新型コロナウイルス感染拡大で本領発揮した「平時のメッセージ」

全国各地の未来ある中小企業を発掘すべく、「Forbes JAPAN」と電通が立ち上げたプロジェクト、その名もスモール・ジャイアンツアワード。前回に続き、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春氏による寄稿をお届けします。

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新型コロナウイルス感染による非常事態で、スモール・ジャイアンツ受賞企業が予想外の反響を呼び、問い合わせが殺到したケースが複数ある。

代表的な二社を紹介したい。一社は2018年に第1回目のグランプリを受賞したIoTウエアラブルのミツフジ。自社独自の銀メッキ繊維と医療用繊維により抗菌機能を持つ衛生マスク「hamon AGマスク」を開発。「50回以上繰り返し洗濯・使用が可能」という点が話題となり、3月に発表するや注文が殺到した。

ミツフジが開発した、銀メッキ繊維と医療用繊維により抗菌機能を持つ「hamon AGマスク」

もう一社は2018年の部門賞カッティングエッジ賞で次点となった大分県のエネフォレストである。同社が2006年に開発した空気環境対策のための紫外線照射殺菌装置「エアロシールド」だ。社長の木原寿彦氏は昨年発足した「STOP感染症2020戦略会議(座長・賀来満夫東北大学教授)」にも委員として参加している。

現在、エアロシールドは「毎日、今この瞬間も日本のどこかで設置されている状態」といい、問い合わせが絶えないという。

エネフォレストの主力製品・紫外線照射殺菌装置「エアロシールド」

もちろん両社ともこの非常事態を想定していたわけではない。危機のときに企業の存在意義を発揮できたのは、むしろ「平時の経営」に学ぶべき点がある。エアロシールドは創業当初には一台も売れない時期すらあった。ミツフジも普段はマスクを製造している会社ではない。

危機で強みを発揮できたのはなぜか。平時の姿勢について見てみよう。

人はすぐに「自分ごと化」できない

「エアロシールド」の開発着手は2006年とかなり時間を遡る。木原氏の父親である電気技術者の木原倫文氏が製品の開発に成功。当時、セブンイレブンジャパンに勤務していた木原氏が実家に呼び戻されて販売ルートを開拓することになった。寿彦氏が話す。

「この製品を開発するきっかけは、祖父が入所していた高齢者施設で肺炎が相次ぎ、亡くなってしまう方が続いたからです。施設内の空気を測定すると、肺炎を引き起こす浮遊菌が多く検出され、空気環境を改善しないと救える命も救えなくなると危機感を感じました」

エアロシールドは室内の高さ2.1メートル以上の壁面や天井に設置し、紫外線を水平に照射することで室内上部に紫外線の層を形成する。室内の空気は自然対流するため、紫外線の照射エリアを通過した空気が殺菌されるという仕組みである。紫外線が下方照射しない仕組みなので、紫外線による人体への影響はない。これはCDC(米国疾病対策センター)のガイドラインでも有効な空気清浄法として推奨されているUVGI(紫外線照射による殺菌)という方法だ。高い評価を受けた装置なのだが、話はそう簡単に進まない――。

「展示会でブースに立ち寄りいただいたある医療関係者から『うちはパフォーマンス的に何か設置しておくだけでいいから』という声を聞きました。つまり、見せかけでいいというのです。これはショックでした。自分の親や大切な人が過ごす空間と考えたら、こんなことは言えないと思います。感染対策への当事者意識が希薄で、当社の製品を売る以前にこういう方々の意識を変えることが大事だと思いました」

エネフォレストは社長の木原氏がトップ営業を行い、少数精鋭の体制で事業を継続してきた。入社10年目の社員、藤澤美江氏が言う。「私も社長に同行して営業の仕事を手伝うことがありますが、この仕事は関われば関わるほど感染対策は重要なテーマで、その重要性を伝えなければならないと思うようになりました。ただ、お金をかけて広告を出しても伝わらないことは分かっていました。出会った方々一人ひとりに丁寧に伝えるしかない。そう思えたのです」

画期的な製品ではあったが、組織を拡大せず、地道に感染対策の啓蒙活動を続けたという。

しかし、2016年、同社は九州ヘルスケア産業推進協議会が行う第三回「ヘルスケア産業づくり」貢献大賞の大賞を受賞した。さらに、ベンチャー企業のピッチイベントなどでも注目を集めるようになった。

「会う人会う人、『資金はどうされていますか?』と聞かれるようになりました」と、木原氏は言う。エクイティ・ファイナンスの話が多数舞い込んできたのである。資金繰りでは悩むことが多かったので、「乗っかれば楽になるかな」と思うこともあった。

