電通グループ、日本・中国ハイブリッド市場のマーケティング課題にクロスボーダーで対応するグループ横断組織「Dentsu CXC」を発足

5月29日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。


2019年5月29日

サービスライン開発の第1弾は、電通デジタルと中国のオンライン販売 ・ブランドコンサルティング会社「USHOPAL」との戦略的業務提携

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本敏博)は、グループ各社と連携し、日本と中国の企業が抱える日本・中国ハイブリッド市場のマーケティング課題にクロスボーダーで対応していくため、6月1日付でグループ横断組織「Dentsu China Xover Center(略称『Dentsu CXC』)」(デンツウ シー・バイ・シー)を発足させます。

同組織は電通と、国内および中国におけるグループ各社の、中国事業を専門とするスタッフで構成され、CXCは中国を示すChinaと、Communication / Commerce / Contents / Creative / Collaborationなど頭文字がCで始まるビジネス領域を掛け合わせていくことを意味しています。日本と中国を2つの別の市場として捉えるのではなく、相互に影響し合うハイブリッドな市場として捉えるべきとの判断から、クロスボーダー体制を敷くことにしました。今後、Dentsu CXCは、下図に示す4つの市場を対象に企業の事業サポートを推進していきます。

具体的なサービスライン開発の第1弾として、上図の③④に対応するため、株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、社長:鈴木 禎久)が中国においてオンライン販売とブランドコンサルティングを手掛けるUSHOPAL(以下「ユーショッパル社」)と戦略的業務提携を行いました。

この背景には、現在中国において販売チャネルとブランドの構築が大きな課題になっているという実情があります。2019年1月1日に中国政府によって施行された中国電子商取引法により、転売業者による販売活動ルールが規定され、その結果、日本国内でのインバウンド需要にも影響が出始めています。インバウンド需要に依存してきた企業にとっては、その落ち込みを補うために、日本から中国への越境ECや中国国内での販売チャネルなど直接の販路の構築が喫緊の課題となっています。

当社グループではこうした状況を踏まえ、これから中国市場への参入を検討しているブランドや、既に越境ECや中国市場で事業を行なっているものの、ブランドの構築と複数のオンライン販売チャネルの管理に悩んでいる企業に対して、ブランドの構築からオンライン販売までをワンストップで支援する体制を整えました。

当社グループの強みであるブランド構築やプロモーション活動に関する知見・ノウハウと、ユーショッパル社の強みである商品仕入れを含めたオンライン流通や販売に関する知見・ノウハウを掛け合わせることで、他社にはないきめ細やかなサービスを提供していきます。

具体的には、主に次の4つのサービスとなります。

1. 中国市場におけるブランド構築支援コンサルティング
・ある特定の商品が大量に売れるという爆買い依存ではなく、中国市場においてブランドとして選ばれるための「ブランド構築」。
・ブランド全体で収益を上げていくための「商品ポートフォリオ戦略」。

2. オンライン販売チャネルの構築と各種プロモーションサービス
・中国に存在する天猫(Tmall)や京東(JD)といった有名ECモール内の旗艦店は勿論のこと、主だったオンライン販売チャネルを適切に選択・活用しながら販路を拡大。
・多様化・複雑化する中国オンライン販売チャネルにおける各種プロモーション活動を適切に管理。

3. リアル店舗と連携したサンプリング等の店頭プロモーションサービス
・越境ECではなかなか中国国内で商品を実際に手にとって試していただくことが困難なため、ユーショッパル社が保有する複数の体験店舗「Bonnie&Clyde」を活用し、店頭プロモーションを展開。

4. 在庫予測から商品物流(通関・倉庫・配送等)までのワンストップ支援
・中国国内のEC物流は、注文から2-3日で配達されるのが当たり前になってきた一方で、中国からの越境ECによる日本からの直接配送は、税関検査の厳格化に伴い、中国の消費者ニーズを満たせなくなってきています。そこで、ユーショッパル社が所有する中国国内の倉庫(保税倉庫等)を活用することにより、配送時間の短縮化と商品物流におけるストレス解消を同時に実現する体制を構築。
・ユーショッパル社独自の在庫予測・管理システムを活用し、オンライン販売では致命的となる欠品を防止。

■本業務提携でカバーする中国市場におけるオンライン&オフラインチャネル

<ユーショッパル社の概要>
・社名:USHOPAL
https://www.ushopal.com/index_jp.html(和文)
・所在地:中国 上海市長寧区
・代表者:郭璐(グオ・ルー / CEO)
・設 立:2015年7月
・事業概要:中国市場への新規参入を目指す企業・ブランドの事業支援を行う。特にコスメ・スキンケア・サプリメントなど主に女性向けのビューティー・ヘルスケア領域を得意とし、「ブランド構築・認知」「チャネル構築・管理」「商品ポートフォリオ管理」を同時並行で迅速かつ的確に実施することで、俯瞰的な視点からブランドにとって最適な販売手法およびマーケティング戦略を立案し、中国市場での顧客企業の事業の成功に貢献しています。

<Dentsu CXCロゴマーク(商標登録出願中)>

以上


電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0529-009829.html

電通とISID、職人の能力をAIで継承する「プロジェクト 匠テック」を開始

5月29日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。


2019年5月29日

双日と共同で、マグロの品質判定を行う
画像解析AI「TUNA SCOPE™」を開発

スマートフォンでマグロの品質を瞬時に判定
スマートフォンでマグロの品質を瞬時に判定

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本敏博)、株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、社長:名和亮一、以下ISID)のオープンイノベーションラボは、「プロジェクト 匠テック」を開始しました。少子高齢化等の社会構造の変化を背景に、熟練の職人が持つ技能継承が課題となっている様々な産業において、その技能を人工知能(AI)をはじめとした技術を活用して継承する取り組みです。

