パチンコ「2回ループ」と「圧巻の出玉力」で快進撃!「国民的時代劇」をパロディ化した「名作」!!

【パロディ】
 既成の著名な作品または他人の文体・韻律などの特色を一見してわかるように残したまま、まったく違った内容を表現して、風刺・滑稽を感じさせるように作り変えた文学作品。または広く演劇、音楽、美術、映像などの作品にもいう。 (大辞林)

 このパロディという手法は、ながらくパチンコ業界で愛用されてきた。昭和・平成初期におけるパチンコの文化のひとつと言えるかもしれない。まさに、「著名な作品の特色を一見してわかるように残したままの違う内容」で表現された機種が数多く登場したのである。

 版権モノ、タイアップなどの言葉がさかんに喧伝される以前の、おおらかな時代の話ではあるが、権利的にかなり際どいようなモチーフも散見された。とはいえ、このパロディ機が大きな人気を博し、後に名機と呼ばれることもしばしばである。

 平和の『CR黄門ちゃま2』。このマシンもそんな一台であろう。人気時代劇「水戸黄門」をパロディに展開した時代を象徴するデジパチである。平和としては『CR名画』の次となるメーカー二番目のCR機で、確変絵柄なら以降2回の大当りが継続する「2回ループ」タイプとなる。

 大当り確率は1/394.3で確変突入率が1/3。規則で規定された確変能力を最大限に発揮した爆発力と愛嬌のある親しみやすいキャラデザインで爆発的な人気を博し、CR機の普及に大きく貢献した機械でもある。

 この時代のデジパチらしく演出は簡潔簡素で、リーチ発生後に右図柄が高速回転するとスーパーリーチに発展し登場するキャラによって演出が変化する。弥七が出現すると高速回転する右図柄に風車を投げて図柄を停止させる「弥七リーチ」。一方、丸顔の冴えない男が登場すれば「八兵衛リーチ」となる。

 この八兵衛リーチ、トータルの信頼度は弥七リーチより低いが、右図柄に乗りかかって再始動されるパターンなら期待度80%ほどの激アツ演出となるのである。ちなみに、本機にはリーチのかかりやすい図柄とかかりにくい図柄が存在し、テンパイ図柄によって期待度が変化するという法則めいた遊技性が組み込まれていたのである。

 2回ループと圧巻の出玉力で瞬く間にホールの人気者となった水戸のご隠居はその後、『CR帰ってきた黄門ちゃま』を皮切りに続々とシリーズ機が投入され、現在までに9代目を数える一大ブランドとして平和の屋台骨を支えるようになったのである。

 ちなみに、初代には『黄門ちゃま』『黄門ちゃま2』という現金機タイプが存在した。前者は大当り確率1/241のノーマル機、後者は大当り確率1/200の確変機(確変突入率1/3で次回まで継続)となっていたが、偉大すぎる兄機の影に隠れパッとせずに消えていった印象である。

 これも余談であるが、平和は『CR将軍ちゃま3』というセルフパロディなのかバカ殿のパクリなのか判然としない混沌とした機種もリリースした。いかにもこの時代らしいパチンコメーカーの振る舞いである。

(文=大森町男)

SGオーシャンカップ頂点への道!準優進出バトルで早くも明暗!

 ボートレース鳴門で開催されているSGオーシャンカップは22日、予選2日目を終えた。

 25日の準優進出(得点率上位18人)を見据え、早くも勝負駆けが展開された。SGレースの勝ち上がりシステムは、予選(1~4日目)→準優勝戦(5日目)→優勝戦(最終日)の3段階方式。予選4日間の得点率上位者18人が準優に駒を進め、準優3レースの各1、2着の計6人が優勝戦に進出する。

 選手心理としては、予選の早い段階で準優進出を“当確”にしておきたいもの。その意味でも、手探りの初日を経た2日目が準優ロードの明暗を分けると言っていい。

 そんな“2日早い勝負駆け”を象徴するレースが2日目の11Rだった。オーシャンカップ初出場の伏兵・枝尾賢が、カド5コースから迷いのない弾丸まくり一撃。3連単4万円台の大穴を提供した。

 コンマ04のトップスタートを決めた枝尾は「(スタートは)伏せこんで行きました。ちょっと出来すぎ」と、一足早い勝負駆けを決めて満面の笑み。これで2日目までの得点率は4位タイで、準優進出へ“安全圏”につけたと言っていい。

 一方、同じく初出場組で、エンジンパワーを見せつけていた丸野一樹は、枝尾と同じ11Rの2周1マークで妨害失格を取られて途中帰郷に……。丸野と接触して落水した12年覇者の井口佳典も無念の途中帰郷だ。

 出場選手52人で帰郷となったのは、家事都合の前本泰和を含めて3人。また安河内将と久田敏之は不良航法(減点10点)で準優圏外に。平本真之も選手責任の転覆失格(減点5点)と厳しい位置に立たされた。得点率下位選手も含め、早くも3割ほどの選手が戦線離脱の状況となっている。

 そんな中で、順当に予選2日間を終えたのは昨年覇者の瓜生正義。初日のドリーム戦こそ4着に敗れたが、2日目は前半2Rを5コースからのまくり差し一撃で快勝。最終12Rはイン逃げでこの日連勝を飾り、山口剛と並ぶ堂々の得点率トップに躍り出た。

