電通はスタートアップに何ができるか?電通OBと語る、オープンイノベーションの可能性

近年、新規事業開発や既存事業の効率化を目的とした大企業とスタートアップとの協業が増えています。事業の360度支援サービスを展開する電通グロースデザインユニット(以下、DGDU)でも、大企業とスタートアップの協業を加速させるサービス「CoNext(コネクト)」を展開。DGDU自体も、社内ベンチャーとして外部各社と提携しながら事業を推進しています。

社内アセットのみを活用した組織形態と、オープンイノベーションによる成長戦略を目指すスタートアップ企業との違いはどこにあるのでしょうか。社外で活躍している電通OB 3人へのインタビューを通して、オープンイノベーションの必要性を探ります。

DGDU5集合写真
左から伊藤契太氏(電通グロースデザインユニット)、南坊泰司氏(NORTH AND SOUTH)、大久保祐介氏(Global Mobility Service)、五島淳氏(SHE)、春田英明氏(電通 ソリューション開発センター、電通グロースデザインユニット)

オープンイノベーションの鍵を握るのは“人"

春田:皆さんは電通を退職後、スタートアップ企業で活躍されています。スタートアップの視点から、オープンイノベーションの必要性をどのように捉えていますか?

南坊:私は電通を退職後、メルカリに入社し、2年弱にわたってマーケティングや経営企画を担当してきました。現在ではベンチャー/スタートアップを中心にビジネスをクリエイティビティーにより支援する会社を起業していますが、メルカリでは大企業とのビジネス連携が当たり前のように行われていました。事業を加速させるため、大企業とスタートアップ企業がクロスするのは当然の流れだと思います。

五島:私も同意見です。私が在籍するSHEという教育スタートアップは、グローバルなオープンイノベーションに取り組んでいます。カルティエやマッキンゼー・アンド・カンパニーによる国際ビジネスプランコンペティション「ウーマンズ・イニシアチブ・アワード」において、スタートアップ企業として日本初のファイナリストに選出されました。しかしその際、現実的な事業グロースに向けて大企業との連携には課題があると感じました。

スタートアップは、ヒト、モノ、カネ、情報といったあらゆるリソース不足に悩まされています。大企業主導で路線変更を前提に協業するのではなく、中長期的な報酬体系を設定し、大企業の人的リソースを活用しつつビジネスを推進するような現実的な連携ができると、われわれとしては非常にありがたいですね。

大久保:私が在籍するGlobal Mobility Serviceは、社会課題をどう解決するかとの視点に立ってビジネスモデルを組み上げてきた企業です。社会課題を解決しつつ、経済的合理性をもってビジネスを推進するためには、自社の技術や人的リソースだけに頼っていては可能性を制限してしまいます。持続可能なビジネスモデルをつくり上げるには、企業、自治体、個人などとの協力が不可欠。オープンイノベーションを前提にしないと、これからの新しいビジネスモデルは組み上がっていかないのではないかと思います。

春田:大企業や自治体など大きな組織と協業する方が、ビジネスはグロースしやすいのでしょうか。それとも、スタートアップ同士のオープンイノベーションも考えられますか?

南坊:大企業、スタートアップ企業に関わらず、スピード感が合うかどうかが重要だと思います。その点に関して言えば、スタートアップ同士の方が相性は良いですね。とはいえ、ビジネスに親和性があれば、スピード感以上のレバレッジは効くので、大企業と組むメリットはあると感じます。

NORTH AND SOUTH 代表取締役/マーケティングディレクター 南坊泰司氏
NORTH AND SOUTH 代表取締役/マーケティングディレクター 南坊泰司氏

五島:南坊さんがおっしゃる通り、事業をスケールさせる上で大企業が持つアセット、信用はとても大きいと感じます。大企業と組んでそれらを生かす方が、結果として世の中の変化スピードも上がります。ビジネスの親和性が高く、最短距離で大規模なビジネスへのスケールが見込めるのであれば、提携する意義があると思います。

大久保:大企業をつい1個の“塊”として捉えがちですが、大企業にもさまざまな部署があり、多岐にわたる技術やリソースが埋まっています。技術や人など細かい単位で輝くものを見つけ出し、スタートアップと結び付けることができると理想的です。

五島:最終的に、ビジネスは人単位で進みますからね。親和性のある人をいかにマッチングし、現実的な技術を走らせることができるかが、今後のオープンイノベーションの鍵だと思います。「企業同士で一緒に戦略を練りましょう、何か新しいことをやりましょう」というのではなく、個人と個人がつながることが重要ではないでしょうか。

オープンイノベーションにはマッチングだけでなくオペレーションも重要

春田:事業を成長させるために大企業と提携することもあり得ますが、スタートアップには情報がないため、大企業の中のどなたにアクセスすればよいかが分からない。そこに解をもつのがDGDUです。皆さんは、DGDUにどのような可能性を感じていますか?

