人気「女性パチンコライター」が卒業を発表。「ありのままの自分を見てほしい」

 パチンコ・パチスロ人気の低迷による攻略誌の売上激減が影響してか、パチンコライターの媒体からの卒業宣言が続いている。

 2019年にはヒラヤマンが辰巳出版「パチンコ必勝本CLIMAX」からの卒業を、自身のYouTubeチャンネル「ひらやまんCH」で発表。現在はフリーとしてガイドワークス系の動画に出演するなど、活躍の場を広げている。

 パチンコ攻略マガジンの看板ライターだったポコ美も同年、突如として卒業を発表。「ナツ美」に改名してフリーへと転身し、やはりガイドワークス系の動画のほか、京楽産業.のYouTubeチャンネル「KYORAKU CHANNEL」にてお笑いコンビ「ノンスタイル」井上裕介との番組「ノンスタ井上とナツ美のLet’sポジぱち」などに出演中だ。

 そんな中、先日はこちらもパチンコ必勝本CLIMAX所属のパチンコライター・平沢ゆきが、自身のYouTubeチャンネル「みうら家。」を更新。「みなさまにご報告がある」とした後、「2020年12月31日をもって、必勝本を卒業した」ことを明かした。

 動画で平沢は、「必勝本に入って約3年間、至らない部分もあった私を応援してくれた皆さま、本当にありがとうございました」とファンに深く感謝。決して「編集部とトラブルになったわけではない」とも続け、「自ら卒業を申し入れ、受け入れてもらった」と説明した。

 卒業の理由については、先のYouTubeチャンネルでの「活動を増やしたいのが一番」とのこと。今後は「YouTubeチャンネルの更新頻度を上げたい」と述べ、「パチンコ・パチスロの仕事も継続する」とした。

 平沢曰く、「今までは人に良く思われたいと猫を被っていた」とのこと。「昨年5月に結婚を報告したことで、自分の良い部分も悪い部分も出せるようになった」そうで、フリーへの転身に「不安はある」ものの、「ありのままの自分を見てほしいと」とコメントした。

 平沢は昨年、ガイドワークス「パチンコ必勝ガイド」のライター・トラマツとの結婚を報告した。

「みうら家。」は、そのトラマツと2人で開始したチャンネルで、1月5日現在、登録者数は2010人。新台紹介やホール実戦、マッチョなトラマツの知識を活かした筋トレ動画など、多数の動画がアップされている。

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JRAコントレイル世代に「緊急事態宣言」!? クラシック好走馬「惨敗」で、4歳低レベル説が再燃。頼みの綱は2週間後のアノ馬たちか

 5日、JRAは今週末に中山競馬場で行われる3日間開催(9、10、11日)を無観客競馬とすることを発表した。また、関東圏のウインズ等についても発売は取りやめとなる。

 JRAは「首都圏での新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ」という理由を発表しているように、猛威を振るう新型コロナウイルスが大きく影響しているようだ。

 政府は首都圏の1都3県を対象に「緊急事態宣言」を7日に出す方針を明らかにしており、感染拡大防止のためにはやむを得ない対応と言えるだろう。

 その一方、5日の競馬開催はコントレイル世代にとって緊急事態とも言える結果となった。

 中京10Rの万葉S(OP)には2頭の4歳馬が出走。ブラックホールは菊花賞(G1)で5着に入った実績から1番人気の支持を集めた。アンティシペイトは抽選除外の憂き目に遭って菊花賞の出走は叶わなかったが、世代屈指の期待馬である。それに加えて53キロの軽ハンデが魅力だったことから2番人気に推された。

 オープンクラスで不甲斐ない走りを見せられないはずの2頭だったが、アンティシペイトが4着、ブラックホールは8着に惨敗。距離適性は問題ないと思われていただけに、この敗戦は世代レベルを疑問視されかねない結果となった。

 さらに、中山金杯(G3)には日本ダービー(G1)で5着、菊花賞で4着のディープボンドが出走するも、まさかの14着。クラシックで好走した馬だけに、G3で大敗するというのは予想外の事態である。他にも共同通信杯(G3)の勝ち馬ダーリントンホールが最下位の17着に敗れた。

 唯一の救いとなるのが、ココロノトウダイが2着に好走していることだ。しかし、53キロの軽ハンデを活かしての好走という見方ができるため、世代の低レベル説を覆すものとは言い難いだろう。

「有馬記念(G1)ではバビットが13着、オーソリティが14着に惨敗しました。3歳馬が掲示板を外したのは12年ぶりの出来事です。また、エリザベス女王杯(G1)でも3歳馬はすべて馬券圏外だったということで、世代レベルの低さが囁かれ始めました。

世紀の一戦・ジャパンC(G1)で結果を残していることから、コントレイルとデアリングタクトの評価を下げる必要はありません。ただ、今日の結果を見るとやはり弱い世代と言われても仕方ないかもしれませんね。

3冠馬が出る年は世代レベルが低いと言われますが、現4歳世代もそれに該当するかもしれませんね」(競馬記者)

 意地を見せることが期待されるのが、菊花賞で2着のアリストテレス、3着のサトノフラッグだろう。この2頭は24日のAJCC(G2)に出走を予定しているため、ここで結果を出しておきたいところだ。

