カテゴリー: 電通報
パチスロ「6号機を覆す大革命」に期待…加熱する「覇権争い」へ挑む「最高継続率90%」新台の激アツ情報が話題!!
パチスロ分野において盛り上がりを見せ始めている「沖スロ市場」。ロングヒットを記録した『沖ドキ!』撤去により注目される、「覇権争い」の激しさが増している印象だ。
最近では、京楽産業.初の沖スロ『ぱちスロ沖ハナ-30』がデビューを果たした。
人気アイドル「乃木坂46」とのコラボも話題になった本機は、ビッグ(200枚)とREG(約40枚)2種類のボーナスを搭載。ボーナス中は、チャンス役成立などを機にビッグ1G連抽選が行われる。
ボーナス終了後は天国ループの可能性があり、ビッグ終了後は99G、REG終了後は32Gまでチャンス。天国ループ中のボーナスは「全てビッグ」に振り分けられ、最上位モードのループ率は「約90%」と強力だ。
出玉トリガー「花盛り」も搭載。REG後のレバーONフリーズで突入し、以降は7G間「高確率でビッグ1G連」がストックされる。その平均ストック数は約4個と高い破壊力を実現した。
強力な出玉性能で連チャン好きを熱狂させている本機。展開次第では容易に5000枚オーバーの出玉も期待できる仕様へ、称賛の声も上がっている。時間が経過した際に、どのような評価を得ているかに注目したい。
『ぱちスロ沖ハナ-30』の動向が気になるところだが、本分野には今後も魅力的な機種が登場予定だ。
その中でも注目されているのは、敏腕メーカー「ネット」のパチスロ新機種『チバリヨ-30』。「6号機、沖スロ大革命」とのキャッチフレーズを掲げた本機が、6月上旬(5月24日より一部の地域)にホールへ降臨する。
約5年ぶりとなる人気シリーズ最新作。筐体上部左右の花笠が光ればボーナス確定となる。通常時は毎ゲームのボーナス抽選の他に、琉球チェリーの出現は大チャンス。出現頻度が増えれば激アツだ。
ボーナス初当り確率は1/240〜1/189(設定1~設定6)。ビッグは約210枚、REGは約90枚の獲得が見込める。消化中は琉球チェリー停止やレインボーナビ発生、アンちゃんランプ点灯などでビッグ1G連が確定だ。
ボーナス終了後はドキドキの32ゲームゾーンとなり、サイドランプ点滅中の32ゲーム間にボーナスが揃うと天国モードチャンスとなる。32Gが終了しても琉球チェリーが頻発すれば引き戻しのチャンスだ。
筐体上部のパトランプが点灯すると、「ビッグ+ビッグ1G連+最高継続率90%」の天国モード最上位パトランプモードへ突入。その連チャン性が、「6号機の大革命」を期待させする。
これまでの6号機のスペックを覆すドキドキ仕様の『チバリヨ-30』が、沖スロ市場へ旋風を巻き起こすのだろうか。導入後の反響に注目したいところだ。
「ドキドキをとことん追求」した『チバリヨ-30』の仕上がりに期待は高まるが、そんな本機の導入を記念したキャンペーンの開催をネットが発表。こちらも、ファンの間では大きな話題となっている。
応募方法は「同社公式Twitterアカウント(@NET_KUMAOKAMI)をフォロー」→「対象のツイートをリツイート」で完了。抽選で100名にAmazonギフト券1,000円分がプレゼントされる。
応募の締切は5月23日23時59分。興味のある方は、チェックしてみてはいかがだろうか。
【注目記事】
■パチスロ「万枚突破」のボーナスループ!? 注目タイトルの「設定推測」要素を詳解!!
JRAの“ぬるま湯体質”に賛否!? C.ルメール単勝1.8倍が「タックル被害」で戦意喪失……日本ダービー「鞍上問題」決着、「激甘処分」岩田康誠ケイデンスコール再コンビに【週末GJ人気記事総まとめ】
様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!
■JRA C.ルメール「単勝1.8倍」断然人気馬がタックル被害で戦意喪失か……ヴィクトリアマイル(G1)圧勝グランアレグリアの前にまさかの大誤算
ライター「A」:先週の青竜S(OP)では、C.ルメール騎手の単勝1.8倍のラペルーズが11着に大敗してしまいました。
デスク「Y」:スタート直後に接触があってポジションが悪くなったね……。ルメール騎手にとっては、次のヴィクトリアマイルをグランアレグリアで圧勝して名誉挽回って感じだけど、断然人気のラペルーズが飛んだこともあってWIN5は3億円の大荒れ。
ライター「A」:グランアレグリアは単勝1.3倍でしたね。競馬に絶対はないですけど、何回やってもグランアレグリアが勝つんじゃないかと思えるほどの圧勝でした。もちろん、ルメール騎手の好騎乗あってこそですが。
デスク「Y」:去年のアーモンドアイもそうだけど、最近は牡馬相手でもモノともしない最強牝馬がどんどん出てくるから、そんな馬が牝馬限定戦に出るとこうなっちゃうよねえ。
ライター「A」:昨年もですが、ヴィクトリアマイルの存在意義はファンや識者の間でも、議論されているところです。「G2でもいいんじゃないか」という声もあります。
デスク「Y」:ヴィクトリアマイルは秋のエリザベス女王杯(G1)と同じく、牝馬路線の充実を目的にできたG1だからね。牝馬限定戦の分、レベルが疑問視されるのは、ある程度想定通りだと思うし、その分賞金もG1の中では安い方だから、このままでいいと思うけどなあ。
ライター「A」:アーモンドアイやグランアレグリアのように、ここをステップに牡馬相手の安田記念(G1)に向かう馬も多いですからね。春のマイル王決定戦・安田記念を盛り上げる意味でもヴィクトリアマイルはG1の方がいいのかな、という気もします。
デスク「Y」:そうそう、競馬も会社も女性に理解がある方が万事上手くいくってことだよ。女性が活躍した方が盛り上がるでしょ?