南坊: DGDUが新たにスタートさせた協業支援サービス「CoNext」では、“マッチング”に価値を見いだしたのが、新しいですよね。しかも、普通の事業会社では思いつかないような企業とマッチングさせてくれれば面白いですね。

五島:コンサルティング会社や金融事業者は仲介することはあっても、あくまでも経営者同士のマッチングです。実際に事業を推進するのは、現場のミドルマネージャークラス。そのポジションの方々にスタートアップの思いが伝わらないと、マッチングはうまくいきません。

広くコネクションを持ち、なおかつ人選ができる眼識に関して、電通には一日の長があるのではと感じています。「CoNext」にも、大きな可能性があると思います。

SHE 執行役員/CMO・COO 五島淳氏
SHE 執行役員/CMO・COO 五島淳氏

伊藤:企業間のマッチングだけでなく、オペレーションも大事だということですね。経営層が協業に同意しても、実際に事業を動かす方々の目線が合っていないと破綻してしまいます。DGDUでは、大手企業とスタートアップ双方の事業をキャッシュフローまで含めて見ています。その上で、お互いの目線を合わせるよう支援を行っています。

南坊:広告会社の強みは、エグゼキューション力(実行力)と適切なオペレーションです。これらは場数を踏まないと身に付かないため、スタートアップに不足しているナレッジと言えます。その点が電通の優位性ではないでしょうか。ただ、電通という組織体は大規模過ぎるので、外部の方からすると、どこにアクセスすればよいのか分からなかったと思います。DGDUという入り口があることで、スタートアップも電通と関わりを持ちやすくなるのではないでしょうか。

五島:電通という組織を離れて感じるのは、優秀な先輩後輩に囲まれた、恵まれた環境だったということです。DGDUでは業績連動型の報酬形態があるそうなので、その範囲内でプロのマーケターやクリエイターが支援するのは大きな強みになると思います。

大久保:私が在籍していた頃から、「電通の強みはネットワーク、人脈だ」と聞いていました。とはいえ、ネットワークの“数”で言うと、他にも同等の取引先数がある企業は多いと思います。では何が違うかといえば、ネットワークの“質”なのではないかと思います。幅広いネットワークがある上、その方々との関係性が密接。その“質”を大事にして、より近い関係性の中で大企業とスタートアップをつないでいただけると、ビジネスチャンスが生まれる可能性も高まるのではないかと思います。

Global Mobility Service CEO室長 大久保祐介氏
Global Mobility Service CEO室長 大久保祐介氏

広告会社の電通が、事業コンサルに取り組む意義とは

伊藤:電通は広告会社ですが、DGDUではその枠を超えた事業コンサル業に取り組んでいます。皆さんは、電通がスタートアップを支援することに対し、どのような意義を感じますか?

五島:企業の利益拡大に貢献するのが電通本来の役割だと理解しています。でも、非広告領域を含めて事業を伸ばすことに実績があると、ご存じでない方も多いはず。そういった事実を表に出せば、相談を持ちかけたくなるのではないでしょうか。

南坊:とはいえ、実際に事業の成長にコミットしている電通社員はそこまで多くありませんよね。信用に足るアクションが必要ですし、事業と向き合えるようなサービスラインや社員がいること、あるいはその事例を打ち出していく必要があるのではないでしょうか。

五島:事業へのコミットとは何かというと、電通の利益になる領域以外も含めて一緒に事業を伸ばすことです。事業の運営は、ビジョンの策定やブランディングだけではありません。CSやセールス、顧客DB管理に人材採用、はてはトイレの修理なども含めて、幅広い事業全体のリソースマネジメントまでリアリティーを持って考えることが、スタートアップと組む場合は必要だと思います。

伊藤:そもそもスタートアップは、ヒト、カネ、情報などのリソースが流動的で、常に枯渇のリスクがあります。一方、大企業も既存事業は縮小しているため、新規事業を開拓しないと企業として存続できません。その点DGDUでは、マッチングにとどまらず、ビジネスメーキング、ビジネスグロースまで支援しています。その点についてはいかがでしょう。

電通グロースデザインユニット プロジェクトリーダー 伊藤契太氏
電通グロースデザインユニット プロジェクトリーダー 伊藤契太氏

五島:手段を選ばず、最後まで事業グロースに伴走してくれることが強みですよね。他にそれをできる企業は少ないと思いますので、優位性もありますし、ニーズも高いと思います。業績連動型のレベニューシェアなら、資金力に乏しいスタートアップでも依頼しやすいのではないでしょうか。

大久保:外部組織を使い、スタートアップのフェーズや資金力に照らしてチームを最適化してくれると依頼のハードルが下がりそうです。DGDUが今取り組んでいるのは、5年先を見据えた業績連動型レベニューシェアモデルですよね。初期費用を抑えつつ、でもリターンは大きいため、スタートアップが描く成長曲線に合ったモデルではないかと思います。

伊藤:DGDUでは、社内外を問わずプロジェクトに最適な人員をアサインするギルド制にチャレンジしています。電通は、マーケットコミュニケーション領域に特化した企業でした。依頼するスタートアップから見ると実際に事業を立ち上げ、ファイナンスをしているイメージがあまりないため、資金調達する際に事業主側が投資家に何を求めているのかなど、リアルな感触が分からないのではないかという懸念があると思います。

そこで、事業主としての経験を持つ方にアドバイザーとして加わっていただき、その知見を取り入れつつ支援を行っています。そのうえで、向き合っているスタートアップや大企業のフェーズ、課題に応じて職能を最適配分しているんです。ギルド制にすることで、われわれの知見も広がりますし、時流に合うコンサルができるのではないかと思います。

電通OBの知見を取り入れ、オープンイノベーションの価値を拡大

春田:他社では、その企業を辞めたOBと在籍していた会社がうまくネットワークしている例も数多く見られます。皆さんは電通OBという立場ですが、電通とOBでネットワークを構築できるとお考えでしょうか。

電通 ソリューション開発センター、電通グロースデザインユニット 春田英明氏
電通 ソリューション開発センター、電通グロースデザインユニット 春田英明氏

南坊:電通は、OBとつながる文化がまだ醸成されていないように感じます。でも、DGDUという部署があることで、今後ネットワーキングが加速するのではないかと期待しています。

