甘デジ「設定1でも継続率80%」!「突破型ST」が秘める「破格の連チャン力」を感じろ!!

 まだ梅雨の明ける気配がないがもうすぐ8月。旅行シーズンの到来である。しかし、新型コロナウイルスの脅威が収まらない現状では、そうもいくまい。近所のホールで銀玉を弾くような夏季休暇となりそうである。

 ところで、夏の旅行といえばもっぱら電車より車をイメージしてしまうのだが、高速道路には休憩施設がある。いつだったか、そのすべてに立ち寄って何か食べ物を買い食いする遊びを一人でやった。

 ただ、こうみえて町男はナイーブな少食男子なので、「ちゃんとした飯」とか「屋台の名物」みたいなものを食べ続けられるとは到底思えず、購入して食べるアイテムをソフトクリームにして挑戦したのである。

 尿意を催したときなどは果てしなく遠く思えるパーキングエリアやサービスエリアは、思いの外、近距離で点在していたのを思い知らされ、おおよそ30分おきにソフトクリームを食していると真夏の暑い盛りにもかかわらず体が異様に冷えて妙な震えすら感じるような有り様となった。ソフトクリームは危険な食べ物なのである。

 後に調べたところ、パーキングエリアはだいたい15キロ間隔で設置されているようで、しかも私としては「売っていないところもある」ことを念頭にいれていたが、立ち寄るパーキングエリアでことごとくソフトクリームが売られていたことが誤算であった。

 一方、パチンカーが「PA」といえば甘デジである。今回の紹介機種は『PA聖闘士星矢4 The Battle of “限界突破”』、タイトル通りの突破型ST機となっている。

 ヘソからの確変直当りはわずか2%なので、基本的にはその後に移行する40回転の時短モードによる引戻しからST突入を狙うこととなる。本機には大当り確率に3段階の設定が用意されていて、時短引き戻し率は30.6%(設定1)から33.1%(設定6)といった確率である。

 ちなみに、大当り確率は設定1:1/109.9、設定4:1/105.7、設定6:1/99.9となっている。大当りラウンド時のオーバー入賞ボイスが「うふふ」、RUSH終了時のリザルト画面に一輝やゴールドクロスをまとった青銅聖闘士と沙織のカットなら設定6濃厚である。

 さて、大量出玉獲得につながる重要モード「海皇決戦モード」で引き戻しを狙うためにポイントとなる演出が「キャラチェンジ」となる。このモードではテンパイ後にポセイドンとのバトル演出が発生するが、そおでキャラクターチェンジが発生すれば激アツ。特に星矢に変化した場合は大当り濃厚となるのである。

 また、通常の変動中にもキャラチェンジ予告が発生することがあり、その際に一輝に変わって「一撃必殺チャンス」に移行すれば大当りが約束されるのである。他にも、金系予告や沙織カットインなど高信頼度演出出現で引き戻しの大チャンスとなる。

 この時短40回で大当りを射止めることができたら80回のST「聖闘士RUSH」突入。継続率80%以上の破格の連チャン性能から一撃必殺の爆裂出玉にチャレンジなのである。右打ち中は18%で1000発オーバーの10R大当りが仕込まれているので、甘デジの限界を突破したビックバン級の出玉を獲得することも可能となっている。

 さらに、おまけポケットの存在や普通に打ってもオーバー入賞が多発するアタッカー周辺の良好なゲージ構成によって、そこはかとなく削られているようなケースも抑制できるだろう。

 ビンビンに小宇宙(コスモ)を感じられるこの『PA聖闘士星矢4 The Battle of “限界突破”』で、ペガサス流星拳ばりの連チャンと出玉を手にしよう!

(文=大森町男)

世界シェア2割でも破綻のサンデン、主力の黒字事業売却の“間違った選択と集中”がアダか

 私的整理の一つである事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)による経営再建を目指す、自動車エアコン用コンプレッサー(空気圧縮機)を製造するサンデンホールディングス(HD、東証1部上場)と関連会社4社は7月14日、第1回債権者会議を都内で開いた。全取引金融機関から借入金約800億円の返済について一時停止の同意を得た。対象債権者は金融機関およびリース会社で合計十数社。停止期限は債権者会議の終了までとなっている。

 群馬銀行とみずほ銀行から再建までのつなぎ融資として、計80億円規模の資金支援を受けることも決まった。会社側は企業や投資ファンド10社程度が“受け皿”となることに興味を示していることを明らかにした。スポンサー企業を決め、年末までに事業再生計画を策定。2回目以降の債権者会議は11月6日、12月11日に開催する予定で12月中の終結を目指す。

 サンデンHDの20年3月期末時点の連結ベースの負債額は1648億円。うち金融債務(長短借入金、社債、リース債務)は1104億円。スポンサー企業の支援のもと、どの程度の債権カットで金融機関と合意できるかが焦点となる。主力行の群馬銀行はサンデンHDとその子会社に対する債権は166億円にのぼると発表。ぐんぎんリースのリース債権は5億円ある。

 サンデンHDは6月30日、事業再生実務家協会に事業再生ADRを申請し、受理された。新型コロナウイルスの影響により欧州やインド、中国などで都市封鎖が行われ、自動車の生産が激減。同社の部品生産は5月中旬に再開されたが工場の稼働率は6~7割と低迷していた。景気の本格的な回復がいつになるか見通せないため、事業再生ADRを申請した。

 事業再生ADRは過剰債務に悩む企業の問題を解決するために生まれた制度。裁判所を通さず銀行と話し合うため、民事再生法といった法的整理より早期の再建が可能だとされる。

 山本一太群馬県知事は「サンデンは本県を代表するものづくり企業の一つで、雇用や下請けの面でも大きな影響があり、心配している」とコメントし、「雇用の維持や地元協力企業との取引継続を期し、事業再生に取り組んでほしい」と要望した。

