数学好きの高度IT人材、これからの就職先は「金融業界」が王道に!?

優れたアルゴリズム開発能力を持つ「高度IT人材」は、今やIT/非ITを問わず企業の成長に欠かせない存在です。本連載では、競技プログラミング界のキーパーソンであるAtCoder社長 高橋直大氏とともに、高度IT人材の育成・採用を考えてきました。

今回は「金融業界」での高度IT人材の活躍に着目。野村ホールディングスの瀧川孝幸氏、野村證券の相澤比氏を訪ね、金融ビジネスにおけるIT技術の役割や、事業成長との関係について聞きます。

前編:金融業界で求められる高度IT人材、「クオンツ」の仕事とは? 

※クオンツ
数学的手法で市場動向分析や金融商品開発を行う専門職
 
瀧川氏、相澤氏、高橋氏のスリーショット
左から野村ホールディングス  瀧川孝幸氏、野村證券 相澤比氏、AtCoder 高橋直大氏

金融ビジネスが求める高度IT人材とは

高橋:金融業界、中でも野村ホールディングスが求めるIT人材とはどんな素養を持つ方でしょうか。

瀧川:クオンツに関していえば、数理的、統計学的なバックグラウンドを持つ人が活躍しています。数理的な素養がある方は基本的にウエルカム。その観点でいうと、数理的な素養を問う色彩が強いAtCoderのような競技プログラミングに慣れ親しんでいる方は大歓迎ですね。

最近でこそ、さまざまな企業でデータサイエンティストを積極的に採用していますが、当社では数理やデータの分析を専門に行うクオンツの採用・育成を30年以上にわたって行っており、国内に限らずロンドン、シンガポール、インドなどさまざまな拠点で多くのメンバーを抱えています。

高橋:競技プログラミングに参加すると、クオンツの業務に良い影響を及ぼすことはありますか?

瀧川:はい、あります。物事を数理的に体系立てて考える経験を積むこと自体が良い影響を及ぼします。金融機関の中でも証券業は特にその傾向が強いのではないでしょうか。

金融機関の中には、証券会社以外にも、銀行や保険会社などさまざまな業種があります。本来、銀行の中核事業は「貸出」であり、四半期ごとに開示される財務情報を見たり、貸出先の担当者とのコミュニケーションで得られるその他の情報を基に、1年なり3年なり、貸し出しを行う期間全体を総じて見た時にその企業が健全といえるかなど企業の分析を行います。生命保険は、分析の対象とする期間が更に長くなり、死亡保険であれば、加入者が死亡するまでの30年、50年といった超長期の人口動態について、人口統計などを使って分析を行います。一方、われわれのような証券会社では、マーケットは日々刻々と動いており、過去に起きたことが二度と起こらないというのもよくあります。そのため、「今マーケットで何が起きているのか」を数理的に説明づけながら、それをアルゴリズムに落とし込み、本当に正しいかどうかを自分で検証しなければなりません。

日々起こっていることを数理的に分析・検証し続けるというのは、数理的に物事を考え抜く経験がない方ですと、つらいと感じがちです。でも、AtCoderのような競技プログラミングコンテストに欠かさず参加するのは、数理的な思考に飢えている方ですよね(笑)。そういった方は、クオンツの適性があると思われます。

瀧川氏

相澤:競技プログラミングによってクオンツの分析能力が身に付くわけではありませんが、数理的な考え方、コーディングスキルなど、基礎力は確実に培われると思います。

どういう処理をしたいのか、そのためにはどうすればよいかを整理し、頭の中にある道具を持ってきてうまく適応する。システムを正確に実装する。これらは、基礎体力をつける筋トレのようなものです。アルゴリズムを理解し、「この局面にはこのアルゴリズムを適用できるのではないか」と考えることは、頭の使い方の訓練になっていると感じます。

高橋:先ほど、国外からもクオンツを採用・育成しているという話がありました。どの国の方が多いのでしょうか。

瀧川:この国の方が有利というような偏りは、特にありません。英語が話せて、優れた数理能力を持つ方なら国籍は問いません。重視するのは個人の力。グローバルで連携を取りながら、多様な人材を採用しています。

