘宝CHANCE」に当選し6回ほどループしたが、「高確率」突入とはならず、またもや通常へ……。高設定に期待できる要素はひとつもなかったが、1度くらいは「秘宝RUSH」に入れたいと思い続行した。

 ここから600Gハマり、「また天井か……」と思っていたところで、規定ポイントによる周期抽選で「秘宝BONUS」に当選。「今度こそは入れてやる!」と意気込んで「伝説ROAD」を消化するも、「秘宝CHANCE」4回&高確率非突入となり、 心が折れて実戦を終了した。

 総投資1500枚、回収100枚という悲惨な結果だったが、1度もメインATに突入させられなかったことが何よりも残念だ。『秘宝伝』シリーズは期待していた機種でもあるため、ぜひリベンジしたいと思う。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>
 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

2022年パチンコ初打ちは「確率1/79.9×継続率90%超」の激アツ甘デジ!!

 2022年がやってまりました。あけましておめでとうございます。とはいえもう今年も1週間ほどが経過し仕事が始まったり始まらなかったりしているかと思いますが、もちろんパチンコはすでに打ち始めていることでしょう。

 当然、町男も初打ちを済ませているわけですが、毎年何を打とうか迷います。今年最初に出た機種を今年の1番に打つのが美しいのはわかりますが2022年のカレンダーは最初の導入が1/11と遅いのでとてもじゃないがそんなには待てません。

 なので必然、去年以前の機種が初打ち候補となります。打ち納めが『ぱちんこ乃木坂46』だったので、『P機動戦士ガンダムユニコーン』や『P牙狼月虹ノ旅人』みたいな王道に行くか、『Pフィーバーアイドルマスター』や『P蒼天の拳天刻』のストックループマシンでニューウェーブを味わうか、高度な判断を求められるところです。

 で、最終的に選んだマシンは高尾の『P女神ドリーム』。新年早々甘デジを打つこのスケール感こそ町男の真骨頂となります。変な機種打っとけばカッコいいと思ってんねやろといった叱咤激励の声もあろうかと思いますが、とんでもない、この機種マジで面白いんですよ。

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 大当り確率が1/79.9という破格の当りやすさなのに、突入すれば継続率90%以上の高ループRUSHを搭載しています。しかも突破率が約70%とハードルが低い。ここまで完璧じゃないですか?

 さらにRUSHは電サポ100回転が付与されます。甘デジにしては長丁場に感じますが、1変動の消化スピードが約0.2秒の超速仕様で即当りが基本という激アツ仕様。爽快感が突き抜けるドリームパチンコになっています。

 また、本機はもうひとつスペック的な特徴を持っています。それが突発時短。なんと大当り確率と同じ1/79.9で抽選されていて、当選時は10、20、30、50回のいずれかの時短が発動。この電サポ中に大当りすればRUSH突入濃厚なので、アツい電サポモードになります。

 さらに本機には低確率239回転消化で初度づする遊タイム(時短303回)も搭載。本機能と前述の突発時短の相性はバツグンで、引けば引くほど遊タイム到達までの回転数を削ってくれます。

 従来の突発時短と比べると破格の確率なので比較的当りやすく、遊タイム発動まで2、3回は突発時短を引けたりして、まるでパチスロ『主役は銭形』における短縮チェリーのようなゲーム性を楽しめるのです。

 なおかつ、RUSHの電サポ100回転はST10回と時短90回で構成されているので、RUSH終了後からは遊タイムまで150回転を切り、再びのRUSH突入を期待できる好ループの波に身を委ねられるといった具合になります。

 突破型といってもいろんな角度からRUSH突入を目論めるし、正規のルートも約70%と突破率が高い。RUSHに入れば90%ループの大爆連で一撃2000発、3000発も充分可能。町男のなかでは『ぱちんこ仮面ライダーGO‐ON LIGHT』と並ぶ2021年の甘デジ最高傑作な1台なのです。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRA「こいつらが“武豊”なら……」藤岡親子「まさかの結果」で人気大爆発!? フェアリーS(G3)あの「伏兵」評価が急上昇!

 10日、フェアリーS(G3)が中山競馬場で行われる。2009年に今の条件になってから、これまで2桁人気が4度も1着となるなど波乱傾向だ。明け3歳となった牝馬達にとって、クラシックロードに乗るための大事な一戦でもある。

 前日段階で1番人気のエリカヴィータが4倍を超える単勝オッズと、今年も混戦模様。予想も難解だが、ならば新馬戦からの直行となるエバーシャドネー(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)に期待したい。

 初戦は藤岡佑介騎手で好位追走、直線は前で粘るマテンロウオリオンを差し切って新馬勝ちを決めた。負かしたマテンロウオリオンはその後、未勝利戦を経ずにいきなり1勝クラスへ格上挑戦。見事1着で9日のシンザン記念(G3)へ駒を進め、なんとここでも勝利を飾っている。