五島:SHEはリクルートOBが社員の6割を占めています。OBネットワークを通じて仕事の相談が来ることもありますし、副業などの人材交流も盛んです。DGDUが先導し、外部企業とのコラボを促進すると、OBとのネットワークも構築されていくのではないでしょうか。

伊藤:DGDUの表向きの価値は、クライアントの事業をグロースさせることです。それ以外の価値で言うと、DGDUはセクショリズムが全くないため、クリエイティブ、マーケティング、事業開発などさまざまな情報が行き来するプラットフォームであることだと思います。

さまざまな職能を持つ方に加わっていただいていますが、今後われわれには分からない領域も出てくるはず。電通OBとして幅広い領域で活躍している方々の知見を取り入れ、スキルセットを拡張して提供価値を拡大できたらと思います。経験や学びを積み上げたOBの皆さんとその先もチームを組めたら、われわれが向き合っているクライアントに対しても価値を最大化できますし、今後の電通のあり方として、面白いですよね。皆さんが、DGDUと協業する可能性はありますか?

大久保:先ほどの話にもつながりますが、電通には質の高いネットワークが多数あります。オープンイノベーションと言っても出会うことがゴールではなく、社会に変革を起こしてこそ初めてイノベーションになります。その観点からも先ほど挙がっていた電通のエグゼキューション力に期待していますし、何かご一緒できる機会があればいいなと思っています。

南坊:電通の素晴らしいところは、クリエイティビティーです。自社の強みとしてクリエイティビティーを標榜するのは、広告業界ならでは。だからこそ、現役社員はもちろんOBにも特別な価値や独自性があると思っています。そういったところで、つながりを持てたらいいですね。

クリエイティビティーを掛け算すれば、事業はもちろん企業運営に関わること全般にさまざまなアイデアが生まれるのではないでしょうか。

伊藤:DGDUの今後のあり方については、どのような意見をお持ちでしょうか。

五島:サービス内容、目指す世界観は申し分ないと思います。あとは、いかにグロースデザインをしていくかではないでしょうか。DGDUには、多様な人材を抱える電通の中で、職能にフィットする優秀な仲間を柔軟にアサインできる強みがあると理解しています。その基盤を整え、オペレーションを精緻化することが重要だと思います。

大久保:世の中には、DGDUのようなサービスに期待しているスタートアップは多数あります。片や、電通にはどうしても過去の秀逸なメディアビジネスのモデルにとらわれてしまう側面もあります。DGDUへの外部からの期待をアピールし、電通内で変革を起こすのがよいのではないかと思います。

南坊:電通OBとのネットワークを深めることが、DGDUや「CoNext」の価値にもつながるのではないかと。われわれも協力体制を築きますので、ぜひ電通もOBと強固な絆を結んでほしいと願っています。

春田:皆さんとの今回の対談で、スタートアップ企業がどのような点を電通に期待しているか、また電通が大企業に対してどのような新たな価値を提供できるか、大変良い視点を頂くことができました。また皆さまとも本領域でさらに関係を深めていければと思います。本日はありがとうございました。

立川志らく、妻と弟子不倫言及で“語られなかった”重大事実…問われる倫理的問題

 4日に「文春オンライン」で自身の妻と弟子の不倫が報じられた、人気落語家の立川志らく(56)。妻は元アイドルの酒井莉加(38)であることも知られているが、志らくは5日、MCを務める朝の情報番組『グッとラック!』(TBS系)に出演し、番組冒頭で次のように語った。

「私は妻のことを信じております。このことで夫婦の絆が壊れることもございません。離婚することも1億%ございません。この程度のことで絆が切れるということはない。あとは、私のかけがえのない妻を世間の目から守る。命がけで守る。それだけでございます」

 この“決意表明”を受け、インターネット上では「ナイスフォローコメントですね。いや、立派というか」「写真を掲載されているのにここまで言い切れる、ってすごいですね」と志らくを評価する声も見られるが、以下のように厳しい意見も数多くみられる。

「不倫されてるから『絆』はないですよね?(笑) 志らくさんの一方的な思い込みですよね? そもそも、そこなんじゃないですか?」

「他人には厳しいのに ご自分の身内には甘いですよね」

「師匠の妻が弟子にて手を出してるって、不倫浮気というだけでなく、社会的に問題で、著しい信用失墜は避けられないと思う」

「妻と向かい合っていない男の話、説得力ないかな。可哀想だけど、ワイドショーの司会より先にする事あるんじゃないの?」

「嫁と弟子に好き放題されているのに体面を気にして何事もなかったように振る舞うのは、却って格好悪い」

薄い弟子から志らくへの尊敬

 さらに、志らく本人のコメントには大きく欠落しているポイントがあると、テレビ局関係者は指摘する。

「今回の件に限っていえば、志らくは不倫された“完全なる被害者”なので、責められるべき点は何一つない。ただ、酒井は過去にも志らくの別の弟子と不倫し、志らくはその弟子を破門にしたと『文春』は報じており、その点には触れていませんが、むしろこちらのほうこそ、しっかりと説明すべきでした。

 いっぱしの落語家になることを夢見て、さらにいえば志らくに憧れて一門の門をくぐった若者が、もし志らくの妻から色目を使われて男女の関係に落ちてしまい、それがきっかけで破門にされたのだとすれば、いくら師匠と弟子の上下関係が絶対的なものであるとしても、志らくの行動は倫理的には許されないのではないでしょうか」