ライター「A」:肝心のウチに女性スタッフがいないことについては……。
デスク「Y」:……それ、言っちゃう?(涙)
■JRA 日本ダービー「鞍上問題」決着!? 武豊はディープモンスター、C.ルメールはサトノレイナス、M.デムーロはアドマイヤハダルで「打倒」エフフォーリア狙う
ライター「A」:来週開催の日本ダービーの出走馬と、鞍上がいよいよ固まってきました。
デスク「Y」:ダービーは毎年のように狭き門だし、出られるだけでも栄誉だよね。今年は皐月賞馬のエフフォーリアと横山武史騎手が断然の主役だけど、ルメール騎手が牝馬のサトノレイナスに騎乗するのはサプライズだよね。
ライター「A」:2007年のウオッカ以来の制覇を目指すわけですが、最近の競馬は牝馬が強いですからね。サトノレイナスが楽勝しようものなら、今後もどんどん有力な牝馬が挑戦することになるかもしれません。
デスク「Y」:賞金も倍くらい違うしね。仮に2着でも、オークス優勝と3000万円しか違わないんだったら「牡馬相手に……」ってなってもおかしくない。
ライター「A」:ダービー5勝の武豊騎手は皐月賞5着のヨーホーレイクじゃなく、7着のディープモンスターに乗る辺りも面白いですよ。あと、ダノンザキッドの離脱が残念。ヨーホーレイクには結局、川田将雅騎手が乗ることになりました。
デスク「Y」:ただ問題は、ダービーは乗り替わりがもうずっと勝ててないってことなんだよね。
ライター「A」:1985年のシリウスシンボリが最後ですか……。これはグラティアスの松山弘平騎手や、レッドジェネシスの横山典弘騎手にとっても非常に重たいデータですね。
デスク「Y」:相棒に惚れ込んで「人馬一体」になって、ここまで歩んでこないと勝てないってことか。いかにもダービーらしい不思議なジンクスではあるけど、馬券的には簡単になっていい。あとは“神枠”の1枠に誰が入るか……。
ライター「A」:注目です。昔から「ダービーは運のいい馬が勝つ」って言いますけど、まずは1枠を引ける強運が試されるというわけですね。
デスク「Y」:そうそう。この「乗り替わりにアタマなしの法則」と「1枠の法則」で今年のダービーもいただき! 今から楽しみで仕方ないわ~♪
ライター「A」:去年はこの調子でさっぱりだったような……。
■「激甘処分」岩田康誠ケイデンスコール再コンビに賛否の声!? 安田記念(G1)参戦にやったもん勝ちの現状、不正受給疑惑もフェードアウト目論むJRAのぬるま湯体質
ライター「A」:マイラーズC(G2)を勝ったケイデンスコールが予定通り、安田記念(G1)に向かうそうです。鞍上は主戦の岩田康誠騎手に戻すみたいですね。
デスク「Y」:まあ、陣営からすれば既定路線だろうね。ただ、マイラーズCで騎乗した古川吉洋騎手にとっては“一発回答”しただけに、厳しい結果になった。
ライター「A」:岩田康騎手は先日の藤懸貴志騎手との一件で、今のイメージは決して良くないですから。古川吉騎手のままで行ってほしいというネット上のファンの声も少なくないようです。
デスク「Y」:そもそも即日だったとはいえ、騎乗停止4日間が「甘すぎる」っていう声もあるよね。起こったことの影響を考えると、1ヵ月程度あってもおかしくない気もするけど……。
ライター「A」:おそらくですが、レースに直接的に関わってないことが大きいのかと。過去の油断騎乗や山田敬士騎手の距離誤認など、1ヵ月(30日間)以上の制裁があったケースは、レースに直接関与しているものが多かったですから。
デスク「Y」:なるほどね。それにしてもジョッキーって騎乗停止の期間、何してるの?
