奇才・角川春樹のラスト監督作『みをつくし料理帖』は不遇な女性に捧ぐグルメ時代劇

「読んでから見るか、見てから読むか」

 そんなキャッチコピーが、1970年代~80年代の日本国内の書店と映画館を席巻した。横溝正史原作の『犬神家の一族』(1976年)を皮切りに、角川映画は次々とヒットし、暗黒時代にあった日本映画界でひとり気を吐いた。薬師丸ひろ子主演作『セーラー服と機関銃』(81年)、原田知世主演作『時をかける少女』(83年)は大ヒットし、彼女たちが歌う主題歌はテレビの歌謡番組を賑わせた。角川映画は出版界、映画界のみならず、レコード業界やテレビ局も巻き込み、メディアミックス戦略は大成功を収める。その仕掛け人となったのが、現在は「角川春樹事務所」の代表取締役会長兼社長である角川春樹氏だ。

 出版人である角川春樹氏は原作小説をベストセラー化させるだけでなく、映画プロデューサーとしても大いに活躍した。千葉真一がアクション監督と主演を兼ねた『戦国自衛隊』(79年)は、今なお娯楽大作として人気が高い。小松左京原作の『復活の日』(80年)は、コロナ禍を予言したかのようなリアルな内容で再評価されている。松田優作と宇崎竜童の共演作として決まっていた『蒲田行進曲』(82年)は、舞台版に主演した風間杜夫と平田満が直訴することで、キャスティングがひっくり返った。舞台裏がリアルな人情話だった。SFアニメ『幻魔大戦』(83年)がきっかけで、漫画家・大友克洋氏はアニメーション制作に参入することになる。『Wの悲劇』(84年)ほど鮮やかに、原作小説を換骨奪胎してみせた映画はない。和田誠監督の『麻雀放浪記』(84年)は不朽の名作となっている。

 今世紀に入っても、『男たちの大和/YAMATO』(2005年)や『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(06年)など邦画の枠からはみ出したスケールの大きな話題作を手掛けている。そんな、プロデューサーとして辣腕をふるってきた角川氏が、みずから監督することで映画化したのが時代劇『みをつくし料理帖』。予定していた監督が降板したために、急遽ピンチヒッターとして監督を務めた大森南朋主演作『笑う警官』(09年)以来となる、11年ぶりの監督作だ。

 江戸時代を舞台にした『みをつくし料理帖』の主人公は、平凡な町娘の澪(松本穂香)。刀ではなく、包丁を手に、ままならない世の中に立ち向かう。もう1人の主人公は、澪の幼なじみで遊郭に売られた野江(奈緒)。そんな野江や周囲の人たちを、澪は心づくしの料理でねぎらい、励ましていく。江戸時代のグルメものであり、女同士の熱いバディムービーとなっている。

 料理を作っている間は幸せな気持ちになれる澪だが、しんどい人生を歩んできた。幼い頃に水害で両親と死別、大阪の奉公先の料理屋は火事で消失。江戸に来た澪は、蕎麦屋を営む種市(石坂浩二)から厨房を任されるようになるが、澪が考案した「とろとろ茶碗蒸し」が評判になると、人気料理店が嫌がらせするようになる。そんな澪を支えているのは、少女時代に易者が教えてくれた「雲外蒼天」という言葉だった。どんなに厚い雲に覆われていても、雲を抜ければ青空が広がっている。その言葉を胸に、澪は料理づくりに身を尽くす日々を送る。

角川春樹監督が「少女」にこだわる理由

 主人公・澪の生き方は、原作者・高田郁氏と重なるものがある。兵庫県宝塚市出身の髙田氏は中央大学法学部に進学し、司法試験を受けるも挫折。塾の講師として働くが、塾は倒産。職場の同僚たちが新しい仕事を探すなか、髙田氏は教え子たちの進学先が全員決まるまで職場に残った。子どもの頃からの豊富な読書体験を生かし、漫画原作者になるが、阪神淡路大震災によって実家は半壊。大きな病気も患った。「悔いの残る人生にはしたくない」。髙田氏が小説家になることを決意したのは、40代になってからだった。

 祥伝社から出版した処女作『出世花』が、角川春樹氏の目に留まり、2009年に『八朔の雪 みをつくし料理帖』は出版され、現在はシリーズ累計300万部を超えるベストセラーとなっている。どんなにつらいことがあっても、自分の足元を見つめながら日々の料理づくりに邁進していく澪の姿は、震災やパンデミックを経験し、先行きの不透明な現代社会を生きる現代人の心情にぴったりとフィットする。

 松本穂香と奈緒という若手女優をメインキャストに据えた『みをつくし料理帖』は、角川春樹監督の最後の作品と銘打ったこともあり、豪華キャストが集まり、若い2人を支えている。江戸に来た澪に料理する機会を与えた蕎麦屋の主人・種市には、『犬神家の一族』の石坂浩二。澪が勤めていた上方の料理店の元女将に『蒼き狼』の若村麻由美。長屋の隣人・おりょうには『スローなブギにしてくれ』(81年)の浅野温子。遊郭で孤独に過ごす野江を支える又次は、『男たちの大和』の中村獅童。他にも『里見八犬伝』(83年)の薬師丸ひろ子、『晴れ、ときどき殺人』(84年)の渡辺典子らも出演し、角川春樹監督の引退作に花を添えている。