 この点については、ネット上でも

「以前も同じような事があって、弟子を辞めさせていますよね」

「これは2回目で前回は弟子を破門してるし」

「年下の嫁を寝取られ弟子だけ破門にして、嫁はまた弟子に手を出す。本気で落語をやりたいならこの人の弟子にならない方がいいよね」

などと厳しい指摘が挙がっている。立川流一門の落語家とも親交があるマスコミ関係者は語る。

「そもそも弟子が本当に自分の師匠のことを尊敬していれば、果たしてその師匠の妻と不倫するなどという裏切り行為に及ぶのか、ということです。根本的な部分で、志らくが弟子たちから尊敬、信頼されない、さらにいえばナメられているのだと思いますよ」

「文春」記事によれば、過去には志らくの妻からパワハラを受けたり、妻と不倫したことで複数名の弟子が精神的に病んで志らくの元を去ったということだが、師匠である志らくに法的責任が生じる可能性はないのだろうか。山岸純法律事務所の山岸純弁護士に解説してもらった。

山岸弁護士の解説

「妻」の行動について、志らくさんが責任を負うかどうかという点については、「自分の妻が、自分の弟子と不倫したり、パワハラをしたりして、弟子が精神的に病み、去っていった」としても、「妻」は独立した人格であって「自分の妻」だからといって志らくさんが何かの責任を負うということはありませんし、そもそも、志らくさんは「不倫」の被害者ですから、法的責任を問われることはないでしょう。

「弟子」については、こちらも、志らくさんは「不倫」の被害者ですから、法的責任を問われることはありません。

 ところで、落語家の師匠と弟子の関係ですが、確かに「雇用関係」ではなさそうです。誰かが言っていた話で申し訳ありませんが、「師匠とすれば、給料という金を払ってまで何かを教えるものではないし、嫌なら出ていけというものですし、弟子とすれば教えてもらえるという身分があれば十分で嫌なら出ていくし、師匠もそれを止めない関係」であって、なんらかの「契約」で成り立っているものではないのでしょう。

 もし、無理くり、法律論を展開するならば、「師匠と弟子の関係は、法律上の義務がないのに他人のために他人の面倒(事務)をみる(管理する)ものであり、一度、それを始めると善管注意義務が発生するほど重い責任である『事務管理(民法697条)』に類似する」のかもしれません。

 なお、これ以上、無理やりな法律論を展開すると、他の弁護士や法律家から批判をくらうので、以下、民法の条文を掲載するだけで許してください。

 要するに、「師匠は、一度、弟子とした以上はしっかりと面倒をみなければならない(善管注意義務)が、本人が嫌というならすぐに追い出してもいいし、弟子としても、一度、門下となったら師匠のために尽くさなければならない(善管注意義務)が、出ていくことについては師匠も止めない」ということです(無理やりです)。

(事務管理)

第697条 

義務なく他人のために事務の管理を始めた者(以下この章において「管理者」という。)は、その事務の性質に従い、最も本人の利益に適合する方法によって、その事務の管理(以下「事務管理」という。)をしなければならない。

2 管理者は、本人の意思を知っているとき、又はこれを推知することができるときは、その意思に従って事務管理をしなければならない。

(管理者による事務管理の継続)

第700条 管理者は、本人又はその相続人若しくは法定代理人が管理をすることができるに至るまで、事務管理を継続しなければならない。ただし、事務管理の継続が本人の意思に反し、又は本人に不利であることが明らかであるときは、この限りでない。

(管理者による費用の償還請求等)

第702条 管理者は、本人のために有益な費用を支出したときは、本人に対し、その償還を請求することができる。

(文=編集部、協力=山岸純/山岸純法律事務所・弁護士)

●山岸純/山岸純法律事務所・弁護士

 時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。また弁護士法人ALG&Associates所属時代は、執行役員として同法人によせられる離婚相談、相続問題、刑事問題を取り扱う民事・刑事事業部長として後輩の指導・育成も行っていた。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。弁護士としては、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。

 

藤田ニコルだけじゃない!親と事務所が対立した有名女性芸能人たち

 若い世代を中心に絶大な人気を誇る、モデルでタレントの藤田ニコル。所属事務所と母親がギャラをめぐって“対立”していたと報じられ、ファンに不安感を抱かせてしまったようだ。

 トラブルを伝えた「デイリー新潮」によると、“ある芸能事務所幹部”が「昨年から事務所と本人のギャラの取り分について、揉めていたようです。具体的には、本人の取り分を減らし、事務所分を増やすというものだった」と証言している。同氏は、藤田が多忙になるにつれ“人件費がかさむようになっていた”と説明しつつ、猛反発した母親が一時は裁判も辞さない構えだったと明かした。事務所は取材に対して事実ではないと否定したものの、芸能事務所幹部は「解決に向け、話し合いがなされていました」とも断言している。

 突如巻き起こった藤田のトラブルに、ファンは驚きを隠せない様子だ。ネット上には「心配なのはわかるけど、人気に水を差す行為だと思う」「娘の今後を思うなら、事を大げさにしないでほしい」といった声や、「仕事は増えたのに取り分が減るなんて聞いたら、誰だって怒るのでは?」と事務所の対応を批判する声も寄せられている。

 藤田といえば、先日も“ネガティブツイート”の連投が話題を呼んだばかり。彼女はツイッターで「もっとわかってくれてると思ってたな」と意味深につぶやき始め、SNSなどで“思い”を伝えてきたと心境を吐露した。続くツイートで「これ以上求めるのであれば、私は今が全力なので難しいかも。みんなのコメントはずっとみてるよ1つも見逃さず」などと漏らしており、ファンとの距離感に悩む様子をうかがわせている。

 ネガティブツイートに加え、所属事務所とのトラブル報道がファンに与えた衝撃は大きい。過去にも所属事務所と親がトラブルを起こした例はあり、特に有名なのが歌手・鈴木亜美のエピソードだろう。所属事務所社長の脱税事件をきっかけに親が裁判を起こし、契約終了や出演料の開示を求めたという内容だ。結局、鈴木はトラブルが発端となり、一時は芸能活動の休止に追い込まれてしまう。