 ちなみに2日目は12レース中、インの逃げ決着が計8本。選手にとって、予選でほぼ1回しか回ってこない1号艇では勝つことがノルマ。8R茅原悠紀、9R田村隆信、10R吉川元浩などSGレーサーらも手堅く1号艇でイン逃げを決めた。茅原は得点率3位、田村は4位タイの好位置につけ、吉川は20位タイ位と準優戦線に踏み留まる1勝となった。

 SGの頂点を目指したバトルは佳境の3日目を迎える。第一関門のベスト18、第二関門のベスト6、そして最後に勝ち残るのは選ばれた1人のみ。SG戦線を勝ち抜くには、心技体、エンジンパワー、運に加え、“緻密な戦略”も不可欠となる。

現役SEたちが書く、システム開発を舞台にした生々しすぎる職業小説

 

 AIや5G、量子暗号、ブロックチェーンなど、日々進歩する技術は私たちの生活を大きく変える。

 ニュースを見ていると、漠然と「変わる」ことは想像がつくが、どんな人がどんな風に技術を使い、世の中を変えていくのかを考えることは、たぶんあまりないのではないか。最先端の技術は、開発にも、実地のビジネスへの応用にも、企業への導入にも、多くの人がかかわることになる。どんなに技術が進み、自動化、機械化が進んでも、泥臭く、粘り強く、自分の仕事に取り組む「人間」の姿はなくならない。

■システム開発の現場がわかる職業小説

『HumanITy ヒューマニティ』(幻冬舎刊)は、システム開発の現場を垣間見ることができる「職業小説」であり、大規模プロジェクトの成功を阻止すべく暗躍する組織との闘いを描いたサスペンスでもある。

 製鉄所のシステム構築を皮切りに、多分野にシステムを提供するアイアン・ソリューションズの橋本花は、人事異動で研究職からクライアント企業のシステム開発・運用を請け負う部署にやってきた。ただでさえ、はじめての「現場」で緊張しているのに、あろうことか花は、プロジェクトマネージャーである本郷颯大の下で、現在進行中のプロジェクトのチームリーダーを任されてしまう。

 しかも、取り組む案件は生産管理と物の運搬を自動化し、AIが管理する製造業向けのスマートシステムを「青葉山河製作所」の工場に導入するというもの。「ファクトリー5・0」と銘打たれ、国家的にも注目されている一大プロジェクトだった。

■自社プログラマーとの板挟みに…

 チームリーダーという慣れないポジションに加えて、プロジェクトの途中から放り込まれた形になった花の奮闘が始まる。彼女のチームは生産管理の自動化システムの構築を担当していたが、すでにシステム開発はユーザーテストフェーズに入っていた。花たちのチームが設計したシステムを、青葉山河製作所の工場で実際に使ってテストする段階である。

 ただ、このテストフェーズが難航し、現場からは数多くの改善要望が集まっていた。中には「まったく使えない」という否定的な意見や、そもそもこれまで人の手でやっていた生産管理を自動化すること自体への感情的な反発もあった。

 こうした現場からの意見をまとめあげ、システムの修正ポイントをチームのプログラマー陣に伝えるのが花の仕事。しかし、まだプロジェクトの全体像がつかめていない彼女が導き出した修正ポイントは、百戦錬磨のプログラマーたちにことごとく反論されてしまう。

■プロジェクトに潜入したスパイを探せ

 チームメンバーからの信頼を得られず苦しむ花。さらに悪いことに、システムの本番データを誤って削除するという、大チョンボをやらかしてしまう。

 そんな折、実際にシステムを導入する青葉山河製作所の仙台工場に行き、現地従業員にシステムの改善ポイントをヒアリングする任務が与えられる。失地回復のため、張り切る花だったが、その裏でプロジェクト全体を失敗に終わらせるための、ある陰謀が進行していた。

 陰謀を企てる組織は、プロジェクトにかかわるメンバーの中にスパイを送り込み、プロジェクトの進捗状況や突き当たっている問題点を把握していた。花の奮闘により、少しずつ軌道に乗ったプロジェクトだったが、魔の手は着実に迫っていく……。

 システム構築・企業への導入の現場の空気感や、納期が迫る緊張感が生々しく伝わってくるのは、この作品の5人の共著者陣が、ほかならぬこの仕事に従事する「現役技術者」だからだろう。そして、プロジェクトに潜入したスパイがどこに潜んでいるのか、物語の最後までまったくわからないサスペンスとしての仕掛けもいい。

 「職業小説」「お仕事小説」としても、サスペンス小説としても、最後まで気が抜けない一冊だ。(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

綾瀬はるか、“電撃ゴールイン”への期待高まる!? 専業主婦への「憧れ」極秘デートも発覚で…

 韓流タレントのノ・ミヌとの“極秘交際”が報じられた綾瀬はるか

 双方の事務所は交際そのものを否定したが、7月10日発売の週刊誌『FRIDAY』(講談社)からミヌとの“焼肉デート”が写真付きでスクープされたことで、ネット上では綾瀬の「ゴールイン」を予期する声がより一層高まった印象だ。

 そうしたなか、綾瀬は同日発売の女性ファッション誌『BAILA』(集英社)に登場。その中で、結婚後のプランについて語り、ファンの視線をさらに釘付けにしているという。

「綾瀬は結婚後の生活について、“専業主婦か共働き?”との質問に『ずっと仕事をしてきたので、専業主婦への憧れもあります』と答えていたんです。

綾瀬といえば、主演ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)で“最強の主婦役”を演じ、その映画版が公開予定ですから、宣伝的な意味合いも含めて“専業主婦”をアピールしたのかもしれませんが、憧れを抱いている時点で結婚を意識していることは確か。