 最後に角川春樹監督としての、作家性についても触れておきたい。往年の角川映画には男くさいイメージがあるが、『みをつくし料理帖』も含めて8本となる監督作は、ヒロインが印象に残る作品が少なくない。原田知世が主演した『愛情物語』(84年)はミュージカルダンサーを目指す少女が、実の父親かもしれない「あしながおじさん」を探し求めるロードムービーだった。ジャズ映画『キャバレー』(86年)では、三原じゅん子が男たちにさんざん利用される薄幸のヒロインを演じた。『REX 恐竜物語』(93年)は心を閉ざした少女(安達祐実)が恐竜と仲良くなるファンタジーだった。

 角川春樹監督が幸薄い少女への思い入れが強いのには理由がある。角川書店の創業者である父・角川源義氏や弟にあたる角川歴彦氏との軋轢は有名だが、姉である歌人・作家の辺見じゅん氏とは仲が良かった(『男たちの大和』は辺見氏が原作)。角川春樹監督にはもうひとり、義母妹となる真理さんがいた。10歳年下の真理さんのことを角川春樹監督はかわいがっていたが、真理さんは18歳の若さで亡くなっている。自死だった。彼女の悩みに気づくことができなかったことを、角川春樹監督はずっと悔やみ続けたという。

 角川春樹監督作品のヒロインたちは、『みをつくし料理帖』の澪と野江も含めて、みんな悲惨な目に遭う。波乱万丈の人生を送る。泥をすすりながら、それでも前へ前へと進んでいく。角川春樹監督が撮る映画には、亡くなった妹をスクリーンの中で蘇らせようという想いがあるように感じられる。どんなに厚い雲に覆われていても、雲を抜ければ青空が広がっている。『みをつくし料理帖』のヒロインが見上げる青空は、角川春樹監督が夭折した妹に見せたかったものではないだろうか。

(文=長野辰次)

『みをつくし料理帖』
原作/髙田郁 製作・監督/角川春樹 
脚本/江良至、松井香奈、角川春樹
主題歌/手蔦葵「散りてなお(作詞・作曲/松任谷由実 編曲/松任谷正隆)
出演/松本穂香、奈緒、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井隆、野村宏伸、衛藤美彩、渡辺典子、村上淳、永島敏行、松山ケンイチ、反町隆史、榎木孝明、鹿賀丈史、薬師丸ひろ子、石坂浩二、中村獅童
配給/東映 10月16日(金)より全国ロードショー
(c)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
https://www.miotsukushi-movie.jp

【募集告知】電通ダイレクトマーケティング 10/29オンライン開催「欲しい・買いたい」につなげるインスタグラム運用セミナー

電通ダイレクトマーケティングは10月29日、オンラインセミナー「『欲しい・買いたい』につなげるインスタグラム運用セミナー」を開催する。講師は、同社ECソリューション開発部長 清水宣行氏と、同デジタル・マーケティング・コンサルティング部 小林憲史氏。
本セミナーは、8 月に実施した オンラインセミナー 「『欲しい・買いたい』につなげるインスタグラム運用~ソーシャルコマースにおける『ブランディング×ダイレクトマーケティング』の新しい形とは~」の再配信。
現在、本イベントへの参加者を募集している(10月27日締め切り)。

「欲しい・買いたい」につなげるインスタグラム運用セミナー

事務局から

Facebook社が今年5月に「Facebookショップ」の提供を開始し、さらに7月には、新機能「Instagramショップ」の提供を開始。新しい方法で商品やブランドを発見できるようになりました。
これにより“SNSを見てECで購買”と、消費者の行動はますますシームレスとなっていく事が予想されます。
本セミナーでは、これからのオンラインショッピング体験に大きな影響を及ぼすコマースプラットフォームへと変化していくFacebook・Instagramを例に、SNSを通じたブランド作り、さらにEC への購買につなげる運用方法についてお話しします。

イベント詳細・応募方法

「欲しい・買いたい」につなげるインスタグラム運用~ソーシャルコマースにおける「ブランディング×ダイレクトマーケティング」の新しい形とは~

日時:10月 29日 16:00~17:00
講師:電通ダイレクトマーケティングECソリューション開発部長 清水宣行氏
   同デジタル・マーケティング・コンサルティング部 小林憲史氏。
対象:事業会社のSNS・EC運営・マーケティング担当者
 ※同業他社・サービス事業者・個人事業主・学生の方のご参加はお断りさせていただきます。
定員:100人(抽選) 
参加費:無料
申込締切: 10月27日
申込方法:下記URLで申し込み。(メールで抽選結果をお知らせします)
申込URL:
 
https://www.ddm-dentsu.co.jp/seminar/

【当日のプログラム】

ソーシャルコマースとは
SNSを使った Eコマース戦略
インスタグラムを使ったブランディング構築
アカウント運用の方向性

8月に実施したウェビナーの録画再配信です。

パチンコ「右100%=2400発」など名作が集結!「約2万5000発」の快勝!!【秋の夜長を家パチで!秋の大運動会!】

 いまはもう秋。本当であろうか? さっきまで非常に寒かったのに今日はとても暑い。少し冷たいくらいの風が肌を心地よく冷やしながら1枚上着を羽織るような季節はもう日本には存在しないのではないだろうか。