その一環として、双日株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤本 昌義)と共同で、後継者不足が深刻なマグロの目利きの技能を継承するため、天然マグロの尾部断面画像からAIが品質判定を行うシステム「TUNA SCOPE™」を開発し、実証実験を今年3月に実施しました。

電通グループは「TUNA SCOPE™」のさらなる精度向上と実用化に向け、学習モデルの教師データの継続的な収集、解析アルゴリズムの最適化に向けた取り組みを続けていくとともに、得られたノウハウを他の産業分野でのAIによる「目利き」の継承に応用していくことで、社会や企業の課題解決に貢献してまいります。

【取り組みの背景と概要】

日本のあらゆる伝統産業において、その長い歴史の中で培われてきた職人の技は、人類の経験知が集積された貴重な知識資源であるといえます。またこれらのノウハウは、「職人の勘」と形容されるように、体系化および言語化がされ得ない暗黙知であるとされ、その担い手である職人が高齢化の一途をたどる中、存続が危ぶまれています。

「プロジェクト 匠テック」は、膨大な教師データの収集、ディープラーニングを活用した画像解析技術の適用によって、AIが職人の暗黙知を独自に解釈し、貴重な職能を後世に継承していくことを目指して発足しました。

今回は、従業者の高齢化が深刻な課題となっている水産業界において、一人前になるまで10年は必要といわれるマグロ仲買人の「目利き」のノウハウに着目。マグロの尾部断面の目視により品質判定を行う「尾切り検品」(※1)と呼ばれる職人技から得た膨大なデータを機械学習によって継承したAIシステム「TUNA SCOPE™」を開発しました。

【実証実験の詳細】

本実証実験は、①「TUNA SCOPE™」β版をマルミフーズ株式会社(※2)の尾切り検品業務に適用し、判定精度を検証、②同システムが最高品質と判定したマグロを「AIマグロ」(商標出願中)としてブランド化することによる市場性を検証、という2段階で実施しました。

①「TUNA SCOPE™」のβ版開発と適用
マグロの尾部断面写真と、職人の4〜5段階の品質評価の結果を紐づけて尾切り検品のデータを取得し、画像解析を行うためのシステムを構築。さらに収集したデータを基にチューニングとディープラーニング・アルゴリズムの選定を行い、スマートフォンアプリとして実装した「TUNA SCOPE™」β版を開発しました。これをマルミフーズ焼津工場での検品業務で試験運用した結果、職人と85%の一致度でマグロの品質判定に成功しました。

「TUNA SCOPE™」ロゴマークとアプリ画面
「TUNA SCOPE™」ロゴマークとアプリ画面

②AIが最高品質と判定した「AIマグロ」の販売および市場性検証
「TUNA SCOPE™」の運用で最高ランクと判定されたマグロを「AIマグロ」とし、商品ブランドロゴを開発。「産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo」で5日間にわたって提供し、約1,000皿を販売しました。アンケートの結果、注文客の約89%から「AIマグロ」に対する高い満足度を示す回答が得られました。

<実施概要>
日時 2019年3月27日(水)~ 3月31日(日)11:00 ~ 23:00
場所 産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo

「AIマグロ」のロゴマークと回転寿司店での展開
「AIマグロ」のロゴマークと回転寿司店での展開

なお、本実証実験には、マグロの加工・販売を手掛けるマルミフーズ株式会社が検品業務へのシステム適用で、またクウジット株式会社(※3)が画像解析技術の提供で協力しています。

また、本プロジェクトは、最先端のAIに関するノウハウと社内外のネットワークを結集した、全社横断のAI特化プロジェクトチーム「AI MIRAI」の活動の一環として、電通のクリエーティブチームが行っています。

※1 尾切り検品:冷凍マグロの尾を切断し、その断面の目利きによって職人が品質判定を行う業務のこと
※2 マルミフーズ株式会社:https://www.yskf.jp/company/marumi-foods.html
※3 クウジット株式会社:https://www.koozyt.com/
 

「TUNA SCOPE」Webサイト(https://tuna-scope.com/

<双日株式会社について>
会社名:双日株式会社
代表者:藤本 昌義(代表取締役社長)
所在地:東京都千代田区内幸町2-1-1
設立:2003年4月1日
資本金:160,339 百万円
事業内容:総合商社として、自動車やプラント、航空、医療インフラ、エネルギー、金属資源、化学品、食料、農林資源、消費財、工業団地などの各分野において、物品の販売及び貿易業をはじめとして、国内および海外における各種製品の製造・販売やサービスの提供、各種プロジェクトの企画・調整、投資、ならびに金融活動などグローバルに多角的な事業を行っています。
URL:https://www.sojitz.com/jp/

以上


電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0529-009827.html

電通とISID、職人の能力をAIで継承する「プロジェクト 匠テック」を開始

5月29日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。


2019年5月29日

双日と共同で、マグロの品質判定を行う
画像解析AI「TUNA SCOPE™」を開発

スマートフォンでマグロの品質を瞬時に判定
スマートフォンでマグロの品質を瞬時に判定

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本敏博)、株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、社長:名和亮一、以下ISID)のオープンイノベーションラボは、「プロジェクト 匠テック」を開始しました。少子高齢化等の社会構造の変化を背景に、熟練の職人が持つ技能継承が課題となっている様々な産業において、その技能を人工知能(AI)をはじめとした技術を活用して継承する取り組みです。

その一環として、双日株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤本 昌義)と共同で、後継者不足が深刻なマグロの目利きの技能を継承するため、天然マグロの尾部断面画像からAIが品質判定を行うシステム「TUNA SCOPE™」を開発し、実証実験を今年3月に実施しました。