過去には、大沢たかおや松坂桃李などイケメン俳優たちとのウワサが多く囁かれてきましたが、綾瀬にとってミヌが“本命彼氏”で相思相愛の関係だとすれば、突然のゴールインなんてこともあり得そうです」(エンタメ誌ライター)

 綾瀬の“専業主婦発言”を受け、ネット上では「このまま引退の可能性も?」「もうすでに計画中なのでは?」といった声が。やはり、多くの人たちが綾瀬の動向に興味津々のようだ。

「現在35歳という年齢を考えれば、いつ結婚しても不思議ではないでしょう。そもそも、綾瀬は『35歳までに結婚したい!』と公言しており、その願望を叶えるとなると、来年3月の誕生日がタイムリミット。そのため、ネット上でも『結婚が現実味!?』『電撃婚もありそう』『このままゴールインしてほしいな~』といった声が上がっており、仮に結婚してもファンたちは盛大に祝福してくれそうな気配です」(芸能関係者)

 国民的女優に舞い込んできたゴールインのウワサ。恋の進展は果たしてあるのだろうか?

パチンコ新台『真・牙狼』『北斗無双3』に続く朗報!「90%連チャン」を実現した「超大物」参戦!!

 ホールで抜群の存在感を放っているシリーズ機。国民的パチンコ『海物語』や『花の慶次』といった人気シリーズは、長きに亘り主役級の活躍を見せている。

 そんなシリーズ機の中でも目立つのは、2016年のデビューから高稼働を実現している『ぱちんこCR真・北斗無双』。パチンコサイト「パチビー」の全国稼働ランキングで4位にランクイン(7/22現在)するなど、導入間もない新機種にも引けを取らない反響を得ている状況だ。

 そんな「現行ホールの覇者」の続編が始動。『P真北斗無双3』が検定を通過し、その動向に熱い視線が注がれている。

 気になる導入時期に関しては、様々な情報が浮上しているが「年内にはリリースされる」といった声が多数存在。さらに「遊タイム搭載の可能性もある」と囁かれるなど、日に日に注目度は高まっている印象だ。

 注目度ではサンセイR&Dが誇る『牙狼』シリーズも負けてはいない。『P真・牙狼RS』『P牙狼コレクションMA』と2機種が検定通過し話題だ。

 特に『P真・牙狼』に関しては、新内規タイプと予想していた関係者が大半。シリーズで登場する絶狼を主役としたスピンオフ作品『P10カウントチャージ絶狼』が好調ということもあり、同様の破壊力とスピード感を期待する声も続出している。

 業界を代表する『北斗無双』『牙狼』という、ビッグコンテンツが動き出したパチンコ。ファンの興奮は高まっている状況だが…。

 この流れでパチンコ人気を支える“大物”も参戦。開発の噂が絶えなかった人気シリーズ最新作が検定を通過し、大きな反響が寄せられている。

「平和さんが誇る『ルパン』シリーズ。最新作に関する噂は絶えませんでしたが、ついに『Pルパン三世11 2AZ7』が検定を通過しましたね。『夏の商戦期に登場!?』とも囁かれていましたが、もう少し後のデビューが濃厚のようですね。

前作は90%オーバーという連チャン性能が魅力でしたが、今回はどのような特徴を持っているのでしょうか。やはり看板機種だけに、強い拘りを持って開発をしているはず。『新筐体で登場か?』『新内規対応との情報あり』とも囁かれており期待は高まります。

最近は厳しい意見も聞こえる『ルパン』ですが、新作が発表されれば大きな反響が寄せられるシリーズ。今回の検定通過も大きな話題になっているように、まだまだ人気は健在という印象です。続報に注目ですね」(パチンコ記者)

『北斗無双』『牙狼』に続き『ルパン三世』が検定を通過。間もなく“大物”たちの豪華共演を楽しむことができそうだ。スペックを含めた情報の公開が待ち遠しい。

JRA藤田菜七子は「名手超え」のスペシャリスト!? アイビスSD(G3)ラブカンプー「完全復活」は“ミス千直”次第か

 26日、新潟競馬場で名物重賞アイビスサマーダッシュ(G3)が開催される。国内唯一の直線で行われる電撃5ハロン戦に、今年もスピード自慢が集結した。

 千直条件で【4,1,0,0】と抜群の成績を誇るライオンボスが人気の中心となりそうだが、そこに待ったをかける存在としてラブカンプー(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)に注目したい。

 5日のCBC賞(G3)で復活の勝利を挙げたラブカンプー。一昨年のスプリンターズS(G1)では2着に入ったが、その後は別馬になったかのように二桁着順当たり前の不振に陥った。“終わった馬”という見方をされてしまったのか、CBC賞では13番人気の低評価。だが、それを覆す鮮やかな逃げ切り勝ちを決め、3連単240万馬券の波乱を演出した。

 復活勝利のカギとなったのは「逃げられた」ことだろう。好調時はすべて2番手以内でレースを進めていたが、近走はスタートで行き脚がつかないシーンが目立った。だが、前走は好スタートから鮮やかにハナを奪ったのだ。