 また、女優の井上真央が2016年に所属事務所からの独立を報じられた際、「週刊女性PRIME」が彼女の母親について言及した。記事の中で“スポーツ紙記者”が、「彼女の母親はステージママとして有名で、どうも娘の待遇に対して前所属事務所に不満があったそうです」と明かしたのだ。のちに井上は、俳優・岸部一徳の個人事務所に移籍したことが伝えられている。

 藤田のトラブル報道はどのような結末を迎えるのか。これ以上、騒動が拡大しないことを祈ろう。

(文=編集部)

弱い男たちが渋滞する「自己責任社会」時代の男らしさについて

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

藤井達夫さんと田中俊之さん

自己責任論に縛られる男たち

 「勝ち組・負け組」「格差社会」という言葉に象徴されるように、平成から令和にかけて、世代間・個人間の経済格差が拡大していることを肌で感じます。みなさん。不安を感じていませんか? 私は不安です。基本的には呑気に生きているのですが、ふと夜中に「このまま仕事を順調に続けていくことができるのだろうか。年老いたときには、ホームレスになって猫しか友達がいなくなるのでは……」といった不安に苛まれます。

 2019年、「12年勤務して手取り14万。日本終わってますよね」というツイートを晒し上げた堀江貴文氏の「日本が終わってるんじゃなくて、お前が終わってるんだよ」という発言が話題になりました。あー、だとすると、「終わってる人たちで構成されてる日本、やっぱ終わってる」ことになりますね。

 日本は男女の賃金格差が激しい国(※1)であるため、「女性の貧困」という言葉が各種メディアで取り上げられるなど、女性の貧困、シングルマザーの貧困、それに伴う子供の貧困は大きな問題となっています。ですが、だからといって男性なら全員経済的に豊かになれて安心して暮らせる、という時代でもありません。

AbemaTVの恋愛ドラマ『僕だけが17歳の世界で』が秀逸な理由…民放地上波と何が違う?

 民放地上波の連続ドラマが刑事ドラマや医療ドラマばかりになりつつあるなか、意欲作は深夜枠や配信に以降しつつあり、その流れは年々強まっている。

 かつては制作能力の差が大きかったが、昨年話題になったネットフリックスの『全裸監督』を筆頭に、予算、映像、キャスティング面において引けを取らない作品も増えている。

 サイバーエージェントとテレビ朝日が出資するAbemaTVも、精力的にオリジナルコンテンツを制作しているインターネットテレビだ。AbemaTVは『オオカミくんには騙されない』のような恋愛リアリティショーが人気で、10代からの支持がとても高いのが大きな特徴だが、そんな若い視聴者をターゲットにした恋愛ドラマが、2月20日から配信されている『僕だけが17歳の世界で』である。

フジテレビのドラマ制作チームが結集

 物語は、24歳の今野芽衣(飯豊まりえ)が派遣社員として働いていた出版社を不倫が原因でクビになる場面から始まる。会社を辞めて家にこもっていた芽衣は、故郷の街で冬なのに季節外れの桜が咲いているという“奇跡の桜”のニュースを見て、7年ぶりに帰郷する。

 幼馴染で両想いだった染谷航太(佐野勇斗)を17歳のときに亡くしたショックを忘れるために上京した芽衣は、昔のことを思い出しながら桜の前に立つ。そんな芽衣の前に、死んだはずの航太が制服を着た17歳のときの姿で現れる……。

 脚本は『恋ノチカラ』や『トレース~科捜研の男~』(ともにフジテレビ系)を手がけた相沢友子、監督は『世にも奇妙な物語』などフジテレビ系のドラマを多数手がけた元共同テレビの小椋久雄。そして、プロデュースは『恋仲』『好きな人がいること』を手がけた元フジテレビプロデューサーの藤野良太。つまり、フジテレビでドラマをつくっていたチームによってつくられた作品だ。

 作品のトーンは、藤野がかつてプロデュースした恋愛ドラマ『恋仲』に近く、飯豊まりえという実力と華やかさを兼ね備えた若手女優のポテンシャルが見事に引き出されていて、見応えがあるというのが第一印象だ。

 主演の佐野勇斗はスターダストプロモーション所属の男性アーティスト集団・EBiDANのメンバーで、キラキラとしたアイドル的な存在感が航太にぴったり。芸達者な飯豊とのコントラストが、ドラマのモチーフにうまくハマっている。大友花恋、渡辺佑太朗、結木滉星、そして昨年、映画『タロウのバカ』で注目を浴びた16歳のYOSHIといった若手が脇を固めていて、充実したキャスティングとなっている。

 何より、物語の意外性に驚かされた。タイトルから、17歳の少年・航太が同じ人生を何度も繰り返すループモノや、ヒロインの芽衣が過去にタイムスリップして人生をやり直すという、最近はやりのノスタルジックな青春ドラマになるかと思い込んでいたのだが、舞台は現代で、24歳の女性のもとにかつて好きだった17歳の少年が当時の姿のままで現れるというシチュエーションは意外だったのと同時に、ちゃんと現実と向き合っていると感じた。

 第2話では、芽衣のもとに不倫相手だった男が現れ、妻とは別れるからやり直そうと言う。その姿を見ていた航太は「俺の知ってる芽衣は男に遊ばれてヘラヘラ笑ってるような奴じゃなかった」と責めるが、芽衣は「どんな気持ちで7年間過ごしたか、航太にはわかんないよ」と言って、自分の気持ちを航太にぶつける。

 ファンタジックな設定なのに、甘美な過去よりもつらい現実を生きている芽衣の痛々しさのほうが際立って見えるのは、つくり手が若い視聴者に向けて作品をつくろうとしているからだろう。演出も近年の民放ドラマにありがちな説明過多のものではなく、映像で語ろうとしている。脚本、演出、キャスティングにおいて、民放ドラマに引けを取らない作品である。

 その意味では満足の仕上がりなのだが、だからこそ、もう一段上を期待してしまうというのは、贅沢な注文だろうか?

