『ウマ娘 プリティーダービー』異常な熱狂のワケ…“底なしの楽しさ”を徹底レビュー

 今回は競馬シーズン真っただなかという季節柄を踏まえて(?)、爆発的な売上で話題となっているサイゲームスのスマートフォンゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)を取り上げたい。

 本作はゲームに先んじて展開されたテレビアニメやスピンオフのマンガなどの評価は高かったものの、今年2月にandroid/iOSで配信が開始されるまでは、競走馬を“ウマ娘”と呼ばれる美少女キャラクター化するというコンセプト、そのうえで改めてウマ娘たちが競馬場を模したコースを走ってレースを行なうという独自の世界観、2018年冬(当初の配信予定時期)から続いたあまりにも長かった“事前登録期間”など、良くも悪くもさまざまな面から一目置かれる作品だった。

 しかし、いざゲームが遊べるようになると、android/iOSアプリのセルラン(セールスランキング)で1位を独走、4月上旬には500万ダウンロードを突破、SNS等では毎日のようにウマ娘の育成論(ゲーム攻略法)や元ネタとなった競走馬のエピソードが話題になるなど、異様ともいえる盛り上がりを見せている。

 本記事ではそんな熱狂ぶりを見て「ソーシャルゲームは課金が必要だし、今から始めるのは厳しいのかな……」と逆に引いた感じになっている人向けに、比較的緩めに『ウマ娘』を遊んでいる自分のようなプレイヤー(課金額は1万円以下)から、本作の魅力を語っていきたい。

ゲームとしての完成度、演出の質の高さで多くのユーザーを惹きつける

『ウマ娘』がヒットした要因としては、まず何よりアプリゲームとしての完成度が非常に高かったことが挙げられるだろう。まずゲームプレイ中に起こるイベントやレース、レース後に行なわれるウイニングランならぬ“ウイニングライブ”など、あらゆる演出のクオリティが非常に高い。イベントシーンでのウマ娘(キャラクター)たちが質の高い3Dモデルでかわいく描かれているのはもちろん、レースシーンは迫力満点。実際にゲームを触ってみるまではまったく想像だにしていなかったのだが、レース中のウマ娘がとても“カッコよく”見えるのには驚かされた。

 個人的にはこういったウマ娘たちの動きを見られただけでも、『ウマ娘』を触ってみてよかったと思えたほど。なのでキャラクターをパッと見て興味を持った人は、それだけで試しにアプリをダウンロードしてみてもいいのではないだろうか。

オイシイ部分は無課金で十分楽しめる

 ゲーム内で起こるイベントやウマ娘それぞれに用意されたストーリーを体験するのが目的であれば、ほどよい難易度でウマ娘の育成を進められるのも本作の特徴のひとつ。

 ウマ娘の育成にはプレイヤーの反射神経が要求されるようなアクション要素はなく、ターンごとに練習、レースへの出走、休養といったコマンドを選択していくことでゲームは進行。現在ゲーム内で選べる育成シナリオ“新設! URAファイナルズ”では上記のようなターンごとのコマンド選択をくり返してウマ娘を成長させ、一定期間ごとに設定された育成目標を攻略。シナリオの最後に用意された特別レース、URAファイナルズ優勝を目指していく。

 育成は担当ウマ娘の脚質、育成目標に設定されたレースに合致した能力を上げられる練習をウマ娘のやる気や体力と相談しながら休養を挟んでいくプレイヤーの選択のほか、ターン経過の前後に発生するスキル習得イベントや、練習の質に関わるサポートカードの存在が最終的な結果に大きく影響する。

 このサポートカードを充実させるためにガチャを回すのが『ウマ娘』最大の課金ポイントなのだが、URAファイナルズを制覇して担当ウマ娘ごとのグッドエンドを見るということが目標であれば、ゲーム開始時に得られる無償ジュエルをサポートカードガチャに回すことで、課金はほぼ必要なくなる(あまりにガチャの結果が芳しくない場合はゲームのやり直し、いわゆるリセマラを行なったほうがいい)。

 また、ゲーム開始から間もない時期はGⅢ~GⅠ初勝利などの報酬や、「ウマ娘を〇〇人育成しよう」といったミッションを達成することで、なにかと無償ジュエルが手に入る。こちらをサポートカードガチャに回した場合はさらなる戦力充実が望めるし、もうひとつのガチャ、育成ウマ娘を獲得するためのガチャに使った場合は、よほど運が悪くない限り、★1、★2に分類される16人のウマ娘が手元にそろい、育成のバリエーションが広がったり、より多くのストーリーが見られるようになっている。

 この16体+ゲーム開始時にもらえる交換券で手に入る★3ウマ娘1体を育てきるだけでも十分な満足感を得られるので、「『ウマ娘』には興味があるけど課金はちょっと……」と思っている人には、課金してガチャを回すかどうかはひとまず置いておいて、とりあえずゲームを始めてみることをオススメしたい。

 

日々アップデートされていくウマ娘育成の奥深さ

 課金せずともゲーム内のストーリーやウマ娘の魅力は堪能できるようになっている本作だが、そこで終わりにさせない魅力があるのが、ある意味『ウマ娘』の恐ろしいところ。より高いレベルの育成を目指すと、課金以上にやりこみがモノをいう世界が待っているのだ。

 そんなやりこみを象徴するような存在になっているのが、ヘビーユーザーの間では“因子ガチャ”と呼ばれる、よりよい継承ウマ娘を誕生させるための周回プレイ。育成が終了したウマ娘は他のプレイヤーと対戦するチーム競技場や定期的に開催されるイベントレースに参戦できる殿堂入りウマ娘になると同時に、新しいウマ娘を育成する際に能力値やボーナスを与える継承ウマ娘としても利用可能になる。

 しかし継承ウマ娘として優秀な存在かどうかは、チーム競技場やイベントレースで勝てるウマ娘とは必ずしもイコールにはなっていないのがポイント。継承ウマ娘としての“強さ”は育成が終了した際に得られる“因子”の質によって決定され、因子の中でも重要視されている青因子(スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さといった基礎パラメーター)の質の高さを追求するには、育成中に5つのパラメーターをバランスよく上げていくことが有効とされている(5つすべての評価をB以上にして育成終了)。