今年の上場企業破綻の第2号

 サンデンHDの2020年3月期の連結決算の売上高は前期比25.2%減の2048億円、営業損益は34億円の赤字(19年3月期は8億円の黒字)、最終損益は22億円の黒字(同230億円の赤字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で欧州や中国などの工場が休業し販売が急減。子会社のサンデン・リテールシステムを売却したことも売上高の減少につながり、4期連続の減収となった。自動車機器の営業損益は53億円の赤字に転落したが、流通システム事業のそれは22億円の黒字。切り離した事業が黒字で、「選択と集中」で残した事業が赤字という皮肉な結果となった。

 リストラに伴う早期割増退職金など構造改革費用134億円を特別損失として計上。一方、子会社のサンデン・リテールシステムの売却益254億円を計上したため、最終黒字を確保した。配当は無配。21年3月期の業績予想は未定とした。決算短信に初めて「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」を記載した。決算発表と同時に事業再生ADRを申請した。

 今年に入ってからの上場企業の経営破綻は2社目だ。5月15日に、東証1部上場の名門アパレル会社、レナウンが民事再生法を申請した。レナウンも直近決算で初めてGC注記を掲載した。コロナ感染拡大によるGC注記掲載企業からレナウン、サンデンHDに続く上場企業の破綻が出てくることは避けられない。

虎の子の冷蔵ケース事業を投資ファンドに500億円で譲渡

 サンデンHDは群馬県伊勢崎市に本社を置く電機メーカーグループの持株会社。独立系自動車部品メーカーとして群馬から飛躍した地元を代表する企業だ。カーエアコンの中核部品であるコンプレッサーで2割の世界シェアを握り、独フォルクスワーゲン(VW)や独ダイムラーなど欧州勢を主力顧客とし、中国などでも事業を拡大してきた。

 主要取引先の欧州自動車メーカーの不振の影響を受け、近年は業績が振るわなかった。売上高の4割を占める欧州では、排ガス規制が強化されてガソリン車向け空調部品の受注が激減。さらに、米中貿易摩擦で中国の自動車市場が低迷。インドも景気停滞や金融機関の貸し渋りで市場は縮小した。米国の経済制裁を受けたイランからは撤退した。

 19年5月に経営トップに就いた西勝也社長は思い切った構造改革に着手した。自動車機器に次ぐ柱だった流通システム事業の売却を決断し、社内外を驚かせた。19年10月、コンビニエンスストアの冷蔵ケースや自動販売機などを手掛ける流通システム子会社のサンデン・リテールシステム(群馬県伊勢崎市)の株式のすべてを投資ファンド、インテグラル(東京・千代田区)に売却した。株式や貸付債権などを含む譲渡額は500億円。流通システム事業の19年3月期の売上高は694億円。全社売上の4分の1を占めた。

 セブン-イレブン・ジャパンやファミリーマートなどのコンビニには、サンデン・リテールシステム製の冷蔵・冷凍ケースが置かれ、それぞれ3割のシェアがある。自動販売機も世界3位シェアを誇っていた。コンビニで本格的なカフェラテを飲めるようにしたのもサンデン・リテールシステムの製品だった。

 サンデン・リテールシステムを切り離した西社長は、「23年度までに世界で従業員の2割にあたる2400人を削減。中国3カ所の工場も閉鎖する」ことを骨子とした構造改革をまとめた。だが、コロナの一撃で「選択と集中」は吹き飛んだ。

(文=編集部)

米国政府が5兆円投資し「半導体製造」に本気を出し始めた…戦略もヤル気もない日本政府

米国と日本がTSMCの半導体工場を誘致

 1987年に、製造専門の半導体メーカー(ファウンドリー)として設立された台湾TSMCは、今や微細加工技術のトップランナーになった。

 昨年2019年に7nmプロセス(N7)を立ち上げ、孔系に最先端露光装置EUVを適用するN7+の量産を実現した。今年2020年は、孔だけでなく配線にもEUVを使う5nmプロセス(N5)の量産態勢が立ち上がっている。さらに、来年2021年に量産が開始される3nm(N3)の開発が完了し、現在は2nmプロセス(N2)の開発が本格化している。

 TSMCの微細化に追従しようとしているのは、韓国サムスン電子だけであり、米インテルは2016年に10nmプロセスの立ち上げに失敗して以降、14nmから先に微細化を進めることができていない。

 このように、世界最先端の半導体の微細化を驀進しているTSMCに対して、米国が国内へ半導体工場を建設するよう要請していた。そして、とうとう5月15日にTSMCがアリゾナ州に半導体工場を建設することを発表した(5月15日のTSMCのニュースリリース)。TSMCの発表によれば、2021年から120億ドルを投じて、5nmプロセスの半導体工場を建設し、2024年から月産2万枚のウエハで半導体を製造するとしている。

 一方、日本政府もTSMCの半導体工場を国内に誘致しようとしていることを、7月19日の読売新聞が報じた(ニュースソースは7月20日の中央日報)。上記記事によれば、日本政府は半導体産業育成戦略を大幅に修正し、既存の日本企業同士の連帯方式を断念する代わりに、半導体生産競争力が優れた外国企業と、日本が強みを持つ素材・部品・装置企業同士の国際連帯を支援する方向に舵を切る。そして、日本政府はTSMCが日本に工場をつくる場合、今後数年間に1000億円の政府資金を支援する計画であるという。

 しかし筆者は、TSMCが日本に半導体工場をつくることはあり得ないと考えている。本稿では、TSMCが米国に工場をつくる一方、日本にはつくらない根拠を論じる。

 結論を先取りすると、TSMCにとって、米国と日本では政府支援の規模や本気度が違う上、TSMCのカスタマーの約60%が米国であるのに対して日本はわずか5%にすぎないことが、工場建設の可否に直結しているといえる。

米国が半導体製造のために2つの法案を提出

 米国政府は、米国内における半導体製造を強化する目的で2つの法案を議会に提出した。

 まず、超党派の米議員たちが6月10日に“CHIPS(Creating Helpful Incentives to Produce Semiconductors) for America”という法案を提出した。この法案は、国内の半導体製造を復活させ、研究開発に資金を提供し、技術サプライチェーンを確保することを目指している。