 管理する藤岡健調教師も、エバーシャドネーについて「前走はいい内容だった。2着馬とは僅差だったけれど、3着馬は離れているし、その2着馬も次に強い勝ち方をしているからね。さらに良くなっているし、ここも楽しみ」(週刊Gallop・産経新聞社)と色気十分だ。

 新馬戦で負かした相手がさっそく重賞馬になったとあれば、こちらも期待しない訳にはいかないだろう。

 もう一つ注目したいのが、同馬が藤岡健調教師と藤岡佑騎手による、親子タッグでの重賞出走となることだ。父の藤岡健調教師は2002年開業のベテランで、昨年は42勝、調教師リーディングは7位。勝利数・順位ともに、キャリアハイの嬉しい結果となった。

 だが、意外にも厩舎の最後の重賞勝利は2019年まで遡らなくてはいけない。藤岡佑騎手とのコンビでシリウスS(G3)を制してからは、2・3着こそ複数あれど重賞に限っては惜しい結果が続いているというのが現状だ。

 上記シリウスSの重賞勝ちが示すように、藤岡健調教師と藤岡佑騎手の親子コンビの近3年は計118戦し勝率16.9%、複勝率は36.4%とまずまずの好成績である。

 最近は横山親子や岩田親子など、騎手同士の親子コンビに注目が集まっているが、調教師と騎手の親子コンビも見逃せない。

 ご当人は、コンビ出走をどのように捉えているのだろうか。少し遡るが、2016年の『netkeiba.com』のインタビューでは、父藤岡健調教師が「こいつらが“武豊”なら、俺はもっと気楽にやれたのにって思うけど」と冗談交じりに語っている。

 息子も、「ただの師匠と弟子であれば、なんぼ乗せても『面倒見のいい師匠やな』ということで理解を得られるけど、親子だとそうはいかない」(『netkeiba.com』)と昨年の兄弟対談で語るなど、それぞれに難しさがあるようだ。

 エバーシャドネーがもし勝てば、この父子での芝重賞勝利は実に2012年以来10年ぶりとなる。元日がお誕生日の父藤岡健調教師にとって、新年早々の誕生祝いとなるだろうか。楽しみに待ちたい。

(文=大井ふみ)

<著者プロフィール>
競馬にハマって3、4年。周りの女性陣に布教活動を試みるもうまくいかず、おじさんの競馬仲間だけが増えていく。大井競馬場でビール片手にナイター観戦にいそしんでいたが、最近はそれすら叶わず自宅観戦の日々。

客が値段を決める宿・はづ別館、経営の秘密…客・旅館側、双方の納得感が向上

 インターネットやAI(人工知能)など、デジタル技術の進展はビジネスにも大きな影響を与えている。たとえば、価格といえば「売り手が事前に決めているもの」ということがこれまでの常識であったが、ネットプロテクションズは、消費者が享受したサービスを基に価格を決定するポスト・プライシング(客による“あと値決め”)という決済手段を、スマートフォンを活用して手軽に行えるサービスを、企業に向けて提供している。

 こうしたシステムを活用している企業は、家事代行やお花関連など多岐にわたっている。この決済手法は、YouTubeなどでしばしば目にする「投げ銭」と類似する部分もあるが、ファン・ミーティングやライブなどで、あと値決めを導入するエイベックス・デジタルの実証実験では、あと値決めは投げ銭よりも4倍ほど高い入金率となっている。

 こうした動きは日本に限定されず、海外でも音楽ダウンロードやレストランを中心に、Pay as you wish(Pay as you like/あなたのお好きな価格を支払ってください)という名称で広がりつつある。

 しかし、こうしたPay as you wishシステムを昭和57年から開始していた旅館が愛知県湯谷温泉に存在していた。では、なぜこのような決済サービスを始めたのか、成功のポイントや問題点としてどのようなことがあったのか――。こうした実態を解明すべく、「客による、あと値決め」システムの元祖とも呼べる「はづ別館」を運営する株式会社はづ代表取締役会長の加藤浩章氏にお話を伺った。

「客が価格を決める」サービスを始めた動機

 はづ別館が所在する湯谷温泉は、愛知県新城市の鳳来峡の板敷川沿いに位置し、山に囲まれた静かな環境の温泉地である。開湯は奈良時代と伝わる古湯で、その歴史は1300年以上といわれている。はづ別館は昭和24年創業、湯谷温泉で5番目に古い温泉旅館である。

 現在、代表取締役会長を務める加藤浩章氏は2代目で昭和47年、26歳の時に先代より経営を引き継いだ。当時は好景気に支えられ、日本中の温泉街が繁栄を誇っており、はづ別館の経営も順調であった。

 しかし、加藤氏が経営を引き継いだ翌年の昭和48年のオイルショックにより、状況は一変する。日本中が不景気に陥るなか、はづ別館も深刻な状況となる。つまり、客がまったく来ない状況になってしまった。こうした状況を打破すべく、当時、集客の中心であった旅行会社に出向き、たび重なる交渉等を行ったが、何をどうしても客が来ない日々が続く。