 しかし5要素すべてをB以上にする育成は(筆者の腕では)なかなかに難しく、またバランスよくパラメーターを上げようとすると、育成1、2年目のレースで1位を取りこぼし、育成プランに狂いが生じる……なんてことも少なくない。

 

 そしてくり返しになるが、継承ウマ娘として優秀(になる可能性のある)なウマ娘と、勝てる殿堂入りウマ娘は異なり、さらにいえば殿堂入りウマ娘は「このタイプがチーム競技場で最強」というパラメーター振りやスキルが固まっていない点も、育成シミュレーションとして本作をやりこみたい層にとっては、試行錯誤のしがいがあるという魅力につながっているようだ。

 筆者がTwitterや攻略サイト等で見聞きした範囲でも“強い”とされるウマ娘の定義は頻繁に移り変わっており、最初は「スピードと賢さを上げた逃げや先行タイプが強い」という風潮だったが(このタイプはいまでもURAファイナルズ制覇が目標であれば安定しやすい)、青因子(とくにスピード)の重要さが周知され始めた頃には、スピード、スタミナ、パワー、賢さをBまで上げる“4B育成”がトレンドに。

 しかし、やりこみ勢が青因子ガチャを終えた頃になると、基礎ステータスの中でやや軽視されていた根性やスタミナの重要性も説かれ始め、差しタイプの復権やサポートカードやスキルの流行も変化……とサービス開始から2カ月とは思えない目まぐるしさで育成のトレンドが移り変わっている。このような育成シミュレーションゲームとして簡単に底が見えない奥深さも、『ウマ娘』の大ブームを支える要因のひとつだろう。

 ついに発売されたゲームの爆発的ヒットで、これ以上ない好調な滑り出しをみせ、一躍超人気コンテンツになった『ウマ娘』。本作に限らずヒットしたソーシャルゲームは数年単位で続く盛り上がりをみせることが半ば常識と化しているので、少しでも興味のある人はぜひ試しにプレイして、コンテンツが立ちあがった初期ならではの熱気を感じつつ、ゲームそのものも楽しんでみてほしい。

(文=丸谷健太/ライター)

ゲーム名:ウマ娘 プリティーダービー

メーカー:サイゲームス

対応機種:android/ios、DMM GAMES(PC)

ジャンル:育成シミュレーション

発売日:2021年2月24日(android/ios)、2021年3月10日(DMM GAMES)

価格:基本プレイ無料+アイテム課金

ローソン、“コスパ悪い&美味しくない”と話題の食品5選…生臭い?たこわさび、おにぎり

 新型コロナウイルスの影響により、さまざまな業界が損害を受ける昨今だが、コンビニ大手3社のひとつであるローソンも例外ではない。2月度の既存店売上高は、前年同月比96.4%、客数は前年同月比88.1%となり、油断できない情勢となっている。

 そんなローソンだが、今季も定番商品を始め、期間限定の商品などバリエーションに富んだ品々が販売されており、「ウチカフェ」シリーズがリニューアルを繰り返し定番商品になるなど、商品開発にも工夫を凝らしている印象を受ける。一方で、なかには人々の支持を得られていない商品が目につくのも事実だ。

 そこで今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、ローソンの食品を独自でリサーチし、この春、買ってはいけない商品を5つ選出。あくまで編集部の独断によるセレクトではあるが、ローソンでの買い物の際にぜひ参考にしていただければ幸いである。

ウチカフェ タピオカミルクティー 240g/238円(税込、以下同)

 最初にご紹介するのは「ウチカフェ タピオカミルクティー 240g」。タピオカの流行はすっかり廃れた印象があるものの、タピオカ専門店は今なお存在し、一定数のファンがいることは確か。だが、専門店のタピオカのようなクオリティを求めてこの商品を手に取ると、ガッカリしてしまう可能性が高いだろう。

 いわゆるモチモチとした食感の本格的なタピオカをイメージして飲むと、その弾力のなさに落胆してしまう。また、当サイトの2021年1月のローソン「買うべき」記事では、黒糖ミルクの濃厚で本格的な味わいを評価したうえで、「ウチカフェ タピオカ黒糖ミルク 255g」を取りあげたこともあったが、今回取り上げているこちらのミルクティーに関していえば、可もなく不可もなくといった味わい。

 タピオカ専門店と比べればリーズナブルではあるのだが、この商品に238円出す価値があるかというと、実に微妙なところ。タピオカファンや、タピオカドリンクを初めて飲むという方は、やはり値段は高くても専門店のタピオカドリンクを飲むことをオススメしたい。

味噌マヨで食べる野菜スティック/248円

 続いての「味噌マヨで食べる野菜スティック」は、スティック状の大根、にんじん、きゅうり、キャベツをオリジナルの味噌マヨにつけて食べる商品。

 野菜不足が補えるといった点では重宝しそうだが、SNS上では「某コンビニの野菜スティックの方が美味しい」「特別美味しいという訳でもない」といった、味に関する厳しい意見がちらほら……。

 値段相応の野菜の新鮮さやシャキッとした食感を求めていたのだが、そこまで感じることができないというのが率直な感想。加えて、味噌マヨの味に関しては申し分ないのだが、野菜をつけて食べていくうちにあっという間になくなってしまうので、ソースの少なさも改善すべき点だと思われる。

 またキャベツの割合が多く、キャベツの含有率を高めることで野菜の総量を稼いでいるのではないかと疑ってしまうレベルだ。味と量の少なさから、コストパフォーマンスの悪さを感じざるを得ないだろう。

たこわさび/198円

 調理の必要がなく、開封後すぐに食べられるコンビニのおつまみは、忙しいビジネスパーソンにとっては嬉しいメニューだろう。次に紹介する「たこわさび」もそんな定番おつまみのひとつだが、「想像の100倍くらい辛くて鼻が痛くなる」「おまけに生臭い」といったネットユーザーの厳しい意見が目立つ、要注意な商品となっているのだ。

 食べてみると、食感こそ悪くないものの、確かに生臭さが鼻をつく。さらに食べ進めていくと、ツーンとした想像の上をいく辛さに箸が止まってしまうほどなのである。辛い物が得意な人なら食べられるだろうが、それでも味が生臭いため、買ってはいけない商品に挙げさせていただいた。