「ラブカンプーにとって2走前の韋駄天S(OP)がいい転機となったはずです。直線競馬でスピード馬多く出走する中、このレースでは先団につけることができました。7着に敗れたとはいえ、不利な内枠発走だったことを考えれば、まずまずの結果です。このレースで呼び覚まされた行き脚が、結果的にCBC賞で発揮されたのではないでしょうか」(競馬記者)

 今回の鞍上は復活の立役者・斎藤新騎手から藤田菜七子騎手に変更となる。だが、これはプラス材料と言えるだろう。

 なぜなら、韋駄天Sで手綱を取ったのは藤田騎手。こちらも復活の立役者のひとりと呼べるかもしれない。また、今回は復調気配漂うラブカンプーとコンビ2戦目となるため、より期待が持てるだろう。

 さらに千直条件もプラス材料だ。“ミスター千直”こと西田雄一郎騎手が直線競馬のスペシャリストとして有名だが、藤田騎手はそれに負けない成績を残している。

 過去10年の千直での勝利数は17勝で西田騎手がトップ。2位に4勝差、3位に7勝差と抜けた存在だ。だが、藤田騎手がデビューした2016年以降に期間を絞ると、以下の成績である。

西田騎手 【8,4,10,75/97】 勝率8.2%、連対率12.4%、複勝率22.7%
藤田騎手 【8,4,2,52/66】 勝率12.1%、連対率18.2%、複勝率21.2%

 なんと8勝で2人が同率首位なのだ。さらに、勝率と連対率では藤田騎手が上回っている。ミスター千直が西田騎手であれば、“ミス千直”は藤田騎手と呼べるだろう。

 今回、ラブカンプーは前走から5キロ増の56キロを背負うことになるが、同時に千直のスペシャリストが跨ることになる。このビハインドを藤田騎手がいかに克服するかが見どころだ。

 前走、復活勝利を挙げたラブカンプー。アイビスサマーダッシュで連勝を飾り、完全復活となるだろうか。すべては藤田騎手にかかっているかもしれない。

藤田菜七子、有力馬騎乗でJRA初の快挙なるか?夏の新潟アイビスサマーダッシュは要注目!

 地方競馬でも日本中央競馬会(JRA)でも、競馬が盛り上がっている。JRAでは上半期の馬券売り上げが、新型コロナウイルスの感染防止で無観客競馬があったにもかかわらず、前年比でプラスを記録。また地方競馬では、地方交流重賞の農林水産大臣賞典ジャパンダートダービーの馬券売り上げが前年比36.7%増、先週行われたスパーキングレディーカップも前年比49.4%増の大幅アップとなった。そして競馬ではないが、競走馬の競りであるセレクトセールは、史上2番目となる総落札額187億円超を記録したのである。もはやこの競馬人気に異を唱える者はいないだろう。

 そして今週は競馬ファンにとって、待ちに待った夏の新潟開催が開幕する。新潟競馬といえば、この競馬場だけの特殊舞台で行われる真夏の名物重賞=アイビスサマーダッシュが注目のレース。これは年に1度しかない、国内唯一の直線1000mで行われるレース。1分もかからず1000mを走るスピード勝負だけに、息もつかせぬ熱い戦いが繰り広げられる。しかも、前走のCBC賞で鮮やかに復活したラブカンプーという馬には、あの人気女性騎手の藤田菜七子が騎乗するのである。もし彼女が芝の重賞レースを勝利すれば、JRAの女性騎手で初の快挙。その歴史的瞬間に立ち会うことができれば、それは一生の思い出となろう。さらにそのレースで馬券を的中できれば、より忘れられない体験となるはずだ。

 そんな注目レースのアイビスサマーダッシュに関して、何やら「美味しい話」が漂っているという。それは、競馬界最強の万馬券ハンターである「暴露王」が、このアイビスサマーダッシュで「万馬券的中」にかなりの自信があるというのだ。仮に万馬券を的中できれば、旅費の足しにもなるだろうし、もちろん現地には行けなくても、今はインターネット投票で馬券が購入できる時代。テレビ越しでも、その感動と興奮は変わるまい。その真偽を確認すべく、万馬券的中のプロフェッショナル集団である「暴露王」が入手したアイビスサマーダッシュの情報を調査、運よく彼らから話を聞くことができた。

「今年も万馬券になるであろうアイビスサマーダッシュ。非常に多くの、そして興味深い陣営の本音がたくさん届いています。マスコミの報道を見る限り、現時点では藤田菜七子騎手のラブカンプーや、昨年の優勝馬ライオンボスに人気が集まっていますね。しかし枠順や展開、直線競馬の適性、そして肝心な各馬の状態が大きく影響するこのレース。関係者の本音を知らずに大勝負はできません

 しかし暴露王は提携記者を通じ、すでにどの馬が逃げるのか、前走後の上積みはどの程度なのか、直線競馬への適性はどうか、状態や仕上がり、夏バテはないかなど、ありとあらゆる情報を入手しています。その結果、このアイビスサマーダッシュは【万馬券が狙えるレース】として、大勝負を実施することになりました。

 暴露王の凄腕記者は、上位人気で好走できる馬、上位人気で好走が期待できない馬、逆に人気薄ながら激走が期待できる穴馬などの存在を完全に把握しています。我々にとって夏の新潟競馬は万馬券の宝庫。このアイビスサマーダッシュを皮切りに、数多くの万馬券をファンに届けたいところです」(暴露王スタッフ)