 こうしたなか、加藤氏は「商売の仕方を変えなければならない」と覚悟を決める。当時は「発想の転換」「知恵を出せ」「心の時代」といった言葉がしきりに叫ばれる時代でもあった。自らが行っている商売を一から見つめ直した結果、ふと思うことがあった。

 それは「自らがつけた価格(定価)」は正しいのか、ということだ。旅館の料金に限らず、住宅や洋服や靴など、ほとんどの商品やサービスは客が消費する前に売り手が料金を決定している。これは間違っているのではないか、客が未だ体験・消費していないサービスにお金を出さない、つまり旅館に客が来ないのは当然ではないか、ということである。

 各商品やサービスに対して、消費者の消費後の評価や満足度は異なっており、本来、こうした各消費者の評価や満足度など価値観に応じて価格は決定されるべきではないか、との考えに行きついた。つまり、売り手が先に価格を決定する定価というものに納得がいかなくなったわけである。

 客が価格を決める、つまり客の価値観を反映したシステムならば、客は安心して利用できる。また、客の納得感、満足度は向上する。もちろん、旅館側の納得感、満足度も向上する。

 こうした経緯を踏まえ昭和57年、加藤氏37歳の時に「客が享受したサービスを評価し、その価値観で価格を決定する」というシステムを開始している。その後、加藤氏が一線を退くまでの30年、はづ別館において、このシステムは実施された(基本は個人ごとに価格を決定、団体客の場合は部屋ごとに決定)。現在は、はづ別館では実施してないが、系列の旅館において、企画商品プランのひとつとして客室限定などの形式で実施している場合もある。

(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)

マイナンバーカード不保持者への差別が酷すぎる…制度開始後に行政サービス低下も

差別される「マイナンバーカード」不保持者

 マイナンバーカード(個人番号カード)をすでに取得した人の数は2021年12月現在、日本の人口のおよそ40%に相当する5000万人あまりに達したのだという。政府はこの現状に甘んずることなく、さらなる普及を目指す考えで、まだマイナンバーカードを持っていない人に対し、

(1)マイナンバーカードを取得すると5000円分

(2)マイナンバーカードを健康保険証として利用し始めると7500円分

(3)マイナンバーカードに給付金を受け取るための「公金受取口座」の登録をすると7500円分

つごう2万円分の「マイナポイント」を付与してあげるので、マイナンバーカードを取得しなさい――と呼びかけている。

 さらには、マイナンバーカードを取得している人に限り、新型コロナワクチンの接種済みであることを国が証明する専用アプリの運用も開始。アプリストアで無料ダウンロードできる専用アプリをスマートフォンにダウンロードした後、マイナンバーカードを使い、接種した日やワクチンの種類をアプリに登録しておくと、飲食店やイベント会場などでいつでも表示できるのだという。

 しかし、なぜマイナンバーカードを持っていないと「ワクチン接種済み」証明をしてもらえないのか。昨年末の段階で人口のおよそ8割が接種済みだというのに、その半分の人しか「接種済み証明」をしてもらえないのである。利用できる人の数をわざわざ絞り込んでいるわけだから、新型コロナウイルス感染症の大流行で落ち込んだ景気の喚起策としての観点から見れば、愚策というほかない。

 たとえマイナンバーカードはなくても、12桁のマイナンバー(個人番号)のほうなら誰でも持っているのだから、マイナンバーと接種記録を紐づけして証明してあげればいいではないか。それとも、現在の日本政府が持つデジタル技術ではその程度のことも難しいというのか。

 そもそも、マイナンバー制度が施行されてからというもの、行政サービスのなかには明らかに後退しているものが目につく。なかでも典型的なのは「住民票や印鑑登録証明書の交付」手続きだろう。

 同制度以前は、印鑑登録カードや住基カードを使い、役所や支所、そして鉄道の駅などに設置された発行端末で容易に住民票や印鑑登録証明書を入手することができた。だが、マイナンバーカードが登場して以降はそうした端末がなぜか一斉に撤去され、マイナンバーカードを持っていない者は役所の窓口まで出向き、紙の申請書に手書きで氏名等を記入し、混雑している時間帯であれば20~30分は待たないと入手できなくなった。マイナンバー導入によるデジタル化の恩恵に与ることがまったくできないのだ。

 一方、マイナンバーカード保持者なら、わざわざ役所まで行かなくても、コンビニエンスストアに設置されたマルチコピー機で入手可能なのだという。もはや、マイナンバーカード不保持者に対するいじめである。

 2万円分もの「マイナポイント」を大盤振る舞いする一方で、下々に不便を強いてまでマイナンバーカードをつくらせようとする安倍・菅・岸田の3政権の方針は、芸がないだけでなく、何やら如何わしい魂胆が潜むもののように思えてならない。なぜ、そんな底意地の悪いやり方をするのか。

