パチスロ『6号機・番長』に動き!? 浮上したヒットメーカーの「新情報」へ熱視線!!

 ついに動き出したノーマルタイプの象徴と評される『ジャグラー』。

 先日、北電子は新機種『アイムジャグラーEX』のプレス発表会を開催。変わることのない「安心感」と、進化した「楽しさ」をアピールした。

 6号機初となる『ジャグラー』も、これまで通りボーナスのみで出玉を増やすAタイプ。ボーナスの獲得枚数はBBが平均約252枚、RBが約96枚となっている。

 ボーナス合成確率は5号機の『アイムジャグラーEX』が1/176.2~1/134.3だったのに対し、1/168.5~1/127.5へと変更された。

 出玉率は95.9%~105.2%だったのに対し、本作は97.0%~105.5%。全ての設定で、遊びやすく当たりやすさが際立つ仕上がりとなっている。

「GOGO!ランプ」が進化するなど演出面も見逃せない。

 点灯に多彩なパターンが用意されているほか、新規楽曲が搭載されるなどファン必見の要素が満載だ。

 ホールへの導入は2020年春を予定。始動した『新ジャグラー』の活躍を期待したいところだが……。

 注目度ではパチスロ6号機市場において、圧倒的存在感を放っているヒットメーカーも負けてはいない。

 予てより噂されていた『番長』シリーズに動き!? さらには人気シリーズ最新作の登場を予想する声が目立つ。

「6号機の最大ヒット作『Re:ゼロから始める異世界生活』をリリースするなど、他を圧倒する存在感を放っている大都技研さんですね。話題になっているのは、看板コンテンツ『押忍!番長』シリーズに関する情報です。

 噂が絶えなかった『サラリーマン番長2』に関し、『ついに適合!?』といった声が浮上しました。発売を予想する関係者は多かったですが、再び話題になったことで現実味は高いかもしれません。

 さらには『人気シリーズが間もなく!?』といった情報も浮上。以前から話題になっていた『吉宗』ではなく、他のシリーズに登場したキャラクターを題材にした機種だと囁かれていますね。続報から目が離せません」(パチスロ記者)

 長きに亘り活躍を見せる『押忍!番長』シリーズ最新作だけではなく、人気シリーズのスピンオフ降臨の瞬間が迫っているのだろうか。ヒットメーカー大都技研のサプライズに期待したい。

IR収賄:逮捕の秋元司議員、検察が次に狙う“12人の議員”…反社勢力とズブズブの関係

 永田町を騒然とさせている、秋元司衆議院議員の逮捕劇。IR(統合型リゾート)事業をめぐる中国企業からの献金疑惑について東京地裁は、収賄容疑で秋元司議員を逮捕し、勾留延長も発表している。秋元議員は地検の取り調べに対して、「一切身に覚えがない。金銭は受け取っていない」と容疑を否認しているが、白須賀貴樹衆院議員、勝沼栄明前衆院議員事務所にも捜索が行われるなど、贈収賄関係者への捜査は加速している。

「秋元議員は、以前から黒い交際疑惑が囁かれていました。彼が主催したり参加しているパーティーや会合には必ずと言っていいほど、身分不明の、明らかにカタギじゃない派手な服装の人物たちが紛れ込んでいましたから。彼の交友関係は広く、資金の出所が怪しいというのは、党内では有名な話でした。だから、今回の逮捕劇も特に驚きはありません。むしろ焦点は、秋元議員と同様に“甘い汁”を吸っていた関係者が、どれほど炙り出されるかでしょう」(自民党関係者)

 そもそも秋元議員の贈収賄疑惑が永田町に流れたのは2カ月ほど前に遡る。政府肝いりのIR事業に伴うスキャンダルだけに、政治家の“格”といった見地からしても秋元議員のみならず、その背後にいる大物政治家たちの名前も取り沙汰されているのも自然な流れだろう。秋元議員の逮捕は、ひとまず地検の執念が実ったかたちだが、問題は今後どこまで捜査が“飛び火”するかだろう。

「恐らく、秋元議員を含む捜査対象に関しては、“トカゲのしっぽ切り”で幕引きとなるでしょう。秋元議員のほかに現在、12名ほどの議員の名前が上がっていますが、いずれも党内では逮捕まではいかないという見方が強いです。仮に誰かの逮捕に至ったにしても、大局に影響しない若手議員でしょう。そもそも秋元議員は取り巻きが悪すぎますし、警戒心なく派手に動きすぎました。彼や周りの議員にしても、SNSに中国企業やマカオを訪問した時の写真を上げるなど、脇が甘すぎます」(自民党議員秘書)

秋元議員の金遣いの荒さ

 複数の関係者への取材をすると、異口同音に語られるのが、秋元議員の取り巻きたちの素行の悪さだ。そんな取り巻きたちとの交友をアテンドしたのは、秋元議員の元政策秘書だという。全国紙社会部記者は、こう明かす。