高橋:競技プログラミングの世界では、ロシアと中国が強いんです。ロシアは国内でのコンテストが盛んです。中国は、国策のおかげで若年層が多いのが特徴です。というのも、中国で開催しているコンテストの上位約50人は、進学先の大学を選び放題なんです。10歳から入れる競技プログラミング塾もあり、南京で視察したところ1000人もの生徒がいました。国を挙げて、IT人材の育成を推進し、育った人材を優遇しているんですね。他に強いのは、東欧、日本、韓国、台湾です。

相澤:面白いですね。

高橋:AtCoderのレーティングで上位を占めるのは、ロシア人が多いですね。ロシア国内で十分楽しいコンテストがあるのに、さらに日本のAtCoderにも挑戦するわけですから、競技プログラミングに飢えている猛者ばかり(笑)。ちなみにITに強いイメージのあるインドは、実はコンテストではあまり成績が振るいません。ただ、登録人数はとても多いですね。

また、アメリカは時差の影響もあってか、自国内での活動が多い印象があります。アメリカからAtCoderに参加しようとすると、午前4時から始めなければなりませんから。

相澤:確かに、スタート時間が夜遅くなると参加するのがつらいですよね。私も一時は海外のコンテストに参加していましたが、夜遅く参加するのでつらくて。その意味でも、日本にAtCoderがあるのは大変ありがたいです。

競技プログラミング愛好者にも注目してほしい、金融ビジネスの面白さ

高橋:相澤さんのようなクオンツが在籍することで、証券の事業にもたらすインパクトについてお聞かせください。

瀧川:データ分析を重視する金融ビジネスにおいて、誰も考えないようなアイデアを生み出すには数理的な思考能力と、そのアイデアに正当性があるかを検証するためにアイデアをアルゴリズムに落とす必要があり、プログラミングスキルが重要となります。数理的な思考能力とプログラミングスキルを有するクオンツは、これからも金融機関における競争力の源泉といえるのではないでしょうか。

相澤:金融ビジネスは競争が激しく、なおかつデータや数理モデルに大きく依拠しています。そういう特性があるがゆえに、クオンツのような専門職でなくても数理的な能力が求められます。例えばデリバティブを販売するセールス担当者と「今のマーケット状況なら、モデルはこういう振る舞いをするからこういう価格になります」と数理モデルについて話すこともありますし、トレーダー自身がマーケット分析、リスク分析をしてコードを書くこともあります。

ポジションによって比重は異なりますが、どの立場でも数理的な能力、場合によってはコーディングスキルを使い、業務に当たっています。当社においては、クオンツに限らず数理的人材がビジネスを回しているといえます。

相澤氏

瀧川:会社によっては、データ分析やモデル開発のスペシャリストは社内の片隅に追いやられ、細々と仕事をしているというケースもあるそうです。しかし当社では、長年にわたってクオンツが活躍し続けてきた歴史があり、社内で最も役職の高いマネージング・ディレクターを務めるクオンツも多数在籍しています。そうした側面からも、数理的な思考能力を駆使してさまざまな金融サービス、ソリューションを生み出しているクオンツが、当社の中核として位置付けられていることがお分かりいただけるかと思います。

高橋:数理的思考はもちろんですが、アルゴリズムを理解する能力、プログラミングスキルも御社の事業にとって有益でしょうか。

相澤:非常に有益です。数理モデルを実際に用いる際には、システムへの実装が不可欠です。アルゴリズム的な処理、コーディングが欠かせません。

瀧川:金融業は製造業のように、商品を手に取って確認できるようなものでもありませんので、曖昧なイメージをお持ちかもしれませんが、実は数字で白黒はっきりした世界。分析対象がもともとは曖昧だからこそ、数理的思考能力とプログラミング能力によってそれを具現化できるスキルを持つ方を求めています。