 それでもやはり秋なのである。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、そしてスポーツの秋。暑すぎず、寒すぎず、適温で体が動きやすい季節、だからじゃないんですね。1964年に開催された東京オリンピックの開会式が10月10日。これが体育の日という祝日になったことが季節とスポーツを結びつけたのである。

 とはいえ、スポーツが盛んに行われる時期でもあり、また体育祭のシーズンともなる。ただ、今年は新型コロナウイルスの影響を鑑みて中止や規模縮小といった対応をするところも多いようで寂しい限りである。

 それなら家でやろう。ということで、777TOWN杯パチンコ秋の大運動会と称し、スポーツや運動に関連する機種を打って運動会気分を味わおうではないか。

 スポーツ関連のパチンコってそんなのあったか? と一瞬危惧したが、そこそこ探し出せた。ただ、格闘系やバトルなどの戦う方面を入れてしまうと途方もないことになってしまうので、これはなし。例えば「ボクシング」など、戦いでも純粋にスポーツとして成立しているものだけに限定することにした。

 そこでまずは『ぱちんこCRあしたのジョー』から。ご存知ボクシングマンガの最高峰。これを打たずしてスポーツの秋は語れないのである。

 大当り確率約1/390.1の重量から打ち出される185回転のロングSTは継続率約77%とフットワークを使いながらも右打ち中は100%2400発大当りと強烈な必殺ストレートでノックダウンを狙うハードパンチャー。一度波に乗れば手がつけられないが、311回転単発とクロスカウンターを食らいマットに沈んだのである。

 次の競技は『CRフリフリダービー』。アヒルの競争はまさに大運動会にふさわしいプログラム。1/111(設定1)という軽い当りの権利物で確変50%ループ、1/2が1900発の16ラウンド大当りと瞬発力も期待できる。109回・確変→小当り、159回・確変→小当りと綺麗なセットプレイでちょい勝ち(差玉約890発)となる。

 3番目のプログラムは『ゴールデンバレリーナ』。優雅な舞いの芸術系かと思いきや、2回権利で連チャン性も仕組まれている激しさも垣間見せるのである。5回転でデジタルが「7」で止まって4000発。さらに次回1発目のデジタル回転で見事に大当りを射止め、数珠連達成。即座に約8000発。差玉で約6000発獲得である。

 4つめは『綱取物語』。普通なら体育祭で行う代物ではないが、そこは何でもアリの「パチンコ秋の大運動会」。いかがわしいモードが搭載された大一番に期待である。もちろん、大当り0回の台を選んでの実戦。

 残念ながら100ちょい回った状態だったので朝イチの状態はわからないが、169回転で大当りを引っ掛けると82回転で2回目の大当り。非常に微妙な感じであるが、次の100回転で当りが来ず、天国モードにいないと判断して勝ち越し休場である。差玉は2078発。

 そして、最後の演目は『CR魁!!男塾』である。おい、スポーツと審判に詰めかけたくなる向きもあろうが、「呉竜府」を生み出した偉大なコンテンツである。問答無用でスポーツなのである。わしが男塾塾長江田島平八であーる。

 さすが民明書房パワー。確変81.7%が15連チャンの大爆発である。再抽選で図柄の色変わらず。大当りラウンドの昇格演出で「通常」停止。その一秒後に江田島平八が高々と「確変突入」を宣言するイカれっぷりが最高のスポーツ競技。この大運動会を締めくくるにふさわしいプログラムである。

 777TOWN杯パチンコ秋の大運動会、結果は5機種で約2万5000発の快勝。戦績が4勝1敗と気持ちが良いほどの勝利を手にすることができたのである。

 しかしながらこれ、赤白に分かれての対決構成にすべきであったと終わってからの大反省会。運動会だけに「天国と地獄」が流れるでしょう。ペコリ。ペコリじゃねーわ。

(文=大森町男)

JRAウインマリリンとコンビ「全勝」横山武史、初G1制覇へ秘策あり!? 秋華賞(G1)「大逃げ」「最後方」G1でみたび“父譲り”大胆騎乗か

 18日、京都競馬場では秋華賞(G1)が開催される。オークス(G1)2着のウインマリリン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は主戦の横山武史騎手を鞍上に戻し、最後の1冠を狙う。

 前走のオークスは、騎乗停止中だった横山武騎手に代わり、父の横山典弘騎手が代打騎乗。外枠から2番手につける好判断もあって、優勝したデアリングタクトと半馬身差の2着にしぶとく粘った。

 秋華賞では再び息子の横山武騎手に乗り替わるが、このコンビは3戦3勝と相性抜群。ただし、ここで下手な騎乗をしてしまえば、「まだまだ父には及ばない……」と言われかねない。関東リーディングジョッキーとして、父に負けない騎乗を見せたいところだろう。