 もし、2頭とも凡走するようなことがあれば、4歳低レベル説は揺るぎないものとなってしまうかもしれない……。

パチンコ「新年一発目」は“豪華”な布陣!豊富な機種数で「賑わい」を演出!!【新台は一年前「20年1月第2週」】

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 と時候の挨拶を決めてみましたが、カレンダー的には1/4が月曜日となる不運により、思ったよりも短い正月休みを強いられた方も多いのではないでしょうか。長期休暇が盆と正月しかないくせに、長くて1週間程度しか休めないとか切なくなりますね。

 しかし、その分、新年一発目のパチンコの新台が早く打てるのでチャラです。三が日終わって即新機種とか最高すぎるパターンです。その2021年の新年最初となる新台入れ替えは6機種7台ですが、去年の新機種導入一発目はなんと8機種11台とかなり大型なものとなっていました。

 まず主力のミドルタイプが3機種。『Pフィーバーバイオハザードリベレーションズ2』『Pひぐらしのなく頃に~廻~』『P南国育ち~デカパトver.~』で、それぞれ転落抽選、1種2種混合機、小当りRUSHとスペック的に幅のあるラインナップとなっています。

 それではこの3機種の中で一番継続率が高いのはどの台でしょうか?

チッ
チッ
チッ
ブブー、時間です。

 正解は『Pひぐらしのなく頃に~廻~』のトータル約82.7%ですね。時短99回の上位モードが存在し、その継続率が約88.7%と強力です。

 次は同コンテンツでスペック違いの兄弟機というセットが2機種です。それが『笑ゥせぇるすまん』と『ガラスの仮面』のマンガコンビ。方向性はまったく違いますが、どちらも名作ですね。当然、両作品の作者も知っていますよね?

チッ
チッ
チッ
ブブー、時間です。

 答えはもちろん藤子不二雄Aと美内すずえですよね。さて、数は多い20年の1月2週目ですが、残りの4台は甘デジで占められています。『PAフィーバー蒼穹のファフナー2 Lightver.』『ぱちんこ新鬼武者 狂鬼乱舞LightVersion』『PA海物語3R2』『Pちょいパチ海物語3R2』となっています。

 王道の次回ループ確変から1種2種混合の馬力のあるスペック、そして物理抽選がアツいデジタル+役物マシンとバラエティに富んだ内容で展開。お正月らしい豪華な内容でほくほくですね。

 ではここで問題です。『PAフィーバー蒼穹のファフナー2 Lightver.』の小当り確率と『Pちょいパチ海物語3R2』の大当り確率、どちらのほうが甘いでしょうか?

チッ
チッ
チッ
ブブー、時間です。

 答えはずばり『PAフィーバー蒼穹のファフナー2 Lightver.』の小当り確率でした。その確率、約1/39.3です。一方の『Pちょいパチ海物語3R2』は大当り確率1/49.989。前身機種『ちょいパチ海物語3R29』だったら大当り確率が1/29.9だったのですが、P機になって「ちょちパチ」が少し当りにくくなったという状況がありますね。

 以上、2020年1月の第2週新台入れ替えでした。ちなみに、この日、2020年1月6日は山口県のかまぼこメーカーが100年ぶりに新商品を開発したそうです。ちくわの穴にチーズを詰めた「合格竹◯」。一本1000円の高級品だそうで。

(文=大森町男)

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【1月6日最新版】PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い・LINE Pay・FamiPayなどキャンペーンまとめ

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

急速に普及してきたQRコード決済。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、あまりにも多すぎてよく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的なPayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い・FamiPay・LINE Pay・メルペイ、そして12月に参入したばかりのANA Payのキャぺーンをまとめて紹介するので、自分がよく使っている〇〇Payの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

d払いが怒涛のキャンペーンラッシュ!

 PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い・LINE Pay・FamiPay・メルペイ……、そして12月には新たにマイルが貯まるANA Payが参入し、日本はまさに〇〇Pay戦国時代を迎えている。だが、各サービスごとに独自のキャンペーンを行っているので、イマイチどれが本当にお得なのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、ここでは〇〇Payごとに実施している主なキャンペーンを紹介する。  今週は怒涛のキャンペーンラッシュを見せるd払いに注目。dポイントカードの提示とd払いで600円以上の買い物をすると、もれなく500ptもらえる…

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JRA中山金杯(G3)「15kgリバウンド」ヒシイグアスが重賞初制覇! 謎の体重大幅増減に惑わされたファンから悲鳴も?

 2021年のJRAは5日(火)の東西金杯で幕を開けた。

 今後の芝中距離路線を占う中山金杯(G3)は、1番人気のヒシイグアス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)が勝利。重賞3度目の挑戦で初タイトルを獲得した。

 もともと、2016年のセレクトセール当歳市場で1億476万円(税込)で落札された期待馬だったヒシイグアス。3歳時はクラシック出走が叶わず、じっくり裏街道を歩んできた。

 昨年4月に2勝クラスを勝った後、7か月の休養を挟み、11月には3勝クラスも突破。今回は54kgという軽ハンデも生かし、一気の3連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

 昇級初戦にもかかわらず1番人気に支持されたヒシイグアス。実はレース2日前の“ある数字”が注目されていた。

 それが、3日夕方にJRAから発表された調教後の馬体重だ。G1ではおなじみだが、今年はG1以外で発表されるのはG3の東西金杯だけだ。

 3日夕方、JRAのホームページに掲載されたヒシイグアスの調教後馬体重は481kg。これは前走のウェルカムSからなんと「13kg」も少ない数字だった。

 通常、調教後馬体重は前走時より10kgほど増えていることが多い。減っているとしても数kgということがほとんどだ。発表後に輸送などを経て、帳尻を合わせるように10kg前後減らしてくることが一般的だ。