 6月22日付のEE Times Japanの記事によれば、「CHIPS for Americaは、マーケティングとは別に、米国防総省が既に実施しているエレクトロニクスの『復活』に向けた取り組みに少なくとも120億米ドルを投入する他、半導体の研究開発に向けてその他の連邦政府機関に50億米ドルを投資することを提案している」という。

 さらに6月25日には、やはり超党派の上院議員たちが、2つ目の法案となる“American Foundries Act of 2020 (AFA)”を提出した。CHIPS for Americaは米国国防総省をはじめとする政府機関によるプロジェクトへの資金提供を主とした法案であるが、AFAでは、米国の各州に対し、商業的な半導体製造施設の拡大を促すための助成金を提供する。各法案での資金提供額はAFAが250億米ドル、CHIPSが220億米ドルであり、その合計は470億米ドル(約5兆円)にのぼる。

 7月2日付のEE Times Japanの記事によれば、「AFAは米商務省に対して、150億米ドルの資金を提供する権限を与えることにより、州政府が、半導体工場の他、アセンブリやテスト、最先端パッケージング、最先端の研究開発を行う関連施設の建設や拡張、近代化をサポートできるようにするという」。

 CHIPS for AmericaとAFAの2つの法案が可決されれば、TSMCのアリゾナ工場建設に多大な支援が行われることになるだろう。また、TSMCがファウンドリーで半導体を製造する周辺には、各種製造装置、各種半導体材料、半導体のテストやパッケージなどのエコシステムが必要になる。2つの法案は、そのエコシステムの構築を強力に推し進めることができる。

米国と日本の本気度の違い

 前掲記事のなかで、米上院議員のJim Risch氏が「半導体産業は米国で始まったが、アジア、特に中国が半導体製造に多大な投資を行う中、米国は製造で後れを取る危険性がある」と指摘している。要するに、「中国製造2025」という政策を掲げて、半導体製造を強力に推し進めようとしている中国に大きな警戒感を持っているというわけだ。

 つまり、TSMCの半導体工場を米国に誘致し、2つの法案を提出した米国には、中国に対する危機感がある。それが、2つの法案で合計470億米ドル(約5兆円)を支援する巨額の金額にも表れている。要するに、米国の半導体製造への回帰は本気モードなのだ。

 これに対して、我が国日本はどうだろうか。

 半導体製造を支援するための法案が検討されているという話は聞こえてこない。その上、TSMCの工場誘致に対する政府の支援金は、わずか1000億円である(しかも数年間で)。桁が一つ足りないのではないか。この支援額では、TSMCが半導体工場を建設するモチベーションには到底なり得ないだろう。

 このように、米国と日本では、TSMCの半導体工場誘致に対する支援金の金額にも、本気度にも、雲泥の差がある。したがって、TSMCが日本に半導体工場をつくることはあり得ないように思う。

TSMCの地域別売上高構成比

 TSMCの半導体工場を誘致しようとする日米政府の本気度や支援額に大きな違いがあるが、TSMC側にも日本に半導体工場をつくるモチベーションが湧かない事情がある。

 図1は、TSMCの地域別四半期毎の半導体売上高構成比の推移を示したグラフである。TSMCにとって、最大のカスタマーが米国であることは一目瞭然であろう。2002~2010年までは、米国比率が70~80%を占めていた。2010年頃から中国比率が増大し始めてから、米国比率が減少したが、それでも約60%を占めている。

 米国には、アップル、クアルコム、ブロードコム、NVIDIA、AMDなどのビッグカスタマーが勢ぞろいしており、TSMCの最大の顧客なのだ。直近の2020年第2四半期では、米国が58%、ファーウェイの成長とともに売上高構成比が上昇した中国が21%、中国を除くアジアが10%、欧州が6%、日本が5%となっている。なお、2020年9月以降、TSMCは米国政府の要請により、ファーウェイ向けの半導体を出荷しなくなるため、中国比率が激減することが予想される。

 話を日本に戻すと、TSMCから見た日本とは、たった5%のビジネス規模しかない国である。約60%を占める最大顧客の米国とは、まるで重要性が異なるのである。

やるなら本気でやれ

 まとめると、TSMCにとって売り上げの約60%を占める最大顧客の米国は、半導体工場誘致にあたり総額470億米ドル(約5兆円)を支援する2つの法案を提出している。一方、わずか5%の売上規模しかない日本では、TSMCに対する政府の支援金額は、数年間で1000億円しかない。

 いくら、日本が製造装置や材料に強みを持っているといっても、TSMCにとって日本は魅力的な国には見えないだろう。本当にTSMCの半導体工場を誘致したいなら、TSMCがよろめくほどの支援策や支援金を提示するべきである。たった1000億円で、TSMCが最先端の半導体工場をつくってくれると思ったら大間違いだ。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)

とまどいの社会学もどかしさの経営学 #01

社会はいま「とまどい」の中にある。そうした「とまどい」の下、経営はかつてない「もどかしさ」を抱えている。先行きは、不透明で、不確実なことだらけ。得体の知れない不安が広がっている。

杉浦正和先生

不安にかられると、人も企業も社会も、ついつい思考を停止してしまう。「考えるほどに、不安はつのる。ならばいっそ、考えるのをやめてしまおう」。そうした意識が、ビジネスを停滞させ、失速させているのではないだろうか。

本コラムでは「とまどい」や「もどかしさ」の正体を解き明かすことで、「不確実な時代のビジネスのあり方」について、考察を深めていきたいと思う。

幸運学 書影

『不確実な世界を賢明に進む「今、ここ」の人生の運び方 幸運学』杉浦正和著
企業の幹部候補生が数多く通うという「早稲田大学ビジネススクール」の教授が「運」の正体について解き明かす。運の良い人と悪い人は何が違うのか?自分でコントロールできる運と、コントロールできない運をどう扱うか?開運財布を買うよりも、冷凍餃子をおいしく焼けるほうが幸運に恵まれる?「運の教科書」で、人生を賢く強化。日経BP
 