電通グループは「TUNA SCOPE™」のさらなる精度向上と実用化に向け、学習モデルの教師データの継続的な収集、解析アルゴリズムの最適化に向けた取り組みを続けていくとともに、得られたノウハウを他の産業分野でのAIによる「目利き」の継承に応用していくことで、社会や企業の課題解決に貢献してまいります。

【取り組みの背景と概要】

日本のあらゆる伝統産業において、その長い歴史の中で培われてきた職人の技は、人類の経験知が集積された貴重な知識資源であるといえます。またこれらのノウハウは、「職人の勘」と形容されるように、体系化および言語化がされ得ない暗黙知であるとされ、その担い手である職人が高齢化の一途をたどる中、存続が危ぶまれています。

「プロジェクト 匠テック」は、膨大な教師データの収集、ディープラーニングを活用した画像解析技術の適用によって、AIが職人の暗黙知を独自に解釈し、貴重な職能を後世に継承していくことを目指して発足しました。

今回は、従業者の高齢化が深刻な課題となっている水産業界において、一人前になるまで10年は必要といわれるマグロ仲買人の「目利き」のノウハウに着目。マグロの尾部断面の目視により品質判定を行う「尾切り検品」(※1)と呼ばれる職人技から得た膨大なデータを機械学習によって継承したAIシステム「TUNA SCOPE™」を開発しました。

【実証実験の詳細】

本実証実験は、①「TUNA SCOPE™」β版をマルミフーズ株式会社(※2)の尾切り検品業務に適用し、判定精度を検証、②同システムが最高品質と判定したマグロを「AIマグロ」(商標出願中)としてブランド化することによる市場性を検証、という2段階で実施しました。

①「TUNA SCOPE™」のβ版開発と適用
マグロの尾部断面写真と、職人の4〜5段階の品質評価の結果を紐づけて尾切り検品のデータを取得し、画像解析を行うためのシステムを構築。さらに収集したデータを基にチューニングとディープラーニング・アルゴリズムの選定を行い、スマートフォンアプリとして実装した「TUNA SCOPE™」β版を開発しました。これをマルミフーズ焼津工場での検品業務で試験運用した結果、職人と85%の一致度でマグロの品質判定に成功しました。

「TUNA SCOPE™」ロゴマークとアプリ画面
「TUNA SCOPE™」ロゴマークとアプリ画面

②AIが最高品質と判定した「AIマグロ」の販売および市場性検証
「TUNA SCOPE™」の運用で最高ランクと判定されたマグロを「AIマグロ」とし、商品ブランドロゴを開発。「産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo」で5日間にわたって提供し、約1,000皿を販売しました。アンケートの結果、注文客の約89%から「AIマグロ」に対する高い満足度を示す回答が得られました。

<実施概要>
日時 2019年3月27日(水)~ 3月31日(日)11:00 ~ 23:00
場所 産直グルメ回転ずし 函太郎Tokyo

「AIマグロ」のロゴマークと回転寿司店での展開
「AIマグロ」のロゴマークと回転寿司店での展開

なお、本実証実験には、マグロの加工・販売を手掛けるマルミフーズ株式会社が検品業務へのシステム適用で、またクウジット株式会社(※3)が画像解析技術の提供で協力しています。

また、本プロジェクトは、最先端のAIに関するノウハウと社内外のネットワークを結集した、全社横断のAI特化プロジェクトチーム「AI MIRAI」の活動の一環として、電通のクリエーティブチームが行っています。

※1 尾切り検品:冷凍マグロの尾を切断し、その断面の目利きによって職人が品質判定を行う業務のこと
※2 マルミフーズ株式会社:https://www.yskf.jp/company/marumi-foods.html
※3 クウジット株式会社:https://www.koozyt.com/
 

「TUNA SCOPE」Webサイト(https://tuna-scope.com/

<双日株式会社について>
会社名:双日株式会社
代表者:藤本 昌義(代表取締役社長)
所在地:東京都千代田区内幸町2-1-1
設立:2003年4月1日
資本金:160,339 百万円
事業内容:総合商社として、自動車やプラント、航空、医療インフラ、エネルギー、金属資源、化学品、食料、農林資源、消費財、工業団地などの各分野において、物品の販売及び貿易業をはじめとして、国内および海外における各種製品の製造・販売やサービスの提供、各種プロジェクトの企画・調整、投資、ならびに金融活動などグローバルに多角的な事業を行っています。
URL:https://www.sojitz.com/jp/

以上


電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0529-009827.html

「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」東京レインボープライド2019

総動員数は20万人を突破!日本最大級のダイバーシティーイベント

日本最大のLGBT関連の祭典「東京レインボープライド2019」(TRP2019)が4月27日~5月6日、開催されました。

TRPは、LGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティー(性的少数者)が差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく前向きに生きていける社会の実現を目指して毎年行われているイベント。

動員数は年々拡大し、今ではダイバーシティー関連イベントとして、日本最大級の規模になっています。主催者の発表によると、今年、代々木公園イベント広場で開催されたメインイベントには2日間で延べ20万人が来場。約1万1000人がパレードに参加するなど、いずれも過去最高を記録しました。

初の大型ブース出展!「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」

 

今年、電通が発表した電通レインボーロゴ。6色のレインボーは多様性を表し、LGBTコミュニティーのシンボルとして使われています。6色レインボーを使ってLGBTフレンドリーを表明する動きが世界中で広まっています。

電通は2015年からTRPのブース出展を続けてきました。5回目となる今年は初めて大型ブースを展開。企画は「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」としました。2019年1月に電通ダイバーシティ・ラボが発表した「LGBT調査2018」の内容を楽しみながら知ることができるというものです。

