変化の激しい時代に活躍し続ける社員を応援する、“成長支援”を考える

会社の研修と聞くと、どこか形式ばったものというイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。また、「仕事は実地で経験を積んでこそ」という考えもよく耳にします。

「電通の研修はこれまで、入社時のオリエンテーションや、年次別研修、コンプライアンスなどの講習を除き、基本的には配属された部署でのOJT偏重型でした。しかしOJTだけでは時代の流れについていけないという危機感がありました」

そう話すのは電通キャリア・デザイン局の半田友子氏です。

この問題を解決すべく2019年に立ち上げたのが、社員一人ひとりの成長を支援する取り組み「INPUT!365」プロジェクトです。このプロジェクトでは取り組みの一つとして、社外の旬な知を提供するNewsPicksとのコラボレーションを行い、今までとは違う社員の成長支援のあり方を模索しました。

NewsPicksの佐々木紀彦氏と半田氏がこの取り組みを振り返りながら、変化の激しい時代で活躍し続けるための、学びの重要性について議論します。

「従来の広告ビジネスを超える」発想のために必要なインプット

半田:NewsPicksに協力をお願いした背景にも繋がりますが、「INPUT!365」プロジェクト(以下、INPUT!365)を始める前、従来の社員への成長支援のあり方には、制度と環境変化という、2つの要因による課題があると感じていました。

佐々木:具体的にはどういったことでしょう?

半田:どちらの要因も、これまでの電通の社員教育がOJTにかなりの部分を依存していたことに関係しています。たしかに広告会社の仕事というのは座学だけで習得できるものではなく、現場で頭と身体を動かして経験を積むことが重要です。

ただ、非連続に発展する社会の中では、従来のOJTだけでは時としてクライアントのニーズに応えきれないケースが出てきていました。

佐々木:OJT以外で社員にインプットを提供する機会が少なかったことに加えて、クライアントや世の中の変化速度・変化量が以前よりも多くなってきたからですね。

半田:どの企業にもあることかもしれませんが、一部の社員は会社の教育制度の有無に関わらず、自ら学び続けているので、そういった方は変化にも対応できたのだと思います。

ただ、電通はいま広告ビジネスにとどまらず、より広い意味でのマーケティングや経営そのものの支援など、「ビジネスを創造していく会社」になろうとしています。それを本当に実現するためには、一部の社員だけが自分をアップデートし続けるのでは難しいですね。

佐々木:戦略系のコンサルティング会社がデザイン会社を買収するなど、広告・マーケティング業界は事業領域と競合がどんどん拡がり、群雄割拠ですよね。今後もクライアントに必要とされ続けていくには、まさに会社としての提供価値のアップデートが必要で、それは個々のアップデートの集合体であると。

半田:とはいえ、変化が速い時代だからインプットを各自意識するように、と言うだけではなかなか現状は変わりません。社員が「広告ビジネスを超えられる」発想を持てるように、機会を提供しないといけないと思ったのです。

NewsPicksに相談したのは、社員に「社会の最先端とのズレ」を感じてもらうためのコンテンツがほしかったからです。ベースになるプログラムができてきた中で、スパイスのような役割を担ってもらいたい意図でした。

本社ビル1階エントランスを使った有識者による電通人への推薦図書の展示「INPUT!Library」、世の中の潮流を短時間でインプットするセミナー「Input!Hour」の開催、電通オリジナルMOOC(ムーク。NewsPicksのオンライン講義コンテンツ)の制作という3つの取り組みで協力いただきましたが、結果として、今まで「研修」に関心がなく、リーチできなかった社員にも学びを届けることができたと感じています。

「新しい生活習慣」に適したインプットの仕方、学習コンテンツの在り方

佐々木:最初は書籍の推薦から始まりましたが、あえて「ビジネスマンがあまり手に取ることがないリスト」にしました。

電通はクリエーティブのプロで、テクノロジーやDX(デジタルトランスフォーメーション)といった新しい分野を仕事にしています。変化の速いビジネスをしているからこそ、政治や哲学の古典や歴史書など、いわゆるリベラルアーツが普遍的な知識として役立ちます。そういった本を、「NewsPicksのプロピッカーによる選書」という形にして展示しました。

電通本社ビルエントランスで展示されたNewsPicksのプロピッカーによる選書

半田:ラインナップの中には漫画やビジネス書などもあり、堅さと柔らかさ、新旧のバランスが取れていて私も興味深く展示を見ていました。実際に足を止めたり、本を手にとってくれる社員も多く、社員の学びへの第一歩として機能したと思います。

佐々木:オリジナルMOOCでもプロピッカーを起用して、「外から見た電通と、その未来像を提言する」というテーマでしたが、これも電通を客観視できる立場だからできた企画かもしれません。

半田:佐々木さん、コルクの佐渡島さんなど、世の中の旬な方々に登場してもらいましたが、これはすごく社員の刺激になった企画でした。INPUT!365で用意した他のコンテンツも含めて、広告ビジネスの基礎的な内容はあえて扱っていないのですが、特にMOOCは撮り下ろし、かつ電通だけに向けた内容だったので、社員からも反響が大きかったです。

仕事に追われて忙しい社員からも、「短時間で凝縮して学べる」という声があり、相性が良かったですね。

佐々木:MOOCは1つの講義を3分✕6本にするなど、エピソードを細切れにしています。これはスキマ時間に見やすいことを狙っていますが、出演する講師も時間制限があると本題だけにフォーカスして話さざるをえなくなるので、実は内容が濃くなる効果もあるんです(笑)。