ただ、前出の藤澤氏はこう振り返る。「出資の話を吟味しながら、社長が悩んでいる姿をずっと見てきました」と。

木原氏が考えたのは、自社の事業の本質は何なのか、ということだった。同氏はこう言う。

「パートナーとして組むべき相手がいるとしたら、本気でこの市場をつくっていこうと思っている圧倒的に強い事業会社でなければならないのです」

赤字でも資金調達で事業を一気に拡大させるベンチャー企業は多い。しかし、「事業拡大が目的ではない」と彼は判断。エクイティ・ファイナンスの話はすべて断ってしまうのである。感染対策への意識が変わらないまま企業規模を大きくすれば、事業の本質がぶれると思えたのだ。

その後、顧客は徐々に拡大していった。介護施設に限らず、医療施設、保育園、病児保育施設、放課後児童クラブ、窓を開けて空気の入れ替えができないさまざまな場所(コールセンター、放送局、飲食チェーン、コワーキングスペース)……。そうして2017年、債務超過から脱したのである。

世に価値があるものは数多あれど、問題はその価値を人間は見ようとしないことだ。特に「平時」は「今、見る必要はない」という心理が邪魔をする。よって、商品やサービスの機能を丁寧に説明しても、あまり効果がない。

「聞く」ことで細部が詰められコンセプトは磨きを増し、伝わりやすくなる。冒頭で紹介したミツフジも「聞く」ことで、「自分ごと化できるコンセプト」を打ち出していく。

エネフォレスト社長・木原寿彦氏
写真=佐々木信行

ウエアラブルIoT企業がマスク製造に着手できた理由

ミツフジは1956年に京都府城陽市で創業した繊維業の会社である。

第2回の冒頭でも紹介したが、2014年に三寺歩氏が跡を継ぐために東京の会社を辞めて戻ってきた時はすでに倒産寸前で、工場やオフィスはなくなっていた。しかし、導電性の高い銀メッキ繊維と社内に伝わる独自の織りによって、ウエアラブルIoT企業に変身。生体データを正確に取得・数値化できる「hamon」を製造販売し、今ではグローバル企業である。

業態を変身させるきっかけになったのは、やはり「聞く」という行為だ。

同社の武器である銀メッキ繊維は、消臭靴下などの抗菌防臭に使用されていた。これを少量ながら購入する複数の電機メーカーがあった。売り上げが小さいのでミツフジ社内で気に留める者はいなかったが、社長に就任した三寺氏が一社一社訪ねて歩いた。「何に使われているのですか?」と。これら電機メーカーが着目していたのは、銀メッキ繊維の導電性だった。これが、ウエアラブルIoTへの発想へと飛躍した。

そしてhamonのコンセプトとして打ち出された言葉が、「生体情報で、人間の未知を編みとく」である。人は自分のことは意外に見えていない。生体データを見えるようにすることで、自分を守るための「未来の予知」に使ってほしいというメッセージだ。

実際、2015年にヨーロッパの医療会社は「てんかんの予知」を実現させるため、ミツフジの銀メッキ繊維を選んで共同開発を行っている。

ミツフジは福島県川俣町に工場を新設。川俣町は県内でも人口減少率が高く、福島第一原発事故で避難区域に指定された時期がある。農業は風評被害にさらされていた。同社は工場設立の経緯をこう言っている。

「工場の場所を探していた時に行政から紹介を受けました。川俣町はもともと絹産業で栄えた繊維産地でもあり、東日本大震災により甚大な被害を受けた場所でもあります。ミツフジも西陣織の帯工場を祖業としており、川俣町の繊維の復興の一助になればと思いました」

この復興のシンボルとなる工場で、衛生マスク「hamon AGマスク」の開発製造が始まった。

なぜマスクだったのか。同社はこう答える。

「1月末~2月中旬くらいに複数の法人のお客さまからマスクを作れないかという打診が来始め、非常にひっ迫した状況であることを理解し、試作開発を始めました。弊社はあくまでウェアラブル製品の開発を行う企業ですが、お客様がお困りになられている現状を伺い、自分たちの技術を用いてできる限りのご対応をしたいと考えたのがきっかけです」

ミツフジもエネフォレストも、平時に顧客に訴えていたメッセージが、危機の時に効果を表したといえるだろう。会社が訴え続けていることは一体、何だろうか? そこを自問自答することが、顧客の助けとなり、困った時に「頼れる企業」として真っ先に思い出してもらえる。この信頼こそが企業価値となる。

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安倍応援団・つるの剛士がこの状況で「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」 ならば首相が本当に疲れるほど働いていたか徹底検証

 毎日新聞につづき朝日新聞の世論調査でも内閣支持率が20%台に突入し、いよいよ「危険水域」に足を踏み入れた安倍政権。新型コロナ対応の後手ぶりはもちろん、そこに黒川弘務・前東京高検検事長の問題が噴出したことを考えれば、当然の結果だろう。  だが、こうした世論に焦っているのは...