電通では「LGBT調査」を2012年から3年おきに実施しており、2018年に3回目の調査 を実施。今後も調査を続けていく予定です。電通がLGBT調査を始めた背景には、「調査によって明らかになったデータがあれば、人はその事実を認め、まなざしを向けるようになる」という思いがあります。私たちが2012年から回を重ねてきたLGBT調査の結果によって、世の中がLGBTを知り、向き合い、考える機会を生み出せていると感じます。

ステートメント

この小さな数字には大きな力がある。

 

8.9%(※1)

それは、日本のLGBT層を示す割合。

職場で。学校で。家で。日本のどこかで。
たしかに、くらしている。生きている。
この小さな数字が証明するまぎれもない事実が、
きっと社会を動かす大きな力になるでしょう。
職場環境やルールを改善する、きっかけ。
メディアが取り上げたくなる、ファクト。
ひとりぼっちじゃないと思える、希望。
データが持つさまざまな役割や可能性を信じて
電通は、2012年からLGBT調査をつづけています。

東京レインボープライド2019では、
最新の調査データが色鮮やかなフォトジェニック空間に変身!
8.9%という数字のもつ力が、あなたの最高の笑顔とともに
もっとたくさんに人に伝わることを願っています。

(※1)DDLの「LGBT調査」は、便宜上、LGBTなどのセクシュアルマイノリティーに該当する人を「LGBT層」と呼んでいます。これは、「セクシュアリティーマップ」(セクシュアリティーを身体の性、心の性、好きになる相手の性に分けたもの)の2と10(ストレート:生まれた時に割り当てられた身体の性と性自認が一致しており、異性愛者である人)以外の方々と規定しています。この「8.9%」の中には、「クエスチョニング(Q):自分の性自認や性的指向を決められない・決まっていない人」やその他も含まれています。そうした意味でも、DDLが2012年、2015年、2018年に行った「LGBT調査」は、実質的にはすべてLGBTQ+調査であったと言えます。
 
19-002-01map

このデータを、クリエーティブの力で楽しく、分かりやすく伝えたい。そして多くの人に知ってもらい、何かアクションをとるきっかけになってほしい。そんな思いから生まれた「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」は、来場者が調査データに楽しんで触れ、誰かにシェアしたくなるような、フォトジェニックな空間になりました。

ブース全体

【LGBT層の存在を讃える虹色の玉座】

日本のLGBT層の割合は8.9%。つまり11人に1人という計算です。それは左利きの人の割合とほぼ同じ。

玉座写真

【同性婚への賛成の気持ちを表したレインボーケーキ】

同性婚に賛成するストレート層の割合は78.4%。多くの先進国では同性婚が制度化されています。

ウェディングケーキ写真

【カミングアウト率を表現したくちびるのフォトフレーム】

カミングアウトしていないLGBTの人は全体の65.1%。カミングアウトした相手のトップ3は、女性の友人、LGBTの友人、父親です。

くちびる写真

ブースの中では、これまでの電通のさまざまな取り組みを「電通のレインボーアクション」として、パネルで紹介しました。

・電通と東海テレビで共作したドキュメンタリーCM「この性を生きる。」
・電通が製作・プロデュースをした映画「彼らが本気で編むときは、」 
・電通のダイバーシティ&インクルージョン領域に対応する専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ 」
・イギリスで誕生した電通グループのグローバルなLGBTネットワーク「&PROUD 」
・電通が提唱する新たなマーケティングコンセプト「インクルーシブ・マーケティング 」など

レインボーアクション画像

写真撮影コーナーには絶えず列が生まれ、SNSでの拡散も多く見られました。また、スタッフが調査内容やレインボーアクションの説明をしたり、アライステッカーを配ったりして、来場者とのコミュニケーションも積極的に行いました。

ブースを訪れた人たちからは、「電通らしいブース!」「やっぱり数字の力は大きい」といったうれしい感想も。「写真映えして楽しい」と積極的に参加していただけました。電通ブースの来場者は3300名を超え、多くの企業やメディア関係者などから詳細の問い合わせをいただきました。

Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-

今年の企画の中心となったのは、昨年電通社内で発足した電通アライネットワーク(※2)。メンバーは電通グループ各社の社員から構成されています。今回のブース出展の制作面では電通ライブなどのグループ会社や、フロンティアなどの協力会社とも連携しました。

アライネットワークの企画メンバーが丁寧に話し合い、根底に置いたテーマは「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」です。「社会課題を、人の心を動かすクリエーティブの力で解決していく」という、電通らしさを生かそうと考えました。

(※2)アライとは英語のAlly=仲間・同盟を意味し、LGBTを応援する人たちのことです。

 

TRPスタッフ集合写真

電通は、「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」を合言葉に、これからも活動を続けていきます!

「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」東京レインボープライド2019

総動員数は20万人を突破!日本最大級のダイバーシティーイベント

日本最大のLGBT関連の祭典「東京レインボープライド2019」(TRP2019)が4月27日~5月6日、開催されました。

TRPは、LGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティー(性的少数者)が差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく前向きに生きていける社会の実現を目指して毎年行われているイベント。

動員数は年々拡大し、今ではダイバーシティー関連イベントとして、日本最大級の規模になっています。主催者の発表によると、今年、代々木公園イベント広場で開催されたメインイベントには2日間で延べ20万人が来場。約1万1000人がパレードに参加するなど、いずれも過去最高を記録しました。

初の大型ブース出展!「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」

 

今年、電通が発表した電通レインボーロゴ。6色のレインボーは多様性を表し、LGBTコミュニティーのシンボルとして使われています。6色レインボーを使ってLGBTフレンドリーを表明する動きが世界中で広まっています。

電通は2015年からTRPのブース出展を続けてきました。5回目となる今年は初めて大型ブースを展開。企画は「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」としました。2019年1月に電通ダイバーシティ・ラボが発表した「LGBT調査2018」の内容を楽しみながら知ることができるというものです。