高橋:実は金融業界については門外漢で、アルゴリズム取引くらいしか思い浮かばなかったんです。「アルゴリズム取引があるから、金融業界にはアルゴリズムが必要なんでしょう?」というレベルで、考えが止まっていました。

でも、お話を聞く限りでは、アルゴリズムの塊のような企業ですね。IT系エンジニアとしてシステム開発に携わるよりも、よっぽどアルゴリズムを考える会社だなという印象を受けました。お二人のお話を聞くととても楽しそうで、僕もクオンツとして働きたいと思ったほど(笑)。

競技プログラミングの参加者は、IT系企業、特にウェブやゲームの制作会社を目指す方が多いんですが、金融業界に進むのが王道になっても、おかしくないのではないかと思いました。

競技プログラミングの参加者に、金融業界の楽しさを伝えたいし、「数学なんてビジネスの役に立たないでしょう?」と思っている世間の方々にも、「こういう場面で役立っているんですよ」と伝えなければならないと改めて思いました。今日は、ありがとうございました。

高橋氏

安倍首相がコロナ医療危機を無視し「病院のベッド数削減」政策の維持を宣言! しかも削減するため予算644億円を投入

 本日、新型コロナの緊急経済対策を盛り込んだ2020年度補正予算案が参院本会議で可決、成立した。本サイトでは繰り返しお伝えしてきたが、安倍政権はこの補正予算案のなかで、新型コロナ収束後に実施するという観光・飲食などへの消費喚起策「Go Toキャンペーン」に1兆6794億円を...

「だいじょうぶ。未来は元気だよ。」 ドラえもん、外出自粛のGWに向けメッセージ

藤子・F・不二雄プロと藤子・F・不二雄ミュージアム(藤子ミュージアム)は4月29日、ドラえもんと共に「STAY HOME」プロジェクトを開始し、同日の朝日新聞朝刊にドラえもんからのメッセージを掲載した。

ドラえもんからのメッセージ
メッセージは、英語、中国語、タイ語、韓国語、ヒンディー語、インドネシア語、アラビア語の7カ国語に訳し、ドラえもんのSNSアカウントなどを通じて海外へも発信する。

これまでも、ドラえもん公式サイト「ドラえもんチャンネル」で、外出自粛中の時間を少しでも楽しく過ごしてもらおうと、ドラえもんの「STAY HOME」特別かべがみのプレゼントや、テレワークが楽しくなるビデオ会議用かべがみの配布(https://dora-world.com/contents/1405)、「ドラえもん」のまんがの無料公開などに取り組んできたが、今回、これまでに経験のない外出自粛のゴールデンウイークに向け、不安やストレスを少しでも和らげることはできないかと、メッセージ広告の発信を決めたという。

ドラえもん TAKE OUT
ドラえもん「配達ありがとうございます。」HERE!
ドラえもん「配達ありがとうございます。」TAHNK YOU!

また、営業自粛で飲食のテイクアウトや、デリバリー需要の増加、ネットショッピングによる宅配需要が増えていることに鑑み、飲食店、配達員に感謝の気持ちを伝えるオリジナル応援ポスターのダウンロード配布も開始した。

ドラえもん05
ドラえもん06

そして、藤子ミュージアムでは、開館を待ち望む声に応え、「ミュージアム オリジナルかべがみ」を用意。ビデオ会議等で、まるでミュージアムにいて会話をしているような気分になれるもので、ドラえもんの名言も添えられている。
同プロジェクトでは、今後も「STAYHOME」をテーマに、ドラえもんとその仲間たちにできることを発信していきたいとしている。

「STAY HOME」プロジェクト:https://dora-world.com/stayhome
藤子ミュージアム公式HP:http://fujiko-museum.com/

これでなぜ総理待望論? 橋下徹のコロナをめぐる言動の無責任とゴマカシ! 「家で寝とけ」と検査求める声を封じながら自分は検査…

 新型コロナウイルスをめぐる無策・無能・国民軽視極まりない悪対応で、安倍政権の酷さにほとんど国民が気がついたなか、 “あの人”に「総理大望論」がもちあがっているという。“維新の生みの親”で元大阪市長の橋下徹だ。  たとえば「PRESIDENT online」は「これが対コ...