 そのため、前走を下回るヒシイグアスの調教後馬体重に不安を覚えたファンも多かっただろう。何せ、これまでで最も軽い482kg(3歳時のスプリングS)をも下回っていたからだ。

「この数字(調教後馬体重)を見たときは調整に失敗したのではと疑問を抱きました。当日までにどこまで戻せるか注目していましたが、なんと発表された馬体重は『496kg』。

これは前走から2kg増で、2日前の調教後からは15kgも増えていたのです。馬は体重の変動が大きい動物ですが、僅か2日で15kgも増やしてきたことには正直驚きました。この2日間の馬体重の変動に惑わされ、ヒシイグアスを軽視したファンもいたのではないでしょうか。恥ずかしながら私もその一人だったので……(笑)」(競馬誌ライター)

 何はともあれ、ヒシイグアスは自己最高馬体重に迫る雄大な馬体で見事な勝利を収めた。

 この大幅増減は陣営にとって想定内だったのか、それとも2日間でうまくリカバーしたのか。いずれにせよ、堀厩舎の手腕が光った結果の重賞制覇と言えるだろう。

JRA武豊「兄弟G1制覇」へ絶好のスタート! 昨年を上回る3勝に期待膨らむ「世界的良血馬」カギは馬体の成長か……

 武豊騎手が年明け早々から1日3勝と絶好調だ。

 2Rのジャスパーゴールドで1着となると、4Rのスコルピウスでも優勝。弟である武幸四郎調教師と、初日から兄弟揃っての勝利となった。さらに武豊騎手は最終レースのリレーションシップでも、1番人気に応える快勝。昨年を上回る勢いで勝ち星を積み上げている。

 昨年は初日2勝からのスタートとなった武豊騎手だが、コンスタントに勝ち星を積み上げ1月から13勝の大暴れ。年間では115勝を挙げ、2年連続の年間100勝を達成している。昨年も悪い成績ではなかったが、今年はそれ以上の幸先いいスタートを切ったといえるだろう。

 4Rを制したスコルピウスを管理する武幸四郎調教師は、厩舎開業後の管理馬初出走の際も兄の武豊騎手を鞍上に指名。そのレースでも勝利しており、調教師としての初勝利を兄弟コンビで飾っている。

 大きな注目が集まる武兄弟のコンビだが、今後も注目される期待馬がいる。武豊騎手が「良血だけに結果を出せて良かったです」と語ったのが、昨年11月に新馬戦を快勝したオンラインドリーム(牡4歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。

 同馬の父馬は10~12年にかけて14戦14勝、G1・10勝をあげた怪物・フランケル。母馬のデインドリームも11年の凱旋門賞(仏G1)、翌年のKジョージ6世&QES(英G1)などを勝ち、G1・5勝を記録した世界的な名牝である。

 注目を集めた新馬戦は、好スタートから先頭に立つと他馬を引き連れて縦長の展開。直線では持ったままの手応えで後続を引き離した。最後はリュクスフレンドが外から迫ったが1馬身3/4差まで差を詰めるのが精一杯。最後まで馬なりのまま、先頭でゴール板を駆け抜けた。

 武豊騎手がレース後「小柄な馬ですが、大きな走りをしてくれました」と話したように418kgと小さな馬体のオンラインドリーム。

「このあと馬体も成長してくれるといいですね」との発言もしており、今後の成長が期待される。次走は16日に中京競馬場で行われる紅梅S(L・芝1400m)を予定しているが、馬体の成長次第では今後大きな注目を集める存在となりそうだ。

 弟とのコンビでは昨年7勝するも2着は9回と取りこぼしも多数。G1未勝利に終わった昨年の武豊騎手だが、武幸四郎調教師も開業後のG1勝利は未だない状況である。

お互い幸先のいいスタートを切った2021年。今年は兄弟コンビでのG1制覇に期待したいところだ。

JRA京都金杯(G3)「122万馬券」の秘密は”岩田再生工場”にあり!? 12番人気が大波乱演出…… グランアレグリア倒した実力馬が桶狭間で劇的復活

 記念すべき新年最初の重賞・京都金杯(G3)は、岩田康誠騎手の12番人気ケイデンスコール(牡5、栗東・安田隆行厩舎)が大激走。18年8月の新潟2歳S(G3)となる重賞2勝目を挙げた。

 2着に2番人気ピースワンパラディが入ったものの、3着に14番人気のエントシャイデンが食い込んだことで3連単は122万8010円の大波乱となった。

 この復活劇はコンビを組んだ岩田康誠騎手の好騎乗抜きでは語れない。

 初コンタクトとなった昨年のポートアイランドSでは8番人気で11着と敗れた。しかし、次走のオーロC(OP)を4番人気で6着に敗れたものの、岩田騎手には手応えがあったのだろう。3戦目のコンビとなった京都金杯で待望の勝利を手に入れた。

 レース後、岩田康騎手は「最高ですね。枠順もそうだし、馬も応えてくれた。狙ったレースで、それがドンピシャにはまった。最高のポジションでレースができました」と会心の勝利を振り返った。