パチスロ『沖ドキ!』ファンに「超朗報」‼ この「チャンス」を見逃すな‼


 大手パチスロメーカー「ユニバーサルエンターテインメント」の生み出したマシンはホールの主役として活躍中だ。

 同メーカーの伝説的マシン『ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐』は、今でも熱狂的ファンから支持を集めている。

 本機は純増約3枚のAT「GOD GAME」で出玉を獲得していく爆裂機。ATは1セット100Gとあって、連チャン時の出玉感は凄まじく、型にハマった時の爆発力は5号機でも随一を誇る。

 そんな同機種の撤去予定は2020年11月。先日、国家公安委員会が「遊技機の規制に関する経過措置」の改正を行った影響で「撤去期限が延長するのでは⁉」と期待する声もあったが、残念ながら本機が対象となる可能性は少ないようだ。

 レジェンドの引退を前に、落胆の声を漏らすユーザーは目立つ。しかし、同メーカーの勢いが止まったわけではない。

 2020年2月に登場した『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2』はスマッシュヒットを遂げ、前作に引き続きホールの「看板機種」として名を連ねている。

 同機種は、パチスロ業界に旋風を巻き起こした前作『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』の正統後継機。演出やゲーム性を踏襲しつつ、新たな要素を加え、ホールに新しい風を吹き込んだ機種である。

 さらに4月、同メーカーの「アクロスシリーズ」から『サンダーVライトニング』が発表。光と音で盛り上げる演出で、ノーマルタイプファンから非常に高い評価を受けるシリーズの最新作であるが、新たに追加された「RIZIN ZONE」により、楽しみ方は格段に広がった。

 そして、同メーカーの注目度を最大限まで高めた機種が『沖ドキ!2- 30』である。

 沖スロ市場に革命を起こした『沖ドキ!』の後継機が満を持して登場とあって、パチスロファンは本機に釘付けだ。

 同機種は純増役4枚とパワーアップ。前作よりもメリハリの利いた出玉が期待でき、最強連チャンモード「超ドキドキ」に移行した際のスピード感は他機種とは一線を画す存在である。

 そんな『沖ドキ!2ー30』に関する激アツな情報が浮上した。

 公式ホームページより、本機のグッズ販売が開始されたのだ。ハイビスカスランプがプリントされたTシャツ(税込み4000円)や、パネルをイメージされたビーチサンダル(税込み2500円)など、これからの季節にピッタリのラインナップだ。

 同シリーズファンのみならずとも注目のグッズとなっているので、是非チェックしてみてはいかがだろうか。

【詳細はユニバーサルエンターテインメントHPをご確認ください】

JRA武豊「ムチ?その辺に忘れました」スペシャルウィークで悲願の初勝利! 無我夢中で追った98年ダービー、若き福永祐一はキングヘイローまさかの逃げに顔面蒼白

 3歳の頂点を決める競馬の祭典・日本ダービー(G1)、今年もまた競馬が最も盛り上がりを見せる時期といっても過言ではないダービーウィークがやってきた。これまで悲喜交々の多くのドラマを演出してきた大一番に関係者もファンも気が気でないだろう。

 今年は無敗の皐月賞馬コントレイルが、一足先に牝馬の無敗2冠を達成したデアリングタクトに続けるかに大きな注目を集めている。2着に敗れた皐月賞のリベンジを誓うサリオス、皐月賞では力を発揮できず5着に敗れたサトノフラッグはディープインパクト記念(G2)を勝利に導いた武豊騎手との再タッグで巻き返しを図る。

 史上最多のダービー5勝を誇る武豊騎手にかかる期待は大きくなる一方だ。

 そんな競馬界のレジェンド・武豊騎手にとってもダービーは非常に思い入れの強いレースのひとつだろう。デビューから様々な記録を更新してきた天才もダービーだけは勝てなかった。