 デアリングタクトという抜けた存在はいるが、もし横山武騎手が番狂わせを起こせば、偉大な父を“超える”ことになる。

 父の横山典騎手のG1初制覇は1990年。騎手生活5年目のエリザベス女王杯(G1)だった。秋華賞が創設される前の当時、同レースは牝馬3冠の最終戦という位置づけ。まだ頭角を現し始めたばかりの22歳の若武者は、8番人気の伏兵キョウエイタップに騎乗。大外18番枠からうまくインに潜り込み、後方で脚をためる作戦を取る。4角では14番手という絶体絶命の位置にいたが、有力馬が直線そろって大外に持ち出す中、キョウエイタップは内をするすると鋭伸。横山典騎手は、12度目の挑戦で、技ありのG1初制覇を飾った。

 もし息子の横山武騎手が今年の秋華賞を勝てば、父より1年早い4年目、G1レース3度目でG1ジョッキーとなる。横山武騎手には30年前に父が見せたような“秘策”はあるのだろうか。

 14日の共同会見では、ウインマリリンを管理する手塚調教師が「(レースの)イメージは、ジョッキーに任せます」と横山武騎手に一任する姿勢を見せた。それに対し、レースプランを問われた同騎手は「京都の小回りですが、マリリンは中山でも東京でも勝っているように本当に柔軟な子で、乗りやすい馬なので、コース形態など何も不安はないです」と煙に巻く回答で、具体的なレースプランについては明言を避けた。

 しかし、過去2度のG1レースを見る限り、父譲りの大胆な作戦を取る可能性は高いのではないだろうか。

「(横山武騎手は)過去2度G1に騎乗しています。昨年の日本ダービー(G1)では、父に代わって騎乗したリオンリオンで大逃げを打ちました。2度目のG1挑戦となった今年のNHKマイルC(G1)ではウイングレイテストに騎乗。好スタートを切ったのですが、最後方まで下げるという大胆な騎乗を見せました。

結果的にリオンリオンが15着、ウイングレイテストは7着に敗れましたが、いい意味で20歳そこそこの若手騎手がG1でできる騎乗ではありませんでしたね。肝が据わっている証拠でしょう。父の典弘騎手も時に奇策ともいえる大胆な騎乗で結果を残してきました。武史騎手は、間違いなくそのDNAを受け継いでいると思います」(競馬誌ライター)

 当のウインマリリンは、これまで好位から正攻法の競馬しかしていないが、21歳の鞍上に秘策はあるのか。今年の秋華賞は逃げ馬が不在。玉砕覚悟で、昨年のダービーのような思い切った逃げを打つことも選択肢の一つ。それとも父が30年前に見せたような“技”を繰り出すだろうか。

 横山武騎手とウインマリリンの出方が今年の秋華賞のカギを握っているかもしれない。

映画レビュー「スパイの妻<劇場版>」

夫は、国家機密を世界に公表しようとした。妻は、夫の行為が夫婦の幸福を壊すのを恐れた。正義か愛か。追いつめられた妻は――。

投稿 映画レビュー「スパイの妻<劇場版>」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

パチスロ新概念「Type D」が「レジェンドRUSH」を実現!? 新しい道を切り開く「サミーの本気」が爆発か…

 パチスロ分野に新たなる伝説が生まれるかもしれない。

 サミーはこの度、パチスロ新機種『パチスロ頭文字D』のスペシャルムービーを公開した。本作は人気漫画『頭文字D』を題材としており、コミックス累計発行部数は約4860万部を突破。アニメ・映画化もされた名作中の名作である。

 自動車に乗って峠道でスピードを競う「走り屋」にスポットを当てた作品。その人気の高さから、主人公が愛用していた「トヨタ・スプリンタートレノ」の中古車価格が高騰するなどの社会現象が巻き起こった。

 かねてからタイアップを熱望していたユーザーも多かった『頭文字D』が遂にパチスロ化。誰も体験したことがない「Type D」スペックを武器に、新たな伝説を作り出す気配だ。

 注目のシステム詳細だが『新機軸スペック』と紹介されている通り、既存のものとは完全に異なる仕様と予想できる。説明不要の人気コンテンツに『新システム』を導入してくるあたり、サミーの本気度が伝わってくるだろう。

「これまで新システムを発表してきたサミーさんですが、5号機時代には『交響詩篇エウレカセブン』で『第3のボーナス』と銘打った新機能を搭載。当時は斬新なシステムとして話題を呼びました。『エウレカセブン』が初のパチスロ化ということも相まって大ヒットとなりましたよね。

 それを踏まえ、『頭文字D』が待望のパチスロ化。更には新システムが搭載されている今の状況は『エウレカセブン』と酷似している印象です。今回も期待せずにはいられないのですが、『頭文字D』にどのような新システムが採用されているか気になるところ。ムービーでは『A+ART』から『A×AT』へと進化を遂げている演出で紹介されています。

 更には『リアルボーナスが加速するAT』という興味深い文言も確認。『何かの確率』がグングンと上昇していく様子が映し出されておりました。常に新しい道を切り開いてきたメーカーだけに、既存のスペックの概念を覆す『新システム』なのかもしれません。期待に胸が膨らみますね」(パチスロ記者)

 コンテンツとしての人気度が非常に高い『頭文字D』。パチスロ化した事実だけでも大きな反響を得られそうだが、攻めの姿勢を崩さないサミーがどのような新機種を生み出すのか。『パチスロ頭文字D』の続報に注目したい。