ビジネスというものを、科学してみよう。

ビジネスを「科学」せよ、と言われるとMBAに代表されるような「統計学」や「経営学」を思い浮かべて誰しもが、「ムズカシイもの」と敬遠しがち。(自分にはムリだと思ってしまう)でも、その一歩手前で考えれば、「微分」と「積分」の考え方さえわかっていればいい。

ところが、世の中のひとの多くは「微分」「積分」と言われると、ムズカシイもさることながら「メンドくさい」と思う。では、こう考えてみてはどうだろう?「微分」とは、一瞬、一瞬をどう生きるか、ということ。(時間をスライスするイメージ)「積分」とは、これまでどう生きてきたのか、ということ。(重ねてきた行動の総量)

そのイメージがもてると、なにが見えてくるのか?小学校のとき、算数の授業で習った極めてカンタンな「確からしさ」が見えてくる。「確からしさ(確率)」の意識をもって、世の中の現象を見ると「期待値」がわかる。「複利の構造」がわかる。「行動の指針」が見えてくる。モノ、コト、他人、おカネ……あらゆることに対する「センサー」が身につく。センス(=感性や勘といったあいまいなもの)ではなく、センサー、すなわち理性や具体的な数値で、現状分析や未来予測ができるようになる。

さて、ここが大事なところなのですが、センサーを身につけると、どういうことが起きるのか。「機会」と「確率」を、手に入れることができるようになるんです。機会とは、♣️未来開拓(キャリアの形成)と❤️関係構築(人との付き合い方)確率とは、♠️意思決定(たとえば経営判断)と♦️自己管理(資産管理など)
のこと。「確率」という数学用語に抵抗があるひとは、「機運」のことだとお考えになるといい。

幸運学 図解

「機会」と「確率」を操れると、未来への道筋がはっきりと見えてくる。無駄なく、わかりやすく、非常にシンプルな「未来像」が見えてくる。本コラムではそうした観点から、「不確実で、不透明な、いまのビジネスのあるべき未来像」を
全5回にわたって、掘り下げていこうと思います。
 

長友佑都の盟友が明かすビジネス術 #01

ベンチャー、スタートアップ、さらには企業内起業、という言葉が使われ始めて久しい。「働き方改革」の潮流の中、大手企業も、いや、大手企業ほど、人事制度や評価制度の抜本的な見直しが迫られている。しかしながらその実態は、まだまだ手探りが続いていることも事実。この連載では、長友佑都氏と「二人三脚」で株式会社クオーレを運営する津村洋太氏に、その本質について、3回の連載で大いに語っていただきます。

長友佑都氏と津村氏
会社立ち上げ直後の津村氏(右)

プロデューサーとは、黒子であり、参謀である

高校の同級生である長友佑都とつくったクオーレという会社は、4年前に立ち上げました。ヘルスケアを核に、“運動”と“食事”を科学的に解析し実用化していこうという会社です。

前者の“運動”は「長友佑都=体幹」というイメージの通り、彼が実際にトレーニングで使っていた器具「Flowin」やトレーニング方法などを、アスリートでない一般の方にも取り入れてもらおうという試みです。後者の“食事”は、長友の専属シェフが、3年間という歳月をかけてグラム単位で確立した、主に「血糖値の管理方法」を、これまたアスリートでない方々に広めていこう、というものです。特に後者は、従来の「炭水化物に頼った方法」とは真逆のもので、書籍やウェブなどを通じて、世の中への理解浸透を目指しています。

Flowin
スウェーデンの元オリンピック選手が開発したトレーニングアイテム「FLOWIN」。
長友佑都が在籍していたインテルやユベントスなどの欧州のトップチームが使用しているアイテムであり、けがから復帰するリハビリテーションの現場でも使われている。日本では同社が独占販売権を取得して2016年12月からCUORE ONLINE SHOPとAmazonで販売をしている。

FLOWINのサイトは、こちら
 

ファットアダプト食事法 書影
長友佑都の専属シェフ加藤超也、顧問を務める山田悟医師が一つのチームとなって取り組んできた食事法を記した書籍。ファットアダプトを実践するメリットや期待できる効果、実践方法までを収録している。2019年6月に幻冬舎から発売。
ファットアダプト調理例
ファットアダプトの料理例。糖質を1食当たり40~60グラムに管理しながら、良質な脂質と豊富なたんぱく質を摂取できる料理。ファットアダプト食事法を実践するための献立レシピサイトに300以上のレシピと30万以上の献立が作成される。

ファットアダプト食事法の献立レシピサイトは、こちら


ビジネスの核は、やはり長友自身の「体験」にあります。その「体験」をプロダクトやサービスにいかに翻訳できるか。それが、プロデューサーの手腕だと僕は考えています。一言で言えば、「型へのチャレンジ」ということです。長友個人の体験を、まず「型」に起こす。ビジネス用語でいうところの「フレーム」に落とし込む。次に、その「型」をどうすれば破れるか、と考える。

柔らかい発想とか、研ぎ澄まされた感覚とか、溢れ出る熱量といった、一流アスリートならではのエネルギーは、ある意味、理屈を超えたところにある。その域に迫れてこそ、本当の意味のプロデュースができる。僕は、そう考えています。

「長友佑都=超人」では、決してない

長友佑都、という人間のことを、皆さんはどのようにイメージされているでしょうか?溢れ出る熱量とか、チャレンジャー精神といったものをイメージされる方が多いのではないでしょうか?確かに、そうした側面はあります。でも、パートナーとして一番感じるのは、長友がどうやって数々の挫折や苦難を乗り越えてきたのか、という点に注目しています。

長友の言葉に「常に、最高の自分をイメージしている」というものがあります。最高の自分へのイメージを因数分解すると、「好奇心×探究心」ということになると僕は思うのですが、好奇心はだれでも持っているもの。いわゆる「自分探し」的なことは誰でも無意識にやっていることだと思うんです。でも、長友の場合、好奇心もさることながら「探究心」が半端ない。

例えば、食事法を究めるとなれば、素材から調理法まで、すべてのメニューをチェックする。投資ビジネスにおいてもそれは同じで、あらゆるデータを入手して分析する。もちろん、直感も大事なのですが、直感が正しいものである、という理由をとことん問い詰める。それが長友流の「探求心」。