 これには元JRA騎手の安藤勝己氏も公式Twitterにて「インの岩田やね。スタートから自分の競馬に徹して脚がタマっとるで、更にインを狙って狭くなっても、切り返してまた弾けた」と岩田康騎手が得意とするイン突きを絶賛した。

 フルゲート16頭立てのレースは各馬の騎手の駆け引きが大きく影響した。先手を取ったボンセルヴィーソがスローに落とそうとするも、外からエントシャイデンが競り掛けてハナを主張。積極的に3番手につけたのもタイセイビジョン程度。近走は後方待機策から末脚に懸けるレースが多かった馬の奇襲に、他の騎手は面喰ったのかスローな流れに落ち着いた。

 3頭が後続を3馬身ほど離してレースを引っ張る。外目の4番手につけたピースワンパラディを前に見る形で岩田康騎手はケイデンスコールを6番手のインに導いた。隊列に大きな変化もなく、3コーナーから4コーナーにかけて各馬が動き出す。

 徹頭徹尾インに拘ったケイデンスコールは抜群の手応えで最後の直線を迎えた。直線半ばでボンセルヴィーソに進路を塞がれる危機もあったが、これをやり過ごすと後は末脚を伸ばすのみ。早々と勝利を確信した岩田康騎手からはゴール板を通過する前ながらもガッツボーズが飛び出した。

「最近は以前ほど大舞台での活躍が見られなくなった岩田康騎手ですが、やはりここ一番での勝負強さは光りました。狙ったレースと枠と展開とすべてが完璧にハマった結果といえるでしょう。

特に明暗を分けたのは福永騎手が騎乗したピースワンパラディとの仕掛けのタイミングです。勝負所で先手を取ってワンテンポ早くポジションを上げた岩田康騎手に対し、福永騎手は後手に回ってしまった印象が拭えません。

インの最短距離を走っていた勝ち馬との差があるとはいえ、乗り方次第で2頭の着順が逆だったとしても不思議ではない着差だったようにも感じます」(競馬記者)

 勿論、18年のNHKマイルC(G1)でアドマイヤマーズの2着に入り、グランアレグリアに先着したこともあるケイデンスコールの実力も大きいが、岩田康騎手あっての復活劇だっただろう。

 また、岩田康騎手は昨年のスワンS(G2)でも人気薄の馬を重賞勝利に導き大波乱を起こした。このときコンビを組んだカツジは16頭立てで11番人気の大穴。後ろからの競馬が続いていた馬でアッと驚く逃げを披露してG1馬であるステルヴィオ、アドマイヤマーズの追撃を封じた。

 プロ野球では名監督といわれた野村克也さんが、成績の落ちた選手を指導してV字回復させたことを野村再生工場と称賛されたのは有名な話だ。この快進撃が続くようだと岩田再生工場といわれる日もそう遠くはないかもしれない?

「青汁」のキューサイ、急成長と転落…相次ぐ品質トラブル、ユーグレナに飲み込まれる

 ミドリムシが青汁を買収――。どちらも緑色。相性はいいのだろうか。

 ミドリムシを活用した機能性食品・化粧品を展開するユーグレナ(東証1部上場)が、ケール青汁などで知られる健康食品通販のキューサイ(福岡市、非上場)を買収し、連結子会社にする方針だ。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)、リース大手の東京センチュリーとユーグレナの3社共同出資で特別目的会社(SPC)を設立。全キューサイ株をもつコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(CCBJH、東証1部)から21年1月末をメドに保有株を買い取る。買収額は明らかにしていないが、400億円程度とみられている。

 キューサイ株の“受け皿”となるSPCには、APが157億円(出資比率は約67%)、東京センチュリーが47億円(約20%)出資して主導権を握る。ユーグレナは当初30億円(約13%)にとどまるが、1年以内にSPCへの出資比率を最大49%まで高めるとしている。APと東京センチュリーからユーグレナが買い取る株式の総額は102億円。最終的にユーグレナは132億円を投下することになる。出資分は銀行からの借り入れが主体となりそうだ。

ミドリムシを使ったジェット燃料の開発を目指す

 ユーグレナの出雲充社長は東大発のベンチャー起業家。1998年、バングラデシュに渡航した折に「栄養失調に悩む住民を目の当たりしたのが起業のきっかけ」と話す。当時18歳で東京大学の1年生だった出雲氏は農学部でバイオ技術を学び、2005年、ミドリムシを使った健康食品の製造・販売会社を設立した。

 ミドリムシの大量培養技術に強みを持ち、健康食品の素材として製薬会社などにミドリムシを販売している。12年、東証マザーズに上場(14年に東証1部に昇格)した。20年5月、出雲氏は経団連の審議員会副議長に40歳という歴代最年少で就任した。

 財界のお墨付きを得て、若手ベンチャー起業家の代表格となったが、本業の業績は振るわない。20年9月期の連結決算は売上高が前期比5%減の133億円、営業損益は18億円の赤字(前期は74億円の赤字)、最終損益は14億円の赤字(同97億円の赤字)だった。赤字幅は縮小しているが3期連続で赤字が続く。経団連の審議員会副議長に就いた時には、「黒字転換を最優先すべきで、財界活動は10年早い」と市場関係者から厳しい声が上がった。

 市場が期待しているのはミドリムシを使ったバイオ燃料の製造である。ジェット燃料を実用化する資金を得るというのが株式上場の目的だった。売上の内訳としては、食品・化粧品などのヘルスケア事業が129億円で96%を占める。バイオ燃料の開発は実証段階で、2025年に商業プラントを建設する計画だ。世界的な脱炭素の流れのなかで将来性は見込めるものの、膨大な研究開発資金を捻出する必要がある。