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JRA武豊が、安藤勝己が涙を飲んだ「牝馬三冠」の壁。「秋華賞とデアリングタクトのことばかり考えてる」人生の岐路に立つ30歳・松山弘平の「重圧」

 

「『いよいよだな』っていうふうに思っています」

 14日、デアリングタクトの主戦・松山弘平騎手が秋華賞(G1)の共同会見で意気込みを語った。

「今週に入ってからは(秋華賞とデアリングタクトのことばかり)考えているかな」

 牡馬でこそシンボリルドルフ、ディープインパクトが無敗の三冠を成し遂げ、そして今年コントレイルがその偉業に名を連ねようとしているが、牝馬では史上初。無敗の二冠ですら、1957年のミスオンワード以来、63年ぶりの快挙だったのだ。

 デビュー12年目、今年30歳の節目を迎えている松山騎手だが、今年は人生が変わる岐路に立っていると述べても過言ではない。ここまで95勝はすでにキャリアハイを更新、昨年まで重賞通算11勝だった男が、今年だけで7勝。まさにトップジョッキーの仲間入りを果たすか否かの瀬戸際といえるだろう。

 しかし、だからこそ「負けたくない」という思いは人一倍強いはずだ。

 牝馬三冠の重圧に対して「早めに経験させてもらっていると思いますし、そこに自分がいられるというのは凄くありがたい」と冷静に語っている松山騎手だが、昨年までのG1制覇は2017年の皐月賞(アルアイン)だけで、デアリングタクトの1冠目(桜花賞)が待望の2勝目だった。その心中が決して穏やかでないことは、誰でも容易に想像できるだろう。

 ちなみに過去、牝馬三冠を達成したのはメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、そしてアーモンドアイの5頭。鞍上も河内洋、幸英明、蛯名正義、C.ルメール(ジェンティルドンナのみ岩田康誠騎手と川田将雅騎手の2人で成し遂げている)と歴史に残るトップジョッキーだ。

 強いて挙げるのであれば、スティルインラブの幸騎手が今の松山騎手の状況に最も近いといえるかもしれない。

 現在でこそ通算重賞38勝、G1・7勝(JRAのみ)を上げている名手だが、当時はスティルインラブの桜花賞がG1初制覇だった。そこから勢いに乗って三冠を達成したが、最後の秋華賞は本人が「馬の力で勝たせてもらった」(デイリースポーツ)と振り返るほどのギリギリの戦いだったようだ。

「あの頃から、勝ち鞍や騎乗数が増えました」と語るのは、まさに今の松山騎手と同様であり「あの馬がいなければ、今も現役を続けていたかわかりません」と振り返るほど、牝馬三冠の偉業は幸騎手の人生に大きな影響を与えたようだ。

 逆にグレード制導入以降、牝馬三冠にリーチを掛けながら敗れたのは、わずか3頭しかいない。

 1頭目は1987年のマックスビューティ。主戦は「元祖天才」と称された田原成貴騎手だ。三冠が懸かったエリザベス女王杯(当時)まで破竹の8連勝を続けていたが、最後はタレンティドガールに逆転を許している。

 2頭目は1993年のベガ、主戦は日本競馬史上最も多くのタイトルを手にしている武豊騎手だ。エリザベス女王杯の馬場鉄志アナの「ベガはベガでも、ホクトベガ」という実況は今なお多くの競馬ファンの間で語り継がれている。

 そして、3頭目は2009年のブエナビスタ。主戦は笠松からJRAへ移籍して、大レースを勝ちまくったアンカツこと安藤勝己騎手。逆に述べれば、それだけのキャリアを誇る歴史的名手でさえ、最後の関門で涙を飲まされているということだ。

「(デアリングタクトは)とても特別な存在です。勝てば無敗の3冠牝馬ということで非常に注目されています。『何とか結果を出したいな』と思っています」

 共同会見をそう締めくくった松山騎手。今週の秋華賞は、これまで9000回を超えるレースの中でも一生の思い出になるに違いない。

 幸か不幸か、週末の京都競馬場が大歓声に包まれることはない。勝つにしろ負けるにしろ、多くのファンが松山騎手にとって悔いの残らないレースを期待しているはずだ。

チャンネル登録者25万人の投資系YouTuberが語る!「お金持ちになるために欠かせないもの」とは?

 

 日本では30年間経済がほぼ成長しておらず、給料も増えないなかで消費税は高くなる一方です。つい先日も「民間企業の平均給与が7年ぶりに減少」というニュースが話題になりましたが、日本人のお金にまつわるトピックは暗いものばかりです。

 そんななか、「お金を増やすうえで欠かせないものがある」と話すのが、投資系YouTuberの高橋ダンさん。

 高橋さんは日本国籍、アメリカ育ちの35歳。ウォール街で投資銀行業務・取引に従事し、世界60カ国を旅した後、2020年1月から投資系YouTuberとして活動を本格始動。約半年でチャンネル登録者数が20万人を超えました(同年10月1日時点で25万人)。

 そんな高橋さんの初となる著書が、発売2日で5万部を突破した『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(かんき出版)です。今回は、本書の中から「世界のお金持ちが身につけていること」についてご紹介します。