電通では「LGBT調査」を2012年から3年おきに実施しており、2018年に3回目の調査 を実施。今後も調査を続けていく予定です。電通がLGBT調査を始めた背景には、「調査によって明らかになったデータがあれば、人はその事実を認め、まなざしを向けるようになる」という思いがあります。私たちが2012年から回を重ねてきたLGBT調査の結果によって、世の中がLGBTを知り、向き合い、考える機会を生み出せていると感じます。

ステートメント

この小さな数字には大きな力がある。

 

8.9%(※1)

それは、日本のLGBT層を示す割合。

職場で。学校で。家で。日本のどこかで。
たしかに、くらしている。生きている。
この小さな数字が証明するまぎれもない事実が、
きっと社会を動かす大きな力になるでしょう。
職場環境やルールを改善する、きっかけ。
メディアが取り上げたくなる、ファクト。
ひとりぼっちじゃないと思える、希望。
データが持つさまざまな役割や可能性を信じて
電通は、2012年からLGBT調査をつづけています。

東京レインボープライド2019では、
最新の調査データが色鮮やかなフォトジェニック空間に変身!
8.9%という数字のもつ力が、あなたの最高の笑顔とともに
もっとたくさんに人に伝わることを願っています。

(※1)DDLの「LGBT調査」は、便宜上、LGBTなどのセクシュアルマイノリティーに該当する人を「LGBT層」と呼んでいます。これは、「セクシュアリティーマップ」(セクシュアリティーを身体の性、心の性、好きになる相手の性に分けたもの)の2と10(ストレート:生まれた時に割り当てられた身体の性と性自認が一致しており、異性愛者である人)以外の方々と規定しています。この「8.9%」の中には、「クエスチョニング(Q):自分の性自認や性的指向を決められない・決まっていない人」やその他も含まれています。そうした意味でも、DDLが2012年、2015年、2018年に行った「LGBT調査」は、実質的にはすべてLGBTQ+調査であったと言えます。
 
19-002-01map

このデータを、クリエーティブの力で楽しく、分かりやすく伝えたい。そして多くの人に知ってもらい、何かアクションをとるきっかけになってほしい。そんな思いから生まれた「RAINBOW RESEARCH展~映えるLGBT調査レポート~」は、来場者が調査データに楽しんで触れ、誰かにシェアしたくなるような、フォトジェニックな空間になりました。

ブース全体

【LGBT層の存在を讃える虹色の玉座】

日本のLGBT層の割合は8.9%。つまり11人に1人という計算です。それは左利きの人の割合とほぼ同じ。

玉座写真

【同性婚への賛成の気持ちを表したレインボーケーキ】

同性婚に賛成するストレート層の割合は78.4%。多くの先進国では同性婚が制度化されています。

ウェディングケーキ写真

【カミングアウト率を表現したくちびるのフォトフレーム】

カミングアウトしていないLGBTの人は全体の65.1%。カミングアウトした相手のトップ3は、女性の友人、LGBTの友人、父親です。

くちびる写真

ブースの中では、これまでの電通のさまざまな取り組みを「電通のレインボーアクション」として、パネルで紹介しました。

・電通と東海テレビで共作したドキュメンタリーCM「この性を生きる。」
・電通が製作・プロデュースをした映画「彼らが本気で編むときは、」 
・電通のダイバーシティ&インクルージョン領域に対応する専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ 」
・イギリスで誕生した電通グループのグローバルなLGBTネットワーク「&PROUD 」
・電通が提唱する新たなマーケティングコンセプト「インクルーシブ・マーケティング 」など

レインボーアクション画像

写真撮影コーナーには絶えず列が生まれ、SNSでの拡散も多く見られました。また、スタッフが調査内容やレインボーアクションの説明をしたり、アライステッカーを配ったりして、来場者とのコミュニケーションも積極的に行いました。

ブースを訪れた人たちからは、「電通らしいブース!」「やっぱり数字の力は大きい」といったうれしい感想も。「写真映えして楽しい」と積極的に参加していただけました。電通ブースの来場者は3300名を超え、多くの企業やメディア関係者などから詳細の問い合わせをいただきました。

Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-

今年の企画の中心となったのは、昨年電通社内で発足した電通アライネットワーク(※2)。メンバーは電通グループ各社の社員から構成されています。今回のブース出展の制作面では電通ライブなどのグループ会社や、フロンティアなどの協力会社とも連携しました。

アライネットワークの企画メンバーが丁寧に話し合い、根底に置いたテーマは「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」です。「社会課題を、人の心を動かすクリエーティブの力で解決していく」という、電通らしさを生かそうと考えました。

(※2)アライとは英語のAlly=仲間・同盟を意味し、LGBTを応援する人たちのことです。

 

TRPスタッフ集合写真

電通は、「Creative for Issue -課題にこそ、クリエーティブの力を-」を合言葉に、これからも活動を続けていきます!

日本推理作家協会賞の贈呈式でも幻冬舎批判!「実売部数公表の謝罪」だけでは済まない幻冬舎と見城徹の問題点

 幻冬舎社長の見城徹氏が『日本国紀』を批判した作家・津原泰水氏の実売部数を晒した問題は、見城社長と幻冬舎が謝罪した現在でも、厳しい批判の声が上がり続けている。  27日に日本推理作家協会賞の贈呈式があったが、『日本国紀』の幻冬舎から出版されている『凍てつく太陽』で同賞を受...