安倍首相が共産党・志位の「文化芸術の自粛補償」も立憲・枝野の「学生支援」も全部拒否、“Go Toに1兆7千億円”補正予算ゴリ押し! 

 本気で国民を見殺しにする気なのか──。全品回収騒ぎとなっている「アベノマスク」費用466億円のうち233億円を計上した2020年度補正予算案が、本日、衆院で可決・通過。野党が先送りを要求していた、新型コロナ収束後に実施するという「Go Toキャンペーン」に1兆6794億円...

アベノマスク“隠されていた1社”にさらなる疑惑! 安倍首相は逆ギレ、自分のマスクの有効性強弁も「漏れ率100%」の悲惨な実験結果

 「アベノマスク」をめぐり、政府が頑なに公表しなかった妊婦向け布マスクの受注業者の1社が「株式会社ユースビオ」という会社であることが昨日ようやく公表されたが、それがさらなる疑念を生んでいる。  このユースビオの社長に取材をおこなったメディアは「癒着は一切ない」「癒着の噂全...

岡村隆史「コロナでかわいい人が風俗嬢」の性的搾取歓迎発言でニッポン放送が謝罪も本人スルー! それでも岡村を批判しないテレビ

 ナインティナインの岡村隆史がラジオ番組で「コロナが明けたらかわいい人が風俗嬢やります」などと発言した問題。きのう、この番組を放送していたニッポン放送が会社として謝罪を発表した。 〈4月23日(木)深夜に生放送の「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」において、...

特別番組『J-WAVE SPECIAL SHORT SHORT』放送決定 高崎卓馬氏による短編を豪華出演者が朗読で紡ぐ

J-WAVE(81.3FM)は、5月4日(月・祝)18:00~20:55に、特別番組『J-WAVE SPECIAL SHORT SHORT』を放送する。この番組は、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い全編リモートで制作。架空のバー「SHORT SHORT」を舞台に、岸井ゆきのさん、江口のりこさん、黒木華さん、古舘寛治さんら豪華出演者がクリエイティブディレクターの高崎卓馬氏(電通)による短編を朗読で紡いでいく。さらに、佐藤健さんの語りによるショートショートでは、岸田繁さん(くるり)が音楽を担当。番組のラストには、黒木華さん、原田郁子さん(クラムボン)によるリモートトークも展開する。

特別番組『J-WAVE SPECIAL SHORT SHORT』


同企画を推進する高崎氏は、「昨今、エンターテインメント業界も大変苦しい状況で、俳優、アーティストだけでなく、ライブのスタッフら多くの人たちに多大な影響がでている。そして、それがいつまで続くのかという不安が大きい。
そうした中、仲間たちとの会話から、ラジオ番組・ドラマなら、リモートでつくれる。質を落とすことなくつくれる。こういう状況だからこそ、今までやってこなかったことができる、と同番組にチャレンジすることにした。
新しい仕事のスタイルとして、その種とするべく何かをつくりださなければ、という思いを強くした。今回実施したリモートでの収録方法など、ひとつの経験・チャレンジとしてできるだけ多くの人に共有したい」と話している。

番組HPより

都会の片隅のそのバーは、とにかくわかりにくい場所にあった。
バーテンダーがひとり。
そして風変わりな客がひとり。

客は自分のことを作家だといった。
バーテンダーはちょっとめんどくさい客だなと思った。

豪華なキャストとリモートな夜にお贈りする奇妙な短編たち。

番組概要

放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:J-WAVE SPECIAL SHORT SHORT
放送日時:5月4日(月・祝)18:00~20:55
出演(敬称略):岸井ゆきの/江口のりこ/黒木華/古舘寛治/小林顕作/浅野千鶴/三枝貴志/高月颯太/根本拓洋/高崎卓馬
 佐藤健/岸田繁(くるり)/原田郁子(クラムボン)
協力:株式会社ギークピクチュアズ 小澤祐治 直井莉子/株式会社スプーン/綾城重理人(SOUND DESINER)
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20200504_sp/