ライター「A」:そりゃ、反省……でしょう。大抵は身体のメンテナンスをしたり、レースの映像を見たりとか、反省しながら時間を有効活用しているようですよ。中には歌手の華原朋美さんと泥酔パーティーなんてこともありましたが……。
デスク「Y」:小牧太騎手ね。被災した福岡にボランティア活動へ向かったところまではよかったんだけど……。
ライター「A」:まあ、どう過ごそうと基本自由ですから。
さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。(構成=編集部)
パチスロ「爆裂AT機ブーム」の火付け役!「サバチャン」の爆発力が旋風を巻き起こす!!【レトロスロット実戦『獣王』】
サミーの4号機『獣王』。
それから数年に及ぶ4号機爆裂AT機ブームの先駆けであり、その後の機種たちにも実に大きな影響を与えた偉大なるパチスロ機です。
業界初の液晶搭載パチスロ機をリリースしたのがサミーなら、業界初のATを搭載したのもサミーでした。
獣王は導入当初こそ芳しくなかったものの、驚異的な爆発力が知れ渡るにつれ一躍大人気機種となり、その爆発力同様に設置台数も爆発的に伸びていきました。
その爆発力を生み出すのがAT「サバンナチャンス(SC)」。テンション上がりまくりなAT中のサウンドとも相まって大ブームに。それは他メーカーにも波及し、全国のホールにAT機旋風が巻き起こりました。
その人気は留まる事を知らず、その後もハードボイルド2、アラジンA、猛獣王、北斗の拳などをリリース。2000年代初期のサミーの躍進は凄まじいものでした。
SCの当選契機のメインとなったのが俗にいう「純ハズレ」。本来のパチスロ機のほとんどのゲームはハズレですが、獣王は内部的には毎回転15枚役が成立。稀にある何も成立していない純ハズレ時にSCの抽選をするという仕組みです。
SC自体はボーナスでも何でもなく、ほぼ毎回成立している15枚役をナビしてくれるというだけの事なのでした。
それだけでなくSCは高確状態、低確状態で当選確率に大きな差があり、その概念は現在のパチスロ機においても大きな影響を及ぼしています。
高確低確はリール停止から約30秒後のフラッシュで判別が可能でしたが設定変更時には99%超で高確移行するため、ホールでは朝イチ1回転⇒全員が一斉にリールを凝視するという珍妙な光景が繰り広げられる事になったのです。
変則打ちをする事で成立役を容易に見抜けた事から、それを定着させたのも「獣王=サミー」と言えるでしょう。
私自身も獣王を打つため足繁くホールに通ったものです。今回は2,3号機目的で知人宅へ伺ったのですが、獣王を見つけたものですから…。打ちたい衝動を抑える事が出来ませんでした。
その獣王の設定6には、純ハズレ=SC濃厚という判りやすい特徴がありました。猛爆裂こそ起こりにくいものの、出玉の波は緩やかに右肩上がり、超安定というextra使用だったのです。
そのため、出玉を魅せるために判りやすい6を使うホールもこの頃から飛躍的に増えていきました。
大人気となった一方でその爆発力が問題視され、後の規制の要因となった機種のひとつでもありました。とはいえ、獣王がパチスロ史上においてもたらした影響は実に大きいのです。
では最後に小ネタを少々。
① サミーと言えば『キリン柄』が激アツでしたがキリンが初登場したのはこの獣王でした。
キリンはボーナスor SCが確定するプレミアム的キャラで、その後のサミーの激アツ演出として受け継がれていきます。
② 印象的なサバチャンサウンドですが、社会人野球『セガサミー硬式野球部』が応援歌として採用した事から高校野球などにも波及、今では『DeNAベイスターズ』も応援歌として採用しています。
〇〇〇
獣王で万枚OVERを3回も叩き出したのは今でも良い思い出です。それでも獣王における収支はマイナスだと思いますが…。
次回は2,3号機の記事になるかと思います。
(文=電撃しらっち)
【注目記事】
■パチスロ「万枚突破」のボーナスループ!? 注目タイトルの「設定推測」要素を詳解!!