川崎小学生殺傷事件でまた「在日が犯人」のヘイトデマ! 凶悪事件を悪用する差別、過去には百田尚樹や竹田恒泰も

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第72回「広告電通賞」決まる

5月28日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。


2019年5月28日

総合賞はパナソニック株式会社と株式会社福島民報社の2社が受賞

第72回「広告電通賞」が決まり、総合賞にパナソニック株式会社と株式会社福島民報社の2社が選定されました。パナソニックは4年ぶり32回目、福島民報社は初の受賞となります。なお、総合賞に複数社が選定されたのは今回が初めてです。

5月24日、東京・千代田区の帝国ホテルで広告電通賞審議会の最終選考委員総会が開かれ、プリント広告、オーディオ広告、フィルム広告、OOH広告、デジタルコミュニケーション、アクティベーション・プランニング、イノベーティブ・アプローチの「最高賞」「金賞」「銀賞」、名古屋・九州・北海道3地区の「地区賞」「準地区賞」、「特別賞」が、最後に「総合賞」が決定しました。詳細は別紙をご参照ください。

今回から、賞の体系の明確化のために、各賞の名称を「総合賞」(総合広告電通賞)、「特別賞」(広告電通賞特別賞)、「最高賞」(広告電通賞)、「金賞」(最優秀賞)、「銀賞」(優秀賞)、と変更しました(カッコ内は旧名称)。また、部門では、従来の「新聞広告」「雑誌広告」を統合再編し「プリント広告」を新設したほか、「OOHメディア広告」を「OOH広告」に、「デジタルメディア広告」を「デジタルコミュニケーション」に変更し、それぞれの部門のカテゴリーも再編しました。

選考の対象となった広告は、2018年4月1日から2019年3月31日まで(「アクティベーション・プランニング」は2018年3月1日から)に実施されたもので、選考委員会にかけられた点数は1,424点、うち412点が最終選考に残りました。

本年5月14~23日に東京で開かれた最終選考会において、各賞が選出された後、5月24日の最終選考委員総会に諮られ、入賞全57点が決定しました。 

総合賞に決定したパナソニックは「デジタルコミュニケーション」最高賞、「フィルム広告」金賞、「OOH広告」銀賞を、福島民報社は「アクティベーション・プランニング」最高賞、「プリント広告」金賞、「フィルム広告」銀賞を獲得するなど、両社ともに広告活動全般にわたる優れた成果が評価されました。

上記以外の部門の最高賞は、「プリント広告」は株式会社宝島社、「オーディオ広告」は大日本除虫菊株式会社、「フィルム広告」は株式会社そごう・西武、「OOH広告」は株式会社NTTドコモ、「イノベーティブ・アプローチ」は公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団がそれぞれ獲得。また「特別賞」には、広告やソリューションを通じて社会課題の解決に貢献し、ブランディングにも大きな成果をあげた日本フィルハーモニー交響楽団が選ばれました。

贈賞式は、7月1日に東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで行われます。

<「広告電通賞」について>
広告電通賞は、1947年(昭和22年)12月に創設された日本で最も歴史のある総合広告賞です。公的機関である「広告電通賞審議会」によって運営されており、優れた広告コミュニケーションを実践した広告主を顕彰することで広告主の課題解決の道を広げ、日本の産業・経済・文化の発展に貢献することを目指しています。選考は全国の広告主、媒体社、クリエーター、有識者ら約500人から構成される選考委員により行われます。

以上

詳細は、第72回広告電通賞入賞一覧表[PDF]をご参照ください。


電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0528-009825.html

第72回「広告電通賞」決まる

5月28日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。


2019年5月28日

総合賞はパナソニック株式会社と株式会社福島民報社の2社が受賞

第72回「広告電通賞」が決まり、総合賞にパナソニック株式会社と株式会社福島民報社の2社が選定されました。パナソニックは4年ぶり32回目、福島民報社は初の受賞となります。なお、総合賞に複数社が選定されたのは今回が初めてです。

5月24日、東京・千代田区の帝国ホテルで広告電通賞審議会の最終選考委員総会が開かれ、プリント広告、オーディオ広告、フィルム広告、OOH広告、デジタルコミュニケーション、アクティベーション・プランニング、イノベーティブ・アプローチの「最高賞」「金賞」「銀賞」、名古屋・九州・北海道3地区の「地区賞」「準地区賞」、「特別賞」が、最後に「総合賞」が決定しました。詳細は別紙をご参照ください。

今回から、賞の体系の明確化のために、各賞の名称を「総合賞」(総合広告電通賞)、「特別賞」(広告電通賞特別賞)、「最高賞」(広告電通賞)、「金賞」(最優秀賞)、「銀賞」(優秀賞)、と変更しました(カッコ内は旧名称)。また、部門では、従来の「新聞広告」「雑誌広告」を統合再編し「プリント広告」を新設したほか、「OOHメディア広告」を「OOH広告」に、「デジタルメディア広告」を「デジタルコミュニケーション」に変更し、それぞれの部門のカテゴリーも再編しました。

選考の対象となった広告は、2018年4月1日から2019年3月31日まで(「アクティベーション・プランニング」は2018年3月1日から)に実施されたもので、選考委員会にかけられた点数は1,424点、うち412点が最終選考に残りました。

本年5月14~23日に東京で開かれた最終選考会において、各賞が選出された後、5月24日の最終選考委員総会に諮られ、入賞全57点が決定しました。 

総合賞に決定したパナソニックは「デジタルコミュニケーション」最高賞、「フィルム広告」金賞、「OOH広告」銀賞を、福島民報社は「アクティベーション・プランニング」最高賞、「プリント広告」金賞、「フィルム広告」銀賞を獲得するなど、両社ともに広告活動全般にわたる優れた成果が評価されました。

上記以外の部門の最高賞は、「プリント広告」は株式会社宝島社、「オーディオ広告」は大日本除虫菊株式会社、「フィルム広告」は株式会社そごう・西武、「OOH広告」は株式会社NTTドコモ、「イノベーティブ・アプローチ」は公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団がそれぞれ獲得。また「特別賞」には、広告やソリューションを通じて社会課題の解決に貢献し、ブランディングにも大きな成果をあげた日本フィルハーモニー交響楽団が選ばれました。