 そこで打ち出したのがキューサイの買収だ。青汁を軸にコラーゲンの健康食品やケールを使った化粧品の販売を主体とする知名度の高い通販企業だ。19年12月期の売り上げは249億円、営業利益は27億円、純利益は13億円。37万人のユーザーを抱える。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は限定的で業績は順調だ。

 ユーグレナにとっては過去最大のM&A案件である。「小が大を飲み込む買収」の成否が問われる。

CMで青汁は全国区に

「まずい! もう1杯!」。悪役俳優の八名信夫さんがグラスの鮮やかな緑色の液体を一気に飲み干し、顔をしかめ、しゃがれ声でこう言うCMが強烈な印象を与え、青汁の大ブームを巻き起こした。1990年のことだった。

 創業者は長谷川常雄氏。京都市出身。同志社大学経済学部卒。大沢商会に入社し、福岡支店に勤務していた時に独立。63年、菓子製造販売会社の長老製菓(のちの長谷川製菓)を創業し、ニチレイの協力工場として冷凍食品を製造していた。

 長谷川氏本人が体調不良の際にケールを搾った青汁を飲んで効果を実感したことから、82年、ケールを原料とする冷凍タイプの青汁の製造販売を始めた。だが、独特の苦みがあり、売れ行きは芳しくなかった。

 95年、キューサイに商号変更。97年、株式を店頭公開した。青汁を表看板に増収増益を続け、99年9月、東証2部と福岡証券取引所に上場した。急成長の裏側で青汁の品質に関するトラブルが起きた。2000年6月、「ケール100%」をうたいながら原料にキャベツを使用していたことが発覚した。前年に熊本県に上陸した台風の影響を受けたケール畑が大きな被害を受け、生産を委託している農事組合法人が深刻な原料不足に陥ったのが直接の原因。消費者に断りなく原料にキャベツを加えていた。公正取引委員会から排除命令を受けた。急成長を続けていたキューサイの信用はガタ落ちとなった。

 創業者の長谷川氏はキューサイを売却する。06年12月、大和証券グループ本社と三井住友銀行が共同出資していた投資ファンド、エヌ・アイ・エフ食品スーパーBCベンチャーズ(現・SMBCベンチャーキャピタル)の関連投資会社に全株式を売却した。07年3月、キューサイは上場廃止となった。創業者一族は400億円あまりのキャッシュを手にした。長谷川氏や家族はロンドンに生活拠点を移した。英国への移住は相続税対策といわれた。晩年になって長谷川氏は望郷の念が強まったためか、日本に帰国。19年4月、85歳で亡くなった。

コカ・コーラは360億円で買収したキューサイを400億円で売る

 キューサイを買収した投資会社は10年3月、全株式を九州が営業地盤のコカ・コーラウエストに約360億円で売却した。キューサイの買収にはコカ・コーラの米本社が反対していた。ウエストは飲料事業が苦戦しており、利益率の高いキューサイの売り上げを取り込もうとした。しかし、不特定多数を相手にする清涼飲料メーカーと特定顧客に商品を売り込む健康食品メーカーでは、商品の開発や販売の手法がまったく違う。「健康面での効能をうたう商品はリスクがつきもの」というのがコカ・コーラの米本社の反対の理由だった。

 実際、17年、キューサイ子会社の日本サプリメントが許可条件を満たしていない商品を特定保健用食品(トクホ)として販売。「景品表示法違反(優良誤認)にあたる」として消費者庁から課徴金の納付の命令を受けた。

 17年、コカ・コーラウエストとコカ・コーライーストジャパンが経営統合し、コカ・コーラ ボトラーズジャパンが誕生。これを機に米本社の圧力が強まった。キューサイを買収した当時の経営陣の影響力も薄れ、必然的に売却の流れが早まった。キューサイの売却では国内外の複数の投資ファンドが入札に参加した。地元では佐賀県鳥栖市に本社がある、貼り薬・サロンパスで知られる久光製薬が“受け皿”になることへの期待があった。

 競り落としたのはユーグレナ、AP、東京センチュリー連合。決め手は買収価格。400億円と最も高かった。創業者が手放した青汁のキューサイは、投資ファンド、コカ・コーラを経て、ユーグレナに渡った。

 ユーグレナの業績は水面下の動きが続く。そうしたなかでのキューサイの子会社化の動きを市場(マーケット)はどう評価するのだろうか。

(文=編集部)

「事業成長のためのデータ活用」を阻む、日本企業の課題とは?

<目次>
典型的日本企業に見る「データ活用プロセスの断絶」とは何か?
体制に起因する方向性のズレはPDCAを回すごとに大きくなる
方向性のズレの例「KPIの不適切な分割」
解決策は“スピードの異なる二つのPDCA”の融合と循環にあり


典型的日本企業に見る「データ活用プロセスの断絶」とは何か?