マチノパン ピスタチオたち 2個入/150円

 昨今のピスタチオブームとも相まって、コンビニでもピスタチオスイーツをよく目にするが、こちらの「マチノパン ピスタチオたち 2個入」も、そのブームに乗った商品だろう。

 ピスタチオということで話題性は十分あるし、150円という低価格も嬉しいポイントだが、「ピスタチオの風味が薄い」「パン生地もナッツの主張が激しい」などといった購入ユーザーの声が上がるほど、イマイチな完成度となっている。

 ピスタチオペーストを練り込んだパンは、香ばしい風味が感じられ悪くはないのだが、問題はやはりピスタチオクリームの味の薄さだろう。また、そのクリームの量の少なさも、疑問を投げかけたくなる。

 この商品を手に取るのは、おそらくピスタチオの風味を思う存分味わいたいという方だろうから、ピスタチオ好きの人には特に物足りない味となっていると感じた。

スティックおにぎり だし香るひれかつ/180円

 最後にご紹介するのは、「ひれかつ」が入ったスティック状の新食感おにぎり「スティックおにぎり だし香るひれかつ」。だしが染み込んだひれかつと玉ねぎを、だしで炊いたご飯で巻いた、見た目からしてインパクトのある商品となっている。

 その美味しそうな見た目や物珍しさに思わず手を伸ばしたくなる商品だが、ネット上では、「食べにくい」「予想していたものと違った」「リピはないな」といった感想が多数上がっているのだ。

 実際に袋の上から持って食べ進めていくと、形が崩れてしまい食べにくさを実感。温めて食べると、さらに米がぽろぽろと落ちて崩れていくので要注意である。また、なかに入っている「ひれかつ」が大きいのは嬉しいが、周りのご飯の量が少なくバランスの悪さを感じた。成人男性であればおやつ感覚で食べられてしまうような小さいボリュームのものに、わざわざ180円払って買おうとは思わないのではないだろうか……。

 味に関しても、米と具材ともに味が薄く、満足感が得られにくい。「かつ丼のような新感覚おにぎり」と商品の紹介文に記しているからには、タレの濃さや量を改善してもらいたいところである。

 ローソンの「この春、買ってはいけない商品5選」はいかがだっただろうか。今回ご紹介したような、購買意欲を掻き立てるようなネーミングや、物珍しい見た目に惑わされることなく、本当に満足のいくものかどうか、見極めて購入してもらいたい。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年4月9日現在のものです。

池の水サイダー&肉の城壁を生んだテレ東『今日からやる会議』のガチすぎる魅力とは?

 実験的かつ挑戦的なテレビ番組を得意とするテレビ東京。『ゴッドタン』に『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』といった個性的な番組シリーズが人気の中、『今日からやる会議』という前代未聞の番組が放送されていることをご存知だろうか?

『今日からやる会議』(土曜深夜2:10~2:35)は2020年1月にスタートした番組で、出演者はお笑いコンビのカミナリとさらば青春の光に、テレ東で働く現役のスタッフたち。内容は、芸人2組がテレ東とタッグを組み、テレ東発の新プロジェクトを立ち上げ、今までにない新商品やサービスを提供して稼ごうというもの。彼らが番組に出演する際のギャラはなく、ビジネスの成功報酬から支払われるという斬新かつ画期的な仕組みになっている。

 次々に新プロジェクトを立ち上げて商品化・販売をして利益を出さないと自分たちのギャラが出ないということもあり、会議に臨む4人の本気度は高く、3~4時間に及ぶこともざらにある。

 そんなガチ加減が功を奏して、この1年弱の間にさまざまなコラボ商品を生み続けている。また、はじめは新商品を発売しても振るわなかったが、失敗からも学びを得て、一歩ずつ成長している。まさに、現代にふさわしい芸人ビジネスドキュメンタリーなのだ。

「池の水サイダー」は1万本以上を販売

『今日からやる会議』は番組名の通り、テレ東の会議室で真剣に新規プロジェクト立案に取り組む様子がメインとなっている。芸人4人が次々にアイデアを出していき、テレ東のスタッフはその実現をサポートするという役割だ。

 注目したいのが、やはり芸人である彼らの、想像のななめ上をいくアイデアの数々。

 また、芸人とテレビ局の番組スタッフだけでは心もとないため、新規ビジネスをスタートする際には、その道のプロを「賢人」として招き、各業界の常識やビジネスノウハウをレクチャーしてもらう。そして、そこで学んだことを土台にアイデアを出していくのだ。

 たとえば、1人目の賢人として有名編集者の箕輪厚介氏を招いたときには、「テレビ東京の番組にはコアなファンがついているはずなので、その視聴者の熱量をお金に変える新規ビジネスを立ち上げた方がいい」とアドバイスを受けた。

 そこから生まれた代表的な商品が、『池の水ぜんぶ抜く大作戦』とコラボした「池の水サイダー」だ。番組プロデューサーに商品化の許可を得て、池の水のような色味と臭さがあるけれど、なぜかおいしいという不思議な炭酸飲料を1万2000本製造した。すると、番組を見ていたゲームセンターのクレーンゲーム用グッズの企画運営をする会社が、販売先として手を挙げた。さらに、ヴィレッジヴァンガードでの販売も決まって、1万1807本を販売。1人当たり5万5620円の報酬をゲットした。

 また、「池の水サイダー」の製造本数を決める会議では、ロットを上げて原価を下げたいカミナリ&さらばが、赤字を出したくないテレ東社員を説得するシーンも。芸人vs番組スタッフの臨場感漂う攻防戦も楽しい。

デカ盛りハンター×オリジン弁当の「肉の城壁」

 現時点における『今日からやる会議』発の最大のヒット商品といえば、『デカ盛りハンター』とオリジン弁当とのコラボ弁当「肉の城壁」だ。これは大食いブームを受けて立ち上がったデカ盛り弁当プロジェクトで、改良に改良を重ねて完成させた自慢の逸品。

 8種類の肉料理にエビフライがプラスされ、総重量5kg&1万2000kcalオーバーの「肉の城壁」(6290円/税別)に加えて、デカ盛り入門編とも言える「肉の城壁Jr.」(1290円/税別)の2商品を販売した。