ただ、新型コロナウイルス蔓延を期に細切れのほうがいいという法則も変わる気もしています。今まではスキマ時間の活用という考え方でしたが、これから在宅勤務やリモートワークが基本になっていくと、通勤時間が不要になるなど、「時間の余裕」が生まれます。加えて、ここ数カ月でラジオの視聴者数が増えたりなど、「ながら聞き」のようなニーズも実際に増えています。

学習という意味では、自宅でずっと本に向き合っているのもつらいですよね。通勤電車などと違って、空間を自由に使えることもありますし。これらを踏まえると、「ながら」や「映像や音声によるインタラクション」がキーワードになるかもしれません。

半田:確かに、コロナ禍前よりも社員のeLearningアクセス数やオンラインのセミナー申込数も増えています。在宅勤務のなかで取り入れやすいインプットのニーズは増加していますね。

佐々木:オンラインだとインタラクションが深まりづらいので、「新しい生活習慣」でのコンテンツのつくり方は、まだ私たちも実験段階です。オン/オフラインの組み合わせ方として、ディズニーランドが一つのヒントになるなと思っています。多くのファンはグッズ購入や情報収集など、オンラインで接点を持つことが中心で、ディズニーランドに行くのは年に1、2回あるかないかです。

「オフラインの接点が少ない中で価値をどうつくるか」という意味で、リアルで行うセミナーでも、回数を減らして価値を高める秘訣があるかもしれません。ここまで考えてやっと仮説だと言えるでしょうか(笑)。

半田:オフラインの価値というと、2019年5月から実施している「INPUT!Hour」は、「月に1度は、学ぶ日を作る」というコンセプトのなかで全社対象の講座を開催しています。

今まで自己研さんに積極的でなかった社員が学び始め、かつ「学びの習慣化」につながるよう設計しました。従来の研修には参加したことがない社員も、「INPUT!Hour」の認知が広がるにつれ、足を運んでくれるようになってきています。最終的には自発的な学びにシフトをしてもらえたらうれしいですね。

コロナ禍を機にオンライン化しましたが、オフラインでしか得られない体験価値は確実に存在すると思います。意識的にそのようなタイミングをつくれたらと考えています。

これからの自分のために、「学びのフォーム」をつくる良い機会

半田:INPUT!365も2年目に入り、学びの機会をどう提供するかは今後も突き詰めていくべきテーマだなと感じています。ある程度の社員数の企業では「あの人はどうして輝いているか?」という視点が、一つのきっかけになるかなと思っています。

佐々木:自分が憧れる同僚をインプットの側面から分析して、ロールモデル化するのも良い方法ですよね。

半田:そういった目標を持てた社員にとって、いつでもアクセスできる学びのコンテンツがある状態を目指していきたいです。

佐々木:学びがブーストされる要因としては、キャリアプランと仕事がマッチしていることが大事です。そうすると自然に仕事の目標が人生の目標と重なり、結果的にインプットの質と量が増えます。

そのお膳立てを会社ができるのも良いですが、マッチングのプロや学びの場を社外に頼ってもいいですよね。学びでいえば、講座や書籍などを自分で探してきて、会社は予算だけ出してあげる形も一つです。枠だけ用意して、中身を社員に任せれば“やらされ”ではなくなります。

半田:実は電通も社外のキャリアカウンセラーに自由に相談できる仕組みをつくっており、社員に好評です。社外だからこそ本音で話せることもありますし、カウンセリングのプロと自身のキャリアを見つめなおすことはとても貴重な時間となっています。

少し話は変わりますが、日本企業に典型的な総合職ジョブローテーションについてはどう思われますか?

佐々木:天職が20代で見つかるのは難しいと思います。その意味でジョブローテーションは良いですよね。セレンディピティ(計画された偶発性)やスティーブ・ジョブズの「connecting dots」といった言葉も示すとおり、過去の偶然が、現在や未来の自分に大きな影響を及ぼす経験は、多くの人が思い当たるはずです。

昨今、「好き」で突き抜けるのが良いという論調ですが、これには難しさもあります。というのも、好きなことは必ずしも得意なことじゃないからです。

だから会社側も好きを尊重しすぎないことが大事かなと思います。個人を尊重しすぎれば当然、組織として全体最適でなくなる。また「好き」が叶った社員も、思ったような成果が出せないと逆に苦しくなるケースもあります。

半田:「好き」ではないが「得意」なことで高い成果を出し、やりがいを感じることはあると思います。そのためには、自分の特長を客観的に把握しておくことが必要になりますね。

先ほど佐々木さんが指摘された「新しい生活習慣」という視点でいえば、今までの仕事をさらに効率化するのではなくて、今までの仕事の要・不要を整理する機会かもしれません。価値が出せる仕事は何かを突き詰めれば、人に頼んだり削ったりできる仕事もあるはずですし、そこから業務やサービスの改革にも続いていきそうです。また在宅勤務下では、先ほどもお話にあったように、新たに生まれた「時間の余裕」を自分のためにどう使うか、というポイントもありそうですね。

佐々木:そうした働き方が定着すると、個としては専門性をより問われるでしょう。その時に「時間の余裕」をいかに有効活用しているかが、個人の経験やスキル、キャリアの差を生みます。

だから今のうちに「学びのフォーム」を身につけることが重要ですよね。今はコンテンツがたくさんある時代なので、何を学ぶかよりもどう学ぶか、学びを継続できるフォームを習得することが大事です。

「LIFE SHIFT」を著したロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授が「変身する力」を提唱していますが、学びがあれば専門性につながる道や、今とは違う自分への道がきっと拓けるはずです。