多くの日本企業では、専門性の高い“データ分析人材”が不足しています。

加えて、雇用形態の違いもあり、アメリカと比べると、自社でマーケティングデータの収集・活用を担う専門チームを持っている企業も多くありません。

  • データ分析→「データ分析の専門会社と共同で行う」
  • 分析後の施策→「施策企画・実行の専門会社と共同で行う」

というように、「データ分析」と「分析後の施策」が断絶しているのが、典型的な日本企業のデータ活用体制ではないでしょうか。

いわば、本来ならデータ活用の主体となるべき企業が、「データ分析の専門会社」と「施策企画・実行の専門会社」とのハブになっているような体制です(下図)。

データ分析と、施策企画・実行が直結していない、典型的日本企業の図。間に入るクライアント企業のマーケティング担当者の負担が大きくなり、非効率なことも多い。
データ分析と、施策企画・実行が直結していない、典型的日本企業の図。間に入るクライアント企業のマーケティング担当者の負担が大きくなり、非効率なことも多い。

もちろん、このような体制でもうまくデータ活用を推進している企業はあります。しかし多くの場合、ハブとなる企業のマーケティング担当者のコミュニケーションコストが大きくなり過ぎて、ミスコミュニケーションも発生しがちです。

本稿ではこのような体制でのデータ活用プロジェクトにありがちな、データ活用プロセスの断絶を見ていきます。 

体制に起因する方向性のズレはPDCAを回すごとに大きくなる

前項の体制の問題点は、当然ながら「データ分析」と「分析後の施策」の連携に時間がかかることです。

そのため、データ分析はPDCAの“入り口”で行われるだけにとどまり、実際のPDCAの循環ではスピードが優先され、データ分析人材がそれに携わらないことがほとんどです(下図)。

日本企業の場合、データ分析は最初の“入り口”だけで行われ、その後のPDCAサイクルにデータ分析人材が関われないケースが多い。
日本企業の場合、データ分析は最初の“入り口”だけで行われ、その後のPDCAサイクルにデータ分析人材が関われないケースが多い。

例えば、データ分析の専門会社の分析によって顧客セグメントを設定し、同様にデータを用いて顧客をセグメントするためのアルゴリズムをつくり、セグメントごとのKPIを定めたとします。

しかし、その後のセグメントごとの施策や、その施策によるKPIの変化は、施策の企画・実行の専門会社と、クライアントの施策担当者とで確認しながらPDCAを循環させる、というのが典型的でしょうか。

一見、このようなデータ活用のプロセスは合理的で効率的なように思われます。そして実際に、定められたKPIの改善に向かってPDCAを循環させることも可能でしょう。

しかし、私の経験上、このプロセスでのPDCAの循環は、最初の数回は意図通りに働くものの、回数を重ねるごとに、徐々に当初意図したものとは違う方向に向かっていってしまう傾向があります。

方向性のズレの例「KPIの不適切な分割」

方向性のズレは、さまざまな要因によって生じます。

「データ分析」と「施策のPDCA」が分断されたプロセスにおいて、私が多く目にした問題のひとつに、「KPIの不適切な分割」があります。

架空の動画サブスクリプションサービスを例に、それがどのようなものであるかを説明しましょう。

架空の例ではありますが、私がこれまで経験してきた現場で実際に起っていたことをデフォルメしたものです。皆さんの身近にもありそうだ、と感じていただけるのではないでしょうか。

①「分析フェーズ」から「施策の企画・実行フェーズ」への橋渡し

これはサブスクリプションサービスを提供している、架空の企業のお話です。

「ある顧客セグメント(以下、セグメントA)  に対して、あるウェブコンテンツ(以下、コンテンツA)を利用してもらうことが、自社サービスの継続利用につながりそうだ」ということがデータ分析から導かれました。

自然な流れとしては、「当該セグメントAによる、コンテンツAの利用率増加」をKPIとして、主にデジタルチャネルでの施策を企画・実行することになります。

ここでは、デジタルチャネルで、ユーザーがセグメントAかどうかを判定した上で、該当したユーザーのみに特別な施策を実行するものとしました。

ここまでお膳立てが整えば、施策の企画・実行フェーズでのPDCAは適切に循環できそうに思います。

しかし、これだけ単純に見えるデータ分析と施策との連携シナリオにも、“プロセスの分断”による落とし穴があるのです。

②施策の企画・実行のPDCA。しかしそこに落とし穴が…?

例えば、メルマガの内容を「セグメントAの顧客に対してのみ、コンテンツAをメインで訴求したものに変える」という施策が企画されたとします。

メルマガ担当者は、施策の企画・実行専門会社と相談した上でクリエイティブを準備。ABテストで、メルマガからのコンテンツAへの遷移率と、その利用率とを比較しました。

結果として、下表のように、新しく用意したコンテンツA訴求のメルマガの方が、従来のメルマガに比べて、コンテンツAへの遷移率や利用率が高かったとしましょう。

担当者は、新しく用意したメルマガの成果を評価し、次はコンテンツA訴求のクリエイティブについて、より良いものにつくり込んでいくことにしました。

一見すると、うまくPDCAが循環しているように感じます。しかし、ここでは、すでにKPIが不適切に分割されているのです。

メルマガのABテストの結果の例

③そこでは「KPIの不適切な分割」が起こっていた?