 プロジェクト発案者の4人は、オリジンで行われた商品化会議にも参加。最後の砦であるオリジン上層部に向けて、共に「肉の城壁」をつくってきたオリジン側のスタッフとチーム一丸となって必死でプレゼンした。さらに4人は「肉の城壁」プロジェクトに込めた熱い想いを訴え、上層部からの厳しい質問に答え続けて、なんとか全員一致で合格を勝ち取った。

 最後に「5kg超えの『肉の城壁』を箸で食べるのは難しいのではないか?」という指摘に緊張感が走ったが、その直後に出てきた「(シェアするために)オリジナルのしゃもじをサービスするなどを考えてほしい」と逆提案されるシーンには、胸に込み上げるものがあった。

 そんなドラマを経て発売にこぎ着けたこちらの2品は、今年の2~3月の限定発売だったが、発売から3日目にして「肉の城壁」が90食、「肉の城壁Jr.」が6909食も購入され、合計で947万8710円を売り上げた。また、販売1カ月で「肉の城壁」が459食、「肉の城壁Jr.」が3万4166食購入され、売り上げは合計4696万1250円に。

 販売中は、お笑い芸人や有名大食いユーチューバーのおかげで大きな話題を呼び、販売期間が終わるとSNSで販売終了を惜しむ声が多数見られた。

 番組収録から放送までは約1カ月のタイムラグがあるため、デカ盛り弁当プロジェクトの最終的な売り上げ報告やギャラ支給回はまだ放送されていない。どのくらいの金額を売り上げたのか。また、彼らへの報酬額の発表が楽しみだ。

赤字やストップ中のプロジェクトも

「池の水サイダー」や「肉の城壁」のような成功プロジェクトもあれば、いまだ赤字のままのプロジェクトや、新型コロナによる情勢の変化でスタートできないプロジェクトもある。

・いい旅夢気分×バスツアー
新型コロナによりプロジェクトストップ

・2組のネタVR
各コンビは1000円、2組セットは1500円で発売中

・新東京土産 東京フォーク・TOKYOスプーン
フォークとスプーンセットにして、税別2800円でロフトなどで販売中

・AI VTuber タミ子
グッズやLINEスタンプを発売中

・漫画「ザ・ゲリラ」
DMM電子書籍にて連載(現在は連載終了)

 この他にも、「テレ東 冬のあったかパーク」では、あったかコラボメニューも考案したりと、いろいろなプロジェクトが展開されている。

 新ビジネスに挑戦するおもしろさと難しさをリアルに教えてくれる『今日からやる会議』。コロナ禍で働き方が激変する中、会社に頼ってばかりではいけない、自分でも何か事業を立ち上げてみようか、と思っている人にとっては、うってつけの番組だろう。また、ベンチャー企業はもちろん、事業転換を考えている経営者にとっても、おもしろい発見があるだろう。

 ビジネスマインドを変えるタイミングが来ている今、既成概念にとらわれず、凝り固まった常識を捨てて、新しいアイデアを生み出したいのなら、小難しい本を読むよりも、気軽に楽しめるこちらの番組を見ることから始めてもいいかもしれない。

『今日からやる会議』は「TVer」で全話無料配信中

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

大阪「高齢者の入院の優先順位下げろ」メールは職員の問題ではない! 吉村知事も“ベッドを高齢者から若者にバトンタッチ”発言

 昨日29日、過去最多となる44人もの死者を出した大阪。吉村洋文知事は「昨日、亡くなったわけではない。4月19日から昨日までの期間」などと修正していたが、いったい過去の死者がどれくらい含まれているかを明らかにしていないうえ、その期間にも死者数は毎日、発表されており、新たな死...

パチンコ・パチスロ遊技者の喫煙率は「上昇」。相関性は引き続き高い!?

 遊技業界のマーケティングリサーチを行うシーズリサーチは4月22日、パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021「喫煙状況等の調査結果」(速報版)を公表した。

 同調査はシーズリサーチがエンタテインメント総合ビジネス研究所及びアミューズメントプレスジャパンと共同調査したもので、2021年2月下旬、過去1年以内の遊技経験者1,500人を対象にWEBアンケートで実施。調査エリアは2大都市圏を中心に政令指定都市を含む道府県、その他、地方を合わせた全国47都道府県とした。

 これによると、2021年の一般成人の喫煙率は19.2%と横ばいで推移する中、パチンコ・パチスロ遊技者の喫煙率は57.3%と2020年の55.1%から上昇。2020年4月に健康増進法の一部を改正する法律が成立したことで喫煙者を取り巻く環境は厳しくなったものの、遊技と喫煙率の相関性は引き続き非常に高いことが判明した。

 その種類については、紙巻(紙巻+加熱式・電子が同程度)が74.7%で最も多く、加熱式・電子(加熱式・電子+紙巻が同程度)は40.7%。一般成人に比べて加熱式や電子を好む割合は高く、前年と比較しても種類にさほど変化は見られなかった。

 喫煙と遊技の優先順位に関しては、非喫煙者の48.7%が喫煙環境を優先して遊ぶと回答。中でもパチンコ遊技者の方がその傾向が強い。また、喫煙者は70.8%が喫煙環境にこだわらないとした。

 このほか、喫煙者・非喫煙者共に遊技環境別の来店意向を質問したところ、最も来店意向が高かったのは「店内に喫煙専用室があり、フロアが禁煙」の店舗だった。

 ユーザーの喫煙率は「50%超」とも言われていたパチンコ業界。本件に関しホールは、様々な対応を見せている。ユーザーの反応は様々だが、喫煙に抵抗のあった人々が興味を持つ可能性などに期待する声も存在。「イメージを変えるチャンス」といった声もあった。

 いずれにせよ、この分煙は今後にも影響を与えることになりそうな気配。同社が指摘するように、両者にとって「快適な遊技環境」が求められているのは間違いなさそうだ。

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 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

JRA 岩田康誠「即日騎乗停止」でもはや四面楚歌!? 擁護の声は皆無に等しい日常の言動、関係者も危惧していた先輩騎手からの“後輩いびり”

元JRA藤田伸二氏「騎乗停止」岩田康誠の「後輩イジメ」を衝撃告白! 藤懸貴志以外に「4、5名が……」「酔っ払って暴行で始末書」異例の“即処分”となった舞台裏

ライター「A」:先週土曜日に岩田康騎手がレース前の返し馬の際に、後輩の藤懸騎手に幅寄せして暴言を浴びせたという事件がありました。

デスク「Y」:さすがに今週は、この話題に触れないわけにはいかないよなあ……元々、いきなりボーズになったり、髪染めたり、ちょっと変わったところがある岩田康騎手だけど、何があったの?