「昨年12月初旬に、元政策秘書と私設秘書2名の自宅などを東京地検は家宅捜索しました。元政策秘書と秋元議員は、小林興起元衆議院議員のつながりで20年近い付き合いがあります。この元政策秘書は、過去に公職選挙法違反で逮捕歴もあります。彼は秋元議員のブレーンであり、一心同体といえる存在でした。仕事面では非常に優秀で、実質的に秋元事務所を切り盛りしていました。多方面に顔が広く、秋元議員がビジネス面で評判が高かったのは、彼の力に寄るところが大きいといえます。実際に秋元議員は、この政策秘書に法務や政策をほとんど任すほど信頼していました。だから、彼の紹介や人脈に対しては疑うことなく付き合いをしていたのです。ただ、そのなかには、今回贈賄の疑いで逮捕された中国企業『500ドットコム』の日本法人関係者を含め、詐欺師や半グレのような人物もたくさん紛れ込んでいました。秋元議員は彼らのトラブルを解決することで、多方面から献金を受けていたとみられています」

 秋元議員に対して永田町周辺からは、その金遣いの荒さを指摘する声があがっている。投資詐欺や仮想通貨関係者、企業の上役たちと夜な夜な銀座や赤坂の高級店に繰り出していたという。

「秋元議員は銀座や赤坂の決まった店に、定期的に顔を出し豪遊していました。ひとり数万円から数十万円かかる店で、普通は彼レベルではなかなか行けないですよ。昔の大物政治家のような金遣いの荒さで、『どこからこのお金が出ているのか?』と不審に思えるほど金を湯水のごとく使っていました。特にIT業界やサービス業界に対しての人脈が強く、いわゆるヒルズ族のような人物たちにも顔が効いていました。秋元議員は、お金になるなら基本的にどんな仕事でも引き受けていたので、彼らからすれば非常に使い勝手がよかったのでしょう。接待を受けることはもちろん、接待することにも非常に慣れていました。彼は秘書や取り巻きを引き連れて、そういった飲みの席で商談をまとめていましたね」(秋元議員の知人)

 政治家としての顔よりも、ビジネスパーソンとしての側面が強かったという秋元議員。反発の声もいまだに根強い“IR利権”を伴うスキャンダルだけに、自民党内からも秋元議員に対する風当たりは強くなっている。

「これからの国家事業であるIRが、政治家への賄賂が発生させやすいという構図を表面化させた格好で、党内からは秋元議員に対して怒りの声が相次いでいます。国会閉幕によってようやく『桜を見る会』の騒動が落ち着いてきたタイミングで、解散総選挙にもつながりかねない不祥事を起こしたわけですから、当然でしょう。特に二階派の議員や関係者たちは昼夜問わずマスコミから直撃を受けており、二階俊博幹事長も怒りをあらわにしています。秋元議員の政治家生命は事実上、終了したといえます。ただ、彼の場合は政治家を辞めても金儲けはできるでしょうし、むしろそちらのほうが大成しそうですね」(前出・社会部記者)

 自民党内を揺るがした秋元議員逮捕がもたらす余波は、当初の予想以上に広がりを見せそうだ。
(文=編集部)

コメダの「グラクロ」が「神がかってる」とネット上がザワつく…4種のチーズとドミグラス

 グラタン×コロッケバーガーを展開するのは、某ファストフード店だけではない。昨年12月4日より珈琲所コメダ珈琲店では、期間限定バーガー「グラクロ」を発売。クリーミーなホワイトソース×4種のチーズのハーモニーに、世のチーズ好きがザワついている。

 一昨年も大好評だった「グラクロ」。そもそもグラクロとはグラタン・クロケット(=コロッケ)の略で、グラクロの「クロ」にはドミグラスソースの「黒色」もかかっているらしい。同商品の価格は店舗によって異なるが、単品で580~610円程度。販売期間は2020年3月上旬までを予定している。

 グラクロの特徴はなんといっても、北海道産生クリームとチーズを合わせたホワイトソース。前回はゴーダチーズ&モッツァレラチーズを使っていたが、今回は新たに2種類のチーズがプラスされた。コクのある“チェダー”と香り豊かな“パルメザン”を加えることで、よりクリーミーな味わいが楽しめるという。

 また、クリーミーなホワイトソースは、野菜の旨味が溢れるドミグラスソースと相性抜群。実際に食べた人からも、「ドミグラスソースのコクとクロケットのグラタンソースが相まってマイルドな味わい」「満足感がヤバい。神がかってる」「濃厚なコロッケにドミグラスソースをかけたかのような味わい。めちゃくちゃ美味しい」と、絶賛の声が上がっている。

 まだグラクロの味を知らない人は、この機会に堪能してみてはいかがだろうか。
(文=編集部)

※商品の価格は記事作成時の実売価格です。

パチスロ2019年「NO.1演者」はアノ男!【ライター・演者「活躍度」ランキング】

 

 パチンコ・パチスロ動画界において2019年は激動の年だったと言える。「ヤルヲの燃えカス」が終了したり、「スロパチステーション」のチャンネル登録者数が100万人を超えたりした。

 実戦動画界のニューヒーローが現れたわけではなかったが、去年は例年になく各媒体でのコラボレーションが盛んに行われていた年でもあった。

 そんな2019年を振り返る意味でも「活躍した男性ライター・演者ランキングTOP3」を独自基準により作成したので発表していきたい。

【第3位】「シーサ。」さん

 ご存知「引き強王」シーサ。さんがランクイン。ARROWS-SCREENの看板番組「シーサ。の回胴日記」は12月26日の配信時点で「962話」という長寿番組となった。