電通クリエイティブディレクター高崎卓馬氏
高崎卓馬氏

JRA天皇賞・春(G1)フィエールマン「丸裸」同然!? 「21万馬券」高松宮記念が“簡単”に獲れた裏舞台

 競馬というものは、「全体の賭け金」を「的中者が山分け」する、いわば全国に何万人といる馬券購入者同士による「情報戦」である。

 今週3日に開催される天皇賞・春(G1)のようなビッグレースになれば、毎回100億円を超える(注・昨年の天皇賞・春は約192億円の売上だった)資金が投入され、主催のJRAが控除率を引いた後、それを「限られた的中者」だけが“特権”として山分けするのだ。

 そんな競馬の「勝ち組」になる方法は、実は至って単純だ。

 馬券的中につながる「絶対的信頼を置ける関係者の本音」を正確に入手し、全国に何万人といる馬券購入者同士の「情報戦」さえ制すことができれば、おのずと誰でも「勝ち組」になれるというわけだ。繰り返すが、競馬は情報戦なのである。

 しかし、そんな「絶対的信頼を置ける関係者の本音」を、競馬界に何のコネクションもない一般の競馬ファンが独自に入手することは極めて難しい。いや、そんな彼らが頼りにしている競馬新聞やネットニュースでさえ、「本当に正確な情報」を手にすることは困難だ。

 逆にだからこそ馬券が、いとも簡単に荒れるのである。

 そんな中、一般の競馬ファンが簡単には入手できない「関係者の本音」を手軽に手にできるチャンスがある。「競馬予想の神様」と呼ばれた大川慶次郎氏が設立した『ホースメン会議』が、今週の天皇賞・春で「一般への情報公開」に踏み切るというのだ。

 来年で創業40年の節目を迎えるホースメン会議は、これまで数々の伝説的な的中実績を残してきた「情報戦」の絶対的王者だ。「本当に正確な情報」を手にすることができれば、一体どこまで「簡単に勝てる」のか――。

 三連単21万馬券と大荒れだった今年の高松宮記念(G1)を例に挙げてみる。

 このレースを勝ったモズスーパーフレアは前哨戦で4着、8着と2連敗。昨年の高松宮記念では2番人気に推されながら15着大敗と、“表面上”は9番人気が妥当な評価に見える。

 しかし陣営の内情、つまりは「関係者の本音」はまったく違ったというから驚きだ。

 関係者曰く、昨年の大敗はひとえにレース間隔を詰めすぎた、いわばイケイケの状態だったことに尽きるという。実際に昨年のモズスーパーフレアは年明けから2連勝中とノリに乗っていた。だが、それが災いし、本番を迎えるころにはピークアウトしていたのだ。

 陣営は、昨年の反省を踏まえ「前哨戦の結果よりも、ずっと『高松宮記念をどうやったら勝てるか』を考えてきた」と狙い澄ましての出走だった。実際に中1週の強行軍だった昨年とは異なり、今年は約2カ月ぶりという、ゆったりしたローテーション。レースには敗れていたが「展開や馬場を考えれば悲観する内容ではなく、むしろ評価できる」とプラスを強調。とても9番人気の“伏兵”を出走させるムードではなかったという。

 蓋を開けてみれば、陣営の思惑がハマり見事優勝。だが、冷静に結果を振り返れば、昨年のスプリンターズS(G1)2着馬が勝っただけ。これらの内情を知る人間からすれば、順当な結果だったということだ。

 また、このレースを語る上でもう1頭忘れてはならないのが、1位入線したものの4着降着となったクリノガウディーだ。

 15番人気という完全にノーマークの存在で、本馬を本命視する声は皆無……メディアからも、ほとんど“無視”された状態で、一般のファンが得られる情報も限られていた。

 しかし、実は陣営は「デキは絶好」と大きな自信を持っていた。前哨戦の惨敗に関しても「前に壁を作らなかったことで掛かりっ放し。あれでは最後まで保つはずがない」と若手の森裕太朗騎手の騎乗をバッサリ。本番はベテランの和田竜二騎手を迎える“非常の決断”となったが、それだけ悔いの残る敗戦だったということだ。