 この自信の高さは、まさにプロだからこそ。アマチュアではここまで言い切ることはできない。この暴露王は、東西トレーニングセンターで活動する、業界随一の現役トラックマン(競馬記者)と極秘に提携。その記者たちは、バイト感覚で競馬番組に出演して素人丸出しのパドック解説をしているような記者とは違い、決して表には出ない凄腕や大ベテランだ。彼らはある意味馬券に人生のすべてをかけており、

「取材証さえあれば給料はなくていい。馬券の収入だけで生活できるし、贅沢もできる」

 と豪語するような本物の猛者たちだという。そんな記者たちから入手する情報は、素人では考えられない実績を記録しているのだ。その実力と実績を証明する3つの業績を紹介しよう。

 まずひとつは、彼らは「年間300本の万馬券的中」という、とてつもないノルマを自らに課しているが、過去そのノルマに足りなかったことがないのだ。昨年は350本の万馬券を的中させているように、もはや300という数字は通過点といえよう。

 2つ目は、今年すでに205本の万馬券を的中させていること(7月19日現在)。これは年間350本を優に超えるペースであり、今年は昨年以上の成績となる可能性が大きい。つまり、昨年よりさらにパワーアップしているだけでなく、今年はさらに絶好調なのだ。

 3つ目は、今年6月に119万という超特大万馬券を的中させていること(6月27日阪神11R水無月ステークス)。これは100円が119万円になる馬券で、仮に500円分を購入すれば、払い戻しは約600万円にもなったのだ。こんな馬券を狙って的中できるのは、この暴露王以外には見当たらない。

 これらの実績からも、暴露王というプロ集団がいかに実績と実力を兼ね揃え、そして今週末のアイビスサマーダッシュの予想を託すのに適切な存在かわかるだろう。しかしながら、これほどの価値がある暴露王の予想を入手するのに、どれほどの対価が必要なのだろうかと思うはず。すると暴露王から素晴らしい提案が届いた。

「我々が実際に購入するアイビスサマーダッシュの馬券と同じ内容の買い目、そして皆さんが気になる穴馬の詳細情報を、今回は特別に読者の皆様へ向けて無料で公開いたします。夏競馬こそ買いという我々の信念を、ぜひこのレースで体感してください」(暴露王スタッフ)

 この提案には驚いた。まさに勝ち組の余裕というものだろうか。今後、コロナウイルスの影響や「GO TO キャンペーン」がどうなるかわからないが、アイビスサマーダッシュだけは絶対に見逃さないでほしい。それほどの価値がこのレースにあり、そして暴露王の無料情報があれば「万馬券」が狙えるのだから。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

小野薬品、5千億円売上の協力者・本庶祐氏に分配金“払い渋り”…一方で自社ビル建設

 2018年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶祐(ほんじょ・たすく)特別教授は、がん治療薬「オプジーボ」の特許に関する対価をめぐり、製造元の小野薬品工業に特許使用料の分配金226億円の支払いを求めて6月中旬に大阪地裁に提訴すると発表した。本庶氏は小野薬品と共同で特許を取得していた。小野薬品は提訴されたことを受け「争っていく方針であり、適切に対応していく」とのコメントを出した。

 訴状によると、本庶氏が支払いを求めるのは米メルクが小野薬品に支払う特許使用料の一部についてだ。14年以降、メルクのがん免疫薬キイトルーダがオプジーボの特許を侵害したとして、開発パートナーの米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が欧州や米国で裁判を起こしていた。

 17年、メルクが特許使用料を支払うことで和解が成立。小野薬品とBMSはメルクと特許のライセンス契約を結び、一定の金額を受け取っている。本庶氏はメルクとの係争で小野薬品から協力を要請された際に「受け取る金額の40%を支払う」との提示があったが、実際には1%相当分の支払いしか受けていないと主張。分配金の未払い分、226億円を求めている。

本庶氏が小野薬品から得た対価は26億円

 オプジーボは、本庶氏と小野薬品がタッグを組み、産学連携によって生み出した画期的な新薬だ。従来の抗がん剤が、がん細胞を直接たたくのに対し、オプジーボは人の体が本来持つ免疫力を再び引き出すことでがん細胞を攻撃。手術、放射線、抗がん剤が3大治療法とされるがん治療で、がん免疫療法という第4の可能性を生み出した。

 本庶氏は1992年、オプジーボの元となる分子を発見。その働きを解明した研究で2018年、ノーベル生理学・医学賞を授与された。03年、本庶氏は小野薬品と共同でがん治療法に関する特許を出願。06年、特許を使って薬を製造販売する対価として、売上に応じた使用料を受け取る内容の契約を結んだ。対価は「オプジーボ売上高の約0.75%」となっていた。

 その後、本庶氏が「低すぎる」と契約内容に不服を表明し、小野薬品は13年、「自社のオプジーボ売上高の2%、米BMSのオプジーボ売上高のうち小野薬品が受け取る額の10%」に引き上げる提案をしたが、折り合いがつかなかった。14年、オプジーボが発売された。一部のがんに劇的な治療効果を示し、小野薬品のヒット商品となった。

 本庶氏の弁護士によると小野薬品から得た額は26億円程度。本庶氏側は昨年、本来受け取るべき対価は合計800億円超と試算。今回の請求対象のほか、小野薬品からの特許使用料と、共同開発者の米BMSからの使用料が別にあるとしている。本庶氏は若手研究者を支援する1000億規模の基金をつくり、オプジーボから得た金を、この基金に投じる予定だ。