過去のドラマの再生産から脱却できるか

 新しい地図(稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛)のバラエティ『7.2 新しい別の窓』が看板番組になっていることからも明らかなように、AbemaTVはテレビとは違う新しいコンテンツというよりは、今の地上波放送ではつくれなくなってしまった自由度の高いバラエティ番組や、若者向けの学園ドラマを生み出す場所となっている。

 良く言えばネットとテレビのいいとこ取りであり、悪く言えばどっちつかずの中途半端さが常に漂っている。そのため、せっかくインターネットテレビという新大陸でつくっているのに、つくられている番組が過去のテレビ番組の再生産に見えてしまうのが、なんとも歯がゆい。それは『僕だけが17歳の世界で』にも感じることだ。

 現在の民放地上波の状況を考えると、再生産でもできているだけマシではないかと消極的に肯定してしまう自分もいるのだが、やはりインターネットテレビでしかできない新しい表現が見たいのだ。もちろん、これは期待しているがゆえの不満である。

 過去のテレビドラマを再生産するのではなく、AbemaTVという新天地でつくられたことの意味を示すような場所に着地してほしい。そう願っている。

(文=成馬零一/ライター、ドラマ評論家)

新型コロナ、テレワーク(在宅勤務)の見えない罠…なぜ逆に仕事が非効率に?

 新型コロナウイルスの影響で出社制限をする企業が増え、都心はめっきり人影が減りました。一部企業では感染拡大防止のために在宅勤務を進めております。特に外資系企業やIT企業では、もともと在宅勤務に対応する体制が整っており、私のクライアント企業のなかでも、外資系、特に米国系の対応は迅速でいち早く全社在宅勤務に切り替えています。

 私自身も産業医として、海外勤務中の社員や休職中の社員の自宅をつなぐ遠隔産業医面談を3年前から始めていますが、今回の件でその利用範囲も広がり、人事部との打ち合わせにもテレビ会議システムなどを活用しています。またクリニックでの禁煙外来ですが、これはそもそもオンライン診療のため、普段となんら変わりなく、患者様と当方、双方にとって「安全な」診療ができております。この「遠隔での対応」は今まで国の規制や企業のコンプライアンスによりなかなか進まない部分があったのですが、今回をきっかけに加速的に普及するのではないかともいわれています。

 在宅勤務といえば、過酷な通勤はなく、働く女性にとって子育てにも優しく、合理的、私たちの理想、と目に映ります。しかし、実はそこには見えないリスクがあるのです。

 今回はこのリスクについてお伝えし、その解決法のご提案をしようと思います。

在宅勤務のある独身社員の告白

 今日は会議が午後に30分だけであとは事務作業、明日は会議もないので一日中一人で作業です。通勤がないから身体は楽だし、余計なことを言う上司の顔を見なくて良いので、精神的にもずいぶん気楽。必要な時には電話が来るだけで、オフィスにいるときよりも断然仕事に集中できる。でも、

「あれ? そう言えばこの2、3日一歩も外に出ていないかな……」

「スマホの歩数計を見たら、え! 150歩?」

「家の机と椅子、なんか会社のと違って仕事向きじゃなく肩が凝る」

「どうしてだろう、ずっと家にいるとついつい食べてしまう」

などと気づく方も。そして週に1、2回、用があり行く職場、なぜか実はそこでホッとする。こう感じることありませんか?

 在宅勤務は、他の人に邪魔されず仕事に集中できるのですが、完全な巣ごもり状態になりがち。日によっては誰とも会わないどころか、話しもしないまま一日が過ぎ、1週間で一歩も外に出ていないということも。こんな日が数日続き、肉体が疲労しないせいか、夜も眠れなくなり、なんとなく夜更かし、朝も早く起きられなくなってしまった。ダラダラ生活になりかねず、この状態で本当に効率的に仕事ができているのか疑問です。

引きこもりによる生活リズムの乱れ、運動不足に要注意

 私が産業医として、休職後の復職可否判断のためにその社員にお願いすることは、生活記録表の記載と通勤訓練の2つです。生活記録表は、昼夜逆転などがないか等、生活のリズムを確認するため。通勤訓練は会社まで来る、体力、気力の回復を促すため。実は休職明けは、想像以上に体力が低下しているため、「訓練」が必要なのです。在宅勤務も同じで、「いざ、出社」という時に、体力が落ち都会の「過酷な」通勤への適応が困難となるかもしれないのです。

「都会の人は地方の人よりよく歩く」といわれていますが、実際これを示すデータがあります。

 厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」によると、東京・神奈川・大阪などの都市部では1日の歩数平均値が全国平均より多く、成人男性では大阪が8762歩(全国平均7779歩)、成人女性では神奈川が7795歩(同6776歩)となっています。

 実は都会では歩かされるように仕組まれています。通勤電車を利用し、自宅や会社から駅までの移動、乗り換えなどで相当な距離を歩く。一方、車が移動手段である地方では、ほとんど歩かないということなのでしょう。都会人は軟弱なイメージがあるようですが、そんなことはないのです。今後、在宅勤務が増えることで、都会人を「鍛えていた」通勤がなくなり、運動不足に注意が必要となってきます。