有難味の薄い「マイナンバーカード」

 最大の疑問点は、かつては「国民総背番号制」と称されたこともあった「マイナンバー」制度自体はすでに完成し、すべての国民に対して個人番号を割り振る作業は終わっているにもかかわらず、なぜそれを行政サービスの向上に活用しようとしないのか――ということだ。

現在、

マイナンバーカードは健康保険証の役目も兼ねることができる。

・いずれ運転免許証の代わりにもなるらしい。

・マイナンバーカードには給付金を受け取るための「公金受取口座」を紐づけできるので、同カードを持っていない人よりも早く給付金を受け取れる。

・買い物の際に「マイナポイント」を使って事実上の割引サービスを受けられる。

などなど、日々の暮らしのさまざまな場面でマイナンバーカードが役立つ“メリット”が喧伝されている。だが、健康保険証も運転免許証も、マイナンバーカードがなければ特別困るというものではない。給付金にしても、マイナンバーカードがなければもらえなくなるわけでもない。となると、マイナンバーカードが不可欠のメリットといえるのは「マイナポイント」くらいのものだ。つまり、カードとしての有難味が大変薄い。有難味が薄いからこそ、政府が発行するポイントの形でキャッシュをばら撒きながらカード保持者増を目指しているようにしか見えない。

 それに、マイナンバー制度とマイナンバーカードが登場した当初は、一生変わらず付き合うことになる番号なので、迂闊に他人に教えてはならないものだと説明されていた。マイナンバーカードにしても、個人情報満載の大切なカードなので普段は持ち歩かず、紛失しないよう自宅等で大切に保管するものとされていた。それがここにきて一転、いつも持ち歩いて積極的に使いなさい。身分証明書としても使えますよ――というのである。たとえ落としても何の心配もいらないほど、マイナンバーカードの安全性が急激に向上したとの話も聞かないが、小さな子どもやお年寄りにまで普段使いさせて大丈夫なのか。

 マイナンバーカードを一人ひとりに持ち歩かせる――。そんな煩わしいばかりの制度設計をした真の目的はなんなのか。政府からは、皆が納得できる説明は何もないままだ。仕方がないので、当方でその「目的と理由」を少しだけ考察してみることにする。

「マイナンバーカード」の正体

 レンタル大手の「TSUTAYA」で知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営するポイントカード「Tカード」の会員情報(履歴)が、裁判所の令状なしに警察へ提供され、犯罪捜査で活用されていたことが明らかになったのは、今から3年前の2019年のこと。この当時、「Tカード」をはじめNTTドコモの「ⅾポイントカード」、交通系電子マネー「PASMO」「Suica」、そして「Pontaカード」などの情報を入手するのは、「捜査の基本」とされていたのだという。

 中でも「Tカード」は、TSUTAYAだけでなくコンビニやドラッグストアなど幅広い店舗で利用され、ポイントの付与と引き換えに、カード会員の読書の趣味や嗜好、それにさまざまな商品の購買履歴や、その店舗の位置情報といったプライバシー情報を収集・蓄積していくものだ。19年当時の「Tカード」会員数は、現在のマイナンバーカード保持者数(約5000万人)をゆうに上回る約6800万人。「民間マイナンバー」と呼ぶ人もいたほどだ。

 しかし、そんな情報がカード利用者に無断で警察に提供されていた事実が報道された後、CCCはカード利用者に謝罪し、警察からの「令状なしの照会」には原則として応じない方針へと変えたのだという。

 その「Tカード」と同様に、マイナンバーカードを日々の生活のなかで頻繁に使ってもらえるようになれば、収入や支出といった納税チェックで活用できる情報や、その個人の趣味嗜好や交友関係、行動履歴といった、治安維持対策でも活用できそうなプライバシー情報や、機微な個人情報を、国が管理・捕捉できるようになるわけだ。言い換えれば、下々の多くがマイナンバーカードを使えば使うほど、“脱税情報”や“反体制運動情報”がデジタルデータで自動的に続々と集まってくるようになる――かもしれないということだ。

Nシステム」「監視カメラ」に加え、「マイナンバーカード」が登場してきたことで、政府が市民一人ひとりの行動を監視する“3種のデジタル神器”システムが完成する日も近そうである。

 ただ、マイナンバーカードを一人ひとりが持ち歩くことが大前提の制度設計なので、デジタルというより、かなりアナログな建てつけである。それに、マイナンバーカードの普及率がこのまま40%程度にとどまれば、穴だらけの“治安対策機能”しか持たない残念なシステムへと堕してしまう。

 つまり、マイナンバーカードの本質は、行政サービスの向上を目指すためのものではなく、巷から機微な個人情報をかき集めてくるための“小道具”なのだろう。だからこそ、その普及のために惜しげもなく税金が注ぎ込まれてきたと思えば、なるほど合点がいく。

 おそらく警察にとって、「Tカード」の情報は犯罪捜査でよほど役に立つシロモノだったのだろう。それが自由に使えなくなった3年ほど前から、政府がマイナンバーカードの普及を強力に進め始めていることも、タイミングが奇妙なほど一致していて、気味が悪い。