 そこからは「あの感じなら1200mは、むしろ合う」「左回りも走りがスムーズなので楽しみ」「掻き込むような走法だから道悪になってもこなせる」と好材料のオンパレード。もしこれら情報が、大きく報道されていれば、クリノガウディーが18頭中の15番人気に甘んじることはなかったはずだ。

 残念ながら結果は1位入線の4着降着となったが、仮にこの馬が1着であれば、三連単は176万馬券という歴史的大波乱になっていた。逆に176万馬券がスルリと零れて頭を抱えたのは、これらの内情を余すことなく知っていた「競馬の勝ち組」だったのだろう。

 これだけを見ても「関係者の本音」を知っているか、そうでないかで天と地の差があったことが窺える。

 もし当時、これらの内情を知っていれば誰もが、モズスーパーフレアやクリノガウディーを馬券に加えることができたのではないだろうか――。2着が2番人気、3着が4番人気だったことを鑑みれば、高松宮記念の21万馬券は「難なく獲れた馬券」だった。

 これらは、あくまで今回特別に公開された一例だ。競馬予想の勝敗を左右する「関係者の本音」が入手できれば、誰でも簡単に馬券で勝つことができると理解していただいただろうか。

 そして、その代表的な実例こそが、今週の天皇賞・春で特別に情報公開を行う『ホースメン会議』なのだ。

『ホースメン会議』は、やはり9番人気のアルアインが激走した昨年の大阪杯でも、三連単9万馬券を難なく的中。また今週の天皇賞・春に至っては「ここ数年間、毎年的中を続けている」鉄板級の得意レースだという。

 特に大本命となるフィエールマンに関しては、2年前の菊花賞(G1)から本命に挙げて10万馬券を的中させるなど、完全に掌握。昨年の天皇賞・春も当然的中させており、大量の関係者情報を元に“丸裸”も同然といった状況だ。

 今回も、メディア等で公にならない「裏ネタ」を入手しており、高配当のカギとなる「お宝馬穴馬3頭」を含めた天皇賞・春の買い目を「無料公開」するとのことだ。

 さらに万が一、結果が出なければ貴重な情報を日本ダービー(G1)までの4週間【1日1鞍の渾身予想】として、こちらも無料で公開されるという。はっきり言って『ホースメン会議』にとっては何のメリットもないように思えるが、逆に言えば、それだけ天皇賞・春に対して絶対的な自信があるということなのだろう。

 最後になるが、競馬は「関係者の本音」を知っているか、知っていないかの情報戦だ。「馬券的中につながる正確な情報」を得ている者はトータルでずっと勝ち続けるし、得られない者はずっと負け続ける。これが競馬における1つの真実ではないだろうか。

「勝ち組」への扉を開くために『ホースメン会議』の利用は、またとないチャンスと言えるだろう。

CLICK→【無料公開!天皇賞・春の勝負買い目と穴馬3頭】ホースメン会議

※本稿はPR記事です。

コロナ感染者受け入れの「アパホテル」元谷代表と安倍首相の“親密すぎる関係”

 政府は新型コロナウイルスの感染者拡大で、病床が足りず医療崩壊が起こりつつある状況を打開するため、軽症者はホテルなどで受け入れるよう都道府県に体制づくりを求めた。

 これを受けて全国でホテルを本格的に確保する取り組みが始まった。

 厚労省は地域の医師会など民間が協力する体制をつくる。指針では関連業者に対し、(1)連絡調整を担う責任者の選定、(2)協議体の設置、(3)従業員の指導の徹底を求めた。清掃の際には目の防護具や医療用のサージカルマスクの着用を義務付けた。ホテルには複数の民間業者が出入りするため、情報共有を怠ると、使われる前のシーツなどに触ってしまうことになりかねない。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では運用の誤りが感染爆発につながったとの指摘がある。軽症者を受け入れるホテルがクラスター(感染者の集団)発生の端緒にならないよう、万全な防止策を取る。