そのあたりの詳しい内容を、次回からご紹介したいと思います。

長友佑都氏のオフィシャルサイトは、こちら

ロカポイベントにおける長友佑都さん
ロカポイベントでの長友さん。2019年6月22日にファットアダプト食事法の出版リリースイベントを六本木の東京ミッドタウンで開催。実践方法や体の中に入れる食事の重要性について自分の経験をベースに熱く語り、協賛企業も15社以上が集まった。ファットアダプトのサービスは85%以上のユーザーが女性であり、長友佑都のファン層の真逆の比率で運営されている。

農薬が子供の発達障害を引き起こす可能性も…EUで禁止の危険な農薬が野放しの日本

 6月3日掲載の本連載記事『今こそ、農業従事者を増やすべきでは?危機的に低い食料自給率改善と失業者救済の提言』で筆者は、COVID(コビット)-19の一連の災禍によって職を失った方々を政府が支援して農業に就いていただいたらどうかと提案しましたが、それを実際に行っている国がありました。フランスです。

 フランスでは、もうすでに20万人もの方が、農水大臣の呼びかけに応じて農産物の収穫作業などに携わっているそうです。どうして、このような柔軟さが日本の省庁にないのか、筆者にはわかりません。いらぬ時間ばかりかけて、いざという時の実行力がないということはマスクの一件でも明らかになりましたが、そこに私たちが支払った税金が使われていると思うと、いささか腹立たしい気分になります。

 フランスは、言わずと知れた農業国です。国土面積は日本の約1.5倍程度ですが、その農地面積は国土全体の52.5%を占めています。ちなみに、日本の農地面積は12%です。食料自給率も、日本が37%であるのに対し、フランスは129%です。人口は6600万人といわれていますが、国内総生産(GDP)は2兆8064億ドルで世界第5位。人口が1億2593万人(令和2年6月1日現在<概算値>総務省統計局調べ)の日本のGDPが4兆8985億ドル(世界第3位)であることを考え合わせると、農業国といえども、いかに効率よく生産性を上げているかということでもあります。

 どう見ても農業を大切に考えているとは言いがたい日本が、これからどうなっていくのかについては、筆者のみならず心配されている方が多いのではないかと思います。

 そもそも、火山国である日本の国土は、そのほとんどが火山灰土で覆われています。火山灰土は、火山が噴火した時に空中に放出された灰、砂、礫などが地表に落下して形成されるものですが、火山活動が休止、または衰退することによって土壌生成が始まります。その土壌生成の時間の長短によって、性質もまた異なります。一般的には、水はけが良く、耕うんが楽だといわれていますが、土壌が酸性に傾くという特徴もあります。そのために酸性矯正資材である石灰分を畑に入れたり、リン酸肥料を使ったりするのですが、それは施肥をしないと土壌が痩せてしまい、作物をつくることができなくなってしまうからです。

 本来であれば、腐植といって、植物が枯れたり倒れたりして、それが長い時間をかけて土に戻ったものと融合し、表層を覆うことが理想的なのですが、今やそれは時間的に、また物理的にも不可能です。したがって、それに準ずる「有機肥料」を入れるのが次善の策ということになります。筆者がオーガニックを推進しようと試みているのは、ここに根拠があります。

ネオニコチノイド系農薬を使用するリスク

 まったく肥料を使わずに農業を行う試みもあり、その努力を筆者は認めてはいますが、現実的ではないと考えるのは、日本の土壌では無施肥では限界がある、という理由からです。

 それでも、ネオニコチノイド系農薬を使うのとは、それこそ天と地ほどの差があります。これも再三にわたって申し上げてきましたが、EUなどでは使用禁止となっている農薬に対する規制が、我が国、日本では緩和されています。その影響はさまざまなかたちで表れていますが、国は認めようとはしません。

 ある研究によれば、子供の発達障害を引き起こす可能性があるともいわれています。ネオニコチノイド系農薬が、ミツバチの神経系に作用を及ぼし、死に至らしめるということが話題になったことがありましたが、その後はあまり語られなくなりました。

 筆者は岐阜県大垣市に住んでおり、住まいから数十歩ほど歩いたところには、小さな田んぼもあります。時期によっては時折、カエルの鳴き声も聞こえてくることもありますが、以前からこの地に住んでいる人に聞くと、その声は昔とは比ぶべくもなく小さくなったといいます。また、蝶や蜻蛉の数も圧倒的に減ったそうです。これも間違いなく農薬のせいでしょう。

 もし、COVID-19のことがきっかけとなって、農業に従事しようと考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひオーガニック農業に取り組んでいただきたいというのが、筆者の願いです。

 最近読んだ『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治/新潮社)には衝撃を受けましたが、この本に書かれている子供たち、若者たちが抱える認知機能の弱さ、想像力の欠如、感情統制ができないこと、加えて身体的不器用さなどにも、間違いなく食事内容が影響しています。この本の中では、「軽度知的障害」が人口の14%にも上っていることや、脳機能と犯罪との関係、性犯罪者のことなども詳しく書かれていますが、その解決方法のひとつに食事のあり方が書かれていないことが、筆者としては片手落ちではないかと思っています。

 当然のことながら、食品添加物が大量に使われている加工食品の問題もありますが、農薬のことも考慮しなくてはならないと思うのです。農薬を使う方や売る方は無害を主張しますが、そんなことはありません。米生物学者のレイチェル・カーソンや、小説家の有吉佐和子を引き合いに出すまでもなく、そのことはすでに証明済みです。

 COVID-19は、私たちのライフスタイルを大きく変化させることになります。その変化をネガティブと捉えるのか、ポジティブなものとして受け入れ、積極的に取り入れていくのかは、私たち次第です。

 職を失ったことは一時的にネガティブなことではあるかもしれませんが、それをきっかけにして、その先の人生をどう思考し実現させていくのかは、私たち自身に課せられたミッションです。

 また、食事のあり方をもう一度考え直すということも、私たちが取り組むべき課題であると筆者は思っています。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