 初騎乗となった88年は16番人気コスモアンバーで最下位に終わるほろ苦いデビュー。以降もチャンスのある馬に騎乗するも勝利には手が届かなかった。はじめて1番人気に騎乗し、ようやく最大のチャンスが訪れたかに思われた96年のダンスインザダークでは、和製ラムタラといわれたフサイチコンコルドの激走の前にクビ差2着と涙をのんだ。

「武豊はダービーだけは勝てない」というジンクスは競馬界の七不思議のひとつとまで囁かれるようになった。

 ところが、「その日」は思いのほか早くにやってきた。

 98年にふたたび1番人気でダービーに挑戦することになった。タッグを組んだのは2018年4月にこの世を去った際に武豊騎手も「ダービージョッキーにしてくれた馬なので、とても特別な一頭です。一生忘れられない馬です」とその死を惜しんだスペシャルウィークである。

 この年の皐月賞(G1)は単勝1.8倍の支持を受けたスペシャルウィークが3着に敗れ、勝利したのは横山典弘騎手の2番人気セイウンスカイだった。福永祐一騎手の3番人気キングヘイローが2着に入り、弥生賞(G2)の3着以内が入れ替わった結果となった。

 だが、この敗戦は仮柵を外した最内のグリーンベルトを味方に逃げ切ったセイウンスカイに対し、8枠18番の大外を引いたスペシャルウィークは、外を回らざるを得ない不利も大きかった。

 そして迎えた大一番のダービーでも、スペシャルウィークの力を信じるファンは引き続き1番人気に支持した。

 レースは前走の皐月賞を2番手から押し切った横山典騎手のセイウンスカイが先手を主張するのではないかと考えられていたが、スタートしてすぐに多くのファンが目を疑う光景が繰り広げられた。

 なんと福永騎手のキングヘイローがセイウンスカイを制して逃げるという奇策を打ったのである。まさかの逃げに戸惑ったファンも多かったものの、福永騎手の父は天才といわれた名騎手・福永洋一である。父のような「マジック」かもしれないと期待した。

 対する武豊騎手のスペシャルウィークは大外だった皐月賞とは逆に内の3枠5番からのスタート。前方で起こった異変に動揺することなく、中団の10番手につけて脚を溜めた。直線入り口でセイウンスカイに交わされたキングヘイローの姿に、ただの「暴走」だったことにファンが気付いたときにはもう、スペシャルウィークは先団を射程圏に捉えていた。

 懸命に追われるセイウンスカイを並ぶ間もなく交わすと、後続に5馬身差をつける完勝でゴールを駆け抜けたのだった。念願のダービー初勝利を手に入れた武豊騎手は何度もガッツポーズを繰り返し、ダービージョッキーとなった喜びを噛み締めた。だが、実際は無我夢中だったようで、直線ではムチを落としてしまい、必死で追っていたことも後に振り返っている。

 セイウンスカイは他の馬にも交わされ4着に敗れ、14番人気ボールドエンペラーが2着に入った馬連の配当は1万3100円の万馬券となる波乱の決着となった。当時まだ3連単の発売はなかったが、3着が15番人気のダイワスペリアーだったことを考えると相当な高配当となっていただろう。

 一方、デビュー3年目の若武者・福永騎手は顔面蒼白だった。人気を大きく裏切る14着に終わったダービー初騎乗について「頭が真っ白になってなぜかスタートして仕掛けてしまった」と振り返った。

 しかし、当時は若かった福永騎手もそんな苦い経験を糧として、酸いも甘いも経験した2018年の日本ダービーではワグネリアンを見事勝利に導き、念願のダービージョッキーの称号を手に入れた。

 98年のダービーから22年の時が流れた2020年のダービーで、福永騎手は1番人気が濃厚のコントレイル、武豊騎手はサトノフラッグで対決する。

 円熟味を増した二人の手綱捌きを楽しみに待ちたい。

JRA日本ダービー(G1)福永祐一「不安なし」コントレイルが無敗の2冠に挑むも、やはり思い出される「8年前の悪夢」……

 31日、競馬の祭典・日本ダービー(G1)が開催される。残念ながら無観客での開催となってしまったが、3歳馬の頂点を決める楽しみなレースであることに変わりはない。今年の主役はやはり無敗の皐月賞馬コントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。

 無傷の3連勝で制したホープフルS(G1)以来の実戦で皐月賞(G1)に挑んだコントレイル。行き脚がつかず“想定外”の後方からのレースとなったが、3角から外に持ち出し進出を開始。そのまま大外一気で、同じく無敗馬のサリオスを退けて優勝を飾った。