安倍首相からの軽症者の受け入れ打診を全面的に受け入れ

 アパホテル元谷芙美子社長(72)は4月6日、フジテレビ系の『直撃LIVE グッディ!』に生出演。政府から新型コロナウイルスの軽症の感染者を受け入れるよう打診を受け、全面的に受け入れると表明した。「日本最大のホテルチェーンとしてお力になりたい、お役に立ちたいという一心でございます」と説明。1棟貸しが前提で東京で3000室、大阪は1500室、名古屋350室、合計で5000室未満を提供できる準備ができているとした。

 元谷社長は「風評被害は受けております。キャンセルもございます」と苦しい胸の内も明かしたが、従業員からは賛同を得たという。「誰一人として社長の判断に反対する者がなく、この国難にあたり一致団結して乗り切りたい。今は大変ですけど、収まった先には、10年後、アパホテルが良い役割を果たしたという評価をいただけるよう頑張ります」と語った。

 アパホテル&リゾーツは4月10日、横浜市・みなとみらいの「アパホテル&リゾート・横浜ベイタワー」(2311室)と、さいたま市・大宮の「アパホテル・さいたま新都心駅北」(223室)をまるごと貸し出すと発表した。貸し出し期間はいずれも8月末日までを予定している。

 元谷社長は、派手な帽子や服でメディアに大量に露出して有名社長になった。夫はアパグループ代表の元谷外志雄氏(76)。安倍晋三首相の応援団「安晋会」の副会長でもある。ジャーナリストの田崎史郎氏が4月6日放送の『ひるおび!』(TBS)で、「安倍総理がアパホテルの経営陣に電話して、お願いしますと直談判」したと舞台裏を明らかにした。

「憲法に緊急事態条項を入れろ」と提言

 安倍首相と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が3月24日、電話会談して、東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まった。アパホテルは「五輪期間中に宿泊する、返金不可のプランを予約した顧客がキャンセルを申し出た場合、全額払い戻す」と発表した。元谷外志雄氏は20年3月28日付「zakzak」の記事で次のように持論を展開している。

<集団感染が発生したクルーズ船の対応に、自衛隊員が1カ月投入(延べ約2700人)されたが、一人の感染者も出なかった。自衛隊は対NBC兵器(核兵器・生物兵器・化学兵器)専門部隊を持つなど、日ごろから高度の防疫訓練をしていた。国民の命を守るには、緊急事態への備えが必要だ。安倍首相は憲法を改正して「第9条への自衛隊明記」を掲げているが、世界各国の憲法にある「緊急事態条項」も入れるべきだ>

田母神俊雄航空幕僚長更迭事件で脚光を浴びる

 元谷外志雄氏は1962年、石川県立小松高校を卒業し、小松信用金庫(現・北陸信用金庫)に入庫。並行して慶應義塾大学経済学部通信教育課程に通う。北陸を拠点に置く金融機関の労働組合の会合で、福井信用金庫に勤務していた芙美子氏と知りあい、70年に結婚。71年、外志雄氏は信金を辞め、注文住宅販売会社・信金開発株式会社(のちアパ株式会社)を創業。その後、マンションやホテル、レストラン事業などを中核とする14の企業から成るグループを形成した。この間、芙美子氏はグループの広告塔として活躍した。グループを統括するアパグループの社長の一志氏(49)は長男、アパホテル専務の拓氏(44)が次男。それぞれが外志雄氏、芙美子氏の後継者だ。

 外志雄氏は田母神俊雄航空幕僚長更迭事件で全国に名を轟かせた。アパグループは2008年、第1回「真の近現代史観」懸賞論文を募集した。航空幕僚長の田母神俊雄氏の「日本は侵略国家であったのか」が最優秀藤誠志賞を受賞した。藤誠志は外志雄氏のペンネーム。同論文は政府見解と異なる主張であると国会などで問題視され、田母神氏は幕僚長を更迭され、当時、大騒ぎになった。