長友佑都の盟友が明かすビジネス術 #03

ベンチャー、スタートアップ、さらには企業内起業、という言葉が使われ始めて久しい。「働き方改革」の潮流の中、大手企業も、いや、大手企業ほど、人事制度や評価制度の抜本的な見直しが迫られている。しかしながらその実態は、まだまだ手探りが続いていることも事実。この連載では、長友佑都氏と「二人三脚」で株式会社クオーレを運営する津村洋太氏に、その本質について、3回の連載で大いに語っていただきます。

協力:白石幸平(電通CDC)


起業=お金のため、ではない。
とはいえ、お金がなければ実現できないこともある

僕と長友に共通しているのは、お金のためだけに事業を起こしているわけではない。最終的な目的は、社会貢献にある。ということ。でも、事業の規模や価値が大きくならないと、分かりやすく言えばたくさんのお金が集まってこないと、社会貢献の規模も大きくはならない。長友の言葉を借りるなら「影響力を大きくしたい」ということなんですが、その根幹にあるのは「仲間づくり」ということなのだと思います。

長友が手がけている「投資」の活動も、まったく同じこと。お金もうけが目的なのではない。長友の描く未来社会に共感し、彼一人の能力では実現できないことを達成してくれそうなパートナーに出資をする。そのことによって、漠としていた理想が具体的なカタチになっていく。そうした彼の思いを整理していくことも、僕の大事な役割だと思っています。

2019年12月末から開始したエンジェル投資について、目的や投資方針などをトルコのイスタンブールにある長友佑都の自宅で議論してる風景。2~3カ月に1回ぐらいのペースで出張している。
2019年12月末から開始したエンジェル投資について、目的や投資方針などをトルコのイスタンブールにある長友佑都の自宅で議論してる風景。2~3カ月に1回ぐらいのペースで出張している。

長友佑都の今後のビジョンとは?

世のサッカー選手がどのようなキャリアを踏みたいのか、踏んでいるのか、実情は分からないのですが、私の個人的な意見として、長友においては、サッカーに携わってきたからサッカーの指導者や解説者をやる。というキャリアではないと思います。

サッカー界やバスケ界に革命を起こしている川淵さんとか、フェンシングというスポーツの価値をリブランディングして推進する太田さん、ご自身で投資やビジネスを構築されている為末さんなど、ご自身のこれまでのキャリア枠を超えてより大きなものを動かしていく、そんな人になっていくんだろうなと思っています。

高校の同級生だから、歯に衣着せずに言いますが、僕自身、長友にサッカーを教わりたいとは思わない。一方で彼から学ぶことが山ほどある。世界を舞台に相当な数の修羅場を乗り越えてきた彼の精神性や、その経験から来る挑戦の大胆さ、彼の成功の哲学となっている努力の質など、もっと大きなことを学びたい。そして、共に育てていきたい、と考えています。

長友が最初に上梓した本のタイトルが「日本男児」というものなんですけど、このあたりは実に、長友らしいな、と思っています。確かに長友はイノベーターではありますし、大胆な発信を想起する方かもしれない。ただ、極めて日本的なイノベーターで、石橋を叩いて渡るというか、綿密に計画して、合理的な答えを導き出す手法をとります。そして、何よりもそうしたロジックよりもまず、志とか熱量といったものを大切にします。ビジョンを共有できて、とある分野では自分よりもはるかに秀でた仲間を、常に探している。

ビジネスの世界では、ルールとかモラルといったものは、増えることはあっても減ることは絶対にない。ちまたでは「コンプライアンス不況」みたいな言葉で揶揄されていますが、その閉塞感を打ち破るのは、志とか熱量といったものを共有できる「仲間」づくりなんだ、と僕は思います。僕の仕事とは、長友のイメージする未来を共に創ってくれる仲間とか、仕組みとかといったものを、つくり上げていくことだと思っています。

東福岡高校の卒業式に行われる紅白戦後に撮影した2ショット。高校3年間を同じサッカー部で過ごし、2・3学年時は同じクラス。卒業から約12年後に同社を設立し事業を開始した。
東福岡高校の卒業式に行われる紅白戦後に撮影した2ショット。高校3年間を同じサッカー部で過ごし、2・3学年時は同じクラス。卒業から約12年後に同社を設立し事業を開始した。
〈関連サイト〉

ファットアダプト食事法の献立レシピサイトは、こちら
FLOWINのサイトは、こちら
CUORE ONEオンラインフィットネスサイトは、こちら
長友佑都氏のオフィシャルサイトは、こちら
加藤超也氏のInstagramは、こちら

〈 編集後記 〉
〜3回の連載コラムを振り返って〜

津村氏の全3回にわたる連載コラムでは、多くのことを学ばされた。起業の発端は、長友氏の「経験」にあること。その経験をつぶさに「分析」したこと。その結果、一見すると長友氏と関係がないように見える「食」や「健康」や「投資事業」といったビジネスのタネが見えてきたこと。そのタネを、「プロ」の力を一本釣りすることで、芽吹かせたこと。起業とは、チームプレーであること。なにより、その真の目的は、「社会貢献」にあること。湧き上がる情熱を、冷静に分析して、進むべき道を地道に切り開いていく。そんな、いわゆる「起業家」のイメージを覆す津村氏の「起業論」には、心躍るものがある。
 

レクサス「LC」、なぜコンバーチブル登場まで3年もかかった?特殊な開発手法で美しさ実現

 レクサスが誇る最高級フラッグシップモデル「LC500」に、コンバーチブルモデルが加わった。LCクーペがデビューしたのが2017年。その頃すでにコンバーチブルの開発はスタートしていた。あれから3年も過ぎてしまった。LCデビュー当初からコンバーチブルの登場が期待されていただけに、我々ユーザーは大いに待たされた。旬を過ぎてしまった感は否めないが、まずはそのスタイリッシュなモデルの誕生を祝おうと思う。