 ロスなくインを立ち回ったサリオスに対して、予定通りではない後方の位置取りから大外を回したコントレイルが無敗馬対決を制した価値は大きいだろう。ディープインパクト以来の無敗の2冠がかかるコントレイルが日本ダービーで1番人気に推されることは、ほぼ確実といった状態だ。

 そんなコントレイルについて福永祐一騎手は「馬について不安はない」と強気な姿勢だ。ダービージョッキーが自信をみなぎらせているのは、それだけコントレイルへ厚い信頼があるということだろう。

 “馬に不安がない”と話している一方で、福永騎手に不安がないとは言い切れないのが正直なところかもしれない……。

 2018年にワグネリアンでダービーを勝利した福永騎手。通算19回目の挑戦での悲願達成であった。前走の皐月賞でワグネリアンは1番人気に支持されるも7着に敗れたこともあり、ダービーでは人気を落とし5番人気での出走となった。だが、レースは好位外めの追走から、直線で抜け出しを図った福永騎手の好騎乗が光る勝利だった。

「ワグネリアンはダービーを勝つためのロスのない好騎乗でした。この勝利で福永騎手はダービーを勝てないというジンクスを打ち破りましたが、今回のコントレイルは状況が違います。圧倒的1番人気が予想されるため、かなり厳しくマークされるはずです。皐月賞は後方からの競馬でなんとか届きましたが、前残り傾向のある東京コースでは足元をすくわれるかもしれません。

過去に福永騎手が騎乗したダービーで1番人気に支持されたワールドエースは上がり最速の末脚を繰り出すも、大外を回したことが災いして4着に敗れています。また、皐月賞を先行して2着だったリアルスティールで、ダービーは後方からのレースを選択し届かないということもありました。同じようなことにならなければいいのですが……」(競馬記者)

 またダービーで上位人気に支持されたときの福永騎手の成績が奮っていない事実がある。

 1998年 キングヘイロー 14着(2番人気)
 2009年 セイウンワンダー 13着( 3番人気)
 2012年 ワールドエース 4着(1番人気)
 2013年 エピファネイア 2着(3番人気)
 2014年 レッドリヴェール 12着(4番人気)
 2015年 リアルスティール 4着(2番人気)

 福永騎手が4番人気以内の馬に騎乗した際、エピファネイア以外すべてが人気を下回る着順という成績なのだ。これがダービーを勝てないと言われる所以である。

 だが、ダービージョッキーとなってから初めての1番人気で挑むことになりそうな今年の日本ダービー。福永騎手はプレッシャーを跳ねのけて、コントレイルを無敗の2冠馬に導くことができるだろうか。

 円熟味を増した福永騎手の手綱捌きに注目したい。

JRA 日本ダービー(G1)でも“横典マジック”炸裂!? 春G1絶好調の横山典弘が「秘密兵器」導入マイラプソディを上位にエスコート?

 31日に東京競馬場で行われる日本ダービー(G1)。3歳牡馬の頂点が懸かる1戦で、巻き返しを期待されるのが、横山典弘騎手と初コンビを結成するマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 昨年は武豊騎手とコンビを組み、3連勝で京都2歳S(G3)を制覇。武豊騎手も自身の公式サイトの日記で『来年のクラシック候補出現を素直に喜んでいます』などと綴るほど、その素質を評価していた。

 だが、単勝1.5倍と圧倒的1番人気に支持された共同通信杯(G3)でまさかの4着。武豊騎手も「わからない。競馬は難しいですね」とクビをひねるほど不可解な敗戦を喫した。これが尾を引いたのか、続く皐月賞(G1)でも見せ場なく13着と惨敗。そしてここで武豊騎手とのコンビは解消となった。

「武豊騎手は皐月賞後に『道中はいい感じでしたが、4コーナーで手応えがなくなってしまいました』とコメントしています。管理する友道師も以前から、『エンジンの掛かりが遅い』と話していましたが、勝負どころで集中力を欠く面があるみたいです。

 そこで今回はチークピーシーズとメンコを着用して、前に意識を向けさせる作戦を取るようです。追い切りに騎乗した藤岡康太騎手も『(馬具装着後)自分から進んでハミを取ってくれた。上向いている感じがある』とその効果を口にしていました」(競馬記者)

 チークピーシーズには後方の視野を制限し、前進気勢を生み出す効果もあるとされる。マイラプソディは勝負どころで後手後手に回っている感があるが、この馬具の力を借りればエンジンのかかりも良くなるかもしれない。