ライター「A」:元騎手の藤田伸二さんによると、どうやらこの件だけでなく、岩田康騎手は以前から数名の後輩騎手をイジメていたようです。そういった“日常”がエスカレートして、ついに表に出たという感じですね。

デスク「Y」:イジメ問題って難しいよね。イジメてる人に自覚がなくても、相手の受け取り方で全然違うわけだし。岩田康騎手を庇うわけじゃないけど、年が離れると余計にそういうことが起こりやすくなる。木村哲也調教師と大塚海渡騎手のパワハラ問題もあったしさあ。

よく、そこに愛があるかが重要とか言うじゃない? 藤田さんも昔はコワモテのジョッキーで後輩にも怖がられてたけど、それと同じくらい頼りにもされていたよね。岩田康騎手もそんな感じだといいんだけど。

ライター「A」:残念ながら関係者の間でも、岩田康騎手の評判は決して良くなかったようですね。日頃のメディア対応も、つっけんどんなままらしいですし……。

デスク「Y」:すでに騎乗停止4日間は生温いって声もあるしね。いずれにせよ、復帰してからの動向に注目だな。このままだと、相当厳しい状況は避けられないだろうね。


JRA社台も真っ青「1200万円」デアリングタクトが霞む「0円」サクラバクシンオーの“失態”伝説!? 「ドブネズミみたい」と罵られた稀代のスピードスター

ライター「A」:昨年デアリングタクトが大活躍した時に、母のデアリングバードが388万円で売却されていたことが話題になりました。

デスク「Y」:社台グループも惜しい馬を手放したね。それにしてもサクラバクシンオーがタダだったって本当なの?

ライター「A」:厳密には母のサクラハゴロモを早めに返してもらったから、その埋め合わせらしいですね。それがまさかあれだけの名馬に育つなんて……。

デスク「Y」:まあ、社台グループには今も昔もキラ星の如く良血馬がいるからね。あれもこれもってなったら、1頭や2頭のイレギュラーは出てしまうもの。どの馬にしたって、デビューしてからも周りの関係者の尽力があって、あれだけ大成したわけだし。

ライター「A」:毎年のセレクトセールもそうですけど手放した馬が走ってくれるのは、社台グループにとっても嬉しいという話は聞きますね。

デスク「Y」:そうそう。社台グループが生産界の絶対王者なのは間違いないけど、その生産界自体が盛り上がってないと、王者にも箔が付かないからね。競争あっての発展だし、独占し過ぎないようにすることも大事なんじゃないかな。

それにしても、あんな真っすぐで一本気な学級委員長に“ドブネズミ”はないよね。あんな初心者にも優しい娘、なかなかいないよ?

ライター「A」:サクラバクシンオーは、ウマ娘初心者なら誰でもお世話になりますしね。彼女で初めてURAファイナルを勝ったプレイヤーは多いと思いますよ。それにしても、自然にウマ娘の話題に替えるのやめてくれませんか?

デスク「Y」:最近、G1勝った馬がどんなウマ娘になるのかばっかり考えてる……。

JRA 日本ダービー(G1)マルゼンスキーが干された「謎」に迫る……8戦8勝「合計61馬身差」で引退した悲運の怪物

ライター「A」:マルゼンスキーって持込馬だったんですね。マル外だと思ってました。

デスク「Y」:昔は持込馬とマル外がいっしょに考えられていたからね。分けて考えられるようになったのは結構最近だよね。

ライター「A」:1984年かららしいですね。全然最近じゃないですよ。

デスク「Y」:オジサンにとっては、わりと最近なの! それにしてもさっきの話の続きになるんだけど、アメリカで行われたマルゼンスキーのお母さんのセリに社台の吉田善哉さんも参加してたらしいね。サクラバクシンオーみたいに良い馬を手放すこともあるけど、この辺りは流石だなあ。

ライター「A」:残念ながら競り負けてしまったみたいですが、結構粘ってたとか。吉田善哉さんといえば、引退したばかりのサンデーサイレンスに目を付けたことでも有名ですよね。

デスク「Y」:アメリカでは、幼駒の時のセリで高値が付かなかった馬は、いくら優秀でも種牡馬としては成功しないっていうセオリーみたいなものがあるからね。幼駒の時の2度のセリで誰も買わなかったサンデーサイレンスだけに、いくら年度代表馬でも……っていう風潮があったみたい。

ライター「A」:そんな馬が日本の競馬に“革命”を起こして、世界でも類を見ないほど大成功するわけですからね。

デスク「Y」:もちろんサンデーが凄いってのもあるんだけど、逆に言えばそれだけ日本と米国の競馬に差があったという見方もできるよね。ノーザンテーストだって、決して超一流の馬じゃなかったわけだし。そういった意味では、マルゼンスキーも当時の日本の競馬のレベルでは、抱えきれないほど規格外の存在だったんだろうな。どうすんの? いつか競馬にメカゴジラみたいな馬が出てきたら(笑)。

ライター「A」:それもう、サラブレッドじゃないですよね……。血統登録とか、どうするんですか?

デスク「Y」:父ソフトバンクでいいんじゃない?

ライター「A」:それ、ただの製造元でしょ! ペッパーくんじゃないんだから……。

 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

パチンコ新台『北斗の拳』越えを狙う “アノ大物”が参戦! 出玉・連チャン力は最高レベル…激熱バトルを堪能せよ!!