『古畑任三郎』、実現しなかった幻のストーリー…勝新太郎、志村けんも犯人役候補だった
4月3日に俳優の田村正和さん(享年77)が亡くなっていたことが明らかになった。田村さんといえばドラマ、映画、舞台と数多くの主演・出演作品があるが、ひとつに絞れといわれれば、やはりドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)シリーズに尽きる。フジテレビでは5月21日20時から、田村さん追悼特別番組として『古畑任三郎ファイナル~ラスト・ダンス~』を放送する。
1994年4月に第1シーズンがスタートした本作は、2008年6月にスペシャルドラマで放送された『古畑中学生』(主演:山田涼介)まで、全43エピソードを誇っている。だが、それ以外にも、企画段階を終え収録直前まで進行していた話や、犯人役として名前が挙がったものの実現に至らなかったタレントなど、“幻のエピソード”があることをご存じだろうか。
企画が組まれたものの、諸事情で実現しなかったボツ案には、以下のようなものがある。
まずは幻のエピソードのなかで、もっとも実現化に近かった作品から紹介しよう。大物俳優・勝新太郎を犯人役に迎えた『殺意の賛美歌(仮)』という話だ。勝が演じる役は、ウエスタン歌手。被害者を殺したあと死体を隠し、時計も細工して古畑と対決するストーリーだったという。
1996年1月放送開始の第2シーズンで予定されていたが、自身の特別舞台『夫婦善哉東男京女』出演と時期が重なってしまったため、収録直前で降板する憂き目に遭っている。
99年4月スタートの第3シーズンに先だって放送されたスペシャル第4作の犯人役は当初、志村けんが予定されていた。だが、当の志村がこのオファーを辞退したため、犯人役は緒形拳に変更。監察医の黒岩健吾が猟奇的な連続殺人に手を染める『黒岩博士の恐怖』のエピソードとなった。
志村は過去のインタビューで「演出されるのが苦手」と語っており、映画出演はわずかに3本のみ。ドラマに至っては、遺作となったNHK朝の連続テレビドラマ『エール』1本だけだ。それだけに、もし実現していたら、かなり貴重な作品となっていたに違いない。
第3シーズンでは、放送開始前のテレビ雑誌で真田広之や大地真央、そして三上博史の出演が予告されていた。ところがこのうち、文楽の人形遣い役で出演するはずだった三上博史が降板してしまう。というのも、同じフジテレビの看板ドラマ枠である“月9”の『リップスティック』への主演が急きょ決まったためだった。テレビ雑誌に掲載された番組プロデューサーのインタビューによると、シナリオは完成していたが、お蔵入りになったという。
ほかのドラマで自身が演じた役を、そのままの役名で演じてほしいとの出演オファーを断った役者もいる。織田裕二である。『古畑任三郎』と同じ三谷幸喜脚本のドラマ『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)の主人公・司馬江太郎役で、第1シーズンにオファーが来たが辞退。
その理由を織田は、03年に開催されたファンクラブ・DEPSツアーのフェアウェルパーティーで、こう明かしている。いわく「僕は、司馬江太郎が負ける姿は観たくない」とのこと。クールでミスをしない司馬江太郎が、自身のほころびから捕まる姿は想像できないということだろうか。
その結果、代わりに『振り返れば~』から、司馬の恩師・中川淳一を演じた鹿賀丈史が登場。第8話の『殺人特急』で自分の浮気を調べていた興信所の所長を毒殺するも、たまたま同じ特急に乗り合わせた古畑によって、その犯行が看破される話だった。
なお、前述した織田のツアーには、ドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)のプロデューサー・亀山千広と、『古畑任三郎』を企画した石原隆も同行していた。しかも、フェアウェルパーティーにおいて古畑が『踊る~』に出演する企画が立ち上がったものの、折しも田村のスケジュールが舞台と重なっており、仕事を同時に2本取らない主義だったため、惜しくも実現には至らなかったという。
犯人役のゲストで出演してはいるが、当初の設定とは異なる役となったのが、第2シーズン初回の『しゃべりすぎた男』での明石家さんまである。この回でさんまが演じたのは敏腕弁護士役だったが、これはさんま自身の「古畑とのセリフ対決にしたい」という要望で、法廷闘争ものへと変更されたのだ。当初は、マネージャーを殺すロックシンガー役が予定されていたという。これは、かつて桑田佳祐が「さんまの声はロック歌手向き」と褒めたことがあったためだ。
この回はファンの間でも“屈指の神回”との誉れ高く、役柄の変更はナイスな判断といえるのだが、当のさんまはセリフを完璧に覚えて芝居をするのではなく、むしろまったく覚えてこずに即興で演技をするタイプ。ただでさえ長ゼリフで有名な三谷脚本なのに、もっとセリフが膨大な量になってしまい、自分で自分の首を絞める結果となってしまったという。
第3シーズン『その男、多忙につき』で犯人役を演じた真田広之も同様に役柄変更が奏功したパターンだ。出演が決定したときは“寡黙な茶道家”役が候補に挙がっていたが、古畑が犯人を追いかけ回して捜査を進めるという回をつくるために、“一度に何件もの仕事を抱える超多忙な売れっ子メディアプランナー”の設定になったという。
最後は一番の変わり種である。なんと古畑の部下の今泉慎太郎役で出演していた西村まさ彦も、犯人の候補に挙がっていたというのだ。第3シーズンが始まる直前の話だが、今泉役ではなく、当初はクールな犯人役での出演が検討されていたという。