 伝説となった『アナザーゴッドハーデス -奪われたZEUS Ver-』での「3800ゲーム上乗せ」も2019年3月にBASH.TVにゲスト出演した際の出来事である。

 DMMぱちタウン.chやジャンバリ.TV、チェリ男チャンネルなどにもゲスト出演を果たし、ARROWS-SCREEN内でも「ペロ執事」が始まった年でもある。

【第2位】「いそまる」さん

 パチンコ・パチスロ動画界の巨城「スロパチステーション」の看板の1人・いそまるさんがランクイン。

 よしきさん・じゃんじゃんさんという看板もあるが、やはり1人の時からチャンネル登録者数100万人まで引っ張り続けた功績は大きい。

 未だ衰えないパチスロ熱で観るものを魅了する実戦動画の熱血演者。その人気も未だ衰えることを知らない。

 冠番組の「いそまるの成り上がり回胴録」も12月30日で471回を迎える長寿番組で、100万再生超えも珍しくはない。

【第1位】「ヤルヲ」さん

 2019年10月31日付けで「うちいく.TV」卒業ということが大きな話題となり、「ジャンバリ.TV」の看板として転生した男を1位に指名。

 とにかく2019年は「ヤルヲの年」と言っても過言ではないほど注目を浴びた人物である。

「ヤルヲの燃えカス」最終回では『ミリオンゴッド〜神々の凱旋〜』で万枚を達成し、視聴者の涙を誘った。

 ジャンバリ.TVに入社してからも「ゴールデンジャケット」や「好きにヤロウ」「ヤル殿様」など冠番組が怒涛の如く開始された。そのどれも高視聴数を獲得しており、視聴者の評価も高い。

〇〇〇

 激動の2019年、その他にも活躍を見せた演者・ライターは数多い。彼らの2020年にも大いに期待したい。

(文=大松)

パチンコ“けじめ打ち”敢行!「RUSHをジャッカル」して去年のやり残しを清算できるか?

 

「今年の汚れ、今年のうちに」

 年末になると思い出すコマーシャルのキャッチコピーである。掲載日的には2020年に突入しているが、2019年の年末にやり残したことを思い出し、正月休暇で人があふれかえるホールに出向いたのである。

 やり残したこと。それはどうしても大当りさせたい機種があったのである。その機種は、楽器ケースの中に身を潜めて国外逃亡を図ろうとするほど積極的ではないものの、機会があればハンドルを回し、その実力を確かめようと試みた。

 しかしながら、いっこうに大当りせず。いわゆる4大激アツ的な演出が出現しようとも、強めの演出を積み重ねようとも、ボーリングの球がピンの横を通り過ぎ、プレイヤーの心情を描写したグレーの画面が薄ぼんやり映し出されるのみである。もうどうしたら大当りするのか、むかっ腹ターキーであった。

 そこで、年末進行も一段落し、スケジュールに余裕のできた日にその機種を当るまで打とうと思い立った次第。もうすでに「正月調整」に入っているような時期で。条件的にはなかなか厳しいが、2000ハマリも覚悟のうえで、くだんの宿敵に挑んだのである。

 

『CRボウリング革命 P★LEAGUE』

 

 小当りRUSHを搭載したミドルタイプで女子プロボーラーをフィーチャーした異色のマシンである。特に目を引くのが、RUSH突入タイミング。6R確変大当りの一部で規定回数消化後にRUSHに突入する仕掛けが施されており、初手でRUSH突入を逃しても期待感が持続するようになっているのである。

 もちろん王道となるのは16R確変獲得によるRUSH突入。2000発と期待値約940発の小当りRUSHによって一気にまとまった出玉を獲得できるチャンスとなる。

 しかしながら、初当りでRUSH突入を逃してしまう。「いままで当たらんかったのなんなの?」と拍子抜けするような、早い回転数から大当りをゲットしたまではよかったのであるが、50%を仕留め損なう。

 一応、目標となる「大当り」は達成したのでやめてもいいのだが、小当りRUSHも体感したい。次の大当りに向けハンドルをひねるが、こうなると相性の悪さが重くのしかかる。

 次の当りはけっこうかかりそうだなと内心びびりながらの続行であったが、なんと時短抜けてすぐに大チャンスが到来!

 

 スコアメーターMAX、もういっちょう連続×3、タイマー予告再セット、次回予告、ファイヤーボウラー群、CLIMAXリーチ・松永裕美+ゾーン~極限~といかにも大当りしそうな演出のオンパレード。

 これまでの経験からそこまで無邪気に信用できなかったが、無事に大当り。これが確変「P☆LEAGUE」に突入し、RUSH発動カウンターが始動。なんとかRUSHのきっかけを手にする。

 途中に何度か大当りしそうな場面を迎えるも無事70回のカウンター数字を消化しRUSHをジャッカル。

 このRUSHがPERFECT(小当り)22回、トータル2876pまで伸びてくれて、本機をフルコンプリート。2019年を完璧に締めくくることに成功したのである。いやー気持ちいい。

(文=大森町男)