もう一度よく確認してみましょう。

当初、顧客分析によって得られた仮説から設定されたKPIは、

あるセグメントAによるコンテンツAの利用率の増加

でした。

それに対し、今見たメルマガでの施策のKPIは、


メルマガからのコンテンツAへの遷移率と利用率

になってしまっています。

そのコンテンツを利用してもらうには、当然そこに遷移してもらう必要がありますから、「遷移率」をKPIにすることはそれほど問題ではないでしょう。しかし、それを「メルマガからの」と限定してしまうのは、いかにも不適切なのです。

なぜなら、そのコンテンツへの到達経路は、他にもさまざまに用意されているはずだからです。言い換えると、

「もともとメルマガ以外の経路でそのコンテンツを利用するはずだったユーザーが、新しいクリエイティブによって、メルマガ経由でそのコンテンツに到達するようになっただけ」

というパターンも含まれてしまっているということです(下表)。

「コンテンツA訴求メルマガ」を送付したセグメントでは、「メルマガからの遷移・利用」が増えた分、「他経路からの遷移・利用」が減っている。よく見ると、本来の目的であったはずの「コンテンツAの利用率」は増えていない。
「コンテンツA訴求メルマガ」を送付したセグメントでは、「メルマガからの遷移・利用」が増えた分、「他経路からの遷移・利用」が減っている。よく見ると、本来の目的であったはずの「コンテンツAの利用率」は増えていない。

もしこのようなことが起こっているのであれば、「コンテンツAをメインで訴求するメルマガ」をいくら送っても、本来の目的である、「当該セグメントAのコンテンツAの利用率の増加」は達成されません。

このようなものが、「KPIの不適切な分割」の典型です。  

では、このような施策PDCAの現場での「KPIの不適切な分割」はなぜ起こってしまうのでしょうか。

私はその大きな原因が、先ほど図示した典型的な「データ分析」と「施策PDCA」との関係にあると考えています。

施策PDCAの循環に入る前の顧客データ分析では、当然ながらその主眼は「顧客の理解」に置かれます。ここでは専門性の高い分析人材がそれを行うため、分析に利用できるデータは種類も量も大きくできますし、分析手法も豊富な選択肢から決定できます。

一方で、施策PDCAの循環に入ってしまったら、その主眼は「施策の効果」に置かれがちです。しかも、ここでは専門性の高い分析人材がほぼ存在しないため、分析に利用できるデータの種類も量も貧弱になり、分析手法も画一的な処理に偏ります(下図表)。
   
典型的な顧客分析と施策PDCAとの関係それに起因する分析内容の違い
このようなプロセスの分断があったのでは、PDCAの循環が繰り返されるほど、顧客データ分析フェーズで意図された施策の方向性がズレていくのは、無理もありません。

解決策は“スピードの異なる二つのPDCA”の融合と循環にあり

このズレをできる限り生じさせないようにするには、どうすればよいでしょうか?

解決策としてすぐに思いつくのは、

  • 施策PDCAの循環に、
  • 専門性の高いデータ分析人材を関わらせ、
  • 主眼を顧客理解からブラさずに、
  • 大量・多種のデータ分析をPDCA内で行う

ことです。

しかし、専門性の高いデータ分析人材の確保は難しく、また当然、丁寧に分析すればするほど時間もかかりますから、スピードの面からも、この解決策は実現可能性に乏しく感じられるでしょう。

そこで私が提案したいのが、下図のような、

  • スピードの異なる二つのPDCAを融合して循環させる

というモデルです。

データ分析のPDCAは、施策のPDCAほど速くは循環させられませんが、それが一巡した時点で、施策のPDCAのズレを補正することが可能になります。

顧客分析PDCAと施策PDCAを融合したモデル

ただし、このモデルで二つのPDCAを循環させるにも、体制が従来のように分断されていては、データ活用の主体となる企業のマーケティング担当者の負担が大きく、コミュニケーションコストが高くなる課題は解決できません。

また、その課題を乗り越えようと、マーケティング担当者がデータ分析の知見やスキルを研修によって高めたとしても、それを実際の業務に応用するのは容易ではありません。

現時点での現実的な解決策としては、下図のように、専門性の高いデータ分析人材を含む「マーケティングサイエンスパートナー」と1 on 1で協力しながら、二つのPDCAを循環させていく、ということになるのではないでしょうか。

二つのPDCAの融合も出るを循環させる体制

 この体制は、

  • 社内にゼネラリストが多く、必要に応じて社外のスペシャリストを協力させる

という伝統的な日本企業にも、なじみが良いように思います。

コロナ禍で、顧客の姿を直接見ることがますます難しくなる中、データ活用は更に重要性を増しています。「データ分析」と「施策実行」との断絶をなくし、それぞれのPDCAを融合して循環させる取り組みの必要性は、これから増してくるのではないでしょうか。


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電通クロスブレイン

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電通クロスブレインでは「人材育成」「体制構築」をご支援するサービスをご提供しています。当社のエキスパートたちが、クライアントと二人三脚となり、「マーケティング課題を解決する」という本来の目的に向けた体制をつくっていきます。
データ人材育成/体制構築のためのサービス
  • 課題解決のために求められる必要なスキルセットの整理とそれらを獲得するために必要な講座の選定
  • マーケティング実務への分析プロセスの提案
  • 分析から施策の実施までを自社で完結するためのフローや環境構築
  • 電通クロスブレイン人材から、クライアントへのスキルトランスファー
     
データはただ集めればいいというものではなく、データ分析人材がいればいいというものでもありません。必要なのは「マーケティングにおけるデータ分析体制の構築」です。
 
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コロナ:看護師、過労・差別で限界に…近所や患者から心無い言葉、家族が会社から出勤拒否

 日本看護協会が昨年12月22日に開いた記者会見で、福井トシ子会長は、コロナ禍で看護師への差別と偏見がますます増えていると訴えた。第1波が襲来したときに医療従事者への差別と偏見が頻発したが、一向に事態は改まっていないのだ。