 外志雄氏は安倍首相を支援する応援団「安晋会」副会長を務め、憲法改正の論陣を張る。トランプ米大統領が誕生した際、外志雄氏は片山さつき参議院議員ととあるメディアで対談。こんなやり取りがあった。

<片山 代表は日本の保守のオピニオンリーダーのお一人であり、安倍首相のビッグサポータとして知られていらっしゃいますから。

元谷 私は安倍首相と考えが近いというだけです。韓国で問題になっているように安倍首相に入れ知恵をしたわけではありません(笑)>

南京大虐殺を否定する自著をホテルの客室に置く

 外志雄代表は2月20日、神戸市内で開いた「アパホテル神戸三宮駅前」開業の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大による事業への影響に触れた。東京都内で客室の単価が下落していることを明らかにし、旅行や外出に対する自粛ムードの広がりを懸念。「新型ウイルスに関する連日の報道が風評被害をもたらし、(アパホテルが)最大の風評被害者だ」とマスコミを批判した。

 ホテル業界では中国人の訪日客の比率が高い大阪や京都のホテルが大打撃を受けた。しかし、アパホテルは客室に『本当の日本の歴史 理論近現代史学』を置いている。自ら編集長を務める月刊誌「アップルタウン」にペンネームで社外時評を連載したものをまとめた本で英語訳も付いている。この書籍は「南京大虐殺を否定する内容だ」として中国のネット上で大炎上した。17年、東京五輪期間中も同書を撤去しないと明言。中国と韓国の世論は強く反発し、以来、中国人と韓国人の利用客は減ったという。

 アパグループの19年11月期の連結決算の売上高は1371億円(前期比2.3%増)、営業利益359億円(同5.2%減)、純利益は211億円(10.4%減)と増収・減益だった。利用者数は2617万人だ。9月20日に日本最大級のアパホテル&リゾート・横浜ベイタワーをオープンしたほか、新しいホテルを開業した結果、増収になったが、開業費用や先行投資負担で減益となった。20年11月期には29のホテル、6890室の開業を予定している。

 アパグループは、パートナーホテルや設計中を含め、618ホテル、9万8174室を展開する全国最大のアパホテルネットワークを展開している。

東京都が東横インを借り上げ、移送を開始したのが始まり

 新型コロナウイルスの軽症、無症状の患者のホテルへの移送は4月7日、東京都の「東横イン東京駅新大橋前」(200室)から始まった。東横インは福岡県北九州市の「東横イン北九州空港」、愛知県安城市の「東横イン三河安城駅新幹線南口1」、奈良県奈良市の「東横イン奈良新大宮駅前」、石川県金沢市の「東横イン金沢兼六園香林坊」などを1棟貸しする。

 楽天の三木谷浩史会長兼社長は個人で所有するホテルを大阪府に無償提供する。臨時休業中のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)に隣接する「ザ・パークフロントホテル・アット・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(598室)である。吉村洋文・大阪府知事は自身のツイッターで「三木谷会長から直接、提供の提案を受けた。お気持ちに感謝」と書き込んだ。各社、各経営者は“ポストコロナ”をにらみ、虚々実々の駆け引きを繰り広げている。

各自治体の借り上げ状況

 各自治体によるコロナ軽症者を受け入れるためのホテル借り上げの公表が相次いでいる。東京都は、東京・港区の「東京虎ノ門東急REIホテル」(旧・新橋愛宕山東急REIホテル)と「品川プリンスホテル」のイーストタワー。品川プリンスホテルの借り上げで920室を確保。入院を経ずに軽症者や無症状の人を受け入れる取り組みを始めた。

 大阪府は大阪市の「スーパーホテル大阪天然温泉」。兵庫県は姫路市の「ホテルリブマックス姫路市役所前」。京都府は、京都市にある地方共済組合の宿泊所である「御所西京都平安ホテル」。宮城県は仙台市の「La楽リゾートホテル グリーングリーン」。福岡県は福岡市の「博多グリーンホテル2号館」。JTBは契約施設の提供を表明した。

(文=編集部)