 現在のパチンコ業界において、欠かせない存在となっているタイアップ機。ゲームや有名人など種類は様々だが、その中でも高い実績を誇るのは漫画・アニメとのタイアップ作だろう。

 新たな客層を呼び込むなど、その実績は申し分ない。現在もホールでは、漫画・アニメとのタイアップ機が多く活躍している。来月も同分野から新機種が続々と登場予定。豪華ラインナップとなっており、注目を集めている状況だ。

 シリーズ化されている人気作品「地獄少女」からは、登場キャラクター「きくり」が主役を務める『P地獄少女 きくりのお祭りLIVE』が発売予定。大当り確率が1/69.9と極めて軽い上にRUSH継続率は驚異の約92%と、お馴染みの超ループ仕様を継承された仕上がりとなっている。

 また、戦車×美少女という異色の組み合わせでヒットしたアニメ作品からは『Pガールズ&パンツァー 劇場版』がスタンバイ。大当り確率1/199.8のライトミドルタイプで、1種2種混合の突破型スペックとして登場予定だ。

 初当りの大半がラウンド消化後に「時短1回+残保留4回」の戦車道チャレンジへ移行。ここで1/7.2となる大当りを射止めれば、約83%の継続率を誇る「戦車道(時短6or200回+残保留4回)」へ突入だ。右打ち中は50%で約1000発を獲得できるため、一撃にも十分に期待できる。

 そして、アニメ・マンガ版権の最新機種の中でも、特に注目を集めているのは『P北斗の拳8 救世主』であろう。大当り確率1/319.7のミドルタイプで、確変ループタイプ。過去作で絶大な人気を誇ったバトルスペックが採用されている。

 ヘソ大当り時の確変突入率は50.2%。ここを突破できれば「BATTLE MODE」へ突入し、以降はトータル84%(時短引き戻し含む)でループする。モード中はバトルにすれば全て「10R約1500発」の出玉を獲得でき、同比率は75%と極めて高い。王者の風格漂うパワー溢れる仕上がりに、ファンのボルテージも最高潮に達しているだろう。

『地獄少女』『ガールズ&パンツァー』『北斗の拳』という強力なラインナップ。5月もアニメ・マンガ版権がパチンコ分野を大いに盛り上げてくれそうだが…。

 これら大型タイトルに続く「アノ神作」も遂に動き出した。命を懸けた極限の勝負を描いた人気作品『カイジ』である。パチンコ化されてから多くのファンの心を掴んだシリーズ機。その最新作が2スペック公開され、大きな話題となっている。

『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージVer.A』(高尾)

■大当り確率:1/319.6
■右打ち中図柄揃い確率:約1/6.2
■Eカードバトルモード突入率:約64.9%
■TOTAL継続率:約82.6%
■Eカードバトルモード転落確率:約1/24
■最大払い出し玉数:1500発
■時短回数:1or128回
■賞球数:2&1&5&1&5&15
■ラウンド数:4Ror10R/10C
○○○

『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージVer.B』(高尾)

■大当り確率:1/319.6
■右打ち中図柄揃い確率:約1/8.1
■Eカードバトルモード突入率:約61.7%
■TOTAL継続率:約84.1%
■Eカードバトルモード転落確率:約1/36.9
■最大払い出し玉数:1500発
■時短回数:1or128回
■賞球数:2&1&4&6&1&5&15
■ラウンド数:4Ror10R/10C
○○○

 人気シリーズ最新作『P弾球黙示録カイジ5電撃チャージ』が『Ver.A』『Ver.B』の2スペックでリリース予定。どちらも大当り確率1/319.6で、新スペック「1種2種転落式バトル」を採用している。

 初当りの50%でRUSH「Eカードバトルモード」へと突入し、以降は基本的に転落抽選よりも早く図柄揃いを引き当てるゲーム性。2スペック共に継続率は80%オーバーで、1500発が払い出される10R比率も「79.5%(Ver.A)~67.1%(Ver.B)」と高い連チャン力と出玉性能を実現している。

 導入予定日は5月24日。カイジの世界観を忠実に再現した本機が、出玉をかけた熱いバトルを演出してくれるだろう。

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松坂桃李、中村倫也、松田龍平…30代“おっとり系俳優”の快進撃が続く理由とは?

 とある番組収録現場で松坂桃李を見た女性スタッフたちが、「松坂さんみたいなおっとりした雰囲気の俳優さんはいいですよね」とうれしそうに話す声を聞いたことがある。松坂と言えば、昨年12月に戸田恵梨香との結婚を発表したばかりだが、撮影現場での評判がよく、男女を問わずとにかくモテるのだ。

 ただ、おっとりとした雰囲気のモテ俳優は松坂だけではない。中村倫也、松田龍平、高橋一生、林遣都、窪田正孝、柄本佑、山田裕貴……彼らには仕事のオファーが相次ぎ、撮影現場で愛され、視聴者からの人気を集めている。

 実際、今春も中村倫也が『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)、松坂桃李が『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)、松田龍平が『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系)に出演しているが、なぜ今、彼らのような“おっとり系俳優”がモテるのか。

演技とのギャップをつくり出す佇まい

 彼らを語る上で真っ先に挙げておかなければいけないのは、「演技派」と呼ばれるほどの演技力。ドラマや映画のイベント、バラエティや情報番組などの出演時は、おっとりとした雰囲気で癒やしを感じさせているが、演じ始めたとたん、それを忘れさせる熱さ、強さ、怖さ、悪さなどを見せつける。演技の振り幅や、普段とのギャップで人々の心をつかんでいるのだ。

 そのギャップは演じているときだけでなく、イベントやバラエティへの出演時にも感じさせている。彼らは終始おっとりとした佇まいながら、いざ自分がしゃべるタイミングになると、クスッと笑えるコメントを連発。たとえば、中村倫也は話術に長け、松坂桃李は自虐で、松田龍平はボソッとつぶやいて笑いを誘っている。つまり、彼らのような優れた俳優はトークのときですら、「自分の出番に強い」ということだろう。

 そして、もうひとつ重要なのは、女性層からの支持。現在のドラマシーンでは視聴率・クチコミの両面で女性層の支持を得ることが重要視されており、その点で彼らは他の俳優よりもアドバンテージがある。

 作品で演じているときは「かっこいい」のだが、バラエティなどでしゃべるときは「かわいい」。冒頭に挙げた“おっとり系俳優”たちの顔を思い出してほしい。いずれも母性をくすぐるような、はにかんだ笑顔のイメージが浮かばないだろうか。芸人ばりのトークやギャグを見せるバラエティ慣れした俳優が増える中、彼らのような控えめなスタンスの俳優が女性層の好感度が高いのは当然かもしれない。