 そうした施策を隠密裏に進めてきた裏には、警察官僚上がりの某官房副長官らがいることは、容易に想像がつく。ただ、そんな彼らの多くが政権交代とともに首相官邸を去ったことで、今後、風向きが変わる可能性もある。

 ともあれ、「マイナンバーカード」ではなく「マイナンバー」を活用する制度に設計し直すことだ。そうするだけで、「国民監視対策」としての性格は相当薄まること請け合いである。

 すべての市民や国民の行動をマイナンバーカードで管理・監視する「デジタル警察国家」の出現を防ぐ近道は、どうやら「マイナンバーカードを持たない」ということになりそうだ。

(文=明石昇二郎/ルポライター)

●明石昇二郎/ルポライター、ルポルタージュ研究所代表

1985年東洋大学社会学部応用社会学科マスコミ学専攻卒業。

1987年『朝日ジャーナル』に青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル基地」計画を巡るルポを発表し、ルポライターとしてデビュー。その後、『技術と人間』『フライデー』『週刊プレイボーイ』『週刊現代』『サンデー毎日』『週刊金曜日』『週刊朝日』『世界』などで執筆活動。

ルポの対象とするテーマは、原子力発電、食品公害、著作権など多岐にわたる。築地市場や津軽海峡のマグロにも詳しい。

フリーのテレビディレクターとしても活動し、1994年日本テレビ・ニュースプラス1特集「ニッポン紛争地図」で民放連盟賞受賞。

 

JRAフェアリーS(G3)は「単勝回収率1000%超え男」が絶好の狙い目!? 10番人気を2度持ってきた穴ジョッキーが、あの伏兵で3度目の波乱を巻き起こすか

 3連休最終日となる10日、中山競馬場でフェアリーS(G3)が行われる。

 同レースは1984年に前身のテレビ東京賞3歳牝馬Sとして創設され、当初は三冠牝馬メジロラモーヌなどを輩出している。ただ、その後は1991年から2007年まで芝1200mで行われた点や、中山のマイル戦になって以降も、桜花賞(G1)とはコース形態が大きく異なる点から、勝ち馬がクラシックで目立った活躍をするケースは少ない。

 だが、一昨年の勝ち馬スマイルカナは桜花賞3着、昨年勝利したファインルージュは桜花賞3着、紫苑S(G3)を勝ち、秋華賞(G1)2着と1年を通してクラシック路線で活躍するなど、最近はクラシックへのステップとして重要度を増している。

 今年もG1・2勝のソウルスターリングを叔母に持つスターズオンアース、セレクトセールにおいて約1億8000万円で取引されたエリカヴィータなど、期待の素質馬が出走を予定している。

 だが、馬券面から同レースを振り返ると、過去10年の三連単の平均払い戻し額は23万円を超え、なかなか一筋縄ではいかない荒れるレースとなっている。

 そこで今回穴馬として推したいのが、ニシノラブウインク(牝3歳、美浦・小手川準厩舎)だ。

 同馬は未勝利を勝ち上がるまでに5戦を要したが、ここまで同馬に先着したのは阪神JF(G1)を制した2歳女王サークルオブライフや、こうやまき賞(1勝クラス)勝ち馬のソリタリオなど、その後も勝ち上がっていった実力馬たちだ。

 サークルオブライフに敗れた9月の未勝利戦では、最後の直線で前が開かず、外に出すまでかなりの時間を要した。しかし、ひとたびスペースが出来ると、一頭次元の違う末脚で追い込み、勝ち馬と0.4秒差の2着と素質の片鱗を覗かせた。

 同馬はここまでの5戦全てで3着内に入っており、強敵相手に戦ってきた中での堅実な走りは無視できない。初重賞のここでも堅実に上位に食い込んでも不思議ではないだろう。

 また、今回の鞍上は香港の落馬で負傷した福永祐一騎手に替わって、新馬戦以来となる三浦皇成騎手が騎乗する。

 福永騎手からの乗り替わりだけに鞍上弱化は否めないが、三浦騎手は過去10年でフェアリーSを6戦し(1.1.0.4)と決して悪くない結果。それどころか、単勝回収率は1388%、複勝回収率も363%と驚異的な数値を叩き出している。馬券圏内に来た2回は、いずれも10番人気だ。

 また三浦騎手といえば、ダートで多く勝ち星を挙げている印象もあるが、過去3年で芝で最も勝ち鞍が多いのが今回と同じ1600mだ。全ての条件の中でもダート1800m、1200mに次いで3番目に勝ち鞍が多い条件で、今回騎乗するメンバーでもC.ルメール騎手、M.デムーロ騎手に次ぐ通算15勝を中山・芝1600mを挙げており、むしろ積極的に狙いたい存在だ。

 鞍上が得意とする舞台で、出走馬の中で最多5戦のキャリアを持つニシノラブウインクが今回の高配当の使者となるか。

 また、私は普段サイン派ではないが、昨年大晦日の紅白歌合戦を最後に生田絵梨花が乃木坂46を卒業した事にかけて、エリカヴィータとのエリカ=ニシノ(西野七瀬)の乃木坂OG馬券にも密かに期待している。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