脚本担当の三谷幸喜は、当時のことを雑誌のインタビューでこう語っている。結局、第3シーズンでは今泉役での出演となったが、出番が減少したため、西村は三谷に抗議した。だがこれは三谷が、西村本人に「今泉と犯人役のどちらをやりたい?」と聞いたところ、「どっちもやりたい(笑)」という曖昧な回答が返ってきたために、結果として今泉の出番を減らすことにしたというのだ。
このほか、女性鑑識官役で宮本信子が、天才少女役で安達祐実の出演が検討されたという。また、個性派俳優として抜群の演技力を誇る小林薫や中井貴一も犯人役候補になっていたといわれている。
『古畑任三郎』は、絶妙なキャスティングとその役柄が大きな見どころのひとつとなっているだけに、実現化しなかったエピソードはどれも気になるものばかり。もし、制作されていたらどんなストーリーになっていたのか、想像してみるのもまた一興だろう。
(文=上杉純也/フリーライター)
JRA 岩田康誠、岩田望来が親子で直前緊急降板の憂き目……日本ダービー(G1)ダノンザキッド回避に見えるジョッキーの弱肉強食
昨年のホープフルS(G1)を制したダノンザキッド(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)が、右橈骨粗面剥離骨折で日本ダービー(G1)を回避することが決定。JRAの発表によると、同馬は今後3カ月以上の休養を要する見込みで、今年は皐月賞(G1)に続き、日本ダービーでもフルゲート割れとなる。
ダノンザキッドに騎乗を予定していた川田将雅騎手は、ヨーホーレイク(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)の騎乗になる見込みで、前走から引き続き同馬へ騎乗する予定だった岩田望来騎手は無念の降板となった。
「川田騎手はノーザンファーム生産馬で、今年28勝を挙げています。これはC.ルメール騎手の34勝に次ぐ数字で、勝率、連対率、複勝率ではルメール騎手を上回っています。ノーザンファーム生産馬では複勝率5割を超えていますし、ノーザンファーム側も乗れることなら乗ってほしいというのが本音なのではないでしょうか」(競馬記者)
川田騎手は今年58勝を挙げているが、内28勝がノーザンファーム生産馬。騎乗数の4割を占めており、それだけ信頼も厚いといえそうだ。
騎乗馬を任される厩舎との関係を見ると、今年もっとも依頼を受けている中内田充正厩舎が30回。次いで友道厩舎の14回となっている。また、オーナーでは社台レースホース、シルクレーシングが13回。金子真人ホールディングス、サンデーレーシングが同率3位で12回だ。
これらに当てはまる日本ダービー出走馬を考えると、やはりノーザンファーム生産馬で、金子真人ホールディングス所有のヨーホーレイクとなるのは自然な流れか。
前走の皐月賞では岩田望騎手が騎乗したが元々は武豊騎手が主戦を務めていた馬であり、代打の意味合いが強かったことに加え、岩田望騎手が重賞を勝ったことがないデビュー3年目の20歳ということを考えれば、川田騎手への乗り替わりも仕方なかったのかもしれない。
思い返せば、今年の皐月賞ではルメール騎手のお手馬であるオーソクレースが回避。岩田康誠騎手の騎乗が予定されていたアドマイヤハダルに、ルメール騎手が乗り替わりとなっている。
この際も今回のダノンザキッド、ヨーホーレイク同様に、2頭ともがノーザンファーム生産馬。今年の牡馬クラシック戦線では、不運にも親子揃ってノーザンファーム生産馬からはじかれる形となった。(文=北野なるはや)
<著者プロフィール>
某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。
瀕死のタクシー業界でも売上をアップさせるドライバーの意外な仕事術…都心3区も需要激減
コロナ禍で大打撃を受けた業種の一つがタクシー業界だ。居酒屋やバーの営業自粛に伴い、ほろ酔いで帰宅する人がほとんどいなくなり、割増料金となる深夜10時以降(=青タン)の客数はガタ落ち。最も単価が高くなる時間帯に客の姿がないのだから、タクシードライバーのほとんどはコロナ前と比べて収入が激減した。どの会社のトップドライバーも、異口同音に「年収600万円が400万円に落ちた」などと嘆いている。
そんな状況だけに、営業形態を変えるドライバーも増えてきた。
都心3区を流して「赤信号では先頭に停車」
「隔勤(隔日勤務)から日勤(1日勤務)に変えたよ」――ドライバー歴13年のベテランであるA氏は、こうつぶやいた。
「コロナ前は銀座を中心に繁華街を流していたけど、今はどの街もゴーストタウンだろ。これなら日勤のほうがマシだと思ってさ。月に24日、朝8時から夜8時まで走っているよ」(A氏)
隔勤だった今年2月の売り上げは60万円(税込み、以下同)。1日平均5万円で、社会保険や税金を引かれた手取りの月収は22万円ほどだった。コロナ前は1日平均6万5000円=手取り42万円だったというから、落ち込み方はものすごい。
「3月から日勤にしたら、1日平均3万5000円、24日勤務で月間売り上げは84万円になった。これでコロナ前の手取りに戻ったよ。今はとにかく中(=千代田区、港区、中央区)を流しまくっている。ただ、ライバルが多くて客が減り、無線も減ってきたから、赤信号で先頭に停車するなど新人時代のやり方を思い出している。昔は嫌だったワンメーター客も、今はありがたく感じるよ」(同)
ワクチン接種の遅れもあり、コロナ前の景気に戻るのは「最低でも、あと半年かかるんじゃないか」と嘆いていた。今はとにかく辛抱の時期だという。