「おっとりのフリ」をしている俳優も

 ただ彼らは演技派だけに、“おっとり系俳優”というイメージを演じている可能性もあるだろう。もともと俳優は決められたセリフを話すことが仕事のため、フリートークが苦手な人も多く、「おっとり系のフリをして乗り切ろう」とする人も少なくないのではないか。

 また、前述したように、演じる役柄とのギャップをつくるために、普段は“おっとり系俳優”になりきっている人もいるはずだ。さらに、世間の人々からの「“癒やしキャラ”であってほしい」という期待に応えようとしている人もいるだろう。

 ちなみに今春のドラマに出演している3人と実際に会ったときの印象を挙げていくと、中村倫也は「サービス精神旺盛で、話を聞けるし、自ら話すこともできる」。松坂桃李は「まじめで謙虚だが、いったん話し出すと冗舌」。松田龍平は「本当におっとりとしているけど、指摘は鋭かった」。当然かもしれないが、おっとりしているところもあれば、おっとりしていないところもあるのだ。

 コロナ禍の重苦しいムードが続いているだけに、彼らのような“おっとり系俳優”へのオファーが減ることはないだろう。事実、彼らより若い10代や20代前半の“おっとり系俳優”も現れ始めている。

 少し話はそれるが、今春は朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に谷原章介、『ラヴィット!』(TBS系)に麒麟・川島明と、おっとりとしたイメージのあるMCが就任した。今後しばらくの間は、“おっとり系芸能人”が業界の中核を担っていくのではないか。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

JRA 武豊、天皇賞・春(G1)参戦! キタサンブラックで2連覇、キズナで2連敗……平成の盾男と「26戦8勝」の歴史

 盾男の帰還である。今週行われる第163回天皇賞・春(G1)に、平成の盾男こと武豊騎手の騎乗が決まったのだ。

 骨折で戦線を離脱していた武豊騎手が、今週いよいよ復帰する。そしてその復帰週に行われるG1レースの天皇賞・春に、いきなり騎乗が決まったのである。今回騎乗するのは条件馬で格下のディバインフォースだが、武豊騎手の騎乗によって期待せざるを得ない穴馬に急浮上。ファンもマスコミも簡単には無印にできない状況となった。

 武豊騎手といえば、天皇賞・春で誰よりも結果を残してきた。

 ここまで26回騎乗して8勝2着6回、つまり勝率は30.7%で連対率は50%を超える圧倒的な相性を誇っている。今回はデビュー35年目で27回目の騎乗となるが、レースに向けて武豊騎手の騎乗成績を振り返ってみたい。

 武豊騎手が初めて天皇賞・春に騎乗したのは1989年。当時4番人気だったイナリワンで見事、初騎乗初勝利を成し遂げている。イナリワンは地方の大井競馬出身で、この天皇賞・春は移籍3戦目のレース。ここまでJRAでは2戦して4着5着だった同馬をこの大舞台で、しかもレコードタイムで圧勝。2着のミスターシクレノンには0.8秒も差をつけている。

 そして2勝目は、その翌年の1990年。菊花賞馬スーパークリークで2年連続勝利を果たした。そして3勝目と4勝目は1991年と1992年のメジロマックイーン。古馬になって初めてコンビを組み、難なく快勝。翌年も快勝し2連覇も果たしたが、3連覇の偉業はライスシャワーに阻まれてしまった。

 天皇賞・春の初騎乗から4年連続で勝利という偉業を達成。これをデビュー3年目の若手騎手が果たしたのだから、誰もが天才と認めざるを得ないものであった。しかし前述したように、メジロマックイーンの3連覇、つまり武豊騎手の5年連続天皇賞・春優勝は、ライスシャワーによって阻まれている。

 続く1994年は皐月賞馬ナリタタイシンで挑むも、菊花賞馬ビワハヤヒデの前に2着敗退。残念ながら勝利はできなかったものの、6年連続2着以内は十分すぎる成績だったといえよう。

 1995年はハギノリアルキングで3着に好走したものの、1996年はカミノマジックで16着に大敗。とはいえ、同馬は11番人気の低評価と明らかに実績不足だったことは否めない。1997年はマーベラスサンデーに騎乗するも、マヤノトップガンの前に3着に敗退。1998年は騎乗馬がなく、ここで天皇賞・春の騎乗は9年連続でストップとなった。

 しかし1999年は日本ダービー馬スペシャルウィークに騎乗。メジロブライト、セイウンスカイ、シルクジャスティス、ステイゴールド、マチカネフクキタルといったハイレベルな相手に見事勝利を達成、通算5勝目となった。

 翌2000年はラスカルスズカで挑むも王者テイエムオペラオーの2着、2001年の騎乗はなく、2002年はジャングルポケットでマンハッタンカフェの2着。2003年はダイタクバートラム、2004年はリンカーンでともに1番人気に支持されるも3着と13着となり、2005年は牝馬アドマイヤグルーヴに騎乗するも11着に敗退、なかなか勝利を掴むことができなかった。

 そんな状況を吹き飛ばしたのが、2006年のディープインパクトだ。無敗の三冠馬であり、単勝1.1倍という圧倒的な支持を集めた同馬に騎乗し、見事レコードタイムで勝利。その強さに誰もが酔いしれた。

 2007年は騎乗がなく、2008年はメイショウサムソンに騎乗するも2着惜敗。2009年はモンテクリスエスで3着、2010年は落馬で骨折し予定していたフォゲッタブルに騎乗できず。2011年は2番人気ローズキングダムに騎乗するも11着に大敗。2012年はウインバリアシオンで3着、2013年はトーセンラーに騎乗するもフェノーメノの2着に惜敗。そして2014年と2015年はキズナに騎乗してともに1番人気に支持されたが、2014年はフェノーメノ、2015年はゴールドシップを相手に敗退している。