この夏トレンド、キレイな“立体メイク”のテクニック!オススメのコスメグッズ4選

 このところ、おとなしめながら勢いを増してきている“立体メイク”。明るいライトカラーと暗いローカラーとのコントラスト = 明度差で、メリハリのある骨格・顔立ちを演出するメイク法です。

 実は、1960年代の初めにはUSAのハイブラウブランドがすでに提案を始めていましたが、当時はトップモデル・映画スター・ハイソサエティのミス&ミセスなど、ごく一部の女性たちのみに浸透したという記録があります。その流れは今日まで途切れずに続いているのですが、ひと手間やテクニックが必要とされるコトから、いまだにポピュラーなメイク法には成り得ていません。しかし、顔が平面的かつ大きめの我々日本人にとって、これは欧米人以上にマストな技といえるのです。

 プロ並みのテクニックを身につけるには慣れと工夫が不可欠ですが、基本は以下のとおりです。

(1)額(ひたい)・鼻すじ・頬骨のトップを中心に、ライトカラーでハイライティングを、

(2)こめかみ(日本人の多くはここが横に広いため、顔が大きくフラットに見える)・鼻すじの横の稜線・頬骨の下(にっこり笑うと盛り上がる頬の下部=奥歯の辺りをすぼめると窪む部分。極端な例として、2020年5月3日付本連載記事のナタリー・ポートマンの画像をチェックしてみて。ここが幅広くて肉づきがいいと、確実に太って見える)にローカラーでシェーディングする(影を作る)というのが基本中の基本。

 最後に(1)と(2)の境い目を自然にボカしてなじませます(たとえて言えば、アイシャドウの明暗2色使いと理論的に同じと考えればいいでしょう)。

失敗しないための注意点

 次に失敗しないための注意点を列記します。

(1)メイクする際は、顔の左右に同じ量の光が当たる場所で行うコト。顔の片側に影が生じるような場所では、たとえベテランのメイクアップアーティストであっても、バランスよく仕上げるコトはできません。

(2)ライトカラーもローカラーも一度にたっぷりとは塗らず、少しずつ重ねていくコト。また、指 or ブラシに取った量を微調整するという、最低限のデリカシーも必要です。

(3)鼻すじは、特に強調しすぎないコト。わざとらしくならないように、控えめに留めるコト。

(4)歯ぐきが前出している場合は、上唇と鼻の下の間に、少量のローカラーをボカし込んで。

(5)日本人に多い顎(あご)先が小さい方はライトカラーを、逆に顎先が長い or 前出しているタイプの方はローカラーを、それぞれ適量プラスしてみて。

 これらのうち、ワンポイントでも上手に採り入れられれば、骨格のバランスが整って、表情も生き生きと見えてきます。

 この立体メイク、光が眩しくなる今のシーズンこそトライする絶好のチャンス。最初は望みどおりにいかないとしても、繰り返し実践するうちに必ず上手になれるはずです。

必要なアイテム群

 以下、立体メイクに必要なアイテム群を、順不同にご紹介します(価格はすべて税抜表記)。

・カネボウ化粧品 ケイト レアペイントファンデーション  全4色  左から、100(SPF47・PA+++)、101(SPF42・PA+++)  ¥1,800(編集部調べ、店舗限定)

 密着力に優れたソリッドエマルジョンファンデーションのなかの2色で、左はハイライティングに、右はシェーディングに最適な色調。少量でよく伸び、厚塗り感はありません。UVケア効果も十分でウォータープルーフ処方、滑らかで艶やかな仕上がりが長時間持続します。画像の2色の他に、自然な肌色の02、04がスタンバイ。パフ付き。これらは発売以来1年半の間に、美容講習会の場等で筆者が最も多用した製品です。

詳しくは、0120-518-520へ。

・THREE ソーラーティンティドフローパウダー  全1種 ¥5,500(限定発売中)

 明暗2色のグラデーションが、立体メイクを簡単に叶えるプレストパウダー。左側の“フローレスカラー”は肌に明るさと涼し気な透明感を、右側の“サンキストカラー”は自然なシェーディング効果をもたらす or ヘルシーな小麦色の肌を演出。中央部はボカしの効果のための中間色として好都合。コンパクト内にセットされたブラシで使用。ブラシの表と裏で2色を使い分けるのが賢い方法です。

詳しくは0120-898-003へ。

・NARS  左/ハイライティングパウダー 全5色  5220  ¥4,500  右/マットブロンズパウダー 全2色  5241  ¥4,400

 左は、肌に溶け込むようになじんで光線を反射する、超微細なパール粒子を含んだプレストパウダー。シルキーなテクスチャーが肌にフィットし、繊細でシアーな明るさをプラス。お手持ちのパウダーブラシで使用します。

 右は、シェーディング効果をもたらす、シルキーマットな新プレストパウダー。ボタニカルエキス&オイル配合により、柔らかく快適なつけ心地を実現。他に輝きを帯びた「ブロンズパウダー」2色もスタンバイ。色と質感のデリカシーを追求するなら、やはり NARSがベストオブベスト。詳しくは、0120-356-686へ。

・ナリス  パラソーラ チャームスキン UV チーク&ハイライト  SPF50+/PA++++  全2種  01、02 ¥980

 立体感をプラスしながらUVケアを果たす、サラリとした感触の新クリームメイクアップ。これはチークカラーとハイライトカラーのセットで、立体メイクに不慣れな方々の導入編としても最適です。にっこり笑うと高くなる部位をポイントとしてチークカラーを指先でボカし、明るく見せたい部位にハイライトカラーをなじませます。

 01はピーチコーラル+ゴールドパール、02はラベンダーピンク+シルバーパールの組み合わせ。シェーディングのために、ケイトの101(前出)を併用すれば、完全な立体メイクにチャレンジできます。

詳しくは、0120-32-4600へ。

P.S. 立体メイクをさらに研究したいという皆様には、マレーネ・ディートリッヒ(20世紀のトップ女優のひとり)のポートレイトや全盛期の主演映画を観るコトをオススメします。また、ディオール カプチュールの最新広告にイメージモデルとして登場中のジゼル・ブンチェンの顔は、立体メイクの見事な典型であり、日本の女性にそのまま応用が可能です。ぜひチェックしてみてください。

 では、See You!