話題のペーパーフィルター不要のコーヒーメーカー、ビビるほど美味いが難点も

 新型コロナウイルス流行の影響で生まれた“おうち時間”で、ティータイムにこだわりたいと思うようになった方も多いのではないだろうか。

 そんな人にぴったりなのがBODUMの「フレンチプレスコーヒーメーカー」。こちらはペーパーフィルターがいらないというのがウリのドリップコーヒーメーカーで、コーヒーブレイクをちょっと豊かにしてくれるアイテムとなっているのだ。

 BODUMは、1944年にデンマークで創業したキッチンウェアブランド。多くのキッチン用品を取り扱っているが、そのなかでも創業当時から販売していたコーヒーメーカーには、特に力を注いでいる。特徴的なのは、コーヒーメーカーはペーパーフィルターのいらないフレンチプレス式のみを販売していること。公式HPでは69種類のコーヒーメーカーが販売されているが、すべてフレンチプレス式が採用されている。

 今回はアマゾンの「プレスコーヒー部門」で1位を獲得している「BODUM KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー500ml」(税込3850円)を体験。ペーパーフィルターなしで淹れた、フレンチプレス式コーヒーは本当に美味しいのか。また、ペーパーフィルターを使って淹れたコーヒーと比べてどんな違いがあるのか、忖度なしでレビューしていこう。

ワンランク上のコーヒーを淹れられる?

 そもそもフレンチプレスとは、フランスで生まれたコーヒー抽出方法。家庭用のドリップコーヒーの淹れ方といえば、ペーパーフィルターを用いた方法を思い浮かべる方が多いだろうが、この方法だとペーパーフィルターがコーヒーの油分を濾し取ってしまう。

 一方フレンチプレスは、フィルターに金属を使用しているため、コーヒーの油分をしっかりと残したコクのあるコーヒーを淹れることができるのだ。特別な手間をかけずとも、ワンランク上のコーヒーを楽しめることから、人気の淹れ方となっている。

 では、「BODUM KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー500ml」の箱を開封していこう。中には説明書と計量スプーン、シンプルで洗練されたデザインのコーヒーメーカー本体が入っていた。

 コーヒー1杯分にあたる120mlのお湯を沸かし、その間に豆を準備する。粉が細かすぎると、フィルター部分から溶け出してしまう恐れがあるとのことだったので、今回は粗挽きのモカを用意した。

 そして、本体からフィルターを外し、空のビーカー部分に豆を投入していく。付属の軽量スプーンの大きさがコーヒー1杯分(約7g)になっているので、すりきり一杯を投入。特別、計量する必要がない点は便利でありがたい。

 そうこうしているうちにお湯が沸く。ビーカーにお湯を注ぐと、“コーヒーの粉がお湯に浮いてくる”という見慣れない光景が広がる。

 お湯を投入したら、フィルターをビーカー部分に戻し、4分間蒸らしていく。ペーパーフィルターの場合は、どうしても蒸らす時間が短くなってしまうため、ここで味に差が出てきそうだ。

 4分間蒸らしたら、上部についている突起を押し込み、粉をプレス。フィルターを外して、グラスに注いだら完成だ。

ずっしりした飲み応えと、さっぱりした後味のバランスが絶妙

 今回は味の比較を行うために、豆の種類とお湯の量の条件を揃えて、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーも用意。見た目や香りなども含めて、飲み比べていこう。

 見比べると、ペーパーフィルターで淹れたものよりもフレンチプレスで淹れたコーヒーは色が濃く、底のほうが濁っているように見える。また、その表面には薄く油が浮いていることが確認できた。香りを比較しても、フレンチプレスで淹れたコーヒーのほうが、やや香ばしい印象だ。

 そして実際に飲んでみると、フレンチプレスで淹れたコーヒーはコクが強く、ずっしりとした飲みごたえを感じられる。苦味と酸味の主張もかなり強い。

 だが、豆によっても差が出るのかもしれないが、これだけしっかりと主張のある味わいであるにもかかわらず、苦味が口に残りすぎないところもポイントだろう。この性質を踏まえると、“メリハリのある味わい”といえるかもしれない。また、底がやや濁っているように見えていたのは、粉が溶けきっていないわけではなかったため、それは油分が溶け出していた証拠だったのだろうと理解した。

 飲み比べた結果、フレンチプレスで淹れたコーヒーは、噂通りに深いコクが感じられた。その違いは、本当に同じ豆を使用して淹れたのかと感じるほど別の味わいとなっていた。

後片付けはフレンチプレスのほうが少々面倒だが……

 では、片付けをしていこう。フレンチプレスの片付けは少々手間がかかる。まず、フィルター部分を外すと、プレス部分に粉がびっしりついているため、この部分を丁寧に水洗いする必要があるのだ。