 LCコンバーチブルの魅力を語り始めたら、とてもこの原稿内で終えることは難しい。

 手垢のついた言葉ながら、一言で表現するならば「カッコいい」となるだろう。スタイリングは多分に好みの問題だとはいえ、破綻のないフォルムには違和感がない。好感が持てるのだ。クーペの持つイメージを崩さずに、ここまでスタシリッシュに整えることは決してたやすくない。開発陣の熱い思いとこだわりがあったからなのだろうと想像する。クーペボディのコンバーチブル化には、特殊な開発手法が採用された。

 ルーフを切り取り、布製の幌を背後に格納するだけならば、とりあえず形だけのオープンモデルは完成する。だが、クルマとしての基本性能を損なわず、しかもスタイリッシュに仕上げるのは簡単ではない。

 ルーフというボディ剛性の約50%を担う構造物を失うことで、走りは明らかに鈍化する。後から補強するにしても、鉄のパイプをジャングルジムのように張り巡らせなければならず、結果的に鈍重なクルマに成り下がる。

 幌の収納も課題だ。器用に折り畳んだとしても、デザイナーが求める姿にはならない。背中に昆布のような隆起を背負うことになり、イメージスケッチが描くようなスタイルにはならない。後から取ってつけたような、無骨なコンバーチブルになってしまう。

 それを嫌ったレクサスは、クーペを開発する段階からコンバーチブル化を想定したのだ。つまり、ルーフという大切な構造材を失っても最低レベルのボディ剛性を確保できるように、あらかじめ構造を強化したのである。結果的にクーペは驚くほど強固なボディを得ることができた。

 ルーフの格納にも準備があった。ルーフ格納を電動化するためにはモーターや油圧シリンダー等のスペースが必要になる。そのために、例えばあらかじめ給油パイプの位置をずらすなどして空間を確保していたのだ。だからコンバーチブルになっても、背後に不自然な隆起もなければ突起もない。フロントから流れるような美しいフォルムが実現したのである。

 実はこのような手法は、海外では珍しくはない。スボーツカーの車形としてクーペとコンバーチブルが求められる欧米では、同時開発が常識でもある。だからクーペとコンバーチブルがほぼ同時に発表される。

 だが、日本でその手法は珍しい。だったらなぜLCはクーペとコンバーチブルを同時デビューさせなかったのかという疑問は残るものの、ともあれ、美しいコンバーチブルの誕生を祝おうと思う。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

EXIT・りんたろー。、7股浮気の壮絶なモテ男ぶり…3股以上の浮気が判明した芸能人3人

“チャラ男”キャラで人気を集めているお笑いコンビ・EXITのりんたろー。が、複数の女性と浮気していた過去を暴露。見た目のイメージを裏切らないエピソードでファンを騒然とさせている。

 りんたろー。が浮気していた人数は、なんと7人。そのうちの1人とは同棲していたのだが、浮気に気づいた彼女もりんたろー。への復讐としてほかの男性と浮気関係にあった。しかし、相手の男性がりんたろーの存在に気づき、りんたろー。のいないタイミングで2人の家へ侵入。壁やテレビをバキバキに壊して帰っていったという。

 りんたろー。の壮絶な体験談には、ネット上からも「チャラ男はただのキャラだと思ってたのに……」「まずそんなにモテるという事実がすごい」「どういうスケジュールで浮気していたんだろう」と驚きの声が後を絶たない。

 今回はりんたろー。のように、3股以上の浮気をしたことがある芸能人をピックアップしていこう。

マイケル富岡

 まずは、12人との同時交際を公言しているタレント・マイケル富岡。彼は女性の許可を得た上で同時交際を始め、全員と円満な関係を続けてきた。

 複数の恋人を持つようになったのは、学生時代に何人かの素敵な女性に告白されたことがきっかけ。それぞれ別の魅力を持つ女性たちだったため、全員に正直な気持ちを説明した上で交際をスタートさせている。彼女たちは「マイケルJapan」と呼ばれ、基本的に12人編成。さらに海外にも付き合っている女性がおり、全員合わせると倍以上の人数になるようだ。

 富岡は講談社の公式サイト「マガポケベース」のインタビューで、「マイケルJapan」について「僕の恋愛スタイルが、世の中の人に認められるようになるのは時間がかかるでしょう」とコメント。しかし読者からは、「ハーレムは男のロマン」「来世ではこういう男になりたい」「女性公認なら問題ないと思います!」と彼を応援する声が相次いだ。

田中萌

 続いて、テレビ朝日アナウンサーの田中萌。幼い顔立ちで男性からも人気のあるアナウンサーだが、2016年には既婚者との不貞関係をスポーツ紙に報じられた。

 さらに報道とは別の相手とも関係を持っており、一時期は4股状態だったという噂もある。世間からは、「見た目に反して超肉食女子」「不倫の上に4股って最低だなぁ」「今までもさんざん遊んでたんじゃない?」と厳しい声が上がっている。

 しかしその後、田中は4人全員と関係を終わらせた様子。今年1月に、「フライデー」(講談社)で新たな相手との熱愛を激写された。田中と一緒に写っている男性は、人気ロックバンド・THE ORAL CIGARETTESのあきらかにあきら。田中はあきらのマンションに週1ペースで通っているという。

 派手なスキャンダルのあとでは周りの目も厳しくなるものだが、田中はすべてを受け入れてくれる相手とようやく出会えたのかもしれない。
(文=編集部)

菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には「すでに結論」、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動き

「安倍総裁をしっかりと継承する」 「安倍政権が進めてきた改革の歩みをけっして止めるわけにはなりません」  菅義偉官房長官が本日17時すぎから会見をおこない正式に自民党総裁選への出馬を表明したが、これがまたとんでもない“茶番劇”だった。  本サイトで指摘してきたように、安...