お金持ちになるために欠かせないもの1「マインド」

 お金を増やそうと思ったときにまずすべきなのは「お金持ちマインドを身につけること」。

 例えば、ビリオネアの多くはお金を「使うもの」ではなく「単なる数字」だと考えています。周りのためにお金を使って尊敬されることもありますが、自分が贅沢するためには使いません。

 また、新しいことを始めるなら100%の力ではなく、10~20%くらいの力で始め、軌道修正をしながら徐々に力を入れていきます。身体的、精神的にベストでないときは「調子が良くなったら全力で走るから、今はゆっくりさせてくれ」と自分と取引します。

 お金を増やそうと考えたとき、ついつい簡単でわかりやすいノウハウに飛びついてしまいがちですが、マインドが不十分だと安定的にお金を増やすことはできないのです。

お金持ちになるために欠かせないもの2「投資への理解」

 多くの日本人は、利回りがほぼ0%の銀行預金にお金を預けています。なぜでしょうか。間違いなく、投資の仕方を勉強していないことが理由の一つでしょう。

 投資と聞くと「大儲けする可能性がある代わりに、リスクも高い」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは違います。積み立て・長期・分散を心がければ、難しい専門用語や専門知識は必要ありません。

 また日本では、株やFX、不動産が投資として人気ですが、特定の手法だけに資産の大半を投資するのはリスクが高いです。コモディティ(金、銀、プラチナ、ビットコイン、原油など)や社債、国債などにも分散して積立投資をすることで、投資はより安定したものになります。

お金持ちになるために欠かせないもの3「経済を知る」

 「経済」と聞くと、他人事のように感じる人もいるかもしれません。しかし経済は間違いなく、みなさんの人生に少なからず影響を及ぼしています。「経済を学ぶ必要がない」と思っているお金持ちは存在しません。

・コロナショックは大恐慌につながるのか?
・金融緩和は一般市民に恩恵のあることなのか?
・中国が出すデータは本当に信じられないのか?

 といったことは、ネットニュースや新聞だけでは学びきれないこともあります。メディアの情報に振り回されたいためにも、書籍などで経済データの見方を体系的に学ぶのが有効です。

 本書では、「マインド」「投資の基本」「ポートフォリオ」「短期投資」「コモディティ(貴金属、ビットコイン、原油)」「不動産」「経済」「習慣」という8つの章に分けてお金持ちになるために知っておくべきことを紹介しています。世界のお金持ちがどんなことを意識し、実践しているのか、参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

次世代の100年企業をつくる、「新SDGs」と「志本主義経営」とは

名和高司先生は、環境ビジネスやCSV経営にいち早く着目し、企業への導入を推し進めてきた、経営のプロフェッショナルです。三菱商事、マッキンゼーを経て一橋大ビジネススクールの客員教授に着任し、多くの企業で社外取締役を務めながら教鞭を執っています。

名和先生が考える、「生き残る企業」「サステナブルな企業」とは、いったいどんなものなのか。これからの時代に必要とされる、「新SDGs」や「志本主義経営」とは…?企業とビジネスの視点から、SDGsやイノベーションについて語っていただきました。

名和高司
一橋大ビジネススクール国際企業戦略専攻 客員教授の名和高司氏。さまざまな企業の次世代成長戦略や構造改革を支援している。

競争戦略の大家が提唱する新しい概念、「CSV経営」に刺激を受けた

―名和先生は、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)経営に関する著書や研究を数多く発表していらっしゃいます。まずはCSV経営との出合いについてお聞かせください。

名和:CSV経営は、2011年に、ハーバード・ビジネス・スクール(以下、HBS)のマイケル・ポーター教授が提唱した概念です。ポーター教授は、私のHBS時代の恩師です。もともとは競争戦略の大家として著名な方でした。長年、「人を蹴落としてナンボ」「競争に勝つことがすべて」といった価値観で企業を語り続けてきたはずなのに、突然、パッと目線を変えて、「社会課題の解決と経済活動の両立こそが、企業の目指すべきところなんじゃないの」と言いだした。これは非常に衝撃的な出来事でした。

CSV経営という概念によって、視線が一気に外側に向かっていって、狭い世界での小競り合いのような経済論から脱却した感がありました。なにかこう、突破したというか、レイヤーが変わったというか。「さすがポーター教授だな」と思ったことを覚えています。

ポーター教授が書いたCSV論文との出合いが、私にとっての大きなトリガーになりました。以降、CSV経営の紹介や推進に力を入れるようになり、SDGsを意識するようになって、現在に至ります。

―現在は「新SDGs」という概念を提唱していらっしゃいますよね。名和先生が発案された新SDGsとは、どのようなものなのでしょうか?

名和:SDGsは「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の略称で、2030年までに達成すべき17の項目を示した国際目標です。一方の「新SDGs」は、企業が、2050年を見据えて目指すべき方針を見つけるための方程式のようなもの。Sは通常のSDGsとほぼ同じく「Sustainability」としていますが、Dを「Digital」、Gを「Globals」に置き換えています。そして、「新SDGs」でなによりも大切なのが、3要素をつなぐ、「志」(Purpose)です。これからは、創業時の思いや「なぜ私たちの会社がこの課題に取り組むべきなのか」といったことを追求した、「志」を軸にした経営をしなければならないと考えています。

新SDGsの概念

SDGsから新SDGsへ。そして、資本主義から志本主義へ。長く生き残るためにも、真にサステナブルな企業になるためにも、今こそ、私たちは、変わらなければならないのです。

これからの企業に求められるのは、「志の経営」と「遠近複眼思考」

―志本主義の「志」とは、どのようなものでしょう?