トヨタ「GRスポーツ」にSUV「C-HR」…衝撃の走り、全貌を詳細レポート

 トヨタ自動車の「C-HR」がマイナーチェンジを施されて登場したのを機に、興味深いモデルが姿を現した。このところ積極的にバリエーションを増やしている「GRスポーツ」シリーズに、C-HRバージョンを追加したのである。

 GRスポーツは、一般市販車ではちょっと物足りないというユーザーのために、ささやかなドレスアップを施すと同時に、走りのスポーツ性能をわずかに引き上げたモデルのことだ。サーキットを攻め込みたくなるような激辛な走り味ではなく、日常の片隅にある小さなスポーツ心をくすぐるようなライトな仕様なのが特徴である。

 これによって、GRスホーツのラインナップは11モデルになった。「ノア」や「ボクシー」といったミニバンもラインナップ。エコカーも充実していて、「プリウス」や「アクア」は定番となっている。C-HRの追加によって、「ハリアー」だけだったSUV(スポーツ用多目的車)構成が充実した。

 C-HRのGRスポーツには、2タイプのエンジンが設定される。116psを発揮する1.2リッターターボエンジンと、エンジンとモーターの出力合計170psの1.8リッターハイブリッドがラインナップ。特徴的なのは、1.2リッターエンジンには6速マニュアルが組み合わされることだ。トヨタのハイブリッド仕様にマニュアルは合体できない。

 内外観には、「GRバッヂ」が、これでもかといわんばかりに散りばめられている。ステアリング、メーター、ドア、エンブレム、フロアマット、イグニッションキー……。オプションも含めれば、ちょっと照れくさいほどの“GR祭り”である。

 走りのフィーリング変化は想像以上だった。駐車場の敷地内を数往復しただけなので、深いところまで感じることは不可能だったが、さらりと走った範囲での報告で許していただけるのであれば、なかなか好感触である。

 サスペンション系は、コイルスプリングとダンパーをチューニング、クルマの傾きを制御するスタビライザーも専用に開発。さらには、電動パワーステアリングにも手を入れているという。

 特に効果的なのだろうと予想できるのは、タイヤの変更である。ノーマルが225/50R18インチなのに対してGRスポーツは、225/45R19インチにサイズアップされている。幅には違いがないが、扁平率が下がったことでハンドリングがシャープになった可能性が高い。

 タイヤ銘柄もアドバン・フレバに変更した。環境性よりも、軽快なハンドリングにこだわりのあるタイヤが組み合わされるのだ。敷地内の往復でも軽快感が意識できたのは、タイヤの功績なのかもしれない。

 それにしても、GRというブランドは稀有な存在である。試乗会の冒頭で、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦の「上海4時間レース」を戦う純血レーシングマシンの「TS050 HYBRID」の燃費が昨年比で37.5%低下したと報告した。それと「C-HR GRスポーツ」は、無関係とまでは言わないものの大きな隔たりがあるにもかかわらず、そう語ったのである。

 C-HR GRスポーツは、エンジンには手を入れていない。「TS050」と同様にハイブリッドとはいえ、まったく別ものである。だが、担当者が上海戦の成績を持ち出すほどに、GR開発メンバーの魂はモータースポーツにあるのかもしれない。

 決して武闘派ではなく、ライトなスポーツフィールのC-HR GRスポーツが、ちょっと頼もしく思えた。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

GU、大人が着るとダサい&逆にコスパ悪い商品5選…ダウンもどき、フェイクファー

 ブランド立ち上げ当初こそ、悪い意味で“ユニクロの廉価版”というイメージがあった「GU(ジーユー)」。日本のファストファッションブランド最大手「ユニクロ」の姉妹ブランドとして生まれ、「YOUR FREEDOM自分を新しくする自由を。」というコンセプトのもと、今やプチプラなスタイリッシュブランドとして人気を博している。

 ユニクロと差別化した独自の路線開拓に成功しており、運営元のファーストリテイリングが10月10日に発表した「2019年8月期 決算サマリー」によれば、売上収益は2387億円(前期比12.7%増)、営業利益は281億円(同139.2%増)と大幅アップ。過去最高の業績を記録したという。

 マストレンドにフォーカスした商品構成へ転換したことで、若者の間で近年流行しているオーバーサイズアイテムがメガヒットし、通期の既存店売上高が増収となったようだ。なんとオーバーサイズのスウェット、ニット、Tシャツが、累計数百万点の販売を記録したという。

 だが、そんな大ヒットした若者向けデザイン路線は、Business Journal世代にとっては諸刃の剣となることもありえる。ファッション慣れしていない人が着ると、若々しく見えすぎたり、ともすればダサく見えてしまったりすることもあるだろう。

 そこで今回はGUの冬アイテムで、おすすめできない服をセレクト。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この冬、買ってはいけないGUの服5選」を選び、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめできない理由を解説してもらった。

 今回、以下の3つを基準として選定した。

・ファッションビギナーが着るとダサくなる可能性が高いこと

・“最先端のおしゃれ”すぎて一般ウケしない場合があること

・無理に若ぶっているように見えるなどして女子ウケが悪いこと

中綿ブルゾン(フードカラーブロック)/3990円(税別、以下同)