パチンコ「衝撃の一撃」を再び!? 浮上した好調メーカー「激熱なウワサ」とは…

 2020年も続々と新台が登場しているパチンコ。すでに導入されている新機種が、まだまだホールを盛り上げてくれそうな気配だ。

 圧倒的な出玉スピードを実現した『P大工の源さん 超韋駄天』は、デビューから高稼働を維持。「時速4万発オーバー」も確認されるなど、その実力を存分に発揮している。

 8月17日にデビューを果たした『Pアナザーゴッドハーデスザ・ワールド』も反響は上々だ。大当り後に突入する時短で小当り&大当りによるW抽選が行われる点が特徴の本機。右打ち中のゲーム性や出玉スピードを称賛する声も聞こえるなど、まずまずのスタートを切っている。

『P交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』(サミー)の好調ぶりも目立つ。ライトミドルらしからぬ出玉性能や、新機能「遊タイム」を搭載した仕様は好評を得ている。

 パチンコサイト「パチビー」の全国稼働ランキングでは、この3機種がトップ3に(9/2現在)に輝いている状況。長期稼働を実現できるかに注目したいが…。

 やはり注目度が高いのは、スタンバイしている大物コンテンツたち。『北斗無双』や『牙狼』『ルパン三世』『エヴァンゲリオン』といった超人気シリーズの最新作が発表され、大きな話題となっている。

 各機種の詳細が、徐々に明らかになっている状況。ユーザーの期待は、日に日に高まっている印象だ。人気シリーズの豪華共演が非常に楽しみだが…。

 近年のパチンコ分野で、圧倒的な存在感を放つヒットメーカーにも動きが!?「10万発も可能!?」「P機最強レベル」との声も上がった、人気シリーズを話題にする関係者は多い。

 一般社団法人「ぱちんこ広告協議会」が主催する「“ファン”が選ぶパチンコ・パチスロ大賞2019」のパチンコ部門を2連覇中の京楽産業.。そんな同社は新機種『ぱちんこ仮面ライダー轟音』 を9月7日より全国導入予定だ。

 すでにフィールドテスト導入されており反響は上々。「遊タイム時代の覇者になるのでは?」との期待に応えてくれそうな気配だが…。

「話題作を続々と発表している京楽さんですが、根強いファンを持つシリーズの動向にも注目が集まっています。その候補としていくつかの名前があがっていましたが、最近になって『ウルトラ』シリーズを話題にする方が目立つようになってきました。

本シリーズといえば、爆裂という言葉が相応しい印象。P機の限界に挑んだ『ぱちんこウルトラ6兄弟』は、継続率85%+右打ち中70%が1500発の閃光スペックが特徴。当日出玉『9万発』という驚愕の報告も出ましたよね。

そんな人気シリーズの最新作が準備中と噂されています。気になる仕上がりに関しては『新内規タイプ』との意見が圧倒的。京楽さんの遊タイム搭載機は高い評価を得ていますから、事実であれば十分に期待できるでしょう。爆裂との融合を実現して欲しいです」(パチンコ記者)

『Pぱちんこ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカA5』も検定を通過するなど、話題を独占状態の京楽産業.。そんなヒットメーカーは、さらなるサプライズを用意してくれるのだろうか。その動向から目が離せない。

坂上忍“パワハラ騒動”をリークし『バイキング』降板を画策するフジテレビの末期状態

 キー局が自局の看板番組MCのパワハラを調査するという、異常な事態が起きているようだ――。

 キー局各局の昼の情報番組、視聴率争いは団子状態が続いているが、2014年に終了した『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後釜としてスタート当初は低迷が続いていたものの、最近では同時間帯トップになることも増えた『バイキング』。そんな同番組MCで視聴率アップの功労者ともいわれる坂上忍をめぐるパワハラ疑惑が、依然としてくすぶり続けている。

 ことの発端は6月、「週刊女性」(主婦と生活社)が、同番組のスタッフ2人が坂上からのパワハラが原因で体調不良となり休職し、会社も調査に乗り出したと報じたことだった。その後も再三にわたり同疑惑が伝えられ、7月発売の「女性セブン」(光文社)は、番組内で容赦ない安倍政権批判を展開する坂上を問題視したフジ上層部の意向で、方針転換をさせるためにスタッフらに対して坂上のパワハラ被害に関する聞き取り調査を進めていると報じた。

 一連の報道について坂上は9月2日付「文春オンライン」記事の直撃取材に対し、「フジテレビさんがOKだからこそ今の僕があるし、(改編後の)10月以降も番組に出られるんじゃないですか」と回答。フジ企業広報室も「文春」の取材に対し「パワハラにあたる行為はなかったものと認識しております」と否定しているが、いったいフジ内部で何が起こっているのだろうか。テレビ局関係者はいう。

「話は単純で、『バイキング』のスタッフが坂上の求める水準にまったく追い付かず、ずっと坂上が不満を持っていたということです。『バイキング』は『笑っていいとも!』の後継番組という流れもありバラエティ班の制作ですが、視聴率が取れるということで芸能から政治・経済まで幅広く扱う“硬派な情報番組”にシフトを遂げた。今ではゲストの専門家を交えて政治ネタや社会ネタなどもがっつりトークする場面が増えました。

 坂上はその日の放送内容に備えて、毎朝主要な新聞すべてをチェックして自分なりのメモを作成するなど、入念に準備して番組に挑んでいるのですが、事前打ち合わせなどで坂上がいろいろと質問しても、スタッフが全然答えられないで、坂上がイライラするという場面が結構あるんです。また、放送直前に番組内容が変更になり、さらにその代替案もきちんと準備されていないというケースも少なくなく、そうしたことが重なり、徐々に坂上とスタッフたちの間で亀裂ができているんです。結局、10月以降はスタッフが情報番組班にごっそり入れ替わると聞いています」