 本庶氏によると、小野薬品は最大300億円超を京大に寄付する提案をしているという。

オプジーボは年間1500億円弱を稼ぐドル箱に

 小野薬品の20年3月期の連結決算(国際会計基準)の売上高にあたる売上収益は前期比1.3%増の2924億円、営業利益は25.0%増の774億円、純利益は15.8%増の597億円だった。

 オプジーボ点滴静注(製品)の売上収益は873億円、ロイヤルティ収入の616億円と合わせると1489億円となる。18年に竣工した小野薬品の東京ビルは同業者から“オプジーボビル”と呼ばれている。

【オプジーボの売上収益】

        製品売上収益  ロイヤルティ収入     合計

15年3月期   25億円      ―          25億円

16年3月期   212億円     82億円        294億円

17年3月期   1039億円    267億円       1306億円

18年3月期   901億円    398億円        1299億円

19年3月期   906億円    508億円        1414億円

20年3月期   873億円    616億円        1489億円

累計      3956億円   1871億円        5827億円

 小野薬品の21年3月期の連結決算の売上収益は前期比3.6%増の3030億円、営業利益は3.2%増の800億円、純利益は2.2%増の610億円を予想している。国内で食道がん患者などへのオプジーボ投与が増え、売上が伸びるとみている。

大村智氏が受け取った対価は200億円

 オプジーボは発売3年で年間1000億円を超えるドル箱製品に大化けした。それとともに特許の対価の妥当性について、議論が高まってきた。本庶氏へ支払われる特許の対価が国際的な標準料率に比べてあまりも低く設定されているためだ。

 15年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授は、ノーベル賞の受賞対象となった研究成果をもとに製品を出した。大村氏が米メルクから受け取った特許の対価は200億円だった。本庶氏と大村氏が受け取った対価の差の大きさが議論を呼んだ。

 本庶氏が籍を置く京都大学は「この知的貢献が社会的に適正に評価され、その知的貢献を生み出した研究活動に対し適正な還元がなされ、もって、さらなる知の創出につながるような司法の判断を期待したい」とコメントした。「大学vs.企業」の全面対決の様相だ。

 産学連携の必要性が高まるなか、裁判の結果は、知的財産をめぐる企業と大学研究者の対価の分配方法、もっと踏み込めば契約のあり方や産学連携そのものにも影響を及ぼすことになるとみられている。

 小野薬品は「がん免疫療法に対する懐疑的な見方が多く、ほかの製薬会社が断る中で、リスクを取って研究開発に踏み切った。(06年のライセンス契約の)契約の水準も妥当」と反論している。

(文=編集部)

「志願したい大学」明治が早稲田を抜いて4年ぶり1位の理由…青山学院、立教は不動の人気

 リクルート進学総研(リクルートマーケティングパートナーズ運営)が「進学ブランド力調査2020」を7月16日に発表した。同調査は、高校生の大学選びの動向を明らかにするため、年に1回、高校3年生を対象に行われている。大学の志願度や知名度のほか、大学に対する50項目にわたるイメージを調べるものだ。

「志願したい大学」を見ると、関東エリアは明治大学が4年ぶりに1位、東海エリアは名城大学が4年連続1位、関西エリアは関西大学が13年連続1位となった。関東の2位以下は、早稲田大学、青山学院大学、立教大学、日本大学という顔ぶれだ。

 オンライン記者発表会では、リクルート進学総研の小林浩所長が同調査の結果について解説した。

受験生の「超安全志向」

 今回の結果には、2016年からの定員厳格化と21年度に導入される大学入学共通テストへの不安が色濃く表れ、受験生の「超安全志向」が反映された。

 共通テストで英語4技能と記述式が見送りとなり、受験生や教育現場は混乱している。共通テストに対する不安の増大が、国公立大学志向の減少にも影響していると考えられる。

 また、コロナ禍の第2波、第3波への懸念から、共通テストの実施自体への不安もある。そのため、昨年に続き、大学入試の「玉突き現象」が起きている。受験生が志望校、すべり止め、すべり止めのすべり止めにもフォーカスするため、意外な中堅大学に関心が高まっているのだ。

「志願したい大学」(関東)については長年、早大と明大が1位の座を争ってきた。09~16年は明大が、17~19年は早大が1位となっていたが、20年は明大が1位に返り咲いた。また、3位の青山学院大と4位の立教大は19年と変わっていない。しかし、定員厳格化以降、上位3大学のポイントが下がり、4位以降との差が徐々に詰まっているという。

 小林所長は、こうした傾向について「上位3大学とも難易度が高まっているため、敬遠する傾向も見て取れる。明大より早大のほうが難易度が高いため、より志願度が下がり、相対的に明大がトップに立った」と分析している。

 18年にアメリカンフットボール部の悪質タックルが問題になった日大は19年に6位に順位を下げたが、20年は5位に回復した。

「規模が大きく、有名で、伝統、活気があって親しみやすく、クラブ活動も盛んで、『入試方法が自分に合っている』という項目では順位が高い一方、『校風や雰囲気が良い』では上位に入っていない。志願度は上昇したものの、全体的なイメージが回復したかといえば、そこまでではない」(小林所長)

 関東では、東海大学が19年の29位から18位に順位を上げている。

「東海大は22年度に全学的な学部の改組改編およびキャンパス再編計画を実行するなど、改革に着手することを発表しており、20年春からさまざまな広報戦略で伝えている」(同)