 軽く暖かい中綿使用のブルゾンで、布帛とカットソーの切り替えや、フードのカラーミックスコードがポイント。旬のシルエットを意識したやや長めの着丈とドロップショルダーで、デザイン的なこだわりもある。カラーバリエーション(カラバリ)はブラック、ベージュ、ブルーの3色展開。

「買ってはいけない理由を一言で言うなら、“ダウンもどき”だから。中身にダウンやフェザーは一切使われておらず、ポリエステル100%ですからね。是が非でも本物のダウンにこだわるべきと主張したいわけではないのですが、GUユニクロにもきちんと本物のダウンが使用されたアウターが存在しています。しかもセール期間で割引きされていれば、本物のダウンアウターが5000円程度で買えることもあるので、わざわざダウンもどきを4000円出して買う必要はないということです」(堺屋氏)

シープボアフリースカーディガン(長袖)/2490円

 表面感のあるシープボア素材を採用したカーディガン。昨年も類似のアイテムが発売されていたが、今季モノは裏地にマイクロフリースを貼り合わせることで、昨年版よりも防寒性・保温性を高めている。流行のビッグシルエットスタイルに取り入れることができるのもポイントだ。カラバリはオフホワイト、ブラック、ワイン、ベージュ、オリーブの5色展開。

「女性も着られることを打ち出しているユニセックスデザインなんですが、これを大人の男性が着こなすのは相当難しいと思います。二十歳前後のファッション好きのかわいい系男子ならばオシャレに着こなせるんでしょうが、中年男性にとっては鬼門のデザインとなっていますね」(堺屋氏)

ボアビッグジャケット(チェック)+E/3990円

 裏地に高い防寒性を誇るボアを使用し、主役級の存在感を発揮したビッグジャケット。デザインのポイントは当然、見頃などにあしらわれたチェック柄だ。カラーはブラック、レッド、ベージュの3色展開。

「GUのサイトのモデルさん(大人男性)は、イケメンなのでこのアイテムをかっこよく着こなせていますが、一般的な中年の男性にこの柄のチェックは厳しいものがあるでしょう。特に赤チェック(レッド)は若々しすぎる印象で、まるで予備校生のよう。30代以上が着ると痛々しさが出てしまう可能性が高いです」(堺屋氏)

モッズコート+E/5990円

 高めの襟やジッパーを隠す比翼仕立てなど、風防効果のあるデザインが魅力のモッズコートで、ウエスト周りのドローコードによってシルエットを変えられるのが特徴。カラバリはブラック、カーキ、オリーブの3色展開。

「写真で見る限りはかっこいいのですが、『買ってはいけない』理由としてはフェイクファーの安っぽい肌触り感に尽きますね。近くで見たり触れたりすれば、フェイクファーだと丸わかりです。この値段でリアルファーは使えないのはわかりますが、ビジネスパーソンのような大人男性がこのフェイクファーのコートを身に着けるチープさは、違和感が大きいでしょう」(堺屋氏)

ツイードライクイージーアンクルパンツ(チェック)/1990円

 ツイードを使用することで暖かみを演出したチェック柄のアンクルパンツ。シルエットはすっきりとキマるテーパードだ。ウエストは着脱に便利なゴム仕様で、サイズ調整に便利なドローコードも付いている。カラバリはダークグレー、ダークブラウン、ネイビーの3色展開。

「くるぶしを出すタイプのアンクルパンツは、よっぽどのオシャレ好きじゃなければ購入しないほうがいいでしょう。理由は、冬にくるぶしを出していると無理している感じが出て寒々しいし、そもそも短め丈のブームは過ぎつつありますからね。さらにこのアイテムはチェック柄なので、短め丈&チェックのコンビネーションで“若者感”が出まくっています。大人男性が穿くと若ぶっているように見られて、痛々しい印象を与えてしまう可能性もあるでしょう」(堺屋氏)

 前述したように、GUはマストレンドにフォーカスした商品構成を推し出しているため、どうしてもデザインワークが若者向けになっている。もちろん大人男性が着てもスタイリッシュに着こなせるアイテムも多いが、今回紹介した5アイテムはズバリ、二十歳前後の若者向け。10代後半~20代前半であれば似合ってオシャレになれるだろうが、30代以上のビジネスパーソンは避けたほうが無難だろう。ぜひ冬コーデの参考にしていただきたい。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)

※情報は2019年12月9日現在のものです。

ヤフー・LINE連合、燻るメルカリ買収の観測…楽天と争奪戦の可能性も

 ヤフーを傘下に擁するZホールディングス(ZHD)とLINEは昨年11月、経営統合すると発表した。両社の経営統合はEC企業の次なる再編に直結する。連結売上高は単純合計で楽天を抜き、国内最大になるからだ。

 楽天は10年以上前から「楽天経済圏」構想を掲げている。自社グループでさまざまなサービスを提供し、利用者を囲い込む戦略だ。携帯電話事業者として本格サービスを開始するのは、楽天経済圏づくりの一環だ。