「うちの会社は大手だけど、台数を減らさないし、従業員の休業補償をしないんだ。こんな時期なのに、若い新人を積極的に採用している。どうやら、高齢のベテランドライバーを辞めさせたいようだね。どうせ車を与えるなら、体力もやる気もある若手に切り替えたいんじゃないかな。経営者なら当然の発想だけど、俺たちベテランの扱いがひどくなってきてる気がするね」(同)
郊外の小さな駅が“乗せ放題”に
また、営業の方法を変えたドライバーも少なくない。東京を走るトップクラスのドライバーは、いわゆる“中”(=千代田区、港区、中央区など)で仕事をしてきた。省庁関係の役人や営業マンなどタクシーで飛び回る人が多く、また、富裕層が買い物をしたりホテルで食事や会合をするなど、タクシー需要が日本一多い地域だからである。
しかし、コロナ禍でリモートワークが加速するとともに需要は激減。空車の台数が目に見えて増えている。
これまで中で仕事をしてきたタクシードライバーが、次のように語ってくれた。
「特に夜がきついです。私も以前は中で仕事をしていましたが、今は時間帯によって郊外の駅付けをしています。利用客の少ない駅の場合、タクシーの台数も必然的に少なくなるのですが、今は夜10時台にタクシーが1台もおらず、乗せ放題となるタイミングがあるんです。
先日、各駅停車しか止まらない駅で夜10時台に5人の客がタクシーを待っていました。最初の1人をワンメーターの場所まで送り届け、すぐに戻ると、2人目の客がまだ待っていました。ほかのタクシーが1台も来なかったんです。その人も近かったのですぐに戻り、結局1時間で9組の客を乗せました。1時間でこれだけ乗せたのは初めてです。近場ばかりでしたが、その1時間で7000円の売り上げノルマをクリアしました」
多くのタクシードライバーが「あんなところに行っても……」と思う小さな駅だからこそ“独り占め”できたわけだ。
同じ時刻、西麻布や六本木には空車が多く集まり、2時間ほど乗せられなかったと、このドライバーの同僚がこぼしていたそうだ。
「ワクチンが早く行き渡り、コロナが収まるのを待つしかありません」とこぼすこのドライバーは、景気が元に戻るまで「空車が少なく客の多い区域や、駅で仕事をする」と語っていた。
(文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー)
「今、東京五輪を開催する意義は極めて大きい」「分断を抑制する五輪の機能」藤和彦氏の提言
マスターズ・トーナメントで日本男子初のメジャー制覇を果たした松山英樹は5月18日、メジャー第2戦の全米プロに向けた会見で「今の日本の状況はニュースで見る限り良くない。医療関係の人のことを考えると(オリンピックを)やるべきではないのかなという感じがする」と苦しい胸の内を吐露した。
4月30日に東京都立川市にある病院が窓に「医療は限界、五輪やめて」 とのメッセージを貼り出すとネット上で多くの賛同の声が集まったように、東京五輪開催まで100日を切ったが、日本では「過半数の国民が『五輪に反対』」とする世論調査が相次いでいる。その背景には政府のコロナ対策、特にワクチン接種の遅れなどへの苛立ちが募っているのだろう。「コロナ対策に失敗している政府が強硬にやりたがっている東京五輪なんかに賛成してたまるか」との憤りが根底にあるように思えてならない。
新型コロナウイルスのパンデミックで「医療崩壊」を恐れる人々は「オリンピックだなんて、何を考えているんだ。命のほうが大事だろう」との思いだろうが、日本の医療関係者全員がコロナの医療にかかわっているわけではない。現場からは「東京五輪が必要とする医療チームに協力できる医師や看護師は確保できる」との声が聞かれる(5月14日付ダイヤモンドオンライン)。
まるで東京五輪が今後感染を広げる元凶であるかのような反対ムードが広がっているが、決定的に欠けているのはスポーツの意義についての議論である。海外の研究によれば、重度の肥満は重症化リスクの決定的要因であり、「1週当たり2時間半以上の軽めの運動を行えば重症化リスクが劇的で低減できる」ことがわかっている。スポーツはコロナ禍で果たせる役割があるのだが、その効用はこれにとどまらない。
英語のスポーツという単語はもともと「気晴らし」や「楽しみ」を意味する言葉である。世界では1970年代以降、「心身の健康に大きく貢献する可能性を秘めている」としてその意義が飛躍的に高まったが、明治以降スポーツを導入した日本での認識は相変わらず「心身を鍛えるための教育手段の一つ」にすぎない。
「スポーツは、かつての宗教の代役を務めている」
5月14日の記者会見でオリンピック開催の意義を問われた丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣は「特別な努力をした人たちの輝きが私たちに勇気を与えてくれると同時に、私たちが勇気を持って一歩を進み、また社会の活動を進めていく具体的な後押しになる」と述べたが、どういう意味だろうか。
「今ではスポーツは、かつての宗教の代役を務めていると言っても過言ではない」
このように主張するのは、『宗教社会学 神、それは社会である』の著者、奥井智之・亜細亜大学経済学部教授である。「宗教生活の基本形態」の著者である宗教社会学者のデユルケムは「宗教は集団を統合する機能を持つ」ことを強調したが、「神なき時代」となった現在、奥井氏はその機能をスポーツの中に見いだしている。
「人付き合いが少ない外国人にとって特に、スポーツジムは重要なコミュ二テイー形成の場となっている」(5月19日付ニューズウィーク)との声が示すとおり、各地のスポーツクラブは疑似共同体としての役割を果たしている。