普段はストレス発散で健康に良いが、COVID-19が流行する今は避けたい場所とは

 健康のためにジムに通う人が最近は増えていますが今はお勧めしません。閉鎖空間・人口密度が高い状態で運動をすることにより飛沫が飛び、滞留しクラスターとなりえます。以前私は保健所に勤務し結核管理の現場にいましたが、換気が悪く、人との距離の近い密閉空間であるサウナ・カラオケボックスなどが、感染源となりやすいことを経験しました。

 あるメディアが、「COVID-19に勝つために免疫を高めるのが有効」とサウナを勧めていましたが、この閉鎖空間はハイリスクなので、やめたほうが良いでしょう。カラオケボックスも唄う時の飛沫が問題です。韓国の新興宗教で感染が拡大したのも、膝がつくほど近い環境で人々が情熱的に讃美歌を唄っていたのが原因だといわれています。今は熱唱は我慢しましょうね。

何をしてストレスを発散したらいいの?

 外に出ましょう。飛沫は2メートル離れていればほぼ問題はないので、人が密集していないなら外出はまったく問題ありません。散歩やランニングなどがお勧めです。スマホなどにある歩数計を利用して、一日1万歩を目標にするなど良いと思います。ちょっと古いかもしれませんが、ポケモンGOも楽しいかも。自宅であっても軽いストレッチや筋トレは可能ですね、私もゴルフのパターマットを買いました。

 いまや新型コロナウイルスには誰が感染してもおかしくない状況です。あるサービス業の方が、「うちのスタッフもお客様も若い人ばかりで、感染しても軽症で済むのであまり心配していません」と言っていましたが、これは大間違いです。

 お客様の後ろには、ご家族がいます。そのなかには高齢者がいるかもしれません。その方が犠牲にならないよう、我々は最大限の努力をしなくてはならないのです。正しく恐れて、体力維持をしながら在宅勤務を乗り切りましょう。

(文=矢島新子/産業医、山野美容芸術短期大学客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表)

山野美容芸術短期大学客員教授。ドクターズヘルスケア産業医事務所代表。東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。パリ第1大学大学院医療経済学修士、WHO健康都市プロジェクトコンサルタント、保健所勤務などを経て産業医事務所設立。10年にわたる東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの女性外来、産業医として数千人の社員面談の経験より、働く女性のメンタルヘルスに詳しい。著書に『ハイスペック女子の憂鬱』(洋泉社新書)ほか。

東京2020オリンピック・パラリンピック 「動くスポーツピクトグラム」を制作 (コンセプト動画あり)

東京2020組織委は、東京2020スポーツピクトグラムの発展形として、“動くスポーツピクトグラム”(オリンピック:33競技50種類、パラリンピック:22競技23種類)を制作した。
(映像=©Tokyo 2020)

 

スポーツピクトグラムは、1964年東京大会で、世界中から来日する観客に言語を問わずに競技を識別してもらうため、史上初めて誕生した。動くスポーツピクトグラムは、それをさらに発展させ、最もイノベーティブな大会とすべく制作された。
単に各競技の動きを反復させるのではなく、すでに存在する静止画のピクトグラムをダイナミックに表現するため、「出現」と「消失」の動きを静止画の前後に加えることをパターンにしている。
同ピクトグラムは、大会会場や、各競技の中継映像などで使用される予定だ。

 

開発デザイナーの井口皓太氏は「すでにデザインされた躍動感のあるピクトグラムに動きを加えることで、各競技の魅力をさらに美しく伝わりやすく進化させるためにはどうしたらよいか。1年以上かけ、ようやく完成させることができた。これが大会本番を彩り、新たなレガシーとして次大会へ受け継がれ、さまざまな国の映像デザイナーのバトンになることを願う」とコメントした。

 

JRA「16番人気激走」の再現なるか!? 金鯱賞(G2)エポカドーロが岩田望来と新コンビで復活へ!?

 一昨年の皐月賞(G1)勝ち馬・エポカドーロ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)が15日の金鯱賞(G2)で復帰を予定している。同レースには昨年の皐月賞馬サートゥルナーリアも出走を予定しており、新旧皐月賞馬対決に注目が集まる。

 18年の皐月賞(G1)を制し、日本ダービー(G1)では2着に健闘したエポカドーロ。昨年の大阪杯(G1)で10着となって以来、約1年ぶりの復帰レースとなる。

 大阪杯ではレース中に鼻出血を発症し、休養を余儀なくされた。さらに休養中の昨年夏には腸捻転を発症。症状が重いと命にかかわる病だが、早期発見が幸いし、開腹手術により一命を取り留めた。病を乗り越え、ターフを駆ける姿を見られるだけでもファンにとっては喜ばしいことだろう。

 エポカドーロの主戦を務める戸崎圭太騎手はケガで休養中のため、今回は岩田望来騎手との新コンビで金鯱賞に挑むことが発表された。

 岩田望来騎手は藤原厩舎所属の2年目の若手ジョッキーで、「G1・25勝」の岩田康誠騎手を父に持つ。昨年は新人騎手特別賞を受賞、現在リーディング9位の14勝を挙げている。これからの日本競馬を背負う「若手騎手の代表格」だ。

 所属厩舎の管理馬であるエポカドーロには普段から調教で跨っている。そのため主戦騎手不在の今回、岩田望騎手に白羽の矢が立った。これまで重賞レースの騎乗経験はあるものの、G1馬の騎乗は初めての経験。重賞初勝利への大きな後押しとなるだろう。