 ZHDを傘下に持つソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は「楽天包囲網」を目指してきた。中国ではアリババ集団のスマホ決済「アリペイ」が利用者数12億人と、現地で圧倒的な地位を占める。アリババに出資するSBGの孫会長はアリババをモデルに、スマホ決済「PayPay」を核とした経済圏構想を描く。ヤフーとLINEに携帯電話大手ソフトバンクが加われば、楽天に対抗する巨大なサービス企業群が揃う。今後の国内IT業界の勢力図はどう変わるのか、楽天がどう動くかがポイントだ。

「早くも楽天がメルカリの買収に動くとの観測が流れている」(業界関係者)。メルカリは新興IT企業の花形だが、参入が相次ぐキャッシュレス決済サービス市場で、同社のスマホ決済「メルペイ」の急激な拡大が見込めず、米国事業も含め黒字化の道筋が見えてこない。「我が道を一人行く」としているが、はたしてそれが可能なのか。

「ヤフーとLINEの統合が、ディー・エヌ・エー(DeNA)、サイバーエージェント、ミクシィにまで影響が及ぶ」との指摘がある。メルカリに関してはヤフー・LINE連合も触手を伸ばしている、との情報もある。メルカリは衣料品をはじめとするリユース品の売買が多く、ZOZOを買収したヤフーにとって魅力的だからだ。果たしてSBGと楽天のメルカリ争奪戦に発展するのか。

 ちなみにスマホ決済では、オリガミ(非上場)が狙い目といわれている。KDDIなど大手企業から資金を調達して、新しいスマホ決済サービス「オリガミペイ」を始めた。こうした非上場企業も巻き込み、国内IT業界に再編の波が押し寄せようとしている。

(文=編集部)

テレビ史ハザマ世代論

フジテレビの敏腕プロデューサーとして名高い黒木さんと、電通でチーフ・ソリューション・ディレクターを務める北風さん。異なるようで近しいフィールドで活躍するお2人の対談では、同世代ならではの鋭い視点や葛藤も浮き彫りに! テレビや広告のミライは、“狭間の世代”にかかっているのかも…。お二人の日々の奮闘の様子や熱い思いがあふれる対談を全5回のシリーズでお送りする本企画。

第3回のテーマは、本企画の核心ともいうべき「テレビ史の“ハザマ世代”論」。その内容とは?

“狭間の世代”の葛藤

黒木:“民放連 五輪特別プロジェクト”という僕も含めて民放5局のバラエティーの制作者を中心に集まって、電通の澤本さんもご一緒しながら民放連でオリンピックを盛り上げるために「一緒にやろう2020」というプロジェクトを展開しています。ここでも実は「チームのノリ」が非常に大事で、できないことも含めて面白く話し合う「ノリ」がないと、チームお外の方々、もっと大勢の方々とも絶対につながれない。この場に参加しているみんながその辺すごく自覚的で、民放の文化祭委員をやっているような感じで盛り上がっています。このプロジェクトチーム発案の「思わず捨てたくなるゴミ箱選手権」も開催中ですので、ぜひとも注目してもらいたいです!

黒木彰一氏(フジテレビ)
黒木彰一氏(フジテレビ)

ただ一方で、若手世代の作り手や広告プランナーは、作り手になっちゃうとジレンマが働いてしまうのではないかという心配がありますよね。というのも、ウェブを中心にデータだとかマーケティング要素だとか、昔より断然精度があがっていて「いかに効率よくスピーディーに」ということが格段に重要になってきている。そんな中で自分が実際に作り手になったときに「何がおもしろいのかな」とか「決まった正解があるはず」と悩んだりしてしまいがちなのでは、と思っています。

そしてまた上の年代の人たちの「効率なんて知らねーよ」的な仕事の仕方に萎縮したりすることがあるかもしれないな…。これは僕のことですけど(笑)。この、下の世代をモチベートする方法について、同学年の北風さんにはぜひともお聞きしたいです!

北風:背中を見せるしかないと思います。みんないなくなっても最後まで私はやり抜くつもりだから「あなたもついてきなさい」くらいの気持ちで。インターフェースは優しく丁寧に柔らかく接していますけど、心の中はある意味では容赦ないというか。お客さんじゃないんだから、つまらないとか言っている場合じゃなくて、自分でおもしろおかしくさせなきゃダメでしょう?って。そういう意味では、私は一人でおもしろがって死んでいって、もう化石になる覚悟です(笑)。

黒木:すごい。

北風祐子氏(電通)
北風祐子氏(電通)

北風:だから、20代の子たちも大歓迎。気が引けちゃうなら、得意な部分だけでもやってみてほしいですね。ゴールに向けて全能である必要はないという主義なので、パーツで何かを出してくれればそれだけで十分すばらしい。私は自分自身もパーツだと思っていて、みんなのパーツがかみ合ったときに化学反応が起こるのを何回も経験しています。それを若い世代の人たちにも味わってほしいから、「パーツでいいからとにかくおいで!」という言い方をしています。

黒木:非常に共感します。糸井重里さんもひょうきん族も80年代のスターたちは最初の先生だったし、デジタルネイティブの20代は部下だし、ぼくらはちょうど“挟間の世代”なんですよね。僕らは「勝手にやれ」「見て盗め」と言われてやってきましたけど、下の世代は突き放すだけじゃダメですし。