贈賞式は、7月1日に東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで行われます。

<「広告電通賞」について>
広告電通賞は、1947年(昭和22年)12月に創設された日本で最も歴史のある総合広告賞です。公的機関である「広告電通賞審議会」によって運営されており、優れた広告コミュニケーションを実践した広告主を顕彰することで広告主の課題解決の道を広げ、日本の産業・経済・文化の発展に貢献することを目指しています。選考は全国の広告主、媒体社、クリエーター、有識者ら約500人から構成される選考委員により行われます。

以上

詳細は、第72回広告電通賞入賞一覧表[PDF]をご参照ください。


電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0528-009825.html

アイデア出しに慣れていなくても、アイデアを考え、育てる方法

2018年「電通インターンシップ」の講師を務めた電通社員が登場し、思考法や企画術、仕事への取り組み方などについて紹介する本連載。今回は、クリエーティブディレクターの鈴木契が、インターンでの講義や演習内容に触れながら、アイデアを思い付くための方法やアイデアの育て方についてお話しします。

「アイデアを出すための取りつく島」を使って、アイデアを考える

インターンに参加した学生たちに、アイデアを出す楽しみや育てる喜びを感じてほしいと思って講義を行いました。そのためにはまず、アイデア出しに慣れていない学生に、アイデアを出すときのとっかかりが必要だと考えました。

自分の経験上、アイデア出しで一番つらいのは、「自由に考えて」と言われること。そうすると、何から考えればいいのか分からなくなってしまうんです。そこでアイデアを考えるためのきっかけ=「アイデアを出すための取りつく島」を見つけてもらうために次の二つのフォーマットを用意しました。

■「アイデアを出すための取りつく島」フォーマット1:最初にアイデアを考える要素

今回のインターンにおいて、「アイデアとは、ある目的のために、ターゲットとなる人々の気持ちを変えて、行動を起こしてもらう“刺激”」と設定。どんな刺激を与えれば人の気持ちが変化し行動に移してもらえるか?を考えてもらいました。

最初のフォーマットには、アイデアを考える出発点となる要素をまとめました。全てのプロジェクトには、目的、リソース、期限があります。このフォーマットに当てはめると埋められる要素があるはずなので、埋められるところを埋めて、そこから考えていってもらいました。

良いアイデアを思い付くためには、「何のために」という目的と「人の気持ちや行動がどう変わればいいのか」を考えることが非常に大事です。普段の仕事でもこの部分の共通認識をクライアントの方々と持つべきだと考えています。

■「アイデアを出すための取りつく島」フォーマット2:アイデアを具体的に考えるために刺激を分解

2番目のフォーマットでは、アイデアを具体的に考えるための刺激を分解しました。

刺激にはいろいろな種類があって、例えば、「何をする?」という部分が面白いから刺激になる場合もあれば、「どんなふうに言う?」という表現が面白いから刺激になる場合もあります。

全ての要素を面白くしようとすると、プレッシャーも大きく、考えが浮かびにくいので、「全ての要素を面白くする必要はありません。この中のどれかが面白ければいいんです」と繰り返し伝えました。

アイデアは効率が良くなくてはいけないという話もします。お金をかければいいというものでもありませんので、今回は効率のいい刺激を考えてもらいました。どれかの要素が良ければ、効率よくテコが働いて、いい刺激になるんです。

また、このように刺激を分解しておけば、振り返った時に、どこが面白いから良いアイデアになったのかを把握できるメリットもあります。

アイデアを考えるときには、この二つのフォーマットのそれぞれの枠を埋めていく作業を行います。アイデアというのは、どこから思い付くか分からないので、フォーマットは最初から順番に埋めていく必要はなく、自分が思い付いたところから埋めていって構いません。

聞き分けの悪い人になりきって、アイデアを育てる

考えたアイデアが本当にいいアイデアかどうかを見分けるためには、アイデアを客観的に見つめ、検証することが非常に大事です。

自分の考えたアイデアというのはかわいいものですが、世間は残酷なもので、基本的に他人の話には無関心です。例えば、わが子のかわいい写真を見せても、見せられた方は「かわいいね、うん、分かった」で終わってしまいますよね。

頑張って考えたかわいいかわいいアイデアも、そのほとんどはスルーされてしまう。つまり、ターゲットの気持ちや行動を変えるには、世間の「知らんがな!」というかたくなな心を乗り越えないといけません。

そこで、自分の考えたアイデアに対し、それを受け取る側に立っていろいろな「知らんがな!」というツッコミを入れてみる。そのときは、物分かりのいい大人になるのではなく、聞き分けの悪い反抗期の子どもになりきってください。どの刺激なら、目的に合った反応をしてくれるかをとことん考えます。その中で、これなら“聞き分けの悪い自分”でも動くと思えたなら、それは本当にいいアイデアだと思います。

課題を通して、アイデア出しを体験! アイデアの骨を見付ける

では、学生の皆さんから具体的にどんなアイデアが出てきたのか、紹介しましょう。

●課題1:献血する学生を増やすアイデアを考えよう!