 その後、ポット部分に溜まっている粉を、水洗いしながら生ごみに捨てる。これらが終わってから、洗剤で洗っていく。そのまま生ごみに捨てられるペーパーフィルターの片付けと比べると、少し面倒なのは間違いない。

 しかしフレンチプレスコーヒーの美味しさは、片付けの手間を踏まえてもおつりがくると感じた。もちろん味覚には個人差があるが、コーヒー好きな方はぜひ一度試していただきたい。その味の違いに、きっと驚きを隠せないはずだ。

(取材・文=ゆはやうあ/A4studio)

吉野家・すき家・松屋、今冬のオススメ6品!高菜明太マヨ牛丼が悪魔的なウマさ

 リーズナブルな価格で確かな食べ応えを提供している牛丼チェーン。中でも“牛丼御三家”と呼ばれているのが「吉野家」「すき家」「松屋」だ。

“牛丼御三家”としてまとめられる3社だが、各社にはそれぞれの特徴が存在する。たとえば、すき家はファミリー層や女性層をターゲットに豊富なラインナップを展開。一方、吉野家は100年以上続く味へのこだわりを武器にしている。また、松屋では少々珍しい期間限定メニューなどを出し、ファンにアピールしているようだ。

 そんな“牛丼御三家”には、定番メニューから期間限定メニューまで豊富な商品が存在する。今回は数ある商品の中から、今冬買うべき商品を6つ厳選。ぜひ参考にしてほしい(価格は税込み)。

吉野家/ねぎだく牛丼(並盛)/544円

 まず紹介したいのが、吉野家の「ねぎだく牛丼(並盛)」。この商品は、1号店である築地店の特殊注文「ねぎだく」を常設のメニューにしたもの。牛丼並み盛りの4倍ほどの玉ねぎが盛られており、玉ねぎの食感とさっぱり感が人気とのこと。

 テイクアウトで注文すると、玉ねぎは別添え。紙コップ1つ分くらいの大きさの容器に、ぎっしりと玉ねぎが詰め込まれている。容器には汁が入っていないため、持ち帰る時間で玉ねぎがしんなりしてしまうこともなく、自宅でもシャキシャキ食感を楽しむことができる。

 実際に食べてみると、玉ねぎのさっぱりとした味わいが重たいイメージのある牛丼を別物に変えていて驚いた。牛丼を食べたいけど、今日はさわやかにいただきたい気分……なんてときにピッタリな一品だろう。

吉野家/カリガリ吉野家カレー/547円

 続いては、同じく吉野家の「カリガリカレー」。2021年12月7日から販売が開始された、「神田カレーグランプリ」で優勝経験もある「カリガリカレー」が監修した商品だ。31種類のスパイスを絶妙に配合した“カレーマニアも喜ぶカレー”になっているとのことで、SNS上では発売前から話題になっていた。

 実際に食べてみると、チェーン店とは思えないスパイスの香りと、後を引く辛さに驚愕する。一般的なカレーに比べると少し辛みが強いため、辛さが苦手な人は注意が必要かもしれないが、スパイシーなカレーが好きな人にはたまらない商品だろう。

 冬に限らず、熱々のカレーを頬張りたくなる瞬間はたびたび訪れるのではないだろうか。この「カリガリカレー」は、専門店にも負けない本格的な味が楽しめるため、そんな気分のときは吉野家に行くというのもありかもしれない。

すき家/にんにく白髪ねぎ牛丼(並盛)/560円

 次に紹介したいのが、すき家の「にんにく白髪ねぎ牛丼(並盛)」。21年11月17日から期間限定で販売している、たっぷりの白髪ねぎと、トッピングされたほくほくのフライドにんにくが魅惑の商品だ。大粒のにんにくがごろごろ入っているため、にんにくファンから圧倒的な人気を誇っている。

 まず、やわらかいにんにくを噛みしめると、口の中で凝縮された旨味があふれ出した。もちろん、牛丼との相性も抜群なので、箸がどんどん進む。そこに白髪ねぎが加わることによって、シャキシャキの食感と鼻を抜けるようなねぎの香りが追加される。

 にんにくのインパクトがかなり強烈なので、人と会う前には避けたいところだが、寒さの厳しいこの時期に食べれば、体も温まりそうだ。終売時期は明らかにされていないが、期間限定商品のため、気になる読者は早めに足を運んでみてほしい。

すき家/高菜明太マヨ牛丼(並盛)/480円

 続いては、同じくすき家の「高菜明太マヨ牛丼(並盛)」。高菜と明太マヨをトッピングした牛丼で、一度は終売になったものの、ファンからの要望で復活。牛丼にマヨネーズというギルティな味が、ファンの舌をつかんで離さない商品になっている。

 実際に食べてみると、高菜は濃いめの味付けだが、マヨネーズが見事にマイルドにしている。しかも、マヨネーズに含まれるピリ辛の明太子のアクセントのおかげで、それほど重くも感じないのだ。