名和:一言でいうと、企業にとっての「北極星」です。北極星とは、企業の原点であり、普遍的なスタンスであり、究極のビジョンでもある、目指すべき道しるべのこと。これが見えていれば迷うことはありませんし、戦略や行動にブレが生じることもありません。

北極星を見つけ出すために欠かせないのが、超長期の視点です。日本の企業は中期経営計画が大好きで、3年後、5年後の目標ばかり立てているなと感じます。しかし、これだけ変化が激しい複雑な世の中ですから、3年後、5年後の予測が当たるはずがありません。もし当たったとしたら、それは、その企業が成長していないということに他ならないと思います。ですから、30年後、50年後の未来を見据えて、普遍的かつ正しいトレンドを考えることが大切なのです。

例えば自動車産業の場合。ガソリンは、いつか必ずなくなります。いつなくなるかなんて誰にも分からないし、いろいろな議論がありますが、「いずれ必ずなくなる」のです。例えば、「石油がなくなるから、石油に代わるエネルギーで動く車の開発を進めなければいけない」というように、超長期の視点でトレンドを捉え、究極のビジョンを考えることが、北極星に近づくための第一歩であるといえるでしょう。

他に、「わくわく・ならでは・できる」に着目し、企業の原点や価値、個性などをあぶり出すことも大切です。会社を始めるとき、入社するとき、多くの人は大志を抱いて、わくわくしながら、自分の会社ならではの事業や社会への貢献を思い描き一歩踏み出すものです。その思いの部分に、損得や利益を超えた究極の「志」が隠れていることも少なくありません。また、過去の危機に着目し、ピンチをどうやって乗り越えたかを紐解くことも重要です。苦しいときに考え抜いて残したものや選んだ道は、企業にとって最も大切な考えや商品であることが多いからです。こうして、その企業ならではの価値ある北極星を見いだしていくのです。

―北極星が見つかった後は、どうすればよいのでしょうか?先ほど、「中期経営計画は必要ない」とのお話がありましたが、長期の目標だけ見据えていればよいのですか?

名和:いえ、それではさすがに対応できません。北極星が明確になったら、今度はそこからバックキャストする形で、デイリーやウイークリーといった超短期の戦略を考えていきます。今回のコロナ禍のように、社会の状況は、刻々と変わっていきます。日々の状況をきちんとウオッチして、そこに自分をアジャストしていくという順応性を持たなければ、到底、戦うことはできません。

超長期と超短期。この視点を組み合わせ、「遠近複眼思考」で、ズームインとズームアウトを繰り返す。この道のりが、企業をサステナブルなものへと変えていくのだと思います。

名和高司

社会課題の解決と経済活動をつなぐのは「イノベーション」だ!

―北極星を見つけ出し、イノベーションを巻き起こした事例として、名和先生が関わったプロジェクトの中で印象に残っているものを教えてください。

名和:たくさんあるのですが…。三菱ケミカルホールディングスグループの取り組みは、非常に素晴らしいと思いました。ポーター教授がCSV経営を発表する前に先んじてCSV的な取り組みを始めていた会社で、まずは1000人近い社員を巻き込んでワークショップを行い、それぞれの現場で志や北極星を再定義する作業を行いました。50回に及ぶワークショップで未来に向けたブランドステートメントを導き出し、さらにブランドステートメントを支える三つの軸として、「サステナビリティー」「イノベーション」「エコノミック・アクティビティー」を設定、全社的に広めています。

注目すべきは三つの軸の中に「イノベーション」という要素が入っているところ。ポーター教授が提唱するCSV経営は「社会課題の解決と経済活動を両立させましょう」という理論であって、そこにイノベーションは入っていませんでした。けれども同社は、「社会課題の解決と経済活動の両立にはイノベーションが必要だ」と早い段階で気付いて、明確に取り入れていたんですよね。

磨き抜かれたビジョンや三つの軸が浸透し、植物由来の生分解性樹脂など、地球と会社の持続に寄与する画期的な新商品が生まれました。他に、「社会と企業の持続的成長には人の健康が欠かせない」として、働き方に関するイノベーションも続々と実現しています。

「新SDGs」のポイントは、D(デジタル)とG(グローバル)にあり

―イノベーションを起こすには、デジタルやテクノロジーの力が欠かせませんよね。名和先生が提唱している新SDGsにも「デジタル」が含まれています。先生は、デジタルの力をどのように捉らえていますか?

名和:イノベーションを起こすために大変有効な推進力であると思います。ただ、例えばアグリテックやフードテックのように、一つ一つの分野に閉じた使われ方をするのは好ましくありません。農業と食をバラバラでテックしても、イノベーションといえるほどの新たな価値を生むことは難しく、それほど大きな意味はない。農業と食、さらに金融や医療や教育など、いろいろなものを結びつけることが、本当の意味でのイノベーションやDXにつながるのではないでしょうか。

そのときに必要なのが、冒頭で述べた「志」の部分です。「自分たちはこれがやりたいんだ」「これがミッションなんだ」、そういう思いが強ければ強いほど、異なるデータが有機的につながるはず。デジタルはあくまでもツールですから。テック系の知識や技術より、どちらかというと、情熱や意志といったアナログ的な信念が、デジタルの価値を上げるのだと思いますね。

―新SDGsのG(グローバル)は、どういったことを意味していますか?