名城大が屈指の人気校になった理由

 東海では、4年連続1位の名城大が頭ひとつ抜けており、2位の名古屋大学、3位の中京大学に差をつけている。

「さまざまな改革を進めている名城大は16年にナゴヤドーム前キャンパスを開設し、外国語学部を新設。もともと理系の人気が高い大学だが、外国語学部の新設後、卒業生を輩出し、女子の志願度も高まっている。理系の男子に加え、文系の女子からも志願度を高めていることが、名城大の人気の理由だ」(同)

 また、岐阜大学が19年の13位から6位に順位を上げた。岐阜大は名古屋大と運営法人を統合する「東海国立大学機構」が4月1日に発足した。

「統合の影響はあると見ている。名古屋大のブランドが、岐阜大に良い影響をもたらしている」(同)

 関西は、関西大が13年連続1位と圧倒的な強さを見せており、2位は近畿大学、3位は関西学院大学という顔ぶれだ。

「改革を進めている近大は人気が高まって志願者が増えているが、難易度が高まっているため、『志願したい大学』のポイントは年々下がっている」(同)

 大阪府立大学と大阪市立大学は22年4月に統合し、大阪公立大学が新設される予定だが、大阪市立大は19年の3位から5位に下がった。両大とも同程度の志願度のため、岐阜大のような変動はなかったようだ。

 このほか、北海道にキャンパスを置く小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の国立3大学が22年の統合を目指している。

「今後の景気動向や地方国立大の定員増が地元の学生の国公立志向に影響を与えることはあるだろう。今後、国公立大の統合が相次いで進展すると、学生にとっては、地域に自分が学びたい分野や学問領域がどれくらいあるかが課題になり、それが本質的な志願度に影響を及ぼすことになる」(同)

 今後、関西で志願度が高まりそうな大学は追手門学院大学だという。

「文系のみだが、ランキングを伸ばし、キャンパス移転などの改革を進めている」(同)

「看護・医療」分野で北里大学がV2

 また、「分野別志願度ランキング」にも注目したい。「経済・経営・商」では、関東は明大、東海は名城大、関西は関西大がそれぞれ1位になっている。「観光・コミュニケーション・メディア」では、関東は観光学部を持つ立教大、東海は外国語学部を有する名城大、関西は社会学部を有する関西大がそれぞれ1位に。

「教育・保育」では、関東は文教大学、東海は愛知教育大学、関西は大阪教育大学がそれぞれ1位。「看護・医療・保健・衛生」では、関東は北里大学、東海は藤田医科大学、関西は森ノ宮医療大学が、それぞれ2年連続で1位となった。

「情報」では、関東は社会情報学部を有する青山学院大、東海は都市情報学部を有する名城大、関西は総合情報学部を有する関西大と、情報学を中心とする文理融合・文理総合型の学部を有する大学が1位となった。

「デジタル化の進展により、理系に加えて、文系の情報分野の人気が徐々に高まっている。また、景気後退局面では、資格系の分野に人気が集まりやすい。手に職をつけて学びと仕事を連動していこうという意向が高まり、それが『看護・医療・保健・衛生』の人気につながっている」(同)

 大学も選択と集中が続き、統合などで生き残りを図る動きも目立ち始めているが、今後の動向も興味深いものになりそうだ。

(文=長井雄一朗/ライター)

日本のHV、世界最大の自動車市場・中国を席巻の可能性…中国政府「HV優遇策」の神風

 2021年から、中国政府がハイブリッド車(HV)を「低燃費車」に位置付け、優遇策を実施することが明らかになった。これまで中国は、HVをガソリン車と同等に扱ってきた。中国はHVの販売を増やすことによって、経済成長と環境対策を推進しようとしている。それは、HVに強みを持つトヨタ自動車をはじめ、日本の自動車メーカーにとって追い風だ。

 現在、中国市場においてトヨタをはじめ日系自動車メーカーの販売は回復している。その上で、日本企業が高性能のHV需要を喚起できれば、企業業績だけでなく社会と経済全体にもプラスの影響があるだろう。そう考えると、中国がHV重視の姿勢を示したことは重要だ。中長期的に考えると、自動車の社会的な機能は変わる。CASEの推進に加え、自動車は都市空間の一部としての機能を担うようになるだろう。そうした変化に適応するために日本の自動車業界はよりオープンなかたちで研究開発などを進め、世界最大の新車販売市場である中国でのシェアを高めることが求められる。

足元の中国自動車市場の回復状況

 1月以降、中国をはじめ世界の自動車の需要と供給は、新型コロナウイルスの発生によって急速に減少した。2月、中国の新車販売台数は前年同月比で79%減、3月は同43%減だった。感染対策のために都市が封鎖されて個人消費が大きく落ち込んだ。それに加えて、中国を中心に感染対策のために工場が止まり、供給も滞った。

 その後、中国では感染の拡大が小康状態となった。4月上旬から半ばにかけて、中国をはじめ世界的に消費と生産活動が持ち直し始めた。その結果、4月の中国の新車販売台数は同4%増に転じた。背景には、共産党政権が自動車販売の補助金を支給し、人々の“ペントアップディマンド(抑制されていた需要の回復)”を刺激したことや、インフラ開発のためのトラックなどの需要増加がある。さらに、中国政府はGDPの10%程度を占める自動車産業の支援のために大都市でのナンバープレートの発給制限を緩和した。そうした政策に後押しされ、5月の新車販売台数は同11%にまで持ち直している。現在、世界全体の自動車生産・販売市場を見渡すと、中国は最も持ち直しが鮮明になっている市場といえる。