 2006年のディープインパクトを最後に勝利がなかったこともあり、世代交代の影がちらついていたが、そんな不安を払拭したのがキタサンブラックとの2連覇だ。

 2016年はカレンミロティックとの激戦を制しハナ差で勝利、2017年は圧倒的な強さを見せてレコードタイムで完勝。負かした相手もサトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、ディーマジェスティ、ゴールドアクター、ワンアンドオンリー、レインボーラインといった実力馬がズラリ。現役最強の座を確固たるものとした。

 2018年は騎乗停止でクリンチャーに騎乗できず、2019年は香港遠征のため騎乗できなかった。久々の参戦となった2020年は癖馬キセキと初コンビ。名手への乗り替わりは話題となり、3番人気に支持されるも6着に敗退している。

 以上のように、これまで26回騎乗して8勝2着6回3着4回。勝率30.7%、連対率53.8%、複勝率69.2%という圧倒的な成績となっている。

 ただし傾向もはっきりしており、3着以内の好走は最初の4番人気イナリワンを除きすべて3番人気以内。今回騎乗するディバインフォースは2勝クラスを勝ち上がっただけの格下馬で、人気薄が濃厚。さすがの武豊騎手といえど、同馬で上位に好走するのは至難の業だろう。それでも何かやってのけるかもしれない。多くのファンはそんな期待を抱いている。

 この天皇賞・春で武豊騎手がアリストテレスやワールドプレミア、ディープボンドなどを相手にどんな騎乗を見せるか、その一挙手一投足から目が離せない。


■武豊騎手・天皇賞・春成績

1989年 1着 イナリワン
1990年 1着 スーパークリーク
1991年 1着 メジロマックイーン
1992年 1着 メジロマックイーン
1993年 2着 メジロマックイーン
1994年 2着 ナリタタイシン
1995年 3着 ハギノリアルキング
1996年 16着 カミノマジック
1997年 3着 マーベラスサンデー
1999年 1着 スペシャルウィーク
2000年 2着 ラスカルスズカ
2002年 2着 ジャングルポケット
2003年 3着 ダイタクバートラム
2004年 13着 リンカーン
2005年 11着 アドマイヤグルーヴ
2006年 1着 ディープインパクト
2008年 2着 メイショウサムソン
2009年 12着 モンテクリスエス
2011年 11着 ローズキングダム
2012年 3着 ウインバリアシオン
2013年 2着 トーセンラー
2014年 4着 キズナ
2015年 7着 キズナ
2016年 1着 キタサンブラック
2017年 1着 キタサンブラック
2020年 6着 キセキ

【8,6,4,8】勝率30.7% 連対率53.8% 複勝率69.2%

帝京第五高の剣道部総監督が部員から“誕生日祝い”集金で解雇…最低教育者の異常な感覚

「集団生活ですので、人に迷惑をかけないということが一番。そして、わがままも言わない」――いったい、どの口が言っているのか。

 自分の誕生日祝いとして、高校生の部員全員から1人5000円ずつ、合計14万5000円を受け取ったとして解雇された、愛媛県の帝京第五高校・元剣道部総監督は、とあるインタビューでこのように語っていた。

 社会人となったOBに寄付を募るならまだしも、稼ぎのない学生から5000円ずつ集める教育者など、お目にかかったことがない。生徒たちが感謝の意を表して自発的に行うならまだしも、半ば強制的な集金が数年にわたって行われていたという。教育者として最低である。

「後輩には出させない」無言のルール

 筆者は中学・高校と6年間、剣道部で汗を流していた。当時の監督は厳しかったが、私が週に1~2回のアルバイトに行くときは、黙って部活を休ませてくれた。

「後藤、バイトをするのはなぜだ?」

「竹刀と防具を買いたいんです」

 こう返答すると、土曜日と日曜日は休ませてくれた。筆者がキャプテンやレギュラーであれば許してくれなかったかもしれないが、次鋒候補の7人目(剣道の団体戦は先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5人1組)だったこともあり、見過ごしてくれた。

 当時、野球部員は冬休みになると年賀状配達をして部費を稼いでいた。県立高校で活動資金に乏しく、1、2年生の部員全員でバイトをするのだ。野球部の監督は自らの給料からいくらかを部費に回し、同僚の先生方から数千円ずつカンパをしてもらっていたとも耳にした。

 筆者は大学生になり、別の体育会系部活に所属した。後輩を引き連れて酒を飲みに行く際の飲み代は、必ず先輩もちである。筆者のバイト代は後輩との酒代で消えていったが、「またバイトすりゃいい」と常に思っていた。基本的に、年下の後輩から金をもらうのは先輩として失格だと思っていたからだ。

 当時の監督やコーチは厳しかったが、酒の席では無礼講で、飲んでも学生にはお金を出させなかった。「後輩には金を出させない」という無言のルールが、部内に存在したのだ。

 そんな時代を過ごした筆者は今、草野球チームの監督をしている。チームメイトには社会人のほかに学生もいるが、部費を学生から徴収したことは一度もない。試合に来るのに交通費がかかるバイト学生から、1回1000円といえども受け取るのは非常識である。

「ユニフォームを買う金がないです」と言われたら、お古のユニフォームをタダで渡す。こうしたことは、お金を稼いでいる大人として当然である。学生からお金を受け取るなど、大人のすることではないのだ。

酒癖が悪かった“聖職者”の方々

 だからこそ、この元総監督の行為にはため息が出てしまう。

 組織の中でトップに立つと社会の空気が読めなくなるケースが多いが、おそらく元総監督も“裸の王様”だったのだろう。今の時代、自分の私利私欲で学生から集金などしたら、バレて批判されるのは目に見えている。結果として、総監督をクビになるのも当然だ。そうしたことがわかっていないのは、「権力がありすぎて」視野が狭くなっていたからだろう。

 大学生のとき、筆者はパブスナックバイトしていた。当時、集団で飲みに来ると酒癖の悪くなるお客様がいた。世間で“聖職者”と言われる職業の方々である。仕事のストレスが強いのか、飲んだときの騒ぎっぷりはすごかった。他の客にからんだり、酔いつぶれてトイレから出てこなかったり。挙げ句の果てに店員に「酒を早く持ってこい!」と命令するなど、全員が全員ではないが、ひどい酔い方だったことを覚えている。

 お堅い職業ほど、飲むとハメを外す。それは今も同じなのだろうか。

(文=後藤豊/フリーライター)