名和:30年後、50年後の未来を見据えて企業を経営していくには、グローバルな視点が欠かせません。問題意識や感性といったものは、国内だけでなく海外の、より多くの組織や人とつながることでより一段と磨かれます。ぜひ、欧米だけでなく、アジアのSDGsやCSV経営にも目を向けてもらいたい。

例えばインドでは、企業は利益の2%を社会貢献に使わなければならないという法律が設けられています。この仕組みのおかげでソーシャルビジネスに取り組むベンチャー企業が増えて、大企業との協業が進んでいます。また、バングラデシュには貧困層に融資を行うグラミン銀行があり、貸すだけではなく貧困層が自立して生活するところまでを支援して、そこから利益を得て再投資するという「新しい資本主義」ともいえるビジネスモデルが広がっています。

他に、孔子が提唱する「義利合一」(正義と利益が両立する)という考え方が根付いている中国では、経済界でも「利益ばかりを追求するのではなく正しさを追求せねばならない」という考え方が広まりつつあります。アリババの創業者であるジャック・マー前CEOが強く言い始め、あっという間に若者を中心にして浸透し、今や多くの企業が追随するようになりました。

新興国には社会課題が山ほどありますから、これからのCSV経営を考える上でヒントとなることがたくさんあると思いますよ。

CSV経営の前、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)経営が流行していた頃は、どちらかというと、大量生産・大量消費の贖罪や、ステークホルダーに対するポーズとして社会貢献活動をやっている企業が多かったように思います。一方のCSV経営は、「社会課題を解決して企業価値を上げる」、経営に直結する取り組みです。SDGsによって、ますます広がり、浸透することは間違いありません。今からでも決して遅くはない。多くの企業、そして経営者に、真剣に取り組んでいただきたいと思っています。

TeamSDGs
TeamSDGsは、SDGsに関わるさまざまなステークホルダーと連携し、SDGsに対する情報発信、ソリューションの企画・開発などを行っています。
TeamSDGsのウェブサイトでは、ウェブ電通報とは違う切り口で名和先生のインタビューを紹介。併せてご覧ください。

JRAサリオス陣営「鞍上確保」で路頭に迷う!? C.ルメールで圧勝も「頼みの綱」は堀師お気に入りの「剛腕」か

 先週の毎日王冠(G2)は、1.3倍の断然人気に応えてサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が圧勝。

 レース後は、天皇賞・秋(G1)への参戦の可能性が至るところで取りざたされたが、実はレース前から次走が決まっていたという。

「当初から、毎日王冠の後はマイルCS(G1)と決まっていたそうですよ。これには、ノーザンの思惑が大きく関係しているようです。アーモンドアイがすでにG1歴代最多記録を更新していれば、サリオスが天皇賞・秋へ参戦する事もあり得たでしょう。ただ、いまだタイ記録の状況なので、天皇賞・秋で記録を作らせようという算段ですね」(競馬記者)

 確かにサリオスが天皇賞・秋へ参戦となれば、アーモンドアイの記録達成を阻む存在になり得ることは確かだ。同じ生産のノーザンファームに、同じオーナーのシルクレーシング。使い分けるという選択は、理に適っているともいえるだろう。

 日本ダービー(G1)ではコントレイルの2着と健闘した本馬だが、これはあくまでも同世代での話。これまでの走りから考えれば、ジャパンC(G1)や有馬記念(G1)という条件よりも、デビューから3連勝を飾ったマイル路線というのも合点がいく。

 そうなると、気になるのはマイルCSでの「鞍上問題」だ。C.ルメール騎手は、グランアレグリアというのが既定路線。むしろ、アーモンドアイをも破っている存在であり、サリオスがマイルCS出走となれば、乗り替わりは必至である。

「これまでにサリオスへの騎乗経験があるD.レーン騎手は短期免許期間が終わっていますし、石橋脩騎手では力量不足という判断みたいですよ。堀宣行調教師は外国人至上主義ですから、あとは短期免許の外国人次第というところですね」(別の記者)

 しかし、今年に関してはコロナウイルスの影響もあり、誰が来日できるかというのはアテにできない状況。

 先日、自身の公式サイトを通じて「日本へ行くことを11月に予定していましたが、このパンデミックの状況下、日本への入国が許されない現状です」と日本語でコロナウイルスの影響を語っていたようにO.マーフィー騎手は来日を断念している様子だ。

「陣営もルメール騎手が乗れない事はわかっていたようですし、堀師お気に入りのM.デムーロ騎手は押さえてあるみたいですよ。ただ、実績のある外国人騎手が短期免許で来日する可能性もありますし、間に合うようであれば直前の変更も考えられるでしょうね」(同)

 前走圧勝の歓喜から一転、マイルCSに向けて頭を悩ます事となるサリオス陣営。

 M.デムーロ騎手での出走となるのか、それとも短期免許で外国人ジョッキーが来日するのか……。

 今後の動向を見守りたい。