スポーツ観戦は通常、互いによく知らない多くの人々と一緒に行われるが、試合展開に一喜一憂する中で、人々の間に一時的ではあるがコミュニティー的な統合が生まれることがしばしばある。全国に生中継される正月の箱根駅伝が国民的な儀礼の一つになっているように、スポーツはかつての宗教のように、不確実性に満ちた世界の中で人々を社会的に統合する機能を有しているのである。
奥井氏はさらに「オリンピックは4年に1回「国民(あるいは『世界』)を一つに結びつける宗教的な儀礼となっている」と主張する。現在のオリンピックが、古代ギリシャで行われていたオリンピックに起源を持つことは周知の事実である。ポリス(都市)間の戦争が絶えなかった古代ギリシャでは、オリンピックの開催中は全土で休戦協定が結ばれていた。オリンピックは宗教的な祭儀として位置づけられ、大会期間中は神殿に「聖火」が灯されていた。
スポーツが成立するには、競技者の間で一定のルールが共有されていなければならない。一定の信頼関係の下で競技を行うことは、政治的には敵対する国々を一つに結びつける潜在力を持っていることから、オリンピックは戦争を回避する性格を有している。「平和の祭典」と呼ばれるゆえんである。
夏季オリンピックは1896年にギリシャのアテネを皮切りに2016年のブラジルのリオデジャネイロ大会まで100年以上の歴史を持つが、その間に中止を余儀なくされた大会は3つである。第一次世界大戦中の1916年のベルリン大会、第二次世界大戦中の1940年の東京大会と1944年のロンドン大会である。「スペイン風邪」がいまだ猛威を奮っていた1920年のベルギーのアントワープ大会は無事開催されている。
「オリンピックはIOCや一部の政治家、スポンサー企業などの金儲けの手段だ」との批判が根強いが、新型コロナウイルスのパンデミックのせいで世界各地で国内外の分断が進んでいる今こそ、人々に興奮と感動を与え、怒りと暴力を抑制することができる世界的な総合スポーツ大会が不可欠なのではないだろうか。
1964年の東京大会は、敗戦から復活した日本の姿を世界にアピールし、日本人の国民的統合に一役買ったが、戦後一貫して平和憲法を守ってきた日本が、今年の東京大会を平和裡に開催することの意義はかつてに比べてはるかに大きいと筆者は考えている。
(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)
●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー
1984年 通商産業省入省
1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)
1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)
1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)
2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)
2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)
2016年 経済産業研究所上席研究員
2021年 現職
JRAオークス(G1)桜花賞馬ソダシに厳しい現実「125頭挑戦も未勝利」「2年で44戦1勝」最大の試練となる2400mの適性を徹底検証
いよいよ週末に迫った大一番オークス(G1)に日本中が注目している。その主役であるソダシが桜花賞に続いて勝つことができるかどうか、ポイントとなるのは距離適性だろう。
実績や能力では、現時点で抜けた存在である。しかしながら、桜花賞の1600mから2400mへの距離延長はプラスとなるのかマイナスとなるのか。その適性次第で勝利も惜敗も、さらには大敗もあり得る。
今回はソダシがこの2400mを克服できるかどうか、ここではその適性を様々な視点から探ってみた。
■血統
まず重視されるのが「血統」だ。これは様々な場所で検証されているが、父クロフネは1600mのNHKマイルC(G1)を勝利するも、2400mの日本ダービー(G1)は5着だった。種牡馬として産駒は1200~1600mで活躍し、高松宮記念(G1)とスプリンターズS(G1)を制したカレンチャンやスリープレスナイトがJRA賞最優秀短距離馬を受賞し、マイルのG1レースを勝利したアエロリット、フサイチリシャール、ホエールキャプチャ、クラリティスカイからも、やはりベストは1200~1600mという見方が一般的だ。
ただ実のところクロフネ産駒の全体的な長距離成績は悪くない。芝2400mは160戦して10勝で勝率6.2%、芝2500m以上は119戦して13勝で勝率10.9%という内容。芝1200mの勝率8.3%、芝1600mの勝率7.5%よりも高いのだから、これだけを見れば十分オークスの2400mもこなせるのではないかと考えるファンもいるだろう。
しかし、その成績はオープン特別以下の下級条件の話である。JRAの平地重賞レースは合計40勝しているものの、勝利はすべて1800m以下であり、2000m以上の重賞レースは延べ125頭が挑戦して未勝利。芝2400mのG1レースに絞ってもブラックシェルが日本ダービーで3着、ホエールキャプチャがオークスで3着が精一杯で、少頭数や能力の違いから下級条件で勝利できても、重賞級となれば未勝利というのが現実。この内容からもクロフネ産駒の距離延長は明らかにマイナスだ。