北風:そうですね。だから私は、若い世代が私の知らないことをたくさん知っているということに対して、素直に尊敬しています。それらを0から勉強してやるくらいだったら、尊敬できる彼ら世代に入ってもらった方が100倍早いので、「一緒にやろうよ!」という感じです。

黒木:しんどいけど、逆におもしろいですよね。みんながみんな同じ考え方ではないし、どこかで断層は必ずあるんですけど。若い人たちはちゃんとしているし遠慮がちだけど、一方で承認欲求も高かったりして。“狭間の世代”のぼくらを、うまく使ってもらっている感じもしますよね。

北風:自分の中では“ゆきずりの上司”という言葉を当てはめています。言ってしまえば、人生そのものがゆきずりというか、ほんの一瞬一緒にいられるだけで、当然仕事の中で出会う人たちも、もしかしたら家族ですらゆきずりなのかもしれない。だったら相手に遠慮しないで、自分の思うように絡んでいきたいなって。

寂しい思いをすることもあると思うし、それじゃダメだって言われるかもしれないけど、それを怖がらずに絡んでいくと、破片でもかみ合うところがあるんですよね。それが何より面白いなと思うから、あきらめたり、遠慮したりするのはもったいないと感じていますし、若い人たちにもそう考えて仕事に邁進してほしいです。

黒木彰一氏(フジテレビ)と北風祐子氏(電通)

「何がおきるか分からない」を追い求める

黒木:北風さんが20代・30代の若手に対して「優れているな」と思うのは、具体的にどんなところですか?

北風:とにかく理解が早くて賢い。会社に長くいるつもりがない人も多いせいか、短い間にできるだけ多くのことを学びたいという意欲がありますよね。あとは、優しくて寛大。自分が若いときなんかより、よっぽど適応力があると思います。今の時代において、当然のように必要とされているデータ分析能力を発揮できるところも強い。そのようないいところがたくさんある半面、失敗に弱いところはあるかもしれません。

黒木:僕も、失敗に弱いし、諦めが早いというのは感じています。だから「無駄なことやダメなことをたくさんやってもいいんだよ」っていうメッセージを全身から発信するように(笑)心がけています。彼らが感じる「効率が悪い」考えに、どれくらい付き合ってもらえるか。例えば、あるタレントさんを番組にキャスティングしたいときに、企画書をメールで送ってマネージャーさんと電話してダメだったらすぐにあきらめる、というのではなくて、そこから作戦をたて始める、ということなんです。

北風:それをやってもダメかもしれないという結果まで想像して、やる前に「無駄だ」と判断してしまうんでしょうね。

黒木:ええ。うちのヒットメーカーで、木月という非常に優秀なディレクターがいます。その木月から「サブカルチャーの番組が減っているからやりたい」という相談があって、久保ミツロウ先生をぜひキャスティングしようという話になりました。

久保先生はテレビには出ないと言っていたけど、久保先生のオールナイトニッポンに木月がケーキを持って毎週通った結果、キャスティングが実現したんです。それが「久保みねヒャダこじらせナイト」の始まりです。

そういうことがあるから、失敗してもいいから、バカなことでもやってみることも必要なんだなって。そういうストーリーって、チームで共有できる昔話みたいな財産になるんですよ。だから、無駄かもと思う球をたくさん投げれば時には当たることもあるので、まぁ本当に当たらないムダな球ばかりたくさん投げてきた気もしますが(笑)。一生懸命伝えていかなきゃなって思っています。

北風:若い世代は、頭がいいだけに結果を先読みして、「これは無駄かもしれない」「やめておこう」という発想に行ってしまいがち。でも、7~8年で辞めると決めているあたりも、何が起きるか分からないという偶然のおもしろさみたいなものを、最初から捨てているのではと感じます。だから若いメンバーには、「一見つまらなそうに見えるけど、やったら実は面白い」といった仕事をわざとアサインしたりしています。

この対談の出典は、こちら

黒木彰一氏(フジテレビ)と北風祐子氏(電通)

編集部の視点 #03

お二人のテレビ愛、クリエイティブ愛の根底には「コンテンツとは、その時代を生きる全ての世代が、魂を込めて作り上げるものだ」という意識があるように思う。世代の真ん中にいる私たちが引っ張っていかなくちゃ、ではない。だからこそ、先達の仕事にも、若手の才能にも、そして世の中の人たちにも、同じ熱量のリスペクトを持って接することができるのだ。この対談のキモは、まさにそこにある。

過去のテレビ番組を心の底から愛し、テレビの未来にも希望を捨てない。捨てないどころか、ワクワクが止まらない。しかしながら、テレビの現状には不満がある。悲観もしている。猛烈な焦燥感がある。そんなお二人の「テレビ史のハザマに、私たちはいるんだ」という思いには、とても共感できるし、頼もしいな、と思う。決して、上から目線での感想ではない。どの年代でも、どんな職業であっても、その道を究めようするプロフェッショナルには、そうした「ハザマ意識」と仲間や他人へのリスペクトがある。その気概に、世の中は、ほだされるのだ。