 そして今回からマイラプソディの手綱を取るのは横山典騎手。昨年はG1で振るわなかったものの、今年はダノンキングリーで大阪杯(G1)3着、ミッキースワローで天皇賞・春(G1)3着、ノームコアでヴィクトリアマイル(G1)3着、そして先週のオークス(G1)はウインマリリンで2着と4度も馬券に絡んでいる。

「前走のオークスでは、8枠16番だったウインマリリンで好スタートを決めると内へ誘導。ロスなく最短距離を2番手で進み、さらに直線では追い出しをワンテンポ遅らせるなど、いぶし銀の騎乗を見せました。異次元の末脚を使ったデアリングタクトに交わされて半馬身差の2着に敗れたものの、あわや勝利の好騎乗だったのは間違いないです。

オークスのウインマリリンは7番人気でしたが、それでも乗り方次第で上位進出も可能なことを横山典騎手が証明してくれました。展開が向けば、マイラプソディもダービーで上位に入るチャンスもあるはずです」(競馬誌ライター)

 2週連続で“横典マジック”の炸裂なるか!?

嵐・二宮和也に「挑発してる?」 家庭菜園「トマトだけじゃないんだぜぇ」また公開で衝撃

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

嵐Instagramより

 二宮和也が26日に嵐のInstagramのストーリーズを更新したところ、またもや“匂わせ”だとして炎上の様相を呈している。

 嵐のInstagramのストーリーズは、メンバーが日替わりで更新しており、二宮は火曜日担当。26日の更新で二宮は、<実はさ、><そうなんですよ…。><トマトだけじゃないんだぜぇ。><これもやってるんだよ…!><めちゃくちゃ凄くないっ!?><作物の写真に感動しています!!>と、苗を植えたプランターや手のひらサイズまで育ったキュウリの写真を紹介した。

 この投稿に、一部ファンから「トマトでファンは傷ついたのに、なぜまた妻の存在を匂わせるのか」「ファンを挑発してる?」と批判や疑問を呈する声が相次いでいる。

「KIBO 宇宙放送局」プロジェクト 機材を搭載した補給機が、ISSに到着

インタラクティブ・クリエイティブ・カンパニーのバスキュールは2019年11月、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す共創型研究開発プログラム・J-SPARCにおけるプロジェクトとして、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟内に、双方向番組スタジオ「KIBO 宇宙放送局(The Space Frontier Studio KIBO)」を開設し、スカパーJSATとともに宇宙メディア事業の創出に向けた活動を開始した。
当時のJAXA報道発表:https://www.jaxa.jp/press/2019/11/20191106a_j.html

 
 

地球と宇宙を双方向でつなぐ番組は、20年夏の放送(予定局:BS スカパー)を目指し、番組企画をゼロからプロデュースするメインクルーには、俳優の中村倫也さん、菅田将暉さんが就任している。

その後、同社はプロジェクト実現のため、JAXAと技術的な調整を続け、5月21日午前2時31分、宇宙放送局で使用する機材を搭載した宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機が、H-IIBロケット9号機で、種子島宇宙センター(鹿児島県)から無事打ち上げられた。JAXAは26日、補給機はISSとの結合を完了したと発表。プロジェクトは、重要なマイルストーンに達した。
この模様は、プロジェクトの公式ユーチューブチャンネルでライブ配信され、メインクルーの中村倫也さん、宇宙飛行士の山崎直子さん、バスキュールの朴正義社長が打ち上げを見守った。
公式サイト:https://kibo.space/ja/

 

 

 

なぜ早稲田大学は学費減額を拒否したのか?明治学院・青学・立教は全学生に一律5万円給付

 前回の記事で、全国大学生活協同組合連合会による新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた学生たちの生の声を報告した。家計急変やアルバイト収入の減少などにより、経済的に厳しい状況に追い込まれている学生も少なくなく、中には休学や中退を考え始めた学生もいる。

 こうした実情を受けて、政府は5月中旬に、経済的に困窮した学生に1人当たり10万~20万円の現金を給付する支援策を閣議決定した。給付額は、住民税課税世帯が10万円、非課税世帯は倍の20万円だ。対象は、感染症拡大の影響でバイト収入が減るなど、経済的に修学の継続が困難になった大学生や短大生、専門学校生、日本語学校の生徒らで、43万人程度と想定している。

 さらに、学生だけではないが、住民登禄をしている全国の住民に配る特別定額給付金の10万円を加えると、20万~30万円となる。

 ほかに、この4月から開始した高等教育の修学支援新制度(授業料等減免・給付型奨学金や貸与型奨学金)の対象になる条件で、事態急変によって適用されるケースに当てはまる。特に、無利子の奨学金は家計基準が子ども1~3人世帯で1290万円以下なので、中堅家庭でも利用できる事例が増える。