 その一方で、中国のEV販売は低迷している。2012年から中国政府はEV販売を奨励するために補助金を支給してきた。その結果、雨後のタケノコのように新興のEVメーカーが設立され、過剰供給問題が顕在化した。さらに、EV生産の急増によって、充電スタンドの乱立も発生した。中国では車両通行量がほとんどない場所にまで充電スタンドが設置されている。それが続けば、企業の収益と財務内容は悪化し、債務問題の悪化に拍車がかかる恐れがある。

 昨年、中国政府はEVの過剰供給に歯止めをかけるために補助金を削減した。その結果、EV販売は急速に減少してしまった。補助金に依存してきたEVメーカーの業績は急速に悪化し、地場の新興企業を中心に淘汰が進んでいる。2025年に700万台のEV販売を目指してきた共産党政権の目標実現は困難だ。中国はEV販売の補助金を2年延長しつつ、HVを低燃費車として扱うことによって、自動車販売の増加による景気刺激と、環境対策を進めようとしている。

日本の自動車メーカーへの追い風

 一部の報道では、中国政府は燃費効率の良い上位5%の車種を低燃費車に指定するとの見方がある。それは、HVのプリウスを中心に高性能かつ耐久性の高いHVシステムを開発し、世界の低燃費技術開発をリードしてきたトヨタをはじめ、日本の自動車メーカーに追い風となるだろう。

 重要なことは、中国の消費者にとって日本の高品質な製品は憧れだということだ。トヨタは、レクサスブランドの車種を九州の工場で生産し、中国に輸出している。米中貿易摩擦が激化するなかでもレクサスの販売台数が増加したのは、中国の所得が増加し、多くの人がより良いモノを求め始めたことを示している。HVが低燃費車として扱われることによって、日本のHVへの人気は一段と高まる可能性がある。

 日本企業は、そうした変化を確実にとらえ、成長のチャンスにしなければならない。なぜなら、今後、世界の自動車業界は大きく変化すると考えられるからだ。新型コロナウイルスに効果のあるワクチンや治療薬の開発と供給体制の整備に左右される部分は多いものの、現状の市場環境が続くと仮定した場合、向こう1~2年程度の間は、コロナショックによって落ち込んだ新車買い替えなどの需要が中国などの自動車販売を支えるだろう。その後、5年程度のタームで考えると、自動車のCASE(Connected:コネクティッド、Autonomous:自動運転、Shared/Service:シェアリングあるいはサービス、Electric:電動化)化が進む。さらに長期の視点でみると、自動車は都市計画に組み込まれて行くだろう。

 世界最大の自動車市場である中国の自動車行政は、そうした変化に大きな影響を与える。2015年に発覚したディーゼル車の排ガスデータ不正問題の影響を挽回するために、世界大手独フォルクスワーゲンは中国のEV販売奨励を重視し、EV開発に注力した。しかし、中国のEV市場が低迷し始めたことによって、フォルクスワーゲンの業績不透明感は高まっている。それに加えて、同社は不正対象であったディーゼル車の購入者への賠償にも対応しなければならない。

重要性増すオープン・イノベーション

 中国がHVの普及を重視し始めたことによって、世界の自動車業界の競争関係にはかなりの変化が起きる可能性がある。今後も中国は環境対策の推進と消費の底上げを目指して補助金政策や新しい技術の導入を進めようとするだろう。それにうまく対応できるか否かによって、各国の自動車メーカーの優勝劣敗が一段と鮮明になるだろう。

 それ以外にも、国内外の自動車メーカーを取り巻く不確定要素は多い。新型コロナウイルスの発生によって、世界全体でデジタル技術の導入が急速に進んでいる。デジタル化の推進は、自動車業界の変化をも加速化させるはずだ。また、今後の感染動向によっては、再度、世界経済に相応の下押し圧力がかかる展開も排除できない。

 日本の企業がそうした変化に対応するには、研究開発体制を強化しつつ、技術やテクノロジーを他社と共有することによって新しい商品を生み出すオープン・イノベーションが重要だ。昨年、トヨタはHVの特許を無償で公開した。また、同社は米中などのIT先端企業との提携を強化している。それは、CASE、さらには、都市の一部としての自動車の役割を見据えた取り組みといえる。

 今後、自動車は移動の手段に加えて、居住やビジネス空間としての機能を併せ持つ大型のITデバイスとしての性格を強めるだろう。それに伴い、自動車の所有形態も個人による所有から法人所有というように変化する可能性がある。

 トヨタのように、そうした変化に積極的に対応しようとする企業の増加が、日本経済の持続的な成長には不可欠だ。日本の自動車メーカーが連携してCASEを見据えた技術を開発し、高付加価値の新しい商品を創造できれば、日本の自動車産業の存在感は高まるだろう。国内に米国のGAFAMや中国のBATHに匹敵するITプラットフォーマーが見当たらないことを考えると、自動車メーカーが中長期的な視点で競争力ある車種を開発し、需要を創出することは日本経済の安定に無視できない影響を与えるだろう。

 以上のように、各自動車メーカーやサプライヤーが産学連携などを進めることによって研究開発体制を強化することの重要性は高まっている。政府が民間企業の連携と創意工夫を引き出すために規制緩和などを積極的に推進することも欠かせない。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)