 会見で発表された「看護職員の新型コロナウイルス感染症対応に関する実態調査」の結果によると、調査対象の看護師(有効回収数3万8479件)で、20.5%(7904件)の看護師が、差別・偏見が「あった」と回答した。

 差別・偏見の内容は多い順に「家族や親族が周囲の人から心無い言葉を言われた」「患者から心無い言葉を言われた」「地域住民から心無い言葉を言われた」「勤務先の同僚から心無い言葉を言われた」「家族や親族が勤務先等から出勤を止められた」「子どもが通っている保育園・学校等から入室を断られた」だった。

 福井会長はこの事態について「20.5%はたいへん多い数字だと思う。他の団体の調査でも20%を超えている。第3波が来てからは、形を変えて差別や偏見が酷くなっている」と深刻に受け止めている。こんな例があるという。

「コロナに感染した患者が入院すれば、その患者に対して看護職は防護服を着て対応するが、『どうして私のところにそんなに大袈裟な格好をしてくるのか?』と言われることがある。患者は不安だから、そういう対応をせざるを得ないのかもしれないが、コロナ問題を自分事として考えない人が増えているのではないか。それが第三者への攻撃的な発言として現れていることは、状況として歪んできていると思う」

 本来なら謝辞を述べるべきところ、差別や偏見が続くようでは看護師の士気の低下は避けられない。この問題は国民にいくら呼びかけたところで、失業や減給による生活困窮者や自殺者が増加して世相が荒廃に向かう時勢に、容易に解消されるとは考えられない。看護師の人権問題として俎上に載せるべきでないのか。

看護師の数が不足

 さらに福井会長は看護師不足を取り上げた。

「そもそも日本全体で看護師の数が不足しているので、コロナ対応で大変な病院に対して、うちの病院から看護師を派遣しようという応援が簡単にできない」

 調査によると「看護職員の不足感があった」と回答した病院は34.2%。感染症指定医療機関・新型コロナウイルス感染症重点医療機関・新型コロナウイルス感染症疑い患者受入協力医療機関ではさらに不足感が強く、45.5%に達した。

 看護師が不足した場合の確保方法では「病棟再編成や配置転換等により院内で人手を確保した」が圧倒的に多く、全体で68.9%、感染症指定医療機関等では79.6%。過半数が院内での確保に頼っていたのだが、日看協が都道府県看護協会からの要請を受けて看護師を応援に派遣する仕組みを整備し、北海道には岩手県から1名、東京都から3名、大阪府には奈良県から1名、東京都から2名の派遣手続きを進めている。

 全国70万人と推計される潜在看護師の雇用も進んで2015名(12月7日時点)が復職したが、調査では、潜在看護師の雇用に意外にも病院が積極的とはいえない現状が明らかになった。

「雇用する」は病院全体の53.7%、感染症指定医療機関等では47.8%にとどまった。「どちらともいえない」は、それぞれ41.2%、44.7%。「どちらともいえない」と「雇用しない」と回答した病院において、雇用しない主な理由は「潜在看護職員の知識・技術の程度がわからない」「感染症下では教育・研修の余裕がない」「看護職員を加配する経営的な余裕がない」だった。

 ホテルでの軽症者対応が多かった第1波に比べて、第3波では院内での重症者対応が増えた。その結果、ICU勤務経験を持つなど即戦力が求められているため、潜在看護師をすぐにコロナ専用病棟での戦力に起用できない事情があるという。

 この調査では、新型コロナウイルス感染症対応を理由とした離職状況もわかった。病院全体の15.4%が、コロナ対応に起因する離職が「あった」と回答。感染症指定医療機関等では「あった」が21.3%と病院全体を上回った。

「家族が感染を心配して退職を促しているケースが多い。近所の人から心無いことを言われたりして、感染が心配なのはわかるが、病院は十分に感染対策をしていることを理解してほしい」(福井会長)

清掃や洗濯などすべての業務が看護師に

 だが、看護師の業務負担は改善されるどころか、ますます過酷になっている。福井会長は次のように報告した。

「第1波に比べて第3波では、看護職の就労環境はますます悪化していると言い切ってよい。重症者の病棟に清掃業者などは入ってこられない状況で、清掃や洗濯などすべての業務が看護職に回ってきていて、本来の業務に専念できていない。病院で働いているのは看護職だけではない。各部門・全職種を含めて施設全体で業務遂行体制を見直してほしい。日看協は清掃業の業界団体と話し合いをする」

 看護師には使命感の強い人が多いが、多くの看護師の心身はもはや限界に達しているという。

「新型コロナに対応する看護職だけでなく、一般の病院や福祉施設の看護師、保健所の保健師は、疲労困憊の状態が今年の春から続いていている。報われていると思うことも看護師には必要ではないだろうか。いくら強い使命感を持っていても、給与の減額やボーナスのカットによって心が折れてしまう。危険手当の支給も含めて一刻も早く財政支援をしてくれるように、国に引き続き要請していきたい」

 コロナ禍で医療と経済は対立関係に捉えられ、ともすれば双方の関係者とも自陣営の都合を主張しがちだが、福井会長は会見当日の夜に出演したテレビ番組で「大変なのは看護職だけではなく、飲食業や観光業も大変なことはわかっている」と理解を示した。

(文=編集部)