 悪魔的なおいしさの「高菜明太マヨ牛丼」には、SNS上などでは「良い意味でバカ」「こんな食い物あって良いのかよ」などの声があがっている。まだ食べたことがないという読者は、ぜひ一度その味を確かめてほしい。

松屋/ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし(並盛)/490円

 次に紹介するのは、松屋の「ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし(並盛)」。牛丼が見えないくらいに盛られた青ネギととろとろの温泉卵、旨辛な味付けが魅力的な商品だ。

 実際に食べてみると、シャキシャキとした食感が楽しい青ネギに、濃いめの旨辛だれの味がしっかり染み込んでいておいしい。そこに温泉卵をからめれば、卵のまろやかさが濃いめの旨辛だれと見事にマッチする。

 肝心の旨辛だれの辛さはピリッと辛い程度で、商品名通り“旨辛”といったところだろうか。舌がヒリヒリしてなかなか抜けないほどの辛さではないため、よほど苦手な人でない限り、食べられないレベルではないように感じる。辛い食べ物は体を温めてくれるため、冬にもうれしいのではないだろうか。

松屋/トマト牛プレめし(並盛)/490円

 最後に紹介したいのが、21年11月16日から販売が開始された松屋の「トマト牛プレめし(並盛)」。牛肉と玉ねぎをトマトソースで煮込んだこの商品は、牛丼チェーンの中では珍しく、スプーンで食べるイタリアンな牛丼だ。

 たっぷりのトマトソースがかけられた牛めしの見た目は洋風。実際に食べてみても、トマトソースとご飯を一緒に味わうスタイルは、さながらトマト風味が強いハヤシライスを食べているような感覚だ。

 トッピングにはグラナパダーノチーズがついており、これをかけることでよりいっそう洋風な味に変化する。濃厚なグラナパダーノチーズは、酸味が強いトマトソースにも負けない存在感がある。トマトソースは熱々なので、寒い季節にもうってつけ。松屋を訪れた際は、ぜひ購入を検討してみてほしい。

――今回は“牛丼御三家”の今冬買うべき商品を6つ紹介したが、どれも寒い冬にぴったりの商品だった。“牛丼御三家”では期間限定商品も多く販売されているため、これからの新商品も目が離せない。

※情報は2021年12月20日現在のものです。

(文=A4studio)

業界の大御所、有名パチプロから「ガチ説教」された過去… わずか「1号」で休刊した伝説のパチンコ雑誌を振り返る

 演者兼社長としてパチンコ業界に携わるヒロシ・ヤング氏。そんなヤング氏が早稲田大学在学中に盟友・大崎一万発氏と知り合ったことは以前に当サイトでも述べた通りで、今回の記事は、その続きである。

 大学時代のヤング氏と大崎氏は、頻繁に学校外で顔を合わすほどの仲ではなかったそうだ。4年生の時に大崎氏から「高知新聞に決まった」と就職先を聞いたものの、次に見かけたのはテレビ画面。

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 そのテレビ番組はテレビ朝日の「プレステージ」で、当時は「パチンコ必勝ガイドがパチンコを紹介するコーナー」があり、それに大崎氏と当時の編集長・末井昭氏が出演していたそうだ。

 次に会ったのは、高田馬場にある某パチンコ店。夕方からの新装開店に向かったところ、偶然、そのホールで大崎氏と再会したという。

 当時、ヤング氏は同じく高田馬場にある某パチスロ専門店で、「ゴミクソみたいなモーニングプロ」をやっていたとのこと。モーニング台は2分の1で高設定だったそうで、それを打ち続けることで月に「17万円」ほど稼いでいたそうだ。

 これを聞いた大崎氏は、パチンコ必勝ガイド誌面で連載中だったプロとの対談企画に参加を依頼。ヤング氏はその時に組んでいたバンドのレコードを宣伝させてくれるなら…との条件で引き受けたものの、いろいろと「尖っていた」ことから、対談相手の安田一彦プロから「めちゃくちゃ説教された」という。

 ただ、これを機にヤング氏は大崎氏から「モーニングプロをやってるなら」と、過去に自身が属していた開店プロを紹介され、所属することに。以降、3~4年ほど開店プロ生活を続けていたそうだ。

 その後に迎える転換期も成り行きで、パチンコ雑誌の黎明期を支えた人々による新雑誌「パチンコトップ」のスタッフとして誘われたことがきっかけ。パチスロ必勝ガイドの副編集長だったルーキー酒井氏もメンバーにいたそうで、その雑誌には大御所ライター・グレート巨砲氏も寄稿していたそうだ。

 だが、そうそうたる面子で作られながらも、雑誌は1号で休刊。ヤング氏は開店プロへ出戻ったのだという。

 この内容については、木村魚拓氏、沖ヒカル氏、グレート巨砲氏による「アロマティックトークinぱちタウン」で語られている。そんなヤング氏が、今度はどのようにしてパチンコ・パチスロ番組に関わるようになるのか。それはまたの機会にお伝えしよう。