 普段から調教で跨っている馬との新コンビといえば、先月のフェブラリーS(G1)の長岡禎仁騎手とケイティブレイブのコンビが思い出される。16番人気の最低人気ながら、2着に入る大健闘。普段から調教で心を通じ合わせている「絆」の強さを感じされた。

「ケイティブレイブも昨年のドバイ遠征の際、腸捻転を発症し現地で緊急手術を行っています。その後、浦和記念(G2)で復活の勝利、フェブラリーS・2着の好走をしていることから、エポカドーロにも期待ができるのではないでしょうか。

 また藤原厩舎は今年8勝を挙げており、そのうち5勝は岩田望騎手によるもの。復活を目論むG1馬の鞍上に岩田望騎手を指名したのは、藤原調教師の期待の表れではないでしょうか」(競馬記者)

 名伯楽の期待を背負った岩田望騎手がエポカドーロを復活の勝利へ導き、同期初の重賞制覇を成し遂げられるだろうか。

JRA「暴走」タワーオブロンドンに「あ~」。オーシャンS最終追い切りラストバタバタ……藤沢和雄調教師「抑え切れない」

 3月7日(土)に中山競馬場で開催されるオーシャンS(G3)で1番人気になることも予想されているタワーオブロンドン(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)に不穏な気配が漂っている。

 昨年の秋にスプリンターズS(G1)を勝ち、スプリント王の座についたタワーオブロンドン。今年はここをステップに高松宮記念(G1)に向かい、その後は英国遠征へという壮大過ぎるプランも描かれていた。

この目標のためにも、まずはオーシャンSで王者の威厳を見せることが求められていたのだが、どうやら“黄色信号”が灯っているようだ。

 タワーオブロンドンは4日、C.ルメール騎手を背に美浦Wで併せ馬。ところが気合いが入りすぎたのか抑えがきかず、3角で早々と僚馬を抜き去り、そのまま3馬身先着。6F78秒、ラスト14秒4と少々チグハグなタイムを記録し、藤沢和師も「抑え切れない行きっぷりだったな」と苦笑いを浮かべていたという。

「追い切りを見ていたスタッフたちからも『あ~』と、悲鳴にも落胆にも聞こえる声があがっていたみたいですね。ルメール騎手は『休み明けでフレッシュな分、いつになく走りたがっていた』とかばっていましたけど、本番でも掛からないかと心配になります。

 タワーオブロンドンは新馬戦こそ逃げて勝利していますが、それ以後は中団につけて競馬をすることがほとんど。今回は前哨戦とはいえ、重賞ですし、自身の得意なスタイルで勝負をしないと、不覚を取ってしまうこともあり得るのではないでしょうか?」(競馬誌ライター)

 ”藤沢流”は軽め、馬なりが信条とされるが、今回は度が過ぎる気もしてしまう。ただ、1週前追い切りでは僚馬(古馬OP)と併せられ、馬なりでWコース6F81秒9、ラスト12秒7の好タイムを記録。調子自体は悪くはなさそうだ。

 最終追い切りで、これまであまり見せたことがない一面を露呈させたタワーオブロンドン。本番ではこれまでと変わらぬ走りを見せることができるのだろうか?

パチスロ「ティナ、一撃退社」へ。好感度No.1男……今度はフリーで活躍か!?

 2020年3月1日、パチンコ・パチスロ解析サイトの「一撃」より衝撃的な発表があった。

ティナ」氏が3月末を持って一撃での活動を停止し退社することになった、とのことだ。

 同氏は2013年から一撃の編集部員として活動を開始、「ティナの新台試打解説」「ティナの嫁スロ探し」など出演する動画は常に高視聴数の大活躍であった。

 パチスロ動画界屈指のイケメンでありながら、機種の知識や解説力も右に出るものがおらず、それでいてオタク趣味に全力を注ぐ姿は「好感度No.1男」と言われていた。

 退社後について同氏は自身のTwitterで「今後も業界内で活躍していく予定」「これからも一撃並びにティナをよろしくお願いします」と綴っている。

 これに対して「でちゃう!編集部」のこしあん氏が「つまり、いつでも自分とコラボ動画がやれる?」と質問すると、笑顔(顔文字)のみでリアクションを返していた。

 SNS内でも「フリーになるのでは」や「ヤルヲみたいに移籍する可能性もある」「SEVEN’sTVに行ってほしい」などと噂が飛び交っている。

 同氏は以前、ScoopTVの七瀬なつみさんとの仲が噂されていたことがあり「フリーになって、チェリ男のように彼女とチャンネルを開設するんじゃないか」という噂まであるが、もちろん真偽は確かではない。

 しかしながら名前の上がったチェリ男氏もBASH.TVから退社、フリーランスになって成功を収めているという経緯のある人物。ティナ氏ほどの人気演者ならば同様の道を辿る可能性も少なからずあるだろう。

 退社の理由は明かされていない。一撃もティナ氏も互いを立てた文章を書いているため円満退社だということは伺える。給料や労働環境に不満があったなどではないようだ。

 また、一撃のYouTubeチャンネルでは以前より新台試打動画はティナ氏が担当していたが、2019年10月よりミナト氏が担当する動画が数本配信されている。引き継ぎの意味もあったのかもしれない。

 このミナト氏は以前「パチスロ攻略マガジン」で「早乙女京次」の名義で活躍していた人物である。自身のTwitter旧アカウントで一撃編集部への移籍を発表していた。ティナ氏同様に解説動画の反響は良い。

 ティナ氏退社の穴は大きい。以降はミナト氏が一撃の顔として活躍する形になるのだろうか。今後の一撃チャンネル並びにティナ氏の動向が気になるところだ。 
(文=大松)