フジ上層部の危機感

 報道によれば、フジ上層部も坂上のパワハラを問題視しているというが――。

坂上が現場でスタッフたちにきつめにモノを言ったり、他局を引き合いに出して『●●はこうやってるだけど』などと咎めたりということは、あるようです。要は、バラエティ班のスタッフのなかには、慣れない情報番組をやらされて、さらに坂上にしょっちゅうガミガミ言われ、とにかく『バイキング』を終わらせるか離れたいという人も少なくない。そのため、一部の関係者が週刊誌などに“坂上のパワハラがひどくて現場が疲弊”という情報を流しているんです。

 この事態にヒヤヒヤしているのが、フジの上層部です。今のフジにとって、コンスタントに視聴率5~7%取れる番組というのは非常に貴重で、上層部からしてみれば坂上に番組を降りられては困るんです。10月から後ろの『直撃LIVE グッディ!』を打ち切ってまで『バイキング』の放送時間を1時間も伸ばすのが、その何よりの証拠ですよ。なので上層部は今、“パワハラ騒動”の火消しに躍起です。だからこそ『文春』の取材に対して広報部は明確に否定しているんです」(テレビ局関係者)

 そんなフジの内情について、別のテレビ局関係者はいう。

「今、フジ内部の情報は外部にダダ漏れ状態で、芸能事務所の間では制作現場での情報などが外に漏れないかと警戒するムードも広まっており、特にドラマではキャスティングが難航するケースも出始めています。『バイキング』の例にしても、内部の問題を積極的に外に漏らし、それを利用してMCを外したり番組を終わらせようとしているのだとすれば、フジもいよいよ末期状態でしょう」

 パワハラ騒動の真相はいかに――。

(文=編集部)

 

レスリング協会、内紛再び…不可解な補助金不正流用の告発、大臣経験者の策略が取り沙汰

 突然、昔の話を持ち出して特定人物を攻撃する。奸計を企む輩の常套手段でもある。

 これがレスリング界で顕著だったのが、五輪4連覇のヒロイン伊調馨選手に対する、日本レスリング協会元強化本部長、栄和人氏による「パワハラ騒動」だ。「伊調選手の出入りを禁じさせ練習をさせないようにした」など、栄氏に対する告発内容の核心部分は第三者委員会で完全に否定された。しかし伊調、吉田沙保里はじめ多くの五輪メダリストや世界チャンピオンを育て、お茶の間でも人気だったヒーローの転落話はおもしろい。「週刊文春」(文藝春秋)を筆頭に「バッシング」を続けたメディアとしては、「否定」ではおもしろくない。そこで第三者委員会で一部認められた「お前、よく俺の前でできるな」と伊調に栄氏が言った発言が、針小棒大に報じられた。告発の内容はすべて10年近く前の話だった。

 伊調自身も「告発に関わっていない」とコメントした不自然な告発の背景に、東京五輪を前に栄氏が監督を務めていた至学館大学からヘゲモニーを奪いたい日本体育大学の松浪健四郎理事長らの策動があった。筆者はこの告発や報道(とりわけフジテレビ)の理不尽を世に問うた。(詳細は『令和日本のタブー』<宝島社>)。だが実態がどうあれ、告発側はメディアを使って世間にネガティブイメージを印象づければ十分だった。 

 レスリング界で今、この「昔話作戦」が蠢く。「週刊新潮」(新潮社/8月27日秋初月増大号)でやり玉に挙がったのは、栄氏ではなく同協会の高田裕司専務理事(66)である。1976年のモントリオール五輪で金メダル。連覇確実と見られたモスクワ五輪は日本がボイコットし、柔道の山下泰裕氏(現日本オリンピック協会<JOC>会長)らと泣いて悔しさを訴えた元天才レスラーだ。

JOCへの告発状

 記事中の匿名告発者で4月にJOCに告発状を送ったのは、関東地方の高校でレスリングを指導するA氏だ。全日本のジュニアコーチなども務め、指導者として評価は高い。

 告発の内容をかいつまむと、国の補助金からJOCが委託する専任コーチへ謝礼金が払われていたが、協会は2012年頃まで、その謝礼金の一部を毎年、専任コーチからの寄付というかたちで協会に納めさせていた。寄付を強制していたのが高田専務で、集めた金を強化費など公的な目的でなく私的に流用していたというもの。具体的な証拠として「自分が振り込んだ通帳の開示」を挙げており、銀行名や支店、口座番号も載せている。A氏はJOCに対して以下のように主張している。

「他のコーチたちは、お金を渡さないと今の役職から降ろされてしまうのではないかという恐怖心から振り込みをしたとも聞いています」

「何度となく振り込んだ金の使い方について問いただしました。すると驚いたことに(JOCエリートアカデミーに勤務していた高田氏の妻が住んでいた)赤羽のマンションの費用が払えないからその費用に使う、と答えた」

 高田氏への不満を滔々と述べているものの、全体的に日時や場所などの具体性には欠ける。

 JOCに訴えるなら山下会長宛てにするべきところだが、なぜか「常務理事 籾井圭子殿」宛てになっている。文面からはA氏が個人的に籾井氏を知るわけでもなさそう。誰かの入れ知恵か。

 A氏はかつて高田氏が面倒を見た人物だった。「飼い犬に手を噛まれた」点では栄氏vs.伊調選手と似る(伊調選手は「週刊文春」では栄氏批判のコメントをしている)。A氏は筆者の電話取材に対して「今になって告発しようと思ったのは、3月の『週刊新潮』にF選手のことが出ていて、まだあんなピンハネやっているのかと思ったからです」と切り出した。山梨学院大の教授を務める高田氏が同大の選手から強化費などをピンハネしているという記事だった。