また母の父キングカメハメハを見てみても、あまり良好とは言えない。ソダシと同じ父クロフネ×母の父キングカメハメハの配合や、キングカメハメハ以外のMr.Prospector系との配合を持つ馬は、芝もダートも1400~1800mに良績が集中しており、上位クラスの芝2000m以上で結果を残した馬はいない。
この時点で血統的に推せる材料は、ほぼゼロと言っていいだろう。
■騎手
次にソダシの鞍上である「吉田隼人騎手」の長距離成績を見てみよう。今年の吉田隼人騎手の芝2400m以上の成績は16回騎乗して【1.2.3.10】で勝率は6.3%。2020年は28回の騎乗で【0.6.5.17】で未勝利。つまりここ2年で44戦1勝と得意とはいえない成績となっている。ちなみに最も得意としているのは芝1800mで、過去2年の成績を見ても今年は勝率17.6%、昨年は23%とすべての距離の中で抜けて安定している。鞍上という観点からも、この2400mという距離はマイナスだ。
■厩舎
さらにソダシを管理する「須貝厩舎の長距離成績」を見てみよう。この須貝厩舎はかつてゴールドシップを管理し、ソダシもそのゴールドシップを担当した今浪厩務員。厩舎全体でここまで重賞は39勝しており、芝2400m以上の重賞も8勝しているが、そのうち7勝はゴールドシップでのもの。ゴールドシップ以外では1勝しかしていない。そして現在芝2400m以上の重賞レースは22連敗中でもある。下級条件を含め芝2400m以上の成績は、今年9戦1勝、昨年20戦2勝と悪くはない。ただし重賞の勝利は40勝中27勝の1600~2000mに集中しており、厩舎としては中距離向けといえる。
■白毛
最後にソダシのトレードマークといえる「白毛」の長距離相性はどうなのか。JRAでデビューした白毛馬の成績を見てみると、活躍はダートの中距離が多く、芝でもダートでも2400mの距離で勝利した白毛馬はいない。白毛だからというわけではないだろうが、シラユキヒメ~ブチコと続く白毛一族全体に言えることでもあり、その血を引き継ぐソダシもその現実は避けられない。
以上の傾向から考えても、ソダシがオークスの芝2400mはベストの距離とはとても言い難い。今回のオークスは相手関係に恵まれたことで上位に好走する可能性は残っているが、それでも「良くて3着まで」が結論だ。(文=仙谷コウタ)
<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。
コロナ禍で停滞する「山口組分裂問題」の今後…親分衆は感染を警戒し、組織運営にもたらす影響とは?
業界関係者の間では一時「ゴールデンウィーク明けに山口組分裂問題が一気に解消されるのではないか」という噂が上がっていた。だが、関西を中心に新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加。三度目となる緊急事態宣言が発令され、社会の動きは嫌が上にも停滞し、現在においてもその状態が続いている。そうした中、山口組分裂問題も動きは見られず、不気味なほどの静寂に包まれている。
「六代目山口組サイドでは、すでに勝敗はついていると考えているのではないか。ただ、勢力が縮小したとはいえ、神戸山口組が依然存続しているのは確かだ。同組織が解散しない限り、本当の問題解決には至らない。その妨げになっている要因のひとつが、現在のコロナ禍といえるのではないか」(捜査関係者)
確かにこの捜査関係者の指摘は一理あると言えるだろう。感染者が日本国中で増加している中、ヤクザ社会もご多分に漏れず、SNSでは「〇〇組の〇〇組員がコロナに感染した」などという情報が毎日のように飛び交っている。特に今回の第4波は関西圏で猛威を奮っているがゆえ、関西のヤクザにとってはここに来て、コロナがより一層身近な問題になったというわけだ。それゆえ、有力組織の親分衆の危機感も相当に高まっているという。
「なんといっても、親分衆は高齢者の方々が多い。そのため、コロナ感染についてはカタギの人々よりも神経質になっている人も少なくない。ましてやカタギの企業のように、zoomを使うなどのリモート体制で組織運営するようなことはできない。理由は簡単だ。盗聴されたり、映像という足跡が残ったりする危険性が伴うからだ。そのために、今はどの組織も運営が鈍くなっている。六代目山口組に関してもそうだ。それゆえ、感染が全国的に落ち着くまで、山口組分裂問題の解消も時間を要するのではないか」(業界関係者)
一方で、昨今の不気味なまでの六代目山口組サイドの静けさは、決して油断できる状態ではないという声も出ている。
「分裂問題をめぐる大きな事件はいつも忘れた頃にやってきました。ただ、昨今の情勢を考えても、神戸山口組側が突然なにかを仕掛けることは考えにくいでしょう。一方、六代目山口組はその限りではない。静寂はあくまで表面上のことで、水面下では解決に向けた動きが起きている可能性も十分にあるのではないでしょうか」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)
このジャーナリストが話すように、六代目山口組サイドによる神戸山口組に対する攻撃は、突然起きるケースが多かった。だが、それが突発的、刹那的なものかといえば、必ずしもそうとはいえなかった。組織的な入念な下調べや計画立てなどを経て、事件が起きてきたのだ。現在のような静かな時こそ、そうした動きが水面下で起こっているのかもしれないというのである。
果たして、山口組分裂問題が解消され、六代目山口組に対する特定抗争指定暴力団が解除されるに伴い、現在は使用制限中の総本部など関連事務所が以前のように使用される日はいつやってくるのだろうか。現在、神戸市灘区にある六代目山口組総本部は、ひっそりと静まり返っている。
(文=山口組問題特別取材班)