(文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp

●大高博幸(おおたかひろゆき)

1948年生まれ。美容業界歴、50年超。24歳の時、日本人として初めてパリコレでメイクを担当。外資系化粧品会社数社で、メイクアップアーティスト、美容教育マネージャー、製品開発マネージャーを歴任後、フリーに。現在はコメンテーター、マーケティング & 製品開発アドバイザー、美容セミナー講師として活躍。小学館のwebサイト、美的.comにて美容に関するコラムを連載中。

芸能プロマネージャーが怒りの告発…番組の問題とタレントへの誹謗中傷はまったくの別物だ

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 マネージャー目線から見た芸能ニュースのウラ側を好き勝手にお伝えする本連載、今回はネットでの誹謗中傷について、タレントを守る側であるマネージャーという立場のぼくが考えていることをお話ししたいと思います。

 5月23日、プロレスラーの木村花さんが、22歳という若さでこの世を去るという痛ましい出来事がありました。花さんは、恋愛リアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ系/Netflix)に出演しており、番組内での花さんの振る舞いが大炎上、殺到したSNSでの誹謗中傷を苦に自ら命を絶ったと見られています。

 きっかけは、3月31日にNetflixで先行配信された第38話。花さんが大事にしていたプロレス用のコスチュームを、同居人の男性が誤って洗濯・乾燥してしまい、花さんはコスチュームを台無しにされたことに激怒。「一緒に住むんだったら、人のこともっと考えて暮らせよ! 限界だよもう!」などと怒鳴り、最後には「ふざけた帽子かぶってんじゃねえよ!」と男性がかぶっていた帽子をはたき落としました。この放送直後から、SNSでは「暴力行為なんて最低」などの感想が寄せられ、次第に「お前がいなくなれ」「二度とテレビに出ないで」「死ね」など、内容が次第に過激にエスカレートしていったようです。
 
 花さんの死後、番組共演者や番組スタッフらが、『テラスハウス』収録時のやらせ指示、理不尽な演出要求などがあったことを証言。さらに、フジテレビ側と交わした「同意書兼誓約書」には、「演出指示に従うこと」「途中リタイアしないこと」などの条項に違反し、放送・配信が中止になった場合には、出演者が放送回分の制作費を無条件に賠償することが記載されていたという報道もありました。7月15日には、花さんの母親である木村響子さんがBPO(放送倫理・番組向上機構)に対し、人権侵害があったとして審議を申し立てたそうで、詳しいことはこれから明らかになっていくでしょう。

かつては芸能プロがある程度管理できていた「視聴者からのクレーム」

 芸能人は、テレビに出ているだけで一般の方からいろんな意見を言われます。ネットが発達する以前は、そういう意見はファンレターで届くのがほとんど。マネージャーは、届いたものをチェックし、タレントを不必要に傷つけるようなものは除いてから本人に渡していました。『東京ラブストーリー』(フジテレビ系、1991年)に出演していた有森也実さんも、主人公とヒロインの仲を邪魔する役を演じていたため、視聴者から脅迫状やカミソリ入りのファンレターなんかが届いたことがあるそうです。それも、事務所が対応し、有森さんは実際には目にしてないそうですが……。

 でも、今の時代、ネットでの意見は全部ダイレクトに本人に届く。もちろん、事務所がSNSを管理している場合はマネージャー、スタッフ、いろんな人がサポートしてケアを行うことができるんですが、本人の意志を尊重しタレント個人に管理を任せてしまっているようなケースでは、ぼくらスタッフが間に入って守る……といっても限界があります。

 花さんは死の直前、自分のSNSに「毎日100件近く率直な意見。傷付いたのは否定できなかったから。死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が1番私に思ってました(中略)愛されたかった人生でした」と書き込んでいました。ネットではカミソリそのものが届くことはありません。しかし、ネットでの誹謗中傷は、身体ではなく、心を傷つけるカミソリのようなもの。それが、来る日も来る日も100通も届いたとしたら、それはもう、心がズタズタに切れるに決まっています。

番組の抱えている問題と、誹謗中傷の問題がまったく別のこと

 特に、『テラスハウス』のようなリアリティー番組の場合は、ドラマに女優が出演している場合と違って、役ではなく自分自身として出演している。それを否定されたら自分の人格が全否定されたようで、ダメージもさらに大きかったでしょうね。『テラスハウス』は、出演者個人のSNSを使って番組の宣伝をさせていたようですが、そういう方法を取っておきながらケアしなかった点は、テレビ局側の配慮が足りなかったといえるでしょう。

 ただ、ぼくが言いたいのは、番組の演出方法に問題があったかどうかと、ネットでの誹謗中傷が花さんを追い込んだこととは、また別の問題だということ。番組を見ている人のほとんどは、番組に出演している人に誹謗中傷を送ったりしません。そんなことをするのは、ほんの一部の人です。「そもそも『テラスハウス』のようなリアリティー番組が悪い」という意見も多いですが、『テラスハウス』の演出方法に問題があったとして、それが出演者に誹謗中傷を送っていい理由になるでしょうか? そこを履き違えてはいけないと思います。

 芸能人は、一見とても華やかな世界でキラキラしているように見えますが、メンタルが相当タフじゃないとやっていけない仕事。自分自身が“商品”として、いつだって人からの評価の目にさらされていますからね。繊細な人がこの世界でやっていくのは、本当に大変なんです。

 ただ、繊細な人ほど、いい表現をする人が多いというのもまた事実。そういう、才能があるけど繊細な人を、守りながら育てていくのが、僕たち芸能マネージャーの大事な仕事でもあります。このような悲しい事件が今後起こることがないように、全力でタレントを守っていきたいと思います。

(構成=白井月子)

●芸能吉之助(げいのう・きちのすけ)
弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

キャンドゥ、感動必至の商品5選…スマホ用スタンド、クールヘッドバンド、畳スリッパ

 誕生から約30年以上もの月日を経て、今や我々の生活の一部ともいえる存在になった100円ショップ。「ダイソー」「セリア」らに並ぶ業界四天王の一角を担っているのが「キャンドゥ」だ。