「告発したい人はいっぱいいるが、高田氏の周囲は彼が選んだ取り巻きばかり。協会人事で彼が絶対権を持ち、いろんな圧力をかけるから、みんな怖がって言えない。(福田富昭)会長に迷惑がかかるので我慢している。キックバックシステムは高田氏と事務局長の菅(芳松)氏の発案。私は毎年振り込むときに『おかしい』と高田氏と喧嘩していた」と話す。

「高田氏は公金を公金として使わず私物化していた。寄付金を拒否して払っていない人なんかいないのでは。自衛隊や警視庁などあらゆるコーチから集めた。ほとんどが年に100万から150万円払わされ、高田氏は毎年、5000万、6000万を手にした。入金先はみずほ銀行の渋谷支店の口座で、通帳を開示してもらえば誰がいつ出金したかもわかる。JOCの判断も遅すぎれば刑事事件として時効になってしまう。それまでになんらかの行動もとりたい」(A氏)

 A氏の話は急に飛ぶ。

「伊調―川井(梨紗子)のプレーオフの試合の判定は滅茶苦茶。第一ラウンドで足取ったところなんか2ポイントのはず。伊調もALSOKも申し立てしなかったけど、日本の審判のレベルが問われる。これまで山梨学院の選手やOBが有利になる山梨判定といわれ、ボクシングの奈良判定のようなことが起きていてみんな不信感を持っている」

 JOC宛ての手紙には伊調―川井戦については触れていない。具体例はないが「山梨判定」とは書いている。 

高田専務の反論

 日本レスリング協会はJOCに対して、8月31日までに「寄付は任意。海外遠征での選手やコーチ、レスリング記者との会食費などに使われた」などとする中間報告書を出した。一方、高田専務はこう怒りをみせ話す。

「寄付制度はロンドン五輪までは認められていたが、それ以降は禁じられた。久木留(毅)氏(現国立スポーツ科学センター長)が窓口で、通帳は事務局に預け事務局長が管理していて、私は出金などしていない。8年以上前のことを言われてJOCも困っているようだ。お咎めはあるのかもしれないが結論を待っている。妻がマンション代に使った、など話にもならない。妻は『通帳を開示すればいい』と言っている。名誉棄損の提訴も考える」

 さらにJOCの理事でもある高田氏は、ある大物の名を出した。

が全部裏で動いていることはわかっている。会長職を狙っている。本来、福田会長はこの夏の東京五輪で勇退するはずだったが、五輪が延期になったりで焦っているのでしょう。もう副会長も9年近くやってるし」

 馳とは馳浩氏のこと。プロレス出身の衆院議員で、同じ北陸出身の森喜朗元首相に可愛がられ、安倍内閣で文部科学大臣も務めた。レスリング協会では複数いる副会長の一人だ。「専任コーチの寄付を扱っていた久木留氏は、馳氏の専修大の後輩で秘書役も務めていた」と高田氏。専修大にはソウル五輪金メダリストの佐藤満教授もいる。A氏が「理事会で高田の意図にそぐわぬ発言をして役員を解任された」と告発状で書いているのは佐藤氏のことだ。

 真夏のバトルにある協会関係者はこう明かす。

「専任コーチから強化委員会に寄付させていたのは事実ですが、当時は任意の寄付なら違反でもなく、コーチ側は寄付を納得していたはず。払わない人もいた。JOCにはスポーツ庁に通じる女性がいて、スポーツ庁関係者が知るはずもない理事会の内容を知っていたことが多かった。スポーツ庁、つまり鈴木大地長官を動かしているのも馳氏。以前からあれこれマスコミにリークし、会長責任だと糾弾して福田体制を倒したがっていた。実際、理事会などで会長と口論していた。福田会長が後任に高田専務を据えようとしているのを阻止したいのでしょう」

 ここで登場する女性が、前述の籾井圭子氏である。文科省広報室長だったキャリア官僚。A氏の告発状が山下会長宛でなく、籾井常務宛てになっていることが馳氏の関与を十分に窺わせる。

 新型コロナウイルスの影響で選手たちがマットでの本格的なスパーリングができないというのに、元プロレスラー氏は久々に場外乱闘をしたいのだろうか。

(文・写真=粟野仁雄/ジャーナリスト)

JRAスワーヴリチャードをねじ伏せたアノ馬が地方移籍へ。東京大賞典(G1)激走モジアナフレイバーが成功の秘訣か!?

 2日付けで、重賞2勝のブレスジャーニー(牡6歳、栗東・佐々木晶厩舎)が競走馬登録を抹消されたことが明らかになった。JRAの発表によると、今後は地方競馬に移籍予定(移籍先は未定)とのことだ。

 同世代にはレイデオロ、スワーヴリチャード、キセキなどがいるブレスジャーニー。デビュー戦は3着に敗れたが、未勝利戦を勝ち上がると、次走のサウジアラビアRC(G3)ではダンビュライトを退けて優勝。さらに、東京スポーツ杯2歳S(G3)ではスワーヴリチャードの追撃を振り切って勝利した。

 2歳シーズンが終わるころは、ホープフルS(当時G2)の勝ち馬レイデオロ、朝日杯FS(G1)の勝ち馬サトノアレスらと並んで、世代トップクラスの評価を受けた。

 しかし、3歳始動戦に選んだスプリングS(G2)の1週前追い切りで骨折してしまい、長期休養を余儀なくされた。クラシック最終戦の菊花賞(G1)で待望の復帰となったが、久々が響いて12着に惨敗。それでも、次走のチャレンジC(G3)で3着に入り、地力の高さを見せた。