 こうみると、ホームレスやシングルマザーに比べると、学生は恵まれているという声もある。ただ、高校卒業後の4年制大学進学率が20%台だった50年以上前と50%を超える現在とでは、大学生の出身階層も広がった。短大や専門学校を含めると高等教育機関への進学率は75%近くになり、今や18歳の若者の多くが学生なのだ。

 自民党がこの18~20歳の経済支援で大盤振る舞いしているのは、選挙権が18歳まで引き下げられたという背景があるのだろう。昔のように大学生たちは反政権勢力の牙城でなく、むしろ野党に厳しい若者が増えているのだ。

東北大、広島大、九州大は独自の給付金を公表

 行政だけでなく、大学も学生の経済的サポートに乗り出している。ただ、国立では、前述の修学支援制度の授業料等減免・給付型奨学金や貸与型奨学金などの活用方法を紹介する大学も多い。運営費交付金に頼っている財政の現状では、独自の支援は難しいという面はある。

 ただ、東北大学広島大学、九州大学などの有力大では独自の給付金を公表している。

 東北大は、困窮している学生に総額4億円程度の緊急経済支援を公表。また、2500人に学内で働く場を提供し、給付型奨学金を創設した。これは、相当思い切ったサポートになる。

 広島大も、困窮学生に返済不要の3万円を支給することを決めた。同様に、九州大も独自の支援策として、経済的支援を必要としている学生の申請に基づき、1人3万円の緊急学生支援金を給付する。アンブレラ方式で注目される名古屋大学と岐阜大学は、自宅外学生を対象とした給付がある。

 ほかの国立大でも、支援対策を打ち出しているところがある。たとえば、新型コロナ感染者ゼロで注目されている岩手県の岩手大学。まだ具体的な困窮学生の訴えは少ないというが、感染症で家計急変した学生への令和2年度授業料免除を実施している。

 一般的に、緊急事態宣言対象地域から外れていた地方国立大学は、バイト収入激減で打撃を受ける学生が首都圏や関西に比べ、それほど多くはないのか、新型コロナ限定の経済支援でなく、4月からの前述の修学支援新制度や各種給付金で対応するケースも多いようだ。

早慶の学生が学費減免を訴え

 早稲田大学と慶應義塾大学の学生が、4月半ばからネットで授業料減免を訴えている。新型コロナによる両大学のキャンパス閉鎖とオンライン授業への移行を受けて、学費減額を求める署名活動を始めたところ、賛同者は3000人近くになっている。新たな学生運動になる可能性はあるのか。

 学生側の主張は、オンライン授業や課題提出といっても、質の高い対面授業を受けられない分の学費を減免・返還すべき、またキャンパスの図書館や学生食堂などは閉鎖されているので、施設利用料を返却してほしい、ということだ。コスパ(コストパフォーマンス)を重視する現代若者らしい。

 これに対し、早大の田中総長は明確に拒否している。学費は長期的な大学教育持続のコストであり、それを減免することは考えられない、ということのようだ。私立大の財政の現状を見れば、どの大学も授業料など学生の納入金の収入が大半であり、国からの私学助成額でトップの早大も例外ではない。支出の多くは教職員などの人件費で、簡単にカットできるものではないという。ちなみに、2018年度の早大の法人収支を見ると、収入では学生生徒の納入金が63.2%、支出では人件費が50.6%を占めている。

 早大総長の見解は、ほかの私大経営者に共通した本音のようで、各大学の対応の多くは、学費に関しては納入期限の延期がせいぜいだ。ただ、早大も困窮学生に対して10万円支給や緊急奨学金40万円の援助策を打ち出した。1人当たりの額はすごいが、総額5億円で、学生数がぐんと少ない東北大とそんなに変わらない。

明治学院大、青山学院大、立教大は全学生に一律5万円を支給

 全国の私大で、いち早く支援を打ち出した明治学院大学は、全学生にオンライン授業受講のための緊急支援金(一律5万円)を支給する。さらに、新型コロナの影響で家計が急変し、勉学の継続に支障をきたした学生を対象に独自の給付奨学金を新設し、一律40万円とした。募集期間を二期に分けて長期的に取り組む。

 外国ではなく明治時代の英語塾にルーツを持つミッションだが、それだけにスピーディな判断が可能になったのであろう。同じミッション系の「JAL」(上智、青山学院、立教)は、立教大と青山学院大が一律5万円と決めている。上智大は困窮学生に10万円だ。