一つめの課題では、自分の大学の学生をターゲットに、献血に参加する人を増やすためのアイデアを考えてもらいました。

実は、「献血する人を増やす」というのはかなり難しいお題です。

献血は善い行いのはずなのに、人はなかなか行動に移さないんですね。道徳心だけを刺激しても行動を促すのは難しいということを感じてもらうことも、この課題の狙いでした。

◎アイデア:献血の痛みが小さいことを映像で伝える

このアイデアを提案した学生さんは、「針で刺されるのが痛そうだから、怖くて献血に踏み出せない人が多い」と考えました。そこで、世の中には痛みを数値化する機械というものがあるので、それを使って、骨折や殴られたとき、インフルエンザの痛みなど “身の回りの痛み”と、献血の痛みを数値で比較するアイデアを思い付きました。

具体的には、ビンタされたり、殴られたりするシーンを映像で流しながらそれぞれの痛みの数値を紹介し、それらの痛みよりも献血の痛みの方が小さいことを伝えるという内容です。「献血は痛くありません」と言ってしまうと、うそっぽいけれど、このアイデアは、針の痛みに対する恐怖をうまく解消できていて、人の心が動くのではないかと感じました。

アイデアを考える上で一番大切なのは、ターゲットのどういう気持ちをどう変えたいかという部分です。紹介したアイデアのように、その部分がきちんと考えられていて、かつ「何を言うか」「どこで言うか」というところまで組み上がっていれば、それらを踏まえて、後は「どう言うか」という表現をブラッシュアップしていけばいい。刺激を分解して考えると、いろいろなアイデアが浮かぶことに気付いてもらえたのではないかと思います。

●課題2:オレオレ詐欺を減らすためのアイデアを考えよう!

最近は企業が社会課題と向き合うことが増えています。そこで二つ目の課題は、企業とコラボレーションをして、オレオレ詐欺を減らすためのアイデアを考えてもらいました。

この課題は、学生の皆さんが一度提出したものに僕がアドバイスを行い、それを踏まえて再考し、アイデアを完成させるというフローで行いました。

◎アイデア:牛乳メーカーとコラボして、子から親へ定期的に手紙を送るキャンペーンを行う

このアイデアを提案した学生は、「オレオレ詐欺をなくすためには、親子間の連絡を増やすことが大切」と考えました。そこから思い付いたのが、親と定期的なコミュニケーションが取れる「定期便」です。

最初に出てきたアイデアは、おもちゃメーカーと組んで、親におもちゃを定期的にプレゼントするという内容でした。それに対して僕は、おもちゃ以外の方法で実現できないかとアドバイスしました。

するとこの学生は、牛乳の宅配を行っているメーカーと組んで、牛乳と一緒に子どもからの手紙を親に届けるというアイデアを考え付きました。「定期便」と牛乳の宅配は親和性が高いし、手紙を通して親子間で心温まるやりとりができそうな素晴らしいアイデアです。

良いアイデアを生み出すためには、アイデアを思い付いたプロセスを自覚して、「アイデアの骨」を見つける力が必要です。この学生の場合は、親子間の連絡を増やす→「定期便」→おもちゃを贈るというのがプロセスで、「定期便」がアイデアの骨に当たります。なので、「定期便」という骨は生かし、その先の分岐を考え直してもらいました。

自分が思い付いたアイデアの骨が何かが分かっていないと、「おもちゃを贈るアイデアはちょっと違うんじゃないの?」と言われたときに、「定期便」というアイデアも捨ててしまい、またゼロから考え直すことになりかねません。

アイデアの骨をきちんと見つけられる目を持つことが、アイデアを育てるためには必要なのです。

いいアイデアは棒倒しの棒。最後まで倒れないものである

インターンを振り返って、学生の皆さんが出してくれたアイデアは、「誰のどんな気持ちや行動をどう変えたいのか」という部分からきちんと考えられている、足腰のしっかりしたものが多くて驚きました。それと同時に、「アイデアを出すための取りつく島」が、学生のアイデア出しに役立ったという手ごたえも感じています。

電通のクリエーターは、普段アイデア出しをするときに、このフォーマットに書いてあるようなことを自然と頭の中で考えていると思いますが、仕事をしたことがない学生の皆さんにもその内容を理解してもらえたのではないかと思います。

アイデアの骨を見付け、そこから先を分岐させ、育てていく方法が分かればアイデア出しが楽しくなっていくのではないでしょうか。

クライアントの方々とのお仕事でも骨と分岐という考え方が役に立っています。骨から派生する逆トーナメント表みたいなものを描いておくと、分岐点のここまでは納得いただいている、と確認しながらどこまで戻ればいいのかが分かります。

アイデアは棒倒しの棒のようなものだとも思っています。砂の上に棒を刺してお互いに砂を取り合って棒が倒れたら負けのアレです。クライアントのご担当者の依頼で要素を取ったり加えたりするときも、常にアイデアの棒は立っていなければなりません。アイデアが分かっていれば、「その要素を変えたら、棒が倒れます。本来の目的が達成できなくなります」という具体的な話ができると思うんです。

自分が見てみたいものを思い付くと、楽しい。

私は、アイデアを考えるときに、自分が見てみたいものを思い付くことが一番大事だと思っています。例えば人の気持ちが「この商品、好き!」に変わったところとか、こんなキャッチコピーのポスターが駅に貼り出されたら面白いなあ、とか。

それをクライアントの方々と共有できて実現できるのが理想です。僕はCMをつくっていて、見てみたいものが撮影現場で実際に見れたときが一番ワクワクします。「面白いもの」って結局、「みんなが見てみたいもの」ではないでしょうか。

学生の皆さんには、これからもアイデアを考えることにどんどんトライしてほしいです。自分のアイデアを、「これが面白いです」と人前で発表するのは、とても勇気のいること。でも、自分のアイデアを人前で発表して、みんなから「いいね!」と言われる経験をすれば、アイデアを出すことが怖くなくなります。

アイデアを考えて発表するという舞台に一度でも立てば、自信を持って人前で自分オリジナルの意見を述べることがきっとできるようになると思います。今後もインターンを通して、一人でも多くの学生の皆さんに、アイデアを考える楽しさやアイデアを育てる喜びを感じてほしいと考えています。