 だが、それ以降は12戦連続で馬券圏外の不振に陥った……。

 復活の兆しが見られたのは、今年のアルデバランS(OP)。初めてダートレースに出走して、3着に好走した。新境地の開拓かと思われたが、その後は芝・ダートともに結果を残すことができず、登録抹消に至った。

 JRAからの地方転厩馬といえば、ノンコノユメやサウンドトゥルーなどが息の長い活躍をしているが、ブレスジャーニーと比較すると、中央のダートで活躍している点は異なる。

 だが、ブレスジャーニーの地方での活躍を予感できる材料もある。

「ブレスジャーニーの父バトルプランはダートで活躍している産駒を多く輩出していますが、その代表ともいえるのが大井所属のモジアナフレイバーです。昨年の東京大賞典(G1)ではゴールドドリームに先着して、中央所属馬を相手に3着と健闘しました。同じくバトルプラン産駒のブレスジャーニーも地方の深い砂に適性があるかもしれませんよ」(競馬記者)

 バトルプラン産駒を獲得賞金順で見ていくとライオンボス、モジアナフレイバー、ブレスジャーニー、ヒデノインペリアルと、ここまでが1億円超えの有名どころだ。その下を見ていくと、5位ピアシングステア、7位サイドチェンジ、9位ブレーヴマンと、地方所属馬が多く名を連ねている。

 中央に比べて、レース賞金が低い地方所属馬が上位に来るということは、地方の馬場適性が高いということが言えるだろう。

 2015年のサマーセールで、わずか250万円で取引されたブレスジャーニー。すでに馬主孝行は十分にしているが、第2の競走生活を送る地方競馬でも更なる孝行ぶりを見せてくれるかもしれない。

VAZのブラック体質が顕在化か…ねおの退所騒動で浮上した収益搾取、契約書偽造疑惑

 昨年から今年にかけて、UUUMやVAZといったYouTube界の大手事務所から大物ユーチューバーが続々と退所し、その流れはいまだに途絶えていない。事務所を退所したユーチューバーの多くは“円満退所”であることをアピールしているが、退所を決めるもっとも大きな要因は、事務所が徴収するマージンが多すぎることにあると、業界関係者の多くが口をそろえて指摘する。

 だが、VAZの場合はマージンの問題だけではないようだ。

「VAZは昨年、禁断ボーイズが退所したのをはじめ、かす、ゆん、きぬ、スカイピース、まあたそといった人気ユーチューバーが続々と退所しています。VAZは、あるユーチューバーが報酬の未払いや社内でのイジメを告発して大騒ぎになったことがあります。また、かつてVAZの“顔”として活動していたヒカルが、『クソみたいな会社』と批判したこともあり、経営体質が昔から今に至るまで、かなりブラックなのではないかとみられているのです」(芸能記者)

 そんななか、モデルとしても活躍し、若年層から人気が高いユーチューバー「ねお」の母親がブログでVAZの“裏側”を暴露して波紋を広げている。

 ねおの母親は、ねおがVAZを退所したいとの意向を何度も事務所に伝えているものの、認められていないことを明らかにした。退所したい理由として、報酬が不当に低い、マネージャーの現場放棄、嫌がらせ、仕事内容が共有されないことなどを挙げている。

 数千万円の利益を出しているにもかかわらず、月額30万円程度しかもらえなかったり、契約書に記載のない案件に関して「年間数千万円ほどのお金が取られている」と具体的な金額を挙げて説明。ねおのYouTubeアカウントそのものも、「収益が見えないようにするため」に経営陣が管理して、ねお本人が触れない状況だったという。

 そして退所の交渉についても、「ねお」という名前もVAZの権利だと契約書に入っているため、「契約満了まで動くことができない」「ねおの活動自体が長い間止まってしまう」との懸念を示す。さらに、「その契約満了の時期についても、正確な日を教えてもらえない」「締結していない契約書が出てくる」などと不信感を募らせている。

 一方のVAZは、このブログの内容を「事実と異なる」と否定し、「顧問弁護士と相談の上、厳正に対処」するとの意向を示した。

 この騒動を受けてヒカルはTwitterで、こうコメント。

「毎回何かあるたびに文字だけでそれっぽいこと書くけど、俺が事務所にいた頃から何も変わってないし変わらなかったからたくさんのクリエイターがやめて今こんなことになってる。仕事の面でこんなことありすぎて何一つ響かない(まあ俺も素行とか褒められた人間ではないけど) ねおちゃんを応援したい」

 VAZに対する不信感をあらわにし、ねおを支持する姿勢を打ち出した。さらに、自身のYouTube動画内で、続々とクリエイターが辞める理由を「ヤバいから辞めるわけ」だと持論を述べ、「想像以上にねおちゃんの件は闇が深い」と語った。

 また、VAZの対応についても、「全部言い訳にしか聞こえない」「社長が表立って言えよ」と批判。「VAZが嫌いじゃないけど、VAZの経営陣、そして社長。あの辺が全部嫌い」と嫌悪感をむき出しにした。

 母親の暴露以降、騒動について沈黙を守っていたねおが9月1日、約1カ月ぶりに動画を更新。『お騒がせしてしまった件について』と題した動画だったが、騒動について詳細は語らず、「ここまでになると思ってなかった」と心境を明かし、「今までのチームとまた別で、あらためて“ねおチーム”をつくった」と述べ、VAZから離れて新チームを結成した様子をうかがわせた。

 いまだにVAZの公式サイト上では、ねおが所属クリエイターとして紹介されているが、どのような結末を迎えるのだろうか。

(文=編集部)