立命館グループは教育のオンライン化を整備

 京都の立命館大学は4月下旬に、新型コロナの感染拡大にともない総額25億円の緊急支援を実施すると発表した。大学~小学校の学生・生徒・児童全員にウェブ授業の環境整備として一律3万円を支給する。必要があればPCやルーターなどを無償で貸与し、家庭の負担を軽減する計画だ。

 さらに、家計が悪化した大学生には最大9万円を支給。1人当たりの支給総額は、一律3万円を加えて最大12万円となる。大学には、立命館アジア太平洋大学も含まれる。

 このほか、オンラインでの学習・生活・諸活動の支援策など各種プログラムも約4億円で環境整備を進める。オンラインでの就職活動支援、資格・語学講座受講支援といったプログラムや、コミュニティ支援を進めるという。総額で25億円と思い切った支出である。

 新型コロナ危機を契機に、大学教育のオンライン化を進める狙いがある、学生や保護者からの評判も良いようだ。ミッション系各大学の5万円一律支給も、同様の目的があるようだ。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

JRA堀厩舎×D.レーンの活躍は制限の「恩恵」!? 解除後は苦戦必至、関東の状況は一変か……

 25日、首都圏の1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除された。4月7日に発出されてから約1か月半ぶりに全国で解除されることになった。依然として新型コロナウイルスの感染予防を講じることは必要であるが、休業要請も緩和され始め徐々に日常生活を取り戻しつつある。

 JRAでは新型コロナウイルス感染対策として、無観客開催、騎手の移動制限、競走馬の他ブロック競走への出走制限を実施してきた。緊急事態宣言の解除に伴い、今後は制限の緩和が進むことが予想される。

 騎手の移動制限は土日で異なる競馬場での騎乗ができなくなるもので、先週の平安S(G3)はその影響が顕著に表れていた。上位人気馬の主戦騎手の多くが日曜のオークスに騎乗するため東京競馬場に滞在したことで、オメガパフューム、ゴールドドリーム、スワーヴアラミス、ロードレガリスはすべて乗り替わりという異例の出馬表となったのだ。

 ほかにも武豊騎手がNHKマイルC(G1)騎乗のため、前日の京都新聞杯(G2)でアドマイヤビルゴに騎乗できなかったりと、多くの注目を集めた騎手の制限。その陰に隠れてあまり注目されていなかったが、実は「競走馬の他ブロック競走への出走制限」も競馬界に大きな影響を与えていた。

 競走馬の他ブロック競走への出走制限とは、“オープン競走を除いて”他ブロックへの出走をできなくするものである。これにより、美浦所属の馬は関東圏のレース、栗東所属の馬は関西圏のレースにしか出走できなくなった。

「ある関東の調教師は『競走馬の東西間の出走制限をもう少し維持して欲しいのが本音です。3勝クラス以下のレースは関西馬が出走できないため、今はかなりチャンスが広がっています。実際、今までの東京開催は関西馬にかなり持っていかれていましたからね。このまま続いてくれると厩舎運営も楽になるのですが……』と話しています。

 この競走馬の出走制限は関東馬にとってかなり恩恵があったようです。実際に、D.レーン騎手が堀厩舎とのタッグで好成績を収めている要因のひとつに考えられます。しかし、この制限緩和も時間の問題でしょうね……」(競馬記者)

 実際に、出走制限前の関東馬と関西馬の成績を確認してみると、関東での関西馬の活躍がよく分かる。特にレース数が限られて、オープン入りをかけて争われる3勝クラスの成績は以下の通りだ。

 期間:2020年1月5日~4月12日
 ●関西馬
 東京・中山 【10-9-8-110/137】 勝率7.3%
 京都・阪神 【26-23-22-243/314】 勝率8.3%

 ●関東馬
 東京・中山 【15-16-17-178/226】 勝率6.6%
 京都・阪神 【2-3-5-47/57】 勝率3.5%

 同期間中に関東圏で行われた25レースのうち、なんと10レースは関西馬が勝利しているのだ。関東馬は関西圏での出走自体が少ないものの、28レースのうちわずか2勝しか挙げていない。勝率でも圧倒的な差が出ていることからも、西高東低の傾向がよくわかる。

 このような状況だったため、出走制限後は関東馬にとっては勝ち上がりやすい環境となったはずだ。その一方、関西馬はいつもより厳しい戦いとなっていたことが容易に想像できるだろう。

 規制が緩和されれば、再度、関西馬による“関東荒し”が起こるはずだ。そのとき、勝負駆けの遠征馬は「馬券の要」になること間違いないだろう。