「テレビのハザマで、テレビを語る」4回目となる次回のテーマは、「効率を追求することで、人は本当に幸せになれるのか?」です。ご期待ください。

ココカラファイン、経営統合で“マツキヨ化”するのか?勝ち組脱落のマツキヨの危機感

 ドラッグストア業界7位のココカラファインをめぐるマツモトキヨシホールディングス(HD/同5位)とスギHD(同6位)の争奪戦は、マツキヨHDに軍配が上がった。ココカラとマツキヨHDは経営統合に向け協議に入っている。

 両社の業績は好調だ。マツキヨHDの松本清雄社長は「単に安いだけでなく、品質にこだわったPB(プライベートブランド)商品を展開していく」と力を込める。19年4~9月期の連結決算の売上高は前年同期比5%増の3004億円、純利益は12%増の129億円だった。化粧品・日用品の「アルジェラン」シリーズなどPB商品の販売が伸びた。PB商品の売上高に占める比率は10.5%と1年前より0.6ポイント上昇した。20年3月期の売上高は前期比4%増の6000億円、純利益は4%増の260億円を見込む。

 ココカラの塚本厚志社長は、「マツキヨHDとの経営統合に向けた協議は順調に進んでおり、20年1月中になんらかの発表ができる」と明らかにした。ココカラの19年4~9月期の連結売上高は前年同期比4%増の2081億円、純利益は27%増の50億円。売上、利益とも、この期の過去最高を更新した。新規出店やM&A(合併・買収)で調剤事業の売上高は10.9%増となった。20年3月期の売上高は前期比2%増の4090億円、純利益は3%増の94億円を計画している。

 両社の統合で売上高1兆90億円、純利益354億円のメガ(巨大)ドラッグストアが誕生する。これまで、抜きつ抜かれつの首位争いを繰り広げてきたウエルシアHD(20年2月期売上高は8500億円の見込み)やツルハHD(同5月期売上高は8200億円の見込み)を大きく引き離し首位に躍り出る。

 株式市場ではドラッグストアは「小売業の勝ち組」と評価されてきた。しかし、成長に陰りが出てきたのは間違いない。マツキヨHDの既存店売上高は消費増税前の9月に前年同月比21.8%増と爆発的に伸びた。使用期限の長い日用品や単価の高い化粧品、医薬品を中心にまとめ買いが発生した。だが、売上の中身を精査すると、それ以外は前年割れとなった。さすがに10月は駆け込み需要の反動減で12.5%のマイナスだ。4-11月の累計は0.8%減である。ココカラも同様。9月の既存店売上高は19.3%増、10月は13.2%減のマイナス。4-6月の累計は0.6%減だ。

 ウエルシアHDやツルハHDは消費増税後の反動減が起きた10月を除いてプラスを維持している。マツキヨHDは9月以外はパッとしない。外国人観光客に化粧品や医薬品が人気だが、国内ではドラッグストアの勝ち組とはいえなくなった。これが、ココカラとの統合の背中を押した。

調剤部門の強化を狙う

 1994年以来20年以上にわたって業界首位だったマツキヨHDは、17年3月期に首位の座を明け渡した。その後も、ずるずると後退し、業界5位に沈んだ。他社が大胆なM&Aに走るなか、マツキヨはそれに踏み出さなかったのが原因だ。ところが、創業家3代目の松本清雄社長はM&Aに動いた。狙いは調剤薬局事業の強化。高齢化の急速な進展で成長が続く分野で、調剤薬局なしには大型ドラッグストアは生き残れない時代に入った。

 調剤事業強化のため、当初、結婚相手と想定したのがスギHDだ。スギHDは業界6位だが、調剤に限るとウエルシアHDに次ぐ2番手。化粧品や日用品のPBに強いマツキヨHDと、調剤に強いスギHDは、相乗効果の大きい組み合わせだった。交渉が大詰めを迎えた18年末に突如、破談となり、統合は幻となる。マツキヨHDが統合後、「スギHDに牛耳られるのでは」と腰が引けたからといわれている。

 スギHDは創業者の杉浦広一会長が健在で、創業家が4割強の株式を持つ。一方、マツキヨHDは、清雄社長は創業家3代目だが創業家の出資比率は10%強。両社が経営統合すると、スギHDの創業家が筆頭株主となる。マツキヨHDにしてみれば「庇を貸して、母屋を取られる」かたちになりかねない。

 そして、マツキヨHDとスギHDが次の相手としたのが、同じココカラだった。双方からラブコールを送られたココカラはマツキヨHDを選んだ。マツキヨのPB商品群のほうが、スギHDの調剤薬局より魅力的だったということだ。

 持ち株会社方式になるのか、直接の合併なのかは未定だが、企業規模が大きいマツキヨHDが主導権を握るのは明らかだ。ココカラをどこまで“マツキヨ化”できるか、これが勝負の分かれ目となる。

 ココカラは中小のドラッグストアが合併に合併を重ねてきた企業で、統合に対する心理的ハードルは低い。中小合併の後遺症が収益力の低さとなっており、収益力ではマツキヨHDに劣る。

 M&Aが日常茶飯事のドラッグストア業界のなかで、初体験となるマツキヨHDの松本社長がココカラをきちんと取り込めるかどうか。両社は近く、経営統合で最終合意に達する見込み。マツキヨHDが20年3月期決算発表で来期についてどのような数字を出すかが見どころとなる。

(文=編集部)