 庶民派なイメージから、シンプルかつモダンな企業へのイメージ転換から早数年。男女を問わないスタイリッシュなデザイン性が受け、その年商は2019年11月末時点で、前年比の約707億円から712億9700万円に成長を果たしている。

 そんなキャンドゥは、暑さ厳しくなりつつある今年の夏も充実した新商品を続々と展開している。今回も例年同様、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」がそんな商品たちを独自にリサーチ。「この夏、買うべきキャンドゥのおすすめグッズ5選」を選び抜いた。お買い物の参考になれば幸いである。

デジカメ・スマートフォン用三脚スタンド/110円(税込、以下同)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の仕事や飲み会のスタイルは自宅からのリモートにシフトしつつある。必然的にスマホのカメラ機能を使う機会が増えたという人も多いはずだが、周辺グッズを準備する時間も十分に取れなかったことだろう。それなら今からでも、キャンドゥの「デジカメ・スマートフォン用三脚スタンド」の購入を検討してみてはいかがだろうか。

 一体何が便利なのかというと、このアイテムを使えばPCが置けない狭いテーブルの上からでもオンライン会議や飲み会が難なくできてしまうのだ。もともとは動画撮影用の高コスパな三脚なのだが、この使い方がイチオシだ。

 ただ一点、スマホを固定するときは別売りの「スマートフォンホルダー」が必要になることには注意してほしい。とはいっても、しっかりと開き、かつ足場のホールド感も抜群のこのアイテムが110円で手に入るのなら、別売りパーツの1つや2つ購入しても、お財布の負担は軽くて済む。ひとつ持っておけば今後、リモートでのコミュニケーションの場で活躍してくれるはずだ。

温湿度計 置き型/110円

 日本の夏は、暑さもさることながらその湿度が厄介だ。部屋の温度には注意しやすい割に、湿度にまではなかなか気を配れないことも多く、熱が部屋中にこもり、あわや熱中症なんて事態は決して珍しくない。そんなこの季節にぜひともオススメしたいのが、このキャンドゥの「温湿度計」だ。

 大きな針の温度計と、小さな針の湿度計が合わさった、モノトーンのシンプルなデザインの本品。インテリアを選ばないうえ、なんだかスマートな印象さえ与えられる気がする。注目すべきはデザインだけでない。壁掛けもできるうえ、底部がフラットなのでテーブルなどにそのまま置いておくこともできる。使い勝手がいいのも嬉しいポイントだ。

 住宅設備販売のサンワカンパニーによれば、室内の湿度は40〜60%が適切とされており、それ以下になると肌荒れやウイルスへの感染の危険性も増えるのだという。逆にそれ以上になると熱中症やカビなどの繁殖を誘発してしまうそうだ。本品でこまめに温度と湿度をチェックして快適な夏を過ごしてほしい。

クールヘッドバンド保冷剤付/110円

 蒸し暑く寝苦しい日本の夏。熱中症が怖いとはいえ、エアコンや扇風機の付けっ放しは翌日の体調不良につながりかねないものだ。そんな熱帯夜の暑さ対策に一役買ってくれるのが、この「クールヘッドバンド保冷剤付」だ。

 たっぷり入った専用の保冷剤を冷凍庫で3時間ほど冷却したのち、ヘッドバンドのポケット部分に差し込んでから装着すれば、ほどよい冷たさがじんわりと広がり実に心地よい。ともするとカチカチになってしまう保冷剤も、冷たさは保ちながら柔らかいままなので、着け心地も抜群だ。

 また本品、底部が鼻の形にカットされているので、ヘッドバンドとしてだけでなくアイマスクとしても使用することが可能。リモートワークの合間に少し目を休ませる時などにも重宝しそうな、コストパフォーマンスの高い一品だ。

アルミアイスクリームスプーン/110円

 暑い季節の喜びといえば、キンキンに冷えたアイスクリームを味わう瞬間だろう。しかし、そんな場面で頭を悩ましがちなのが、そのアイスの硬さ。冷やしすぎて硬くなったアイスは木のヘラだけでなく、一般的なスプーンでも掬うのにかなり難儀しがちだ。

 そんなときこそ、この「アルミアイスクリームスプーン」を使ってみてほしい。本品、カップアイスを食べるのに最適な手のひらサイズながらその性能は抜群で、カチカチのアイスを難なく掬うことができるのだ。

 その秘密はアルミニウム製の材質にある。このアルミニウム、熱伝導率がかなり高い金属なので手に持つと人体の体温がスムーズに伝わり、アイスの表面をほどよく溶かしてくれるのだ。人肌でカップ全体を温めて溶かす必要はなくなり、食べる箇所のみを溶かすことができるというだけで有難い。持っておくといないとでは“アイスタイム”の快適さが変わってくる、小粋なアイテムと言えるだろう。

畳スリッパ 小紋柄/110円

 最後に紹介したいのが、今回イチオシのこのアイテム。蒸し蒸しする日本の夏の足元の救世主「畳スリッパ 小紋柄」だ。

 冬から夏にかけて意外と衣替えを忘れがちなのがスリッパ。「たかが足元」と思いきや、思っている以上に“暑さの体感”を左右するものだ。この商品は、蒸し暑い日本の夏にはぴったりで、じっとりとかいた汗をほどよく吸ってくれ、通気性も良好。足元がベタつかずに済むのだ。

 そのデザインもカラフル過ぎない“和モダン”な印象で、畳素材が夏らしさも感じさせてくれる。男女問わずに使えるほか、職場で履いていても問題ないだろう。100円ショップクオリティーとは思えないしっかりとした機能性&デザインの良品だ。

 キャンドゥのこの夏の新商品、いかがだったろうか。これほど高機能なのに、すべて110円というのだから、昨今の100均は侮れない。今回選んだもの以外にも、買って損なしのアイテムはまだまだある。ぜひ店頭で掘り出し物を探し当ててみてほしい。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

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